fx-7400g plus j ch0460 4グラフ機能...
TRANSCRIPT
グラフ機能
1. グラフを描く前に2. ビューウインドウ(V-Window)設定3. グラフ関数式の登録・編集・選択・描画4. マニュアルグラフの描画5. その他のグラフ機能
4
グラフ機能とは79×47ドットの表示をフルに使い、いろいろな関数グラフを簡単にすばやく描く機能です。描くことのできるグラフは、以下の3種類です。(1)直交座標式(Y=)のグラフ(2)パラメ-タ-関数式のグラフ(3)不等式のグラフ
※ グラフ機能はプログラムにグラフ命令を書き込むことにより使うこともできます。
60
4 グラフ機能
アイコンメニュー表示からGRAPHメニューを選択してください。次のようなグラフ関数式(G-Func)メニュー表示になります。この表示からグラフ関数式の登録、編集、選択、および描画を行ないます。
・1(SEL)‥‥‥ グラフ関数式のグラフを描く/描かないを設定。・2(DEL)‥‥‥ グラフ関数式を消去。・4(DRAW)‥‥ グラフ関数式のグラフを描く。
ビューウインドウとは、X軸・Y軸の範囲および両軸に刻まれる目盛りの間隔のことです。グラフを描く前に、まずグラフのビューウインドウを設定する必要があります。ビューウインドウ設定は!3(V-Window)と操作して、ビューウインドウ設定表示を呼び出して行ないます。
(1)!3(V-Window)と操作します。直交座標のX軸ビューウインドウ設定表示になります。
!3(V-Window)
・1(INIT)‥‥‥ ビューウインドウ内容を初期化。・2(TRIG)‥‥ 角度単位に合わせてビューウインドウ内容を初期化。・3(Sto)‥‥‥ ビューウインドウメモリーにビューウインドウ内容を保存。・4(Rcl)‥‥‥ ビューウインドウメモリーからビューウインドウ内容を呼び出す。
1Xmin‥‥ X軸の最小値2Xmax‥‥ X軸の最大値3Xscl‥‥ X軸の目盛りの間隔
登録エリア(cfで移動します)
1. グラフを描く前に
2. ビューウインドウ(V-Window)設定
1
2
3
P-63P-63P-63P-63
1 2 4
1 2 3 4
(2)cを3回押します。直交座標のY軸ビューウインドウ設定表示になります。
1Ymin‥‥ Y軸の最小値2Ymax‥‥ Y軸の最大値3Yscl‥‥ Y軸の目盛りの間隔
図で表わすと、以下のようになります。
(3)cを3回押します。パラメーターのビューウインドウ設定表示になります。
1Tmin‥‥ Tの最小値2Tmax‥‥ Tの最大値3Tptch‥‥Tのピッチ
図で表わすと、以下のようになります。
4グラフ機能
61
1
2
3
1
2
3
Ymax
Xmax
Xmin
Ymin
Xscl
Yscl
(x, y)
min
max
ptch
(X、Y)
4 グラフ機能
62
(4)ビューウインドウの設定はXmin → Xmax → Xscl →Ymin → Ymax → Yscl → Tmin → Tmax → Tptch
と数値を入力し、wを押します。数値を入力せずにcを押すと、現在表示されている数値にビューウインドウが設定されます。
(5) ビューウインドウの設定終了後はQを押して、ビューウインドウ設定表示から抜けてください。
※ビューウインドウ設定表示に"■"が表示されている状態から数値を入力せずにwを押しても、ビューウインドウ設定表示から抜けることができます。
●設定できるビューウインドウの範囲は、以下のとおりです。-9.99E+97~9.999E+97
●入力桁数は、最大7桁です。106以上または10-1未満の数値は、仮数部4+指数部2桁にして表示します。
●ビューウインドウ設定中には、a~j、.、E、-、およびf、c、e、d、+、-、*、/、(、)、!7、Q以外のキ-は使えません(負符号は-または-を使って入力します)。
●ビューウインドウ範囲以上の数値や負符号のみなど不適切な数値を入力すると、前回の値は変更されません。
●ビューウインドウ範囲でmin値よりmax値のほうが小さいときは、軸の方向が逆になります。
●ビューウインドウには、式(たとえば2π)も設定できます。●ビューウインドウの設定により座標軸が表示できなくなったときは、y軸の代わりとして表示窓の左端か右端に、x軸の代わりとして表示窓の上端か下端に目盛りが表示されます(原点に近い側の枠に目盛りを取ります)。
●ビューウインドウを変更するとグラフはクリア-され、新たに設定された座標軸のみが表示されます。
●ビューウインドウによっては、目盛りの間隔が一定とならないときがあります。●ビューウインドウ範囲を広く取りすぎるとグラフが不連続となり、実際とは異なる表示になることがあります。
●変曲点の近辺で急激に変化するようなグラフを表示させると、変曲点が表示しきれないときがあります。
●ビューウインドウ範囲が極端に狭いときは、エラ-「Ma ERROR」となる場合があります。
4グラフ機能
63
2-1. ビューウインドウの初期化a. !3(V-Window)1(INIT)と操作します。ビューウインドウは以下のように初期化されます。
Xmin =-3.9 Ymin = -2.3Xmax= 3.9 Ymax = 2.3Xscl = 1 Yscl = 1
b. !3(V-Window)2(TRIG)と操作します。ビューウインドウは以下のように初期化されます。(1)Degモード設定時
Xmin =-360 Ymin = -1.6Xmax= 360 Ymax = 1.6Xscl = 90 Yscl = 0.5
(2)Radモード設定時Xmin = -6.28318Xmax= 6.28318Xscl = 1.57079
(3)Graモード設定時Xmin =-400Xmax= 400Xscl = 100
※Ymin、Ymax、Yptch、Tmin、Tmax、Tptchは、2(TRIG)を押しても変更しません。
2-2. ビューウインドウメモリー機能ビューウインドウ内容をビューウインドウメモリーに1組保存し、呼び出すことができます。よく使うビューウインドウ内容を設定し直す必要がなく、大変便利です。
■ビューウインドウ内容を保存するビューウインドウ設定表示から3(Sto)を押すと、現在設定されているビューウインドウ内容が保存されます。※新たにビューウインドウ内容を保存すると、以前ビューウインドウメモリーに保存していた内容は消えてしまいます。
■ビューウインドウ内容を呼び出すビューウインドウ設定表示から4(Rcl)を押すと、ビューウインドウメモリーに保存されている内容が保存されます。※ビューウインドウ内容を呼び出すと、直前に設定されていたビューウインドウ内容は消えてしまいます。
4 グラフ機能
64
プログラム中にビューウインドウ設定を組み込むときは、以下のように書き込んでください。
View Window [Xminの値],[Xmaxの値],[Xsclの値],[Yminの値],[Ymaxの値],[Ysclの値],[Tminの値],[Tmaxの値],[Tptchの値]
関数式を10個まで登録、編集、選択し、グラフを描くことができます。登録することができるグラフ関数式は、直交座標の関数式、パラメーター関数式、および不等式の3種類です。
3-1. グラフ関数式の種類(グラフタイプ)の設定グラフ関数式を登録する前に、必ず登録する関数式の種類(グラフタイプ)を設定してください。
(1)グラフ関数式メニュー表示から[を押します。次のようなグラフタイプメニュー表示になります。
[
・1(Y=)‥‥‥‥ 直交座標式に設定。・2(Parm)‥‥‥‥ パラメ-タ-関数式に設定。
[
・1(Y>)‥‥‥‥ 不等式「y > f (x)」の式に設定。・2(Y<)‥‥‥‥ 不等式「y < f (x)」の式に設定。・3(YI)‥‥‥‥ 不等式「y ≧ f (x)」の式に設定。・4(YH)‥‥‥‥ 不等式「y ≦ f (x)」の式に設定。
※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。
(2)設定したい種類(グラフタイプ)に該当するファンクションキーを押します。
3. グラフ関数式の登録・編集・選択・描画
1 2 [
1 2 3 4 [
4グラフ機能
65
3-2. グラフ関数式の登録■直交座標式(Y=)を登録する
直交座標式 y=2x2-5をエリア「Y1」に登録する。[1(Y=)(直交座標式の設定)cTx-f(式の書き込み)
w
(式の登録)
※登録するエリアにパラメーター関数式があるときは登録できませんので、他のエリアに登録するか、式の削除をしてから登録してください(不等式の登録時も同様)。
■パラメ-タ-関数式を登録する
次のパラメーター関数式をエリア「Xt2/Yt2」に登録する。x=3sin Ty=3cos T
[2(Parm)(パラメーター式の設定)
dsTw(xの式の登録)
dcTw(yの式の登録)
※登録するエリアに直交座標式、不等式があるときは登録できませんので、他のエリアに登録するか、式の削除をしてから登録してください。
■不等式を登録する
不等式 y>x22-2x-6をエリア「Y3」に登録する。
[[1(Y>)(不等式の設定)Tx-cT-g(式の書き込み)
例
例
例
4 グラフ機能
66
w(式の登録)
3-3. 登録したグラフ関数式の編集(訂正・削除)■グラフ関数式を訂正する
エリア「Y1」に登録した y=2x2-5をy=2x2-3に訂正する。
e(カーソルを表示)eeeed(内容の訂正)
w(グラフ関数式の登録)
■グラフ関数式を削除する(1) グラフ関数式メニュー表示からカーソル移動キー(cf)を押して、削除したい関数式の登録エリアに"■"を移動します。
(2)2(DEL)を押します。
(3)1(YES)を押します。グラフ関数式が削除されます。
3-4. 関数式のグラフの描き方グラフは描く前に、登録されている関数式の中からグラフを描く/描かないを設定してください。※設定されていない関数式のグラフは描きません。
次の関数式のみ選択して、グラフを描く。
Y1:y=2x 2-5Xt2:x=3sinTYt2:y=3cosT
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-5 Ymin =-5Xmax= 5 Ymax= 5Xscl = 1 Yscl = 1
例
例
1 4
4グラフ機能
67
ccc(グラフを描かない関数式の登録エリアの指定)
1(SEL)(グラフを描かない状態に設定)
4(DRAW)またはw(グラフの描画)
※uまたはAを押すと、グラフ関数式メニュー表示に戻ります。
パラメーター関数式のグラフを描くとき、設定したビューウインドウのptchの値がmin値とmax値の差より大きすぎると、グラフが粗くなります。また、ptchの値がmin値とmax値の差より小さすぎると、グラフを描くのに大変時間がかかります。ptchの値には、適切な数値を設定するように注意してください(2πを60~100で割った数値を一つの目安としてください)。
アイコンメニュー表示からRUNメニューを選択して、グラフを描くことができます。グラフを描きたい関数式は!4(SKTCH)2(GRPH)と操作して、次のようなグラフコマンドメニュー表示を呼び出してから、書き込みます。
!4(SKTCH)2(GRPH)
・1(Y=)‥‥‥‥直交座標式(Y=)のグラフを描くときに使用。・2(Parm)‥‥‥パラメ-タ-関数式のグラフを描くときに使用。
4. マニュアルグラフの描画
1
4
1 2 [
反転状態を解除します。
4 グラフ機能
68
[
・1(Y>)‥‥‥‥不等式「y> f (x)」のグラフを描くときに使用。・2(Y<)‥‥‥‥不等式「y< f (x)」のグラフを描くときに使用。・3(YI)‥‥‥‥不等式「y≧ f (x)」のグラフを描くときに使用。・4(YH)‥‥‥‥不等式「y≦ f (x)」のグラフを描くときに使用。
※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。
4-1. 直交座標式(Y=)のグラフy=f (x)の形で表わされる関数式のグラフを描くことができます。
y=2x2+3x-4のグラフを描く。
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-5 Ymin =-10Xmax= 5 Ymax= 10Xscl = 2 Yscl = 5
(1)セットアップ表示からグラフ関数式タイプ(F-Type)モードを呼び出し、グラフタイプを設定します。
!Z1(Y=)Q
(2)直交座標式(Y=)を書き込みます。
A!4(SKTCH)1(Cls)w2(GRPH)1(Y=)cTx+dT-e
(3)wを押して、グラフを描きます。
w
例
1 2 3 4 [
4グラフ機能
69
※以下の14種類の組み込み関数のグラフを描くことができます。
なお、組み込み関数グラフのビューウインドウは、自動的に設定されます。
4-2. パラメ-タ-関数式のグラフ以下の形で表わされるパラメ-タ-関数式のグラフを描くことができます。
(X,Y)=( f (T) , g(T))
次のパラメ-タ-関数式のグラフを描く。x=7cosT-2cos3Ty=7sinT-2sin3T
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。Xmin = -20 Ymin =-12Xmax = 20 Ymax= 12Xscl = 5 Yscl = 5Tmin = 0 Tmax= 2πTptch = π÷36
(1)セットアップ表示からグラフ関数式タイプ(F-Type)モードを呼び出し、グラフタイプを設定します。!Z2(Parm)
(2)角度単位をRadモードに設定します。cc2(Rad)Q
(3)パラメーター関数式を書き込みます。
A!4(SKTCH)1(Cls)w2(GRPH)2(Parm)hcT-ccdT,hsT-csdT)
(4)wを押して、グラフを描きます。
w
例
・sinx ・cosx ・tanx ・sin-1x ・cos-1x
・tan-1x ・ ・x2 ・logx ・lnx
・10x
・ex ・x-1x
4 グラフ機能
70
4-3. 不等式のグラフ以下の形で表わされる4種類の不等式のグラフを描くことができます。
(1) y> f (x)(2) y< f (x)(3) y≧ f (x)(4) y≦ f (x)
不等式 y>x2-2x-6のグラフを描く。
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。Xmin =-6 Ymin =-10Xmax= 6 Ymax= 10Xscl = 1 Yscl = 5
(1)セットアップ表示からグラフ関数式タイプ(F-Type)モードを呼び出し、グラフタイプを設定します。
!Z[1(Y>)Q
(2)不等式を書き込みます。
A!4(SKTCH)1(Cls)w2(GRPH)[1(Y>)Tx-cT-g
(3)wを押して、グラフを描きます。
w
例
4グラフ機能
71
本機はグラフを利用してx座標・y座標の値を読み取ったり、グラフを拡大・縮小したりすることができます。※この機能は、直交座標式のグラフ、パラメ-タ-関数式グラフ、および不等式グラフについてのみ使うことができます。
5-1. コネクトタイプとプロットタイプのグラフ(D-Type)
セットアップ表示からドロータイプ(D-Type)モードを設定することにより、以下の2種類のグラフを描くことができます。・コネクトタイプ(Conct)計算値に相当する点と点を疑似的な線で結び、グラフを曲線として描くタイプ。
・プロットタイプ(Plot)計算値に相当する点のみを表示し、グラフを描くタイプ。
5-2. トレ-ス(Trace)機能トレ-ス機能とは、グラフ上に点滅されたポインタ-(点)をカーソル移動キー(fcde)で移動させて、座標軸上の点の位置を読み取る機能です。ポインタ-の座標値は、以下のように表示されます。
● 直交座標式のグラフ ● パラメーター関数式のグラフ
● 不等式のグラフ
■ポインタ-の座標値を表示する
次の2つの式のグラフの交点を求める。Y1:y=x2-3Y2:y=-x+2
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。Xmin =-5 Ymin =-10Xmax= 5 Ymax= 10Xscl = 1 Yscl = 2
例
P-18
5. その他のグラフ機能
4 グラフ機能
72
(1)グラフを描いた後、1(TRCE)を押します。グラフの中央にポインタ-が点滅します。
1(TRCE)
※ポインターはグラフ上に現われない場合があります。
(2)dを押して、2つのグラフの交点にポインタ-を合わせます。
d~d
※eまたはdを押すと、グラフにそってポインタ-が移動します。eまたはdを押し続けると、ポインタ-は連続的に移動します。
(3)fまたはcを押すと、もう一方のグラフの同じx座標の位置にポインターが移動します。
※再びfまたはcを押すと、ポインターは元の位置に戻ります。
(4)eを押して、もう一方の交点にポインタ-を合わせます。
e~e
※トレ-ス終了後は、1(TRCE)を押してください。
■グラフをスクロ-ルするトレースしているグラフがx軸・y軸方向に表示を超えて伸びているときは、eまたはdを押し続けると、ポインタ-が右端または左端まで移動した後、8ドット分左右にグラフが移動します。
※トレース中にスクロールできるグラフは、直交座標式のグラフおよび不等式のグラフのみです。パラメータ-関数式のグラフはスクロールできません。
x/y座標値
5-4. オーバーライト(Overwrite)機能グラフ関数式を登録するとき以下のように入力すると、関数式内の変数の値を任意に変更させてグラフを重ね描きさせることができます。〔変数を1つ含む関数式〕,![〔変数〕!=〔任意の値〕,〔任意の値〕,‥‥〔任意の値〕!]w
y=Ax2-3の変数Aを3、1、-1にそれぞれ変更したときのグラフを描くただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-5 Ymin =-10Xmax= 5 Ymax= 10Xscl = 1 Yscl = 2
[1(Y=)(グラフタイプの設定)aATx-d,![aA!=d,b,-b!]w (式の登録)
4(DRAW)またはw(グラフの描画)
例
4グラフ機能
73
●トレース機能は、グラフを描いた直後のみ実行できます。諸設定を変更したときは、実行できません。
●トレース機能は、プログラムに書き込んで使うことはできません。●プログラムが「^」により演算停止中("-Disp-"表示中)は、トレース機能を使うことができます。
5-3. スクロ-ル(Scroll)機能スクロ-ル機能とは、描いたグラフを座標軸ごと上下左右に移動させる機能です。グラフを描いた直後にカ-ソル移動キ-(fcde)を押すと、12ドット分表示画面をずらしてグラフを描き直します。
?
4
※値を変更させる変数は、1つしか指定できません。※変数にX、Y、Tを使うことはできません。※変数の値には、値を変更させる変数自身を使うことはできません。※グラフ同時描画(Simul-G)モードが「On」に設定されているときは、変数の各値のグラフが同時に描かれます
5-5. ズーム(Zoom)機能ズーム機能とは、グラフを拡大・縮小する機能です。
■ズーム機能をお使いになる前にグラフを描いた直後に!2(ZOOM)を押すと、ズ-ムメニュー表示になります。
!2(ZOOM)
・1 (BOX)‥‥‥ボックスズーム機能によりグラフを拡大。・2 (FACT)‥‥ ファクタ-ズーム機能実行時のx軸・y軸方向の拡大・縮小比率を指定。・3 (IN)‥‥‥‥ファクタ-ズーム機能により指定した比率にグラフを拡大。・4 (OUT)‥‥‥ファクタ-ズーム機能により指定した比率にグラフを縮小。
[
・1(ORIG)‥‥ ボックスズーム機能またはファクタ-ズーム機能により拡大・縮小されたグラフを元の大きさに戻す。
※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。
4 グラフ機能
74
?
1 2 3 4 [
1 [
P-19
■ボックスズーム(BOX)機能ボックスズーム機能とは拡大したいグラフの場所を箱形で囲み、その場所を表示の大きさまで拡大する機能です。
y=(x+5)(x+4)(x+3)のグラフをボックスズーム機能により拡大する。ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-8 Ymin =-4Xmax= 8 Ymax= 2Xscl = 2 Yscl = 1
(1)グラフを描いた後、!2(ZOOM)と操作します。表示画面の中央にポインターが点滅します。
!2(ZOOM)
(2)1(Box)を押した後カーソル移動キー(fcde)を押して拡大したい場所を長方形で囲んだときの1つの角にポインターを移動させ、wを押します。
1(Box)d~dw
(3)カーソル移動キー(fcde)を押して、長方形のもう一方の角(対角)にポインターを移動させます。
f~fd~d
(4)wを押します。グラフが表示画面の大きさに拡大されます。
w
※グラフを元の大きさに戻すときは、2(ZOOM)[1(ORIG)と操作してください。
例
4グラフ機能
75
1
4 グラフ機能
76
●同一点または直線上の2点を指定したとき、ボックスズーム機能による拡大はできません。この場合、2点目として指定したポインタ-が点滅したままの状態になります。
●ボックスズーム機能は、すべてのグラフについて使うことができます。
■ファクタ-ズーム(Factor)機能ファクタ-ズーム機能とは、中心点(ポインター)を基準にグラフを拡大・縮小(ズームイン・ズームアウト)する機能です。※中心点(ポインター)は、カーソル移動キー(fcde)により移動させることができます。
次の2つの式のグラフをx軸・y軸方向ともに5倍に拡大して、接点を持つかどうかを確かめる。
Y1:y=(x +4)(x +1)(x -3)Y2:y=3x +22
ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。Xmin =-8 Ymin =-30Xmax = 8 Ymax= 30Xscl = 5 Yscl = 10
(1)グラフを描いた後、!2(ZOOM)と操作します。表示画面の中央にポインターが点滅します。
!2(ZOOM)
(2)カーソル移動キー(fcde)を押して、接点と思われる位置にポインターを移動させます。
d~df~f
(3)2(FACT)を押して拡大・縮小比率の入力表示を呼び出し、x軸・y軸方向の拡大比率を入力します。
2(FACT)fwfw
例
2
(4)Qを押して前の表示に戻った後、3(IN)を押します。グラフが拡大されます。
Q3(IN)
このグラフより、2つの式は接点を持たないことが一目でわかります。
グラフを縮小するときはグラフを拡大するときとまったく同じように操作した後、4(OUT)を押してください。
※ビューウインドウの値は、x軸方向に 倍、y軸方向に 倍と変換されます。
※ファクタ-ズーム機能を繰り返し実行すると、前回拡大したグラフをさらに拡大す
ることができます。
●拡大・縮小比率の初期化
!2(ZOOM)2(FACT)1(INIT)と操作すると、拡大・縮小比率は以下のように初期化されます。
Xfct=2 Yfct=2
●プログラムにファクタ-ズーム機能を組み込むときは、以下のように書き込んでください。Factor 〔X軸方向の拡大・縮小値〕,〔Y軸方向の拡大・縮小値〕
●ファクターズーム機能は、すべてのグラフについて使うことができます。
5-6. スケッチ(Sketch)機能グラフ上に線や点などの図を描くことができます。
※スケッチ機能は、STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したときとRUN/PRGMメニューを選択したときとで操作が異なります。
■スケッチ機能をお使いになる前に!4(SKTCH)と操作してください。次のようなスケッチ機能メニュー表示になります。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
!4(SKTCH)
・1(Cls)‥‥‥‥‥描いた線や点などの図を消去。・3(PLOT)‥‥‥‥点を描く。・4(LINE)‥‥‥‥ 線を描く。
1–––5
1–––5
4グラフ機能
77
P-83P-78P-81
1 3 4 [
4 グラフ機能
78
[
・1(Vert)‥‥‥‥ 垂直線を描く。・2(Hzlt)‥‥‥‥ 水平線を描く。
※[を押すと、前のメニュー表示に戻ります。
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
!4(SKTCH)
[
※他のメニューの意味は、STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したときと同じです。
スケッチ機能は、すでに描かれているグラフの上に線や点などを重ね描きします。STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したときの例は、原則としてGRAPHメニューを選択し、以下の関数式のグラフを描いた後、操作したものして説明します。
登録エリアY1:y =x (x+2)(x-2)ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。Xmin =-5 Ymin =-5Xmax= 5 Ymax= 5Xscl = 1 Yscl = 1
■点を描く(Plot)グラフ上の任意の位置に点を描くことができます。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
y =x(x+2)(x-2)のグラフに点を描く。
(1)グラフを描いた後、スケッチ機能メニュー表示を呼び出し、以下のように操作します。画面中央にポインターが点滅します。
!4(SKTCH)3(PLOT)1(Plot)
(2)カ-ソル移動キ-(fcde)によりポインタ-を移動させて、wを押します。ポインタ-が点滅していた位置に点が描かれます。
e~ef~fw
例
P-82P-83
1 2 [
1 2 3 4 [
1 2
※wを押して点を描いても、ポインターは継続して点滅していますので、ポインターを移動させて他の位置に点を描くことができます。
点滅させたポインタ-のx座標・y座標の値は、Xメモリ-とYメモリ-に記憶されています。
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
以下の書式を書き込むと、グラフ上に点を描きます。Plot x座標値,y座標値
(x,y)=(2,2)の位置に点を描く。ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-5 Ymin =-10Xmax= 5 Ymax= 10Xscl = 1 Yscl = 2
(1)RUNメニュー選択後、スケッチ機能メニュー表示を呼び出し、以下のように操作します。
!4(SKTCH)1(Cls)w3(PLOT)1(Plot)c,c
(2)wを押します。
ww
※カ-ソル移動キ-(fcde)により、ポインタ-を移動させることができます。
●x 座標・y 座標を指定しないで点を描こうとすると、画面中心にポインタ-が点滅します。●ビューウインドウの範囲を超えた位置に、ポインタ-(点)は表示できません。●点滅させたポインタ-のx座標・y座標の値は、Xメモリ-とYメモリ-に記憶されています。
例
4グラフ機能
79
点が描かれる
■点を描いたり消したりする(Plot・On/Off/Change)グラフ上の指定した座標に点を描いたり、消したりすることができます。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
●指定した座標に点を描くときは(1)グラフを描いた後、スケッチ機能メニュー表示を呼び出し、以下のように操作します。画面中央にポインターが点滅します。!4(SKTCH)3(PLOT)2(P-On)
(2)カ-ソル移動キ-によりポインタ-を移動させて、wを押します。
●指定した座標の点を消すときは上記の操作(1)にて2(P・On)の代わりに3(P・Off)を押した後、指定した座標に点を描くときと同じように操作します。
●指定した座標に点を描く/消すを切り替えるときは上記の操作(1)にて2(P・On)の代わりに4(P・Chg)を押した後、指定した座標に点を描くときと同じように操作します。
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
以下の書式を書き込むと、点を描いたり消したりすることができます。PlotOn x座標値,y座標値 .............指定した座標に点を描きます(オン
にします)。PlotOff x座標値,y座標値 ............指定した座標の点を消します(オフ
にします)。PlotChg x座標値,y座標値 ..............指定した座標に点を描いているとき
は消え、点を描いていないときは描きます。
■線を描く(Line)グラフ上に点滅させた2つの点の間に、線を描くことができます。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
y=x(x+2)(x-2)のグラフの変曲点の間に線を描く。ただし、ビューウインドウは78ページの例と同様とする。
(1)グラフを描いた後、「点を描く(Plot)」の操作により、画面中央にポインターを点滅させます。!4(SKTCH)3(PLOT)1(Plot)
(2)カ-ソル移動キ-(fcde)によりポインターを変曲点に移動させて、wを押します。d~df~fw
例
4 グラフ機能
80
(3)カ-ソル移動キ-(fcde)により、ポインターをもう一つの変曲点に移動させます。e~ec~c
(4)スケッチ機能メニュー表示を呼び出して、以下のように操作します。2点間に線を描きます。
!4(SKTCH)4(LINE)1(Line)
■線を自由に描く(F・Line)グラフ上の2つの座標の間に線を描くことができます。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
y=x(x+2)(x-2)のグラフの変曲点の間に線を描く。
(1)グラフを描いた後、スケッチ機能メニュー表示を呼び出し、以下のように操作します。画面中央にポインターが点滅します。
!4(SKTCH)4(LINE)2(F-Lin)
(2)カ-ソル移動キ-によりポインターを変曲点に移動させて、wを押します。d ~df ~fw
(3)カ-ソル移動キ-によりポインターをもう一つの変曲点に移動させ、wを押します。2点間に線を描きます。e ~ec ~cw
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
以下の書式を書き込むと、グラフ上に線を描きます。F-Line x1座標値,y1座標値,x2座標値,y2座標値
例
4グラフ機能
81
RUN/PRGMメニューを選択したとき
y=3xのグラフ上の点(x , y)=(2,6)から、x軸に垂線を描く。ただし、ビューウインドウは以下のように設定されているものとする。
Xmin =-2 Ymin =-2Xmax= 5 Ymax= 10Xscl = 1 Yscl = 2
(1)グラフを描いた後、「点を描く(Plot)」の操作により(x,y)=(2,0)にポインターを点滅させます。
u!4(SKTCH)3(PLOT)1(Plot)c,awwf~f
(2)スケッチ機能メニュー表示を呼び出して、以下のように操作します。2点間に線を描きます。
u!4(SKTCH)4(LINE)1(Line)w
※線を描くのは、現在点滅しているポインタ-(点)と前回ポインタ-のあった点の間です。
■垂直線/水平線を描く(Vertical /Horizontal)グラフ上に点滅したポインターの位置に、水平線/垂直線を描くことができます。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
y==x((x++22))((x--22))ののググララフフにに垂垂直直線線をを描描くく。。
(1)グラフを描いた後、スケッチ機能メニュー表示を呼び出し、以下のように操作します。画面中央にポインターが点滅し、その位置に垂直線が表示されます。
!4(SKTCH)[1(Vert)
(2)カーソル移動キー(de)により垂直線を移動し、wを押します。垂直線が描かれます。
e~ew
例
例
4 グラフ機能
82
4グラフ機能
83
水平線を描くときは1(Vert)の代わりに2(Hztl)を押した後、垂直線を描くときと同じように操作してください。
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
以下の書式を書き込むと、グラフ上に垂直線/水平線を描きます。Vertical x座標値‥‥‥‥指定した位置に垂直線を描きます。Horizontal y座標値‥‥‥指定した位置に水平線を描きます。
■描いた図を消去する(Cls)描いた線や点などの図を消去し、グラフを再描画します。
1. STAT/GRAPH/TABLEメニューを選択したとき
スケッチ機能によりグラフ上に描いた線や点などは一時的に描いたものです。スケッチ機能メニュー表示を呼び出して1(Cls)を押すと、グラフ上に描かれた線や点などを消去し、グラフのみを描き直します。
2. RUN/PRGMメニューを選択したとき
以下の書式を書き込むと、スケッチ機能により描いた線や点などを含めてグラフを消去します。
Cls