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1 HOTガード施工用資料 施工技術編

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HOTガード施工用資料

施工技術編

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施工に必要な液剤・道具類

ビニールマスカー スクイジーマスキングテープ

・スクレーパー・剥離剤

キッチンはかり 温湿度計ディスカップ・ガラス棒

・HOTガード(主剤)と硬化剤・油膜取り(ガラス面の油膜を除去するための液剤:白い液液剤)・油膜取り用パッド(黒く硬いスポンジ)・油膜取り用バフ(繊維を絡めた白い布)・プライマー(ガラスとコート剤とを密着させる液剤:無色透明)・プライマー塗布用ウェス(不織布:ふしょくふ)

・ローラースポンジ・ローラー柄・ローラーキャップ・霧吹き(水用)

・キッチンペーパー・液受け・アルミホイル

・ローラーハンドル ・ローラースポンジ ・受け皿

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養生作業・油膜取り

◆ ビニールマスカーの養生 ◆①油膜取りやコーティングをする際に、汚れてしまいそうな場所は必ず養生する。

※ブラインドやカーテン及び床等

②なるべくガラス面に近い部分に養生し、最初と最後は5cm程長めに取っておく。

油膜取りのコツパットでこすったときに写真のように浮いてくるのが油膜です。浮いてきた部分を擦って、はじきの箇所をなくすのが油膜取りの作業です。油膜を取り残すと、コーティングをした時に、その部分がはじいて浮いてきますので、確実に油膜を除去して下さい。

◆ 油膜取り ◆①水をガラス全面に吹き付ける。②油膜取り剤の白い液は、バフに縦1ライン付けガラスの際に一周つける。

③水をガラスへ吹き付けながらガラスの際につけた液を全体に擦りのばす。※はじきがある所は、更に強く擦る。

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油膜取り

⑤油膜取りが終わったら、スクイージーでおとす。ポイント手早く油膜取りの作業を行わないと、油膜液が固まって、スクイジーで落としにくくなります。その場合は、水をかけて、油膜の液が液状になってきたところで手早くスクイジーで水切りしながら、油膜の液を除去していきます。

⑥ガラス全面に残っている油膜取り剤のあとはキッチンペーパーで拭き取る。特に、ガラスの際が濡れているとマスキングテープが付きづらくなるので、水気を拭き取る事。又、トップコートをする際に水をかむと白濁する恐れがある為。

⑦油膜取り終了後、マスカーを交換して再養生。※トップコートを塗布する際にローラーが当たり水をかむ恐れがある為。

④油膜が比較的強いのは、ガラスの際なので注意すること。※除去できない時は、パットよりバフを外し手で擦ると良い。

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プライマー塗布

◆ プライマー塗布 ◆

①不織布(ベンコット)若しくは、マイクロセーム(メガネ拭き)等で塗布する事。※毛羽だつ物は逆に埃をガラス面に付着させてしまう為、使用不可。

③アルコールタイプで揮発が早いので塗り残しが無い様注意し、縦を塗ったら横を塗ると言った格子状に塗ると良い。

②プライマーを塗布する量の目安は、5~10cc/㎡程。※季節によって多少の変動はあり。

④プライマーは接着剤として塗るだけでなく、ガラス面のはじき確認及び埃除去と言った最後のチェックも兼ねています。※季節によっては、ガラス面の冷却として使用する場合もある。

⑤マスキングテープを貼った時に、テープのノリがガラス面に付着している事もあるので、ガラスの際は注意しプライマーを塗る事。※ノリが残っているとその部分は、はじかれます。

⑥プライマー塗布後、遅くても1時間以内にトップコートを塗る様にして下さい。※埃再付着等の問題が出てくる為。

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コート剤塗布作業の準備◆ 液受けの作り方 ◆

①アルミホイルを液受け容器に2枚重ねて両サイドは折り液がこぼれない様に堤防を作る。※ビニールマスカーを先に敷いて置くと道具が汚れなくて済みます。

◆ ローラーの柄及びローラースポンジ ◆

①ローラースポンジを差込む金属部(柄の方)には、使用後液剤が付着しているので、必ずアルコール等で拭取る事。※使用する前にスポンジローラーを差込む金属部(柄の方)にKURE5-56等の潤滑油を少量付けるとローラーの回転は良くなる。

②オプションのスポンジキャップをローラースポンジの頭をカットし装着するとガラスの際の摩擦が無くなり、塗りやすくなる。(スクレーパーの刃等でスポンジの先端部分を約1㎝程切る)

③ローラースポンジは多少埃が付いていますので、使用前に必ずマスキングテープ等で埃を除去してから、使用して下さい。(1回目:埃除去・2回目:確認と2回行います。)※粘着の強い物を使うと、スポンジ自体を傷めるので注意。

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液剤の調合と保水◆ 液剤の調合 ◆①HOTガード主剤9に硬化剤1の割合で調合します。②液を調合したら、2時間以内に使用する事。(硬化剤が入っている為)

※液を混合したら戻すことは出来ません。調合が心配でしたら、カップを3種類用意(主剤用・硬化剤用・混ぜ合わせ用)し混ぜる様にする。材質は、PP又はPEのみです。

◆ ローラースポンジへ液の付け方 ◆

①新しいローラーには、必ず調合した液剤を保水分として(30g)を含ませます。(ゆっくりとローラーを回転させながら均一に含ませる様にして下さい。)

②均一に含ませたら、少し強めにローラーを転がして奥まで浸透させます。

③保水後、ガラス1枚毎に1㎡当たり30g計算で調合した液剤をローラーに含ませ、施工します。

④ローラースポンジの交換目安は、40㎡程です。※交換目安が40㎡となってますが、25㎡程で交換する事をお勧めします。

⑤ローラースポンジを使用してから、30分以上放置した場合も交換です。※常時使用している場合は、大丈夫です。

ガラスコート液剤の調合量<計算式>1.塗布するガラス面積に応じた液剤の調合を行います。(例:8㎡として)2.HOTガードの場合の適正な塗布量は 1㎡当たり25g~30g です。3.8㎡塗布するのに必要な液剤量は 270g=30g/㎡×8㎡ になります。4.ローラースポンジに保水させる液剤量 30g を含めた 270g=240g+30g を作ります。5.主剤の量は243g=270g÷10×9 硬化剤の量は27g=270g÷10×1 で調合します。

*調合する容器等に液剤が付着しますので、上記説明より多めに液剤は作ります。

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コート剤の塗布作業

◆ トップコートの塗り方◆

①主剤と硬化剤の配合割合は、主剤9に対して硬化剤1の割合となります。②保水分は同じで、㎡当りに使用する量は25g/㎡~30g/㎡③一度に多く(50g以上)含ませ過ぎると全体均一に延ばす事が難しいので、分割して液を付けながら塗っていく。④力を入れて搾りだすと、スポンジから液がこぼれ落ちるので注意。⑤斜め対角線に1本入れてから全体にまず塗る。その後に、搾り出す様に1往復程上下に入れる。(上下2㎝程は当てない様に塗る。当てるとスポンジが搾られ横筋が入る可能性がある為。)※透明性が非常に高い為、塗り残し(スポンジが当たってない場所)が発生する可能性があるので細かく色々な角度からチェックが必要。

⑥縦塗りが終わったら、次に横塗りをします。上下2㎝の部分が塗れて無いので、液を少し追加又は搾りだして端から端まで何度か擦って馴染ませてから上から下へ動かす。※横塗りをする時も、馴染ませが終わったら両サイドに当てない様に上から下へ動かす。

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コート剤の塗布作業

⑦横塗りが終了したら、再度仕上げの縦塗りで終了です。※上1ライン横に入れ、下から上へローラーを軽く転がし、止めずに上10㎝程手前で抜く。

◆ 塗布中又は仕上げ塗りをしてからのチェック ◆①液ダレが無いか。特にガラス上段部及び鍵部。②ガラスの際が塗り残し無く、塗れているか。③消えそうも無い縦・横の線が残っていないか。④大きな埃・はじいている所はないか。⑤ガラス以外の場所に、液が付いていないか。※サッシ部であればアルコール等で拭取れるが、カーテン・壁紙・木材の様に吸水性がある物に付着すると取れないので注意。

◆ 塗膜が乾く前までの修正のやり方 ◆①大きなゴミ等が付着した場合は、ピンセット又は毛抜き等でつまんで除去しその周辺をローラーを動かし馴染ませ仕上げます。

②下地処理の不備ではじきが出た場合は、不織布にプライマーを少量付けその部分を強く擦り込み、色が抜けた周辺をローラーを動かし馴染ませ仕上げます。※不織布にプライマーを多く付け過ぎると白濁する恐れがあるので付け過ぎには注意。

③修正目安(時間)を間違えると、曇りガラスの様になり剥がす事になります。※あくまでも目安ですが、夏場5分以内・冬場8分以内で季節によって変わってきます。又、直射が当たっている場合・当たってない場合でも変わります。

⑧ローラーに力を入れ過ぎたり早く動かし過ぎると液剤が飛び散る事があるので注意。

⑨下塗りから仕上げまで1㎡当たり3分以内に仕上げる様にする事。※修正を考えると早めに仕上げないと修正が出来なくなる為。

⑩大きなガラス(3㎡以上)でも小さなガラスを塗る感覚で塗れば良い。

⑪初めは、2人1組で確認しながら塗った方が良い。

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コート剤の剥離作業(やり直し等発生時)HOTガードの剥離方法〈コーティング膜が指触乾燥していない場合〉1.コーティング膜に霧吹きで水をかけ、ウエスで水を伸ばし、表面のある程度の膜を拭き取ります。(水をかけることで強制的に固めて伸びないようにする為)2.水をかけながらスクレーパーで剥がしていきます。3.最後に油膜取りをして残っている膜を完全に取ります。(下地処理工程同様)

〈コーティング膜が指触乾燥し、硬化が始まっている場合〉~・硬化後の剥離・~(1液タイプ)●使用する材料及び道具①ガラスコート用剥離剤(透明) ②ローラー柄(剥離専用に準備)③スポンジローラー(剥離専用タイプ) ④剥離剤用トレイ(PP又はPE)※アルミホイルは不要で、そのまま使用可能です。⑤スクレーパー及び替え刃

① ② ③ ④ ⑤

●使用目安①スポンジローラーの保水分は、30gとなります。

②剥離剤の使用量は、15g~20g/㎡程。※季節及び環境により30g/㎡使用する場合もあります。

●剥離のやり方

左図の様にガラスコートを塗る時と同じ要領でローラー

ウエットの状態で5往復程、上下に動かし擦った後、ス

を上下に動かし塗膜に満遍なく剥離剤を塗ります。

クレーパーにて剥がします。

※塗膜が中々剥がれない場合は、再度スポンジローラー

ます。

この剥離剤は塗膜をふやかせ、浮かせて剥がすタイプとなっており、ガラスの焼けが発生しないタイプですので

安心してご使用下さい。

※但し、スクレーパーでガラスに傷をつけない様注意し

て下さい。

●剥離後として

①再施工の場合、油膜取りを行い溶剤の除去と剥がし残しが無いか確認し、通常の段取りにて再塗布をして下さい。

②現状回復の場合、油膜取りを行い溶剤の除去と剥がし残しが無いか確認し現状に戻して下さい。

で3往復程上下に擦り、その後スクレーパーにて剥がし

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注意事項

◆ 使用出来る容器 ◆①油膜取りの詰め替え容器は、何でも良いです。②プライマーの詰め替え容器は、PP又はPE(日本製)です。③ガラスコートの調合カップ等は、PP又はPE(日本製)です。④攪拌棒はガラスを使用。(使用後は、アルコール等で掃除する事。)⑤剥離剤に使用する容器は、PP/HD-PE/PE(日本製)です。

◆ 片付け・換気 ◆①塗布後、30分~60分程(季節や湿度・温度によって異なる)で指触乾燥(マスキングテープに付いた液を触り手に付かない)するのでマスキングテープを取除き窓を開け換気します。※オゾン発生器及び送風機等を使用すると尚良い。

◆ 注意事項 ◆①施工出来るガラス表面温度及び湿度は、10℃~30℃で湿度が70%以下です。湿度が上がるとレベリングが悪くなったり硬化不良や白濁が起こります。(汗をかいた場合など、ガラス周辺の湿度が上昇する事が考えられる為です。)

②ガラス面に結露が発生する環境では、基本的には中止し結露が発生しない時期に行う様にする。※空調及び除湿器等で環境が数日保てる様であれば構わない。但し、水をかむとレベリングが悪くなったり硬化不良や白濁が起こります。

③施工後は、施主に対し窓ガラス清掃を1ヶ月はしない様注意する事。又、清掃する際は水拭き及び中性洗剤を薄めて使用する事を徹底する。

④施工を行うかの確認が必要なガラスは、熱線反射・網入り・フィルムが貼ってあるガラス。

熱線反射ガラスは、虹彩現象が出る事があります。(特に外が暗く室内が明るい場合)※金属酸化物が焼付けられている面によっては、施工不可になります。

網入りガラスは、熱割れの可能性があります。(塗布していなくても熱割れする事がある。)※金属とガラスでの膨脹率が違う為。

フィルムを剥がさずそのまま塗る場合は、フィルムが溶けてくもる又は下地処理が出来ないのではじきが出る事がある。

上記は、全て施工は出来ますが確認が必要です。

⑤空調が直接ガラスに当たっている場合は、止めるか直接当たらないように養生する。※風が当たると乾きが早くなりレベリングが悪くなる。

⑥コーティング剤は、空気中の水分と反応し硬化するので開けたままにしない事。又、コーティング剤は、涼しい所で保管する事。※車のトランクや冷蔵庫には入れない事。(変質する恐れがあります。)

⑦使用する道具等は、綺麗に掃除をする事。