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キッチン⽩書 ® 2020 <キッチン空間保有物調査編> Kitchen Annual Report おいしい暮らし研究所 ® 2020年2⽉発⾏

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キッチン⽩書®2020<キッチン空間保有物調査編>

Kitchen Annual Report

おいしい暮らし研究所®

2020年2⽉発⾏

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⽬次

1. はじめに

2. キッチン空間の収納について

-キッチン収納の「余裕感」若年層で増加

3. キッチン空間のアイテムについて

-調理器具、⾷器の断捨離が加速か?-使⽤⽤途が限られる調理器具は減少傾向-急須でお茶を淹れて飲む習慣は減少か?-使⽤シーンが限られる⾷器は減少傾向-お弁当関連、⾷卓を楽しむアイテムは⼦の巣⽴ちと共に断捨離か?

4. 年代別のアイテムや空間に対する意識について

-若年層ほどシンプル、年代が上がるほどこだわりが強くなる傾向

5. 年代別の料理・家事に対する意識について

-若年層ほど強まる家事・料理の省⼿間意識

6. 年代別の理想のキッチンについて

- 20代は収納量、60代は出し⼊れのしやすさを重視

7. まとめ

キッチン⽩書とは、クリナップが「家族の笑顔を創ります」という企業理念の下で、もっと⾷を、家族を、暮らしを、深く知り、考えていくために「⾷、物、空間」それぞれを3年おきに調査しまとめたものです。

⼈2018

空間2017

⾷2019

物物 ⾷⾷

空間空間

2018

20192020

04

05

06

07

08

09

10

11

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13

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クリナップは⽇本で初めてシステムキッチンを製造、販売したキッチンメーカーとして、キッチンにまつわる⽣活者の実態調査を継続的に実施しています。

今年度の調査では、キッチン空間に保有されている調理器具類、⾷器類の変化と、⽣活者の暮らしに関する意識について分析した結果の⼀部を“キッチン⽩書”として公開します。

1.はじめに

調査概要

実施期間:2019年6⽉13⽇~16⽇調査地域:全国調査対象:同居家族がいる20〜60代の既婚⼥性(離死別除く)、居住年数及び

キッチンリフォーム後1年以内を除く回答者数:1,518名調査⽅法:インターネットによるアンケート調査同条件にて2011年(回答者数:1,500名)、2016年(回答者数:1,484名)調査を実施

※グラフ内記載の()はn数

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3.7

4.9

4.3

4.0

6.1

3.9

3.1

3.7

4.5

3.7

4.0

3.7

4.1

6.3

6.2

9.2

6.3

3.6

13.9

15.4

16.3

12.0

17.8

19.5

16.0

18.6

18.9

13.3

12.3

13.6

9.7

13.0

9.9

13.8

17.3

19.8

25.5

24.5

23.8

27.0

18.3

21.2

24.7

20.0

20.2

25.8

24.2

24.9

26.2

33.7

26.7

26.2

28.3

30.2

38.3

36.2

38.0

35.0

33.0

39.4

39.2

39.1

40.6

38.8

38.4

37.8

39.0

33.0

36.2

27.7

31.5

32.8

18.7

19.1

17.5

22.0

24.9

16.0

17.1

18.6

15.9

18.5

21.2

19.9

21.0

14.0

21.0

23.1

16.5

13.5

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

2.キッチン空間の収納過不⾜感について

-キッチン収納の「余裕感」若年層で増加

4.3

3.9

4.5

3.7

6.2

3.6

16.3

19.5

18.9

13.6

9.9

19.8

23.8

21.2

20.2

24.9

26.7

30.2

38.0

39.4

40.6

37.8

36.2

32.8

17.5

16.0

15.9

19.9

21.0

13.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体

女性20代(231)

女性30代(471)

女性40代(381)

女性50代(243)

女性60代(192)

かなり余裕がある 少し余裕がある ちょうど良い 少し足りない かなり足りない

Q.あなたは、ご⾃宅のキッチンの収納スペースについて、どのようにお感じですか。あなたのお気持ちに最も近いものをお選びください。(ひとつだけ)

【2019年】年代別_収納過不足感

【時系列推移】年代別_収納過不足感

Ø 2019年:年代が上がるほど、キッチン空間の収納が「かなり余裕がある」「少し余裕がある」と回答している⼈の割合が低くなるが、50代を底に60代で⾼くなる。

Ø 時系列推移:20代、30代では、キッチン空間の収納に余裕があると感じている⼈の割合が増加している。また、60代ではキッチン空間の収納がちょうど良いと感じている⼈の割合が増加している。

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Ø キッチン空間で保有される調理器具類の平均保有点数※の合計は、調査開始の8年前より約2割減り、⾷器類に関しては、約4割減っている。

3.キッチン空間のアイテムについて

-調理器具、⾷器の断捨離が加速か?

※平均保有点数:3ヵ年調査において聴取⽅法が同⼀なアイテムのみの平均保有点数を⾜し上げ算出

調理器具類_平均保有点数

⾷器類_平均保有点数

47.6

41.4

35.6

0.0 20.0 40.0 60.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1518)

[点]

136.1

121.7

79.0

0.0 40.0 80.0 120.0 160.0 200.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1518)

[点]

約4割減

約2割半減

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Ø ほぼすべての調理器具類で保有率※が低下しているが、特に「泡⽴て器(電気・⼿動)」「⽸切り・栓抜き・コルク抜き」といった使⽤⽤途が限られている調理器具類の保有率の低下が⽬⽴ち、どちらも2011年調査より全体で2割以上低下している。

Ø 年代別に⾒ると、全年代で保有率が低下しているが、20代、30代では2011年調査より2割以上低下しており、特に若年層における低下が⼤きい。

94.1

89.7

77.7

95.0

80.7

70.1

94.4

89.1

72.6

93.1

92.3

81.1

94.4

93.7

82.7

96.9

88.1

85.9

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

泡立て器(電動・手動)_保有率

98.3

92.4

77.1

94.0

81.7

59.7

98.7

90.0

69.2

98.1

94.4

83.7

99.0

97.3

87.7

100.0

97.9

91.1

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

缶切り・栓抜き・コルク抜き_保有率

[%] [%]

3.キッチン空間のアイテムについて

-使⽤⽤途が限られる調理器具は減少傾向

※保有率:該当のアイテムを保有している⼈の割合

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86.5

82.2

62.2

65.0

55.3

36.8

84.7

75.1

47.1

90.2

86.7

66.9

89.7

96.3

83.1

96.9

97.2

93.8

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

湯呑_保有率

Ø 調理器具類同様、ほぼすべての⾷器類で保有率が低下。特に、「湯呑」「急須」の保有率の低下が⽬⽴ち、どちらも全体で2011年調査より2割以上低下している。

Ø 年代別に⾒ると、20代、30代、40代の若年層で低下が⽬⽴つ。ペットボトル飲料の普及などの影響により、⾃宅でお茶を淹れる習慣が薄れているのかもしれない。

84.0

78.1

59.6

67.0

46.7

30.7

81.0

70.0

45.4

87.3

82.6

64.8

89.7

95.3

79.4

95.4

95.8

93.8

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

急須_保有率

[%] [%]

3.キッチン空間のアイテムについて

-急須でお茶を淹れて飲む習慣は減少か?

※保有率:該当のアイテムを保有している⼈の割合

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Ø また、「お盆・トレイ」「ナイフ」の保有率が2011年調査より約2割低下しており、改まった場で必要な物など、使⽤するシーンが限られるアイテムの低下が⽬⽴つ。

Ø 年代別に⾒ると、20代、30代、40代の若年層で低下が⽬⽴ち、⽣活スタイルの変化が伺える。

91.3

84.9

72.2

75.0

64.5

52.4

91.6

79.8

63.5

92.3

88.4

76.4

94.4

94.0

87.2

96.9

98.6

90.1

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

ナイフ_保有率

87.8

84.0

68.4

71.0

57.4

41.6

86.1

76.7

58.2

90.8

90.9

74.0

91.8

96.0

85.2

93.8

96.5

93.2

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

2011_全体(1500)

2016_全体(1484)

2019_全体(1500)

2011_20代(100)

2016_20代(197)

2019_20代(231)

2011_30代(620)

2016_30代(430)

2019_30代(471)

2011_40代(520)

2016_40代(430)

2019_40代(381)

2011_50代(195)

2016_50代(300)

2019_50代(243)

2011_60代(65)

2016_60代(127)

2019_60代(192)

お盆・トレイ_保有率

3.キッチン空間のアイテムについて

-使⽤シーンが限られる⾷器は減少傾向

※保有率:該当のアイテムを保有している⼈の割合

[%] [%]

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Ø ⼦供が別居してからの経過年数に伴い、「⽟⼦焼き器」「弁当箱」といったお弁当関連のアイテムの保有率が低下している。また、「ホットプレート」「ホットサンド」といった⾷卓や料理を楽しむための調理家電類の保有率も低下している。何れも、⼦供が巣⽴ってからの時間が経つほど断捨離される傾向にある。

78.4

69.3

65.0

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

1-3年(102)

6-9年(105)

10年以上(92)

【子供の別居経過年数別】玉子焼き器_保有率

85.1

81.5

69.2

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

1-3年(102)

6-9年(105)

10年以上(92)

【子供の別居経過年数別】弁当箱_保有率

80.1

80.8

72.0

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

1-3年(102)

6-9年(105)

10年以上(92)

【子供の別居経過年数別】ホットプレート、

たこ焼き器、グリル鍋_保有率

38.5

34.7

26.8

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

1-3年(102)

6-9年(105)

10年以上(92)

【子供の別居経過年数別】ホットサンド、

ワッフルメーカー_保有率

[%] [%]

3.キッチン空間のアイテムについて-お弁当関連、⾷卓を楽しむアイテムは⼦の巣⽴ちと共に断捨離か?

65.4

66.5

67.7

63.4

71.9

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

【年代別】玉子焼き器_保有率

54.1

58.4

67.5

72.4

73.4

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

【年代別】ホットプレート、グリル鍋、たこ焼き器_保有率

19.5

18.0

27.6

29.6

30.7

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

【年代別】ホットサンド、ワッフルメーカー_保有率

[%] [%]

71.4

75.4

84.0

79.8

73.4

0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

【年代別】弁当箱_保有率

[%]

[%]

[%]

[%]

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10

Ø 「⾷器・調理器具などは必要最⼩限を⼼掛けている」「⾷器は形・⾊・デザインがシンプルな物を持っている」に対し、若年層ほどあてはまると回答する⼈の割合が⾼くなり、シンプルな物の持ち⽅を⼼掛けている。

Ø ⼀⽅、年代が上がるほど「調理器具・家電にはブランド・デザイン・使いやすさにこだわりを持って選んでいる」「キッチン空間のデザインやセンスにはこだわりを持っている」に対し、あてはまると回答する⼈の割合が⾼くなり、アイテムや空間に対してこだわっている。このことから、年代によって物の持ち⽅に対する意識が対照的な様⼦が伺える。

16.7

19.5

18.3

16.0

18.9

7.8

43.5

46.8

45.2

45.7

36.6

39.6

28.2

23.4

25.3

29.1

31.7

34.9

9.2

8.2

9.1

6.6

9.9

15.1

2.4

2.2

2.1

2.6

2.9

2.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

食器・調理器具などは必要最小限を

心掛けている

18.6

22.5

21.4

16.3

18.9

11.5

45.8

44.2

46.5

46.7

40.3

51.0

25.9

21.6

22.5

27.8

28.8

31.8

6.1

7.4

5.7

6.8

7.0

3.1

3.6

4.3

3.8

2.4

4.9

2.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

食器は形・色・デザインがシンプルな

物を使っている

7.1

8.2

7.9

6.3

7.4

5.2

28.3

26.0

25.5

28.9

29.6

35.4

32.5

27.3

35.9

31.0

32.5

33.3

19.1

24.2

18.5

17.8

18.9

17.2

13.0

14.3

12.3

16.0

11.5

8.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

調理器具・家電にはブランド・デザイン・

使いやすさなどにこだわりを持って選んでいる

4.3

4.8

5.1

3.1

5.3

3.1

18.6

19.5

14.2

20.5

19.3

24.0

32.0

22.5

34.2

31.0

36.2

34.9

25.8

29.9

27.4

23.9

22.2

25.0

19.2

23.4

19.1

21.5

16.9

13.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

キッチン空間のデザインやセンスには

こだわりを持っている

4.年代別アイテムや空間に対する意識について

-若年層ほどシンプル、年代が上がるほどこだわりが強くなる傾向

とてもあてはまる ややあてはまる どちらともいえない あまりあてはまらない まったくあてはまらない

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11

4.0

5.6

3.6

3.7

4.9

2.6

24.6

27.3

25.1

25.7

22.2

20.8

30.9

26.0

34.0

32.0

26.7

32.3

28.9

30.3

27.0

24.9

35.0

32.3

11.6

10.8

10.4

13.6

11.1

12.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

キッチンが汚れる料理はしない

6.5

8.2

6.8

6.0

6.6

4.7

30.2

31.6

31.4

33.1

27.2

24.0

36.1

29.4

35.2

35.7

39.5

42.7

19.2

22.5

17.4

16.8

20.6

22.4

8.0

8.2

9.1

8.4

6.2

6.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

家事は、手間をかけないよう工夫している

6.1

8.2

7.6

5.8

3.7

3.6

22.9

30.7

27.0

21.3

16.0

15.1

24.7

22.9

23.6

26.0

29.6

20.8

26.8

25.1

24.0

25.7

30.5

33.3

19.5

13.0

17.8

21.3

20.2

27.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(1518)

20代(231)

30代(471)

40代(381)

50代(243)

60代(192)

カット野菜・ミールキット・レトルト・惣菜・加工

食品等を活用している

Ø 「家事は、⼿間をかけないよう⼯夫している」「キッチンが汚れる料理はしない」に対し、若年層ほど、あてはまると回答する⼈の割合が⾼くなり、家事の⼿間を省く⼯夫をしている様⼦。

Ø また、「カット野菜・ミールキット・レトルト・惣菜加⼯⾷品等を活⽤している」に対しても若年層ほど、あてはまると回答する⼈の割合が⾼くなり、加⼯⾷品などを上⼿く活⽤することで料理の⼿間を省いている様⼦が伺える。

5.年代別料理・家事に対する意識について

-若年層ほど強まる家事・料理の省⼿間意識

とてもあてはまる ややあてはまる どちらともいえない あまりあてはまらない まったくあてはまらない

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Ø 「収納スペースが多いキッチン」「必要なものにすぐ⼿が届くキッチン」を理想としている割合はどちらも全体が6割以上と収納に対する関⼼が強い。

Ø 特に20代は「収納スペースが多いキッチン」を理想としている割合が全体より7pt以上⾼く、他の年代よりもキッチン空間の収納の多さにこだわっている様⼦。⼀⽅60代は「必要なものにすぐ⼿が届くキッチン」を理想としている割合が全体より5pt以上⾼く、他の年代よりも物の出し⼊れのしやすさにこだわっている様⼦。このことから、キッチン空間に求められる収納の在り⽅の違いが年代によって⾒受けられる。

61.3 60.2 59.2 61.2 61.7 67.2

-

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

全体 20代(231) 30代(471) 40代(381) 50代(243) 60代(192)

必要なものにすぐ手が届くキッチン

68.276.2

67.9 66.7 67.1 64.1

-

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

全体 20代(231) 30代(471) 40代(381) 50代(243) 60代(192)

収納スペースが多いキッチン[%]

[%]

6.年代別理想のキッチンについて

-20代は収納量、60代は出し⼊れのしやすさを重視

Q.あなたが思い描く理想のキッチンとしてあてはまるもの(いくつでも)

0.0

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9.まとめ

- 過去の調査より分っていたこと2011年、2016年調査では、年代が上がるほどほぼ全てのアイテムで保有

率が⾼くなること、⼀部の⼤きな調理器具類では50代をピークに60代以上で保有率が低くなることが分っていました。

- 今回の調査で分かってきたこと今回の調査では、全年代でほぼすべての調理器具類、⾷器類の保有率が前

回調査より低下していることが確認され、キッチン空間における物の持ち⽅は年代問わずシンプルになってきている様⼦が伺えました。特に、20代30代の若年層を中⼼に使⽤⽤途が限られる調理器具類や、使⽤するシーンが限られる⾷器類の低下が顕著であることから、単機能なアイテムは汎⽤性の⾼い万能なアイテムや家電類等に置き換わっているのかもしれません。

- キッチンに求められる役割の変化20代30代の若年層では、シンプルな物の持ち⽅へのこだわりが影響して

いるのか、キッチン空間の収納に対し「余裕がある」と感じている⼈が増えていたり、60代では、⼦供が巣⽴つなどのライフステージの変化に伴い使わなくなった物を断捨離しているのか「ちょうど良い」と感じている⼈が増えています。昨年公開した「キッチン⽩書2019」では、和⾷メニューが減り⼀品で完結するようなメニューが増えており、家での⾷事が変化していることがわかっています。⾷の洋⾷化、⾷器のセット購⼊や物を所有することへのこだわりの低下、平均世帯⼈数の減少など、「⾷」と「物」の両⾯から⾒てもキッチンを取り巻く暮らしの変化が物の持ち⽅へ影響を与えている様⼦が伺えます。さらに、思い描く理想のキッチンは依然として収納への関⼼は⾼く、20

代では「収納スペースの多さ」、60代では「物の出し⼊れのしやすさ」に対するこだわりが強くなるなど、年代によって物の持ち⽅が異なれば、収納に対する重視点も異なることがわかってきました。

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- これからのクリナップ単⾝世帯や共働き世帯が増加している昨今、料理に対する時短ニーズとと

もに栄養バランスを意識した⾷へのニーズも⾼まっています。これらのことから、キッチンは⾷から家族の健康を⽀えるためにも家の中でさらに重要な空間になると私たちは確信しています。クリナップはキッチン専⾨家として、キッチンからより豊かな暮らしの提

供ができるよう、調査から得られた傾向も踏まえつつ、今後の商品開発やお客様へのより良いサービスの提供を⾏ってまいります。

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<本書に関するお問い合わせ先>クリナップ株式会社 広報・ブランド推進課 E-mail:[email protected]過去のキッチン⽩書については… https://cleanup.jp/oikura/kitchen-hakusyo/

※本書原稿及び記載データの無断転載を禁じます

おいしい暮らし研究所®は、⽣活者の⾷や暮らしに関する情報

の収集、調査・分析を⾏っているクリナップの研究部⾨です。

料理を作るキッチンだけではなく、作った料理を”おいしく楽しく

⾷べられるような空間“作りも意識しながら調査を実施し、継続的

にキッチン⽩書の充実を図ってまいります。