iot/m2mの市場動向 at 第1回九州iot/m2m勉強会
TRANSCRIPT
九州IoT/M2M勉強会について
中田 佳孝 ( MVP – Windows Embedded )
勉強会の趣旨 • 2~3か月に一回開催
• 参加者で作り上げていく
• 参加者の興味のある分野・領域を広げる、掘り下げる
• でも無理はしない(笑)。
• 北九州を拠点に、九州内で開催
(マーケティング) IoT/M2Mの市場動向
中田 佳孝 ( MVP – Windows Embedded )
自己紹介 • Microsoft MVP – Windows Embedded
• 大阪生まれ、福井育ちのエセ関西人。
• 3月まで神奈川でいろんな機器のソフトを開発してました。
• 4月から北九州に。
なぜかクラウド製品の開発部門に移りました。
⇒機器向けソフトからクラウドまでこなせるようになってきた、
雑食系システムエンジニア
アジェンダ • IoT/M2Mの定義
• IoT/M2M分野の市場規模
• IoT/M2M分野のビジネスとは
◆記載している会社名、製品名は,各社の商標または登録商標です。 本文中の各社の商標または登録商標には,TM及び®マークは表示しておりません。
IoT/M2Mの定義
IoT(Internet of Things)定義 Wikipedia
• 一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである
M2M(Machine to Machine)定義 Wikipedia
• コンピュータネットワークに繋がれた機械同士が人間を介在せずに相互に情報交換し、自動的に最適な制御が行われるシステムを指す
⇒狭義のIoTと言える。
• 現状は携帯通信網を使用するワイヤレスM2Mが主流
各社が定義しているIoT • IDC社
「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたは
グローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイス
(モノ)からなるネットワーク」
• Cisco : IoE(Internet of Everything)
• Microsoft : IoYT(Internet of Your Things)
Intelligent Systems
Webサービス
基幹システム Office内のPCや機器 各種組込機器
クラウド
無線/有線
LAN
生産データ
センサデータ
ログデータ
エラーデータ
etc…
• Microsoft社やIntelが提唱
• データに付加価値を与えるシステムの総称として定義
システム構成(クラウドベース)
モノ
センサー、機器
M2Mゲートウェイ
M2M基盤
アプリケーション
ターゲット
アダプター
プラットフォーム
サービス
クラウド基盤
モノ
センサー、機器
ネットワークアダプタ
アプリケーション
クラウド基盤
IoT/M2M分野の市場規模
国内IoT市場の規模 ※シード・プランニング社の市場予測
• 2013年市場規模:2863億円
• 2019年には1兆円を超える
• 2020年には、2013年の4倍
の市場規模
⇒年平均成長率:20%以上
• 大きく伸びるのは、
スマートグリッド分野
出典 https://www.seedplanning.co.jp/press/2014/2014103002.html
国内IoT市場の規模 ※IDC Japan社の市場予測
• 2013年市場規模:11.1兆円。2018年には21.1兆円
• IoT関連デバイスの出荷数:4億9500万台
• 年平均成長率:13.7%
• 短中期的にはB2Bビジネス
が成長を牽引
出典 http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20140807Apr.html
参考)クラウド市場の規模 ※IDC Japan社の国内パブリッククラウド市場予測
• 2013年:1,302億円(前年比37.4%増)
• 2014年:1,707億円(前年比31.2%増)
• 2018年:3,907億円(2013年比3.0倍)
• 市場の多様化/細分化
⇒ベンダーは収益モデルの見直しが必要
• SaaSは汎用型アプリから産業特化型アプリへと成長領域が変化
出典 http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20141028Apr.html
参考)PaaS/IaaSに見る競争激化 • PaaS/IaaS市場は、規模は伸びているが、すでに大手によるシェアの奪い合い状態と推測される
出典 http://computerbecamecloud.blogspot.jp/2014/10/microsoft-azure.html
市場規模増加に伴う変化 • 機器の小型化
• 機器・サービスの増加
• 機器・サービスの低価格化
• 多機能化、高機能化
⇒現状は技術的・コスト的に困難なケースも、
近い将来に改善される可能性も見越して
ビジネスを検討する必要がある。
M2Mの価値 • 市場ニーズ(求められている価値)の変化
遠隔監視・遠隔制御・ 見える化
人が介在しないことの価値
リモート監視・メンテナンス
⇒人件費の削減
売上・業績への
直接的影響
データをもっと何か(事業)に
生かしたい
ビジネス環境の変化 基幹システムのクラウド化
• これまでの基幹システムの問題点
• 構築が大変
• HWの老朽化、スペック不足
• ITベンダーからメンテナンス要員を出向させて管理
ターゲットをどこに絞るべきか?
モノ
センサー、機器
M2Mゲートウェイ
M2M基盤
アプリケーション
ターゲット
アダプター
プラットフォーム
サービス
クラウド基盤
現在は高価格のものが主流。
低価格のものができれば・・・
すでに価格競争により淘汰が始まっている
HW等のコストも高く参入は難しい
データの見える化からその先へ
高機能かつ分野別のソリューションが望まれている
低価格化、小型化が進んでいる。
台数がでるので、製品開発力が問われる
IoT/M2M分野のビジネスとは
Microsoft Azure Intelligent Systems Service
HDInsight (Hadoop) Power BI for
Office 365
VHD SQL Database (Microsoft Azure)
Microsoft Azure Intelligent Systems Service
センサーデータ、ログデータ、 生産データ、課金データ、故障データ etc…
事例 ThyssenKrupp Elevator社
• 世界中に110万台以上のエレベータを出荷
• エレベータのモーター温度、シャフトアライメント、ドアを監視
• 問題発生時の簡易診断システムをAzure上に構築
-データやアプリケーションのホスト:Azure
-端末やデバイスからのデータの取得と管理:Intelligent Systems Service
-データの視覚化:Power BI for Office 365
-機械学習:Azure ML(Azure Machine Learning)
出典 http://www.microsoft.com/enterprise/ja-jp/the-lounge/cases/201409-thyssenkrupp.aspx
事例 – Internet of Animal – Pawscout社「迷子ペットの検索システム」
• ペットのプロフィール情報を登録したIDタグを販売
• スマートフォンで構築したメッシュネットワークでこのタグを検知
• Bluetoothの有効範囲(60m)
のどの辺りにいるかがわかる
出典 http://pawscout.com/
事例– Internet of ごみ – BigBelly Solar社「スマートごみ箱」
• ごみの蓄積状況を携帯電話網を介して発信するごみ箱
• ごみ箱個々の情報を随時集計して最適な収集ルートを算出する管理コンソールで構成
• アメリカで1000台以上が
導入済み。
出典 https://www.nsw.co.jp/topics/tpcs_20141023_bigbelly.html
まとめ
まとめ • IoT/M2M市場は右肩上がりに成長している
• 既に一部の領域では参入が難しい状態
⇒あるものは使う
• デバイスは量が出そうだが、単価の問題が・・・
• アプリはいろいろ可能性がある(まだまだこれからの分野)
Appendix.
気になること
最近、Windows On Deviceの取り組みが・・・ https://dev.windows.com/en-us/featured/Windows-Developer-Program-for-IoT
⇒Windows Embedded OS、どうなるのっ(汗)
コミュニティ紹介
• Windows Embedded Community Day http://msdn.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/dn324916.aspx