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JBoss jBPM 3.1概要

水野浩典

コアテクノロジー部

コンサルティング・インテグレーション統括本部

日本ヒューレットパッカード株式会社

2007年7月6日

2 平成19年10月1日

内容

•JBoss ｊBPM概要•システム概要

•プロセス

JBoss jBPM概要


JBossとJBoss jBPM• JBoss

− 業界をリードしているオープンソースプロダクト− 企業向けSOAプラットフォーム

• JBoss jBPM− JBoss Enterprise Frameworksの中の１プロダクト− 単体でも使用可能


JBoss jBPM とは?

•ビジネスプロセス管理用エンジン

•プロセスの開発ツールも提供−プロセス作成用GUI−プロセスデプロイツール

•ライセンスはLGPLなので無償で使用可能−保守は有料


ビジネスプロセスとは？

• ビジネスに関連する処理フローを表現したもの

• 人間による承認などの外部からのイベントを待つことが可能

• プロセスが処理できること− 人間が関与する業務処理

• 例）承認処理

− システムが関連した処理− Webサービスの連携処理

Start

End

Input

account

no

申請・承認プロセス

申請したい品目の入力

承認

経理処理

approval

ここで、承認を待ちます

yes


ビジネスプロセス管理用エンジン

•ビジネスプロセスの管理

−プロセスの状態を保存• プロセスの進行度合いを記録•例外処理への対応

−プロセスの遷移を管理する•遷移の指示はユーザプログラムで実行

−プロセスが保持する変数の管理

•業務処理の開発は必要

ProcessStart

End

Input

account

yes

noapproval

ProcessStart

End

Input

account

yes

noapproval

ProcessStart

End

Input

account

yes

noapproval

管理

jBPM engine


プロセス定義言語

<process-definition name=“pay raise process">

<start-state name=“Start”><transition to=“input” /></start-state>

<task-node name=“input”><transition to=“approval” /></task-node>

<task-node name=“approval” ><transition name=“yes“ to=”account” /><transition name=“no“ to=“End” /></task-node>

<task-node name=“account” ><transition to=“End” /></task-node>

<end-state name=“End” />

</process-definition>

Start

End

Input

account

yes no

approval

•2つのプロセス定義言語をサポート−JPDL

•JBoss jBPM独自の仕様•人間が関与するプロセスを表現

−BPEL•Webサービス連携用言語


開発環境

• GUIによるプロセスの開発・デプロイが可能− EclipseのGPD（Graphical Process Designer）プラグインで実現− プロセスのグラフ表現とJPDL間の相互変換が瞬時に可能

• Ant, JUnit等の汎用ツールによる開発・デプロイ・テスト可能

グラフ指向プログラミング

図によるプロセスの作成

処理内容の開発

業務分析担当者システム開発者

システム概要

11 平成19年10月1日

ソフトウェアスタックとシステム用件

J2SE

Database

jBPM engine

開発環境

~/src/config/~/src/process/~/src/java/~/target/classes/~/target/par/

jBPM デプロイツールjBPM 開発ツール（GUI）

Process定義Start

End

Input

account

yes

noapproval

Hibernate

User Program

•実装−１００％Java

•システム要件− JDBC対応の任意のデータベースサーバ− J2SE環境

12 平成19年10月1日

JBoss jBPM使用例

HTTP

Server

Business logic

framework

O/R Mapping

framework

Container

J2SE

PresentationEntity(Model)Business logic

View Controller

Presentation

framework

RDBMS

JBoss Application Server

Struts Hibernate

Apach

e

mod_jk

jBPM

User Application

13 平成19年10月1日

ｊBPMシステム全体図作成・デプロイ

Hibernate

Log

Exe

Def

Process定義

Action定義

Process Instance

Token

Variable

JVM開発環境

~/src/config/~/src/process/~/src/java/~/target/classes/~/target/par/

デプロイ

ツール

deploy

ProcessArchive(*.par)

Process定義

Action定義

Start

End

Input

account

yes

noapproval

作成ツール（GUI)

作成

環境構築ツール

ｊBPM engine

User Program

itemStart

End

Input

account

yes

noapproval

itemStart

End

Input

account

yes

noapproval

14 平成19年10月1日

プロセスの生成と動作

JVM

Hibernate

Log

Exe

Def

Process定義

Action定義

Process Instance

Token

Variable

ｊBPM engine

itemStart

End

Input

account

yes

noapproval

12

3 78

9 4,5

,6

Userprogram

Userprogram

1.ユーザプログラムがｊBPMエンジンにプロセスの生成を依頼

2. ｊBPMエンジンがプロセス定義を参照しプロセスを生成

3.ユーザプログラムがエンジンにプロセスの実行を依頼

4. ｊBPMエンジンがプロセスの実行を開始

5.プロセスを順次実行

6.人間の介入が必要な処理では、プロセスを待ち状態にして特定のユーザからのアクセスを待つ

7.ユーザは、自分に割り当てられた待ち状態のプロセスを取得

8.取得したプロセスに対して処理を行う

9.プロセスの続行をエンジンに依頼

15 平成19年10月1日

プロセスとクライアントプログラム

クライアントプログラム１

Start

Input

item

approval

プロセスの生成

プロセスの開始

承認する商品を入力

商品を“item”変数に設定

承認者を指定

次に進む

承認者である上司が自分自身に関連するプロセスを取得

“item”変数から商品を取得

承認するかしないかを判断

次に進む

クライアントプログラム2

プロセス

17 平成19年10月1日

プロセスで表現できるフロー

• start-state• end-state• state• node• task-node• decision• forkとjoin

start

end

task-node

yes

nodecision

task-node

fork

join

task-node

node state

18 平成19年10月1日

Token (トークン)• プロセスの遷移を表現する

• プロセスの現在の位置を保持するオブジェクト

•以下の情報を保持− プロセスインスタンスへのリンク情報

− ノード（位置）情報

Start

End

Input

account

yes no

approval

Log

Exe

DefProcess定義

Action定義

Process Instance

Token

Variable

item

19 平成19年10月1日

タスク

•承認処理などの人間が関与する処理

• １つのノードに複数登録可能

• タスクを登録できるノード− start-state− task-node

• タスクが登録されたノードでは、プロセスが待ち状態になる。

•全てのタスクが完了すると、プロセスが先に進む。

start

end

Input

account

approval

Log

Exe

DefProcess定義

Action定義

Process Instance

Token

Variable

item

Task InstanceTaskTaskTask

TaskTaskTask

20 平成19年10月1日

変数（Variable）•プロセスで扱える変数−プロセス変数−タスク変数

•プロセス変数−プロセスインスタンスが保持する変数−データベースに保持される−ユーザー定義のデータも使用可能

•タスク変数−タスク内部で使用される変数−プロセス変数に対応付けて使用−アクセスコントロールが可能

Start

End

Input

account

approval

Log

Exe

DefProcess定義

Action定義

Process Instance

Token

Variable

item

Task T-item

参照・更新

参照・更新

21 平成19年10月1日

アクション

承認

•プロセスのステートが遷移するときに自動的に呼び出されるユーザ処理

•実装−ActionHandler インターフェースの

execute()メソッド

•アクションを設定できる場所−プロセスの開始と終了−ステートに入ったとき（ENTER)−ステートから出る時（LEAVE）−ステートが変わる時（TRANSITION)

ActionHandler

Start

End

入力

経理処理

yes

no

state-enter

state-leave

transition

decision-enter

decision-leave transition

transition

process-start

transition

transition

state-enter

state-leave

process-end

呼び出し

22 平成19年10月1日

ノードの機能比較ActionHandlerの登録

ノード種別

Task登録（※１）

waitするか

node-enter action node-

leaveDecisionHandler

start-state ● ● ● プロセスの開始

end-state ● プロセスの終了

state ● ● ●他システムとの非同期な連携処理などに使用（※２）

node ● ● ● Javaプログラムによる処理で使用

task-node ● ● ● ● 人間が介在する処理に使用

decision ● ● ● 判断を行うノード

fork ● ● プロセスの分岐

join ● ● 分岐したプロセスの合流

備考

※１ Task登録が可能なノードは、ユーザの割り当ても可能

※２ node-enterアクション実行後に、プロセスはwait状態になるので明示的にプロセスを再開させる必要あり。

23 平成19年10月1日

まとめ

•JBoss ｊBPM概要−ビジネスプロセス管理用エンジン−JPDL/BPEL、EclipseのGPDプラグイン

•システム概要

−システムスタック、プロセス概要

•プロセス

−トークン、タスク、変数、アクション−ノードの機能比較

24 平成19年10月1日

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