ifa2012 120923

44
Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL IFA2012 2012年9月24日 P.P.Communications Inc.

Upload: ppcommunications-inc

Post on 06-Jul-2015

1.712 views

Category:

Documents


3 download

TRANSCRIPT

Page 1: Ifa2012 120923

Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIAL

IFA2012 レポート

2012年9月24日

P.P.Communications Inc.

Page 2: Ifa2012 120923

- 1 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 開催日時

2012年8月31日(金)~5日(水)

� 会場

メッセ・ベルリン見本市会場

(142,200 sqm/前年比 + 1.4 %)

� 出展者数2012年 1,439社

2011年 1,441社

2010年 1,423社

� 来場者数

2012年 240,000 (前年比+1%),

内トレード・ビジター数 142.300 (前年比+7%)

ドイツ国外からの来場者数 4,2800 (前年比+11%)

2011年 238,000人/ 内トレード・ビジター数 132,900人

2010年 235,000人/ 内トレードビジター数125,000人

� 受注額

2012年 38億ユーロ(前年比+3 %)

� 展示会概要

• IFAは、gfu(民生通信エレクトロニクス協会)が主催する、コンシューマ・エレクトロニクス&ホーム・アプライアンス業界の世界最大の見本市。

• 1928年以来、IFAはテレビなど黒物家電がメインの展示会だったが、 2008年からは白物家電の展示もスタート。

• IFAは2005年まで2年に一度の隔年開催だったが、2006年より毎年開催している。

• 出展各社とも、年末商戦期に向けて、IFA後の数カ月間で小売業者との契約交渉を進めていくため、市場の注文動向を占う指標となっている展示会である。

• 来年度のスケジュールは2013年9/6~11開催。

IFA 2012概要

① セイコーエプソン/ 碓井稔社長

「変化する世界の中で必要不可欠となる」Becoming Indispensable in a Changing World

② AMD(コンピュータ用プロセッサ製造企業)/Mr Phil Rogers, President, HSA Foundationand Corporate Fellow

「コンピューティングイノベーションの次の時代」The Next Era of Computing Innovation

③ Logitech/ Mr Bracken P. Darrell, President

「音楽に生きる」 Living for Music

④ Acer Inc./ Mr Jim Wong, Corporate President

「ICTトレンドにおけるパラダイムシフト」 Paradigm Shifts in the ICT Trend

⑤ Monster, Inc./ Noel Lee, Founder and CEO「コンシューマーエレクトロニクスにおけるエンターテインメント、スポーツ、ファッションの融合」

Ménage à Trois - the Fusion of Entertainment, Sports and Fashion in Consumer Electronics

� 基調講演: IFAインターナショナル・キーノート

� プレスカンファレンス: 開幕に先立ち出展各社がプレスカンファレンスを実施

《前々日開催》

• Siemens

• Bosch

•Miele & Cie. KG

• IFA Opening Press Conference

• Panasonic

• Sony

•Metz

• IFA "after work get together" of VDE,ZVEH and ZVEI

《前日開催》

• Deutsche Telekom

• Dell

• BundesverbandAudiovisuelle Mediene.V. (BVV); Gesellschaftzur FoerderungAudiovisueller MedienmbH (FAM)

• Bundesverband derHoergeraete-Industrie

• Samsung

• Philips

• Kaspersky Lab

• De'LonghiGermany

• Sharp

• Lenovo

• Kenwood

• Electrolux/AEG

• Loewe

• Jurau

• Ford of Erope

• Grundig

• Beko

• Lenco and sonic emotion

•wmf consumer electric

• Telefunken

• SMS Audio

• ShowStoppers@IFA

Page 3: Ifa2012 120923

- 2 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

IFA2012 ゾーニング

《その他テーマ別ゾーン》

� IFA eLibrary (Hall 14.1)タブレットやeReader向けのeBooks、新聞、雑誌を展示。

� IFA TecWatch (Hall 11.1)TechWatchでは、デジタル家電および白物家電の最新の研究・開発成果や製品を展示。

� IFA iZone (Hall 14.1/15.1/16)ソフトウェア&アプリケーションメーカー、ディストリビューター、アクセサリーメーカーらによる出展。MacやiTech製品、アプリなどを展示。

Page 4: Ifa2012 120923

- 3 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

■IFA=家電ショウとしての再認識

• サムスンが2010年にIFAを欧州におけるスマートデバイス公開の場に設定したことにより、各社もそれに追従しテレコム色の強まったIFA。しかし、iPhone5の発表を前に、各社がニューヨークを製品発表の場にしたことにより、IFAは本来の役目を取り戻した感がある。

• 今回の展示会で注目を集めたものは、進化するIH、デジタルラジオとオーディオ、スマートハウスソリューションとアプライアンス、電子ブックリーダー、中国メーカーとアフリカ中東のバイヤー、そして高精細テレビといえる。

• 来年のIFAを予想するとするなら、CESとの棲み分けから、よりリアルな見本市的性格と、アフリカ中東市場の拡大に伴うトレードショウ的性格の強化が行われるだろう。

■通信事業者も注力するIFA

• 特記すべきは、ドイツテレコムが粛々と進めてきたQIVICON規格の商業化、そして、モバイルLTEのロンチである。

• QIVICON規格は単にスマートアプライアンスとグリッド側を連携させる為のデータ提供サービスではない。ホームセキュリティーや健康見守りのサービスは次期供用され、インターネットテレビコンテンツプラットフォームをも飲み込む可能性がある。テレコム事業者にとってもっとも典型的なスマートパイプの事例となるだろう。

• 米国、アジアに送れていたモバイルLTEが本格的にロンチ。端末メーカーからも機器投入がなされた。欧州でのサービス拡大は、いまのところ実現していないLTEのローミングのルール作りやVoLTEの標準化を促し、各地域で乱立気味のLTE周波数の統合化を促進するだろう。

• OTT事業者におけるインターネットテレビのコンテンツプラットフォーム、電子ブックリーダーへのコンテンツプラットフォームなど、今後通信事業者の参入領域として明確になりつつある。

■日本メーカー視点でのIFA

• デザイン性が高く、ユーザー視点での開発、そして社会課題を標準化により解決し当たり前に製品に内包する「動じない」欧州メーカー。先端技術とデザイン性、価格訴求と店頭支配によりいまや欧州の定番ブランドとなった韓国メーカー。それらを模倣しつつも確実に市場を作っている中国メーカーとトルコメーカー。

• 日本メーカーの見え方は、デザイン性に乏しく、ユーザー視点もなく、標準化にも答えず、難しい作法の中で成り立つ使用感でしかないだろう。ユーザー、流通、競合研究を切に望みたい。

総論

Page 5: Ifa2012 120923

- 4 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

全体サマリ - 1

� 総括

• IFA主催側の発表では拡大傾向とされるが、欧州経済危機の影響もあってか昨年ほどの派手さはない。

• 初日キーノートでは、2012年の世界の家電市場は金融危機の影響を受けて、市場規模は1.1兆ドル、2%の成長にとどまるとの予測が示された。欧州市場は2,920億ドルで横ばいとなり、西欧の市場規模は2012年に中東・アフリカ市場に抜かれる予測だという。

• こういった背景もあってか、会場には中東・アフリカ諸国からの来訪者が多くみられた。実際、中国メーカーのブース担当者によると、中東・アフリカからの引き合いが増えているとのこと。

• iFAは欧州市場のクリスマス商戦を占う展示会という位置づけが一般的だが、今後、中東・アフリカ地域へのアプローチの場という役割が増す可能性が感じられた。

� テレビ

• 昨年までは「TV」が主役であったが、2012年の展示ではオリンピックやデジタル化終了に伴い、明らかに主役から退いてしまった。しかし4KやOLED(有機EL)の高精細はひときわ目立ち、大型化(80型以上)が進むなど、ディスプレイ技術面での関心は高かった。

• テレビのトレンドは4Kディスプレイ。ここ数年話題になっていた3Dは、LGが3D対応の4Kテレビを出展していたものの全体としては影を潜めた。

• 国内メーカーで特に4Kをプッシュしていたのは東芝とSharp。LGも年内の欧州での発売を予定している。

• 一方Samsungは4K TVは出しておらず、OLED TVをプッシュ。

• 4Kテレビが普及するための課題としては、価格の問題と4K用のコンテンツ不足が指摘されている。

• SmartTVについては、スマートフォンやタブレットとの連携が標準化され、インターフェースが年々さらに強化されてきている様子。大手メーカーだけでなく、中国メーカー等も参入することにより、コモディティ化が起こるだろう。

� Windows8• 10月に発売されるWindows 8を搭載したPC/タブレットの新製品が続々

と登場。

• Windows 8は従来のWindows 7からユーザーインターフェイスを大きく変更し、アプリなどを表わすパネルをタイル状に並べた「モダンUI」(開発時名称は「メトロUI」)を採用。このユーザーインターフェイスはタッチ操作を中心に据えていることから、各PCメーカーはタッチパネル対応のパソコンを計画。

• Samsungはタッチ操作に対応している新ラインアップ「ATIV Smart PC Pro」と「ATIV Tab」を発表。

• 「ATIV Smart PC Pro」はタッチ操作だけでなく、既存のキーボード操作やマウス操作を両立するPCという位置づけ。 こういったタブレットとノートPCのハイブリッド的なPCが今後も出てくると思われる。

SamsungWindows 8タブレット「ATIV」

SONY Windows8 VAIO Duo 11

東芝Windows 8 Sattelite U920t

Page 6: Ifa2012 120923

- 5 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

全体サマリ - 2

� ホームアプライアンス

• 昨年まで大々的に「SmartThinQ」をプッシュしていたLGが、白物家電ブースから撤退。

• エネルギー効率の性能を高めたホームアプライアンスの製品が注目を集めた。仰々しい展示より確実に堅実に淡々とスマートハウスに対応しているといった雰囲気の企業が目立つ。

• 日本企業は家庭内の様々な家電製品をクラウドと接続させる「スマートハウス」を目指した製品を多く展示。現状、「スマートシティ」への踏み込みはみられない。

• アジア勢に比べ、ヨーロッパのMieleやBOSCHなどは「電気料の低減化」ユーザーベネフィットに商用化を開始したスマート家電製品を展示。粛々とスマート化の技術を高めていることを感じさせる。

• 中国やトルコのメーカーが、中東やアフリカ市場向けに白物家電ビジネスをアピールする様子もみられた。

• 製品単体のスマート化も進んでいる。例えばハイアールのタッチするとシースルーになる冷蔵庫、Mieleやパナソニックが展示していた好きな位置において温められるIHキッチン等が挙げられるが、各社ともに現在イノベーションは試行錯誤中の模様。

� スマートハウス

• ドイツにおいてコネクテッドホームやカスタマー向けソリューションの開発を推進することを目的とした業界主要企業によるアライアンス「 QIVICON」パートナーによる展示が見られた。QIVICON対応製品であれば、異なるメーカーの製品も相互に接続しコントロールすることができる。

• QIVICONパートナーのMiele、Deutsche Telekomは、商用化しているQIVICON対応製品を展示

• 同じくパートナー企業であるSamsungは、Smart HomeソリューションとしてQIVICON規格対応製品と独自規格の2種類を紹介。

• パナソニックは、創エネ機器、家庭用蓄電池、省エネ家電機器をつなぐ等、持続可能なくらしの実現を目指す「スマートエナジーソリューション」を紹介。コンセプトとしての提案のため、商用化に入っているQIVICONパートナーの展示に比べるとアピールが弱い。

Page 7: Ifa2012 120923

- 6 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

TOPICS:事務局によるプレスカンファレンスによって語られた欧州家電市場

� 欧州経済危機の影響は一部で成長するコンシューマーエレクトロニクス市場

• 初日に行われた事務局主催のプレスカンファレンスによると、世界的な経済不況が続く中、コンシューマーエレクトロニクス市場は2012年、世界で1兆1,000億ドル、約2%の成長が期待されているとしている。

• メジャー・ホームアプライアンス市場は、2012年もグローバルで1,780億ドル、8%の成長が予測されている。特に中国・アジアでの成長が市場を牽引するとの予測を示した。

• 欧州の経済危機の影響は少ないとしている。不況に見舞われているのは欧州の一部の地域にとどまり、スウェーデンやドイツ、アイルランド、フランスなど堅調に成長を続ける国々がある。そして欧州全体では、2012年にGDPが前年比2.4%増加する見通しであり、今後のヨーロッパにおける経済成長に大きな不安はないことを強調した。

• しかしながら、中東、アフリカ市場の成長は目覚しいものがあり、西欧の市場規模は2012年に中東・アフリカ市場に抜かれる予測だという。

• 世界各国のIFAに対する重要度が増し、世界で最も重要な家電エレクトロニクスのトレードショーとなったことを強調した。

出典元:IT Pro、Phile-web

Page 8: Ifa2012 120923

- 7 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

TOPICS:米国最大の家電ショウCESとの覇権争い

� 世界でも最大を目指すIFAのCESとの同質化

• 年度初めにコンセプトを派手な演出で打ち出す米国のCESに比べ、IFAはクリスマス商戦用の商材をバイヤーに売り込む堅実なトレードショウであった。

• しかしながら近年の成長などを背景に世界でも大きく注目されるトレードショーとなったため、CESのよりも業界での影響力を付けたいと目論んでいる。

• このような成長の背景にあったのはSamsungがモバイル機器の新製品発表に同展示会を利用したことに端を発する。そしてその後、他のメーカーも追随し、クリスマス商戦の新商品発表はIFAでという流れがここ数年出来上がっていた。

• ある意味絶妙なバランスで成立していた双方の展示会が、サムスンの動きで大きく揺れつつある。

出典元:Phile-web

商談の場であり、最終製品の展示が多い

年末商戦に向けてバイヤーに売り込むIFA

IFA

新設予定の会場はコンベンションを主目的としたホールになる予定

コンベンションもあり、企業ショーケースの意味合いが強く、コンセプトモデルが多い

主な役割

Keyノートも増え、家電ショーのTOPを目指す

年次を占う、コンセプトを打ち出すCES

概要

IFAの変化CES

CESとIFAの違い

コンセプトを「Destruction of Values」から「Value Orientation」とし、トレードショーの意味合いに加え、業界を牽引する展示会へシフトしたい事務局。コンベンションのためのホールも建設中。

昨年まで

IFA開催

Samsung UNPACKED開催サムスンのIFAで展示される新商品を発表 LG、SONY、Panasonic、TOSHIBAな

どもSamsungを追随、新製品の発表を行った

今年

成長著しいSamsungに追随する競合他社、業界にとっても注目の展示会となった

世界で1,2を争う大企業となったSamsungと同時の発表では効果が薄れる可能性があり、

日時をずらして各社発表を行った。またAppleの発表も9/12に控え、各社のプレゼンスが

同時期だが分散した

IFA開催

Samsung UNPACKED開催サムスンのIFAで展示される新商品を発表

8/29 8/31

SONY、Panasonicが追随

9/5

Nokia、microsoft NYでプレス発表

motorola NYでプレス発表

9/6

Page 9: Ifa2012 120923

- 8 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

TOPICS:衰退の印象をぬぐえない日本メーカー

� 方向性のミスマッチを感じる日本メーカー

• 確実に存在する欧州メーカー。成長の絶頂韓国メーカー。市場を押さえにかかる中国メーカーとトルコメーカー。その影でデザイン性に乏しく、ユーザー視点もなく、標準化にも答えず、独りよがりな作法の中で難しい機器に見える日本メーカーがプレゼンスを発揮しきれていない。

• 欧州メーカーは欧州独自の文化(例えば電力行政、スポーツ観戦など)にしっかりと呼応し、またユーザー視点での製品化が読み取れる。また技術的には最新でなくともスタンダード技術を取り込みつつそのユーザーニーズを実現する方向をとっている。また、最新技術に関しては、競合各社との連携を図って標準規格を設定し、価格の高騰を抑えつつ、市場に投入するといった具合である。

• 日本メーカーは技術起点での商品開発、悪く言ってしまえばひとりよがりな製品を作る傾向にある。またユーザーニーズを読み違え、様々なサービスを盛り込みすぎて、伝わりづらい状況を作っているようにも見える。展示手法にも独りよがり感があり、欧州、海外のメディア、人へ伝わっていないという印象であった。

• ユーザーの把握、ひいては市場の把握とも言うべき部分が欠落している部分では、各地の市場研究が急務であり、各地の支社への権限移譲や情報集積プロセスを確立し、商品、コミュニケーションに活かす努力が必要であろう。また世界各国にある各種団体との歩調をあわせ、スタンダード化などに真の意味でのコミットを果たすべきである。

海外のメーカーはスマート家電や映像コンテンツ配信プラットフォームに関しては各種アライアンスの上で標準化して、商品に落とし込んでいる。

日本のメーカーはクラウドを利用したり、スマホを、NFCで利用したりと一つの説明で複数の技術要素が盛り込まれているが、それが必ずしも便利とは思えない。また家電の連携も他社の製品では連携が図れず不便。

Page 10: Ifa2012 120923

- 9 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

主要企業 ブースレポート

- CE関連

Page 11: Ifa2012 120923

- 10 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Samsungは黒物と白物を例年の規模で別ブースで展示。黒物ブースはOLED TVのSmartTVとIFA2012プレスカンファレンスで発表したスマートフォン/PC関連を展示。出展アイティムを絞ったシンプルな構成はわかりやすく好印象。

� OLED TVは他社の追い上げもあってか「世界初」をアピール。3D TV関連の展示は少なく、3Dの応用としてMulti Viewモニタを展示。専用グラスで1画面に放映される2番組を見分け可能。

� SmartTVはゲームやコンテンツのアプリを多数展示。ソーシャル系アプリにも注力。またMulti Screen関連では特定のコンテンツ視聴アプリにより、タブレットをTVコントローラーとしてだけではなく、コンテンツのプレビューや選択を行うサブディスプレイとして利用できる。

� そしてAll ShareでDLNA対応TV、スマートフォン、タブレット、プリンター、カメラなどあらゆるものが接続されることもアピール。

� スマートフォンはGALAXY Note IIとGALAXY Cameraを専用コーナーを多数設けて実機を展示。特にNote IIのペンが好調。

� PCはWindows 8搭載のATIVシリーズに加え、開発中のデュアルディスプレイの超高解像ディスプレイ搭載ノートを展示。

� スマートカメラはスマートフォンを一緒に展示し、連携によりネットアクセスやソーシャルサービス利用が可能なことをデモ。

Samsung黒物ブース

TVはOLEDを大きくアピール

全展示品がSmartTVアプリの紹介も分野別に豊富

Facebookなどソーシャルサービスとの連携も大きなポイント

Multi Screen関連はタブレットアプリを高機能化

3Dを利用したMulit View。一画面に2番組を重ねて表示

専用グラスで1番組ずつ視聴可能

スマートフォン関連は展示テーブルに実機を多数展示

All ShareでTVを中心にあらゆる製品が接続可能

画面大型化とペン改善のGALAXY Note II

デジタルカメラ合体のGALAXY Camera

Windows 8タブレットのATIVは3機種を展示

デジカメの展示横にはスマートフォン

背面がデュアルモニタの開発中ノートPC

Samsung (黒物)

OLED TVのSmartTVとGALAXY新ラインナップ、 Windows 8搭載のATIVシリーズをプッシュ

Page 12: Ifa2012 120923

- 11 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Samsungの白物ブースは冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの一般家庭家電を展示。またSmart Homeソリューションとして2種類の規格を展示していた。

� Samsungの家電間でのSmart Homeソリューションは「Smart Experience」として展示。WEB接続や在庫管理画面表示可能なモニタ内蔵型冷蔵庫、洗濯機、エアコンをスマートフォン・タブレットで制御、状態確認が可能。またSmartTVからも同様に状況確認ができる。冷蔵庫のモニタはタッチパネルでメモ書き可能、写真をスマートフォンとの間で送受信できる。

� ドイツテレコムが中心となって規格制定されたQIVICON対応の家電もSmart Homeとして展示。こちらはホームゲートウェイを設置することでWi-Fiで全家電が接続可能。家電はスマートグリッドにも対応。スマートフォンのアプリも提供される。家電メーカーはSamsung以外にもMieleなどが加入しており、異メーカーの製品も相互に接続、コントロールできる。

Samsung白物家電ブース

Samsung製品によるSmart Homeソリューション スマートフォンで操作とエラー確認可能な洗濯機

スマートフォン用のコントロールアプリ SmartTVからも家電にアクセス可能

冷蔵庫のディスプレイはメモ書きや写真の送受信対応

QIVICON対応のコントローラーアプリ

QVICON規格に対応した家電の展示コーナー

QIVICON対応家電はスマートグリッドに対応

Samsung (白物)

白物家電ブースでSmart Homeソリューションを展示

Page 13: Ifa2012 120923

- 12 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� LGはSmartTVを中心とした展示。昨年はSmart Home関連を白物ブースで展開していたが今年は無し。またスマートフォン関連の展示も行っていなかった。

� TVは3D色を薄め、大画面のOLED TVを大きくアピール。ブース入り口には他展示会でも見られる大型パネルによる3Dムービーが常時放映されていたが、ブース内で目立つのはOLED TVの表示。年内発売予定の世界最大55インチOLED TVは多数を展示、主力製品であることが伺われる。

� 3D関連では世界最大の84インチの4K対応3D TVを展示。

� 製品デザインの一環として薄型化への取り組みも説明。iPhoneと並べそれ以下の4mm厚の製品があることを説明。

� SmartTVはアプリケーションの紹介や、東芝、TPビジョンなどとの連携であるSmart-TV Allanceも説明。アプリ開発者へ複数メーカーの連合であるメリットをアピール。

� TVとスマートフォンやPCとの連携もデモしており、MHLやWiDiなど多数の規格に対応、複数のデバイス間でシームレスにコンテンツ視聴が可能。

� ヨーロッパで共通規格のネット融合型TV「HbbTV」対応製品も展示。

� PCは唯一10秒以下で起動するUltraBookを展示。LGブース。OLED TVを中心に展示

ブース入り口は大型パネルを組み合わせ3Dムービーを公開

展示の中心はOLED TV。世界最大55インチ製品を大きくデモ

世界最大の4K対応3D TV SmartTVアプリケーションはSmart-TV Allianceでのアプリ共通化も説明

スマートフォンやタブレットとのコンテンツシェア。Smart-TV Alliance対応で利用可能な機種は多い

インテルのWiDi規格によるPCとTVのワイヤレス接続

4mm厚の超薄型TV HbbTVは実放送とネット接続をデモ UltraBook Z350は9秒での高速起動が売り

LG

白物が消え、SmartTVを中心とした展示。大画面のOLED TVを大きくアピール

Page 14: Ifa2012 120923

- 13 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� SONYはIFA2012にあわせてWindows 8 PCやスマートフォン、タブレットを発表。ブース内はCreate、Listen、Watch、Playの4つのゾーンに区切られ、PCやカメラ、ウォークマンとヘッドフォン、BraviaシリーズのTV、Play Station関連などを展示。Xperia専用ブースも2箇所設けられていた。

� Xperiaは今回発表したT、TX、V、Jの4スマートフォンと、タブレットのTablet S以外にも、既存のスマートフォン各機種を展示。10種類以上もの豊富なスマートフォン郡は他メーカーを圧倒。

� Windows 8 PCはスライド式キーボードを備えたVAIO Duo11、20インチながらも平型モニタ形状のVAIO Tap20を展示。

� ゲーム関連はPlaystation Mobileを対応する他メーカースマートフォンでデモ、またPlaystation向けのAR利用のハリーポッターゲームなどを展示。

� 機種間連携の展示はあまり見られず、XperiaとTVをMHLで接続するデモの他は、Wi-Fi内蔵の最新NEX 5Rとタブレットの連携程度。他のデジカメやハンディカムは単体展示であり来訪客の注目は少ない。

� 84インチの4K TVも発表会では大きな注目を浴びていたが、ブース内では展示は控えめ。やはりブースの主役はXperiaであり、ソニーの主力製品はTVではなくなりつつあることを感じた。

SONYブースの入り口

内部は4つのコーナーで製品を展示 デジカメはNEX 5RのWi-Fi連携やアプリ操作が目立った程度

Xperiaは別途専用コーナーを2箇所に設営来訪客の多くが興味を示したのはXperia。新製品はカラーバリエーションも全種類展示 20インチのVAIO Tap20は様々なスタイルで展示

ディスプレイが可変するVAIO Duo 11Playstation向けのARハリーポッターソフト

他メーカーにも対応するPlaystation Mobile。HTC端末でデモ

4K TVはIFAで発表されたものの、ブース内では控えめに展示

SONY

Xperiaを中心にタブレット、Windows8 PCを展示。TVは主力製品ではなくなりつつある

Page 15: Ifa2012 120923

- 14 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Panasonicは白物家電とSmartTVを展示。TVは4K対応や3D対応品も出展。スマートTVはアプリの簡単なダウンロードをデモ、ソーシャル対応もアピール。

� TVやオーディオはApple製品との連携が目立つ。Android OSにも対応しWi-Fiでコントロール可能なTVが多数展示、ほぼ全てがiPadを使ったコントロールのデモが行われていた。自社スマートフォンElugaもiPadと並べてTVの前に置かれているがデモではほとんど使われていない模様。他にもAppleのAir Playに対応したオーディオ製品などを展示。

� デジカメもWi-Fi搭載でスマートフォンやTVとの連携をアピール。Lumixブースもあったが来客の姿は少ない。

� 白物家電は日本でも発表したNFC対応のスマート家電を展示、頻繁にショー形式のデモを行っていた。

� 他には電気自動車用のバッテリーやワイヤレス給電ソリューションのイメージを展示。エコ対応家電など自然にやさしい製品作りもアピールしていた。

Panasonicブース

ほとんどのTVやブルーレイプレーヤーの展示の前にはiPadが並ぶ

デジカメはWi-Fi搭載製品とスマートフォンの連携をデモ iPad用コントローラーアプリは実物の

リモコンを模したインターフェース

Air Play対応のオーディオ機器 スマートTVは多数のコンテンツへの対応と容易なダウンロードなどを説明

SkypeやFacebookなどソーシャル対応アプリも展示

NFC対応のスマート家電

低消費電力TVでエコをアピール

NFCのロゴはPanasonic独自と思われるデザイン

電気自動車のワイヤレス給電ソリューションのイメージ

Panasonic

SmartTVは家電連携をデモ。展示白物家電はNFCとエコ対応をアピール

Page 16: Ifa2012 120923

- 15 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 東芝はTVとUltrabookを中心とした展示。スマートフォン・タブレットは新機種がないため展示は行っているものの来客の反応は鈍い。

� TVは84インチの4K対応品が目玉。CEVO ENGINE 4Kを採用しHD動画の画質を4Kに最適化できるという。デモではNikonのD800で撮影したフルHDムービーの再生や、4K対応のノートPCからの出力なども行われた。

� スマートTVはアプリケーションの開発環境やWi-Fi内蔵によるタブレットやPCとのワイヤレス接続などが展示。

� UltrabookはWindows 8で12.5インチディスプレイ搭載、この秋発売予定のSatellite U920tが注目。ディスプレイ部分は180度開くとキーボード上にスライドできタブレットスタイルでも利用できる。本体厚みは19.9mm。

東芝ブース

SmartTVの開発環境 タブレットは10インチのAT300と7インチのAT270のみ。既存モデルのみ展示

現行のSmartTVは3D対応や、アプリケーションのソーシャルサービスもアピール

ディスプレをたたむとタブレットスタイルに

Windows 8のSattelite U920t

UltraBookが中心のノートPC展示コーナーCEVOエンジン搭載の84インチ4K TV インテルWiDiによるPCとTVのワイヤレス接続

東芝

84インチの4K対応品TVとWindows 8搭載のUltrabookを中心とした展示

Page 17: Ifa2012 120923

- 16 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Sharpは「Big Screen」をテーマに大画面や高精細TVを出展。

� 欧州向けの現行大画面TVは60、70、80インチに加え、来年発売予定の90インチモデルも展示。90インチモデルを使ったホームシアターなどもデモされていた。

� 高精細TVとしては年内に発売が予定されているICC-4K TVを通常のTVと比較する専用ブースを設営。終始来訪客の長蛇の列ができていた。

� IGZO(イリジウム/ガリウム/亜鉛)ディスプレイは31.5インチの4Kモニタやタブレット状端末を展示。6.1インチWQXGAのディスプレイには小さい文字を表示させ一般的な液晶よりも高精細表示が可能なことをアピール。また画面をタッチした際の圧力の比較表示も行われ、細かいタッチ操作が可能なことを説明。

� スマートTV関連はAQUOS NET+の展示があったが細かい説明は行われていなかった

従来型ディスプレイとの圧点の力の加わり方の違い。右のIGZOがより狭い範囲に力がかかる

発売予定の90インチを含む、超大型TVが並ぶ

ICC-4K TVのデモには注目が集まる

IGZOディスプレイは細かい説明が行われていた

高詳細度を小さい文字表示でデモ

7インチサイズのIGZOディスプレイ搭載タブレットの試作機

Sharpブース。Big Screenが大きなテーマ

スマートTVはアプリ紹介の展示程度

Sharp

大画面や高精細のTVをプッシュ

Page 18: Ifa2012 120923

- 17 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� HuaweiはIFAで発表した新製品3機種と、発売予定の3機種を出展。端末メーカーとしての出展であり、インフラやソリューション関連の展示は無し。

� スマートフォンは新製品のAscend G600、G330、Y201proそして2月発表のD quad XLの4機種。タブレットは同じく2月発表のMediaPad 10FHDと7月発表のMedia Pad 7 Lite。いずれの製品も10月にヨーロッパ市場にまとめて投入することを説明。

� モバイルブロードバンド製品はUSBモデム、ホームルーター(CPE)、モバイルルーター、M2Mモジュールの代表製品をショーケースにまとめて展示。ドイツ発売のLTEルーターE5776だけが実機を展示。

� Huaweiの名前の入ったGive awayを配るなど、Huaweiブランドの浸透を図るための出展と感じられた。

Huaweiブース

ブース中央には6端末をまとめて展示

ブース奥にも新製品の展示があったが特に案内がないためか奥まで入ってくる客はまばら

モバイルブロードバンドは代表製品をショーケースで展示

一般層向けのG330(右)とG600(左)

ようやく発売されるMediaPad10FHD コンパクトなエントリー機

Y201pro解像度を下げた低価格タブレットMediaPad 7 Lite

ドイツで発売のLTEルーターE5776

Huawei

スマートフォンやモバイルブロードバンド製品など、端末メーカーとしての出展

Page 19: Ifa2012 120923

- 18 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� ヨーロッパ家電大手、MieleはMiele@Homeコーナーでスマート家電を展示。ドイツのT-Mobileなどとの共通規格であるQIVICONに対応する。

� QIVICON対応家電は単体としての利用も可能で、別途80ユーロの接続ユニットを内蔵させることで、有線や無線LANに対応し、ホームゲートウェイへの接続が可能。ホームゲートウェイからはルーター経由でネットに接続される。

� QIVICONアプリをスマートフォンに入れることで家電コントロールや使用電力確認などが可能。電力の安い時間帯にタイマー設定をかけることもできる。

� またSMAの太陽電池充電モジュールを組み込むことで、電気代が高い時間に電力を必要な際は太陽から蓄電した電力を使うといった設定も可能。

� 製品はすでに販売中。対応家電は今後増やしていく予定とのこと。

Mieleブース

スマート家電を集めたMiele@Homeの展示 太陽電池充電モジュールもQIVICONに対応

白い箱がQIVICON対応家電が接続されるホームゲートウェイ。黒い箱はQIVICON対応家電に装着する接続ユニット

家庭用のコントローラー。メールや音楽再生機能も持つがOSは不明

iPhone用のコントロールアプリ

Miele

ドイツで商用化されているスマート家電の展示

Page 20: Ifa2012 120923

- 19 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� PhilipsはSmartTV、3D TVを中心とした展示。

� SmartTVはアプリケーションのデモやタブレットとの連携など、日系メーカーと展示内容は類似しているがインターフェイスが洗練されている。アプリはFacebookやSkypeなどのソーシャル系の展示が目立つ。なおSmartTVのリモコンは背面がQWERTYキーボード、真ん中にタッチパッドを備える。

� 3D TVもグラスレス表示のものを出展。

� iPad用TV Buying Guide AppはARを利用。同社のTV製品のカタログアプリだが、カメラを通してタブレットに写ったリビングルームにカタログ上のTVを表示できる。

� AndoridやiPhone用のスピーカーは豊富な種類を用意。

� また家庭用コードレス電話(DICT)はBluetooth接続で携帯電話と自動接続、自宅内では携帯電話のヘッドセットとして使え、SMSの利用も可能

Phipilsブース

SmartTVはアプリが豊富

グラスレス3D TVも参考出展 TVコントロールアプリはiOS対応 リモコン背面はキーボード&タッチパッドでソーシャルサービスの利用も楽

SmartTVではFacebookやTwitter連携もアピール

ARを利用しリビングにカタログ内のTVを設置した画像を表示できるTV Buying Guide App

スマートフォン用のスピーカーは種類が多い

スマートフォンや形態とBluetooth連携できるDICT電話機

Philips

SmartTV、グラスレス3D TVを中心とした展示

Page 21: Ifa2012 120923

- 20 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� PC大手メーカー、Acer、DELLはWindows 8を展示の中心に構える。ただし、体験型のAcerとデモ型のDellと両者の展示は対照的。

� AcerはスマートフォンからWindows 8まで多数の製品を展示。Windows 8はIFAに合わせて4機種を発表したが、展示で人気が集まっていたのは2機種。タブレット型に分離するICONIA W510はSoCにClover Trailを採用、キーボードやクレードルも展示。また64点マルチタッチの27インチ画面採用デスクトップAspire Uは多人数での同時タッチ操作も可能。

� 他にはAndroidタブレットやスマートフォンを展示。同社のクラウドサービスとの連携も体験ブースでデモされていた。

� DELLはIFAに合わせた3製品を展示。既発売のXPS Oneはディスプレイをタッチ対応にし、Windows 8を搭載。2560x1440ピクセルの高解像度で操作もしやすい。一方Windows 8のタブレット/ノートPCはいずれもショーケースに入っての展示で実機には触れられず。XPS Duo 12はディスプレイが回転してノート型、タブレット型に変形。XPS 10はWindows RTでキーボードは分離可能。それ以外には既存のノートPCを展示するも、来訪客の反応は鈍い状況であった。

Acerブース

Acer/最新スマートフォンのCloud Mobile

Acer/ AndroidタブレットのA500

Acer/ Windows 8のW510 Acer/ 27インチのAspire U

Acer/PC、スマートフォン、タブレットと同社クラウドサービスの体験コーナー

Acerブース Acerブース

DELLもWindouw 8中心の展示

Acerブース

Acer/DELL

PC大手メーカー2社はWindows 8の展示が中心

Page 22: Ifa2012 120923

- 21 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 中国の大手家電メーカーも出展。Haier、Hisense、TCL/Tomson、Chang Hongなどが3D TV、SmartTV、4K、スマートフォン連携など大手メーカーと遜色ない製品を展開。

� HaierはTVを中心に展示。スマートTVやクラウドサービス対応TVをデモ。

� 開発中製品としては、ワイヤレスによるヘッドマウント型脳波検知機を出展。将来は脳波を利用した操作への応用を考えているとのこと。また目の動きを感知してTVなどを操作するアイコントロール装置も展示。

� TVなど出展製品の横にはiPadそっくりなタブレット、HiPadで商品スペックなどを説明。

� HisenseはSamsungに類似した「Smart」のロゴを利用していたが新たにオリジナルのロゴを制定。だがSmartTVなどには旧ロゴが残る。

� IFAに合わせて発表したAndroid STBはショーケース内で展示。

� スマートフォンは中国で販売中の10機種弱を展示。タブレットとあわせ、SmartTVのコントローラー利用や、クラウドサービスによるコンテンツ連携がデモされた。

� 4K TVは発売時期未定。サイズからLG製パネル利用と推測される。

Hisense初の4K TV

Haierブース

脳波を検知し画面表示将来はコントローラーとしての利用も検討

キーボード上の部分に目を向けて操作するアイコントロール

(上)TVはクラウドサービスにも対応する

商品説明に使われていたHiPad

Hisenseブース

Android 4.0のSTB

SmartTVはスマートフォン、タブレットからコントロールできる

新しいSamrtのロゴ 自社クラウドサービスとの連携

のデモ

Hisense/中国発売中のスマートフォンを展示

中国大手家電メーカー(1) Haier、Hisense

中国の大手家電メーカーは、グローバルな大手メーカーとも遜色ないTV製品を展開

Page 23: Ifa2012 120923

- 22 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 中国家電メーカーTCL/TomsonはHbbTV、Wi-Fi搭載TV、SmartTVなどを出展。いずれの製品もすでにヨーロッパで発売されているもの。

� 開発中の製品として、3D TVを応用し1画面に2つのコンテンツを表示、専用グラスで視聴する「Tele Visions」を出展。開発中で製品化は未定。

� ブース中央に置かれたIce Screen TVはカラフルな色が特徴で、縦置きも可能。Wi-Fiを内蔵しておりスマートフォンからコントロール可能。

� Chang Hongはスマートホームの中心に同社SmartTVを置いた展示も。スマートフォンから各製品をコントロール可能、TVでの各家電の状況確認も今後予定しているとのこと。なおエアコンには液晶モニターがあり、スマートフォンから転送した写真を表示できる。また冷蔵庫のモニタはAndroid 2.3、3G(CDMA2000)内蔵で、単体でのネットアクセスが可能。

� SmartTVはAndroid OS採用品も目立つ。

� 他にはHbbTV、グラスレス3D TVなども出展。

グラスレス3D TV

TCL/Tomsonブース

縦置きも可能なカジュアルなTV、Ice Screen。スマートフォン連携可能

1画面に2コンテンツを表示するTele Visions

HbbTV、Wi-Fi、SmartTVなどヨーロッパで発売中の製品が並ぶ

Chang Hongブース SmartHomeを模した展示

スマートフォンで各家電をコントロール可能

SmartTVはAndroid TVも

HbbTV

中国大手家電メーカー(2) TCL/Tomson、Chang Hong

HbbTVなど、ヨーロッパ仕様の流通品を展示

Page 24: Ifa2012 120923

- 23 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

主要企業 ブースレポート

- テレコム関連

Page 25: Ifa2012 120923

- 24 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� ドイツテレコムは自社展開のサービスを展示。中でもスマートフォン連携サービスに注目が集まる。

� 自らも加わる家電のスマートホーム規格であるQIVICON対応のMiele、Samsungの家電を展示。同社は通信回線の部分を請け負う。

� カーシェアリングプラットフォームは、中小企業や個人向けのレンタカーのシェアソリューション。スマートフォンから直近の空車状況確認や予約が可能。予約したレンタカーを使う際は、スマートフォンが車のキーにもなりドアロック/オープンが可能。利用状況も確認できる。現在2台の車を使い、20人の利用者でテスト中。

� 傘下の研究所、T-Lab開発の製品としてはドイツ語含む4ヶ国語に対応したAskWiki-Appを展示。スマートフォンアプリで、ウィキペディアで検索したい単語を話しかけると検索してくれる。ドイツ語に対応したこのようなシステムは業界初めてとのこと。

� MyTaxiはタクシーの予約ソリューション。顧客側は自分の位置付近にいる空車の確認、タクシーの予約が可能。タクシー側は客探しに無駄な走行が不要となる。顧客のそばに到着すれば顧客側に到着を通知。タクシー側と顧客側それぞれに専用アプリを使う。

� NFCを使うMyWalletはドイツテレコムが独自開発した支払いソリューション。クレジットカードを複数登録可能でNFCでの支払いが可能。銀行やカード会社とコラボレーションしてテスト中、2013年中には商用化を目指す

T-Mobileブース

NFCを利用するMyWallet

QIVICON対応のスマートホーム

スマートフォンを使ったタクシー予約システムMyTaxi

カーシェアリングソリューション スマートフォンで車の空き状況や予約が可能

スマートフォン、タブレットでタクシー位置や予約、到着時通知が可能

複数のカードの登録が可能。利用履歴の確認もアプリ内で可能

T-Labによる研究の展示

ウィキペディア検索をドイツ語で話し検索、ドイツ語で読み上げ可能なアプリは初めて。英語など4ヶ国語に対応する

Deutsche Telekom AG

同社が参加するスマートホーム規格「QIVICON」やカーシェアリングプラットフォームなど

ドイツ国内で展開中/展開予定のソリューションを紹介

Page 26: Ifa2012 120923

- 25 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Vodafoneは端末を中心とした展示。

� 都市部でもサービスがはじまったLTEは対応するスマートフォンやデータ端末を目立つように展示。ブースの端末展示コーナーで、LTE対応端末はすべて赤い台に置かれて目立つように展示されていた。

� 電灯線を利用したソリューションも多数展示。コンセントタイプのWi-Fiルーターはそのまま電灯線を利用してルーター経由でインターネットへアクセス可能。また3Gのブースターもコンセント直付けタイプを用意。

� それらのソリューションなどを組み合わせたConnected Homeもリビングを模したブースで展示。実際にすべて製品化されている。

� その他IFAにあわせて発表した自社ブランドタブレット2製品を展示。どちらもLenovo製。なお昨年発売のSmart Tab初代製品はZTE製だった。

10インチのVodafone Smart Tab II 10

Vodafoneブース

LTE端末を重点的に展示

PLC利用のソリューションが多い。これはUSB端子内蔵でHDDを接続、PCLで屋内のPCと接続できるMediaPlayプラグ

コンセントに直接取り付ける3Gのシグナル増幅器。Wi-Fiと有線LAN端子も備える

各ソリューションを集めたConnected Homeの展示

発表されたばかりのGALAXY Note 2 LTEも展示

自社ブランド7インチタブレットのVodafone Smart Tab II 7

Vodafone

LTE対応のスマートフォンやデータ端末が展示の中心。商用化されているコネクテッド・ホームの紹介も

Page 27: Ifa2012 120923

- 26 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

docomo Euro-Labs/ net mobile

出典: TechOn/ケータイWatch/ Pressebox

DOCOMO Communications Laboratories Europe GmbHのブース

写真) TechOn

取り込んだ写真の目や鼻、口の位置を指定

写真を3D化する

写真) TechOn

作成した画像をアバターとしてスマートフォンで活用。SMSの内容を読み上げる

写真) TechOn

� ドコモの研究機関「DOCOMO Euro-Labs」は、顔認識を活用したソリューションをIFAに出展。写真に撮った顔を3D化する技術を紹介。

� 取り込んだ写真に対してソフトウェアで目や鼻、口の位置を指定するだけで、平面の写真を立体にできるというもの。

� 3Dデータ化した顔は、スマートフォンでの活用を想定。展示では、SMSが届くと相手の顔が現れ、文字を読み上げるデモを実施。

� SMS内に特定のトリガーを設定したわけではなく、ドコモとGClueが共同開発した技術「BLOCCO」を利用。

� 「BLOCCO」を利用することで、本ソリューションのように特定の相手からSMSが送られると別のアプリを立ち上げる、といった連携が可能になる。

� この技術は「自動音声翻訳のように、ネットワークにさまざまな付加価値を載せていくService Enabler Network技術の一環として開発を進めている。すぐにでも端末に実装可能な技術だ」(ブースの説明員) とのこと。

� サービスプロバイダのnet mobileブースでは、「net-m Mobile TV」と「モバイルペイメント」にフォーカス。

� 「net-m Mobile TV」はライブTV番組をフィーチャーフォンやスマートフォン、タブレット、STB、SmartTVで見られるようにするもの。net mobileは同サービスを業界関係者、アソシエーション、キャリアなどに向けて提供。

� 「モバイルペイメント」はパブリッシャーやゲーム開発者、オンラインストアオーナーに向けて導入をアピール。

net mobileブース

DOCOMO Euro-LabsはVASを紹介。net mobileはライブ動画配信、モバイルペイメントをプッシュ

Page 28: Ifa2012 120923

- 27 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

主要企業 ブースレポート

- 技術動向

Page 29: Ifa2012 120923

- 28 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

LTE端末

� ドイツでは2010年12月からVodafoneがLTEサービスを開始、Deutsche Telekomが2011年7月から開始しており、カバレッジを拡大してきている。

� LTEサービスローンチ当初は、ルーラル地域のカバレッジ義務が課されていたことから、ブロードバンドゼロ地域解消のためにLTEを固定無線としてサービス提供していた。IFAでも2010年以降LET関連の展示が見られ始めたが、固定ブロードバンドの代替としてLTEを導入する事例紹介に留まった。

� ドイツで初めてLTEスマートフォンが発売されたのは、今年3月から。(Vodafone Germany/「HTC Velocity 4G」)

� 今年のIFAのVodafoneブースではLTE対応スマートフォンやタブレットがプッシュされていた。

� また、SONYもIFAで発表した新機種のうち「Xperia V」 をLTE対応させている。

Vodafoneブース

ASUS タブレット「TF700KL」

(VodafoneからはLTE版が発売)

Vodafoneブース

Samsung 「GALAXY S III LTE」

Vodafoneブース

Samsung 「GALAXY Note II」のLTE版

-5.5インチHD解像度のSuper AMOLEDディスプレイ搭載

-ペン入力対応のAndroidスマートフォン

-OSはAndroid 4.1(Jelly Bean)。

Vodafoneブース

LTE端末の展示コーナー

写真:Androwire、AvingTV

ソニーは世界市場向けにスマートフォンXperiaシリーズとして「Xperia T」「Xperia V」「Xperia J」の3モデルを発表。「Xperia V」 がLTE対応。

3機種ともにAndroid 4.0だが、「Xperia T」「Xperia V」については、Android 4.1(Jelly Bean)へのアップグレードも予定。

ドイツでは今年からLTE対応端末が発売。キャリアブースでは大々的にアピール

Page 30: Ifa2012 120923

- 29 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

SmartTV + スマートフォン

Smart TV動向� Samsungは同社最大のSmartTVモデル75型液晶「ES9000 Smart TV」を出展。

SmartTVのコンテンツの充実をアピールする段階を越え、SmartTVの大型・高精彩へと進んでいるといえる。

� 韓国・LG電子とPhilipsブランドのテレビ事業を運営するTP Visionは、 2012年6月に「Smart TV Alliance」を設立。 アプリケーション開発者がプラットフォームに依存しないサービスを開発するため、SmartTVにおいて共通仕様のエコシステムを構築することを目指すとしている。

� 参加企業は、2012年9月時点でLG電子、 TP Vision、東芝、クアルコム、晨星半導体(台湾)、オビゴ(韓国/アプリケーション開発)、 YuMe(米/ビデオ広告ソリューション)

� LGブースの「Smart TV Alliance」コーナーでは、複数メーカーでHTML5を使ったWebアプリを利用できることなどをアピールしていた。

SmartTVとスマートフォンの連携� SamsungはSmartTV向けアプリの豊富さをアピール。また高機能なコンテンツ視聴アプ

リを開発し、タブレットを単なるTVコントローラーではなく、サブディスプレイとして利用を提案した。

� SmartTVとタブレットの連携を見せる方法としては、タブレットをTVのコントローラーとして利用したり、クラウドサービスによるコンテンツ連携を紹介するというのが一般的。中国メーカーやPhillipsのような欧州メーカーのブースではこのようなデモが散見された。

LGブースSmartTVアプリケーションはSmart-TV Allianceでのアプリ共通化も説明

LGブーススマートフォンやタブレットとのコンテンツシェア。Smart-TV Alliance対応で利用可能な機種は多い Samsung

タブレットアプリを高機能化サブディスプレイとして利用できる

HisenseSmartTVはスマートフォン、タブレットからコントロールできる

SmartTVも大型・高精彩へ。SmartTVの共通仕様のエコシステム構築を目指す動きも

Page 31: Ifa2012 120923

- 30 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

NFC

� Panasonicは白物家電コーナーで、NFC対応のスマート家電を展示。

� 洗濯機「NA-VX8200L」は、NFC対応のスマートフォンをかざすことで洗濯機に洗剤や柔軟剤の適切な量を転送、より適切な洗濯設定が行なえるようになっている。

� また、スマートフォンを通じて活動量計や体組成計、血圧計で測定したデータをクラウド上で管理。それをNFC経由で電子レンジに接続することで、最適なメニューを電子レンジやスマートフォンが提案してくれるというアイデアを紹介。

� ソニーは「NFC対応スピーカー/ヘッドフォン」 を発表。新スマートフォン・Xperia Tをポータブルスピーカー「SRS-BTV5」に近づけると、それだけでBluetoothの設定が終了する、というのだ。

� スマートフォン側のNFCとスピーカーのNFCを近づけると両者の間で設定が自動で行なわれ、スピーカーの電源が入り、再生の準備が完了する。

� ソニーはXperia Tの発売に合わせて、Android上でこの機能を実現するアプリを無償公開する。

Panasonic NFC対応のスマート家電

Panasonic プレスカンファレンスで示された

NFCとクラウドを利用したサービスイメージ

写真)パナソニックブログ

NFC対応体重計

NFC対応バイクNFC対応洗濯機

SONY NFC対応MDR-1

写真) butingtech

日本メーカーはNFCを利用したスマートフォンと白物/オーディオ連携を提案

NFC対応電子レンジ

Page 32: Ifa2012 120923

- 31 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� IFA2012では「eLibrary」ゾーンが設置され、多数の電子ブックリーダー関連企業が出展。

� 楽天に買収されたKoboはドイツで電子ブック配信の最大手とのことからか端末は1種類ながら来訪客が多い。

� 汎用の電子ブックリーダーを販売するPocketBookは9.7インチや7インチながらタッチ対応の電子ペーパー端末、そしてOSにAndroid 4.0搭載のネット対応端末も展示。各社からはカラーモデルとしてタブレットが続々登場している。

� Wexlerもタッチ対応端末やAndroidタブレットを出展。またLG製の折り曲げ可能な電子ペーパー搭載製品は来月発売予定。

� 電子ブックリーダー企業の集まるエリアにはタブレットメーカーも出展。YF Techは7から10インチタブレットのOEMメーカーですでに複数社に製品を納入。

� 他にはMaxellが7から9.7インチのタブレット5機種を展示。中国OEM製とのこと。Koboブース Koboの端末は1機種のみ展示

PocketBookブース

中国製のOEMで5機種を展示Maxellもヨーロッパではタブレットを展開

各社上位モデルはAndroidタブレットになっている

Wexlerもヨーロッパの会社

よく売れているというタッチ対応リーダー

LGの折り曲げ可能電子ペーパー搭載リーダー

OEMのYF Tech 複数画面サイズの製品を展示

7インチAndroidのSurf

タッチパネルになったTouch

9.7インチのPro912

電子ブックリーダー/タブレット関連

CES同様、IFAでも電子書籍端末やタブレット、およびアクセサリーを扱うメーカーブースが増加

Page 33: Ifa2012 120923

- 32 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

家電のスマート化

� IFA2011では白物家電の進化はエネルギーマネージメント及びクラウドをつないだ進化にとどまっていたが、今年の展示には最新技術を織り込んだ、便利な体験を連想させる家電のスマート化が進んでいる。

� しかしながら“?”と思わざる負えない製品も多く散見され、黎明期を伺わせる。

� インテリジェントIH

IHクッキングヒーターの全面で任意の場所に調理機材を置いて利用できるインテリジェントIHがMiele、Panasonicで展示。IHの登場依頼、旧来全としたキッチンまわりでも更なる可能性を感じさせられる。

� トランスピアレントスクリーン

透明なガラスに情報を表示するというトランスピアレントTVが様々な形で展示。

ショーウィンドウから冷蔵庫まで、トランスピアレントスクリーンが商業化ベースに踏み込んでいる。

� スマートアプライアンス

Panasonicのスマートフォンでのヘルスケア管理からレシピの提案、レンジの設定ができる家電連携やオーブンの使い方を映像で参照できるなど、ネットは必須ではないが、よりスマートな白物家電が多く見られた。

PanasonicのBuilt-in kitchen Appliance。天板上のな鍋やフライパンを感知し、その部分だけを温める。

Amicaのビルトインオーブンレンジはモニター付きで、動画で使い方を示してくれる

コネクティブ、エネルギーマネージメントからよりユーザーメリットを考えるスマート化が進む

Mieleも任意の場所で調理可能なIHクッキングヒーターを展示。鍋を置くと手前にコントローラーが現れる。

Haierの冷蔵庫は表面をタッチすると、透明になり、ドアを閉めた状態でも中身を確認できる。

Vestelのトランスピアレントスクリーンを利用したショーウィンドウのデモ。

Panasonicのスマートアプライアンスはエネルギーマネージメントの他、スマートフォンで自転車の走行距離=運動量のログ管理を行い、ヘルスマネージメントと直結したレシピを提案、電子レンジでそのレシピに合わせた設定ができるという家電連携をデモ。

HaierのトランスピアレントTV、ショーウィンドウに盛り込んだデモ

Page 34: Ifa2012 120923

- 33 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� ドイツの家電業界連合ZVEIと、家電間接続共通プロトコル認証機関ZVEHはスマートホーム関連の展示を行っていた。 ZVEIとZVEHによるスマートホームの展示は、毎年恒例のIFAの目玉のひとつとなっている。

� ZEIにはドイツ内外から1600社が加盟、ZVEHにはドイツを中心に200社が協賛。家電メーカー(白物)からスマートフォン/タブレット関連、ソフトウェア企業などが共通接続可能な家電の開発を行っている。

� 電灯線を使ったTVアンテナ配信システムは、アンテナ線を延ばさなくてもPLC線経由で各部屋にTV電波を配送できる。

� 振り子を使った電気スイッチは、高圧な電気回線を直接ON/OFFするのではなく、無線経由で電源管理の集中コントロールBOX内のスイッチを入り切りできる。スイッチをどこにでも設置できる利点がある。

� PLCを使い家電をホームゲートウェイに接続、タブレットアプリからスイッチのON/OFF可能なシステムも展示

� DLNA互換の無線によるTVやスマートフォンの連携システムも展示ZVEI/ZVEHのスマートホーム関連ブース

PCLを用いてアンテナからのTV電波を各部屋へ配信 振り子を使ったスマートなスイッチ

背面に電灯線は不要

DLNA互換のAV/IT機器間接続

PLCを利用し家電ON/OFF コントロール用のタブレットアプリ

スマートホーム① ZVEI , ZVEH

室内にアンテナ線を延ばさなくてもPLC線経由で各部屋にTV電波を配送できるTVアンテナ配信システムや音声データの無線接続を紹介

Page 35: Ifa2012 120923

- 34 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

スマートホーム② QIVICON規格への対応

� 「QIVICON」とは、ドイツにおいてコネクテッドホームやカスタマー向けソリューションの開発を推進することを目的にDeutsche Telekom主導により結成された業界の主要企業によるアライアンス。

� 電力会社のE.ONとEnBW、家電メーカーのeQ-3とMiele、Samsung他がパートナーとなっており、そのエコシステムは家庭におけるエネルギー効率性だけでなくセキュリティやヘルスなどもカバーしている。

� 最初の統合的なサービスは2013春にマルチベンダープラットフォーム上で市場に提供される予定。

� QIVICONパートナーのMiele、Deutsche Telekomは、商用化しているQIVICON対応製品を展示。QIVICON対応製品であれば、異なるメーカーの製品も相互に接続しコントロールすることができる。

� Samsungは、Smart HomeソリューションとしてQIVICON規格対応製品と独自規格の2種類を紹介。

SamsungブースSamsung製品によるSmart Homeソリューション「Smart Experience」

QIVICON対応のコントローラーアプリ

SamsungブースQVICON規格に対応した家電の展示コーナー

Deutsche TelekomQIVICON対応のスマートホーム

Mieleスマート家電を集めたMiele@Homeの展示

白い箱がQIVICON対応家電が接続されるホームゲートウェイ。黒い箱はQIVICON対応家電に装着する接続ユニット

ヨーロッパメーカー、Samsungはスマートホームの業界アライアンス規格「QIVICON」に対応

Page 36: Ifa2012 120923

- 35 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 政府や産業界から研究委託を受けて活動しているドイツのフラウンホーファー研究機関は実用化目前の研究成果の展示を行っていた。

� TV番組のリコメンド・ソリューションはTVを見る人に、その時間帯に最適な番組を自動的にいくつか表示するシステムで現在テスト運用中。自分が見た番組に好みなどのレートをつけていくことでシステム側が好みのデータを蓄積していき、昼や夜、深夜などにTVをつけるだけで見たいと思われる番組が表示される。40人のモニターで1ヶ月間利用を続けたところ、リコメンドされた番組のうち85%に満足する結果となったとのこと。常に学習を繰り返すことで精度を上げていくが、100%の精度にはせず、常に100以下とすることで視聴者に判断を与え、その結果を学習していくとのことだ。個人個人の嗜好にあったTVガイドのようなものを目指している。

� 3D洞察表示システムは3D TVを利用し、見る位置によって物体の表面と/内部や断面が自動的に切り替わる。

� FacebookアプリのVeedlrとして提供が始まったインタラクティブビデオソリューションは、ビデオの中にURLやコンタクトなどのリンクを埋め込むことが可能。さらにはビデオ中にオブジェクトを配置することもでき、例えば帽子や花などの絵を自在に埋め込むことができる。

フラウンホーファ研究機関ブース

番組を見おえてから好みの評価をすることで、個人の番組の嗜好を学習していくTV番組リコメンドソリューション

見る位置によってオブジェクトの中身や断面を表示する3D洞察表示システム

FacebookアプリのVeedlrとして提供されているインタラクティブビデオソリューション

ビデオの人物にコンタクトリンクを埋め込み。再生中にクリックするとFacebookの本人ページへ飛ぶ

ビデオにUrLを埋め込めば、再生中にクリックでWEBサイトへ飛ぶ

先端技術研究: Fraunhofer(フラウンホーファー)研究機関①

TV番組のリコメンド・ソリューションなど実用化目前の研究成果を紹介

Page 37: Ifa2012 120923

- 36 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� 公共機関とITとの連携に対する研究も盛んに行われている。それは市民であり、企業であり、様々な団体と連携し、新たなサービスを生み出す試み。未だそれほど多くはないが、今後この研究によってより住みやすい街が形成されることを目的としている。

� 行政機関、企業、団体、市民そして旅行者を通じて、情報を集積し、公共サービスに役立てるアプリケーションをデモンストレーション。観光地や交通機関の情報、企業のサービス情報をリアルタイムに市民や旅行者に提供する。

� 公共交通案内をビジュアル化する展示では電車だけでなく、バスの運行状況も確認できる。基本的に5分間隔で運行されるバスだが、大幅な遅れが見込まれる場合は別ルートの代替案を提案する。

� また公共カメラを利用した、その場の人の混み具合をビジュアル化するデモも行われた。その場にいる人数をグラフ化し、その地域の込み具合がわかる。またライブ映像も表示される。

フラウンホーファ研究機関ブース

先端技術研究: Fraunhofer(フラウンホーファー)研究機関②

公共機関にITや先端テクノロジーを利用する研究を公開

Smart Cityアプリは様々な情報を集積した上でのサービスをアプリ上で確認できるようにする研究観光案内の他、企業の出すサービス情報まであげられるようにしている

公共交通案内は電車だけでなく、バスの運行状況もビジュアル化。遅れの状況によっては別ルートも提案してくれる。

人の混み具合を地図上にビジュアル化する研究は、ライブ映像も表示され、非常に見やすい。

Page 38: Ifa2012 120923

- 37 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

Samsung Unpacked

IFAプレスカンファレンス

Page 39: Ifa2012 120923

- 38 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� Samsungはスマートフォン関連の新製品発表会「Samsung Unpacked」をIFAの前々日に開催。昨年はIFA前日のプレスカンファレンス中にGALAXY Note 1機種のみを発表したが、今年は独立した発表会として行われた。

� Android端末は事前リーク情報通りのGALAXY Note IIが発表。ディスプレイが5.5インチに大型化、スタイラスペン「S Pen」がサイズアップで使いやすくなり、画面に直接触れずともメールやスケジュール表示ができるAir View機能も搭載。

� 光学21倍ズームカメラを搭載するGALAXY Cameraは4.8インチディスプレイ搭載のAndroid端末。LTE版/3G版/Wi-Fi版が用意される。

� またWindows 8ノート/タブレットも発表。新たにATIVシリーズをラインナップに加えキーボード分離のATIV Smart PC/同Pro、Windows RTのATIV Tab、薄型ノートのSeries 9 Windows 8版そしてWindows Phone 8のATIV Sと一挙に5機種が発表された。

� SamsungのIT&モバイル部門トップJK Shin氏はGALAXY Note IIについて「Creative」な端末と説明。ペンやカメラの強化でスマートフォンにプラスアルファの価値を加えるものと語った。またGALAXY Cameraはビジュアルコミュニケーションを強化する製品とのこと。

Samsung Unapcked会場 プレゼンを行うJK Shin氏

Windows 8のATIV Smart PC

2色用意されるGALAXY Note IIサプライズともいえるWindows Phone 8のATIV Sの発表。ノキアとマイクロソフトは翌週共同発表会を実施コンパクトデジカメをそのまま搭載した

GALAXY Camera

ペン機能も強化。Air Viewで画面に触れずスケジュールなどを表示

一気に投入するWindows 8製品のATIVシリーズ

機能強化されたGALAXY Note II

ATIV SmartPC Proの背面。両モデルともメタリックな仕上げ

キーボードは分離する

背面はAndroidスマートフォン

外見はカメラそのもののGALAXY Camera

S Penは太くなり使いやすくなった

7インチのスレートPC、ATIV Tab

【Samsung】 Unpacked

GALAXY Note II、 Windows 8ノート/タブレット、Android搭載のGALAXY Cameraを発表

Page 40: Ifa2012 120923

- 39 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

� SONYはIFAの2日前にプレスカンファレンスを開催。

� 平井一夫CEOは新しい事業の柱を「Games」「Mobile」「Digital Imaging」の3つと話し、今回はそれらに属する新製品を発表。

� MobileカテゴリはSamrtPhone、Tablet、VAIOが主力製品。XperiaはフラッグシップとなるXperia T、防水とLTE対応の同V、カジュアルな同Jを発表。TとVはNFCによる周辺機器や端末同士の連携、またVは防水機能を大きくアピール。TabletのXperia Tablet Sはキーボード付きケースなどPCライクな使い方も提唱

� VAIOはWindows 8搭載、スライドしてフラットになるキーボード付の11インチモデルDuo 11、スタンドタイプながら平面になりホームユースも可能な20インチのTap20を発表。

� カメラはWi-Fi搭載のNEX 5R。だがカメラ機能よりもWi-Fiによるスマートフォン連携や、アプリの追加が可能な点がアピールされた。

20インチのTap20は平型スタイルにもなるスライドしてタブレット形状にもなるDuo 11

SONYプレスカンファレンス会場

大画面を使ったホームユースも想定

Wi-Fiでスマートフォンからもコントロールできる

ミラーレスデジカメのNEX 5Rはアプリの追加も可能

Xperia Vは防水も特徴

事業の主力3本柱を説明する平井CEO

NFCによる連携も強化

ハイエンド、防水&LTE、カジュアルと3機種を投入

タブレットはプラスアルファの価値をアピール

その中でも注力するMobileには3つの製品カテゴリ

【SONY】 プレスカンファレンス(製品発表)

「Games」「Mobile」「Digital Imaging」を事業の3つの柱に

Page 41: Ifa2012 120923

- 40 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

【Panasonic】 プレスカンファレンス(製品発表)

黒物家電

� パナソニックは開催初日のプレスカンファレンスに登場。テレビなどのAVC製品については、グローバルコンシューマーマーケティング部門AVCマーケティング本部の西口史郎本部長が登壇。

� グローバルでのテレビ需要について、「スマートテレビ」の求められる割合が2009年は9%(1,500万台)に過ぎなかったが、2015年は54%(1億5,400万台)まで拡大すると予測。テレビ全体の需要も2011年は2億2,200万台、2015年は2億8,400万台と少しずつ伸びていくという見方を示した。

� IFAで発表するテレビの特徴として、スマートフォン/タブレットの写真などをVIERAと共有する機能を拡張したと話した。従来のワイヤレスで「テレビに送る」だけでなく、テレビから受け取るという操作をスワイプで実現。手持ちの端末で撮った写真を、テレビを介して他の人と共有することなどができる。

� ハイエンドモデル「WT50」シリーズでは、新たにスマートフォン/タブレットへの放送転送機能にも対応。

� このほか、テレビの大画面化を進めるという。

� また「未来のディスプレイ」として、世界最大とする103型グラスレス3D対応のプラズマディスプレイを出展。家庭用ではなく、主に美術館や広告、ショウルームなどでの利用を想定。

白物家電

� ヨーロッパ市場へのホームアプライアンス製品訴求を強化を目指し、これからはヨーロッパの消費者にもマッチするであろうビューティーケア分野の製品も投入していく考えを示した。

スマートシティ

� 日本の神奈川県藤沢市で計画されている「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」を例に、「Smart living is a reality」と述べて、 生活家電を含むネットワーク化/スマート化が進行していることを紹介。 2011年からシンガポールで始めているプロジェクト「Punggol Eco Town」も進行しているほか、新たにロシアのスコルコボ(Skolkovo)においてもスマートシティ化を推進することを発表。

グローバルコンシューマーマーケティング部門AVCマーケティング本部

西口史郎本部長

出典元:AV Watch、Phile-web/ 写真)パナソニックブログ、IFA official

ロシアのスコルコボ(Skolkovo)でのスマートシティ推進を発表

ネットワーク機能を強化したVIERAを発表。ヨーロッパでのホームアプライアンス展開の強化を目指す

Page 42: Ifa2012 120923

- 41 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

デジタル技術の進化と

拡大する利用用途

Page 43: Ifa2012 120923

- 42 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

デジタル技術の進化と拡大する利用用途

� AR技術を利用したブース誘引

• ひときわ目立つ大画面の前に人だかりができるTVメーカー各社のブース。AR技術を利用した写真撮影の設備が、多く見られた。

• その場で写真を出力して渡すという部分には当然無線で行われており、TV及びプリンターなどの訴求も含んでいる模様。

• このような展示手法は地元企業や中国メーカーに見られ、集客への効果は上々に見られた。

• 今やAR技術に関してそれほど大きいハードルはなくなり、展示会でも簡単に利用することができている。

� IT/ICTを活用した公共サービス

• 交通機関をはじめ、観光地情報など、様々な情報を集約して、公共サービスに活かす試みが展示されていた。

• 交通情報のリアルタイム把握とその情報提供など、その時々の情報を市民、観光客へ向けて公共サービスとして展開することが、非常にたやすく、またどう活かすかが、世界各国でテーマとなっている。

• それらは国内で遅れている地域活性化などに活かせるものとも思える。

Page 44: Ifa2012 120923

- 43 - Copyright © 2012 All Rights Reserved. CONFIDENTIALP.P.Communications Inc.

デジタル技術の進化と拡大する利用用途

� 映像配信と課金モデル、広告のあり方

• 過去1週間の放送を遡って見れるHbbTVの仕組みや今回LGなどで取り入れられたRoviによるコンテンツ配信システムとクラウドにおける標準化は、今後のTVにおけるスマート化においてとても考えさせられるものがあった。

• TVには放送波だけでなく、インターネット回線を使って映像コンテンツやアプリケーションが数多く流通する近い将来にどのようなマネタイズを行うか、またその際はCMや広告がどうあるべきかなど、研究要素が多い。

� ヘルスケアマネージメントと家電連携

• 多くのブースで垣間見られたヘルスケアマネージメント。かつては主にスマートフォンデバイス+クラウドサービスだけのものだったが、それらが白物家電と連携することによって、レシピの提案や運動の推奨などにつながっている。

• ヘルスケアマネージメントサービスとの組み合わせで家電メーカー、食品メーカー、スポーツ用品メーカー、スポーツジムなどの連携が図られ、多くの広告展開が可能となる時代を彷彿させる。

Smart TV allianceはLG及びPhilipsが採用した。これによってどちらのスマートTVでもアプリは共通して使える。現在は比較的市場の多くを占める2社だけだが、他社を巻き込み、広がっていく予感。

手法は賛否両論あるが、体重計や自転車の走行ログ、レシピなどの連携は興味深い

オーブンや冷蔵庫にモニターがついている傾向で、その多くはレシピの提案がなされている。これらを広告媒体としての活用が想像される。