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ユーザーズマニュアル GS610 ソースメジャーユニット IM 765501-01 7版

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Page 1: GS610 ソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル ...IM 765501-01 i はじめに このたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうござ

ユーザーズマニュアル

GS610ソースメジャーユニット

IM 765501-017 版

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ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社Webサイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。

http://www.yokogawa.com/jp-ymi/

計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。

横河計測株式会社 カスタマサポートセンター

FAX ファクシミリ

0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル

[email protected]

【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】

PIM 106-14

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iIM 765501-01

はじめにこのたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうございます。このユーザーズマニュアルは,本機器の機能,操作方法,取り扱い上の注意などについて説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき,正しくお使いください。お読みになったあとは,ご使用時にすぐにご覧になれるところに,大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお,GS610のマニュアルには,このマニュアルを含め,次のものがあります。合わせてお読みください。

マニュアル名 マニュアルNo. 内容

ソースメジャーユニットGS610 IM 765501-01 本書です。本機器の全機能とその操ユーザーズマニュアル 作方法について説明しています。

GS610 Source Measure Unit IM 765501-92 中国向けの文書です。

各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、下記のシートに記載されています。

ドキュメントNo. 内容

PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧

ご注意・本書の内容は,性能・機能の向上などにより,将来,予告なしに変更することがありま

す。また,実際の表示内容が本書に記載の表示内容と多少異なることがあります。・本書の内容に関しては万全を期していますが,万一ご不審の点や誤りなどお気づきのこ

とがありましたら,お手数ですが,当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・本書の内容の全部または一部を無断で転載,複製することは禁止されています。・保証書が本書に付いています。よくお読みいただき,ご理解のうえ大切に保存してくだ

さい。・本製品のTCP/IPソフトウエア,およびTCP/IPソフトウエアに関するドキュメントは,

カリフォルニア大学からライセンスされたBSD Networking Software,Release 1をもとに当社で開発/作成したものです。

7th Edition: August 2019 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2005 Yokogawa Electric CorporationAll Rights Reserved, Copyright © 2013 Yokogawa Test & Measurement Corporation

高電圧

本機器は最大で110Vの直流電圧を発生します。・ 感電を防止するために、ご使用になる前に必ずこのマニュアルをお読みください。・ 操作を誤ると人命に関わる重大な事故が発生する危険があります。操作がわからなく

なったときに、使用者がこのマニュアルをいつでも読めるように本機器のお近くに保管してください。

商標・Microsoft,Internet Explorer,MS-DOS,Windows,Windows NT,および

Windows XPは,米国Microsoft Corporationの,米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Adobe,Acrobat,およびPostScriptは,アドビシステムズ社の登録商標または商標です。

・本文中の各社の登録商標または商標には,®,TMマークは表示していません。・その他,本文中に使われている会社名,商品名は,各社の登録商標または商標です。

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ii IM 765501-01

履歴・ 2005年7月 初版発行・ 2007年10月 2版発行・ 2009年1月 3版発行・ 2013年9月 4版発行・ 2016年3月 5版発行・ 2017年10月 6版発行・ 2019年8月 7版発行

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iiiIM 765501-01

梱包内容を確認してください

梱包を開けたら,ご使用前に以下のことを確認してください。万一,お届けした製品の間違いや品不足,または外観に異常が認められる場合には,お買い求め先にご連絡ください。

GS610本体本機器側面の形名銘板に記載されているMODEL(形名)とSUFFIX(仕様コード)で,ご注文どおりであることを確認してください。

MODEL(形名)とSUFFIX(仕様コード)

形名 仕様コード*1 仕様内容

765501 ソースメジャーユニット

電源コード*2 -M UL/CSA規格適合,PSE適合,3極-2極変換アダプタ付き

付加仕様 /C10 イーサネットインタフェース(オプション)

*1 仕様コードに「Z」が記載されている製品には,専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。

*2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定されている規格に適合していることを確認してください。

NO.(計器番号)

お買い求め先にご連絡いただく際には,この番号もご連絡ください。

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iv IM 765501-01

付属品次の付属品が添付されています。

品名 形名 数量 備考/部品番号

電源コード A1006WD 1 UL/CSA規格適合,PSE適合最大定格電圧125V,最大定格電流7A

3極-2極変換アダプタ A1253JZ 1 日本国内でのみ使用可,PSE適合

底面脚用ゴム A9088ZM 2 ゴム2個が1セットになっています。

測定リード 758933 1

ワニグチアダプタ 758922 1セット 安全端子-ワニグチ変換,赤黒各1個

外部入出力コネクタ接続用 A1519JD 1 コネクタカバーD-subコネクタ B8060KA 1 15ピンコネクタ

マニュアル一式 IM765501-01 1 ユーザーズマニュアル(本書)

IM765501-92 1 中国向け文書

PIM113-01Z2 1 国内海外の連絡先一覧

付属品は本機器の保証範囲に含まれません。

3極-2極変換アダプタA1253JZ(日本国内でのみ使用可)

電源コード*A1006WD

底面脚用ゴムA9088ZM

マニュアル一式・IM765501-01(本書)・IM765501-92・PIM113-01Z2

測定リード758933

ワニグチアダプタセット758922

外部入出力コネクタ用D-subコネクタ(15ピン,オス)

A1519JD

B8060KA

* 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定されている規格に適合していることを確認してください。

梱包内容を確認してください

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vIM 765501-01

アクセサリ(別売品)別売アクセサリとして,次のものがあります。

品名 形名/ 販売 安全規格 記事 マニュアルNo.部品番号 単位

測定リード 758917 1セット 1000V CAT II 安全端子ケーブル,長さ0.75m,赤黒各1本, 定格1000V/32A

758933 1セット 1000V CAT III 安全端子ケーブル,長さ1m,赤黒各1本, 定格1000V/19A

ワニグチアダプタ(小) 758922 1セット 300V CAT II 安全端子-ワニグチ変換,赤黒各1個, 定格300V/15A

ワニグチアダプタ(大) 758929 1セット 1000V CAT II 安全端子-ワニグチ変換,赤黒各1個, 定格1000V/32A

安全端子アダプタ 758923 1セット 600V CAT II バネ押さえタイプ,赤黒各1個, 定格600V/10A

758931 1セット 1000V CAT III ネジ締めタイプ,赤黒各1個, 定格1000V/36A

変換アダプタ 758924 1 500V CAT II 安全BNC-バナナ変換,定格500V

BNCケーブル 366924 1 BNC-BNC,長さ1m,定格42V

366925 1 BNC-BNC,長さ2m,定格42V

外部入出力コネクタ接続用 A1519JD 1 15ピンコネクタカバー

D-subコネクタ B8060KA 1 15ピンコネクタ

3極-2極変換アダプタ A1253JZ 2 日本国内でのみ使用可,PSE適合

アクセサリ(別売)は本機器の保証範囲に含まれません。

警  告・本書で指定されているアクセサリを使用してください。また,本機器のアクセサリは,これらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。

・本機器のアクセサリを使用するときは,各アクセサリの定格の範囲以内で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合,定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

注  意BNCケーブル366924,366925は,BNC入出力端子にご使用ください。

梱包内容を確認してください

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vi IM 765501-01

本機器を安全にご使用いただくために

本機器は,専門知識のある方がご使用いただくことを前提に開発された製品です。本機器はIEC規格保護クラスI (保護接地端子付き)の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため,本機器の操作にあたっては下記の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると,本機器の保護機能が損なわれることがあります。このマニュアルは製品の一部として重要な内容を含んでいます。本機器を廃棄するまで,本機器を使用するときにすぐご覧になれるところに,このマニュアルを大切に保存してください。なお,これらの注意に反したご使用により生じた障害については,YOKOGAWAは責任と保証を負いかねます。

本機器には,次のようなシンボルマークを使用しています。

“取扱注意”(人体および機器を保護するために,ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)

交流

ON(電源)

OFF(電源)

ON(電源)の状態

OFF(電源)の状態

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viiIM 765501-01

本機器を安全にご使用いただくために

次の注意事項をお守りください。取扱者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。

警  告本機器の用途本機器は電圧,電流の発生器および測定器です。電圧,電流の発生器および測定器としての用途以外には使用しないでください。

外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。

電源本機器の電源電圧が供給電源の電圧に合っているか必ず確認したうえで,本機器の電源を入れてください。

電源コードとプラグ・感電や火災防止のため,電源コードおよび3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)は,当社から供給されたものをご使用ください。

・主電源プラグは,保護接地端子を備えた電源コンセントにだけ接続してください。保護接地線を備えていない延長用コードを使用すると,保護動作が無効になります。

・本機器に付属されている電源コードを他の機器に使用しないでください。・電源コードを束ねた状態で使用しないでください。・電源プラグにゴミが付着したまま使用すると,湿気などで絶縁不良になり,発火する恐れがあります。定期的に電源プラグを清掃してください。

保護接地感電防止のため,本機器の電源を入れる前に,必ず保護接地をしてください。本機器に付属の電源コードは接地線のある3極電源コードです。したがって,保護接地端子のある3極電源コンセントを使用してください。また,3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)を使用する場合には,保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地の必要性本機器の内部または外部の保護接地線を切断したり,保護接地端子の結線を外さないでください。いずれの場合も本機器が危険な状態になります。

保護機能の欠陥本機器を動作させる前に,保護接地やヒューズなどの保護機能に欠陥がないか確認してください。欠陥があると思われるときは,本機器を動作させないでください。

ガス中での使用可燃性,爆発性のガスまたは蒸気のある場所では,本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。

ケースの取り外し・分解・改造の禁止当社のサービスマン以外は本機器のケースの取り外し,分解,または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり,危険です。

外部接続確実に保護接地をしてから,測定対象や外部制御回路への接続をしてください。また,出力,測定対象に触れる場合は,本機器の出力をオフにして,電圧や電流が発生していないことを確認してください。

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viii IM 765501-01

測定カテゴリ本機器の測定入力端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定,または測定カテゴリII,III,およびIV内の測定には,本機器を使用しないでください。

設置または使用する場所・本機器は屋内で使用する製品です。屋外では設置または使用しないでください。・本機器が異常または危険な状態になったときに,直ちに電源コードを外せるように設置してください。

フローティングでの使用・本機器をフローティングで使用すると,接続している外部機器によっては,各端子が危険電圧になることがあります。感電,放電にご注意ください。

・感電防止のため、指輪,時計などの金属や宝石類を身につけないで操作してください。

結線本機器をフローティングで使用すると,各端子が危険電圧になることがあります。正しく結線しないと本機器や出力対象を損傷するだけでなく,感電,火災を起こす恐れがあります。結線には十分注意し,以下のことを必ず確認してください。・フローティングで使用する場合は,接地に対する各出力端子の電位が

±250Vpeak以下になるように注意してください。

出力前( 本機器の出力をON にする前)・本機器の出力端子への結線が正しいか・出力対象への結線が正しいか

出力中・本機器の出力がON のときは,端子や接続線には絶対に触れないでください。

注  意使用環境の制限本製品はクラス A(工業環境用)の製品です。家庭環境においては,無線妨害を生ずることがあり,その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要になる場合があります。

本機器を安全にご使用いただくために

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各国や地域での規制と販売について

廃電気電子機器指令廃電気電子機器指令

( この指令はEU 圏内のみで有効です。)この製品はWEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークは、この電気電子製品を一般家庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。

製品カテゴリ

WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して,この製品は“監視及び制御装置” の製品として分類されます。

EU 圏内で製品を廃棄する場合は,お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。

EU電池指令EU電池指令

(この指令はEU圏内のみで有効です。)この製品には電池が使用されています。このマークは,EU電池指令に規定されています。分別収集が義務付けられていることを示しています。

電池の種別:リチウム電池

電池交換はお客様ではできません。お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。

EEA内の認定代理人(AR)横河ヨーロッパ・オフィスはEEA内で本製品の当社認定代理人(AR)を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先(PIM 113-01Z2) をご覧ください。

廃棄方法当社製品を廃棄するときは,廃棄する国,地域の法令に従って廃棄してください。

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x IM 765501-01

このマニュアルで使用している記号

注記このマニュアルでは,注記を以下のようなシンボルで区別しています。

本機器で使用しているシンボルマークで,人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに,その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは,その参照ページに目印として, 「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。

警  告 取り扱いを誤った場合に,使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに,その危険を避けるための注意事項が記載されています。

注  意 取り扱いを誤った場合に,使用者が軽傷を負うか,または物的損害のみが発生する危険があるときに,それを避けるための注意事項が記載されています。

Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。

操作説明ページで使用しているシンボル3~17章および付録で操作説明をしているページでは,説明内容を区別するために,次のようなシンボルを使用しています。

操  作 数字で示す順序で各操作をしてください。ここでは,初めて操作をすることを前提に手順を説明しています。したがって設定内容を変更する場合は,すべての操作を必要としない場合があります。

解  説 操作に関連する設定内容や限定事項について説明しています。ここでは,機能そのものについては詳しく説明していない場合があります。その場合の機能については,2章をご覧ください。

<<対応コマンドニモニック>>

操作説明のページで説明している機能に対応する通信コマンドを示しています。

操作説明中の表示文字と用語操作キーとロータリノブ

操作説明のページに記載されている太字の英数字は,操作対象のパネル上の操作キーの文字やロータリノブを示します。

SHIFT+操作キー

SHIFTキーを押して,SHIFTキーのインジケータを点灯させてから,操作キーを押すという意味です。押した操作キー下側にある紫色文字の項目が操作対象になります。

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目次

はじめに ................................................................................................................................................................ i梱包内容を確認してください......................................................................................................................... iii本機器を安全にご使用いただくために ........................................................................................................ vi各国や地域での規制と販売について ............................................................................................................ ixこのマニュアルで使用している記号 ............................................................................................................. x

第1章 各部の名称と機能1.1 フロントパネル ................................................................................................................................ 1-11.2 リアパネル......................................................................................................................................... 1-21.3 表示画面の名称と内容 .................................................................................................................... 1-31.4 キーグループとメニュー................................................................................................................ 1-5

第2章 機能説明2.1 システム構成とブロック図............................................................................................................ 2-12.2 ソースメジャーサイクル................................................................................................................ 2-32.3 発生 ..................................................................................................................................................... 2-52.4 測定 .................................................................................................................................................. 2-102.5 トリガ .............................................................................................................................................. 2-122.6 スイープ.......................................................................................................................................... 2-132.7 演算 .................................................................................................................................................. 2-162.8 ストア/リコール(統計演算値表示) ........................................................................................... 2-182.9 USBストレージ機能 .................................................................................................................... 2-192.10 その他の機能 ................................................................................................................................. 2-21

第3章 本機器の準備と共通操作3.1 使用上の注意 .................................................................................................................................... 3-13.2 本機器の設置 .................................................................................................................................... 3-33.3 電源の接続......................................................................................................................................... 3-63.4 電源スイッチのON/OFF ................................................................................................................ 3-73.5 結線時の注意 .................................................................................................................................... 3-93.6 電源周波数の設定 ......................................................................................................................... 3-113.7 日付・時刻,世界標準時(グリニッジ標準時)との時差の設定............................................ 3-123.8 キーおよびロータリノブの基本操作 ........................................................................................ 3-143.9 数値の入力方法 ............................................................................................................................. 3-16

第4章 トリガの設定,接続方式(リモートセンス/ローカルセンス),USBストレージ機能4.1 トリガの設定 .................................................................................................................................... 4-14.2 接続方式(リモートセンス/ローカルセンス) .............................................................................. 4-34.3 USBストレージ機能 ....................................................................................................................... 4-5

第5章 発生5.1 発生ファンクションの切り替え ................................................................................................... 5-15.2 発生レンジの設定 ............................................................................................................................ 5-25.3 リミッタの設定 ................................................................................................................................ 5-45.4 DC発生モードの設定 ...................................................................................................................... 5-65.5 パルス発生モードの設定................................................................................................................ 5-8

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xii IM 765501-01

目次

5.6 ソースディレイの設定 ................................................................................................................. 5-115.7 出力のON/OFF ............................................................................................................................. 5-135.8 ゼロ発生 .......................................................................................................................................... 5-145.9 オフセットキャリブレーション ................................................................................................ 5-16

第6章 スイープ6.1 リニア/ログスイープの設定.......................................................................................................... 6-16.2 プログラムスイープの設定............................................................................................................ 6-56.3 終端モードの選択 ............................................................................................................................ 6-76.4 繰り返し回数の設定 ........................................................................................................................ 6-96.5 スイープの開始 ............................................................................................................................. 6-106.6 プログラムパターンファイル .................................................................................................... 6-11

第7章 測定7.1 測定のON/OFF ................................................................................................................................ 7-17.2 測定ファンクションの選択............................................................................................................ 7-27.3 測定レンジのオートレンジON/OFF ........................................................................................... 7-37.4 メジャーディレイの設定................................................................................................................ 7-47.5 積分時間の設定 ................................................................................................................................ 7-67.6 オートゼロ機能 ................................................................................................................................ 7-77.7 Auto V/IのON/OFF ........................................................................................................................ 7-8

第8章 演算8.1 アベレージング ................................................................................................................................ 8-18.2 NULL演算 .......................................................................................................................................... 8-38.3 数式演算 ............................................................................................................................................. 8-48.4 比較演算 ............................................................................................................................................. 8-78.5 ユーザー定義演算 ............................................................................................................................ 8-9

第9章 測定結果のストア/統計演算値のリコール9.1 測定結果のストア ............................................................................................................................ 9-19.2 統計演算値のリコール .................................................................................................................... 9-4

第10章 BNC入出力/外部入出力10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定.............................................. 10-110.2 同期運転 .......................................................................................................................................... 10-7

第11章 その他の機能11.1 設定情報の保存 ............................................................................................................................. 11-111.2 設定情報の読み込み ..................................................................................................................... 11-311.3 電源ON時の設定の選択 ............................................................................................................... 11-411.4 ビープ音のON/OFF ..................................................................................................................... 11-511.5 エラーログ表示 ............................................................................................................................. 11-611.6 画面輝度の選択,画面表示のOFF ............................................................................................ 11-711.7 キーロック...................................................................................................................................... 11-811.8 CSVファイルの表記形式の選択................................................................................................ 11-9

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目次

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第12章 イーサネット通信(オプション)12.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様............................................................................ 12-112.2 ネットワークへの接続 ................................................................................................................. 12-212.3 TCP/IPの設定 ............................................................................................................................... 12-312.4 イーサネット設定の確認............................................................................................................. 12-612.5 Webサーバ機能 ............................................................................................................................. 12-7

第13章 GP-IB通信13.1 IEEE 488.2-1992について ........................................................................................................ 13-113.2 GP-IBインタフェースの機能と仕様 ......................................................................................... 13-313.3 GP-IBケーブルの接続方法.......................................................................................................... 13-413.4 GB-IBアドレスの設定.................................................................................................................. 13-513.5 インタフェースメッセージに対する応答................................................................................ 13-6

第14章 RS-232通信14.1 RS-232インタフェースの機能と仕様 ..................................................................................... 14-114.2 シリアル(RS-232)インタフェースによる接続 ...................................................................... 14-214.3 ハンドシェーク方式 ..................................................................................................................... 14-414.4 データフォーマットの組み合わせ ............................................................................................ 14-514.5 RS-232インタフェースの設定.................................................................................................. 14-6

第15章 USB通信15.1 USBインタフェースの機能と仕様............................................................................................ 15-115.2 USBインタフェース機能の選択................................................................................................ 15-2

第16章 通信コマンド16.1 プログラム形式 ............................................................................................................................. 16-1

16.1.1 構文の記号..................................................................................................................... 16-116.1.2 メッセージ..................................................................................................................... 16-116.1.3 命令 ................................................................................................................................. 16-316.1.4 応答 ................................................................................................................................. 16-516.1.5 データ ............................................................................................................................. 16-5

16.2 コマンド.......................................................................................................................................... 16-616.2.1 コマンド一覧表 ............................................................................................................ 16-616.2.2 出力コマンド(OUTPutグループ) ........................................................................... 16-1316.2.3 発生コマンド(SOURceグループ) .......................................................................... 16-1416.2.4 スイープコマンド(SWEepグループ) .................................................................... 16-2216.2.5 測定コマンド(SENSeグループ) ............................................................................. 16-2316.2.6 トリガコマンド(TRIGgerグループ)....................................................................... 16-2516.2.7 演算コマンド(CALCulateグループ) ...................................................................... 16-2616.2.8 ストア/リコールコマンド(TRACeグループ) ...................................................... 16-2816.2.9 外部入出力コマンド(ROUTeグループ) ................................................................ 16-3016.2.10 システムコマンド(SYSTemグループ) .................................................................. 16-3216.2.11 測定値読み出し(INITiate,FETCh,READグループ) ....................................... 16-3616.2.12 ステータスコマンド(STATusグループ) .............................................................. 16-3716.2.13 共通コマンド .............................................................................................................. 16-38

16.3 ステータスレポート ................................................................................................................... 16-4016.3.1 ステータスレポートについて ................................................................................. 16-4016.3.2 ステータスバイト ...................................................................................................... 16-41

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xiv IM 765501-01

目次

16.3.3 標準イベントレジスタ .............................................................................................. 16-4216.3.4 発生イベントレジスタ .............................................................................................. 16-4416.3.5 測定イベントレジスタ .............................................................................................. 16-4516.3.6 出力キューとエラーキュー...................................................................................... 16-46

16.4 サンプルプログラム ................................................................................................................... 16-4716.4.1 プログラムを組む前に .............................................................................................. 16-4716.4.2 GP-IBアクセス関数 ................................................................................................... 16-4816.4.3 サンプル1(内部トリガによるフリーラン時の測定結果読み出し例) .............. 16-5116.4.4 サンプル2(PCからのトリガ発生,測定結果読み出し例) ................................. 16-5316.4.5 サンプル3(PCからの発生レベル更新例) .............................................................. 16-5516.4.6 サンプル4(スイープ機能による発生レベル更新例) ........................................... 16-5716.4.7 サンプル5(ストア機能の実行と統計値読み出し例) ........................................... 16-59

16.5 ASCIIキャラクタコード ............................................................................................................ 16-60

第17章 トラブルシューティングと保守17.1 故障? ちょっと調べてみてください。 ................................................................................. 17-117.2 エラーコードの内容とその対処方法 ........................................................................................ 17-217.3 セルフテスト ................................................................................................................................. 17-517.4 システム状態の確認 ..................................................................................................................... 17-717.5 システムのバージョンアップ .................................................................................................... 17-817.6 交換推奨部品 ............................................................................................................................... 17-10

第18章 仕様18.1 発生部 .............................................................................................................................................. 18-118.2 測定部 .............................................................................................................................................. 18-318.3 機能 .................................................................................................................................................. 18-418.4 外部入出力部(TRIG/SWEEP/CTRL INおよびOUT) ........................................................... 18-518.5 インタフェース ............................................................................................................................. 18-518.6 一般仕様 .......................................................................................................................................... 18-618.7 外形図 .............................................................................................................................................. 18-9

付録付録1 演算定義仕様 ................................................................................................................................ 付-1付録2 アプリケーション例 .................................................................................................................... 付-5付録3 工場出荷時の初期設定ファイル(Default.txt)の内容 .......................................................... 付-17

索引

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1-1IM 765501-01

各部の名称と機能3

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10

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14

13

18

17

16

1.1 フロントパネル

ロータリノブ/テンキー/カーソルキー数値の設定操作や設定情報/項目の選択操作をするときに使用します。→3.8節,3.9節

電源スイッチ→3.4節

取っ手本機器を持ち運ぶときに使用します。→3.1節

出力端子付属の測定リードを接続します。→3.5節,4.2節

ソフトキー設定時に画面に表示されるソフトキーメニューで,項目を選択するときに使用します。→3.8節

ESC(DISPLAY)キーソフトキーメニューを消去するときに使用します。→3.8節

設定・実行キー設定操作/実行をするときに押すキーです。設定キーを押すと各種設定項目が表示されます。→1.4節,3.9節

SHIFTキーSHIFTキーを押して,SHIFTキーのインジケータを点灯させると,シフト状態になります。操作キーの下側にある紫色文字の項目が操作対象になります。

ディスプレイ→1.3節

リモートインジケータ通信によるリモート状態のときに点灯します。→13.2節,14.1節

KEY LOCKインジケータキーロックがONのときに点灯します。→11.7節

アベレージインジケータアベレージングがONのときに点灯します。→8.1節

リモートセンスインジケータリモートセンス(4端子接続)を選択したときに点灯します。→4.2節

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

RECALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V I

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610GS610SOURCE MEASURE UNITSOURCE MEASURE UNIT

ΩSENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

ALL TERMINALS250V MAX TO

RANGE

第1章 各部の名称と機能

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1-2 IM 765501-01

1.2 リアパネル

RS-232コネクタ(9ピン)RS-232インタフェースを介してPCと通信をするときに使用します。→14.2節

外部入出力コネクタ(15ピン)トリガ,スイープ,機器の制御などの信号の入出力や比較演算結果の出力信号を出力するときに使用します。→10章

冷却ファン→3.2節

USBポートUSBインタフェースを持つPCに接続し,本機器をUSBストレージとして働かせるときに使用します。→4.3節

イーサネットポートLANに接続するときに使用します。→12.2節

BNC入出力端子トリガ,スイープ,機器の制御などの信号の入出力や比較演算結果の出力信号を出力するときに使用します。→10章

GP-IBコネクタGP-IBインタフェースを介して通信をするときに使用します。→13.3節

電源コネクタ電源を接続します。→3.3節

IN

OUT

ACT

ETHERNET100BASE-TX

LINK

USB

100 - 120V 220 - 240V AC200VA MAX 50 60Hz

GP-IB(IEEE488)

SERIAL (RS-232)

EXT I OTRIG /SWEEP /CTRL

Do not operate without reading the safety precautions in the user’s manual.

WARNING

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1-3IM 765501-01

各部の名称と機能3

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1.3 表示画面の名称と内容

本機器の画面に表示される内容は,次のとおりです。

比較演算結果表示トリガ設定表示

発生およびスイープモード表示

ハイリミッタインジケータローリミッタインジケータ

サンプリングエラーインジケータエラーインジケータウエイトインジケータ

状態表示エリア

ハイリミッタ値 ローリミッタ値

測定値

発生値発生レンジ

状態表示エリアの表示内容比較演算結果表示《8.4節》

比較演算後の判定結果を表示します。High:上限値外In: 範囲内Low:下限値外

トリガモード表示《4.1節》

選択されているトリガモードを表示します。Int: 内部トリガExt: 外部トリガImm: イミディエート(トリガ待ちなし)

発生モードおよびスイープモード表示《5.4節,5.5節,6.1節,6.2節》

発生モードとスイープモードの組み合わせを表示します。下記の8つの組み合わせがあります。DC: DC発生Pls: パルス発生DCLinr: 発生モード=DC発生,スイープモード=LinearDCLog: 発生モード=DC発生,スイープモード=LogDCProg:発生モード=DC発生,スイープモード=ProgramPlsLinr: 発生モード=パルス発生,スイープモード=LinearPlsLog: 発生モード=パルス発生,スイープモード=LogPlsProg:発生モード=パルス発生,スイープモード=Program

ウエイトインジケータ《2.5節,6.5節》

動作中の各種の待ち状態を表示します。WaitTrigger: トリガ待ちWaitStart: スイープスタート待ちCalculating: スイープデータ計算中

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1-4 IM 765501-01

ハイリミッタインジケータ《5.3節》

ハイリミッタが働いているときに表示します。

ローリミッタインジケータ《5.3節》

ローリミッタが働いているときに表示します。

サンプリングエラーインジケータ《2.5節》

ソースメジャーサイクル中にさらにトリガがかかった場合など,ソースメジャーサイクルの周期(開始点)とトリガがかかるタイミングが合わないときに表示します。

エラーインジケータ《11.5節》

エラーを格納するメモリに1つ以上エラーがあるときに表示します。

1.3 表示画面の名称と内容

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1-5IM 765501-01

各部の名称と機能3

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1.4 キーグループとメニュー

本機器には,機能ごとに4つのキーグループがあります。ここでは,それぞれのキーグループをツリー形式で記載しています。

ツリーの見かた

ディスプレイに表示されるソフトメニュー

+PulseBase

ZeroOffset

パルス発生時のパルスベース設定(5.2節)

ゼロ発生オフセット設定(5.8節)

設定内容と参照節操作キー

SHIFTキーを押したあとに操作キーを押すと有効になる

VS IS

SOURCE

SHIFT

SOURCEグループ

PulseBase

ZeroOffset

Zero ZHiz Loz

CalExec

HighLimit

LowLimit

LimitOn Off

TrackingOn Off

DC PulseSourceMode

パルス発生時のパルスベース設定(5.5節)

ゼロ発生オフセット設定(5.8節)

ゼロ発生インピーダンス(Hi/Lo)切り替え(5.8節)

オフセットキャリブレーション実行(5.9節)

リミッタ上限値設定(5.3節)

リミッタ下限値設定(5.3節)

リミッタ有効(ON)/無効(OFF)切り替え(5.3節)

リミッタトラッキングする(ON)/しない(OFF)切り替え(5.3節)

発生モード(DC発生/パルス発生)選択(5.4節,5.5節)

発生レンジアップ(5.2節)

発生レンジダウン(5.2節)

発生オートレンジ(ON/OFF)切り替え(5.2節)

発生ファンクション(電圧(VS)/電流(IS))切り替え(5.1節)VS IS

SOURCE

VS IS

SOURCE

SHIFT

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU

LIMIT

MENU

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1-6 IM 765501-01

MEASUREグループ

MeasureOn Off

IntgTime***

Average***

AutoZeroOn Off

Mode***

Count***

AutoZeroExec

Auto V/IOn Off

MathOn Off

ParamA

Off Block MovingAverageMode

250µs 1ms 4ms *** 100ms 200msIntegrationTime

測定ファンクションの電圧(V)/電流(I)/抵抗(Ω)切り替え(7.2節)

測定機能有効(ON)/無効(OFF)切り替え(7.1節)

積分時間設定(7.5節)

アベレージ動作(オフ(Off)/ブロック平均(Block)/移動平均(Moving))切り替え(8.1節)

アベレージ回数設定(8.1節)

+CompareOn Off

Upper

Lower

ストア機能(ON/OFF)切り替え(9.1節)

比較演算上限値設定(8.4節)

比較演算(ON/OFF)切り替え(8.4節)

比較演算下限値設定(8.4節)

オートゼロの実行(7.6節)

オートV/I有効(ON)/無効(OFF)切り替え(7.7節)

オートゼロ機能有効(ON)/無効(OFF)切り替え(7.6節)

数式演算(ON/OFF)切り替え(8.3節)

測定レンジのオートレンジON/OFF切り替え(7.3節)

NULL演算有効(ON)/無効(OFF)切り替え(8.2節)

NULL基準値設定(8.2節)

数式演算パラメータA設定(8.3節)

ParamB

ParamC

数式演算パラメータB設定(8.3節)

+Count

***

AutoOn Off

ストア点数設定(9.1節)

統計演算結果表示(9.2節)

オートストア機能(ON/OFF)切り替え(9.1節)

数式演算パラメータC設定(8.3節)

View

SelectFile

数式表示(8.3節)

数式定義ファイル選択(8.3節)

STORE

MENU

STORE

MENU

RECALL

MATH

COMPARE

MATH

COMPARE

NULL

VALUE

NULL

VALUE

MEASURE

V I Ω

MEASURE

V I Ω

SHIFT

SHIFT

SHIFT

SHIFT

AUTORANGE

1.4 キーグループとメニュー

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1-7IM 765501-01

各部の名称と機能3

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OUTPUT CONTROLグループ

Mode***

LastRtn Keep

Repeat***

StartValue

StopValue

StepValue

StepCount

Int Ext ImmTrigMode

Off Linear Log ProgramSweepMode

マニュアルトリガ発生(4.1節)

トリガモード(内部/外部/イミディエート)選択(4.1節)

スイープモード(オフ/リニア/ログ/プログラム)選択(6.1節,6.2節)

スイープ終端モード(リターン/キープ)切り替え(6.3節)

スイープ繰り返し回数設定(6.4節)

スイープ開始値設定(6.1節)

スイープ終了値設定(6.1節)

スイープ開始(6.5節)

出力状態(ON/OFF)切り替え(5.7節)

ゼロ状態(ON/OFF)切り替え(5.8節)

スイープステップ値設定(リニアスイープ選択時だけ表示)(6.1節)

スイープステップ数設定(ログスイープ選択時だけ表示)(6.1節)

SelectFile

パターンファイル選択(プログラムスイープ選択時だけ表示)(6.2節)

START

ZERO

TRIGMODE

TRIGMODE

OUTPUT

SHIFT

SWEEP

1.4 キーグループとメニュー

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1-8 IM 765501-01

MISCグループ

RemoteI/F

DataBit7 8

Parity***

StopBit1 2

S.Delay***

M.Delay***

Period***

P.Width***

Flow***

Term***

None Even OddParity

9600 14400 19200 38400 57600 115200BaudRate

ソースディレイ設定(5.6節)

メジャーディレイ設定(7.4節)

内部トリガの繰り返し周期設定(4.1節)

パルス幅設定(5.5節)

RS-232パリティ(なし/奇数/偶数)選択(14.5節)

RS-232 ボーレート選択(14.5節)

GPIB***

RS232

None XON CTS/RTSFlowControl

CR LF CR+LFTerminator

BaudRate***

SaveSetup1

SaveSetup2

SaveSetup3

SaveSetup4

GP-IB アドレス設定(13.4節)

SetupSaveSetup

ErrorLog Clear

LoadSetup

PowerOnSetup

セットアップ1への設定保存実行(11.1節)

SaveRamDisk

Ram Disk(GS610RAM)への設定保存実行(11.1節)

セットアップの読み込み実行(11.2節)

電源起動時セットアップ選択(11.3節)

エラーログ表示とエラーログクリア(11.5節)

セットアップ2への設定保存実行(11.1節)

セットアップ3への設定保存実行(11.1節)

セットアップ4への設定保存実行(11.1節)

RS-232 データ長(7/8)切り替え(14.5節)

RS-232 ストップビット(1/2)切り替え(14.6節)

RS-232 フロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS)選択(14.5節)

RS-232 送信デリミタ(CR/LF/CR+LF)選択(14.5節)

LAN

IPAddress

EnterDefaultGateway

EnterSubnetMask

Term***

Overview

Ethernet 固定サブネットマスク設定(12.3節)

Ethernet DHCP機能有効(ON)/無効(OFF)選択(12.3節)

Enter

CR LF CR+LFTerminator

DHCPOn Off

Ethernet 固定IPアドレス設定(12.3節)

Ethernet 固定デフォルトゲートウエイ設定(12.3節)

Ethernet 送信デリミタ(CR/LF/CR+LF)設定(12.3節)

Ethernet 設定一覧表示(12.4節)

次ページに続く

キーロック状態ON/OFF設定(11.6節)

MISC

TIMEKEY LOCK

TIMEKEY LOCK

SHIFT

Storage USB-TMCUSB Mode USB機能の選択

(ストレージ機能/USB通信機能)選択(15.2節)USB***

1.4 キーグループとメニュー

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1-9IM 765501-01

各部の名称と機能3

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System

IntLock Output ZeroControllType BNC制御入力

(インターロック/出力リレー制御/ゼロ発生)選択(10.1節)

Origin TurnEnd AllEndSweepSyncOutType BNCスイープ同期出力(スイープ開始/

1周期(ターン)終了/全終了)選択(10.1節)

ExternalI/O

IntLock Output Zero ProgramControlOutType

Output ZeroDIO 5pin

BNC OUT***

Trig Sweep CtrlBNC IN BNC入力

(トリガ/スイープ開始/制御)選択(10.1節)

Trig Sweep CtrlBNC OUT BNC出力

(トリガ/スイープ開始/制御)選択(10.1節)

Origin ScrChg MeasBgn MeasEnd PlsEndTrigOutType BNCトリガ出力(トリガ/

ソース変化/測定開始/測定終了/パルス立ち下がり)選択(10.1節)

BNC IN***

Edit

Set

Edit

Set

LineFreq50 60

ProductInfo

TimeAdjust

TimeZone

FirmwareUpdate

SelfTest

DiskFormat

時刻編集(3.7節)

電源周波数(50Hz/60Hz)選択(3.6節)

製品情報表示(17.4節)

システムのバージョンアップ実行(17.5節)

時刻設定(3.7節)

GMTオフセット編集(3.7節)

GMTオフセット設定(3.7節)

Display

Key

表示テスト実行(17.3節)

Exec GS610ROMディスクフォーマット実行(4.3節)

キーテスト実行(17.3節)

BNC制御出力(インターロック/リレー出力/ゼロ発生/プログラマブル)選択(10.1節)

Origin TurnEnd AllEndDIO 7pin(SweepSyncOut) 外部入出力コネクタ7ピン機能(スイープ開始/

1周期(ターン)終了/全終了)選択(10.1節)

IntLock Output Zero DIO 8pin(ControlOut) 外部入出力コネクタ8ピン機能

(インターロック/出力/ゼロ)選択(10.1節)

外部入出力コネクタ5ピン機能(出力リレー制御/ゼロ発生制御)選択(10.1節)

Origin ScrChg MeasBgn MeasEnd PlsEndDIO 6pin(TrigOut) 外部入出力コネクタ6ピン機能(トリガ/

発生変化/測定開始/測定終了/パルス終了)選択(10.1節)

DIO7***

BeepOn Off

DIO8***

Display***

OffExec

1 2 3 4Bright

DIO6***

DIO5***

Type***

ビープ音有効(ON)/無効(OFF)選択(11.4節)

画面輝度選択(11.6節)

画面表示OFFの実行(11.6節)

前ページから続く

Wire2W 4W センシング(2線/4線)の選択(4.2節)

CSV Setting . ,

DecPoint

, ;Separate

CSVフォーマットの小数点表示選択(11.8節)

CSVフォーマットのセパレータ表示選択(11.8節)

1.4 キーグループとメニュー

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2-1IM 765501-01

機能説明3

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2.1 システム構成とブロック図

システム構成

POWER

GS610GS610SOURCE MEASURE UNITSOURCE MEASURE UNIT

パーソナルコンピュータ・USBストレージ(ストア,リコール, 演算式,プログラムおよびパネル設定 などのデータの格納および読み出し)・リモートコントロール

通信(イーサネット/GP-IB/RS-232*)

トリガ入力スイープ開始入力インターロック入力出力ON/OFF(リレー)制御入力ゼロ発生制御入力

トリガ出力発生(ソース)変化タイミング出力測定(メジャー)開始タイミング出力測定(メジャー)終了タイミング出力パルス終了タイミング出力スイープ同期出力スイープ1周期(ターン)終了タイミング出力スイープ全終了タイミング出力インターロックスルー出力出力ON/OFF(リレー)状態出力ゼロ発生状態出力プログラマブル出力比較結果出力比較完了出力

発生(電圧/電流)

DUT (被測定物)

GS610本体

USB(USBストレージ)

測定値

*EIA-574規格に準拠しています。 EIA-574は,EIS-232(RS-232)規格 の9ピン用規格です。

第2章 機能説明

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2-2 IM 765501-01

ブロック図

DUT: 被測定物 (Device Under Test)

CPU

VFD

KEY

EXT I/O

RS-232

GP-IB

USB

ETHER

(オプション)

アナログ制御

リミッタDAC

ADC

ソースDAC+

リミッタ制御回路

電流センスアンプ

電圧センスアンプ

LO HIDUT

Vo

Io

出力端子HI-LO間に現れる電圧Voは,各電圧レンジごとに異なるゲインを持った差動増幅器(電圧センスアンプ)によって,正規化された電圧に変換されます。また,出力端子HI-LO間を流れる電流Ioは,各電流レンジごとに異なるシャント抵抗と差動増幅器(電流センスアンプ)によって,正規化された電圧に変換されます。アナログ部は,発生ブロック,リミッタブロックおよび測定ブロックから成ります。発生ブロックでは,電圧センスアンプあるいは電流センスアンプの出力がソースDACの出力と等しくなるように制御され,設定した発生値をHI-LO間に出力します。ソースDACにはD/Aコンバータを2個使用して5.5桁の分解能を実現しています。リミッタブロックでは,電圧センスアンプあるいは電流センスアンプの出力が設定されたリミッタ値を超えるとリミッタ制御回路が働き,HI-LO間の出力が設定したリミッタ値になるように制御します。電圧発生時には電流センスアンプの出力がリミッタ値との比較対象になり,電流発生時には電圧センスアンプの出力がリミッタ値との比較対象になります。測定ブロックでは,電圧センスアンプと電流センスアンプのどちらかの出力を選択して測定します。また,オートゼロ機能選択時は,メジャーサイクル(測定動作)ごとに内部のゼロ基準を測定して差を取り,測定用プリアンプとA/Dコンバータのオフセットドリフトをキャンセルしながら測定します。A/Dコンバータ(ADC)には積分型の一種である帰還型パルス幅変調方式を採用しています。アナログ制御部は,D/Aコンバータ(DAC)へのデータ転送,各種切り替えスイッチの制御,A/Dコンバータから転送されるパルス幅の測定などを制御します。100µsステップの高速スイープを実現するため,ソースDACへのデータ転送には高速フォトカプラを採用しています。表示は256×64ドットのVFD*を採用し,視認性の向上を図っています。通信インタフェースとして,従来のシステムとの互換性を考慮したGP-IBやRS-232インタフェースと,パーソナルコンピュータ(以降PCと表現します)データの書き込み/読み出しに便利なUSBポートや既存のネットワークを利用できるイーサネットポート(オプション)を用意しています。

* Vacuum Fluorescent Display=蛍光表示器

2.1 システム構成とブロック図

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2-3IM 765501-01

機能説明3

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9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

2.2 ソースメジャーサイクル

本機器では,トリガ(「2.5 トリガ」参照)で始まる基本動作をソースメジャーサイクルと呼びます。本機器の出力(OUTPUT)がONの場合,常にこのソースメジャーサイクルを繰り返します。ソースメジャーサイクルでは,トリガがかかった時点からソースディレイ後に発生レベルが変化し,さらにメジャーディレイ後に測定が始まります。測定,演算が終わると1つのソースメジャーサイクルが終了します。ただし,ソースメジャーサイクルの途中で操作キーまたは通信コマンドで発生レベルを変更すると,変更した時点でソースディレイやメジャーディレイを待たずに,発生レベルが変動し,内部トリガの位相がリセットされます。測定機能をOFFにすると,メジャーディレイ,測定および演算は実行されません。ソースメジャーサイクルの終了のしかたは,それぞれの発生モードにより異なります(「5.4 DC発生モード」,「5.5 パルス発生モード」参照)。

ソースメジャーサイクル例(発生モード:DC発生,スイープモード:リニアの場合)

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

前回の発生レベル

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

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2-4 IM 765501-01

ソースメジャーサイクルのフローチャートチャート中に記述されている時間は,その処理にかかる代表的な処理時間です。また,アベレージングはアベレージ回数,数式演算は式の複雑さによって処理時間が変わります。

トリガ

ソースディレイ+S.Delay

発生オートレンジかつレンジ不適?

測定オートレンジかつレンジ不適?

発生レンジ更新+3ms

測定ON?

メジャーディレイ+M.Delay

A/D動作+IntgTime*

A/D動作+IntgTime*

最適レンジに変更+2ms

オートゼロ?

ゼロ補償

ブロック平均動作?

アベレージ回数終了?

抵抗測定?

抵抗計算+100µs

移動平均+移動平均回数×1.5µs

数式演算+150µs

数式演算+150µs

NULL演算+20µs

比較演算+20µs

ソースメジャーサイクル終了

発生レベル更新+10µs

No

Yes

No

No

No

No

No

Yes

Yes

No

Yes

Yes

Yes

Yes

* 積分時間が250µs,1ms,4msのときは,積分時間+200µs積分時間が20ms,100ms,200msのときは,積分時間+520µs

2.2 ソースメジャーサイクル

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2-5IM 765501-01

機能説明3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

2.3 発生

発生ファンクション  <<操作説明は5.1節>>電圧発生(VS)または電流発生(IS)が選択できます。

発生範囲本機器では,下図の斜線で示した範囲内で電圧や電流を発生します。電圧発生時には電流が,電流発生時には電圧が性能上の制約を受けます。たとえば,電流発生時に1.5Aを設定すると電圧は30V以内という制約を受けます。電圧や電流の発生レベルが発生範囲の境界にあり,制約を受けるとき,プラスであればハイリミッタインジケータ(H)が,マイナスであればローリミッタインジケータ(L)が点灯します。

3.2

2

1

0.5

12 30 60 110

I

V

リミッタ <<操作説明は5.3節>>

注  意電圧発生時に電流リミッタの設定値を超える電流源や,電流発生時に電圧リミッタの設定値を超える電圧源など,上記の発生範囲を超える負荷を接続すると,異常負荷が検出され,出力がOFFになります。本機器には,上記の範囲を超える負荷を接続しないでください。故障の原因になります。

リミッタを設定すると,発生範囲内でさらに制限をかけることができます。また,接続機器への過電流,過電圧による損傷を防止できます。電圧発生時には電流リミッタが,電流発生時には電圧リミッタが自動的に選択されます。リミッタをOFFにすると,リミッタ値の設定によらず,発生範囲の最大値になります。

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2-6 IM 765501-01

電圧リミッタの働き

I

ローリミッタ ハイリミッタ3.2

2

1

0.5

12 30 60 110

I

V

電流リミッタの働き

ローリミッタ

ハイリミッタ

3.2

2

1

0.5

12 30 60 110

I

V

ハイリミッタ値とローリミッタ値は別々に設定できます。トラッキングをONにすると,1つの絶対値設定になり,0を中心とした+/-の範囲でリミッタが働きます。ハイリミッタが働いているときはハイリミッタインジケータ(H)が,ローリミッタが働いているときはローリミッタインジケータ(L)がディスプレイに表示されます。

2.3 発生

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2-7IM 765501-01

機能説明3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

2.3 発生

発生レンジとオートレンジ <<操作説明は5.2節>>発生レンジ

電圧発生時,電流発生時の発生レンジは次のとおりです。・電圧発生レンジ

発生レンジ 発生範囲 分解能

200mV ±205.000mV 1µV2V ±2.05000V 10µV12V ±12.0000V 100µV20V ±20.5000V 100µV30V ±30.000V 1mV60V ±60.000V 1mV110V ±110.000V 1mV

・電流発生レンジ

発生レンジ 発生範囲 分解能

20µA ±20.5000µA 100pA200µA ±205.000µA 1nA2mA ±2.05000mA 10nA20mA ±20.5000mA 100nA200mA ±205.000mA 1µA0.5A ±0.50000A 10µA1A ±1.00000A 10µA2A ±2.00000A 10µA3A ±3.20000A 10µA

オートレンジ

オートレンジをONにすると,発生レベルを含む最も分解能の高いレンジが自動的に選ばれるので,レンジを選ぶ必要がありません。ただし,発生レベル切り替え時にレンジの切り替えに伴い,処理時間がかかったり,発生レベルが不連続になります。

発生モード <<操作説明は5.4節,5.5節>>発生モードには,次の2種類があります。DC発生モード

DC発生モードで,スイープモード(「2.6 スイープ」参照)がONの場合,トリガがかかった時点からソースディレイ後に発生レベルが変化し,さらにメジャーディレイ後に測定が始まります。測定,演算が終わると1つのソースメジャーサイクルが終了します。スイープモードがOFFの場合,発生レベルが連続したまま,ソースメジャーサイクルが実行されます。測定機能をOFFにすると(「2.4 測定」参照),メジャーディレイ,測定および演算が実行されません。発生レベルが変化した時点でソースメジャーサイクルが終了します。

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

前回の発生レベル

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

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2-8 IM 765501-01

パルス発生モード

パルス発生モードでは,温度係数が大きい抵抗体など,ソース印加による発熱で特性が変化してしまうDUT(被測定物)に対して,測定の再現性がよくなります。また,パルス幅で明るさを制御する表示デバイスの評価にも有効な機能です。パルスベース値と発生レベルの2値で,最小100µs幅のパルスを発生します。DC発生と同様に,トリガがかかった時点からソースディレイ後に発生レベルが変化し,さらにメジャーディレイ後に測定が始まります。また,メジャーディレイに並行して,発生レベルが変化し,パルス幅経過後にパルスベース値に戻ります。ソースメジャーサイクルは,パルス終了または測定,演算終了の遅い方のタイミングで終了します。測定機能をOFFにすると(「2.4 測定」参照),メジャーディレイ,測定および演算が実行されません。パルス終了がソースメジャーサイクルの終了になります。

測定と演算の終了時点よりもパルス発生の終了時点のほうが遅いとき

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

パルスベース値

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

パルス幅

パルスベース値

パルス発生終了

測定と演算の終了時点よりもパルス発生の終了時点のほうが早いとき

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

パルスベース値 パルスベース値

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

パルス幅パルス発生終了

ソースディレイ <<操作説明は5.6節>>トリガがかかってから実際に発生値を切り替えるまでの待ち時間です。外部トリガ時のトリガディレイとして用いるのが一般的です。1µs~3600sの範囲で設定できます。ただし,ソースディレイが長いと,ソースメジャーサイクルを長くする要因になります。できるだけ小さい値を設定してください。

2.3 発生

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2-9IM 765501-01

機能説明3

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7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

出力ON/OFFとゼロ発生 <<操作説明は5.7節,5.8節>>出力状態には,下図のように,出力ON,出力OFF,ゼロ発生の3つの状態があります。OUTPUTキーとZEROキーで切り替えます。

出力ON

出力OFF

ゼロ発生

OUTPUT点灯

ZERO点灯

SHIFT

ZEROZERO

ZERO

OUTPUT

OUTPUT

OUTPUT

出力OFF: 出力リレーがOFFの状態で,電圧/電流を発生しません。ソースメジャーサイクルも停止しています。

出力ON: 出力リレーがONの状態で,電圧/電流を発生し,ソースメジャーサイクルを繰り返します。

ゼロ発生: 出力リレーがONの状態で,電圧発生なら0V,電流発生なら0Aを発生し,ソースメジャーサイクルを停止します。

ゼロ発生オフセット

ゼロ発生時の0値に対してオフセットを設定できます。

ゼロ発生インピーダンス

電圧発生時はローインピーダンス(LoZ)が,電流発生時はハイインピーダンス(HiZ)がデフォルトで,発生値だけを0にします。電圧発生時にハイインピーダンス,または電流発生時にローインピーダンスを設定すると,発生値を0にするとともにリミッタがレンジの最小値に絞られます。

オフセットキャリブレーション <<操作説明は5.9節>>オフセットキャリブレーションを実行すると,温度変化などによる発生値のゼロ点のオフセットドリフトを補正できます。たとえば,周囲が高温の環境で,低電流発生レンジを使用する場合,内部回路のリーク電流によるオフセット変動を補正するために使用します。

2.3 発生

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2-10 IM 765501-01

2.4 測定

測定機能のON/OFF <<操作説明は7.1節>>測定をする必要がないとき,測定機能をOFFにできます。測定機能をOFFにすると,測定に関係する処理をしないため,ソースメジャーサイクルを短くできます。

測定ファンクション <<操作説明は7.2節>>電圧測定(V),電流測定(I)または抵抗測定(Ω)が選択できます。抵抗測定では,電圧発生のときに電流測定,電流発生のときに電圧測定がそれぞれ実行され,電圧/電流の計算により抵抗が求められます。

測定レンジとオートレンジ <<操作説明は7.3節>>電圧測定時,電流測定時の測定レンジは次のとおりです。ただし,測定レンジは,直接設定するものではなく,発生レンジやリミッタ設定によって間接的に決まります。・電圧測定レンジ

積分時間16.66ms/20ms,100ms,200ms 積分時間4ms,1ms,250msレンジ 測定範囲 分解能 レンジ 測定範囲 分解能

200mV ±205.000mV 1µV 200mV ±205.00mV 10µV2V ±2.05000V 10µV 2V ±2.0500V 100µV20V ±20.5000V 100µV 20V ±20.500V 1mV110V ±110.000V 1mV 110V ±110.00V 10mV

電流発生の場合

電圧リミッタレンジと同じ電圧発生の場合

電圧発生レンジと同じただし,電圧発生レンジが12V,30V,60Vのときは,次のようになります。

電圧発生レンジ 電圧測定レンジ

12V 20V30V 110V60V 110V

・電流測定レンジ

積分時間16.66ms/20ms,100ms,200ms 積分時間4ms,1ms,250msレンジ 測定範囲 分解能 レンジ 測定範囲 分解能

20µA ±20.5000µA 100pA 20µA ±20.500µA 1nA200µA ±205.000µA 1nA 200µA ±205.00µA 10nA2mA ±2.05000mA 10nA 2mA ±2.0500mA 100nA20mA ±20.5000mA 100nA 20mA ±20.500mA 100nA200mA ±205.000mA 1µA 200mA ±205.00mA 10µA3A ±3.20000A 10µA 3A ±3.2000mA 100µA

電圧発生の場合

電流リミッタレンジと同じ電流発生の場合

電流発生レンジと同じただし,電流発生レンジが0.5A,1A,2Aのときは,次のようになります。

電流発生レンジ 電流測定レンジ

0.5A 3A1A 3A2A 3A

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2-11IM 765501-01

機能説明3

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オートレンジ

オートレンジをONにすると,測定を行い,最良の分解能で測定できるレンジが他にある場合には,レンジを変えて測定し直します。ただし,レンジの切り替えに伴い処理時間がかかったり,発生レベルが不連続になることがあります。

メジャーディレイ <<操作説明は7.4節>>発生レベルを切り替えてから測定を開始するまでの待ち時間です。測定対象が安定するまで待つために使われます。1µs~3600sの範囲で設定できます。ただし,メジャーディレイが長いと,ソースメジャーサイクルを長くする要因になります。できるだけ小さい値を設定してください。

積分時間 <<操作説明は7.5節>>積分型A/Dコンバータが積分をする時間です。この時間を長くすると,それだけ測定時間は長くなりますが,測定値の安定度が増します。電源周波数が50Hzのとき:250µs,1ms,4ms,20ms,100ms,200ms電源周波数が60Hzのとき:250µs,1ms,4ms,16.6ms,100ms,200ms

積分時間に200ms,100ms,20msまたは16.6msを選択すると,電源周波数の整数倍であるため,電源周波数によるノイズの影響を除去できます。

オートゼロ機能 <<操作説明は7.6節>>オートゼロをONにすると,測定ごとに内部ゼロ基準も測定し,測定値からその値を引いたものが測定結果となり,測定回路のオフセットドリフトをキャンセルできます。ただし,測定が2回行われるため,測定時間も約2倍になります。

Auto V/I  <<操作説明は7.7節>>リミッタが動作した場合,測定ファンクションを切り替えることができる機能です。たとえば,2次電池を定電流充電している状態では,電池電圧の上昇を測定し,電圧リミッタが動作して定電圧充電に切り替わると,充電電流の減少を測定することができます。電圧発生・電流測定のとき

リミッタ非動作時: 電流測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電圧発生レベルが入ります。(通常動作)

リミッタ動作時: 電圧測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電流リミッタ値が入ります。

電流発生・電圧測定のとき

リミッタ非動作時: 電圧測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電流発生レベルが入ります。(通常動作)

リミッタ動作時: 電流測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電圧リミッタ値が入ります。

2.4 測定

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2-12 IM 765501-01

2.5 トリガ

トリガの種類 <<操作説明は4.1節>>ソースメジャーサイクルを開始するきっかけになるトリガは,次の3種類です。内部トリガ(Int): 内蔵の定周期タイマをトリガとします。周期は100µs~3600s

の範囲で設定できます。外部トリガ(Ext): リアパネルのBNC入出力端子または外部入出力コネクタの2ピン

に印加される電圧信号の立ち下がりエッジをトリガとします。イミディエート(Imm): トリガを待ちません。現在のソースメジャーサイクルが終了する

と,すぐ次のソースメジャーサイクルが始まります。測定機能がONのときだけ選択できます。

本機器がトリガ待ちのとき(ソースメジャーサイクルが終了しているとき),ディスプレイのウエイトインジケータに「WaitTrigger」(トリガ待ち)が表示されます。トリガがかかると,フロントパネルのTRIGキーが点滅し,ソースメジャーサイクルが終わるまでウエイトインジケータのWaitTriggerが消えます。

外部トリガの場合は,フロントパネルのTRIGキーによるマニュアルトリガと通信コマンド("*TRG"またはGroupExecuteTrigger)によるトリガが有効になります。通信だけでトリガを発生させたい場合は,外部トリガを選択し,リアパネルのBNC入出力端子や外部入出力コネクタの2ピンにはトリガを入れないようにしてお使いください。

Noteソースメジャーサイクル中にさらにトリガがかかっても,そのトリガは無視されます。このように,ソースメジャーサイクルの周期(開始点)とトリガがかかるタイミングが合っていないときは,ディスプレイの状態表示エリアにサンプリングエラーインジケータ(SampleErr)が点灯します。サンプリングエラーを発生させないためには,トリガをかける間隔を長くするか,ソースメジャーサイクル(「2.2 ソースメジャーサイクル」参照)を短くします。ソースメジャーサイクルを短くするには次の方法があります。・ ソースディレイ,メジャーディレイをできるだけ短くする・ 測定をする必要がない場合は,測定機能をOFFにする。測定をする場合は,積分時間をでき

るだけ短くする・ オートゼロ機能(「2.4 測定」参照)をOFFにする・ 発生レンジや測定レンジのオートレンジ機能をOFFにする・ 各種演算機能をOFFにする・ スイープ動作をさせる場合は,オートストア機能(「2.8 ストア/リコール」参照)をOFFに

する

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機能説明3

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2.6 スイープ

スイープには,リニアスイープ(Linear),ログスイープ(Log),プログラムスイープ(Program)の3つのモードがあります。スイープしないときはOffにします。スイープモードがOff以外のとき,スイープキーが点灯します。

スイープの基本動作スイープは,発生レベルを自動的に変化させながらソースメジャーサイクルを繰り返す動作です。このとき,ソースメジャーサイクルを開始するきっかけになるトリガに加え,スイープを開始するきっかけになるスタートが必要になります。スイープはスタート待ちの状態で始まり,スタートすると,はじめてトリガを受け付けられる状態になり,それ以降のトリガで発生レベルを変えながらソースメジャーサイクルを繰り返します。スイープが終了すると,またスタート待ちの状態になります。

スイープの基本動作

トリガ

スタート待ちスイープ状態

ソースメジャーサイクル (先頭)

スタート

スタート待ちスイープ中

トリガ

ソースメジャーサイクル (最終)

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2-14 IM 765501-01

スイープモード <<操作説明は6.1節,6.2節>>リニアスイープ

設定したスタート値(Start Value)からストップ値(Stop Value)まで,直線的にステップ値(Step Value)刻みで,等間隔の階段状にスイープします。

初期値

スタート

スタート値 スタート値

初期値

スタート

ステップ値

ステップ値

ストップ値ストップ値

・発生モード=DCのとき

ベース値

・発生モード=Pulseのとき

トリガ回数 トリガ回数

発生レベル

発生レベル

ログスイープの選択

設定したスタート値(Start Value)から,ストップ値(Stop Value),ステップ数(StepCount)で,指数的にスイープします。ステップ数は,2~65535の範囲で任意に設定できます。ただし,スタート値とストップ値が異符号の場合,エラーが発生し,スイープは実行できません。

スタート スタート

スタート値 スタート値

ストップ値 ストップ値

ステップ数 ステップ数

初期値ベース値

・発生モード=Pulseのとき

トリガ回数

発生レベル

初期値

・発生モード=DCのとき

トリガ回数

発生レベル

プログラムスイープ

任意のパターンスイープを作成したパターンファイルの値に沿ってスイープします。

プログラムスイープの例

初期値

スタート

初期値

スタート

・発生モード=DCのとき ・発生モード=Pulseのとき

ベース値

トリガ回数 トリガ回数

発生レベル

発生レベル

2.6 スイープ

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2-15IM 765501-01

機能説明3

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1

6

5

4

9

8

7

12

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10

15

14

13

18

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16

終端モード <<操作説明は6.3節>>終端モードには,キープ(Keep)とリターン(Rtn)の2種類があります。キープ(Keep)は,スイープの最終発生レベルを維持します。リターン(Rtn)は,スイープが終了した後の発生レベルをスタート前のレベルに戻します。

終端モード(Last)がキープ(Keep)のときのスイープ動作

Sd

トリガ

Meas

トリガ トリガ トリガ トリガ

Sd Meas Sd Meas Sd Meas Sd Measソースメジャーサイクル

発生レベル

ストップ値

スタート値

スイープ前の発生レベル

Sd: ソースディレイMeas: メジャーディレイ+測定+演算

スタート待ちスイープ状態

スタート

スタート待ちスイープ中

終端モード(Last)がリターン(Rtn)のときのスイープ動作

Sd

トリガ

Meas

トリガ トリガ トリガ トリガ

Sd Meas Sd Meas Sd Meas Sd Meas

トリガ

Sdソースメジャーサイクル

発生レベル

ストップ値

スタート値

スイープ前の発生レベル

Sd: ソースディレイMeas: メジャーディレイ+測定+演算

スタート待ちスイープ状態

スタート

スタート待ちスイープ中

繰り返し回数 <<操作説明は6.4節>>設定範囲は,1~1000または無限大(∞)です。たとえば5回にした場合,スタートが発生すると5回スイープを繰り返し,スタート待ちの状態に戻ります。無限大(∞)を選択した場合,一度スタートが発生すると,スイープまたは出力をOFFするまでスイープを繰り返します。

2.6 スイープ

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2-16 IM 765501-01

2.7 演算

アベレージング <<操作説明は8.1節>>アベレージングをすると,設定した個数(アベレージ個数)の測定値を平均して最終表示値になるため,測定結果の安定度が増します。アベレージングには,ブロック平均(Block)と移動平均(Moving)の2つのモードがあります。ブロック平均:1回のソースメジャーサイクルで設定したアベレージ回数分の測定を行い

ます。それらの測定値を加算し,アベレージ回数で割った結果(平均値)が表示されます。したがって,測定時間はアベレージ回数倍かかります。

移動平均: 1回のソースメジャーサイクルでは1回だけ測定します。アベレージ回数の測定値を加算し,アベレージ回数で割った結果(平均値)が表示されます。測定がアベレージ回数に達しない間は,測定回数分の平均値になります。

1AVerageCount表示値= × 測定値[i]Σ

AVerageCount

i=1

アベレージ回数は2~256の範囲で設定できます。アベレージング動作中は,本機器の左側にあるアベレージインジケータが点灯します。

NULL演算 <<操作説明は8.2節>>NULL演算では,ある測定値を基準にした差分値表示ができます。NULL演算がONになったときの測定値をNULL値として,以後は測定値からNULL値を減算し表示値とします。

表示値=測定値-NULL値

NULL演算をOFFからONにすると,そのときの測定値が自動的にNULL値として入りますが,その後値を変更することもできます。NULL演算の動作中は,NULLキーが点灯します。

数式演算 <<操作説明は8.3節>>テキストファイルで与えられた数式演算ができます。数式演算では,発生値,測定値などの変数や定数に対し,四則や三角関数などの演算ができます。たとえば,「m=I*V」という演算を与えると,電力を計算し表示させることができます。数式演算は,本機器内蔵のGS610ROMディスク(「2.9 USBストレージ機能」参照)のMATHディレクトリ内の定義ファイルから選ぶことができます。定義ファイルには,出荷時に(またはディスクフォーマット(「4.3 USBストレージ機能」参照)時に)用意される組み込み演算のほか,PCなどで作成したユーザー定義演算ファイルも利用できます。定義ファイルが変数A,B,Cを使った数式の場合,A,B,Cは本機器のパネルのソフトキーから値を与えることができます。また,測定値を使って演算するだけでなく,次回発生値を計算で作りだすこともできます。

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2-17IM 765501-01

機能説明3

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組み込み演算には,次の5つの式が用意されています。・デシベル(dB.txt)

m=A*log(m/B):Bに対する測定値のデシベルを演算します。・パーセント(Percent.txt)

m=(m/A)*100:Aに対する測定値のパーセントを演算します。・スケーリング(Scaling.txt)

m=A*M+B:測定値を一次変換します。・パワー(Power.txt)

m=V*I:発生値と測定値から電力を計算します。ただし,発生と測定が同じファンクションの場合や抵抗測定の場合は正しく計算できません。電圧発生・電流測定または電流発生・電圧測定にしてください。

・正弦波発生(Sinusoid.txt)

s=A*sin(2*PI*B*t):振幅A,周波数Bの正弦波を発生します。ただし,スイープ動作中はスイープが優先されます。正弦波を発生させるときは,スイープをOFFにしてください。

数式演算をONにすると,MATHキーが点灯します。また,数式演算の定義ファイルの文法や演算子の詳細については,付録1をご覧ください。

比較演算 <<操作説明は8.4節>>測定値を,ユーザーが設定した上下限値と比較し,上限値外(High),範囲内(In),下限値外(Low)に分類します。分類結果はディスプレイの状態表示エリアの左上に表示されるほか,外部入出力コネクタにも出力されます。外部入出力については「10.1 BNC入出力端子と外部入出力コネクタの入出力信号の設定」を参照してください。比較演算をONにすると,MATHキーが点灯します。

2.7 演算

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2-18 IM 765501-01

2.8 ストア/リコール(統計演算値表示)

ストア動作 <<操作説明は9.1節>>ソースメジャーサイクルの結果を最大65535点,ストアメモリに格納する機能です。ストアメモリの内容はストア終了後に結果ファイル(Result.csv)として本機器内蔵のGS610RAMに出力されます。結果ファイルに出力される内容は,ストア開始点からの経過時間,発生値,測定値,スイープ中の設定変更の列です。

STOREキーを押すとストアが始まり,STOREキーが点灯します。その後,ストア点数分のソースメジャーサイクルが終了すると,ストアが自動的に終了し,結果ファイル(Result.csv)が作られます。また,ストア中にSTOREキーを押すと,ストアを中止し,それまでストアされた内容で結果ファイル(Result.csv)を作ります。ストア点数は,1~65535の範囲で設定できます。

オートストア <<操作説明は9.1節>>オートストアはスイープスタートで自動的にストアを開始する機能です。このときのストア点数は,自動的にスイープの繰り返し回数に設定されます。ただし,スイープ繰り返し回数が65535を超える場合,65535になります。

リコール <<操作説明は9.2節>>リコールすると,ストアメモリ内の測定値の統計演算結果を得られます。統計演算項目は,ストア点数,最小値,最大値,最大値-最小値,平均値,標準偏差です。

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2-19IM 765501-01

機能説明3

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2.9 USBストレージ機能

本機器は,4Mバイトの不揮発性ディスク(GS610ROM)と,4Mバイトの揮発性ディスク(GS610RAM)を内蔵しています。本機器とPCをUSBケーブルで接続すると,これらのディスクはリムーバブルディスクとしてPCからアクセスできます。

不揮発性ディスク(GS610ROM)GS610ROMは,電源を切っても内容が失われない不揮発性のディスクで,MATH,PROGRAM,SETUPの3つのディレクトリがあります。ここに,数式演算定義ファイルやプログラムスイープファイルなどを格納すると,本機器で利用することができます。

MATH

数式演算の定義ファイルを格納するためのディレクトリです。ここに置かれた全ファイルを数式演算として選択できます。工場出荷時には,組み込み演算ファイルが入っています。組み込み演算ファイルは,ディスクフォーマットを実行しても消失しません。

PROGRAM

プログラムスイープのパターンファイルを格納するためのディレクトリです。このディレクトリにある全ファイルをプログラムスイープとして選択できます。工場出荷時には,サンプルのプログラムファイルが入っています。サンプルのプログラムファイルは,ディスクフォーマットを実行しても消失しません。

SETUP本機器のパネル設定を格納するためのディレクトリです。このディレクトリにある全ファイルを設定ファイルとして選択できます。工場出荷時には,デフォルト設定ファイルが入っています。デフォルト設定ファイルは,ディスクフォーマットを実行しても消失しません。

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2-20 IM 765501-01

2.9 USBストレージ機能

揮発性ディスク(GS610RAM)GS610RAMは,電源投入時に自動的にフォーマットされるRAMディスクです。ストア時には,結果ファイル(Result.csv)が作られます。また,設定をGS610RAMに保存した場合,現在の設定がSetup.txtというファイル名で格納されます。通常は,本機器が作ったファイルをPCに渡すためのディレクトリですが,システムのバーションアップするときには,ここにシステムファイル(System.bin)をPCから書き込みます。詳しくは「17.5 システムのバージョンアップ」をご覧ください。

お客様が独自にサブディレクトリを作ったり,ファイルを書き込むこともできますが,ディスクの空きがなくならないようにご注意ください。また,電源が切れると内容は失われます。

ディスクのフォーマット <<操作説明は4.3節>>本機器を工場出荷時の状態に戻したいとき,不揮発性/揮発性ディスクがPC上で確認できない,または壊れていると思われるときは,ディスクをフォーマットできます。

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2-21IM 765501-01

機能説明3

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2.10 その他の機能

センシングの設定 <<操作説明は4.2節>>本機器には,2W(2端子接続=ローカルセンス)と4W(4端子接続=リモートセンス)の2つのセンシングがあります。出力電流の大きさによりセンシングを選択できます。4端子接続にすると,出力電流とリード線抵抗による電圧降下の影響を小さくすることができます。

BNC入出力と外部入出力 <<操作説明は10章>>本機器では,リアパネルのBNC端子(TRIG/SWEEP/CTRL IN/OUT)や外部入出力コネクタ(EXT I/O)からトリガ信号などの入出力や比較結果の出力ができます。

GP-IB/RS-232通信 <<操作説明は13章,14章>>コマンドによる制御のためのインタフェースとして,GP-IBインタフェースとRS-232インタフェースを備えています。RS-232インタフェースは,ボーレート(9600bps~115200bps)やフロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS),返送ターミネータ(CR/LF/CR+LF)などを設定できます。GP-IB,RS-232,オプションのイーサネットでのコマンド制御は互いに独立しているので,同時に制御ができます。GP-IBで制御しながらイーサネットで状況をモニタするような使いかたができます。

イーサネット通信(オプション) <<操作説明は12章>>10Mbps/100Mbps自動切り替えのLANインタフェースです。コマンドによる制御に加えて,anonymous FTPサーバ機能により最大5クライアントまでFTP接続できます。FTPルート上に不揮発性ディスク(GS610ROM)と揮発性ディスク(GS610RAM)がそれぞれの名称でサブディレクトリとして存在します。FTPプロトコルを介して自由にファイル転送することができます。IPアドレスはユーザーが固定アドレスを設定できるほか,DHCPサーバから動的に取得することもできます。

コマンド制御サーバ機能: ポート7655/最大5クライアント接続可能なコマンドニモニックストリーム解釈サーバ。返送ターミネータ(CR/LF/CR+LF)を設定可能。

FTPサーバ機能: ポート21/最大5クライアント接続可能なAnonymousFTPサーバ。HTTPサーバ機能: ポート80/Webブラウザにより,各種情報表示,リモートコ

ントロールなどを行う機能。

各サーバ機能は独立しているので,コマンド制御しながらFTPでファイル転送を行うこともできます。

設定情報の保存/読み込み <<操作説明は11.1節,11.2節>>現在の設定を不揮発性ディスク(GS610ROM)に設定ファイル(Setup1.txt~Setup4.txt)として保存したり,設定ファイルを読み込んで設定の復元ができます。また,揮発性ディスク(GS610RAM)に保存することもできるので,設定ファイル(Setup.txt)をPCに渡す場合などに利用できます。設定ファイルは通信コマンドが書かれたテキストファイルです。後からPCで修正することも可能です。

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2-22 IM 765501-01

電源ON時の設定選択 <<操作説明は11.3節>>電源ON時の本機器の設定をデフォルトの設定からユーザーが選択した設定に変更できます。保存された設定ファイルの中から1つを電源ON時設定として選ぶと,以後はその設定で起動するようになります。ただし,選ばれたファイルが削除されたり,リネームされた場合はデフォルトの設定で起動します。

ビープ音のON/OFF <<操作説明は11.4節>>誤操作したり,操作中にエラーが発生したときや演算をONにしたときに,ビープ音を鳴らすかどうか選択できます。

エラーログ表示 <<操作説明は11.5節>>本機器は,ランタイムエラーや,通信によるコマンドエラーを最大127個,エラーメモリに蓄えています。このエラーメモリに1つ以上エラーがある場合,画面右上のエラーインジケータ(Err)が点灯します。

画面輝度の設定/画面OFF <<操作説明は11.6節>>画面の輝度を設定できます。画面をOFFにすると,表示器の寿命を伸ばせます。

キーロック <<操作説明は11.7節>>誤操作で設定が変わらないように,操作キーをロックできます。

CSVファイルの小数点,セパレータ表記形式の選択 <<操作説明は11.8節>>CSV形式で出力するプログラムパターンファイルおよび測定結果のストアファイルに表記する小数点(ピリオドまたはカンマ)とセパレータ(カンマまたはセミコロン)の表記形式を選択できます。

セルフテスト <<操作説明は17.3節>>表示器およびキーのチェックができます。

本機器のシステム状態の確認 <<操作説明は17.4節>>製品名,シリアル番号,ファームウエアバージョン,オプション,校正日などを表示します。

システムのバージョンアップ <<操作説明は17.5節>>本機器は,揮発性ディスク(GS610RAM)に最新のシステムファイルをPC経由で格納することにより,システムをバージョンアップできます。

2.10 その他の機能

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本機器の準備と共通操作

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3.1 使用上の注意

安全にご使用いただくための注意本機器を安全にご使用いただくために

初めてご使用になるときは,必ずvi~viiiページに記載の「本機器を安全にご使用いただくために」をお読みください。

ケースを外さないでください

本体のケースを外さないでください。内部には高電圧部があり,大変危険です。内部の点検および調整は,お買い求め先にお申し付けください。

異常の場合には

本体から煙が出ていたり変な臭いがするなど,異常な状態になったときは,直ちに電源スイッチをOFFにするとともに,電源コードをコンセントから抜いてください。異常な状態になったときは,お買い求め先までご連絡ください。

出力が強制的にOFFになった場合には

外部からの過大入力や機器の発振により内部回路の異常を検出すると,出力を強制的にOFFにしてエラーを表示します。この場合,まず外部の接続されている負荷などの要因を取り除いてから再度出力ONの操作をしてください。それでも出力がOFFしてしまう場合は故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。また,正常復帰しても,エラー表示は,マニュアルでクリアするか(「11.5 エラーログ表示」参照)エラー内容を通信で読み出さない限り消えません。ご注意ください。

過熱状態を検出した場合には

冷却用ファンの排気口や吸気口がふさがれていたり,ファン停止により,内部の過熱状態を検出すると,出力を強制的にOFFにして「Temperature Abnormality」の警告を表示します。このような場合は,直ちに電源スイッチをOFFにしてください。本機器の周囲に十分なスペースがあるか,リアパネルから冷却ファンに異物が挟まっていないかを確認し,取り除いてください。充分時間をおいてから,もう一度電源スイッチをONにしたときに,同じ警告が表示されるときは,故障が考えられます。お買い求め先までご連絡ください。

電源コードについて

電源コードの上に物を載せたり,電源コードが発熱物に触れないようにご注意ください。また,電源コードの差し込みプラグをコンセントから抜くときは,コードを引っ張らずに必ずプラグを持って引き抜いてください。電源コードが損傷した場合は,iiiページに記載の部品番号をご確認のうえ,お買い求め先にご注文ください。

過負荷状態を検出した場合

外部からの過大入力や機器の発振により,内部電源が過負荷状態になると,出力を強制的にOFFにして「Circuit Protection」の警告を表示します。このような場合は,直ちに電源スイッチをOFFにしてください。接続されている負荷などの要因を取り除いてから,もう一度電源スイッチをONにしてください。再度,同じ警告が表示されるときは,故障が考えられます。お買い求め先にご連絡ください。

使用環境、使用条件について

本機器は、特定の使用環境および使用条件においてEMC 規格に適合しています。設置方法や配線方法などが異なると、EMC 規格の適合条件を満たさない場合があります。その場合は、使用者による適切な対策が必要になることがあります。

第3章 本機器の準備と共通操作

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3-2 IM 765501-01

取り扱い上の一般的注意上に物を置かないでください。

本機器の上に水の入った容器などを置かないでください。故障の原因になります。

衝撃や振動を与えないでください。

衝撃や振動を与えないでください。故障の原因になります。また,信号入出力端子や接続ケーブルに衝撃を与えると,電気的なノイズに変換されて信号が入出力されることがあります。

帯電したものを近づけないでください。

帯電したものを入力コネクタに近づけないでください。内部回路が破壊される可能性があります。

長時間使用しないときは

本機器の電源スイッチをOFFにして,本機器の電源コードをコンセントから抜いておいてください。

持ち運ぶときは

まず,電源コードと接続ケーブルを外してください。本機器の質量は約7kgです。持ち運ぶときは下図のように取っ手をもって,慎重に移動させてください。

LIMIT

VSIS

MENU

SOURCE

RANGE

OUTPUT CO

NTROL

SOURCE

TRIG

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURE

STORE

AUTORANGE

MENU

REGALLM

ATHNULL

COM

PARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POW

ERM

ISCTIM

EKEY LO

CK

SHIFT

MO

DE

AUTORANGE

SWEEP

STAR

T

ZERO

MODE

OUTPUT

BS

VI

SENSEOUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

250VMAX

78

9

45

6

12

3

0.

+-

Lo

汚れを取るときには

ケースや操作パネルの汚れを取るときは,本機器の電源スイッチをOFFにして,本機器の電源コードをコンセントから抜き,柔らかく乾いたきれいな布で軽く拭き取ってください。ベンジンやシンナーなどの薬品を使用しないでください。変色や変形の原因になります。

3.1 使用上の注意

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3-3IM 765501-01

本機器の準備と共通操作

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3.2 本機器の設置

警  告・本機器は屋内で使用する製品です。屋外では設置または使用しないでください。・本機器が異常または危険な状態になったときに,直ちに電源コードを外せるように設置してください。

注  意本機器の吸気口や排気口をふさぐと機器が高温になり破損する恐れがあります。

設置姿勢

警  告火災防止のため,背面を下にして置かないでください。背面には冷却ファンの 吸気口があります。背面を下にして置くと,故障時に火災を引き起こす恐れがあります。やむを得ず,このような姿勢で使用する場合は,本体の下に金属板(または難燃グレードUL94V-1以上の難燃性のバリア)を敷いて使用してください。

水平に設置するか,水平な場所に下図中央のようにスタンドを使って傾斜させて設置してください。スタンドを使用するときは,本体底面に対して垂直になるまで手前に引いてロックさせます。滑りやすい所に設置するときは,滑り防止のために,付属品の底面脚用ゴム(2個)を脚に取り付けてください。スタンドを使用しないときは,左右のスタンド脚部を内側に押しながら,元の位置に戻してください。

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3-4 IM 765501-01

設置条件次の条件に合う場所に設置してください。周囲温度と周囲湿度

次の環境下で使用してください。・周囲温度:5~40

ただし,精度のよい測定をしたいときは,23±5で使用してください。・周囲湿度:20~80%RH

ただし,結露のない状態で使用してください。また,精度のよい測定をしたいときは,50±10%RHで使用してください。

Note温度,湿度の低い場所から高い場所に移動したり,急激な温度変化があると,結露することがあります。このようなときは,周囲の環境に1時間以上慣らしてから使用してください。梱包箱に入れて移動したときなども,結露しないように,周囲環境に1時間以上馴染ませてから,箱から取り出してください。

平坦で水平な場所

平坦で水平な場所に設置してください。不安定な場所や傾いた場所に設置しないでください。

風通しのよい場所

本機器の上面と底面には吸気口があります。また,リアパネルには冷却用ファンの排気口があります。内部の温度上昇を抑えるため,下図に従って周囲に十分なスペースをとり,吸気口や排気口をふさがないようにしてください。

10cm 以上

5cm 以上5cm 以上

AVERAGE4 WIREKEY LOCK

DISPLAYESC

MEASURESTORE

AUTORANGE

MENU

REGALL

MATH

NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWERMISC

KEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

VS IS

MENU

SOURCERANGEOUTPUT CONTROL

SWEEP

START

ZERO

SOURCE

MODE

OUTPUT

V I

SENSEOUTPUTHi110VMAX

1VMAX

110VMAXLo250VMAX

78

945

612

30.

+ -

TIME

TRIG

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULLCOMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

10cm 以上

電源スイッチの操作のさまたげにならないよう,周囲に十分なスペースを確保してください。

次のような場所には設置しないでください。

・屋外・直射日光の当たる場所や熱発生源の近く・水,その他の液体に濡れる場所・油煙,湯気,ほこり,腐食性ガスなどの多い場所・強電磁界発生源の近く・高電圧機器や動力線の近く・機械的振動の多い場所・不安定な場所

3.2 本機器の設置

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本機器の準備と共通操作

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保管場所本機器を保管するときは,次のような場所を避けてください。・相対湿度が80%以上の高湿度な場所・直射日光があたる場所・ 60以上の高温度な場所・高湿度熱源のそば・振動が激しい場所・腐食性ガス,可燃性ガスがある場所・ちり,ごみ,塩分,鉄粉が多い場所・水,油,薬品などの飛沫がある場所できるだけ,5~40,20~80%RHの環境で保管されることをおすすめします。

ラックマウント本機器をラックにマウントするときは,別売のラックマウント用キットをご使用ください。取り付け要領は,ラックマウント用キットに付属の取扱説明書をご覧ください。

品名 形名 記事

ラックマウント用キット 751533-E3 EIA単装用ラックマウント用キット 751534-E3 EIA連装用ラックマウント用キット 751533-J3 JIS単装用ラックマウント用キット 751534-J3 JIS連装用

3.2 本機器の設置

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3.3 電源の接続

電源を接続する前に感電や機器の損傷を防ぐため,次の注意事項をお守りください。

警  告供給電源の電圧が,本機器の定格電源電圧に合っていて,付属の電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで,電源コードを接続してください。

本機器の電源スイッチがOFFになっていることを確認してから,電源コードを接続してください。

感電や火災防止のため,電源コードと3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)は,必ず当社が供給した本機器用のものをご使用ください。

感電防止のため必ず保護接地を行ってください。本機器の電源コードは,保護接地端子のある3極電源コンセントに接続してください。やむを得ず,2極電源コンセントに接続するときは,付属の3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)を使用して,電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。

付属の電源コードに適合した電源コンセントを使用して,確実に保護接地をしてください。適合した電源コンセントを使用できず保護接地ができない場合は,本機器を使用しないでください。

電源コードの接続1. 本機器の電源スイッチがOFFであることを確認します。2. 本機器のリアパネルの電源コネクタに,付属品の電源コードのプラグを接続しま

す。3. 次の条件を満たす電源コンセントに,電源コードのもう一方のプラグを接続しま

す。電源コンセントは保護接地端子を備えた3極コンセントを使用してください。やむを得ず2極コンセントを使用するときは,付属品の3極-2極変換アダプタ(日本国内でのみ使用可)を使用して,アダプタから出ている緑色のアース線を必ず電源コンセントの保護接地端子に接続してください。

項目 仕様

定格電源電圧 100~120VAC,220~240VAC電源電圧変動許容範囲 90~132VAC,198~264VAC定格電源周波数 50/60Hz電源周波数変動許容範囲 48~63Hz最大消費電力 約200VA

* 本機器は,100V系と200V系のどちらの電源電圧でも使用できます。本機器に供給される電源電圧が,付属の電源コードの最大定格電圧(ivページ参照)以下であることを確認のうえ,ご使用ください。

3極コンセント

電源コード(付属品)

3極-2極変換アダプタ(付属品:日本国内でのみ使用可)

保護接地端子

USB

100 - 120V 220 - 240V AC

200VA MAX50 60Hz

EXT I O

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3.4 電源スイッチのON/OFF

電源をONにする前に確認すること・本機器が正しく設置されているか→「3.2 本機器の設置」・電源コードが正しく接続されているか→「3.3 電源の接続」

電源スイッチの位置とON/OFF操作電源スイッチはフロントパネルの左下にあります。プッシュボタン式で,1度押すと「ON」になり,もう1度押すと「OFF」になります。

OFF ONSOURCE

MENU

MODE

KEY LOCK

VALUE

MEASURECOMPARE

AUTORANGEREGALL

MATH

NULLLOCAL

POWERMISC

TIME

SHIFT

SOURCEMODE

AUTORANGE

LIMIT

VS ISRANGEOUTPUT CONTROL

SWEEP

START

ZEROTRIG

OUTPUT

V I

電源スイッチON時の動作電源スイッチをONにすると,自動的にセルフテストが開始されます。正常に終了すると,電源スイッチをOFFにする直前の設定になります。

電源スイッチON時に正常に起動しない場合

電源スイッチをONにしても上記の動作をしないときは,電源スイッチをOFFにしてから,次のことを確認してください。・電源コードが確実に接続されているか。・電源コンセントからの供給電圧は正しいか。→3.3節をご覧ください。・本機器の設定を初期化する。→11.2節をご覧ください。確認後に電源スイッチをONにしても変わらない場合は,故障と思われます。お買い求め先に修理をお申し付けください。

Note電源スイッチをOFFしてから,再度ONにする場合,5秒間空けてください。

精度のよい測定をするには3.2節に示す設置場所で,電源スイッチをONにしてから,60分以上のウォーミングアップをしてください。ウォーミングアップ中は,出力をOFF にしてください。ウォーミングアップ時間経過後,出力をON にしてください。

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電源スイッチOFF時の動作電源スイッチをOFFにする直前の設定情報および測定結果は保持されません。電源コードが抜けたときも同じです。重要な設定情報は,不揮発性ディスク(GS610ROM)のSETUPディレクトリ(「2.9 USBストレージ機能」参照)に格納しておくことをおすすめします。

Noteビープ音が一瞬,鳴る場合がありますが、異常ではありません。

注  意本機器が出力中に電源をOFFしないでください。本機器が故障する恐れがあります。また,本機器に接続されている機器に損傷を与える恐れがあります。本機器の出力をOFFにしてから電源をOFFしてください。

3.4 電源スイッチのON/OFF

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本機器の準備と共通操作

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3.5 結線時の注意

警  告本機器は高電圧を発生します。感電,放電にご注意ください。感電防止のため,指輪,時計などの金属や宝石類を身につけないで結線してください。

結線前出力/測定対象を接続する場合は,本機器の出力を必ずOFFにしてください。出力対象を接続する前に本機器を保護接地してください。本機器に付属の電源コードは、接地線のある3 極電源コードです。電源コードを保護接地端子のある3 極電源コンセントに接続してください。3 極-2 極変換アダプタ( 日本国内でのみ使用可) を使用する場合は,保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。

結線導電部が露出していないリード線を使用してください。導電部が露出していると感電する危険があります。

被覆の破れによる導電部の露出や断線している箇所があるリード線は,短絡や感電の恐れがあるため使用しないでください。

導電部が露出していない安全端子が付いたリード線を使用してください。導電部が露出している端子( 例:バナナ端子) を使用していると,端子が抜けたとき危険です。

電圧発生時に電圧源を,電流発生時に電流源を接続しないでください。誤接続は,本機器を損傷することがあります。

OUTPUT Hi-OUTPUT Lo,SENSE Hi-SENSE Lo端子間に,次の最大出力を超える負荷を接続しないでください。

電圧発生 電流発生レンジ 最大出力 レンジ 最大出力

200mV~12Vレンジ ±3.2A 20µA~0.5Aレンジ ±110V20V,30Vレンジ ±2A 1Aレンジ ±60V60Vレンジ ±1A 2Aレンジ ±30V110Vレンジ ±0.5A 3Aレンジ ±12V

ケース-各端子間の最大許容電圧は±250Vpeakです。これを超えると本機器を損傷する恐れがあります。

OUTPUT Hi-SENSE Hi,OUTPUT Lo-SENSE Lo間に発生する電圧は±1Vpeak以下にしてください。

4端子接続をする場合はSENSE端子の接続が切れないように注意してください。電圧が正しくセンシングされないと,OUTPUT Hi-OUTPUT Lo端子間に異常な電圧が現れます。

2端子接続をする場合はOUTPUT端子を使用してください。SENSE端子を使用すると電流がSENSEラインに流れてしまい故障の原因になります。

本機器のアクセサリを使用するときは,各アクセサリの定格の仕様範囲内(vページ参照)で使用してください。アクセサリを組み合わせて使用する場合,定格が低いアクセサリの仕様範囲内で使用してください。

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3-10 IM 765501-01

注  意結線に使用する導線には,使用する電圧/電流に対して耐電圧/電流容量ともに十分余裕があるものをお使いください。

浮遊容量およびリードインダクタによる発振を防止するため,OUTPUT HiとOUTPUT Lo端子に接続するリード線をツイストペアにしてください。同様にSENSE HiとSENSE Lo端子に接続するリード線もツイストペアにしてください。特に,電圧発生時の4 端子接続で高容量負荷の場合には,リード線を短かく配線してください。

3.5 結線時の注意

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3-11IM 765501-01

本機器の準備と共通操作

33

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

3.6 電源周波数の設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemソフトキーを押します。Systemメニューが表示されます。

3. LineFreqのソフトキーを押して,50または60を選択します。

解  説

本機器の電源周波数は,電源をONにすると自動的に選択されます。通常は変更する必要はありません。選択した電源周波数によって,積分時間(「7.5 積分時間の設定」参照)で周波数の1周期にあたる値(20msまたは16.6ms)が異なります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:LFRequency

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3-12 IM 765501-01

3.7 日付・時刻,世界標準時(グリニッジ標準時)との時差の設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。Systemメニューが表示されます。

3. Next 1/2のソフトキーを押します。

日付・時刻の設定

4. Time Adjustのソフトキーを押します。

5. Editのソフトキーを押します。

6. <,>キーで,カーソルを設定したい位置に移動します。7. ロータリノブまたはテンキーで日付・時刻を設定します。8. テンキーで設定した場合,Setのソフトキーを押して,設定を確定します。

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3-13IM 765501-01

本機器の準備と共通操作

33

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

世界標準時(グリニッジ標準時)との時差の設定

4. Time Zoneのソフトキーを押します。

5. Editのソフトキーを押します。

6. <,>キーで,カーソルを設定したい位置に移動します。7. ロータリノブまたはテンキーで時差を設定します。8. テンキーで設定した場合,Setのソフトキーを押して,設定を確定します。

解  説

日付・時刻の設定

・日付(Year/Month/Day)年は西暦で設定します。

・時刻(Hour/Minute/Second)時間は24時間制で設定します。

Note・ 日付・時刻の設定は電源を切っても内蔵のリチウム電池でバックアップされます。・ うるう年のデータを持っています。

世界標準時(グリニッジ標準時)との時差の設定

-12時間00分~13時間00分の範囲で設定します。たとえば,日本の標準時は,グリニッジ標準時よりも9時間進んでいます。この場合,Hourを「9」,Minuteを「00」に設定します。

標準時の確認方法

本機器を使用する地域の標準時を次のいずれかの方法で確認してください。・ご自身のPC(Windows)の「日付・時刻に関する設定」(XPは「日付と時刻」)でご確認

ください。・右記のURLでご確認ください。http://www.worldtimeserver.com/

Note本機器は,サマータイムの設定をサポートしていません。サマータイムを設定する場合は,世界標準時(グリニッジ標準時)との時差を設定しなおしてください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:CLOCk:DATE

:SYSTem:CLOCk:TIME

:SYSTem:CLOCk:TZONe

3.7 日付・時刻,世界標準時(グリニッジ標準時)との時差の設定

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3-14 IM 765501-01

3.8 キーおよびロータリノブの基本操作

ここでは,本機器のキーおよびロータリノブの基本的な操作方法について説明します。

基本のキー操作表示の切り替え方法

1. ESC(DISPLAY)キーを押します。ESC(DISPLAY)キーを押すたびに,1値(発生)表示→1値(測定)表示→2値(発生および測定)表示→4値(発生,測定,リミッタ値(Hi/Lo))表示→1値(発生)表示→...を繰り返して表示します。

1値(発生)表示

発生値

1値(測定)表示

測定値

2値(発生および測定)表示

測定値発生値

4値(発生,測定,リミッタ値(Hi/Lo))表示

ハイリミッタ値ローリミッタ値

測定値

発生値

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3-15IM 765501-01

本機器の準備と共通操作

33

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

パネルの各キーの設定メニューの表示方法

1. 各キーを押します。各キーの設定メニューが表示されます。2. 各項目に対応するソフトキーを押します。

C A B

A: 対応するソフトキーを押すごとに,設定が切り替わります。アンダーラインが付いている項目が選択されています。

B: 対応するソフトキーを押すと,選択メニューが表示されます。各選択肢に対応するソフトキーを押すと,選択が確定されます。

C: 対応するソフトキーを押して,テンキーまたはロータリノブの対象にします。テンキーを押して数値を直接入力するか,ロータリノブを回して数値を設定します。BS(バックスペース)キーおよび右矢印キーで,桁の移動ができます。

Note設定メニューに「Next 1/2」が表示されている場合は,「Next 1/2」のソフトキーを押すと,2/2メニューが表示されます。再度,1/2メニューを表示するには,「Next 2/2」のソフトキーを押します。

設定メニューの表示を消す方法

ESC(DISPLAY)キーを押します。数値表示に切り替わります。表示されているメニューが複数の階層下にある場合,ESC(DISPLAY)キーを押すと,表示されている設定メニューから一つ前の階層に戻ります。数値表示に切り替えるには,複数回ESC(DISPLAY)キーを押してください。

Note本取扱説明書の各操作説明では,設定メニューの消去操作については,記載していません。

3.8 キーおよびロータリノブの基本操作

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3-16 IM 765501-01

3.9 数値の入力方法

ロータリノブによる入力ソフトキーで設定項目を選択後,数値入力エリア(反転エリア)で,ロータリノブを回して数値を変更します。桁の移動をするときは,BS(バックスペース)キーまたは右矢印キーを押します。

テンキーによる入力数値入力エリア(反転エリア)が表示されている項目で数値を入力する場合,テンキーを押すと,数値を入力できます。BSキーで,入力されている文字を1文字ずつ消すことができます。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

REMOTE

BS

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610GS610SOURCE MEASURE UNITSOURCE MEASURE UNIT

反転エリアロータリノブ  右に回すと設定値が大きくなります。  左に回すと設定値が小さくなります。

テンキー数値を直接入力できます。

右矢印キー

BS(バックスペース)キー

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4-1IM 765501-01

トリガの設定,接続方式(

リモートセンス/ローカルセンス)

,USB

ストレージ機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

4.1 トリガの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

トリガモードの選択

1. SHIFT+TRIG(MODE)キーを押します。TrigModeメニューが表示されます。2. 設定したいトリガモードをInt,Ext,Immの中から選択します。

測定がOFF(Measure OFF)に設定されている場合(「7.1 測定のON/OFF」参照),Immは選択できません。

トリガモードにIntを選択したときは,操作3に進みます。

繰り返し周期の設定

3. TIMEキーを押します。Timeメニューが表示されます。4. Periodのソフトキーを押します。

5. ロータリノブまたはテンキー&<>で繰り返し周期を設定します。

6. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

マニュアルトリガ

TRIGキーを押すたびにトリガがかかります。

第4章 トリガの設定,接続方式(リモートセンス/ローカルセンス),USBストレージ機能

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4-2 IM 765501-01

解  説

トリガモード

メジャーサイクルを開始するためのトリガモードには,次の3種類があります。Int(Internal): 定周期の内部トリガExt(External): 外部信号入力またはTRIGキーを押すことによるマニュアルトリガImm(Immediate): ソースメジャーサイクルが終わると,すぐに次のソースメジャーサイ

クルを連続して開始

選択したトリガモードは,次の動作のきっかけになります。・ソースメジャーサイクルの測定およびパルス発生・スイープ時のスイープの開始

繰り返し周期

トリガモードにIntを選択した場合,繰り返し周期が有効になります。ここで設定した繰り返し周期に従って,トリガがかかります。トリガがかかると,TRIGキーが点滅し,トリガの発生を知らせます。設定範囲は,100µs~3600.000000sです。

トリガ(Int)

ソースメジャーサイクル

繰り返し周期(Period Time)

繰り返し周期(Period Time)

繰り返し周期(Period Time)

マニュアルトリガ

選択したトリガモードにかかわらず,TRIGキーを押すとトリガがかかります。

<<対応コマンドニモニック>>

:TRIGger:SOURce

:TRIGger:TIMer

*TRG

4.1 トリガの設定

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4-3IM 765501-01

トリガの設定,接続方式(

リモートセンス/ローカルセンス)

,USB

ストレージ機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

4.2 接続方式(リモートセンス/ローカルセンス)

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

接続方式の選択(リモートセンス/ローカルセンス)

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Wireのソフトキーを押して,4Wまたは2Wのどちらかを選択します。4Wを選択

すると,ディスプレイの左側にあるリモートセンスインジケータ(4WIRE)が点灯します。

解  説

本機器には,2Wおよび4Wの2つのセンシングがあります。2W:2端子接続(ローカルセンス)4W:4端子接続(リモートセンス)次ページに接続図を示します。

Hi-Lo端子間に流れる電流が小さい場合は2端子接続(2W)を選択します。出力電流が大きくなるとリード線抵抗の影響により,センシングするHi-Lo端子間の電圧に誤差を生じます。このような場合,4端子接続(4W)を選択してSENSE端子からDUTの直近に接続すると,リード線抵抗の影響を小さくして電圧をセンシングできます。低抵抗測定のように,流す電流が大きくてDUTに現れる電圧が小さい場合には有効な機能です。

Note4端子接続をする場合はSENSE端子の接続が切れないように注意してください。電圧が正しくセンシングされないため,Hi-Lo端子間に誤差が生じます。2端子接続をする場合はOUTPUT端子を使用してください。SENSE端子を使用すると,正しい発生ができなくなり,故障の原因になります。

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4-4 IM 765501-01

4.2 接続方式(リモートセンス/ローカルセンス)

×1OUTPUT Lo

OUTPUT Hi

r2

2端子接続

GS610

DUT

SENSE Lo

SENSE Hir1

電流センス

電圧センス

Io×(r1+r2)の誤差が生じる

DUT: 被測定物 (Device Under Test)

Vo

Io

×1OUTPUT LO

OUTPUT HI

r2

r4

4端子接続

DUT

SENSE LO

SENSE HI

r1

r3

電流センス

電圧センス

Vo

Io

GS610

DUT: 被測定物 (Device Under Test)

40kΩ

40kΩ+r3+r1

40kΩ

約Io×r1・r3

40kΩ+r4+r2

r2・r4+ の誤差を生じるが,

r1~r4が十分小さければ影響は小さい

Note4W(4端子接続)を使用した場合,HiOUTPUT-LoOUTPUT端子間の発生電圧は,負荷に発生する電圧よりも大きくなります。このとき,HiOUTPUT-LoOUTPUT間の発生電圧が発生範囲を超えると,正しく発生できなくなり,異常負荷検出が動作し,出力がOFFになることがあります。HiOUTPUT-LoOUTPUT端子間の発生電圧がレンジの発生範囲を超えないようにしてください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:RSENse

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4-5IM 765501-01

トリガの設定,接続方式(

リモートセンス/ローカルセンス)

,USB

ストレージ機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

4.3 USBストレージ機能

USBケーブルの接続手順1. 本機器のリアパネルにあるUSBポートにUSBケーブルの片方を接続します。

IN

OUT

ACT

ETHERNET100BASE-TX

LINK

USB

100 - 120V 220 - 240V AC200VA MAX 50 60Hz

GP-IB(IEEE488)

SERIAL (RS-232)

EXT I OTRIG /SWEEP /CTRL

USBポート

2. ケーブルの反対側をPCのUSBポートに接続します。3. USBケーブルを正しく接続したのち,本機器の電源スイッチをONにすると,PC

のマイコンピュータ内に「GS610ROM」と「GS610RAM」の2つのリムーバブルディスクが現れます。

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4-6 IM 765501-01

USBストレージ機能GS610ROM

不揮発性ディスクで,あらかじめ目的別のディレクトリが作られています。それぞれのディレクトリに合ったファイルを格納します。・MATH

数式演算時に選択する数式演算の定義ファイルを格納します。工場出荷時やディスクフォーマット時には,組み込み演算ファイルが入っています。

・ PROGRAM

プログラムスイープ時に選択するプログラムスイープのパターンファイルを格納します。工場出荷時やディスクフォーマット時には,サンプルのパターンファイルが入っています。

・ SETUP

設定の読み込み時に選択する本機器のパネル設定データを格納します。工場出荷時やディスクフォーマット時には,デフォルト設定ファイルが入っています。

GS610RAM

電源投入時に自動的にフォーマットされるRAMディスクで,PCとのファイルの受け渡しのための揮発性ディスクです。ストア時の結果ファイル(Result.csv)が作られます。また,このGS610RAMに設定を保存した場合,現在の設定がSetup.txt というファイル名で作られます。システムのバーションアップを行う際には,ここにシステムファイル(System.bin)をPCから書き込んで受け渡します。詳しくは「17.5 システムのバージョンアップ」をご覧ください。

4.3 USBストレージ機能

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4-7IM 765501-01

トリガの設定,接続方式(

リモートセンス/ローカルセンス)

,USB

ストレージ機能

3

2

1

6

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4

9

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10

15

14

13

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17

16

ディスクのフォーマット「GS610ROM」と「GS610RAM」がPC上で確認できない場合,本機器の状態を工場出荷時に戻したい場合,ディスクが壊れた場合は,ディスクのフォーマットが必要です。

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。

3. Next1/2のソフトキーを押します。

4. DiskFormatのソフトキーを押します。

5. Execのソフトキーを押して,ディスクフォーマットを実行します。

Note・ ディスクのフォーマットは,必ず本機器のメニューから実行してください。PCからフォー

マットすると,「MATH」などのディレクトリやデフォルトファイル群が作られません。・ お客様が独自にサブディレクトリを作ったり,ファイルを書き込むこともできますが,ディ

スクの空き容量がなくならないようご注意ください。・ 「MATH」などの既存のディレクトリ名は変更しないでください。本機器からファイルを選

べなくなります。

4.3 USBストレージ機能

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5-1IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

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11

10

15

14

13

18

17

16

5.1 発生ファンクションの切り替え

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

VS/ISキーを押します。押すたびに,発生ファンクションは電圧(V,mV)と電流(µA,mA,A)が交互に切り替わります。

解  説

発生ファンクション(ディスプレイ上のS)は,発生値の単位(V=電圧,A=電流)で表示されます。

発生ファンクションが電圧のとき

発生値の単位

発生ファンクションが電流のとき

発生値の単位

Note・ 発生ファンクションを切り替えると,出力は強制的にOFFになります。発生値は,切り替え

られた発生ファンクションで以前に設定されていた値を表示します。・ 発生ファンクションを切り替えた後,出力をONにする前に,負荷が正しく接続されている

か,必ず確認してください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:FUNCtion

第5章 発生

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5-2 IM 765501-01

5.2 発生レンジの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

発生レンジには,固定レンジとオートレンジがあります。固定レンジの変更

RANGEのキーまたはキーを押して,発生レンジを変更します。

オートレンジ

SOURCE側のAUTO RANGEキーを押します。オートレンジ機能がONになり,AUTO RANGEキーが点灯します。

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5-3IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

解  説Note

・ コンデンサやコイルなどの容量性や誘導性の負荷を接続したままレンジを変更すると,これらの負荷に溜まったエネルギーのため,異常負荷が検出され,出力がOFFになることがあります。

・ レンジを変更すると,過渡的に発生レベルがゼロの状態が生じます。連続的に発生レベルを変えたい場合は,レンジの変更が生じないように,必要とされる最大のレンジでお使いください。

固定レンジ

選択したレンジで発生します。発生中にRANGEのキーまたはキーでレンジを変更できます。

電圧発生レンジ

発生レンジ 発生範囲 分解能

200mV ±205.000mV 1µV2V ±2.05000V 10µV12V ±12.0000V 100µV20V ±20.5000V 100µV30V ±30.000V 1mV60V ±60.000V 1mV110V ±110.000V 1mV

電流発生レンジ

発生レンジ 発生範囲 分解能

20µA ±20.5000µA 100pA200µA ±205.000µA 1nA2mA ±2.05000mA 10nA20mA ±20.5000mA 100nA200mA ±205.000mA 1µA0.5A ±0.50000A 10µA1A ±1.00000A 10µA2A ±2.00000A 10µA3A ±3.20000A 10µA

Note・ レンジを変更しても設定した発生値が変化することはありません。ただし,変更したレンジ

の発生範囲内で端数が四捨五入されたり,発生範囲外になる場合は,発生設定値がゼロになります。

・ 設定したレンジを超えた発生値を入力すると,発生範囲の最大値を表示し,ビープ音(「11.4 ビープ音のON/OFF」参照)が鳴ります(ビープ音時のみ)。

オートレンジ

ONにすると,発生レベルを含む最も分解能の高いレンジが自動的に選ばれます。レンジを選ぶ必要がありません。ただし,発生レベルの切り替え時に,レンジの切り替えに伴う時間がかかったり,発生レベルが不連続になることがあります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:VOLTage:RANGe

:SOURce:VOLTage:RANGe:AUTO

:SOURce:CURRent:RANGe

:SOURce:CURRent:RANGe:AUTO

5.2 発生レンジの設定

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5-4 IM 765501-01

5.3 リミッタの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

リミッタのON/OFF

1. SHIFT+LIMIT(MENU)キーを押します。リミッタ設定メニューが表示されます。2. Limitのソフトキーを押して,リミッタを使用する(On)またはリミッタを使用しな

い(Off)を設定します。

トラッキングのON/OFF

3. Trackingのソフトキーを押して,トラッキング機能を使用する(On)またはトラッキング機能を使用しない(Off)を設定します。

リミッタ値の設定

4. LIMITキーを押します。リミッタ値設定画面が表示されます。5. ロータリノブまたはテンキー&<>でリミッタ値を設定します。

操作3で,トラッキングをONにした場合,リミッタ値のHiとLoを同時に設定できます。

操作3で,トラッキングをOFFにした場合,リミッタ値のHiとLoを別々に設定できます。

6. テンキーで設定した場合,数値を設定したのち,設定したい単位を押すか,Enter

のソフトキーを押してください。

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5-5IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

解  説

リミッタのON/OFF

ON: 設定されたリミッタ値でリミットを実行OFF:発生範囲(2.2節参照)の最大値でリミッタがかかります。ただし,リミッタ値は表示

されません。

トラッキング

ON: 絶対値が同じで極性が異なるリミッタ値に設定例 Hiリミッタ値:+1.000mA

Loリミッタ値:-1.000mAOFF:任意の極性が異なるリミッタ値に設定

例 Hiリミッタ値:+1.500mALoリミッタ値:-1.000mA

リミッタ値の設定

電圧発生時には電流リミッタが,電流発生時には電圧リミッタが自動的に選択されます。設定したリミッタ値に最適なレンジが自動的に選択されます。・リミッタレンジ

電流

|設定値|*1 レンジ 分解能 最小設定値*2

0.10µA~20.00µA 20µA 10nA 100nA20.1µA~200.0µA 200µA 100nA 1µA0.201mA~2.000mA 2mA 1µA 10µA2.01mA~20.00mA 20mA 10µA 100µA20.1mA~200.0mA 200mA 100µA 1mA0.201A~3.200A 3A 1mA 10mA

*1:トラッキングOFFの場合,|Hi|,|Lo|の大きいほうの値*2:トラッキングOFFの場合の最小設定値

電圧

|設定値|*3 レンジ 分解能 最小設定値*4

1.0mV~200.0mV 200mV 100µV 1mV0.201V~2.000V 2V 1mV 10mV2.01V~20.00V 20V 10mV 100mV20.1V~110.0V 110V 100mV 1V

*3:トラッキングOFFの場合,|Hi|,|Lo|の大きいほうの値*4:トラッキングOFFの場合の最小設定値

リミッタ動作時の表示

ハイリミッタが働いているとき:ハイリミッタ動作表示(H)ローリミッタが働いているとき:ローリミッタ動作表示(L)

Note・ リミッタ値が選択されているレンジの発生範囲外に設定された場合は,発生範囲との境界で

リミッタが動作します。・ リミッタレンジを変更すると,過渡的にリミッタレベルがレンジの10%に絞り込まれ,隣

のレンジに順次移行します。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:VOLTage:PROTection[:STATe]

:SOURce:VOLTage:PROTection:LINKage

:SOURce:VOLTage:PROTection:ULIMit

:SOURce:VOLTage:PROTection:LLIMit

:SOURce:CURRent:PROTection[:STATe]

:SOURce:CURRent:PROTection:LINKage

:SOURce:CURRent:PROTection:ULIMit

:SOURce:CURRent:PROTection:LLIMit

5.3 リミッタの設定

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5-6 IM 765501-01

5.4 DC発生モードの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MODEキーを押します。発生モードメニューが表示されます。

DC発生モードの選択

2. DCのソフトキーを押します。

発生値(発生レベル)の設定

3. ロータリノブまたはテンキー&<>で発生値を設定します。

4. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

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5-7IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

解  説

DC発生モード

DC発生モードで,スイープモード(「2.6 スイープ」参照)がONの場合,トリガからソースディレイ後に発生レベルが変化し,さらにメジャーディレイ後に測定が始まります。測定,演算が終わると1つのソースメジャーサイクルが終了します。ただし,ソースメジャーサイクルの途中で操作キーまたは通信コマンドで発生レベルを変更すると,変更した時点でソースディレイやメジャーディレイを待たずに,発生レベルが変動し,内部トリガの位相がリセットされます。スイープモードがOFFの場合,発生レベルが連続したままソースメジャーサイクルが実行されます。測定機能をOFFにすると(「2.4 測定」参照),メジャーディレイ,測定,演算が行われなくなり,発生レベル変化タイミングがソースメジャーサイクルの終了になります。

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

前回の発生レベル

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

発生値(発生レベル)の設定範囲

「5.2 発生レンジ」を参照してください。

Note本機器のHiOUTPUT‐LoOUTPUT端子間には,下記の出力容量が存在するため,次のような影響があります。・ 電圧発生時に短絡などで負荷が急変すると,これらの出力容量から過渡的に大きな放電電流

が流れます。・ 負荷として電圧発生源(電源,増幅器,信号発生器など)を接続した場合,これらの出力容量

のため,負荷の電圧発生源が不安定になることがあります。・ 発生値の応答時間は,これらの出力容量が充放電される時間を考慮に入れてください。

電流レンジ,電流リミッタレンジ 出力容量

20µA,200µA,2mA 5µF以下20mA 0.55µF以下200mA 0.05µF以下3A,2A,1A,0.5A 0.02µF以下

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:SHAPe

:SOURce:VOLTage:LEVel

:SOURce:CURRent:LEVel

5.4 DC発生モードの設定

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5-8 IM 765501-01

5.5 パルス発生モードの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MODEキーを押します。発生モードメニューが表示されます。

パルス発生モードの選択

2. Pulseのソフトキーを押します。

発生値(発生レベル)の設定

3. ロータリノブまたはテンキー&<>で発生値を設定します。

4. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

パルスベース値の設定

5. SHIFT+VS/IS(SOURCE)キーを押します。SOURCEメニューが表示されます。6. Pulse Baseのソフトキーを押します。

7. ロータリノブまたはテンキー&<>でパルスベース値を設定します。

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5-9IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

パルス幅の設定

9. TIMEキーを押します。TIMEメニューが表示されます。10. P.Widthのソフトキーを押します。

11. ロータリノブまたはテンキー&<>で発生する電圧を設定します。

12. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

解  説

パルス発生モード

パルス発生モードでは,パルスベース値と発生レベルの2値で,最小100µs幅のパルスを発生します。DC発生モードと同様に,トリガがかかった時点からソースディレイ後に発生レベルが変化し,さらにメジャーディレイ後に測定が始まります。また,メジャーディレイに並行して発生レベルが変化し,パルス幅経過後にパルスベース値に戻ります。ソースメジャーサイクルは,パルス終了または測定,演算終了の遅い方のタイミングで終了します。測定機能をOFFにすると(「2.4 測定」参照),メジャーディレイ,測定および演算が実行されません。パルス終了がソースメジャーサイクルの終了になります。

測定と演算の終了時点よりもパルス発生の終了時点のほうが遅いとき

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

パルスベース値

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

パルス幅

パルスベース値

パルス発生終了

5.5 パルス発生モードの設定

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5-10 IM 765501-01

測定と演算の終了時点よりもパルス発生の終了時点のほうが早いとき

測定 演算

トリガ

発生

測定

今回の発生レベル

パルスベース値 パルスベース値

ソースディレイ メジャーディレイ

ソースメジャーサイクル

パルス幅パルス発生終了

発生値(発生レベル)の設定範囲

「5.2 発生レンジ」を参照してください。

パルスベース値の設定範囲

発生値(発生レベル)と同じです。

Note発生レンジがオートレンジの場合,|発生値|または|パルスベース値|の大きいほうに適したレンジになります。

パルス幅の設定範囲

100µs~3600.000000s

Note容量性または誘導性の負荷が接続されている場合,過渡的にリミッタが動作し,セトリング時間が遅くなります。容量性の負荷を接続した場合は,本機器の出力容量も加算されます。セトリング時間にご注意ください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:SHAPe

:SOURce:VOLTage:LEVel

:SOURce:VOLTage:PBASe

:SOURce:CURRent:LEVel

:SOURce:CURRent:PBASe

:SOURce:PULSe:WIDTh

5.5 パルス発生モードの設定

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5-11IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

5.6 ソースディレイの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. TIMEキーを押します。Timeメニューが表示されます。2. S.Delayのソフトキーを押します。ソースディレイの設定画面が表示されます。

3. ロータリノブまたはテンキー&<>でソースディレイを設定します。

4. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

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5-12 IM 765501-01

解  説

ソースディレイ

トリガ入力からソース変化開始までの待ち時間を設定できます。設定範囲1µs~3600.000000s

トリガIntまたはExt

ソース

メジャー

計算

ソースメジャーサイクル

測定時間

メジャーディレイ

ソースディレイソース値

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:DELay

5.6 ソースディレイの設定

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5-13IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

5.7 出力のON/OFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

出力ON

OUTPUTキーを押します。出力中は,OUTPUTキーが点灯します。

出力OFF

発生中にOUTPUTキーを押すと,出力を終了します。出力を終了すると,OUTPUTキーが消灯します。

解  説

出力ON

出力リレーが動作し,ソースメジャーサイクルを繰り返します。

出力OFF

出力リレーが切れ,ソースメジャーサイクルが停止します。

Note出力リレーが動作するときは,発生レベルはゼロになります。・ 出力ON時

発生レベルがゼロの状態で,出力リレーがONし,リレー動作後に発生レベルを設定した発生値に変更します。

・ 出力OFF時

発生レベルをゼロにしてから,出力リレーをOFFします。

<<対応コマンドニモニック>>

:OUTPut[:STATe]

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5-14 IM 765501-01

5.8 ゼロ発生

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

ゼロ発生

発生中にZEROキーを押すか,出力OFF時にSHIFT+ZEROキーを押すとゼロ発生します。

ゼロオフセットの設定

1. SHIFT+VS/IS(SOURCE)キーを押します。SOURCEメニューが表示されます。2. Zero Offsetのソフトキーを押します。

3. ロータリノブまたはテンキー&<>で発生するゼロオフセット電圧を設定します。

4. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

ゼロ発生インピーダンス

5. Zero Zのソフトキーを押して,HizまたはLozを選択します。

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5-15IM 765501-01

発生

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

解  説

ゼロ発生

電圧発生時は0V,電流発生時は0Aを発生します。

ゼロオフセットの設定

ゼロ発生時の0値に対してオフセットを設定できます。

ゼロオフセット設定範囲

-110.000V~110.000V

Noteゼロオフセットの設定値が選択されているレンジの発生範囲を超える場合は,そのレンジの上限値または下限値になります。

ゼロ発生インピーダンス設定

ゼロ発生時のインピーダンスを選択できます。・電圧発生時:ローインピーダンス(LoZ),電流発生時:ハイインピーダンス(HiZ)の場合

発生値=0にします。・電圧発生時:ハイインピーダンス(HiZ),電流発生時:ローインピーダンス(LoZ)の場合

発生値=0,リミッタ=レンジの0.5%にします。

<<対応コマンドニモニック>>

:OUTPut[:STATe]

:SOURce:VOLTage:ZERO:OFFSet

:SOURce:VOLTage:ZERO:IMPedance

:SOURce:CURRent:ZERO:OFFSet

:SOURce:CURRent:ZERO:IMPedance

5.8 ゼロ発生

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5-16 IM 765501-01

5.9 オフセットキャリブレーション

操 作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+VS/IS(SOURCE)キーを押します。SOURCEメニューが表示されます。2. CalExecのソフトキーを押します。キャリブレーションが実行されます。

解  説

温度変化などによる発生値のオフセットドリフトを補正するときにキャリブレーションを実行します。

Noteオフセットキャリブレーションは,実行したレンジでのみ有効です。電源を再投入すると,初期化されます。

<<対応コマンドニモニック>>

*CAL?

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6-1IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6.1 リニア/ログスイープの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SWEEPキーを押します。SWEEPメニューが表示されます。2. Modeのソフトキーを押します。SWEEPモードメニューが表示されます。

リニアスイープの設定

3. Linearのソフトキーを押します。SWEEPキーが点灯します。Offを選択すると消灯します。

スタート値の設定

4. Start Valueのソフトキーを押します。

5. ロータリノブまたはテンキー&<>でスタート値を設定します。

6. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

第6章 スイープ

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6-2 IM 765501-01

ストップ値の設定

7. Stop Valueのソフトキーを押します。

8. ロータリノブまたはテンキー&<>でストップ値を設定します。

9. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

ステップ値の設定

10. Step Valueのソフトキーを押します。

11. ロータリノブまたはテンキー&<>でステップ値を設定します。

12. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

ログスイープの設定

3. Logのソフトキーを押します。SWEEPキーが点灯します。SweepモードにOffを選択すると消灯します。

スタート値の設定

4. Start Valueのソフトキーを押します。

5. ロータリノブまたはテンキー&<>でスタート値を設定します。

6.1 リニア/ログスイープの設定

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6-3IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

ストップ値の設定

7. Stop Valueのソフトキーを押します。

8. ロータリノブまたはテンキー&<>でストップ値を設定します。

9. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

ステップ数の設定

10. Step Countのソフトキーを押します。

11. ロータリノブまたはテンキー&<>でステップ数を設定します。

12. テンキーで設定した場合,Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

6.1 リニア/ログスイープの設定

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6-4 IM 765501-01

解  説

リニアスイープ

設定したスタート値(Start Value)からストップ値(Stop Value)まで,直線的にステップ値(Step Value)刻みで,等間隔の階段状にスイープします。ただし,スタート値,ストップ値,ステップ値によって計算されるスイープ点数が65535を超える場合,エラーが発生し,65535点までしかスイープできません。

初期値

スタート

スタート値 スタート値

初期値

スタート

ステップ値

ステップ値

ストップ値ストップ値

・発生モード=DCのとき

ベース値

・発生モード=Pulseのとき

トリガ回数 トリガ回数

発生レベル

発生レベル

ログスイープ

設定したスタート値(Start Value)から,ストップ値(Stop Value),ステップ数(StepCount)で,指数的にスイープします。ステップ数は,2~65535の範囲で設定できます。ただし,スタート値とストップ値が異符号の場合,エラーが発生し,スイープは実行できません。また,スタート値またはストップ値が0の場合もエラーが発生し,スイープは実行できません。

スタート スタート

スタート値 スタート値

ストップ値 ストップ値

ステップ数 ステップ数

初期値ベース値

・発生モード=Pulseのとき

トリガ回数

発生レベル

初期値

・発生モード=DCのとき

トリガ回数

発生レベル

Note・ スイープの実行中にレンジの変更が生じることがないように,固定レンジでお使いくださ

い。オートレンジでもスイープ動作は可能ですが,1回のソースメジャーサイクルにかかる時間が不規則になります。また,レンジの切り替えに伴って発生レベルの不連続が生じます。

・ 固定レンジの場合,発生するレベルに適した最も分解能の高いレンジで,スイープが実行されます。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:MODE

:SOURce:VOLTage:SWEep:SPACing

:SOURce:VOLTage:SWEep:STARt

:SOURce:VOLTage:SWEep:STOP

:SOURce:VOLTage:SWEep:STEP

:SOURce:VOLTage:SWEep:POINts

:SOURce:CURRent:SWEep:SPACing

:SOURce:CURRent:SWEep:STARt

:SOURce:CURRent:SWEep:STOP

:SOURce:CURRent:SWEep:STEP

:SOURce:CURRent:SWEep:POINts

6.1 リニア/ログスイープの設定

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6-5IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6.2 プログラムスイープの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

プログラムスイープモードの選択

1. SWEEPキーを押します。SWEEPメニューが表示されます。2. Modeのソフトキーを押します。SWEEPモードメニューが表示されます。

3. Programのソフトキーを押します。

パターンファイルの選択

4. ロータリノブまたはテンキーで,表示されているパターンファイルの中から,プログラムスイープとして設定するファイルを選択します。選択中のファイルには,アンダーラインが付きます。

5. Select Fileのソフトキー押して,設定を確定します。設定が確定すると,ファイルの前にアスタリスク(*)が付きます。

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6-6 IM 765501-01

6.2 プログラムスイープの設定

解  説

プログラムスイープ

任意のパターンスイープを作成したパターンファイルの値に沿ってスイープします。

プログラムスイープの例

初期値

スタート

初期値

スタート

・発生モード=DCのとき ・発生モード=Pulseのとき

ベース値

トリガ回数 トリガ回数

発生レベル

発生レベル

プログラムスイープのパターンファイルついては,「6.6 プログラムパターンファイル」をご覧ください。

Note・ スイープの実行中にレンジの変更が生じることがないように,固定レンジでお使いくださ

い。オートレンジでもスイープ動作は可能ですが,1回のソースメジャーサイクルにかかる時間が不規則になります。また,レンジの切り替えに伴って発生レベルの不連続が生じます。

・ 固定レンジの場合,発生するレベルに適した最も分解能の高いレンジで,スイープが実行されます。

<<対応コマンドニモニック>>

:SOURce:MODE

:SOURce:LIST:SELect

:SOURce:LIST:CATalog?

:SOURce:LIST:DELete

:SOURce:LIST:DEFine

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6-7IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6.3 終端モードの選択

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SWEEPキーを押します。SWEEPメニューが表示されます。2. Lastのソフトキーを押して,スイープの終端モードを選択します。

解  説

スイープの終端モード

リターン(Rtn)

スイープが終了した後の発生レベルをスタート前のレベルに戻します。リターン(Rtn)では,測定のためのトリガに加えて発生値を戻すためのトリガが必要になるため,スタート待ちになるためのトリガ数が1つ多くなります。ご注意ください。

Sd

トリガ トリガ トリガ トリガ トリガトリガ

Meas Sd Meas Sd Meas Sd Meas Sd Meas Sdソースメジャーサイクル

発生レベル

ストップ値

スタート値

スイープ前の発生レベル

Sd: ソースディレイMeas: メジャーディレイ+測定+演算

スタート待ちスイープの状態

スタート

スタート待ちスイープ中

終端モード(Last)がリターン(Rtn)のときのスイープ動作

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6-8 IM 765501-01

キープ(Keep)

スイープが終了した後も,スイープの最終発生レベルを維持します。

Sd

トリガ トリガ トリガ トリガ トリガ

Meas Sd Meas Sd Meas Sd Meas Sd Measソースメジャーサイクル

発生レベル

ストップ値

スタート値

スイープ前の発生レベル

Sd: ソースディレイMeas: メジャーディレイ+測定+演算

スタート待ちスイープの状態

スタート

スタート待ちスイープ中

終端モード(Last)がキープ(Keep)のときのスイープ動作

<<対応コマンドニモニック>>

:SWEep:LAST

6.3 終端モードの選択

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6-9IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6.4 繰り返し回数の設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SWEEPキーを押します。SWEEPメニューが表示されます。2. Repeatのソフトキーを押します。

3. ロータリノブまたはテンキー&<>で繰り返し回数を設定します。Infinityのソフトキーを押すと無限大(∞)が設定されます。テンキーで数値を直接入力したとき

ロータリノブで数値を設定したとき

4. テンキーで0を入力し,Enterのソフトキーを押すと無限大(∞)が設定されます。

解  説

スイープの繰り返し回数

1~1000の範囲で設定します。0を設定すると,無限大(∞)になり,スイープのスタート後は,スイープまたは出力をOFFするまでスイープを繰り返します。

<<対応コマンドニモニック>>

:SWEep:COUNt

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6-10 IM 765501-01

6.5 スイープの開始

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

スイープの開始

STARTキーを押します。スイープ動作をトリガ待ちの状態にします。

解  説

スイープの開始

スイープ動作をトリガ待ち状態にします。トリガがかかるとスイープを開始します。スイープが開始されると,ソースメジャーサイクルを1ステップ実行します。

スタートは,フロントパネルのSTARTキーと通信コマンド(":SWEep:TRIGger",「16.2.4 スイープコマンド」参照)で発生させるほか,リアパネルのBNC入力端子または外部入出力コネクタの3ピンへ印加される立ち下がりエッジでも発生できます。本機器がスタート待ちのとき,ウエイトインジケータのWaitStartが点灯します。スタートすると,STARTキーが点滅し,スイープが終わるまでWaitStartが消えます。また,スイープ中にスタートが発生すると,現在のスイープを中止し,始めからスイープをやり直します。

<<対応コマンドニモニック>>

:SWEep:TRIGger

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6-11IM 765501-01

スイープ

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

6.6 プログラムパターンファイル

プログラムスイープでは,内蔵の不揮発性ディスク(GS610ROM)のPROGRAMディレクトリに格納された,PCなどを使って作成したテキストファイルをパターンファイルとして本機器で選択し,スイープします。工場出荷時またはディスクフォーマット時にPROGRAMディレクトリに作成されるSample.csvは,パターンファイルのサンプルです。

パターンファイルの記述パターンファイルは,発生値のリストです。値は改行コード(CR/LF/CR+LF)で区切られます。数値のフォーマットは,無単位の整数,固定小数点数または浮動小数点数です。たとえば,0から5まで1.25ステップで変化するパターンファイルは,

0.001.252.503.755.00

です。また,同じパターンファイルを浮動小数点数で

0.00E+01.25E+02.50E+03.75E+05.00E+0

と表現しても,読み込むことができます。

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6-12 IM 765501-01

6.6 プログラムパターンファイル

パターンファイルでは,各ソースメジャーサイクル前にユーザー指定のコマンドを実行させることができます。たとえば,下記の図のような発生を実現したい場合のパターンファイルは,次のようになります。

5V

3.5V

3V

2V

0V

発生電圧

時間1s 100ms 500ms

0.0, ":TRIG:TIM 1"5.0, ":TRIG:TIM 0.1"2.03.53.0, ":TRIG:TIM 0.5"

このように,発生値に続いてダブルクォーテーションで囲まれた文字列が記述されている場合,コマンドニモニックとしてソースメジャーサイクルの前に実行します。コマンドニモニックは,複数のコマンドをセミコロンでつなぐこともできます。発生値とコマンドニモニックはカンマで区切られていることに注意してください。コマンドニモニックの詳しい説明は,「16.2 コマンド」を参照してください。

Note・ プログラムパターンのステップ数の最大値は65535です。ステップ数が65535を超えるプログ

ラムパターンがスイープされた場合,先頭から65535個までが読み込まれます。また、コマンドの有効最大行数は256行です。

・ プログラムパターンファイルで使用する小数点とセパレータを,ご使用になるExcelに合わせた表記形式に変更できます。変更のしかたについては,「11.8 CSVファイルの小数点,セパレータ表記形式の選択」をご覧ください。

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7-1IM 765501-01

測定

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

7.1 測定のON/OFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+V/I/Ω(MEASURE)キーを押します。Measureメニューが表示されます。2. Measureのソフトキーを押して,ON(測定する)またはOFF(測定しない)を選択し

ます。

解  説

デフォルトは,ON(測定する)です。OFF(測定しない)にすると,測定に関する処理をしないため,ソースメジャーサイクルを短くできます。ピリオド時間100µsでのプログラムスイープなど高速に発生レベルを変更させる場合には,OFFにしてください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe[:STATe]

第7章 測定

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7-2 IM 765501-01

7.2 測定ファンクションの選択

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

V/I/Ωキーを押します。押すたびに測定ファンクションが,V→I→Ω→V→...と切り替わります。

解  説

測定ファンクションの種類は,次のとおりです。V: 電圧測定I: 電流測定Ω: 抵抗測定(電圧発生時では電流測定,電流発生時では電圧測定,抵抗=電圧/電流)

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:FUNCtion

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7-3IM 765501-01

測定

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

7.3 測定レンジのオートレンジON/OFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

MEASURE側のAUTO RANGEキーを押して,オートレンジのONまたはOFFを選択します。オートレンジをONにすると,AUTO RANGEキーが点灯します。

解  説

測定レンジとオートレンジ

測定レンジは,発生レンジやリミッタ設定によって間接的に決まります。直接設定するものではありません。オートレンジをONにすると,測定を行った後,最も良い分解能で測定できるレンジが他にある場合には,レンジを変えて測定し直します。ただし,レンジの切り替え時に伴う処理時間がかかったり,発生レベルが不連続になります。

Note・ 測定のオートレンジは,次の場合には動作しません。エラーが発生します。

・ 発生モードにパルス発生を選択したとき・ 発生と測定に同じファンクション(電圧発生と電圧測定,または電流発生と電流測定)を

選択したとき・ リミッタのトラッキングをOFFにしたとき

・ 発生と測定が同じファンクション(電圧発生と電圧測定,電流発生と電流測定)の場合,測定レンジはリミッタレンジに等しくなります。このため,測定のオートレンジの動作に伴い,リミッタレンジの変更が生じます。リミッタレンジの変更時には,リミッタレベルが過渡的にレンジの10%になります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:RANGe:AUTO

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7-4 IM 765501-01

7.4 メジャーディレイの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. TIMEキーを押します。Timeメニューが表示されます。2. M.Delayのソフトキーを押します。メジャーディレイの設定画面が表示されま

す。

3. ロータリノブまたはテンキー&<>でメジャーディレイを設定します。

4. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

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7-5IM 765501-01

測定

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

7.4 メジャーディレイの設定

解  説

メジャーディレイ

発生レベルを切り替えてから測定を開始するまでの待ち時間を設定できます。

トリガIntまたはExt

発生

測定

ソースメジャーサイクル

測定時間

メジャーディレイ

ソースディレイ

発生値

演算

設定範囲

1µs~3600.000000s

Noteソース印加からソース値が安定するまでの時間は,負荷,ソース値,リミッタ値により変わります。これらに加え,必要な測定精度テスト時間を考慮してメジャーディレイの長さを調整してください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:DELay

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7-6 IM 765501-01

7.5 積分時間の設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+V/I/Ω(MEASURE)キーを押します。Measureメニューが表示されます。2. IntgTimeのソフトキーを押します。IntegrationTimeメニューが表示されます。

3. 設定したい積分時間のソフトキーを押します。

解  説

次の中から選択します。・電源周波数が50Hzのとき

250µs,1ms,4ms,20ms,100ms,200ms・電源周波数が60Hzのとき

250µs,1ms,4ms,16.6ms,100ms,200ms

Note・ 積分時間に200ms,100ms,20msまたは16.6msを選択すると,電源周期の整数倍である

ため,電源周波数によるノイズの影響を除去できます。ノイズの影響を受けやすい微妙な電圧/電流を扱う測定では,これらの積分時間を使用してください。

・ 電源周波数の設定は,本機器の起動後でも変更することができます(「3.6 電源周波数の設定」参照)。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:ITIMe

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7-7IM 765501-01

測定

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

7.6 オートゼロ機能

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

オートゼロ機能のON/OFF

1. SHIFT+V/I/Ω(MEASURE)キーを押します。Measureメニューが表示されます。2. Auto Zeroのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。

オートゼロ機能の実行

3. Auto Zero Execのソフトキーを押して,オートゼロを実行します。

解  説

オートゼロ機能

・ On

オートゼロ機能を有効にします。測定するたびに,内部ゼロ点を測定し,測定値からその値を引いたものが測定結果となり,測定回路のオフセットドリフトをキャンセルすることができます。ただし,測定が2回行われるため,測定時間もオートゼロOFF時の約2倍になります。

・ Off

オートゼロ機能を使用しないときに選択します。測定対象の測定だけを行います。測定時間がオートゼロ機能をONにしたときの約半分になります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:AZERo[:STATe]

:SENSe:AZERo:EXECute

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7-8 IM 765501-01

7.7 Auto V/IのON/OFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+V/I/Ω(MEASURE)キーを押します。Measureメニューが表示されます。2. Auto V/Iのソフトキー押して,OnまたはOffを選択します。

解  説

Auto V/IをONにすると,リミッタが動作したときに測定ファンクションが切り替わります。・電圧発生・電流測定のとき

リミッタ非動作時: 電流測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電圧発生レベルが入ります。(通常動作)

リミッタ動作時: 電圧測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電流リミッタ値が入ります。

・電流発生・電圧測定のとき

リミッタ非動作時: 電圧測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電流発生レベルが入ります。(通常動作)

リミッタ動作時: 電流測定をします。ストアを実行したときの結果ファイルの発生値(Source)の項目には電圧リミッタ値が入ります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:ACHange

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8-1IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8.1 アベレージング

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+V/I/Ω(MEASURE)キーを押します。Measureメニューが表示されます。2. Averageのソフトキーを押します。Averageメニューが表示されます。

アベレージングのモードの選択

3. Modeのソフトキーを押します。アベレージングモードメニューが表示されます。

4. 設定したいアベレージングモードのソフトキーを押します。Offを選択すると,アベレージングを行いません。アベレージングモードにBlockまたはMovingを選択すると,ディスプレイの左側にあるアベレージインジケータが点灯します。

アベレージ回数の設定

5. Countのソフトキーを押します。

6. ロータリノブまたはテンキー&<>でアベレージ回数を設定します。

7. テンキーで設定した場合,Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

第8章 演算

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8-2 IM 765501-01

解  説

アベレージングモード

アベレージングモードは,次の中から選択できます。Block:ブロック平均

ソースメジャーサイクル

ソースメジャーサイクル

ソースメジャーサイクル

ソースメジャーサイクル

トリガIntまたはExt

出力n回

Moving:移動平均トリガ

IntまたはExt

ソースメジャーサイクル

ソースメジャーサイクル

ソースメジャーサイクル

出力 出力 出力

Noteブロック平均は,DC発生モード時にだけ動作します。パルス発生モード時にはエラーが発生し,動作しません。

アベレージ回数の設定

1~256の範囲で設定します。

<<対応コマンドニモニック>>

:SENSe:AVERage[:STATe]

:SENSe:AVERage:MODE

:SENSe:AVERage:COUNt

8.1 アベレージング

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8-3IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8.2 NULL演算

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

NULL演算のON/OFF

1. NULLキーを押します。NULLキーが点灯し,NULL演算が動作します。2. NULLキーをもう一度押すと,NULL演算は解除され,NULLキーが消灯します。

NULL値の設定

1. SHIFT+NULLを押します。取得したNULL値が表示されます。

2. ロータリノブまたはテンキー&<>でNULL値を設定します。3. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを

押して,設定を確定します。

解  説

NULL演算

NULLキーを押して,NULL演算がOFFからONになったときの測定値をNULL値とします。NULL演算をONにしている間は,測定値からNULL値を引いた値を表示します。

NULL値

取得したNULL値は,全測定レンジで有効です。

<<対応コマンドニモニック>>

:CALCulate:NULL[:STATe]

:CALCulate:NULL:OFFSet

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8-4 IM 765501-01

8.3 数式演算

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

演算のON/OFF

1. MATHキーを押します。MATHメニューが表示されます。

演算定義の選択

2. ロータリノブと<>で,演算定義ファイルを選択します。選択しているファイルにはアンダーラインが付きます。

3. Select Fileのソフトキーを押して,演算定義ファイルを確定します。確定された演算定義ファイルには「*」が付きます。

Note演算定義ファイルの記述が正しくない場合,ビープ音(「11.4 ビープ音のON/OFF」参照)をONにしていると,ビープ音が鳴り,ファイルを選択できません。

4. Mathのソフトキーを押して,On(演算する)またはOff(演算しない)を選択します。Onを選択すると,MATHキーが点灯し,選択した演算定義ファイルで設定する必要のあるパラメータのソフトキーが表示されます。

Note演算定義ファイルを選択せずにONを選択すると,エラーが発生します。

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8-5IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8.3 数式演算

パラメータの設定

5. Param A,Param B,またはParam Cのソフトキーを押します。

Note選択した演算定義ファイルにパラメータの記述がないときは,パラメータの設定項目(Param A~Param C)は,表示されません。

6. ロータリノブまたはテンキー&<>で,引数を設定します。7. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキー押

して,設定を確定します。

演算定義の確認

8. Viewのソフトキーを押します。現在選択している演算定義の内容が表示されます。

解  説

測定結果を利用して,演算ができます。演算定義ファイルは,組み込み演算ファイル以外に,お客様が作成したユーザー定義演算ファイルを使用できます。ユーザー定義演算ファイルの記述のしかたについては,「8.5 ユーザー定義演算」をご覧ください。

組み込み演算ファイル

次の5つの式が組み込まれています。・デシベル(dB.txt)

m=A*log(m/B):Bに対する測定値のデシベルを演算します。・パーセント(Percent.txt)

m=(m/A)*100:Aに対する測定値のパーセントを演算します。・スケーリング(Scaling.txt)

m=A*M+B:測定値を一次変換します。・パワー(Power.txt)

m=V*I:発生値と測定値から電力を計算します。ただし,発生と測定が同じファンクションの場合や抵抗測定の場合は正しく計算できません。電圧発生・電流測定または電流発生・電圧測定にしてください。

・正弦波発生(Sinusoid.txt)

s=A*sin(2*PI*B*t):振幅A,周波数Bの正弦波を発生します。ただし,スイープ動作中はスイープが優先されます。正弦波を発生させるときは,スイープをOFFにしてください。

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8-6 IM 765501-01

パラメータの設定範囲

-9.99999E+24~+9.99999+24

演算定義の確認

GS610ROMにMATHディレクトリに格納されている演算定義ファイルの内容を表示できます。

<<対応コマンドニモニック>>

:CALCulate:MATH[:STATe]

:CALCulate:MATH:SELect

:CALCulate:MATH:CATalog?

:CALCulate:MATH:DELete

:CALCulate:MATH:DEFine

:CALCulate:MATH:PARameter:AまたはBまたはC

8.3 数式演算

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8-7IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8.4 比較演算

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

比較演算のON/OFF

1. SHIFT+MATH(COMPARE)キーを押します。COMPAREメニューが表示されます。

2. Compareのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。比較演算をONにすると,MATHキーが点灯します。

基準値の設定

3. Upperのソフトキーを押します。Upper設定画面が表示されます。

4. ロータリノブまたはテンキー&<>でUpperを設定します。

5. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

6. Lowerのソフトキーを押します。Lowerr設定画面が表示されます。

7. ロータリノブまたはテンキー&<>でLowerを設定します。

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8-8 IM 765501-01

8. テンキーで設定した場合,設定する単位のソフトキーまたはEnterのソフトキーを押して,設定を確定します。

解  説

比較演算

基準値(Upper,Lower)と表示値の大小関係を判定し,表示します。2つの基準値を合わせれば,Upper>表示値>Lowerの判定もできます。判定結果については下記のとおりです。

表示値 状態表示エリアの比較演算結果表示 外部入出力部の判定

+ oL High HI表示値>Upper High HIUpper≧表示値≧Lower In INLower>表示値 Low LO- oL Low LO

基準値の設定

基準値は,Upper≧Lowerになるように設定します。

<<対応コマンドニモニック>>

:CALCulate:LIMit[:STATe]

:CALCulate:LIMit:UPPer

:CALCulate:LIMit:LOWer

8.4 比較演算

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8-9IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

8.5 ユーザー定義演算

ユーザー定義演算では,内蔵の不揮発性ディスク(GS610ROM)のMATHディレクトリに格納された,PCなどで作成したテキストファイルを定義ファイルとして本機器で解釈して演算します。工場出荷時またはディスクフォーマット時にMATHディレクトリに作成される5つの組み込み演算(dB.txt,Percent.txt,Scaling.txt,Power.txt,Sinusoid.txt)も,ユーザー定義演算の一種です。同様の形式でファイルを作成すると,ユーザー定義演算ができます。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610

PC

ユーザー定義演算ファイル

ユーザー定義演算ファイル

テキストエディタなどで作成

USBストレージ機能(「4.3 USBストレージ機能」参照)

FTPサーバ経由(「12.5 Webサーバ機能」参照)

または

で転送

ユーザー定義演算ファイル

GS610ROMディスク

MATHディレクトリ

Math_1.txt

Math_1.txt

転送したユーザー定義演算ファイルを演算定義ファイルとして選択できる

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8-10 IM 765501-01

8.5 ユーザー定義演算

ユーザー定義演算の記述測定結果は変数Mに入ります。この変数Mに新たな値を代入することで,測定結果に演算ができます。たとえば,測定値の1.25倍から0.75を引いた結果を表示値としたければ,次のように記述します。

M=M*1.25-0.75

使用できる2項演算子を次に示します。

記号 意味

+ 加算- 減算* 乗算/ 除算% 剰余(商を0に向かって整数で丸めたときの余り)^ べき算< 小なり<= 小なりまたは等号> 大なり>= 大なりまたは等号== 等号!= 不等号and 論理積or 論理和xor 排他的論理和

また,使用できる単項演算子は次の2つです。

記号 意味

not 論理反転- 算術反転

関数を使った演算も記述できます。たとえば,絶対値関数 ABS()を使って測定値の絶対値演算をしたい場合,

M=ABS(M)と記述します。

使用できる関数を次に示します。

関数 意味

ABC(n) nの絶対値EXP(n) eのn乗LN(n) nの自然対数LOG(n) nの常用対数SQRT(n) nの平方根SIN(n) nのサインCOS(n) nのコサインTAN(n) nのタンジェントASIN(n) nのアーク・サインACOS(n) nのアーク・コサインATAN(n) nのアーク・タンジェントSINH(n) nのハイパボリック・サインCOSH(n) nのハイパボリック・コサインTANH(n) nのハイパボリック・タンジェントRAND() 0~1までの乱数発生RAND(n) nを種とした0~1までの乱数発生TRUNC(n) nの0に向かっての整数化EDGE(n) nが0から0以外に変化するとき1,それ以外で0MKTIME(n) 文字列nをタイムスタンプと同形式に変換

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8-11IM 765501-01

演算

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

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10

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14

13

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16

本機器では,現在の測定値以外に,過去15回前までの(演算前の)測定値も保持しています。これらの測定値を演算に使えます。M[-1]が1回前の測定値,M[-15]が15回前の測定値を表します。たとえば,5回の移動平均を行うには,

M=(M+M[-1]+M[-2]+M[-3]+M[-4])/5と記述します。過去の測定値が取得されていないときには,演算結果はオーバーレンジになります。上記の式の場合では,5回のソースメジャーサイクルが終了するまで表示はO.Lです。

測定値変数Mの以外にも次に示す変数が使えます。

変数 意味

M 今回の測定値。これに値を代入するとそれが演算後の測定値になります。S 今回の発生値。これに値を代入するとそれが次回の発生値として使われます。T 今回のタイムスタンプ。初回ソースメジャーサイクルからの経過秒を表します。分解

能は1µsです。代入はできません。M[-n] n回前の(演算前の)測定値。nは1~15。代入はできません。S[-n] n回前の発生値。nは1~15。代入はできません。T[-n] n回前のタイムスタンプ。nは1~15。代入はできません。I 今回の発生値または測定値で,電流次元のもの。代入はできません。V 今回の発生値または測定値で,電圧次元のもの。代入はできません。A,B,C 操作メニューから編集可能な汎用パラメータです。代入はできません。X,Y,Z 汎用変数。値を代入すると再び代入するまで保持されます。J 初回ソースメジャーサイクルが0で,以降1ずつ増加するカウンタです。代入はでき

ません。

定義ファイルの記述は,複数行を改行(CR/LF/CRLF)で区切った複数行に渡っての記述が可能です。たとえば,

M=((M*2+3)*(M/4-5)+6)/7と記述する代わりに,汎用変数XとYを中間変数として使って

X=M*2+3Y=M/4-5M=(X*Y+6)/7

と記述できます。また,汎用変数X,Y,Zには初期値を与えることができます。たとえば,

X0=0X=X+1

と記述すると,汎用変数Xの値は,ソースメジャーサイクルごとに 0->1->2->... と変化します。

If文を用いて,条件で動作を変えることもできます。たとえば,

IF ((V*I)>9.5) THEN @":OUTP OFF"と記述すれば,VとIの積,すなわち電力が9.5Wを超えたとき,強制的に出力をオフできます。@に続くダブルクォーテーションで囲まれた文字列は,コマンドニモニックとして解釈され実行されます。

詳細は,「付録1 MATH定義仕様」を参照してください。

8.5 ユーザー定義演算

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9-1IM 765501-01

測定結果のストア/統計演算値のリコール

3

2

1

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9

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7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

9.1 測定結果のストア

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. SHIFT+STORE(MENU)キーを押します。Storeメニューが表示されます。

ストア点数の設定

2. Countのソフトキーを押します。ストア点数設定画面が表示されます。

3. ロータリノブまたはテンキー&<>でストア点数を設定します。

4. テンキーで設定した場合,Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

オートストアのON/OFF

5. Autoのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。

メジャーオンリのON/OFF

6. MeasOnlyのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。メジャーオンリをONにすると,測定ONのときだけストア対象になります。たとえばプログラムスイープ中に,測定ON/OFFを切り替えている場合,測定ONのときだけストア対象にできます。測定値がある行だけを結果ファイルに出力したい場合に,メジャーオンリをONにします。

ストアのスタート

7. STOREキーを押します。ストアが開始され,STOREキーが点灯します。

ストアの強制ストップ

8. ストアが開始された後,もう一度STOREキーを押すと,ストアを停止します。STOREキーが消灯します。

第9章 測定結果のストア/統計演算値のリコール

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9-2 IM 765501-01

解  説

ストア点数

設定した点数分の測定結果をストアします。設定範囲:1~65535

オートストアのON/OFF

Onにすると,スイープがスタートしたときに,自動的にストアを開始できます。このときのストア点数は,自動的にスイープの点数に設定されます。ただし,スイープ点数が65535を超える場合,65535になります。

ストアのスタート

ストアをスタートすると,STOREキーが点灯し,ソースメジャーサイクルの結果のストアを開始します。設定したストア点数分のソースメジャーサイクル結果をストアし終えると,自動的にストアを終了し,STOREキーが消灯します。ストア結果は,結果ファイル(Result.csv)として,GS610RAMディスクに格納されます。

結果ファイル

ストア結果は,CSV型のテキストファイルの結果ファイル(Resu l t . csv )として,GS610RAMディスクに格納されます。

Note結果ファイルで使用する小数点とセパレータを,ご使用になるExcelに合わせた表記形式に変更できます。変更のしかたについては,「11.8 CSVファイルの小数点,セパレータ表記形式の選択」をご覧ください。

結果ファイルの例タイムスタンプ

発生値 測定値 プログラムパターンファイルで指定されたコマンドニモニック

比較演算がONのとき,比較結果を出力0: In1: High

-1: Low

結果ファイルは,GS610RAMの容量(4MB)を超えない範囲で,最大33個まで自動的にナンバリングされて蓄積します。最新の結果ファイル名は,常にResult.csvです。ストア回数を重ねると,結果ファイルは自動的にナンバリングされ,結果ファイル名を自動的に更新します。2回ストアを終了すると,最新の結果ファイル名がResult.csvになり,1回前の最新結果ファイルがResult.1.csvになります。さらにストア回数を重ねると,Result.csv→Result.1.csv→Result.2.csv→Result.3.csv→...のように結果ファイル名が変化します。結果ファイルは最大で32までナンバリングされ,結果ファイルの数が33を超えて作られると,古いほうから順番に自動的に消去されます。ただし,ストア点数が多いなどの理由で,新たに作られた結果ファイルのサイズが大きいと,最新の結果ファイルを残し,かつGS610RAMの容量を超えることのないよう,複数の結果ファイルが消去されることがあります。

9.1 測定結果のストア

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9-3IM 765501-01

測定結果のストア/統計演算値のリコール

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

最新の結果ファイル

2回前の結果ファイル

1回前の結果ファイル

結果ファイルのナンバリングのしかた

Result.csv

Result.1.csv

Result.csv Result.1.csv

Result.csv

Result.2.csv

最新の結果ファイル

自動的にファイル名を更新

自動的にファイル名を更新

1回目のストア終了時

2回目のストア終了時

3回目のストア終了時

過去

現在

GS610RAMに格納された結果ファイル

NoteGS610RAMは,揮発性メモリです。本機器の電源をOFFにすると,格納されたファイルは消失します。残しておきたい結果ファイルがあるときは,本機器の電源をOFFにする前に他のディレクトリに移動してください。

ストアの強制ストップ

ストアが設定したストア点数に達する前にSTOREキーを押すと,ストアを強制的にストップできます。強制的にストップするまでにストアされた点数の結果が結果ファイルとしてGS610RAMディスクに格納されます。

<<対応コマンドニモニック>>

:TRACe[:STATe]

:TRACe:POINts

:TRACe:AUTO

9.1 測定結果のストア

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9-4 IM 765501-01

9.2 統計演算値のリコール

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

RECALLキーを押します。最新ストア結果の測定値の統計演算値が表示されます。

解  説

統計演算項目

表示される統計演算項目は次のとおりです。

最大値-最小値平均値標準偏差

最小値最大値ストア点数

<<対応コマンドニモニック>>

:TRACe:ACTual?

:TRACe:CALCulate:ACTual?

:TRACe:CALCulate:MAXimum?

:TRACe:CALCulate:MINimum?

:TRACe:CALCulate:AVERage?

:TRACe:CALCulate:SDEViation?

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10-1IM 765501-01

BNC

入出力/外部入出力

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

1010

15

14

13

18

17

16

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。Systemメニューが表示されます。

3. External I/Oのソフトキーを押します。External I/Oメニューが表示されます。

BNC入出力端子の設定をするときは操作4に,外部入出力コネクタの設定をするときは操作13に進みます。

BNC入力端子の設定

4. BNC Inのソフトキーを押します。BNC Inメニューが表示されます。

5. BNC入力端子に入力する信号をTrig,Sweep,またはCtrlの中から選択します。

Ctrlを選択したときは操作6に,TrigまたはSweepを選択したときは操作8に進みます。

6. 操作5でCtrlを選択すると,入力する制御信号を選択するためのTypeメニューが表示されます。Typeのソフトキーを押します。

7. Intlock,Output,またはZeroの中から,選択する信号のソフトキーを押します。

8. ESCキーを押して,External I/Oメニューに戻ります。

第10章 BNC入出力/外部入出力

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10-2 IM 765501-01

BNC出力端子の設定

9. BNC Outのソフトキーを押して,BNC出力端子から出力する信号をTrig,Sweep,またはCtrlの中から選択します。

10. Typeのソフトキーを押して,目的に応じた信号を選択します。・ BNC OutメニューでTrigを選択した場合

Origin,SrcChg,MeasBgn,MeasEnd,またはPulsEndの中から選択します。

・ BNC OutメニューでSweepを選択した場合Origin,TurnEnd,またはAllendの中から選択します。

・ BNC OutメニューでCtrlを選択した場合Intlock,Output,Zero,またはProgramの中から選択します。

11. ESCキーを押して,External I/Oメニューに戻ります。

外部入出力コネクタの設定

12. DIO 5,DIO 6,DIO 7,またはDIO 8のどれかのキーを押して,外部入出力コネクタのピン5~ピン8で入出力する信号を選択します。

選択したピン番号に応じて,操作13~操作16に進みます。

13. DIO 5pinのソフトキーを押して,外部入出力コネクタのトリガ入力信号をOutputまたはZeroから選択します。

14. DIO 6pinのソフトキーを押して,外部入出力コネクタのトリガ出力信号をOrigin,SrcChg,MeasBgn,MeasEnd,またはPulsEndの中から選択します。

15. DIO 7pinのソフトキーを押して,外部入出力コネクタのスイープ同期出力信号をOrigin,TurnEnd,またはAllEndの中から選択します。

16. DIO 8pinのソフトキーを押して,外部入出力コネクタの制御出力信号をIntlock,Output,またはZeroの中から選択します。

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

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10-3IM 765501-01

BNC

入出力/外部入出力

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

1010

15

14

13

18

17

16

解  説

本機器では,発生と測定のタイミングを示すトリガ入出力信号,出力リレーのON/OFF制御信号,ゼロ発生のON/OFF制御信号,比較結果出力などの信号をリアパネルのBNC入出力端子(TRIG/SWEEP/CTRL IN/OUT)や外部入出力コネクタ(EXT I/O)から入出力できます。BNC入出力端子と外部入出力コネクタは独立しているので,別々の役割を選択して併用することもできます。BNC入出力端子

端子ごとに,1つずつ信号を設定できます。複数の信号を設定できません。

IN

OUT

TRIG /SWEEP /CTRL

入力端子

出力端子

外部入出力コネクタ

複数の信号を設定できます。次のようにピンアサインされています。

2

1

4

3

5

78910

1112131415

6

信号名と機能

信号名

TrigInSweep Start InCtrlIn

TrigOut

SweepOut

CtrlOut

Compare HICompare INCompare LOCompare OVCompare ENDGND

IntLockOutputZeroOriginSrcChgMeasBgnMeasEndPulsEndOriginTurnEnd AllEndIntLockOutputZeroProgram

機能

トリガ入力スイープ開始入力インターロック入力リレー制御入力ゼロ発生制御入力トリガ出力ソース変化タイミング出力メジャー開始タイミング出力メジャー終了タイミング出力パルス立ち下がりタイミング出力スイープ同期出力スイープ1ターン終了タイミング出力スイープ全終了タイミング出力インターロックスルー出力リレー状態出力ゼロ発生状態出力プログラマブル出力比較結果出力 High比較結果出力 IN比較結果出力 Low比較結果出力 オーバレンジ比較完了グランド

信号の種類

エッジエッジレベル両エッジ両エッジパルスパルスパルスパルスパルスパルスパルスパルスレベルレベルレベルパルス/レベルレベルレベルレベルレベルパルス

アクティブ

Lo ON OFF ON OFF

LoLo=ONLo=ZEROprogrammableLoLoLoLo

外部入出力コネクタのピン番号2 pin3 pin4 pin5 pin5 pin6 pin6 pin6 pin6 pin6 pin7 pin7 pin7 pin8 pin8 pin8 pin9 pin10 pin11 pin12 pin13 pin14 pin1 pin, 15 pin

BNC端子の種類BNC INBNC INBNC INBNC INBNC INBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUTBNC OUT

入力はTTLレベルは10µs以上の負パルス出力はTTLレベルは10µsの負パルス

Note外部入出力コネクタでは,トリガ入力(TrigIn),スイープ同期入力(Sweep Start In),制御入力(Ctrl In),比較結果出力(Compare)の本機器の画面上での設定はありません。上記のピンアサインに従って接続してください。

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

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10-4 IM 765501-01

入力信号

・トリガ(TrigIn)

ソースメジャーサイクルを開始するためのトリガ信号入力です。立ち下がりエッジがTRIGキーと同じ働きをします。

・スイープ開始(SweepStartIn)

スイープを開始するためのスタート信号入力です。立ち下がりエッジがSTARTキーと同じ働きをします。

・インターロック(CtrlIn Intlock)

安全のためのインターロック信号入力です。ローレベルで強制的に出力OFFになり,ローレベル中は出力ONにすることができなくなります。

・リレー制御(CtrlIn Output)

出力の制御信号入力です。立ち下がりエッジで出力ON状態に,立ち上がりエッジで出力OFF状態になります。OUTPUTキーと同じ働きをします。

・ゼロ発生制御(CtrlIn Zero)

ゼロ出力の制御信号入力です。出力ON状態であれば,立ち下がりエッジでゼロ出力状態に,立ち上がりエッジで出力ON状態になります。ZEROキーと同じ働きをします。

出力信号

・トリガ(TrigOut Origin)

実際に使われているトリガ信号(ソースメジャーサイクルの開始タイミング)をパルス出力します。

・ソース変化タイミング(TrigOut SrcChg)

ソースディレイ終了後の発生レベル変更タイミングをパルス出力します。・メジャー開始タイミング(TrigOut MeasBgn)

メジャーディレイ終了後の測定開始タイミングをパルス出力します。・メジャー終了タイミング(TrigOut MeasEnd)

測定・演算の終了タイミングをパルス出力します。・パルス立ち下がりタイミング(TrigOut PulsEnd)

パルス発生時にパルスの立ち下がりタイミングをパルス出力します。・スイープ同期(SweepOut Origin)

実際に使われているスタート信号(スイープの開始タイミング)をパルス出力します。・スイープ1ターン終了タイミング(SweepOut TurnEnd)

繰り返し回数が1以上の場合,各ターンの終了タイミングをパルス出力します。・スイープ全終了タイミング(SweepOut AllEnd)

スイープ終了タイミングをパルス出力します。・インターロックスルー(CtrlOut Intlock)

インターロック入力をそのまま出力します。・リレー状態(CtrlOut Output)

実際の出力状態(OUTPUTキーの点灯状態)をレベル出力します。・ゼロ発生状態(CtrlOut Zero)

実際のゼロ状態(ZEROキーの点灯状態)をレベル出力します。・プログラマブル(CtrlOut Program)

通信コマンド ":OUTPut:PROGram PULSe" (16-6ページ)でパルスを,また":OUTPut:PROGram 1|0|ON|OFF" (16-6ページ)でレベルを出力します。プログラムスイープのパターンファイルに通信コマンドを記述すれば,スイープパターンの任意のタイミングでパルスを発生することができます。

・比較結果(Compare HI/Compare In/Compare Low)

比較演算の比較結果(High/In/Low)をレベル出力します。・比較結果出力オーバーレンジ(Compare OV)

測定結果がオーバーレンジの場合にレベル出力します。

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

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10-5IM 765501-01

BNC

入出力/外部入出力

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

1010

15

14

13

18

17

16

・比較完了(Compare End)

比較結果出力が確定したこと伝えます。厳密にはソースメジャーサイクルの終了のタイミングをパルス出力します。

入力部(TRIG IN,SWEEP START IN,CTRL IN時)

入力レベル:TTLレベルエッジ入力の場合の最小パルス幅:10µs以上・入力回路図

+5V

10kΩ100Ω

出力部(TRIG OUT,SWEEP SYNC OUT,CTRL OUT時およびCOMPARE HI,

COMPARE IN,COMPARE LO,COMPARE OV,COMPARE END時)

出力レベル:TTLレベルパルス出力の場合のパルス幅:約10µs・出力回路図

+5V

100Ω

注  意入力にはTTLレベルを超える電圧を加えないでください。出力をショートしたり外部から電圧を加えないでください。

<<対応コマンドニモニック>>

:ROUTe:BNCI:SELect

:ROUTe:BNCI:CONTrol

:ROUTe:BNCO:SELect

:ROUTe:BNCO:TRIGger

:ROUTe:BNCO:SWEep

:ROUTe:BNCO:CONTrol

:ROUTe:DIO5

:ROUTe:DIO6

:ROUTe:DIO7

:ROUTe:DIO8

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

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10-6 IM 765501-01

タイミングチャート

・トリガ(Trig)

TrigIn

発生

測定

TrigOutOriginTrigOutSrcChgTrigOutMeasBgnTrigOutMeasEndTrigOutPulsEnd

ソースディレイ パルス幅

メジャーディレイ 測定

パルスモード時

・スイープ(Sweep)

Sweep Start In

ソースメジャーサイクル

SweepOutOriginSweepOutTurnEnd

SweepOutAllEnd

スイープの終端モード=Keep時

スイープの終端モード=Rtn時

スイープ回数=4のときの例

・制御(Ctrl)

Ctrl IN IntLock

リレーON不可

Ctrl IN Output

CtrlOut Output(リレー制御)

Ctrl IN Zero

CtrlOut Zero

ステータス OFF OFF

OFF OFF

OFF

OFF

ON ON ON

ON ON

ON

ON

ゼロ発生 ゼロ発生

強制リレーOFF

・プログラマブル出力(通信コマンドによる出力)

CtrlOut Program":OUTP:PROG PULS"

":OUTP:PROG PULS"":OUTP:PROG ON"":OUTP:PROG ON"":OUTP:PROG OFF" ":OUTP:PROG OFF"

10.1 BNC入出力端子,外部入出力コネクタの入出力信号の設定

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10-7IM 765501-01

BNC

入出力/外部入出力

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

1010

15

14

13

18

17

16

10.2 同期運転

入出力信号の機能を使って,複数台の機器を接続して同期運転できます。本機器では,マスターおよびスレーブの設定はありませんが,ここでは,マスターとスレーブという言葉を使って説明しています。代表的な同期運転のしかたを以下に示します。

パルス発生と測定の同期

・トリガモードの設定

マスター:内部トリガ(Int)スレーブ:外部トリガ(Ext)設定のしかたについては,「4.1 トリガの設定」をご覧ください。

・ BNC入出力端子/外部入出力コネクタの入出力信号の設定

マスター: BNC Outの設定でTrigを選択し,TypeにOriginを選択するかDIO 6pinにOriginを選択

スレーブ: BNC Inの設定でTrigを選択設定のしかたについては,前節の「BNC入力端子の設定」,「BNC出力端子の設定」,「外部入出力コネクタの設定」をご覧ください。

・機器の接続

機器の接続には,BNC入出力端子または外部入出力コネクタを使用し,マスターのTrigOutをスレーブのTrig Inに接続します。ピンアサインについては,前節の「信号名と機能」をご覧ください。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610Trig Out

(Origin)

Trig In

マスター スレーブ

トリガ設定:Extトリガ設定:Int

スイープの同期

・トリガモードの設定

マスター:内部トリガ(Int)スレーブ:外部トリガ(Ext)設定のしかたについては,「4.1 トリガの設定」をご覧ください。

・ BNC入出力端子/外部入出力コネクタの入出力信号の設定

マスター: BNC Outの設定でTrigを選択し,TypeにOriginを選択するかDIO 6pinにOriginを選択DIO 7pinの設定でOriginを選択

スレーブ: BNC Inの設定でTrigを選択設定のしかたについては,前節の「BNC入力端子の設定」,「BNC出力端子の設定」,「外部入出力コネクタの設定」をご覧ください。

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10-8 IM 765501-01

10.2 同期運転

・機器の接続

BNC入出力端子および外部入出力コネクタを使用し,マスターのTrig OutをスレーブのTrig Inに,マスターのSweep Sync OutをスレーブのSweep Start Inに接続します。ピンアサインについては,前節の「信号名と機能」をご覧ください。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610Sweep Sync Out

(Origin)

Sweep Start In

Trig Out(Origin)

Trig In

マスター スレーブ

トリガ設定:Extトリガ設定:Int

出力コントロールの同期

・ BNC入出力端子/外部入出力コネクタの入出力信号の設定

マスター: BNC Outの設定でCtrlを選択し,Typeは制御する目的(IntLock,Output,Zero)に合わせて選択DIO8を使う場合も同様に選択

スレーブ: BNC Inの設定でCtrlを選択し,Typeは制御する目的(IntLock,Output,Zero)に合わせて選択DIO5を使う場合も同様に選択

設定のしかたについては,前節の「BNC入力端子の設定」,「BNC出力端子の設定」,「外部入出力コネクタの設定」をご覧ください。

・機器の接続

BNC入出力端子または外部入出力コネクタを使用し,マスターのCtrl OutをスレーブのCtrl Inに接続します。ピンアサインについては,前節の「信号名と機能」をご覧ください。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

Ctrl Out(IntLock)(Output)(Zero)

Ctrl In(Iinterlock)

(Output)(Zero)

マスター スレーブ

トリガ設定:Extトリガ設定:Int

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10-9IM 765501-01

BNC

入出力/外部入出力

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

1010

15

14

13

18

17

16

10.2 同期運転

Note・ TRIG IN入力からTRIG OUT(ORIGIN)出力までの時間は1µs以下です。・ TRIG IN入力からソースメジャーサイクルを開始するまでの時間のばらつきは10µs以下です。・ 発生レンジ,測定レンジは,同期運転するすべての機器で固定レンジを使用し,積分時間など

各種時間パラメータも同じ値に揃えてください。・ 配線容量による遅れを少なくするため,結線は極力短くしてください。・ スレーブは4台までにしてください。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

マスター

スレーブ

スレーブ

スレーブ

スレーブ

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

4台まで

5台以上接続する場合は下図のように接続してください。ただし,それぞれの機器における遅れを考慮してください。

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTO

RANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110V

MAX

1V

MAX

110V

MAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTO

RANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110V

MAX

1V

MAX

110V

MAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTO

RANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110V

MAX

1V

MAX

110V

MAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTO

RANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110V

MAX

1V

MAX

110V

MAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTO

RANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

V ISENSE OUTPUT

Hi

110V

MAX

1V

MAX

110V

MAX

Lo

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

RANGE

ALL TERMINALS250V MAX TO

SOURCE MEASURE UNITGS610

マスター スレーブ スレーブ スレーブスレーブ

・・・

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11-1IM 765501-01

その他の機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

1111

10

15

14

13

18

17

16

11.1 設定情報の保存

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Setupのソフトキーを押します。現在保存されているファイルと,Setupメ

ニューが表示されます。

3. Save Setupのソフトキーを押します。揮発性ディスク(GS610RAM)への保存(SaveRamDisk)と不揮発性ディスク(GS610ROM)への保存ファイル番号(SaveSetup1~Save Setup4)が表示されます。

揮発性ディスク(GS610RAM)への保存

4. SaveRamDiskのソフトキーを押します。保存中はSaveRamDiskのソフトキーが点滅します。保存が完了すると,操作2で表示されたメニューに戻ります。

不揮発性ディスク(GS610ROM)への保存

4. Save Setup1~Save Setup4の中から保存したい番号のソフトキーを押します。保存中は保存を実行したソフトキーが点滅します。保存が完了すると,操作2で表示されたメニューに戻ります。

第11章 その他の機能

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11-2 IM 765501-01

解  説

揮発性ディスク(GS610RAM)への保存

GS610RAM内に保存した設定ファイル(Setup.txt)は格納されます。すでに設定ファイルが保存されている場合に再度ファイルを保存すると,上書きされます。PCへ設定ファイルを転送するときに使用します。

不揮発性ディスク(GS610ROM)への保存

保存した設定ファイル(Setup1~Setup4.txt)は,GS610ROM内のSETUPフォルダに格納されます。保存できる設定ファイルの数は4つです。すでに設定ファイルが保存されている番号に別のファイルを保存すると,上書きされます。

Note・ 設定ファイルは,コマンドニモニック列で書かれたテキストファイルです。PC上で内容を

変更できます。・ GS610ROMのSETUPディレクトリ内に格納されているファイルは,PC上でファイル名を

変更することができます。ただし,デフォルト設定ファイル(Default.txt)のファイル名は,変更しないようにしてください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:SETup:SAVE

*SAV

11.1 設定情報の保存

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11-3IM 765501-01

その他の機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

1111

10

15

14

13

18

17

16

11.2 設定情報の読み込み

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Setupのソフトキーを押します。現在保存されているファイルと,Setupメ

ニューが表示されます。

3. ロータリノブと<>で,読み込み設定ファイルを選択します。

4. Load Setupのソフトキーを押します。設定ファイルが読み込まれ,ディスプレイが数値表示に戻ります。

解  説

保存されている設定ファイルを読み込んで,設定を復元できます。

NoteDefault.txtファイルを読み込むと,工場出荷時の初期設定になります。Default.txtファイルの内容については,「付録3 工場出荷時の初期設定ファイル(Default.txt)の内容」をご覧ください。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:SETup:LOAD

*RCL

*RST(工場出荷時初期設定に戻します)

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11-4 IM 765501-01

11.3 電源ON時の設定の選択

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Setupのソフトキーを押します。Setupメニューが表示されます。

3. ロータリノブと<>で本機器の電源ON時に有効になる設定ファイルを選択し,PowerOnSetupのソフトキーを押します。選択した設定ファイルに*が付きます。

解  説

設定ファイルには,「11.1 設定情報の保存」で保存したファイル(Setup1. tx t~Setup4.txt)と工場出荷時の初期設定ファイル(Default.txt)があります。Default.txtを選択すると,電源をONするたびに,設定が初期化されます。

Note通信コマンドの「*RST」では,ストアされた設定情報,通信関連,輝度以外の設定を初期化します(「16.2.3 共通コマンド」参照)。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:SETup:PON

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11-5IM 765501-01

その他の機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

1111

10

15

14

13

18

17

16

11.4 ビープ音のON/OFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。Systemメニューが表示されます。

3. Beepのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。

解  説

ビープ音の設定をONにすると,操作中にエラーが発生したときなどにビープ音が鳴ります。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:BEEPer[:STATe]

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11-6 IM 765501-01

11.5 エラーログ表示

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。

エラーログ表示

2. Error Logのソフトキーを押します。エラーログが表示されます。

エラーログの表示のクリア

3. Clearのソフトキーを押します。エラーログがクリアされます。

エラー内容

解  説

エラーメモリにランタイムエラーや通信コマンドエラーなどのエラーが格納されると,ディスプレイの右上にエラーインジケータ(Err)が点灯します。エラーログでは,エラー番号を持つ「エラー」とエラー番号を持たない「メッセージ」の2種が表示されます。メッセージは,表示されたメッセージの内容が解決するまでエラーログとして表示され続けます。Clearのソフトキーを押しても消えません。エラーの意味と対処方法については,「17.2 エラーコードの内容とその対処方法」を参照してください。

Note・ エラーログの表示のクリア以外にも通信コマンド(":SYSTem:ERRor?")で読み出すか,本機

器の電源をOFFにすると,エラーメモリは空になります。また,通信コマンド*CLSを送信してもエラーメモリをクリアできます。

・ エラーメモリがいっぱいになると,末尾に"-350 : Queue overflow"が入り,これ以上のエラーは捨てられることを表します。エラーメモリが空になると,エラーインジケータは消灯します。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:ERRor?

*CLS

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11-7IM 765501-01

その他の機能

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

1111

10

15

14

13

18

17

16

11.6 画面輝度の選択,画面表示のOFF

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。Systemメニューが表示されます。

3. Displayのソフトキーを押します。

画面輝度の選択

4. 設定したい輝度のソフトキーを押します。

画面表示のOFF

4. Off Execのソフトキーを押します。画面表示がOFFになり,再度画面表示をONにするまでSHIFTキーが点滅し続けます。再度画面表示をONにするときは,どれかキーを押すか,ロータリノブを回します。

解  説

画面輝度の選択

画面の明るさを1~4の範囲で選択できます。最も暗い輝度が1,最も明るい輝度が4です。

画面表示のOFF

画面表示をOFFにすると,表示器の寿命を伸ばすことができます。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:DISPlay[:STATe]

:SYSTem:DISPlay:BRIGht

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11-8 IM 765501-01

11.7 キーロック

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

キーロックのON

SHIFT+TIME(KEY LOCK)を押します。キーロックがONになり,ディスプレイの左側にあるKEY LOCKインジケータが点灯します。キーロックON後は,電源スイッチおよびSHIFT+TIME(KEY LOCK)以外のキー操作が無効になります。

キーロックのOFF

キーロックON時にSHIFT+TIME(KEY LOCK)を押します。キーロックがOFFになり,KEY LOCKインジケータが消灯します。すべてのキー操作が有効になります。

解  説

本機器は,通信機能によってリモート状態にあるときでも,キーロック操作ができます。

<<対応コマンドニモニック>>

:SYSTem:KLOCk

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11-9IM 765501-01

その他の機能

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1

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5

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17

16

11.8 CSVファイルの表記形式の選択

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. CSV Settingのソフトキーを押します。CSV Settingメニューが表示されます。

3. DecPointまたはSeparateのソフトキーを押して,CSVファイルの小数点およびセパレータの表記形式を選択します。DecPointとSeparateの設定は,どちらかのソフトキーを押すと,もう一方も連動して変化します。

解  説CSV形式のプログラムパターンファイルおよび測定結果のストアファイルで使用する小数点とセパレータの表記形式を選択します。ただし,ご使用になるExcelで読み込める表記形式を選択していない場合,CSV形式のファイルが正しく読めなくなります。ご注意ください。小数点(DecPoint)とセパレータ(Separate)の設定は連動しています。どちらかを選択すると,もう一方も自動的に選択されます。組み合わせは,次の2とおりあります。

小数点が . (ピリオド),セパレータが , (カンマ)の組み合わせ

小数点が , (カンマ),セパレータが ; (セミコロン)の組み合わせ

ピリオド カンマ

カンマ セミコロン

DecPoint または Separate を押すたびに変化

Note・ 工場出荷時の設定は,「. (ピリオド)」と「, (カンマ)」の組み合わせになっています。・ 選択した表記形式は,プログラムパターンファイルおよび測定結果のストアファイルにだけ

有効です。その他の画面表示や通信コマンドの数値表現には反映されません。また,設定情報の読み込み(「11.2 設定情報の読み込み」参照)や通信コマンドの"*RST"(「16.2.13 共通コマンド」参照)を実行しても,変更されません。

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12-1IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

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イーサネットインタフェースの仕様コネクタ形状: RJ-45ポート数: 1電気的・機械的仕様:IEEE 802.3準拠伝送方式: 100BASE-TX/10BASE-T最大伝送速度: 100Mbpsプロトコル: TCP/IPコマンド制御サーバ機能:

ポート7655/最大5クライアント接続可能なコマンドニモニックストリーム解釈サーバ返送ターミネータ(CR/LF/CR+LF)を設定可能

FTPサーバ機能: ポート21/最大5クライアント接続可能なAnonymousFTPサーバ

HTTPサーバ機能: ポート80/Webブラウザにより,各種情報表示,リモートコントロールなどを行う機能

イーサネットインタフェースの機能受信機能

・フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。

・測定/演算データ,パネルの設定情報,エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能

・測定/演算データを出力できます。・パネルの設定情報,ステータスバイトを出力できま

す。・発生したエラーコードを出力できます。

リモート/ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときにコンピュータから「:SYSTem:REMote」コマンドを受信すると,リモート状態になります。・REMOTEインジケータ(1.2節参照)が点灯します。・LOCAL以外はキーが効かなくなります。・ローカル状態での設定は,リモート状態になっても

保持されます。

リモート→ローカル切り替え時

リモート状態のときにLOCALを押すとローカル状態になります。コンピュータから「:SYSTem:LOCal」コマンドを受信したときは,ローカル状態になります。・REMOTEインジケータが消灯します。・キー操作が可能になります。・リモート状態での設定は,ローカル状態になっても

保持されます。

第12章 イーサネット通信(オプション)

12.1 イーサネットインタフェースの機能と仕様

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12-2 IM 765501-01

12.2 ネットワークへの接続

ハブなどに接続されたUTP(Unshielded Twisted-Pair)ケーブルまたはSTP(ShieldedTwisted-Pair)ケーブルを本機器のリアパネルにある100BASE-TXポートに接続してください。

RJ-45モジュラージャック

ETHERNET 100BASE-TXポート

LINKインジケータ本機器のポートと接続先の機器とのリンクが確立し,相互に通信可能な状態にあるときに点灯します。

ACTインジケータパケットの送受信が行われているときに点滅します。

TRIG IN

ARM INTRIG OUT

ETHERNET100BASE-TX

LINK

USB

100 - 120V 220 - 240V AC

200VA MAX 50 60Hz

GP-IB(IEEE488)

接続ケーブル次のケーブルのどちらかを使用して接続してください。・ UTP(Unshielded Twisted-Pair)ケーブル(カテゴリ5以上)・ STP(Shielded Twisted-Pair)ケーブル(カテゴリ5以上)

ネットワーク上のパーソナルコンピュータと接続する場合

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610

100BASE-TX対応の変換器(ハブやルータ)

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル)

ネットワークカード

パーソナルコンピュータ

パーソナルコンピュータと1対1で接続する場合

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610

100BASE-TX対応の変換器(ハブやルータ)

UTPケーブルまたはSTPケーブル(いずれもストレートケーブル)

ネットワークカード

パーソナルコンピュータ

Note・ UTPまたはSTPケーブル(ストレートケーブル)を使用するときは,必ずカテゴリ5以上のも

のを使用してください。・ ハブ/ルータを使用せずに本機器とパーソナルコンピュータを直接接続することは避けてく

ださい。直接接続での通信では,動作を保証できません。

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12-3IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

3

2

1

6

5

4

9

8

7

1212

11

10

15

14

13

18

17

16

12.3 TCP/IPの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Remote I/Fのソフトキーを押します。Remote I/Fメニューが表示されます。

イーサネット通信の選択

3. LANのソフトキーを押します。LANメニューが表示されます。

DHCPを使う(ON)/使わない(OFF)の選択

4. DHCPのソフトキーを押して,OnまたはOffを選択します。

IPアドレスの設定

前述の操作でDHCPをOffにしてから,IPアドレスを設定してください。5. IP Addressのソフトキーを押します。IPアドレス設定画面が表示されます。

6. テンキーでIPアドレスを設定します。

7. Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

サブネットマスクの設定

前述の操作でDHCPをOffにしてから,サブネットマスクを設定してください。5. SubNet Maskのソフトキーを押します。サブネットマスク設定画面が表示されま

す。

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12-4 IM 765501-01

6. テンキーでサブネットマスクを設定します。

7. Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

デフォルトゲートウエイの設定

前述の操作でDHCPをOffにしてから,デフォルトゲートウエイを設定してください。5. Default Gatewayのソフトキーを押します。デフォルトゲートウエイ設定画面が

表示されます。

6. テンキーでデフォルトゲートウエイを設定します。

7. Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

送信ターミネータの設定

前述の操作でDHCPをOffにしてから,送信ターミネータを設定してください。5. Termのソフトキーを押します。Terminatorメニューが表示されます。

6. 設定したいターミネータのソフトキーを押します。

解  説

本機器のネットワーク機能を利用するためには,TCP/IPの各項目の設定が必要です。

イーサネット通信

イーサネットインタフェースを介して,パーソナルコンピュータで,通信コマンドによる本機器のコントロールができます。

DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)

DHCPは,インターネットに接続するコンピュータに,一時的に必要な情報を割り当てるプロトコルです。DHCPをONにすると,次の情報が自動的に割り当てられます。

IPアドレスサブネットマスクデフォルトゲートウエイ

・ DHCPを使用するには,ネットワーク上にDHCPサーバが必要です。DHCPを使えるかどうかは,ネットワーク管理者にお問い合わせください。

・ DHCPをONに設定すると,電源を投入するたびに異なる情報が割り当てられることがあります。パーソナルコンピュータから本機器にアクセスする場合は,本機器の電源の投入ごとに,本機器のIPアドレスなどの設定を確認する必要があります。

12.3 TCP/IPの設定

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12-5IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

3

2

1

6

5

4

9

8

7

1212

11

10

15

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13

18

17

16

IPアドレス(Internet Protocol Address)

本機器に割り当てるIPアドレスを設定できます。DHCPをOFFにしないと設定できません。・ IPアドレスは,インターネットやイントラネットなどのIPネットワークに接続されたコ

ンピュータ1台1台に割り振られた識別番号です。・「192.168.111.24」のように0~255の数値を4つ「.」で区切って並べた形式で表記

される32ビットの数値で設定します。・ IPアドレスは,ネットワーク管理者から取得してください。・ DHCPを使用できる環境では,自動設定されます。

サブネットマスク

IPアドレスからサブネットのネットワークアドレスを求めるときに使用するマスク値を設定できます。DHCPをOFFにしないと設定できません。・インターネットのような巨大なTCP/IPネットワークは,複数の小さなネットワーク(サ

ブネット)に分割されて管理されています。IPアドレスのうち何ビットをネットワークを識別するためのネットワークアドレスに使用するかを定義した32ビットの数値をサブネットマスクといいます。ネットワークアドレス以外の部分が,ネットワーク内の個々のコンピュータを識別するホストアドレスです。

・サブネットマスクの設定値は,ネットワーク管理者にお問い合わせください。設定する必要がない場合もあります。

・ DHCPを使用できる環境では,自動設定されます。

デフォルトゲートウエイ

他のネットワークの機器と通信をするときに使用するゲートウエイ(デフォルトゲートウエイ)のIPアドレスを設定できます。DHCPをOFFにしないと設定できません。・デフォルトゲートウエイには,複数のネットワークと通信をするときに,複数のプロト

コルを相互に変換し,スムーズにデータの受け渡しができるように制御する機能があります。

・デフォルトゲートウエイの設定値は,ネットワーク管理者にお問い合わせください。設定する必要がない場合もあります。

・ DHCPを使用できる環境では,自動設定されます。

送信ターミネータ

本機器からデータを送信するときのターミネータを設定できます。・ CR,LF,CR+LFの中から選択します。・受信時は,CR,LF,CR+LFのいずれの文字もターミネータとして扱います。

Note・ ネットワークに関する設定を変更した場合は,本機器の電源を入れ直す必要がある場合があ

ります。・ イーサネットのケーブルを接続しないで,「DHCP」を ONの状態で本機器の電源を入れる

と,通信機能が正常に動作しなくなる恐れがあります。「DHCP」を OFFにして電源を入れ直してください。

・ パーソナルコンピュータ側でも,IPアドレスなどのネットワーク設定をする必要があります。設定内容の詳細は,個々のパーソナルコンピュータのマニュアル(ヘルプ)やネットワークの管理者にご確認ください。

12.3 TCP/IPの設定

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12-6 IM 765501-01

12.4 イーサネット設定の確認

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Remote I/Fのソフトキーを押します。Remote I/Fメニューが表示されます。

イーサネット通信の選択

3. LANのソフトキーを押します。LANメニューが表示されます。

ネットワーク設定の確認

4. OverViewのソフトキーを押します。現在有効なネットワーク設定を表示します。本機器の電源投入後に設定を変更している場合,電源を再投入するまでは変更前の設定が表示されます。

解  説

次のネットワーク設定が確認できます。・MACアドレス

あらかじめ本機器に設定されている48ビットの固有のアドレスです。・ IPアドレス(12.3節参照)・サブネットマスク(12.3節参照)・デフォルトゲートウエイ(12.3節参照)

NoteDHCPの設定をONにしている場合,アドレスが割り付けられるまでの間,IPアドレス,サブネットマスク,デフォルトゲートウエイは,すべて「0.0.0.0」と表示されます。電源投入後30秒程度経過しても表示が変わらないときは,DHCPのアドレス割り付けが失敗している可能性があります。このようなときは,イーサネットケーブルが正しく接続されているか,リアパネルの100BASE-TXポートのLINKインジケータが点灯しているかを確認し,本機器の電源を再投入してください。

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12-7IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

3

2

1

6

5

4

9

8

7

1212

11

10

15

14

13

18

17

16

12.5 Webサーバ機能

本機器のWebサーバ機能では,パーソナルコンピュータ(PC)のWebブラウザと本機器を連動し,Webブラウザ上のウインドウから本機器をコントロールすることで,次のことができます。・リモートパネル機能

リモートパネル上の操作キーによる本機器の設定/操作・コマンドコントロール機能

コマンドコントロール画面からの通信コマンドの送信による本機器への設定/問い合わせ

・通信環境の表示

ステータス画面の表示による通信環境の確認・ FTPサーバ機能

本機器の揮発性メモリ(GS610RAM)/不揮発性メモリ(GS610ROM)内にあるファイルの閲覧およびPCへの転送/コピー

本機器側の環境ネットワークへの接続

イーサネットインタフェースを使って,本機器をネットワークに接続してください。接続方法については,12.2節をご覧ください。

TCP/IP

イーサネットインタフェースを使って通信をするときのネットワーク環境やIPアドレスを設定してください。設定操作については,12.3節をご覧ください。

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12-8 IM 765501-01

12.5 Webサーバ機能

PC側の準備PC本体の電源を入れて,PCにログインします。

Webサーバ(本機器)にログインする

1. Internet Explorerを起動します。2. アドレス欄に,本機器のIPアドレス(たとえば10.0.159.30)か,本機器のホスト名

(たとえばgs610-1)から本機器のIPアドレスを対比できるDNSサーバが使用されているネットワークでは本機器のホスト名を,下記のように入力します。IPアドレスを入力http://10.0.159.30/ホスト名を入力http://gs610-1/

3. PCのキーボードのENTERキーを押します。本機器のWebサーバへのログインが成功すると,Webサーバウインドウが表示されます。

Webサーバウインドウ

リモートパネル機能コマンドコントロール機能

通信環境表示FTPサーバ機能

当社Webサイトのトップページへのリンク

当社Webサイトの本機器のページへのリンク

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12-9IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

3

2

1

6

5

4

9

8

7

1212

11

10

15

14

13

18

17

16

Webサーバ機能を使うリモートパネル機能

Webサーバウインドウ内の「Remote Panel」の文字をクリックすると,本機器のフロントパネルイメージが表示されます。

確認する間隔の設定

本体側での操作を自動的に反映するとき押す

本体側での操作を反映するとき押す

本機器の実機上と同様のキー操作ができます。操作したいキーにマウスのポインタをあててクリックしてください。リモートパネル側での操作は,ただちに本機器側に反映されます。本機器側での操作をリモートパネル側に反映するには,Webサーバウインドウ上のUpdate Panelボタンを押します。Start Auto Updateボタンを押すと,Intervalダイアログボックスに設定した間隔で,本機器側の操作を自動的にリモートパネル側に反映できます。

12.5 Webサーバ機能

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12-10 IM 765501-01

コマンドコントロール機能

Webサーバウインドウ内の「Command Control」の文字をクリックすると,コマンドコントロール画面が表示されます。

コマンド送信エリア

コマンド送信

レスポンス表示エリア

リモートパネル側で表示されるコマンドコントロールウインドウから通信コマンドを送信して,本機器への設定や問い合わせができます。コマンド送信エリアに本機器側に送信する通信コマンドを入力し,submitボタンを押します。送信した通信コマンドに対する返答がレスポンス表示エリアに表示されます。ただし,返答されたメッセージは読み取り専用です。

通信環境の表示

Webサーバウインドウ内の「Status」の文字をクリックすると,通信環境ポップアップウインドウが表示されます。

本機器の通信環境が表示されます。Refreshボタンを押すと,表示内容を更新します。

12.5 Webサーバ機能

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12-11IM 765501-01

イーサネット通信(

オプション)

3

2

1

6

5

4

9

8

7

1212

11

10

15

14

13

18

17

16

12.5 Webサーバ機能

FTPサーバ機能

Webサーバウインドウ内の「FTP」の文字をクリックすると,FTPサーバが表示されます。

表示されたGS610RAMフォルダおよびGS610ROMフォルダは,本機器側の揮発性メモリ(GS610RAM)/不揮発性メモリ(GS610ROM)と連動しています。リモートパネル側から本体側のメモリ内にあるファイルの閲覧,複製,削除,PCへのファイル転送ができます。揮発性メモリ(GS610RAM)/不揮発性メモリ(GS610ROM)についての詳細は,「2.9USBストレージ機能」をご覧ください。

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13-1IM 765501-01

GP-IB

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

1313

18

17

16

(7)ブロックデータの転送に影響するバッファのサイズ

ブロックデータのバッファサイズは,64Kバイトです。

(8)演算式で使えるプログラムデータのエレメントの一

覧と,そのネストの制限

演算式は使えません。

(9)各問い合わせに対する応答の構文

16.2節の各コマンドの例を参照してください。

(10)応答の文法に従わないデバイス間の通信について

サポートしていません。

(11)返送データのブロックデータのサイズ

ブロックデータを返送するコマンドはありません。

(12)サポートしている共通コマンドの一覧

「16.2.13 共通コマンド」を参照してください。

(13)キャリブレーション正常終了時のデバイスの状態

設定はキャリブレーション実行前の状態になり,測定は終了状態となり前測定データは無効になります。

(14)*DDTのトリガマクロの定義で使用できるブロック

データの最大長

サポートしていません。

(15)マクロ定義のマクロラベルの最大長,マクロ定義

で使用できるブロックデータの最大長,マクロ定義

で再帰を使ったときの処理

マクロ機能は対応していません。

(16)*IDN?に対する返送

「16.2.13 共通コマンド」を参照してください。

(17)*PUD,*PUD?のプロテクトユーザーデータの保存

エリアのサイズ

*PUD,*PUD?の共通コマンドはサポートしていません。

本機器のGP-IBインタフェースは,IEEE 488.2-1992規格に準じています。この規格では,以下の23の項目について「ドキュメントに記載しなければならない」としています。ここでは,これらについて説明しています。

(1) IEEE 488.1インタフェース機能のうち,サポートし

ているサブセット

13-3ページの「GP-IBインタフェースの仕様」を参照してください。

(2)アドレスが0~30以外に設定されたときのデバイス

の動作

アドレスを0~30以外に設定することはできません。

(3)ユーザーがアドレス変更をしたときの動作

アドレスの変更は,GP-IB Addressメニュー(13.4節参照)でアドレスを設定した時点で認識されます。設定したアドレスは,次に変更するまで有効です。

(4)電源ON時のデバイスのセッティング。電源ON時に

使用可能なコマンド

「11.3 電源ON時の設定の選択」で選択した設定になります。共通コマンドRSTを発行すると,常に工場出荷時の設定に戻ります。

(5)メッセージ交換のオプション

(a)入力バッファのサイズ

64Kバイトです。(b)複数の返送データを返すクエリ

16.2節の各コマンドの例を参照してください。(c)構文解析時に応答データを作成するクエリ

すべてのクエリは,構文を解析すると返送データを作成します。

(d)受信時に応答データを作成するクエリ

コントローラが受信する時点で応答データを生成するクエリはありません。

(e)制限し合うパラメータを有するコマンド

16.2節の各コマンドの例を参照してください。

(6)コマンドを構成する機能エレメントおよび複合ヘッ

ダのエレメントに含まれるもの

16.1節および16.2節を参照してください。

第13章 GP-IB通信

13.1 IEEE 488.2-1992について

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13-2 IM 765501-01

(18)*RDT,*RDT?のリソース名の長さ

*RDT,*RDT?はサポートしていません。

(19)*RST,*LRN?,*RCL,*SAVによる状態の変化

*RST,*RCL,*SAV「16.2.13 共通コマンド」を参照してください。*LRN?この共通コマンドはサポートしていません。

(20)*TST?によるセルフテストの実行範囲

何も行わず,常に1を返します。

(21)拡張されたリターンステータスの構造

16.3節を参照してください。

(22)各コマンドの処理がオーバラップするか,シーケ

ンシャルに行われるか

すべてシーケンシャルコマンドです。

(23)各コマンドの実行内容

1~15章,および17章の機能/操作説明をご覧ください。

13.1 IEEE 488.2-1992について

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13-3IM 765501-01

GP-IB

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

1313

18

17

16

GP-IBインタフェースの機能リスナ機能

・電源のON/OFFと通信の設定を除き,本機器のキー操作で設定できる同じ内容の設定ができます。

・設定情報や測定データなどの,コントローラからの出力指令を受けることができます。

・その他,ステータスレポートに関するコマンドなどを受けることができます。

トーカ機能

設定情報や測定データなどを出力することができます。

Noteトークオンリ,リスンオンリおよびコントローラ機能はありません。

リモート/ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときにコントローラからREN(RemoteEnable)のメッセージを受け取ると,リモート状態になります。・REMOTEインジケータ(1.2節参照)が点灯します。・LOCAL以外のキー操作はできなくなります。・ローカル状態での設定は,リモート状態になっても

保持されます。

リモート→ローカル切り替え時

リモート状態のときに,LOCALを押すと,ローカル状態になります。・REMOTEインジケータが消えます。・キー操作が可能になります。・リモート状態での設定は,ローカル状態になっても

保持されます。

GP-IBインタフェースの仕様・電気的・機械的仕様

IEEE St’ d 488-1978に準拠・機能的仕様

下表参照・使用コード

ISO(ASCII)コード・モード

アドレッサブルモード・アドレス選択

GP-IB AddressメニューでのGP-IBアドレス設定(13.4節参照)で,0~30のアドレスを設定可能。

・リモート状態解除

LOCALを押すことで,リモート状態の解除可能。ただし,コントローラによりLocal Lockoutされているときのキー操作は,無効。

機 能 サブセット名 内  容

ソースハンドシェーク SH1 送信ハンドシェークの全機能あり

アクセプタハンドシェーク AH1 受信ハンドシェークの全機能あり

トーカ T6 基本トーカ機能,シリアルポール,MLA(MyListen Address)によるトーカ解除機能あり,トークオンリ機能なし

リスナ L4 基本リスナ機能,MTA(My Talk Address)によるリスナ解除機能あり,リスンオンリ機能なし

サービスリクエスト SR1 サービスリクエストの全機能あり

リモートローカル RL1 リモート/ローカルの全機能あり

パラレルポール PP0 パラレルポール機能なし

デバイスクリア DC1 デバイスクリアの全機能あり

デバイストリガ DT1 デバイストリガ機能あり

コントローラ C0 コントローラ機能なし

電気特性 E1 オープンコレクタ

13.2 GP-IBインタフェースの機能と仕様

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13-4 IM 765501-01

GP-IBケーブル本機器のGP-IBコネクタは,IEEE St’ d 488-1978規格の24ピンコネクタです。GP-IBケーブルは,IEEE St’ d488-1978に合ったものを使用してください。

接続方法下図のように接続してください。

GP-IBコネクタGP-IBケーブル

TRIG IN

ARM INTRIG OUT

ETHERNET100BASE-TX

LINK

USB

100 - 120V 220 - 240V AC

200VA MAX50 60Hz

GP-IB(IEEE488)

接続時の注意・GP-IBケーブルのコネクタに付いているねじは,しっかりと固定してください。

・1つのGP-IBシステムには,複数の機器を接続することができます。ただし,1つのシステムには,コントローラを含め,15台までです。

・複数の機器を接続するときは,それぞれのアドレスを同じに設定することはできません。

・機器間をつなぐケーブルは2m以下のものを使用してください。

・ケーブルの長さは合計で20mを超えないようにしてください。

・通信を行っているときは,少なくとも全体の2/3以上の機器の電源をONにしておいてください。

・複数の機器を接続するときは,下図に示すようなリニア形またはスター形の結線にしてください。その組み合わせも可能です。ループ形の結線はできません。

13.3 GP-IBケーブルの接続方法

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13-5IM 765501-01

GP-IB

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

1313

18

17

16

13.4 GB-IBアドレスの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Remote I/Fのソフトキーを押して,通信メニューを表示します。

GB-IBアドレスの設定

3. GPIBのソフトキーを押します。

4. ロータリノブまたはテンキー&<>で,GB-IBアドレスを設定します。

5. テンキーで設定した場合,Enterのソフトキーを押して,設定を確定します。

解  説

GP-IBアドレス

GP-IBで接続できる各装置は,GP-IBシステム内で固有のアドレスを持ちます。このアドレスによって他の装置と識別されます。本機器をパーソナルコンピュータなどのコントローラと接続するときは,パーソナルコンピュータ側で本機器のGP-IBアドレスを選択してください。設定範囲:0~30

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13-6 IM 765501-01

13.5 インタフェースメッセージに対する応答

インタフェースメッセージとはインタフェースメッセージは,インタフェースコマンドまたはバスコマンドとも呼ばれ,コントローラから発せられるコマンドのことです。次のような分類になっています。

ユニラインメッセージ

1本の管理ラインを経由してメッセージを送ります。次の3種類があります。IFC(Interface Clear),REN(Remote Enable),IDY(Identify)

マルチラインメッセージ

8本のデータラインを経由してメッセージを送ります。次のように分類されます。・アドレスコマンド

機器がリスナあるいはトーカに指定されているときに有効なコマンドです。次の5種類があります。・リスナに指定している機器に有効なコマンド

GTL(Go To Local),SDC(Selected DeviceClear),PPC(Parallel Poll Configure),GET(Group Execute Trigger)

・ トーカに指定している機器に有効なコマンドTCT(Take Control)

・ユニバーサルコマンド

リスナ・トーカの指定の有無に関わらず,すべての機器に有効です。次の5種類があります。LLO(Local Lockout),DCL(Device Clear),PPU(Parallel Poll Unconfigure),SPE(Serial PollEnable),SPD(Serial Poll Disable)

その他のインタフェースメッセージ

リスナアドレス,トーカアドレス,2次コマンドがあります。

SDCとDCLの違い

マルチラインメッセージのうち,SDCはトーカ・リスナの指定が必要なアドレスコマンド,DCLはトーカ・リスナの指定が不要なユニバーサルコマンドです。したがって,SDCはある特定の機器を対象にしますが,DCLはバス上のすべての機器を対象にします。

インタフェースメッセージに対する応答ユニラインメッセージに対する応答

・ IFC

トーカ,リスナを解除します。データ出力中のときは出力を中止します。

・REN

リモート状態/ローカル状態を切り替えます。・ IDY

サポートしていません。

マルチラインメッセージ(アドレスコマンド)に対する

応答

・GTL

ローカル状態へ移行します。・SDC

・受信中のプログラムメッセージ(コマンド)と,出力キュー(16.3.5節参照)をクリアします。

・ COMMunicate:WAITは直ちに終了します。・GET

*TRGと同じ動作をします。・PPC,TCT

サポートしていません。

マルチラインメッセージ(ユニバーサルコマンド)に対

する応答

・LLO

フロントパネルのLOCALの操作を無効にし,ローカル状態への移行を禁止します。

・DCL

SDCと同じ動作をします。・SPE

バス上のすべての機器のトーカ機能をシリアルポールモードにします。コントローラは各機器を順番にポーリングします。

・SPD

バス上のすべての機器のトーカ機能のシリアルポールモードを解除します。

・PPU

サポートしていません。

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14-1IM 765501-01

RS-232

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

1414

13

18

17

16

リモート/ローカル切り替え時の動作ローカル→リモート切り替え時

ローカル状態のときにコンピュータから「:SYSTem:REMote」コマンドを受け取ると,リモート状態になります。・ディスプレイの左側にあるREMOTEインジケー

タが点灯します。・ LOCAL以外はキーが効かなくなります。・ローカル状態での設定は,リモート状態になっ

ても保持されます。

リモート→ローカル切り替え時

リモート状態のときにLOCALを押すと,ローカル状態になります。コンピュータから「:SYSTem:LOCal」コマンドを受信したときは,ローカル状態になります。・ディスプレイの左側にあるREMOTEインジケー

タが消えます。・キー操作が可能になります。・リモート状態での設定は,ローカル状態になっ

ても保持されます。

受信機能フロントパネルのキー操作による設定と同じ設定ができます。測定/演算データ,パネルの設定情報,エラーコードの出力要求を受けられます。

送信機能測定/演算データを出力できます。パネルの設定情報,ステータスバイトを出力できます。発生したエラーコードを出力できます。

RS-232インタフェースの仕様電気的特性: EIA-574規格に準拠(EIA-232(RS-

232)規格の9ピン用)接続方式: ポイント対ポイント通信方式: 全2重同期方式: 調歩同期式ボーレート: 9600,14400,19200,

38400,57600,115200スタートビット: 1ビット固定データ長: 7または8ビットパリティ: 偶数(EVEN),奇数(ODD),パリ

ティなしストップビット: 1または2ビットコネクタ: DELC-J9PAF-13L6(JAEまたは相

当品)ハードウエアハンドシェーク:

送受信ともCTS,RTS信号によって制御できます。

ソフトウエアハンドシェーク:送受信ともX-ON,X-OFF信号によって制御できます。X-ON(ASCII 11H),X-OFF(ASCII13H)

受信バッファ長: 64Kバイト

第14章 RS-232通信

14.1 RS-232インタフェースの機能と仕様

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14-2 IM 765501-01

14.2 シリアル(RS-232)インタフェースによる接続

本機器をコンピュータと接続するときは,ハンドシェークの方法,データ転送速度,データフォーマットなどをコンピュータ側と整合するように設定する必要があります。設定の詳細は以下のページをご覧ください。また,インタフェースケーブルは本機器の仕様にあったものをご使用ください。

コネクタと信号名

RS-232コネクタ(9ピン)

21 3 4 5

6 7 8 9

2 RD(Received Data): パーソナルコンピュータからの受信データです。信号方向.....入力

3 SD(Send Data): パーソナルコンピュータへの送信データです。信号方向.....出力

5 SG(Signal Ground): 信号用接地です。7 RS(Request to Send): パーソナルコンピュータからデータを受信するときのハン

ドシェーク方式です。信号方向.....出力

8 CS(Clear to Send): パーソナルコンピュータへデータを送信するときのハンドシェーク方式です。信号方向.....入力

* 1,4,6,9ピンは使用しません。

9ピン-25ピン変換コネクタと信号名

58723(2) (3) (4) (5) (7)

カッコ内の数字は,25ピンコネクタのピン番号です。

RS-232規定の信号一覧とJISおよびCCITT規定の略号信号表

ピン番号

(9ピンコネクタ)

略号

RS-232名称

CCITT JIS

5

3

2

8

7

AB(GND)

BA(TXD)

BB(RXD)

CB(CTS)

CA(RTS)

102 SG

103

104

106

105

SD

RD

CS

RS

信号用接地

送信データ

送信要求

受信データ

送信可

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14-3IM 765501-01

RS-232

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

1414

13

18

17

16

14.2 シリアル(RS-232)インタフェースによる接続

信号線の結線例ピン番号は,9ピンコネクタのものです。一般的には,クロスケーブルを使用してください。

SDRDRSCSSG

SDRDRS

SG

CTS/RTSでのハンドシェーク不可

PC 本機器SDRDRSCSSG

SDRDRS

SG

CTS/RTSでのハンドシェーク可能

PC 本機器

CS CS

2 3

8 7

5

2 3

8 7

5

2 3

8 7

5

2 3

8 7

5

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14-4 IM 765501-01

14.3 ハンドシェーク方式

シリアル(RS-232)インタフェースを使用してコンピュータ通信をするときは,送信先の受信バッファを超えて送信する(オーバーラン)ことを起こさないために同期を取る必要があります。この手続きをハンドシェークといいます。本機器では,次の3つの方式の中から選択できます。ご使用のコンピュータの設定と合わせてください。

ハンドシェークなしコマンド列すべてが受信バッファ(本機器では64K)以内に収まる場合や,途中に問い合わせコマンドを含む場合などではオーバーランは発生しません。このような使いかたの場合に選びます。

ハードウエアハンドシェーク(CTS/RTS)受信バッファがフルになる前にCTSをFalseにして送信を停止させ,受信バッファに十分空きができたときにCTSをTrueにして送信を再開させるハンドシェーク方式です。

ソフトウエアハンドシェーク(XON-XOFF)受信バッファがフルになる前にXOFFコード(OX13)を送って送信を停止させ,受信バッファに十分な空きができたときにXONコード(OX11)を送って,送信を再開させるハンドシェーク方式です。データラインのみの結線で,ハンドシェーク可能ですが,XON(OX11)やXOFF(OX13)コードを含むようなバイナリデータを転送することはできません。

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14-5IM 765501-01

RS-232

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

1414

13

18

17

16

14.4 データフォーマットの組み合わせ

本機器のRS-232インタフェースは,調歩同期式で通信を行います。調歩同期式は,1キャラクタ(1文字)を転送するたびにスタートビットを付け,以降順にデータビット,パリティビット,ストップビットを付加します(下図参照)。

データビット (7~8ビット)

1キャラクタ

ストップ ビット

1

1または2 2

パリティビット 奇数,偶数 または未使用

スタートビット

回線のアイドル 状態

回線をアイドル状態 に復帰(点線) または次の新データ のスタートビット (実線)

ブレーク信号の扱いについて

本機器では,コンピュータからブレーク信号が送信されると,GP-IBのデバイスクリアを受けたときと同じ動作をします。

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14-6 IM 765501-01

14.5 RS-232インタフェースの設定

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Remote I/Fのソフトキーを押します。リモートメニューが表示されます。

3. RS232のソフトキーを押します。RS-232通信メニューが表示されます。

ボーレートの選択

4. BaudRateのソフトキーを押します。ボーレートメニューが表示されます。

5. 設定したいボーレートのソフトキーを押します。

データ長の選択

4. DataBitのソフトキーを押して,データ長を選択します。

パリティの選択

4. Parityのソフトキーを押します。パリティメニューが表示されます。

5. 設定したいパリティのソフトキーを押します。

ストップビットの選択

4. StopBitのソフトキーを押して,ストップビットを選択します。

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14-7IM 765501-01

RS-232

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

1414

13

18

17

16

ハンドシェーク方式の選択

4. Flowのソフトキーを押します。ハンドシェーク方式メニューが表示されます。

5. 設定したいハンドシェーク方式のソフトキーを押します。

送信ターミネータの選択

4. Termのソフトキーを押します。

5. 設定したいターミネータのソフトキーを押します。

解  説

本機器のキー操作で設定できる内容をコントローラで設定するときや,コントローラに設定情報や波形データを出力するときは,下記の設定をします。ボーレートの選択

次の中から選択します。9600,14400,19200,38400,57600,115200

データ長の選択

データ長を次の中から選択します。8ビット,7ビット

パリティの選択

パリティを次の中から選択します。None(パリティなし),Even(偶数),Odd(奇数)

ストップビットの選択

ストップビットを次の中から選択します。1ビット,2ビット

ハンドシェーク方式の選択

送信データ制御-受信データ制御を,次の中から選択します。None,XON,CTS-RTS

ターミネータの選択

本機器のメニューでは,本機器からデータを送信するときのターミネータを次の中から選択します。

CR,LF,CR+LF受信時は,CR,LF,CR+LFのいずれの文字もターミネータとして扱います。

14.5 RS-232インタフェースの設定

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15-1IM 765501-01

USB

通信

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

1515

14

13

18

17

16

第15章 USB通信

15.1 USBインタフェースの機能と仕様

USBインタフェースの機能USBマスストレージ機能

GS610ROMおよびGS610RAMの2つのディスクがPCの外部リムーバブルディスクとしてアクセス可能です(「2.9 USBストレージ機能」参照)。 USB-TMCによるコマンド制御機能

本機器では,VISA(Virtual Instrument SoftwareArchitecture)ライブラリからのコマンド制御ができます。USB-TMCによるコマンド制御するためには,VISAライブラリをあらかじめPCにインストールしておく必要があります。 USBインタフェースの仕様電気的・機械的仕様: USB Rev.2.0に準拠コネクタ: タイプBコネクタ(レセプタクル)ポート数: 1電源: セルフパワー

ネットワークへの接続接続ケーブル

タイプBコネクタ(レセプタクル)用のUSBケーブルをご使用ください。接続方法については,「2.9 USBストレージ機能」をご覧ください。

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15-2 IM 765501-01

15.2 USBインタフェース機能の選択

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Remote I/Fのソフトキーを押します。Remote I/Fメニューが表示されます。

USBインタフェース機能の選択

3. USBのソフトキーを押します。USBメニューが表示されます。

4. 設定したいUSBインタフェース機能のソフトキーを押します。

解  説

USBインタフェース機能の選択

Storage

USBストレージ機能(「2.9 USBストレージ機能」参照)を使用するときに選択します。 USB-TMC

VISAライブラリからのコマンド制御をするときに選択します。 VISAリソース名

VISAリソース名は,VISAライブラリでデバイスのオープン(viOpen())時に渡す文字列情報です。USB::0xB21::0x1E::<No.(計器番号)*1>C::INSTR

*1 No.(計器番号)は本機器側面の形名銘板に記載されています(iiiページ参照)。

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16-1IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.1.1 構文の記号主に16.2節の構文で使用している記号を下表に示します。詳しいデータについては,16-5ページを参照してください。

記号 意味 例

| 排他的論理和 SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

入力例 SOURce:FUNCTION VOLTage

[] 省略可能 OUTPut[:STATe]

••• 繰り返し可能

16.1.2 メッセージ

メッセージコントローラと本機器の間の送受信は,メッセージという単位で行います。コントローラから本機器に送信するメッセージをプログラムメッセージといい,コントローラが本機器から受信するメッセージを応答メッセージといいます。プログラムメッセージの中に応答を要求する命令(クエリといいます)があるときは,本機器はプログラムメッセージを受信したあとに,応答メッセージを送信します。1つのプログラムメッセージに対する応答は,必ず1つの応答メッセージになります。

プログラムメッセージコントローラから本機器に送信するデータをプログラムメッセージといいます。プログラムメッセージの書式は次のようになります。

<PMT>

;

<プログラムメッセージユニット>

<プログラムメッセージユニット>

プログラムメッセージは,1つ以上のプログラムメッセージユニットをつないだものです。プログラムメッセージユニットが1つの命令に相当します。本機器は受信した順序で命令を実行していきます。プログラムメッセージユニットは「;」(セミコロン)で区切ります。プログラムメッセージの書式については,次項を参照してください。

ユニット ユニット

:MEASURE:FUNCTION DTOC;SPEED 1.0<PMT>

第16章 通信コマンド

16.1 プログラム形式

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16-2 IM 765501-01

<PMT>

プログラムメッセージのターミネータです。次の3種類があります。・NL(ニューライン)

LF(ラインフィード)と同じ,ASCIIコード「0AH」の一文字

・^END

IEEE488.1で定義されているENDメッセージ(EOI信号)(ENDメッセージと同時に送信されたデータバイトは,プログラムメッセージの最後のデータになります)

・NL^END

ENDメッセージが付加されたNL(NLはプログラムメッセージには含まれません)

プログラムメッセージユニットの書式プログラムメッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<プログラムヘッダ> <プログラムデータ>スペース

<プログラムヘッダ>

プログラムヘッダは命令の種類を表わします。詳しくは,16-3ページを参照してください。

<プログラムデータ>

命令を実行するときに必要な条件などがあるときは,プログラムデータを付けます。プログラムデータを付けるときは,ヘッダとデータをスペース(ASCIIコード「20H」)で区切ります。複数のデータがあるときは,データとデータの間を「,」(カンマ)で区切ります。詳しくは,16-5ページを参照してください。

例ヘッダ データ

:SAMPLE:GATE:MODE TIME<PMT>

応答メッセージ本機器からコントローラに送信するデータを応答メッセージといいます。応答メッセージの書式は次のようになります。

<RMT>

;

<応答メッセージユニット>

<応答メッセージユニット>

応答メッセージは,1つ以上の応答メッセージユニットをつないだものです。応答メッセージユニットが1つの応答に相当します。応答メッセージユニットは「;」(セミコロン)で区切られます。応答メッセージの書式については,次項を参照してください。

ユニット ユニット

:SAMPLE:INHIBIT:STATE 1;POLARITY POSITIVE<RMT>

<RMT>

応答メッセージのターミネータで,NL^END です。

応答メッセージユニットの書式応答メッセージユニットの書式は次のようになります。

,

<応答ヘッダ> <応答データ>スペース

<応答ヘッダ>

応答データの前に応答ヘッダが付くことがあります。ヘッダとデータの間は,1文字のスペースで区切られます。詳しくは,16-5ページを参照してください。

<応答データ>

応答データは,応答の内容を示します。複数のデータがあるときは,データとデータの間は「,」(カンマ)で区切られます。

データ ヘッダ データ

500.0E-03<RMT> :SAMPLE:GATE:MODE TIME<RMT>

プログラムメッセージに複数のクエリがある場合,応答の順序はクエリの順序に従います。クエリの多くは1つの応答メッセージユニットを返しますが,複数のユニットを返すものもあります。1番目のクエリの応答は1番目のユニットですが,n番目の応答はn番目のユニットとは限りません。確実に応答を取り出したいときは,プログラムメッセージを分けるようにしてください。

16.1 プログラム形式

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16-3IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.1.3 命令

命令コントローラから本機器に送信される命令(プログラムヘッダ)には,以下に示す3種類があります。それぞれプログラムヘッダの書式が異なります。

共通コマンドヘッダIEEE 488.2-1987で規定されている命令を共通コマンドといいます。共通コマンドのヘッダの書式は次のようになります。先頭に必ず「*」(アスタリスク)を付けます。

* <ニモニック> ?

共通コマンドの例:*CLS

複合ヘッダ共通コマンド以外の本機器固有の命令は,機能ごとに分類されて,階層化されています。複合ヘッダの書式は次のようになります。下の階層を記述するときは,必ず「:」(コロン)を付けます。

:

<ニモニック> ?:

複合ヘッダの例:MEASURE:FUNCTION

単純ヘッダ機能的に独立した,階層を持たない命令です。ヘッダの書式は次のようになります。

<ニモニック> ?:

単純ヘッダの例:START

Note<ニモニック>とは,アルファベットと数字からなる文字列です。

メッセージの送受信時の注意・クエリを含まないプログラムメッセージを送信した

ときは,いつでも次のプログラムメッセージを送信できます。

・クエリを含むプログラムメッセージを送信したときは,次のプログラムメッセージを送信する前に応答メッセージを受信しなければなりません。もし,応答メッセージを受信しないか,途中までしか受信せずに次のプログラムメッセージを送信したときは,エラーになります。受信されなかった応答メッセージは捨てられます。

・コントローラが応答メッセージがないのに受信しようとしたときは,エラーになります。もし,コントローラがプログラムメッセージを送信し終わる前に応答メッセージを受信しようとすると,エラーになります。

・メッセージにユニットが複数あるプログラムメッセージを送信したときに,その中に不完全なプログラムユニットが存在すると,本機器は完全と思われるプログラムメッセージユニットを拾い上げて実行を試みますが,必ずしも成功するとは限りません。また,その中にクエリが含まれていても,必ずしも応答が返るとは限りません。

デッドロック状態本機器は,送受信とも最低64Kバイトのメッセージをバッファに蓄えておくことができます(バイト数は,動作状態によって増減することがあります)。このバッファが送受信と同時にいっぱいになると,本機器は動作不能状態になります。これをデッドロック状態といいます。このときは,応答メッセージを捨てることで動作不能から回復します。プログラムメッセージを<PMT>も含めて64Kバイト以下にしておけば,デッドロックすることはありません。また,クエリがないプログラムメッセージは,デッドロックすることはありません。

16.1 プログラム形式

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16-4 IM 765501-01

命令を続けて記述する場合グループについて

ヘッダが階層化された共通の複合ヘッダを持つコマンド群をグループといいます。グループの中にさらに小さいグループが存在することもあります。

例 サンプリングに関するグループSAMPLE?

SAMPLE:ARMING

SAMPLE:ARMING:DELAY:TIME

SAMPLE:ARMING:SLOPE

SAMPLE:ARMING:SOURCE

SAMPLE:GATE?

SAMPLE:GATE:TIME

SAMPLE:INHIBIT?

SAMPLE:INHIBIT:POLARITY

SAMPLE:INHIBIT:STATE

同じグループの命令を続けて記述する場合

本機器は,実行している命令がどの階層の命令であるかを記憶し,次に送信した命令も同じ階層に属しているものと仮定して解析を行っています。したがって,同じグループの命令は,共通のヘッダの部分を省略することができます。

例INPUT:DATA:TRIG:MODE MAN;

LEVEL 1.000V<PMT>

違うグループの命令を続けて記述する場合

グループが違う命令を後ろに記述するときは,ヘッダの先頭に「:」(コロン)を付けます。

例MEASURE:FUNCTION DTOC;:DISPLAY:

SCALE R10<PMT>

単純ヘッダを続けて記述する場合

他の命令に単純ヘッダを続けるときは,単純ヘッダの先頭に「:」(コロン)を付けます。

例MEASURE:FUNCTION DTOC;:START<PMT>

共通コマンドを続けて記述する場合

IEEE 488.2-1992で定義された共通コマンドは,階層には無関係です。「:」(コロン)をつける必要はありません。

例MEASURE:FUNCTION DTOC;*CLS<PMT>

コマンド間を<PMT>で区切った場合

ターミネータで区切ると,2つのプログラムメッセージを送信することになります。したがって,同じグループでのコマンドを続ける場合でも,共通のヘッダを省略することはできません。例MEASURE:FUNCTION DTOC<PMT>MEASURE:

SPEED 1.0<PMT>

ヘッダの解釈の規則本機器は,受信したヘッダを次の規則に従って解釈します。・ニモニックのアルファベットの大文字/小文字は区別しません。例 「MEASure」 -> 「measure」「Measure」でも可

・ニモニック表記の小文字の部分は省略できます。例 「MEASure」 -> 「measure」または「meas」

・ヘッダの最後の「?」(クエスチョンマーク)は,クエリであることを示します。「?」は省略できません。例 「MEASure?」 -> 最小の省略形は「MEAS?」

・ニモニックの最後に付いている<x> (数値)を省略すると,x = 1 と解釈します。例 「FILTer<x>」 -> 「FILT」とすると

「FILTer1」の意味・ []で囲まれた部分は省略できます。例 INPut:PLL[:MODE] 1

INPut:PLL 1 でも可ただし上位クエリの場合,最後の部分は省略できません。

16.1 プログラム形式

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16-5IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

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8

7

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10

15

14

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1616

16.1.4 応答

コントローラが「?」の付いた命令であるクエリを送信すると,本機器はそのクエリに対する応答メッセージを返します。

16.1.5 データ

データデータとは,ヘッダの後ろにスペースを空けて記述する条件や数値です。データは次のように分類されます。

表記 意味例

<整数> -125 –1

<固定小数点数> -125.0 –.90

<浮動小数点数>* -125.0E+0 –9E–1

<数値> <整数>,<固定小数点数>,<浮動小数点数>のどれでも可

<電圧> 電圧単位(V)を付加できる<数値>-1.25mV

<電流> 電流単位(A)を付加できる<数値>-75.1E-2A

<時間> 時間単位(S)を付加できる<数値>360S

<2/8/16進数> #Bに続く2進数または#Qに続く8進数または#Hに続く16進数#B1101 #Q706 #H9F3C

<文字列> ダブルクォーテーション(")またはシングルクォーテーション(')に囲まれた文字列"Hello"

* <浮動小数点数>では,Eのあとに続く「+」は省略できます。

<乗数>

<数値>のあとに続けることができる<乗数>は下表のとおりです。

記号 読み 乗数

EX エクサ 1018

PE ペタ 1015

T テラ 1012

G ギガ 109

MA メガ 106

K キロ 103

M ミリ 10–3

U マイクロ 10–6

N ナノ 10–9

P ピコ 10–12

F フェムト 10–15

A アト 10–18

16.1 プログラム形式

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16-6 IM 765501-01

16.2 コマンド

16.2.1 コマンド一覧表

コマンド 機能 ページ

出力コマンド(OUTPutグループ)

:OUTPut

[:STATe] 1|0|ON|OFF|ZERO 出力状態(オン/オフ/ゼロ)の設定 16-13[:STATe]? 出力状態(オン/オフ/ゼロ)の問い合せ 16-13:PROGram 1|0|ON|OFF|PULSe プログラマブル出力状態(オン/オフ)の設定,パルス発生実行 16-13:PROGram? プログラマブル出力状態(オン/オフ)の問い合せ 16-13

発生コマンド(SOURceグループ)

:SOURce

:FUNCtion VOLTage|CURRent 発生ファンクション(電圧/電流)の設定 16-14:FUNCtion? 発生ファンクション(電圧/電流)の問い合せ 16-14:SHAPe DC|PULSe 発生モード(DC/パルス)の設定 16-14:SHAPe? 発生モード(DC/パルス)の問い合わせ 16-14:MODE FIXed|SWEep|LIST 発生パターン(定レベル/スイープ/プログラムスイープ)の設定 16-14:MODE? 発生パターン(定レベル/スイープ/プログラムスイープ)の問い合わせ 16-14:DELay <時間>|MINimum|MAXimum ソースディレイの設定 16-14:DELay? [MINimum|MAXimum] ソースディレイの問い合せ 16-14:PULSe

:WIDTh <時間>|MINimum|MAXimum

パルス発生時のパルス幅の設定 16-14:WIDTh? [MINimum|MAXimum] パルス発生時のパルス幅の問い合せ 16-14

:LIST

:SELect <文字列> プログラムスイープのパターンファイルの設定 16-14:SELect? プログラムスイープのパターンファイルの問い合せ 16-14:CATalog? プログラムスイープのパターンファイル一覧の問い合せ 16-15:DELete <文字列> プログラムスイープのパターンファイルの削除 16-15:DEFine <文字列>,<文字列> プログラムスイープのパターンファイルの作成 16-15

:VOLTage

:RANGe <電圧>|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

電圧発生レンジ(200mV/2V/12V/20V/30V/60V/110V)の設定 16-15:RANGe? [MINimum|MAXimum] 電圧発生レンジ(200mV/2V/12V/20V/30V/60V/110V)の問い合わせ 16-15

:AUTO <Boolean> 発生オートレンジ(オン/オフ)の設定 16-15:AUTO? 発生オートレンジ(オン/オフ)の問い合わせ 16-15

:LEVel <電圧>|MINimum|MAXimum

電圧発生レベル値の設定 16-16:LEVel?[MINimum|MAXimum] 電圧発生レベル値の問い合わせ 16-16:PBASe <電圧>|MINimum|MAXimum

電圧パルス発生時のパルスベース値の設定 16-16:PBASe? [MINimum|MAXimum] 電圧パルス発生時のパルスベース値の問い合わせ 16-16:PROTection

[:STATe] 1|0|ON|OFF リミッタ状態(オン/オフ)の設定 16-16[:STATe]? リミッタ状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-16:LINKage 1|0|ON|OFF リミッタトラッキング状態(オン/オフ)の設定 16-16:LINKage? リミッタトラッキング状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-16:ULIMit <電圧>|MINimum|MAXimum

(電流発生時)電圧上限リミッタ値の設定 16-16:ULIMit? [MINimum|MAXimum]

(電流発生時)電圧上限リミッタ値の問い合わせ 16-16:LLIMit <電圧>|MINimum|MAXimum

(電流発生時)電圧下限リミッタ値の設定 16-17

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16-7IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.2 コマンド

コマンド 機能 ページ

:LLIMit? [MINimum|MAXimum]

(電流発生時)電圧下限リミッタ値の問い合わせ 16-17:SWEep

:SPACing LINear|LOGarithmic

スイープモード(リニア/ログ)の設定 16-17:SPACing? 電圧スイープのスイープモード(リニア/ログ)の問い合わせ 16-17:STARt <電圧>|MINimum|MAXimum

電圧スイープのスタート値の設定 16-17:STARt? [MINimum|MAXimum]電圧スイープのスタート値の問い合わせ 16-17:STOP <電圧>|MINimum|MAXimum

電圧スイープのストップ値の設定 16-17:STOP? [MINimum|MAXimum] 電圧スイープのストップ値の問い合わせ 16-17:STEP <電圧>|MINimum|MAXimum

電圧スイープの(リニアスイープ)ステップ値の設定 16-17:STEP? [MINimum|MAXimum] 電圧スイープの(リニアスイープ)ステップ値の問い合わせ 16-17:POINts <整数>|MINimum|MAXimum

電圧スイープの(ログスイープ)ステップ数の設定 16-18:POINts? [MINimum|MAXimum]

電圧スイープの(ログスイープ)ステップ数の問い合わせ 16-18:ZERO

:IMPedance HIGH|LOW 電圧発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)の設定 16-18:IMPedance? 電圧発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)の問い合わせ 16-18:OFFset <電圧> 電圧発生時のゼロ発生オフセット値の設定 16-18:OFFset? 電圧発生時のゼロ発生オフセット値の問い合わせ 16-18

:CURRent

:RANGe <電流>|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

電流発生レンジ(2µA/200µA/2mA/20mA/200mA/0.5A/1A/2A/3A)の設定16-18:RANGe? [MINimum|MAXimum] 電流発生レンジ(2µA/200µA/2mA/20mA/200mA/0.5A/1A/2A/3A)の設定16-18

:AUTO 1|0|ON|OFF 発生オートレンジ(オン/オフ)の設定 16-18:AUTO? 発生オートレンジ(オン/オフ)の問い合わせ 16-18

:LEVel <電流>|MINimum|MAXimum

電流発生レベル値の設定 16-19:LEVel? [MINimum|MAXimum] 電流発生レベル値の問い合わせ 16-19:PBASe <電流>|MINimum|MAXimum

電流パルス発生時のパルスベース値の設定 16-19:PBASe? [MINimum|MAXimum] 電流パルス発生時のパルスベース値の問い合わせ 16-19:PROTection

[:STATe] 1|0|ON|OFF リミッタ状態(オン/オフ)の設定 16-19[:STATe]? リミッタ状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-19:LINKage 1|0|ON|OFF リミッタトラッキング状態(オン/オフ)の設定 16-19:LINKage? リミッタトラッキング状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-19:ULIMit <電流>|MINimum|MAXimum

(電圧発生時)電流上限リミッタ値の設定 16-19:ULIMit? [MINimum|MAXimum]

(電圧発生時)電流上限リミッタ値の問い合わせ 16-19:LLIMit <電流>|MINimum|MAXimum

(電圧発生時)電流下限リミッタ値の設定 16-20:LLIMit? [MINimum|MAXimum]

(電圧発生時)電流下限リミッタ値の問い合わせ 16-20:SWEep

:SPACing LINear|LOGarithmic

スイープモード(リニア/ログ)の設定 16-20:SPACing? 電流スイープのスイープモード(リニア/ログ)の問い合わせ 16-20:STARt <電流>|MINimum|MAXimum

電流スイープのスタート値の設定 16-20:STARt? [MINimum|MAXimum]電流スイープのスタート値の問い合わせ 16-20

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16-8 IM 765501-01

コマンド 機能 ページ

:STOP <電流>|MINimum|MAXimum

電流スイープのストップ値の設定 16-20:STOP? [MINimum|MAXimum] 電流スイープのストップ値の問い合わせ 16-20:STEP <電流>|MINimum|MAXimum

電流スイープの(リニアスイープ)ステップ値の設定 16-21:STEP? [MINimum|MAXimum] 電流スイープの(リニアスイープ)ステップ値の問い合わせ 16-21:POINts <整数>|MINimum|MAXimum

電流スイープの(ログスイープ)ステップ数の設定 16-21:POINts? [MINimum|MAXimum]

電流スイープの(ログスイープ)ステップ数の問い合わせ 16-21:ZERO

:IMPedance HIGH|LOW 電流発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)の設定 16-21:IMPedance? 電流発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)の問い合わせ 16-21:OFFset <電流> 電流発生時のゼロ発生オフセット値の設定 16-21:OFFset? 電流発生時のゼロ発生オフセット値の問い合わせ 16-21

スイープコマンド(SWEepグループ)

:SWEep

:TRIGger スイープスタート 16-22:COUNt <整数>|INFinity|MINimum|MAXimum

スイープの繰り返し回数の設定 16-22:COUNt? [MINimum|MAXimum] スイープの繰り返し回数の問い合わせ 16-22:LAST KEEP|RETurn スイープの終端モード(レベル維持/初期レベル)の設定 16-22:LAST? スイープの終端モード(レベル維持/初期レベル)の問い合わせ 16-22

測定コマンド(SENSeグループ)

:SENSe

[:STATe] 1|0|ON|OFF 測定状態(オン/オフ)の設定 16-23[:STATe]? 測定状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-23:FUNCtion VOLTage|CURRent|RESistance

測定ファンクション(電圧/電流/抵抗)の設定 16-23:FUNCtion? 測定ファンクション(電圧/電流/抵抗)の問い合わせ 16-23:RANGe

:AUTO 1|0|ON|OFF 測定オートレンジ(オン/オフ)の設定 16-23:AUTO? 測定オートレンジ(オン/オフ)の問い合わせ 16-23

:ITIMe <時間>|PLC|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

積分時間の設定 16-23:ITIMe? [PLC|MINimum|MAXimum]積分時間の問い合わせ 16-23:DELay <時間>|MINimum|MAXimum

メジャーディレイの設定 16-23:DELay? [MINimum|MAXimum] メジャーディレイの問い合わせ 16-23:AZERo

[:STATe] 1|0|ON|OFF オートゼロ状態(オン/オフ)の設定 16-23[:STATe]? オートゼロ状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-23:EXECute オートゼロ実行 16-24

:AVERage

[:STATe] 1|0|ON|OFF アベレージ状態(オン/オフ)の設定 16-24[:STATe]? アベレージ状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-24:MODE BLOCk|MOVing アベレージモード(ブロック/移動平均)の設定 16-24:MODE? アベレージモード(ブロック/移動平均)の問い合わせ 16-24:COUNt <整数>|MINimum|MAXimum

アベレージ回数の設定 16-24:COUNt? [MINimum|MAXimum] アベレージ回数の問い合わせ 16-24

:ACHange 1|0|ON|OFF オートV/Iモード(オン/オフ)の設定 16-24:ACHange? オートV/Iモード(オン/オフ)の問い合わせ 16-24:RSENse 1|0|ON|OFF 4線測定(リモートセンス)の状態(オン/オフ)の設定 16-24

16.2 コマンド

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16-9IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

コマンド 機能 ページ

:RSENse? 4線測定の状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-24

トリガコマンド(TRIGgerグループ)

:TRIGger

:SOURce TIMer|EXTernal|IMMediate

トリガソース(定周期タイマ/外部トリガ/トリガ待ちなし)の設定 16-25:SOURce? トリガソース(定周期タイマ/外部トリガ/トリガ待ちなし)の問い合わせ 16-25:TIMer <時間>|MINimum|MAXimum 定周期タイマの周期の設定 16-25:TIMer? [MINimum|MAXimum] 定周期タイマの周期の問い合わせ 16-25

演算コマンド(CALCulateグループ)

:CALCulate

:NULL

[:STATe] 1|0|ON|OFF NULL演算の状態(オン/オフ)の設定 16-26[:STATe]? NULL演算の状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-26:OFFSet <数値> NULL演算のオフセット値の設定 16-26:OFFSet? NULL演算のオフセット値の問い合わせ 16-26

:MATH

[:STATe] 1|0|ON|OFF 数式演算の状態(オン/オフ)の設定 16-26[:STATe]? 数式演算の状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-26:SELect <文字列> 数式演算の定義ファイルの設定 16-26:SELect? 数式演算の定義ファイルの問い合わせ 16-26:CATalog? 数式演算の定義ファイル一覧の問い合わせ 16-26:DELete <文字列> 数式演算の定義ファイルの削除 16-26:DEFine <文字列>,<文字列> 数式演算の定義ファイルの作成 16-26:PARameter

:A <数値> 数式演算パラメータAの設定 16-27:A? 数式演算パラメータAの問い合わせ 16-27:B <数値> 数式演算パラメータBの設定 16-27:B? 数式演算パラメータBの問い合わせ 16-27:C <数値> 数式演算パラメータCの設定 16-27:C? 数式演算パラメータCの問い合わせ 16-27

:LIMit

[:STATe] 1|0|ON|OFF 比較演算の状態(オン/オフ)の設定 16-27[:STATe]? 比較演算の状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-27:UPPer <数値>|MINimum|MAXimum

比較演算の上限値の設定 16-27:UPPer? [MINimum|MAXimum] 比較演算の上限値の問い合わせ 16-27:LOWer <数値>|MINimum|MAXimum

比較演算の下限値の設定 16-27:LOWer? [MINimum|MAXimum] 比較演算の下限値の問い合わせ 16-27

ストア/リコールコマンド(TRACeグループ)

:TRACe

[:STATe] 1|0|ON|OFF ストアの状態(オン/オフ)の設定 16-28[:STATe]? ストアの状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-28:AUTO 1|0|ON|OFF オートストアの状態(オン/オフ)の設定 16-28:AUTO? オートストアの状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-28:POINts <整数>|MINimum|MAXimumストア点数の設定 16-28:POINts? [MINimum|MAXimum] ストア点数の問い合わせ 16-28:ACTual? 実際にストアされた点数の問い合わせ 16-28:CALCulate

:MINimum? ストアされた測定値の最小値の問い合わせ 16-28:MAXimum? ストアされた測定値の最大値の問い合わせ 16-28:AVERage? ストアされた測定値の平均値の問い合わせ 16-28:SDEViation? ストアされた測定値の標準偏差の問い合わせ 16-28

16.2 コマンド

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16-10 IM 765501-01

コマンド 機能 ページ

:DATA

:NUMBer <整数>|MINimum|MAXimum|UP|DOWN

ストアデータ番号の設定 16-29:NUMBer? [MINimum|MAXimum] ストアデータ番号の問い合わせ 16-29:TIME? ストアデータのタイムスタンプの問い合わせ 16-29:SOURce? ストアデータ発生値の問い合わせ 16-29[:SENSe]? ストアデータ測定値の問い合わせ 16-29:SETup? ストアデータセットアップニモニックの問い合わせ 16-29

:MONLy 1|0|ON|OFF メジャーオンリーの状態(オン/オフ)の設定 16-29:MONLy? メジャーオンリーの状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-29

外部入出力コマンド(ROUTeグループ)

:ROUTe

:BNCI

:SELect TRIGger|SWEep|CONTrol

BNC入力選択(トリガ入力/スイープ開始入力/制御入力)の設定 16-30:SELect? BNC入力選択(トリガ入力/スイープ開始入力/制御入力)の問い合わせ 16-30:CONTrol ILOCk|OUTPut|ZERO BNC制御入力選択(インターロック/出力制御/ゼロ制御)の設定 16-30:CONTrol? BNC制御入力選択(インターロック/出力制御/ゼロ制御)の問い合わせ 16-30

:BNCO

:SELect TRIGger|SWEep|CONTrol

BNC出力選択(トリガ出力/スイープ同期出力/制御出力)の設定 16-30:SELect? BNC出力選択(トリガ出力/スイープ同期出力/制御出力)の問い合わせ 16-30:TRIGger ORIGin|SCHange|MBEGin|MEND|PEND

BNCトリガ出力発生タイミング(トリガ/ソース変化/測定開始/測定終了/ 16-30パルス終了)の設定

:TRIGger? BNCトリガ出力発生タイミング(トリガ/ソース変化/測定開始/測定終了/ 16-30パルス終了)の問い合わせ

:SWEep ORIGin|TURN|ALL BNCスイープ同期出力発生タイミング(スイープ開始/1周期終了/ 16-30全スイープ終了)の設定

:SWEep? BNCスイープ同期出力発生タイミング(スイープ開始/1周期終了/ 16-30全スイープ終了)の問い合わせ

:CONTrol ILOCk|OUTPut|ZERO|PROGram

制御出力選択(インターロック/出力制御/ゼロ制御/プログラマブル)の設定 16-30:CONTrol? 制御出力選択(インターロック/出力制御/ゼロ制御/プログラマブル)の 16-30

問い合わせ:DIO5 OUTPut|ZERO 外部入出力コネクタ5ピン(トリガ入力)の機能(出力制御/ゼロ制御)の設定 16-31:DIO5? 外部入出力コネクタ5ピン(トリガ入力)の機能(出力制御/ゼロ制御)の

問い合わせ 16-31:DIO6 ORIGin|SCHange|MBEGin|MEND|PEND

外部入出力コネクタ6ピン(トリガ出力)の機能(トリガ開始点/ソース変化/ 16-31測定開始/測定終了/パルス終了)の設定

:DIO6? 外部入出力コネクタ6ピン(トリガ出力)の機能(トリガ開始点/ソース変化/ 16-31測定開始/測定終了/パルス終了)の問い合わせ

:DIO7 ORIGin|TURN|ALL 外部入出力コネクタ7ピン(スイープ同期出力)の機能(スイープ開始点/ 16-311周期終了/全スイープ終了)の設定

:DIO7? 外部入出力コネクタ7ピン(スイープ同期出力)の機能(スイープ開始点/ 16-311周期終了/全スイープ終了)の問い合わせ

:DIO8 ILOCk|OUTPut|ZERO 外部入出力コネクタ8ピン(制御出力)の機能(インターロック/出力制御/ 16-31ゼロ制御)の設定

:DIO8? 外部入出力コネクタ8ピン(制御出力)の機能(インターロック/出力制御/ 16-31ゼロ制御)の問い合わせ

16.2 コマンド

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16-11IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.2 コマンド

コマンド 機能 ページ

システムコマンド(SYSTemグループ)

:SYSTem

:DISPlay

[:STATe] 1|0|ON|OFF ディスプレイの状態(オン/オフ)の設定 16-32[:STATe]? ディスプレイの状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-32:BRIGht <整数>|MINimum|MAXimum

ディスプレイの輝度の設定 16-32:BRIGht? [MINimum|MAXimum] ディスプレイの輝度の問い合わせ 16-32

:CLOCk

:DATE <文字列> 日付の設定 16-32:DATE? 日付の問い合わせ 16-32:TIME <文字列> 時刻の設定 16-32:TIME? 時刻の問い合わせ 16-32:TZONe <文字列> タイムゾーンの設定 16-32:TZONe? タイムゾーンの問い合わせ 16-32

:SETup

:SAVE <文字列> 設定情報保存 16-32:LOAD <文字列> 設定情報読み込み 16-32:CATalog? 設定情報ファイル一覧の問い合わせ 16-32:DELete<文字列> 設定情報ファイルの削除 16-32:PON <文字列> 電源投入時設定情報の設定 16-33:PON? 電源投入時設定情報の問い合わせ 16-33

:ERRor? 発生エラーコードとメッセージ内容の問い合わせ 16-33:REMote リモート状態遷移 16-33:LOCal ローカル状態遷移 16-33:KLOCk 1|0|ON|OFF キーロック状態(オン/オフ)の設定 16-33:KLOCk? キーロック状態(オン/オフ)の問い合わせ 16-33:BEEPer

[:STATe] 1|0|ON|OFF ビープ音(オン/オフ)の設定 16-33[:STATe]? ビープ音(オン/オフ)の問い合わせ 16-33

:LFRequency 50|60 電源周波数(50Hz/60Hz)の設定 16-33:LFRequency? 電源周波数(50Hz/60Hz)の問い合わせ 16-33:WAIT <時間> 指定時間,コマンド解釈を待たせる 16-33:COMMunicate

:GPIB

:ADDRess <整数> GP-IBアドレスの設定 16-33:ADDRess? GP-IBアドレスの問い合わせ 16-33

:RS232

:BAUDrate 9600|14400|19200|38400|57600|115200

RS-232ボーレート(9600bps~115200bps)の設定 16-34:BAUDrate? RS-232ボーレート(9600bps~115200bps)の問い合わせ 16-34:DLENgth 7|8 RS-232データ長(7bit/8bit)の設定 16-34:DLENgth? RS-232データ長(7bit/8bit)の問い合わせ 16-34:PARity NONE|EVEN|ODD RS-232パリティ(なし/偶数/奇数)の設定 16-34:PARity? RS-232パリティ(なし/偶数/奇数)の問い合わせ 16-34:SBITs 1|2 RS-232ストップビット(1bit/2bit)の設定 16-34:SBITs? RS-232ストップビット(1bit/2bit)の問い合わせ 16-34:PACE NONE|XON|HARDware RS-232フロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS)の設定 16-34:PACE? RS-232フロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS)の問い合わせ 16-34:TERMinator CR|LF|CRLF RS-232返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)の設定 16-34:TERMinator? RS-232返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)の問い合わせ 16-34

:ETHer

:MAC? イーサネット通信のMACアドレスの問い合わせ 16-34:PORT? イーサネット通信のコマンドソケットポート番号の問い合わせ 16-35:DHCP 1|0|ON|OFF イーサネット通信のDHCP(オン/オフ)の設定 16-35

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16-12 IM 765501-01

16.2 コマンド

コマンド 機能 ページ

:DHCP? イーサネット通信のDHCP(オン/オフ)の問い合わせ 16-35:IP <文字列> イーサネット通信のIPアドレスの設定 16-35:IP? イーサネット通信のIPアドレスの問い合わせ 16-35:MASK <文字列> イーサネット通信のネットマスクの設定 16-35:MASK? イーサネット通信のネットマスクの問い合わせ 16-35:GATE <文字列> イーサネット通信のデフォルトゲートウェイの設定 16-35:GATE? イーサネット通信のデフォルトゲートウェイの設定 16-35:TERMinator CR|LF|CRLF イーサネット通信の返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)の設定 16-35:TERMinator? イーサネット通信の返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)の

問い合わせ 16-35

測定値読み出しコマンド(INITiate,FETCh,READグループ)

:INITiate 新規測定実行 16-36:FETCh? 測定結果の問い合わせ 16-36:READ? 新規測定実行と測定結果の問い合わせ 16-36

ステータスコマンド(STATusグループ)

:STATus

:SOURce

:CONDition? 発生イベント条件レジスタの問い合わせ 16-37:EVENt? 発生イベントレジスタの問い合わせ/クリア 16-37:ENABle <整数>|<2/8/16進数> 発生イベントイネーブルレジスタの設定 16-37:ENABle? 発生イベントイネーブルレジスタの問い合わせ 16-37

:SENSe

:CONDition? 測定イベント条件レジスタの問い合わせ 16-37:EVENt? 測定イベントレジスタの問い合わせ/クリア 16-37:ENABle <整数>|<2/8/16進数> 測定イベントイネーブルレジスタの設定 16-37:ENABle? 測定イベントイネーブルレジスタの問い合わせ 16-37

共通コマンド

*IDN? 機種の問い合わせ 16-38*OPT? オプションの問い合わせ 16-38*TRG トリガ発生 16-38*CAL? キャリブレーション実行と結果の問い合わせ 16-38*TST? セルフテスト実行と結果の問い合わせ 16-38*RST 設定の初期化(工場出荷状態に戻す) 16-38*SAV 1|2|3|4 設定の保存 16-38*RCL 1|2|3|4 保存された設定の読み出し 16-38*CLS イベントレジスタ,エラーキューのクリア 16-38*STB? ステータスバイトの問い合わせとSRQのクリア 16-38*SRE <整数>|<2/8/16進数> サービスリクエストイネーブルレジスタの設定 16-38*SRE? サービスリクエストイネーブルレジスタの問い合わせ 16-38*ESR? 標準イベントレジスタの問い合わせ/クリア 16-39*ESE <整数>|<2/8/16進数> 標準イベントイネーブルレジスタの設定 16-39*ESE? 標準イベントイネーブルレジスタの問い合わせ 16-39*OPC それ以前の全コマンド実行の完了で標準イベントOPCを発生 16-39*OPC? それ以前の全コマンド実行の完了後,応答作成 16-39*WAI オーバーラップコマンドの完了待ち 16-39

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16-13IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

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7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.2.2 出力コマンド(OUTPutグループ)

16.2 コマンド

:OUTPut[:STATe]

機能 出力状態(オン/オフ/ゼロ)を設定/問い合わせします。

構文 :OUTPut[:STATe] 1|0|ON|OFF|ZERO

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。ZERO=ゼロにします。:OUTPut[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフZERO=現在はゼロ

例 :OUTP ON

:OUTP:STAT ZERO

:OUTP:STAT?

解説 オン/オフは出力リレーのオン/オフを意味します。ゼロはゼロ状態を表し,この定義はコマンド「:SOURce:VOLTage:ZERO」または「:SOURce:CURRent:ZERO」で行います。

:OUTPut:PROGram

機能 プログラマブル出力状態(オン/オフ)の設定/問い合わせ,またはパルス発生を行います。

構文 :OUTPut:PROGram 1|0|ON|OFF|PULSe

1またはON=オン(Lo)にします。0またはOFF=オフ(High)にします。PULSe=10µsのパルスを発生させます。:OUTPut:PROGram?

→ 1=現在はオン(Lo)0=現在はオフ(High)

例 :OUTP:PROG 1

:OUTP:PROG PULS

:OUTP:PROG?

解説 ここでいうプログラマブル出力は外部入出力コネクタの9ピンのことです。また,コマンド「:ROUTe:BOUT:SELect CONTrol;CONTrol

PROGram」によりBNC出力がプログラマブル出力に指定されている場合,BNC出力にも同じものが出力されます。

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16-14 IM 765501-01

16.2.3 発生コマンド(SOURceグループ)

16.2 コマンド

:SOURce:DELay

機能 ソースディレイを設定/問い合わせします。構文 :SOURce:DELay <時間>|MINimum|MAXimum

<時間>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:DELay? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <時間>

例 :SOUR:DEL 2.5E-3

:SOUR:DEL MIN

:SOUR:DEL?

:SOUR:DEL? MAX

:SOURce:PULSe:WIDTh

機能 パルス発生時のパルス幅を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:PULSe:WIDTh <時間>|MINimum|

MAXimum

<時間>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:PULSe:WIDTh? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <時間>

例 :SOUR:PULS:WIDT 0.75

:SOUR:PULS:WIDT MIN

:SOUR:PULS:WIDT?

:SOUR:PULS:WIDT? MAX

:SOURce:LIST:SELect

機能 プログラムスイープのパターンファイルを設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:LIST:SELect <文字列>

<文字列>=設定するファイル名:SOURce:LIST:SELect?

→ <文字列>=現在のファイル名例 :SOUR:LIST:SEL "Test.csv"

:SOUR:LIST:SEL?

解説 GS610ROMディスクのPROGRAMディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:SOURce:FUNCtion

機能 発生ファンクション(電圧/電流)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent

VOLTage=電圧発生にします。CURRent=電流発生にします。:SOURce:FUNCtion?

→ VOLT=現在は電圧CURR=現在は電流

例 :SOUR:FUNC VOLT

:SOUR:FUNC?

解説 発生ファンクションを変えると出力(:OUTPut:STATe)が自動的にOFFになります。

:SOURce:SHAPe

機能 発生モード(DC/パルス)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:SHAPe DC|PULSe

DC=DCにします。PULSe=パルスにします。:SOURce:SHAPe?

→ DC=現在はDCPULS=現在はパルス

例 :SOUR:SHAP PULS

:SOUR:SHAP?

解説 この機能はフロントパネルのMODEに相当します。

:SOURce:MODE

機能 発生パターン(定レベル/スイープ/プログラムスイープ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:MODE FIXed|SWEep|LIST

FIXed=定レベル(スイープオフ)にします。SWEep=スイープ(リニアまたはログスイープ)にします。LIST=プログラムスイープにします。:SOURce:MODE?

→ FIX=現在は定レベル(スイープオフ)SWE=現在はスイープ(リニアまたはログスイープ)LIST=現在はプログラムスイープ

例 :SOUR:MODE LIST

:SOUR:MODE?

解説 この機能はフロントパネルのSWEEPに相当しますが,スイープモードのリニア/ログ指定は":SOURce:VOLTage:SWEep:SPACing"または":SOURce:CURRent:SWEep:SPACing"で指定します。

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16-15IM 765501-01

通信コマンド

3

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7

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1616

:SOURce:LIST:CATalog?

機能 プログラムスイープのパターンファイル一覧を問い合わせます。

構文 :SOURce:LIST:CATalog?

→ <文字列>[,<文字列>[,<文字列> ... ]]=パターンファイル一覧。または NONE=パターンファイルが1つもないことを表します。

例 :SOUR:LIST:CAT?

解説 パターンファイルとは,GS610ROMディスクのPROGRAMディレクトリにあるファイルを指します。

:SOURce:LIST:DELete

機能 プログラムスイープのパターンファイルを削除します。

構文 :SOURce:LIST:DELete <文字列>

<文字列>=削除するファイル名例 :SOUR:LIST:DEL "Test.csv"

解説 GS610ROMディスクのPROGRAMディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:SOURce:LIST:DEFine

機能 プログラムスイープのパターンファイルを作成します。

構文 :SOURce:LIST:DEFine <文字列>,<文字列>

<文字列>=作成するファイル名<文字列>=ファイルに書き込む内容

例 :SOUR:LIST:DEF "Sample.csv",

"1.0 2.0 "RFCL

RFCL

解説 ファイルはGS610ROMディスクのPROGRAMディレクトリに作成されます。すでに存在するファイル名で作成するとファイルは上書きされます。

:SOURce:VOLTage:RANGe

機能 電圧発生レンジ(200mV/2V/12V/20V/30V/60V/110V)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:RANGe <電圧>|MINimum|

MAXimum|UP|DOWN

<電圧>=指定値を含む最も小さいレンジに設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。UP=レンジを1つ上げます。DOWN=レンジを1つ下げます。:SOURce:VOLTage:RANGe? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:RANG 20

:SOUR:VOLT:RANG DOWN

:SOUR:VOLT:RANG?

:SOUR:VOLT:RANG? MIN

解説 「SOURce:VOLTage:RANGe:AUTO ON」によってオートレンジがオンの場合,レンジ設定が変更されると自動的にオートレンジが解除されます。

:SOURce:VOLTage:RANGe:AUTO

機能 発生オートレンジ(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:RANGe:AUTO 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:VOLTage:RANGe:AUTO?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:VOLT:RANG:AUTO ON

:SOUR:VOLT:RANG:AUTO?

解説 このコマンドと":SOURce:CURRent:RANGe:AUTO"は同じ働きをします。

16.2 コマンド

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16-16 IM 765501-01

:SOURce:VOLTage:LEVel

機能 電圧発生レベルを設定/問い合わせします。構文 :SOURce:VOLTage:LEVel <電圧>|MINimum|

MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:LEVel? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:LEV -99.999

:SOUR:VOLT:LEV MAX

:SOUR:VOLT:LEV?

:SOUR:VOLT:LEV? MAX

:SOURce:VOLTage:PBASe

機能 電圧パルス発生時のパルスベース値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:PBASe <電圧>|MINimum|

MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:PBASe? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:PBAS -0.5

:SOUR:VOLT:PBAS MAX

:SOUR:VOLT:PBAS?

:SOUR:VOLT:PBAS? MAX

:SOURce:VOLTage:PROTection[:STATe]

機能 リミッタ状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:PROTection[:STATe]

1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:VOLTage:PROTection[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:VOLT:PROT:STAT OFF

:SOUR:VOLT:PROT:STAT?

解説 このコマンドと「:SOURce:CURRent:

PROTection[:STATe]」は同じ働きをします。

:SOURce:VOLTage:PROTection:LINKage

機能 リミッタトラッキング状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:PROTection:LINKage

1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:VOLTage:PROTection:LINKage?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:VOLT:PROT:LINK OFF

:SOUR:VOLT:PROT:LINK?

解説 このコマンドと「:SOURce:CURRent:

PROTection:LINKage」は同じ働きをします。

:SOURce:VOLTage:PROTection:ULIMit

機能 (電流発生時)電圧上側リミッタ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:PROTection:ULIMit <

電圧>|MINimum|MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:PROTection:ULIMit?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:PROT:ULIM 75.0

:SOUR:VOLT:PROT:ULIM MAX

:SOUR:VOLT:PROT:ULIM?

:SOUR:VOLT:PROT:ULIM? MAX

解説 電圧リミッタは,発生ファンクションが電流のとき「:SOURce:FUNCtion CURRent」に働く機能であることに注意してください。

16.2 コマンド

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16-17IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:SOURce:VOLTage:PROTection:LLIMit

機能 (電流発生時)電圧下側リミッタ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:PROTection:LLIMit <

電圧>|MINimum|MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:PROTection:LLIMit?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:PROT:LLIM -25.0

:SOUR:VOLT:PROT:LLIM MIN

:SOUR:VOLT:PROT:LLIM?

:SOUR:VOLT:PROT:LLIM? MIN

解説 電圧リミッタは,発生ファンクションが電流のとき「:SOURce:FUNCtion CURRent」に働く機能であることに注意してください。

:SOURce:VOLTage:SWEep:SPACing機能 スイープモード(リニア/ログ)を設定/問い合わせ

します。構文 :SOURce:VOLTage:SWEep:SPACing LINear|

LOGarithmic

LINear=リニアにします。LOGarithmic=ログにします。:SOURce:VOLTage:SWEep:SPACing?

→ LIN=現在はリニアLOG=現在はログ

例 :SOUR:VOLT:SWE:SPAC LIN

:SOUR:VOLT:SWE:SPAC?

解説 この設定は,発生パターンがスイープ「:SOURce:MODE SWEep」のときに利用されます。また,このコマンドと「:SOURce:

CURRent:SWEep:SPACing」は同じ働きをします。

:SOURce:VOLTage:SWEep:STARt

機能 電圧スイープのスタート値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:SWEep:STARt <電圧>|

MINimum|MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:SWEep:STARt? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:SWE:STAR 0.05

:SOUR:VOLT:SWE:STAR MIN

:SOUR:VOLT:SWE:STAR?

:SOUR:VOLT:SWE:STAR? MIN

:SOURce:VOLTage:SWEep:STOP

機能 電圧スイープのストップ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:SWEep:STOP <電圧>|

MINimum|MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:SWEep:STOP? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:SWE:STOP 12.5

:SOUR:VOLT:SWE:STOP MAX

:SOUR:VOLT:SWE:STOP? MAX

:SOURce:VOLTage:SWEep:STEP

機能 電圧スイープの(リニアスイープ)ステップ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:SWEep:STEP <電圧>|

MINimum|MAXimum

<電圧>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:SWEep:STEP? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電圧>

例 :SOUR:VOLT:SWE:STEP 1.25

:SOUR:VOLT:SWE:STEP MIN

:SOUR:VOLT:SWE:STEP?

:SOUR:VOLT:SWE:STEP? MIN

解説 この設定は,リニアスイープ「:SOURce:

VOLTage:SWEep:SPACing LINear」のときに利用されます。

16.2 コマンド

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16-18 IM 765501-01

:SOURce:VOLTage:SWEep:POINts

機能 電圧スイープの(ログスイープ)ステップ数を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:SWEep:POINts <整数>|

MINimum|MAXimum

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:SWEep:POINts?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :SOUR:VOLT:SWE:POIN 100

:SOUR:VOLT:SWE:POIN MAX

:SOUR:VOLT:SWE:POIN?

:SOUR:VOLT:SWE:POIN? MAX

解説 この設定は,ログスイープ「:SOURce:

VOLTage:SWEep:SPACing LOGarithmic」のときに利用されます。

:SOURce:VOLTage:ZERO:IMPedance

機能 電圧発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:ZERO:IMPedance HIGH|

LOW

HIGH=ハイインピーダンスにします。LOW=ローインピーダンスにします。:SOURce:VOLTage:ZERO:IMPedance?

→ HIGH=現在はハイインピーダンスLOW=現在はローインピーダンス

例 :SOUR:VOLT:ZERO:IMP LOW

:SOUR:VOLT:ZERO:IMP?

:SOURce:VOLTage:ZERO:OFFset

機能 電圧発生時のゼロ発生オフセット値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:VOLTage:ZERO:OFFSet <電圧>

<電圧>=指定電圧に設定します。:SOURce:VOLTage:ZERO:OFFSet?

→ <電圧>例 :SOUR:VOLT:ZERO:OFFS -0.3

:SOUR:VOLT:ZERO:OFFS?

:SOURce:CURRent:RANGe

機能 電流発生レンジ(20µA/200µA/2mA/20mA/200mA/0.5A/1A/2A/3A)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:RANGe <電流>|MINimum|

MAXimum|UP|DOWN

<電流>=指定値を含む最も小さいレンジに設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。UP=レンジを1つ上げます。DOWN=レンジを1つ下げます。:SOURce:CURRent:RANGe? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:RANG 200E-6

:SOUR:CURR:RANG MAX

:SOUR:CURR:RANG?

:SOUR:CURR:RANG? MAX

解説 「SOURce:CURRent:RANGe:AUTO ON」によってオートレンジがオンの場合,レンジ設定が変更されると自動的にオートレンジが解除されます。

:SOURce:CURRent:RANGe:AUTO

機能 発生オートレンジ(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:RANGe:AUTO 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:CURRent:RANGe:AUTO?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:CURR:RANG:AUTO ON

:SOUR:CURR:RANG:AUTO?

解説 このコマンドと「:SOURce:VOLTage:RANGe:

AUTO」は同じ働きをします。

16.2 コマンド

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16-19IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:SOURce:CURRent:LEVel

機能 電流発生レベルを設定/問い合わせします。構文 :SOURce:CURRent:LEVel <電流>|MINimum|

MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:VOLTage:LEVel? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:LEV 3.5E-6

:SOUR:CURR:LEV MIN

:SOUR:CURR:LEV?

:SOUR:CURR:LEV? MIN

:SOURce:CURRent:PBASe

機能 電流パルス発生時のパルスベース値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:PBASe <電流>|MINimum|

MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:PBASe? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:PBAS -0.5

:SOUR:CURR:PBAS MIN

:SOUR:CURR:PBAS?

:SOUR:CURR:PBAS? MIN

:SOURce:CURRent:PROTection[:STATe]

機能 リミッタ状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:PROTection[:STATe] 1|

0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:CURRent:PROTection[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:CURR:PROT:STAT OFF

:SOUR:CURR:PROT:STAT?

解説 このコマンドと「:SOURce:VOLTage:

PROTection[:STATe]」は同じ働きをします。

:SOURce:CURRent:PROTection:LINKage

機能 リミッタトラッキング状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:PROTection:LINKage 1|

0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SOURce:CURRent:PROTection:LINKage?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SOUR:CURR:PROT:LINK OFF

:SOUR:CURR:PROT:LINK?

解説 このコマンドと「:SOURce:VOLTage:

PROTection:LINKage」は同じ働きをします。

:SOURce:CURRent:PROTection:ULIMit

機能 (電圧発生時)電流上限リミッタ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:PROTection:ULIMit <

電流>|MINimum|MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:PROTection:ULIMit?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:PROT:ULIM 1.75

:SOUR:CURR:PROT:ULIM MAX

:SOUR:CURR:PROT:ULIM?

:SOUR:CURR:PROT:ULIM? MAX

解説 電流リミッタは発生ファンクションが電圧のとき「:SOURce:FUNCtion VOLTage」に働く機能であることに注意してください。

16.2 コマンド

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16-20 IM 765501-01

:SOURce:CURRent:PROTection:LLIMit

機能 (電圧発生時)電流下限リミッタ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:PROTection:LLIMit <

電流>|MINimum|MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:PROTection:LLIMit?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:PROT:LLIM -2.5

:SOUR:CURR:PROT:LLIM MIN

:SOUR:CURR:PROT:LLIM?

:SOUR:CURR:PROT:LLIM? MIN

解説 電流リミッタは発生ファンクションが電圧のとき「:SOURce:FUNCtion VOLTage」に働く機能であることに注意してください。

:SOURce:CURRent:SWEep:SPACing

機能 スイープモード(リニア/ログ)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:SWEep:SPACing LINear|

LOGarithmic

LINear=リニアにします。LOGarithmic=ログにします。:SOURce:CURRent:SWEep:SPACing?

→ LIN=現在はリニアLOG=現在はログ

例 :SOUR:CURR:SWE:SPAC LIN

:SOUR:CURR:SWE:SPAC?

解説 この設定は,発生パターンがスイープ「:SOURce:MODE SWEep」のときに利用されます。また,このコマンドと「:SOURce:

VOLTage:SWEep:SPACing」は同じ働きをします。

:SOURce:CURRent:SWEep:STARt

機能 電流スイープのスタート値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:SWEep:STARt <電流>|

MINimum|MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:SWEep:STARt?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:SWE:STAR 0.05

:SOUR:CURR:SWE:STAR MIN

:SOUR:CURR:SWE:STAR?

:SOUR:CURR:SWE:STAR? MIN

:SOURce:CURRent:SWEep:STOP

機能 電流スイープのストップ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:SWEep:STOP <電流>|

MINimum|MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:SWEep:STOP?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:SWE:STOP 1.25

:SOUR:CURR:SWE:STOP MAX

:SOUR:CURR:SWE:STOP?

:SOUR:CURR:SWE:STOP? MAX

16.2 コマンド

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16-21IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:SOURce:CURRent:SWEep:STEP

機能 電流スイープの(リニアスイープ)ステップ値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:SWEep:STEP <電流>|

MINimum|MAXimum

<電流>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:SWEep:STEP?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <電流>

例 :SOUR:CURR:SWE:STEP 1.25

:SOUR:CURR:SWE:STEP MIN

:SOUR:CURR:SWE:STEP?

:SOUR:CURR:SWE:STEP? MIN

解説 この設定は,リニアスイープ「:SOURce:

VOLTage:SWEep:SPACing LINear」のときに利用されます。

:SOURce:CURRent:SWEep:POINts

機能 電流スイープの(ログスイープ)ステップ数を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:SWEep:POINts <整数>|

MINimum|MAXimum

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SOURce:CURRent:SWEep:POINts?

[MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :SOUR:CURR:SWE:POIN 100

:SOUR:CURR:SWE:POIN MAX

:SOUR:CURR:SWE:POIN?

:SOUR:CURR:SWE:POIN? MAX

解説 この設定は,ログスイープ「:SOURce:

CURRent:SWEep:SPACing LOGarithmic」のときに利用されます。

:SOURce:CURRent:ZERO:IMPedance

機能 電流発生時のゼロ発生インピーダンス(ハイ/ロー)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:ZERO:IMPedance HIGH|

LOW

HIGH=ハイインピーダンスにします。LOW=ローインピーダンスにします。:SOURce:CURRent:ZERO:IMPedance?

→ HIGH=現在はハイインピーダンスLOW=現在はローインピーダンス

例 :SOUR:CURR:ZERO:IMP HIGH

:SOUR:CURR:ZERO:IMP?

16.2 コマンド

:SOURce:CURRent:ZERO:OFFset

機能 電流発生時のゼロ発生オフセット値を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:CURRent:ZERO:OFFSet <電流>

<電流>=指定電流に設定します。:SOURce:CURRent:ZERO:OFFSet?

→ <電流>例 :SOUR:CURR:ZERO:OFFS -0.3

:SOUR:CURR:ZERO:OFFS?

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16-22 IM 765501-01

16.2.4 スイープコマンド(SWEepグループ)

16.2 コマンド

:SWEep:TRIGger

機能 スイープをスタートします。構文 :SWEEp:TRIGger

例 :SWE:TRIG

解説 発生パターンがスイープ「:SOURce:MODE

SWEep」またはプログラムスイープ「:SOURce:MODE LIST」のとき有効です。

:SWEep:COUNt

機能 スイープの繰り返し回数を設定/問い合わせします。

構文 :SWEEp:COUNt <整数>|INFinity|

MINimum|MAXimum

<整数>=指定値に設定します。INFinity=無限大に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SWEEp:COUNt? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>=現在の回数

INF=現在は無限大例 :SWE:COUN 10

:SWE:COUN INF

:SWE:COUN MAX

:SWE:COUN?

:SWE:COUN? MAX

解説 発生パターンがスイープ「:SOURce:MODE

SWEep」またはプログラムスイープ「:SOURce:MODE LIST」のとき利用されます。

:SWEep:LAST

機能 スイープの終端モード(レベル維持/初期レベル)を設定/問い合わせします。

構文 :SWEEp:LAST KEEP|RETurn

KEEP=キープ(最終レベル維持)にします。RETuen=リターン(スタート以前のレベル戻す)にします。:SWEep:LAST?

→ KEEP=現在はキープ(最終レベル維持)RET=現在はリターン(スタート以前のレベル戻す)

例 :SWE:LAST KEEP

:SWE:LAST?

解説 発生パターンがスイープ「:SOURce:MODE

SWEep」またはプログラムスイープ「:SOURce:MODE LIST」のとき利用されます。

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16-23IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.2 コマンド

16.2.5 測定コマンド(SENSeグループ)

:SENSe[:STATe]

機能 測定状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。構文 :SENSe[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SENSe[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SENS:STAT OFF

:SENS:STAT?

:SENSe:FUNCtion VOLTage|CURRent|

RESistance

機能 測定ファンクション(電圧/電流/抵抗)を設定/問い合わせします。

構文 :SOURce:FUNCtion VOLTage|CURRent|

RESistance

VOLTage=電圧測定にします。CURRent=電流測定にします。RESistance=抵抗測定にします。:SOURce:FUNCtion?

→ VOLT=現在は電圧CURR=現在は電流RES=現在は抵抗

例 :SENS:FUNC RES

:SENS:FUNC?

:SENSe:RANGe:AUTO

機能 測定オートレンジ(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:RANGe:AUTO 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SENSe:RANGe:AUTO?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SENS:RANG:AUTO OFF

:SENS:RANG:AUTO?

:SENSe:ITIMe

機能 積分時間を設定/問い合わせします。構文 :SENSe:ITIMe <時間>|PLC|MINimum|

MAXimum|UP|DOWN

<時間>=指定値を含む最も小さい積分時間に設定します。PLC=電源周波数の1周期にします。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。UP=積分時間を1つ上の設定に上げます。DOWN=積分時間を1つ下の設定に下げます。:SENSe:ITIMe? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <時間>

例 :SENS:ITIM 4E-3

:SENS:ITIM MIN

:SENS:ITIM?

:SENS:ITIM? MIN

:SENSe:DELay

機能 メジャーディレイを設定/問い合わせします。構文 :SENSe:DELay <時間>|MINimum|MAXimum

<時間>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SENSe:DELay? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <時間>

例 :SENS:DEL 2.5E-3

:SENS:DEL MIN

:SENS:DEL?

:SENS:DEL? MAX

:SENSe:AZERo[:STATe]

機能 オートゼロ状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:AZERo[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SENSe:AZERo[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SENS:AZER:STAT ON

:SENS:AZER:STAT?

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16-24 IM 765501-01

:SENSe:AZERo:EXECute

機能 オートゼロを実行します。構文 :SENSe:AZERo:EXECute

例 :SENS:AZER:EXEC

:SENSe:AVERage[:STATe]

機能 アベレージ状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:AVERage[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SENSe:AVERage[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SENS:AVER:STAT ON

:SENS:AVER:STAT?

:SENSe:AVERage:MODE

機能 アベレージモード(ブロック/移動平均)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:AVERage:MODE BLOCk|MOVing

BLOCk=ブロックにします。MOVing=移動平均にします。:SENSe:AVERage:MODE?

→ 1=現在はブロック0=現在は移動平均

例 :SENS:AVER:MODE MOV

:SENS:AVER:MODE?

:SENSe:AVERage:COUNt

機能 アベレージ回数を設定/問い合わせします。構文 :SENSe:AVERage:COUNt <整数>|MINimum|

MAXimum

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:SENSe:AVERage:COUNt? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :SENS:AVER:COUN 10

:SENS:AVER:COUN MAX

:SENS:AVER:COUN?

:SENS:AVER:COUN? MAX

16.2 コマンド

:SENSe:ACHange

機能 オートV/Iモード(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:ACHange 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SENSe:ACHange?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SENS:ACH ON

:SENS:ACH?

解説 オートV/Iモードは,リミッタ動作時にメジャーファンクションが自動的に切り替わるモードです。詳しくは「7.7 Auto V/IのON/OFF」を参照してください。

:SENSe:RSENse

機能 4線測定(リモートセンス)の状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SENSe:RSENse 1|0|ON|OFF

1またはON=オン(4線測定)にします。0またはOFF=オフ(2線測定)にします。:SENSe:RSENse?

→ 1=現在はオン(4線測定)0=現在はオフ(2線測定)

例 :SENS:RSEN ON

:SENS:RSEN?

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16-25IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.2.6 トリガコマンド(TRIGgerグループ)

16.2 コマンド

:TRIGger:SOURce

機能 トリガソース(定周期タイマ/外部トリガ/トリガ待ちなし)を設定/問い合わせします。

構文 :TRIGger:SOURce TIMer|EXTernal|

IMMediate

TIMer=定周期タイマにします。EXTernal=外部トリガにします。IMMediate=トリガ待ちなしにします。:TRIGger:SOURce?

→ TIM =現在は定周期タイマEXT=現在は外部トリガIMM=現在はトリガ待ちなし

例 :TRIG:SOUR EXT

:TRIG:SOUR?

解説 この機能はフロントパネルのSHIFT+TRIGに相当します。通信によってトリガを与える場合は,外部トリガ設定にし,「GET」または「*TRG」コマンドでトリガを発生させてください。

:TRIGger:TIMer

機能 定周期タイマの周期を設定/問い合わせします。構文 :TRIGger:TIMer <時間>|MINimum|MAXimum

<時間>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:TRIGger:TIMer? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <時間>

例 :TRIG:TIM 2.4

:TRIG:TIM MIN

:TRIG:TIM?

:TRIG:TIM? MIN

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16-26 IM 765501-01

16.2.7 演算コマンド(CALCulateグループ)

:CALCulate:NULL[:STATe]

16.2 コマンド

:CALCulate:MATH:SELect

機能 数式演算の定義ファイルを設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:MATH:SELect <文字列>

<文字列>=設定するファイル名:CALCulate:MATH:SELect?

→ <文字列>=現在のファイル名例 :CALC:MATH:SEL "Scale.txt"

:CALC:MATH:SEL?

解説 GS610ROMディスクのMATHディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:CALCulate:MATH:CATalog?

機能 数式演算の定義ファイル一覧を問い合わせます。構文 :CALCulate:MATH:CATalog?

→ <文字列>[,<文字列>[,<文字列>...]] =定義ファイル一覧。またはNONE=定義ファイルが1つもないことを表します。

例 :CALC:MATH:CAT?

解説 定義ファイルは,GS610ROMディスクのMATHディレクトリにあるファイルを指します。

:CALCulate:MATH:DELete

機能 数式演算の定義ファイルを削除します。構文 :CALCulate:MATH:DELete <文字列>

<文字列>=削除するファイル名例 :CALC:MATH:DEL "Scale.txt"

解説 GS610ROMディスクのMATHディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:CALCulate:MATH:DEFine

機能 数式演算の定義ファイルを作成します。構文 :CALCulate:MATH:DEFine <文字列>,<文字

列>

<文字列>=作成するファイル名<文字列>=ファイルに書き込む内容

例 :CALC:MATHT:DEF "Scale.txt",

"M=M*2+1"

解説 ファイルはGS610ROMディスクのMATHディレクトリに作成されます。すでに存在するファイル名で作成するとファイルは上書きされます。

機能 NULL演算の状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:NULL[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:CALCulate:NULL[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :CALC:NULL:STAT ON

:CALC:NULL:STAT?

解説 このNULL演算状態をオフからオンに変化させると,NULLオフセット値がそのときの表示値を0とするような値に更新されます。

:CALCulate:NULL:OFFSet

機能 NULL演算のオフセット値を設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:NULL:OFFSet <数値>

<数値>=指定値にします。:CALCulate:NULL:OFFSet?

→ <数値>例 :CALC:NULL:OFFS -0.123

:CALC:NULL?

解説 このNULLオフセット値は,NULL演算の状態がオフからオンになると,そのときの表示値を0とするような値に更新されます。また,NULL演算はその他の演算(AVERageやMATHなど)が施された後に演算されますので無単位パラメータです。

:CALCulate:MATH[:STATe]

機能 数式演算の状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:MATH[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:CALCulate:MATH[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :CALC:MATH:STAT ON

:CALC:MATH:STAT?

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16-27IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:CALCulate:MATH:PARameter:A

機能 数式演算のパラメータAを設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:MATH:PARameter:A <数値>

<数値>=指定値にします。:CALCulate:MATH:PARameter:A?

→ <数値>例 :CALC:MATH:PAR:A 3.141592

:CALC:MATH:PAR:A?

:CALCulate:MATH:PARameter:B

機能 数式演算のパラメータBを設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:MATH:PARameter:B <数値>

<数値>=指定値にします。:CALCulate:MATH:PARameter:B?

→ <数値>例 :CALC:MATH:PAR:B 1.41421356

:CALC:MATH:PAR:B?

:CALCulate:MATH:PARameter:C

機能 数式演算のパラメータCを設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:MATH:PARameter:C <数値>

<数値>=指定値にします。:CALCulate:MATH:PARameter:C?

→ <数値>例 :CALC:MATH:PAR:C 6.626069E-34

:CALC:MATH:PAR:C?

:CALCulate:LIMit[:STATe]

機能 比較演算の状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :CALCulate:LIMit[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:CALCulate:LIMit[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :CALC:LIM:STAT ON

:CALC:LIM:STAT?

:CALCulate:LIMit:UPPer

機能 比較演算の上限値を設定/問い合わせします。構文 :CALCulate:LIMit:UPPer <数値>|MINimum|

MAXimum

<数値>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:CALCulate:LIMit:UPPer? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <数値>

例 :CALC:LIM:UPP 12.5

:CALC:LIM:UPP MAX

:TRIG:LIM:UPP?

:TRIG:LIM:UPP? MAX

:CALCulate:LIMit:LOWer

機能 比較演算の下限値を設定/問い合わせします。構文 :CALCulate:LIMit:LOWer <数値>|

MINimum|MAXimum

<数値>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:CALCulate:LIMit:LOWer? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <数値>

例 :CALC:LIM:LOW 8.5

:CALC:LIM:LOW MIN

:TRIG:LIM:LOW?

:TRIG:LIM:LOW? MIN

16.2 コマンド

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16-28 IM 765501-01

16.2 コマンド

16.2.8 ストア/リコールコマンド(TRACeグループ)

:TRACe[:STATe]

機能 ストアの状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :TRACe[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:TRACe:[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :TRAC:STAT ON

:TRAC:STAT?

解説 ストアオンの後,ストア点数「:TRACe:POINts」個の基本サイクル終了で,ストア状態は自動的にオフになります。また,オートストアオン「:TRACe:AUTO ON」の場合,スイープがスタートすると自動的にストアオンになります。

:TRACe:AUTO

機能 オートストアの状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :TRACe:AUTO 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:TRACe:AUTO?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :TRAC:AUTO ON

:TRAC:AUTO?

解説 オートストアオンの場合,スイープがスタートすると自動的にストアオン「:TRACe[:STATe]

ON」になります。

:TRACe:POINts

機能 ストア点数を設定/問い合わせします。構文 :TRACe:POINts <整数>|MINimum|MAXimum

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。:TRACe:POINts? [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :TRAC:POIN 256

解説 オートストアオン「:TRACe:AUTO ON」の場合,スイープがスタートするとストア点数は自動的にスイープ点数(スイープ点数×繰り返し回数)になります。だだし,65535より大きい場合65535に丸められます。

:TRACe:ACTual?

機能 実際にストアされている点数を問い合わせます。構文 :TRACe:ACTual?

→ <整数>例 :TRAC:ACT?

:TRACe:CALCulate:MINimum?

機能 ストアされた測定値の最小値を問い合わせます。構文 :TRACe:CALCulate:MINimum?

→ <数値>例 :TRAC:CALC:MIN?

:TRACe:CALCulate:MAXimum?

機能 ストアされた測定値の最大値を問い合わせます。構文 :TRACe:CALCulate:MAXimum?

→ <数値>例 :TRAC:CALC:MAX?

:TRACe:CALCulate:AVERage?

機能 ストアされた測定値の平均値を問い合わせます。構文 :TRACe:CALCulate:AVERage?

→ <数値>例 :TRAC:CALC:AVER?

:TRACe:CALCulate:SDEViation?

機能 ストアされた測定値の標準偏差を問い合わせます。

構文 :TRACe:CALCulate:SDEViation?

→ <数値>例 :TRAC:CALC:SDEV?

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16-29IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:TRACe:DATA:NUMBer

機能 ストアデータ番号を設定/問い合わせします。構文 :TRACe:DATA:NUMBer <整数>|MINimum|

MAXimum|UP|DOWN

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。UP=+1します。DOWN=-1します。:TRACe:DATA:NUMBer [MINimum|MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :TRAC:DATA:NUMB 1

:TRAC:DATA:NUMB MAX

:TRAC:DATA:NUMB UP

:TRAC:DATA:NUMB?

:TRAC:DATA:NUMB? MAX

解説 このデータ番号はストアメモリ内の読み出し位置のことで,「:TRACe:DATA:TIME?」,「:TRACe:DATA:SOURce?」,「:TRACe:DATA[:SENSe]?」,「:TRACe:DATA:SETup?」で利用されます。1(=先頭)~「:TRACe:ACTual?」の返値(=最後)の範囲で指定します。

:TRACe:DATA:TIME?

機能 ストアデータのタイムスタンプを問い合わせます。

構文 :TRACe:DATA:TIME?

→ <時間>例 :TRAC:DATA:TIME?

解説 ストアメモリ内の「:TRACe:DATA:NUMBer」で指定された位置のタイムスタンプを問い合わせます。タイムスタンプはストア先頭からの相対値です。

:TRACe:DATA:SOURce?

機能 ストアデータの発生値を問い合わせます。構文 :TRACe:DATA:SOURce?

→ <数値>例 :TRAC:DATA:SOURce?

解説 ストアメモリ内の「:TRACe:DATA:NUMBer」指定された位置の発生値を問い合わせます。発生値は電圧発生「:SOURce:FUNCtion

VOLTage」なら電圧値,電流発生「:SOURce:FUNCtion CURRent」なら電流値です。

:TRACe:DATA[:SENSe]?

機能 ストアデータの測定値を問い合わせます。構文 :TRACe:DATA[:SENSe]?

→ <数値>例 :TRAC:DATA:SENS?

解説 ストアメモリ内の「:TRACe:DATA:NUMBer」で指定された位置の測定値を問い合わせます。測定値は電圧測定「:SENSe:FUNCtion

VOLTage」なら電圧値,電流測定「:SENSe:

FUNCtion CURRent」なら電流値,抵抗測定「:SENSe:FUNCtion RESistance」なら抵抗値です。

:TRACe:DATA:SETup?

機能 ストアデータのセットアップニモニックを問い合わせます。

構文 :TRACe:DATA:SETup?

→ <文字列>例 :TRAC:DATA:SET?

解説 ストアメモリ内の「:TRACe:DATA:NUMBer」で指定された位置のセットアップニモニックを問い合わせます。プログラムスイープでパターンファイル中に記述したセットアップニモニックが返されますが,定レベル発生「:SOURce:MODE

FIXed」やリニア/ログスイープ「:SOURce:

MODE SWEep」の場合は空文字列「」が返されます。

:TRACe:MONLy

機能 メジャーオンリの状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :TRACe:MONLy 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:TRACe:MONLy?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :TRAC:MONL ON

:TRAC:MONL?

解説 メジャーオンリがオンの場合,測定オンのときだけストア対象になります。測定値がある行だけを結果ファイルに出力したい場合に,メジャーオンリをオンにします。

16.2 コマンド

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16-30 IM 765501-01

16.2 コマンド

:ROUTe:BNCI:SELect

機能 BNC入力端子の入力選択(トリガ入力/スイープ開始入力/制御入力)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCI:SELect TRIGger|SWEep|

CONTrol

TRIGger=トリガ入力にします。SWEepスイープ開始入力にします。CONTrol入力にします。:ROUTe:BNCI:SELect?

→ TRIG=現在はトリガ入力SWE=現在はスイープ開始入力CONT=現在は制御入力

例 :ROUT:BNCI:SEL TRIG

:ROUT:BNCI:SEL?

:ROUTe:BNCI:CONTrol

機能 BNC入力端子の制御入力選択(インターロック/出力制御/ゼロ制御)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCI:CONTrol ILOCk|OUTPut|ZERO

ILOCk=インターロック入力にします。OUTPut=出力制御入力にします。ZERO=ゼロ制御入力にします。:ROUTe:BNCI:CONTrol?

→ ILOC=現在はインターロック入力OUTP=現在は出力制御入力ZERO=現在はゼロ制御入力

例 :ROUT:BNCI:CONT OUTP

:ROUT:BNCI:CONT?

:ROUTe:BNCO:SELect

機能 BNC出力端子の出力選択(トリガ出力/スイープ同期出力/制御出力)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCO:SELect TRIGger|SWEep|

CONTrol

TRIGger=トリガ出力にします。SWEep=スイープ同期出力にします。CONTrol=制御出力にします。:ROUTe:BNCO:SELect?

→ TRIG=現在はトリガ出力SWE=現在はスイープ同期出力CONT=現在は制御出力

例 :ROUT:BNCO:SEL SWE

:ROUT:BNCO:SEL?

16.2.9 外部入出力コマンド(ROUTeグループ)

:ROUTe:BNCO:TRIGger

機能 BNC出力端子のトリガ出力発生タイミング(トリガ/ソース変化/測定開始/測定終了/パルス終了)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCO:TRIGger ORIGin|SCHange|

MBEGin|MEND|PEND

ORIGin=トリガ点にします。SCHange=ソース変化点にします。MBEGin=測定開始点にします。MEND=測定終了点にします。PEND=パルス終了点にします。:ROUTe:BNCO:TRIGger?

→ ORIG=現在はトリガ点SCH=現在はソース変化点MBEG=現在は測定開始点MEND=現在は測定終了点PEND=現在はパルス終了点

例 :ROUT:BNCO:TRIG ORIG

:ROUT:BNCO:TRIG?

:ROUTe:BNCO:SWEep

機能 BNC出力端子のスイープ同期出力発生タイミング(スイープ開始/1ターン終了/全スイープ終了)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCO:SWEep ORIGin|TURN|ALL

ORIGin=スイープ開始点にします。TURN=1ターン終了点にします。ALL=全スイープ終了点にします。:ROUTe:BNCO:SWEep?

→ ORIG=現在はスイープ開始点TURN=現在は1ターン終了点ALL=現在は全スイープ終了点

例 :ROUT:BNCO:SWE ALL

:ROUT:BNCO:SWE?

:ROUTe:BNCO:CONTrol

機能 BNC出力端子の制御出力選択(インターロック状態/出力状態/ゼロ状態/プログラマブル)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:BNCO:CONTrol ILOCk|OUTPut|

ZERO|PROGram

ILOCk=インターロック状態を出力します。OUTPut=出力状態を出力します。ZERO=ゼロ状態を出力します。PROGram=プログラマブル出力にします。:ROUTe:BNCO:CONTrol?

→ ILOC=現在はインターロック状態を出力OUTP=現在は出力状態を出力ZERO=現在はゼロ状態を出力PROG=現在はプログラマブル出力

例 :ROUT:BNCO:CONT PROG

:ROUT:BNCO:CONT?

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16-31IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:ROUTe:DIO5

機能 外部入出力コネクタの5ピン(制御入力)の機能(出力制御/ゼロ制御)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:DIO5 OUTPut|ZERO

OUTPut=出力制御入力にします。ZERO=ゼロ制御入力にします。:ROUTe:DIO5?

→ OUTP=現在は出力制御入力ZERO=現在はゼロ制御入力

例 :ROUT:DIO5 OUTP

:ROUT:DIO5?

:ROUTe:DIO6

機能 外部入出力コネクタの6ピン(トリガ出力)の機能(トリガ/ソース変化/測定開始/測定終了/パルス終了)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:DIO6 ORIGin|SCHange|MBEGin|

MEND|PEND

ORIGin=トリガ点にします。SCHange=ソース変化点にします。MBEGin=測定開始点にします。MEND=測定終了点にします。PEND=パルス終了点にします。:ROUTe:DIO6?

→ ORIG=現在はトリガ点SCH=現在はソース変化点MBEG=現在は測定開始点MEND=現在は測定終了点PEND=現在はパルス終了点

例 :ROUT:DIO6 MBEG

:ROUT:DIO6?

:ROUTe:DIO7

機能 外部入出力コネクタの7ピン(スイープ同期出力)の機能(スイープ開始点/1ターン終了/全スイープ終了)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:DIO7 ORIGin|TURN|ALL

ORIGin=スイープ開始点にします。TURN=1ターン終了点にします。ALL=全スイープ終了点にします。:ROUTe:DIO7?

→ ORIG=現在はスイープ開始点TURN=現在は1ターン終了点ALL=現在は全スイープ終了点

例 :ROUT:DIO7 END

:ROUT:DIO7?

:ROUTe:DIO8

機能 外部入出力コネクタの8ピン(制御出力)の機能(インターロック/出力制御/ゼロ制御)を設定/問い合わせします。

構文 :ROUTe:DIO8 ILOCk|OUTPut|ZERO

ILOCk=インターロック状態を出力します。OUTPut=出力状態を出力します。ZERO=ゼロ状態を出力します。:ROUTe:DIO8?

→ ILOC=現在はインターロック状態を出力OUTP=現在は出力状態を出力ZERO=現在はゼロ状態を出力

例 :ROUT:DIO8 OUTP

:ROUT:DIO8?

16.2 コマンド

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16-32 IM 765501-01

16.2 コマンド

16.2.10 システムコマンド(SYSTemグループ)

:SYSTem:DISPlay[:STATe]

機能 ディスプレイの状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:DISPlay[:STATe] 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SYSTem:DISPlay[:STATe]?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SYST:DISP:STAT OFF

:SYST:DISP:STAT?

:SYSTem:DISPlay:BRIGht

機能 ディスプレイの輝度を設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:DISPlay:BRIGht <整数>|MINimum|

MAXimum|UP|DOWN

<整数>=指定値に設定します。MINimum=最小値に設定します。MAXimum=最大値に設定します。UP=+1します。DOWN=-1します。:SYSTem:DISPlay:BRIGht? [MINimum|

MAXimum]

パラメータなし=現在値を問い合わせます。MINimum=最小値を問い合わせます。MAXimum=最大値を問い合わせます。→ <整数>

例 :SYST:DISP:BRIG 2

:SYST:DISP:BRIG DOWN

:SYST:DISP:BRIG?

:SYSTem:CLOCk:DATE

機能 日付を設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:CLOCk:DATE <文字列>

:SYSTem:CLOCk:DATE?

→ <文字列>="YYYY/MM/DD"形式の日付表現文字列

例 :SYST:CLOC:DATE "2005/03/31"

:SYST:CLOC:DATE?

:SYSTem:CLOCk:TIME

機能 時刻を設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:CLOCk:TIME <文字列>

:SYSTem:CLOCk:TIME?

→ <文字列>="HH:MM:SS"形式の時刻表現文字列

例 :SYST:CLOC:TIME "21:30:00"

:SYST:CLOC:TIME?

:SYSTem:CLOCk:TZONe

機能 タイムゾーンを設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:CLOCk:TZONe <文字列>

:SYSTem:CLOCk:TZONe?

→ <文字列>="+HH:MM"または"-HH:MM"形式の時差表現文字列

例 :SYST:CLOC:TZON "+09:00"

:SYST:CLOC:TZON?

:SYSTem:SETup:SAVE

機能 現在の設定情報をファイルに保存します。構文 :SYSTem:SETup:SAVE <文字列>

<文字列>=保存するファイル名例 :SYSTem:SETup:SAVE "SetupXXX.txt"

解説 ファイルはGS610ROMディスクのSETUPディレクトリに作成されます。すでに存在するファイル名で保存するとファイルは上書きされます。

:SYSTem:SETup:LOAD

機能 保存されている設定情報を読み込みます。構文 :SYSTem:SETup:LOAD <文字列>

<文字列>=読み込むファイル名例 :SYSTem:SETup:LOAD "SetupXXX.txt"

解説 GS610ROMディスクのSETUPディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:SYSTem:SETup:CATalog?

機能 保存されている設定情報ファイル一覧を問い合わせます。

構文 :SYSTem:SETup:CATalog?

→ <文字列>[,<文字列>[,<文字列> ...]]=セットアップファイル一覧またはNONE=セットアップファイルが1つもないことを表します。

例 :SYST:SET:CAT?

解説 セットアップファイルとは,GS610ROMディスクのSETUPディレクトリにあるファイルを指します。

:SYSTem:SETup:DELete

機能 保存されている設定情報ファイルを削除します。構文 :SYSTem:SETup:DELete <文字列>

<文字列>=削除するファイル名例 :SYST:SET:DEL "SetupXXX.txt"

解説 GS610ROMディスクのSETUPディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

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16-33IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

:SYSTem:SETup:PON

機能 電源投入時に読み込まれる設定情報を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:SETup:PON <文字列>

<文字列>=設定するファイル名:SYSTem:SETup:PON?

→ <文字列>=現在のファイル名例 :SYST:SET:PON "Setup1.txt"

:SYST:SET:PON?

解説 GS610ROMディスクのSETUPディレクトリにあるファイルを選択してください。存在しないファイル名を設定するとエラーとなります。また,ファイル名中の大文字/小文字は同じ文字として扱われます。

:SYSTem:ERRor?

機能 発生エラーコードとメッセージ内容を問い合わせます。

構文 :SYSTem:ERRor?

<整数>,<文字列>

→ <整数>=エラーコード<文字列>=エラーメッセージ

例 :SYST:ERR?

:SYSTem:REMote

機能 リモート状態へ遷移します。構文 :SYSTem:REMote

例 :SYST:REM

解説 GP-IB以外の通信インタフェースでリモート状態にするためのコマンドです。解除するには"SYSTem:LOCal"コマンドを送ります。

:SYSTem:LOCal

機能 ローカル状態へ遷移します。構文 :SYSTem:LOCal

例 :SYST:LOC

解説 GP-IB以外の通信インタフェースでリモートを解除(ローカル状態)にするためのコマンドです。

:SYSTem:KLOCk

機能 キーロック状態(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:KLOCk 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SYSTem:KLOCk?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SYST:KLOC ON

:SYST:KLOC?

:SYSTem:BEEPer[:STATe]

機能 ビープ音(オン/オフ)を設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:BEEP 1|0|ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SYSTem:BEEP?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SYST:BEEP ON

:SYST:BEEP?

:SYSTem:LFRequency

機能 電源周波数(50Hz/60Hz)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:LFRequency 50|60

50=50Hzにします。60=60Hzにします。:SYSTem:LFRequency?

→ 50=現在は50Hz60=現在は60Hz

例 :SYST:LFR 50

:SYST:LFR?

解説 電源周波数は電源投入時に自動検出されるので,通常は設定の必要はありません。

:SYSTem:WAIT

機能 指定時間ウエイトさせます。構文 :SYSTem:WAIT <時間>

<時間>=ウエイトさせる時間例 :SYST:WAIT 0.05

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess

機能 GP-IBのアドレスを設定/問い合わせします。構文 :SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess <整

数>

:SYSTem:COMMunicate:GPIB:ADDRess?

→ <整数>例 :SYST:COMM:GPIB:ADDR 15

:SYST:COMM:GPIB:ADDR?

16.2 コマンド

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16-34 IM 765501-01

:SYSTem:COMMunicate:RS232:BAUDrate

機能 RS-232のボーレートを設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:BAUDrate

9600|14400|19200|38400|57600|115200

9600=9600bpsにします。14400=14400bpsにします。19200=19200bpsにします。38400=38400bpsにします。57600=57600bpsにします。115200=115200bpsにします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:BAUDrate?

→ 9600=現在は9600bps14400=現在は14400bps19200=現在は19200bps38400=現在は38400bps57600=現在は57600bps115200=現在は115200bps

例 :SYST:COMM:RS232:BAUD 38400

:SYST:COMM:RS232:BAUD?

:SYSTem:COMMunicate:RS232:DLENgth

機能 RS-232のデータ長(7bit/8bit)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:DLENgth 7|8

7=7bitにします。8=8bitにします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:DLENgth?

→ 7=現在は7bit8=現在は8bit

例 :SYST:COMM:RS232:DLEN 8

:SYST:COMM:RS232:DLEN?

:SYSTem:COMMunicate:RS232:PARity

機能 RS-232のパリティ(なし/偶数/奇数)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:PARity

NONE|EVEN|ODD

NONE=なしにします。EVEN=偶数にします。ODD=奇数にします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:PARity?

→ NONE=現在はなしEVEN=現在は偶数ODD=現在は奇数

例 :SYST:COMM:RS232:PAR NONE

:SYST:COMM:RS232:PAR?

:SYSTem:COMMunicate:RS232:SBITs

機能 RS-232のストップビット(1bit/2bit)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:SBITs 1|2

1=1bitにします。2=2bitにします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:SBITs?

→ 1=現在は1bit2=現在は2bit

例 :SYST:COMM:RS232:SBIT 1

:SYST:COMM:RS232:SBIT?

:SYSTem:COMMunicate:RS232:PACE

機能 RS-232のフロー制御(なし/XON-OFF/CTS-RTS)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:PACE NONE|

XON|HARDware

NONE=なしにします。XON=XON/XOFF制御にします。HARDware=CTS/RST制御にします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:SBITs?

→ NONE=現在はなし。XON=現在はXON/XOFF制御HARD=現在はCTS/RST制御

例 :SYST:COMM:RS232:PACE HARD

:SYST:COMM:RS232:PACE?

:SYSTem:COMMunicate:RS232:TERMinator

機能 RS-232の返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:RS232:TERMinator

CR|LF|CRLF

CR=CR(アスキーコード 0x0D)にします。LF=LF(アスキーコード 0x0A)にします。CRLF=CR+LFにします。:SYSTem:COMMunicate:RS232:TERMinator?

→ CR=現在はCRLF=現在はLFCRLF=現在はCR+LF

例 :SYST:COMM:RS232:TERM LF

:SYST:COMM:RS232:TERM?

解説 この設定は返送メッセージのターミネータです。受信時はCR/LF/CR+LFいずれもメッセージ終端として判断されます。

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:MAC?

機能 イーサネット通信のMACアドレスを問い合わせます。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:MAC?

→ <文字列>="h:h:h:h:h:h"形式のMAC表現文字列(hは00~FFの16進数)

例 :SYST:COMM:ETH:MAC?

16.2 コマンド

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16-35IM 765501-01

通信コマンド

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1

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15

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17

1616

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:PORT?

機能 イーサネット通信のコマンドソケットポート番号を問い合わせます。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:PORT? ->

7655

例 :SYST:COMM:ETH:PORT?

解説 コマンドソケットで使われるポート番号で,本機の場合はポート7655が使われます。

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:DHCP

機能 イーサネット通信のDHCP(オン/オフ)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:DHCP 1|0|

ON|OFF

1またはON=オンにします。0またはOFF=オフにします。:SYSTem:COMMunicate:ETHer:DHCP?

→ 1=現在はオン0=現在はオフ

例 :SYST:COMM:ETH:DHCP ON

:SYST:COMM:ETH:DHCP?

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:IP

機能 イーサネット通信のIPアドレスを設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:IP <文字列>

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:IP?

→ <文字列>="d.d.d.d"形式のアドレス表現文字列(dは0~255の10進数)

例 :SYST:COMM:ETH:IP "10.0.128.64"

:SYST:COMM:ETH:IP?

解説 問い合わせ結果はDHCPの状態で変わります。DHCPオフの場合は設定されている固定値が返されますが,DHCPオンの場合はDHCPによって獲得された動的結果が返ります。ただし,動的獲得中または獲得失敗なら"0.0.0.0"が返ります。

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:MASK

機能 イーサネット通信のネットマスクを設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:MASK <文字列>

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:MASK?

→ <文字列>="d.d.d.d"形式のアドレス表現文字列(dは0~255の10進数)

例 :SYST:COMM:ETH:MASK "255.255.254.0"

:SYST:COMM:ETH:MASK?

解説 問い合わせ結果はDHCPの状態で変わります。DHCPオフの場合は設定されている固定値が返されますが,DHCPオンの場合はDHCPによって獲得された動的結果が返ります。ただし,動的獲得中または獲得失敗なら"0.0.0.0"が返ります。

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:GATE

機能 イーサネット通信のデフォルトゲートウェイを設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:GATE <文字列>

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:GATE?

→ <文字列>="d.d.d.d" 形式のアドレス表現文字列(dは0~255の10進数)

例 :SYST:COMM:ETH:GATE "10.0.129.255"

:SYST:COMM:ETH:GATE?

解説 問い合わせ結果はDHCPの状態で変わります。DHCPオフの場合は設定されている固定値が返されますが,DHCPオンの場合はDHCPによって獲得された動的結果が返ります。ただし,動的獲得中または獲得失敗なら"0.0.0.0"が返ります。

:SYSTem:COMMunicate:ETHer:TERMinator?

機能 イーサネット通信の返送メッセージターミネータ(CR/LF/CR+LF)を設定/問い合わせします。

構文 :SYSTem:COMMunicate:ETHer:TERMinator

CR|LF|CRLF

CR=CR(アスキーコード 0x0D)にします。LF=LF(アスキーコード 0x0A)にします。CRLF=CR+LFにします。:SYSTem:COMMunicate:ETHer:TERMinator?

→ CR=現在はCRLF=現在はLFCRLF=現在はCR+LF

例 :SYST:COMM:ETH:TERM LF

:SYST:COMM:ETH:TERM?

解説 この設定は返送メッセージのターミネータです。受信時はCR/LF/CR+LFいずれもメッセージ終端として判断されます。

16.2 コマンド

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16-36 IM 765501-01

:INITiate

機能 新規測定を実行します。構文 :INITiate

例 :INIT

:FETCh?

機能 測定結果を問い合わせます。構文 :FETCh?

→ <数値>例 :FETC?

:READ?

機能 新規測定実行と測定結果の問い合わせをします。構文 :READ?

例 :READ?

解説 このコマンドは,「:INITiate;:FETCh?」と同じ働きをします。

Note:INITiateを送ったあとの:FETCh?は,新たなトリガが印加されて,測定が終了すると結果を返します。:INITiateを送らない場合の:FETCh?は,最後に測定された結果を直ちに返します。内部トリガや外部トリガの場合の測定結果は,:READ?で読み出してください。PCでトリガを発生する場合は,トリガソースを外部にし(:TRIGger:SOURce EXTernal),次のコマンドを使用してください。

:INITiate 新規測定実行*TRG トリガ発生:FETCh? 結果読み出し

16.2.11 測定値読み出し(INITiate,FETCh,READグループ)

16.2 コマンド

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16-37IM 765501-01

通信コマンド

3

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1

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7

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11

10

15

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1616

16.2 コマンド

16.2.12 ステータスコマンド(STATusグループ)

:STATus:SOURce:CONDition?

機能 発生イベント条件レジスタを問い合わせます。構文 :STATus:SOURce:CONDition?

→ <整数>例 :STAT:SOUR:COND?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

:STATus:SOURce:EVENt?

機能 発生イベントレジスタの問い合わせ,レジスタをクリアします。

構文 :STATus:SOURce:EVENt?

→ <整数>例 :STAT:SOUR:EVEN?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

:STATus:SOURce:ENABle

機能 発生イベントイネーブルレジスタを設定/問い合わせします。

構文 :STATus:SOURce:ENABle <整数>|

<2/8/16進数>

:STATus:SOURce:ENABle?

→ <整数>例 :STAT:SOUR:ENAB 255

:STAT:SOUR:ENAB?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

:STATus:SENSe:CONDition?

機能 測定イベント条件レジスタを問い合わせます。構文 :STATus:SENSe:CONDition?

→ <整数>例 :STAT:SENS:COND?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

:STATus:SENSe:EVENt?

機能 測定イベントレジスタの問い合わせ,レジスタをクリアします。

構文 :STATus:SENSe:EVENt?

→ <整数>例 :STAT:SENS:EVEN?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

:STATus:SENSe:ENABle

機能 測定イベントイネーブルレジスタを設定/問い合わせします。

構文 :STATus:SENSe:ENABle <整数>|

<2/8/16進数>

:STATus:SENSe:ENABle?

→ <整数>例 :STAT:SENS:ENAB 255

:STAT:SENS:ENAB?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

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16-38 IM 765501-01

16.2.13 共通コマンド

*IDN?

機能 機種を問い合わせます。構文 *IDN?

→ Yokogawa Electric Co.,765501,シリアル番号,ファームレビジョン

例 *IDN?

*OPT?

機能 オプションを問い合わせます。構文 *OPT?

→ NONE=オプションなし/C10=イーサネットオプション

例 *OPT?

*TRG

機能 トリガを発生します。構文 *TRG

例 *TRG

解説 GP-IBのパネルのトリガキーと同じ働きをします。GP-IBのGET(Group Execute Trigger)も同じ働きをします。

*CAL?

機能 キャリブレーションの実行と結果を問い合わせをします。

構文 *CAL?

→ 0=キャリブレーション成功0以外=キャリブレーション失敗

例 *CAL?

*TST?

機能 セルフテストの実行と結果を問い合わせをします。

構文 *TST?

→ 0=セルフテスト正常0以外=セルフテスト異常

例 *TST?

*RST

機能 工場出荷時設定に戻します。構文 *RST

例 *RST

解説 このコマンドは「:SYSTem:SETup:LOAD」コマンドのファイル名を"Default.txt"にすることと同じ働きをします。

16.2 コマンド

*SAV

機能 設定を保存します。構文 *SAV 1|2|3|4

1=セットアップ1として保存します。2=セットアップ2として保存します。3=セットアップ3として保存します。4=セットアップ4として保存します。

例 *SAV 3

解説 このコマンドは":SYSTem:SETup:SAVE"コマンドのファイル名を"Setup1.txt"~"Setup4.txt"にすることと同じ働きをします。

*RCL

機能 保存された設定を読み出します。構文 *RCL 1|2|3|4

1=セットアップ1を読み出します。2=セットアップ2を読み出します。3=セットアップ3を読み出します。4=セットアップ4を読み出します。

例 *RCL 3

解説 このコマンドは":SYSTem:SETup:LOAD"コマンドのファイル名を"Setup1.txt"~"Setup4.txt"にすることと同じ働きをします。

*CLS

機能 イベントレジスタ,エラーキューのクリアを行います。

構文 *CLS

例 *CLS

*STB?

機能 ステータスバイトの問い合わせとSRQクリアを行います。

構文 *STB?

→ <整数>例 *STB?

解説 詳細は16.3節を参照してください。GP-IBのシリアルポールもこのコマンドと同じ働きをします。

*SRE?

機能 サービスリクエストイネーブルレジスタを設定/問い合わせします。

構文 *SRE <整数>|<2/8/16進数>

*SRE?

→ <整数>例 *SRE 255

*SRE?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

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16-39IM 765501-01

通信コマンド

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1616

16.2 コマンド

*ESR?

機能 標準イベントレジスタの問い合わせとレジスタクリアを行います。

構文 *ESR?

→ <整数>例 *ESR?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

*ESE

機能 標準イベントイネーブルレジスタを設定/問い合わせします。

構文 *ESE <整数>|<2/8/16進数>

*ESE?

→ <整数>例 *ESE 255

*ESE?

解説 詳細は16.3節を参照してください。

*OPC

機能 それ以前の全コマンド実行の完了で標準イベントOPCを発生させます。

構文 *OPC

例 *OPC

*OPC?

機能 それ以前の全コマンド実行の完了を問い合わせ,完了していればASCIIコードの「1」を返します。

構文 *OPC?

→ 1例 *OPC?

*WAI

機能 オーバーラップコマンドの完了を待ちます。構文 *WAI

例 *WAI

解説 本機ではオーバーラップコマンドをサポートしていないため,実際にはなにもしません。

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16-40 IM 765501-01

16.3 ステータスレポート

16.3.1 ステータスレポートについてステータスレポートシリアルポールで読まれるステータスレポートは下図のとおりです。これは,IEEE 488.2-1992で規定されたものを拡張したものです。

PON 6 CME EXE DDEQVE 1 OPC 標準イベントレジスタ

&

&

&

&

&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 標準イベントイネーブルレジスタ

OR

7 6 ESB MAV 3 EAV SSB MSB ステータスバイトMSS

RQS出力キュー エラー

キュー

サービスリクエスト発生

&

&

&

SMP 6 RDY 4 3 STO TOS EOS

7 6 RDY 4 3 2 1 0

7 6 OVR 4 LHI LLO CHI CLO

発生イベントレジスタ

発生状態レジスタ

測定状態レジスタ

&

&

&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 発生イベントイネーブルレジスタ

OR

SMPEOMOVR 4 LHI LLO CHI CLO 測定イベントレジスタ

&

&

&

&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 測定イベントイネーブルレジスタ

OR

&

&

&

&

7 6 5 4 3 2 1 0 サービスリクエストイネーブルレジスタ

OR

*STB?

アクセスコード

*SRE/*SRE?

*ESE/*ESE?

*ESR?

:STATus:SOURce:ENABle:STATus:SOURce:ENABle?

:STATus:SOURce:EVENt?

:STATus:SOURce:CONDition?

:STATus:SENSe:ENABle:STATus:SENSe:ENABle?

:STATus:SENSe:EVENt?

:STATus:SENSe:CONDition?

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16-41IM 765501-01

通信コマンド

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1

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7

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11

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1616

ステータスバイトに影響を与えるレジスタとキューステータスバイトの各ビットに影響を与えるレジスタを整理すると,次のようになります。・標準イベントレジスタ:ステータスバイトのビット5(ESB)を1/0にセット

・出力キュー:ステータスバイトのビット4(MAV)を1/0にセット・発生イベントレジスタ:ステータスバイトのビット1(SSB)を1/0にセット

・測定イベントレジスタ:ステータスバイトのビット0(MSB)を1/0にセット

・エラーキュー:ステータスバイトのビット2(EAV)を1/0にセット

各イネーブルレジスタ各ビットをマスクして,そのビットが1であってもステータスバイトの要因にしないようにできるレジスタを整理すると,次のようになります。・ステータスバイト:サービスリクエストイネーブルレジスタにより,各ビットをマスク

・標準イベントレジスタ:標準イベントイネーブルレジスタにより,各ビットをマスク

・発生イベントレジスタ:発生イベントイネーブルレジスタにより,各ビットをマスク

・測定イベントレジスタ:測定イベントイネーブルレジスタにより各ビットをマスク

各レジスタの書き込み/読み出したとえば,標準イベントイネーブルレジスタの各ビットを1または0にするには,*ESEコマンドを使います。また,標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが1であるか0であるかを確認するには,*ESE?コマンドを使います。これらの各コマンドについては,16.2.13節で詳しく説明しています。

16.3.2 ステータスバイト

ステータスバイト

7 6 ESB MAV 3 EAV SSB MSBRQS

MSS

ビット3,7

未使用(常に0)ビット0 MSB(Measure Event Summary Bit)

測定イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が1のときに1にセットされます。16-45ページを参照してください。ビット1 SSB(Source Event Summary Bit)

発生イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が1のときに1にセットされます。16-44ページを参照してください。ビット2 EAV(Error Available)

エラーキューが空でないときに1にセットされます。つまり,エラーが発生すると1になります。16-46ページを参照してください。ビット4 MAV(Message Available)

出力キューが空でないときに1にセットされます。つまり,問い合わせを行って出力するべきデータがあるときに1になります。16-46ページを参照してください。ビット5 ESB(Event Summary Bit)

標準イベントレジスタと,そのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が1のときに,1にセットされます。16-42ページを参照してください。ビット6 RQS(Request Service)/MSS(Master Status

Summary)

ビット6以外のステータスバイトと,サービスリクエストイネーブルレジスタの論理積が0でないときに,1にセットされます。つまり,機器がコントローラにサービス要求をしているときに1になります。RQSは,MSSが0から1になったときに1にセットされ,シリアルポールしたときか,MSSが0になったときにクリアされます。

各ビットのマスクステータスバイトのあるビットをマスクしてSRQの要因にしたくないときには,サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットを0にします。たとえば,ビット2(EAV)をマスクして,エラーが発生してもサービスを要求しないようにするには,サービスリクエストイネーブルレジスタのビット2を0にします。これは*SREコマンドで行います。また,サービスリクエストイネーブルレジスタの各ビットが1であるか0であるかは,*SRE?で問い合わせられます。*SREコマンドについては,16.2.13節をお読みください。

16.3 ステータスレポート

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16-42 IM 765501-01

ステータスバイトの動作ステータスバイトのビット6が1になると,サービスリクエストを発生します。ビット6以外のどれかのビットが1になると,ビット6が1になります(サービスリクエストイネーブルレジスタの対応するビットも1のとき)。たとえば,何かのイベントが起こって,標準イベントレジスタとそのイネーブルレジスタの各ビットの論理和が1になったときは,ビット5(ESB)が1にセットされます。このとき,サービスリクエストイネーブルレジスタのビット5が1であれば,ビット6(MSS)が1にセットされ,コントローラにサービスを要求します。また,ステータスバイトの内容を読むことにより,どんな種類のイベントが起こったのかを確認することができます。

ステータスバイトの読み出しステータスバイトの内容を読み出すには,次の2つの方法があります。*STB?による問い合わせ

*STB?で問い合わせると,ビット6はMSSになります。したがって,MSSを読み出すことになります。読み出したあとは,ステータスバイトのどのビットもクリアしません。シリアルポール

シリアルポールを実行すると,ビット6はRQSになります。したがって,RQSを読み出すことになります。読み出したあと,RQSだけをクリアします。シリアルポールではMSSを読み出すことはできません。

ステータスバイトのクリアステータスバイトの全ビットを強制的にクリアする方法はありません。各動作に対してクリアされるビットを以下に示します。*STB?で問い合わせたとき

どのビットもクリアされません。シリアルポールを実行したとき

RQSビットだけがクリアされます。*CLSコマンドを受信したとき

*CLSコマンドを受信すると,ステータスバイト自体はクリアされませんが,各ビットに影響する標準イベントレジスタなどの内容がクリアされます。その結果,それに対応したステータスバイトのビットがクリアされます。ただし,出力キューは*CLSコマンドではクリアできないので,ステータスバイトのビット4(MAV)は影響を受けません。ただし,*CLSコマンドをプログラムメッセージターミネータのすぐあとに受信したときは,出力キューもクリアされます。

16.3.3 標準イベントレジスタ

標準イベントレジスタ

URQ6

PON7 5 4 3 2 1 0

CMEEXE DDEQYERQCOPC

ビット7 PON(Power ON) 電源ON

本機器の電源がONになったときに,1になります。ビット6 URQ(User Request) ユーザーリクエスト

未使用(常に0)ビット5 CME(Command Error) コマンド文法エラー

コマンドの文法に誤りがあるときに,1になります。例コマンド名のつづりの誤り,8進データ中に

「9」があるビット4 EXE(Execution Error) コマンド実行エラー

コマンドの文法は正しいが,現在の状態では実行不可能なときに,1になります。例パラメータが設定範囲外

ビット3 DDE(Device Error) 機器特有のエラー

コマンド文法エラー,コマンド実行エラー以外の機器の内部的原因で,コマンドが実行できなかったときに,1になります。ビット2 QYE(Query Error) 問い合わせエラー

問い合わせコマンドを送信したが,出力キューが空かデータが失われていたときに,1になります。例応答データがない,出力キューがあふれてデー

タが失われたビット1 RQC(Request Control) リクエストコントロール

未使用(常に0)ビット0 OPC(Operation Complete) 操作終了

*OPCコマンド(16.2.13節参照)によって指定された動作が終了したときに,1になります。

各ビットのマスク標準イベントレジスタのあるビットをマスクして,ステータスバイトのビット5(ESB)の要因にしたくないときには,標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットを0にします。たとえば,ビット2(QYE)をマスクして問い合わせエラーが発生してもESBを1にしないようにするには,標準イベントイネーブルレジスタのビット2を0にします。これは*ESEコマンドで行います。また,標準イベントイネーブルレジスタの各ビットが1であるか0であるかは,*ESE?で問い合わせられます。*ESEコマンドについては,16.2.13節をお読みください。

16.3 ステータスレポート

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16-43IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

標準イベントレジスタの動作標準イベントレジスタは,機器の内部に起こった8種類のイベントに対するレジスタです。どれかのビットが1になると,ステータスバイトのビット5(ESB)を1にセットします(標準イベントイネーブルレジスタの対応するビットも1のとき)。例

1. 問い合わせエラー発生2. ビット2(QYE)が1にセットされる3. 標準イベントイネーブルレジスタのビット2が1

ならば,ステータスバイトのビット5(ESB)が1にセットされる

また,標準イベントレジスタの内容を読むことにより,機器の内部に起こったイベントの種類を確認することができます。

標準イベントレジスタの読み出し標準イベントレジスタの内容は,*ESR?で読み出すことができます。読み出されたあとは,レジスタはクリアされます。

標準イベントレジスタのクリア標準イベントレジスタがクリアされるのは,次の3つの場合です。・ *ESR?で標準イベントレジスタの内容が読み出され

たとき・ *CLSコマンドを受信したとき・電源再投入時

15.3 ステータスレポート16.3 ステータスレポート

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16-44 IM 765501-01

16.3.4 発生イベントレジスタ

発生イベントレジスタ

SMP

RDY

STO TOSEOSイベントレジスタ:STATus:SOURce:EVENt?

状態レジスタ:STATus:SOURce:CONDition?

67 5 4 3 2 1 0

RDY67 5 4 3 2 1 0

ビット7 SMP(Sampling Error) サンプリングエラー

発生

サンプリングエラー(ソースメジャーサイクルが終わる前にトリガが印加された)が発生したときに,1になります。ビット6

未使用(常に0)ビット5 RDY(Sweep Ready) スイープ準備完了

状態レジスタのビットは,スイープモードになったときや,LIN/LOGスイープのパラメータを変更したとき,またはプログラムパターンファイルの読み出し中に,0になります。また,スイープスタートを受け付ける準備ができると,1になります。イベントレジスタのビットは,状態レジスタビットの0→1の変化で,1になります。ビット4

未使用(常に0)ビット3

未使用(常に0)ビット2 STO(Store Complete) ストア完了

ストアが完了すると,1になります。ビット1 TOS(Turn of Sweep) スイープ1周期終了

スイープ時に1回のスイープが終了するごとに1になります。ビット0 EOS(End of Sweep) 全スイープ終了

全スイープが終了すると,1になります。

各ビットのマスク発生イベントレジスタのあるビットをマスクして,ステータスバイトのビット1(SSB)の要因にしたくないときには,発生イベントイネーブルレジスタの対応するビットを0にします。:STATus:SOURce:ENABleコマンドで設定します。

発生イベントレジスタの読み出し発生イベントレジスタの内容は,:STATus:SOURce:EVENt?で読み出すことができます。読み出されたあとは,レジスタはクリアされます。また,発生状態レジスタの内容は,:STATus:SOURce:CONDition?で読み出すことができます。読み出してもレジスタ内容は変わりません。

発生イベントレジスタのクリア発生イベントレジスタがクリアされるのは,次の3つの場合です。・ :STATus:SOURce:EVENt?で発生イベントレジスタの内容が読み出されたとき

・ *CLSコマンドを受信したとき・電源再投入時

16.3 ステータスレポート

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16-45IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.3 ステータスレポート

16.3.5 測定イベントレジスタ

測定イベントレジスタ

SMPEOM

OVR

CHI CLO

CHI CLO

イベントレジスタ:STATus:SENSe:EVENt?

状態レジスタ:STATus:SENSe:CONDition?

67 5 4 3 2 1 0

OVR LHI

LHI LLO

LLO67 5 4 3 2 1 0

ビット7 SMP(Sampling Error) サンプリングエラー

発生

サンプリングエラー(ソースメジャーサイクルが終わる前にトリガが印加された)が発生したときに,1になります。ビット6 EOM(End Of Measure) 測定終了

測定が終了すると,イベントレジスタのビットが1になります。ビット5 OVR(Over Range) オーバーレンジ

状態レジスタのビットは,測定オーバーレンジが発生すると1に,解消すると0になります。イベントレジスタのビットは,状態レジスタビットの0→1の変化で,1になります。ビット4

未使用(常に0)ビット3 LHI(High Limiting)ハイリミッタ動作

状態レジスタのビットは,ハイリミッタ動作中に1に,非動作中に0になります。イベントレジスタのビットは状態レジスタのビットの0→1の変化で1になります。ビット2 LLO(Low Limiting) ローリミッタ動作

状態レジスタのビットは,ローリミッタ動作中に1に,非動作中に0になります。イベントレジスタのビットは状態レジスタのビットの0→1の変化で1になります。ビット1 CHI(Compare High) 比較結果High

状態レジスタのビットは,比較演算結果がHighのときに1に,それ以外のときに0になります。イベントレジスタのビットは状態レジスタのビットの0→1の変化で1になります。ビット0 CLO(Compare Low) 比較結果Low

状態レジスタのビットは,比較演算結果がLowのときに1に,それ以外のときに0になります。イベントレジスタのビットは状態レジスタのビットの0→1の変化で1になります。

各ビットのマスク測定イベントレジスタのあるビットをマスクして,ステータスバイトのビット1(MSB)の要因にしたくないときには,測定イベントイネーブルレジスタの対応するビットを0にします。:STATus:SENSe:ENABleコマンドで設定します。

測定イベントレジスタの読み出し測定イベントレジスタの内容は,:STATus:SENSe:EVENt?で読み出すことができます。読み出されたあとは,レジスタはクリアされます。また,測定状態レジスタの内容は,:STATus:SENSe:CONDition?で読み出すことができます。読み出してもレジスタ内容は変わりません。

測定イベントレジスタのクリア測定イベントレジスタがクリアされるのは,次の3つの場合です。・ :STATus:SENSe:EVENt?で測定イベントレジスタ

の内容が読み出されたとき・ *CLSコマンドを受信したとき・電源再投入時

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16-46 IM 765501-01

16.3 ステータスレポート

16.3.6 出力キューとエラーキュー

出力キュー出力キューは,問い合わせ(クエリ)に対する応答メッセージを格納します。以下の例のように,データは順番に蓄えられ,古いものから読み出されます。読み出す以外にも,次のときに出力キューは空になります。・新しいメッセージをコントローラから受信したとき・デッドロック状態になったとき(16-3ペーシ参照)・デバイスクリア(DCLまたはSDC)を受信したとき・電源の再投入なお,*CLSコマンドでは出力キューを空にすることはできません。出力キューが空であるかどうかは,ステータスバイトのビット4(MAV)で確認できます。

D1

D2

D1 D2

D1

エラーキューエラーキューは,エラーが発生したときにその番号とメッセージを格納します。たとえば,コントローラが間違ったプログラムメッセージを送信したら,エラーが表示されたときに「-113, "Undefined header"」という番号とエラーメッセージがエラーキューに格納されます。エラーキューの内容は,SYSTem:ERRor?クエリで読み出すことができます。エラーキューは出力キューと同様に古いものから読み出されます。エラーキューがあふれたときは,最後のメッセージを「-350, "Queue overflow"」というメッセージに置き換えます。読み出す以外にも次のときにエラーキューは空になります。・ *CLSコマンドを受信したとき・電源の再投入なお,エラーキューが空であるかどうかは,ステータスバイトのビット2(EAV)で確認できます。

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16-47IM 765501-01

通信コマンド

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8

7

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11

10

15

14

13

18

17

1616

16.4 サンプルプログラム

サンプルプログラムをご使用いただくうえでの注意サンプルプログラムを使用して発生するいかなる問題について,当社は一切の責任を負いかねます。

16.4.1 プログラムを組む前に対象モデルと言語

対象モデル: MS-DOS/Vマシン対象言語: Visual Basic Ver5.0 Professional Edition以上GPIBボード:NI社製 AT-GPIB/TNT IEEE-488.2

Visual Basic上での設定使用標準モジュール: Niglobal.bas

Vbib-32.bas

本機器の設定GP-IB

この章のサンプルプログラムは,すべて本機器のGP-IBアドレスを「1」として作成しています。13.4節の操作説明に従って,GP-IBアドレスを「1」に設定してください。または,GpibLib.basのADDRESSの定義を変更してください。

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16-48 IM 765501-01

16.4.2 GP-IBアクセス関数

Attribute VB_Name = "GpibLib"'================================================================'' GPIBアクセス関数'' ボード: NI社製AT-GPIB/TNT IEEE-488.2'' 使用モジュール: NI社製 Niglobal.bas, Vbib-32.bas''================================================================

'----------------------------------------------------------------'' 定数宣言 必要に応じて修正してください''----------------------------------------------------------------

Const BOARD_ID = 0 ' GPIBボードIDConst ADDRESS = 1 ' GS610のGPIBアドレスConst TIMEOUT = T1s ' タイムアウト時間

'----------------------------------------------------------------'' アクセス関数群''----------------------------------------------------------------

' オープン関数Function CommOpen() As Integer Dim dev As Integer dev = ildev(BOARD_ID, ADDRESS, 0, TIMEOUT, 1, XEOS + REOS + &HA) If (dev >= 0) Then Call CommClear(dev) CommOpen = devEnd Function

' クローズ関数Sub CommClose(dev As Integer) Call ilonl(dev, 0)End Sub

' 送信関数Function CommSend(dev As Integer, msg As String) As Integer If (ilwrt(dev, msg + Chr$(10), Len(msg) + 1) And (EERR Or TIMO)) Then CommSend = -1 Else CommSend = ibcntl End IfEnd Function

' 受信関数Function CommRecv(dev As Integer, msg As String) As Integer Dim ret As Integer ret = ilrd(dev, msg, Len(msg)) If (ret And TIMO) Then CommClear (dev) CommRecv = -1 Else If (ret And EERR) Then CommRecv = -1 Else CommRecv = ibcntl End If End IfEnd Function

16.4 サンプルプログラム

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16-49IM 765501-01

通信コマンド

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1616

16.4 サンプルプログラム

' クエリ関数Function CommQuery(dev As Integer, snd_msg As String) As String Dim rcv_msg As String * 64 Dim ret As Integer ret = CommSend(dev, snd_msg) If (ret < 0) Then CommQuery = "ERROR" Else ret = CommRecv(dev, rcv_msg) If (ret <= 0) Then CommQuery = "ERROR" Else CommQuery = Left$(rcv_msg, ret - 1) End If End IfEnd Function

' デバイスクリアSub CommClear(dev As Integer) ilclr devEnd Sub

' シリアルポールFunction CommPoll(dev As Integer) As Integer Dim ret As Integer If (ilrsp(dev, ret) And EERR) Then CommPoll = -1 Else CommPoll = ret End IfEnd Function

' 発生ステータスリードFunction CommSourceStatus(dev As Integer) As Integer Dim msg As String * 64 msg = CommQuery(dev, ":STAT:SOUR:COND?") If (msg = "ERROR") Then CommSourceStatus = -1 Else CommSourceStatus = Val(msg) End IfEnd Function

' 発生イベントリードFunction CommSourceEvent(dev As Integer) As Integer Dim msg As String * 64 msg = CommQuery(dev, ":STAT:SOUR:EVEN?") If (msg = "ERROR") Then CommSourceEvent = -1 Else CommSourceEvent = Val(msg) End IfEnd Function

' 測定ステータスリードFunction CommMeasureStatus(dev As Integer) As Integer Dim msg As String * 64 msg = CommQuery(dev, ":STAT:SENS:COND?") If (msg = "ERROR") Then CommMeasureStatus = -1 Else CommMeasureStatus = Val(msg) End IfEnd Function

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16-50 IM 765501-01

16.4 サンプルプログラム

' 測定イベントリードFunction CommMeasureEvent(dev As Integer) As Integer Dim msg As String * 64 msg = CommQuery(dev, ":STAT:SENS:EVEN?") If (msg = "ERROR") Then CommMeasureEvent = -1 Else CommMeasureEvent = Val(msg) End IfEnd Function

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16-51IM 765501-01

通信コマンド

3

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1616

16.4 サンプルプログラム

16.4.3 サンプル1(内部トリガによるフリーラン時の測定結果読み出し例)

Attribute VB_Name = "Sample1"'================================================================'' サンプル1 (内部トリガによるフリーラン時の測定結果読み出し例)'' SampleSequence1() を CALL してください''================================================================

'----------------------------------------------------------------'' 設定1'' <発生設定>' 発生ファンクション: 電流' 発生レンジ: 1A' リミッタ: ±250mV' 発生レベル: 0.33333A'' <測定設定>' 測定: ON' 測定ファンクション: 電圧' 積分時間: 1PLC' オートゼロ: ON'' <トリガ設定>' トリガ源: 内部トリガ 100ms周期' ソースディレイ: 最小(=1us)' メジャーディレイ: 最小(=1us)'' 出力: ON''----------------------------------------------------------------

Function Setup1(dev As Integer)

Call CommSend(dev, "*RST") ' 工場出荷時設定に戻す

Call CommSend(dev, ":SOUR:FUNC CURR") ' 発生ファンクション 電流 Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:RANG 1A") ' 発生レンジ 1A Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:PROT:LINK ON") ' リミッタトラッキング ON Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:PROT:ULIM 250mV") ' リミッタ 250mV Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:PROT:STAT ON") ' リミッタ ON Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:LEV 0.33333A") ' 発生レベル 0.33333A

Call CommSend(dev, ":SENS:STAT ON") ' 測定 ON Call CommSend(dev, ":SENS:FUNC VOLT") ' 測定ファンクション 電圧 Call CommSend(dev, ":SENS:ITIM PLC") ' 積分時間 1PLC Call CommSend(dev, ":SENS:AZER:STAT ON") ' オートゼロ ON

Call CommSend(dev, ":TRIG:SOUR TIM") ' トリガソース 内部タイマー Call CommSend(dev, ":TRIG:TIM 100ms") ' 内部タイマー周期 100ms Call CommSend(dev, ":SOUR:DEL MIN") ' ソースディレイ 最小 Call CommSend(dev, ":SENS:DEL MIN") ' メジャーディレイ 最小

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT ON") ' 出力 ON

End Function

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16-52 IM 765501-01

'------------------------------------------------------------------'' 測定結果読み出し'' 内部トリガなどフリーランしている結果を読み出す''------------------------------------------------------------------

Function ReadAsString(dev As Integer) As String ' 文字列出力

ReadAsString = CommQuery(dev, ":READ?")

End Function

Function ReadAsDouble(dev As Integer) As Double ' 実数出力

ReadAsDouble = Val(ReadAsString(dev))

End Function

'------------------------------------------------------------------'' サンプルシーケンス1'' 設定1にした後,結果を配列に10個読み込み出力をOFFにする''------------------------------------------------------------------

Function SampleSequence1() Dim dev As Integer Dim result(10) As Double Dim i As Integer

dev = CommOpen() ' デバイスオープン

Call Setup1(dev) ' 設定1に

For i = 0 To 9 ' 10回ループ result(i) = ReadAsDouble(dev) ' 結果を読み出し,配列に代入 Next i

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT OFF") ' 出力OFF

Call CommClose(dev) ' デバイスクローズ

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-53IM 765501-01

通信コマンド

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1616

16.4.4 サンプル2(PCからのトリガ発生,測定結果読み出し例)

Attribute VB_Name = "Sample2"'================================================================'' サンプル2 (PCからのトリガ発生、測定結果読み出し例)'' SampleSequence2() を CALL してください''===============================================================

'----------------------------------------------------------------'' 設定2'' <発生設定>' 発生ファンクション: 電圧' 発生レンジ: 20V' リミッタ: ±50mA' 発生レベル: -17.5V'' <測定設定>' 測定: ON' 測定ファンクション: 電流' 積分時間: 最小(=250us)' オートゼロ: OFF'' <トリガ設定>' トリガ源: 外部トリガ' ソースディレイ: 最小(=1us)' メジャーディレイ: 1ms'' 出力: ON''----------------------------------------------------------------

Function Setup2(dev As Integer)

Call CommSend(dev, "*RST") ' 工場出荷時設定に戻す

Call CommSend(dev, ":SOUR:FUNC VOLT") ' 発生ファンクション 電圧 Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:RANG 20V") ' 発生レンジ 20V Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:LINK ON") ' リミッタトラッキング ON Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:ULIM 50mA") ' リミッタ 50mA Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:STAT ON") ' リミッタ ON Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV -17.5V") ' 発生レベル -17.5V

Call CommSend(dev, ":SENS:STAT ON") ' 測定 ON Call CommSend(dev, ":SENS:FUNC CURR") ' 測定ファンクション 電流 Call CommSend(dev, ":SENS:ITIM MIN") ' 積分時間 最小 Call CommSend(dev, ":SENS:AZER:STAT OFF") ' オートゼロ OFF

Call CommSend(dev, ":TRIG:SOUR EXT") ' トリガソース 外部トリガ Call CommSend(dev, ":SOUR:DEL MIN") ' ソースディレイ 最小 Call CommSend(dev, ":SENS:DEL 1ms") ' メジャーディレイ 1ms

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT ON") ' 出力 ON

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-54 IM 765501-01

'------------------------------------------------------------------'' トリガ発生&測定結果読み出し'' PCからトリガ発生し,その結果を読み出す''------------------------------------------------------------------

Function TrigReadAsString(dev As Integer) As String ' 文字列出力

TrigReadAsString = CommQuery(dev, ":INIT;*TRG;:FETC?")

End Function

Function TrigReadAsDouble(dev As Integer) As Double ' 実数出力

TrigReadAsDouble = Val(TrigReadAsString(dev))

End Function

'------------------------------------------------------------------'' サンプルシーケンス2'' 設定2にした後、発生レベルを' 2.8V,2.9V,3.0V,3.1V,3.2V' と変化させながら,自身でトリガ発生させ結果を読み出し' 出力をOFFする''------------------------------------------------------------------

Function SampleSequence2() Dim dev As Integer Dim result(5) As Double

dev = CommOpen() ' デバイスオープン

Call Setup2(dev) ' 設定2に

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 2.8") ' レベルを2.8Vに result(0) = TrigReadAsDouble(dev) ' トリガ発生&結果読み出し

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 2.9") ' レベルを2.9Vに result(1) = TrigReadAsDouble(dev) ' トリガ発生&結果読み出し

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 3.0") ' レベルを3.0Vに result(2) = TrigReadAsDouble(dev) ' トリガ発生&結果読み出し

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 3.1") ' レベルを3.1Vに result(3) = TrigReadAsDouble(dev) ' トリガ発生&結果読み出し

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 3.2") ' レベルを3.2Vに result(4) = TrigReadAsDouble(dev) ' トリガ発生&結果読み出し

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT OFF") ' 出力OFF

Call CommClose(dev) ' デバイスクローズ

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-55IM 765501-01

通信コマンド

3

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13

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1616

16.4.5 サンプル3(PCからの発生レベル更新例)

Attribute VB_Name = "Sample3"'================================================================'' サンプル3 (PCからの発生レベル更新例)'' SampleSequence3() を CALL してください''===============================================================

'----------------------------------------------------------------'' 設定3'' <発生設定>' 発生ファンクション: 電圧' 発生レンジ: 30V' リミッタ: ±0.5A' 発生レベル: 0V'' <測定設定>' 測定: OFF'' <トリガ設定>' トリガ源: 内部トリガ 500us周期' ソースディレイ: 最小(=1us)'' 出力: ON''----------------------------------------------------------------

Function Setup3(dev As Integer)

Call CommSend(dev, "*RST") ' 工場出荷時設定に戻す

Call CommSend(dev, ":SOUR:FUNC VOLT") ' 発生ファンクション 電圧 Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:RANG 30V") ' 発生レンジ 30V Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:LINK ON") ' リミッタトラッキング ON Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:ULIM 0.5A") ' リミッタ 0.5A Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:STAT ON") ' リミッタ ON Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 0V") ' 発生レベル 0V

Call CommSend(dev, ":SENS:STAT OFF") ' 測定 OFF

Call CommSend(dev, ":TRIG:SOUR TIM") ' トリガソース 内部タイマー Call CommSend(dev, ":TRIG:TIM 500E-6") ' 内部タイマー周期 500us Call CommSend(dev, ":SOUR:DEL MIN") ' ソースディレイ 最小

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT ON") ' 出力 ON

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-56 IM 765501-01

'------------------------------------------------------------------'' サンプルシーケンス3'' 設定3にした後,発生レベルを' 15Vから30Vまで1Vステップで1s間隔で変化させ' 出力をOFFする''------------------------------------------------------------------

Function SampleSequence3() Dim dev As Integer

dev = CommOpen() ' デバイスオープン

Call Setup3(dev) ' 設定3に

For i = 15 To 30 ' 15Vから30Vまで Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV " + CStr(i)) ' レベルを変化 Sleep (1000) ' 1sウェイト Next

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT OFF") ' 出力OFF

Call CommClose(dev) ' デバイスクローズ

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-57IM 765501-01

通信コマンド

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1616

16.4 サンプルプログラム

16.4.6 サンプル4(スイープ機能による発生レベル更新例)

Attribute VB_Name = "Sample4"'================================================================'' サンプル4 (スイープ機能による発生レベル更新例)'' SampleSequence4() を CALL してください''===============================================================

'----------------------------------------------------------------'' 設定4''' <発生設定>' 発生モード: パルス' スイープ: ON' 発生ファンクション: 電圧' 発生レンジ: 12V' リミッタ: OFF' 発生レベル: 0V'' <パルス設定>' パルスベース: -10V' パルス幅: 500us'' <スイープ設定>' 形状: リニア' 範囲: 0V~10V 0.1Vステップ' スイープ回数: 1' スイープ後のレベル: 初期レベルに戻す'' <測定設定>' 測定: OFF'' <トリガ設定>' トリガ源: 内部トリガ 10ms周期' ソースディレイ: 最小(=1us)'' 出力: ON''----------------------------------------------------------------

Function Setup4(dev As Integer)

Call CommSend(dev, "*RST") ' 工場出荷時設定に戻す

Call CommSend(dev, ":SOUR:SHAP PULS") ' パルス発生モード Call CommSend(dev, ":SOUR:MODE SWE") ' スイープモード Call CommSend(dev, ":SOUR:FUNC VOLT") ' 発生ファンクション 電圧 Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:RANG 12") ' 発生レンジ 12V Call CommSend(dev, ":SOUR:CURR:PROT:STAT OFF") ' リミッタ OFF Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:LEV 0V") ' 発生レベル 0V

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:PBAS -10.0V") ' パルスベース -10V Call CommSend(dev, ":SOUR:PULS:WIDT 500us") ' パルス幅 500us

Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:SWE:SPAC LIN") ' リニアスイープ Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:SWE:STAR 0") ' スタート 0V Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:SWE:STOP 10") ' ストップ 10V Call CommSend(dev, ":SOUR:VOLT:SWE:STEP 0.1") ' ステップ 0.1V Call CommSend(dev, ":SWE:COUN 1") ' スイープ回数 1 Call CommSend(dev, ":SWE:LAST RET") ' スイープ後のレベル 初期レベル

Call CommSend(dev, ":SENS:STAT OFF") ' 測定 OFF

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16-58 IM 765501-01

Call CommSend(dev, ":TRIG:SOUR TIM") ' トリガソース 内部タイマー Call CommSend(dev, ":TRIG:TIM 10ms") ' 内部タイマー周期 10ms Call CommSend(dev, ":SOUR:DEL MIN") ' ソースディレイ 最小

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT ON") ' 出力 ON

End Function

'----------------------------------------------------------------'' スイープ計算の終了待ち'' 発生ステータスのビット5(=RDY)が1になるまで待つ''----------------------------------------------------------------

Function WaitSweepCalculate(dev As Integer)

While ((CommSourceStatus(dev) And &H20) = 0) Sleep (10) Wend

End Function

'----------------------------------------------------------------'' スイープ終了待ち'' 発生イベントのビット0(=EOS)が1になるまで待つ''----------------------------------------------------------------

Function WaitSweepEnd(dev As Integer)

While ((CommSourceEvent(dev) And &H1) = 0) Sleep (10) Wend

End Function

'------------------------------------------------------------------'' サンプルシーケンス4'' 設定4にした後,スイープ計算の終了を待ってスイープをスタートさせる' スタート後,スイープ終了を待って出力をOFFする''------------------------------------------------------------------

Function SampleSequence4() Dim dev As Integer

dev = CommOpen() ' デバイスオープン

Call Setup4(dev) ' 設定4に

Call WaitSweepCalculate(dev) ' スイープ計算の終了待ち

Call CommSend(dev, "*CLS") ' 全イベントクリア

Call CommSend(dev, ":SWE:TRIG") ' スイープ開始

Call WaitSweepEnd(dev) ' スイープ終了待ち

Call CommSend(dev, ":OUTP:STAT OFF") ' 出力OFF

Call CommClose(dev) ' デバイスクローズ

End Function

16.4 サンプルプログラム

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16-59IM 765501-01

通信コマンド

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

1616

16.4 サンプルプログラム

16.4.7 サンプル5(ストア機能の実行と統計値読み出し例)

Attribute VB_Name = "Sample5"'================================================================'' サンプル5 (ストア機能の実行と統計値読み出し例)'' SampleSequence5() を CALL してください''===============================================================

'----------------------------------------------------------------'' ストア完了待ち'' :TRACe:STATus? の結果が0になるのを待つ''----------------------------------------------------------------

Function WaitStoreComplete(dev As Integer)

While (Val(CommQuery(dev, ":TRAC:STAT?"))) Sleep (10) Wend

End Function

'------------------------------------------------------------------'' サンプルシーケンス5'' 100点のストアを実行し,統計結果を読み出す'' このサンプルでは発生/測定の設定は行っていませんので,' あらかじめ適当な発生/測定状態に設定してください''------------------------------------------------------------------

Function SampleSequence5() Dim dev As Integer Dim r_min As Double Dim r_max As Double Dim r_ave As Double Dim r_sdv As Double

dev = CommOpen() ' デバイスオープン

Call CommSend(dev, ":TRAC:POIN 100") ' ストア点数100

Call CommSend(dev, ":TRAC:STAT ON") ' ストア開始

Call WaitStoreComplete(dev) ' ストア完了待ち

r_min = Val(CommQuery(dev, ":TRAC:CALC:MIN?")) ' 最小値読み出し r_max = Val(CommQuery(dev, ":TRAC:CALC:MAX?")) ' 最大値読み出し r_ave = Val(CommQuery(dev, ":TRAC:CALC:AVER?")) ' 平均値読み出し r_sdv = Val(CommQuery(dev, ":TRAC:CALC:SDEV?")) ' 標準偏差読み出し

Call CommClose(dev) ' デバイスクローズ

End Function

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16-60 IM 765501-01

16.5 ASCIIキャラクタコード

ここでは,ASCIIのキャラクタコード表を紹介しています。

0

1

2

3

4

5

6

7

10

11

12

13

14

15

16

17

NUL

SOH

STX

ETX

EOT

ENQ

ACK

BEL

BS

HT

LF

VT

FF

CR

SO

SI

20

21

22

23

24

25

26

27

30

31

32

33

34

35

36

37

40

41

42

43

44

45

46

47

50

51

52

53

54

55

56

57

60

61

62

63

64

65

66

67

70

71

72

73

74

75

76

77

100

101

102

103

104

105

106

107

110

111

112

113

114

115

116

117

120

121

122

123

124

125

126

127

130

131

132

133

134

135

136

137

140

141

142

143

144

145

146

147

150

151

152

153

154

155

156

157

160

161

162

163

164

165

166

167

170

171

172

173

174

175

176

177

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

A

B

C

D

E

F

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

A

B

C

D

E

F

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

1A

1B

1C

1D

1E

1F

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

2A

2B

2C

2D

2E

2F

30

31

32

33

34

35

36

37

38

39

3A

3B

3C

3D

3E

3F

40

41

42

43

44

45

46

47

48

49

4A

4B

4C

4D

4E

4F

50

51

52

53

54

55

56

57

58

59

5A

5B

5C

5D

5E

5F

60

61

62

63

64

65

66

67

68

69

6A

6B

6C

6D

6E

6F

70

71

72

73

74

75

76

77

78

79

7A

7B

7C

7D

7E

7F

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

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16

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19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

32

33

34

35

36

37

38

39

40

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48

49

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59

60

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69

70

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72

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75

76

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78

79

80

81

82

83

84

85

86

87

88

89

90

91

92

93

94

95

96

97

98

99

100

101

102

103

104

105

106

107

108

109

110

111

112

113

114

115

116

117

118

119

120

121

122

123

124

125

126

127

GTL

SDC

PPC

GET

TCT

LLO

DCL

PPU

SPE

SPD

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

UNL

DEL

DC1

DC2

DC3

DC4

NAK

SYN

ETB

CAN

EM

SUB

ESC

FS

GS

RS

US

SP

!

#

$

%

&

(

)

*

+

,

-

.

/

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

:

;

<

=

>

?

@

A

B

C

D

E

F

G

H

I

J

K

L

M

N

O

P

Q

R

S

T

U

V

W

X

Y

Z

[

\

]

^

_

a

b

c

d

e

f

g

h

i

j

k

l

m

n

o

p

q

r

s

t

u

v

w

x

y

z

|

~

DEL(RUBOUT)

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

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15

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19

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21

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26

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30

UNT

0

1

2

3

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5

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7

8

9

10

11

12

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19

20

21

22

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26

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29

30

アドレス コマンド

ユニバーサル コマンド

リスナ アドレス

トーカ アドレス

2次 コマンド

25

15 21

PPU

NAK8進

16進

GP-IBコード

10進

ASCIIキャラクタコード 例

0 1 2 3 4 5 6 7

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17-1IM 765501-01

トラブルシューティングと保守

3

2

1

6

5

4

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8

7

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11

10

15

14

13

18

1717

16

17.1 故障? ちょっと調べてみてください。

・ディスプレイにエラーコードが表示されているときの対処方法については,17.2節をご覧ください。

・サービスが必要なとき,または下記の対処をしても正常に動作しないときは,お買い求め先まで修理をお申し付けください。

内容 考えられる原因 対処方法 参照節

電源が入らない 定格の範囲外の電源を使用して 正しい電源を使用してください。 3.3いる

正常に立ち上がらない セットアップファイルが壊れて 再度電源を入れ直しても正常に立ち上がらないいる 場合は,ESCキーと+/-キーを同時に押しながら

電源をONにしてください。GS610ROMディスクの強制フォーマットを実行して立ち上がります。それでも正常に立ち上がらないときは,サービスが必要です。

画面に何も表示されない 画面がOFFになっている SHIFTキーが点滅しているときは,画面がOFFに 11.5なっています。どれかのキーを押すか,ロータリノブを回してください。

キー操作ができない リモート状態である リモートインジケータが点灯しているときは, -リモート状態です。MISCキーを押して,ローカル状態にしてください。

キーロック状態になっている KEYLOCKインジケータが点灯しているときは, 11.7キーロック状態です。SHIFT+TIMEキーを押して,キーロックを解除してください。

それ以外 特定のキーの操作ができない場合,キーの接触 17.3不良が考えられます。セルフテストのキーテストを実行し,操作できないキーがある場合は,サービスが必要です。

USBストレージ機能が GS610ROMディスクが PCにGS610RAMディスクだけが表示される 4.3働かない 壊れている 場合,GS610ROMディスクが壊れている

可能性があります。ディスクのフォーマットを実行してください。

PCドライブの割り付けが他の PCの管理ツールを使用して,ドライブ文字が他の -ドライブと異なっている ドライブと重ならないように変更してください。

PCがUSBマスストレージクラスに USBストレージ機能は、OSがWindowsのPCで -対応していない 有効です。デバイスマネージャでGS610が認識

されているかを確認してください。

PCから書き込んだ PCのキャッシュメモリだけに キャッシュが確実にストレージに書き込まれる -ファイルが本機器から 書き込まれている ように,PCの「ハードウエアの安全な取り外し」見られない を実行してください。

発生値および測定値が 十分なウォーミングアップを 電源ON後,60分間のウォーミングアップを -おかしい していない してください。

周囲温度が変動している 仕様範囲内の安定した環境で使用してください。 -

ノイズが乗っている ノイズの影響を受けない環境で使用してください。7.5特に,微小な電圧/電流を扱う場合にはご注意ください。積分時間を長くすると測定値は安定します。

発振している 許容範囲内の負荷かどうか確認してください。 3.5結線には,ツイストペア線を使用してください。

接続が不適切 4端子接続の場合,正しく接続されているか確認 3.5してください。2端子接続の場合,出力電流が大きいと,リード線抵抗や接触抵抗の影響を受けます。ご注意ください。

ディスクにデータが ディスクに空き容量がない 不要なファイルを削除するか,ディスクの 4.3保存されない フォーマット実行してください。

通信インタフェースによる 通信設定が合っていない PCと通信設定を合わせてください。 12~15章設定ができない

第17章 トラブルシューティングと保守

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17-2 IM 765501-01

17.2 エラーコードの内容とその対処方法

画面中央に表示されるメッセージには,次の2つの週類があります。・エラーメッセージ(Error)

実行不可能な操作をしたときに表示されます。・確認メッセージ

エラーキューには入りませんが,エラーログに表示されます。

文法エラー(-100~-199)

エラーNo. エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

-101 Invalid_character 「$」「&」などの不正なキャラクタが -不適切なキャラクターがあります。 コマンドヘッダやパラメータに使われて

いないか確認してください。

-102 Syntax_error 文法が間違っていないか確認してください。 -構文が間違っています。

-103 Invalid separator セパレータ','の使い方を確認してください。 -不正なセパレータです。

-106 Parameter not allowed コマンドとパラメータの数を確認して -不要なデータがあります。 ください。

-107 Missing parameter コマンドとパラメータの数を確認して -必要なデータがありません。 ください。

-112 Program mnemonic too long コマンドニモニックを確認してください。 -コマンドニモニックが長すぎます。

-113 Undefined header コマンドニモニックを確認してください。 -そのようなコマンドはありません。

-121 Invalid character in number 2進表現に0,1以外の文字を使ったなど, 16-5数値の中に許されない文字があります。 数値パラメータの記述が正しいか確認して

ください。

-122 Header suffix out of range コマンドヘッダの数値サフィックスが -サフィックスが範囲外です。 正しいか確認してください。

-123 Exponent too large 指数が-127~127の範囲内であるか確認して -指数が大き過ぎます。 ください。

-124 Too many digits 数値の桁数が255を超えていないか確認して -有効桁数が多すぎます。 ください。

-128 Numeric data not allowed パラメータ形式を確認してください。 -数値データは使えません。

-131 Invalid suffix パラメータで使用できる単位を確認して -不正な単位です。 ください。

-138 Suffix not allowed パラメータ形式を確認してください。 -単位は使えません。

-141 Invalid character data パラメータに使用できるキャラクタデータを -不正なキャラクタデータです。 確認してください。

-148 Character data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して -キャラクタデータは使えません。 ください。

-150 String data error 文字列の右側の区切り(「"」または「'」)が -文字列データ異常です。 あるか確認してください。

-151 Invalid string data 文字列パラメータが正しい形式か確認して -不正な文字列データです。 ください。

-158 String data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して -文字列データは使えません。 ください。

-161 Invalid block data ブロックデータが正しい形式か確認して -不正なブロックデータです。 ください。

-168 Block data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して -ブロックデータは使えません。 ください。

-178 Expression data not allowed コマンドとパラメータ形式を確認して -演算式は使えません。 ください。

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17-3IM 765501-01

トラブルシューティングと保守

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8

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10

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1717

16

実行エラー(-200~-299)

エラーNo. エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

-221 Setting conflict 設定の矛盾は以下の4つがあります。 -設定に矛盾があります。 ・パルス発生かつブロック平均

・パルス発生かつ測定オートレンジ・発生と測定が同じファンクションかつ測定オートレンジ

・リミッタ設定のトラッキングOFFかつ測定オートレンジ

これらの設定にならないように,設定を変更してください。

-222 Data out of range パラメータの設定範囲を確認してください。 -範囲外の設定です。 また,「MINimum」,「MAXimum」が

パラメータに使えるコマンドなら,問い合わせることもできます。

-256 Filename not found ファイルが存在するか確認してください。 16-15,16-26,ファイルが見つかりません。 また,「CATalog?」コマンドで一覧を 16-32

問い合わせることもできます。

-285 Program syntax error スイープパターンファイルが正しい形式か 6-11スイープパターンファイルの記述に 確認してください。間違いがあります。

デバイスエラー(-300~-399)

エラーNo. エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

-350 Queue overflow 「:SYSTem:ERRor?」でエラー読み出すか, 16-33,16-38エラーキューに127個以上のエラーが 「*CLS」でエラーキューをクリアしてキューイングされました。 ください。

-361 Parity error 本機器とコンピュータの通信設定があって 14-6RS232のパリティエラーが発生しました。 いるか確認してください。

正しいなら,通信ケーブルを調べ,ボーレートを下げてみてください。

-362 Framing error 本機器とコンピュータの通信設定があって 14-6RS232のフレーミングエラーが発生しました。 いるか確認してください。

正しいなら,通信ケーブルを調べ,ボーレートを下げてみてください。

-363 Input buffer overrun ハンドシェーク設定をOFF以外にして 14-6RS232のオーバーランが発生しました。 ください。ボーレートを下げてみてください。

クエリエラー(-400~-499)

エラーNo. エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

-410 Query INTERRUPTED 送受信の手順を確認してください。 16-3応答の送信が中断されました。

-420 Query UNTERMINATED 送受信の手順を確認してください。 16-3送信すべき応答がありません。

-430 Query DEADLOCK プログラムメッセージは64Kバイト以下にして 16-3送受信がデットロックしました。 ください。

17.2 エラーコードの内容とその対処方法

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17-4 IM 765501-01

機器エラー(+100~)

エラーNo. エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

+100 Expression syntax error MATH定義ファイルの記述が正しいか確認して付-1MATH定義ファイルの記述に間違いが ください。あります。

+101 Too complex expression MATH定義の式中の定数,変数,演算子の 付-1MATH定義ファイルの記述が複雑すぎます。 総数を256以下にしてください。

MATH定義全体の定数,変数,演算子の総数を1024以下にしてください。

+201 Interlocking インターロック解除してから出力をONにして -インターロック中に出力ONを指示されました。 ください。

+202 Hardware abnormal 庫内温度が正常になってから出力をONにして -庫内温度異常での出力OFF中に出力ONを ください。指示されました。

+203 Sweep running スイープを終了させてから設定を変更して -スイープ実行中にスイープ関係の設定変更を ください。指示されました。

+300 Hardware input abnormal error 入力を確認してください。 -過大入力によりトリップしました。

+301 Low battery ファイル作成するときのタイムスタンプが 17-10リアルタイムクロック用の電池が切れました。 正しくなくなりますのでバッテリ交換を依頼

してください。

メッセージ(エラーキューには入らないが,エラーログに表示されるメッセージ)

エラーメッセージ(英)とエラー内容 対処方法 ページ

Log sweep zero cross スタート値,ストップ値が同符号になるように 6-2ログスイープ時に,スイープ範囲が0を 設定してください。横切っています。

Log sweep start level illegal スタート値を0以外に設定してください。 6-2ログスイープ時に,開始値が0に設定されています。

Log sweep stop level illegal ストップ値を0以外に設定してください。 6-2ログスイープ時に,終了値が0に設定されています。

Outside of number of trigger count 点数が65535以下になるようにステップ値を 6-3リニアスイープ時に,スイープ点数が65535を 大きくしてください。超えました。

Cannot execute measure auto ranging 設定の矛盾(-221 Setting conflict参照)を解消 -設定の矛盾により,測定オートレンジが してください。実行できません。

Cannot average with block mode 設定の矛盾(-221 Setting conflict参照)を解消 -設定の矛盾により,ブロックアベレージが してください。実行できません。

Illegal compare level 比較演算の設定が上限値>下限値になるように 8-7比較演算の設定が正しくありません。 設定してください。

Program sweep cannot be executed スイープのパターンファイルを選択して 6-5プログラムスイープ時に,スイープパターンが ください。選択されていません。

Calculation cannot be executed MATH定義ファイルを選択してください。 8-4MATH演算時に,MATH定義ファイルが選択されていません。

Illegal CAL data デフォルトの校正値で動作しスペックを -不正な校正データです。 満たさない可能性があります。

再校正を依頼してください。

17.2 エラーコードの内容とその対処方法

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17-5IM 765501-01

トラブルシューティングと保守

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1717

16

17.3 セルフテスト

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

セルフテストメニューの表示

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。

3. Next 1/2のソフトキーを押します。

4. Selftestのソフトキーを押します。

表示部のテストの実行

5. Displayのソフトキーを押します。ディスプレイ全体が点灯します。

6. テストを終了するときは,ESCキーを押します。

キーテストの実行

5. Keyのソフトキーを押します。

6. 各キーを押して,それぞれのキー名称が表示されることを確認します。7. テストを終了するときは,ESCキーを2回連続で押します。

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17-6 IM 765501-01

解  説

表示部のテスト

表示画面に色抜けや異常がないかをテストします。正しく表示されないときは,お買い求め先までご連絡ください。

キーテスト

フロントパネルのキーが正常かどうかをテストします。押したキーの名称が表示されれば正常です。反転表示されないときは,お買い求め先までご連絡ください。

<<対応コマンドニモニック>>

:TST?

17.3 セルフテスト

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17-7IM 765501-01

トラブルシューティングと保守

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

1717

16

17.4 システム状態の確認

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。

3. Product Infoのソフトキーを押します。

解  説

次の内容が確認できます。

製品名シリアルNo.ファームウエアのレビジョンオプション校正日

<<対応コマンドニモニック>>

*IDN?

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17-8 IM 765501-01

17.5 システムのバージョンアップ

操  作

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

V I MODE

AUTORANGE

LIMIT VS IS

MENU SOURCE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

RANGE

Ω

RECALL

DISPLAY

ESC・ 操作途中でメニューから抜け出すには,操作パネルの左上にある ESCを押します。

・ 以下の操作説明では,「ロータリノブまた

はテンキー& < >」という用語で,ロータ

リノブまたはテンキーと    (BSキーおよび右矢印キー )を使って,項目を選択/設定したり数値を入力するときの操作を示しています。ロータリノブまたはテンキーと    を使った操作の詳細については,3.8節または3.9節をご覧ください。

バージョンアップ用のアップデートファイルの入手

1. 当社のGS610のWebページ「http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/gs610」から,最新のシステムファイル(System.bin)をPCにダウンロードします。

2. システムファイルをダウンロードしたPCとGS610をUSBで接続します。3. 揮発性ディスク(GS610RAM)にシステムファイル(System.bin)をコピーします。

システムのバージョンアップの実行

1. MISCキーを押します。MISCメニューが表示されます。2. Systemのソフトキーを押します。

3. Next 1/2を押します。

4. FirmwareUpdateのソフトキーを押します。システムファイルが自動的に開き,バージョンアップを実行します。GS610RAM内にシステムファイルが存在しないときは,エラーメッセージを表示します。

5. バージョンアップが終了すると,電源を再投入を指示するメッセージが表示されます。メッセージが表示されたら,本機器の電源を再投入してください。

Note・ FirmwareUpdateを選択してからシステムの書き替えが終わるまでの間は,電源をOFFにし

ないでください。故障の原因になります。・ システムをバージョンアップすると,GS610RAM内に格納されていたデータファイルはす

べて消失します。必要なデータは,別のディレクトリに移すなどしてください。

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17-9IM 765501-01

トラブルシューティングと保守

3

2

1

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4

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16

解  説

システムのバージョンアップを行う場合,あらかじめ最新のシステムファイルをGS610RAMに格納しておく必要があります。システムファイルは,当社Webサイトからダウンロードできます。下記のURLでご確認ください。http://www.yokogawa.com/jp-ymi/tm/Bu/gs610

17.5 システムのバージョンアップ

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17-10 IM 765501-01

17.6 交換推奨部品

使用状況により交換周期が異なります。下表は目安としてご覧ください。部品交換はお買い求め先までお申し付けください。

部品名称 推奨交換周期

冷却ファン 3年

バックアップ電池(リチウムバッテリ) 5年

VFD 3年

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18-1IM 765501-01

仕様

3

2

1

6

5

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9

8

7

12

11

10

15

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1818

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16

18.1 発生部

直流電圧発生

レンジ 発生範囲 分解能 最大負荷 確度(1年) 温度係数電流 ±(% of setting+V+V×Io/リミッタレンジのf.s.) ±(% of setting+V+V×Io/リミッタレンジのf.s.)/

200mV ±205.000mV 1µV ±3.2A 0.02+200µV+80µV(400µV) 0.002+20µV+8µV(40µV)2V ±2.05000V 10µV ±3.2A 0.02+300µV+100µV(500µV) 0.002+30µV+10µV(50µV)12V ±12.0000V 100µV ±3.2A 0.02+2mV+800µV(3mV) 0.002+200µV+80µV(300µV)20V ±20.5000V 100µV ±2A 0.02+2mV+800µV(5mV) 0.002+200µV+80µV(500µV)30V ±30.000V 1mV ±2A 0.02+20mV+5mV(30mV) 0.002+2mV+500µV(3mV)60V ±60.000V 1mV ±1A 0.02+20mV+6mV(40mV) 0.002+2mV+600µV(4mV)110V ±110.000V 1mV ±0.5A 0.02+20mV+8mV(70mV) 0.002+2mV+800µV(7mV)

確度:23±5にて,1年確度。温度係数:5~18,28~40では温度係数を加算。( )内は,リミッタレンジが3A時の値。

直流電流発生

レンジ 発生範囲 分解能 最大負荷 確度(1年) 温度係数電圧 ±(% of setting+A) ±(% of setting+A)/

20µA ±20.5000µA 100pA ±110V 0.03+50nA 0.003+5nA200µA ±205.000µA 1nA ±110V 0.03+300nA 0.003+30nA2mA ±2.05000mA 10nA ±110V 0.03+3µA 0.003+300nA20mA ±20.5000mA 100nA ±110V 0.03+30µA 0.003+3µA200mA ±205.000mA 1µA ±110V 0.03+300µA 0.003+30µA0.5A ±0.50000A 10µA ±110V 0.03+5mA 0.003+500µA1A ±1.00000A 10µA ±60V 0.03+5mA 0.003+500µA2A ±2.00000A 10µA ±30V 0.03+5mA 0.003+500µA3A ±3.20000A 10µA ±12V 0.03+5mA 0.003+500µA

確度:23±5にて,1年確度。温度係数:5~18,28~40では温度係数を加算。

電流リミッタ

|設定値|*1 レンジ 分解能 最小設定値*2

0.10µA~20.00µA 20µA 10nA 100nA20.1µA~200.0µA 200µA 100nA 1µA0.201mA~2.000mA 2mA 1µA 10µA2.01mA~20.00mA 20mA 10µA 100µA20.1mA~200.0mA 200mA 100µA 1mA0.201A~3.200A 3A 1mA 10mA

*1:トラッキングOFFの場合,|Hi|,|Lo|の大きいほうの値*2:トラッキングOFFの場合の最小値設定

電圧リミッタ

|設定値|*3 レンジ 分解能 最小設定値*4

1.0mV~200.0mV 200mV 100µV 1mV0.201V~2.000V 2V 1mV 10mV2.01V~20.00V 20V 10mV 100mV20.1V~110.0V 110V 100mV 1V

*3:トラッキングOFFの場合,|Hi|,|Lo|の大きいほうの値*4:トラッキングOFFの場合の最小値設定

第18章 仕様

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18-2 IM 765501-01

応答時間(代表値)電圧発生

100µs:設定値の±0.1%以内に達するまでの時間*1

(20Vレンジ,発生値とリミッタ値の設定は最大値,負荷率25%の純抵抗負荷において)*1:パルスベース値ゼロのパルス発生モードにおいて,電圧測定値が±0.1%に達するま

でに必要なメジャーディレイ時間*1:積分時間250µs

電流発生

400µs:設定値の±1%以内に達するまでの時間*2

(20µAレンジ,発生値とリミッタ値の設定は最大値,純抵抗負荷において)*2: パルスベース値ゼロのパルス発生モードにおいて,電流測定値が±1%に達するまで

に必要なメジャーディレイ時間*2: 積分時間250µs

出力ノイズ(代表値)8mVp-p(DC~20MHz)(発生2Vレンジ,リミッタレンジ1Aレンジにおいて)

18.1 発生部

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18-3IM 765501-01

仕様

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18.2 測定部

電圧測定積分時間16.66ms/20ms,100ms,200ms

レンジ 測定範囲 分解能 確度(1年) 温度係数±(% of reading+V) ±(% of reading+V)/

200mV ±205.000mV 1µV 0.02+100µV 0.002+30µV2V ±2.05000V 10µV 0.02+200µV 0.002+20µV20V ±20.5000V 100µV 0.02+1mV 0.002+100µV110V ±110.000V 1mV 0.02+10mV 0.002+1mV

積分時間4ms,1ms,250µs

レンジ 測定範囲 分解能 確度(1年) 温度係数±(% of reading+V) ±(% of reading+V)/

200mV ±205.00mV 10µV 0.02+200µV(300µV) 0.002+20µV(30µV)2V ±2.0500V 100µV 0.02+300µV(500µV) 0.002+30µV(50µV)20V ±20.500V 1mV 0.02+3mV(5mV) 0.002+300µV(500µV)110V ±110.00V 10mV 0.02+30mV(50mV) 0.002+3mV(5mV)

確度:23±5にて,1年確度。オートゼロON。温度係数:5~18,28~40では温度係数を加算。( )内は積分時間1ms,250µs時の値。

電流測定積分時間16.66ms/20ms,100ms,200ms

レンジ 測定範囲 分解能 確度(1年) 温度係数±(% of reading+A) ±(% of reading+A)/

20µA ±20.5000µA 100pA 0.03+50nA 0.003+5nA200µA ±205.000µA 1nA 0.03+300nA 0.003+30nA2mA ±2.05000mA 10nA 0.03+3µA 0.003+300nA20mA ±20.5000mA 100nA 0.03+30µA 0.003+3µA200mA ±205.000mA 1µA 0.03+300µA 0.003+30µA3A ±3.20000A 10µA 0.03+5mA 0.003+500µA

積分時間 4ms,1ms,250µs

レンジ 測定範囲 分解能 確度(1年) 温度係数±(% of reading+A) ±(% of reading+A)/

20µA ±20.500µA 1nA 0.03+70nA(80nA) 0.003+7nA(8nA)200µA ±205.00µA 10nA 0.03+350nA(400nA) 0.003+35nA(40nA)2mA ±2.500mA 100nA 0.03+3.5µA(4µA) 0.003+350nA(400nA)20mA ±20.500mA 1µA 0.03+35µA(40µA) 0.003+3.5µA(4µA)200mA ±205.00mA 10µA 0.03+350µA(400µA) 0.003+35µA(40µA)3A ±3.2000mA 100µA 0.03+5.5mA(6mA) 0.003+550µA(600µA)

確度:23±5にて,1年確度。オートゼロON。温度係数:5~18,28~40では温度係数を加算。( )内は積分時間1ms,250µs時の値。

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18-4 IM 765501-01

18.3 機能

発生発生ファンクション: 電圧,電流発生モード: DC,パルススイープモード: リニア,ログ,プログラム(最大65535ステップ)

測定測定ファンクション: 電圧,電流,抵抗(電圧測定値/電流発生値または電圧発生値/電

流測定値より算出)測定データのストア: 最大65535データアベレージング: 指定回数(2~256)のブロック平均または移動平均

トリガトリガモード: 内部トリガ,外部トリガ,イミディエート

時間設定パルス幅: 100µs~3600s 1µs分解能繰り返し周期: 100µs~3600s 1µs分解能ソースディレイ: 1µs~3600s 1µs分解能メジャーディレイ: 1µs~3600s 1µs分解能積分時間: 250µs,1ms,4ms,16.6msまたは20ms,100ms,200ms

16.6msまたは20msは電源ON時に電源周波数より自動判別

演算数式演算

テキスト形式で作成した数式演算ファイルを読み込み,演算を実行組み込み演算式として5種類がプリインストール済み演算子: +(加算),-(減算),*(乗算),/(除算),^(べき乗)関数: abs()(絶対値),exp()(eの指数),In()(基底eの対数),log(基底

10の対数),sqrt()(平方根),sin(),cos(),tan(),asin(),acos(),atan(),sinh(),cosh(),tanh()

NULL演算

NULL演算ON時の測定値をNULL値とし,以降は測定値からNULL値を引いた値を表示

比較演算

基準値(Upper,Lower)と表示値の大小関係を判定し,表示

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18-5IM 765501-01

仕様

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18.4 外部入出力部(TRIG/SWEEP/CTRL INおよびOUT)

コネクタ形状: BNCコネクタ,D-Sub15ピンレセプタクル入出力レベル: TTL入出力論理形式: 負論理,立ち下がりエッジ最小パルス幅: 10µs以上

18.5 インタフェース

GP-IBインタフェース電気的・機械的仕様: IEEE St’d 488-1987に準拠機能的仕様: SH1,AH1,T6,L4,SR1,RL1,PP0,DC1,DT1,C0プロトコル: IEEE St’d 488.2-1987に準拠アドレス: 0~30

RS-232インタフェースコネクタ形状: D-Sub9ピン電気的仕様: EIA RS-232に準拠接続形式: ポイント対ポイント通信方式: 全2重同調方式: 調歩同期式ボーレート: 9600,14400,19200,38400,57600,115200bps

USBインタフェースポート数: 1コネクタ形状: タイプBコネクタ(レセプタクル)電気的・機械的仕様: USB Rev2.0に準拠

イーサネットインタフェース(オプション)通信ポート数: 1コネクタ形状: RJ-45コネクタ電気的・機械的仕様: IEEE 802.3に準拠伝送方式: 100BASE-TX/10BASE-T伝送速度: 100Mbps/10Mbps

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18-6 IM 765501-01

18.6 一般仕様

安全規格*1

適合規格 EN61010-1,EN61010-2-030過電圧カテゴリ(設置カテゴリ)*2 CAT II測定カテゴリなしO(Other)*3

汚染度2*4

エミッション*1

適合規格 EN61326-1 Class AEN55011 Class A, Group 1EN61000-3-2 Class AEN61000-3-3オーストラリア,ニュージーランドのEMC規制 EN55011 Class A,Group1韓国電磁波適合性基準本製品は ClassAの製品です。家庭内環境においてこの製品は電波障害を起こすことがあります。その場合は使用者が十分な対策を講じてください。

ケーブル条件 ・出力端子OUTPUT端子の接続には付属の測定リードセット(758933,赤・黒各1本,長さ1m)を使用してください。4端子接続時のSENSE端子の接続も同ケーブルの使用を推奨します。(長さ1m以下でご使用ください)

・BNC IN/OUT端子接続には1.5D-QEWのBNCケーブルと同等以上の物を使用してください。*5

・ETHERNETポート接続にはカテゴリ5以上のLANケーブルを使用してください。

・USBポート接続にはUSB 2.0(Hi-speed USB)対応ケーブルを使用してください。*5

・GP-IBコネクタ接続にはGP-IB(IEEE488)ケーブルを使用してください。

・EXT I/Oコネクタ接続にはシールドケーブルを使用してください。*5

・SERIAL(RS-232)コネクタ接続にはRS-232シールドケーブルを使用してください。

イミュニティ*1

適合規格 EN61326-1 Table2*6

・イミュニティにおける影響度測定値±20% of range以内

・試験条件110V レンジ DC発生,LIMIT ±0.5A,負荷抵抗:220Ω,LocalSENSE(2W)ただし,SENSE端子にもケーブルを接続,他は工場出荷時設定(ケーブル条件はエミッションと同じ条件で試験をした。)

環境規制規格適合規格 EN50581 産業用を含む監視及び制御機器

*1背面パネルにCEマークが付いている製品に適用します。それ以外の製品については,お買い求め先にお問い合わせください。

*2過電圧カテゴリは,過渡的な過電圧を定義する数値であり,インパルス耐電圧の規定を含んでいます。I は,過電圧制御が用いられている回路から給電される電気機器に適用されます。II は,配電盤等の固定設備から給電される電気機器に適用されます。

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18-7IM 765501-01

仕様

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*3本機器の測定入力端子の測定カテゴリはなし「O(Other)」です。主電源の測定、または測定カテゴリII、III、およびIV 内の測定に本機器を使用しないでください。測定カテゴリなしO は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した機器内の2 次側の電気回路の測定に適用されます。本機器の測定端子部の過渡的な過電圧は,1500Vです。測定カテゴリII は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。測定カテゴリIII は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。測定カテゴリIV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用されます。

*4汚染度とは,耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体,液体,気体の付着の程度に関するものです。汚染度2は,通常の室内雰囲気(非導電性汚染のみ)に適用されます。

*5ケーブルの長さは,2m以下でご使用ください。*6工業環境で使用される機器に対するイミュニティ試験要求

表示部256×64ドット 表示蛍光管(VFD)

本体内蔵メモリGS610ROM:4Mbyte(不揮発性,設定ファイル,出力パターンファイルを保存)GS610RAM:4Mbyte(揮発性(電源OFFでクリア),測定結果を保存)

ウォームアップ時間約60分

保存環境温度 -15~60湿度 20%~80%RH(結露しないこと)高度 2000m以下

動作環境温度 5~40湿度 20%~80%RH(結露しないこと)高度 2000m以下

定格電源電圧100~120VAC/220~240VAC(自動切り替え)

電源電圧変動許容範囲90~132VAC,198~264VAC

定格電源周波数50/60Hz

電源周波数変動許容範囲48Hz~63Hz

18.6 一般仕様

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18-8 IM 765501-01

最大許容入力電圧Hi SENSE-Lo SENSE間,Hi OUTPUT-Lo OUTPUT間 ±110VpeakHi SENSE-Hi OUTPUT間,Lo SENSE-Lo OUTPUT間 ±1Vpeak

最大消費電力約200VA

最大同相電圧発生(測定)端子-ケース間 ±250Vpeak

外形寸法約213(W)×約132(H)×約400(D)mm,突起部を含まず

質量約7kg

キーロックキーロックの設定可能

推奨校正周期1年

付属品電源コード 1本測定リード 1セット(赤黒各1)ワニグチアダプタ(小) 1セット(赤黒各1)底面脚用ゴム 2セット(2個で1セット)マニュアル 一式

18.6 一般仕様

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18-9IM 765501-01

仕様

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13

1818

17

16

18.7 外形図

177.

17.

1

マウント取付面

マウント取付面

マウント取付面

マウント取付面

背 面 図

単位 : mm

指示なき寸法公差は,±3%(ただし10mm未満は±0.3mm)とする。

JISラックマウント取付寸法

EIAラックマウント取付寸法

13 213 23 377 28.515

460

149

0 0.3

100

0.2

24.5

20

6

480460

1

6149

0 0.3

100

0.2

24.5

482.6 0.4

460.3

37.4

57.2

132

0.3

0

482.6 0.4

460.3

37.4

57.2

132

0.3

0

20

20

20

480 1

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

GS610SOURCE MEASURE UNIT

132

20

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付-1IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

付録1 演算定義仕様

プログラミング言語のBASICのような式や文で記述されるテキストファイル(MATH定義ファイル)をPCで作成し,それをGS610ROMディスクのMATHディレクトリに置き,GS610側でそのファイルを選択すると,MATH演算ができます。

ファイル形式ファイルはテキストファイルで,文(Statement)で構成されます。文を複数行記述する場合,その区切りは改行コード(CR,LFまたはCR+LF)です。ただし,後述する複文の場合,改行コードは複文を構成する文の区切りと解釈されます。

変数,定数または関数などの大文字/小文字の区別はありません。また,見やすいように文と文の間に任意に改行を入れても構いません。変数/定数/リテラル/演算子/関数の間に,任意空白文字(スペース,タブ)を入れられます。

複数文を記述した場合,基本的に小さい番号の行から順番に実行される。また,内部変数初期値代入文だけは,次の場合にのみ実行されます。・ OUTPUTがONになった後の初回演算・スイープがスタートした後の初回演算・MATH演算がONになった後の初回演算・MATH定義ファイルが選択し直された後の初回演算

MATH定義は,文の変数,定数,リテラル,演算子,関数,分岐の総数が256個を超えるか,または定義全体の変数,定数,リテラル,演算子,関数,分岐の総数が1024個を超えると,次のエラーを発生し,定義が複雑すぎて扱えないことを通知します。 "101: Too complex expression"また,定義に文法上の間違いがある場合,次のエラーを発生し,MATH定義は選択されません。"100: Expression syntax error"

文(statement)文には次の種類があります。・測定値演算文

M=<expression><expression>の結果を測定結果として表示します。

・次回発生値演算文S=<expression><expression>の結果を次回の発生値とします。ただし,スイープとの共存はできません。

・内部変数代入文X=<expression>Y=<expression>Z=<expression>内部変数X,Y,Zに<expression>の結果を代入します。

・内部変数初期値代入文X0=<expression>Y0=<expression>Z0=<expression>内部変数X,Y,Zに<expression>の結果を初期値として代入します。この代入文が実行されるのは,「ファイル形式」で記述したタイミングです。

付録

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付-2 IM 765501-01

・ IF文IF <expression> THEN <statement><expression>の結果が0以外ならば<statement>を実行します。IF <expression> THEN <statement1> ELSE <statement2><expression>の結果が0以外ならば<statement1>を実行し,0ならば<statement2>を実行します。

・複文 <statement1> <delim> <statement2> <delim> .... <delim>=CR/LF/CR+LFIF文で複数の文を実行する場合に用い,並び順に実行します。

・コマンド実行文@<string>@に続く文字列を通信コマンドとして実行します。ただし,クエリコマンドは使えません。

・コメント文// commentスラッシュが2度続いた後から改行までをコメント文とみなし,読み捨てます。

式(expression)式は,変数/定数/リテラルと演算子/関数の組合せでできています。評価順位を上げたい式を( )で囲むことで順序を変更できます。優先順位(複合式での演算子を評価する順序)については,後述します。

変数

M: 測定値S: 発生値T: 1µs分解能のGMT相当のタイムスタンプ(単位は秒)M[n]: n=0~-15で今回~15回前の(MATHを施す前の)測定値S[n]: n=0~-15で今回~15回前の発生値T[n]: n=0~-15で今回~15回前のタイムスタンプI: 発生値または測定値で,電圧次元のものの値V: 発生値または測定値で,電流次元のものの値A: パラメータAB: パラメータBC: パラメータCX: 内部変数XY: 内部変数YZ: 内部変数ZJ: カウンタ 内部変数初期値代入文が実行される条件で0クリアされ,以降演算ご

とにインクリメント

定数

PI: 円周率 3.1415926..E: 自然対数の底 2.7182818..

リテラル

整数,固定小数点実数または浮動小数点実数例 1.0 0.1234 -1.2345E-1

付録1 演算定義仕様

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付-3IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

文字列(string)

ダブルクォート(")で囲まれた文字列コマンド実行文またはMKTIME()の引数として使用する例 @":SOURCE:VOLTAGE:LEVEL 12.5V"

MKTIME("2005/12/25 18:30")

演算子

<exp1> + <exp2>: 加算<exp1> - <exp2>: 減算<exp1> * <exp2>: 乗算<exp1> / <exp2>: 除算<exp1> % <exp2>: 剰余(商を0向かって整数に丸めたときの余り)<exp1> ^ <exp2>: <exp1>の<exp2>乗<exp1> < <exp2>: <exp1>が<exp2>より小さければ1,でなければ0<exp1> <= <exp2>: <exp1>が<exp2>より小さいか等しければ1,でなければ0<exp1> >= <exp2>: <exp1>が<exp2>より大きいか等しければ1,でなければ0<exp1> < <exp2>: <exp1>が<exp2>より大きければ1,でなければ0<exp1> == <exp2>: <exp1>と<exp2>が等しければ1,でなければ0<exp1> != <exp2>: <exp1>と<exp2>が等しくなければ1,でなければ0<exp1> AND <exp2>: <exp1>が0以外かつ<exp2>が0以外なら1,でなければ0<exp1> OR <exp2>: <exp1>が0以外または<exp2>が0以外なら1,でなければ0<exp1> XOR <exp2>: <exp1>が0以外かつ<exp2>が0または<exp1>が0かつ<exp2>

が0以外なら1,でなければ0NOT <exp>: <exp>が0なら1,でなければ0 - <exp>: 符号反転

関数

RAND(<exp>): 0~1までの乱数発生,<exp>を乱数の種とするRAND( ): 0~1までの乱数発生EDGE(<exp>): <exp>が0から0以外に変化すると1,でなければ0ABS(<exp>): <exp>の絶対値EXP(<exp>): Eの<exp>乗LN(<exp>): <exp>の自然対数LOG(<exp>): <exp>の常用対数SQRT(<exp>): <exp>の平方根SIN(<exp>): <exp>のサインCOS(<exp>): <exp>のコサインTAN(<exp>): <exp>のタンジェントASIN(<exp>): <exp>のアーク・サインACOS(<exp>): <exp>のアーク・コサインATAN(<exp>): <exp>のアーク・タンジェントSINH(<exp>): <exp>のハイパボリック・サインCOSH(<exp>): <exp>のハイパボリック・サインTANH(<exp>): <exp>のハイパボリック・サインTRUNC(<exp>): <exp>の整数化 0に向かって丸めるMKTIME(<string>): <string>で表された日付,時刻をタイムスタンプと同形式に変換

フォーマット:[yyyy/mm/dd] hh:mm[:ss]yyyy/mm/dd は省略すると現在の年月日として解釈される:ssを省略すると:00として解釈される

付録1 演算定義仕様

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付-4 IM 765501-01

優先順位

優先順位が高い(値が大きい)方が先に評価されます。

記号,演算子,関数 優先順位

( ) 12

[ ] 11

RAND() EDGE() ABS() 10EXP() LN() LOG() SQRT()SIN() COS() TAN()ASIN() ACOS() ATAN()SINH() COSH() TANH()MKTIME() TRUNC()

NOT 9

^ 8

* / % 7

+ - 6

< <= > >= 5

== != 4

XOR 3

AND 2

OR 1

= 0

付録1 演算定義仕様

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付-5IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

付録2 アプリケーション例

トランジスタの静特性評価VCE‐IC 特性評価

GS610のプログラムスイープモードを使うと,トランジスタのVCE‐IC特性の測定ができます。動作内容

ベース電流IBを一定にしてコレクタ‐エミッタ間の電圧VCEを変化させたときのコレクタ電流ICを測定します。

Ic

0VCE

IB=一定

PC

結果ファイル

スイープパターンファイルE

B

E

C

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610 No.1

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610 No.2USB

IB

IC測定時の接続例

操作/設定のポイント

・ USBストレージ機能を使ったパターンファイルと測定結果データのファイル転送→「6.6 プログラムパターンファイル」,「4.3 USBストレージ機能」参照

・ストア機能を使った測定結果データ保存→「9.1 測定結果のストア」参照

接続方法

1. GS610 No.1をトランジスタのコレクタ-エミッタ間に接続します。2. GS610 No.2をトランジスタのベース-エミッタ間に接続します。3. GS610 No.1とPCをUSBケーブルで接続します。

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付-6 IM 765501-01

操  作

準備

1. トランジスタのコレクタ‐エミッタ間電圧VCEを変化させるためのスイープパターン(発生パターン)をPCの汎用表計算ソフトで作成します。(電圧変化量が一定の場合,リニアスイープ(「6.1 リニア/ログスイープの設定」参照)でも出力できます。)

2. 操作1で作成したパターンスイープデータをCSV形式で保存します。3. 操作2で保存したパターンスイープデータファイルをUSB経由で,GS610 No.1

の内部メモリ(GS610ROM)に転送(コピー)します。4. 各GS610を次のように設定します。

GS610 No.1の設定例 GS610 No.2の設定例

SOURCE(発生) 出力ファンクション 電圧出力 電流出力リミッタ値 150mA 1V出力モード DC DC出力レンジ AUTO AUTO

OUTPUT CONTROL トリガモード 内部 内部(出力) スイープモード プログラム OFF

MEASURE(測定) 測定機能 ON OFF測定ファンクション 電流測定 ‐積分時間 200ms ‐測定レンジ AUTO ‐オートストア ON ‐ストア ON ‐

TIME(時間設定) ソースディレイ 1µs ‐メジャーディレイ 1ms ‐(内部トリガの) 500ms ‐繰り返し周期*

* 内部トリガの繰り返し周期>出力ディレイ+メジャーディレイ+積分時間+α(α=レンジ変更,キャリブレーションなどによる時間)

付録2 アプリケーション例

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付-7IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

発生と測定

1. GS610 No.2を使ってトランジスタのベース‐エミッタ間に一定電流IB(ベース電流)を与えます。

2. GS610 No.1を使って,「準備」の操作1で作成した電圧パターンをトランジスタのコレクタ-エミッタ間VCEに印加し(「6.2 プログラムスイープの設定」参照),そのときのコレクタ電流ICを測定します。

3. 発生電圧パターンと測定結果が1つのファイルとして,GS610 No.1の揮発性内部メモリ(GS610RAM)に作成されます(「9.1 測定結果のストア」参照)。

4. GS610 No.1のGS610RAMにできた測定結果ファイルをUSB経由でPC側に転送(コピー)します。

5. PCの汎用表計算ソフトを使用して,測定結果をグラフ表示します。

付録2 アプリケーション例

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付-8 IM 765501-01

IB‐IC 特性評価2台のGS610を同期運転すると,トランジスタのIB‐IC特性の測定ができます。

動作内容

2台のGS610を同期させてコレクタ‐エミッタ間の電圧VCEを一定にして,ベース電流IBを変化させたときのコレクタ電流Icを測定します。

Ic

0

VCE=一定

PCPC

結果ファイルスイープパターンファイル

E

B

E

C

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610 No.1

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610 No.2USB

USB

IB

IC

IB

同期運転コントロール信号

測定時の接続例

操作/設定のポイント

・ 2台のGS610の同期運転→「10.2 同期運転」参照・ USBストレージ機能を使ったパターンファイルと測定結果データの簡単なファイル転

送→「6.6 プログラムパターンファイル」,「4.3 USBストレージ機能」参照・ストア機能を使った測定結果データ保存→「9.1 測定結果のストア」参照

接続方法

1. GS610 No.1をトランジスタのコレクタ-エミッタ間に接続します。2. GS610 No.2をトランジスタのベース-エミッタ間に接続します。3. GS610 No.1のリアパネルのTRIG INとGS610 No.2のリアパネルのTRIG OUT

を接続します(「10.2 同期運転」参照)。4. 各GS610とPCをUSBケーブルで接続します(「4.3 USBストレージ機能」参

照)。

付録2 アプリケーション例

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付-9IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

操  作

準備

1. トランジスタのベース電流IBを変化させるための任意スイープパターンをPCの汎用表計算ソフトで作成します。

2. 操作1で作成したデータをCSV形式で保存します。3. 操作2で保存したパターンスイープデータファイルをUSB経由でGS610 No.2の

内部メモリ(GS610ROM)に転送(コピー)します。4. 各GS610を次のように設定します。

GS610 No.1の設定例 GS610 No.2の設定例

SOURCE(発生) 出力ファンクション 電圧出力 電流出力リミッタ値 150mA 1V出力モード DC DC出力レンジ AUTO AUTO

OUTPUT CONTROL トリガモード 外部 内部(出力) スイープモード OFF プログラム

MEASURE(測定) 測定機能 ON OFF測定ファンクション 電流測定 ‐積分時間 200ms ‐測定レンジ AUTO ‐ストア点数 発生データ数 ‐

TIME(時間設定) ソースディレイ 1µs 1µsメジャーディレイ 1ms 1ms(内部トリガの) ‐ 500ms繰り返し周期

External I/O トリガ入力 BNC入力 ‐(外部入出力) トリガ出力 ‐ BNC出力

付録2 アプリケーション例

Page 254: GS610 ソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル ...IM 765501-01 i はじめに このたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうござ

付-10 IM 765501-01

発生と測定

1. GS610 No.1を使って,トランジスタのコレクタ-エミッタ間に一定電圧VCEを印加します。

2. GS610 No.2を使って,「準備」の操作1で作成した電流パターンIB(ベース電流)をトランジスタのベース-エミッタ間に与えます。外部トリガ信号で電流パターンと同期して,GS610 No.1がコレクタ電流ICを測定します。

3. GS610 No.1の内部メモリ(GS610RAM)に測定結果データが作成されます。

4. GS610 No.1 の内部メモリ(GS610RAM)にできた測定結果ファイルとGS610No.2の内部メモリ(GS610ROM)に保存したパターンファイルをUSB経由でPC上に転送(コピー)します。

5. PCの汎用表計算ソフトを使用して,スイープパターンと測定結果を1つのファイルに保存します。

付録2 アプリケーション例

Page 255: GS610 ソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル ...IM 765501-01 i はじめに このたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうござ

付-11IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

自動車用電子機器やセンサの電圧変動シミュレーションGS610のUSBストレージ機能を使うと,過渡的な信号発生(最速10kS/s)ができます。自動車用電源(12V,24V)の変動信号などの実波形をGS610から出力する方法を説明します。

操作/設定のポイント

1. 実波形の利用→当社のスコープコーダ(DL750P)など,お手持ちの機器に付属の取扱説明書を参照してください。

2. USBストレージ機能を使ったパターンファイルのファイル転送→「6.6 プログラムパターンファイル」,「4.3 USBストレージ機能」参照

スパイクノイズ

ワイパー起動エアコン起動

電圧低下

12V

バッテリの電圧変動・重量ノイズ 時間

PC

実波形データ(CSVファイル)

CSVファイル転送(ドラッグ&ドロップ)

試験対象(カーナビ,車載部品など)

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610

DL750P

FILESHIFTHELPMISCNUM KEYPROTECT VOICEMEMO

IMAGESAVEPRINT

ESC

MEASURE CURSOR RESET SELECT

CH

ALL CH

MODE POSITIONSIMPLE/ENHANCED

ACQ START/STOP

SETUP DISPLAY

ZOOM DUALCAPTURE

HISTORY MATH

1 CH 2 CH 3 CH 4

CH 5 CH 6 CH 7 CH 8

CH 9 CH 10 CH 11 CH 12

CH 13 CH 14 CH 15 CH 16

DELAYMANUAL TRIG

SNAPSHOT CLEAR TRACEMENU MENU

V/DIV TIME/DIV

TRIGGERTRIG D

VERTICAL

HORIZONTAL

CAL X-Y

SEARCH

7 DSP 1 8 9DSP 2

654

1

0

2 3

ENTER

mDSP 6DSP 5

LOGIC A LOGIC B EVENT

DSP 3 DSP 4EXP

スコープコーダ

バッテリ重畳ノイズの捕捉(サンプルレート:10kS/s)

電源電圧変動の実波形をPCを経由して,再現する例

付録2 アプリケーション例

Page 256: GS610 ソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル ...IM 765501-01 i はじめに このたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうござ

付-12 IM 765501-01

操  作

1. GS610で擬似的に発生したい信号(ここでは,自動車用電源の変動信号)を当社のスコープコーダ(DL750P)などで測定します。

2. 測定したデータをCSV形式でメディア(FD,メモリカード)に保存します。3. 操作2で保存したファイルをPCに読み込みます。4. 測定データを加工する場合,汎用表計算ソフトを利用します。5. PCに読み込んだ測定データをUSB経由でGS610の内部メモリ(GS610ROM)に

コピーします。6. GS610ROMにコピーした出力パターンで,GS610から出力します。最速出力

は,100kS/sです。

CSVファイル保存

試験対象(カーナビ,車載部品など)

AVERAGE

4 WIRE

KEY LOCK

DISPLAY

ESC

MEASURESTORE AUTO

RANGEMENU

REGALL MATH NULL

COMPARE

MEASURE

VALUE

REMOTE

LOCAL

POWER MISC TIMEKEY LOCK

SHIFT

MODE

AUTORANGE

LIMIT

MENU SOURCERANGE

OUTPUT CONTROLSWEEP START

ZERO

SOURCE

TRIGMODE

OUTPUT

BS

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo250VMAX

7 8 9

4 5 6

1 2 3

0 . + -

GS610

DL750P

FILESHIFTHELPMISCNUM KEYPROTECT VOICEMEMO

IMAGESAVEPRINT

ESC

MEASURE CURSOR RESET SELECT

CH

ALL CH

MODE POSITIONSIMPLE/ENHANCED

ACQ START/STOP

SETUP DISPLAY

ZOOM DUALCAPTURE

HISTORY MATH

1 CH 2 CH 3 CH 4

CH 5 CH 6 CH 7 CH 8

CH 9 CH 10 CH 11 CH 12

CH 13 CH 14 CH 15 CH 16

DELAYMANUAL TRIG

SNAPSHOT CLEAR TRACEMENU MENU

V/DIV TIME/DIV

TRIGGERTRIG D

VERTICAL

HORIZONTAL

CAL X-Y

SEARCH

7 DSP 1 8 9DSP 2

654

1

0

2 3

ENTER

mDSP 6DSP 5

LOGIC A LOGIC B EVENT

DSP 3 DSP 4EXP

スコープコーダ

バッテリ重畳ノイズの捕捉(サンプルレート:10kS/s)USB

電源電圧変動の実波形をスコープコーダ(オシロスコープ)から直接設定し,再現する例

操  作

1. GS610とDL750PをUSBで接続します。2. GS610で擬似的に発生したい信号(ここでは,自動車用電源の変動信号)を当社の

スコープコーダ(DL750P)などで測定します。3. 測定したデータをUSB経由でGS610の内部メモリ(GS610ROM)にCSV形式で保

存します。4. GS610ROMに保存した出力パターンを出力します。最速出力は,100kS/sで

す。

付録2 アプリケーション例

Page 257: GS610 ソースメジャーユニット ユーザーズマニュアル ...IM 765501-01 i はじめに このたびは,ソースメジャーユニットGS610をお買い上げいただきましてありがとうござ

付-13IM 765501-01

付録

3

2

1

6

5

4

9

8

7

12

11

10

15

14

13

18

17

16

2次電池(リチウムイオン電池,ニッケル水素電池)の充放電特性測定GS610の機能を使って,リチウムイオン電池,ニッケル水素電池などの2次電池の充放電試験ができます。急速充電動作は,2C~5C程度(電池容量の2~5倍)の大電流による定電流充電を実行し,電池電圧が規定値以上になった時点で定電圧充電に切り替えます。定電圧充電では充電電流が次第に小さくなり,規定値以下になった時点で充電を停止します。GS610のAuto V/I機能では,定電流充電から定電圧充電への動作モード切替に連動して,電池電圧測定から充電電流測定に切り替えられます。

充電試験動作内容

1. 二次電池に対して定電流を出力し,電圧を測定します。2. 二次電池の電圧が充電電圧に達すると,電圧測定モードから電流測定モードに切

り替わります。3. 電流の測定値がある値になると,出力が停止します。

操作/設定のポイント

1. Auto V/I機能での測定切り替え→「7.7 Auto V/IのON/OFF」参照2. 演算機能での出力停止→「8.5 ユーザー定義演算」参照3. ストア機能を使った測定データ保存→「9.1 測定結果のストア」参照

接続方法

OUTPUT端子と電池の両端をケーブルで接続します。より正確な電圧測定を行う場合は,リモートセンス(4端子)接続でSENSE端子と電池の両端をケーブルで接続します。

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

測定時の接続例

付録2 アプリケーション例

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付-14 IM 765501-01

操  作

準備

電圧の測定値が規定値に達したら,電圧測定モードから電流測定モードに自動的に切り替わるAUTO V/I機能を設定します。GS610を次のように設定します。

GS610の設定例

SOURCE(発生) 出力ファンクション 電流出力リミッタ値 3.6V出力モード DC出力レンジ AUTO

OUTPUT CONTROL(出力) トリガモード 内部

MEASURE(測定) 測定ファンクション 電圧測定積分時間 200ms測定レンジ AUTOAUTO V/I(測定モード自動切り替え) ONストア点数 最大65535点演算 ON*

TIME(時間設定) ソースディレイ 1µsメジャーディレイ 1ms(内部トリガの)繰り返し周期 60s

* 演算式の例If (I<=10E-3) then←電流値が10mA以下になったとき条件文@”:OUTPUT:STATE OFF”←出力状態をOFFにする。

  発生と測定

1. 二次電池に対して定電流を出力し,電圧を測定します。2. 二次電池の電圧が充電電圧に達すると,リミッタがかかり電流測定モードに切り

替わります。3. 演算機能を使って,電流の測定値がある値になると出力をOFFにします。

発生値と測定結果が1つのファイルとしてGS610の内部メモリ(GS610RAM)に作成されます。

4. GS610RAMにできた測定結果ファイルをUSB経由でPCに転送(コピー)します。5. PCの汎用表計算ソフトを使用して,測定結果をグラフ表示します。

1h

3.6V

1C

充電電流(測定)

電池電圧(測定)

定電圧充電(リミッタ)

定電流充電(発生)

二次電池の充電

時間

放電シミュレーションでは,GS610のパルス電流シンク(吸い込み)動作で定電流パルス放電ができます。携帯機器の間欠動作を想定したシミュレーションができます。測定データをストアできる最大点数は65535点です。

付録2 アプリケーション例

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付-15IM 765501-01

付録

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放電試験動作内容

二次電池に対してパルス電流シンクし,電圧を測定します。

3.6V

800mA放電電流

電池電圧

二次電池のパルス放電

時間

5ms

35ms

パルス発生時の測定例

繰り返し周期

測定

積分時間最速250µs

パルス幅

メジャーディレイ

ソ-スディレイ

操作/設定のポイント

1. パルス発生(シンク動作)と高速測定→「5.5 パルス発生モードの設定」参照2. ストア機能を使った測定データ保存→「9.1 測定結果のストア」参照

接続方法

OUTPUT端子と電池の両端をケーブルで接続します。より正確な電圧測定を行う場合は,リモートセンス(4端子)接続でSENSE端子と電池の両端をケーブルで接続します。

SENSE OUTPUT

Hi

110VMAX

1VMAX

110VMAX

Lo

測定時の接続例

付録2 アプリケーション例

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付-16 IM 765501-01

付録2 アプリケーション例

操  作

準備

GS610を次のように設定します。

GS610の設定例

SOURCE(発生) 出力ファンクション 電流出力リミッタ値 3V出力モード パルス出力レンジ AUTO

OUTPUT CONTROL(出力) トリガモード 内部

MEASURE(測定) 測定ファンクション 電圧測定積分時間 250µs測定レンジ AUTOAUTO V/I(測定モード自動切り替え) ONストア点数 65535点

TIME(時間設定) ソースディレイ 1µsメジャーディレイ 1µs(内部トリガの)繰り返し周期 40msパルス幅 5ms

発生と測定

1. 二次電池に対してパルス電流を出力(シンク)し,電圧を測定します。発生値と測定結果が1つのファイルとして,GS610の内部メモリ(GS610RAM)に作成されます。

2. GS610RAMにできた測定結果ファイルをUSB経由でPCに転送(コピー)します。

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付-17IM 765501-01

付録

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付録3 工場出荷時の初期設定ファイル(Default.txt)の内容

項目 設定

発生 モード DCファンクション 電圧発生オートレンジ OFF電圧レンジ 2V電圧レベル 0V電圧パルスベース 0V電流レンジ 2mA電流レベル 0mA電流パルスベース 0mA電圧ゼロオフセット 0mV電流ゼロオフセット 0uA電圧ゼロインピーダンス LoZ電流ゼロインピーダンス HiZ

リミッタ ONトラッキング ON電流のHigh Limit 2mA電流のLow Limit -2mA電圧のHigh Limit 2V電圧のLow Limit -2V

スイープ モード OFF電圧スタート値 100mV電圧ステップ値 10mV電圧ストップ値 200mV電圧ログスイープステップ数 10電流スタート値 1µA電流ステップ値 0.1µA電流ストップ値 2µA電流ログスイープステップ数 10繰り返し回数 1終端モード Keep

トリガ トリガモード Int(内部トリガ)

測定 ONファンクション 電流オートレンジ OFF積分時間 16.6/20msオートゼロ ONストア OFFオートストア OFFストア点数 10Auto V/I OFFアベレージングモード OFFアベレージ回数 2NULL OFFNULL設定値 0

時間 ソースディレイ 1µsメジャーディレイ 50µsパルス幅 25ms内部トリガの繰り返し周期 50ms

数式演算 OFFParam A 0Param B 0Param C 0

比較演算 OFFUpper 0Lower 0

項目 設定

外部入出力 BNC入力端子の設定 TrigBNC出力端子の設定 TrigBNC出力端子のTrigの設定 OriginDIO5入力コネクタの設定 OutputDIO6出力コネクタの設定 OriginDIO7出力コネクタの設定 OriginDIO8出力コネクタの設定 IntLock

その他 接続方式 2Wビープ音 ON画面輝度 4

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索-1

索引

IM 765501-01

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索引

記号 ページキー............................................................................................. 5-2キー............................................................................................. 5-22W ...................................................................................... 2-21, 4-32端子接続 .......................................................................... 2-21, 4-34W ...................................................................................... 2-21, 4-34端子接続 .......................................................................... 2-21, 4-3

A ページAUTO RANGEキー........................................................... 5-2, 7-3Auto V/I ............................................................................ 2-11, 7-8Auto Zero ..................................................................................... 7-7Auto Zero Exec .......................................................................... 7-7Auto(オートストア) .................................................................... 9-1Average ......................................................................................... 8-1

B ページBaudRate .................................................................................... 14-6Block .................................................................................. 2-16, 8-2BNC In ......................................................................................... 10-1BNC Out ..................................................................................... 10-2BNC入出力端子 ............................................................ 10-1, 10-3BSキー ......................................................................................... 3-16

C ページCALCulateグループ .............................................................. 16-26CalExec ........................................................................................ 5-16Clear ............................................................................................. 11-6Compare ........................................................................................ 8-7COMPARE END ........................................................................ 10-5COMPARE HI ............................................................................ 10-5COMPARE IN ............................................................................ 10-5COMPARE LO ........................................................................... 10-5COMPARE OV .......................................................................... 10-5Count ............................................................................................. 8-1CTRL IN ...................................................................................... 10-5CTRL OUT ................................................................................. 10-5

D ページDataBit ......................................................................................... 14-6DC ................................................................................................... 5-6DC発生モード .................................................................... 2-7, 5-6Default Gateway ....................................................................... 12-4DHCP ........................................................................................... 12-3DIO 5pin ...................................................................................... 10-2DIO 6pin ...................................................................................... 10-2DIO 7pin ...................................................................................... 10-2DIO 8pin ...................................................................................... 10-2DiskFormat ................................................................................... 4-7Display ............................................................................ 11-7, 17-5

E ページError Log ..................................................................................... 11-6ESC(DISPLAY)キー ................................................................. 3-14Ext ....................................................................................... 2-12, 4-2EXT I/O ....................................................................................... 2-21External I/O ................................................................................ 10-1

F ページFETChグループ ...................................................................... 16-38FirmwareUpdate ........................................................................ 17-8Flow .............................................................................................. 14-7FTPサーバ機能 ....................................................................... 12-11

G ページGB-IBアドレスの設定 .............................................................. 13-5GP-IBインタフェース .............................................................. 13-3GP-IBケーブルの接続方法 ...................................................... 13-4GPIB ............................................................................................. 13-5GS610RAM ..................................................................... 2-19, 4-6GS610ROM ..................................................................... 2-19, 4-6

H ページHigh .............................................................................................. 2-17HiZ .................................................................................................. 2-9

I ページImm ...................................................................................... 2-12, 4-2In ................................................................................................... 2-17Infinity ............................................................................................ 6-9INITiateグループ ..................................................................... 16-38Int ........................................................................................ 2-12, 4-2IntgTime ........................................................................................ 7-6IP Address ................................................................................. 12-3IPアドレス...................................................................... 12-5, 12-6

K ページ

Keep ................................................................................... 2-15, 6-8Key ................................................................................................ 17-5

L ページLAN ................................................................................. 12-3, 12-6Last ................................................................................................ 6-7Limit ................................................................................................ 5-4LIMITキー...................................................................................... 5-4Linear ................................................................................. 2-13, 6-1LineFreq ...................................................................................... 3-11Load Setup ................................................................................ 11-3Log ..................................................................................... 2-13, 6-2Low ............................................................................................... 2-17Lower ............................................................................................. 8-7LoZ ................................................................................................. 2-9

M ページ

M.Delay .......................................................................................... 7-4MACアドレス............................................................................. 12-6MATH ................................................................................ 2-19, 4-6Math ............................................................................................... 8-4MATHキー ........................................................................ 2-17, 8-4Measure ........................................................................................ 7-1MEASUREグループ.................................................................... 1-6MISCキー ... 15-2, 3-11, 3-12, 4-3, 4-7, 10-1, 11-1, 11-3,

11-6, 11-7, 12-3, 13-5, 14-6, 17-5, 17-7, 17-8MISCグループ .............................................................................. 1-8

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索-2 IM 765501-01

索引

Mode .................................................................................... 6-1, 6-5Mode(アベレージング) .............................................................. 8-1MODEL ............................................................................................... iiiMODEキー ...........................................................................5-6, 5-8Moving ............................................................................... 2-16, 8-2

N ページNO. ....................................................................................................... iiiNULL演算.......................................................................... 2-16, 8-3NULLキー...................................................................................... 8-3NULL値 .............................................................................. 2-16, 8-3

O ページOUTPUT CONTROLグループ................................................. 1-7OUTPUTキー ............................................................................. 5-13OverView ..................................................................................... 12-6

P ページP.Width .......................................................................................... 5-9Param A~C ................................................................................. 8-5Parity ............................................................................................ 14-6Period ............................................................................................. 4-1Product Info .............................................................................. 17-7PROGRAM ................................................................................. 2-19Program ............................................................................. 2-13, 6-5PROGRAM ................................................................................... 4-6Pulse .............................................................................................. 5-8Pulse Base ................................................................................... 5-8

R ページRANGE .......................................................................................... 5-2READグループ ........................................................................ 16-38RECALLキー ................................................................................ 9-4Remote I/F ............................... 15-2, 12-3, 12-6, 13-5, 14-6Repeat ........................................................................................... 6-9ROUTeグループ ..................................................................... 16-30RS-232インタフェース ........................................................... 14-1RS-232インタフェースの設定 .............................................. 14-6RS232 ......................................................................................... 14-6Rtn ...................................................................................... 2-15, 6-7

S ページ

S.Delay ........................................................................................ 5-11Save Setup ................................................................................ 11-1SaveRamDisk ............................................................................ 11-1Select File ........................................................................... 6-5, 8-4Selftest ........................................................................................ 17-5SENSeグループ ...................................................................... 16-23SETUP ............................................................................... 2-19, 4-6Setup .............................................................................. 11-1, 11-3SOURCEグループ ....................................................................... 1-5SOURceグループ ................................................................... 16-14Start Value ............................................................. 2-14, 6-1, 6-2STARTキー ................................................................................ 6-10STATusグループ ................................................................... 16-38Step Count ...................................................................... 2-14, 6-3Step Value ........................................................................ 2-14, 6-2Stop Value ............................................................. 2-14, 6-2, 6-3StopBit ........................................................................................ 14-6Storage ........................................................................................ 15-2STOREキー ................................................................................ 2-18SubNet Mask ............................................................................ 12-3

SUFFIX ............................................................................................... iiiSWEEP START IN ................................................................... 10-5SWEEP SYNC OUT ................................................................. 10-5SWEEPキー ..................................................... 6-1, 6-5, 6-7, 6-9SWEepグループ ..................................................................... 16-22System ..... 3-11, 3-12, 4-7, 10-1, 11-7, 17-5, 17-7, 17-8SYSTemグループ................................................................... 16-32

T ページTCP/IPの設定 ............................................................................ 12-3Term ................................................................................ 12-4, 14-7Time Adjust ................................................................................ 3-12Time Zone .................................................................................. 3-13TIMEキー....................................................... 4-1, 5-9, 5-11, 7-4TRACeグループ ..................................................................... 16-28Tracking ........................................................................................ 5-4TRIG IN ........................................................................................ 10-5TRIG OUT ................................................................................... 10-5TRIG/SWEEP/CTRL IN/OUT .............................................. 2-21TRIGgerグループ ................................................................... 16-25TrigMode ...................................................................................... 4-1TRIGキー ........................................................................... 2-12, 4-1Type ................................................................................ 10-1, 10-2

U ページUpper ............................................................................................. 8-7USB .............................................................................................. 15-2USB-TMC ................................................................................... 15-2USBインタフェース ................................................................. 15-1USBケーブルの接続 ................................................................... 4-5USBストレージ機能 ....................................................... 2-19, 4-5USBポート.................................................................................... 4-5USBマスストレージ ................................................................. 15-1

V ページV/I/!Wキー.................................................................................... 7-2View ................................................................................................ 8-5VISA ............................................................................................. 15-1VISAリソース名 ........................................................................ 15-2VS/ISキー ..................................................................................... 5-1

W ページWaitStart ..................................................................................... 6-10WaitTrigger ................................................................................. 2-12Webサーバ機能 ......................................................................... 12-7Wire ................................................................................................ 4-3

Z ページ

Zero Offset ................................................................................ 5-14Zero Z .......................................................................................... 5-14ZEROキー ................................................................................... 5-14

ア ページアクセサリ ......................................................................................... vアベレージ回数 ............................................................................ 8-2アベレージング ................................................................ 2-16, 8-1

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索引

IM 765501-01

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索引

イ ページイーサネットインタフェース ................................................. 12-1イーサネット設定 ...................................................................... 12-6移動平均 ............................................................................ 2-16, 8-2イミディエート .......................................................................... 2-12インタフェースメッセージ ..................................................... 13-6

ウ ページウエイトインジケータ ............................................................. 6-10

エ ページエラーキュー ........................................................................... 16-46エラーコード .............................................................................. 17-2エラーログ表示 .......................................................................... 11-6演算 ............................................................................................... 2-16演算コマンド ........................................................................... 16-26

オ ページオートストア .............................................................................. 2-18オートストアのON/OFF ........................................................... 9-2オートゼロ機能 ................................................................ 2-11, 7-7オートレンジ .................................................................... 2-11, 5-3オートレンジ(測定) ......................................................... 2-10, 7-3オートレンジ(発生) ..................................................................... 2-7オプション ......................................................................................... iiiオフセットキャリブレーション ................................... 2-9, 5-16

カ ページ外部トリガ .................................................................................. 2-12外部入出力コネクタ..................................................... 10-1, 10-3外部入出力コマンド............................................................... 16-30形名 ...................................................................................................... iii画面輝度 ...................................................................................... 11-7画面表示のOFF .......................................................................... 11-7

キ ページキーグループ ................................................................................ 1-5キー操作 ...................................................................................... 3-14キープ................................................................................. 2-15, 6-8キーロック ..................................................................... 11-8, 11-9基準値............................................................................................. 8-8揮発性ディスク .......................................................................... 2-19揮発性ディスク(GS610RAM)への保存 ............................... 11-2共通コマンド ........................................................................... 16-38

ク ページ組み込み演算 .................................................................... 2-17, 8-5繰り返し回数 .................................................................... 2-15, 6-9繰り返し周期 ................................................................................ 4-2グリニッジ標準時 ......................................................... 3-12, 3-13

ケ ページ計器番号 ............................................................................................. iii結果ファイル .................................................................... 2-20, 9-2結線時の注意 ................................................................................ 3-9

コ ページ交換推奨部品 ........................................................................... 17-10故障 ............................................................................................... 17-1固定レンジ .................................................................................... 5-3コマンド一覧表 .......................................................................... 16-6コマンドコントロール機能 .................................................. 12-10

サ ページサブネットマスク ......................................................... 12-5, 12-6サンプルプログラム............................................................... 16-47

シ ページシステム構成 ................................................................................ 2-1システムコマンド ................................................................... 16-32システム状態の確認.................................................................. 17-7システムのバージョンアップ ................................................. 17-8終端モード ........................................................................ 2-15, 6-7出力OFF ...................................................................................... 5-13出力ON......................................................................................... 5-13出力キュー ............................................................................... 16-46出力状態 ........................................................................................ 2-9出力信号 ...................................................................................... 10-4出力部........................................................................................... 10-5出力リレー ........................................................................ 2-9, 5-13仕様コード ......................................................................................... iii使用上の注意 ................................................................................ 3-1シリアル(RS-232)インタフェースによる接続................... 14-2信号名と機能 .............................................................................. 10-3

ス ページスイープ ...................................................................................... 2-13スイープコマンド ................................................................... 16-22スイープの開始 .......................................................................... 6-10スイープモード .......................................................................... 2-14数式演算 ............................................................................ 2-16, 8-4数値の入力 .................................................................................. 3-16スタート値 ........................................................................ 2-14, 6-4ステータスコマンド............................................................... 16-38ステータスバイト ................................................................... 16-41ステータスレポート............................................................... 16-40ステップ数 .................................................................................... 6-4ステップ値 .................................................................................... 6-4ストア................................................................................. 2-18, 9-1ストア/リコールコマンド .................................................... 16-28ストア点数 .................................................................................... 9-2ストアの強制ストップ ............................................................... 9-3ストアのスタート ........................................................................ 9-2ストップ値 ........................................................................ 2-14, 6-4ストップビット .......................................................................... 14-7

セ ページ世界標準時 ..................................................................... 3-12, 3-13積分時間 ............................................................................ 2-11, 7-6設置姿勢 ........................................................................................ 3-3設置条件 ........................................................................................ 3-4設定情報の保存 .......................................................................... 11-1設定情報の読み込み.................................................................. 11-3接続方式 ........................................................................................ 4-3セルフテスト .............................................................................. 17-5ゼロオフセット .......................................................................... 5-15ゼロ発生 ............................................................................ 2-9, 5-14ゼロ発生インピーダンス ............................................... 2-9, 5-15

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索-4 IM 765501-01

索引

ゼロ発生オフセット.................................................................... 2-9センシング .................................................................................. 2-21

ソ ページソースディレイ ................................................................ 2-8, 5-11ソースメジャーサイクル ........................................................... 2-3送信ターミネータ ...................................................................... 12-5測定イベントレジスタ .......................................................... 16-45測定結果のストア ........................................................................ 9-1測定コマンド ........................................................................... 16-23測定値読み出し ....................................................................... 16-36測定のON/OFF ............................................................................ 7-1測定ファンクション........................................................ 2-10, 7-2測定レンジ .................................................................................. 2-10

タ ページターミネータの選択.................................................................. 14-7

ツ ページ通信環境の表示 ....................................................................... 12-10

テ ページデータ長 ...................................................................................... 14-7ディスクのフォーマット ............................................... 2-20, 4-7デフォルトゲートウエイ ............................................ 12-5, 12-6電圧測定レンジ .......................................................................... 2-10電圧発生レンジ ............................................................................ 2-7電圧リミッタ ................................................................................ 2-5電源コード .................................................................................... 3-6電源周波数 ........................................................................ 3-11, 7-6電源スイッチのON/OFF ..................................... 3-7, 3-8, 3-10電流測定レンジ .......................................................................... 2-10電流発生レンジ ............................................................................ 2-7電流リミッタ ................................................................................ 2-5

ト ページ

同期運転 ...................................................................................... 10-7統計演算値のリコール ............................................................... 9-4統計演算値表示 .......................................................................... 2-18トラッキング .......................................................................2-6, 5-5トリガ................................................................................. 2-12, 4-1トリガコマンド ....................................................................... 16-25トリガモード ................................................................................ 4-2

ナ ページ内部トリガ .................................................................................. 2-12

ニ ページ入力信号 ...................................................................................... 10-4入力部........................................................................................... 10-5

ネ ページネットワークへの接続 ............................................................. 12-2

ハ ページ

ハイリミッタインジケータ ..............................................2-5, 2-6パターンファイルの記述 ......................................................... 6-11

バックスペースキー.................................................................. 3-16発生イベントレジスタ .......................................................... 16-44発生コマンド ........................................................................... 16-14発生値................................................................................. 5-7, 5-10発生ファンクション...........................................................2-5, 5-1発生レベル ........................................................................ 5-7, 5-10発生レンジ ...........................................................................2-7, 5-2パリティ ...................................................................................... 14-7パルス発生モード ...............................................................2-8, 5-8パルス幅 ...................................................................................... 5-10パルスベース値 .......................................................................... 5-10ハンドシェーク方式..................................................... 14-4, 14-7

ヒ ページ比較演算 ............................................................................ 2-17, 8-7日付・時刻 ..................................................................... 3-12, 3-13標準イベントレジスタ .......................................................... 16-42

フ ページ付加仕様 ............................................................................................. iii不揮発性ディスク ...................................................................... 2-19不揮発性ディスク(GS610ROM)への保存........................... 11-2付属品................................................................................................. ivプログラム形式 .......................................................................... 16-1プログラムスイープ........................................................ 2-13, 6-5ブロック図 .................................................................................... 2-2ブロック平均 .................................................................... 2-16, 8-2

ホ ページボーレート .................................................................................. 14-7保存(設定情報の) ....................................................................... 11-1

マ ページマニュアルトリガ ........................................................................ 4-2

メ ページ

メジャーディレイ ............................................................ 2-11, 7-4メニュー ........................................................................................ 1-5

ユ ページユーザー定義演算 ........................................................................ 8-9ユーザー定義演算の記述 ......................................................... 8-10

ヨ ページ

読み込み(設定情報の) ............................................................... 11-3

リ ページリコール ............................................................................ 2-18, 9-4リコールコマンド ................................................................... 16-28リターン ............................................................................ 2-15, 6-7リニアスイープ ................................................................ 2-13, 6-1リミッタ ...............................................................................2-5, 5-4リミッタ値 .................................................................................... 5-5リミッタのON/OFF .................................................................... 5-5リミッタレンジ ............................................................................ 5-5リム-バブルディスク ............................................................. 2-19リモートセンス ................................................................ 2-21, 4-3リモートパネル機能.................................................................. 12-9

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索-5

索引

IM 765501-01

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13

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索引

ロ ページローカルセンス ................................................................ 2-21, 4-3ローリミッタインジケータ ..............................................2-5, 2-6ログスイープ .................................................................... 2-13, 6-1

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保証書

計器番号*

ご購入日*       年     月

保証期間 ご購入日より1年間

形名 765501

お願い本保証書の内容はアフターサービスの際必要となります。お手数でも * 印箇所ご記入のうえ、本器の最終御使用者のお手許に保管してください。修理をご依頼される場合は、形名、計器番号、ご購入日をご連絡ください。

保証期間中に正常な使用状態で、万一故障等が生じました場合は下記に記載の保証規程により無償で修理いたします。

本保証書は日本国内でのみ有効です。(This warranty is valid only in Japan.)

保証規程保証期間中に生じました故障は無償で修理いたします。但し、下記事項に該当する場合は無償修理の対象から除外いたします。

記(1) 不適当な取扱いまたは使用による故障、または損傷。(2) 設計仕様条件をこえた取扱いや使用または保管による故障、または損傷。(3) 電池、ヒューズ等の消耗品および自然消耗部品の補充。(4) 当社もしくは当社が委嘱した者以外の改造または修理に起因する故障、または損傷。(5) 火災・水害・地震その他の天災を始め故障の原因が本器以外の理由による故障、または損傷。(6) その他当社の責任とみなされない故障、または損傷。

以上