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18
Hitotsubashi University Repository Title Author(s) �, Citation �, 76(5): 439-455 Issue Date 1976-11-01 Type Departmental Bulletin Paper Text Version publisher URL http://doi.org/10.15057/11666 Right

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Hitotsubashi University Repository

Title シェイクスピア「ソネット集」の読み方

Author(s) 菊池, 亘

Citation 一橋論叢, 76(5): 439-455

Issue Date 1976-11-01

Type Departmental Bulletin Paper

Text Version publisher

URL http://doi.org/10.15057/11666

Right

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( 1 ) シェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト 集+ の 読み 方

ネッ

集+

読み

他の

術作品の

は、

措き

話を

作品に

限っ

る。

作品は

質と

て、

叙伝で

あり

また

自叙伝で

ない

して

境界

線を

どこ

に、

どの

うに

くか

とい

うこ

は、

簡単なこ

とで

ない

.し

し、

面が

厳と

存在する

とは

誰に

分か

簡単な

事が

らで

る。

例え

ば、

木「

東海の

島の

磯の

白砂に

泣きぬ

蟹と

むる+

村上

鬼城「

寒く老の

寝や

曇+

藤茂吉「

砂搭び

研ぎ

去り芯

り+

二、

例。

(

を、

私は

思い

まま

憶に

挙げて

で、

字句に

誤り

うこ

る。

今の

とこ

ろ、

らに

確か

裕が

ない

で、

り、

承を

得た

い。

)

らの

例に

順に

見て

と、

木の

もの

多く

自叙伝

的で

あり

鬼城こ

ぎ、

茂吉は

純客観

的で

うに

見え

る。

次の

とに

う。

木の

語と

れ+

あり

鬼城の

主語

的に

現わ

が、

仮寝+

語は

明らか

作者で

うこ

は一

読に

解し

得る

問題は

茂吉の

もの

ある

実相観入

とい

ずか

しい

して

作品を

読ん

時の

象は

客観的で

とい

らぬ

う。

作者の

姿は

入っ

ない

作者は

4 3 9

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一 橋論叢 第七 十 六 巷 第五 号 ( 2 )

舎の

情景で

もの

を、

距離

置い

て、

じつ

眺めて

る。

うに

気が

る。

しか

し、

果た

うで

あろ

うか

とい

うの

私の

問で

る。

自叙伝的要素とい

う点

らい

ば、

順序

全く

逆で

なか

うか

確に

表面

化さ

れ+

ず啄

木の

自我

読者の

われ

迫っ

力に

弱さ

る。

か。

由をこ

述べ

けれ

ない

が、

今は

結果だ

けに

める

鬼城は

れ+

欠い

が、

啄木の

もの

も、

ずっ

作者の

臭を

る。

れ+

句の

外か

内に

直結せ

しめ

られ

る。

茂吉の

観的に

見え

作品

を、

う一

度静か

読む

時、

神経の

緊張が

ない

うか

病的に

まで

ぎ+

澄ま

神経の

ない

うか

.

病的な

経の

緊迫が

くて

作品は

出来上が

ぅか

経の

きの

実際的

背景は

作品の

制作時の

作者の

常が

めて

ほ、

うま

ない

う。

しか

しこ

背景を

知ら

くて

も、

作品の

茂吉の

われ+

おっ

て、

して

れ+

十一

字を

る一

点に

縮せ

卯JT

感じ

取るべ

きで

う。

うなっ

くる

と、

作品の

作者の

自叙伝を

読み

取る

とは

的に

行か

なっ

くる

ら一

問題が

くる

体、

作品の

骨に

自分を

自分の

情を

盛り

むこ

は、

作品

壊する

とい

と、

うば

えな

うと

うこ

とで

ある

露骨な

情も

ぅに

よっ

は、

作品が

る。

なに

も、

詩は

感情か

らの

逃避で

とい

うこ

ない

る。

作品の

易合に

は、

作者の

抽出す

とは

簡単で

しれ

い。

ない

とい

うの

は、

生の

感情で

も、

芸術

的に

(

しか

うが

ない

が)

込ま

場合

茂吉の

例の

うに

自分の

姿が

消え

去っ

うな

湯合

同じ

く、

作者の

自叙伝を

構築す

は、

ずか

しい

ある

うに

派生

的な

問題も

局は

同じ

とこ

ろへ

帰っ

行く

して

われ

は、

ずか

もか

ず作品の

なか

作者の

間像を

抜き

出そ

する

実的

実か

らの

成り

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( 3 ) シェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト 集+ の 読み 方

自叙伝ほ

事実が

なれ

重な

ど、

真実か

遠の

行く

とい

質を

持っ

る。

ら、

作品を

媒介と

して

作者の

自叙伝を

出そ

うと

う。

作者の

間的な

陰影を

伴なっ

真実に

近い

自叙伝を

導入

部を

らい

して

論に

くなっ

くる

ネッ

集+

との

注目の

興味の

して

究の

象に

出した

ほ、

う古い

ない

十九

紀に

入っ

らの

り、

彼の

劇作に

よっ

刺激さ

果で

り、

彼の

精神像が

やっ

去り

行こ

紀風の

素顔の

詩人の

姿が

われ

始め

(

1)

ある

自叙伝へ

味の

発端で

る。

うも

ネッ

集+

出発点

して

自叙伝と

扱わ

る。

ば、

集+

うな

開始し

は、

つ、

どこ

で、

誰の

あっ

とい

う問題が

起き

くる

私の

跡的

究ほ

今の

とこ

分で

り、

後日

待た

けれ

ばな

らない。

し、

くこ

うな

出発の

仕方を

決定づ

に一

役買っ

知の

如く

の、「

ト+

う。

制作の

時日

不明

る。

出来上

は、

湖の

西

部の

散策して

折り

に、

的に

あっ

く、

公に

は一

八二

年(

那)

(

W・

声哲

岩F

邑)

行詩は

次の

くで

る。

Sc

O

昌nO什

t

Fe

S

O

nne

t‥

C]

きー

c-

づ0

FP

くe

符○

弓ne

d.

呂i

nd-

e

ss

O

:t

s

j

宏t

FO

nO

宍Sい

-W訂F

t

Es

打e

y

S

Fp

打①

S

pe

賀e

ロー

OC

a

F訂

F2

賀t

:Fe

m巴O

d

y

Of

t

F-

s

s

mm

已e

笥くe

epS

e

t

O

P①t

岩r

C

F、

s

弓○

牢ロ

d‥

A

t

FO

亡S

p

ロd

t-

me

t

F訂

首e

d

琵S

O

S

O

nd‥

Cp

m

欝ns

s

00t

Fe

d

まt

F

21

E

邑e

s

笥-

TFe

SO

n

ne

t

嘗t

t

e

r

e

d

P

鷲r

y

myr

t-

e

Le

Am己t

Fe

c

y勺

記S

W言F

wFi

c

F

口中

ロt

C

r

O

Wne

d

H訂

まs叶

O

n

賀y

br

O

W‥

p

巴O

W・

W01

「p

mp.

I

t

c

Fe

er

e

d

m-

-

d

S

p

2

nS

er

-

C

巴-

e

耳O

m

句pe

r

y⊥p

ロd

TO

St

岩粥

惣①

t

F

岩一

品F

d

賀打

弓P

yS‥

P

ロd

弓Fe

n

P

d

p

mp

句e】

-

岩亡

nd

t

FO

p

巳F

O帖

呂-

-

t

O

n、

Es

F

巴-

d

TFe

TFビ

be

c

2日e

p

T

22勺e

t.

弓Fe

nc

e

F①

b-

e

w

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一 橋論叢 第 七 十 六 巷 第 五 号 ( 4 )

SO

已・

巴--

mpti

n

g

st

r

巴ns

-巴

琵、

t

0

0

f

e

w-

ネッ

て、

作品

して

置か

ない

多く

る。

今こ

関係の

は、

最初の

行で

り、

本語に

移せ

ば、

笑っ

けない

批評家

よ、

あな

めて

た、

ネッ

当な

誉の

素通り

して

1--

鍵で

彼の

心の

錠を

けた

だ。

う。

■そ

して

箇所

けが

浮き

出して

て、

後々

まで

長く

尾を

曳くこ

とに

なっ

くる

利用す

は、

どの

うに

利用し

ない

が、

当な

誉の

と+

うに

ほ、

詩人の

場合に

て、

ネッ

効用

説い

ぎない

長く

なる

邦訳を

省略し

が、

とい

短い

詩を

軸に

して

詩人の

姿が

妙に

描か

る。

た、

短詩が

詩人の

手に

よっ

て、

うな

変容を

見せ

か、

物語

うで

る。

私と

作品

をシ

スー

関して

あま

強く

受け

取り

ない

気が

する

は、

て、

拘束する

形式+

限へ

望+

瀾係を

語っ

うで

(

2)

が、

らの

との

方が

私に

は、

場合よ

大切

なこ

との

うに

る。

場合も

との

方が

多くの

関係

有す

うが

ほ、

ずれ

触れ

う。

くシ

集+

究は

自叙伝の

線に

沿っ

て一

気に

進ん

とい

うで

ある

究の

釈的な

面も

線に

沿

うよ

見え

る。

少しの

例を

挙げる

デン

(

E仁

w

買d

ロO

W・

de

ロ)

ダム

(

Ge

Or

粥e

Wynd

FP

m)

(

C.

只.

勺00-

e

ユ、

(

H・

RO-

F芦S

)

等々

本の

集注版は

今まで

釈の

集大

成で

う。

後こ

上の

詳細を

極める

無理で

ない

究の

なか

析的あ

鑑賞的

面も

倒的に

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( 5 ) シェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト集+ の 読 み方

路線を

突っ

走る

自叙伝へ

諸家に

よっ

合い

異に

する

個の

性た

らん

的な

意識を

(

3)

集+

なか

見出そ

うと

し、

来の

(

4)

統で

抽象化の

向へ

なが

り、

らに

(

5)

演劇者の

場を

追究し

うと

し、

遂に

灼熱する

確立

し、

すべ

感情と

考が

没す

(

6)

う。

的な

個性が

激しい

獲得して

抽象的な

宇宙が

作り

出さ

とい

う。

らに

要約す

ば、

ネッ

的な

個性の

辿り

着く

行方

追お

うと

する

度で

る。

うに

個性を

して

象的な

宇宙を

形成

する

間の

激しさ

称え

うと

う一

態度が

る。

先の

態度の

グア

見て

支え

ない

う。

詩人

(St

2

訂ロ

のe

O

蒜e)

度が

る。

彼に

集+

翻訳が

(

7)

る。

に一

頁の

文が

けて

る。

要を

述べ

る。

-わ

詩と

うも

まっ

もの

見る

しか

しこ

らの

行詩は

決して

もの

ない。

詩集+

事な

もの

落し

る。

美と

燃え

うな

遠化

うと

する

衝迫へ

拝脆で

る。

今ま

で、

越え

愛の

宇宙を

構築する

遂に

感知する

ない

る。

なこ

とが

原因で

詩集+

低く

評価さ

る。

序文が

書か

れ、

詩集+

翻訳

か、

門外の

私に

確か

める

すべ

ない

専門家の

教示

得た

い。

し、

今の

私に

分か

は、

集版に

含ま

出た

は一

〇九

年そ

第十二

巻と

(

8)

とい

うこ

とで

る。

族を

越え

愛+

う言

葉を

持ち

出すの

は、

しい

うな

細なこ

しか

私に

分か

らない

して

序文が

書か

翻訳が

完成さ

は一

〇九

年以

前とい

うこ

なっ

る。

ろは

ゲオ

うよ

うに

今ほ

どは

持ち

なか

ない

が、

少な

くも

米に

既に

着々

究と

析は

なさ

た。

英米以

外の

国で

は、

う通り

あっ

う。

しか

既に

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一 橋論叢 第 七 十 六 巻 第 五 号 ( 6 )

集+

非ロ

なも

して

らえ

鋭い

見方で

とい

らな

い。

γ

集+

扱わ

多い

か、

改め

う必

要は

ない

う。

非ロ

度か

らで

けれ

ば、

宙を

構築

カ+

どほ

生じ

ない

う。

論的に

ば、

ゲの

見方ほ

非ロ

詩人に

構築

る、

美と

遠化の

界へ

集中さ

り、

集+

出て

くる

物、

事件な

は、

れへ

素材と

位置しか

占め

ない

とい

う。

上二

方、

ずれ

人の

もの

る。

従っ

て、

方は

うし

観念的へ

傾くで

ろ.

う、

とい

うの

内容が

無さ

る。

なこ

標と

好材料と

考え

て、

例を

出し

ない

念的な

例は

けで

見付か

けで

ない

の一

して

例、

G・

me【‥

邑丸

S

邑Q

見、

S言○

ミ已由

せ丸

8

旨屯

∽Q

薫恥

見切

訂訂

甘言

(

試O+

品Ft

O

n

音声ロ

ごN

)

ける

I

mmO

ユ巴-

t

魂(

S

O

已)

関す

る■

幽▲

4●

うまで

ない

うま

もな

くワ

Ode‥

邑山

已訂讃h

SSQ

ミ已

.マQ

§

知罠Q

患註Q

等号

C

已~

監Q

O

(

-

00

O

J

響い

とは

らか

る。

書物ほ

宗教

的な

関係を

元と

体に

ける

講演を

台と

る。

従っ

体の

性格に

合わ

うか

ない

が、

内容は

宗教的な

もの

魂と

うもの

主た

なっ

る。

うの

は、

集+

て、

間の

魂の

滅性を

歌い

げた

とい

うの

軸に

なっ

て、

終始こ

軸か

とい

うこ

ない

くい

論旨

貫とい

うこ

とに

なる

うが

頗で

合が

ない

単純明

快で

えっ

ちら

安に

なっ

くる

しか

し、

なこ

気に

掛け

けれ

ば、

だっ

て一

読み

方で

る。

とい

うの

知の

如く

魂の

滅性と

問題は

古来ヨ

ーロ

る、

しい

伝統に

なっ

る。

に、

集+

乗せ

らば

うい

うこ

吃る

か、

考え

直して

見る

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( 7 ) シェイ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト 集+ の 読 み 方

問題は

簡単な

もの

なっ

くる

見方

うが

前の

人、

ゲよ

象的で

ある

とい

ない

今ま

扱っ

見方

は、

ずれ

も二

紀の

初頭に

位置す

る。

私は

紀初頭の

論を

出そ

うと

する

程大

胆で

■い

が、

ろの

見方が

うい

うとこ

ろへ

行く

傾向が

あっ

うか

今の

私に

とっ

時代

的傾向

うで

る。

は、

集+

をこ

うな

傾向に

考える

可能で

とい

ぅこ

とに

すら

る。

場合の

うに

集+

極度に

抽象化へ

煮詰め

もで

とい

う一

持つ

とが

私に

とっ

事なこ

とで

ある。

すな

自叙伝打

抽象化

作業を

まで

持っ

くる

とい

うこ

なの

る。

精神

的な

方向へ

象化

して

行く

程と

帰結の

とに

辺に

して

実的な

方面に

移る

とい

も、

才で

あっ

たに

して

神様で

ない

けで

ら、

彼に

通の

実生

とい

ぅもの

えで

る。

して

彼は

うや

煮て

焼い

食え

ない

ちゃ

男で

あっ

らしい

既に

伝記

的事実

る。

くい

実型の

活人で

あっ

た。

羽目

して

財産

すっ

しまっ

り、

頭に

来て

決闘に

び、

手の

方に

て、

敢え

無き

最後を

とい

うよ

なこ

縁の

ない

詩人

的な

識人で

あっ

うで

る。

うな

伝記的事

実が

彼の

とな

関係は

なか

うか

私は

あっ

考え

もの

人で

ある

は、

りエ

合は

どの

うで

あっ

か、

うこ

取り

掛か

けれ

らない

ある

が、

ずれ

後程に

なれ

触れ

で、

する

する

ずそ

人の

術に

基盤を

提供する

ずの

実生

活を

行な

う人

活人と

して

作品の

なか

に、

どの

素顔を

覗か

か.とい

うこ

は、

家に

とっ

は、

ない

味で

う。

当か

知ら

ない

が、

は、

犬が

嫌い

あっ

しい

とい

説も

出て

る。

しこ

だっ

て、

本当の

とだ

決定さ

ら、

話は

転して

笑い

なっ

くる

今の

ろ、

測に

まる

残念なこ

る。

新しい

資料で

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一 橋静養 第七 十 六 巷 第 五 号 ( 8 )

見さ

もか

く、

今の

とこ

ろ、

どん

なに

方法

変え

も、

ゆる

已e

e

5 .

(

訂nc

e

しか

ない

ら、

頑張っ

も、

犬の

例の

うな

結論

出て

ない

しか

少し

実生

活か

出て

くる

うと

思わ

る、

伝を

集+

ら、

作り

げて

うと

した

場合ど

うな

あろ

うか

多分

デン

あっ

記憶して

が、

自叙伝

作品全

部で

ある

-と

う言葉が

る。

葉は

本質をい

得て

妙で

る。

千万の

持つ

は、

適切

葉は

しれ

ない

適切

言葉で

ある

けに

ネッ

集+

巻に

限っ

と、

自叙

伝の

作製は

ずか

くな

る。

ずか

なっ

くる

ら、

究家

躍起に

なり

興味を

立て

られ

う。

(

WO】

首21

g

只p

ys

e

はこ

---

集+

に、

劇作を

行なっ

同じ

劇作

を、

再び

める

は、

(

9)

ずか

しい

とで

ある

する

他の

劇作を

書い

ネッ

集+

書い

異な

とい

うこ

なっ

くる

どの

うに

解し

らい

うか

は、

極め

簡単

しか

触れ

ない。

異が

うの.

あっ

て、

上の

とは

何も

述べ

い。

して

相異は

どの

なもの

か、

も、

ろん

期待すべ

ない

集+

は、

すべ

感情と

考が

没す

る、

灼熱する

とで

もい

くれ

ば、

大い

ある

が、

は、

い。

由ほ

述べ

ない

して

も、

私は

葉に

執し

する

なわ

ち、

相異を

認め

掛か

を一

前提と

しない

は、

われ

作業

前進し

ない

多少な

りと

も、

異を

具体

する

が、

業の

前に

要なの

が、

今は

余裕が

ない

で、

異を

前提と

する

始めて

行く

(

me

こO

yC

e)

ズ+

(

b

官鼓)

読むと

次の

箇所に

出会う

-彼は

自分の

前、

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( 9 ) シ古 イ タ ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト集+ の 読み方

美しい

前、

(

Wi

-】

m)

劇作の

た、

はエ

ラ、

道化

とい

合に

ちょ

昔の

画家

が、

ヴァ

暗い

隅っ

自分の

顔を

置い

うに

彼は

集+

なか

顔を

た。

(

m)

(

W--

-

)

嫌上い

うほ

どい

る。

美しい

名前+

とい

うの

は、

語源

好きで

あっ

語源か

連想

うか

とい

う名

前の

起こ

弓E

巴己

Fe-

me

t

ある

1

e

○-

まe

p

3t

e

Ct

ぎn

とい

うの

うで

ら、

美し

く+

男性的な

響き

持つ

昔の

家が

…+

が、

別に

昔の

限っ

く、

画家が

分の

絵の

なか

片隅辺に

群衆の

自画

像を

措き

込ん

置く

手法を

指すこ

改め

うま

ない

う。

ずれ

ろジ

例え

妙で

る。

確か

劇作の

なか

で、

ラ、

端役

道化が

痛烈な

風刺家で

要は

ない。

うなジ

見方は

冒頭に

引い

似る

が、

は、

抽象に

傾くの

し、

方は

劇作と

なが

ら、

具体

的に

間的に

らえ

うと

する

問題は

うな

集+

らえ

方で

り、

うな

方の

材料の

仕入

先は

どこ

うか

うこ

なっ

くる

く、

仕入

デス

(

G・

芦C・

Br

P

ロd

e∽

)

も、

(

S

芹T

ne

y

re

e)

あっ

うか

とい

うの

が、

今の

(

1 1)

私の

見当で

る。

突き

得て

ない

で、

測だ

めて

く。

ル+

うの

ほ、

(

1 2)

時の

囲が

親し

呼ん

とい

うの

ある

して

ル+

第一

称を

もっ

露骨に

現わ

ネッ

集+

1 2

番で

始ま

り、

数ほ

る。

ル+

うの

1 3 5

番、

1 3 6

番を

指す

うに

応表面

的に

は、

素顔を

蕗に

る。

露に

して

らとい

て、

まま

間シ

姿へ

直結して

くか

うか

私は

疑問を

持つ

応表面

的に

ほ+

断わ

書き

る。

4 4 7

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一 橋 論叢 第七 十 六 巻 第五 号 ( 1 0 )

私が

うに

疑問を

持つ

か。

次の

うな

私の

念頭に

ある

-ベ

高貴な

性美の

想と

典型を

象と

して

完璧なソ

ネァ

書く

彼の

術目

的だっ

た。

個人の

しい

験に

着する

も、

に一

定の

或る

距離を

き、

確に

狂い

く、

冷静

遠近

法で

彼は

象を

形する。

黒い

膵に

涙の

露をた

えて

無言の

欺き

うっ

えて

性の

艶な

すが

は、

古典彫

像の

うに

詩の

葉で

彫り

る。

は、

むし

活か

らの

確な

距離が

術の

(

13)

高さ

り、

考の

高邁で

る、

とい

い。

活の

場で

実の

界か

どの

うな

距離を

算して

ば、

芸術の

界へ

転化し

行くか

に、

われ

競い

知る

との

ない

数学的計

量が

けで

り、

忘れ

読む

時、

異様な

叙伝へ

集+

が、

下が

行くで

とい

危険が

る。

で、

う一

度、

先に

触れ

た、

の、

拘束

形式+

無限へ

望+

繰り

返し

考え

見る

要で

あろ

う。

イク

場合

が、

して

舶一

当て

ない

うか

場合

規椅で

は、

計る

との

ない

持つ

才で

ある

とい

うこ

らば

意味を

持た

なっ

し、

逆に

才の

壊しに

なっ

る。

考えて

と、

自叙伝の

意味合い

どの

うに

解し

なが

ら「

γ

集+

読み

進め

行けば

か。

(

T・

B巴み

wF)

なこ

をいゝ

}

-も

読者が

集+

自叙伝と

み、

味の

象と

ば、

読者は

きっ

と、

に、

喜ん

信の

気持ち

停止

なが

ら、

慎重

う。

次の

なこ

悟る

うに

う、

集+

もシ

作家

技量を

自叙伝的に

もの

ある

を。

(

M)

場合は

ネッ

集+

他の

詩篇の

各例に

て、

葉遣い

込ま

想の

因っ

来た

経過

を、

源ま

探っ

うと

する

もの

る。

他の

劇作晶と

うな

関係を

持つ

至る

詳細に

辿ろ

うと

する

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( 1 1 ) シェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト集+ の 読 み 方

究で

る。

して

項末に

見え

うな

考究は

(

M)

問の

精神

養う

物理

なパ

張する

私は

⊥こ

考究の

度を

し、

また

く.の

味を

抱く

私の

思い

出が

なが

る。

私は

らト

グァ

(

De

r

e

ゴ賀er

S山

)

冊の

著作に

すが

なが

ら、

ネワ

集+

葉と

が、

他の

劇作品

紋的に

どの

な、

なが

持つ

(

1 5)

か、

とい

うこ

未熟な

考え

あっ

た。

ちろ

私の

もの

は、

源ま

遡る

う、

際立っ

芸当

なか

た。

行な

考察は

言葉と

表層的な

とこ

ろに

定さ

得ない

非力

味わ

なが

らの

あっ

が、

ネァ

集+

紋が

作品の

まで

広が

行くの

得た

けで

収穫で

あっ

た。

しか

も、

紋は

決して

伸張の

カを

弱め

もの

なかっ

た。

考察に

接し

て、

前の

私の

辿り

方は

未熟と

非力は

今で

ず覆うべ

ない

が、

方向

して

誤っ

なかっ

たこ

知っ

た。

自叙伝

扱い

方も

決して

要性を

うも

ない

は、

今も

私の

基本

線で

りつ

けて

とに

変わ

りは

ない

が、

考え

も、

ろは

少し

色彩が

わっ

た。

は、

らに

た、

くつ

究書に

接する

よっ

ある

もっ

集+

間の

実生

活の

録へ

けて

考え

ない

もの.で

うか

考えて

見た

場合

うか

とい

うこ

る。

なっ

くる

と、

番先

題に

なっ

集+

献辞

-とこ

う一

応考え

-に

見え

る、

例の

呂リ

とい

物の

る。

物は

的に

誰を

指すの

知の

如く

説は

紛々

分か

る。

して

は、

言葉をもっ

くれ

ば一

挙に

する

ー現

実の

実の

W・

H・

探し

める

うこ

(

1 6)

は、

注釈家の

遊び

る。

うい

ば、

身も

なっ

うの

で、

少し

ばか

けを

る。

W・

H・

とい

う謎の

物に

て、

まっ

た一

冊の

書と

と、

名な

(

「e

s-

(

1 7)

HOtS

O

n)

もの

る。

詳細に

触れ

(UU

裕は

ない

結果

的なこ

述べ

する。

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一 橋論叢 第七 十 六 巷 第 五 号 ( 1 2 )

究は

読ん

うちに

推理

説を

読ん

ない

とい

う錯覚に

陥っ

くる

面白い

とい

白い

る。

結論に

至る

程は

て、

W・

E・

とい

物は

W≡-

p

H巳已i

斡e

(

-

詮00

--

巴亡

N)

とい

うの

る。

説に

なっ

ない

うに

白い

ズ+

(

18)

出て

もの

ある

と、

物に

拠は

(

Os

c

Wi

-

de

)

W・

H・

氏の

肖像+

(

七Q

…訟

阜ら

守.

葛‥

甲.

-

00

00

や)

り、

して

γ

集+

ろい

色合い

持つ

男+

ー・

(

W≡

i

O

H

点Fe

s)

う人

物に

よっ

書か

た、

とい

うニ

なっ

る。

ろい

合い

持つ

人の

男+

(

p

ヨP

已-

F亡

霊)

うの

ト+

2 0

番七

目を

利用し

もの

る。

大切

なこ

とが

出て

くる

bege

t

t

er

語の

釈に

る。

式解

釈に

うと

出す

者+

義に

直結して

きて

献辞+

とい

うこ

成り

立た

なく

なっ

る。

ある

私は

とこ

う一

応考えて

く+

とい

留保条件を

でお

る。

語に

解釈を

集+

出版の

仲介者と

場合は

なっ

くる

の一

語の

釈も

なか

ずか

しい

(

凹)

る。

ら、

私が

どこ

読ん

あっ

て、

私の

意・

断で

ない

断わっ

くが

どこ

読ん

もの

今の

ろ、

うし

思い

出すこ

とが

ない

致し

方が

ない

結果だ

書き

めて

く。

W・

H・

とい

うの

Wi

--

m

S

Fp

打e

名①

胃e

略字で

うか

とい

うの

る。

分に

ずける

とで

る。

する

t

Fe

O

n-

i

¢

be

get

t

e【

は、

よ、

はっ

して

きて

自叙伝の

性格を

倍加する

る。

して

次の

余り

自信の

ない

私の

考え

なの

が、

呂【.

弓.

H.

呂→.

呂小

s

t

e

ある

E監t

e

r

とで

り、

時は

粁n

首Ft

意味

持っ

うで

が、

人、

匠とい

うよ

尊称

解する

代に

傾けた

曲解に

なる

うか

面の

専門家の

意見を

伺い

い。

引きつ

き、

1 2 6

-1 5 2

番の

現わ

くる

名な

Dp

L

邑叫

て、

触れ

けれ

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( 1 3 ) シェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト 集+ の 読み 方

ない

最初に

白身の

言葉を

持ち

出す

要が

-O

mO∽t

de-i

c

巳e

訂nd

WFO

i

s.

t

c

p

邑p

弓O

mP

ロ~

H

s

t

F2

mO

岩~

(

8、

箋丁

訂、丸

莞、

く・

く・

蓋)

(

実に

手の

焼け

魔だー・

/女を一

誰が

読め

?

けか

?)

有名

性に

ほ、

終始こ

言葉を

堂々

巡り

けれ

0

胃打

とい

形容詞

うい

うこ

意味す

か。

始めて

行か

けれ

ない

語で

は、

人の

容に

彩を

用い

場合は

して

髪の

毛の

すの

うで

る。

H-

幹巴t

t

O

亡∽

叫ヽ

計・

ある

d

P

岩nd

訂亡

Ht

O

已監

§b

(

字体

肇著

同じ)

英語に

ある

He

F

邑喝ロ

ロe

七叫

恥1

唱(

口一

LP

W

岩nC

)

は、

私が

語で

見た

例で

肌の

色を

現わ

すこ

る、

e

5.

e

ま革

空包

句r

p

亡、 ・

d

訂丸

ま声計

まt

e→

(

以上二

つ、

C

賀○∽S

p

例)

また

英語に

見ら

例と

(

2 0)

して

ほ、

髪と

眼の

色を

現わ

すこ

る。

ある

服に

関係する

とが

ある

語の

例、

d

岩.

崇加

重白

岩砧

EnO

(

黒ずく

めの

ネ)

(

C

当○∽S

p

例)

なとこ

る。

ネッ

集+

場合ほ

うに

解すぺ

か。

デン

黒髪+

(

d

当村・

F

岩d)

意と

る。

(

AE

胃d

yc

2

2一

c

O-

-

)

黒い

眼+

■(

b-

gk・

e

y2

d)

る。

先に

挙げた

うに

眼の

色に

関す

る。

ろん

肌の

色を

現わ

う。

光知氏は

こ.

うなこ

-シ

十四

行詩の

中に

黒髪の

貴女+

((

Fr

-

聖】

y)

賛美さ

が、

うな

賛美は

古代

続い

伝統的な

もの

あっ

て、

白く照

り、

髪黒き

美女

は、

美女の

る。

黒髪の

貴女

賛美し

は、

宮廷に

仕え

髪の

貴女が

人か

彼の

意中の

に一

致せ

れ、

迷惑

する

うに

遠慮か

あっ

知れ

(

2 1)

ない

うに

実的に

意中の

あっ

う。

しか

らば

誰か

とい

なっ

が、

究の

致を

ない

げに

賢明で

う。

もこ

黒色に

/一

像を

らま

うが

大切で

う。

第一

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一 橋 論叢 第 七 十六 巻 第 五 号 ( 1 4 )

私は

服に

係せ

しめ

黒衣の

女+

して

能で

うと

考え

る。

黒色の

服は

服、

心、

して

喪服の

性は

美しい

とい

うが

着こ

しが

けに

粋に

がっ

行くで

う。

うな

傷心

美は

ドニ

(

勺h

Ep

Si

dロe

y)

(

2 2)

集+

受けつ

る。

第二

精神

面に

得る

う。

われ

う「

腹黒い+

とい

う表現

当た

る。

ズ+

なか

集』

との

幸な

関係+

(

2 3)

う文句

見出し

得る

むし

ろジ

白身の

当て

が、

今は

うに

利用して

く。

i

ロ日e

b-

PC

打PeS

S

とい

(

糾)

言葉を

もっ

現する

程の

ける

統の

とこ

ろへ

戻る

が、

(

Ed

m亡

nd

S

p2

nS

e

r)

7

場合と

く、

場合も

象の

性は

天使的純粋

(

2 5)

美を

持つ

世の

らぬ

存在で

あっ

た。

伝統の

立つ

が、

彼の

場合に

は、

抽象化さ

れ、

想化さ

美の

身と

して

性の

代わ

に、

は、

抽象化

はい

え、

向は

身の

間の

辺に

り、

性の

美も

逆説的に

らえ

とい

法が

操られ

も一

筋縄で

行か

ない

彼の

間が

えて

はい

ない

うか

して

彼は

屈折さ

ら、

微妙に

開い

ない

うか

点で

彼は

うっ

素顔を

覗か

もい

得る

うか

とこ

集+

自叙伝

的要

素を

無理

なこ

とで

う、

とい

うの

私の

考え

とこ

る。

例え

ば、

触れ

との

あっ

1 3 5

番と

1 36

番の

ル+

ネッ

も、

屈折

逆説そ

曲す

が、

らに

地口

利用

しな

ら、

操ら

る。

(

W-

-【

)

うま

弓--

-

6.

m

に、

引っ

掛か

が、

側に

ほ、

らに

時用い

性的

意味が

ある

とい

(

A.

L.

RO

弓S

①い

Eユc

P

駕t

li

d

粥e

)

は、

詳細に

触れ

余裕は

ない

が、

うな

事情か

は一

向を

引っ

出し

ある

例に

似た

別の

例を

劇作の

なか

求め

うと

する

尺に

を+

(

5

曽聖

篭~

甘、

哲莞

§且

ある

作品の

持つ

性的な

多くが

卑猥で

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( 1 5 ) シ ェ イ ク ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト 集+ の 読み 方

り、

絶え

ずそ

連する

な、

非ロ

話題が

頻発す

る。

調

子は

気に

召す

ま+

(

ゝ叫

ぺQ

誉ヽ≠

Y

十二

夜+

(

慧忘計

告、

)

調

全く

的なもの

ある。

は、

ゲィ

(

2 6)

リ・ア

時代の

批評家

は、

手を

焼い

うで

る。

うな

作品

ヴィ

時代の

批評家

は、

うに

置して

か、

私は

調べ

とが

が、

最近に

なっ

て、

うや

くこ

作品が

その

まの

意味で

読ま

うに

なっ

た。

うな

事柄

は、

何も

作品に

限っ

ない

が、

例と

して

挙げる

ヴィ

朝式読み

方が

集+

当て

らない

うか

意外に

代に

で、

影は

延び

ない

うか

とい

うよ

延ばさ

ない

うか

少しこ

われ

は、

作家の

しい

記録的な

叙伝

して

読むべ

う。

うな

読み

方を

うと

注(

1 9)

り、

もっ

間臭く

辺を

うろ

歩い

俗の

間の

為を

裏打ち

して

持っ

もの

して

読も

(

2 7)

(

呂賀t

F

G【

e

e

n)

うで

る。

も、

もの

出版は

じ一

九七

年で

り、

時に

扱っ

行くの

に、

偶然なが

合が

くなっ

が、

容は

ちろ

違うの

うま

ない

違い

触れ

話を

進めて

行けば

うが

私の

差すの

は、

書の

較検

討に

り、

的解

釈の

出そ

うとい

うと

ある

けで

ない

で、

容に

もの

りも

らに

ぎつ

もの

持つ

取れ

ば、

足り

う。

前に

私は

集+

注釈と

て、

本(

A

字。

W

邑。r

Ed

琵○

ロ∴

-

芸占

て、

今で

注の

集大

成で

る、

後こ

上の

詳細

極め

無理で

うとい

うよ

うなこ

述べ

た。

は、

英米の

学者の

は、

私の

最も

尊敬

する

人で

ある

論家とい

うよ

も、

多く

うへ

傾く

学者で

で、

わが

国で

余り

持て

ない

ない

が、

ざ蔓

h

転訂

邑訂

卓(-

¢N

00

y

詮監Q

尽芸言

h

勺Q

量的

(

-

¢

誌)

.

3屯

ヽQ

き鼓(

-

設伽)

ける

注、

ヨQ

き鼓C叫

ニー

宗凸

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一 橋論叢 第 七 十 六 巷 第 五 号 ( 16 )

解さ

ん、

準を

く。

本に

て、

は、

根拠の

推測+

満ち

くの

(

2 8)

似る+

ぅ。

見方に

ば、

なる

う。

.っ

て、

彼に

ば、

ネγ

集+

出て

人、

ク・

ディ

ヴァ

詩人

どに

ほ、

(

2 8)

ない

う。

私も

賛成で

うで

る。

集+

解釈は

らに

葉と

して

持っ

意味を

素直に

跡し

掘り

(

2 8)

行こ

うと

する

Lこ

ろに

る。

掘り

方に

新味が

うが

彼の

解釈は

創的

とい

うわ

けで

ない

彼の

釈は

ス、

(

E賀t

Se

mO

弓-

S

m芹F)

上に

る。

-「

集+

は、

逆説

的に

ほ、

Fet

e

岩S

e

竺-

FO

mOS

e

望】

(

2 9)

験と

ない

もの

詩的

洞察を

提供する

うな

を、

言葉の

解釈をシ

代へ

ま、

きれ

戻して

自叙伝を

見直そ

うと

とに

て、

実生

活者の

姿を

復元

しょ

うと

する

姿勢は

確か

に一

持つ

とい

う。

うに

普通人

変わ

ない

実生

活を

距離を

確に

計算し

ら、

して

読者

目が

うな

駆使し

なが

ら、

詩の

界に

展開

して

集+

る。

容は

まこ

とに

平凡

なも

忘れ

しめ

とこ

作家の

計算と

舘晦が

り、

従っ

読者の

方と

作品に

学を

持ち

むこ

危険で

り、

も、

危険を

越え

りと

ヴィ

朝を

抜けて

見せ

に、

界が

安定性を

保ち

ら、

存在して

う不

思議な

方を

事に

したい

る。

(

1)

A-

切岩戸

已‖

望町

乳設官等b

(

Er

ロSt

HO{

mP

βロ

Lや

N

).

S.

-

訟.

-

岩〇

.

(

2)

U甲く

E

TFO

旨亡1

P

ロ良

知Q

…白

㌻U

訂…

(

CO

邑-

亡ni

Ge

O

守e

H賀t

m2-

(e

訂し

ご一

等い

).

p.

3.

(

3)

出1

P

n

巴.

(

4)

野巴乙-

(

5)

岩n

已.

(

6)

岩n

巴.

S.

-

山.

S一

-

S.

-

S.

-

h

〇.

(

7)

ぎ訂

尽芸諾

ぃQ

莞誉(

拭e-

m

宍幹

竹pe

J

-

芸占

(

通な

SO

ロe

tt

e

が、

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( 1 7 )・

シ 占 イ タ ス ビ ア 「 ソ ネ ッ ト集+ の 読 み 方

書き

方を

ぃる

)

(

8)

前掲書

尾を

参照

(

9)

be

尽…

邑叫

旨恥

§監

莞註(

A.

句r

呂旨O

AG.

.

-

設-

).

∽.

N

斗.

(

1 0)

(

呂。de

巳br

胃y

四U

O

ks

.

-

芸-

)

p

p.

N

O

¢

-

芦こ

箇所に

TFe

UO

巴e

He

邑e

本と

する

諾n

讐呂.

申U

打s

e

d・

もテ

変改

い。

(

1 1)

Ch

.b官設Q

茂.

(

1 2)

U

岩n

已.

S.

N

〇.

(

1 3)

大山

定一

ト+

(

筑摩叢

書、

年)

頁。

(

1 4)

Q舌

鼓忘

賢…づ

n

芸急設

阜h

訂訂

甘言

h

勺Q

§h

§丸

哲喜鼓(

q已く・

。{

-

〓-

。仙

s

守・こ設○

).

p.

C{

p

勺.

h

-か

(

1 5)

イク

ネッ

集』

波紋+

(

化+

8

号、

九七

年)

(

1 6)

H・

∽・

Sc

F

已t

N‥

h≠

ま礼叫

旨、

b訂

恕記

さ達

n

垂岩

(

「Ot

Fp【

Sti

e

F

m

くe

r1

.

.

-

芸J.

S.

-

芸.

(

1 7)

竃1・

司・

祇・

(

河亡pe

H賀t・

Dp

ま∽

.

-

苫l 今丁

(

1 8)

ロー

冨.

(

1 9)

W宏。

m=

h

訂訂与岩言

h

h

式守a

h

冨莞訂

(

Ge

。【

粥。

A〓e

n

呂a

亡n

弓i

笥8

.

勺.

N

一叫

げて

く。

(

2 0)

例。

(

(「

英文

学+

九七

年九

号)

)

(

2 1)

神話

伝説の

究+

(

店、

七三

年)

九六

貞。

(

2 2)

→・

田巳d

まn‥

尽.

邑.

.

p.

N

中.

(

2 3)

勺一

N

芸.

(

2 4)

T・

W・

巴仁

弓呂

.

尽.

-

泣.

p.

u

γ

(

2 5)

L

呂告t卜‥

司訟

阜卜Q

eQ

(

TFe

亡ni

く.

〇{

ヨOt【

e

ロP

ヨe

.

-

票β

-

p一

.

(

2 6)

き已

雫Q

甘1

き聖

篭A→Fe

誉H

e

倉e

S

Fp

打es

勺e

賀eS

.

-

芸〇.

舛一

(

2 7)

乳七

3 .

邑計

ヒ町

乱読

官等恥

哲ミ中内

(

CF

胃-

き○ロ、

-

名士.

(

㌶)

I

b

.、

p.

N

(

2 9)

.∽

訂訂尽昌1

へわ

哲ヾ…~

(

ェe

ぎ2

mp

n

(

-

ま山)

票)

p・

聖T

(

橋大

学教

授)

4 ∂5