irc rmc810€Žirc』ブランドで有名な井上ゴ ム工業は1926年(大正 15年)に...

高速道路の走行からワインディングまで、幅広い用途で楽しめ るのがRMC 810の魅力。もちろん新作のツーリングラジアル だけに、ウェット性能にも抜かりはないようだ。 今回、RMC 810を装着したテスト車両は、カワサキのスポーツネイ キッド「Z1000」。様々な走行状況で、その実力をチェックしたとこ ろ、かなり車両の印象がマイルドになった。 「スポーツバイクは好き だけど、もっとラクチンに乗りたい」なんてライダーのカスタムとし ても有効かもしれない。 ベースに極太ナイロン コードを、ベルトには 強靭で軽量なアラミド コードを採用。ツーリ ングを楽しむための剛 性は確保しつつ、しな やかで疲れにくい乗り 心地を実現。 フロントにはバンク角 を問わず形状変化の少 ないプロファイルを採 用。リアも大きなR の プロファイルを採用す ることで、走行シーン を選ばず安定したハン ドリングになっている。 姿価格:オープンプライス 使15 01 01 01 RX01 SR02 10 10 11 調※外径・トレッド幅の単位はミリ。標準リム幅・許容リム幅の単位はインチ。 RMC810の注目ポイント! 》》》》構造で「しなやか」な乗り心地を生み出す! 》》》》直進でもコーナーでも安定感を最優先! PHOTO:松川 忍、南 孝幸 イラスト:アオキシン 星の数ほどあるバイク用品。そのアイテム・ ジャングルの中から、 逸品をトレジャーハン トするこのコーナー。本誌スタッフが気に なる用品を実際に使用してみて、アイテム を口コミ的に紹介しちゃいます‼ メイドインジャパンの名門ブランドとして、国内 4 メーカーに純正採用されるIRCが、久々となるラジ アルタイヤを発売開始! 狙ったのは絶対性能よりも、乗り心地や素直なハ ンドリング特性など、「ライダーへの優しさ」にあふ れたタイヤとなっているようだが…。 さっそく試乗してきました! Bike Item Autoby Staff Selection!! [ 問 ]井上ゴム工業株 TEL. 0120 - 041718 http://www.irc-tire.com/ja/mc/ IRC RMC810 「ちょうどイイ」を実現する 新型ラジアルタイヤ登場! FRONT 110/70R17 M/C 54H 586 110 3.00 2.75〜3.50 120/60ZR17 M/C (55W) 581 122 3.50 3.00〜3.50 120/70ZR17 M/C (58W) 599 123 3.50 3.00〜3.50 LI 外径 トレッド幅 標準リム幅 許容リム幅 REAR 140/70R17 M/C 66H 628 145 4.00 3.50〜4.50 150/60R17 M/C 66H 613 147 4.00 4.00〜4.50 160/60ZR17 M/C (69W) 633 169 4.50 4.50〜5.00 180/55ZR17 M/C (73W) 631 182 5.50 5.50〜6.00 190/50ZR17 M/C (73W) 628 192 6.00 5.50〜6.00 LI 外径 トレッド幅 標準リム幅 許容リム幅

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Post on 02-May-2018

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Page 1: IRC RMC810€ŽIRC』ブランドで有名な井上ゴ ム工業は1926年(大正 15年)に いる。タイヤでも大きなシェアを占めてや小排気量車用の各種リプレイス用されているほか、スクーター用を始めて国内4メーカーに純正採年からオートバイ用タイヤの

高速道路の走行からワインディングまで、幅広い用途で楽しめるのがRMC 810の魅力。もちろん新作のツーリングラジアルだけに、ウェット性能にも抜かりはないようだ。

今回、RMC 810を装着したテスト車両は、カワサキのスポーツネイキッド「Z 1000」。様々な走行状況で、その実力をチェックしたところ、かなり車両の印象がマイルドになった。「スポーツバイクは好きだけど、もっとラクチンに乗りたい」なんてライダーのカスタムとしても有効かもしれない。

ベースに極太ナイロンコードを、ベルトには強靭で軽量なアラミドコードを採用。ツーリングを楽しむための剛性は確保しつつ、しなやかで疲れにくい乗り心地を実現。

フロントにはバンク角を問わず形状変化の少ないプロファイルを採用。リアも大きなRのプロファイルを採用することで、走行シーンを選ばず安定したハンドリングになっている。

 

それだけに街乗りやツーリン

グペースでは神経質さを感じる場

合もあるが、RMC810を履い

たZ1000は手応えも反応も穏

やか。特に直進状態から中間バン

ク角までの過渡特性がマイルドで、

一定のスピードでバンク角が増し、

そのバンク角に比例した旋回力が

出る。ライダーが積極的に体重移

動や車体姿勢のコントロールを行

わなくても、バイク任せでスムー

ズに曲がってくれる。

 

スポーツライディング志向のタ

イヤのようなゴツゴツ感がないの

で乗り心地もいいし、タイヤが路

面にネッチリとへばりつくような

重さもないから、ライダーの肉体

的な疲労も少ない。ひとことで言

うなら「ライダーに優しい」タイヤ

だ。

 

謳い文句どおりのツーリング向

きタイヤだが、グリップ力は充分。

Z1000のステップが火花を散

らすバンク角からスロットルをワ

イドに開いてもリアタイヤがしっ

かり踏ん張る。旋回初期の鋭さが

薄れるのでサーキット走行では重

さを感じるかもしれないが、公道

走行ならこの特性のほうが扱いや

すい。

 

ウエット性能は試せなかったが、

グルーブの形状や深さ。シリカ配

合のコンパウンドから想像するに、

必要充分なレベルだろう。

 

データで確認する限り、耐摩耗

性にも優れているようだし、タイ

ヤのウォームアップ性(暖まり)も

いいから、気温や路面状態をいち

いち気にせずに走り出せるのも現

実的なメリット。特出した部分が

ないのもツーリングタイヤに求め

られる要素を現実的に煮詰めたか

らだろう。メイドインジャパンで

あることも併せ、どんな状況でも

安心できるタイヤだと思う。

価格:オープンプライス

 

国内市場が縮小しているとはい

え、日本は長きに渡って世界ナン

バーワンのオートバイ生産国とい

うポジションを保っている。生活

や仕事の足として使われることが

多い小排気量から趣味性の高い大

排気量車まで豊富なラインアップ

を揃え、性能と品質の高さで世界

中のライダーから信頼されている

が、その品質を支えているのが車

両メーカーに部品を供給するサプ

ライヤー。中でも一般ユーザーと

の接点が多いのはオリジナルブラ

ンド品も販売しているタイヤメー

カーだろう。

『IRC』ブランドで有名な井上ゴ

ム工業は1926年(大正15年)に

自転車用のタイヤ/チューブの製

造を開始。戦後復興期の1952

年からオートバイ用タイヤの製造

を始めて国内4メーカーに純正採

用されているほか、スクーター用

や小排気量車用の各種リプレイス

タイヤでも大きなシェアを占めて

いる。

 

二輪業界関係者なら誰もが知っ

ているIRCブランドだが、最近

のユーザーがIRCと聞いて真っ

先に思い浮かぶのは『RX

01』で

はないだろうか。現在、250ロー

ドスポーツモデルの多くはタイや

インドネシア、中国で生産されて

いるが、そのほとんどに純正装着

されているのがRX

01。これは

このタイヤの性能を各車両メー

カーが評価しているからに他なら

ない。実際、RX

01はどの車種

ともマッチングがよく、軽快なハ

ンドリング、公道ユースで充分な

グリップ、耐摩耗性の好バランス

は誰もが認めるところ。加えてス

ポーツ走行対応のRX

01

Sp

ecRはモタードライダーにも

支持されているし、後継機種のR

02もリプレイス用としてシェ

アを高め続けている。

 

そして8月に登場した注目の新

製品がRMC810。大排気量車

用として約10年前まで生産してい

たSP10、SP11以来のラジアル

構造だが、新たな技術を採り入れ

て丁寧に開発し、約3年間で完成

させたというブランニューモデル

だ。「大人のツーリングラジアル」

と銘打っているだけに、スポーツ

ライディング性能やライフの長さ

を強調するのではなく、街乗りや

ツーリングでの快適さ、素直なハ

ンドリング、高いウエット性能を

バランスよく仕上げたオールラウ

ンド仕様で、250㏄クラスから

オーバー1Lの大排気量車までに

対応するサイズが揃っている。

 

さっそく純正と同サイズのRM

C810を装着したZ1000で

街中と高速道路を走ってみたが、

市街地を5分ほど走っただけで感

じたのが穏やかなハンドリング特

性。大型ネイキッドモデルの中で

もZ1000はストリートファイ

ター的な味付けだけに、ハンドル

から伝わるインフォメーションが

強めでライダーの操作に対する車

体の反応も鋭い。

※外径・トレッド幅の単位はミリ。標準リム幅・許容リム幅の単位はインチ。

RMC810の注目ポイント!》》》》 構造で「しなやか」な乗り心地を生み出す!

》》》》 直進でもコーナーでも安定感を最優先!

PHOTO:松川 忍、南 孝幸イラスト:アオキシン

星の数ほどあるバイク用品。そのアイテム・ジャングルの中から、 逸品をトレジャーハントするこのコーナー。本誌スタッフが気になる用品を実際に使用してみて、アイテムを口コミ的に紹介しちゃいます‼

メイドインジャパンの名門ブランドとして、国内 4メーカーに純正採用されるIRCが、久々となるラジアルタイヤを発売開始!狙ったのは絶対性能よりも、 乗り心地や素直なハンドリング特性など、「ライダーへの優しさ」にあふれたタイヤとなっているようだが…。さっそく試乗してきました!

Bike ItemAutoby Staff

Selection!!

[ 問 ] 井上ゴム工業株 TEL. 0120 - 041718 http://www.irc-tire.com/ja/mc/

IRCRMC810

「ちょうどイイ」を実現する新型ラジアルタイヤ登場!

ライダーの肉体的な疲労も軽減してくれる!

FRONT110/70R17 M/C 54H 586 110 3.00 2.75〜3.50120/60ZR17 M/C (55W) 581 122 3.50 3.00〜3.50120/70ZR17 M/C (58W) 599 123 3.50 3.00〜3.50

LI 外径 トレッド幅 標準リム幅 許容リム幅

REAR140/70R17 M/C 66H 628 145 4.00 3.50〜4.50150/60R17 M/C 66H 613 147 4.00 4.00〜4.50160/60ZR17 M/C (69W) 633 169 4.50 4.50〜5.00180/55ZR17 M/C (73W) 631 182 5.50 5.50〜6.00190/50ZR17 M/C (73W) 628 192 6.00 5.50〜6.00

LI 外径 トレッド幅 標準リム幅 許容リム幅