heart - 高岡市民病院 · 医療連携懇話会 (報告)...
TRANSCRIPT
♡♡Heart♡Heart♡
♡
高岡市民病院だより
高岡市民病院だより
OCT. 2016
HospitalityExcellentAmenityRelationshipTrust
がん診療の一層の充実を図るため、平成28年10月11日(火)に、「包括的がん医療センター」をオープンいたしました。院内各所に点在していたがん医療に関する各機能を、本院3階西病棟を改修して1フロアに集中させることにより、がん診療機能を強化し、より質の高いがん医療が提供できるよう環境を整えました。包括的がん医療センターには、外来化学療法室、緩和ケア外来、がん相談支援室、看護専門外来、栄養相談室を設置し、医師、認定看護師、薬剤師、管理栄養士など多職種が連携してがん患者さんの診療をサポートします。
患者の皆様の権利を尊重します本院では“生命の尊重と人間愛”を基本理念に、患者の皆さんと協同して最良の医療を提供できるよう以下の権利を尊重します。1.平等で最善の医療を受ける権利2.個人の尊厳が守られる権利3.説明にもとづき医療行為を選択する権利4.診療情報を得る権利5.プライバシーが守られる権利
Hospitality こころのこもった接遇
Excellent 良質な医療で健全経営
Amenity 快適な療養環境
Relationship 人材を育成しよりよい人間関係
Trust 地域との信頼関係の構築
【題字について】
包括的がん医療センターを本院3階に新装オープン
♡Heart心のかよいあう医療を
がん診療は、手術や化学療法、放射線治療といった治療部門以外に、予防、検診、緩和医療、在宅医療など、多くの分野に及んでおり、各分野との連携が重要です。包括的がん医療センターでは、各科、各部門の情報を一括し、がん診療に携わるすべてのスタッフが共有して、患者さんの診療に当たります。また、治療後の患者さんにはがん地域連携パスにより、地域の診療所と連携しながら患者さんのフォローアップに努めていきます。 包括的がん医療センターの設置により、がん患者さんの心と体のトータルケアが行えるよう、今後ますます充実したサービスを提供していきます。
No.40
Heart 高岡市民病院だより No.40 2016年10月発行発 行:高岡市民病院 広報委員会 〒933-8550 富山県高岡市宝町4番1号 TEL.0766-23-0204 FAX.0766-26-2882 ©TAKAOKA Hospital
2 Heart● 2016.October
包括的がん医療センターの開設
無菌調製室富山県初のアイソレーターを導入し、正確かつ無菌
的に調製することが求められる抗がん剤の調製を行っています。入院・外来患者さん全てに対し、正しい技術を習得した薬剤師が調製することで、安全で質の高い医療を提供していきます。
がん診療連携拠点病院である本院では、がん患者の診断、治療以外にも、がんの予防医学、がん検診、緩和医療、在宅医療への関わりが重要です。
現代のがん医療においては、集学的治療は言うまでもなく、疫学、統計、治療成績の把握など、診療科を横断した、がん医療に関わる全てのスタッフが情報を共有することが必要と考えられます。こうした考えから、平成26年4月に本院に包括的がん医療センターを発足し、運営会議を行いながら、がん医療に関する情報の共有化を行ってまいりました。今回外来部門を増設し、外来化学療法室、緩和ケア外来、がん相談支援室、看護専門外来などを一か所に集合させ、新たな包括的がん医療センターを開設いたしました。センター開設により、本院ががん患者に対してより有意義な施設となり、がん医療のさ
らなる進展となるよう取り組んでいきます。
緩和ケア外来患者さんやご家族ができるだけ良好な生活の質を維持するために、症状コントロールやその人らしさを重視した生活の援助などを行います。外来は、毎週火曜日の午前10時から12時まで(完全予約制)。外来受診を希望する他院通院中の患者さんは紹介状が必要です。
がん医療のさらなる進展に取り組む
包括的がん医療センター長副院長
薮下 和久
外来化学療法室通院で化学療法を受ける患者さんの増加に対応でき
るよう、ベッド数を5床から10床に増床しました。一人ひとりのプライバシーが守られるようベッドを配置
し、トイレや化粧室などのアメニティも充実させました。明るくゆったりとした環境で、患者さんが安心・安全に治療を受けて頂けるよう努めます。
看護専門外来看護専門外来を移設し、ストーマケアや相談を受け
る環境を充実しました。専門的な知識・技術を有する認定看護師が、患者さんやご家族の療養上の相談や情報提供、病状などの説明を受けた後の精神的サポートを行います。
センターの特長
Heart● 2016.October 3
職員紹介
患者支援センター開設
がん化学療法看護認定看護師の役割は、がん化学療法を受ける患者さんとご家族を支え、安全に治療を行
うことです。私は今年7月に、がん化学療法看護認定看護師の資格を取得しました。現在、包括的がん医療センターの外来化学療法室に勤務し、治療中の患者さんを中心に、
抗がん薬の安全な投与管理と副作用マネジメントを行い、安楽に過ごせるように支援しています。外来化学療法を受ける患者さんは年々増えており、抗が
ん薬治療に伴う副作用症状へのセルフケアが求められています。そのため、一方的な指導ではなく、患者さんの生活状況や価値観、セルフケア能力を把握し、個々に合った方略を一緒に見出していくことが必要になります。患者さんが治療を継続しながら、ちょっとした工夫を取り入れることで自分らしく日常生活を送れるような支援をしています。また、外来治療という限られた時間の中で、患者さんの価値観や思いを引き出すようなコミュニケーションを行い、医師や薬剤師、外来・病棟看護師など多職種で情報の共有をし、より良いケアの提供を目指しています。がん化学療法は安全で確実な治療の提供をすることが基本となります。新規薬剤が増えてきているため、新しい情報を日々学習し、がん化学療法看護の質の向上に貢献できるような活動をしていきたいと思います。患者さんへのセルフケア、副作用症状や治療に関する悩み事や心配な事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
がん化学療法看護認定看護師がん化学療法看護認定看護師
藤とうどう堂 由
ゆ き紀
●包括的がん医療センター副主任看護師
本院では、10月11日に「患者支援センター」を1階ロビー横に、開設しました。
急性期の治療を終えた患者さんを地域の医療機関に逆紹介するための相談業務や入院等の説明業務、また様々な福祉・医療相談を行うことを目的としています。相談業務には、主に地域医療部の看護師や医療ソーシャ
ルワーカー等があたります。相談スペースとして、パーテーションで区分けした4室を設置しており、患者さんのプライバシーにも配慮したスペースも用意しました。地域の医療機関の紹介をスムーズに行うために、地域別
に医療機関の所在地マップを作成し、また、本院との連携医療機関に登録していただいた各医療機関のリーフレットを患者支援センター内と一部外来の待合室に設置しました。本院ホームページからも連携医療機関が検索できます。地域の医療機関でスムーズに治療を
継続していけるよう、より一層のサポートに努めてまいります。
新任医師のご紹介
臨床研修医
小島信子
臨床研修医
荒井美栄
臨床研修医
林 哲章
4 Heart● 2016.October
医療連携懇話会(報告)平成28年7月7日(木)午後7時より、
ホテルニューオータニ高岡にて医療連携懇話会を開催しました。高岡市医師会会長の藤田一先生をはじめ、地域の医療機関、施設関係者の先生方77
名に出席いただきました。本院からは、医師・看護師等54名が参加しました。講演会では、本院の杉浦正歯科・口腔外科主任部長、中
谷敦子消化器内科主任部長が、本院での取り組みを紹介しました。また、基調講演では、講師に富山大学消化器造血器腫瘍制御内科学講座の杉山敏郎教授をお招きし「腸内細菌と消化器疾患」と題して、講演いただきました。出席の
先生方からも活発な質問が飛び交い講演会を盛況に終えることができました。講演会終了後の懇親会では、地域の先生方と意見交換を行い、連携を密にし、患者さんにとってより良い医療連携を図っていくことを確認し、医療連携懇話会を終えました。今後とも、
なお一層のご支援をよろしくお願いいたします。
地域医療機関との連携推進の取り組み(登録医制度の創設)
病院ボランティア紹介 ➡ 「いろりの会」代表の大野洋子さんに活動について伺いました。
Q 病院ボランティア活動を始めたきっかけについてお聞かせください
A 退職後はボランティア活動をしたいと思っていた時に、病院ボランティア活動(現在の「すずらん」
の方)を知ったことがきっかけです。周囲の助けで、小さなグループから発足しました。ちょうど、病棟に続いて、外来部門が改築オープンされ美しくなった2000年5月からの活動開始は、とてもうれしくラッキーなことでした。
Q 現在の活動についてお聞かせください
A 毎週木・金曜日に外来患者さんの車椅子への移動・介助、各外来から放射線科や検査室等への移動・
介助、受付機の操作のお手伝い等です。
Q 活動を続けることで育まれることは何でしょう?
Aささやかな活動ですが、得られるものはとても大きいと思います。
例えば、心のゆとりや充実感を味わえる時間は日常生活ではなかなか得られないとても貴重なことです。そしてお手伝い出来ることの幸せを感じています。
Q 会の「モットー」と今後の展望についてお聞かせください
A 少しでも長く活動を続けられるよう健康に留意すること。そして、それが会員の幸せとなることを
祈っております。
※写真は「いろりの会」 吉野和子さん
本院では地域の医療機関との連携を強化するため、「高岡市民病院連携医療機関」の登録を高岡市・射水市・
氷見市の各医療機関にお願いしています。国では、病院と地域医療機関との機能分化を図り、地域全体で患者さんをケアする「地域包括ケアシステム」の構築を進めており、これまでの「病院完結型医療」から「地域完結型医療」への転換が図られています。本院においても、地域からの紹介患者さんを積極的に受
け入れるとともに、「かかりつけ医制度」を推進し、急性期が終了し病状が安定した患者さんを「かかりつけ医」の先生へ逆紹介することを進めています。また、地域の医療機関での治療が望ましい患者さんに、「かかりつけ医」を持っていただくよう相談し、逆紹介を進めていきたいと考えています。今後も「連携医療機関」登録を推進していきますので、ご協力をお願いします。
Heart● 2016.October 5
連携医療機関の紹介
専門領域は、肝臓(専門医)、消化器(専門医)、総合内科(専門医)です。総合内科専門医として内科疾患を
幅広く診ています。本院では、専門性を生かして、ウイルス性肝炎治療・脂肪肝炎治療に取り組んでいます。地域の皆さんから信頼される開業医として、地域医療に貢献します。
竹越内科クリニック
竹たけご し
越 國くに
夫お
院長
〒933-0014富山県高岡市野村377-7TEL.0766-22-8200
診療時間 月 火 水 木 金 土9:00~12:30 ○ ○ ○ ○ ○ ○16:00~18:00 ○ ○ ○ × ○ ×
診療科:内科、消化器内科休診日:木曜日・土曜日午後、日曜日、祝祭日
Clinic data
眼科全般を診ていますが、眼科の医療も高度化、専門領域の分化が進み、診療所での検査や治療にはどう
しても限界があります。高度な治療が必要と判断した患者さんは、検査結果を添えて、速やかに専門医のいる病院へ紹介しています。当院のモットーは、「医療人は患者さんを診ることで、患者さんから日々勉強させてもらっている」です。全職員がこのモットーを心に留め、病院での治療が済んだ方に安心して再受診していただけるよう努力しています。
こしぶ眼科クリニック
越こしぶ生 晶
あきら院長
〒933-0014富山県高岡市野村415-4TEL.0766-26-7666
診療時間 月 火 水 木 金 土9:00~12:00 ○ ○ ○ ○ ○ ○14:00~18:00 ○ ○ ○ × ○ ▲
※:▲第1、3、5土曜日は休診、第2、4土曜日は15:00まで診療科:眼科休診日:木曜日午後、日曜日、祝祭日
Clinic data
初診の患者さんはかかりつけ医の紹介状をお持ちください
初診にかかる保険外併用療養費の改定について
本院は、事故や急病などで緊急・重症な状態にある患者さんに対して、高度で専門的な医療を提供する病院です。初めて受診されるときは、地域の医療機関(かかりつけ医)の「紹介状」を持って受診いただきますようお願いします。「紹介状」を持参いただくことで、患者さんの症状に応じた検査や治療などを迅速に行えます。また、かかりつけ医で予約をとって来院された場合は、優先的に診察を行いますので、待ち時間も短くなります。
本院では、初診時に「紹介状」をお持ちでない患者さんには、初診料とは別に「保険外併用療養費」をいただいています。かかりつけ医との役割分担を明確にし、高度・専門医療の機能をより一層充実していくため、平成28年10月1日から料金を3,240円(税込)に改定します。ご理解とご協力をお願いします。
1,080円 3,240円
紹介状あり
紹介状なし
改定前 改定後
かかりつけ医初診時保険外併用療養費
負担なし
初診時保険外併用療養費
3,240円を負担
高岡市民病院
※緊急その他やむを得ない事情があるときは、保険外併用療養費のご負担を求めません。
Heart 高岡市民病院だより No.40 2016年10月発行発 行:高岡市民病院 広報委員会 〒933-8550 富山県高岡市宝町4番1号 TEL.0766-23-0204 FAX.0766-26-2882 ©TAKAOKA Hospital © yukipon00 - Fotolia.com