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文書番号:LK201800222-192-001
サイオステクノロジー株式会社
LifeKeeper for Linux
インストレーションガイド
(Dell PowerVault MD3600f 編)
第 1 版
LifeKeeper for Linux インストレーションガイド (PowerVault MD3600f 編)
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©2018 SIOS Technology, Inc.
目次
1. 環境 .................................................................................................... 3
2. 設定手順 ............................................................................................... 4
2-1. PowerVault MD3600f と R740 でマルチパス共有ディスクの構成を構築 ............. 5
2-2. Dell PowerVault MD3600f の設定 ............................................................. 5
2-3.ノード 1 とノード 2 に Red Hat Enterprise Linux 6.9 をインストール .............. 23
2-4.ネットワークの確立............................................................................... 28
2-5.ノード(ホスト名)の名前解決設定 ........................................................... 28
2-6./etc/fstab ファイルの編集 ...................................................................... 28
2-7. LifeKeeper for Linux で使用するポート ................................................... 28
2-8.SELinux の無効化 ................................................................................. 28
2-9.LifeKeeper のインストール ..................................................................... 30
2-10.License Key のインストール .................................................................. 37
2-11.LifeKeeper の起動と停止 ...................................................................... 37
2-12.LifeKeeper GUI の起動 ........................................................................ 38
2-13.クラスターの設定 ................................................................................ 41
2-14.ファイルシステムリソースの作成 ............................................................ 48
2-15.PostgreSQL のインストール、構成および起動 ........................................... 54
2-16.PostgreSQL リソースの作成 .................................................................. 55
2-17.IP リソースの作成 ............................................................................... 66
2-18.PostgreSQL、IP リソース依存関係の作成 ................................................. 72
2-19.PostgreSQL 階層のセカンダリサーバへの手動スイッチオーバー .................... 75
3. 免責事項 ............................................................................................. 78
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本ドキュメントは、ストレージ(Dell PowerVault MD3600f)と2台のサーバー(Dell EMC
PowerEdge R740)でマルチパス共有ディスクを構成した環境に対して、LifeKeeper for
Linux v9.2.1クラスターを導入し、マルチパス共有ディスクをファイルシステムリソース
としてリソース登録するためのガイドです。
注)当資料が対象とするバージョン以外のOS、Device Mapper Multipath、LifeKeeper
for Linuxをご使用の場合は、インストールや設定の手順が異なる場合があります。その
場合は、ご使用のバージョンのマニュアルやRelease Notes等に記載された手順に従って
ください。
1.環境
実際に使用した環境は、以下になります。
H/W環境
サーバー:Dell EMC PowerEdge R740
CPU:Intel(R) Xeon(R) Gold 6148 CPU @ 2.40GHz × 2
メモリ:512GB
ストレージシステム:Dell PowerVault MD3600f(MD3600f)
SAN スイッチ:Brocade 300
S/W環境
O/S:Red Hat Enterprise Linux 6.9 (kernel-2.6.32-696.el6.x86_64)
クラスターソフトウェア:LifeKeeper for Linux v9.2.1
DMMP ソフトウェア: device-mapper-multipath-0.4.9-100.el6.x86_64
2台のサーバー(R740)でクラスターを構成します。各サーバーのOSや設定は同一にしま
す。それぞれのサーバー上の OS,ホストを、本ドキュメントではクラスターに所属するホ
ストを示すノード1、ノード2と表記します。
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2.設定手順
実際の手順の流れは以下になります。
1) MD3600fとR740でマルチパス共有ディスクの構成を構築
2) MD3600fの設定
3) ノード1とノード2にRed Hat Enterprise Linux 6.9をインストール
4) ネットワークの確立
5) ノード(ホスト名)の名前解決設定
6) /etc/fstabファイルの編集
7) LifeKeeper for Linux で使用するポート
8) SELinuxの無効化
9) LifeKeeperのインストール
10) License Keyのインストール
11) LifeKeeperの起動と停止
12) LifeKeeper GUIの起動
13) クラスターの設定
14) ファイルシステムリソースの作成
15) PostgreSQLのインストール、構成および起動
16) PostgreSQLリソースの作成
17) IPリソースの作成
18) PostgreSQL、IPリソース依存関係の作成
19) PostgreSQL 階層のセカンダリサーバへの手動スイッチオーバー
各項目の具体的な作業内容を以降に記述します。
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2-1. MD3600f と R740 でマルチパス共有ディスクの構成を構築
サーバー(PowerVault MD3600f)とストレージ(R740)、SAN スイッチ(Brocade300 を使
用して以下のように共有ディスクを構成します。
2-2. MD3600f の設定
LifeKeeperで使用する共有ディスクを各ノードに割り当てるため、“Modular Disk
Storage Manager Client”を起動してMD3600f StorageのコントローラにIPアドレスで接
続し、RAIDの構築やグループ化、LUNのマッピングを行う手順を以下にご案内します。
A) Modular Disk Storage Manager Clientを起動しますと、以下の画面が表示されま
す。
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B) “ストレージアレイの追加”をクリックします。ポップアップ画面から、“手動”を選択
して“OK”を押します。
C) “帯域外管理”の項目を選択し、それぞれのRAIDコントローラモジュールのIPアドレス
を入力して“追加”を押します。
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D) 追加が完了しますと、以下の画面が表示されます。全てのストレージアレイの登録が
完了しましたら、“いいえ”を押してください。
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E) “デバイス”タブから追加されたアレイ(MD360f)を選択して、右クリックのメニュー
から“ストレージアレイの管理”を開きます。
F) 以下の画面が別ウインドウで表示されます。
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G) ディスクを選択してRAID構成とするため、“ストレージの作成”を選択します。ポップ
アップ画面が起動しますので、手動設定の“ディスクグループの作成“を選択し”OK”を
押します。
H) ディスクグループ作成のウィザードが起動します。“次へ”を押してください。
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I) ディスクグループ名を入力して、“次へ”を押してください。
J) RAIDレベルを設定します。
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K) 次にディスクグループに登録するディスクを選択し、“追加 >”を押します。
L) “容量の計算”を押して、構成した後に認識するディスク容量を確認する。
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M) 容量を確認して問題なければ、“終了”をクリックします。
N) ディスクグループが作成されました。“はい”を押し仮想ディスクの作成に進みます。
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O) 仮想ディスク作成用のウィザードが開きます。新規仮想ディスクの容量と仮想ディス
ク名を入力して“終了”を押します。
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P) 仮想ディスクが作成されました。複数の仮想ディスクを登録する場合、“はい”を押し
て必要なだけ作成してください。
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Q) ストレージ$コピーサービスのタブから、作成したディスクグループに仮想ディスク
が登録されていることを確認してください。
R) 作成した仮想ディスクをマッピングします。“ホストマッピング”タブをクリックし
ウィザードにあるように、順番に定義を行います。
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S) ホストグループを作成します。
T) ホストグループの定義画面が開きますので、新規に作成するホストグループ名を入力
します。
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U) 作成した新しくホストグループを選択して、ホストの追加を行います。
V) ホスト名を入力します。
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W) 追加するホストのホストポート識別子を選択します。
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X) エイリアス名を入力して、“追加▼”を押します。
Y) ホストに関連づいたホストポート識別子が登録されました。他のホストポート識別子
も登録を行います。
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Z) 2本の場合は以下のように登録されます。すべて登録を終えたら“次へ“を押します。
AA) ホストタイプを選択します。
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BB) 登録した情報を確認し、問題がなければ“終了”を押します。
CC) ホストの登録が出来ました。クラスターノードはもう一台ありますので、同じように
ホストを追加します。全てのホストの登録が完了したら、仮想ディスクとホストの
マッピングを行います。“はい”を押して進みます。
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DD) 追加マッピングの定義画面が開きます。ホストグループClusterに対してマッピングす
るディスクを選択して追加します。
EE) 以下のように仮想ディスクがマッピングされました。OSインストール後に、ディスク
が認識されていることを確認してください。
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2-3.ノード 1 とノード 2 に Red Hat Enterprise Linux 6.9 をインストール
ノード1とノード2にRed Hat Enterprise Linux 6.9をインストールします。
A) Lifecycle Controller を起動します。
iDRAC にてシステムの再起動を実施し、POST 中に<F10>を押し表示されたリストから
“Lifecycle Controller“を選択します。
B) 左ペインで、“OS 導入“を選択します。
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C) 右ペインで、“OS 導入“ を選択します。
D) 展開パスの選択ページで以下を選択し、“次へ“を押します。
• OS 導入に直接移行
s
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E) オペレーティングシステムの選択ページで以下を選択し、“次へ“を押します。
•起動モード : UEFI
•セキュア起動:無効
•使用可能なオペレーティングシステム:Red Hat Enterprise Linux 6.9 x64
インストールモードの選択ページで、以下を選択し“次へ“ を押します。
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•手動インストール
F) OS メディアの挿入ページで、適切なオペレーティングシステムメディアを挿入し、
“次へ“ を押します。
※Lifecycle Controller でメディアが検証され、検証処理が成功しなかった場合、
エラーメッセージが表示されます。
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次のような場合、検証は失敗することがあります。
•誤ったオペレーティングシステムメディアが挿入されている。
•オペレーティングシステムメディアが損傷または破損している。
•システムの光学ドライブがそのメディアを読み込めない。
G) システムの再起動 ページに、選択内容の概要が表示されます。
選択内容を確認し、“終了“ を押します。
詳細は以下ガイドを参照してください。
•Lifecycle Controller ユーザーズガイド
http://topics-cdn.dell.com/pdf/idrac9-lifecycle-controller-
v3.15.15.15_user's%20guide2_ja-jp.pdf
終了 をクリック後、OSのインストールが開始されます。
この時、今回の構成で必要となる以下のパッケージをインストールしてください。
sg3_utils-libs-1.28-12.el6.x86_64
sg3_utils-1.28-12.el6.x86_64
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2-4.ネットワークの確立
LifeKeeper for Linuxでは、コミュニケーションパスを2経路以上設定します。その際、
ノード間のネットワークを別々のネットワークセグメントとなるよう設定して、それぞれ
のネットワークでpingによる疎通が可能である事を確認してください。
2-5.ノード(ホスト名)の名前解決設定
LifeKeeperのGUIでは、ホスト名を使用して通信を行います。その為、ノード間ではDNS
や/etc/hostsを使用して名前解決できるようにしてください。
2-6./etc/fstab ファイルの編集
/etc/fstabファイルにラベル名を使用している場合は、ブロックデバイス名に変更しま
す。LifeKeeperでは/etc/fstab内では、ラベル名ではなく、ブロックデバイス名を使用す
ることが推奨されています。
2-7. LifeKeeper for Linux で使用するポート
LifeKeeper for Linux では、以下のポートを使用して、設定や運用を行いますので、これ
らのポートでの通信が行えるよう設定を行ってください。
7365(TCP) : コミュニケーションパスの通信で使用
81(TCP) : GUI サーバープロセスで使用
82(TCP) : GUI サーバープロセスで使用
1024(TCP) ~ : GUI のための RMI 通信で使用
10001(TCP) ~ : データリプリケーションで使用
2-8.SELinux の無効化
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LifeKeeper for Linux は、SELinux を無効化しない限りインストールが行えません。
/etc/selinux/config ファイルを編集し、以下のパラメータの値を“disabled”に変更してく
ださい。
SELINUX=disabled
変更後 OS を再起動して、SELinux を無効化してください。
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2-9.LifeKeeper のインストール
LifeKeeper のインストールは、インストール CD に含まれる setup スクリプトを実行する
ことによって行われます。スクリプトは対話形式となっており、各内容に対して Yes か No
を選択して進行します。この章では setup スクリプトによる LifeKeeper のインストール方
法を記載しています。
A) setup スクリプトの実行
製品の CD-ROM を任意のディレクトリにマウントします。続いて sps_xxx.img(xxx は
バージョン番号)を任意のディレクトリにマウントし、setup を実行します。以下は CD イ
メージをマウントする際の操作例です。
# mount /dev/cdrom /media/cdrom
# cd /media/cdrom
# mount sps_xxx.img /mnt –t iso9660 –o loop
# cd /mnt/
# ./setup
LifeKeeper のインストールを開始する場合は、Enter キーを押してください。
B) LifeKeeper の基本パッケージのインストール
ディストリビューションに対応した LifeKeeper のパッケージのインストールが
開始されます。Enter キーを押してください。
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C) Java パッケージのインストール
LifeKeeper の GUI クライアントで使用する Java パッケージをインストールします。Enter
キーを押してください。
D) DataKeeper 用途のカーネルモジュールのインストール
DataKeeper for Linux を使用する場合は、DataKeeper 用のカーネルモジュールをインス
トールする必要があります。DataKeeper を使用する場合は、Enter キーを押してください。
DataKeeper を使用しない場合は n を入力し、Enter キーを押してください。
今回のように、マルチパス構成の共有ディスクをリソースとして登録する場合は必要あり
ません。
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E) NFS の設定
LifeKeeper で NFS サービスを保護する場合は、“Y”を選択して HA 用に NFS を設定する
必要があります。NFS サービスを保護しない場合は、n を入力し、Enter キーを押してくだ
さい。
F) 必須パッケージのインストール
LifeKeeper の動作に必要なパッケージをインストールします。Enter キーを押し、全ての
パッケージをインストールしてください。
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G) SPS core パッケージのインストール
SPS core パッケージをインストールします。Enter キーを押し、インストールを実行して
ください。
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H) LifeKeeper GUI クライアントのグループとログインユーザの設定
GUI クライアントの操作に必要なユーザー、グループを作成します。y を入力し Enter キー
を押すと必要なユーザー、グループが自動的に作成されます。
任意のグループ ID を割り当てたい場合は以下のプロンプトで n を入力してください。そし
て setup スクリプトが完了した後、後述する注意に書かれている内容を参照しユーザーグ
ループの設定を行なってください。
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I) ライセンスキーインストールの確認
以下のステップで y を入力すると、ライセンスキーを入力する画面に移ります。
既にインストールに使用できるライセンスキーがある場合には、yを入力してライセンス
キーの情報を入力してください。ライセンスキーを取得していない場合には、n を入力して、
setup 終了後にライセンスキーを lkkeyins コマンドでインストールするようにしてくださ
い。
J) オプションの Recovery Kit パッケージのインストール
このステップでは構築するクラスタシステムにあわせてオプションの Recovery Kit
を選択してインストールします。インストールしたいパッケージにカーソルを合わせてス
ペースキーを押してください。インストールパッケージとして選択されます。
必要であれば、他の Recovery Kit も同様に選択します。選択した状態で Enter キーを押す
と、次の画面でインストールするパッケージが表示されインストールを開始することがで
きます。
今回は DMMP デバイスをリソースとして登録する為、lkDMMP Device Mapper (DM)
Multipath Recovery Kit をインストールしてください。
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パッケージのインストールが成功すると以下のメッセージが表示されますので、Enter を入
力し、setup スクリプトを終了してください。
K) インストール完了後は、LifeKeeper の実行コマンドパスや MAN ページは、環境変数と
して登録されていません。その為、以下のユーザー環境変数(PATH および MANPATH)
を root ユーザーの環境変数として登録してください。
PATH=$PATH:/opt/LifeKeeper/bin
MANPATH=$MANPATH:/opt/LifeKeeper/man
L) もう一台のノードでも、A)から K)の手順を同じように実行してください。
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2-10.License Key のインストール
LifeKeeper のインストールが完了しましたら、以下の手順で各ノードに License Key をイ
ンストールしてください。
A) LifeKeeper ソフトウェアに同梱されている Entitlement/Activation ID で、
https://license.steeleye.com/portal/にアクセスして、各ノードの License Key を
入手してください。
B) 入手した License Key を各ノードにコピーして、root で以下のコマンドを実行してく
ださい。
# lkkeyins < License Key ファイル>
C) 「LifeKeeper license key installation was successful!」と表示されれば、License Key
のインストールは成功です。
2-11.LifeKeeper の起動と停止
LifeKeeper を起動するために、両ノードで以下のコマンドを実行してください。
A) LifeKeeper を起動するには、lkstart コマンドを実行します。
B) LifeKeeper の起動確認を行います。起動確認は、lktest コマンドを実行します。
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C) LifeKeeper を停止するには、lkstop コマンドを実行します。
2-12.LifeKeeper GUI の起動
A) GUI へのログインが行えましたら、以下のコマンドを実行して LifeKeeper GUI を起動
します。
# lkGUIapp &
コマンドを実行後、GUI クライアントが起動しログイン画面が立ち上がります。
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Server Name には実行したノード名が入ります。ログインユーザ名とパスワードは
LifeKeeper の管理ユーザーの情報を入力します。管理ユーザーの情報は初期設定として OS
のスーパーユーザ(root)とそのパスワードが設定されます。
B) ログイン後以下の画面が表示されます。
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2-13.クラスターの設定
各ノードに LifeKeeper をインストールした後は、各ノードをクラスターノードとして登
録します。またクラスターとして登録したノード間では、コミュニケーションパスを構成
する必要があります。以下に、この 2 つの作業手順を説明します。
A) クラスターノードを登録します。スタンバイノードとなるノードを登録します。
上部のメニューから、”File”-> “Connect..”を選択します。Cluster Connect の画面が開
きますので、Server Name には追加するノードのノード名を入力してください。ログイ
ンユーザ名とパスワードは LifeKeeper の管理ユーザーの情報を入力してください。
B) 追加したサーバーが表示されます。この後、コミュニケーションパスを作成します。
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C) コミュニケーションパスの作成は、上部のメニューから、“Edit”->“Server”->
“Create Comm Path”を選択します。以下の画面が出力するので、確認して“Next”を
押します。
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D) リモートノードを選択し、“Next”を押します。
E) コミュニケーションパスデバイスタイプを選択し、“Next”を押します。
TCP が推奨となる為、特別な理由が無い限りは TCP で作成してください。
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F) コミュニケーションパスとして登録するローカルノードの IP アドレスを選択し、
“Next”を押します。
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G) コミュニケーションパスとして登録するリモートノードの IP アドレスを選択し、
“Next”を押します。
H) プライオリティを設定し、“Next”を押します。
1 を設定したコミュニケーションパスは優先的に利用されるコミュニケーションパス
となります。
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I) 以下の様に表示されますと作成成功です。“Next”をクリックした後、“Done”をク
リックして、コミュニケーションパスが完成となります。
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J) LifeKeeper のコミュニケーションは 2 経路以上設定する事を推奨しています。その
為、C) から I) の手順で、もう一経路のコミュニケーションパスを作成してくださ
い。
K) コミュニケーションは、ノードのプロパティからステータスを確認してください。正
常に作成された場合、State が ALIVE となります。
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2-14.ファイルシステムリソースの作成
クラスター構成が完了しましたら、クラスターで保護するリソースを作成します。
A) 作成した DMMP デバイス(/dev/mapper/mpathbp1)を/data ディレクトリにマウン
トします。
# mount -t ext4 /dev/mapper/mpathbp1 /data
B) マウントしたディレクトリを対象に、ファイルシステムリソースの作成を開始します。
上部のメニューから、Edit > Server > Create Resource Hierarch を選択してくださ
い。以下の画面が起動します。
C) Switchback type を選択し、“Next”を押します。
後から変更も可能なため、初期設定とします。
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D) リソースをアクティブとするプライマリノードを選択し、“Next”を押します。
E) /dev/mapper/mpathbp1 をマウントしたディレクトリを選択し、“Next”を押します。
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F) リソースのタブ名を入力します。初期値はマウントポイントとなります。Create
Instance をクリックすると、リソース作成が開始されます。
G) リソースが作成されます。エラーとなった場合は、以下のログから原因を判断し対処し
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てください。問題がないようであれば、“Next”を押します。
H) リソース作成が完了しましたら、リソースの拡張を行う画面に代わります。拡張先の
ノードを選択してください。また、Accept Defaults を選択する事で、この先の選択を
すべてデフォルトでの選択として自動化することが出来ます。
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I) 自動的にリソース作成が完了します。2ノードクラスターの場合、“Finish”を選択して、
次の画面で“Done”を選択する事でリソース作成が完了となります。
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J) DMMP デバイスをマウントしたファイルシステムは、以下の様なリソース構成となり
ます。
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2-15.PostgreSQL のインストール、構成および起動
A) 「postgresql-server」、「postgresql」パッケージをインストールする
同様に、必要な依存関係をすべて適用してください。
# yum install postgresql postgresql-server
詳細は以下ドキュメントを参照して下さい。
・PostgreSQL ソフトウェアのインストール
http://jpdocs.us.sios.com/Linux/9.2.1/LK4L/pgSQL/index.htm#recovery_kits/post
gresql_rk_documentation/installation/install_postgresql_software.htm
B) initdb ユーティリティを使用し、PostgreSQL データベースを初期化する
# su - postgres
# initdb -D /data
※手順 2-14 で作成したファイルシステムリソース(/data)を指定する。
詳細は以下ドキュメントを参照して下さい。
・PostgreSQL データベースの作成
http://jpdocs.us.sios.com/Linux/9.2.1/LK4L/pgSQL/index.htm#recovery_kits/post
gresql_rk_documentation/installation/create_postgresql_database.htm
C) データディレクトリの権限、所有者を設定する
# chown -R postgres.postgres /data
# ls -ld /data
D) PostgreSQL デーモンを起動する。
# pg_ctl -D /data -l logfile start
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2-16.PostgreSQL リソースの作成
A) 手順 2-12 を参考に、Recovery Kit パッケージをインストールする。
今回は PostgreSQL をリソースとして登録する為、 lkPGSQL PostgreSQL RDBMS
Recovery Kit をインストールしてください。
※手順 2-9 にて同時にインストール頂いても問題はありません。
パッケージのインストールが成功すると以下のメッセージが表示されますので、Enter を
入力し、setup スクリプトを終了してください。
B) PostgreSQL ソースの作成を開始します。上部のメニューから、Edit > Server > Create
Resource Hierarch を選択してください。以下の画面が起動します。
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C) Switchback type を選択し、“Next”を押します。
後から変更も可能なため、初期設定とします。
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D) リソースをアクティブとするプライマリノードを選択し、“Next”を押します。
E) PostgreSQL 実行ファイルの場所を選択し、“Next”を押します。
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F) PostgreSQL クライアント実行ファイルの場所を選択し、“Next”を押します。
G) PostgreSQL 管理実行ファイルの場所を選択し、“Next”を押します。
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H) PostgreSQL のデータディレクトリを選択し、“Next”を押します。
/dev/mapper/mpathbp1 をマウントしたディレクトリを選択します。
I) PostgreSQL で使用するポートを選択し、“Next”を押します。
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J) PostgreSQL のソケットパスを選択し、“Next”を押します。
K) PostgreSQL の管理者ユーザーを入力し、“Next”を押します。
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L) PostgreSQL のログの出力先を設定し、“Next”を押します。
M) リソースのタグ名を入力し、“Next”を押します。
初期値は「pgsql-ポート番号」となります。
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N) リソースが作成されます。エラーとなった場合は、以下のログから原因を判断し対処し
てください。問題がないようであれば、“Next”を押します。
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O) リソース作成が完了しましたら、リソースの拡張を行う画面に代わります。拡張先の
ノードを選択してください。また、Accept Defaults を選択する事で、この先の選択を
すべてデフォルトでの選択として自動化することが出来ます。
P) 自動的にリソース作成が完了します。2ノードクラスターの場合、“Finish”を選択して、
次の画面で“Done”を選択する事でリソース作成が完了となります。
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Q) PostgreSQL リソース作成後は、以下の様なリソース構成となります。
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2-17.IP リソースの作成
A) IP リソースの作成を開始します。上部のメニューから、Edit > Server > Create
Resource Hierarch を選択してください。以下の画面が起動します。
B) Switchback type を選択し、“Next”を押します。
後から変更も可能なため、初期設定とします。
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C) 仮想 IP を入力し、“Next”を押します。
D) サブネットを選択または入力し、“Next”を押します。
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E) IPリソースが配置されるネットワークインターフェースを選択し、“Next”を押します。
F) IP リソースインスタンスに固有の IP リソースタグ名を入力し、“Create”を押します。
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G) リソースが作成されます。エラーとなった場合は、以下のログから原因を判断し対処し
てください。問題がないようであれば、“Next”を押します。
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H) リソース作成が完了しましたら、リソースの拡張を行う画面に代わります。拡張先の
ノードを選択してください。また、Accept Defaults を選択する事で、この先の選択を
すべてデフォルトでの選択として自動化することが出来ます。
I) 自動的にリソース作成が完了します。2ノードクラスターの場合、“Finish”を選択して、
次の画面で“Done”を選択する事でリソース作成が完了となります。
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J) IP リソース作成後は、以下の様なリソース構成となります。
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2-18.PostgreSQL、IP リソース依存関係の作成
A) LifeKeeper GUI ツールバーで、“pgsql-5432“リソースを右クリックし、“Create
Dependency“を押します。
B) Child Resource Tag ドロップダウンメニューで、 ip-10.3.23.20 を選択し、“Next”を
押します。
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C) “Create Dependency“を押します。
D) “Done“を押し依存関係の作成を完了します。
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E) 依存関係作成後、以下のようなリソース階層となります。
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2-19.PostgreSQL 階層のセカンダリサーバへの手動スイッチオーバー
リソースの切替えが実施可能か確認するため、手動でリソースのスイッチオーバーを実施
します。
A) セカンダリサーバ(lk02)側の “pgsql-5432“ リソースを右クリックし、“In Service“を
選択します。
B) “In Service“をクリックします。
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C) “Done“をクリックします。
D) 全てのリソースが、lk01 から lk02 に移動し、 Active となっていることを確認します。
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