m9 stompbox modeler v2 - line 6 japan · 2018-10-23 · m9 stompbox modeler v2.0...

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DELAY MOD DISTORTION FILTER VERB アドバンスド・ガイド デジタル・テクノロジーの深い探求と、サウンドの機能性を追求した M9 Stompbox Modeler 電子楽器限定版 ® M9 Stompbox Modeler v2.0

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DELAY MOD DISTORTION FILTER VERB

アドバンスド・ガイド

デジタル・テクノロジーの深い探求と、サウンドの機能性を追求したM9 Stompbox Modeler

電子楽器限定版

®

M9 Stompbox Modeler v2.0

ご注意:

Line 6®, DL4™, MM4™, FM4™, DM4™, Verbzilla®, POD® および Vetta™ は、Line 6, Incの登録商標です。 他全ての製品名、登録商標、及びアーティスト名はそれぞれの所有者の権利に基づくものであり、 Line 6社との関連、あるいは提携関係はありません。 製品名、イメージおよびアーティスト名は、本機、Line 6のサウンド・モデル開発中に研究対象となった製品の音色とサウンドを識別するためにのみ使用しています。 これらの製品名、商標、イメージおよびアーティスト名の使用において、いかなる協力関係もエンドースメントもありません。

M9V2.0アドバンスド・ガイド©2009Line6,Inc.

M9 V2.0 アドバンスド・ガイド

目次特徴 .......................................................................................... 1•1

新しいエフェクト・モデル........................................................................................1•2MIDIクロックの同期..............................................................................................1•2再同期可能LFO...................................................................................................1•2レラティブ・モード...................................................................................................1•2ヒール&トー・イメージ...........................................................................................1•2ディム・エフェクト・LEDのオン/オフ......................................................................1•2シーン・フォルダー.................................................................................................1•2

セットアップに関する詳細 ............................................................ 2•1

モデルの詳細 ............................................................................. 3•1

シーンの詳細 ............................................................................. 4•1

ルーパーの詳細 .......................................................................... 5•1CCリファレンス表:ルーパー・コントロール........................................................5•1

付録A:リファレンス .....................................................................A•1MIDI・コントロール................................................................................................A•1ルーパー&エクスプレッション・ペダル...............................................................A•1シーン選択..........................................................................................................A•2

付録B:ヒント .............................................................................. B•1現在使用しているシーンの再呼び出し................................................................B•2フラッシュ・メモリーのアップデート手順...............................................................B•2必要なもの:...........................................................................................................B•2手順:.......................................................................................................................B•2

特徴

1•1

特徴M9 Stompbox Modeler V2.0 アドバンスド・ガイドへようこそ。 本ガイドでは、パイロット・ハンドブックでは紹介しきれなかったM9の特徴や、機能を詳しくご紹介します。

100種類以上のエフェクト・モデルとルーパーが、この1台に搭載されていますので、できることが沢山あります。 本ガイドの目的は、ユーザーが探しているサウンドを入手しやすくするための情報を提供することです。

以降に続くそれぞれの章の中で、M9エフェクトの様々なパラメーターを調節する6つのノブについて説明していきます。 LCD画面の下に、6つのノブが配置されています。

以下の図で示されるように、上段左がMODEL SELECTノブです。 そのノブの右側がノブ1と2です。 ノブ3, 4と5は、下段左から右ににかけて配置されています。 従って、1つのエフェクトの最初のパラメーターをノブ1で調整する、という場合、MODEL SELECTノブの右側にある、1と図で表示されたノブを指しています。

• MODEL SELECTノブを押して、そのエフェクト・タイプを選びます。 同じノブを回して、個々のエフェクトを選びます。

• 現在選択しているエフェクトに対応するスイッチの位置(1B)が、上部左に表示されます。

• ノブ1から5までを回して、選択したエフェクトの5つのパラメーターを調整します。

RELモードを作動させると、設定はノブの位置までスムースに変化します。

• 現在選択されているエフェクトの名前が、ここに表示されます。 (Growler)

ファームウエア・アップデート2009年10月、Line 6は、多数のエフェクト・モデルと特徴が追加された、 M9用フラッシュ・メモリー・アップデートV2.0を発表しました。

まだ V2.0ファームウエア、あるいは同等以上のものを起動していないのであれば、是非、www.Line6.comウエブサイトにアクセスして、最新の情報をご覧ください。また”付録B:ヒント” もご覧になり、Line 6 Monkeyアプリケーション(無料)を使用してM9をアップグレードしてください。

特徴

1•2

ファームウエア・アップデート V2.0ここで、V2.0ファームウエア・アップデートに新しく含まれた特徴の概要をご紹介します:

新しいエフェクト・モデル新たに20以上のモデルをV2.0ファームウエアに加えました。 そこには、ピッチ・グライド、スマート・ハーモニー、2つの独特なフランジャー、パターン・トレモロ、90年代を彷彿とさせるフェイザーでもあるハンド-ワイヤーの MXR® Phase、新しい Particle Verb、ベース・オクターバーを含んだ6つの異なるモジュレーション・エフェクト、5つのカスタム EQ、そしてPOD X3シリーズからの8つのワウ・モデルが含まれています。

MIDIクロックの同期タップをベースとしたM9 エフェクトを、外部MIDIクロックに同期させることができます。多くのユーザーから期待されていたリクエストでもあり、今回V2.0に含めることができて、我々も嬉しく思っています。

再同期可能 LFO演奏中にTAPスイッチを踏み、モジュレーション・エフェクトをダウンビートに同期させます。

レラティブ・モードパラメーター値を調整するノブを作動させたとき、スムーズにパラメーターを変更させたいという希望に応え、ユーザー側で選択可能なRELモードを導入しました。 例えば、設定を10%に想定していて、実際のノブは80%の位置にあるとします。その場合でも、ノブを回した時に80%の位置まで突然ジャンプするのではなく、スムースな変化で希望する設定値を得ることができます。

ヒール&トー・イメージエクスプレッション・ペダルのかかと側とつま先側の値が、画像イメージとしてLCD画面に表示されるようになりました。詳細は、第3章をご覧ください。

ディム・エフェクト・LEDのオン/オフ作動しているエフェクトのLEDだけを見たいという場合は、DIMモードをオフにして、LED全体の薄明かりを消灯させることができます。

シーン・フォルダー4つのシーン・フォルダー (24 シーン)にアクセスし、 MIDI経由で個々のシーン、6つのシーンを含む1つのシーン・フォルダー、または全ての4つのシーン・フォルダーを一度にバックアップ、または復元することができます。

セットアップに関する詳細

2•1

セットアップに関する詳細M9の操作を始める前に、チューニングを行うことをお勧めします。

チューナーTunerモードに入る場合は、2B + 3Bスイッチを同時に押します。 LCDに、チューナーが表示されます。 LCDの下部中央に、今チューニングしている音名が表示されます。

標準の440以外の基準でチューニングしたい場合は、ノブ3を回して425から455までの範囲で選びます。 Mute Audio(ギターの音を出さない)とBypass Audio(ギターはエフェクトがかかっていないドライ音を出す)を切り替える場合は、ノブ5を回します。

50 50

440HZ MUTEAUDIOREF

b #

BYPASSAUDIO

[ ]E

チューニングは簡単です:菱形のマークが中央から左側にあるときはピッチが低く、右側にあるときはピッチが高い状態です。 ピッチが正確に合っている場合は、中央の菱形マークの上下に三角形のマークが表示されます。

Tunerモードを抜けるときは、フットスイッチのどれか一つを踏むと、通常の操作に戻ります。

セットアップ・モードセットアップ・モードに入る場合は、1B + 2Bスイッチを同時に押します。 M9のLCDに、Looper: Levels & EQの最初のセットアップ画面が表示されます。 他の3つのセットアップ画面へ順番にアクセスする場合は、MODEL SELECTエンコーダーを1回ずつ押します。 表示は、Tempo, Exp Pedals」, 「Prefs, Scenes」, 「MIDI, Gate & Display、と順番に切り替わり、もう一度Looper: Levels & EQに戻ります。

この章以降においても度々必要になるため、セットアップ・モードへの入り方を覚えておいてください。

使用法にもよりますが、グローバル・セッティングの多くは、変更した内容がそのまま残ります。 電源を入れる度にそれらの設定内容が呼び戻されます。 その他の設定は、個々のシーンと共に保存されます。 次のページからその詳細をご説明します。

セットアップに関する詳細

2•2

Looper: Levels & EQ最初のセットアップ画面で、調節を行う2つのルーパー・レベルがLCDの中央に表示されます。一つはPLAYで、ライブ・ギターとバランスを合わせたループの再生レベルが調節できます。 もう1つはOVERDUBです。オーバーダブ・モードでのループを再生するレベルが調節できます。

さらに明確に説明すると、もしオーバーダブのレベルを90%に設定した場合、ループが新しくオーバーダブを始める度にその音量は10%ずつ減少し、毎回オーバーダブが行われるに連れて音はより静かになっていきます。 初期設定のレベルは、PLAYとOVERDUB共に100%です。 これらのレベルは、ノブ1と4で調整します。

OVERDUB LO CUT

HI CUTPLAY

LPR POST

Looper: Levels EQ

LPR PRE

ループのEQレベルHi CutとLo Cutは、ノブ2と5で調整します。 HI CUTは、ループの再生音の(@2kHz)から上の帯域をカットし、LO CUTは、rolls off the low end (@500Hz)から下の帯域をカットします。 これを使用すると、このEQはループ再生音にのみ効果があり、入力中のギター音に影響はありません。

ノブ3は、ループの再生を現在使用しているシーンの中のエフェクトの前(プリ)で行うか、後ろ(ポスト)で行うかを切り替えます。 ルーパーの使い方に関する詳細は、5章をご覧ください。

Tempo, Exp PedalsMODEL SELECTノブを押すと、Tempo & Exp Pedalsを設定する、2番目のセットアップ画面に切り替わります。 LCDの下部左に表示されるテンポ・パラメーターは、ノブ3を回して調整することができます。 値が設定されないエフェクトのグローバル・テンポを、ここで設定することができます。

FX3:PDL1 LPR:PDL2

FX2:PDL1FX1:PDL1

FX1:OFF

FX1:PDL2

FX3:OFF

FX3:PDL2

FX2:OFF

FX2:PDL2

LPR:0FF

LPR:PDL1

Tempo Exp Pedals

120 BPM

セットアップに関する詳細

2•3

セットアップ画面2が表示されているとき、他の4つのノブは、エクスプレッション・ペダルの割り当てにのみ使用します。 PEDAL 1またはPEDAL 2端子に、エクスプレッション・ペダルを接続すれば、M9に内蔵されている3つのエフェクト・ユニットのどれでも、または全てを、エクスプレッション・ペダルでコントロールすることができます。 最大で2つのペダルを同時に使用することができます。

どちらでもエフェクト・ユニット、またはルーパーをコントロールするように設定できます。 次の3つから選択します: 「Off」, 「Pedal 1 または Pedal 2。 FX 1」 & 「FX 2の割り当ては、 ノブ1 & 2で、FX3 はノブ4で、そしてルーパーはノブ5でそれぞれ設定します。

* 注意: ルーパー・ペダルのコントロールは、グローバル・セッティングです。 エフェクト・ペダルの設定はシーン毎に保存されます。 ペダルのかかととつま先側のセッティングに関する詳細は、第3章をご覧ください。

Prefs, ScenesTempo, Exp PedalsがLCDに表示されている間に、MODEL SELECTノブを押すと、セットアップ画面3、 Prefs & Scenesに切り替わります。 このLCD画面で、Bypassモード、Dimモード、ルーティング、 RELモード、 そしてシーン・モードを設定することができます。 これらは、全てグローバル・セッティングです。

REL1>2>3

DIM ON

TRUE BYP

Prefs ScenesDSP BYP

3>2>1

DIM OFF

POTS SCENE

ABS

MOMEN

MNL SAVE

AUTOSAVELATCH

POTS SCENE

MODEL SELECTノブで、TRUE BYP と DSP BYPの切り替えができます。TRUE BYPは、全ての回路をバイパスしてインプット端子とアウトプット端子を直結して信号を送ります。全てのエフェクトをバイパスするため、信号は処理や変換を一切受けないことになります。

全てエフェクトはバイパスしてループを再生したい、あるいはエフェクトをバイパスしても、ディレイとリバーブだけは残しておきたいという場合は、DSP BYPを使用します。TRUE BYPは、以下の条件が全て満たされないと使用することができないことに注意してください:

• セットアップ・モードで、TRUE BYPが動作可能になっている(MODEL SELECTノブを使用する)。

• 3つのエフェクト・ユニットが全てバイパス状態。• ルーパーが終了している。• Looperモードがオフになっている (TAPフットスイッチのライトが赤で点灯していない

状態)。

セットアップに関する詳細

2•4

ルーティングエフェクトのルーティングは、ノブ3で以下のどちらかに設定します: 1>2>3または3>2>1

DimV2.0アップデートには、作動させていないエフェクトのDIM設定をオフにできる新しい機能が加えられました。 DIMをOFFに設定しておくと、作動しているエフェクトのLEDのみが点灯します。 他のLEDは全て消えるので、現在使っているエフェクトがどれなのか一目でわかります。 DIMをONに設定しておくと、作動していないエフェクトのLEDは、全て薄明るく点灯します。

Auto Save & MNL Saveセットアップ画面3の表示中、ノブ2ではAUTOSAVEとMNL SAVEの切り替えを行います。 AutoSaveでは、実際のペダルボードと同様に、シーンに対して行った個々の変更全てが保存されます。 別のシーンを選び、再び前のシーンに戻っても、変更した設定はそのまま残ります。

MNL Saveの場合、個々のエフェクトに対して行った変更はシーンを変更しない限りは失われません。他のシーンを呼び出せば、前のシーンで行った変更内容は全て消失します。 MNL Saveは、常に自分で設定したシーンをプログラムした通りに呼び起こしたいのであれば良い選択です。 詳細は、第4章をご覧ください。

Sceneモードノブ5でMOMEN SCENE、またはLATCH SCENEモードを選択します。 簡単に説明すると、MOMEN SCENEモードでは、シーンを選び、そのシーンの中にある個々のエフェクトを調整することができます。 LATCH SCENEモードでは、一回スイッチを押すだけでシーンを選ぶことができます。

AB B

AB

A TO CANCEL

SelectScene

PRESS TAP

上記の図は、シーン・セレクト・モードのLCD画面を示しています。 LATCH SCENEモードの場合、何回シーンを選んだ後でも、この表示がLCDに残ったままとなります。 MOMEN SCENEモードでは、シーンを選んだ後シーン・セレクト・モードを抜けると、選んだシーンで最初に作動するエフェクト名がLCDに表示されます。 MOMEN SCENEとLATCH SCENEモードの詳細に関しては、「シーンの詳細」, 4•1 P.をご覧ください。

Relative Pots多くのユーザーからのリクエストにお応えして、M9にノブでコントロールするREL Potsモードが追加されました。 4ノブを押して、そのモードを選びます。 このRELモードを使用してノブを回した場合、パラメーター・セッティングはノブの位置へいきなりジャンプせずに、現在のノブの位置からスムーズにその値を調節します。 これと異なる設定がABSです。ノブを回す

セットアップに関する詳細

2•5

ことで、それを「起こす」と、パラメーターセッティングは、直ちにそのノブの位置までジャンプします。

ここから4番目、そして最後のセットアップ画面へ進む場合は、MODEL SELECTノブをもう一度押します。

MIDI, Gate, DisplayMIDI, Gate, Display画面では、シーンとフォルダーのバックアップ、ファクトリー・リセットの実行、グローバル・ノイス・ゲートの設定、そしてLCD画面のコントラストを調節することができます。

DECAY V. 2.00

CONTRASTTHRESH

DUMP ALL?

DUMP FLDR?

RST FACT?

MIDI Gate DisplayDUMP SCNE?

CH 1

• Thresh」, 「DecayとCon-trastは、ノブ1, 4&2で調整することができます。

• MIDIチャンネル1〜16またはOmniは、ノブ3で設定します。

MIDIインターフェイスと SysExアプリケーション(システム・エクスクルーシブ用のソフトウエア)があれば、M9のシーンを全てコンピュータに保存しておくことができます。 カスタム・シーンのライブラリーの構築や、他とのシーンの交換に便利です。 シーンのバックアップ、または今使ったばかりのシーンをダンプ(中身を捨てる)する場合は、次の手順で行います:

• ノブ3を回してMIDI チャンネルをCh.[ 1〜16 または Omni(初期設定はCh. 1)から選んで設定します。

• MODEL SELECTノブを回して「DUMP ALL?」(4つのシーン・フォルダー全てをバックアップする)、「DUMP FLDR?」(現在使用中のシーン・フォルダーをバックアップする)または「DUMP SCNE?」(現在使用中のシーンの今の状態をバックアップする)の3つから選びます。

• コンピュータで SysEx(システム・エクスクルーシブ用のソフトウエア)を記録できる状態にして、MODEL SELECTノブを 押しながらTAPノブを長押しします。

M9は、 SysExファイル(システム・エクスクルーシブ用ファイル)をコンピュータに送信して、シーンのデータをバックアップします。それによりシーンはいつでも保存したり、呼び出すことができるようになります。

シーンをM9で読み込む場合は、SysExファイルをMIDI経由でM9に送信するだけです。 これにより、データは直ちにM9のメモリーに読み込まれます。 * 注意: シーン・フォルダーの読み込むときは、M9をMNL Saveモードに設定しておくのがベストです。

MIDIダンプを使ってシーンをバックアップするときの詳細は、 “付録B:ヒント”をご覧ください。

セットアップに関する詳細

2•6

ファクトリー・リセットM9を工場出荷時の初期設定に戻したいと思うときもあるかもしれません。 例えば、失ってしまった特定の初期設定のシーンを呼び戻したい、あるいはただ振り出しに戻りたいとします。

ファクトリー・リセットを行う場合は、残しておきたいシーンがあればバックアップをしたうえで、次のページの手順で操作を行います。

• LCDにRST FACT?が表示されるまで、MODEL SELECTノブを回します。

DECAY V. 2.00

CONTRASTTHRESH

MIDI Gate DisplayRST FACT?

CH 1

• MODEL SELECTノブを押しながらTAPノブを長押しします。それにより「Reset To Factory? Are You Sure」が表示されます。

RESETRESET TO FACTORY?

ARE YOU SURE?

• ファクトリー・リセットを実行する場合は、MODEL SELECTノブをもう一度押します。実行されると、シーン・プリセット、グローバル・セッティングを含めた初期設定が全て戻ります。

Gateノブ1と4は、グローバル・ノイズ・ゲートの調整に使います。 このノイズ・ゲートが作動すると、全てのエフェクトに対するノイズ・ゲートとして常に機能します。

ノブ1でゲートをオンにしてから、ゲートのスレッショルドを調整します。 低い値ではわずかな信号レベルにもゲートが反応し、高い値では大きな信号レベルでゲートが開きます。

ノブ4でゲートのディケイを調整します。 高い値に設定した場合は、ゲートが閉まるまでの時間が長くなります。 低い値に設定した場合は、ゲートが閉まるまでの時間が短くなります。

DisplayM9のLCD画面のコントラストを調整する場合は、ノブ2を使います。 見やすい値に調整します。 通常、見やすい設定幅は30〜50%です。

セットアップに関する詳細

2•7

Version現在使用しているフラッシュ・メモリーのバージョン・ナンバーはLCDの右下に表示されます。これにより、現在M9で起動しているのがどのバージョンであるかが確認できます。

そのバージョンが、基本的に4つのセットアップ画面をカバーしていることになります。 M9のセットアップ・パラメーター全てを好みに合わせて設定し終わりましたら、1B + 2Bスイッチを押して、セットアップ・モードから抜けます。 前にも述べたように、M9の電源を入れ直すと、全てのグローバル・セッティングの内容が呼び出されます。

モデルの詳細

3•1

モデルの詳細現在のM9ファームウエアに導入された、いくつかの最新のモデルと特徴についての詳細を以下にご紹介します。 これらはお客様からのリクエストによる結果というだけではなく、開発チームがその開発工程の最終段階においても加えたかった特色でもあります。

タップ-ベース・エフェクトタイム-ベースのエフェクトを使う多くのギタリストは、ディレイ・タイムをミリ秒で設定することに対して、ディレイ・タイムをその曲のテンポに関連した音の値で設定したいと考えています。 この機能がタップ-ベース・エフェクトとしてM9に加えられました。 タップ・テンポにディレイ・タイムを設定する場合は、ノブ1を右方向へ最大値まで回します。4分音符のマークがLCDに表示されているのが見えます。好みの音符に変えてください。 好きなテンポでタップすると、タイム-ベースのエフェクトがそれと同期します。 選んだ音符の値は存続しますので、他のエフェクトにスクロールしてもその値はそのまま変わりません。 ディレイ・タイムをミリ秒に設定する場合は、ノブ2を右へもう一度回してタイム-ベス・モードへ戻ります。

Digital Delay3B

TREBLE MIX

DELAY FDBK

BASS

q

ファイン-チューン・モードファイン-チューン・モードを使うと、M9のどのエフェクト・パラメーターでも簡単に微調整することができます。 パラメーターを微調整するときは、TAPスイッチを長押ししてから、そのノブを回して調整したいパラメーターを選びます。

タイム-ベース・モードで、ディレイ・タイムを正確な数字に微調整することができます。 この場合、曲のテンポに合わせるか、または正確なステレオ・ディレイを、例えばL 240ミリ秒とR 480ミリ秒等に設定することが必要になります。 この設定を簡単にするために、ファイン-チューン・モードが導入されました。 以下にその使い方を説明します:

• ノブ1で調整しながらディレイ・タイム「L」を希望する値に近くなるように設定します。

• TAPスイッチを押したままノブ1をもう一度回して、ファイン-チュ−ン・モードに入ります。

• 1ノブで「L」ディレイ・タイムをミリ秒に調整します。繰り返し、ノブ3で「R」を調整します。

Stereo Delay1A

R-FDBK MIX

DELAY L-FDBKL 240MS

R 480MS

モデルの詳細

3•2

DryThruモデルDL4のユーザーから寄せられたリクエストの中で、もう一つ人気の高かったものがありました。それは特定のディレイ・モデルでMIXをドライに設定して使用する時、音質が一切色付けされないように、完全にドライな信号経路を設けて欲しいということでした。 例えば、我々が最初に Tape Echo」, 「Tube Echo」, 「Sweep Echo と Echo Platter モデルを作り上げたとき、これらのモデルの開発ベースとなったクラシック・ディレイのドライ・パスにもその対象モデルの特徴がでるように設計しました。 我々がこれを行った理由は、ミックスをドライに設定すると、オリジナルのエフェクトがある種の音質的な特性をそのサウンドに対して加えるからであり、またそのサウンドが多くのギター・プレーヤーから望まれていたからです。

そこで我々は誰にでも喜んでいただけるように、DryThruモデルを加えました。 これらの4つのモデルはそのオリジナルモデルと全く同じ名称です。しかしMIXを 0%に設定すると、オリジナルの音質的な特徴が取り除かれた、フラットで何の色づけもされていないサウンドを出すことができます。

Sweep Echo DryThru2A

SWP DEP

469 MS

MIX

DELAY FDBK

SWP SPD

Tape Echo DryThru2A

TREBLE

279 MS

MIX

DELAY FDBK

BASS

Echo Plattr DryThru2A

DRIVE

225 MS

MIX

DELAY FDBK

WOW/FLT

Tube Echo DryThru2A

DRIVE

169 MS

MIX

DELAY FDBK

WOW/FLT

モデル・デフォルトM9の全てのエフェクトは、それぞれに初期設定がプログラムされています。 これらは、各エフェクトを初めて呼び出した時点から存分に楽しめる、そのモデル用に蓄えられた、いわゆるストックとも言えるセッティンングです。 その中には、エクスプレッション・ペダル用に予め構成されているものもあります。 ですから、エクスプレッション・ペダルを接続してエフェクト・ユニットの割り当てが済んでいれば、新しいモデルを選んだとき、適切なエクスプレッション・ペダルのセットアップが示されます。 (エクスプレッション・ペダルのかかととつま先側の値の設定に関する詳細は、次のページをご覧ください。)

* 本書で使用されている全ての製品名は、その商標の該当所有者の権利に基づくものであり、 Line 6 社との関連、または提携関係は一切ありません。 これら他社の商標は、Line 6のサウンド・モデル開発中に研究対象となった他社製品の音色とサウンドを識別するためにのみ使用しています。 Leslie®は、Suzuki Musical Instrument Manufacturing Co. Ltdの登録商標です。

モデルの詳細

3•3

MIX他の全てのモデルの詳細と同様に、MIXのコントロールはDL4, MM4や他のLine 6製品に搭載されたエフェクト・モデルと同じように動作します。 このため、MIXを100%に設定したときに、オリジナルのエフェクトで見られる特別な設定で動作することもあります。例えば、U-Vibeモデルのビブラート、Rotary Drm/Hrnモデルのより豊かなLeslie®サウンドなどです。

エクスプレッション・ペダルの詳細セットアップ・モードで、エフェクト・ユニットの設定やルーパーの割り当てが適切に行われている限り、M9のほぼ全てのパラメーターは、エクスプレッション・ペダルでコントロールすることができます。 エクスプレッション・ペダルでパラメーターをコントロールするために、かかととつま先側の値を設定します。次の例でその方法を説明します。 例えば、リバース・ディレイのミックス・レベルをコントロールする例です。

Reverse1A

DEPTH

1000 MS

MIX

DELAY FDBK

MODSPD

• エフェクト・ユニット1Aから、Reverse Delayを選び、好みのサウンドに調整します。

• エクスプレッション・ペダルを接続し、かかとを下ろした位置にペダルを設定します。

• ノブ5で、Reverse DelayのMIXレベルを0%に設定します。

• つま先を下ろした位置にエクスプレッション・ペダルを置き、MIXレベルを100%に設定します。

• ギターを弾きながらペダルを上げ下げすると、リバース・ディレイがフェイド・インしたりフェイド・アウトしたりします。

この手順を繰り返せば、他のどのエフェクト・パラメーターでも同様に設定することができます。 エクスプレッション・ペダルで複数のエフェクトを同時にコントロールすることもできます。 ペダルの設定をやり直したいと思った場合は、リア・パネルからペダルの接続を外します。これにより保存していないペダルの設定は全て消去されます。

かかととつま先側の値の目安V2.0ファームウエアには、エクスプレッション・ペダルで現在使われている、かかととつま先側の設定値を表示する機能が追加されています。 以下のLCDの中の図のように、かかととつま先側の設定値は横、または縦のパラメーター・バーで明確な画像イメージとして表示されます。 これにより、かかととつま先側の設定値が、どこに設定されているのかはっきり確認できるようになりました。

モデルの詳細

3•4

Growler

MIX

FILTER

0.84HZ

3BFREQ

PITCH

Q

エ ク ス プ レッション・ペ ダ ル の か か と と つ ま 先 側 の 値 が 、特 定 の パ ラ メ ータ ー に 設 定 さ れ て い な い 場 合 は 、画 像 イ メ ー ジ の 表 示 が あ り ま せ ん 。

チューブ・コンプレッサー・モデル全て典型的なストンプ・ボックスタイプの5つのコンプレッサーに加え、その滑らかさ、調整のし易さ、そして真空管サウンドでスタジオの定番とも呼ばれて名高い、Teletronix LA-2A®オプティカル・コンプレッサーをベースにした、新しいTube CompモデルをM9に搭載しました。 そのモデルはディストーション・エフェクト・グループの最後に見つけることができます。

Tube Comp1ATHRESHDIST LEVEL

以下にその使い方を説明します:

• ノブ1でThresholdを調整します。低い値に設定するとよりコンプがかかり、またThresholdのセッティング次第で、自動的にメイクアップ・ゲインが変化します。

• ノブ2で出力レベルを設定します。 Tube Compモデルをブーストのみに使用する場合は、 高いThreshold の値を使い、好みにのレベルに調整します。

* 詳細は、M9の全てのエフェクト・モデル(搭載数100以上)をご覧になり、www.line6.com/manualsからM9 & M13 v2.0 FX Parameterspdfをダウンロードしてください。

* 本書で使用されている全ての製品名は、その商標の該当所有者の権利に基づくものであり、Line 6社との関連、または提携関係は一切ありません。 これら他社の商標は、Line 6のサウンド・モデル開発中に研究対象となった他社製品の音色とサウンドを識別するためにのみ使用しています。 Teletronix LA-2Aは、Universal Audio Incの登録商標です。

シーンの詳細

4•1

シーンの詳細M9ではシーンの選択に2種類の方法があり、使用法によって使い分けることができます。 Momen Sceneモード、または Latch Sceneモードのどちらかを選びます。

1つのシーンとは、基本的にはプログラム可能な1つのペダルボードのセッティングに相当します。 最大3つのエフェクトの同時使用が可能であり、また他の3 つのエフェクトを設定後バイパス状態で待機させることができます。 特定のシーンを選ぶと、 即座に全ての6つのエフェクトが、保存された通りにM9に読み込まれます。 このバイパスされている3つのエフェクトは、それぞれ同じ列にある、3つの作動しているエフェクト・ユニットといつでも入れ替えることができます。

エクスプレッション・ペダルをステージ等の器材の一部として使用する場合、全てのかかととつま先のペダル設定が1つのシーンに保存できることを知っておいてください。独特の組み合わせを数多く設定しておくことが可能です。 以下にMomen SceneモードとLatch Sceneモードの詳細についてご説明します。

Momen SceneモードM9でMomen Sceneモードに入っているとき、3A + TAPスイッチを踏むと、シーン・セレクト・モードに入ります。 LCDには、使用可能な6つのシーンが、以下の図のようにそれぞれ[A]と[B]のフットスイッチを表す、3つの縦列によるAとBで表示されます。

• これら6つのシーン名は、6 つのシーン・メモリーの位置を表しています。

• 別のシーン・フォルダーを選ぶときは、MODEL SELECTノブを回します。

• TAPスイッチを押すと、シーン・セレクト・モードを抜けて現在使用しているシーンに戻ります。

• Aの反転文字で示されるシーン2Aは、現在使用しているシーンです。

• シーンを選ぶときは、エフェクト・ユニット[A]または[B]どちらかのフットスイッチを踏みます。

• LCDに表示されている、AまたはBに対応するFX [A]または[B]スイッチのどちらかを踏んでシーンを選びます。選んだシーンは、即座に読み込まれます。

• 別のシーン・フォルダー (1〜4)を選択するときは、シーンを3秒以内に選ばなければなりません。選ばずに時間が経過すると、時間切れとなり、前のシーン・フォルダーに戻ります。

シーンの詳細

4•2

• シーンが読み込まれると、その最初に作動するエフェクトがLCDに表示されます。必要に応じて、そのパラメーターの微調整を行ったり、またはバイパスさせたエフェクトを作動させることもできます。

• LCDに次のエフェクトを表示させる場合は、TAPスイッチとMODEL SELECTノブを同時に押します。

• Autosaveモードの場合、 シーンの内容に加えた変更は、全て従来のペダルボードと同様に自動的に保存されます。 (Autosavevs.MNL Saveに関する詳細は、2•4 P.をご覧ください。)

• 新たにシーンを選ぶ場合は、3A + TAPスイッチをもう一度踏んで、シーン・セレクト・モードに入ります。 上記の手順を繰り返して、新たにシーンを選びます。

Latch SceneモードLatch Sceneモードの主な違いは、シーン・セレクト・モードに入ると、3つの縦列によるA & Bシーン名が、LCDの表示にそのまま残ることです。

AB B

AB

A TO CANCEL

SelectScene

PRESS TAP

どのシーンを選んでも同じ方法で読み込まれますが、LCDにそのエフェクトは表示されません。このLatch Sceneモードの利点は、1つのスイッチを押すだけで、新しいシーンが選べることです。 つまり、6種類の異なる設定を常にスタンバイ状態において、それらをスイッチ1つで切り替えることができるのです。 このモードの不利な点は、個々のエフェクトの微調整や、バイパス設定を直接行えないことです。 それでも、現在使っているシーンのスイッチ(LEDが赤で点滅)を踏むことで、そのシーンをバイパスさせることはできます。

シーンの詳細

4•3

AutosaveMomen Sceneモード、Latch Sceneモードのどちらを選ぶか、AUTOSAVEか、または MNL SAVEを選ぶかは重要な選択です。 Autosaveモードでは、シーンに対して行った変更は全て自動的に保存されます。 これはシーンにおける個々のエフェクトのオン/オフ状態と、どのエフェクトのどのパラメーターを調整しても当てはまります。

初期設定のシーンを呼び出して、AutoSaveモードで実際に何が起こるのかを見てみましょう。 個々のエフェクトにアクセスできるように、先ずMomentary SceneモードでAutosaveに設定しておきます。 もう一度確認するために、1B + 2Bスイッチを同時に押して、セットアップ・モードに入ります。 LCD Prefsの表示されるページに進み、「Scenes」という表示の下にAUTOSAVEとMOMEN SCENEが表示されているか確認します。 もしこれが、MNL SAVEとLATCH SCENEになっている場合は、ノブ2とノブ5で設定を変更します。

REL1>2>3

DIM ON

Prefs ScenesDSP BYP

POTS SCENEMOMEN

AUTOSAVE

3A + TAPスイッチを押して、Scene Selectモードに入ります。 中央のシーン2Aを選びます。 3つの[A]スイッチが点灯しているのがわかります。 これは、3つのエフェクト・ユニット全てのAの位置に、作動するエフェクトが読み込まれたためです。 最初のエフェクト、Tube DriveがLCDに表示されているのが見えます。

ギターを弾いてみましょう。 ヘビーでフランジャーの効いたリバース・ディレイ・サウンドが聴こえるはずです。 では、[B]スイッチを3つ全て踏んで弾いてみましょう。 全く違うサウンドです。 ここでシーン・セレクト・モード(3A + TAP)に入り、1Bを選びます。 これは、Sub Octave Fuzzサウンドです。 もう一度シーン・セレクト・モードに入り、2Aを選んで弾いてみましょう。 2Aは、これでフランジャーの効いたリバース・ディレイが失われた音になります。 これは、M9

シーンの詳細

4•4

が事前の変更を保存したためです。 前と同様に、3つの[B]スイッチが全て点灯しているのがわかります。

MNL SaveMNL SaveはAutosaveとどこが違うのでしょうか。最初にファクトリー・リセットを行って始めからやり直してみましょう。 もし特別に保存しておきたいシーンがあれば、そのシーンをバックアップするまで、この操作を延期してください。 リセットを行う準備が整いましたら、1B + 2Bスイッチを同時に押して、セットアップ・モードに入ります。 MIDI画面へと進み、MODEL SELECTノブを回すと、RST FACT?が表示されます。

DECAY V. 2.00

CONTRASTTHRESH

MIDI Gate DisplayRST FACT?

CH 1

TAPノブを押したまま、MODEL SELECTノブを押します(「Are You Sure?」の表示が見えます)。 MODEL SELECTノブをもう一度押すと、確定します。 M9のリセットが実行された後、もう一度セットアップ・モードに入ります(1B + 2Bを押す)。Prefsの画面へ進み、2ノブを回して、シーンの下のMNL SAVE を選びます。

REL

1>2>3

DIM ON

TRUE BYP

Prefs ScenesDSP BYP

3>2>1

DIM OFF

POTS SCENE

ABS

MOMEN

MNL SAVE

AUTOSAVELATCH

POTS SCENE

Autosaveの記載箇所と同じ手順を繰り返します。 シーン・セレクト・モード(3A + TAP)へ入り、シーン2Aを選びます。次に全ての[B]スイッチを押して、シーンのサウンドを変更します。 もう一度シーン・セレクト・モードに入り、1Bを一旦選び、シーン・セレクト・モードにもう一度入り直し、シーン2Aをもう一度選びます。 ギターを弾いてみましょう。Reverse Delayが聴こえるはずです。

シーンの詳細

4•5

今度は、全ての[A]スイッチが点灯しているのがわかります。 シーン2Aには、先ほどの変更内容が反映されていません。 MNL Saveモードでは、一時的にシーンの内容を変更しても、シーンを選び直した時には、プログラムされた通りの状態を読み込みます。

シーンのコピーM9では、自分だけのカスタム・シーンを作成して、6つ全てのシーンのメモリーにシーン・データを保存することができます。 これ以降と、第1章で記載されているように、コンピュータにバックアップができる、4つのシーン・フォルダーがあります。 これにより、シーンを数に制限無く作成、保存することができるようになり、自分だけのM9のサウンド・ライブラリーを構築できます。

エフェクト・モデルを微調整して、好きな組み合わせを作成し始める頃には、 シーン・セットアップ・モードを理解しておきたくなるはずです。 このモードで、作成したシーンの保存を行います。 手順を一つずつ説明します。操作はとても簡単です。 シーンとして保存しておきたいエフェクトを最初に組み合わせてから、以下の手順で行います:

• 3A + TAPスイッチを同時に、数秒間踏み続けます。• LCDにシーン・セレクト・モードが一度表示され、続いてシーン・セットアップ・モードに変わ

ります。 LCDに「Save To:」が表示され、シーンの保存を行うことを示します。

AB B

AB

A TO CANCEL

SaveTo:

PRESS TAP

• 選択したエフェクト・スイッチを押して、保存先を選びます。

SAVE COMPLETED

• LCDに「Save Completed」が表示されます。最初のシーンの保存が実行されました。この方法でシーンを移動させたり、カスタマイズすることができます。 先ず保存したいシーンを選び、シーン・セットアップ・モードに入り、それをAまたはBの位置に保存します。

シーン・フォルダー前にも述べたように、M9にはそれぞれ6つのシーンで構成される4つのシーン・フォルダーが追加されました。合計で24個のシーン・メモリーが用意されています。 シーン・セレクト・モードでは、MODEL SELECTノブを回せば4 つのシーン・フォルダーの、どのシーンにもアクセスすることができます。

探しているシーン・フォルダーの番号が、LCDに表示されているときに、そのフォルダーの中のAまたはBのシーンを選ぶ場合は、それに対応するエフェクト・スイッチを押します。 シーン

シーンの詳細

4•6

の選択は2、3秒以内に行わないと、M9は時間切れとなり、事前のシーン・フォルダーに戻ります。 選択が終わる前に時間切れになったときは、もう一度MODEL SELECTノブを回し、シーンを選びます。 シーン・フォルダーのバックアップ/復元に関する詳細は、第1章とアペンディクスAをご覧ください。

エフェクトのコピ−エフェクトをコピーする主な目的は、今使っているエフェクトをそのままの内容で、エフェクトAまたはBの位置へコピーし、保存ができることです。 エフェクトに微調整を行っていたら凄く良い音ができた、しかしシーンの中の他のエフェクトの前、あるいは後ろに転送したい、という時に便利です。 これが簡単にできるのが、エフェクト・コピーです。 方法は次の通りです。FX 1A§のFilterエフェクト・グループからGrowlerを選びます:

• ギターを弾き、気に入った音になるようにパラメーターを調整します。

Growler

MIX

FILTER

0.84HZ

1BFREQ

PITCH

Q

• MODEL SELECTノブを長押しします。LCDに以下が表示されます:

Copy Effect:Select Destination

• 調整したGrowlerエフェクトの新しいコピー先として、FX [3A]フットスイッチを踏みます。

Copy Completed

• LCDには、「Copy Completed」が表示されます。その後、3Aの位置にGrowlerが表示されます。

Growler

MIX

FILTER

0.84HZ

3AFREQ

PITCH

Q

これで操作は終了です。 エフェクト・コピーをシーン内のエフェクトの組み替えに利用したり、特定のサウンドを同一シーン内に複製し、極端なものや変わったエフェクトの作成に使うことができます。

ルーパーの詳細

5•1

ルーパーの詳細M9のルーパーは、DL4 Stompbox Modelerに搭載されたルーパーと同様です。 標準スピードで最大28秒のモノラル録音が、ハーフ・スピードでは最大56秒のモノラル録音ができます。 ステレオのエフェクトを使っていても、ルーパーの再生音は常にモノラルになることに注意してください。

ルーパー & ライブ・ギターループを録音、再生中でも、現在使用中のシーンを使用することができます。 実際に、ループの再生中いつでも新しいシーンを選ぶことができます。 TAPスイッチを長押しして、Looperモードを抜けます。次は、通常通りにシーンを選び、エフェクトを調整します。

M9はMIDIメッセージに応えることができるため、MIDIのコントロール器機を設定してルーパーの操作を行うこともできます。M9のエフェクト用に6個のエフェクト・ユニットのスイッチをそのまま残すことも可能です。 これにより、Play」, 「Record」, 「Overdub」,「Half Speed や Reverse機能を使用している間でも、M9の3セットのAとBエフェクトのオン/オフ操作をいつでも行うことができます。

以下の表は、M9のLooper機能をMIDI経由でコントロールする際のMIDICC値をまとめたものです。 M9で使用するMIDIメッセーッジに関する詳細は、付録Aをご覧ください。

CC リファレンス表: ルーパー・コントロールM9フットスイッチ MIDI CC Looper Function

Record/Overdub 50 0 〜 63= オーバーダブ 64 〜 127= 録音Play/Stop 28 0 〜 63= 停止 64 〜 127= 再生Half Speed 36 ハーフ・スピード & ノーマル・スピードの切り替えReverse 85 Reverseオンとオフの切り替えUndo/Redo 82 Undo/Redoの有効化Play Once 80 Play Once機能の有効化Pre/Post(セットアップ・モードにて)

84 0 〜 63= プリ 64 〜 127= ポスト

Looper Control 86 0 〜 63= プログラムから抜ける 64 〜 127= プログラムに入る

エクスプレッション・ペダル・コントロール2•2 P.で紹介されたように、セットアップ・モードでエクスプレッション・ぺダルのかかととつま先側の値と割り当てが設定してあれば、ルーパー EQ、再生、オーバーダブのレベルの操作を、エクスプレッション・ペダルで行うことができます。 エクスプレッション・ペダルに関する詳細は、第3章をご覧ください。

ルーパーの詳細

5•2

LooperモードTAPスイッチを長押しして、Looperモードに入ります。 Looperモードでは、6つの[A]と[B]スイッチでルーパーを操作します。現在使用しているシーンを有効にしたままループの録音、再生が可能です。 以下がその詳細です:

12 3 4

5 6 7

1 LOOPER スイッチ – TAPスイッチを数秒間踏むとライトが赤く点灯し、2列のFX [A]と[B]スイッチでルーパーの様々な機能のコントロールが可能になったことを知らせます。 LDCに、LPR ONもまた短時間表示されます。現在使用中のシーンも有効となり、シーンの最初のエフェクトがLCDに表示されます。

2 RECORD/OVERDUB – ギター・ループを録音するときは、このスイッチを踏みます。ルーパーで最大28秒の録音が可能です。 もう一度このスイッチを踏むと、録音されたループが直ちに再生され、Overdubモードに入ります(LED が点滅します)。

オーバーダビング – 録音したループが1つあれば、いつでもそのループにさらに音を重ねてオーバーダブを行うことができます。 そのループを再生し、RECORD/OVERDUBスイッチを踏みます。 先に録音したギターのトラックに重ねて、新しいライブ・ギターが録音されます。

ルーパー・レベル – ループの再生、オーバーダブのレベルは、セットアップ・モードで設定したルーパー・レベルで決定します(2•2 P.をご覧ください)。 Levels PLAYは、録音したループのボリュームをライブ・ギターのボリュームに応じて調整することができます。 Levels Overdubは、ループをオーバーダブするときに、Overdubモードでループが毎回再生される音量を設定します。

例えば、もしLevels Overdubが80%に設定されている場合、Overdubモードでループが毎回再生されるたびに、音量はライブ・ギターに対して20%ずつ減少します。 音量を下げたくない場合は、Levels OVERDUBを100%に設定することができますが、音を重

ルーパーの詳細

5•3

ねすぎて音が歪んでしまうことがありますから注意してください。

EQ – セットアップ・モードでEQが設定されていれば、録音したループにEQをかけることができます。 HI CUTがOnの場合は、ループの高音域が少しカットされます。 対してLOW CUTがOnの場合は、 ループの低音域が少しカットされます。 HI CUTとLOW CUTの両方を同時に有効にさせることもできますし、オフにすることもできます。

3 PLAY/STOP – このスイッチでループの再生と停止を行います。 ループを再生中にRECORD/OVERDUBスイッチを踏むと、いつでも録音したループにライブ・ギターをオーバーダブさせることができます。

4 PLAY ONCE – このスイッチを踏むと、ループは1回だけ再生され、再生後に停止します。

5 UNDO/REDO – Overdubモードで行った最も新しい録音をキャンセルするときは、UNDOスイッチを踏みます。 それ以前の録音はそのまま残ります。 直前の操作のみがキャンセルされます。 UNDOスイッチをもう一度踏むと、最後のオーバーダブをやり直すことができます(V2.0の新機能)。

* 注意:ループをメモリーに保存することはできません。 現在使用しているループのみ保存されます。

6 HALF SPEED – 再生中にこのスイッチを踏むと、ループの再生速度が半分になります。 このスイッチをもう一度押すと、通常スピードに戻ります。 ハーフ・スピードでループを再生中にオーバーダブを録音したい場合は、 RECORDスイッチを踏んで演奏をするだけです。 この状態でハーフ・スピードから通常のスピードに戻すと、先に録音したトラックは、元々録音された状態として通常スピードで再生される一方、新たに録音したトラックは倍速になります。 * ヒント:ループ全体をHalf Speedモードで録音することで、ループ・タイムは2倍の56秒に

なります。

7 REVERSE – このスイッチを押すとループはリバースになり、逆方向で再生されます。 REVERSEは、通常スピードでもハーフ・スピードでも使用可能です。またREVERSE中でもオーバーダブが行えます。 リバース中にオーバーダブを行ってからREVERSEを抜けると、新たに録音したトラックは逆再生になります。元のトラックは録音時の通り通常の再生です。

PRE/POST – ルーパーのPRE/POST設定は、セットアップ・モードで行います。 調整する場合は、1B + 2B スイッチを同時に押してセットアップ・モードに入ります。次にLooper: Levels画面へと進みます。 LPR PREまたはPOSTの選択により、ループの再生を現在使用しているシーンの中のエフェクトの前(プリ)で行うか、後ろ(ポスト)で行うかが決定します。 PREに設定された場合、ループは現在使用中のエフェクトを通らずに再生されます。 POSTに設定された場合、 ループはシーンのエフェクトがかかった状態で再生されます。 2つの異なる設定を試し、違いを聴いてみてください。

ルーパーの詳細

5•4

ルーパー・チュートリアルルーパーを初めて使用される方のために、ここでM9のルーパーをライブ・ギターと共にどのように使うかの基本例をご紹介します。 ループの録音をはじめ、オーバーダブを1つか2つ追加する方法、Half SpeedとReverseの使い方を紹介します。

始める前に、Momen Sceneモードに入ります。 1B + 2Bを押してセットアップ・モードに入ります。Prefs/Scenes 画面へ進み、MOMEN SCENEが右下に表示されていることを確認します。 もしもこの表示がLATCH SCENEの場合は、下段右のノブ5を回し、MOMEN SCENEへ切り替えます。 次に1B + 2Bを押して、セットアップ・モードを抜けます。

シーン・セレクト・モード(3A + TAPを押す)へ入ると、 3つの縦列でA」 & 「B シーンがLCDに表示されているのが見えます。[A]または[B] スイッチのどちらかを踏んでシーンを選びます。 LCDにそのシーンの最初のエフェクト・モデルが表示されているのが見えます。

気に入った音になるまでギターを弾いてみます。 準備が整いましたら、TAPスイッチを長押しし、Looperモードへ入ります。TAPのライトが、赤く点灯しているのを確認します(点滅ではありません)。 以下の手順で行います:

• RECORDスイッチを踏んで録音をします。 ダウンビート(強拍)を正確に演奏すれば、ループの頭が確実にその一拍目から再生できます。 これは、ループを正確なリズムで再生させたいときに特に重要になります。

• 録音を終える最良のポイントに来ましたら、PLAYスイッチを踏みます。 これにより録音したばかりの新しいループが直ちに再生されます。 ループを数回聴いて、うまくつながっているかどうかを確認します。 うまく同期していなければ、STOPスイッチを押して新しく録音し直します。

• 録音したループに問題がなければ、次に何をオーバーダブしたいかを決めます。 再生モードでループを再生しながら、それに合わせて何回か演奏してみます。オーバーダブをする準備が整いましたら、OVERDUBスイッチを踏んで演奏を始めます。 終わりましたらSTOPスイッチを押します。 失敗したときは、UNDOを踏んで消去します。 REDOを踏んでやり直します。

• PLAYスイッチを踏んでループを聴いてみましょう。 最初に録音したギターと次に録音したギターが聴こえるはずです。 そのまま再生を聴きながら、HALF SPEEDスイッチを踏みます。 ループが通常の半分のスピードで、1オクターブ低く再生されます。 HALF SPEEDスイッチをもう一度踏むと、通常のスピードに戻ります。

• ループの再生を続けたまま、REVERSEスイッチを押します。 今度はループが逆再生になります。 一つの実験だと思ってください。再生はそのままで、今度はOVERDUBスイッチを踏んでみましょう。 ループが終わるまで演奏し、STOPスイッチを踏みます。

• REVERSEスイッチを踏み、次にPLAYスイッチを踏みます。 最初のループと1回目のオーバーダブが録音した通りに再生されますが、2回目のオーバーダブは逆再生になります。

これで使い方をいくつかご紹介できたと思います。 ご自身で色々な使い方を試してみてください。

付録A:リファレンス

A•1

付録A:リファレンスMIDI・コントロール

M9は、MIDIコントロール・チェンジとプログラム・チェンジ・メッセージの送受信が可能です。MIDIチャンネルは1から16の全てのチャンネル、およびOmniモードに対応し、設定はセットアップ・モードのMIDI画面から行うことができます。 MIDIインプリメンテーションには、ルーパー・コントロール、エフェクト・ユニットのオンとバイパスのメッセージ、タップ・テンポ、エクスプレッション・ペダルの CC(コントロール・チェンジ)とシーン選択のプログラム・チェンジ・メッセージが含まれています。 そのため、 MIDIコントローラーやコンピュータ・シーケンサでM9をコントロールすることも可能です。

最も一般的な使用法は、離れたMIDIコントローラーでM9のルーパーを操作することでしょう。それによりM9の6個のフットスイッチ全てを、個々のエフェクト・コントロールに使用することができるようになります。

5つの異なるエフェクト・グループから、各エフェクト・ユニットに対し個々のモデルの選択と割り当てを行うことはできませんが、3つのFXユニット全ての A」, 「Bのメモリーの位置に読み込まれている個々のエフェクトは、CCメッセージを介してかけたり、またはバイパスさせることができます。 この章のMIDI・リファレンス表は、現行のMIDI仕様を記載したものです。

ルーパー & エクスプレッション・ペダルM9フットスイッチ CC ルーパー機能

Record/Overdub 50 0 〜 63= オーバーダブ 64 〜 127= 録音Play/Stop 28 0 〜 63= 停止 64 〜 127= 再生Half Speed 36 ハーフ・スピード & ノーマル・スピードの切り替えReverse 85 Reverseオンとオフの切り替えUndo/Redo 82 Undo/Redoの有効化Play Once 80 Play Once機能の有効化Pre/Post(セットアップ・モードにて)

84 0 〜 63= プリ 64 〜 127= ポスト

ルーパー・コントロール 86 0 〜 63= プログラムから抜ける 64 〜 127= プログラムに入る

エクスプレッション・ペダル1 1 0 〜 127エクスプレッション・ペダル2 2 0 〜 127Tap Tempo 64 2タップでテンポを決定

付録A:リファレンス

A•2

エフェクトのオン/オフ切り替え

メモリー位置 CC FX Unit 1A 11 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

FX Unit 1B 12 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

FX Unit 2A 14 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

FX Unit 2B 15 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

FX Unit 3A 17 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

FX Unit 3B 18 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= オン

シーン選択 メモリー位置 プログラム・チェンジ・ナンバー シーン選択済み

シーン1A (フォルダー 1; 3) 0 (フォルダー 1); 12 (フォルダー 3) 1A (フォルダー 1); 1A (フォルダー 3)シーン1B (フォルダー 1; 3) 1 (フォルダー 1); 13 (フォルダー 3) 1B (フォルダー 1); 1B (フォルダー 3)シーン2A (フォルダー 1; 3) 2 (フォルダー 1); 14 (フォルダー 3) 2A (フォルダー 1); 2A (フォルダー 3)シーン2B (フォルダー 1; 3) 3 (フォルダー 1); 15 (フォルダー 3) 2B (フォルダー 1); 2B (フォルダー 3)シーン3A (フォルダー 1; 3) 4 (フォルダー 1); 16 (フォルダー 3) 3A (フォルダー 1); 3A (フォルダー 3)シーン3B (フォルダー 1; 3) 5 (フォルダー 1); 17 (フォルダー 3) 3B (フォルダー 1); 3B (フォルダー 3)

シーン1A (フォルダー 2; 4) 6 (フォルダー 2); 18 (フォルダー 4) 1A (フォルダー 2); 1A (フォルダー 4)シーン1B (フォルダー 2; 4) 7 (フォルダー 2); 19 (フォルダー 4) 1B (フォルダー 2); 1B (フォルダー 4)シーン2A (フォルダー 2; 4) 8 (フォルダー 2); 20 (フォルダー 4) 2A (フォルダー 2); 2A (フォルダー 4)シーン2B (フォルダー 2; 4) 9 (フォルダー 2); 21 (フォルダー 4) 2B (フォルダー 2); 2B (フォルダー 4)シーン3A (フォルダー 2; 4) 10 (フォルダー 2); 22 (フォルダー 4) 3A (フォルダー 2); 3A (フォルダー 4)シーン3B (フォルダー 2; 4) 11 (フォルダー 2); 23 (フォルダー 4) 3B (フォルダー 2); 3B (フォルダー 4)

付録A:リファレンス

A•3

BPM/ミリ秒

BPM 4分音符 8分音符 16分音符 4分3連符 8分3連符 32分音符80 750 375 187.5 500 250 9482 732 366 183 488 244 9184 714 357 178 476 238 8986 698 348 174 465 233 8788 682 341 170 455 227 8590 667 333 167 444 222 83

92 652 326 163 435 217 8294 638 319 159 426 213 8096 625 312 156 417 208 7898 612 306 153 408 204 77

100 600 300 150 400 200 75102 588 294 147 392 196 74104 577 288 144 385 192 72106 566 283 142 377 189 71108 555 277 139 370 185 69110 545 272 136 364 182 68112 536 268 134 357 179 67114 526 263 132 351 175 66116 517 259 129 345 172 65118 508 254 127 339 169 64120 500 250 125 333 167 63122 492 246 123 328 164 61124 484 242 121 323 161 60126 476 238 119 317 159 60128 469 234 117 312 156 59130 462 231 115 308 154 58132 455 227 113 303 152 57

付録A:リファレンス

A•4

各種CCコマンド

コマンド MIDI CC 全てバイパス + エフェクト・ループ

23 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= バイパスをキャンセル

全てバイパス - エフェクト・ループ

24 0 〜 63= バイパス 64 〜 127= バイパスをキャンセル

チューナー・モード 69 0 〜 63= プログラムから抜ける 64 〜 127= プログラムに入るルーパー・レベル — エクスプレッション・ペダルによる操作のみ –CC無し

付録B:ヒント

B•1

付録B:ヒントこの章では、作成したシーンの保存と呼び出しを最も良い方法で行うためのヒントと、ファームウエアのアップデート方法について順を追ってご紹介します。

第4章に記載されているように、 Autosave、または MNL Saveモードのどちらに設定するかによって、M9の動作が違ってくることに注意してください。 以下の例で、この2種類の違いに関して説明し、さらに寄せられたシーンの保存と呼び出しに関する質問にもお答えできればと考えています。

MIDIダンプMIDIダンプを使ってシーンを保存し、またM9に読み込む場合、AutosaveとMNL Saveは、M9にシーンが自動的に保存されるかどうかの影響を及ぼすことに注意してください。

例えば、作成した1つのシーンをDUMP SCNEコマンドを使って、MIDI経由でコンピュータへバックアップを行い、後にそのシーンをM9へ読み込むという場合、そのシーンの保存方法には以下のように2つの選択肢があります:

1. M9をAutosaveに設定する

• M9の保存先となるシーンの位置(シーン1A等)を選択してから、 MIDI経由でコンピュータからシステム・エクスクルーシブを送信します。 作成したシーンはシーン1Aに読み込まれ、自動的にその位置に保存されます。

2. M9をMNL Saveに設定する

• M9の保存先となるシーンの位置(シーン1A等)を選択してから、 MIDI経由でコンピュータからシステム・エクスクルーシブを送信します。 作成したシーンはシーン1Aに読み込まれますが、自動的にその位置に保存されることはありません。 保存を行う場合は、シーンが1Aの位置に読み込まれてから、すぐにシーン・セットアップ・モードに入り、シーンの保存を行います(4•4 P.参照)。

この例外となるのは、DUMP ALLまたはDUMP FLDRコマンドで、シーン・フォルダーをコンピュータへ保存して、これらのシーン・フォルダーをもう一度M9に読み込みたいという場合です。 この場合は、M9をMNL Saveモードに設定するのがベストです。 そうすると、MIDI経由でコンピュータからM9へシステム・エクスクルーシブを送信する際に、M9に全てのシーンが読み込まれ、自動的に保存されます。

付録B:ヒント

B•2

現在使用しているシーンの再呼び出しシーンの構成を変更してからシーン・セレクト・モードに入り、もう一度変更を加えたばかりの同じシーンを呼び出しても、その変更した内容は変わりません。

しかし、別のシーンを呼び出し、その後に前の変更を行ったシーンに戻った場合、MNL Save とAutosaveモードのどちらに設定してあるかによって以下のような違いが出ます:

• Autosaveモードの場合、M9は変更内容を全て留めます。 前に保存してあった設定は、最も新しく設定された内容に上書き保存されます。

• MNL Saveモードの場合、M9は変更内容を留めません。 その代わり、変更を加える前に保存されていた設定を呼び出します。

フラッシュ・メモリーのアップデート手順ここでM9のフラッシュ・メモリーのアップデート手順をご紹介します。 www.Line6.comへアクセスして、最新のM9ニュースをご覧ください。リリース間近の新しいファームウエア・アップデートに関する情報を入手することができます。

必要なもの:• コンピュータを接続するUSB経由MIDIインターフェイス(ドライバーがインストールさ

れていない場合は、最新のドライバーをインストールしてください)

• MIDIケーブル22本(またはMIDIケーブルの付属しているMIDIインターフェイス)

• Line 6 Monkeyアプリケーションの最新バージョン(コンピュータにインストール済みのこと)

手順:• MIDIインターフェイス経由でM9とコンピュータをMIDIケーブルで接続します。

• MIDIインターフェイス・ドライバーがインストールされていて、稼働していることを確認してください。

• Line 6 Monkeyアプリケーションを起動します。

• M9が接続された器機として確認できるはずです。

• Flash Memoryの項目を選びます。

• 青いボタンを押し、画面上の手順に従ってください。

• Line 6 Monkeyが最新のファームウエアをM9にインストールします。