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レイクサイドソフトウェア︓ホワイトペーパー

Windows 10 へのアップグレード︓ SysTrack を使⽤して移⾏を成功させる

2 Windows 10 へのアップグレード︓SysTrack を使⽤して移⾏を成功させる

⽬次

はじめに .................................................................................................................................................. 3

Windows 10 にアップグレードする価値 ................................................................................................ 4

ユーザートレーニングとユーザーによる受け⼊れが今回は異なっている理由.......................................... 5

Windows 10 が改善されたセキュリティを提供する分野 .......................................................................... 6

過去の OS アップグレードが困難であった部分を認める ......................................................................... 8

Windows 10 のアップグレードオプションにより過去の問題を軽減......................................................... 9

移⾏後のユーザーエクスペリエンスの測定と評価 ................................................................................. 10

SysTrack は貴社の Windows 10 への移⾏を成功させます...................................................................... 12

結論 ....................................................................................................................................................... 15

次なるステップ ..................................................................................................................................... 16

詳細情報 ................................................................................................................................................ 17


はじめに Windows 10 へとアップグレードすることで得られるメリットは⼤きく魅⼒的ですが、それは組織の環境内にすでに存在しているパフォーマンスに関する問題が適切に特定され解決された場合にのみ達成できるものであり、それらの問題は単にアップグレードするだけでは修復できません。以前のバージョンの Windows を使⽤するよりも、Windows 10 を使⽤してアップグレードを⾏う⽅がより容易である（セクション 4 を参照）としても、Windows 10 への移⾏を成功させるためには、エンドユーザーエクスペリエンスの本格的な向上と、継続的なサポートコストの削減に焦点を当てる必要があります。また、最終的には収益の増加につながる、⽣産性の向上にも焦点を当てる必要があります。ただし、これらの⽬標を実現するためには、それらの原因となるパフォーマンスの問題を特定する前に、実⽤的なインテリジェンスを確保することにより、アップグレードされたユーザーエクスペリエンスが Windows 10 へと繰り越されたレガシー問題により影響を受けないようにする必要があります。

当社のワークスペース分析ソリューションである SysTrack は、Windows 10 へとアップグレードする前にエンドポイントやアプリケーションにおける既存のパフォーマンスに関する問題を特定するか、または移⾏後に発⽣する問題を特定するという IT 部⾨にとってのクリティカルなニーズに対処します。1997 年以来、レイクサイドソフトウェアでは、サーバー、ターミナルサーバー、仮想化をはじめ、クラウドレディネスやエンドポイントコンピューティングを成功させることを⽬的とする継続的なアセスメント、移⾏計画、設計ツールを提供しています。SysTrack には、実際のお客様サイトにおける安定性とエクスペリエンスに関する⻑い実績があり、その機能は現場で実証されています。Windows 10 への移⾏前、移⾏中、そして移⾏後にも、お客様がエンドユーザーの⽣産性を維持し、かつビジネスクリティカルなソフトウェアがスムーズに動作することを保証するために、レイクサイドソフトウェアでは、継続的なアセスメントを通じて最⾼レベルの持続可能性を提供することに注⼒しています。

SysTrack は、特許取得済みのアーキテクチャを通じてこれを実現します。同アーキテクチャでは、オーバーヘッドの少ない軽量エージェントを、堅牢で⾼いスケーラビリティを備えたデータ分析エンジンと結合することで、⽣産性に影響することなく、完全な可視性を管理者に提供します。また、このアーキテクチャは、現在のシステムが抱えているパフォーマンス関連の課題に関する完全なビューを提供します。そのようなビューが提供されると、SysTrack は、追加の管理ツールを活⽤した⾃動化タスクや修復タスクの実⾏に使⽤される通知を送信します。これらのトリガーとなる通知は、Microsoft’s Service Manager and System Centerのようなサードパーティのシステムに渡すことができます。また、これらの通知は、Microsoft のクラウドベースの管理ツール（直接的なオーケストレーションをサポートしていない Intune のようなツールを含む）を使って⼿動タスクを特定し実⾏する場合にも使⽤されます。


Windows 10 にアップグレードする価値 Microsoft が 2015 年にリリースした Windows 10 は、セキュリティ脆弱性に起因する導⼊作業やエンドポイントのダウンタイムを⼤幅に削減することを⽬指す IT 部⾨にとって、⾮常に重要な変化を意味するものでした。このため、多くの顧客が、下記に⽰すような分野における⽀援を Microsoft に要求することになりました。

顧客が Microsoft に要求したこと

図 1︓顧客が Windows 10 に要求した事項（出典︓Microsoft Partner Network）

Windows 7 および 8.x をすでに稼働させている企業では、Windows 10 に含まれている機能強化および導⼊オプションを利⽤することで、アップグレードの開始と続⾏に必要となる IT 部⾨の作業量を減らすことができます。また、Windows 10 では、顧客の順応を容易化し顧客による受容を促進するための洗練された機能セットが導⼊されています。Windows 10 に含まれている主な機能の⼀部を下記に⽰します。

パスワードはもはや⼗分で

はない企業データを保護する⽅法は︖ 企業でも顧客と

同じくらい迅速に新しいテクノロ

ジーを採⽤する必要がある

いつでも、どこからでも、アプリやデータにアクセスする必要

がある

当社では、より透過的でオープンな Microsoft

との対話を望んでいる

モバイルデバイスのセキュリ

ティが最優先事項である

ツールが多すぎるため、過剰な断⽚化が発⽣し

ている

⼤規模な導⼊は必要ない IT 予算が圧迫さ

れている。費⽤を削減できる⽅法を⽰して

ほしい


Windows 10 がビジネスにもたらすイノベーション

図 2︓Windows 10 の機能（出典︓Microsoft Partner Network）

また、エンドユーザーは、「スタートボタン」の復活とアップグレードされた機能、スナップ機能に対する改善、複数のウィンドウ化されたデスクトップの追加、デバイス間での⼀貫したルックアンドフィールのような、使いやすさを促進するための機能を利⽤できます。これらの拡張機能を使うと、エンドユーザーによる受容を促進し⽣産性を⾼めることができます。

ユーザートレーニングとユーザーによる受け⼊れが今回は異なっている理由ユーザーは何らかの事情により、ある特定の機能を、それが堅牢であるとは⾔え、なおも使い続けざるを得ない場合があります。この問題に対処するために、Microsoft では、各⾃の所有するパーソナルデバイスをWindows 7 および 8.x から Windows 10 へとアップグレードするユーザーに対しては、リリースから 1 年間はWindows 10 を無料で提供することにしました。ユーザーが気に⼊るであろう Windows 10 の最新機能の 1 つとして、Windows 8 Phone で初めて導⼊された会話インターフェイスである Cortana が挙げられます。Cortana を使うと、ユーザーは⾃然な会話を通じて Cortana から情報を得ることや、Cortana に単純なタスクを実⾏させることができます。⻑い時間をかけてユーザーに関する学習を⾏わせることで、Cortanaは⽇ごとにますます役⽴つようになります。Cortanaは、ユーザーのプリファレンスを学習し、情報への迅速なアクセスを提供し、ユーザー⽤にパーソナライズされた提案を⾏うことで、ユーザーがより早く Windows 10 の使い⽅を憶えられるようにします。

ユーザーは、Microsoft による無料アップグレードキャンペーンを利⽤することで、任意の Windows OS デバイス上で Windows 10 を最も早く採⽤できるようになります。


このため、ユーザーは Windows 10 の機能と使いやすさに、より早く慣れることができます。ユーザーが各⾃のパーソナルデバイスをアップグレードするようになると、企業は、過去にはコストのかかる懸案であった、ユーザーのトレーニングやユーザーによる受容を促進するための措置を実施する必要がなくなるという、追加的なメリットが得られます。最終的には、これらの要因により追加の容易性や簡便性がもたらされるため、プライベートで得られるエクスペリエンスと同じものを仕事でも得たいという動機付けをユーザーに提供できます。Windows 7 がサポート終了に達する前にWindows 10 へと移⾏することを⽬指している企業は、これらの要因が、過去の Windows のリリースに⽐べて受容の速度をより速める動機となることを理解するでしょう。

Windows 10 が改善されたセキュリティを提供する分野古い IT 関係の格⾔として「壊れていないならば修理するな」があります。多くの場合、企業や組織は「現在使⽤しているシステムが⽴ち上がり稼働しているならば、何も悪いところはない」と思いがちです。しかし、実際には、ほとんどのシステムは、現時点では明らかになっていない問題をある程度抱えています。問題は、企業や組織が⾃社の現在の環境の評価を稀にしか⾏わないために、多くの問題が Windows 10 へと繰り越されてしまいがちだというところにあります。このようなやり⽅でアップグレードにアプローチすると、ユーザーが Windows 10 を受け⼊れないというリスクがもたらされ、その結果、IT 部⾨の評判が低下する可能性もあります。多くの場合、これらの問題はシステムへの侵⼊が発⽣した時点で明らかになります。現在、システムへの侵⼊はかつてないほどに⾼い頻度で発⽣しており、侵⼊の⼿⼝もますます⾼度に洗練されたものとなっています。

図 3︓企業や組織が⾃問すべきクリティカルな質問の例（出典︓Microsoft Partner Network）

広く報道されたデータ漏洩やシステム停⽌（およびニュースにはならないより多くのセキュリティ関連の事件）に直⾯しても、多くの企業や組織は、これらの問題を取り除きその影響を⼤幅に軽減するようなアップグレードを実施するために、なおも苦闘し続けています。⽣産性の低下、評判の低下、クリティカルな顧客データの損失、収益の低下は、それを最初の段階で回避しなければ、最終的に IT 部⾨に関する⻑期的な評判に⼤きな影響を与えることになります。残念ながら、現状を維持し、近年のミニマリスト式のアプローチを繰り返すことは、今⽇のビジネスクリティカルな世界ではもはや耐えられません。サービス停⽌により被害を被った場合に、IT 部⾨の従業員は、もっと前倒しで対処しておけばよかったと後悔することになります。たとえば、最初の段階で問題や機能停⽌を回避するような、より最新の現代的で効果的に監視できる IT インフラストラクチャの必要性を⾃社の上層部に納得させるよう努⼒すべきだった、というように。

この問題に対処するために、Microsoft は、より新しくかつより洗練されたタイプのセキュリティ脅威に遭遇した際のセキュリティを改善するための投資を⾏うことで、Windows 10 へのアップグレードを⾏う企業に

貴社は成功に必要な条件を満たしていますか︖

サイバーセキュリティへの対処で夜も眠れない状態ですか︖

従業員がデバイスを携帯してあらゆる場所に出向く際に、必要とするアプリケーションやデバイスを同時に持ち歩いていますか︖

新しいテクノロジーが業務で必要となった時点で、それを即座に採⽤できますか︖

⾃社のインフラストラクチャの管理は、より容易になっていますか、それともより難しくなっていますか︖


とっての主な価値領域を明確化し、説得⼒のある原動⼒を提供しました。今⽇のセキュリティ脅威は、過去に経験されたものよりもはるかにインタラプティブであるため、企業は、以前に増して⾃らを防御する必要があります。Windows 10 が、アイデンティティ、データ、アプリケーション、デバイス関連のセキュリティを実現するために、いかに注⼒しているかを図 4 に⽰します。

現代的なセキュリティ脅威は新しいプラットフォームを必要としている

図 4︓Windows 10 のセキュリティ機能（出典︓Microsoft Partner Network）

ID の保護 Windows 10 には、脅威に対する抵抗⼒を持ち、フィッシング攻撃に対する防御が⾏える、使いやすく導⼊しやすい多要素型のセキュリティソリューションが含まれています。同ソリューションには、利便性の⾼いパスワード機能も含まれていますが、多要素認証を利⽤することで最善のセキュリティを実現できます。同ソリューションは、コンシューマー向けおよびエンタープライズ向けの両⽅で利⽤可能であり、Microsoft のオンプレミスサービスおよびクラウドサービスに予め組み込まれています。

データの保護 BitLocker も改良されています。BitLocker は、⾼いマネージャビリティを持つようになったため、今後ますます新しいデバイス上で⾃動的にプロビジョニングされるようになります。データ漏洩対策（DLP）やデータ分離のニーズを満たすために、Windows 10 には、インボックス型のソリューションが含まれるようになりました。プラットフォーム⾃体への緊密な統合により、これらの保護機能は、エンドユーザーにとってシームレスとなります。脅威に対する抵抗⼒ Windows 10 には Device Guard という機能が含まれています。Device Guard は、ハードウェアとソフトウェアのセキュリティ機能を結合したものであり、デバイスを封鎖することで、信頼できるアプリケーションのみが同デバイス上で実⾏されるようにします。これは、攻撃者が Windows カーネルの制御を取得しようとした場合であっても、コンピュータの再起動後には悪意あるコードを実⾏することが難しくなることを意味します。なぜなら、Device Guard を使うと、どんなプログラムがどんな場合に実⾏可能となるかを決定できるようになるからです。デバイスセキュリティ


Windows 10 は、ハードウェアベースの機能を使⽤して、デバイスを隔離し、デバイスが改ざんに対する抵抗⼒を持つようにするほか、整合性チェック機能を提供することで、マルウェアの持つ改ざん能⼒やシステムから隠れる機能を弱めます。要約すると、これらの機能は、企業による Windows 10 へのアップグレードを促進する場合に確実に役⽴ちます。ただし、オペレーティングシステムのアップグレードを成功させることは過去には困難であったという事実を、我々は認める必要があります。これだけでも、アップデート作業を遅らせる要因となります。そこで、過去には何が問題であったのか、そして Windows 10 がそれらの問題の解決にいかに役⽴つかについて、以下のセクションで説明します。

過去の OS アップグレードが困難であった部分を認める Windows 10 へのアップグレードが⾃社にとって何を意味するかを企業が評価する場合、「成り⾏きを⾒守る」というほとんど防衛反射のような⾏動が散⾒されます。インフラストラクチャのアーキテクトから、外付けハードドライブを抱えて部⾨ごとのアップデートを⾏う技術者に⾄るで、ほんとんどの IT スタッフはそれが真実であると証⾔するでしょうが、多くの企業で過去に⾏われていたアップグレードプロセスは明らかに複雑であり、膨⼤な量の作業を⾏う必要がありました。

終わりのない会議と、計画、評価、特定、修正、イメージング、再イメージング、導⼊、導⼊後のサポート、そしてトレーニングに費やされる時間を想像してみてください。我々が、またもや OS のアップグレードを⾏うと考えた時に、未知のものに対する恐怖から瞬時に躊躇してしまうのも不思議ではありません。この恐怖の根本原因は次の⾔葉へと要約できます。すなわち、「モノは壊れる」です。

上述した問題の回避を⽬的として、ドライバ、アプリケーション、Web ページが全く問題なく動作すること（または問題があったとしても影響が最⼩限に留まること）、そしてエンドユーザーの⽣産性を維持できることを保証するために、多⼤なる努⼒が⾏われています。しかし現実には、モノはすでに壊れている場合が多いため、我々はパフォーマンスエクスペリエンスの低下に関して無感覚になり、より低いパフォーマンスの⽔準で満⾜するようになっています。

Microsoft は、アップグレードプロセスをより容易にするために Windows 10 でさまざまな機能拡張を提供していますが、個々のロールアウト段階で最良の候補となるシステムを決定して計画すること、そして既存のWindows インフラストラクチャを維持することは、依然として IT 部⾨に任されています。

レイクサイドソフトウェアの SysTrack を使うことで、IT 部⾨は、⾃社の現在の環境と、同環境を Windows 10 へとシステムをアップグレードするためのレディネスを把握した上で、アップグレードのレディネスに到達するまで、古いOS⽤のデバイスを暫定的なデバイス修復状態のまま維持し続けることが可能となります。また、SysTrack を使うと、IT 部⾨は、Windows 10 アップグレードの準備ができているエンドポイント、ロール、ソフトウェア構成、依存システムを把握できるほか、環境の進化に応じて、プラットフォームを継続的なアセスメントのために提供できます。これは⾮常に重要です。なぜなら、⼀⾒何も「壊れて」いないかのように Windows 10 への移⾏を完了することは可能ですが、実際には、アプリケーションが未知のやり⽅で互いに対話していることが理由で、ユーザーエクスペリエンスは依然として低下したままだからです。たとえば、ある⼤規模なプロジェクトの⼀環としてアプリケーションのバックエンドリソースが移⾏された結果、ユーザーエクスペリエンスが低下したとします。ここで SysTrack の出番です。SysTrack は、アップグレードの前後でパフォーマンスに関するベンチマークを提供することにより、極めて⼤きな価値をもたらします。


Windows 10 のアップグレードオプションにより過去の問題を軽減

図 5︓Windows 10 のエンタープライズ導⼊に関する視点（出典︓Microsoft Partner Network）

SysTrack が、Windows 10 の導⼊オプションで利⽤可能となる機能を超えて、全体的な⼿間を削減できる分野について詳しく紹介する前に、Windows 10 が IT 部⾨による導⼊の⼿間を削減できる分野について詳しく検討することにします。

Microsoft では Windows 10 を開発する際に、過去において OS のアップグレードをより困難でかつ管理に⾼いコストがかかるものにしてきた従来型のイメージ作成、修正、テスト、導⼊プロセスを削減または廃⽌することにより、IT 部⾨の時間を節約し⼿間を削減しています。Windows 10 の導⼊に関する 3 つの主なオプション（インプレース、オフザシェルフ、従来型の再イメージングアプローチ）では、それぞれ必要となる⼿間の度合いが異なっています。「インプレース」および「オフザシェルフ」オプションの追加により、IT部⾨はアップグレードの⼿間とタイムラインを⼤幅に削減できるようになりました。

インプレースアップグレード古い OS を消去してリロードするアプローチの終了というより広範な⽬標と共に、Microsoft は、Windows 10で「インプレースアップグレード」を有効化することに関して、より⼤きな重点を置いています。インプレースアップグレードでは、IT 部⾨は、OS の新規コピーをインストールするための再イメージングやデバイスの消去を⾏う必要なしに、古い OS のバージョンからのアップグレードが⾏えます。さらに、ソフトウェアの導⼊、企業による設定の適⽤、パッチの適⽤などを⾏った後で、エンドユーザーがいかに早く⽣産性を回復できるようになるかを確認するための持久戦を開始するという⼀連の作業を⾏う必要性を完全に廃⽌するか、または削減できます。

インプレースアップグレードの実施は、既存の OS を選択し、Windows 7 または 8.x の内部でアップグレードを適⽤し、すでにインストール済みの Windows 10 互換ソフトウェアを⾃動的に設定できるという理想的なアプローチであり、ドライバを保持するかそれともアップデートするかというオプションも提供します。旧バージョンの Windows におけるインプレースアップグレードでは通常、正しく動作するためには新しいハードウェアまたはソフトウェアのアップデートが必要でした。Windows 10 のハードウェアおよびソフトウェア要件は、Windows 7 および 8.x の同要件から変化していないため、この導⼊オプションを使うと、Windows 10 の導⼊にかかる IT 部⾨の⼿間を最も多く削減できます。

オフザシェルフアップグレード Windows 10 は、各種の新しいランタイム設定ツールを提供します。これらのツールは、プリインストールされた設定済みの Windows OS を搭載した既存のハードウェア OEM 提供デバイスを、再イメージングを⾏う


ことなく、オフザシェルフ（画⼀的な設定）状態から完全に設定された業務⽤デバイスへと変⾰するために設計されたものです。これらのツールを使うと、デバイスを個⼈がすぐに使える状態にするための設定にかかる時間と⼿間を⼤幅に削減できます。導⼊が完了した後は、アプリケーションと新しい設定が、最⾼レベルのユーザー⽣産性を提供していることを確認する必要があります。

従来型のイメージング/新規インストールによるアップグレードもちろん、OS の新規インストールや再イメージングのような従来型のアプローチが適している場合も依然として存在しています。また、優先される選択肢として OS の新規インストールを必要とするデバイスも依然として存在しています。これらのシステムは、解決または修復を⾏うために新規インストールを必要とするような、独⾃の設定またはソフトウェアに関連する問題を抱えている場合があります。さらに、あまりにも優れているためにインプレースアップグレードが⾏えないような既存の OS 構成に関するパフォーマンスの問題が存在している場合もあります。このアプローチは過去において、アップデート後のサポートの⼿間を削減することを期待して採⽤されてきたものですが、多くの場合、このアプローチにより削減可能な⼿間の量は、企業全体において動作するイメージを作成するために必要となる⼿間に⽐べると微々たるものに過ぎませんでした。

Microsoft は、Windows 7 および 8.x 上ですでに稼働しているアプリケーションの⼤部分が Windows 10 上でも動作すると予測しています。さらに、ハードウェア要件も変更されません。このため、当初は適切なアップグレード候補であると思われていたデバイスが、実際にはその根底にあるパフォーマンスの問題が原因により適切なアップグレード候補ではなかった場合には、IT 部⾨は、そのようなデバイスのポストアップグレードで苦労することになります。アップグレードの前後におけるユーザーエクスペリエンスの品質を正しく測定するには、ハードウェアやソフトウェアの互換性を超えた、より深い視点が必要となります。

また、アップグレードの実施は旅の終わりではありません。なぜなら、Microsoft は、Windows 10 が最後のメジャーな Windows オペレーティングシステムのアップグレードとなるよう計画しているためです。今後は、数年間ごとに 1 度の⼤きなリリースを待つのではなく、新しい機能や改善された機能が、Windows Update を通じて定期的にロールアウトされることになります。これにより、Windows 10 へのアップグレードに成功した後、エンドユーザーコンピューティングの継続的な健康状態に関する包括的で実⽤的な視点を確⽴することが必要不可⽋なものとなります。特に、ビジネスの遂⾏に必要となるオペレーティングシステム、アプリケーション、ネットワーク、ハードウェアは絶えずアップデートと進化を続けるため、そのような視点の確⽴が必須となります。

移⾏後のユーザーエクスペリエンスの測定と評価では、どの Windows 10 アップグレードのアプローチが最も理に適っているかを判断するには、どうすればよいでしょうか︖なお、ここでは、企業顧客は⾃社の継続的な移⾏戦略を合理化するために、各アプローチを検討した後、2 つ以上またはすべてのオプションを採⽤するものと仮定します。Windows 10 への移⾏計画の調査、開始、改善、実施を⾏う企業にとっての現実的な課題に対処するためには、IT 部⾨は、経験的データを通じて、これらの導⼊アプローチのそれぞれに最適なワークスタイルとワークスペースが何であるかを真に把握する必要があります。

SysTrack を使うと、IT 部⾨は、⾃社環境を最初から継続的に監視することにより、パフォーマンス関連の問題における重要な分野を即座に特定できます。たとえば、あるシステムのグループをより迅速な「インプレースアップグレード」の対象とすることもできれば、パフォーマンスの問題に直⾯しているシステムを、最適なアップグレードアプローチを選択する前に追加の修正が必要なものとして正しく特定することもできます。どのシステムがパフォーマンスの問題を経験しているか、そしてそれらの問題の根本原因は何かを把


握することで、パフォーマンスの問題がほとんどないシステムを「インプレースアップグレード」の対象として分類した後、それらを理想的な導⼊アプローチに正しく適合させることができます。⼀⽅、未修整の問題を抱えているその他のシステムは、「オフザシェルフアップグレード」または再イメージングインストールの対象として分類できます。

また、アップグレード完了後にユーザーの全体的な⽣産性に対する継続的な影響を測定するために、移⾏の前後で SysTrack を使⽤してパフォーマンスの基準を確保する必要があります。SysTrack は継続的なアセスメントを通じて、継続的なシステムの変化に起因する問題がエンドユーザーエクスペリエンスに影響し始める時期を知るために必要となる可視性と焦点を提供します。SysTrack は、企業がエンドユーザーエクスペリエンスの導⼊、管理、保護、改善、およびそれに関する報告を⾏うために選択するアプローチを変⾰する場合に必要となる各種のツールを IT 部⾨に提供するように、完璧に設計されています。

SysTrack を使うと、IT 部⾨は、IT 管理ソリューションにおける既存の投資を効果的に活⽤することで、⼿間を⼤幅に削減できるアップグレード計画を実⾏できるようになるほか、企業にとって最も⽣産性の⾼いアップグレード導⼊パスに注⼒できるようになります。


SysTrack は貴社の Windows 10 への移⾏を成功させます

SysTrack は、Visualizer、ダッシュボード、管理キット、⾃動化フレームワーク、カスタムレポートなどを含む⼀連のツールがその上で構築されるプラットフォームです。SysTrack を使⽤したアセスメント、実装、管理の基本的な⽅法論に従うことで、改善すべき分野を即座に特定できるようになるほか、問題が発⽣した時点でそれを迅速に解決できるようになります。Windows 10 へのアップグレードが完了した後も、継続的にエンドポイントを評価する必要があります。

分析フェーズ︓SysTrack を使⽤してパフォーマンスの基準を確⽴し、低下したユーザーエクスペリエンスに悩まされているアプリケーションやユースケースを特定します。その後、同データを使⽤して、最適なアップグレードパスの決定や、アプリケーションの問題の修復が⾏われます。また、Windows 10 ⽤の仮想デスクトップソリューションを求めている顧客向けに、SysTrack は、イメージ設計とアプリケーションの正当化に役⽴つ Image Planner を提供します。

実装フェーズ︓アプリケーション互換性ツールである Citrix® AppDNA との統合により、プロジェクトマネージャーは、互換性があると⾒なされるアプリケーションを確認できます。また、プロジェクトマネージャーは、ヘルススコアリングを継続して利⽤することで、最初のパイロットユーザグループにおけるユーザーエクスペリエンスへの影響を判定できます。

管理フェーズ/実装後のフェーズ︓SysTrack は、物理および仮想デスクトップをはじめ、リモートおよびローカルアプリケーションに関する可視性、セキュリティ、制御を提供します。これらはすべて、継続的なアセスメントの⽅法論に基づいて設計されています。SysTrack を継続的に利⽤して運⽤監視、根本原因の分析、トレンディング、レポーティング、継続的なビジネスインテリジェンスを⾏うことで、より⾼いレベルのユーザー満⾜度と⽣産性を達成できるようになります。


図 6︓SysTrack Resolve による、システム利⽤状況、アクティブなアプリケーション、Web サイトの表⽰

企業は複雑である上に絶えず変化しているため、エンドユーザーのアクティビティにおける最もクリティカルな側⾯を検出し、Windows 10 への移⾏戦略を実⾏するための多⽬的で合理化された⽅法を計画するという切迫したニーズが存在しています。伝統的に、このようなタイプの分析にかかる最⼤の負担が、単純なリストであったことは⼀度もありません。むしろそれは、オペレーティングシステムのアップグレードの基盤となるアーキテクチャを適切に計画するために、実際のアプリケーションや Web の利⽤に結び付いた明確に異なるワークフローを特定することでした。

図 7︓SysTrack Resolve による、各エンドポイントのヘルススコアリングの詳細の表⽰

サービスデスク向けに、SysTrack は、単⼀のユーザーやシステムへのドリルダウンが⾏える、簡単できめ細かなデスクトップ分析を提供します。特定のユーザーに注⽬する場合、SysTrack は、当該ユーザーがアクティブ状態にあったシステムのリストを提供します。個々のシステムにまでより深くドリルダウンすること


で、当該システム上での同ユーザーのエクスペリエンスに関する詳細情報を得ることができます。特定のシステムに注⽬する場合、SysTrack は当該システム上のすべてのユーザーに関するデータを提供します。SysTrack 内部のセッション履歴により、ユーザーがログインおよびログアウトした時刻や、ユーザーがログインしていたシステムを正確に特定できます。さらに重要なことには、SysTrack を使うと、ユーザーが実⾏していたアプリケーションを特定できるだけでなく、アプリケーションにアクティブなフォーカスが当てられ利⽤されていた時間も測定できます。

図 8︓SysTrack Visualizer による、最近のユーザー数に基づくソフトウェアパッケージの表⽰

また、SysTrack は、Citrix AppDNA との統合を提供するほか、ディープなアプリケーション修復分野における主導的なソリューションと連携して動作することで、アプリケーションの利⽤やパフォーマンスに関するデータをそれらのソリューションに提供します。これにより、アップグレードやパッチ適⽤によりメリットを得るアプリケーションを特定することで、Windows 10 上でより優れたエクスペリエンスを実現できるようになります。また、既存の SysTrack と Citrix AppDNA 間の統合により、アセスメントデータ、移⾏設計、より迅速なアプリケーション修復を結合することで、移⾏にかかる時間を短縮できます。

図 9︓Resolve Tool による、⾼遅延のバックエンドネットワーク接続を持つアプリケーションの表⽰

さらに、SysTrack はシステムとアプリケーション依存性をマッピングし、システム間での遅延を⾃動的に検出します。これにより、ユーザーがパフォーマンスの低下を測定できない場合であっても、アプリケーショ


ンのパフォーマンスに影響することが明⽩ではないようなアプリケーション依存性にアクセスできるようになります。このデータを利⽤することで、システムやアプリケーションのパフォーマンスに悪影響を与えるサーバーやエンドポイントを変更してしまう可能性を減らすことができます。

図 10︓SysTrack Image Planner により⽣成したシステムイメージのブループリント

SysTrack Transform および SysTrack Image Planner は、複数の OS イメージに関するニーズを最⼩化することを⽬的として、リアルなユーザー⾏動や実際のアプリケーション要求に基づいてゴールデンイメージやVDI デスクトップのプールを実装するためのブループリントを提供する場合に役⽴つツールです。また、SysTrack は、その他の組み込み型のツールと組み合わせて使⽤することで、より⾼い価値を提供できるため、今や業界トップクラスのワークスペース分析プラットフォームとして認められるようになっています。

結論 SysTrack は、ユーザーにとっては透過的なツールであり、管理者にとっては使いやすいツールであり、そして CIO にとっては不可⽋のツールです。SysTrack を導⼊して既存のインフラストラクチャを分析することは、ユーザーエクスペリエンスに影響する既存のシステム内におけるパフォーマンスのボトルネックを理解し特定するための、最も迅速でかつ最も包括的な⾮侵⼊型のアプローチです。SysTrack は、影響を受けるシステムを特定することで、お客様が Windows 10 へのアップグレード時に、繰り越したくない問題をより的確に特定できるようにします。

SysTrack は、主要なユーザーエクスペリエンスやシステムパフォーマンスに関する質問に回答するためのデータを提供します。この質問の例としては、次のものがあげられます。ユーザーは「良い」コンピューティングエクスペリエンスを受け取っているか︖どんなアプリケーションをユーザーは利⽤しているか︖このユーザーを今すぐ Windows 10 へと移⾏すべきか︖今すぐ移⾏すべきでないならば、アップグレードの準


備が整うように変⾰を⾏うためのクリティカルパスは、新規ハードウェア、ソフトウェアアップグレード、ユニークな設定、BYOD のうちどれになるか︖どの Web サイトを⾃社ユーザーは利⽤しているか︖ユーザーのデスクトップエクスペリエンスの健康状態は︖このユーザーの毎⽇の利⽤パターンは︖パフォーマンススコアリングが他より⾼いために移⾏した⽅がよいアプリケーションはどれか︖パフォーマンスに影響を与えているアプリケーションはどれか︖⾃社ユーザーの⽣産性はどれくらいか︖彼らはどの程度の⽣産性を達成する必要があるか︖このユーザーをログインさせているシステムはどれか︖

Windows 10 への移⾏計画を調査する際に、レイクサイドソフトウェアのお客様が回答できる主な質問の⼀部を下記に⽰します。SysTrack を使⽤すると、IT 部⾨は、実際のデータに基づいて正確なキャパシティプランニング予測が⾏えるほか、Windows 10 や新たにアップグレードされたアプリケーションに関する適切な規模のロールアウト計画の開発や、継続的な健康状態に関するアセスメントの提供が⾏えます。SysTrack を使うと、次のことが可能となります。

ü デスクトップやラップトップ、およびその他のモバイルデバイス上での、アプリケーションおよびネットワークの利⽤状況に関するデータの収集と視覚化

ü エンドユーザーエクスペリエンスを決定する要因と、それらの要因がどのように相互に関連するかを理解すること

ü パフォーマンスが低下しているアプリケーション/システムの検出と診断

ü 履歴分析の実施により、問題がどのように発展してきたかを理解すること

ü リソース利⽤状況の定量化を通じて、正確なキャパシティプランニングを実現すること

ü アプリケーションのパフォーマンスを監視し、アプリケーションの監査証跡を作成すること

ü リアルタイムのヘルスチェックにより、プロアクティブな監視とアラートをセットアップすること

ü 使⽤していないハードウェアやソフトウェアを削減すること

ü 経験的データに基づいて、時間をかけて戦略を計画すること

次なるステップステップ 1

レイクサイドソフトウェアの SysTrack を IT 分析ツールとして使⽤し、既存のエンドユーザー環境を評価することで、無駄、ユーザーエクスペリエンスの健康状態に関する問題、インフラストラクチャの無秩序な増殖、古めかしい冗⻑なアプリケーション、環境における異常、エンドユーザーの⽣産性を向上させる機会、提供される IT サービスの品質の測定などの分野に関する分析が⾏えます。当社では通常、何らかの移⾏を実施する 2〜3 週間前に SysTrack を導⼊することを推奨しています。

ステップ 2

エンドポイントや仮想デスクトップと必要なアプリケーションを Windows 10 へとアップグレードして設定した後、SysTrack を使⽤して、ユーザーおよびシステムの健康状態を継続的に監視することで、⽣産性の低


下により業務に影響を与える可能性のある新しいパフォーマンス分野の検証、測定、および特定が⾏えます。そのような分野としては、たとえば、設定の変更、脅威、エンドポイント、データセンターなどが考えられます。

SysTrack は、お客様がアップデートされた現代的なインフラストラクチャを通じて安⼼して成功を追求するために必要となるエビデンスを提供することにより、お客様のイネーブルメントとお客様の企業や組織のエンパワーメントを実現します。

詳細情報レイクサイドソフトウェアの製品の詳細については、http://www.lakesidesoftware.com/jp をご覧ください。

レイクサイドソフトウェア株式会社

〒100-6208

東京都千代⽥区丸の内 1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 8F

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