linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール...2007/07/25  ·...

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Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール 日本ヒューレットパッカード株式会社 2007 年 07 月 25 日

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  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    Linux 管理初級編

    リモートからのサーバインストール

    日本ヒューレットパッカード株式会社

    2007 年 07 月 25 日

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    2

    Linux 管理初級編へようこそ

    Linux 管理初級編では、ProLiant サーバに対して Red Hat Enterprise Linux をインストール

    できるようになることが目的です。あなたの最終目標は、管理対象の Linux サーバに対して以

    下の業務ができるようになることです。

    - iLO2 を使ったサーバ電源管理、遠隔操作

    - iLO2 を使ったリモートインストール

    システム構成

    本手順書で取り扱うシステム構成は下図のとおりです。図の左側が管理サーバ、右側が管理

    対象サーバとなります。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    3

    1. 管理サーバに DVD iso イメージを提供する Web サーバ構築

    管理サーバに、Web サーバを構築します。これは RHEL5 のネットワークインストールに必要

    です。管理サーバで、RHEL5 の DVD iso イメージをマウントします。

    # mount ‒o loop /root/DVD/rhel-5-x86_64.iso /media/cdrom

    2. Web サーバが提供するディレクトリにシンボリックリンク作成

    マウントされたメディアの内容が Web サーバによってクライアントに提供されるように、シ

    ンボリックリンクを作成します。

    # cd /var/www/html

    # ln ‒s /media/cdrom .

    # ls -l

    合計 0

    lrwxrwxrwx 1 root root 12 6 月 13 18:24 cdrom -> /media/cdrom

    3. Web サービスの起動

    Apache の Web サービスを起動します。

    # chkconfig httpd on

    # service httpd start

    4. Web サービスの確認

    Apache Web サーバによって RHEL5 のメディアの内容がクライアントに提供されているかどう

    かを確認します。

    # links -dump http://管理サーバの IPアドレス/cdrom

    上記を入力した結果、RHEL5のDVDメディアの中身が表示されていれば、クライアントにRHEL5

    のメディアを HTTP 経由で提供可能な状態といえます。

    5. iLO2 の IP アドレスを確認

    iLO2 の IP アドレスは工場出荷時に DHCP で設定されています。管理対象サーバの iLO2 に接

    続するため、管理サーバ側で DHCP サービスを起動させておきます。

    # service dhcpd start

    管理対象ノードの iLO2 の IP アドレスが DHCP で設定されているかどうかを DHCP サーバ側の

    dhcpd.leases ファイルで確認します。

    # cd /var/lib/dhcp

    # cat dhcpd.leases

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    4

    # All times in this file are in UTC (GMT), not your local timezone. This is

    # not a bug, so please don't ask about it. There is no portable way to

    # store leases in the local timezone, so please don't request this as a

    # feature. If this is inconvenient or confusing to you, we sincerely

    # apologize. Seriously, though - don't ask.

    # The format of this file is documented in the dhcpd.leases(5) manual page.

    # This lease file was written by isc-dhcp-V3.0.1

    lease 172.16.110.254 {

    starts 4 2007/07/26 23:38:47;

    ends 5 2007/07/27 01:18:47;

    binding state active;

    next binding state free;

    hardware ethernet 00:0e:7f:7e:46:d8;

    uid "¥001¥000¥016¥177̃F¥330";

    client-hostname "managed01";

    }

    上記の例では、iLO2 の IP アドレスが、172.16.10.254で割り当てられていることがわかりま

    す。

    6. 管理対象サーバの iLO2 に接続

    DHCP で割り当てられた管理対象サーバの iLO2 の IP アドレスに対して、ネットワークの疎通

    があるかどうかを確認します。管理サーバ側から ping コマンドで確認します。

    # ping 172.16.110.254

    7. 管理サーバの Mozilla Web ブラウザから iLO2 に接続

    管理サーバ側から、Web ブラウザを使って管理対象サーバの iLO2 に接続します。

    # firefox &

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    8. iLO2 に Administrator でログイン

    iLO2 のログイン画面がでたら、Administrator でログインします。

    iLO2 の Administrator のパスワードが紙媒体で筐体に添付されていますので、そのパスワー

    ドを入力してログインします。

    9. iLO2 の Administrator のパスワードを変更

    iLO2のAdministratorのパスワードを変更します。Administrationタブをクリックし、”User

    Administration”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    “View/Modify” をクリ ック し、 ”Password”と”Confirm Password”の 2 箇 所に

    Administrator の新規パスワードを入力します。パスワードを入力したら、”Save

    information”をクリックします。

    10. iLO2 のネットワーク設定

    iLO2 の IP アドレスを DHCP から固定に変更します。”Administration”タブをクリック

    し、”Network”をクリックします。DHCP を”Disabled”にし、IP アドレスとネットマスクを

    以下のように設定します。

    IP アドレス :”172.16.11.X”

    ネットマスク :”255.255.0.0”

    ゲートウェイアドレス :管理サーバの IPアドレス

    値を入力したら、”Apply”をクリックします。DHCP で割り当てられたセッションが切断さ

    れ、iLO2 がリセットされますので、リセットが終わるまでそのまま待ちます。リセットには約

    1 分かかります。iLO2 のリセットが終了した旨のメッセージが表示されたら、Web ブラウザを

    閉じます。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    11. 管理対象のサーバ電源投入

    管理対象マシンの電源を投入します。ここでは iLO2 経由で電源を投入します。設定した iLO2

    の固定 IPアドレスを使ってログインします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    12. iLO2 仮想コンソールの起動

    iLO2 のメインウィンドウで、”Remote Console”タブ -> “Remote Console”をクリックし

    ます。すると、iLO Virtual Console が表示されます。管理対象が電源 OFF になっている場合

    は、”The monitored server is powered down”等のメッセージが表示されているはずです。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    13. 仮想電源ボタンで管理対象サーバの電源を ON

    iLO2 の”Virtual Devices”タブ -> “Virtual Power” -> “Momentary Press”をクリッ

    クします。

    “Are you sure you want to press the virtual power button for this device?”等のメ

    ッセージが表示されますので、”OK”をクリックします。すると、管理対象サーバの電源が ON

    になるはずです。

    注意:

    “Momentary Press”をクリックしても管理対象サーバの電源が ON にならない場合

    は、”Press and Hold”を試してみてください。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    14. iLO2 仮想コンソールで管理対象ノードがブートしている様子を確認

    iLO2 仮想コンソールのウィンドウをアクティブにし、管理対象サーバがブートしているかど

    うかを確認します。仮想コンソールウィンドウをマウスでアクティブにするか、仮想コンソー

    ルのウィンドウが表示されていない場合は、再び”Remote Console”タブ -> “Remote

    Console”をクリックします。以下は管理対象サーバのPOST 画面を iLO2 仮想コンソール経由で

    表示させた例です。

    15. RAID コントローラの設定

    Smart Array 系のコントローラを搭載した HP ProLiant サーバの場合は、ここで Smart Array

    コントローラの設定を行います。もし Smart Array を搭載していない ProLiant サーバ(例え

    ば標準構成の ProLiant ML310G4 など)の場合は、手順 19に進んでください。

    まず、POST 画面にて、”Press to run the Option ROM Configuration....”という表

    示が現れたら、すぐに F8キーを押し、SmartArrayコントローラの設定画面に移行します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    16. 論理ドライブの削除

    以前利用した際の論理ディスク情報が残っている場合は、以下の作業が必要となります。Main

    Menu の”Delete Logical Drive”を選択し、現在 SmartArray コントローラに作成されている

    論理ディスクを消去します。現在の論理ディスクが表示されたら F8キーを押して選択します。

    続けて、”Press to delete the logical drive”と表示されますので、F3キーを押して

    論理ドライブを削除します。

    17. 論理ドライブの作成

    Main Menu の”Create Logical Drive”を選択し、新規で論理ディスクを作成します。論理

    ディスクは RAID1 で構成します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    18. 作成した論理ドライブの確認

    Main Menu から”View Logical Drive”を選択し、論理ドライブが正しく設定されているか

    を確認します。

    19. 管理対象サーバの電源を OFF にします。

    電源ボタンを押して管理対象サーバの電源をOFF にします。

    20. 電源が OFF になっている管理対象サーバの iLO2 に接続

    管理対象サーバの iLO2 の IP アドレスに対して、ネットワークの疎通があるかどうかを確認

    します。管理サーバ側から ping コマンドで確認します。

    # ping 172.16.11.X

    21. 管理サーバの Mozilla Web ブラウザから iLO2 に接続

    管理サーバ側から、Web ブラウザを使って管理対象サーバの iLO2 に接続します。

    # mozilla &

    22. iLO2 に Administrator でログイン

    iLO2 のログイン画面がでたら、Administrator でログインします。

    以降の作業はリモートコンソールと仮想メディアを利用しますので、iLO2に事前に Advanced

    Licenseの適用を行っておいてください。詳細については、[管理]タブの `ライセンシング`

    項目でオンラインヘルプを参照してください。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    23. iLO2 Virtual Media の利用

    “Virtual Devices”タブ->”Virtual Media”->”Virtual Media Applet”をクリックしま

    す。すると、Virtual Media を操作するウィンドウが表示されます。

    24. iLO2 Virtual Media を使って RHEL5 iso イメージのマウント

    “Virtual CD/DVD-ROM”の”Local Image File”のラジオボタンをクリックし、”Browse”

    ボタンをクリックします。RHEL5 の iso イメージが保管されているディレクトリまでたどり、

    iso イメージファイルを指定し、”OK”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    25. RHEL5 iso イメージのマウント

    “Virtual CD/DVD-ROM”の”Local Image File”に RHEL5 の iso イメージがフルパスで指定

    されていることを確認し、”Connect”をクリックします。これで、管理対象サーバの DVD-ROM

    にあたかも RHEL5 の DVD-ROM メディアが挿入されているかのように振舞います。

    26. iLO2 仮想コンソールの起動

    iLO2 のメインウィンドウに戻り、”Remote Console”タブ -> “Remote Console”をクリッ

    クします。すると、iLO Virtual Console が表示されます。管理対象が電源 OFF になっている

    場合は、”The monitored server is powered down”等のメッセージが表示されているはずで

    す。

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    27. 仮想電源ボタンで管理対象サーバの電源を ON

    iLO2 の”Virtual Devices”タブ -> “Virtual Power” -> “Momentary Press”をクリッ

    クします。

    “Are you sure you want to press the virtual power button for this device?”等のメ

    ッセージが表示されますので、”OK”をクリックします。すると、管理対象サーバの電源が ON

    になるはずです。

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    iLO2 仮想コンソールで管理対象ノードがブートしている様子を確認

    iLO2 仮想コンソールのウィンドウをアクティブにし、管理対象サーバがブートしているかど

    うかを確認します。仮想コンソールウィンドウをマウスでアクティブにするか、仮想コンソー

    ルのウィンドウが表示されていない場合は、再び”Remote Console”タブ -> “Remote

    Console”をクリックします。以下は管理対象サーバのPOST 画面を iLO2 仮想コンソール経由で

    表示させた例です。

    28. iLO2 仮想コンソール経由で RHEL5 のインストール作業を開始

    仮想 DVD-ROM にマウントされた RHEL5 の iso イメージがロードされ、DVDROM ブートすると、

    仮想コンソールに RHEL5 のインストーラの画面が表示されるはずです。boot:と表示されていま

    すので、linux askmethod と入力し、Enter キーを押します。

    boot: linux askmethod

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    29. 言語の選択

    インストールに利用する言語を選択します。日本語の場合、”Japanese”を選択します。

    テキストインストール時には日本語が利用できない旨のメッセージが表示されます。”OK”

    を選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    30. キーボード選択

    キーボードを選択します。日本語 106/109 キーボードの場合は、jp106 を選択します。

    31. インストール方法を選択

    Web サーバを使った HTTP 経由のインストールを行いますので、HTTP を選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    32. IPv4 の IP アドレスの設定

    ネットワークインストールに利用する IP アドレスの設定を行います。Enable IPv4 support

    に”*”が付いていることを確認し、TAB キーを押して”Manual configuration”にカーソルを

    合わせ、SPACE キーを押して”*”を付けます。さらに”Enable IPv6 support”にカーソルを

    合わせ、SPACE キーを押して”*”を消します。最後にOKを押します。

    33. IP アドレスの入力

    “IPv4 address”に管理対象サーバのIPアドレスとネットマスクを入力します。”Gateway”

    と”Name Server”の欄には、管理サーバの IPアドレスを入力します。

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    Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    34. Web サーバの IPアドレスとパスの入力

    Web site nameの欄に、WebサーバのIPアドレスを入力します。Red hat Enterprise Linux

    Server directoryの欄に、cdrom と入力します。この cdrom は、RHEL5 のインストールメディ

    ア全てが収められたディレクトリを指定しますので、

    http:// Web サーバのIP アドレス/cdrom

    を意味します。

    35. メディアのチェック

    RHEL5 のメディアのチェックを行う画面が表示されますが、ここではチェック済み iso イメ

    ージを利用していますので、TAB キーを一回入力し、”Skip”ボタンが反転していることを確

    認し、Enter キーを押してメディアのチェックをスキップします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    36. Anaconda インストーラを使った RHEL5 のインストール

    Red Hat Enterprise Linux 5 の Anaconda インストーラが起動します。”Next”をクリック

    します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    インストールを行う際の言語

    インストールを行う際の言語は”Japanese(日本語)”を選択します。英語でインストール

    する場合は、”English (English)”を選択します。インストールを行う際の言語を選択した

    ら、”Next”をクリックします。

    37. キーボード選択

    キーボードを選択します。日本語キーボードの場合”Japanese”を選択します。

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    38. RHEL5 のインストール番号の入力

    Red Hat Enterprise Linux 5から採用されたインストール番号をここで入力します。インス

    トール番号として、2515dd4e215225dd です。

    39. 新規インストール

    新規インストールを選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    40. パーティションの設定

    パーティションを手動設定しますので、”カスタムレイアウトを作成します”を選択します。

    41. パーティション設定

    RHEL5 の Anaconda インストーラで認識できるハードディスクドライブや外部ディスクの LUN

    を自動認識します。ここでは内蔵ディスクに RHEL5 をインストールします。内蔵ディスクは、

    Smart Array 系では、/dev/cciss/cXdX に、非 Smart Array 系 RAID コントローラや SCSI コント

    ローラでは、/dev/sdX に、IDE 系コントローラの場合は、/dev/hdX にインストールします。パ

    ーティションを作成するため、”新規”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    42. /boot パーティションの作成

    新規をクリックすると”パーティション追加”のウィンドウが現れます。ここでは、例とし

    て/boot に 100MB を割り当て、ext3 ファイルシステムでフォーマットします。マウントポイン

    トに/boot、容量(MB)に 100 を入力します。ファイルシステムはデフォルトで ext3 が選択さ

    れています。100MB の固定で利用する場合は、”追加容量オプション”で”固定容量”を選択

    します。”OK”をクリックします。

    43. スワップパーティションの作成

    スワップパーティションを作成します。ファイルシステムタイプとして swap を選択します。

    ここではスワップパーティションに 1GB を割り当てますので、サイズに 1024 を入力します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    44. /パーティションの作成

    /パーティションは残りのディスクスペース全てを割り当てます。残りのディスクスペースを

    全て割り当てるには、”追加容量オプション”として、”最大許容量まで使用”を選択しま

    す。”容量”は 100 となっていますが、”最大許容量まで使用”を選択していれば、残りの全

    てのスペースを割り当てることになります。

    45. ブートローダの設定

    デフォルトのブートローダを確認します。Smart Array 系コントローラの場合、

    /dev/cciss/cXdX、SCSI 系コントローラの場合、/dev/sdX になります。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    46. 高度なブートローダオプションの設定

    “高度なブートローダオプションの設定”にチェックを入れます。するとブートローダのイ

    ンストール場所に関する詳細設定のダイアログが開きます。

    47. ブートローダの場所を指定

    ブートローダをインストールする場所を指定します。内蔵ディスクの先頭 512 バイトにブー

    トローダをインストールする必要がありますので、Smart Array 系コントローラの場合は

    /dev/cciss/c0d0を、SCSI系コントローラの場合は/dev/sdXを指定します。(/dev/cciss/c0d0p1

    や/dev/sda1 などを指定しないように気をつけます)

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    48. 内蔵ディスクからのブートを行うかどうかの確認

    内蔵ディスクからブートする場合は、Smart Array 系コントローラの場合/dev/cciss/c0d0、

    SCSI 系コントローラの場合、/dev/sdX が一番上位になっているかを確認します。そのディスク

    にマスターブートレコードを記録してよい場合は、OKをクリックします。

    49. ネットワーク設定

    ネットワークの設定では Anaconda インストーラが認識したイーサネットのインタフェース

    が自動的に表示されています。ネットワークインストールでは、事前に入力した IPアドレスが

    設定されています。デバイス欄に ethX が表示されているか確認します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    50. ホスト名の設定

    ネットワークインタフェースに対して正しく値が設定されているかを確認します。またホス

    ト名を入力しておきます。ホスト名は、手動設定の欄に入力します。ここでのホスト名にはド

    メイン名を含めた形で入力しておきます。ホスト名は以下のように設定します。

    ホスト名: rhel5.jpn.linux.hp.com

    ネットワークインストールの場合、事前に入力したゲートウェイサーバのアドレスと DNS サ

    ーバの IPアドレスが表示されているはずですので、ここで確認しておきます。

    51. タイムゾーンの設定

    タイムゾーンを選択します。日本でサーバを稼動させる場合は、”アジア/東京”を選択しま

    す。”システムクロックで UTC を使用”のチェックをはずします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    52. 管理者アカウントのパスワード設定

    root アカウントのパスワードを入力します。パスワードは、”password”にします。

    53. ソフトウェアパッケージの選択

    ”仮想化”のチェックボックスをはずし、ソフトウェア開発、ウェブサーバにチェックを入

    れます。ソフトウェアパッケージの選択は、”今すぐカスタマイズする”を選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    54. ソフトウェアパッケージの詳細な選択

    ソフトウェアパッケージの選択をさらに詳細に行います。以下の 7 項目についてパッケージを

    選択します。

    デスクトップ環境 :GNOME/KDE 等のデスクトップ環境に関連するパッケージ

    アプリケーション :エディタやインターネット接続のためのアプリケーションなど

    開発 :開発者向けのヘッダファイルやライブラリ、コンパイラなど

    サーバー :様々なネットワークサービス群

    ベースシステム :OSのコアコンポーネント

    仮想化 :Xen を使った仮想化環境構築のためのコンポーネント

    言語 :OS レイヤーでの多言語サポートの選択肢を提供

    デスクトップのパッケージでは、GNOME と KDE を選択できますが、今回は GNOME デスクトップ

    環境を選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    55. アプリケーションについて

    アプリケーションでは、エディタやグラフィカルインターネットなど必要なものを選択して

    おきます。サーバ用途で不要な”Office/生産性”、”ゲームと娯楽”、”技術系と科学系”、”

    著作と発行”はインストールしません。

    56. 開発ツールについて

    開発ツールはインストールしておきます。”レガシーなソフトウェアの開発”もインストー

    ルしておきます。”KDE ソフトウェア開発”、”Ruby”はインストールしません。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

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    57. 各種サーバーパッケージの選択

    FTP サーバ、Web サーバー、メールサーバー、Windows ファイルサーバー、サーバ設定ツール、

    ネットワークサーバーを選択します。”PostgreSQL サーバー””MySQL サーバー”、”ニュー

    スサーバー”、”印刷サポート”はインストールしません。

    58. ベースシステムの選択

    全てチェックを入れます。ベースシステムのシステムツールを選択した後、”オプションパ

    ッケージ”をクリックし、net-snmp-libs と、net-snmp-utils を必ず選択します。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    34

    59. 仮想マシンモニタ Xen について

    今回は、仮想マシンモニタ Xen をインストールしませんので、”仮想化”のチェックをはず

    します。

    60. 言語の選択

    システムで利用する言語を選択します。”日本語のサポート”にチェックを入れます。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    35

    61. パッケージ依存関係のチェック

    全てのパッケージ選択項目を確認後、”次”をクリックします。すると、パッケージの依存

    関係のチェックが開始されます。

    62. RHEL5 のインストール開始

    “次”をクリックすると、OSのインストールが開始されます。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    36

    63. 必要なインストールメディアの確認メッセージ

    CDROMの場合、インストールに必要なCDROMメディアについてのメッセージが表示されます。

    Red Hat Enterprise Linux 5 の x86_64 版の CDROM は 6枚組になります。今回は、RHEL5 の DVD

    iso イメージを利用していますので、メディアの入れかえ作業は発生しません。インストール

    が可能な状態である場合は、”続行”をクリックします。

    64. ハードディスクのフォーマットとパーティショニング

    ディスクパーティションでの設定に基づいて、ハードディスクのパーティショニング、フォ

    ーマット、マウントポイントの作成などの処理が行われます。ハードディスクのフォーマット

    が完了すると OSがインストールされます。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    37

    65. インストール完了

    選択した全てのパッケージのインストールが終了すると、インストールが完了した旨のメッ

    セージが表示されます。”再起動”をクリックして、システムを再起動します。iLO 仮想メデ

    ィアにマウントした iso イメージを Disconnect します。

    66. 再起動後のセットアップ

    再起動後のセットアップを行います。”ようこそ”の画面が表示されますので、”次へ”を

    クリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    38

    67. ライセンス同意書

    ライセンス契約内容に同意できる場合は、”はい、私はライセンス同意書に同意します”を

    選択し、”進む”をクリックします。

    68. ファイアウォールの設定

    ファイアウォールは”無効”に設定しておきます。”進む”をクリックします。その後に、

    確認のウィンドウが出現しますので、”はい”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    39

    69. SELinux の設定

    SELinuxの設定という箇所で、”無効”を選択し、”進む”をクリックします。すると、SELinux

    の設定を変更した場合にシステムの再起動が必要である旨のメッセージが表示されますの

    で、”はい”をクリックします。

    70. クラッシュダンプについて

    “Enable kdump”のチェックをはずし、”進む”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    40

    71. 日付と時刻の設定

    日付と時刻を合わせます。

    補足:

    時刻のズレを補正するために NTP サーバを利用する場合は、ネットワークタイムプロトコル

    のタブをクリックし、サーバがアクセス可能なインターネットや LAN 上の NTP サーバを指定で

    きます。もし NTP サーバと時刻同期しない場合は、無視できます。ただし、サーバの利用形態

    によっては、時刻のズレがシステム停止を招く恐れもありますので、できれば NTP サーバに接

    続できる環境を用意するようにしてください。暫定的にサーバを構築する場合は、NTP サーバ

    への接続がない環境でも利用可能ですが、NTP サーバによる時刻補正がないリスクを十分理解

    した上でサーバを利用してください。今回の作業では NTP の設定は行わないことにします。日

    付と時刻、ネットワークタイムプロトコルの設定を確認後、”次へ”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    41

    72. Red Hat Network アカウント

    Red Hat Network への接続を行わない環境では、”いいえ、後日に登録することを希望しま

    す”を選択し、”進む”をクリックします。すると、再度 RHN に関するメッセージのウィンド

    ウが表示されますので、”いいえ、後で接続します”をクリックします。

    Red Hat Network への登録を行わなかった場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

    メッセージを確認後、”進む”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    42

    73. 一般ユーザの作成

    root アカウント以外の一般ユーザを登録しておきます。アプリケーションのテスト用ユーザ

    アカウント testuser を追加しておきます。フルネームは Test User にします。パスワード

    は”password”にします。一般ユーザに関する情報を入力したら、”進む”をクリックします。

    74. サウンドカードの検出

    サーバの構成によってはサウンドカードを検出する場合もありますが、特に必要ない場合は

    無視します。”進む”をクリックします。

  • Linux 管理初級編 リモートからのサーバインストール

    43

    75. 追加の CD

    今回は追加の CDがないので、”終了”をクリックします。SELinux の設定を無効に設定した

    場合は、OS の再起動が必要である旨のウィンドウが出現しますので、OS を再起動するた

    め、”OK”をクリックします。

    76. Red Hat Enterprise Linux 5 のインストール完了

    以上で Red Hat Enterprise Linux 5 の基本的なインストールと初期設定は完了です。X Window

    System を利用した GUI 環境では、グラフィカルなログイン画面が登場します。管理者ユーザの

    パスワードでログインできるか確認してください。

    ログイン後、デスクトップ上でマウスを右クリックし、”端末”というメニュをクリックし

    ます。すると gnome-terminal とよばれるターミナルエミュレータが起動しますので、Bash シ

    ェルによるコマンドラインで作業が開始できます。