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pacestars 『ペイススターズ』 運営開始にあたっての考え 開発者/運営者:鈴木尚栄 2011年7月7日 © Naoyoshi Suzuki. All Rights Reserved.

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Page 1: ideas about pacestars

pacestars 『ペイススターズ』運営開始にあたっての考え

開発者/運営者:鈴木尚栄

2011年7月7日

© Naoyoshi Suzuki. All Rights Reserved.

Page 2: ideas about pacestars

pacestars (http://pacestars.sc)

「新時代を創るための社会的プラットフォーム」というキャッチコピーで、2011年7月1日より試験的な運営を開始しました。

本資料では、現在に想定や予想をしていることを交えて、運営開始にあたっての考えを提示します。

1.はじめに

Page 3: ideas about pacestars

現在までの自分の経験と見聞から、由々しい事象と感じる3つのこと

(A)将来有望、有能な若い層が潰される、無力化

になる考え方、仕組み、政策の存在

(B)叡智の結集が必要なのに、それをさせない考

えや仕組みの存在

(C)場当たり的、流れを読まない対応

2.現在までの由々しい事象

Page 4: ideas about pacestars

(A)将来有望、有能な若い層が潰されたり無力化

になるような考え方、仕組み、政策の存在

・長年に渡る「出る杭は打たれる、抜かれる」により、有能な人物が育ち活躍する環境が育たなかった。

・「寄らば大樹の陰」の偏重により、新しいことに挑戦する人を冷遇する、または手厚い後押しが少ない。

・組織や社会の中枢にいる人物の思考が停止し、旧来の考えや枠組みを当てはめようとするため、若い人の提案を受けつけ難くしている。

2.現在までの由々しい事象

Page 5: ideas about pacestars

(B)叡智の結集が必要なのに、それをさせない思

想や仕組みの存在

・中央の中枢にいる人々にとって「東京基準」が絶対正しく、他の考えは受け入れられないこと。

・自分の業界や組織の外にはたくさんのリソースや可能性があるのに、自前で物事を考え、解決しようとして苦しんでいる。

・「創造が必要」と言っておきながら、旧来の会議形式の採用、組織横断的な活動の少なさ、若手を巻き込んで意見を聞くといった取り組みが少ない。

2.現在までの由々しい事象

Page 6: ideas about pacestars

(C)場当たり的、流れを読まない対応

・ 「物事を全く変えないこと=保守的」と意味の勘

違いをしている人がいる。言葉の意味として、保守的でも革新的のどちらでも、速度が違うだけで物事を変えていくことには違いない。

・教育や経済政策など、長期ビジョンを策定して取り組みをしてきたことがあまり見られない。

・世の中の動きを読まなかった結果、決まりごとの不備の浮き彫り、後手の対応を招いた。

2.現在までの由々しい事象

Page 7: ideas about pacestars

もし現在の状況が続くなら、以下の事態を招く危険が予想される。

・次の時代がやってきても何も対応できない。

(例)アフリカの市場が開拓しつくされたときに、「市場がない!

どうしよう・・・?」と後悔先に立たずの状況に追い込まれる。

・循環型経済社会の必要性があるなかで、方向性や内容の総論や各論を見いだせない。

・新しい木が育たないまま、旧来の大樹が次々倒れる。

・同じ組織や業界にいたままで、斬新なアイデアを出す機会が失われる。

・有能な若い人たちが活躍できないままに、世代交代を強いられる。

2.現在までの由々しい事象

Page 8: ideas about pacestars

先述の由々しいと感じてきた事象、東日本大震災の発生により、「なんとかしたいが、一個人として何かできないか?」を考えた。

ICT業界に従事してきた経験から、社会変革を起

こすことを目指すソーシャルプラットフォームの開発と運営、プラットフォームで立ち上がるプロジェクトへの参加を通し、個人として行動を起こしていくことにした。行動は数年で終わるのではなく、10年20年と長期に渡ってやっていきたい。

運営者一人でやれることには限界があるので、同じ意識を持った人々と一緒にやっていきたい。

3.個人としてやれることは?

Page 9: ideas about pacestars

世の中は待ってくれない中で、「誰かがやってくれる」と牽制しあうことが障害になりかねない。

過去の過ちを繰り返さないため、新しい時代を創って行く中で「意識ある人々が動いていき、多くの種をいち早く創り、撒き、育てること」をプラットフォームで実現していく。

「個人が能動的に動き、何らかの成果を出していく、得ていく」ことを自分の行動やプラットフォームの精神にする。

3.個人としてやれることは?

Page 10: ideas about pacestars

ペイススターズの開発と運営により、大局として以下の貢献を1つでも多く目指したい。

(A)要の人を多く輩出

(B)外部や異分野との接触や交流

(C)新時代に向かうための支え

4.大局としての貢献

Page 11: ideas about pacestars

(A)要の人を多く輩出

・モノを作れる人はたくさんいるが、事を興す人、立案できる人が少ない。物事を発生させるために、後者のような要の人を輩出する。

・変化を起こせる要の人を多く発生させる。

・創造性豊かな人が、組織や社会に出現する。

4.大局としての貢献

Page 12: ideas about pacestars

(B)外部や異分野との接触や交流

・外部や必要な人材と協力することの大切さを訴求していく。

・異分野との協業により、可能性が広がることを訴求していく。

・今までは考えもしなかった協業により、人や組織が活発になること。

4.大局としての貢献

Page 13: ideas about pacestars

(C)新時代に向かうための支え

・新時代の到来の準備をいち早く行い、実際にその時代が出現しても、混乱することなく移行できるようにする。

・人間資本主義に基づいて、「人が大事にされる」という考えの大切さを訴求していく。

・知識社会を具現化するための事例を作り出していく。また、有望な知識産業の発生につながるような契機を作る。

4.大局としての貢献

Page 14: ideas about pacestars

(A)目的

(B)基本的な考え

(C)特徴

5.ペイススターズとは何か?

Page 15: ideas about pacestars

(A)目的

・民間主導で新時代に向けて行動を起こす、ことを興していく。意識の高い人、社会を変えたい人、志・ビジョン・やる気がある人、各界の専門家を集まる場にする。

・社会的な革新として、叡智を結集し、難問解決をしたり、新しいもの(製品、サービス、仕事、職業、事業、決まりごとなど)を生み出していく。

・分野や組織の壁を乗り越えて、個人や組織の限界(思考、可能性)を取り外していく。

5.ペイススターズとは何か?

Page 16: ideas about pacestars

(B)特徴

・実名の招待制で、招待には人物保証のために参加理由を必要とする。

・フラットな関係で、プロジェクトの内容ごとに役割が変わる。

・ 今までの経歴は重要ではなく、「自分は何がで

きるのか?」を重要とする。「得意・専門」を登録することで訴求できるようにする。また、繋がりの切り口の1つにもしている。

5.ペイススターズとは何か?

Page 17: ideas about pacestars

(B)特徴

・「挑戦」は、今まで興味があるが取り組みができなかった分野は何かを伝える。当該分野の人が会員様となったときの接点にする。また、いずれ自分の「得意・専門」になる候補とする。

5.ペイススターズとは何か?

Page 18: ideas about pacestars

(C)基本的な考え

・会員様が自分が持つ得意や専門を登録する。

・テーマについて会員様を募りプロジェクトを結成する。

・何らかの結果が出るまで検討と行動を繰り返す。

検討は、オンラインでは掲示板の他に、SkypeやUstreamなど容易に使えるツールを使う、オフラ

インでは実際に集まって話し合う。

行動は実際にテーマの内容ができる人や組織を訪問して、打診やお願いをすることなどである。

5.ペイススターズとは何か?

Page 19: ideas about pacestars

(A)繋がりや関係

(B)頭脳銀行、知識銀行の形成

(C)空間

(D)内を見るきっかけをつくる

(E)訓練

6.ペイススターズで目指していること

Page 20: ideas about pacestars

(A)繋がりや関係

・プロジェクトを通じて実際に現場で動くこともあり、現実空間と仮想空間は一体で、仮想空間だけの関係では終わらない。

・「自分が本当に望む組みたい相手と組む、協業すること」を間接的に支援する。

・繋がりの数の多さより、質と内容が重視されるものと考える。

6.ペイススターズで目指していること

Page 21: ideas about pacestars

(B)頭脳銀行、知識銀行の形成

・様々な得意・専門を持った人々が集うことは、各々が持っている知識が集い、集合知を形成する。頭脳を預けるような銀行の役目を持ちたい。

・各個人が自分の得意・専門に異分野の考えや見方を取り入れることで、新しい価値を生む。少人数が集まって取り組めば、乗数的に価値が生まれる。

・何か困ったことがあれば、「ペイススターズの会員になっている人たちに頼めば何とかしてくれるかも!?」と頼られたい。

6.ペイススターズで目指していること

Page 22: ideas about pacestars

(C)空間

・現実世界や仮想空間のどちらでも、「言葉にはできないが、こんな姿を思いついたのだけど?」というような、具体的ではないが思いついたことをためらいなく表現する空間にする。色、写真、手描きで紙に描く。

・曖昧な姿から、「◯◯のような意味じゃないか?」と徐々に答えを考えていく過程を重視したい。

6.ペイススターズで目指していること

Page 23: ideas about pacestars

(D)内を見るきっかけをつくる

・「一個人として、自分は何ができるか?自分の強みは何か?」は、突き詰めて考えることで始めて出せる答えだと考える。

今までの経歴を列挙したプロフィールを見て、表面的には何となく「この人はこんな人なんだ」と分かる。しかし、「現在までに何を学んで何ができるようになったのか?」まではわからない。

得意・専門の登録では、上述のテーマがある。

6.ペイススターズで目指していること

Page 24: ideas about pacestars

(E)訓練

・異なるもの、全然関係の無いようなものを組み合わせるアイデア出し、発想法を鍛える。

・答えのない事象について、普段使うことのない想像力をはたらかせて答えを考え、答えに向かって試行錯誤を繰り返していくこと。

・そうぞう(想像、創造)の大切さを個人が理解し、

組織に徐々に広げていく。そして、組織として上述の動きを日々実践していく。

6.ペイススターズで目指していること

Page 25: ideas about pacestars

(A)プラットフォームのオペレーション

(B)外との関係

(C)思想やツールの導入

(D)プロジェクトでの成果

(E)応援

(F)権利関係

(G)加入資格

(H)組織化

7.方針

Page 26: ideas about pacestars

(A)プラットフォームのオペレーション

・機能追加や意匠インタフェースの変更など、会員様からの要望で着手可能なものは取り組む。

・議論の内容、進め方、プロジェクトのやり方は会員様に委ねる。基本的には運営側は関与しない。

7.方針

Page 27: ideas about pacestars

(B)外との関係

・外部のSNS、Webサービスにて既に実現できて

いる機能や内容はそちらに任せる、あるいは積極的に活用させていただく。

・ゆくゆくはNPO、法人、組織との連携を視野に

いれている。

7.方針

Page 28: ideas about pacestars

(C)思想やツールの導入

・プロジェクトでの活動などを支援するために、既に存在するアイデア手法、考えを導入する。

(例)

手法:KJ法、マインドマップ

場の構築:ワールドカフェ、グループワーク

考え:U理論

7.方針

Page 29: ideas about pacestars

(D)プロジェクトでの成果

・プロジェクトで出した成果については、それができる人や組織に依頼したり、やりたいと挙手した人や組織に任せる。実際に取り組む人や組織は、ペイススターズの会員様かどうかは不問である。

・商用の内容であっても、社会や人々に貢献できるものなら、実際に従事する人や組織が収益を上げることは否定しない。新しく考えた事業やサービスが雇用を生み買い手を喜ばせるものなら、それが立派な貢献になる。

7.方針

Page 30: ideas about pacestars

(E)応援

・将来的には、企業や組織によるスポンサード、個人から集金をする応援フィーの導入を行い、大きなプロジェクトの支援を視野に入れている。

7.方針

Page 31: ideas about pacestars

(F)権利関係

・ペイススターズを稼動させるためのシステム全般については、運営者側で権利を持つ。

・プロジェクト内で生まれたアイデア、付随する画像と資料はそのプロジェクトに参加した会員様、全体掲示板で生まれたアイデア、付随する画像と資料は会員様全員の共有とする。

7.方針

Page 32: ideas about pacestars

(G)加入資格

・18歳以上とする。

入会にあたっては、お誘いしたい方と少なくとも1度は実際に会っていて、相手のことを少しでも分かっている必要があると考える。

7.方針

Page 33: ideas about pacestars

(H)組織化

一個人がいつまでも全体の開発や運営に関わることは厳しいので、組織化を視野に入れている。

7.方針

Page 34: ideas about pacestars

以下の内容について、1つでも多くもたらしたいと考える。

(A)教育と学習の促進

(B)見方の養成

(C)ブランディング構築の機会

(D)資産形成

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 35: ideas about pacestars

(A)教育と学習の促進

・物事がますます高度で複雑になる中で、未知の分野の学習、学習量の増加が必然になる。

・集まってくる会員様が意識の高い人々ばかりなので、自然とレベルが上がる。

・自分が関心のある分野の人(特に専門家)が登録したときには、いつでも質問ができる。

・異分野のこと、多様性を知ることで、質問をする側もされる側もお互いに好循環になる。

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 36: ideas about pacestars

(B)視点や見方の養成

・プロジェクトを一緒にやっていくことで、違った視点に触れられる。

・「答えは一つしかない」ことが正しいという従来の教育ではやってこなかった、物事を多面的に見ることを養う。

・今までやったことのなかった視点や見方を繰り返していくことで、IQを上げていく契機になる。

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 37: ideas about pacestars

(C)ブランディング構築の機会

・プロジェクトの活動を通して、社会からの個人の評価を上げること

ツイッターノミクスのウッフィー、評価経済の思想にあるように、これからの評価指標は『個人や組織が社会に対してどれだけいいことをできたか?』に変化する。

組織の中における評価:昇給や昇進のため。

社会からの評価:社会に対して発揮した能力や才能に直結する。

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 38: ideas about pacestars

(C)ブランディング構築の機会

・複数の肩書きや社会への顔を持つこと

「作家、プロデューサー、講演家」のように、現在では一部の著名人が行っていることが、一般の人でも普及する可能性がある。

異分野の会員様同士が交流する中で、何かの縁で一緒に仕事をする、あるいは個人的に新しい取り組みを始めて行き、その肩書きや社会への顔を自分のものとする人が出てくる。

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 39: ideas about pacestars

(D)資産形成

・無形資産

現場のことを知っている、複数の強みを持つ、多面的な物事の見方で自分の見解を述べられることで、社会や身近な人から頼りにされる、重用される。

・有形資産

ペイススターズで得られたことを個人の仕事において活かし、複数の収入源を持つか、高い報酬を得られる可能性に繋がる。

8.会員様にもたらしたいと考える効果や貢献

Page 40: ideas about pacestars

2011年3月11日の東日本大震災により、新旧の

考えや価値観が衝突する状況が、目前で発生しています。また、2008年夏のリーマン・ブラザー

ズショックの発生により、待ったなしでまずは個人から変化を求められ続けています。

そのような状況で、2010年代(2011~2020)は震災からの復興そのものが、全く新しい経済、社会、世の中を生み出す過程になるでしょうし、一人一人が持つ「そうぞう(想像、創造)力」の発揮する方法や向き先がどうなるかが問われると個人的には考えます。

9.最後に

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日本人はモノづくりが得意で、素晴らしい感性を持っています。今までは目に見えるものを中心にモノづくりをしてきました。これからは目に見えないモノが価値を持ち、それを多くの人達が創りだしていく時代になるのは間違いないです。

国民を無力化する政策をする人々、国民のために何もしてくれない人々をいつまでも怒り続けても何も生まれないです。民間が自主的に動いて、できることから1つ1つ将来に必要なものを創って積み上げていくことが求められていると考えています。

微力ながら、ペイススターズが役割の一部を担えるのであれば幸いです。

9.最後に

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9.最後に

鈴木と面識がある方で入会を希望される方は、ご招待いたします。

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