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JEITA TTR-4602B

目 次

1. 目 的 ··················································································································· 1

2. 適用範囲 ················································································································ 1

3. 引用規格及び文書 ···································································································· 1

4. スペック規定方法の分類 ··························································································· 2

5. スペック規定方法 ···································································································· 3

5.1 表1 CCTVカメラのスペック(定格)規定方法 ························································ 3

5.2 CCTVカメラのスペック(性能)規定方法 ······························································· 10

5.2.1 標準撮像状態の設定 ·························································································· 10

5.3 表2 CCTVカメラのスペック(性能)規定方法 ······················································ 12

・解像度 ············································································································· 12

・SN 比 ··············································································································· 15

・ 低被写体照度 ································································································· 16

・感 度 ············································································································· 18

・ATW レンジ ······································································································· 19

・シェーディング ································································································· 20

・ガンマ補正 ······································································································· 21

・ダイナミックレンジ ·························································································· 23

・ダイナミックレンジ拡大比 ················································································· 24

5.4 表3 CCTVレンズのスペック(定格)規定方法 ······················································ 25

5.5 表4 CCTVレンズのスペック(性能)規定方法 ······················································ 32

・投影解像力 ······································································································· 32

・焦点距離 ·········································································································· 34

・周辺光量比 ······································································································· 35

・ 大口径比 ······································································································· 36

・分光透過率 ······································································································· 38

5.6 表5 CCTVモニターのスペック(定格)規定方法 ··················································· 39

5.7 表6 CCTVモニターのスペック(性能)規定方法 ··················································· 44

・解像度 ············································································································· 44

・色温度 ············································································································· 45

・明るさ ············································································································· 46

・直線性 ············································································································· 47

解 説 ······················································································································· 48

JEITA TTR-4602B

- 1 -

電子情報技術産業協会技術レポート

CCTV機器スペック規定方法

Rules of Specification for Closed Circuit Television Equipment

1. 目 的 この技術レポートは,CCTV機器の取扱説明書,カタログ,仕様書などに記載する性能

値の表し方とその測定方法について規定し,使用者,工事業者,保守点検業者などの便宜を図ることを

目的とする。

2. 適用範囲 この技術レポートはCCTV機器のうち,カメラとレンズ,モニターに関するスペック

規定の方法について定める。

3. 引用規格及び文書

a) JEITA 規格

1) JEITA TT-4506A CCTVカメラ用レンズマウント(C及びCS)の取付けねじ及びフラン

ジ焦点距離

2) JEITA CP-3203 ビデオカメラ用テストチャート仕様書

3) JEITA RC-5204 CCTVカメラ用オートアイリスレンズコネクタ

4) JEITA TTR-4601A CCTV機器用語

b) 日本工業規格

1) JIS B 7094 写真レンズ-焦点距離の測定方法

2) JIS B 7095 写真レンズ-有効口径,Fナンバ及び口径比の測定方法

3) JIS B 7107 写真-カメラレンズ-ISO分光透過率の測定方法

4) JIS B 7111 写真レンズ-附属品取付部の形状及び寸法(127 mm 以下)

5) JIS C 0920 電気機械器具外郭による保護等級(IP コード)

6) JIS C 6101-1 テレビジョン受信機試験方法 第 1部:一般的事項-高周波テレビジョン信

号及び映像周波数における電気的測定

c) 参考文献

映像メディア用語辞典 1999 年版 映像メディア学会編

映像を作る光のテクニック① 明るさのすべて(その 1)

桝本 弘著 放送技術 昭和 59 年 4 月号

CCTVカメラ用レンズの技術解説 JEITA CCTVシステム専門委員会

写真レンズの開口効率及び比像面照度の測定方法 廃止 JIS B 7096

JEITA TTR-4602B

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4. スペック規定方法の分類 スペック規定方法の分類は,次による。

1) カメラのスペック(定格)規定方法

2) カメラのスペック(性能)規定方法

3) レンズのスペック(定格)規定方法

4) レンズのスペック(性能)規定方法

5) モニターのスペック(定格)規定方法

6) モニターのスペック(性能)規定方法

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5.1 表1 CCTVカメラのスペック(定格)規定方法

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 光学像を電気信号に変換する素子で,固体撮像素子と撮像管が代表

的。固体撮像素子は,光電変換素子を受光面に配列し,その信号を

読み出すものであり,撮像管は,光電変換膜の電荷像を電子ビーム

の走査で電気信号として読み出すものをいう。

項目表示 [撮像デバイス]

・イメージサイズを型(又は形)で表示する。

・撮像デバイスの駆動(転送/偏向)方式と種類を表示する。

固体撮像素子の場合

・イメージサイズ 2/3 型 1/2 型 1/3 型 1/4 型

・転送方式/種類 インターライン転送(IT)CCD

フレーム転送(FT)CCD

フレームインターライン転送(FIT)CCD

(表示例) 1/2 型 インターライン転送 CCD

撮像デバイス

内容表示

撮像管の場合

・イメージサイズ 1 型 2/3 型 1/2 型

・偏向方式 電磁集束・電磁偏向(Mag-Mag)

静電集束・電磁偏向(Sta-Mag)

電磁集束・静電偏向(Mag-Sta)

・種 類 ビジコン,ニュービジコン,カルニコン,

サチコンなどと形名表示。

(表示例) 2/3 型 Sta-Mag セパレートメッシュビジコン S4097

又は相当品

解 説 撮像デバイスの有効撮像エリアの大きさをいい,水平方向,垂直方

向の寸法で示される。慣用的な呼び名があり,撮像管の管径で呼ぶ

こともある。慣用表現と一般的な寸法の関係は以下のとおり。

・1型 (12.8 mm×9.6 ㎜)

・2/3 型 (8.8 mm×6.6 mm)

・1/2 型 (6.4 mm×4.8 mm)

・1/3 型 (4.8 mm×3.6 mm)

・1/4 型 (3.6 mm×2.7 mm)

項目表示 [イメージサイズ] 又は [撮像面積]

イメージサイズ

(撮像面積)

内容表示 イメージサイズ(有効撮像面積)の横(H)×縦(V)を mm で表示する。

慣用表現で表示することもある。

(表示例 1) 6.4 mm(H)×4.8 mm(V)

(表示例 2) 4.8 mm(H)×3.6 mm(V)(1/3 型)

(表示例 3) 1/3 型

JEITA TTR-4602B

- 4 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 固体撮像素子の受光面に配列された光電変換素子の数をいう。

実際に光電変換を行うエリアの画素数を有効画素数,受光面の周囲

にあるオプチカルブラックや,ダミー画素を含む全画素数を総画素

数と呼ぶ。

項目表示 [有効画素数]

画素数

内容表示 ・有効画素数の概数:横の画素数と縦の画素数の積を概数表示する。

・有効画素数:横の画素数×縦の画素数を正確に表示する。

・総画素数の表示:スペックとして表示しない。

(表示例) 約 33 万画素 682(H)×492(V)

解 説 テレビジョン信号のカラー方式,走査方式及び走査周波数に関する

規定をいう。

項目表示 [テレビジョン方式]

テレビジョン方式

内容表示 ・白 黒:EIA 又は EIA 準拠

・カラー:NTSC 又は NTSC 準拠

(表示例) 白 黒 EIA 準拠

カラー NTSC

解 説 光学像から色信号を得る方法をいう。

使用する撮像デバイスの数とフィルターの色配置などによって表

現される。

項目表示 [カラー撮像方式]

カラー撮像方式

内容表示 ・デバイスの数

・カラーコーディング方式

(表示例) 単板 補色モザイク

単板 RGB 縦ストライプ

解 説 二次元情報である光学像を一次元の電気信号に変換する目的で,あ

らかじめ定められた手順で信号を順次取り出す方式をいう。

項目表示 [走査方式]

走査方式

内容表示 ・2:1インタレース

・ノンインタレース(条件があれば明記する)

(表示例) 2:1 インタレース

解 説 水平走査,垂直走査の周波数を表示する。

項目表示 [走査周波数]

走査周波数

内容表示 水平走査,垂直走査の周波数を Hz で表示する。

(表示例) 水平:15.734 kHz 垂直:59.94 Hz

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- 5 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 同期信号を内部又は外部の基準信号に同期させる方式をいう。

同期方式としては内部同期,外部同期,電源同期などがある。

項目表示 [同期方式]

同期方式

内容表示 採用している同期方式を表示する(条件があればそれも明記する)。

(表示例) 内部同期,外部同期(自動切替),電源同期

解 説 カメラの同期を外部の機器と同期させるための外部入力。

入力信号の種類としては,HD/VD 信号,複合同期信号(コンポジット

SYNC),白黒映像信号(VS)又は複合カラー映像信号(VBS),ブラック

バースト信号(BBS)がある。

項目表示 [外部同期入力]

外部同期入力

内容表示 外部同期に必要な信号種類とその規格。

信号種類,レベル,入力インピーダンスなど。

(表示例) VS 又は VBS 1.0 V(p-p)±6 dB 75 Ω BBS 0.45 V(p-p)±6 dB 75 Ω SYNC 4.0 V(p-p)±6 dB 75 Ω HD/VD 4.0 V(p-p)±2 V(p-p) 75 Ω

解 説 被写体情報を,テレビジョン方式で決められた信号に変換した電気

信号出力をいう。種類としては,複合映像信号,Y/C 信号,RGB 信

号などがあり,出力レベルとインピーダンスなどを表示する。

項目表示 [映像出力]

映像出力

内容表示 信号種類,レベル,出力インピーダンスなど。

(表示例) VBS 1.0 V(p-p) 75 Ω

VS 1.0 V(p-p) 75 Ω

Y/C Y:1.0 V(p-p) 75 Ω

C:0.286 V(p-p) 75 Ω

解 説 カラーカメラにおいて,光源に合わせ色再現性を調整する機能。

白い被写体を撮像したとき,白く再現するように調整する機能。

項目表示 [ホワイトバランス]

ホワイトバランス

内容表示 方式について,規定,表示する。

(表示例) 自動:ATW(自動追尾色温度調整)方式,ワンプッシュ

方式

手動:R/B 可変

固定:3200 K,屋内,屋外

JEITA TTR-4602B

- 6 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 オートアイリスレンズの制御に必要な外部出力であり,映像信号と

電源電圧,又は制御方式を表示する。

項目表示 [オートアイリスレンズ出力]

オートアイリス

レンズ出力

内容表示 ・オートアイリス制御方式

・コネクター種類

(表示例 1) 映像出力 VS 1.0 V(p-p)

電源電圧 DC 9 V

コネクター 4P

(表示例 2) DC 出力

コネクター 4P

解 説 装置の動作に必要な電源と供給形態,及び電圧,周波数等の定格値

並びに許容範囲などを表示する。

項目表示 [電 源]

電 源

内容表示 定格電圧と許容範囲,定格電流,周波数

(表示例 1) AC 100 V±10 % 50 Hz/60 Hz

(表示例 2) DC 12 V±10 % 0.4 A

解 説 定格電源供給時の消費電力を,W又は VA で表示する。

項目表示 [消費電力]

消費電力

内容表示 ・W (表示例) 5 W

・VA (表示例) 10 VA

解 説 定格電源において実用上使用可能な機器周囲の温度範囲を表示す

る。

項目表示 [使用温度範囲]

使用温度範囲

内容表示 使用温度範囲を表示する。

(表示例) -10℃~50℃

解 説 定格電源,使用温度範囲において,実用上使用可能な機器周囲の相

対湿度範囲を表示する。

項目表示 [使用湿度範囲]

使用湿度範囲

内容表示 周囲湿度範囲を相対湿度で表示する。

(表示例 1) 90 %RH 以下

(表示例 2) 30 %~90 %RH

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- 7 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 細かい突起物を除いた機器の寸法をいう。

項目表示 [外形寸法]

外形寸法

内容表示 幅(W)×高さ(H)×奥行(D)を mm で表示する。

(表示例) 70 mm(幅)×60 mm(高さ)×160 mm(奥行)

解 説 付属品などを含まない機器単体の質量をいう。

項目表示 [質 量]

質 量

内容表示 g 又は kg (表示例) 約 600 g

解 説 実用上使用可能な振動範囲をいう。

項目表示 [耐振動]

耐振動

内容表示 周波数範囲,振幅,方向,時間など

(表示例) 9 m/s2(10 Hz~60 Hz)

解 説 実用上使用可能な衝撃値をいう。

項目表示 [耐衝撃]

耐衝撃

内容表示 衝撃のピーク加速度 (表示例) 70 m/s2

解 説 撮像デバイスの蓄積時間を通常より長くしたり,映像信号をフレー

ム又はフィールド単位で画像メモリー上に加算し,高感度化を図る

機能によって,感度アップできる倍率,低速電子シャッター速度を

表示する。

項目表示 [電子感度アップ]

電子感度アップ

内容表示 感度アップできる倍率,低速電子シャッター速度

(表示例 1) 感度倍率 4 倍,電子シャッター 1/15 秒

(表示例 2) 2 倍,4倍,8倍,16 倍

(表示例 3) 1/30 秒,1/15 秒,1/7.5 秒

解 説 撮像デバイスの蓄積時間を電子的に可変する機能をいい,その時間

を表示する。

項目表示 [電子シャッター]

電子シャッター

内容表示 設定可能な蓄積時間(電子シャッター速度)を表示する。

TV 方式の垂直走査時間のシャッター速度を OFF と表示することも

ある。

(表示例 1) 1/15 s,1/30 s,1/60 s,1/100 s,1/250 s,1/1000 s

(表示例 2) OFF,1/100 秒

JEITA TTR-4602B

- 8 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 レンズの焦点を自動的に合わせる機能をいう。

項目表示 [オートフォーカス]

オートフォーカス

内容表示 制御の方式等を表示する。

(表示例) ワンプッシュ式

ズーム連動

パンチルト連動

解 説 動作できる限界及び破壊しない限界の風速をいう。

項目表示 [耐風速]

耐風速

内容表示 機器が動作可能な風速や破壊しない風速を表示する。

(表示例) 動作可能 大 40 m/s

非破壊 大 60 m/s

解 説 電気機器の保護構造を等級分類による IPコードで表示する。(JIS C

0920 に準ずる)

例 IP ◯ □

IP:コード文字(International Protection)

◯:第一特性数字(0~6 までの数字又は文字 X)

外来固形物の侵入及び危険部分への接近の保護等級を表す。

□:第二特性数字(0~8 までの数字又は文字 X)

有害な影響を伴う水の侵入の保護等級を表す。

項目表示 [保護構造]

保護構造

内容表示 IP コードによる保護等級

(表示例) IP44,IPX5,IP2X

解 説 旋回台の旋回できる 大角度をいう。

項目表示 [回転角度] 又は [旋回角度]

回転角度

(旋回角度)

内容表示 (表示例) 水平:正面を 0°として±175°

垂直:水平視を 0°として上向き 20°~下向き 60°

又は+20°~-60°

解 説 旋回台の動作時の回転速度をいう。一般的に 大到達速度や操作可

能な速度で表す。

項目表示 [回転速度] 又は [旋回速度]

回転速度

(旋回速度)

内容表示 (表示例) 水平回転速度 180°/s,垂直回転速度 90°/s

JEITA TTR-4602B

- 9 -

5.1 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 旋回台の位置,レンズのズーム・フォーカス位置,カメラ設定状態

などを記憶する機能をいう。

項目表示 [プリセット機能]

プリセット機能

内容表示 記憶可能な機能や記憶数を表示する。

(表示例) 旋回台位置

ズーム/フォーカス位置

16 ポジション

解 説 プリセット位置への停止精度をいう。

項目表示 [プリセット位置精度]

プリセット位置

精度

内容表示 (表示例) ±0.5°,±0.01°

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- 10 -

5.2 CCTVカメラのスペック(性能)規定方法

5.2.1 標準撮像状態の設定 CCTVカメラの性能試験を行うにあたり,各項目について共通となる

標準測定条件を次のとおり設定する。

(1) 標準撮像状態

(1.1) 照明条件

カラーカメラ 項 目

(単素子) (2~3 素子) 白黒カメラ

光源の色温度 3100 K±100 K 3100 K±100 K 3100 K±100 K

反射型チャートの面照度 2000 lx±100 lx 2000 lx±100 lx 2000 lx±100 lx

透過型チャートの輝度 635 cd/m2±31 cd/m2 635 cd/m2±31 cd/m2 635 cd/m2±31 cd/m2

照度又は輝度の不均一性 5 %以下 5 %以下 5 %以下

(1.2) 照度と輝度の関係 輝度と光束発散度との違いは,光束発散度は方向性を持たず,輝度は

方向性を持つものであるということである。一般には,輝度と光束発散度との関係はない

が,輝度が全面一様な均等拡散面(どの方向から見ても輝度の等しい面で,近似的には澄ん

だ青空といわれる)では以下の式が成立する。

Lv=Mv/π=Ev・ρ/π

上式を用いて換算すると反射型チャートの面照度 2000[lx]±100[lx]は,面の反射率を 1

として,

Lv=Ev・ρ/π=2000・1/πとなり

=636.6[cd/m2]となる。

公差は,

Lv=Ev・ρ/π=100・1/πとなり

=31.8[cd/m2]となる。

したがって,2000[lx]±100[lx]≒635[cd/m2]±31[cd/m2]といえる。

照度関係参考

量 記号 単 位 定 義 式

照度

照度は,光源によって照らされた面の明るさの

程度を表す。

Ev [lx]

([lm/m2])

Ev=φv/A

φv:光束 [lm]

A :光束の入射面積 [m2]

光束発散度

光束発散度は発光面の単位面積から発散する

光束です。

Mv [lm/m2] Mv=φv・ρ/A=Ev・ρ

ρ:面の反射率

輝度

輝度は,光源の輝いている程度,又は物体に光

が当たり,その物体が輝いている程度を表す。

Lv [cd/m2] Lv=Iθ/Aθ=Iθ/A・COSθ

Iθ:x方向の光度 [cd]

Aθ:みかけの光源面積 [m2]

JEITA TTR-4602B

- 11 -

(1.3) 画 角 チャートの水平,垂直の画枠マーカーを,アンダースキャンモニターの有効画面

一杯に合わせる。

(1.4) レンズ絞り 定格の映像出力が得られる絞り値。

(1.5) カメラの設定条件

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ ○ ○ ○

AGC ○ ○ ○

ホワイトバランス ○ ○ ○

エンハンサー ○ ○ ○

電子シャッター ○ ○ ○

ブラックバランス ○ ○ ―

ガンマ補正 ― ○ ○

蓄積モード* ○ ○ ○

KNEE 特性 ○ ○ ○

○印部は,スペック項目ごとに設定条件を記述する。

* 蓄積モードとは,フィールド蓄積又はフレーム蓄積のことをいう。

(1.6) テストチャート ビデオカメラ用テストチャート仕様書 JEITA CP-3203 を参照する。

JEITA TTR-4602B

- 12 -

5.3 表2 CCTVカメラのスペック(性能)規定方法

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 解像度

2 解 説 被写体の細部が,どの程度まで判別できるかを表す数値で,水平と垂直に分

けて表示する。カメラの設定によって値が変わる場合は併記する。

3 項目表示 [解像度]

4 内容表示 水平解像度,垂直解像度を TV 本で表示する。

水平解像度 TV 本

垂直解像度 TV 本

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ← ←

AGC OFF ← ← AGC が機能しない状態。

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ← 蓄積モードを表示する。

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅡ(解像度チャート)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

カメラ設定条件は上記第 5項による。

(2) 白黒モニターで,テストチャートのくさびの白と黒の縞模様がどこま

で見えるかを求める。

(3) 水平及び垂直のくさびに対するこの値を,水平解像度,垂直解像度とす

る。

(4) モニターは標準設定状態とする。ただし,被測定カメラより高解像度の

ものを使用する。

(5) 目視で解像度を求める場合は,モアレの影響を考慮して測定する。

(6) オシロスコープを使用したラインセレクト法によって,限界解像度を

測定する場合は“備考 テレビカメラの限界解像度測定法”によって

行う。

JEITA TTR-4602B

- 13 -

備考 テレビカメラの限界解像度測定法

限界解像度はモニターによる目視によって解像度チャートのくさびの解像の限界を求めているが,モ

ニターの特性や読取り方に個人差が出易いので,オシロスコープのラインセレクトで測定する 2つの方

法について述べる。

1. 測定回路(ブロック)

2. 測定方法

2.1 くさびの幅による測定方法

(1) 解像度チャートを画枠に従って正しく撮像する。

(2) レンズのフォーカスにて,チャートのくさびを 大に解像させる。

(3) ホワイトバランスをとる。

(4) オシロスコープの同期をとり,A図のようにくさび部分がラインセレクトできるようにする。

(5) チャートの 200 TV 本上にラインセレクトし,B図のように 4本のくさびの幅を測定し,これを

d1(μs)とする。

(6) 次に 300 TV 本上にラインセレクトし,同じく 4 本のくさびの幅を測定し,これを d2(μs)とす

る。

(7) ラインセレクトを動かし,C図のようにくさびが 4 本解像できる限界点を捜し,その位置でく

さびの幅を測定し,これを dx(μs)とする。

A図 B図 C図

JEITA TTR-4602B

- 14 -

(8) 実測値例

d1=1.5 μs d2=1.0 μs dx=0.9 μs

(9) 限界解像度を次式によって計算する。

限界解像度=200+ ×100

=200+ ×100=320 TV 本

(10) 限界解像度は 320 TV 本となる。

2.2 ライン数による測定方法

(1) 2.1 と同様に解像度チャートを撮像し,レンズのフォーカスとホワイトバランスを調整する。

(2) ライン数が測定できるオシロスコープを用いて,B図のように 200 TV 本のところのラインを

La,400 TV 本のところのラインを Lb とする。

(3) ラインセレクトを動かし,C図のようにくさびが 4 本解像できる限界点を捜し,その位置のラ

インを Lx とする。

(4) 実測値例

La=81 Lb=125 Lx=119

(5) 限界解像度を次式によって計算する。

限界解像度= ×400= ×400=352 TV 本

注 400~800 TV 本に限界解像度がある場合は,次式によって計算する。

限界解像度= ×800 TV 本

ここで,Lc:400 TV 本でのライン,Ld:800 TV 本でのライン。

dx - d1

d2 - d1

0.9-1.5

1.0-1.5

Lb - La

2Lb - La - Lx

Ld - Lc

2Ld - Lc - Lx

125 - 81

2×125 - 81 - 119

JEITA TTR-4602B

- 15 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 SN 比

2 解 説 定格映像信号レベル(S)と,映像出力信号中に含まれる雑音レベル(N)の比を

いう。

3 項目表示 [SN 比] 又は [S/N]

4 内容表示 dB(デシベル)で表示する

SN 比 dB

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ← ←

AGC OFF ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー OFF ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 OFF ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

KNEE 特性 セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅢ(全面白チャート)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

カメラ設定条件は上記第 5項による。

(2) ノイズメーターの設定条件

HPF :100 kHz

LPF :4.2 MHz

SC TRAP :ON

WEIGHT :ON

INPUT LEVEL :PRESET

(3) 全面白チャートを画面一杯にし,非合焦状態(ピントをぼかして)撮像

する。

(4) ノイズメーターで輝度信号成分の SN 比を測定する。

オシロスコープ

又は波形モニター

テストチャート

カメラノイズメーター モニター

75Ω終端

JEITA TTR-4602B

- 16 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 低被写体照度

2 解 説 被写体を認識できる限界の映像出力レベルを得るために必要な被写体照度を

いい,レンズの F 値も併せて表示する。厳密には光源の色温度も影響するの

で併せて表示するのが望ましい。

3 項目表示 [ 低被写体照度]

4 内容表示 低被写体照度 lx ただし,レンズの F値 F

(光源の色温度 K)

(被写体の反射率 %)

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 大 ← ←

AGC ON ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

KNEE 特性 セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

カメラ設定条件は上記第 5項による。

(2) 波形モニターにて,チャートの中央の白が 100 IRE になるように,レン

ズ絞りを開放にして ND フィルターを組合せて調整する。

(3) ND フィルターを重ねてゆき,チャート中央の白が規定のレベルになっ

たときの照度を求める。

(4) 規定のレベル カラーカメラ 50 %(50 IRE)

白黒カメラ 50 %(50 IRE)

JEITA TTR-4602B

- 17 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

8 測定方法 (5) 測定値の読み方

ノイズを含む読み方は下記を基準とする。

信号レベル,黒レベルの

ノイズの中心から白レベ

ルのノイズの中心値を信

号レベルとする。

JEITA TTR-4602B

- 18 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 感 度

2 解 説 感度アップを行わない状態で,使用上定めた定格映像信号レベルを得るため

に必要な光入力で定義する。

一般には,一定の被写体照度,光源の色温度,被写体の反射率を規定し,レン

ズの F値で表示する。

3 項目表示 [感 度]

4 内容表示 F 値で表示する。F ただし,被写体照度 lx

光源の色温度 K

被写体の反射率 %

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ← ←

AGC OFF ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

カメラ設定条件は上記第 5項による。

(2) 映像出力レベル 100 IRE が得られるレンズの絞り値を読む。

JEITA TTR-4602B

- 19 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 ATW レンジ

2 解 説 被写体を照明する光源の色温度の変化に応じて,自動的に追尾してホワイト

バランスを調整する機能の追尾色温度範囲をいう。

3 項目表示 [ATW レンジ]

4 内容表示 自動的にホワイトバランスがとれる追尾色温度範囲

K ~ K

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ←

AGC OFF ←

ホワイトバランス ATW ←

エンハンサー セットの標準値 ←

電子シャッター OFF ←

ブラックバランス ― 良にセッティング

ガンマ補正 セットの標準値 ←

蓄積モード セットの標準値 ←

KNEE 特性 セットの標準値 ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像し,

ベクトルスコープでホワイトバランスがとれていることを確認する。

カメラ設定条件は上記第 5項による。

(2) 色温度変換フィルターをレンズ前面に取り付け,波形モニターにて,

チャート中央の白が 100 IRE になるようにレンズ絞りを調整する。

(3) ベクトルスコープによって,そのときの輝点中心がベクトルスコープ

の中心に戻らなくなるまで色温度変換フィルターを交換する。

(4) そのときの色温度変換フィルターの変換値から色温度を算出する。

(5) 色温度を変化させ,(2),(3),(4)を繰り返す。

JEITA TTR-4602B

- 20 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 シェーディング

2 解 説 光学系(レンズを除く)や撮像デバイスの性能に起因して,画面に現れる比較

的広い範囲にわたる明暗の不均一性をいう。

3 項目表示 [シェーディング]

4 内容表示 (1) 垂直白シェーディング %

(2) 水平白シェーディング %

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ← ←

AGC OFF ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

KNEE 特性 セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅢ(全面白チャート)

8 測定方法 (1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

カメラ設置条件は上記第 5項による。

その際テストチャート上での光量が不均一とならないように注意する。

(2) 波形モニターにて,映像出力レベルが,100 IRE になるようにレンズ絞

りを調整する。

① 垂直白シェーディング ② 水平白シェーディング

= ×100(%) = ×100(%)

A=100 IRE( 大値) A=100 IRE( 大値)

B= 小値 B= 小値

A-B

A

A-B

A

JEITA TTR-4602B

- 21 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 ガンマ補正

2 解 説 モニター画面上で自然なコントラストを得るために,ブラウン管の発光特性

の非直線性をカメラ側で逆補正することをいう。

通常,ブラウン管のγ=2.2 を逆補正するために,カメラ側でγ=0.45 の補正

を行う。

3 項目表示 [ガンマ補正]

4 内容表示 値又はグラフで表す。

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 0dB ← ←

AGC OFF ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

KNEE 特性 セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法

簡易測定方法

(1) 測定条件は標準撮像状態とし,テストチャートを画枠一杯に撮像して,

チャートの 上段(n=10)のレベルを 100 IRE に設定する。カメラ設定

条件は上記第 5項による。

(2) 出力信号の各ステップ nのレベル V0(n)〔V0(0)を基準に測定〕を規定する。

(3) 理論値を規定する。

V0(0)から V0(10)までの振幅を測定して Vrefとする。

各ステップ nの理論値 Vt(n)を Vt(n)= ×n で求める。

(4) 各ステップ n に応じた,レベル V0(n)の理論値 Vt(n)からの誤差の理論値

Vt(n)に対する割合をガンマ誤差とし次式によって算出する。

ガンマ誤差(%)= ×100

ただし,輝度信号ガンマ特性測定値は,図1による。

上記(1)に設定し,テストチャートの 11 段階の明るさがモニター上で判別で

きることを確認し,オシロスコープ又は波形モニターで信号レベルがほぼ直

線になっていることを確認する。

ほぼ直線になっていればγ=0.45

Vref10

V0(n)-Vt(n)A

JEITA TTR-4602B

- 22 -

図1 輝度信号ガンマ特性測定値

図2 輝度信号ガンマ特性説明図

JEITA TTR-4602B

- 23 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 ダイナミックレンジ

2 解 説 シャッタースピード 1/60 秒において,チャートの 上段(n=10)のレベルが

100 IRE になる光量を 1倍としたとき,それ以上の光量が入ったときにクリッ

プされず,なおかつ,チャートの階調がつぶれないで再現できる 大光量と

の比をいう。

3 項目表示 [ダイナミックレンジ]

4 内容表示 dB(デシベル)又は倍で表示する。

ダイナミックレンジ dB 又は 倍

項 目 カラーカメラ(単素子) カラーカメラ(2~3 素子) 白黒カメラ 備 考

ゲインアップ 大 ← ←

AGC OFF ← ←

ホワイトバランス 良にセッティング ← ―

エンハンサー セットの標準値 ← ←

電子シャッター OFF ← ←

ブラックバランス ― 良にセッティング ―

ガンマ補正 セットの標準値 ← ←

蓄積モード セットの標準値 ← ←

KNEE 特性 セットの標準値 ← ←

5 カメラ設定条件

上記に設定できない条件は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法 (1) 標準撮像状態で,テストチャートを画枠一杯に撮像する。

(2) チャートの 上段(n=10)の白が 100 IRE になるように,照度(L1)及び

レンズの絞り値(F1)を調整する。

(3) チャートの 上段(n=10)の白がクリップされるまで,照明の光量を増

やすか又はレンズの絞りを開いていき,クリップされる直前( 上段

(n=10)とその 1 段下(n=9)のコントラスト差を認識しうる)の照度(L2)

及びレンズの絞り値(F2)を測定する。

(4) 次式によって算出する。

ダイナミックレンジ(dB)=20 log{(L2/L1)×(F1/F2)2}

なお,レンズ一体型のカメラの場合は,レンズの絞りを固定(例えばアイリス

ボリュームにてレンズを開放に)し,ND フィルターにて光量を調整すること

とする。その場合レンズの絞り値の代わりに ND フィルターでの光の透過率

を用いるため,(2)項での透過率が(T1%)で,(3)項での透過率が(T2%)と

なった場合は次式によって算出する。

ダイナミックレンジ(dB)=20 log{(L2/L1)×(T2/T1)}

JEITA TTR-4602B

- 24 -

5.3 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 ダイナミックレンジ拡大比

2 解 説 チャートの階調がつぶれないで明暗同時に再現できる 大照度比をいう。

3 項目表示 [ダイナミックレンジ拡大比]

4 内容表示 dB(デシベル)又は倍で表示する。

ダイナミックレンジ拡大比 dB 又は 倍

5 カメラ設定条件 ユーザー設定機能の範囲で, 良となるように設定する。

影響しない設定項目は,セットの標準値とする。

6 測定回路

(ブロック)

チャートを縦に置き,照明を左右から

当てると照明の設置が容易である。

また,この際はカメラを 90°回して

チャートの長手方向とカメラの水平方向

を一致させること。

7 テストチャート JEITA テストチャートⅠ(グレースケールチャート γ=2.2)

8 測定方法 (1) テストチャートを画枠一杯に撮像する。

(2) チャート中央に図のように衝立を設け,明部側照度と暗部側照度が独

立して設定できるようチャートの両側から照明を当てる。

(3) 明部側は,照明の光量を増やすか又はレンズ絞りを開いていき,チャー

トの 上段(n=10)の白と,その 1 段下(n=9)のコントラスト差を認識

できる 大の照度に調整する。

(4) 暗部側は,チャートの 上段(n=10)が 50 IRE となるように照明を調整

する。50 IRE に設定が困難な場合は 50 IRE 以上でもよい。

(5) 以下の条件がすべて満たされているか確認する。満たしていない場合

は(3),(4)及びレンズ絞りの調整を繰り返す。

暗部側のチャートの 上段(n=10)の照度(L4),明部側チャートの 上

段(n=10)の照度(L3)を測定する。

・暗部,明部グレースケールのすべての階調が表現できていること。

・暗部側 上段(n=10)が 50 IRE 以上であること。

・明部,暗部それぞれの範囲内で照明はできるだけ均一であること。

(ライトシェーディングの影響を極力排除すること)

(6) 次式によって算出する。

ダイナミックレンジ拡大比(dB)=20 log(L3/L4) もしくは

ダイナミックレンジ拡大比(倍)=L3/L4

90°

暗部側照度(L4)

テスト

チャート

カメラ

オシロスコープ

又は波形モニター モニター

75Ω終端

衝立

明部側照度(L3)

JEITA TTR-4602B

- 25 -

5.4 表3 CCTVレンズのスペック(定格)規定方法

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 使用可能な撮像デバイスの大きさをいい,水平方向,垂直方向の寸

法で示される。慣用的な呼び名があり,撮像管の管径で呼ぶことも

ある。

項目表示 [イメージサイズ]

イメージサイズ

内容表示 イメージサイズ(有効撮像面積)の横(H)×縦(V)を mm で表示する。

(表示例 1) 6.4 mm(H)×4.8 mm(V)

(表示例 2) 4.8 mm(H)×3.6 mm(V)(1/3 型)

解 説 光学系の像主点(後側主点)から像焦点(焦点)までの距離をいう。

焦点距離が長いほど画角が狭くなり,被写界深度が浅くなる。

項目表示 [焦点距離]

焦点距離

内容表示 ㎜,f= mm で表示する。

(表示例 1) 固定焦点レンズ 4 mm

(表示例 2) バリフォーカルレンズ 3 mm~8 mm

(表示例 3) ズームレンズ f=6 mm~60 mm

解 説 ズームレンズ又はバリフォーカルレンズにおいて, 大焦点距離と

小焦点距離との比をいう。撮像画角を変化できる度合いを示す。

項目表示 [ズーム比]

ズーム比

内容表示 倍, ×で表示する。

(表示例 1) 10 倍

(表示例 2) 10×

解 説 レンズの入射瞳径と焦点距離の比をいう。

レンズの明るさを表し,絞りを開放にしたときの F ナンバーの逆数

となる。

例えば,焦点距離 35 mm,入射瞳径 25 mm のレンズは 1:1.4 と表示

する。

項目表示 [ 大口径比]

大口径比

内容表示 1: で表示する。

(表示例) 1:1.4

JEITA TTR-4602B

- 26 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 撮像することのできる被写体の範囲を角度で表したもの。画角には

水平,垂直,対角がある。通常,撮影距離が無限遠での画角で表す。

同じ焦点距離のレンズでもイメージサイズによって画角は変化す

る。

項目表示 [画角]

画 角

内容表示 . °, ° ’で表示する。

(表示例 1) 30.25°

(表示例 2) 30°15’

解 説 レンズを構成しているレンズ玉の数を表す。

レンズ玉の総数を枚,貼合せたレンズ玉(接合レンズという)を一つ

と数えた場合を群で表現している。

例えば,レンズ玉総数 5枚でレンズ玉 2枚を接合したレンズの組合

せであれば 4群となり 4群 5枚と表す。

項目表示 [レンズ構成]

レンズ構成

内容表示 群 枚で表示する。

(表示例) 4 群 5 枚

解 説 入射光量を可変できる範囲をいう。Fナンバーで表示することが多

い。

項目表示 [絞り範囲]

絞り範囲

内容表示 (表示例 1) F1.4~F16

(表示例 2) F1.4~CLOSE,F1.4~F16C

(表示例 3) F1.4~F360 相当

(表示例 4) F1.4 固定

(表示例 5) F1.4~T360

解 説 レンズとカメラの取付け部分を表す。

主に Cマウントと CS マウントがあり,Cマウントはフランジバック

が 17.526 mm,CS マウントはフランジバックが 12.5 mm である。

C,CS マウントは JEITA TT-4506A で規定されている。

項目表示 [マウント]

マウント

内容表示 (表示例 1) C,CS

(表示例 2) C マウント,CS マウント

(表示例 3) バヨネットマウント

JEITA TTR-4602B

- 27 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説

も接近して撮像できる距離(前玉面より)を表す。

フォーカス範囲として 至近距離から∞(無限遠)までを表すこと

もある。

項目表示 [ 至近距離]

至近距離

内容表示 m, m~∞で表示する。

(表示例 1) 1.2 m

(表示例 2) 1.2 m~∞

解 説 レンズの後玉面中心から結像面までの距離を空気換算長で表す。

項目表示 [バックフォーカス]

バックフォーカス

内容表示 mm, mm(in air)で表示する。

(表示例) 18.5 mm(in air)

解 説 至近距離にフォーカス調整したときの撮像範囲を表す。

項目表示 [ 至近時の撮像範囲]

至近時の撮像

範囲

内容表示 cm× cm(H×V), mm× mm(H×V)で表示する。

(表示例 1) 36 mm×27 mm

(表示例 2) 3.6 cm×2.7 cm

解 説 レンズ前面に取り付けるフィルターの取付けサイズを表す。

項目表示 [フィルターサイズ]

フィルターサイズ

内容表示 フィルター径及びねじピッチで表示する。

(表示例 1) M40.5×0.5 (JIS B 7111 に準ずる)

(表示例 2) 40.5×0.5

(表示例 3) 40.5 mm P0.5

(表示例 4) M40.5 P=0.5 mm

(表示例 5) φ40.5 mm P=0.5 mm

JEITA TTR-4602B

- 28 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 絞りより後方(撮像デバイス側)のレンズによって作られる絞りの

像(虚像)の位置を結像面からの距離で表し,射出瞳位置が被写体方

向にある場合-の符号を付ける。

結像面内の周辺部分にどの程度傾いて光線が入射するかを算出す

るのに必要となる。

項目表示 [射出瞳位置]

射出瞳位置

内容表示 結像面から mm で表す。

(表示例) -100 mm (in air)

解 説 空間周波数特性(OTF)のうちの振幅特性。

正弦波パターン(等間隔の白黒線)の像のコントラスト変化を周波

数の関数として表したもの。OTF の絶対値に当たる。

撮像面 1 mm あたりの白黒線の一組を 1本又は lp(line pairs)とし,

低周波の振幅を100 %としたときに各本数における振幅を%で表

示する。

項目表示 [MTF]

MTF

内容表示 %( 本/mm), % lp/mm で表示する。

(表示例 1) 80 %(60 本/mm)

(表示例 2) 80 % 60 lp/mm

解 説 光の波長によって,レンズなどの光学部品の屈折率が異なるために

生じる結像位置や拡大倍率などの収差をいい,光軸上での結像位置

のずれを軸上色収差,倍率のずれを倍率色収差という。

3 板式カメラ用レンズのスペックに用い,軸上色収差は Gチャンネ

ルの結像位置に対する R,Bチャンネルの結像位置の差で表す。

倍率色収差は値が少ないほうがよい。

項目表示 [軸上色収差],[倍率色収差]

色収差

内容表示 mm, μm で表示する。

(表示例 1) 軸上色収差 R-G:+10 μm,B-G:+5 μm

(表示例 2) 倍率色収差 像高 4.4 mm において

R-G:+5 μm,B-G:-5 μm

JEITA TTR-4602B

- 29 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 光軸に垂直な平面上の物体図形の像が,物体図形と相似にならない

収差のこと。また,歪曲収差ともいう。

物体図形が長方形の場合,樽型又は糸巻型に歪む。モニター上で樽

型に歪む場合,表示値の符号が-(マイナス)となる。

項目表示 [ディストーション]

ディストーション

内容表示 % (y= mm)で表示する。

(表示例 1) -22.9 %(y=3 mm)

(表示例 2) -12.4 %(y=2.25 mm)

※y:像高(画面中心からの距離)

解 説 DC方式オートアイリスレンズに使用するガルバノメーターのコイ

ル抵抗を抵抗値で表す。

駆動コイル抵抗と制動コイル抵抗とがある。

項目表示 [アイリスコイル抵抗]

アイリスコイル

抵抗

内容表示 各コイルの抵抗を常温時の直流抵抗値で表示する。

(表示例 1) 駆動コイル 190 Ω,制動コイル 730 Ω

(表示例 2) Drive Coil 200 Ω,Damping Coil 720 Ω

解 説 DC 方式オートアイリスレンズの絞りの作動方向のこと。

駆動コイル+は,正極性の電圧を印加したときに絞りがオープン方

向に作動することを表し,制動コイル+は,絞りがオープン方向に

作動するときに正極性の電圧が発生することを表す。

コネクター形状が,JEITA RC-5204 で規定される,コネクターの推

奨接続は,下表のとおりである。

ピン番号 ① ② ③ ④

接続 制動コイル- 制動コイル+ 駆動コイル+ 駆動コイル-

項目表示 [アイリス作動方向]

アイリス作動方向

内容表示 (表示例 1) 駆動コイル 白+開放,制動コイル 赤+開放

(表示例 2)

4Pコネクター

制動コイル

駆動コイル

PIN ② + OPEN

PIN ③ + OPEN

JEITA TTR-4602B

- 30 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 ビデオ方式オートアイリスレンズの絞り精度を表す。

被写体の明るさが変化したときに,絞りがどれだけ追従し映像信号

レベルを一定に保つことができるかを,映像信号レベルの変化を表

す。

DC 方式オートアイリスレンズの場合は,カメラ側の自動絞り回路に

よって精度が異なるため表示しない。

項目表示 [絞り精度]

絞り精度

内容表示 ± %で表示する。

(表示例) 映像信号レベルで±20 %

解 説 ビデオ方式オートアイリスレンズにおいて,カメラ側から見た映像

信号入力部の入力インピーダンスを表す。

項目表示 [入力インピーダンス]

入力

インピーダンス

内容表示 カメラ側から見たレンズ映像信号入力部の入力インピーダンスを

表す。

(表示例 1) 高インピーダンス

(表示例 2) ハイインピーダンス

(表示例 3) 10 kΩ

解 説 電動ズームレンズのモーターを駆動するための定格電圧を表す。ま

た,極性表示を併記する場合もある。

項目表示 [入力電圧]

入力電圧

内容表示 V で表示する。

(表示例 1) DC 6 V

(表示例 2) DC 6 V,DC±6 V

(表示例 3) 6 V DC,±6 V DC

解 説

レンズのアイリス,フォーカス及びズームの操作方法を表す。

アイリスは自動,電動又は手動絞りの区別,フォーカス,ズームは

電動又は手動の区別を表示する。

項目表示 [操作方法]

操作方法

内容表示 (表示例 1) アイリス :自動(ビデオ方式)

フォーカス:電動

ズーム :電動

(表示例 2) アイリス :自動(DC 方式)

フォーカス:手動

ズーム :手動

JEITA TTR-4602B

- 31 -

5.4 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 レンズの全長,幅,高さを表し,細かい突起物は含まない。

また,全長はマウントフランジ面からの寸法である。

フォーカス操作で全長が変化するレンズは 大全長でなくフォーカ

ス位置∞時で表されている。設置時には注意が必要である。

項目表示 [外形寸法]

外形寸法

内容表示 mm(W)× mm(H)× mm(L),φ mm× mm

で表示する。

(表示例 1) 114 mm(W)×135 mm(H)×220 mm(L)

(表示例 2) φ45 mm×56 mm

解 説 定格電源において実用上使用可能なレンズ周囲の温度範囲を表示

する。

項目表示 [使用温度範囲]

使用温度範囲

内容表示 使用温度範囲を表示する。

(表示例) -10℃~50℃

解 説 定格電源,使用温度範囲において,実用上使用可能なレンズ周囲の

相対湿度範囲を表示する。

項目表示 [使用湿度範囲]

使用湿度範囲

内容表示 使用湿度範囲を相対湿度で表示する。

(表示例 1) 90 %RH 以下

(表示例 2) 90 %以下(結露のないこと)

JEITA TTR-4602B

- 32 -

5.5 表4 CCTVレンズのスペック(性能)規定方法

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 投影解像力

2 解 説 被写体の細部がどの程度まで判別できるかを表す数値。

ラインパターンチャートを投影する方法で測定するため,テレビの解像度と

区別し投影解像力という。

3 項目表示 [投影解像力]

4 内容表示 画面中心及び周辺(像高 70 %が一般的)の投影解像力を lp/mm (lp:line

pairs)で表示する。

(表示例) 中心 125 lp/mm

70 % 40 lp/mm

5

設定条件 投影距離 適に設定(焦点距離の 50 倍が目安)

焦点距離 ズーム系レンズではテレ端・ワイド端に設定

絞り 開放

補正ガラス カメラのガラスブロック(光学ローパスフィルター,IR カット

フィルター,CCD シールガラス)に合わせた厚みにするのが望ま

しい。

6 測定回路

7 テストチャート 備考参照

8 測定方法 (1) 設定条件は上記第 5項による。

(2) スクリーン上で 良のピントとなるように,フォーカス調整する。

(3) スクリーン上に投影された縞模様がどこまで判別できるかを,目視で確

認する。

投影距離

スクリーン

マウント

テストチャート

被検レンズ補正ガラス

拡散板光源

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備考 レンズの投影解像力測定用テストチャート例

具体的なテストチャートの一例を示す。

1,2/3,1/2 型共用チャート 1/3 型用チャート

格子パターン 格子パターン解像力一覧

a b c d e f g h

A 40 50 63 80 100 125 160 200

B 32 40 50 63 80 100 125 160

C 25 32 40 50 63 80 100 125

D 20 25 32 40 50 63 80 100

Resolving power

解像

力(本/mm)

E 16 20 25 32 40 50 63 80

(チャートの説明)

レンズの投影解像力は,中心と周辺,サジタル(S)方向とメリジオナル(M)方向で性能が異なるため,

ラインパターンは放射線方向・接線方向に刻まれている。

チャートには 1 mm 幅の中に白黒 1 対のラインパターンが何本に値するかを示す数値が 50 本,100 本

などと刻み込まれており,スクリーンに投影されたラインパターンをどこまで判別できるかを数値で判

断することができる。

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- 34 -

5.5 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 焦点距離

2 解 説 光学系の像主点(後側主点位置)から像焦点(焦点位置)までの距離。

同じ撮像サイズでは焦点距離が長いと画角が狭くなる。

同じ Fナンバーでは焦点距離が長いと被写界深度が浅くなる。

3 項目表示 [焦点距離]

4 内容表示 mm で表示する。

(表示例 1) 6 mm

(表示例 2) f=6 mm~60 mm

5 設定条件 JIS B 7094 に準ずる。

CCTVレンズの場合,白色光,オーバーインフ(フォーカスリングの無限遠

側の余裕分)を差引いた無限遠,絞り開放で測定することが多い。

6 測定回路 コリメータ 被検レンズ

光源 標線 コリメータレンズ しゅう動台回転台

顕微鏡

標板

光学ベンチ

※コリメータ: 光源,標線とコリメータレンズで構成され,標線位置を無限

遠にする装置。

7 測定方法 (1) コリメータレンズの焦点位置に標線を置く。

回転台の回転軸は,顕微鏡の光軸を含む面内で光軸と直交させ,コリ

メータの焦点面には,回転軸と平行で,かつ,コリメータレンズの焦点

を通る標線を置く。

(2) 被検レンズの像主点位置と回転台の回転軸を合わせ,焦点位置を読み取

る。被検レンズをコリメータに正対させて,しゅう動台に取り付け,被

検レンズによる標線の像が明瞭に見えるように顕微鏡の位置を調節し

ながら,しゅう動台を光軸に沿って前後させ,回転台をわずかに回転さ

せても観測する標線の像が横移動しなくなる被検レンズの位置を見出

し,顕微鏡の位置を光学ベンチで読み取る。

(3) 被検レンズの像主点位置を読み取る。

被検レンズの代わりに標線を彫刻した標板の彫刻面を顕微鏡側に向け,

かつ標線回転台の回転軸と平行になるようにしゅう動台に取り付ける。

標線の像が明瞭に見えるように顕微鏡の位置を調整しながら,(2)と同

様に標線の像が横移動しなくなる標板の位置をしゅう動台の前後移動

によって見出し,顕微鏡の位置を光学ベンチで読み取る。

(4) 被検レンズの焦点距離は(2)及び(3)の顕微鏡位置の読みの差となる。

JEITA TTR-4602B

- 35 -

5.5 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 周辺光量比

2 解 説 画面周辺部の明るさを,レンズの光軸上(画面中心)の明るさとの比で表した

もの。

3 項目表示 [周辺光量比]

4 内容表示 %で表示する。

X 軸に像高(画面中心からの距離 mm),Y

軸に光量比をとったグラフで表す。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

0.0 1.1 2.2 3.3 4.4 5.5 5 設定条件 方法 1. 廃止 JIS B 7096 による方法

方法 2. オシロスコープ又は波形モニターによる方法(簡易的な方法)

※ガンマ 1のカメラを使用する。

6 測定回路 方法 1. 廃止 JIS B 7096 による方法

面光源

被検レンズ

測光器受光器開口

像面

y’

方法 2. オシロスコープ又は波形モニターによる方法

注 撮像素子のマイクロレンズの形状,レンズの射出瞳位置の違いが誤差

要因になることがある。

7 測定方法 方法 1. 廃止 JIS B 7096 による方法

(1) 面光源に被検レンズを正対させ,測定する像面内に受光器開口を置く。

(2) 像面内で受光器開口を移動し,像高 y’の位置での放射束(又はこれに比

例する値)を測定し,Ey’とする。

(3) 像高 0の位置で同様の測定を行い,E0とする。

(4) 像高 y’の位置での被検レンズの周辺光量比 Ry’は,次の式で求める。

Ry’=Ey’/E0×100 (%)

方法 2. オシロスコープ又は波形モニターによる方法

(1) 面光源に被検レンズを正対させ,測定する像面内にカメラを置く。

(2) 波形モニターで映像出力レベルの 大値 Aが 50 IRE~100 IRE になるよ

うに光量を調整する。

(B1+B2)/2/A×100 (%)

※ガンマ 1に設定

面光源 被検レンズ

セットアップ

B1 BB2

F4

F1.4

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- 36 -

5.5 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 大口径比

2 解 説 レンズの入射瞳径(d)を,焦点距離(f)で割った値(d/f)。

光学系の明るさを表し,Fナンバーの逆数となる。

3 項目表示 [ 大口径比]

4 内容表示 F ナンバー(F)を用いて,“1:F”と表す。

(表示例) 1:1.4

5 測定条件 (1) 被検レンズの撮影距離を無限遠に合わせる。

(2) 被検レンズの絞り位置を開放にする。

6 測定回路

(ブロック)

方法 1. テレセントリック投影光学系による方法 図1

方法 2. 焦点面上のピンホールによる方法 図2

方法 3. 入射瞳の直径を直接測定する方法 図3

7 測定方法 方法 1. テレセントリック投影光学系による方法

(1) 拡散面光源とテレセントリック投影光学系の間に被検レンズを置き,入

射瞳の全周の像がスクリーン上で も鮮明になる位置でスクリーン上

の直径(d’)を測定する。

(2) 被検レンズの代わりに大きさの分かっている物体を用い,その像をスク

リーン上に投影することによって投影系の投影倍率で校正する。

d = d’/M d:入射瞳径 d’:スクリーン上の直径

M:投影系の投影倍率

方法 2. 焦点面上のピンホールによる方法(JIS B 7095 に準ずる)

(1) 被検レンズの焦点面にピンホールを置き,その位置を焦点に一致させ

る。

(2) ピンホールを被検レンズと反対の側から照射し,被検レンズを通った平

行光線束の断面を投影し直径(d)を測定する。

方法 3. 入射瞳の直径を直接測定する方法

(1) 拡散面光源と工具顕微鏡との間に被検レンズを置き,入射瞳の直径(d)

を測定する。

方法 1.,方法 2.,方法 3.のいずれかで測定した直径(d)から,次の式によっ

て求める。

F=f/d F:F ナンバー f:焦点距離 d:入射瞳径

大口径比は,1:Fとなる。

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スクリーン

テレセントリック絞り

被検レンズ

拡散面光源

d d’

投影倍率Mのテレセントリック投影光学系

d=d’

M

図1 方法 1. テレセントリック投影光学系による方法

被検レンズ光源

ピンホール スクリーン

図2 方法 2. 焦点面上のピンホールによる方法

工具顕微鏡

拡散面光源

被検レンズ

d

図3 方法 3. 入射瞳の直径を直接測定する方法

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5.5 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 分光透過率

2 解 説 単色光に対する透過率。

単色光に対する透過率を波長の関数として表したものとしても使う。

3 項目表示 [分光透過率]

4 内容表示 %で表示する。

X 軸に波長,Y軸に透過率をとった

グラフで表す。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

400nm 500nm 600nm 700nm

5 設定条件 JIS B 7107 に準ずる。

6 測定回路 (1) 入射放射束の測定(被検レンズがないとき)

コンデンサレンズ

開口絞り 積分球モノクロメータ光源

測光器コリメータレンズ

o d

放射束直径

(2) レンズを透過した放射束の測定(被検レンズがあるとき)

被検レンズ

d’o

ff

コンデンサレンズ

コリメータレンズ 測光器

積分球開口絞り光源 モノクロメータ

放射束直径

O:積分球の中心 d’:d±50 %になるように設定する

7 測定方法 (1) 被検レンズがないときの測光器の出力値を各波長で測定する。Φi,λ

(2) 被検レンズがあるときの測光器の出力値を各波長で測定する。Φτ,λ

(3) 波長λのときの被検レンズの分光透過率τは,次の式で求める。

τ(λ)=Φτ,λ/Φi,λ×100 (%)

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5.6 表5 CCTVモニターのスペック(定格)規定方法

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 モニターで映像表示に使用されている電子ディスプレイの名称を

いう。

CRT,液晶などがある。

項目表示 [表示デバイス]

表示デバイス

内容表示 使用される電子ディスプレイの名称を表示する。

(表示例) CRT,TFT 液晶

解 説 モニターで映像が表示されている部分の横及び縦の寸法を mmで表

示する。CRT の外形対角寸法(cm)を 2.54 で除したおよその数値を

型(形)で表示する。

項目表示 [画面サイズ]

画面サイズ

内容表示 映像表示の横(H)×縦(V)の寸法(mm)を表示するか,CRT の外形対角

寸法(cm)を 2.54 で除し,型(形)で表示する。

(表示例) 399(H) mm×298(V) mm,20 型(形)

解 説 画面の横と縦の比率をいう。横:縦で表示する。

項目表示 [アスペクト比]

アスペクト比

内容表示 表示画面寸法を横:縦の比で表示する。

(表示例) 4:3,16:9

解 説 液晶などの表示デバイスの表示面に配列された画素の数をいう。

項目表示 [画素数]

画素数

(ドット数)

内容表示 画素数を横(H)×縦(V)で表示する。

(表示例) 640(H)×480(V)

解 説 カラーCRT に使用されているマスクの穴の間隔をいう。

また,液晶などは表示面に配列された画素間隔をいう。

項目表示 [ドットピッチ]

ドットピッチ

内容表示 CRT の場合はマスクピッチを mm で表示する。液晶などの場合は

ドットピッチを横(H) mm×縦(V) mm で表示する。

(表示例 1,CRT の例) 0.49 mm

(表示例 2,液晶の例) 0.33(H) mm×0.33(V) mm

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- 40 -

5.6 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 モニターに映像表示させるための信号入力をいう。

種類としては複合映像信号,Y/C 信号,RGB 信号などがあり,信号

レベル,インピーダンスなどを表示する。

項目表示 [映像入力]

映像入力

内容表示 映像入力信号の種類とその規格を表示する。

(表示例) VBS 1.0 V(p-p) 75 Ω

Y/C Y:1.0 V(p-p) 75 Ω

C:0.286 V(p-p) 75 Ω

解 説 入力された信号を他の機器で使用するために設けられた映像出力

をいう。信号の名称,信号レベル,インピーダンスなどを表示する。

項目表示 [映像出力]

映像出力

内容表示 映像出力信号の種類とその規格を表示する。

(表示例) VBS 1.0 V(p-p) 75 Ω

Y/C Y:1.0 V(p-p) 75 Ω

C:0.286 V(p-p) 75 Ω

解 説 同期信号の同期方式(機能)を表示する。内部同期,外部同期がある。

項目表示 [同期方式]

同期方式

内容表示 使用できる同期方式を表示する。

(表示例) 内部/外部

解 説 映像入力に含まれる同期信号を使用せず別の同期信号で同期させ

るための入力をいう。種類としては複合同期信号,HD/VD 信号など

があり,信号レベル,インピーダンスなどを表示する。

項目表示 [外部同期入力]

外部同期入力

内容表示 外部同期入力に必要な信号の種類とその規格を表示する。

(表示例) SYNC 4.0 V(p-p) 75 Ω

解 説 水平走査,垂直走査の周波数を表示する。

項目表示 [走査周波数]

走査周波数

内容表示 水平走査,垂直走査の周波数を Hz で表示する。

(表示例) 水平:15.734 kHz 垂直:59.94 Hz

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- 41 -

5.6 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 モニターの動作に必要な電源の供給方式及び電圧,周波数などの定

格値並びに許容範囲などを表示する。

項目表示 [電 源]

電 源

内容表示 定格電圧と許容範囲,定格電流,周波数

(表示例) AC100 V±10 % 50 Hz/60 Hz

DC 12 V±10 % 1 A

解 説 モニター単体の通常使用状態で消費する電力をいう。

一般には定格電源供給時の消費電力を W又は VA で表示する。

項目表示 [消費電力]

消費電力

内容表示 W 又は VA を表示する。

(表示例 1) 35 W

(表示例 2) 100 VA

解 説 定格電源において実用上使用可能な機器周囲の温度範囲を表示す

る。

項目表示 [使用温度範囲]

使用温度範囲

内容表示 使用温度範囲を表示する。

(表示例) -10 ℃~50 ℃

解 説 定格電源,使用温度範囲において,実用上使用可能な機器周囲の相

対湿度範囲を表示する。

項目表示 [使用湿度範囲]

使用湿度範囲

内容表示 周囲湿度範囲を相対湿度で表示する。

(表示例 1) 90 %RH 以下

(表示例 2) 30 %~90 %RH

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- 42 -

5.6 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 細かい突起物を除いた機器の寸法をいう。

項目表示 [外形寸法]

外形寸法

内容表示 幅(W)×高さ(H)×奥行(D)を mm で表示する。

(表示例) 470 mm(幅)×420 mm(高さ)×350 mm(奥行)

解 説 付属品等を含まない機器単体の質量をいう。

項目表示 [質 量]

質 量

内容表示 g 又は kg (表示例) 約 16.8 kg

解 説 実用上使用可能な振動範囲をいう。

項目表示 [耐振動]

耐振動

内容表示 周波数範囲,振幅,方向,時間など

(表示例) 20 m/s2(10 Hz~60 Hz)

解 説 実用上使用可能な衝撃値をいう。

項目表示 [耐衝撃]

耐衝撃

内容表示 衝撃のピーク加速度 (表示例) 70 m/s2

解 説 テレビジョン信号のカラー方式,走査方式及び走査周波数に関する

規定をいう。

項目表示 [テレビジョン方式]

テレビジョン方式

内容表示 ・白 黒:EIA 又は EIA 準拠

・カラー:NTSC 又は NTSC 準拠

(表示例) 白 黒 EIA 準拠

カラー NTSC

解 説 画面中央の白と黒の輝度比をいう。

項目表示 [コントラスト比]

コントラスト比

内容表示 輝度の比で表示する。

(表示例) 500:1

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- 43 -

5.6 (続き)

スペック項目 項 目 規 定 方 法

解 説 画面中央のコントラスト比が 10:1 になる角度をいう。

項目表示 [視野角]

視野角

内容表示 上下,左右方向の角度で表示する。

上下もしくは左右で視野角が非対称な場合は,画面の正面を 0°と

して上下左右を独立に表示することが望ましい。

(表示例 1) 上下 160°,左右 160°

(表示例 2) 上 70°,下 80°,左 80°,右 80°

解 説 黒から白への変化時間(立ち上がり時間)及び,白から黒への変化時

間(立ち下がり時間)をいう。

項目表示 [応答速度] 又は [応答時間]

応答速度

(応答時間)

内容表示 立ち上がり時間と立ち下がり時間の合計を表示する。

(表示例) 30 ms

解 説 画面サイズに対する映像の表示比率をいう。

項目表示 スキャンサイズ

スキャンサイズ

内容表示 画面サイズに対して,映像が表示されていない部分(オーバース

キャン)の比率,表示余り部分(アンダースキャン)の比率を表示す

る。

(表示例) 約 8 %オーバースキャン

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5.7 表6 CCTVモニターのスペック(性能)規定方法

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 解像度

2 解 説 被写体の細部が,どの程度まで判別できるかを表す数値で,水平と垂直に分

けて表示する。

・水平解像度:画面の高さに相当する幅の中において,判別できる縦の白黒

の縞の本数を「TV 本」で表示する。

・垂直解像度:画面の高さの中において,判別できる横の白黒の縞の本数を

「TV 本」で表示する。

3 項目表示 [解像度]

4 内容表示 水平解像度,垂直解像度を TV 本で表示する。

水平解像度 TV 本

垂直解像度 TV 本

項 目 設 定 条 件

明るさ調整

コントラスト調整

セットのプリセット状態又は画面の白ツブレ,黒ツブ

レ,ブルーミングのない 良の状態に調整する。

シャープネス調整 プリセット状態又は機械的中心とする。

ノッチフィルター 入/切スイッチ付のものは切とする。

5 モニター

設定条件

その他 JIS C 6101-1 に準じる。

6 測定回路

(ブロック)

7 テスト信号 モノスコープ・パターン信号

8 測定方法 (1) 5 項の内容でモニターを設定する。

(2) 目視によってテスト信号のくさびの白と黒の縞が判別できる限界を測

定する。

(3) くさびの目盛から,水平解像度,垂直解像度を求める。

JEITA TTR-4602B

- 45 -

5.7 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 色温度

2 解 説 モニター画面より発光される白色信号の発光色を規定する数値。その発光色

と等しい色温度を持つ完全放射体の絶対温度を表し,単位は K(ケルビン)で

表示する。

3 項目表示 [色温度]

4 内容表示 白色映像信号を入力したときの画面色温度を表示する。

K

項 目 設 定 条 件

明るさ調整

コントラスト調整

セットのプリセット状態又は標準調整状態とする。

5 モニター

設定条件

その他 JIS C 6101-1 に準じる。

6 測定回路

(ブロック)

7 テスト信号 50 %白信号

8 測定方法 (1) 測定に誤差の生じないよう充分にランニングする。

(2) 地磁気,外部磁界の影響,色にじみなど色純度の劣化がないことを確認

する。

(3) 5 項の内容でモニターを設定する。

(4) 色度計で画面中央部の CIE 色度座標(x,y)を測定する。

(5) CIE*の定める等色温度線グラフによって色温度を求める。 * 国際照明委員会(Commission Internationale de l’Eclairage フラン

ス名)の略称

JEITA TTR-4602B

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5.7 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 明るさ

2 解 説 モニター画面中央部の 大輝度を表示する。

3 項目表示 [明るさ] 又は [ 大輝度]

4 内容表示 大輝度を表示する。

cd/m2

項 目 設 定 条 件

明るさ調整

コントラスト調整

大に調整する。

5 モニター

設定条件

その他 セットの標準設定状態及び JIS C 6101-1 に準じる。

6 測定回路

(ブロック)

7 テスト信号 ウインドウ信号(画面幅の 40 %正方形ウインドウが好ましい)

8 測定方法 (1) テスト信号発生器の出力ウインドウ信号白レベルは 100 %とする。

(2) 5 項の内容にモニターを調整する。

(3) CRT においては,ビームリミッターが動作していないことを確認する。

ビームリミッターが動作する場合,ウインドウの大きさを変えビーム

リミッターが動作しないように調整してもよい。

(4) 輝度計で画面中央部(ウインドウの中心)の輝度を測定する。

JEITA TTR-4602B

- 47 -

5.7 (続き)

№ 項 目 規 定 方 法

1 スペック項目 直線性

2 解 説 走査の非直線性を示したひずみで,ビームスポットの走査速度が一様でない

場合に生じる。

3 項目表示 [直線性]

4 内容表示 ひずみ量の 大値を%で表示する。

項 目 設 定 条 件 5 モニター

設定条件 各調整部 セットの標準状態及び JIS C 6101-1 に準じる。

6 測定回路

(ブロック)

7 テスト信号 クロスハッチ信号(縦こま数 12,横こま数 16)

8 測定方法 (1) 5 項の内容にモニターを調整する。

(2) 右図に示すよう画面中心

部の各格子間隔 v1~v12,

h1~h16を測定する。

(3) 垂直及び水平の平均格子

間隔を求める。

v=

h=

(4) 垂直の格子間隔の 大値(vmax), 小値(vmin)と平均間隔(v)との差の割

合を求める。

D1= ×100 D2= ×100

(5) 水平の格子間隔の 大値(hmax), 小値(hmin)と平均間隔(h)との差の割

合を求める。

D3= ×100 D4= ×100

(6) D1,D2,D3,D4 のうち 大の値を直線性として表示する。垂直直線性と

して D1,D2のうち大きい方の値を,水平直線性として D3,D4のうち大き

い方の値を表示してもよい。

v1+v2+…v12

12

h1+h2+…h16

16

h-hmin

h

v-vmin

v

vmax-v

v

hmax-h

h

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2007年6月発行

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