gc95 デジタルメータリレー...

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TY-GC95-001 GC95 デジタルメータリレー 取扱説明書 このたびは、デジタルメータリレーをご採用いただき ありがとうございます。 本デジタル表示器の性能を十分発揮するため、ご使用 前に必ずこの取扱説明書をお読み下さい。 長野計器 株式会社 2014.1 改訂

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TY-GC95-001

○エ

GC95 デジタルメータリレー

取扱説明書

このたびは、デジタルメータリレーをご採用いただき

ありがとうございます。

本デジタル表示器の性能を十分発揮するため、ご使用 前に必ずこの取扱説明書をお読み下さい。

長野計器 株式会社 2014.1 改訂

naganokeiki
7.3
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■ はしがき/お願いとお断り

この度は、デジタルメータリレーGC95 シリーズをお買い上げいただき有り難うございます。

本器を正しく安全にお使いいただき、かつトラブルを未然に防ぐため、本取扱説明書を必ず

お読みください。

お願い 本説明書は、大切に保管し、本器を廃棄するまで大切に保管してください。

お断り① 本書の記載内容は、お断りなく変更する場合がありますので、ご了承ください。

② 本書の内容については、万全を記していますが、万一御不審な点や誤り、記載もれなどがありましたら、最寄

りの弊社営業所まで御連絡ください。

③ 運用した結果につきましては、責任を負いかねる場合がございますのでご了承ください。

■ 重要なお知らせ 本器を正しく安全に御使用いただくためにまた故障や思わぬ事態にならないために、御注意してい

ただきたい事項を重要度によって次の記号で表しています。

: 感電、火災(火傷)等、取扱者の生命や人体に危険がおよぶ恐れがある注意事項が記載されていま

す。

: 操作手順等で従わないと機器損傷の恐れがある注意事項が記載されています。

: 特に、安全上注意していただきたいところにこのマークを使用しています。

: 操作や取扱上の重要事項についてこのマークを使用しています。

: 操作や取扱上の補足説明にこのマークを使用しています。

: 詳細・関連情報の参照先にこのマークを使用しています。

警 告

注 意

!

本製品の故障や異常がシステムの重大な事故につながる恐れのある場合には、外部に適切な保護回路を

設置してください。

すべての配線が終了するまで電源を ON にしないでください。感電・火災・故障の原因になります。

本製品は、記載された仕様の範囲内で使用してください。火災・故障の原因になります。

引火性・爆発性ガスのあるところでは使用しないでください。

電源端子など高電圧部に触らないでください。感電の恐れがあります。

本製品の分解、修理、および改造はしないでください。感電・火災・故障の原因になります。

警 告!

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本製品はクラスA機器です。本製品は家庭内環境において、電波障害を起こすことがあります。その場合は使用者

が十分な対策を行ってください。

本製品におけるすべての入出力信号ラインを、屋内で長さ 30 m 以上で配線する場合は、サージ防止のため適

切なサージ抑制回路を設置してください。また、屋外に配線する場合は、配線の長さに係わらず適切なサージ抑

制回路を設置してください。

本製品は、計装パネルに設置して使用することを前提に製作されていますので、使用者が電源端子等の高電圧部

に近づけないような処置を最終製品側で行ってください。

本書に記載されている注意事項を必ず守ってください。重大な傷害や事故につながる恐れがあります。

配線を行うときは、各地域の規則に準拠してください。

感電、機器故障、誤動作を防止するため、電源、出力、入力など、すべての配線が終了してから電源を投入してく

ださい。

機器破損防止および機器故障防止のため、本機器に接続される電源ラインや高電流容量の入出力ラインに対して

は、適切な容量のヒューズ等による回路保護を行ってください。

製品の中に金属片や導線の切りくずを入れないでください。感電・火災・故障の原因になります。

端子ネジは記載されたトルクで確実に締めてください。締め付けが不完全だと感電・火災の原因になります。

放熱を妨げないよう、本機の周辺をふさがないでご使用ください。また通風孔はふさがないでください。

未使用端子には何も接続しないでください。

クリーニングは必ず電源を切ってから行ってください。

本製品の汚れは柔らかい布で乾拭きしてください。なお、シンナ類は使用しないでください。変形、変色の恐れがありま

す。

表示部は硬い物でこすったり、たたいたりしないでください。

ご使用の前に

本書では、読者が電気関係、制御関係、コンピュータ関係および通信関係などの基礎知識を持っていることを前提

としています。

本書で使用している図や数値例、画面例は、本書を理解しやすいように記載したものであり、その結果の動作を保

証するものではありません。

本製品を継続的かつ安全にご使用いただくために、定期的なメンテナンスが必要です。本製品の搭載部品には寿

命があるものや経年変化するものがあります。

本書の記載内容は、お断りなく変更することがあります。本書の内容については、万全を期しておりますが、万一ご

不審な点やお気づきの点などがありましたら、当社までご連絡ください。

本書の一部または全部を無断で転載、複製することを禁じます。

注 意

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目 次

■はしがき/お願いとお断り ······················································································ 1

■重要なお知らせ ········································································································· 1

注意 ································································································································· 2

1.概要 ·········································································································································· 4

2.特長 ··········································································································································· 4

3.仕様 ······························································································································ 4

4.外形図 ····································································································································· 5

5.各部の名称 ··························································································································· 6

6.操作 ·········································································································································· 6

6-1.各モードの呼び出し手順 ······························································································ 6

6-2.各モードの内容 ············································································································· 7

6-3.パラメータ設定手順 ······································································································ 10

7.取付要領 ··················································································································· 10 7-1.取付上の注意 ·············································································································· 10

7-2.取付方法 ······················································································································· 10

8.配線 ···························································································································· 11 8-1.配線上の注意 ······································································································ 11 8-2.端子構成 ·············································································································· 12

9.運転 ···························································································································· 12 9-1.運転上の注意 ·············································································································· 12

9-2.主な機能説明コンパレータ出力機能 ····································································· 12

10.保守 ·························································································································· 13

11.保証 ·························································································································· 13

12.異常の表示 ············································································································· 13

13.その他 ······················································································································ 13

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1.概要 GC95 デジタルメータリレーは、当社の各種圧力トランスミッタに簡易に接続できる構成で見やすいデジタル表

示、警報機能を装備した製品です。圧力監視、制御等に幅広く御使用いただけます。またマイクロコンピュータを

内蔵し、コンパレータ設定の変更等が他のシステムを停止することなく簡単に行えます。

2.特長 (1) 85〜264VAC(変動含む)のフリー電源及び 24VDC の電源をラインナップしています。

(2) コンパレータ出力(リレー接点)を 4 点装備しています。(標準品)

(3) CPU 内蔵で多機能です。上限・下限・ヒステリシスの動作点の設定を前面のスイッチにより自由に

行えます。

(4) 表示スケーリング機能で、表示値を-1999~9999の範囲で自由に調整できます。

(5) アナログ出力(4〜20mADC)も、工場出荷オプションで装備できます。

(6) 組み合わせる圧力トランスミッタへ供給するセンサ電源を内蔵しています。

(7) 文字高さ20mm の4桁赤色LEDを採用していますので、明るく見やすくなっています。

3. 仕様

(1) 入力信号及び電源による組み合わせ

型番構成 GC95−□□□−□ アナログ出力

0 ナシ

1 4〜20mADC

電源 出力

1 24VDC 1 リレー出力(240VAC 1A.2A.)4 点

9 85〜264VAC OUT1.2. 1A OUT3.4. 2A

*アナログ出力を選択した場合、リレー出力は OUT1.2.3.の

入力信号 3 点出力となります

1 4〜20mADC (センサ電源 24VDC)

6 0〜5VDC (センサ電源 24VDC)

8 1〜5VDC (センサ電源 24VDC)

Y 0.5〜4.5VDC (センサ電源 5VDC)

(2) 電源

24VDC±10%(21.6〜26.4VDC) 消費電流 160mA 以下 (GC95-1□□)

85〜264VAC フリー(電源電圧変動含む) 消費電流 7VA(100VAC 時) 10VA(240VAC 時)

(3) 表示部

表 示 方 式 : 赤色 LED 文字高さ 20mm

ス ケ ー リ ン グ 機 能 : 前面キー入力方式

設 定 範 囲 : -1999〜9999 digit 以内

精 度 : ±(0.1%F.S.+1digit)【23±5℃】

温 度 係 数 : ±(60ppmF.S.+1digit)/℃

極 性 表 示 : マイナスの時のみ“−”を表示

オーバースケール表示:入力値の-5%F.S.以下で“ ”表示

入力値の+5%F.S.以上で“ ”表示

デ ジ タ ル フ ィ ル タ : 0(off)〜100 秒

入 力 断 線 時 の動 作 : ダウンスケール

サ ン プ リ ン グ 周 期 : 2 回/秒

(4) コンパレータ

設 定 方 式 : 前面キー入力方式

設 定 範 囲 : -1999〜9999 digit 以内

ヒステリシス設定範囲:0〜9999digit 以下

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出 力 数 : 4 点 (但しオプションのアナログ出力選択時 3 点)

標 準 : OUT1. OUT2. OUT3. OUT4.

アナログ出力

オ プ シ ョ ン 選 択 時 : OUT1.OUT2.OUT3.アナログ OUT4.

出 力 : リレー出力

接点出力:1a 接点

接点容量:OUT1.OUT2. 250VAC 30VDC 1A (抵抗負荷)

OUT3.OUT4. 250VAC 30VDC 2A (抵抗負荷)

ア ナ ロ グ 出 力 : 4~20mADC 負荷抵抗 600Ω以下

使用環境条件

動 作 温 湿 度 範 囲 : 0〜55℃ 20〜85%RH(但し結露無きこと)

使 用 環 境 : 腐食性ガスがなく、塵埃がひどくないこと

(6) 圧力トランスミッタ用電源

出 力 電 圧 : 24VDC±10% (GC95-□ □) 5VDC±10%(GC95-□Y□)

出 力 電 流 : 25mADC(GC95-□ □) 5mA(GC95-□Y□)

(7) 取り付け・構造

取 付 方 式 : パネル取付

質 量 : 約 250g

外 形 寸 法 : 96×48×100mm(横×縦×奥行)

4. 外形図

パネルカット寸法(mm)

対応パネル厚:1~10mm

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5.各部の名称

6.操作 6-1 各モードの呼び出し手順

① 入力種類コードの表示

電源投入時には、自動的に入力タイプコードが約 4 秒間表示され自動的に測定値/コンパレータ設定モー

モードに移行します。

② OUT 設定モード

コンパレータ【OUT1〜OUT4】の設定及びヒステリシス設定をするためのモードです。

③ パラメータ設定モード

各種パラメータの設定を行います。

4. シフトキー( )

設定変更時の桁移動に使用します。

各モードのキャラクタ表示から設定値表示へ切り

換えるときに使用します。 5.ダウンキー( )

数値をダウンするときに使用します。 6.アップキー( )

数値をアップするときに使用します。

1.表示器

・測定値を表示します

・機器の状態によって、各種キャラクタを表示します。

2.コンパレータ出力表示ランプ (OUT1〜OUT4)

OUT1: OUT1 コンパレータ出力 ON 時に点灯します。

OUT2: OUT2 コンパレータ出力 ON 時に点灯します。

OUT3: OUT3 コンパレータ出力 ON 時に点灯します。

OUT4: OUT4 コンパレータ出力 ON 時に点灯します。 3. セットキー( )

設定の呼出/登録に使用します。

SE T キ ー を 押 す。

SE T キ ー を 2 秒 間 押 す

パ ラ メ ータ 設定

モード

OUT 設定

モード

測 定 値表 示

入 力 種類 表 示

キ ー 操作を 1 分以上し ないと

測 定 表示に戻り ま す。

( 約 4 秒間表示)

自 動 的 に 切 り 換わる

電 源 ON

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6-2 各モードの内容

♦ コンパレータ設定モード

<<<

<<

測 定 値 表 示

HYS- 2 設 定 値 O UT 2 設 定 値  OUT 1 設 定 値 シ フ ト キ ー

を 押 す

:

セ ッ ト キ ー

を 押 す

SET :SETSETSET

SETSETSETSET

SET

H YS- 1 設 定 値

<<<< OUT 3 設 定 値 HYS- 3 設 定 値 HYS- 4 設 定 値

SETSETSETSET

SETSETSET

SET

OUT 4 設 定 値

SET

SET

記号 名称 設定範囲 説明 出荷時設定値

OUT1コンパレータ設定 入力レンジと同じ OUT1の設定値を設定します。 上限設定

スパン 100%

OUT2コンパレータ設定 OUT2の設定値を設定します。 上限設定

スパン  75%

OUT3コンパレータ設定 OUT3の設定値を設定します。 下限設定

スパン  50%

OUT4コンパレータ設定 OUT4の設定値を設定します。 下限設定

アナログ出力付の場合は表示されません。 スパン  25%

OUT1ヒステリシス設定 0~設定スパン OUT1のヒステリシスを設定します。 1digit

(但し9999digit以下)

OUT2ヒステリシス設定 OUT2のヒステリシスを設定します。 1digit

OUT3ヒステリシス設定 OUT3のヒステリシスを設定します。 1digit

OUT4ヒステリシス設定 OUT4のヒステリシスを設定します。 1digit

アナログ出力付の場合は表示されません。

インターロック解除 解除方法は、UP.DOWNキーを同時に

押す。

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♦ パラメータ設定モード

各種パラメータを設定するためのモードです。SET キーを押すごとにパラメータ記号を順次表示します。(設定値

表示からパラメータ設定モードに入るときは、SET キーを2秒間押します。)

詳細は、♦パラメータ設定手順を参照してください。

測定値表示

SET

SET(2 秒間)

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

入力の種類

小数点位置

上限設定

下限設定

バイアス設定

デジタルフィルタ設定

OUT1 上下限動作選択

OUT1 待機動作選択

OUT1 インターロック選択

OUT2 上下限選択

OUT2 待機動作選択

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

SET

OUT2 インターロック選択

OUT3 上下限動作選択

OUT3待機動作選択b

OUT3 インターロック選択

OUT4 上下限動作選択

OUT4 待機動作選択

OUT4 インターロック選択

アナログスケーリング設定

レンジの上限設定

設定データロック

アナログスケーリング設定

レンジの下限設定

注)

1 分以上 SET キーが押されないと自動的に

測定モードに移行されます。

セットキーを

押す

SET :

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*1 設定ロックは設定桁によりロックされる項目が異なります。

:設定データロック パラメータ:0 可能

1 不可

コンパレータ:0 可能

1 不可

*1

記号 名称 設定 説明 出荷時設定値

入力種類選択 設定変更すると、回路破損の 13:0.5~4.5VDC

14: 15:4~20mADC 17:0~5VDC 18:1~5VDC

の恐れがあります。購入時の 注文時の設定初期設定値から変更は、行わない様に (変更不可)願います。

(ハードの変更も必要となります。) 小数点表示位置設定 0:小数点なし 小数点位置を設定します。

1:小数点1位

2:小数点2位

3:小数点3位

スケーリング設定 -1999〜9999

レンジの上限設定 スケーリング設定 -1999〜9999

レンジの下限設定 バイアス設定 ±設定スパン 測定値の補正を行います。 0

(但し 9999digit 以下)

デジタルフィルタ設定 0〜100 秒 ノイズ低減のための 1 次遅れフィルタです。 0

(0 設定時フィルタ OFF)

OUT1 の上下限選択 上限値動作

コンパレータの動作を上、下限値の OUT2 の上下限選択 0:コンパレータ機能なし どちらで動作するかを設定します。 上限値動作

1:上限値動作設定

OUT3 の上下限選択 2:下限値動作設定 下限値動作

OUT4 の上下限選択 下限値動作

OUT1 待機動作選択 待機動作の設定を行います。 待機動作なし

OUT2 待機動作選択 0:待機動作なし

OUT3 待機動作選択 1:待機動作あり

OUT4 待機動作選択

OUT1 インターロック選択 OUT1 のインターロックの設定を行います。 インターロックなし

OUT2 インターロック選択 OUT2 のインターロックの設定を行います。 インターロックなし

0:インターロック OFF

OUT3 インターロック選択 1:インターロック ON OUT3 のインターロックの設定を行います。 インターロックなし

OUT4 インターロック選択 OUT4 のインターロックの設定を行います。 インターロックなし

アナログ.スケーリング設定 SLH SLH:20mA が出力します SLH

レンジの上限設定 アナログ.スケーリング設定 SLL SLL:4mA が出力します。 SLL

レンジの下限設定 コンパレータ及び各パラメータ設定の可能、不可 可能

を設定します。

注意

設定データロック

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6-3 パラメータ設定手順

OUT を設定する 例:OUT1 を 200 に設定する場合

(3) 明点灯移動

セットキーを押して、

OUT1設定 (AL1) の表

示にします。

キーを押し

て、設定値表示しま

(5) 登 録(4) 設 定(2) 設定値表示(1) コンパレータ 1設定

< セットキーを押し

て、設定した値を登録

します。表示内容は次

の設定項目に切り換

わります。

アップキーを押して

「2」を設定します。

キーを押して百位の

桁を明点灯させます。明

点灯している桁が設定変

更できます。

<

7. 取付要領

7-1. 取付上の注意

(1)本機器は、つぎの環境仕様で使用されることを意図しています。

(IEC61010-1) [過電圧カテゴリⅡ,汚染度 2]

(2) 特に、次のような場所への取付は避けてください。

使用時の周囲温度が 0〜50 C の範囲を超える場所

使用時の周囲湿度が 45〜85 % RH の範囲を超える場所

温度変化が急激で結露するような場所

腐食性ガス、可燃性ガスが発生する場所

本体に直接振動、衝撃が伝わるような場所

水、油、薬品、蒸気、湯気のかかる場所

塵埃、塩分、鉄分の多い場所

誘導障害が大きく、静電気、磁気、ノイズが発生しやすい

場所

冷暖房の空気が直接あたる場所

直射日光の当たる場所

輻射熱などによる熱蓄積の生じるような場所

7-2. 取付方法

(1)パネルカット寸法を参照して、パネルに取り付ける台数分の角穴をあけます。

(2)本機器をパネル前面から挿入します。

(3)取付具を本機器の取付溝に差し込みます。

(4)本機器がパネルにしっかりと固定されるまで、取付具を押し込みます。(図 1)

(5)ネジ先端部がパネルにあたってから約 1 回転締め付けてください。(図2)

締め過ぎた場合には、ネジが空回りすることがあります。 もし、空回りした場合、本機器がしっかりと固定される

状態までネジを締め直してください。 (6)残りの取付具も、上記(3)~(5)と同じ手順で取り付けます。

キー操作上の注意

・表示値を変更しただけでは、その値は登録できません。登録するには、セットキーを押してください。

・キー操作を 1 分以上しないと、測定値表示になります。

図 2図 1

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■パネルからの取り外し

(1)電源を OFF にします。

(2)配線を外します。

(3)取付具のネジを緩めます。

(4)取付具のツメ部分を、本機器の取付口の位置にくるように移動さ

せます。(図 3)

(5)取付具の突起部を摘んで持ち ()、横方向に回転させて ()、

取付具をケースから取り外します。(図 4)

(6)残りの取付具も、上記 3.~5.と同じ手順で取り外してください。

(7)本機器の前面パネル枠部を持ちながら、取付穴から引き出します。 (図 5)

8.配線 8-1. 配線上の注意

入力信号線はノイズ誘導の影響を避けるため、計器電源線、動力電源線、負荷線から離して配線してください。

計器電源は、動力電源からのノイズ影響を受けないように配線してください。ノイズの影響を受けやすい場合には、

ノイズフィルタの使用を推奨します。

・ 線材はより合わせてください。より合わせのピッチが短いほどノイズに

対して効果的です。

・ノイズフィルタは必ず接地されているパネルなどに取り付け、

ノイズフィルタ出力側と電源端子の配線は最短で行ってください。

・ノイズフィルタ出力側の配線にヒューズ、スイッチなどを取り付けると、

フィルタとしての効果が悪くなりますので行わないでください。

電源供給線は、電圧降下の少ない電線をツイストしたうえで使用してください。

電源投入時に接点出力の準備時間が約 5〜6 秒必要です。外部のインターロック回路等の信号として使用する場

合、遅延リレーを使用してください。

本機器(24V 電源仕様)には、過電流保護デバイスが付いていません。

安全のために、十分な遮断容量のある過電流保護デバイス(ヒューズ)を本機器の近くに別途設けてください。

- ヒューズ種類:タイムラグヒューズ(IEC60127-2 または UL248-14 の適合ヒューズ)

- ヒューズ定格:定格電流 0.5A

フリー電源(85~264VAC)をご使用の場合は、印加される電源電圧と消費電力より、適切な容量のヒューズをご選定

ください。

端子ネジは締めすぎないようにしてください。(ネジサイズ: M3×6 推奨締付トルク: 0.4 N・m)

また、圧着端子はネジサイズに適合するものを使用してください。

24 V 電源仕様の製品は、電源に SELV 回路 (安全を保障された電源) からの電源を供給してください。

ノイズ

フィルタ

OUT

リード線をツイストする

ピッチを短く

IN

計器電源

電源端子

最短にする

取付口

ツメ部分

図 3

図 4

引き出す

パネル

前面パネル枠部

図 5

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8-2. 端子構成

9.運転

9-1 運転上の注意

仕様にあった入力信号線を結線してから電源を投入してください。入力信号線がオープンになっていると、本機器は入力断線と

判断します。 電圧 (電流) 入力・・ ダウンスケール (0〜5DC の場合は不確定)

20ms 以下の停電に対しては影響ありません。20ms を超える停電の復電時には、電源投入時と同

じ動作となります。

9-2 主な機能説明

コンパレータ出力機能

各コンパレータ出力の動作は次のようになっています。

コンパレータのヒステリシス

測定値がコンパレータ設定値付近にあるとき、入力のふらつきなどによりコンパレータのリレー接点が

ON/OFF をくり返すことがあります。ヒステリシスを設定することによってリレー接点の ON/OFF の

くり返しを防ぐことができます。

設定データロック (LCK) 機能

設定データロック (LCK) 機能は、コンパレータモード及びパラメータを設定できないようにして、誤操作を防止するた

めの機能です。ロックすると設定変更はできませんが、確認だけは行えます。

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アナログ出力

OUT4 出力端子

OUT2・OUT1 出力端子

電源端子

OUT3 出力端子

NO : ノーマリーオープン

(オプション)

100-240 V

AC

L N

21

+ -24 V

DC

21

入力端子

緑 白 赤

24 23 22

トランスミッタ 3 線式

センサ電源

24VDC OUT COM

白 赤

24 23 22

トランスミッタ 4〜20mADC

センサ電源

24VDC

- IN +

リレー接点

NO

43

リレー接点

NO

65

+ -

65

4〜20mADC

リレー接点

87 9

NONO

上限入力値警報 ( : コンパレータ設定 )

下限入力値警報 ( : コンパレータ設定 )

Low ONOFF

High

ON OFFHighLow

上限コンパレータ設定値下限コンパレータ設定値

ON OFF ON

ヒステリシス ヒステリシス

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警報の待機動作 待機動作は、電源投入時に測定値がコンパレータ出力状態にあっても、これを無視して測定値が一度警報状態から

抜けるまでコンパレータ機能を無効にする動作です。

10.保守本製品は表示器であるため、殆ど保守の必要はありませんが、使用状況により、適切な保守が必要です。 一般に年 2 回程度、基準器によるチェックをお勧めします。ここに定期点検時のチェックリストを記載しますので、参

考にしてください。 <定期点検チェックリスト>

・ 外観 ・ 基準器によるリレー接点出力及び表示値のチェックを行うと共に、アナログ出力付き

の場合は、アナログ出力もチェック。 出力および表示に問題があった場合、「6-2 各モードの内容」に従って、設定内容を確認して下さい。

11.保証保障期間内(お客様納入より1年間)の納入品が、「弊社設計または製造上の不良等」による不適合品と判断された場

合、無償にて修理、あるいは適合品との交換をいたします。

但し、以下に示す事項は除外されますのであらかじめご了承ください。

(1) 納入品がお客様自身若しくは弊社以外の第三者による分解、改造、部品交換、あるいは機能付加がされた場合

(2) 取扱説明書またはカタログに記載された事項が遵守されなかった場合。

(3) 使用による劣化、天災、火災、その他不可抗力によるもの

(4) 上記を含み製品の不適合により発生した二次的被害。

尚、お客様による取扱不備の認識の有無に関わらず、部品の変形、磨耗、焼損等明白な痕跡が認められた場合は、

保証範囲より除外し、有償対象とさせて頂きますのでご了承下さい。

12.異常の表示 エラー表示

RAM 異常 (設定データの書き込み不良等) 当社営業所または代理店までご連絡ください。

オーバースケール/アンダースケール

測定値 測定値が入力レンジを超えた (点滅表示)

オーバースケール (点滅表示) 測定値が入力表示範囲の上限を超えた。

アンダースケール (点滅表示) 測定値が入力表示範囲の下限を超えた。

センサの確認をしてください。

13.その他

感電防止のためトランスミッタ交換時には、必ず電

源を OFF にしてください。

警 告!

警 告! 感電防止及び機器故障防止のため、指定された人以外の『内器の取り外し』はしないでください。

感電防止及び機器故障防止のため、必ず電源を OFF にしてから内器を引き出してください。

ケガや機器故障防止のため、内器のプリント基板には触れないでください。

本器は IEC61010-1 の要求により感電に対する保護のため、内器の取り外しには工具を使用するように設計されています。

出力状態

測定値

コンパレータ

設定値

時間

待機動作あり

設定値

ON OFF

待機動作領域

(下限動作) (下限動作)

待機動作なし

設定値

OFF ON

コンパレータ

設定値

出力状態 ON 時間

測定値