kobe university repository : kernelpaul (cezanne, 1839 , 1906) が 一 八六七年に描いた 《...

12
Kobe University Repository : Kernel タイトル Title ポール・セザンヌの初期作品《略奪》の図像源泉をめぐって 著者 Author(s) 山神, 弘子 掲載誌・巻号・ページ Citation 美術史論集,11:186-196 刊行日 Issue date 2011 資源タイプ Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 版区分 Resource Version publisher 権利 Rights DOI JaLCDOI 10.24546/81010446 URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81010446 PDF issue: 2021-06-28

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  • Kobe University Repository : Kernel

    タイトルTit le ポール・セザンヌの初期作品《略奪》の図像源泉をめぐって

    著者Author(s) 山神, 弘子

    掲載誌・巻号・ページCitat ion 美術史論集,11:186-196

    刊行日Issue date 2011

    資源タイプResource Type Departmental Bullet in Paper / 紀要論文

    版区分Resource Version publisher

    権利Rights

    DOI

    JaLCDOI 10.24546/81010446

    URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81010446

    PDF issue: 2021-06-28

  • 研究ノートポ

    ール. セザンヌの初期作品《略奪》

    の図像源泉をめぐって

    はじめに

    二00八年の四月に、

    南仏エクサン

    ・プロヴァンス

    (Aix , en ,

    Provence) のグラネ美術館で、ポール・セザンヌ

    (Paul Cezanne,

    1839 , 1906) が

    一八六七年に描いた

    《略奪》(L"enleuement, 図

    l)

    (Venturi 101. Rewald 121)

    の図像源泉ではないかと思われる

    二作

    品に出会った。イタリアの画家ピエール・フランチ

    ェス

    コ・チ

    ッタ

    ディ

    《ディアネイ

    (Pier Francesco Cittadini, 1616'1681) の

    ラの略奪》(図2)と《牧神パンとシュリンクス》(図

    3)である。元々

    フランソワ

    マリウス・グラネ(Fran~ois

    Mari us Granet, 1775'

    1849)

    一八四九年の遺贈で

    のコレクションであったこの

    二作品は、

    グラネ美術館の所蔵となり、

    セザンヌがこの美術館で修業していた

    時代には、同館にあ

    ったにもかかわらず、先行研究には名前が挙が

    ていない。本論では、

    二00九年九月に箪者がグラネ美術館で入手

    した資料と、池彩以前のスケッチ類とを手がかりとして、

    この

    二作

    品が

    《略奪》の図像源泉であ

    った可能性について論じてみたい。

    《略奪》の土壌と先行研究

    現在、イギリスにある

    《略奪》は、

    左下にサインと年号

    (六七年)

    を記して、

    友人のエミール・ゾラ

    (Emile Zola. 1840

    , 1902) に送ら

    れた作品である。ゾラの死後、作品売却に際して、

    《略奪》という

    一l)

    タイトルでカタログに掲載されるようにな

    ったという。セザンヌが、

    後の妻オルタンス・フィケ

    (HortenseFiquet) に出会う二年前の

    この作品は、情熱を色彩に昇華させる以前のロマン主義的な作風で

    ある。

    この作品が描かれた

    一九世紀当時のフランス画壇では、

    まだ古

    典的な価値観が主流で、

    ギリシ

    ャ神話の略奪場面を描いた作品も多

    った。サロンが目標であっ

    たセザンヌも、

    美術館の作品に加えて

    サロンの作品を数多く目にしており、若

    い情熱と共感から

    《略奪》

    -186-

  • を描いたと考えるのは自然なことであろう。それにしても

    《略奪》

    は、

    全くの空想から生まれた作品だ

    ったのだろうか。

    一九九五年か

    ら九六年にかけて、

    『セザンヌ

    パリの

    グラン

    ・パレで開催された

    大回顧展』の図録には、先行研究者の成果を引用しながら、

    の図像源泉として、次の作品が挙がっている。

    《略奪》

    ニッコロ

    ・デッラッバーテ

    (Niccolo dell Abbate, 1512? , 1571)

    《プロセルピナの略奪》(一

    五六

    0年頃)、

    ルーヴル美術館所蔵

    (図

    4)

    ●ジョヴァンニ

    ・バティスタ

    ・ピアツ

    ェッタ

    (Giovanni Battista Piazetta, 1682 , 1754)

    《ヘレナの略奪》、グラネ美術館所蔵

    (図

    5)

    ●フェルディナン・ヴィクトール

    ・ウジ

    ェーヌ・ドラクロワ

    (Ferdinannd Victor Eugene Dracroix, 1798'1863

    )

    ~

    《レベ

    ッカの略奪》

    八四六年)、

    メトロポリタン美術館所蔵

    (図6)

    ●フェルディナン・ヴィクトール

    ・ウジェーヌ・ドラクロワ

    (Ferdinannd Victor Eugene Dracroix, 1798 ,

    1863

    )

    ~

    《ヘラクレスによるアルセストの略奪》(一

    八六

    年)、

    フィリップス

    コレクション

    (図

    7)

    ●アレクサンドル

    ・カバネル

    (とexandreCabanel,

    1823 , 1889

    )

    ~

    《ファウ

    ヌス

    (一

    八六

    0年)、

    (牧神)に連れ去られるニンフ》

    リール美術館所蔵

    (図

    8)

    これらの作品の内、

    この展覧会の頃に加えられたのがカハネル作

    品で、

    その理由は、

    \しヽ

    Jーノ

    年のサロンで大成功を収めたこの作品

    をセザンヌは見ており、恐らく場面の暴力に加えて、対照的な牧神

    3)

    とニンフの肉体の色にも心を打たれたに違いないということだ。更

    この作品はナポレオン

    一二世の買

    いIげとなり、

    から万国博覧会でも展示されて称賛の的とな

    った。

    (4)

    こで再びこの作品を見たことが推測される。

    t

    )

    9

    、̀

    八六七年四月

    セザンヌは、

    一方、

    《ヘレナの略奪》

    ょ、̀’̀ 八

    二七年に

    ピアツェ

    ッタの

    エクス

    美術館

    (現グラネ美術館)

    の所蔵とな

    った作品で、

    ラネ美術館館長のリュドミラ

    ・ヴィラサミナイケン

    (Ludmila

    Virassamyna'iken)

    セザンヌがこの作品をデ

    ッサンし

    氏からも、

    ていたとの証言があり、画家がこの作品から影糊を受けていたこと

    は確かだと思われる。この作品の男性のポーズを反転させると

    《略

    奪》の男性の姿勢に近くなり、女性の振り上げた腕は、

    やや高さが

    異なるが、

    ヽJ

    9ヽ

    ••

    立nAノ

    図10)と

    セザンヌの湘彩作品以前の習作

    (図

    9、

    よく似ている。

    また、

    ルーヴル美術館のデ

    ッラッバーテ作品は、男女の肌の色の

    違い、後景の山や裸のニンフたちの存在がセザンヌ作品と共通して

    おり、

    メアリー・トンプキンズ・ルイス

    (Mary Tompkins Lewis)

    は、《略奪》がオウイディウ

    (Publius Ovidius Naso) 『変身物語』

    「プロセルピナの略奪」を描いたものだと結論づけている。

    一方

    で、彼女はこの作品にカバネル作品からの影響や、

    一七世紀イタリ

    -187-

  • アのミケランジ

    ェロ・メリージ

    ・ダ・カラヴァ

    ッジ

    (Michelangelo

    Merisi da Caravaggi 0) 1571'1610)

    との関わりが深いエクス派の作

    (5}

    品からの影響も指摘している。

    ウジェ

    ・ドラクロワは、

    ニューヨーク・タイムズ紙が

    一九

    一七年の展覧会で指摘したように、セザンヌが

    《略奪》を描

    (6)

    いた頃、

    最も影響を受けていた画家であり、

    《ヘラクレスによる

    アルセストの略奪》

    セザンヌが後方から捉えている人物を

    はヽ

    前方から描いた構図に近い。

    ペーター・

    クロップマンス

    (Peter

    Kropmanns) は、ドラクロワ作品を調壺した結果、《略奪》は、ヘ

    (7}

    ラクレスが地獄からアルセストを連れ去る場面だと解釈している。

    チッタディーニの二作品と

    《略奪》との共通点

    チッタディ

    ーニの

    二作品は、どちらもオウィディウスの

    『変身物

    語』が典拠である。《ディアネイラの略奪》は、

    「ネッソスとディア

    ネイラ」(巻九)の中で、

    ケンタウ

    ロスのネッソスがヘラクレスの

    妻ディアネイラを略奪しようとする場面であり、

    《牧神パンとシュ

    リンクス》は、

    の中で、牧神パンが恋する

    「シュリンクス」

    (巻

    森の妖精シュリンクスを略奪しようと追いかけまわす場面である。

    チッタディ

    ーニには、他にも花環の中に四季を描いた四作品がある

    が、グラネ美術館によれば、この神話画は二点で完結しているとい

    うことだ。

    セザンヌ作品と同じ「略奪」

    であり、

    二作品の主題は、

    様式上の特徴から、

    箪者は両方の作品から影響を受けたのではない

    かと考えている。

    チッタディ

    ニの

    二作品とセザンヌの

    《略奪》とを比較すると、

    男女のポーズは異なるが、使い分けられた男女の色彩が酷似してお

    コントラストの強さ、男性が女性を略奪しようとしている状況

    や暗い自然の中に男女が浮かび上がる描写がよく似ている。

    りヽまた、

    セザンヌ作品の木の茂みの形は、

    ッタディ

    ーニ作品の拡

    大図

    (図

    11)と比較するとよくわかるが、《牧神パンとシュリンクス》

    の花環中に描かれた茂みの形と酷似している。向か

    って右の緑の葉

    チッタディ

    ーニ作品の花環内側の樹木部分の輪郭を、

    下茶系の茂み部分は、神話場面にせり出した茶、黄色系統の右下花

    の部分は、

    環の輪郭をなぞってつないだ形と酷似しており、向か

    って左側の木

    の茂みもチッタディ

    ーニ作品とよく似ている。背景に描かれた小さ

    い二人のニンフは、

    《牧神パンとシュリンクス》の牧神右下にある

    小さな三角形に見える花弁ハイライトの部分を発想源に見立てるこ

    とは出来ないだろうか。チッタディ

    ーニの

    二作品に山は描かれてい

    ないが、花環の中の色彩はセザンヌ作品とよく似ている。

    さて、

    ここで

    《略奪》

    チッ

    の抽彩画以前の習作

    (図

    10、

    12)が、

    タディ

    ーニ

    作品との共通点をより明らかにしてくれるので、参照し

    ていきたい。インクと水彩による習作

    (図

    12)も、男性裸体像の余

    白に描いた鉛箪の習作(図

    9、部分、図

    10)も、湘彩の完成作とは

    男女の姿態が異なるが、鉛箪の左側習作

    (図

    10B)と水彩習作の男

    性ポーズは、共に完成作に近い。鉛箪による二点の習作(図

    10A、B)

    を比較すると前に出る足が左右入れ替わ

    っており、

    左側習作

    (図

    10

    B) の方が完成作に近く、動きが感じられる。神話のネ

    ッソスはケ

    ンタウロスであり、

    セザンヌ作品の男性とは肢体が異なるが、ネ

    -188-

  • ソスの突き出した前足の動線も鉛箪習作

    (図10A、

    B) の男性の足

    (その後、男性のポーズは、

    《ヘレナの略奪》

    《ヘラクレスによるアルセストの略奪》的なポーズを別の角度か

    も、共に逆

    V字型である

    らとらえた形で完成している)。

    方、女性のポーズは、部分図

    (図

    13 ヽ

    で見ると明らかであるが、

    《ディアネイラの略奪》の女性が振

    り回されて腕が空中を舞う動きと共通している。この習作において、

    空中に舞い

    上がる女性の長い髪は、ディアネイラのたなびく髪から

    舞い上がる衣に続く動線と重なるようだ。鉛箪習作

    (図10A、

    B)

    における構図全休の骨格は、基本的にはチ

    ッタ

    ディ

    ーニの

    《ディア

    ネイラの略奪》に通じるものがあるように見受けられる。

    こうした様式上の共通点から、セザンヌの

    《略奪》は、やはりチ

    タディ

    ーニの

    二作品を参照しているように思われる。

    チッタディーニの二作品とセザンヌとの接点

    ーグラネ美術館

    セザンヌが古典絵画の模写を行

    った

    「グ

    ラネ美術館」(セザンヌ

    の模写作品も収蔵している)は、元来、

    「エクス美術館」と呼ばれ

    一八四九年にエクス出身の画家グラネのコレクション遺

    贈を受けて、この名で呼ばれるようにな

    った。グラネは、ジャック

    ヽこゞヽ

    てし

    tカ

    11

    ルイ

    ・ダヴィ

    ッド

    (Jaques'Louis David, 17 48 , 1825)

    に師匹串した

    ローマヘ赴き、明暗の対比が強いオランダ絵

    新古典主義の両家で、

    両のスタイルで有名にな

    った。チッタディ

    ーニが活躍した

    七世紀

    はオランダ絵画の全盛時代で、

    グラネがオランダ的な花環で飾られ

    た二点の神話画を好んで収集に加えたものであろう。

    こうした経緯から、

    一八四九年にエクス美術館

    (現グラネ美術館)

    所蔵とな

    ったチ

    ッタディ

    ーニの

    二作品は、

    セザンヌが美術館で修業

    していた時代に画家の目に触れていた可能性が刹い。

    八五七年に

    ブルボン中学六年の寄宿生とな

    ったセザンヌは、友人工ミール・ゾ

    ラと出会い、

    エクス市の素描学校で

    デッサンを習い始め、

    八什八

    年から六

    0年の間には、

    グラネ美術館にあるドミニク

    ・アングル

    1780 , 1867)

    《ユピテルとテ

    (Jean Au磨steDomomque Ingres,

    (図

    14)を描いている。また、グラ

    ティス

    》を元にカリカチュア

    ネ美術館でマッティア

    ・プレ

    ーティ

    (Mattia Preti, 1613'1699)

    作品

    (図

    15)から光と影によるコン

    トラストの強い作風を学んでい

    (9)

    ることからも、セザンヌとグラネ美術館との関わりの深さがわかる。

    \‘-ヽ

    J1ノ

    ェクス美術館

    (現グラネ美術館)がグラネ炭を整

    年には、

    備し、春、セザンヌは絵画の勉強のためにパリに出る。以後、頻繁

    にパリとエクスとを往復し、

    パリのサロンやルーヴル美術館と圃様

    に故郷のグラネ美術館で学んでいた。《略奪》はパリで描かれたが、

    セザンヌがこの作品を描いた

    一八六七年には、六月初め頃、

    エクス

    に帰郷している。こうした経緯から、

    グラネ美術館で見たチ

    ッタ

    ディ

    ーニの

    二作品が

    《略奪》の図像源泉にな

    っていた可能性は卜分

    作品は、セザンヌが忌み雉う

    硬派の古典ではなく、どこか不器用に情念をのせて、神話を花環で

    に考えられる。

    七世紀イタリアの

    囲んだ見目麗しい作品であった。

    - 189-

  • おわりに

    《略奪》は、

    セザンヌが大成する以前の初期作品である。節者も、

    図像源泉を

    グラネ美術館でチ

    ッタディ

    ーニの

    二作品を見るまでは、

    探すなどとは思いもよらぬことであ

    った。ところが、

    IJ見た瞬間に

    《略奪》を想起させ、

    E’IlJ

    fに

    ui

    その影牌関係は疑う余地がな

    この

    いように思われた。先行研究では、《略奪》の図像源泉として、オウィ

    ディウスの

    『変身物語j

    を典拠とした幾つかの神話画が挙が

    ってい

    るが、

    チッタディーニの

    「ネッソスとディアネイラ」や

    「シ

    ュリン

    クス」

    グラネ美術館の

    一作品が先行研究者の目

    ではない。恐らく、

    に触れることがなか

    ったためであろう。

    若い

    セザンヌが

    《略奪》を描いた理由は、古典的教養を示したか

    たからではなく、

    人間のエロティシズムや情念への関心からであろ

    つ。作品の典拠が何かとか、

    のかといった問題は、

    描かれた人物や風景が何を示している

    恐らくセザンヌにと

    っては的外れな議論であ

    るに違いない。先行研究で問題となったのも、

    ギリシャ神話を描い

    たどの作品を、セザンヌが参照したのかということであ

    った。《略奪》

    の源泉をたどる時、

    神話の衣を着せてエロスを描いた多くのアカデ

    ミスム絵圃からの影響を無視することはできないが、

    様式的な類似

    から考えて、

    故郷のグラネ美術館で見たチ

    ッタ

    ディーニの神話画が

    図像源泉とな

    っていた可能性は高

    いように思われる。

    註(l) Cat. expo., Cezanne, (P

    aris Galeries nationals du Grand Palais, 25

    septembre 1995 ,7 Janvier 1996), Re

    nion des Musees Nat10naux, p.

    I

    0 0.

    (2) Ibid.

    (3)Imd." p.102.

    (4)メアリー

    ・トンプキンズ

    ・ルイス

    (宮崎古生己訳)アセザンヌl

    (9

    美術)岩波Kぃ店、

    ..

    OO五年、し二貞

    (5 ー

    -,J

    1

    ―-i頁。

    (6) John Rewald, Th

    e Pain ̀ tings of Paul Cezanne, A Catalogue Raisonne vol.1

    TheTexg Harry N.

    Abrams, In

    c, pp.108'109.

    (7) Op.cit., Cezanne, p.1

    02.

    ルイス、前掲苫、

    二」ハー一九

    貞。

    (8

    (9) The Musee Granet, Ai

    x'en, Provence, Fo

    ndation BNP PARIBAS Musee

    Granet, 20

    07, pp.37 , 38.

    「セザンヌは‘

    マッティア

    ・プ

    レーテ

    ィの

    《罪カタリナの殉教》

    のように描

    きたいと望んでいた」との記述がある。

    山神弘子(やまがみ・ひろこ)

    一九九八年

    神戸大学発達科学部人間行動

    ・表現学利卒業

    神戸大学大学院総合人間利学研究利修じ課程修

    r

    大阪大学文学部科

    H等履修生

    ・・ooo年

    100九年

    -190-

  • 図 1 セザンヌ 《略奪》1867年、キ ャンバス・油彩、 88x 117cm、

    ケンブリ ッジ、キングズ・カレ ッジ(フィ ッツウィリアム美術館寄託)

    図 2.チッタディーニ 《ディアネイラの略奪》

    キャンバス・油彩、 69.7x 55.4cm、

    エクサン・プロヴァンス、グラネ美術館

    図 3. チッタティーニ 《牧神パンとシ ュリンクス》

    キャンバス・油彩、 69.5x 55.4cm、

    エクサン・プロヴァンス、グラネ美術館

    -191-

  • 図 4. デッラッバーテ 《プロセルピナの略奪》 図 5. ピアツェ ッタ 《ヘレナの略奪》

    1560年頃、キ ャンバス・油彩、ルーヴル美術館 キャンバス・油彩、

    エクサン・プロヴァンス、グラネ美術館

    図 6.ドラクロワ 《レベッカの略奪》 図7. ドラクロワ 〈ヘラクレスによるアルセストの略奪》

    1846年、キ ャンバス・油彩、 1862年、キャンバス・油彩、

    ニューヨーク、メトロポリタン美術館 ワシントン、フィリ ップス・コレクション

    -192-

  • 図8.カバネル 〈ファウヌスに連れ去られるニンフ〉

    1860年、キャンバス・油彩、リール美術館

    図 10.セザンヌ 〈略奪〉のための 2つの習作、 1866-67年、紙・ 鉛筆、大原美術館

    - 193-

  • 鍮●

    . 疇●

    図 10A. 《略奪》のための習作

    図 10B. 《略奪》のための習作

    -194-

  • 図 11.チッタディーニ 〈牧神パンとシ ュリンクス〉部分

    図 12.セザンヌ 《略奪〉のため習作、 1867年頃、インク・水彩、 個人コレクシ ョン

    -195-

  • """鍼 皿ロー 9、---貪テー .f 図 13. チッタディーニ 《ディアネイラの略奪》部分

    図 14.セザンヌ

    アングル 《ユピテルとテティス》のカリカチュア、

    1858-60年頃、紙・ペンによる褐色インク、

    鉛筆、ルーヴル美術館

    図 15. マッティア・プレーティ 、キ ヤンバス.油彩‘グラネ美術館

    -196-