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ユーザーズガイド UPS Network Management Card 2 AP9630, AP9631, AP9335T, AP9335TH, AP9810

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Page 1: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

ユーザーズガイド

UPS NetworkManagement Card 2

AP9630, AP9631,AP9335T, AP9335TH, AP9810

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Äàííîå ðóêîâîäñòâî íà ðóññêîì ÿçûêå èìååòñÿ íà ïðèëàãàåìîì êîìïàêò-äèñêå.

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1UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

はじめに

製品の説明機能

AP9630 Network Management Card の主な機能は次のとおりです。

• UPS の制御およびセルフテスト機能

• データとイベントログの作成

• PowerChute® Network Shutdown ユーティリティをサポート

• DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)または BOOTP(BOOTstrap Protocol)サーバーを使用して Network Management Card のネットワーク値(TCP/IP)を取得可能

• Remote Monitoring Service(RMS)をサポート

• イベントログ(Network Management Card のイベントログおよび Syslog)、電子メール、SNMP トラップによる通知機能の設定が可能。イベントの重要度やカテゴリに基づいて、単独イベント、複数イベントを通知設定できます。

• 環境設定済みの Network Management Card から未設定の Network Management Card(単独または複数)にユーザー環境設定(.ini)ファイルをバイナリファイルに変換せずにエクスポート可能

• 認証および暗号化のセキュリティプロトコルを選択可能

• InfraStruXure® Central または InfraStruXure Manager と通信を実行

AP9631 Network Management Card には、AP9630 Network Management Card の全機能に加えて次の機能があります。

• 2 箇所の USB ポート付き

• 次の接続に使用可能な、2 つのユニバーサル I/O ポートをサポート

- 温度センサまたは温度 /湿度センサ

- 2 つの入力接点と 1 つの出力リレーをサポートするリレー入力 / 出力コネクタ

下記に記載の Schneider Electric Network Management Card の2 つのモデルは IPv6 に対応し、下記の複数のオープン標準に対応したサポート対象のデバイスを Web ベースで管理する製品です。

- HTTP(Hypertext Transfer Protocol)- SSH(Secure SHell)

- SNMPv1、SNMPv3(Simple Network Management Protocol versions 1 および 3)

- HTTPS(セキュアソケットレイヤー上での Hypertext Transfer Protocol)

- FTP(ファイル転送プロトコル) - SCP(Secure CoPy)

- Telnet

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Network Management Card をインストールできるデバイス Network Management Card は、次の機器に接続できます。

• 拡張スロット内蔵の Smart-UPS® モデル、または Symmetra UPS(Symmetra® PX 250 またはSymmetra PX 500 UPS を除く)

• Expansion Chassis(AP9600)

• Triple Expansion Chassis(AP9604)

IPv4 の初期セットアップ

Network Management Card をネットワークで使用する前に、次の 2つの TCP/IP 設定を行う必要があります。

• Network Management Card の IP アドレス

• デフォルトゲートウェイの IP アドレス(ネットワークセグメントを使用しない場合のみ必要)

注意:ループバックアドレス(127.0.0.1)をデフォルトゲートウェイアドレスとして使用しないでください。このようにすると Network Management Card が無効になります。その場合は、シリアル接続を用いてログオンし、TCP/IP をデフォルト値にリセットする必要が生じます。

TCP/IP 設定については、 Network Management Card のユーティリティ CD に収録されている『インストールマニュアル』を参照してください。

DHCP サーバーを使用して Management Card の TCP/IP を設定する方法については、「TCP/IP 設定と通信設定」(71 ページ)を参照してください。

IPv6 の初期セットアップ

IPv6 ネットワークでは、ユーザーの要求に適応するフレキシブルな設定が実行できます。IPv6 の TCP/IP 設定については、Network Management Card の『インストールマニュアル』PDF を参照してください。 Network Management Card のユーティリティ CD、およびの Web サイト(www.apc.com)からご覧いただけます。

ネットワーク管理機能

以下のアプリケーションとユーティリティは、Network Management Card を通してネットワークに接続する UPS に対して使用することができます。

• PowerChute Network Shutdown - UPS に接続されたコンピュータに対し、リモートロケーションから無人でグレースフルシャットダウンの操作を実行できます。

• PowerNet® Management Information Base(MIB)および標準の MIB ブラウザ - SNMP SET と GET、および SNMP トラップを実行できます。

• InfraStruXure Central - 企業レベルの電源管理、およびエージェント、UPS、環境モニタに対する管理を実行できます。

• Device IP Configuration Wizard - ネットワークで 1 台または複数の Network Management Card の基本的な環境設定を実行できます。

• Security Wizard - Secure Sockets Layer(SSL)および関連のプロトコルと暗号化ルーチンを使用している場合、Network Management Card のセキュリティを高レベルにするために必要なコンポーネントを作成できます。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド2

Page 5: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

内部管理機能概要

UPS のステータスの表示や UPS および Network Management Card の管理には、Web インターフェイスまたはコマンドラインインターフェイスを使用します。SNMP を使用して UPS のステータスを監視することもできます。

内部ユーザーインターフェイスの詳細については、「Web インターフェイス」(31ページ) および 「コマンドラインインターフェイス」(8 ページ) を参照してください。Network Management Card への SNMP アクセスの仕組みについては、「SNMP」

(80 ページ)を参照してください。

ログオン時のアクセスの優先度

Network Management Card へのアクセスは、一度に 1人のユーザーに限られます。アクセスの優先度は、優先度が高い順に次のようになっています。

• Network Management Card に直接シリアル接続されているコンピュータから、ローカルでコマンドラインインターフェイスにアクセスする場合

• リモートコンピュータから、Telnet または SSH を使用してコマンドラインインターフェイスにアクセスする場合

• 直接または InfraStruXure Central 経由での Web アクセス

注意:SNMP には Write + および Write アクセスがあります。Write + のアクセス権限は 上位であり、他のユーザーがすでにログインしていてもログインできます。Write のアクセス権限は Web アクセスと同等です。

ユーザーアカウントの種類

Network Management Card には、3種類のアクセスレベル(管理者、デバイス専用ユーザー、読み取り専用ユーザー)があり、それぞれパスワードとユーザー名により保護されています。

• 管理者は、Web インターフェイスの全メニューとコマンドラインインターフェイスの全コマンドを使用できます。デフォルトのユーザー名とパスワードはともに「apc」です。

• デバイス専用ユーザーがアクセスできるのは以下に限られています。

- Web インターフェイスでは、[UPS] タブおよび [ログ ] タブの左側ナビゲーションメニューにある [ イベント ]、[データ ] 項目からアクセスできるイベントログとデータログ。イベントログとデータログではログを消去するためのボタンは表示されません。

- コマンドラインインターフェイスの場合でも、上述と同様の機能とオプションにアクセスできます。

デフォルトのユーザー名は「device」、デフォルトパスワードは「apc」です。

• 読み取り専用ユーザーのアクセスは以下のように制限されています。

- Web インターフェイスを通したアクセスに限られます。

- デバイス専用ユーザーと同じタブとメニューへのアクセスは可能ですが、設定変更、デバイスのコントロール、データの削除、またはファイル転送オプションの使用はできません。環境設定オプションへのリンクは表示されますが、無効になっています。イベントログとデータログではログを消去するためのボタンは表示されません。

デフォルトのユーザー名は「readonly,」、デフォルトのパスワードは「apc」です。

これらの 3 種のユーザーアカウントのユーザー名とパスワードの設定方法については、「ユーザーアクセスの設定」(67 ページ)を参照してください。

3UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 6: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

パスワードを忘れた場合パスワードを忘れた場合は、Network Management Card にシリアルポートを通して接続されているローカルコンピュータを使用して、コマンドラインインターフェイスにアクセスします。

1. ローカルコンピュータのシリアルポートを選択して、このポートを使用するサービスをすべて無効にします。

2. 付属のシリアルケーブル(部品番号 940-0299)の一端をコンピュータの選択したポートに、もう一端を Network Management Card の設定ポートに接続します。

3. 端末プログラム(HyperTerminal® など)を起動し、選択したポートの設定を 9600bps、データビット 8、パリティなし、ストップビット 1、フロー制御なしに変更します。

4. ENTER キーを押して(必要に応じて繰り返し押してください)、[User Name] プロンプトを表示します。[User Name] プロンプトを表示できない場合は、次を確認してください。

- このシリアルポートが他のアプリケーションによって使用されていないこと。

- 端末の設定が手順 3 の指定通りに正しく行われていること。

- 手順 2 で指定の適切なケーブルが使用されていること。

5. リセット ボタンを押します。ステータス LED がオレンジと緑の交互点滅になります。LED が点滅している間に再度リセットボタンを押して、ユーザー名とパスワードを一時的にデフォルト値に戻します。

6. [User Name] プロンプトを再表示するために ENTER キーを数回押します。そして、ユーザー名とパスワードとして、デフォルト値の「apc」を入力します([User Name] プロンプトの再表示後、ログオンに 30 秒以上かかった場合は、手順 5を繰り返してログオンしてください)。

7. コマンドラインインターフェイスで次のコマンドを使用して、その時点では「apc」になっている [User Name] と [Password] の値を変更します。

user -an yourAdministratorName

user -ap yourAdministratorPassword

例えば、管理者のユーザー名を「Admin」に変更したい場合は次のように入力します。

user -an Admin

8.「quit」または「exit」と入力してログオフし、シリアルケーブルの接続を外してある場合はすべて接続し直し、無効にしたサービスもすべて再起動します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド4

Page 7: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

前面パネル(AP9630)

機能

前面パネル(AP9631)

機能

項目 説明

1 シリアル設定ポート 初にネットワークの環境設定を行う時点で、またはコマンドラインインターフェイスにアクセスする際に、Network Management Card をローカルコンピュータに接続します。

2 10/100 Base-T コネクタ Network Management Card を Ethernet ネットワークに接続します。

3 リセットボタン 電源が入ったままで Network Management Card をリセットします。

4 リンク RX/TX(10/100)LED 「リンク RX/TX(10/100)LED」(7 ページ)を参照してください。

5 ステータス LED 「ステータス LED」(6 ページ)を参照してください。

項目 説明

1 USB ポート 今後のバージョンアップにて使用可能。

Smart Slot

ConfigReset

10/100

Network

A 963 Network Management Card 2P 0 dmp0

100a

Smart Slot

Universal I/O

ConfigReset

10/100

Network

A 963 Network Management Card 2P 1

1

2

USB

dmp0

099a

Universal I/O

5UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 8: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

LED の概要ステータス LED

ステータス LED には Network Management Card のステータスが表示されます。

2

3

センサポート 温度センサ、温度 / 湿度センサ、または入力接点 2箇所と出力リレー 1箇所をサポートするリレー入力 /出力コネクタを接続します。

4 10/100 Base-T コネクタ Network Management Card を Ethernet ネットワークに接続します。

5 リセットボタン 電源が入ったままで Network Management Card をリセットします。

6 シリアル設定ポート 初にネットワークの環境設定を行う時点で、またはコマンドラインインターフェイスにアクセスする際に、Network Management Card をローカルコンピュータに接続します。

7 リンク RX/TX(10/100)LED 「リンク RX/TX(10/100)LED」(7ページ)を参照してください。

7

8

ステータス LED 「ステータス LED」(6ページ)を参照してください。

状態 説明

消灯 次のいずれかの状況です。• Network Management Card が入力電源を受けていません。• Network Management Card が正常に動作していません。修理または交換が必要な可能性があります。カスタマサポートまでご連絡ください。「ワールドワイドカスタマサポート」(117 ページ)を参照してください。

緑の点灯 Network Management Card の TCP/IP 設定は有効です。

オレンジ色の点灯 Network Management Card でハードウェア障害が検出されました。カスタマサポートまでご連絡ください。「ワールドワイドカスタマサポート」(117ページ)を参照してください。

緑の点滅 Network Management Card の TCP/IP 設定が正しくありません。1

オレンジ色の点滅 Network Management Card は BOOTP リクエストを作成中です。1

緑とオレンジの交互点滅

LED がゆっくり点滅している場合、Network Management Card は DHCP2 リクエストを作成しています。1

LED が素早く点滅している場合、Network Management Card は起動中です。

1. BOOTP または DHCP サーバーを使用していない場合、Network Management Card の TCP/IP 設定を指定する方法については、Network Management Card の「インストールマニュアル」を参照してください。

「インストールマニュアル」は Network Management Card の「ユーティリティCD」 により PDF 形式で提供されています。

2. DHCP サーバーの使用方法については、「TCP/IP 設定と通信設定」(71 ページ)典 CP/IP 設定と通信設定ページ 73 を参照してください。

項目 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド6

Page 9: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

リンク RX/TX(10/100)LED

ステータス LED には Network Management Card のステータスが表示されます。

ウォッチドッグ機能概要

Network Management Card は、システム全体をカバーする内部ウォッチドッグ機構を利用し、内部障害の検出および予期せぬ信号の受信からの回復を行います。Network Management Cardが内部障害から回復するために再起動した場合、これは [ システム:ウォームスタート ] イベントとしてイベントログに入力されます。

ネットワークインターフェイスのウォッチドッグ機構

Network Management Card はネットワークへのアクセスを確保できるよう内部ウォッチドッグ機構を備えています。例えば、Network Management Card がネットワークトラフィックを受信しない状態が 9.5 分間続いた場合(SNMP のような直接送信、またはアドレス解決プロトコル[ARP] リクエスト)のような一斉送信のどちらの場合でも)、ネットワークインターフェイスに問題があると判断されカードが再起動されます。

ネットワークタイマのリセット

ネットワークトラフィックが 9.5 分間途絶えという理由だけで Network Management Card が再起動されないよう、Network Management Card は 4.5 分間隔でデフォルトゲートウェイへの通信を試みます。ゲートウェイが存在している限り、Network Management Card に応答があり、9.5 分間のタイマ枠がリセットされます。ゲートウェイがない場合やアプリケーションがゲートウェイを必要としない場合は、同一サブネット上に存在しネットワークで動作しているコンピュータの IP アドレスを指定してください。このコンピュータのネットワークトラフィックにより 9.5 分枠のタイマが定期的にリセットされ、Network Management Card が頻繁に再起動しないようになります。

状態 説明

消灯 以下のいずれか(ひとつまたは複数)の状況です。• Network Management Card が入力電源を受けていません。• Network Management Card とネットワークを接続しているケーブルが接続されていないか、あるいは故障しています。

• Network Management Card とネットワークを接続している機器に電源が入っていないか、あるいは正しく機能していません。

• Network Management Card 自体が正常に動作していません。修理または交換が必要な可能性があります。カスタマサポートまでご連絡ください。

「ワールドワイドカスタマサポート」(117 ページ)を参照してください。

緑の点灯 Network Management Card は毎秒 10 メガビット(Mbps)の速度で作動するネットワークに接続されています。

オレンジ色の点灯 Network Management Card は毎秒 10Mbps の速度で作動するネットワークに接続されています。

緑の点滅 Network Management Card は毎秒 10Mbps の速度でネットワークからデータパケットを送受信しています。

オレンジ色の点滅 Network Management Card は毎秒 100Mbps の速度でネットワークからデータパケットを送受信しています。

7UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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コマンドラインインターフェイス

ログオン方法概要

コマンドラインインターフェイスにアクセスするには、Network Management Card(NMC) と同じネットワーク上にあるコンピュータからローカル(シリアル)接続あるいはリモート

(Telnet または SSH)接続を使って行います。

ユーザー名とパスワードを、大文字と小文字を区別して入力します(デフォルトでは管理者用が「apc」と「apc」、デバイス専用ユーザー用が「device」と「apc」です)。読み取り専用ユーザーはコマンドラインインターフェイスにはアクセスできません。

ユーザー名やパスワードを思い出せない場合は、「パスワードを忘れた場合」(4ページ)を参照してください。

コマンドラインインターフェイスへのリモートアクセス

コマンドラインインターフェイスへのリモートアクセスは、Telnet または SSH を通して行います。デフォルトでは Telnet が有効になっています。SSH を有効にすると、Telnet は無効になります。

これらのアクセス手段を有効または無効にするには、Web インターフェイスを使用します。[ 管理 ] タブ、上部メニューバーの [ ネットワーク ]、および左側ナビゲーションメニューの [ コンソール ] の下の [ アクセス ] オプションの順に選択します。

Telnet による基本アクセス Telnet はユーザー名とパスワードによる基本的な認証セキュリティを提供しますが、暗号化による高度なセキュリティには対応していません。

Telnet を使用してコマンドラインインターフェイスにアクセスするには次の手順で行います。

1. NMC が取り付けられたコンピュータと同じネットワークにアクセスしているコンピュータから、コマンドプロンプトで「telnet」と入力し、その後 NMC の IP アドレス(例:NMC が Telnet ポートにデフォルトの 23 番ポートを使用している場合は

「telnet 139.225.6.133」)を入力して ENTER キーを押します。

NMC がデフォルト以外のポート番号を使用している場合(5000 から 32768)、Telnetクライアントによって、IP アドレス(または DNS 名)とポート番号の間にコロンまたはスペースを含める必要があります。(これは一般的に使用されるコマンドの場合です。ポート番号を指定できない Telnet コマンドもあります。また、Linux のタイプによっては他のコマンドが必要な場合があります。)

2. ユーザー名とパスワードを入力します(デフォルトでは管理者用が「apc」と「apc」、デバイス専用ユーザー用が「device」と「apc」です)。

SSH による高度なセキュリティアクセス Web インターフェイスに高度な SSL セキュリティを使用している場合は、SSH によりコマンドラインインターフェイスにアクセスします。SSH は、ユーザー名、パスワード、および伝送データを暗号化します。SSH と Telnet のどちらを使用してコマンドラインインターフェイスにアクセスしても、インターフェイス、ユーザーアカウント、およびユーザーアクセス権限は同じですが、SSH を使用する場合は、まずSSH を設定し、使用するコンピュータに SSH クライアントプログラムをインストールする必要があります。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド8

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コマンドラインインターフェイスへのローカルアクセス

ローカルでアクセスする場合は、Network Management Card のシリアルポートとローカルコンピュータをシリアルケーブルで接続し、コマンドラインインターフェイスにアクセスします。

1. コンピュータでシリアルポートを選択して、このポートを使用するサービスを無効にします。

2. 付属のシリアルケーブル(部品番号 940-0299)を、コンピュータの選択したポートから NMC の設定ポートに接続します。

3. 端末プログラム(HyperTerminal など)を起動し、選択したポートの設定を 9600 bps、データビット 8、パリティなし、ストップビット 1、フロー制御なしに変更します。

4. ENTER キーを押します。プロンプトが表示されたらユーザー名とパスワードを入力します。

メイン画面メイン画面の例

下記は Network Management Card(NMC)のコマンドラインインターフェイスにログオンしたときに表示される画面の一例です。

情報およびステータスフィールド

メイン画面の情報フィールド

• American Power Conversion オペレーティングシステム(AOS)とアプリケーション(APP)のファームウェアバージョンを表わす 2 つのフィールドがあります。アプリケーションファームウェアの名前からこの NMC を通してネットワークに接続されているデバイスを識別します。上記の例では、NMC は Symmetra UPS 用のアプリケーションファームウェアを使用しています。

Network Management Card AOS vx.x.x

Symmetra APP vx.x.x

• NMC のシステム名、担当者、設置場所を表す 3 つのフィールドがあります。(これらの値を設定するには、Web インターフェイスで、[ 管理 ] タブ、上部メニューバーの[ 全般 ]、左側ナビゲーションメニューの [ID] の順に選択してください。)

名前 : Test Lab

連絡先 : Don Adams

場所 : Building 3

American Power Conversion Network Management Card AOS vx.x.x (c)Copyright 2010 All Rights Reserved Symmetra APP vx.x.x -------------------------------------------------------------------------- Name :Test Lab Date : 10/30/2010 Contact :Don Adams Time : 5:58:30 Location :Building 3 User :Administrator Up Time :0 Days, 21 Hours, 21 Minutes Stat :P+ N+ A+

APC>

9UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 12: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

•[Up Time]フィールドには、NMC が起動してから、またはリセットされてからの動作時間が表示されます。

Up Time: 0 Days 21 Hours 21 Minutes

• ログオンした日時は日付と時刻のフィールドにそれぞれ表示されます。

Date : 10/30/2009

Time : 5:58:30

• [User] フィールドには、[Administrator] あるいは [Device Manager] のどちらのアカウントでログオンしているかが表示されます。([Read Only User] アカウントではコマンドラインインターフェイスにはアクセスできません。)デバイスマネージャ(Web インターフェイスでのデバイス専用ユーザーと同様)としてログオンした場合は、イベントログへのアクセス、一部の UPS 設定および発生中のアラーム数の参照が可能です。

User : Administrator

メイン画面のステータスフィールド

• [Stat] フィールドには NMC のステータスが表示されます。中央のステータスの値は、

IPv4、IPv6 またはその両方を使用している場合に応じて表示が異なります。詳細は

2 番目の表をご覧ください。

Stat : P+ N+ A+

[P+] が表示されていない場合にはカスタマサポートまでご連絡ください。 「ワー

ルドワイドカスタマサポート」(117 ページ)を参照してください。

注意: UPS のステータスを表示するには、ups -stと入力します。

P+ オペレーティングシステム(AOS)は正常に稼動しています。

IPv4のみ

IPv4のみ

IPv4 および IPv6* 説明

N+ N6+ N4+ N6+ ネットワークが正常に機能しています。

N? N6? N4? N6? BOOTP リクエストサイクルの処理中です。

N- N6- N4- N6- NMC はネットワークへの接続に失敗しました。

N! N6! N4! N6! NMC の IP アドレスは別のデバイスにより使用されています。

* N4 と N6 の値は互いに異なる場合があります。例えば、N4- N6+ という値になる場合があります。

A+ アプリケーションは正常に機能しています。

A- アプリケーションでチェックサムのエラーが発生しました。

A? アプリケーションの初期化中です。

A! アプリケーションと AOS に互換性がありません。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド10

Page 13: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

コマンドラインインターフェイスの使用方法概要

コマンドラインインターフェイスでは、UPS とその Network Management Card(NMC)のネットワーク環境設定や管理を実施するためのオプションが提供されます。

コマンドの入力方法

コマンドラインインターフェイスで NMC の環境設定のためのコマンドを使用します。コマンドを使用するには、まず該当のコマンドを入力し、次に ENTER キーを押します。コマンドと引数は、小文字、大文字、または両方の組み合わせのいずれも有効です。オプションには大文字と小文字の区別があります。

コマンドラインインターフェイスではまた、以下も実行できます。

•「?」と入力して ENTER キーを押すと、ユーザーのアカウントタイプに基づいて利用可能なコマンドの一覧が表示されます。

特定のコマンドの意味とシンタックスを確認するには、該当のコマンド、スペース(英字スペース 1 つ分)の順に入力し、次に「?」あるいは「help」と入力します。例えば、RADIUS の環境設定オプションを表示する場合には次のように入力します。radius ? またはradius help

• 上向き矢印キーを押すと、セッションでいちばん 後に使用したコマンドを表示できます。上向きと下向きの矢印キーを使用して、 近使用した 10 個までのコマンドの一覧をスクロールできます。

• コマンドラインにコマンドを1字以上入力し始めてから TAB キーを押すと、入力した文字列に相当する有効なコマンドの一覧をスクロールできます。

• ups -stと入力すると、UPS のステータスを表示できます。

•「exit」または「quit」と入力すると、コマンドラインインターフェイスとの接続を解除できます。

コマンドシンタックス

項目 説明

- オプションの前にはハイフンが必要です。

< > オプションの定義は山括弧で囲みます。例えば次のようになります。 -dp <device password>

[ ] コマンドで複数のオプションが受け入れられる場合、またはオプションで互いに排反する引数が受け入れられる場合、これらの値は角括弧で囲んで入力します。

| 角括弧または山括弧の中では、入力項目が相互に排反するパラータであることを表すにはこの縦線文字を使用して区切ります。括弧内に指定したパラメータのうちのどれかを使用しなければなりません。

11UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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シンタックスの例

複数のオプションをサポートするコマンド:

user [-an <admin name>] [-ap <admin password>]

本例のように、「user」コマンドは、管理者のユーザー名を定義する「-an」のオプションと管理者のパスワードを定義する「-ap」のオプションを受けつけます。ここで管理者のユーザー名とパスワードを「XYZ」に変更したい場合は、

1.「user」と入力し、続いてオプション、引数「XYZ」の順に入力します。 user -ap XYZ

2. 初のコマンドが正しく実行されたら、「user」と入力し、続いて 2 番目のオプション、引数「XYZ」の順に入力します。 user -an XYZ

相互に排反する引数がオプションで受け入れられるコマンド:

alarmcount -p [all | warning | critical]

本例のように、「-p」のオプションには、「all」、「warning」、または「critical」の 3 つの値のみを指定できます。例えば、発生中の重大なアラームを表示したい場合、次のように入力します。 alarmcount -p critical

括弧内に指定されている引数以外の引数を入力すると、コマンドは正しく実行されません。

コマンド応答コードコマンド応答コードを使用すると、エラーメッセージとの照合を行う必要なしにスクリプト動作内のエラーを確実に検出することができます。

コマンドラインインターフェイスにはすべてのコマンド動作が次の形式で表示されます。

E [0-9][0-9][0-9]:エラーメッセージ

コード エラーメッセージ

E000 Success(成功)

E001 Successfully Issued(正常に発行)

E002 Reboot required for change to take effect(変更を有効にするには再起動が必要)

E100 Command failed(コマンドエラー)

E101 Command not found(コマンドなし)

E102 Parameter Error(パラメータエラー)

E103 Command Line Error(コマンドラインエラー)

E104 User Level Denial(ユーザー権限なし)

E105 Command Prefill(コマンドプレフィル)

E106 Data Not Available(データ使用不可)

E107 Serial communication with the UPS has been lost(UPS とのシリアル通信消失)

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド12

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コマンドの説明注意:下記のコマンドとオプションが使用できるかでどうかは、UPS デバイスの間で異なります。

?

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: 操作者のアカウントの種類に基づき、コマンドラインインターフェイスで利用できるコマンドの一覧を表示できます。特定のコマンドのヘルプ情報を表示するには、該当のコマンド、疑問符の順に入力します。

例: [alarmcount] コマンドでのオプションの一覧を表示する場合、次のように入力します。alarmcount ?

about

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: ハードウェアとソフトウェアの情報を表示できます。これらの情報はトラブルシューティングにおいて役立ちます。またファームウェアのバージョンを確認し、の Web サイトからアップデートをダウンロードする必要があるかどうかもチェックできます。

alarmcount

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明:

例: 発生中の警告アラームをすべて表示する場合、次のように入力します。alarmcount -p warning

オプション 引数 説明

-p all NMC により報告されている発生中のアラームの数を参照できます。各アラームの情報はイベントログに記録されています。

warning 発生中の警告アラームの数を参照できます。

critical 発生中の重大なアラームの数を参照できます。

13UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 16: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

boot

アクセス: 管理者のみ

説明: NMC で IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのネットワーク設定をどのように取得するかを定義します。その後、BOOTP または DHCP サーバーの設定を行います。

例: DHCP サーバーを使用してネットワーク設定を取得するには、次の手順で行います。

1.「boot -b dhcp」と入力します。

2. DHCP サーバーから APC Cookie を取得する要件を有効にするには、次のように入力します。boot -c enable

cd

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: NMC のディレクトリ構造内のフォルダに移動できます。

例 1: ssh フォルダに移動してSSHセキュリティ証明書がNMCにアップロードされているかを確認するには、次の手順で行います。

1.「cd ssh」と入力して、ENTER キーを押します。

2.「dir」と入力してから ENTER キーを押すと、SSH フォルダ内のファイルが一覧表示されます。

例 2: メインディレクトリフォルダに戻るには次を入力します。cd ..

オプション 引数 説明

-b< ブートモード >

dhcp | bootp | manual

NMC の電源投入、リセット、再起動の各時点での TCP/IP 設定を定義します。それぞれのブートモードについては「TCP/IP設定と通信設定」(71 ページ)を参照してください。

-c enable | disable dhcp のブートモードのみ。DHCP サーバーから APC Cookie を取得する要件を有効または無効にします。

通常、次の 3 つの設定値は変更の必要はありません。 -v <vendor class>:APC-i <client id>:ネットワーク上で一意のものとして認識可能な、NMC の MAC アドレス-u <user class>:アプリケーションファームウェアモジュールの名前

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド14

Page 17: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

cfgshutdn

アクセス: 管理者のみ、デバイス専用ユーザー

説明: シャットダウンパラメータを設定します。この設定によって、[UPS シャットダウン待機時間 ]、[UPS 復帰待機時間 ]、[UPS バッテリ残量低下持続時間 ]、[UPS スリープ時間 ]、および [UPS 小復帰ランタイム ] を表示して、設定することができるようになります。

注意:これらのオプションは、一部の UPS デバイスでは使用できません。

オプション 引数 説明

-all この UPS の適用可能なシャットダウンパラメータをすべて表示します。

-sd 000 | 090 | 180 | 270 | 360 | 450 | 540 | 630

シャットダウン待機時間を秒数単位で設定します。

-lo 02 | 05 | 08 | 11 | 14 | 17 | 20 | 23

バッテリ残量低下持続時間を分数単位で設定します。

-rd 000 | 060 | 120 | 180 | 240 | 300 | 360 | 420

UPS 復帰待機時間、すなわち、UPS が再度オンになるまでの待機時間を秒数単位で設定します。

-rrt 0–3600 小復帰ランタイムを秒数単位で設定します。すなわち、負荷機器をサポートするバッテリのランタイムは、UPS が再度オンになる前にこの値に達していなければなりません。

-sl 0.0–359.9 スリープ時間を時間数単位で設定します。この引数は、0.0 と 359.9 との間の任意の数にすることができます。

-rsc 00 | 15 | 30 | 45 | 60 | 75 | 90

バッテリの 小残量を、全容量に対する充電パーセンテージで設定します。

15UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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cfgpower

アクセス: 管理者のみ、デバイス専用ユーザー

説明: 電源パラメータを設定します。この設定によって、切り換え電圧、感度、出力電圧を表示して、設定することができます。

注意:これらのオプション一部の UPS デバイスでは使用できません。

console

アクセス: 管理者のみ

説明: ユーザーがコマンドラインインターフェイスにアクセスする際に、デフォルト設定で有効になっている Telnet を使用するか、あるいはユーザー名、パスワード、データを暗号化して保護する Secure SHell(SSH)を使用するかを指定します。Telnet または SSH のポート設定は、セキュリティを強化するために変更することもできます。その他に、コマンドラインインターフェイスへのネットワークアクセスを無効にすることも可能です。

オプション 引数これらの値は異なるデバイスでは変わる可能性があります。

説明

-all この UPS の適用可能な電源パラメータをすべて表示します。

-l 97–106 低切り替え電圧を VAC 単位で設定します。

-h 127–136 高切り替え電圧を VAC 単位で設定します。

-ov 100 | 120 | 110 | 出力電圧を VAC 単位で設定します。

-s Normal | Reduced | Low

3 つの引数のうちの 1 つを使用して感度を設定します。

-bu 127 | 130 | 133 | 136 | 139 | 142 | 145 | 148

バイパス上限電圧を VAC 単位で設定します。電圧がこの値を超えて上昇すると、デバイスはバイバスに切り替ります。

-bl 086 | 088 | 090 | 092 | 094 | 096 | 098 | 100

バイパス下限電圧を VAC 単位で設定します。電圧がこの値を超えて下降すると、デバイスはバイバスに切り替ります。

オプション 引数 説明

-S disable | telnet | ssh コマンドラインインターフェイスへのアクセスを設定するか、または disableコマンドを使用してアクセスを防止します。SSH を有効にすると、SCP が有効に、そして Telnet が無効になります。

-pt <telnet ポート番号 > NMC と通信するための Telnet ポートを定義します(デフォルトでは 23 番ポート)。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド16

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例 1: コマンドラインインターフェイスへの SSH アクセスを有効にするには、次のように入力します。console -S ssh

例 2: Telnet ポートを 5000 番に変更するには、次のように入力します。console -pt 5000

date

アクセス: 管理者のみ

定義: NMC で使用する日付を設定します。

NMC での日付と時刻を定義する NTP サーバーを設定します。詳しくは「日付と時刻の設定」(92 ページ)を参照してください。

例 1: 「yyyy-mm-dd」形式で日付を表示するには、次のように入力します。date -f yyyy-mm-dd

例 2: 上述の形式を用いて 30.10.2009 の日付を指定するには次のように入力します。date -d “2009-10-30”

例 3: 5:21:03 p.m. の時刻を指定するには次のように入力します。date -t 17:21:03

-ps <SSH ポート番号 > NMC と通信するための SSH ポートを定義します(デフォルトでは 22 番ポート)。

-b 2400 | 9600 | 19200 | 38400

シリアルポート接続の速度を設定します(デフォルトでは9600 bps)。

オプション 引数 説明

-d <「日付文字列」> 現在の日付を設定します。「date -f」コマンドで指定されている日付形式から選びます。

-t <00:00:00> 現在の時刻を、時:分:秒で設定します。24 時間形式を使用します。

-f mm/dd/yy | dd.mm.yyyy | mmm-dd-yy | dd-mmm-yy | yyyy-mm-dd

このユーザーインターフェイスで表示されるすべての日付の形式を指定します。個々の「m」(月)、「d」(日)、「y」

(年)はそれぞれ一桁に相当します。日付または月名が一桁の場合、前にゼロをつけて表示されます。

-z <時間帯オフセット > グリニッジ標準時 GMT との差を設定して、お住まいの地域の時間帯を指定します。これにより、異なる時間帯の地域の他のユーザーとの同期を行うことができます。

オプション 引数 説明

17UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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delete

アクセス: 管理者のみ

説明: ファイルシステム内のファイルを削除します。(イベントログを削除するには、「eventlog」、19 ページのはじめを参照してください。)

例: ファイルを削除するには:

1. ファイルを含むフォルダに移動します。例えば、logsフォルダに移動するには、次のように入力します。cd logs

2. logs フォルダ内のファイルを参照するには次のように入力します。dir

3. 次のように入力します。 delete <ファイル名 >

detstatus

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: UPS の詳細ステータスを表示します。「ups」(26 ページ)の -st オプションも参照してください。

dir

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: NMC に保存されているファイルやフォルダを表示します。

引数 説明

< ファイル名 > 削除するファイルの名前を入力します。

オプション 引数 説明

-all この UPS の適用可能なステータス情報をすべて表示します。

-rt ランタイムの残り時間、時間数と分数。

-ss UPS ステータス概要:オンライン、バッテリ運転、その他。

-soc UPS バッテリの残量、全容量に対する充電パーセンテージとして。

-om 出力測定値:電圧、周波数、ワット %、VA%、電流。

-im 入力測定値:電圧と周波数。

-bat バッテリ電圧。

-tmp UPS の内部温度。

-dg 診断テスト結果:セルフテスト結果および日付、較正結果および日付。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド18

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dns

アクセス: 管理者

説明: DNS 設定を手動で実行します。

eventlog

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: イベントログを呼び出した日付と時刻、UPS のステータス、NMC に接続されているセンサのステータスを参照できます。直近のデバイスイベントおよびそれらが発生した日付と時刻も参照できます。イベントログ内のナビゲートは以下のキー操作で行います。

exit

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: コマンドラインインターフェイスセッションを終了します。

パラメータ 引数 説明

-OM enable | disable 手動設定した DNS を上書きします。

-p < プライマリ DNS サーバー > プライマリ DNS サーバーを設定します。

-s < セカンダリ DNS サーバー > セカンダリ DNS サーバーを設定します。

-d < ドメイン名 > ドメイン名を設定します。

-n <IPv6 のドメイン名 > IPv6 のドメイン名を設定します。

-h < ホスト名 > ホスト名を設定します。

キー 説明

ESC イベントログを閉じてコマンドラインインターフェイスに戻ります。

ENTER ログ表示を更新します。このコマンドで、 後にイベントログを呼び出した時点以降に入力されたイベントを表示します。

スペースバー

イベントログの次のページに進みます。

B イベントログの前のページに戻ります。このコマンドはイベントログのメインページでは利用できません。

D イベントログを削除します。表示されるプロンプトに従って削除を確定またはキャンセルしてください。消去したイベントは復旧できません。

19UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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format

アクセス: 管理者のみ

説明: NMC のファイルシステムを再フォーマットして、セキュリティ証明書、暗号化キー、環境設定、イベントログとデータログをすべて消去します。このコマンドは、十分注意して使用してください。

注意:NMC をリセットしてデフォルトの環境設定に戻すには、resetToDefコマンドを使用します。

ftp

アクセス: 管理者のみ

説明: FTP サーバーへのアクセスを有効または無効にします。またセキュリティを強化するために、ポート番号を 5001 ~ 32768 の間の使用していない番号に設定することができます。

例: TCP/IP ポートを 5001 番ポートに変更するには、次のように入力します。ftp -p 5001

help

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: 操作者のアカウントの種類に基づき、コマンドラインインターフェイスで利用できるコマンドの一覧を表示できます。特定のコマンドのヘルプ情報を表示するには、該当のコマンド、「help」コマンドの順に入力します。

例 1: デバイス専用ユーザーとしてログオンした者に許可されているコマンドの一覧を表示するには次のように入力します。help

例 2: [alarmcount] コマンドでのオプションの一覧を表示する場合、次のように入力します。alarmcount help

netstat

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: ネットワークとアクティブな IPv4/IPv6 全アドレスのステータスを表示します。

オプション 引数 説明

-p < ポート番号 > FTP サーバーが NMC と通信するために使用する TCP/IP ポートを定義します(デフォルトでは 21 番ポート)。FTP サーバーは、ここで指定するポートと、それより1つ下の番号のポートの両方を使用します。

-S enable | disable FTP サーバーへのアクセスを設定します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド20

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ntp

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: ネットワークタイムプロトコルパラメータを表示および設定します。

例 1: 手動設定の上書きを有効にするには、次のように入力します。ntp -OM enable

例 2: プライマリ NTP サーバーを指定するには、次のように入力します。ntp -p 150.250.6.10

ping

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明 IP アドレスまたは DNS 名で指定してあるデバイスからネットワークへの接続が確立されているかどうかを判断できます。アドレスに対して 4 回のクエリが行われます。

例: IP アドレスが「150.250.6.10」のデバイスがネットワークに接続されているかを確認するには、次のように入力します。ping 150.250.6.10

portspeed

アクセス: 管理者

説明:

例: TCP/IP ポートでの通信を、100 Mbp での半二重通信方式(一度に一方向のみの通信)に設定するには、次のように入力します。portspeed -s 100H

オプション 引数 説明

-OM enable | disable 手動設定を上書きします。

-p < プライマリ NTP サーバー >

プライマリサーバーを指定します。

-s < セカンダリ NTP サーバー >

セカンダリサーバーを指定します。

引数 説明

<IP アドレスまたは DNS 名 > IP アドレス(xxx.xxx.xxx.xxx の形式で)または DNS サーバー内で定義されている DNS 名を入力します。

オプション 引数 説明

-s auto | 10H | 10F | 100H | 100F

イーサネットポートの通信速度を定義します。「auto」コマンドでは、イーサネットデバイスができるけ速い速度を使用できるようネゴシエートすることを可能にします。ポート速度設定の詳細については「ポート速度」(75 ページ)を参照してください。

21UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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prompt

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: コマンドラインインターフェイスのプロンプトに、現在ログインされているユーザーのアカウントの種類を含めるか除外するかを指定します。この設定の変更は、全ユーザーに許可されています。設定が変更された場合、変更内容はすべてのユーザーアカウントに反映されます。

例: 現在ログオンされているユーザーのアカウントの種類をコマンドラインインターフェイスのプロンプトに含めるには、次のように入力します。prompt -s long

quit

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: コマンドラインインターフェイスセッションを終了します(exit コマンドと同様の働きをします)

radius

アクセス: 管理者のみ

説明: このコマンドでは、既存の RADIUS 設定を表示する、RADIUS 認証を有効 / 無効に設定する、さらに 2 台までの RADIUS サーバーの基本的な認証パラメータを設定するタスクを実行できます。

RADIUS サーバーの環境設定方法の概要と、サポートされている RADIUS サーバーの一覧については、「RADIUS サーバーの環境設定」(69 ページ)を参照してください。

RADIUS サーバーのこの他の認証パラメータには、NMC の Web ンターフェイスからアクセスできます。詳細については、「RADIUS」(68 ページ)を参照してください。

RADIUS サーバーの詳しい環境設定手順については、『セキュリティハンドブック』を参照してください。Network Management Card のユーティリティ CD またはのWeb サイト(www.apc.com)からご覧いただけます。

オプション 引数 説明

-s long プロンプトには現在ログオンされているユーザーのアカウントの種類が含まれます。

short デフォルトではこの設定になっています。プロンプトは、APC>

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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例 1:

NMC の既存の RADIUS 設定を表示するには、「radius」と入力し、ENTER キーを押します。

例 2:RADIUS 認証とローカル認証を有効にするには、次のように入力します。radius -a radiusLocal

例 3: セカンダリ RADIUS サーバーでタイムアウトになるまでの応答待ち時間を 10 秒に設定するには、次のように入力します。radius -t2 10

reboot

アクセス:管理者

説明:NMC のインターフェイスを再起動できます。

オプション 引数 説明

-a local | radiusLocal | radius

RADIUS 認証を設定します。

local - RADIUS は無効になり、ローカル認証が有効になります。

radiusLocal - RADIUS、次にローカル認証の順になります。RADIUS とローカル認証が有効になります。RADIUS サーバーからの認証が 初に要求されます。RADIUS サーバーからの応答がない場合、ローカル認証が使用されます。

radius - RADIUS が有効になり、ローカル認証は無効になります。

-p1-p2

< サーバー IP> プライマリまたはセカンダリ RADIUS サーバーのサーバー名または IP アドレスです。

注意: RADIUS サーバーは、デフォルトでは 1812 番ポートを使用してユーザー認証を行います。別のポートを使用するには、RADIUS サーバー名または IP アドレスの 後にコロンを追加し、その後に新しいポート番号を入力します。

-s1-s2

< サーバーシークレット >

プライマリまたはセカンダリ RADIUS サーバーと NMC 間の共有のシークレットです。

-t1-t2

< サーバータイムアウト >

NMC でプライマリまたはセカンダリ RADIUS サーバーからの応答を待つときの待機時間(単位は秒)です。

23UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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resetToDef

アクセス: 管理者のみ

説明: 全パラメータをデフォルト値にリセットします。

例: TCP/IP 設定を除き、NMC の環境設定への全変更をリセットするには、次のように入力します。resetToDef -p keepip

snmp、snmpv3

アクセス: 管理者のみ

説明: SNMP 1 または SNMP 3 を有効または無効にします。

例: SNMP のバージョン 1 を有効にするには、次のように入力します。snmp -S enable

system

アクセス: 管理者のみ

説明: システム名、連絡先、システムの設置場所、動作可能時間、日時、ログオン中のユーザー、詳細なシステムステータス(P、N、A、「メイン画面のステータスフィールド」を参照)を表示します。

例 1: デバイスの設置場所を「Test Lab」と設定するには、次のように入力します。system -l “Test Lab”

例 2: システム名を「Don Adams」と設定するには、次のように入力します。system -n “Don Adams”

オプション 引数 説明

-p all | keepip イベントアクション、デバイス設定を含む環境設定への全変更をリセットできます。また、TCP/IP の環境設定をリセットすることもできます。

オプション 引数 説明

-S enable | disable SNMP の各バージョン(1 または 3)を有効にする、または表示します。

オプション 引数 説明

-n < システム名 > デバイス名、デバイスの責任者名、さらにデバイスの物理的な設置場所を定義します。 注意:(一語ではなく)複数の語を用いて値を定義する場合は、該当の値を引用符で囲んでください。これらの値は InfraStruXure Central および NMC の SNMP エージェントでも使用されます。

-c < システム担当者の連絡先 >

-l < システムの設置場所 >

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド24

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tcpip

アクセス: 管理者のみ

説明: NMC での以下のネットワーク値を表示および手動で設定します。

例 1: NMC のネットワーク設定を表示するには、「tcpip」と入力し、ENTER キーを押します。

例 2: NMC の IP アドレスを「150.250.6.10」に手動で設定するには、次のように入力します。tcpip -i 150.250.6.10

tcpip6

アクセス: 管理者のみ

説明: IPv6 を有効にし、NMC での以下のネットワーク値を表示および手動で設定します。

例 1: NMC のネットワーク設定を表示するには、「tcpip6」と入力し、ENTER キーを押します。

例 2: NMC に IPv6 アドレス 2001:0:0:0:0:FFD3:0:57ab を手動で設定するには、次のように入力します。tcpip -i 2001:0:0:0:0:FFD3:0:57ab

オプション 引数 説明

-S enable | disable TCP/IP を有効または無効にします。

-i <IP アドレス > NMC の IP アドレスを「xxx.xxx.xxx.xxx」の形式で入力します。

-s < サブネットマスク > NMC のサブネットマスクを入力します。

-g < ゲートウェイ > デフォルトゲートウェイの IP アドレスを入力します。ループバックアドレス(127.0.0.1)をデフォルトゲートウェイアドレスとして使用しないでください。

-d < ドメイン名 > DNS サーバー内で設定されている DNS 名を入力します。

-h < ホスト名 > NMC で使用するホスト名を入力します。

オプション 引数 説明

-S enable | disable IPv6 を有効または無効にします。

-man enable | disable NMC の IPv6 アドレスを手動で入力できるようにします。

-auto enable | disable NMC の IPv6 アドレス自動設定を有効にします。

-i <IPv6 アドレス > NMC の IPv6 アドレスを設定します。

-g <IPv6 ゲートウェイ > デフォルトゲートウェイの IPv6 アドレスを設定します。

-d6 router | statefull | stateless | never

DHCPv6 のモードをルータ制御のパラメータ、ステートフル(アドレスとその他の情報について、ステータスを保持)、ステートレス(アドレス以外の情報のステータスは保持されない)、なし(never)に設定します。

25UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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uio

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: このコマンドは、Dry Contact I/O Accessory(AP9810)を接続した AP9631 タイプのNetwork Management Card 2 で使用できます。

例 1: 出力接点を開くには、次のように入力します。 uio -rc 2 open

例 2: ポート番号 2 のユニバーサル I/O ポートに取り付けられた Dry Contact I/O Accessory に接続され

た装置の状態を表示するには、次のように入力します。

uio -st 2

ups

注意:一部の ups オプションは、UPS のモデルに依存しています。すべての設定が、ups コマンドの全オプションに対応しているわけではありません。

アクセス: 管理者、デバイス専用ユーザー

説明: UPS を制御しステータス情報を表示します。

オプション 引数 説明

-rc <UIO port #> open | close 接続された出力の状態の変更および、UIO(ユニバーサル I/O)のポート番号を指定します。

-st <UIO port #> | <UIO port #>, <UIO port #> | <UIO port #>–<UIO port #>

Dry Contact I/O Accessory に接続されたセンサの状態を表示します。特定のセンサや複数のセンサの状態を表示するには、そのセンサの UIO ポート番号を入力してください。

-disc <UIO port #> | <UIO port #>, <UIO port #> | <UIO port #>–<UIO port #>

新しく接続された入力接点や出力リレー接続を認識します。

オプション 引数 説明

-c off | graceoff | on | reboot | gracereboot | sleep | gracesleep

UPS のアクションを制御します。詳細については、「[ 管理 ] ページ」(38 ページ)を参照してください。

-r start | stop ランタイム較正を開始または終了します。較正では残りのランタイムが再計算されます。較正には次の要件があります。• 較正では UPS バッテリが一時的に激減するため、較正はバッテリ容量が 100% である場合のみ実行できます。

• 一部の UPS デバイスでは、負荷を 低 7% にしないと較正を実行できません。

-s start UPS セルフテストを開始します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド26

Page 29: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

-b enter | exit バイパスモードの使用を制御します。このコマンドはモデル固有であり、ご使用の UPS では使用できない場合があります。詳細については、「[ 管理 ] ページ」(38 ページ)を参照してください。

-o# Off | DelayOff | On | DelayOn | Reboot | DelayReboot | Shutdown | DelayShutdown | Cancel

Smart-UPS XLM では任意の 3 つのアウトレットグループを制御します。アウトレットグループを # を使用して指定します。アウトレットグループの詳細については、「[ 管理 ] ページ」(38 ページ)を参照してください。

アウトレットグループの状態がオンであるとき、オプションは 3 個の引数を受け入れます。• Off - グループを直ちにオフにします。• DelayOff - [Power Off Delay] で設定した秒数後、グループの電源をオフにします。

• Reboot - グループの電源を直ちにオフにし、その後 [Reboot Duration] と [Power On Delay] で設定した秒数後にオンにします。

• DelayReboot - [Power Off Delay] で設定した秒数後にアウトレットグループの電源をオフにし、その後 [Reboot Duration] と [Power On Delay] で設定した秒数後にオンにします。

• Shutdown - UPS がオンラインの場合は、アウトレットグループを再起動します。UPS がバッテリ運転の場合は、アウトレットグループの電源をオフにし、グループの電源を再度オンにする前に、AC ユーティリティ電源を待機します。

• DelayShutdown - [Power Off Delay] で設定した秒数後、アウトレットグループの電源をオフにします。

• Cancel - 前のコマンド(電源オフなど)を取り消します。

アウトレットグループの状態がオフであるとき、オプションは 2 個の引数を受け入れます。• On - グループを直ちにオンにします。• DelayOn - [Power On Delay] で設定した秒数後、グループの電源をオンにします。

[Power On Delay]、[Power Off Delay]、[Reboot Duration] は、Web インターフェイスで設定する必要があります。詳細については、「「[ アウトレットグループ ] オプション」(42 ページ)」を参照してください。

オプション 引数 説明

27UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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MGE Galaxy 特定の UPS デバイスを対象とする ups コマンドオプション:

|注意: これらのコマンドは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPS のみで使用できます。一部のオプションは、個々の UPS モデルのみでの使用となります。

-os# すべてのアウトレットグループの状態(オン、オフ、再起動中)を表示します。特定のアウトレットグループの状態を表示するには、そのグループの番号を指定してください。例えば、アウトレットグループ 1 の状態を表示するには、ups -os1と入力します。下記の注意を参照してください。

注意: UPS でこのオプションをメインアウトレットグループに使用するときは、次のようにします。 1 メインアウトレットグループを確認します、2 切り替えアウトレットグループ 1 を確認します、3 切り替えアウトレットグループ 2 などを確認します、 UPS でメインアウトレットグループがない場合は: 1 切り替えアウトレットグループ 1 などを確認します。

-st UPS のステータスを表示します。

-a start UPS のアラーム音をテストします。

オプション 引数 説明

-input <phase#> | all UPS の選択した相の入力測定値を表示します。「all」を入力すると、UPS の全部の相の情報が表示されます。

voltage | current | frequency | all

ups コマンドの入力測定値を指定します。例: ups -input 2 frequencyUPS の相 2 の周波数が表示されます。

-bypass <phase#> | all バイパスメインの選択した相の入力測定値を表示します。「all」 を入力すると、バイパスメインの全部の相が表示されます。

voltage | current | frequency | all

ups コマンドの入力測定値を指定します。例: ups -bypass 2 currentバイパスメインの相 2 の電流が表示されます。

-output <phase#> | all UPS の選択した相の出力測定値を表示します。「all」を入力すると、UPS の全部の相の情報が表示されます。

voltage | current | load | power | percload | pf | frequency | all

ups コマンドの出力測定値を指定します。例: ups -output 2 percloadUPS の相 2 の負荷のパーセンテージを表示します。

-batt UPS のバッテリステータスを表示します。

-about UPS についての情報を表示します。

-al <c | w> 既存のアラームを全部表示します。「c」または「w」限定を指定すると、「致命的」(c) または「警告」(w) アラームのいずれかが表示されます。

オプション 引数 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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例 1: ランタイム較正を開始するには、次のように入力します。ups -r start

例 2: Smart-UPS XLM でアウトレットグループ 2 を直ちにオフにするには、次のように入力します。ups -o2 off

upsfwupdate

注 . このコマンドは、SMX デバイスのみで使用できます。

アクセス:管理者、デバイス専用ユーザー

説明: UPS ファームウェアの更新を開始します。ファームウェア更新ファイルは、前もってFTP を介して NMC へ転送され、/upsfw/ ディレクトリに保存されていなければなりません。

user

アクセス: 管理者のみ

説明: それぞれのアカウントタイプのユーザー名とパスワードを設定し、さらに何もアクティビティがない場合に適用するアイドルタイムアウト粋を指定します。

アカウントの各種類(管理者、デバイス専用ユーザー、読み取り専用ユーザー)に許可される権限については、「ユーザーアカウントの種類」(3 ページ)を参照してください。

オプション 引数 説明

-apply progress bar ファームウェア更新を開始します。

-status progress bar 既に開始されているファームウェア更新のステータスをチェックします。

-lastresult 前回試行のファームウェア更新の結果を表示します。

-fileinfo NMC に存在するファームウェア更新ファイルについての情報を、ファイル名、UPS と互換であるかどうか、バージョンを含めて表示します。

オプション 引数 説明

-an-dn -rn

< 管理者ユーザー名 ><デバイス専用ユーザー名>< 読み取り専用ユーザー名 >

各アカウントの種類のユーザー名を、大文字と小文字を区別して設定します。パスワードに使用できるのは 10 文字までです。

-ap -dp -rp

< 管理者ユーザーのパスワード >< デバイス専用ユーザーのパスワード >< 読み取り専用ユーザーのパスワード >

各アカウントタイプのパスワードを、大文字と小文字を区別して設定します。パスワードに使用できるのは 32 文字までです。パスワード欄を空欄にする

(文字を設定しない)ことはできません。

-t < 分 > アクティビティがない場合にそのユーザーをログオフするまでの待機時間(デフォルトでは 3 分です)を設定します。

29UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 32: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

例 1: 管理者ユーザーのユーザー名を「XYZ」に変更したい場合は、次のように入力します。user -an XYZ

例 2: ログオフまでの待機時間を 10 分に変更するには、次のように入力します。user -t 10

web

アクセス: 管理者

説明: HTTP または HTTPS による Web インターフェイスへのアクセスを有効にします。

HTTP と HTTPS のポートを 5000 ~ 32768 の間の使用していない番号に設定すると、セキュリティを強化することができます。この場合、ブラウザのアドレス欄にコロン(:)を入力してからポート番号を指定する必要があります。例えば、ポート番号が 5000 で IP アドレスが 152.214.12.114 の場合は次のように入力します。http://152.214.12.114:5000

例: Web インターフェイスへの全アクセスを抑制するには、次のように入力します。web -S disable

xferINI

アクセス: 管理者のみこのコマンドは、シリアルケーブルで接続されたコンソールでのみ使用できます。

説明: シリアル接続を通してコマンドラインインターフェイスにアクセスしている際に、XMODEM を使用して .ini ファイルをアップロードします。アップロードが完了すると、

• システムまたはネットワークに変更があった場合、コマンドラインインターフェイスは再起動するため、ログオンし直す必要があります。

• NMC のデフォルトのボーレート以外のボーレートをファイル転送に指定してあった場合、NMC との通信を再確立するにはボーレートをデフォルト値に設定し直さなければなりません。

xferStatus

アクセス: 管理者のみ

説明: 前回のファイル転送の結果を表示できます。

転送結果のコードについては、「転送結果の確認」(107 ページ)を参照してください。

オプション 引数 説明

-S disable | http | https Web インターフェイスへのアクセス方法を設定します。HTTPS が有効になっていると、送信データは暗号化され、デジタル証明書により認証されます。

-ph <HTTP ポート番号 > HTTP が NMC と通信するために使用する TCP/IP ポートを指定します(デフォルトでは 80 番ポート)。

-ps <HTTPS ポート番号 > HTTPS が NMC と通信するために使用する TCP/IP ポートを指定します(デフォルトでは 443 番ポート)。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド30

Page 33: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

Web インターフェイス

はじめに概要

Web インターフェイスでは、UPS と Network Management Card の管理および UPS のステータス参照のためのオプションが提供されます。

Web インターフェイスへのアクセスを制御するプロコトルの選択、プロトコルの有効 / 無効、またこのプロトコル用 Web サーバーのポートの定義については「Web」

(77 ページ)を参照してください。

サポート対象の Web ブラウザ

Web インターフェイスから Network Management Card にアクセスするには、Microsoft® Internet Explorer®(IE)7.x またはそれ以降(Windows® OS のみ)、または Mozilla® Firefox® 3.0.6 またはそれ以降(全ての OS で使用可能)を使用できます。その他のブラウザについては、社では検証を行っておりません。

Network Management Card はプロキシサーバーとは互換性がありません。従って、Web ブラウザから Network Management Card の Web インターフェイスにアクセスする前に、次のいずれかの作業を行う必要があります。

• Network Management Card でプロキシサーバーを使用しないよう Webブラウザを設定する。

• Network Management Cardの特定のIPアドレスを対象外とするようプロキシサーバーを設定する。

ログオン方法概要

Webインターフェイスの URL アドレスとして、Network Management Card の DNS 名やシステムIPアドレスを利用できます。ログオンするには、ユーザー名とパスワードの入力が必要です。これらの値には大文字と小文字の区別があります。デフォルトのユーザー名はアカウントの種類によって次のようになっています。

• 管理者の場合は「apc」

• デバイス専用ユーザーの場合は「device」

• 読み取り専用ユーザーの場合は「readonly」

デフォルトのパスワードは 3種類のアカウントすべてに対して「apc」です。

[Language] プルダウンメニューから言語を選択して、ユーザーインターフェイスの言語を選択できます。

31UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 34: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

注意:アクセスプロトコルとして HTTPS(SSL/TLS)を使用している場合、ログオン情報はサーバー証明書にある情報と比較されます。 Security Wizard で証明書を作成した場合、コモン名として IP アドレスが証明書内に指定されています。Network Management Card にログオンするには IP アドレスを使用しなければなりません。証明書で DNS 名がコモン名として指定されている場合は、DNS 名を使用してログオンする必要があります。

ログオン時の Web ページの表示については、「[ ホーム ] ページ」(33 ページ)甜ホーム ] ページページ 35 を参照してください。

URL アドレスの形式

Network Management Card の DNS 名または IP アドレスを Web ブラウザの URL アドレスフィールドに入力し、ENTER キーを押します。Internet Explorer にデフォルト以外の Web サーバーポートを指定する場合、URL に「http://」または「https://」を含める必要があります。

ログイン時にブラウザに表示される一般的なエラーメッセージ

URL 形式の例

• DNS 名が Web1 の場合:

- http://Web1(アクセスモードが HTTP の場合)

- https://Web1(アクセスモードが HTTPS (SSL での HTTP) の場合)

• システムの IP アドレスが 139.225.6.133 で、デフォルトの Web サーバーポート(ポート番号 80)の場合:

- http://139.225.6.133(アクセスモードが HTTP の場合)

- https://139.225.6.133(アクセスモードが HTTPS (SSL での HTTP) の場合)

• システムの IP アドレスが 139.225.6.133 で、デフォルト以外の Web サーバーポート(ポート番号 5000)の場合:

- http://139.225.6.133:5000(アクセスモードが HTTP の場合)

- https://139.225.6.133:5000(アクセスモードが HTTPS (SSL での HTTP) の場合)

• システムの IPv6 アドレスが address of 2001:db8:1::2c0:b7ff:fe00:1100 で、デフォルト以外の Web サーバーポート(ポート番号 5000)の場合:

- http://[2001:db8:1::2c0:b7ff:fe00:1100]:5000(アクセスモードが HTTP の場合)

エラーメッセージ ブラウザ エラーの原因

「このページを表示する権限がありません」または「現在、別のユーザがログオン中です ...」

Internet Explorer、Firefox

現在別のユーザがログオンしています。

「ページを表示できません。」 Internet Explorer

Web アクセスが無効になっているか、または URL が正しくありません。

「接続できません。」 Firefox

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド32

Page 35: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ ホーム ] ページ概要

ログオンすると、インターフェイスの [ ホーム ] ページには、発生中のアラームおよびイベントログ内のもっとも新しいイベントが表示されます。

クイックステータスアイコン

UPS の 新のステータスは、下記のアイコンおよび各アイコンと共に表示される情報により確認できます。

Web インターフェイスの各ページの右肩にも [ ホーム ] ページの各時点の表示と同様のアイコンが表示され、UPS のステータスを確認できます。

• [ アラームなし ] アイコンの場合、発生中のアラームはありません。

• 上記以外のアイコン([ 致命的 ] と [ 警告 ])アイコンのどちらかまたは両方)が表示されている場合、表示されたレベルのアラームが発生しています。アイコンのあとには当該アラームレベルの発生件数が表示されます。

UPS ステータスの概要を参照するために [ ホーム ] ページに戻るには、インターフェイスの任意のページのクイックステータスアイコンをクリックします。

[ 近のデバイス イベント ]

[ ホーム ] ページの [ 近のデバイス イベント ] には、 近発生したイベントと発生日時が、新しいものから順に表示されます。[ その他のイベント ] をクリックすると全てのイベントログが表示されます。

記号 説明

[致命的 ]:直ちに対処を要する重大な障害が発生しています。

[警告 ]:手当て必要とするアラームが発生しており、これを怠った場合、データや機器が損傷を受けるおそれがあります。

[アラームなし ]:現在アラームは何も発生していません。UPS と Network Management Card は正常に機能しています。

33UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 36: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

タブ、メニュー、リンクの使用方法タブ

[ ホーム ] ページタブのほかにも次のタブが表示されます。各タブをクリックするとメニューオプションが表示されます。

• [UPS]:UPS ステータスの表示、UPS 管理コマンドの発行、UPS パラメータの設定、診断テストの実行、シャットダウンの設定とスケジュール、および UPS と Network Management Card に関する情報を表示します。

• [ 環境 ]:Network Management Card に接続された各温度センサ、温度 /湿度センサ、入力接点、または出力リレーのステータスを表示します。アクティブな環境警告および 近の環境イベントを表示します。しきい値および、環境監視に関連するその他のパラメータを設定します。

注意:UPS の場合、温度センサ、温度 / 湿度センサ、入力接点、または出力リレーがある時にのみ [ 環境 ] タブが表示されます。

• [ ログ ]:イベントログやデータログを表示および設定します。

• [ 管理 ]:セキュリティ、ネットワーク接続、通知、および一般設定項目を設定します。

メニュー

左側ナビゲーションメニュー 各タブ(ホームページを除く)には、見出しとオプションから構成される左側ナビゲーションメニューがあります。

• 見出しの下にさらにオプションがインデント表示されて並んでいる場合は、見出し自体は他ページにリンクされていないためクリックできません。パラメータを表示または設定するには目的のオプションをクリックしてください。

• 見出しの下にインデント表示のオプション名がない場合は、その見出し自体がページにリンクされています。パラメータを表示または設定するには見出しをクリックしてください。

上部メニューバー 上部メニューバーの [ 管理 ] タブにはいくつかのメニューオプションがあります。いずれかのメニューオプションを選択すると、該当の左側ナビゲーションメニューが表示されます。

クイックリンク

インターフェイス各ページの左下には、設定可能な 3 つのリンクがあります。デフォルト設定では、これらのリンクから下記の Web ページに移動するようになっています。

• リンク 1: Web サイトのホームページ www.apc.co.jp/

• リンク 2:の Web 対応製品のデモンストレーションのページ

• リンク 3: Remote Monitoring Services 関連情報のページ

これらのリンクを設定し直す場合は、「リンクの設定」(95 ページ)を参照してください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド34

Page 37: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

UPS の監視と設定

注意: AP9631 モデルの Network Management Card 2(NMC)に Dry Contact I/O Accessory(AP9810)が接続されている場合、[UPS] タブの上部メニューバーには [UPS] と [ 管理ポリシー ] の 2 つのオプションが表示されます。本章に記載の手順を完了するには、[UPS] オプションを使用してください。

[ 管理ポリシー ] オプションの詳細については、「[ 管理ポリシー ] の設定」(60ページ)を参照してください。

[ 概要 ] ページ[UPS] タブをクリックするか、または [UPS] タブの左側ナビゲーションメニューにある [ 概要 ] をクリックすると、デフォルト設定により [ 概要 ] ページが表示されます。

動作状況

UPS モデル名および設定した UPS 名の下に、UPS の動作ステータスがアイコンと説明テキストによって示されます。

クイックステータス

次の情報が表示されます(特定のモデルにのみ表示され、使用している UPS のモデルによっては表示されないフィールドもあります)。

• グラフ形式:

– [ 負荷(ワット数)]:接続された機器の負荷が、利用可能なワットに対する割合としてグラフ表示されます。

注意: MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPS では、グラフのタイトルは、[ 負荷 ] となります。

– [ バッテリ容量 ]:接続された機器の負荷に給電するために利用可能なバッテリ容量が、UPS のバッテリ全容量に対する割合としてグラフ表示されます。

動作状況 アイコン 説明

オンライン[ アラームなし ]:現在アラームは何も発生していません。UPS と NMC は正常に機能しています。

アラーム発生中(アイコンとともにアラームの種類と概要が表示されます。)

[ 致命的 ]:重大な障害が発生しています。データロスや機器への損傷を避けるため、直ちに対処する必要があります。

[ 警告 ]:処置を必要とするアラームが発生しており、これを怠った場合、データや機器が損傷を受けるおそれがあります。

35UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 38: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

• リスト形式:

– [ 入力電圧 ]:UPS が受けている AC 電圧(VAC)。三相 UPS の場合は、UPS の各相で受けている VAC。

– [ 出力電圧 ]:UPS が負荷に提供している AC 電圧(VAC)。三相 UPS の場合は、各相が提供している VAC。

– [ 環境温度 ]:UPS の入出力(I/O)筐体内の空気温度。

– [ ランタイム残り時間 ]:負荷機器に UPS がバッテリ給電できる残り時間。

– [ 前回のバッテリ切り替え ]:前回バッテリ動作に切り替わった原因。

– [ 冗長 ]:UPS がバイパス運転に変わることなく、障害を許容できるパワーモジュール数、または取り外して問題がないパワーモジュール数を示します。例えば、「n+2冗長構成」の場合、2 個のモジュールを除去しても、あるいは 2 個のモジュールで不具合が発生しても、UPS をバイパスモードに切り替える必要はありません。

[ 近の UPS イベント ]

近発生した UPS イベントは、直近のイベントから順に表示されます。全てのイベントログを表示するには、[ その他のイベント ] をクリックします。

[ 詳細ステータス ] / [ ステータス ] ページUPS ステータスの詳細を表示するには、[UPS] タブの左側ナビゲーションメニューにある [ 詳細ステータス ] のオプションの下にあるオプションの 1 つをクリックします。

注意: この [ 詳細ステータス ] ページは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPSでは使用できません。

[ 測定値 ] オプション

すべての UPS デバイスで、この情報が表示されます:

[ 前回のバッテリ切り替え ] - 前回バッテリ動作に切り替わった原因。

[ 内部温度 ] - UPS 内の温度。

[ ランタイム残り時間 ] - 負荷機器に UPS がバッテリ給電できる残り時間です。

NMC に関連する UPS デバイスに固有のステータス項目に関する詳細については、オンラインヘルプを参照してください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド36

Page 39: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

表示されるモデル固有情報には以下が含まれます(一部は三相 UPS モデルの相ごとに表示されます)。

• 電圧、電流、周波数に関する情報 入力電圧と出力電圧、入力電流と出力電流、入力周波数、バイパスモードにおける入力電圧、バッテリ残り時間 1 分における 小入力電圧と 大入力電圧等

• UPS の負荷に関する情報 kVA 単位、または利用可能な kVA やワットの、パーセンテージで表した UPS にかかる負荷等

• 耐障害性に関する情報 利用可能な冗長電源等

• バッテリに関する情報 利用可能なバッテリ容量、全バッテリ容量に対するパーセンテージ、バッテリ出力電流、バッテリの定格電圧容量、バッテリキャビネットのアンペア時の定格、設置されているバッテリ数、故障バッテリの数等

出力効率 直接負荷に出力される入力電力のパーセンテージ。残りのパーセンテージがUPS で使用されます。出力エネルギー使用量 は、UPS が 後にデフォルト値に設定されたときから負荷によって実際に使用されるエネルギーです

• 内蔵 / 外部機器のステータス インテリジェンスモジュールと電源モジュール、遮断機、外部開閉装置、変圧器など

[ アウトレットグループ ] オプション

この画面ページは、すべての UPS デバイスで使用できるわけではありません。

[ アウトレットグループステータス ] では、使用 UPS の切り替えアウトレットグループの名前と現在のステータスが表示されます。

[ エネルギー使用量 ] オプション

この画面ページは、すべての UPS デバイスで使用できるわけではありません。

エネルギー使用量によって、UPS に接続された機器のエネルギー消費量を監視することができます。さらに、炭酸ガスの排出量やエネルギー費用などのエネルギー関連データが与えられます。

エネルギー使用量:これまで消費した推定電気量(kWh)。例えば、UPS が 350 ワットの電球に 1000 時間給電すると、350 kWh のエネルギーを消費します。

費用合計:使用したエネルギーの推定電気費用(使用通貨による表示)。例えば、1000 時間に350 kWh のエネルギーを消費する電球の場合(kWh 当たり $0.10 の価格で)、この期間の間に$35 かかることになります。

CO2 放出:これまでに使用した二酸化炭素(CO2)の推定合計放出量(キログラムまたはポンド単位)

合計費用と CO2 放出量は、エネルギー源と流通ネットワークによって大幅に変わります。ドロップダウン式の [ 場所 ] リストから自分の国を選んで、[ 変更 ] ボタンをクリックして、概算の推定を入手してください。自分自身の値を入力するには、[ カスタム設定の変更 ] リンクをクリックしてください。

(代わりに、ドロップダウン式のリストから [ カスタム ] を選択し、[ 変更 ] をクリックして自分の値を入力してください。)

37UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 40: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 管理 ] ページUPS を管理する操作を行うには、[ 管理 ] の下で、[UPS] または [ アウトレットグループ ] を選択します。

注意: この [ 管理 ] ページは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPS では使用できません。

[UPS] オプション

このオプションは、単独の UPS デバイスと Synchronized Control Group の両方に対して適用されます。Synchronized Control Group の基本情報については、「[ 同期制御 ] オプション」

(50 ページ)を参照してください。

アクション(単一 UPS と Synchronized Control Group の場合)。 単一の UPS デバイスおよびSynchronized Control Group に対して、次の表で説明するアクションが実行可能です。ガイドラインは次のとおりです。

• 操作、[UPS をバイパスモードにする ] および [UPS のバイパス状態を解除 ] は以下でサポートされます。

– Synchronized Control Group ではなく、単一 UPS のみ

– Symmetra UPS および一部の Smart-UPS デバイス

• 以下の場合、[UPS をバイパスモードにする ] および [UPS のバイパス状態を解除 ] 以外のすべてのアクションがサポートされます。

– Smart-UPS デバイス(Synchronized Control Group 内のものを含む)

– 単一 UPS デバイス(単一 Symmetra デバイスを含む)

注意: Web インターフェイスで [Initiate PowerChute Network Shutdown] を選択して [UPS の電源切断 ]、[UPS の再起動 ] または [UPS をスリープ状態にする ] アクションを実行すると、[GraceOff](UPS のグレースフルシャットダウンを行う)、[GraceReboot](UPS のグレースフルリスタートを行う)、[GraceSleep](UPSがグレースフルスリープを行う)を選択したのと同様になります。

次の表の待機時間と設定の詳細については、「[ 設定 ] ページ」(43 ページ)および「[ 同期制御 ] オプション」(50 ページ)を参照してください。[UPS アラームテスト ] を Synchronized Control Group に適用するには、「[ 診断 ] ページ」(53 ページ)を参照してください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド38

Page 41: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

39UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

アクション 内容

[UPS の電源投入 ](Web インターフェイス)

ups -c On(コマンドラインインターフェイス)

UPS の電源をオンにします。• アウトレットグループ機能付き UPS モデルでは、このアクションによって、グループごとに [ 電源投入までの待機時間 ] の値に従ってアウトレットグループの電源がオンになります。詳細については、「「アウトレットグループオプション(自動負荷制限機能を含む)」(44 ページ)」を参照してください。

• Synchronized Control Group の場合は、数秒の待機時間後に、有効になっている入力電源を持つグループの全機の電源をオンにします。

[UPS の電源切断 ](Web インターフェイス)

ups -c Off(コマンドラインインターフェイス)

UPS の出力、およびアウトレットグループ機能付き UPS モデルの場合はすべてのアウトレットグループの出力が、シャットダウン待機時間なしですぐにオフに切り替わります。UPS とそのアウトレットグループの全部の電源は、再びオンにするまでオフのままです。

Synchronized Control Group の場合は、このアクションにより、グループのすべての有効メンバーで電源がオフに切り替わります。[ シャットダウン待機時間 ] 値は使用されません。UPS の電源は数秒後にオフになり、電源をオンにするまでオフのままです。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

注意: 起動 UPS の [ シャットダウン待機時間 ] の値を使用して Synchronized Control Group の電源オフを行う場合は、SNMP を使用してください。[upsAdvControlUpsOff] OID に、値 [turnUpsSyncGroupOffAfterDelay (5)] を設定します。

ups -c GraceOff(コマンドラインインターフェイス)

[ 大遅延 ] および設定した [ シャットダウン待機時間 ] の後で、UPS の出力、およびアウトレットグループ機能付き UPS モデルの場合は、すべてのアウトレットグループの出力がオフに切り替わります。詳細については、「[PowerChute クライアント] オプション」(50 ページ)を参照してください。

Page 42: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[UPS の再起動 ](Webインターフェイス)

ups -c Reboot(コマンドラインインターフェイス)

接続機器を次のいずれかの方法で再起動します。• [ シャットダウン待機時間 ] の後で UPS の電源をオフにします。• UPS バッテリ容量が、 低でも [ 小バッテリ容量 ] で設定したパーセンテージに戻るか、[ 復帰ランタイムの期間 ] に設定した時間だけ負荷機器をサポートできる状態になっている場合、UPS の電源がオンに切り替わります(パラメータは UPS モデルによって異なります)。UPS は、[ 復帰待機時間 ]に指定されている時間待機します。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

• アウトレットグループ機能付き UPS の場合は、UPS がオンに切り替わった後でアウトレットグループがオンに切り替わる前に、[ 電源投入までの待機時間 ] 時間だけ待機します。[UPS] タブでは、[ アウトレットグループ ] の 設定 オプションを使用してアウトレットグループごとに [ 電源投入までの待機時間 ] を設定します。 詳細については、「アウトレットグループオプション(自動負荷制限機能を含む)」(44 ページ)を参照してください。

Synchronized Control Group アクションの場合。1. このオプションにより、起動 UPS の [ シャットダウン待機時間 ] で設定

した待ち時間後に、有効になっているグループメンバーである UPS の電源がオフになります。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」

(46 ページ)を参照してください。2. 起動予定の UPS は、グループメンバーである UPS が入力電源を再び確

保するための待機時間 [ 電源同期待機時間 ] で指定した秒数の間待機します。グループメンバーがすでに入力電源を再度確保している場合は、この待ち時間は省かれます。この待機時間内にグループメンバーが入力電源を再び確保すると、残りの待機時間は取り消されます。[ 電源同期待機時間 ] の設定については、「Synchronized Control Group メンバーの設定」(51 ページ)を参照してください。

3. [ 復帰待機時間 ] は、起動 UPS が設定された [ 小バッテリ容量 ](または [ 復帰ランタイムの期間 ])の状態になったときから計測されます。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。起動 UPS の [ 小バッテリ容量 ](または [ 復帰ランタイムの期間 ])はグループメンバーでも必要になります。しかしグループメンバーの [ 小バッテリ容量のオフセット ](または [ 復帰ランタイムの期間オフセット ])を設定し、そのメンバーの要件を下げることができます。例えば起動 UPS の [ 小バッテリ容量 ] が 50%でメンバーの [ 小バッテリ容量のオフセット ] が 5% の場合、そのメンバーは 45% のバッテリ容量で再起動されます。詳細については、

「Synchronized Control Group メンバーの設定」(51 ページ)を参照してください。

ups -c GraceReboot

(コマンドラインインターフェイス)

• このアクションは [UPS の再起動 ] に似ていますが、シャットダウン前にさらに待機時間が発生します。接続機器は、UPS(Synchronized Control Group アクションの場合は起動 UPS)が [ 大遅延 ] 時間待機した後でシャットダウンします。この [ 大遅延 ] 時間は、 「このオプションでは、PowerChute Network Shutdown ソフトウェアと連動し、このソフトウェアが動作するネットワーク上のサーバーを 高 50 台までシャットダウンできます。」(46 ページ)に従って計算されます。

• アウトレットグループ機能付き UPS の場合は、UPS がオンに切り替わった後でアウトレットグループがオンに切り替わる前に、[ 電源投入までの待機時間 ] 時間だけ待機します。[UPS] タブでは、[ アウトレットグループ ] の設定オプションを使用してアウトレットグループごとに [ 電源投入までの待機時間 ] を設定します。詳細については、「アウトレットグループオプション(自動負荷制限機能を含む)」(44 ページ)を参照してください。

アクション 内容

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド40

Page 43: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[UPS をスリープ状態にする ] (Webインターフェイス)

ups -c Sleep(コマンドラインインターフェイス)

指定した時間出力電源をオフにし、UPS をスリープモードに切り替えます。• [ シャットダウン待機時間 ] で設定された待機時間後に出力電源をオフにします。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

• 入力電源が戻ると、[ スリープ時間 ] と [ 復帰待機時間 ] の待機時間の合計時間の後に UPS は出力電源をオンにします。 詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

• Synchronized Control Group アクションの場合は、起動 UPS の NMC が [ 復帰待機時間 ] のカウントを始める前に、グループメンバーが入力電源を再び確保するための時間を [ 電源同期待機時間 ] で指定してある秒数の間待機します。グループメンバーがすでに入力電源を再度確保している場合は、この [ 電源同期待機時間 ] 時間は省かれます。この待機時間内にグループメンバーが入力電源を再び確保すると、残りの待機時間は取り消されます。詳細については、「Synchronized Control Group メンバーの設定」(51 ページ)を参照してください。

ups -c GraceSleep

(コマンドラインインターフェイス)

UPS をスリープモードに切り替えます(指定した時間電源をオフにします)。• PowerChute Network Shutdown がサーバーを安全にシャットダウンする時間を確保できるようにする [ 大遅延 ] の時間、および [ シャットダウン待機時間 ] の時間待機した後で、UPS は出力電源をオフに切り替えます。「[大遅延 ]」(46 ページ)および「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

• 入力電源が戻ると、[ スリープ時間 ] と [ 復帰待機時間 ] の待機時間の合計時間の後に UPS は出力電源をオンにします。詳細については、「[ シャットダウン ] オプション」(46 ページ)を参照してください。

• Synchronized Control Group アクションの場合は、アクションを起動するUPS の Network Management Card が [ 復帰待機時間 ] を開始する前に、グループメンバーが入力電源を再び確保できるよう時間を与える [ 電源同期待機時間 ] で指定してある秒数の間待機します。グループメンバーがすでに入力電源を再度確保している場合は、この [ 電源同期待機時間 ] 時間は省かれます。この待機時間内にグループメンバーが入力電源を再び確保すると、残りの待機時間は取り消されます。詳細については、「Synchronized Control Group メンバーの設定」(51 ページ)を参照してください。

[UPS をバイパスモードにする ] および [UPS のバイパス状態を解除 ](Webインターフェイス)

ups -b Enterups -b Exit

(コマンドラインインターフェイス)

Symmetra UPS や一部の Smart-UPS モデルに対し、UPS をオフにしなくても保守を可能にできるバイパスモードの使用を管理します。

アクション 内容

41UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 44: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ アウトレットグループ ] オプション

アウトレットグループの電源を(UPS の出力がオンになっている間に)オンにする、オフにするまたは再起動するために、[UPS] タブと [ 管理 ] - [ アウトレットグループ ] を選択します。

この画面ページには、[ 設定 ] - [ アウトレットグループ ] オプションを介して設定した各アウトレットグループが名前と状態(オンまたはオフを含め)ごとに一覧表示されます。

グループには、次のいずれかのアクションを選択できます(アクションを選択しないこともできます)。

• アウトレットグループの状態がオフであるとき:

– [ 直ちにオン ]:グループを直ちにオンにします。

– [ 待機後にオン ]:[ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数後、グループの電源をオンにします。

• アウトレットグループの状態がオンであるとき:

– [ 直ちにオフ ]:グループを直ちにオフにします。

– [ 待機してからオフ ]: [ 電源停止までの待機時間 ] で設定した秒数後、グループの電源をオフにします。

– 即時再起動:グループの電源を直ちにオフにし、その後 [ 再起動待機時間 ] と [ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数後にオンにします。

– 待機後に再起動:[ 電源停止までの待機時間 ] で設定した秒数後にアウトレットグループの電源をオフにし、その後 [ 再起動待機時間 ] と [ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数後にオンにします。

• 一部の UPS モデルでは、アウトレットグループの状態がオン であり UPS がオンバッテリ運転の時は、次のいずれかのアクションを選択できます。

– [ 即時シャットダウン、AC 再起動 ]:グループを直ちにオフにします。[ 再起動待機時間 ] と [ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数が経過すると、AC 商用電源が回復しており復帰ランタイムの 小期間をサポートできるか確認します。その後、グループの電源をオンにします。

– [ 待機後にシャットダウン、AC 再起動 ]:[ 電源停止までの待機時間 ] で設定した秒数が経過した後、グループの電源をオフにします。[ 再起動待機時間 ] と [ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数が経過すると、AC 商用電源が回復しており復帰ランタイムの 小期間をサポートできるか確認します。その後、グループの電源をオンにします。

アクションの選択後に [ 次へ >>] をクリックし、待機時間の長さなど、そのアクションの詳細説明を確認してください。[ 適用 ] クリックし、アクションを開始します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド42

Page 45: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 設定 ] ページ注意: この [ 設定 ] ページは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPS では使用できません。

アウトレットグループについて

アウトレットグループは、一部の UPS モデルでのみ使用できます。ご使用の UPSがアウトレットグループ対応か確認するには、ご使用の UPS のマニュアルを参照してください。

使用できる設定は、UPS モデルによって異なります。ご使用の UPS モデルに特定のフィールドや値の詳細については、オンラインヘルプを参照してください。

メインアウトレットグループ 一部の UPS モデルでは、AC 電源を 1 つのメインアウトレットグループに供給します。

注意: メインアウトレットグループは、UPS の切り替えアウトレットグループ全ての配電を制御します。

• メインアウトレットグループがオフの場合は、切り替えアウトレットグループの電源はオンにできません。

• メインアウトレットグループの電源をオフにする場合、UPS はまず切り替えアウトレットグループの電源をオフにしてから、メインアウトレットグループの電源をオフにします。

• 切り替えアウトレットグループの電源をオンにするには、UPS でまずメインアウトレットグループの電源をオンにしてから切り替えアウトレットグループの電源をオンにする必要があります。

切り替えアウトレットグループ 一部の UPS モデルでは、切り替えアウトレットグループに電源を供給します。各グループは他のグループとは個別にアクションを実行することができます。それぞれのアウトレットグループをリモートで制御すると、デバイスの起動や停止を順番に実行したり、ロックされたデバイスを再起動したりすることができます。

アウトレットグループのオンとオフをどのように切り替えるかは、設定方法および UPS のオンとオフの切り替え方法によって決まります。

• 「[ アウトレットグループ ] オプション」(42 ページ)で説明するアクション、および「アウトレットグループオプション(自動負荷制限機能を含む)」(44 ページ)で説明する関連待機時間を設定するまでは、UPS の出力をオンにすると、オフになっていたアウトレットグループはいずれもデフォルトでオンになり、当該グループ内のアウトレットに取り付けられているすべての装置に給電します。

• アクションと待機時間を設定すると、Network Management Card のユーザーインターフェイスまたは UPS のディスプレイインターフェイスから UPS の電源をオン / オフにする時のアウトレットグループの電源オン / オフをどのように行うかは、アクションと待機時間によって制御されます。

43UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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アウトレットグループオプション(自動負荷制限機能を含む)

[ 設定 ] - [ アウトレットグループ ] を順に選択して、このオプション表示します。

アウトレットグループの名前とステータス アウトレットグループの名前と状態をこの画面ページに表示します。アウトレットグループの名前をクリックして、別の画面ページでそのグループの設定事項を表示または設定します([ 順序 ](本ページ)を参照してください)。

[ 順序 ] 設定は UPS モデルによって異なります。連続オプションを使用して、ユーザー発行のコマンドに対する UPS の応答方法を定義します。

設定またはフィールド 説明

[ 名前 ] インターフェイスにアウトレットグループ番号が表示される場所に表示されるアウトレットグループの名前。

[ 状態 ] アウトレットグループの状態(オンまたはオフ)。

設定またはフィールド 説明

[ 電源投入までの待機時間 ]

このアウトレットグループがオフになっている場合に、アクションとして[ 待機後にオン ]、[ 即時再起動 ]、[ 待機してから再起動 ] を選択すると、アウトレットグループはこの待機時間(秒数、この値は UPS デバイスごとに異なります)の間待機してからオンに切り替わります。

[ なし ] チェックボックス(一部の UPS デバイスのみで使用可):[ 電源投入までの待機時間 ] を無効にするには、[ なし ] チェックボックスを選択します。[ なし ] をオンにした場合は、アクション [ 直ちにオン ] のみでアウトレットがオンに切り替わります。

[ 電源停止までの待機時間 ]

このアウトレットグループがオンになっている場合に、アクションとして[ 待機後にオフ ]、[ 即時再起動 ]、[ 待機してから再起動 ] を選択すると、アウトレットグループはこの待機時間(秒数、この値は UPS デバイスごとに異なります)の間待機してからオフに切り替わります。遅延再起動中の場合、アウトレットグループは、[ 再起動待機時間 ] と [ 電源投入までの待機時間 ]で設定した秒数待機してからオンになります。

[ なし ] チェックボックス(一部の UPS デバイスのみで使用可):[ 電源停止までの待機時間 ] を無効にするには、[ なし ] チェックボックスを選択します。[ なし ] をオンにした場合は、アクション [ 直ちにオフ ] のみでアウトレットがオフに切り替わります。

[ 再起動待機時間 ] このアウトレットグループがオンの場合:• アクションとして [ 即時再起動 ] を選択すると、アウトレットグループはすぐにオフになり、この時間(秒数位、この値は UPS デバイスごと異なります)待機してからオンに切り替わります。

• アクションとして [ 待機してから再起動 ] を選択した場合、アウトレットグループは、[ 電源停止までの待機時間 ] の時間待機してからオフに切り替わり、[ 再起動待機時間 ] に続けて [ 電源投入までの待機時間 ] の時間待機してからオンに切り替わります。

[ 小復帰ランタイム ]

再度電源がオンになるまで、UPS で負荷機器をサポートできる 小時間です。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド44

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[ 負荷制限機能 ] 設定は UPS モデルによって異なります。負荷制限オプションを使用して、UPS がアラームに応答する方法を定義します。UPS は電圧またはバッテリ容量に問題が発生した時に自動、連続の負荷制限機能を行い、同時に、問題が解決したときに自動連続のアウトレットグループの起動を実行します。

アウトレットグループのイベントとトラップ アウトレットグループの状態が変化すると、イベント [UPS: コンセントグループに対する電力がオンになりました ] が生成されて重要度が [Informational] に設定されるか、[UPS: コンセントグループに対する電力がオフになりました ] が生成されて重要度が [Warning] に設定されます。イベントメッセージの形式は、「UPS: Outlet Group group_number, group_name, action due to reason」です。

UPS: Outlet Group 1, Web Server, turned on.

UPS: Outlet Group 3, Printer, turned off.

デフォルトの場合は、イベントによってイベントログエントリ、電子メール、Syslog メッセージが生成されます。

トラップレシーバをイベント用に設定した場合は、アウトレットグループがオンに切り替わるとトラップ 298 が、オフに切り替わるとトラップ 299 が生成されます。イベントメッセージはトラップ引数になります。デフォルトの重要度はイベントと同じです。

[ 電源設定 ] オプション

このオプションは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 を除くすべての UPS モデルで使用できます。

使用できる設定は、UPS モデルによって異なります。[ 電源 ] オプションで使用できるフィールドと値の詳細、および UPS モデルにの固有事項については、オンラインヘルプを参照してください。

設定 説明

このアウトレットグループをオフに切り替える設定

(これらの設定の一部はアウトレットグループ全部で使用できません)

• 指定した秒数より電源障害が長く続く場合。• 指定した秒数より UPS のランタイム残り時間が少ない場合。• UPS が過負荷の場合(UPS に接続された機器の電力需要が、UPS が供給可能な電力量を超えた場合)。

• アウトレットグループの電源停止までの待機時間をスキップする。([ 電源停止までの待機時間 ] で設定した秒数の経過を待たずに、すぐにアウトレットグループの電源がオフになります。デフォルトでは、このオプションは無効です。)

• 電源が復帰してもオフのままにする。(AC 商用電源が復帰しても電源はオフのままです。デフォルトではこのオプションは無効であり、UPS で [ 電源投入までの待機時間 ] で設定した秒数が経過してからアウトレットグループの電源がオンになります。)

このアウトレットグループをオンに切り替える設定

• 指定した秒数、アウトレットグループが待機した場合。• バッテリが指定した全容量のパーセンテージまで再充電された場合。

45UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 48: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

次の形式のモデル固有項目を設定できます。

• 電圧 UPS が自動電圧制御を使用し始めるかバッテリ操作に切り替わる電圧、および電圧変動に対する UPS の感度を決めます。

• バイパス UPS がバイパスモードに切り替わる条件を定義します。

• アラームしきい値 使用可能なランタイム電源と冗長電源、および UPS の負荷に基づいてしきい値を設定します。

[ シャットダウン ] オプション

このオプションでは、PowerChute Network Shutdown ソフトウェアと連動し、このソフトウェアが動作するネットワーク上のサーバーを 高 50 台までシャットダウンできます。

設定 説明

[ バッテリ残量低下持続時間 ]

バッテリ容量低下状態になった後、UPS がバッテリ電源で運転できる時間。

注意: [Scheduling] オプション [Initiate PowerChute Server Shutdown] に応答し、PowerChute がサーバーを安全にシャットダウンするための時間も、この設定で定義します。

[ 大遅延 ] 左側ナビゲーションメニューの [PowerChute] オプションで利用できる [ 大遅延 ] 設定によって定義された待機時間を表示します。

注意: [Maximum Required Delay] の算出方法も含めた PowerChute 機能の詳細については、「このオプションでは、PowerChute Network Shutdown ソフトウェアと連動し、このソフトウェアが動作するネットワーク上のサーバーを 高 50 台までシャットダウンできます。」(46 ページ)を参照してください。

[ シャットダウン待機時間 ]

SMX、SMT および SURTD UPS デバイスの場合は、このオプションは Synchronized Control Group のみに適用されます。 ターンオフコマンドに応じて UPS がオフするまでの待機時間。

[ 基本シグナル シャットダウン ]

有効にすると、システムの安全なシャットダウンや通知が利用できますが、アドバンスドシグナリング機能で使用できる高度な機能はサポートされません。コンピュータがシンプルシグナルケーブルで UPS に接続され、アドバンスドシグナリング機能をサポートしていない UPS モデルの場合または、UPS がシンプルシグナルで通信するように設定されていれば、シンプルシグナルによるシャットダウンが有効になります。

[ 基本バッテリ残量低下持続時間 ]

一部の UPS モデルのみで使用可能です。 ベーシックシグナルシャットダウンが有効になっている場合、UPS が低バッテリシャットダウンの信号を送信するためのバッテリランタイムを定義します。

[ スリープ時間 ]

[ 管理 ] オプションの [UPS をスリープ状態にする ] の使用時に、UPS がスリープする(出力電源をオフに保つ)時間を定義します。

[ 復帰ランタイムの期間 ]

UPS のほとんどのモデルでは、UPS のバッテリ充電に十分な時間を確保できるように次の設定のいずれかをサポートしています。そのため、UPS の再起動後直ちに入力電源障害が発生した場合は、UPS ではグレースフルシャットダウンが実行されます。

(UPS は、[ 復帰待機時間 ] で定義されている時間待機してからオンに切り替わります)。

[ 復帰ランタイムの期間 ]:UPS がスリープ時間を終了して(または再起動時にオンに戻り)出力電源の提供を再開するために必要な、バッテリ電源で負荷機器をサポートできるようになっていなければならない時間。

[ 小バッテリ容量 ]:UPS がスリープ時間を終了して(または再起動後にオンに戻り)出力電源の提供を再開するために必要な、全容量のパーセンテージで表した 小バッテリ容量。

[ 小バッテリ容量 ]

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド46

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意図的な早期シャットダウン。 ユーザーが次の条件を設定してそれに一致したときに、オンバッテリ運転中の UPS デバイスをシャットダウンすることができます。ただし、UPS のモデルよってはサポートされていない条件があります。

• オンバッテリ運転の時間が設定された数値(分)を経過した

• UPS のランタイム残り時間が設定された数値(分)を下回った

• UPS 出力の負荷が設定されたパーセンテージを下回った

これらの条件を有効にすると、条件のいずれかに一致した場合に UPS がシャットダウンされます。

AC 商用電源が復旧した場合に UPS の電源を再度オンにするかどうかを設定することもできます。

サーバーのシャットダウンを制御しているソフトウェアを使用している場合は、これらのオプションを使用しないことをお勧めします。この場合は、[ バッテリ作動時のシャットダウン動作 ] 画面下部の [PCNS シャットダウンコマンドを無視 ] を選択することにより、UPS のバッテリ作動時には、PowerChute Network Shutdown ではなく NMC によってシャットダウン動作を決定することができます。

[ 復帰待機時間 ]

SMX、SMT および SURTD UPS デバイスの場合は、このオプションは Synchronized Control Group のみに適用されます。

電源障害によるシャットダウンの後、またはスケジュールシャットダウンの後で、UPS をオンにするまでの待機時間を指定します。

注意: UPS に、[ 小バッテリ容量 ] 設定で指定されている容量、または [ 復帰ランタイムの期間 ] で指定されている使用可能なランタイムのいずれもない場合、オンに切り替えることができません。

[ 大遅延 ] - [ ネゴシエーションの強制 ]

UPS または PowerChute クライアントのいずれかで安全なシャットダウンが開始された場合に各 PowerChute クライアントが安全にシャットダウンする上で必要な遅延時間が表示されます。

[ ネゴシエーションの強制 ] のチェックボックスを選択している場合、PowerChute はPowerChute Network Shutdown クライアントとしてリストされている各サーバーをポーリングし、安全なシャットダウンに必要な時間に関する情報を調べます。UPS のNMC インターフェイスがオンに切り替わるかリセットされるたびに、PowerChuteはこの待機時間を再計算します。このオプションは、MGE Galaxy 300 またはMGE Galaxy 7000 UPS では使用できません。

[ 大遅延 ] を選択すると、一覧内でもっとも長い遅延時間を要するサーバーの遅延枠に加えて、予期せぬ状況に対応するために 2 分が追加されます。この場合ネゴシエートには 大 10 分かかります。

[ ネゴシエーションの強制 ] を指定していない場合、全クライアント対しデフォルトで 2 分の遅延時間が適用されます。

バッテリ作動時のシャットダウン動作

このパラメータでは、PowerChute Network Shutdown クライアントがコンピュータシステムをシャットダウンした後、UPS を自動的に起動させるか、それとも入力電源が正常に戻った時点で手動で電源投入するかを指定します。

注意: このオプションは、MGE Galaxy 300 または MGE Galaxy 7000 UPS では使用できません。

[ 認証フレーズ ]

PowerChute 通信の MD5 認証中に使用されるフレーズです。15 ~ 32 文字の ASCII 文字からなり大文字と小文字の区別があります。管理者用のデフォルト値は「admin user phrase」です。

設定 説明

47UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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シャットダウン待機時間と強制ネゴシエーション。 UPS のシャットダウン時間の計算方法は、コンセントグループがない UPS デバイスとコンセントグループがある UPS デバイスで異なります。

1. コンセントグループがない UPS の場合、シャットダウン時間は NMC の [ シャットダウン ] 画面の [ 大遅延 ] の値プラス 2分、それに加えて UPS のシャットダウン待機時間になります。

2. コンセントグループがある UPS の場合、シャットダウン時間は NMC の [ コンセントグループ ] 画面の [ 電源停止までの待機時間 ] の値です。 (このオプションは一部の UPS モデルでのみサポートされています。)

SUM シリーズは上記の 1 番の規則に従って動作します。

いずれの UPS でも、シャットダウン時間は NMC と PowerChute Network Shutdown(PCNS)の間で相互にネゴシエーションされます。

PCNS クライアントを変更または追加する場合は、[ ネゴシエーションの強制 ] オプションを使用してシャットダウン時間を再計測してください。オプションを選択して [ 適用 ] をクリックすると、自動的に再計測されます。詳しくは下記のとおりです。

PCNS ではまず NMC の [ バッテリ残量低下持続時間 ] の値を確認します。その値を PCNS 自体のシャットダウン時間と比較して、バッテリ残量低下持続時間の値が低すぎる場合は、下記の 1 番または 2 番の値をPCNS のシャットダウンに必要な時間 * プラス 70 秒になるまで増やすよう、NMC に通知します。

1. コンセントグループがない UPS の場合は [ 大遅延 ]

コンセントグループがない UPS: シャットダウン時間

2 分 UPS シャットダウン待機時間

コンセントグループがある UPS: シャットダウン時間

UPS シャットダウン時間 電源停止までの待機時間(NMC[ コンセントグループ ] 画面)

ネゴシエーションの強制: コンセントグループがない UPS次の場合

計算式は

PCNSのシャット ダウンに必要な

時間

合計秒

NMC バッテリ残量低下持

続時間

PCNS の 大待機時間が増大

PCNSのシャット ダウンに必要な

時間

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド48

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2. コンセントグループがある UPS の場合は、PCNS クライアントに電源供給しているコンセントグループの [ 電源停止までの待機時間 ]

*PCNS のシャットダウンに必要な時間とは、シャットダウン待機時間とシャットダウンコマンド実行時間の合計です。デフォルト設定の 70 秒が追加された後、時間は分単位になるように切り上げられます。つまり、全体で 3分 50 秒の場合は 4分に切り上げられ、全体で2分の場合も 3分に切り上げられます。

備考:ここでの 70 秒とは、PCNS のデフォルトの OS シャットダウン時間です。PCNS によって NMC の [ バッテリ残量低下持続時間 ] フィールドの値が変更されることはありません。PCNS v3.x を使用している場合、コンセントグループがない UPS に対しては NMC は [大遅延 ] の値は使用しません。

[ 全般 ] オプション

設定は UPS モデルによって異なります。それぞれの UPS モデルでは、次のうち一部のみがサポートされます。

[ セルフテストのスケジュール ] オプション

UPS がセルフテストを開始するタイミングを定義するには、このオプションを使用します。

設定 説明

[UPS 名 ] UPS を識別する名前。

[UPS 位置 ] UPS のタイプ。[ ラック ] または [ タワー ]。

[ 警告音 ] UPS のアラーム音の有効、無効を切り替えます。UPS のモデルによっては、アラームが鳴る条件を定義します。

[ 前回のバッテリ交換 ] 前回バッテリを交換した年月。

[ バッテリ数 ]

または

[ 外部バッテリ ]

内蔵バッテリを除く、UPS のバッテリ数。バッテリが 16 個以上の一部のモデルでは、バッテリの追加は 16 の倍数(16、32、48 等)個で行う必要があります。後から正しい値に調整することができます。

[ 外部バッテリ キャビネット ]

外部バッテリ電源のバッテリキャビネットのアンペア時の定格。

ネゴシエーションの強制: コンセントグループがある UPS次の場合

計算式は

PCNSのシャット ダウンに必要な

時間NMC

バッテリ残量低下持続時間

PCNS コンセントグループの電源停止までの待

機時間が増大

合計PCNSのシャット ダウンに必要な

時間

49UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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[ ファームウェア更新 ] オプション

このオプションを使用して UPS ファームウェアの更新を開始します。ファームウェア更新ファイルは、前もって FTP を介して NMC へ転送され、/upsfw/ ディレクトリに保存されていなければなりません。

[PowerChute クライアント] オプション

[ クライアントの追加 ] をクリックして、新規の PowerChute Network Shutdown クライアントの IP アドレスを入力します。いずれかのクライアントを削除するには、一覧にある該当するクライアントの IP アドレスをクリックして、[ クライアントの削除 ] をクリックします。

一覧にはクライアントの IP アドレスを 50 件まで入力できます。

注意: ネットワークに PowerChute Network Shutdown クライアントをインストールすると、このクライアントは自動的に一覧に追加されます。また PowerChute Network Shutdown クライアントをアンインストルすると、このクライアントは自動的に一覧から削除されます。

[ 同期制御 ] オプション

注意: この [ 同期制御 ] ページは、MGE Galaxy 300、MGE Galaxy 7000 UPS またはSymmetra UPS では使用できません。

同期処理について。 Synchronized Control Group にアクションを設定すると、グループの有効なメンバーは次のように動作します。

• 各 UPS は、出力ステータス(ローバッテリなど)に関係なくコマンドを受け取ります。

• このアクションでは、起動 UPS に対して設定した待機時間([ シャットダウン待機時間 ]、[ スリープ時間 ] および [ 復帰待機時間 ] など)が使用されます。

• アクションが開始すると、グループに参加していない UPS はその現在の出力ステータスを保持しますが、グループメンバーの UPS はアクションを実行します。UPS がすでにアクションの必要な出力状態に達している場合(例、[UPS の再起動 ] が開始したときに UPS がすでにオフになっているなど)、UPS はイベントのログを作成し、必要に応じて残りのアクションを実行します。

• 参加するすべての UPS デバイスは同じタイミングで該当のアクションを実行します(Smart-UPS の場合、 短 1 秒以内ですがこれ以上かかることもあります)。

• 再起動とスリープアクションは次のとおりです。

– 再起動の直前に、UPS は [ 復帰待機時間 ] 指定された時間待機します。この際、デフォルトで、再起動に必要な入力電源を持たない UPS に備えて 高で 120 秒(設定可能な [ 電源同期待機時間 ])の待機期間があります。その待機時間内に入力電源を確保できない UPS は同期再起動が行われず、入力電源が戻るまで待機した後に再起動します。

– UPS の前面にある LED は、通常の(同期化されていない)再起動やスリープの場合ライトの連続点灯を行いますが、この場合は行いません。

• UPS のステータスとイベントの報告は、UPS の個々のアクションと同様、同期アクションに関しても行われます。

Synchronized Control Group のガイドライン Synchronized Control Group のメンバーとしてUPS を設定する際は、次のガイドラインに沿ってください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド50

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• Synchronized Control Group の UPS はすべて同じモデルでなければなりません。

• Network Management Card を挿入するカードスロット付きの Smart-UPS は Synchronized Control Group をサポートします。

• Synchronized Control Group のメンバーが有効であるとき、NMC は、シリアル通信ポートで接続されている管理デバイスからの UPS 通信をブロックします。ただし、NMCは、シリアル通信ポートでコマンドラインインターフェイスへのアクセスが可能です。

Synchronized Control Group メンバーのステータス表示 グループメンバーシップが有効である場合は、グループメンバーの Synchronized Control Group メンバーシップに関する次の情報が表示されます。

Synchronized Control Group メンバーの設定

ステータス項目 説明

[IP アドレス ] このグループメンバー(UPS)の Network Management Card の IP アドレス。

[ 入力ステータス ] このグループメンバーの入力電源状態:[ 良好 ](許容可)または [ 不良 ](許容不可)。

[ 出力ステータス ] このグループメンバーの出力電源状態:[ オン ] または [ オフ ]。

パラメータ 説明

[ グループのメンバー ]

Synchronized Control Group のメンバーがグループのアクティブなメンバーであるかどうかを指定します。[ グループのメンバー ] を無効にすると、この UPSは Synchronized Control Group のメンバーでないものとして機能します。[ グループのメンバー ] の有効、無効を切り替えると、次にログオフしたとき、管理インターフェイスが再起動されます。有効、無効の切り替えはそのとき有効になります。

[ 制御グループ番号 ]

NMC の UPS がメンバーとなっている Synchronized Control Group の固有の識別子です。この値は 1 ~ 65534 の数字でなければなりません。1 つの UPS がメンバーとなれるのは、1 つの Synchronized Control Group のみです。1 つのSynchronized Control Group の全メンバーが、同一の [ 制御グループ番号 ] および [ マルチキャスト IP アドレス ] を持っている必要があります。

[ マルチキャストIP アドレス ]

Synchronized Control Group のメンバー間での通信に使用する IP アドレス。IPv6 の場合は、有効な IPv6 マルチキャストアドレス全てを使用できます。 IPv4 の場合は、許容範囲は 224.0.0.3 to 224.0.0.254 です。1 つの Synchronized Control Group の全メンバーが、同一の [ 制御グループ番号 ] および [ マルチキャスト IP アドレス ] を持っている必要があります。

[ 電源同期待機時間 ]

起動 UPS がオンになる準備ができているときに、他のグループメンバーが入力電源を再び確保するまで起動 UPS が待機する 大の時間(デフォルトでは 120 秒)です。この待機時間が過ぎると、起動 UPS は [ 復帰ランタイムの期間 ] で指定されているランタイムで、または [ 小バッテリ容量 ] で指定されているバッテリ容量になるまでバッテリの再充電を待機してから、[ 復帰待機時間 ] で指定されている時間待機してオンに切り替わります。

注意: [ 復帰ランタイムの期間 ] の設定方法については、「[ 復帰ランタイムの期間 ]」(46 ページ)を参照してください。[ 小バッテリ容量 ] の設定方法については、「[ 小バッテリ容量 ]」(46 ページ)を参照してください。

51UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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[ 並列ユニット ] オプション(Smart-UPS VT UPS)

[ 小バッテリ容量のオフセット ]

または

[ 復帰ランタイムの期間オフセット ]

UPS では、モデルによっていずれかのパラメータのみがサポートされます。Synchronized Control Group のメンバーごとに、各メンバーの管理インターフェイスによって、この値を個別に設定できます。

[ 小バッテリ容量のオフセット ]:同期アクションを開始する UPS の [ 小バッテリ容量のオフセット ] から差し引かれるバッテリ容量のパーセンテージ。このグループメンバーが同期アクション中にオンに切り替わるために必要となるバッテリ容量を決めるために使用されます。[ 小バッテリ容量 ] の設定方法については、「[ 小バッテリ容量 ]」(46 ページ)を参照してください。

[ 復帰ランタイムの期間オフセット ]:同期アクションを開始する UPS の [ 復帰ランタイムの期間オフセット ] から差し引かれる秒数。このグループメンバーが同期アクション中にオンに切り替わるために必要となるランタイムを決めるために使用されます。[ 復帰ランタイムの期間 ] の設定方法については、

「[ 復帰ランタイムの期間 ]」(46 ページ)を参照してください。

[ 認証フレーズ ] Synchronized Control Group のメンバーの認証に使用する、大文字と小文字を区別したフレーズ(ASCII 文字で 15 ~ 32 文字)。Synchronized Control Groupの全メンバーの認証フレーズは同一である必要があります。デフォルトは

「APC SCG auth phrase」です。

[ 暗号化フレーズ ] Synchronized Control Group のメンバー間で安全に通信できるようにするプロトコルの暗号鍵。Synchronized Control Group の全メンバーの暗号化フレーズは同一である必要があります。デフォルトは「APC SCG crypt phrase」です。

[ 同期制御ポート ] Synchronized Control Group が通信に使用するネットワークポート。5000 ~ 32768 までの非標準ポートを使用してください。

設定 説明

[ 並列ユニットの設定 ] すべての並列ユニット(1 台の負荷機器を共有する同一タイプの UPSで、並列ユニットが故障した場合に負荷機器に電力を供給し続ける)を表示します。ログオンしている UPS がリストの先頭に表示されます。

[ ユニットの追加 ] ユニットを追加するか( 大 9 台まで)、設定済みユニットの名前を変更するには、このボタンを使用します。ユニットの名前(8 文字まで)および IP アドレスを指定します。

パラメータ 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド52

Page 55: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 診断 ] ページセルフテストまたはランタイム較正は、すべての UPS で実行できます。UPS のアラーム音テストはモデル固有であり、ご使用の UPS では使用できない場があります。

注意: この [ 診断 ] ページは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPS では使用できません。

フィールド 説明

[ セルフテスト ]

前回の UPS セルフテストの結果(合格、不合格、使用不可)と日付。

[ 較正 ] 前回ランタイム較正を行った結果。較正では残りのランタイムが再計算されます。較正には次の要件があります。• 較正では UPS バッテリが一時的に激減するため、較正はバッテリ容量が 100% である場合のみ実行できます。

• 一部の UPS では、負荷を 低 7% にしないと較正を実行できません。

[ 開始 ] すぐに実行する診断手順を選択します。[UPS アラームテスト ]、[UPS セルフテスト ]、[ ランタイム較正 ] のうちいずれかを選択できます。

Synchronized Control Group のメンバーのアラーム音をテストする場合:• Web インターフェイスでは、有効になっているグループの全メンバーのアラームをテストします。

• SNMP では、OID の [upsAdvControlFlashAndBeep] を [flashAndBeep (2)] に設定してそれぞれの UPS のアラームをテストするか、[flashAndBeepSyncGroup (3)] に設定して有効なすべてのグループメンバーのアラームをテストできます。

53UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 56: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ スケジュール ] ページ(シャットダウン用)注意: この [ スケジュール ] - [UPS] ページは、MGE Galaxy 300 と MGE Galaxy 7000 UPSでは使用できません。

UPS とアウトレットグループの両方の場合

UPS デバイスのシャットダウンは、[UPS] で、または個々のアウトレットグループ(適用可能な場合)は [ アウトレットグループ ] でそれぞれスケジュールすることができます。

UPS またはアウトレットグループが選択されたときに、設定済みのスケジュールが、現在有効または無効になっているかどうかを含めた詳細と一緒にページの上部に表示されます。

スケジュール済みシャットダウンの編集、有効、無効、削除 スケジュール済みシャットダウンのパラメータにアクセスして編集するには([ 有効 ] チェックボックスをクリアして一時的に無効にしたり、永久的に削除することを含め)、[UPS] または [ アウトレットグループ ] ページのいずれかの上部に表示されるスケジュールのリスト内のスケジュール名をクリックします。

UPS またはアウトレットグループのシャットダウンスケジュールの作成

1. [ スケジュール ] の下で [UPS] または [ アウトレットグループ ] のいずれかを選択します。

2. スケジュールシャットダウンのタイプを [1 回だけのシャットダウン ]、[1 日に 1 回のシャットダウン ]、[ 週に 1 回のシャットダウン ](1 週間、2 週間、4 週間、8 週間のインターバル)から選択し、[ 次へ ] ボタンをクリックします。

3. スケジュールを一時的に無効にするには、[ 有効 ] ボタンをクリアします。

4. 名前とスケジュールの日付 / 時刻を定義します。 週に1回のシャットダウンの場合は、ドロップダウン式のボックスを使用して頻度を指定します。

5. シャットダウンの後に、デバイスまたはアウトレットグループの電源を再投入するかどうかを指定します。

[ 電源再投入 ]:UPS を特定日時にオンに切り替えるか、[ なし ] (手動でオンに切り替える)か、[ 即時 ] (6 分間および [ 復帰待機時間 ] として指定されている時間待機してからオンに切り替わる)かを定義します。

[ 復帰待機時間 ] の設定については、「[ 復帰待機時間 ]」(47 ページ)を参照してください。

6. アウトレットグループのみの場合、該当するボタンを選択してグループを指定します。

7. [PowerChute サーバのシャットダウンを指示する ]:「[PowerChute クライアント] オプション」として一覧されているクライアントに通知するかどうを指定します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド54

Page 57: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

UPS オプションのみの場合

同期シャットダウンのスケジュール シャットダウンを開始する NMC の UPS が Synchronized Control Group のメンバーであり、メンバーとしてのステータスが有効である場合、すべてのスケジュール・シャットダウンは同期します。グループに対してスケジュールシャットダウンを行う場合は、常に 1 つの Network Management Card から設定を行ってください。Synchronized Control Group に属する全ての UPS でスケジュール・シャットダウンが起きるには、スケジュールした時刻に、グループの各 UPS へのネットワーク接続が存在していなければなりません。

注意:複数のグループメンバーからシャットダウンをスケジュールしないでください。このようにスケジュールすると、予測不能な結果が生じることがあります。

[ バージョン情報 ] ページこのオプションでは、Network Management Card の UPS およびファームウェアに関する次の情報が表示されます。

• [ モデル ]:UPS の機種名です。

• [ 位置 ]:UPS、ラックまたはタワー(ラックに設置した UPS またはタワーマウント型の UPS の場合のみ)の物理的位置。(MGE Galaxy 300 または MGE Galaxy 7000 モデルでは使用できません。)

• [ シリアル番号 ]:UPS の固有の識別番号です。この番号は UPS の外面にもつけられています。

• [ ファームウェアバージョン ]:UPS に現在インストールされているファームウェアモジュールの改訂番号です。

• [ 製造日 ]:UPS の製造完了年月日です。(MGE Galaxy 300 または MGE Galaxy 7000 モデルでは使用できません。)

MGE Galaxy 300 および MGE Galaxy 7000 UPS デバイスでは以下の追加情報が示されます:

• [ 製品名 ]:UPS のブランド名です。

• [ 技術レベル ]: UPS の技術レベルです。

• [UPS 時刻 ]: UPS の設置場所における現時時刻。

• [ 国 ]: UPS が設置されている国。(MGE Galaxy 7000 のみ)

• [ メーカー名 ]: UPS の製造メーカー。

55UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 58: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

環境モニタ注意:ご使用の Network Management Card に Dry Contact I/O Accessory

(AP9810)を取り付けている場合は、[ 環境 ] タブの上部メニューバーには [ ユニバーサル I/O] と [ 環境 ] の 2 つのオプションが表示されます。特に記載されていない限り、本章に記載の設定は両方のオプションで使用できます。

[ 概要 ] ページ[ 概要 ] ページでは、UPS の AP9631 Network Management Card に接続された環境モニタデバイスのステータスを表示します。

[ 温度と湿度 ] ページステータスの概要

[ 温度と湿度 ] をクリックすると、各センサの名前、アラームの状態、温度、湿度(サポートされている場合)が表示されます。

状態の詳細と設定

センサの名前をクリックしてアラームの詳細を表示するか、その値を設定します。

センサの識別とアラームの状態

項目 表示される情報

[ 温度と湿度 ] すべてのセンサと、各センサのアラームの状態、現在記録されている温度と湿度(サポートされている場合)が一覧表示されます。状態の詳細を表示する、またはセンサのパラメータを再設定する場合は、センサの名前をクリックしてください。

[ 入力接点 ] 有効になっている各入力接点、そのアラームの状態および現在の接点の状態(開または閉)が一覧表示されます。有効になっている接点の状態の詳細を表示する、または接点のパラメータを再設定する場合は、接点の名前をクリックしてください。

注意:無効になっている接点のパラメータを表示または設定する、あるいは接点を有効にする場合は、左側のナビゲーションメニューにある [ 入力接点 ] を介してインターフェイスページにアクセスする必要があります。

[ 出力リレー ] Integrated Environmental Monitor の出力リレーのアラームの状態および現在の状態(開または閉)が一覧表示されます。出力リレーの状態の詳細を表示する、またはパラメータを再設定する場合は、出力リレーの名前をクリックします。

[ 近の環境イベント ]

[ 近の環境イベント ] には、 近の環境イベントが新しいものから順に一覧表示されます。イベントログ全体を表示するには、右下の [ その他のイベント ]をクリックしてください。

パラメータ 説明

[ 名前 ] センサの名前。 大 20 文字。

[ 場所 ] センサの物理的な場所。 大 20 文字。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド56

Page 59: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ しきい値] 各センサで、測定する温度と(サポートされている場合は)湿度に同じタイプのしきい値を設定します。

[ヒステリシス ] この値は、温度または湿度でしきい値超過状態がクリアされる条件となる、しきい値からの差異を指定します。

• [ 大]と[高]のしきい値の場合、クリアポイントはしきい値からヒステリシスを差し引いた値です。

• [ 小]と[低]のしきい値の場合、クリアポイントはしきい値にヒステリシスを加えた値です。

温度または湿度がわずかに上下に変動する場合に、しきい値超過アラームが何度も発生しないようにするには、[ 温度ヒステリシス ]または [ 湿度ヒステリシス ] の値を大きくします。ヒステリシスの値が低すぎるとこのような変動が生じることがあり、しきい値超過とクリアが繰り返し発生します。

変動しながら低下する温度の例: 低温度しきい値は 55°F、温度ヒステリシスは 3°Fで、温度が 55°F を下回ると、しきい値超過が発生します。56°F まで変動しながら上昇した後、53°F まで低下する状態が繰り返し発生しますが、イベントがクリアされたり、新たに超過が発生したりすることはありません。既存の超過状態がクリアされるには、温度が 58°F

(しきい値を 3°F 超過)を上回らなければなりません。

変動しながら上昇する湿度の例:湿度の 高しきい値は 65%、湿度ヒステリシスは 10% です。湿度が 65% を超えると、しきい値超過が発生します。60% まで変動しながら低下した後、70%まで上昇する状態が繰り返し発生しますが、イベントがクリアされたり新たに超過が発生したりすることはありません。既存の超過状態がクリアされるには、湿度が 55%(しきい値を10% 超過)を下回らなければなりません。

[ アラームのステータス ]

次のいずれかが表示されます。• アラームを発するような状態が特に報告されていない場合は、[正常 ]。• センサがアラーム状態にある場合は、しきい値超過を示すアラームテキストと、色で示すアラームの重要度(危険状態は赤、警告はオレンジ)。

[ しきい値] 設定可能なしきい値および [ヒステリシス ] 値については、次の 2 つのセクションを参照してください。

しきい値 説明

[ 大 ] センサの 高温度または 高湿度のしきい値を超えた場合に、アラームが発生します。

[ 高 ] センサの高温または高湿のしきい値を超えた場合に、アラームが発生します。

[ 低 ] センサの温度または湿度が低のしきい値を下回った場合に、アラームが発生します。

[ 小 ] センサの温度または湿度が 低のしきい値を下回った場合に、アラームが発生します。

パラメータ 説明

57UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 60: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 入力接点 ] ページステータスの概要

タブの左側ナビゲーションメニューにある [ 入力接点 ] をクリックすると、各入力接点の名前、アラームの状態、状態(開または閉)が表示されます。

状態の詳細と設定

入力接点の名前をクリックして、状態の詳細を表示するかまたはその値を設定します。

パラメータ 説明

[ 入力接点 ] 入力接点の有効 /無効を切り替えます。無効になっている場合、接点が異常な位置にあってもアラームイベントは発生しません。

[ 名前 ] 入力接点の名前。 大 20 文字。

[ 場所 ] 入力接点の場所。 大 20 文字。

[ アラームのステータス ]

入力接点でアラームが発生していない場合は [ 正常 ]、またはアラームが発生している場合はその重要度を表示

[ 状態 ] 入力接点の現在の状態。[ 閉 ] または [開 ]。

[正常状態] 入力接点の通常(非アラーム)の状態。[閉 ]または [ 開 ]。

[ 重大度 ] 入力接点が異常な状態になった場合に発生する重要度。[ 警告 ] または [致命的 ]。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド58

Page 61: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 出力リレー ] ページこのオプションは Dry Contact I/O Accessories が取り付けられたデバイスに接続している場合のみ、表示されます。[ 環境 ] タブを選択して、上部メニューバーから [ ユニバーサルI/O] を選択します。[ 出力リレー ] をクリックすると、出力リレーの状態が表示され値の設定を実行できます。

[ バージョン情報 ] ページ上部メニューバーの [環境] オプションの左側ナビゲーションメニューの [バージョン情報] をクリックすると、UPS で使用されている環境モニタとファームウェアのバージョンが表示されます。

パラメータ 説明

[ 名前 ] 出力リレーの名前。 大 20 文字。

[ 場所 ] 出力リレーの場所。 大 20 文字。

[ アラームのステータス ]

出力リレーでアラームが発生していない場合は [ 正常 ]、またはアラームが発生している場合はその重要度を表示

[ 状態 ] 出力リレーの現在の状態:[閉 ] または [開 ]。

[正常状態 ] 出力リレーの通常(非アラーム)の状態。[ 閉 ]または [ 開 ]。

[ 管理 ] 出力リレーの現在の状態を変更するには、この設定にチェックマークを付けます。

[ 待機時間 ] 出力リレーが有効になるまでに、選択したアラーム状態が持続している必要がある秒数。この設定を使用すると、短い一時的な状態であれば、アラームが有効にならないようにすることができます。

注意:待機時間が開始した後、マッピングされた別のアラームが発生した場合でも、この待機時間は改めて再開することはなく、出力リレーが有効になるまで継続します。

[ 保留 ] アラーム発生後、出力リレーが有効なままになる 小秒数。アラーム状態が解消された後も、この時間が経過するまでは、出力リレーは有効になったままです。

59UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 62: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

[ 管理ポリシー ] の設定AP9631 Network Management Card に 大 2 個の Dry Contact I/O Accessory(AP9810)を接続している場合、イベントに応答するよう出力を設定したり、入力アラームに応答するようUPS と出力を設定したりすることができます。

イベントに応答するよう出力を設定

1. [UPS] タブ、上部メニューバーの [ 管理ポリシー ]、および左側ナビゲーションメニューの [ イベントアクション ] の下の [ イベント別 ] の順に選択します。

2. カテゴリ名をクリックするとそのカテゴリ内の全てのイベントが表示され、サブカテゴリ名をクリックするとそのサブカテゴリ内のイベントが表示されます。

3. イベントの一覧で印のついているコラムを点検し、必要なイベントが出力リレーの状態を変更するよう設定済みであるかどうかを確認します。

4. 設定を変更するには、イベント名をクリックしてそのイベントが検出されたときに状態が変更される出力リレーを選択して、[ 適用 ] をクリックします。

UPS または出力リレーが入力アラームに応答するよう設定します。

1. [UPS] タブ、上部メニューバーの [ 管理ポリシー ]、および左側ナビゲーションメニューの [ イベントアクション ] の下の [ イベント別 ] の順に選択します。

2. [I/O 接点 ] をクリックしてから、設定するイベント名をクリックします。

3. Network Management Card では、 大 4 個の入力をサポートしています。イベントに関連する入力を指定する必要があります。

a. [ ポート ] プルダウンメニューで、Dry Contact I/O Accessory を取り付けたユニバーサルセンサポートの番号(1 または 2)を選択します。

b. [ ゾーン ] プルダウンメニューで、入力接点が取り付けられている接点ゾーンの文字(A または B)を選択します。

4. 入力の状態が変わった場合に UPS が実行するアクションを定義して、イベントが検出された時に状態が変わる出力を選択します。

5. [ ディスプレイ ] をクリックして変更を確認し、[ 適用 ] をクリックします。

注意:設定したアクションは 1 回発生します。アラーム状態が解消される前に入力を正常状態に回復する場合、アラーム状態が解消されなければ出力の状態は変わらず、アクションが再発生します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド60

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ログ

イベントログ / データログの使用方法イベントログ

選択項目 :[ ログ ] > [ イベント ] > オプション

イベントログに対しては、表示、フィルタの設定、または削除を実行できます。デフォルト設定では、ログには過去 2 日間に記録されたすべてのイベントが直近のものから表示されるようになっています。

設定可能な全イベントとその現在の設定を一覧表示するには、[管理 ] タブ、上部メニューバーの [ 通知 ]、そして左側ナビゲーションメニューの [ イベントアクション ]、この下の [ イベント別 ] を順にクリックします。

「イベントごとの設定」(85 ページ)を参照してください。

イベントログを表示するには([ ログ ] > [ イベント ] > [ ログ ]):

• デフォルト設定により、イベントログはWebインターフェイスに1ページ形式で表示されます。 も新しいイベントが 1 ページ目です。ログの下のナビゲーションバーは下記のように操作します。

- ページ番号をクリックすると、ログの該当のページが開きます。

- [前へ ] または [次へ] をクリックすると、開いているページに一覧表示されている一連のイベントのすぐ前かすぐ後のイベントグループを表示できます。

- [<<] ではログの 初のページに、[>>] ではログの 後のページに移動できます。

• ログに入力されているイベントをページ内にすべて表示させたい場合、イベントログページから [ ログを新しいウィンドウで開く ] をクリックすると、ログ全体が全画面表示されます。

注意:[ ログを新しいウィンドウで開く ] ボタンを使用するには、ブラウザのオプションの JavaScript® を有効にする必要があります。

またイベントログは、FTP あるいはセキュア CoPy(SCP)を使用しても表示できます。「FTP または SCP でログファイルを取得する方法」(65 ページ)を参照してください。

イベントログに対してフィルタを設定するには([ ログ ] > [ イベント ] > [ ログ ]):

• 日時別にフィルタ処理するには:イベントログの全体を表示したい場合、また「 近のイベント」に含めるイベントの数あるいは対象とする日数や月数を変更したい場合は、[ 過去 ] を選択します。ドロップダウンメニューから時間枠を選び、[適用 ] をクリックします。このフィルタ設定は Network Management Card が次に再起動するまで保存されます。特定の時間枠に記録されたイベントを表示するには、[ 開始日時 ] を選択します。該当の時間枠の開始と終了の時刻を(24 時間形式で)入力し、[ 適用 ] をクリックします。このフィルタ設定は Network Management Card が次に再起動するまで保存されます。

61UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 64: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

• イベント別にフィルタ処理するには:ログに特定のイベントを表示させるようにするには、[ ログのフィルタ ] をクリックします。イベントのカテゴリまたはアラームの重要度のチェックボックスを空にして、これらが表示されないようにします。イベントログページの右上隅に表示されている入力内容は、フィルタが有効であることを意味しています。管理者は、[ デフォルトとして保存 ] をクリックすることにより、このフィルタ設定を全ユーザーに対するデフォルトの表示形態に設定できます。管理者が [ デフォルトとして保存 ] をクリックしていない場合は、そのフィルタ設定は、管理者がこの設定を解除するまで、または Network Management Card が次に再起動するまでの有効となります。有効になっているフィルタを削除するには、[ ログのフィルタ ]、[ フィルタのクリア

(すべて表示)] を順にクリックします。

注意:イベントに対するフィルタ処理は、論理 OR 演算子を使用して実行されます。

• [重大度でフィルタ] リストで選択していないイベントは、[カテゴリでフィルタ] リストで指定してあるカテゴリでイベントが発生しても、フィルタ処理後のイベントログにはまったく表示されません。

• [カテゴリでフィルタ] リストで選択していないイベントは、[重大度でフィルタ] リストで指定してあるカテゴリのデバイスでアラーム状況が発生しても、フィルタ処理後のイベントログにはまったく表示されません。

イベントログを削除するには([ ログ ] > [ イベント ] > [ ログ ]):

イベントログに入力されたイベントをすべて削除するには、Web ページの [ ログのクリア ] をクリックします。削除したイベントは復元できません。

イベントに割り当てられている重要度レベルまたはカテゴリに基づいてイベントを記録することを無効にするには、「グループ別の設定。」(85 ページ)を参照してください。

逆引きを行うには([ ログ ] > [ イベント ] > [ 逆引き ]):

[ 逆引き ] はデフォルトでは無効です。DNS サーバーとして設定されているサーバがないか、またはトラフィック過剰のためネットワークの機能が不良である場合を除き、この機能は有効にしてください。

[逆引き]を有効にすると、ネットワーク関連のイベントが発生した場合、そのイベントに関連するネットワークデバイスの IP アドレスとドメイン名が両方ともイベントログに記録されます。該当のデバイスにドメイン名がつけられていない場合、イベントには IP アドレスのみが記録されます。 ドメイン名は通常、IP アドレスに比べて変更される頻度が低いことから、逆検索を有効にすると、イベントの原因となっているネットワークデバイスのアドレスを認識する機能を強化することができます。

イベントログの容量を調整するには([ ログ ] > [ イベント ] > [ サイズ ]):

デフォルト設定では、イベントログは 400 件までのイベントを収容できます。ログに含めるイベント数は変更できます。イベントログの容量を変更すると、それまでに記録されていたイベントはすべて削除されます。記録されているイベントデータを失うことを避けるため、[イベントログのサイズ ] フィールドに新たな収容件数を入力する前に、FTP または SCP を使用してログ内のデータを保存してください。

「FTPまたは SCPでログファイルを取得する方法」(65ページ)を参照してください。

ログが容量に達すると、データは古いものから削除されます。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド62

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データログ

選択項目 :[ ログ ] > [ データ ] > オプション

UPS での測定記録、UPS への入力電力、UPS とバッテリの周辺温度を確認できます。各入力事項はデータが記録された日時別に一覧されます。

データログを表示するには([ ログ ] > [ データ ] > [ ログ ]):

• デフォルト設定により、データログはWebインターフェイスに1ページ形式で表示されます。 も新しいデータが 1 ページ目です。ログの下のナビゲーションメニューは下記のように操作します。

- ページ番号をクリックすると、ログの該当のページが開きます。

- [前へ ] または [次へ] をクリックすると、開いているページに一覧表示されている一連のデータのすぐ前かすぐ後のデータを表示できます。

- [<<] ではログの 初のページに、[>>] ではログの 後のページに移動できます。

• ログに入力されているデータをページ内にすべて表示させたい場合、データログページから [ ログを新しいウィンドウで開く ] をクリックすると、ログ全体が全画面表示されます。

注意:[ ログを新しいウィンドウで開く ] ボタンを使用するには、ブラウザで JavaScript を有効にしておく必要があります。

あるいは、FTP または SCP を使用しても、データログを表示することができます。「FTP または SCP でログファイルを取得する方法」(65 ページ)を参照してください。

日時別にフィルタ処理するには([ ログ ] > [ データ ] > [ ログ ]):

データログの全体を表示したい場合、また「 近のイベント」に含めるイベントの数あるいは対象とする日数や月数を変更したい場合は、[ 過去 ] を選択します。ドロップダウンメニューから時間枠を選び、[ 適用 ] をクリックします。このフィルタ設定はデバイスが次に再起動するまで保存されます。

特定の時間枠に記録されたデータを表示するには、[ 開始日時 ] を選択します。該当の時間枠の開始と終了の時刻を(24 時間形式で)入力し、[ 適用 ] をクリックします。このフィルタ設定はデバイスが次に再起動するまで保存されます。

データログを削除するには:

データログに記録されたデータをすべて削除するには、Web ページの [ データ ログの消去 ] をクリックします。削除したデータは復元できません。

データ収集の間隔を設定するには([ ログ ] > [ データ ] > [ 間隔 ]):

[ ログの間隔 ] のオプションでは、データログに記録するデータの抽出 / 保存頻度を指定し、さらにこの設定に基づくと何日分のデータをログに保存できるかの計算を参照できます。ログがいっぱいになると、古いエントリから削除されます。古いデータが自動的に削除されることを避けるため、次のセクションの手順に従ってログのローテーションを有効にし、設定してください。

63UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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データログのローテーションを設定するには([ ログ ] > [ データ ] > [ ローテーション ]):

FTP サーバーにデータログを保存するためのレポジトリファイルを設け、アクセス用のパスワードを設定します。ローテーション機能を有効にすると、データログのコンテンツは、FTP サーバーに設定してあるレポジトリファイルに名前およびロケーション別に付け加えられます。このファイルは、管理者が指定した更新間隔に従って更新されます。

データログの容量を調整するには([ ログ ] > [ データ ] > [ サイズ ]):

デフォルト設定では、データログは 400 件までのイベントを収容できます。ログに含めるデータポイント数は変更できます。データログの容量を変更すると、それまでに記録されていたイベントはすべて削除されます。記録されているデータを失うことを避けるため、[データログのサイズ ] フィールドに新たな収容件数を入力する前に、FTP または SCP を使用してログ内のデータを保存してください。

「FTPまたは SCPでログファイルを取得する方法」(65ページ)を参照してください。

ログが容量に達すると、データは古いものから削除されます。

パラメータ 説明

[ データログローテーション ] データログのローテーションを有効または無効にします(デフォルトでは無効)。

[FTP サーバー ] データレポジトリファイルが格納されている FTP サーバーのアドレスです。

[ ユーザー名 ] レポジトリファイルにデータを送信するために必要なユーザー名です。このユーザーにはまた、データレポジトリファイルに対する読み取り /書き込みアクセスと、レポジトリファイルのディレクトリ(フォルダ)へのアクセスも許可されていなければなりません。

[ パスワード ] レポジトリファイルにデータを送信するために必要なパスワードです。

[ ファイルパス ] レポジトリファイルへのパスです。

[ ファイル名 ] レポジトリファイル(ASCII テキストファイル形式)のファイル名です。

[ 待機時間 X アップロードの間隔 ]

レポジトリファイルのデータ更新間隔(単位:時間)です。

[ 失敗した場合は、次の間隔でアップロードを試行 ]

レポジトリファイルへのデータ更新が正しく行われなかった場合に再試行を行う間隔(単位:分)です。

[ 大 X 回 ] レポジトリファイルへのデータ更新が正しく行われなかった場合に、 初に失敗してから 大で何回再試行を行うかの値です。

[ アップロードが成功するまで ]

この設定の場合、ファイルの転送が完了するまで再試行が繰り返されます。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド64

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FTP または SCP でログファイルを取得する方法

管理者またはデバイス専用ユーザーは、FTP または SCP を使用して、タブ区切り形式のイベントログファイル(event.txt)またはデータログファイル(data.txt)を取得できます。これらは表計算ソフトにインポートできます。

• このファイルには、 後にログを削除した時点以降、あるいは(データログの場合には)ファイル容量に達したためファイルが切り詰められた時点以降に記録されたイベントとデータすべてが含まれます。

• このファイルには、イベントログやデータログでは表示されない次の情報も含まれています。

- ファイル形式のバージョン(先頭行)

- ファイルを取得した日時

- Network Management Card の [ 名前 ]、[ 連絡先 ]、[ 場所 ] の各値および IP アドレス

- 各イベント固有の [ イベントコード ](event.txt ファイルのみ)

-注意:Network Management Card は、ログ記載に 4桁の年表記を使用します。4 桁の年表記をすべて表示するには、表計算ソフトで 4 桁の日付形式を選択する必要がある場合もあります。

システムで暗号化ベースのセキュリティプロトコルを使用している場合は、SCP を介してログファイルを取得します。

システムで暗号化なしの認証方法を使用している場合は、FTP を介してログファイルを取得します。

必要なタイプのセキュリティを設定するために利用できるプロトコルおよび方法については、 Network Management Card のユーティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』を参照してください。また、このハンドブックは Web サイト(www.apc.com)でもご参照いただけます。

SCP でのファイル取得方法SCP を介して event.txt ファイルを取得するには、次のコマンドを使用します。

scp username@hostname_or_ip_address:event.txt ./event.txt

SCP を介して data.txt ファイルを取得するには、次のコマンドを使用します。

scp username@hostname_or_ip_address:data.txt ./data.txt

FTP でのファイル取得方法FTP を介して event.txt ファイルまたは data.txt ファイルを取得するには、次の操作を行います。

1. コマンドプロンプトから「ftp」の文字列と Network Management Card の IP アドレスを入力し、ENTER を押します。

[FTP サーバー] の [ ポート ] 設定(この設定は [ 管理 ] タブの [ ネットワーク ] メニューから行います)がデフォルト値(21)から変更されている場合、FTP コマンドにデフォルト以外の値を指定する必要があります。Windows FTP クライアントの場合は、パラメータをスペースで区切り、次のコマンドを入力します(一部のFTP クライアントでは、IP アドレスとポート番号の間にはスペースではなくコロンを使用する場合があります)。

ftp>open ip_address port_number

FTP サーバーでのセキュリティを強化するためポートにデフォルト以外の値を設定する手順については、「FTP サーバー」(83 ページ)を参照してください。5001 ~ 32768 までのポートを使用できます。

65UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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2. 管理者またはデバイス専用ユーザーの [ ユーザー名 ] と [ パスワード ](大文字 /小文字の区別あり)の各欄に入力してログオンします。管理者の場合、[ ユーザー名 ] と [ パスワード ] のデフォルト値はそれぞれ「apc」です。デバイス専用ユーザーの場合、[ ユーザー名 ] は「device」、[ パスワード ] は「apc」がそれぞれデフォルトの値になっています。

3.「get」コマンドを使用してログのテキストファイルをローカルドライブに転送します。

ftp>get event.txt

または

ftp>get data.txt

4.「 del」コマンドを使用して、該当のログの内容を削除します。

ftp>del event.txt

または

ftp>del data.txt

この時、削除を確認するプロンプトは表示されません。

• データログを消去すると、ログを消去した旨がイベントログに記録されます。

• イベントログを消去すると、このイベントは新規の event.txt ファイルに記録されます。

5. FTP. を終了するには、ftp> プロンプトで quitと入力します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド66

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管理:セキュリティ

ローカルユーザーユーザーアクセスの設定

選択項目 :[ 管理 ] > [ セキュリティ ] > [ ローカルユーザー ] > オプション

管理者は Network Management Card に常時アクセスできます。

デバイスユーザーと読み取り専用ユーザーはデフォルト設定では有効になっています。デバイスユーザーと読み取り専用ユーザーを無効にするには、左側ナビゲーションメニューから該当のユーザーアカウントを選択し、[ 有効 ] チェックボックスのチェック印を外します。

各アカウントの種類のユーザー名を、大文字と小文字を区別して同様に設定します。文字制限は、ユーザー名では 64 文字以内、パスワードでは 64 文字以内です。パスワード欄を空欄にする(文字を設定しない)ことはできません。

アカウントの各種類(管理者、デバイスユーザー、読み取り専用ユーザー)に許可される権限については、「ユーザーアカウントの種類」(3ページ)を参照してください。

リモートユーザー認証

選択項目 :[ 管理 ] > [ セキュリティ ] > [ リモートユーザー ] > [ 認証 ]

このオプションでは Network Management Card へのリモートアクセス方法を選択します。

ローカル認証(RADIUS サーバーによる中央認証方法を使用しない場合)の情報については、ユーティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』を参照してください。また、このハンドブックは Web サイト(www.apc.com)でもご参照いただけます。

は RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)による認証 / 承認の機能をサポートしています。

• RADIUSが有効になったNetwork Management Card またはその他のネットワーク対応デバイスにアクセスする場合、認証リクエストは RADIUS サーバーに送信されてユーザーの権限レベルが判断されます。

• Network Management Cardで使用されるRADIUSユーザー名には32文字以内の文字数制限があります。

アカウントの種類

デフォルトのユーザー名

デフォルトのパスワード 許可されるアクセス権

管理者 apc apc Web インターフェイスとコマンドラインインターフェイス

デバイスユーザー

device apc

読み取り専用ユーザー

readonly apc Web インターフェイスのみ

67UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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次のいずれかを選択します。

• [ ローカル認証のみ ]:RADIUS が無効になり、ローカル認証が有効になります。

• [RADIUS、ローカル認証の順 ]:RADIUS とローカル認証が有効になります。RADIUS サーバーからの認証が 初に要求されます。RADIUS サーバーからの応答がない場合、ローカル認証が使用されます。

• [RADIUS のみ ]:RADIUS が有効になり、ローカル認証は無効になります。

注意:[RADIUS のみ ] を指定すると、RADIUS サーバーが利用できない場合、正しく認識できないかまたは正しく設定されていないリモートアクセスは、ユーザーレベルに関わりなくアクセスできなくなります。この場合には、シリアル接続でコマンドラインインターフェイスにアクセスし、[access] の設定を [local] または [radiusLocal] に変更して再びアクセスできるようにしなければなりません。例えば、アクセス設定を [local] に変更する場合には次のコマンドを使用します。radius -a local

RADIUS

選択項目 :[ 管理 ] > [ セキュリティ ] > [ リモートユーザー ] > [RADIUS]

このオプションでは以下を実行できます。

• Network Management Card で使用できる RADIUS サーバー(2台まで)と各サーバーのタイムアウト値を表示できます。

• リンクをクリックし、新しい RADIUS サーバーによる認証のパラメータを設定します。

• 一覧内の RADIUS サーバーをクリックすると、そのサーバーのパラメータを表示、変更できます。

RADIUS 設定 説明

[RADIUS サーバー ] RADIUS サーバーのサーバー名または IP アドレス(IPv4 または IPv6)リンクをクリックしてサーバーを設定します。

注意:RADIUS サーバーは、デフォルトでは 1812 番ポートを使用してユーザー認証を行います。別のポートを使用するには、RADIUS サーバー名または IP アドレスの 後にコロンを追加し、その後に新しいポート番号を入力します。

[ シークレット ] RADIUS サーバーと Network Management Card 間の共有のシークレットです。

[ 応答タイムアウト ] RADIUS サーバーからの応答に対する Automatic Transfer Switch の待ち時間(秒)です。

[ テストの設定 ] 新規に設定した RADIUS サーバーのパスをテストするため、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

[ テストをスキップして適用 ]

RADIUS サーバーのパスのテストを省略します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド68

Page 71: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

RADIUS サーバーの環境設定環境設定手順の概要

Network Management Card で RADIUS 認証を使用するには RADIUS サーバーを設定する必要があります。

Vendor Specific Attributes(VSA)で使用する RADIUS ユーザーファイルの例と、RADIUS サーバーでの辞書ファイルへの入力例に関しては、の『セキュリティハンドブック』を参照してください。

1. RADIUS サーバークライアントリスト(ファイル)に Network Management Card の IP アドレスを追加します。

2. Vendor Specific Attributes(VSA)が定義されている場合を除き、ユーザーにはService-Type 属性が設定されていなければなりません。Service-Type 属性が設定されていない場合、ユーザーには読み取り専用アクセスしか許可されません(Web インターフェイスの場合のみ)。

RADIUS ユーザーファイルについては RADIUS サーバーのマニュアル、その例についてはの『セキュリティハンドブック』を参照してください。

3. RADIUS サーバーから供給される Service-Type 属性のかわりに VSA を使用することもできます。VSA を使用する場合、辞書ファイルを構成し、RADIUS ユーザーファイルを使用する必要があります。辞書ファイルを構成する際は、[ATTRIBUTE]と[VALUE]のキーワードに対する名前は指定しますが、数値の設定は行いません。数値を変更すると、RADIUS での認証と承認は正しく実行されなくなります。VSA が通常の RADIUS 属性より優位になります。

UNIX® でシャドウパスワードを使用して RADIUS サーバーを環境設定する

UNIX のシャドウパスワードファイル(/etc/passwd)を RADIUS の辞書ファイルと併用する場合、ユーザー認証には下記の 2 種類の方法を使用できます。

• すべての UNIX ユーザーに管理者権限が付与する場合、RADIUS の “ ユーザー” ファイルに以下を追加します。デバイスユーザーのみを許可する場合は、Service-Type を[Device] に変更してください。

DEFAULT Auth-Type = System APC-Service-Type = Admin

• RADIUS の「user」ファイルにユーザー名と属性を加え、「/etc/passwd」に対してこのパスワードを確認します。以下はユーザー名「bconners」と「thawk」での例です。

bconners Auth-Type = SystemAPC-Service-Type = Admin

thawk Auth-Type = SystemAPC-Service-Type = Device

サポート対象の RADIUS サーバー

American Power Conversion では FreeRADIUS と Microsoft IAS 2003 をサポートしています。その他の RADIUS アプリケーションについては、American Power Conversion 社では検証を行っていません。

69UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 72: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

操作がない場合のタイムアウト 選択項目 :[ 管理 ] > [ セキュリティ ] > [ 自動ログオフ ]

このオプションでは、アクティビティがない場合にそのユーザーをログオフするまでの待機時間(デフォルトでは 3 分です)を設定します。この値を変更した場合、変更内容を適用するにはログオフする必要があります。

注意:ユーザーがブラウザのウィンドウを閉じた後も、右下の [ ログオフ ] をクリックしなければ、このタイマーは実行されたままになります。そのために前のユーザーがまだログオンされているものと見なされて、このユーザーの [ 無操作状態の時間(分)] 枠が終了するまでは誰もログオンできなくなります。例えば、[ 無操作状態の時間(分)] がデフォルト値のままの場合、ユーザーが適切にログオフせずにブラウザウィンドウを閉じると、その後 3 分間はいずれのユーザーもログオンできません。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド70

Page 73: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

管理:ネットワーク機能

TCP/IP 設定と通信設定TCP/IP 設定

選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [TCP/IP] > [IPv4 の設定 ]

上部メニューバーの [ ネットワーク ] メニューを選択するとデフォルトで選択される左側ナビゲーションメニューの [TCP/IP] オプションに Network Management Card のその時点での IPv4 アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、MAC アドレス、ブートモードが表示されます。

DHCP と DHCP のオプションについては、「RFC2131」および「RFC2132」を参照してください。

設定 説明

[ 有効 ] このチェックボックスで、IPv4 を有効または無効にします。

[ 手動 ] IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力して IPv4 を手動で設定します。

[BOOTP] BOOTP サーバーが TCP/IP 設定を供給します。Network Management Card は、32 秒間隔で任意の BOOTP サーバーからネットワーク割り当てのリクエストを行います。・有効な応答が得られると、Network Management Card はネットワークサービスを開始します。

・Network Management Card で BOOTP サーバーを検出できてもこのサーバへのリクエストに対して応答が得られないかまたはタイムアウトとなった場合は、Network Management Card は再起動するまでネットワーク設定のリクエストを行わなくなります。

・Network Management Card でネットワーク割り当てのリクエストを 5回繰り返しても有効な応答が得られない場合(初回リクエストと続く 4回の再試行)で、以前からのネットワーク設定が存在する場合は、デフォルト設定により、Network Management Card はアクセスを維持するために以前の設定を使用します。

[ 次へ >>] をクリックすると[BOOTP Configuration]ページにアクセスでき、ここから再試行回数および再試行が失敗した場合の措置を設定できます1。・[ 大試行回数 ]:有効な応答が得られない場合の再試行の回数を指定します。無制限に試行を繰り返すようにするにはゼロ(0)を入力します。

・[ 再試行に失敗した場合 ]:[前回の設定を適用 ](デフォルト)または [BOOTP リクエストを停止 ] のいずれかを指定します。

1. 通常、これらの設定ページでは次の 3つの設定値は変更不要です。・ [ベンダークラス ]:APC・ [クライアント ID]:Network Management Card の MAC アドレス(ローカルエリアネットワーク(LAN)上での固有の ID)です。・ [ユーザークラス]:アプリケーションファームウェアモジュールの名前です。

71UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 74: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

DHCP 応答オプション

有効な DHCP 応答には、Networf Management Card がネットワークで正常に稼動するために必要なTCP/IP 値や、Network Management Card の動作に影響するその他の情報を提供するオプションが含まれています。

ベンダー固有の情報(オプション 43)Network Management Card では、DHCP からの応答が有効であるかを判断するために、DHCP からの応答にあるこのオプション(オプション 43)を使用します。このオプションには、APC cookie と呼ばれる固有のオプションが TAG/LEN/DATA 形式に含まれます。これはデフォルトでは無効になっています。

• APC Cookie. Tag 1, Len 4, Data “1APC”

オプション 43 は、DHCP サーバが APC デバイスにサービスを提供するよう設定されていることを Network Management Card に通知します。

次の例では、APC cookie を含むベンダー固有の情報オプションを 16 進数の形式で指定しています。

Option 43 = 0x01 0x04 0x31 0x41 0x50 0x43

TCP/IP オプション Network Management Card は、有効な DHCP 応答の中にある次のオプションを使用して TCP/IP を設定します。これらのオプションは、 初のオプション以外はすべて「RFC2132」で説明されています。

• IP アドレス(DHCP 応答の [yiaddr] フィールド値。「RFC2131」で説明されています):

DHCP サーバが Network Management Card にリースしている IP アドレスです。

• サブネットマスク(オプション 1):Network Management Card がネットワークで稼動す

るために必要なサブネットマスク値です。

• ルーター、すなわちデフォルトゲートウェイ(オプション 3):Network Management

Card がネットワークで稼動するために必要なデフォルトゲートウェイ値です。

• IP アドレスのリース期間(オプション 51):Network Management Card に対する IPアドレ

スのリース期間です。

• 更新時間、T1(オプション 58):IP アドレスリースの割り当て後、このリースの更新を

リクエストするまでの Network Management Card の待ち時間です。

• 再バインド時間、T2(オプション 59):IP アドレスリースの割り当て後、このリースの

再バインドを要求するまでの Network Management Card の待ち時間です。

[DHCP] デフォルトではこの設定になっています。Network Management Card は、32 秒間隔で任意の DHCP サーバーからネットワーク割り当てのリクエストを行います。・有効な応答が得られた場合、Network Management Card ではリースを受け入れてネットワークサービスを開始するために DHCP サーバーからの APC cookie は必要ありません。

・Network Management Card で DHCP サーバーを検出できてもこのサーバーへのリクエストに対して応答が得られないかまたはタイムアウトとなった場合は、Network Management Card は再起動するまでネットワーク設定のリクエストを行わなくなります。1

・[DHCP アドレスを有効とするにはベンダー固有の cookie が必要 ]:このチェックボックスに印をつける、または印を外すと、DHCP サーバーからの APC cookie が必要かどうかを有効または無効にします。

設定 説明

1. 通常、これらの設定ページでは次の 3つの設定値は変更不要です。・ [ベンダークラス ]:APC・ [クライアント ID]:Network Management Card の MAC アドレス(ローカルエリアネットワーク(LAN)上での固有の ID)です。・ [ユーザークラス]:アプリケーションファームウェアモジュールの名前です。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド72

Page 75: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

その他のオプション Network Management Card はまた、有効な DHCP 応答に含まれる以下のようなオプションも使用します。これらのオプションは、 後のオプション以外はすべて「RFC2132」で説明されています。

• ネットワーク時間プロトコルサーバー(オプション 42):Network Management Card で使

用される 2 つまでの NTP サーバ(プライマリサーバとセカンダリサーバ)です。

• 時間オフセット(オプション 2):Network Management Card サブネットの、協定世界時

(UTC)からのオフセット値です。

• ドメイン名サーバー(オプション 6):Network Management Card で使用される 2つまでの

DNS サーバ(プライマリサーバとセカンダリサーバ)です。

• ホスト名(オプション 12):Network Management Card で使用されるホスト名

( 大 32 文字)です。

• ドメイン名(オプション 15):Network Management Card で使用されるドメイン名

( 大 64 文字)です。

• ブートファイル名(DHCP 応答の [file] フィールド値、「RFC2131」で説明されています):

ダウンロード用のユーザ環境設定ファイル(.ini file)への完全なディレクトリパス

です。DHCP 応答の [siaddr] フィールドによりサーバの IPアドレスが指定されます。

Network Management Card はこのサーバから .ini ファイルをダウンロードします。ダウ

ンロードが完了すると、Network Management Card はこの .ini ファイルをブートファイ

ルとして使用して設定値を再設定します。

73UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 76: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [TCP/IP] > [IPv6 設定 ]

Ping 応答選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [Ping 応答 ]

[IPv4 Ping 応答 ] で [ 有効 ] チェックボックスを選択すると、Network Management Card でネットワークの Ping に応答できます。このチェックボックスの印を外すと、Network Management Card の応答を無効にします。この設定は IPv6 には適用されません。

設定 説明

[ 有効 ] このチェックボックスで、IPv6 を有効または無効にします。

[ 手動 ] IP アドレスとデフォルトゲートウェイを入力して IPv6 を手動で設定します。

[ 自動設定 ] [ 自動設定 ] チェックボックスを選択すると、システムはルーター(ある場合)からアドレスプリフィックスを取得します。このプリフィックスを使用して、IPv6 のアドレスを自動的に設定します。

[DHCPv6モード ]

[ ルーターによって制御 ]:このオプションを選択すると、受信した IPv6 ルーター広告に含まれる M フラグ(Managed Flag)と O フラグ(Other Flag)で DHCPv6 を制御します。ルーター広告を受信すると、Network Management Card では M フラグまたは Oフラグが設定されたか確認します。Network Management Card では、M(管理アドレス設定フラグ)と O(ステートフル設定フラグ)の「ビット」のステータスを次のように解釈します。

・どちらも設定されていない:ローカルネットワークには DHCPv6 インフラストラクチャがないことを示します。Network Management Card はルーター広告と手動設定を使用して、ローカルや他の設定にリンクしていないアドレスを取得します。

・M が設定、または Mと O が設定:この場合は、完全な DHCPv6 アドレス設定が行われます。DHCPv6 は、アドレスと他の設定を取得するために使用されます。これはDHCPv6がステートフルであると呼ばれます。M フラグを受信すると、問題のインターフェイスが閉じるまで DHCPv6 アドレスの設定が効果をもち続けます。M フラグが設定されていないルーター広告パケットを連続で受信した場合も同様です。

初に Oフラグを受信し続いて M フラグを受信した場合は、Network Management Card は M フラグを受信してから完全アドレス設定を実行します。

・O のみ設定:この場合は、Network Management Card が DHCPv6 情報要求パケットを送信しています。DHCPv6 は、「他の」設定(DNS サーバーの場所など)を実行するために使用されますが、アドレスは提供しません。これは DHCPv6がステートレスであると呼ばれます。

[ アドレスおよびその他の情報 ]:このチェックボックスを選択すると、DHCPv6 はアドレスとその他の設定を取得するために使用されます。これは DHCPv6がステートフルであると呼ばれます。

[ アドレス以外の情報のみ ]:このチェックボックスを選択すると、DHCPv6 は、「他の」設定(DNS サーバーの場所など)を実行するために使用されますが、アドレスは提供しません。これは DHCPv6がステートレスであると呼ばれます。

[ なし ]:これを選択すると、DHCPv6 は無効になります。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド74

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ポート速度 選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [ ポート速度 ]

[ ポート速度 ] 設定では TCP/IP ポートの通信速度を設定します。

• [ オートネゴシエーション ](デフォルト)の場合、イーサネットデバイスは可能なかぎ

り速い速度で通信するようネゴシエートしますが、2 台のデバイスのサポート速度が一

致しない場合は遅い方の速度が使用されます。

• また 10 Mbps または 100 Mbps を選択することもできます。どちらの場合でも、半二重

(一度に一方向のみの通信)または全二重(同じチャンネルで一度に双方向の通信)の

オプションを利用できます。

DNS選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [DNS] > オプション

左側ナビゲーションメニューの [DNS] 下のオプションでは、Domain Name System(DNS)の設定とテストを実行できます。

• [ プライマリ DNS サーバー] または [セカンダリ DNS サーバー] を選択して、プライマリおよ

びオプションのセカンダリ DNS サーバーの IPv4/IPv6 アドレスを指定します。Network

Management Card で電子メールを送信できるようにするには、少なくともプライマリ

DNS サーバーの IP アドレスが指定されていなければなりません。

- Network Management Cardは、プライマリDNSサーバーまたはセカンダリDNSサーバー(このサーバーが指定されている場合)からの応答を 15 秒まで待ちます。この時間内に Network Management Card が応答を受信できなかった場合、電子メールを送信することはできません。従って DNS サーバーは、Network Management Card と同じセグメント内または 寄りのセグメントのものを使用します(ただし WAN 経由のものは除きます)。

- DNS サーバーの IP アドレスを指定したら、そのサーバーの IP アドレスを調べるために、ネットワーク上のコンピュータに DNS 名を入力して該当の DNS が稼動していることを確認します。

• [ ホスト名 ]:管理者がこのフィールドにホスト名を、そして [ ドメイン名 ] フィールド

にドメイン名を指定してある場合、ユーザは、ドメイン名を受け入れる Network

Management Card インターフェイスのいずれのフィールド(電子メールアドレスを除く)

にもホスト名を入力することができます。

• [ ドメイン名(IPv4)]:管理者がドメイン名を設定する必要があるのはここのみです。

ドメイン名を受け入れる Network Management Card インターフェイスの他のすべての

フィールド(電子メールアドレスを除く)では、ホスト名のみを入力した場合、

Network Management Card によってドメイン名が追加されます。

- 特定のホスト名を入力した場合にドメイン名が追加されるのを無効にしたい場合は、ドメイン名フィールドをデフォルトの「somedomain.com」か、または

「0.0.0.0」に設定します。

- 特定のホスト名を入力した場合(例、トラップレシーバの設定時)にホスト名が拡張されるのを無効にしたい場合は、後に続くピリオドを含めて指定します。Network Management Card はピリオドが後続するホスト名(例:「mySnmpServer.」)を完全修飾ドメイン名と同じように認識しますのドメイン名を追加しません。

75UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 78: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

• [ ドメイン名(IPv6)]:ここで IPv6 のドメイン名を指定します。

• [ テスト ] を選択すると、DNS サーバーの設定をテストする DNS クエリを送信します。

- [ クエリタイプ ] では、DNS クエリに使用する方式を選択します。

• [ ホスト ]:サーバの URL 名

• [FQDN]:完全修飾ドメイン名

• [IP]:サーバの IP アドレス

• [MX]:サーバが使用する Mail Exchange

- [ クエリ質問 ]設定を使用して、選択したクエリの種類に使用する値を指定します。

- DNS リクエストのテストの結果は [ 前回のクエリ応答 ] に表示されます。

選択されたクエリタイプ 使用する [ クエリ質問 ]

[ ホスト ] URL

[FQDN] 完全修飾ドメイン名(my_server.my_domain)

[IP] IP アドレス

[MX] Mail Exchange アドレス

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド76

Page 79: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

Web 選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [Web] > オプション

オプション 説明

[ アクセス ] 下記のいずれかのオプションに対する変更を有効にするには Network Management Card からログオフする必要があります。・[ 無効 ]:Web インターフェイスへのアクセスを無効にします。(アクセスを再び有効にするには、コマンドラインインターフェイスにログインし、「http -S enable」のコマンドをタイプします。HTTPS へのアクセスの場合、「https -S enable」とタイプしてください。)

・[HTTP を有効にする ](デフォルト):Hypertext Transfer Protocol(HTTP)を有効にします。HTTP はユーザー名とパスワードを使用したアクセスを提供しますが、通信中にはユーザー名、パスワード、データの暗号化を行いません。

・[HTTPS を有効にする ]:Hypertext Transfer Protocol over Secure Sockets Layer(HTTPS)を有効にします。SSL(Secure Sockets Layer)ではユーザー名、パスワード、データは通信中に暗号化され、Network Management Card はデジタル証明書を用いて認証されます。HTTPS が有効になっている間は、ブラウザに小さな錠前のアイコンが表示されます。

デジタル証明書のいくつかの使用方法からどう選択するかについては、 Network Management Card の ユーティリティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』の「デジタル証明書の作成とインストール」の項を参照してください。

[HTTP ポート ]:HTTP が Network Management Card と通信するための TCP/IP ポートです(デフォルトでは 80 番ポート)。

[HTTPS ポート ]:HTTPS が Network Management Card と通信するための TCP/IPポートです(デフォルトでは 443 番ポート)。

HTTP または HTTPS のいずれの場合でも、5000 ~ 32768 の間の使用していない番号にポートを設定するとセキュリティを強化することができます。この場合、ブラウザのアドレス欄にコロン(:)を入力してからポート番号を指定する必要があります。例えば、ポート番号が 5000 で IP アドレスが 152.214.12.114 の場合は次のように入力します。

http://152.214.12.114:5000https://152.214.12.114:5000

77UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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SSL 証明書 セキュリティ証明書を追加、差し替え、または削除します。

[ステータス ]:・[ 未設置 ]:証明書はインストールされていません、または FTP か SCP によって間違った場所にインストールされています。[Add or Replace Certificate File] を使用すると、正しい場所(Network Management Card の「/ssl 」)に証明書をインストールできます。

・[ 証明書を生成しています ]:有効な証明書が検出されなかったため、Network Management Card は証明書を生成中です。

・[証明書を読み込んでいます]:Network Management Card では証明書を有効にする処理が進行中です。

・[ 有効な証明書です ]:Network Management Card には有効な証明書がインストールされているか、または Network Management Card により作成された有効な証明書が存在します。証明書の内容を表示するには、このリンクをクリックします。

無効な証明書をインストールしてしまった場合、または SSL を有効にした時点で証明書がインストールされていなかった場合は、Network Management Card はデフォルトの証明書を生成します。このプロセスのため、インターフェイスにアクセスできるまでに 1 分ほどの遅延が生じます。デフォルトの証明書では基本的な暗号化ベースのセキュリティレベルになります。この証明書を使用してログオンできますが、ログオン時にセキュリティアラートメッセージが表示されます。

[追加または交換 ]:Security Wizard で作成した証明書ファイルを入力するか、またはそのファイルの場所まで移動します。

Security Wizard で作成したデジタル証明書、または Network Management Card で生成されたデジタル証明書の使用方法の選び方については、 Network Management Card の ユーティリティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』の「デジタル証明書の作成とインストール」の項を参照してください。

[削除 ]:現在の証明書を削除します。

オプション 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド78

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コンソール 選択項目:[管理] > [ネットワーク] > [コンソール] > オプション

注意:SSH を使用するには、SSH クライアントがインストールされている必要があります。大部分の Linux およびその他の UNIX プラットフォームには、SSH クライアントが含まれていますが、Microsoft Windows オペレーティング システムには含まれていません。クライアント提供ベンダーから入手してください。

オプション 説明

[ アクセス ] Telnet または Secure SHell(SSH)へのアクセス方法を下記の中から 1 つ選びます。・[ 無効 ]:コマンドラインインターフェイスへのアクセスをすべて無効にします。・[Telnet を有効にする ](デフォルト):Telnet ではユーザー名、パスワード、データは暗号化せずに送信されます。

・[SSH を有効にする ]:SSH ではユーザー名、パスワード、データは暗号化して送信され、送信中のデータの傍受、偽造、改変の試みから保護されます。

次のプロトコルで使用するようポートを設定します。・[Telnet ポート ]:Network Management Card と通信するための Telnet ポートを指定します(デフォルトでは 23 番ポート)。5000 ~ 32768 の間の使用していない番号にポートを設定するとセキュリティを強化することができます。ユーザーは、デフォルト以外のポートを指定する場合、コロンまたはスペース(Telnet クライアントにより異なります)を次に入力する必要があります。例えば、ポート番号が 5000 で IP アドレスが 152.214.12.114 の場合、Telnet クライアントでは次のいずれかのコマンドを入力しなければなりません。

telnet 152.214.12.114:5000telnet 152.214.12.114 5000

・ [SSH ポート ]:Network Management Card と通信するための SSH ポートを指定します(デフォルトでは 22 番ポート)。5000 ~ 32768 の間の使用していない番号にポートを設定するとセキュリティを強化することができます。デフォルト以外のポート番号を指定する場合に必要となるコマンドライン形式の詳細については、SSH クライアントのマニュアルを参照してください。

[SSH ホストキー ] [ ステータス ] はホストキー(秘密キー )のステータスを表します。・[SSH が無効化されました:ホストキーが使用されていません]:無効になっている場合、SSH ではホストキーを使用できません。

・[ ホストキーを生成しています ]:有効なホストキーが検出されなかったため、Network Management Card でホストキーを作成中です。

・[ホストキーを読み込んでいます]:Network Management Card ではホストキーを有効にする処理が進行中です。

・[ 有効なホストキーです ]:次の有効なホストキーのいずれかが /ssh ディレクトリに存在します(Network Management Card 内の正しい保存場所)。・Security Wizard で作成した 1024 ビットまたは 2048 ビットのホストキー・Network Management Card により生成された 2048 ビットの RSA ホストキー

[追加または交換 ]:Security Wizard で作成したホストキーファイルの保存場所まで移動しホストキーをアップロードします。

Security Wizard での手順については、 Network Management Card の ユーティリティリティ CD に収容されている『セキュリティハンドブック』を参照してください。

注意:SSH を有効にするためにかかる時間を減らすには、事前にホストキーを作成しアップロードしておきます。ホストキーがインストールされていない状態で SSH を有効にした場合、Network Management Card はホットキーを作成します。これには 1分ほどかかり、この間 SSH サーバにはアクセスできなくなります。

[削除 ]:現在のホストキーを削除します。

79UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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SNMPSNMP のユーザー名、パスワード、コミュニティ名はすべてプレーンテキスト形式でネットワークに送信されます。お使いのネットワークでセキュリティレベルの高い暗号化が必要な場合、SNMP アクセスを無効にするか、または各コミュニティのアクセスを[読み取り]に設定してください。(読み取りアクセスのコミュニティはステータス情報の受信と SNMP トラップの使用が許可されています。)

InfraStruXure システムの公開ネットワーク上の UPS を管理するために InfraStruXure Central を使用する場合は、Network Management Card インターフェイスで SNMP を有効にする必要があります。読み取りアクセスの場合 InfraStruXure デバイスは Network Management Card からトラップを受信できますが、Network Management Card のインターフェイスを使用して InfraStruXure デバイスをトラップレシーバとして設定するには書き込みアクセスが必要です。

お使いのシステムでのセキュリティ強化と管理の詳しい手順については、 Network Management Card のユーティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』を参照してください。また、このハンドブックは Web サイト(www.apc.com)でもご参照いただけます。

SNMPv1

選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [SNMPv1] > オプション

オプション 説明

[アクセス ] [SNMPv1 アクセスを有効にします ]:このデバイスとの通信方法として SNMP version 1 を有効にします。

[アクセス制御 ] どの Network Management Systems(NMS)がこのデバイスにアクセスできるかを指定するために、4つまでのアクセス制御を設定できます。アクセス制御の 初のページでは、デフォルト設定により、利用できる 4つの SNMPv1 コミュニティのそれぞれにアクセス制御が 1つずつ割り当てられていますが、これは変更可能で、任意のコミュニティに複数のアクセス制御を適用して、特定のいくつかの IPv4/IPv6 アドレス、ホスト名、または IP アドレスマスクによりアクセスできるように設定することができます。コミュニティのアクセス制御設定を変更するには、該当のコミュニティ名をクリックします。・コミュニティのアクセス制御をデフォルト設定のまま変更せずにおいた場合、そのコミュニティはネットワーク上のどの場所からでもこのデバイスにアクセスできます。

・1 つのコミュニティ名に対して複数のアクセス制御を設定した場合、アクセス制御設定が 4つまでに制限される要件のため、他のコミュニティ(1 つまたは複数)ではアクセス制御をまったく設定できないことになります。あるコミュニティでアクセス制御が何も設定されていない場合、そのコミュニティはこのデバイスにアクセスできません。

[コミュニティ名 ]:コミュニティにアクセスするために NMS が使用しなければならない名前です。ASCII 文字 15 字以内で設定します。これら 4つのコミュニティのデフォルト名は、[public]、[private]、[public2]、[private2]です。

[NMS IP/ ホスト名 ]:NMS によりアクセスを制御する IPv4/IPv6 アドレス、IP アドレスマスク、またはホスト名です。ホスト名または特定の IP アドレス

(例:149.225.12.1)を使用することで、特定の場所の NMS のみにアクセスを許可することができます。IP アドレスに「255」が含まれる場合、アクセスは次のように制限されます。・149.225.12.255:149.225.12 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・149.225.255.255:149.225 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・149.255,255,255:149 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・0.0.0.0(デフォルト値、これは「255.255.255.255」とも表現できます):どのセグメントの NMS でもアクセス可能。

[アクセスタイプ ]:NMS がコミュニティを通して実行できる操作です。・[ 読み取り ]:常に GET のみ。・[ 書き込み ]:常に GET。さらに、Web インターフェイスまたはコマンドラインインターフェイスにログインされているユーザがいない場合には SET。

・[ 書き込み +]:常に GET と SET。・[ 無効 ]:常に、GET と SET は不可。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド80

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SNMPv3

選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [SNMPv3] > オプション

SNMP の GET、SET、及びトラップレシーバの場合、SNMPv3 はユーザープロファイルのシステムを使用してユーザーを識別します。SNMPv3 ユーザーが GET や SET の実行、MIB の表示、トラップの受信を行うには、MIB ソフトウェアプログラムにより割り当てられたユーザープロファイルが必要です。

注意:SNMPv3 を使用するには、SNMPv3 をサポートする MIB プログラムが必要です。

Network Management Card は、SHA または MD5 認証、および AES または DES の暗号化をサポートしています。

オプション 説明

[ アクセス ] [SNMPv3 アクセス ]:このデバイスとの通信方法として SNMPv3 を有効にします。

[ ユーザープロファイル ]

デフォルト設定では [apc snmp profile1] から [apc snmp profile4] のユーザー名で 4つのユーザープロファイルが設定されており、認証とプライバシー(暗号化)は何も設定されていません。ユーザープロファイルの以下の設定を変更したい場合、一覧内の該当のユーザー名をクリックします。

[ユーザー名]:ユーザープロファイルの識別子です。SNMP バージョン 3 では、送信中のデータパケットのユーザー名をこのユーザー名と照合してユーザープロファイルに GET、SET、およびトラップをマッピングします。ユーザー名には 32 文字までの ASCII 文字を使用できます。

[認証パスフレーズ]:15 から 32 文字の ASCII 文字からなるフレーズ(デフォルトでは「apc auth passphrase」)により、SNMPv3 を通してこのデバイスと通信している NMS が表明どおりの NMS であること、メッセージが通信中に改変されていないこと、メッセージが妥当な時間枠内に送信されている(すなわち遅延なく送信されている)こと、さらにメッセージのコピーが後の不適切な時点に再送信されていないことが証明されます。

[プライバシパスフレーズ ]:15 から 32 文字の ASCII 文字からなるフレーズ(デフォルトでは「apc crypt passphrase」)により、NMS が SNMPv3 を通してこのデバイス間で送受信するデータのプライバシー(暗号化によるプライバシー)が確実になります。

[認証プロトコル ]:による SNMPv3 実装では、SHA と MD5 の認証がサポートされています。認証プロトコルを選択しないと認証は行われません。

[プライバシ プロトコル ]:による SNMPv3 実装では、データの暗号化と復号にはAES と DES のプロトコルがサポートされています。送信データのプライバシーに関しては、プライバシプロトコルが選択されており、かつ NMS からのリクエストにプライバシパスフレーズが含まれていなければなりません。プライバシプロトコルが有効になっていても NMS からのリクエストにプライバシパスフレーズが含まれていないと、SNMP リクエストは暗号化されません。

注意:プライバシプロトコルは、認証プロトコルが選択されていない場合は選択できません。

81UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 84: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

Modbus選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [Modbus] > [TCP]

[ 有効 ] チェックボックスを選択するかまたは印を外して、Modbus TCP へのアクセスを有効または無効にします。

[ポート ] ダイアログボックスを使用すると、Modbus TCP のサービス提供先のポート番号を指定できます。

[ アクセス制御 ] どの Network Management Systems(NMS)がこのデバイスにアクセスできるかを指定するために、4つまでのアクセス制御を設定できます。アクセス制御の 初のページでは、デフォルト設定により、利用できる 4つのユーザープロファイルのそれぞれにアクセス制御が 1つずつ割り当てられていますが、これは変更可能で、任意のユーザープロファイルに複数のアクセス制御を適用して、特定のいくつかの IP アドレス、ホスト名、または IP アドレスマスクによりアクセスできるように設定することができます。・ユーザープロファイルのアクセス制御をデフォルト設定のまま変更せずにおいた場合、そのプロファイルを使用する NMS はすべてこのデバイスにアクセスできます。

・1 つのユーザープロファイルに対して複数のアクセス制御を設定した場合、アクセス制御設定が 4 つまでに制限される要件のため、他のユーザープロファイル(1 つまたは複数)ではアクセス制御をまったく設定できないことになります。あるユーザープロファイルに対しアクセス制御が何も設定されていない場合、そのプロファイルを使用する NMS はこのデバイスにまったくアクセスできなくなります。

ユーザープロファイルのアクセス制御設定を変更するには、該当のユーザー名をクリックします。

[アクセス ]:[ 有効 ] チェックボックスをオンにすると、そのアクセス制御設定のパラメータで指定されているアクセス制御が有効になります。

[ユーザー名 ]:このアクセス制御を適用するユーザープロファイルをドロップダウンリストから選びます。左側ナビゲーションメニューの [ ユーザープロファイル ] オプションで設定してある 4 つのユーザ名が、この場合に利用できるオプションとして一覧表示されます。

[NMS IP/ ホスト名 ]:NMS によるアクセスを制御する IP アドレス、IP アドレスマスク、またはホスト名です。ホスト名または特定の IP アドレス(例:149.225.12.1)を使用することで、特定の場所の NMS のみにアクセスを許可することができます。IP アドレスマスクに「255」が含まれる場合、アクセスは次のように制限されます。・149.225.12.255:149.225.12 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・149.225.255.255:149.225 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・149.255,255,255:149 セグメント上の NMS のみにアクセスを許可。・0.0.0.0(デフォルト値、これは「255.255.255.255」とも表現できます):どのセグメントの NMS でもアクセス可能。

オプション 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド82

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FTP サーバー選択項目:[ 管理 ] > [ ネットワーク ] > [FTP サーバー ]

[FTP サーバー ] では、FTP サーバーへのアクセスを有効(デフォルト)または無効にできます。またFTP サーバーが Network Management Card との通信に使用する TCP/IP ポート(デフォルトでは 21 番ポート)も指定できます。FTP サーバーは、ここで指定するポートと、それより1つ下の番号のポートの両方を使用します。

またセキュリティを強化するために、ポート番号を 5001 ~ 32768 の間の使用していない番号に設定することができます。この場合、ユーザーはコロン(:)を使用してデフォルト以外のポート番号を指定する必要があります。例えば、ポート番号が 5001 で IP アドレスが 152.214.12.114 の場合、

「ftp 152.214.12.114:5001」のコマンドを使用します。

注意:FTP は暗号化を使用しないでファイルを転送します。セキュリティを強化するには、FTP サーバーを無効にし、ファイルを SCP で送信してください。Secure Shell(SSH)を選択または設定すると、自動的に SCP が有効になります。

UPS にアクセスして InfraStruXure Central による管理を行う場合は、その UPS のManagement Card インターフェイスで [FTP サーバー ]を有効にする必要があります。

お使いのシステムでのセキュリティ強化と管理の詳しい手順については、 Network Management Card のユーティリティ CD に収録されている『セキュリティハンドブック』を参照してください。また、このハンドブックは Web サイトでもご参照いただけます。

83UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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管理:通知

イベントアクション 選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [ イベントアクション ] > オプション

通知の種類

イベントアクションは、単独のイベントまたはイベントグループに対して発生するよう設定できます。これらのイベントアクションが発生した場合、当該イベントのユーザには次の任意の方法で通知できます。

• 能動的な自動通知。通知は、事前設定されたユーザまたは監視デバイスに直接送信されます。

- 電子メール通知

- SNMP トラップ

- リモートモニタサービス

- Syslog 通知

• 間接的な通知

- イベントログ。直接の通知方法を設定しない場合は、発生したイベントを識別できるよう、必ずログを有効にしなければなりません。

また、システム性能データをログ記録してデバイス監視に使用することもできます。このデータログオプションの設定と使用については、「データログ」(63 ページ)を参照してください。

- クエリ(SNMP GET)

詳細については、「SNMP」(80 ページ)を参照して下さい。SNMP では、NMSが有効になり情報のクエリが実行されるようになります。データ送信の前に暗号化を行わない SNMPv1 を使用する場合、制限度が も高い SNMP アクセスタイプ(READ)を選択することにより、リモート設定が改変されるリスクを負わずに情報クエリを実行できるようになります。

NMC は RFC1628 MIB(Management Information Base)をサポートしています。トラップレシーバの設定方法についてはメ SNMP トラップモ を参照してください。1628 MIB で定義されている 3つのイベントは、この MIB によってのみ動作し、Powernet MIB では動作しません。このイベントについても、他のイベントと同様に設定することができます(下記メイベントアクションの設定モ 参照)。

イベントアクションの設定

通知に関するパラメータ。 イベントを消去できるオプションのあるイベントの場合、イベントを単独であるいはグループで設定する際に、これからの 2 つのセクションの記載に従って下記のパラメータも設定できます。パラメータにアクセスするには、該当のレシーバまたは受信者名をクリックします。

パラメータ 説明

[ 待機時間 ] イベントが発生し、ここで指定する期間を過ぎてもその状態が続いている場合、通知が送信されます。指定した期間内にイベントが収まった場合、通知は行われません。

[ 通知間隔 ] 通知はここで指定する間隔で(例:2 分おき)送信されます。

[ 大 x 回 ] 発生中のイベントがある間、通知はここで指定する回数だけ繰り返されます。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド84

Page 87: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

イベントごとの設定 イベントアクションをイベントごとに設定する場合、下記の手順で行います。

1. [ 管理 ] タブ、上部メニューバーの [ 通知 ]、および左側ナビゲーションメニューの[ イベントアクション ] の下の [イベント別 ] の順に選択します。

2. イベントの一覧で印のついているコラムを点検し、設定しようとしているアクションがすでに設定済みかを確認してください。(デフォルトでは全イベントに対してログ記録が設定されています。)

3. 既存の設定を表示または変更するには(例:受信者に電子メールまたはポケットベルで通知する、Network Management Systems(NMS)に SNMP トラップで通知する)、該当のイベント名をクリックしてください。

注意:Syslog サーバを設定していないと、Syslog 設定に関連する事項は表示されません。

イベント設定の詳細を参照しているときには、設定の変更、イベントログや Syslog の有効 / 無効、特定の電子メール受信者やトラップレシーバへの通知の無効は実行できますが、受信者またはレシーバを追加 /削除することはできません。- 受信者またはレシーバを追加 / 削除したい場合は下記を参照してください。

• 「システムログサーバーの識別」(90 ページ)

• 「電子メールの受信者」(87 ページ)

• 「トラップレシーバ」(88 ページ)

グループ別の設定。 イベントグループを同時に設定する場合、下記の手順で行います。

1. [ 管理 ] タブ、上部メニューバーの [ 通知 ]、左側ナビゲーションメニューの [ イベントアクション ]、その下の [ グループ別 ] を順に選択します。

2. 設定を適用するイベントをどのグループに分類するかを選びます。

- [ 重大度別イベント ] を選択し、いくつかの重要度レベルの中の該当する(1 つまたは複数の)レベルのイベントをすべて選択します。イベントの重要度は変更できません。

- [ カテゴリ別イベント ]を選択し、事前に定義されたカテゴリのうち該当する(単独または複数の)カテゴリのイベントをすべて選択します。

3. [ 次へ >>] をクリックし、ページ間を移動して以下を設定します。

a.イベントグループに対するイベントアクションを選択します。

・ [ ログへの記録 ](デフォルト)以外のアクションを選ぶには、関連する受信者またはレシーバが少なくとも 1 人(1 つ)事前に設定されていなければなりません。

・ Syslogサーバを設定してあり [ ログへの記録 ]を選んだ場合は、次のページで[ イベントログ ]または [ システムログ ](あるいは両方)を選択してください。

b.新しく設定したイベントアクションをこのイベントグループに対して有効にするか、それともアクションを無効にするかを選択します。

[ 状態が解消されるまで ]

通知は、イベント状態が収まるかまたは解消されるまで繰り返し送信されます。

パラメータ 説明

85UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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能動的、自動、直接の通知電子メール通知

設定の概要 イベント発生時に SMTP を使用して電子メールを 大 4 人の受信者に送信することができます。

電子メール機能を使用するには、次の項目を設定する必要があります。

• プライマリ DNS サーバおよびセカンダリ DNS サーバ(オプション)の IP アドレス (「DNS」(75 ページ)を参照してください。)

• [SMTP サーバー] の IP アドレスか DNS 名と、[ 送信元アドレス ] 欄の設定 (「SMTP」(86ページ)を参照してください。)

• 高 4 人までの受信者の電子メールアドレス (「電子メールの受信者」(87 ページ)を参照してください。)

[ 受信者 ]オプションの [ 受信者アドレス ]を使用すれば、テキストベースのポケットベルに電子メールを送信できます。

SMTP

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [ 電子メール ] > [ サーバー ]

設定 説明

[ ローカルSMTP サーバー ]

ローカル SMTP サーバの IPv4/IPv6 アドレスまたは DNS 名です。

注意:この設定が必要なのは、[SMTP サーバー ]が [ローカル ] に設定されているときだけです。「電子メールの受信者」(87 ページ)を参照してください。

[ 送信元アドレス ]

Network Management Card から送信される電子メールの [ 送信元 ]欄への入力内容です。•「user@ IP_address」([ローカルSMTPサーバー]にIPアドレスが指定されている場合)•「user@domain(DNS サーバが指定されており、[ローカル SMTP サーバー]に DNS 名が設定されている場合)

注意:ローカル SMTP サーバ上に有効なユーザアカウントを所有していないと、サーバの環境設定を行えない場合もあります。サーバのマニュアルを参照してください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド86

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電子メールの受信者

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [ 電子メール ] >[ 受信者 ]

4 人までの電子メール受信者を設定できます。

設定 説明

[ 受信者アドレス ]

受信者のユーザ名およびドメイン名です。ポケベルに電子メールを送信するには、その受信者のポケベル用ゲートウェイのアカウントアドレスを指定してください

(例:[email protected])。ポケベル用ゲートウェイがメッセージを生成します。

メールサーバの IP アドレスの DNS 参照を回避するには、角括弧内に電子メールドメイン名ではなく、IP アドレスを指定します。たとえば、[email protected] の代わりに、jsmith@[xxx.xxx.x.xxx] と指定します。これは DNS を正しく参照できない場合に便利です。

注意:受信者のポケベルは文字ベースのメッセージ交換に対応している必要があります。

[ 電子メール生成 ]

受信者への電子メール送信を有効(デフォルト)または無効にします。

[SMTP サーバー ]

電子メールのルーティングを行うために、次のいずれかの方法を選択します。• [ ローカル ]:Network Management Card の SMTP サーバを使用します(推奨)。この設定では、電子メールは Network Management Card の 20 秒のタイムアウト前に送信され、必要な場合は何度か送信を再試行します。 また次のいずれかも設定してください。•電子メールを外部の SMTP サーバに経由できるよう、Network Management Card のSMTP サーバで転送機能を有効にします。通常、SMTP サーバは電子メールを転送するようには設定されていません。転送機能を有効にする前に、SMTP サーバの管理者に相談してください。

•外部メールアカウントに電子メールを転送するために、Network Management Card 専用の電子メールアカウントを設定します。

• [ 受信者 ]:電子メールを受信者の SMTP サーバに直接送信します。この設定では、Network Management Card は電子メール送信を 1 回しか行いません。トラフィックの多いリモートの SMTP サーバの場合、タイムアウトのために一部の電子メールが一度も発信されない結果となることがあります。

受信者が Network Management Card の SMTP サーバを使用している場合、この設定を行っても何も影響はありません。

[ 形式 ] 長い形式では、名前、場所、連絡先、IP アドレス、デバイスのシリアル番号、日付と時刻、イベントコード、イベントの説明が含まれます。短い形式の場合はイベントの説明のみです。

[ 言語 ] プルダウンメニューから言語を選択すると、電子メールはすべてその言語で送信されます。ユーザーごとに異なる言語を使用できます。

[ ユーザー名 ][ パスワード ][ パスワードの確認 ]

ご使用のメールサーバーで認証が必要な場合は、ユーザー名とパスワードを入力してください。これは単純な認証で SSI ではありません。

87UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 90: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

電子メールテスト

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [ 電子メール ] > [ テスト ]

設定した受信者にテストメールを送信します。

SNMP トラップ

トラップレシーバ

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [SNMP トラップ ] > [ トラップレシーバ ]

NMS IP/ ホスト名別にトラップレシーバを表示できます。トラップレシーバは 6 つまで設定できます。

• トラップレシーバを新たに設定するには、[トラップレシーバの追加 ] をクリックします。

• トラップレシーバを変更または削除するには、まず IP アドレスまたはホスト名をクリックして設定にアクセスします。(トラップレシーバを削除すると、削除したトラップレシーバのイベントアクション下で設定されていた通知設定はすべてデフォルト設定に戻ります。)

• トラップレシーバにトラップの種類を指定するには、SNMPv1またはSNMPv3のオプションボタンを選択します。NMS で両方のトラップを受信できるようにするには、2 つのトラップレシーバをこの NMS 用に(トラップのそれぞれの種類ごとに)設定する必要があります。

SNMPv1 オプション

項目 説明

[ トラップ生成 ] このトラップレシーバに対するトラップの生成を有効(デフォルト)または無効にします。

Powernet MIB / RFC1628 トラップ生成

作成された各トラップに対してこれら 2 つの MIB トラップ生成タイプのいずれかを選択します。

RFC1628 は、UPS デバイス用の一般的な標準 MIB(Management Information Base)です。Powernet オプションは Schneider Electric 製品用にカスタマイズされており、同社製品に関連する多くのバリエーションが追加されています。

RFC1628 MIB を使用すれば、3つの RFC1628 イベント通知も設定することができます(メイベントアクションモ を参照)。この場合、NMC 環境以外での通知イベントを設定する必要はありません。RFC1628 MIB を参照してください。

[NMS IP/ ホスト名 ] このトラップレシーバの IPv4/ IPv6 アドレスまたはホスト名です。デフォルト値は 0.0.0.0 で、この場合トラップレシーバは未定義のままです。

[ 言語 ] プルダウンメニューから言語を選択します。UI や他のトラップレシーバと異なる言語を選択できます。

項目 説明

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド88

Page 91: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

SNMPv3 オプション このトラップレシーバに対するユーザプロファイルの識別子を選択します。(ここで指定するユーザ名で識別されるユーザプロファイルの設定を表示するには、上部メニューバーの [ ネットワーク ]、左側ナビゲーションメニューの [SNMPv3]、その下の [ユーザープロファイル ] を順に選択します。)

ユーザプロファイルの作成および認証 / 暗号化方式の選択については、「SNMPv3」(81 ページ)を参照してください。

SNMP トラップテスト

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [SNMP トラップ ] > [ テスト ]

[ 前回のテスト結果 ] もっとも 近に行われた SNMP トラップテストの結果です。SNMP トラップテストが正しく実行されても、確認できるのはトラップが送信されたことのみで、指定されたトラップレシーバが受信したかどうかは確認できません。トラップテストが成功するには、以下のすべての条件が満たされなければなりません。

• 指定されたトラップレシーバに対し設定されている SNMP バージョン(SNMPv1 またはSNMPv3)がこのデバイスで有効になっている。

• トラップレシーバが有効になっている。

• [宛先]アドレス欄にホスト名が指定されている場合、そのホスト名は有効なIPアドレスにマッピング可能である。

宛先 テスト用の SNMP トラップの送信先となる IP アドレスまたはホスト名を選びます。トラップレシーバが何も設定されていない場合、[ トラップレシーバ ] 設定ページへのリンクが表示されます。

リモートモニタリングサービス

選択項目:[ 管理 ] > [ 通知 ] > [ リモート モニタリング ]

オプションのリモートモニタサービス(RMS)では、リモートロケーションにあるリモート運用センタからお客様のシステムを 24 時間年中無休で監視し、デバイスやシステムイベントが発生した場合にはご通知いたします。

RMS サービスのご購入には、お近くの販売代理店にお問い合わせいただくか、またはこの画面上部のリンク [RMS Web サイト ] をクリックしてください。(日本では未提供)

登録 Network Management Card の RMS を有効にするには、[ モート監視サービスを有効化 ] を選択して [ 会社とデバイスを登録 ] と [ デバイスの登録 ] のいずれかを選び、入力フォームに必須事項を入力して [ 適用 ] をクリックします。

[ モート監視サービスへの登録をリセット ] チェックボックスを使用すると、恒久的または一時的に(例えば、Network Management Card を移動する場合など)サービスを登録解除することができます。

[ コミュニティ名 ] SNMPv1 トラップの場合、識別子として名前(デフォルトでは「public」)がこのトラップレシーバに送信されます。

[ 認証トラップ ] このオプションが有効(デフォルト)になっていると、[NMS IP/ ホスト名]により識別された NMS は認証トラップ(このデバイスへの不正なログオンの試みに対して生成されるトラップ)を受信します。この機能を無効にする場合は、チェックボックスのチェック印を外してください。

89UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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システムログ

選択項目:[ ログ ] > [ システムログ ] > オプション

イベントが起きた場合、Network Management Card は 4 つまでのシステムログサーバーにメッセージを送信できます。システムログサーバーはネットワークデバイスで発生したイベントをログ記録し、イベントの統合的な記録を提供します。

このユーザーガイドでは、システムログまたはシステムログの設定について詳細説明を行っていません。システムログの詳細については、「RFC3164」を参照してください。

システムログサーバーの識別

選択項目:[ ログ ] > [ システムログ ] > [ サーバー ]

システムログ設定

選択項目:[ ログ ] > [ システムログ ] > [ 設定 ]

設定 説明

[ システムログサーバー ]

IPv4/ IPv6 アドレスまたはホスト名を使用して、Network Management Card から送信されるシステムログメッセージを受信する 4つまでのサーバを識別します。

[ ポート ] Network Management Card がシステムログメッセージの送信に使用するユーザーデータグラムプロトコル(UDP)ポートです。デフォルト値は 514 です。これはシステムログに割り当てられた UDP ポート番号です。

[ プロトコル ] UDP と TCP から選択します。

[ 言語 ] システムログメッセージを表示する言語を選択します。

設定 説明

[ メッセージ生成 ]

システムログ機能を有効(デフォルト)または無効にします。

[ 施設コード ] Network Management Card のシステムログメッセージ(デフォルトは [ ユーザー ])に割り当てる機能コードを選択します。

注意:[ユーザー ] の設定が、Network Management Card から送信されるシステムログメッセージをもっとも良く定義できる設定です。システムログネットワークまたはシステム管理者からの指示がある場合を除き、この設定は変更しないでください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド90

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システムログのテストと形式の例

選択項目:[ ログ ] > [ システムログ ] > [ テスト ]

[ サーバー ] オプションで設定したシステムログサーバーにテストメッセージを送信します。

1. テストメッセージに指定する重大度を選択してください。

2. 設定の必要のあるメッセージフィールドに従ってテストメッセージを定義します。

- 優先度(PRI):メッセージのイベントと、Network Management Card が送信するメッセージの機能コードに割り当てるシステムログ優先度。

- ヘッダ:タイムスタンプと Network Management Card の IP アドレスから構成されます。

- メッセージ(MSG)部分:

・ イベントの種類は、[TAG]フィールド、コロン、スペースの形式で指定します。

・[CONTENT]フィールドは、イベントテキスト、(任意で)1 スペース、イベントコードの形式で指定します。

例えば、APC: Test Syslog は有効な形式です。

[ 重大度の関連付け ]

Network Management Card でのイベントまたは環境イベントそれぞれの重要度レベルを、システムログで利用可能な優先度にマッピング(位置づけ)します。このマッピングを変更する必要はありません。

RFC3164 では、次のように定義されています。• [ 緊急 ]:システムを利用できません。• [ 警告 ]:即座に対処する必要があります。• [ 致命的 ]:重大な障害があります。• [ エラー ]:エラーが発生しています。• [ 警告 ]:警告状態が発生しています。• [ 注 ]:通常の状態ですが、多少の問題があります。• [ 情報 ]:情報メッセージです。• [ デバッグ ]:デバッグレベルのメッセージです。

以下は、[Network Management Card の重大度 ]設定に割り当てられるデフォルト値です。• [ 致命的 ] は [致命的 ] に関連付けられます。• [ 警告 ] は [ 警告 ] に関連付けられます。• [ 情報 ] は [ 情報 ] に関連付けられます。

注意:システムログメッセージを無効にする場合は、「イベントアクションの設定」(84 ページ)を参照してください。

設定 説明

91UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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管理:[全般 ]オプション

ID選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ID]

InfraStruXure Central、InfraStruXure Manager、および Network Management Card の SNMPエージェントで使用される [ 名前 ](デバイス名)、[ 場所 ](物理的なロケーション)、[ 連絡先 ](デバイスの責任者)を定義します。これらの設定は、MIB-II が使用する [sysName]、[sysContact]、[sysLocation] の各 Object Identifier(OID)の値として使用されます。

MIB-II OID の詳細については、 Network Management Card ユーティリティ CD に収録されている『PowerNet® SNMP Management Information Base(MIB)リファレンスガイド』を参照してください。また、このリファレンスガイドは Web サイト

(www.apc.com)からもご参照いただけます。

リモート監視サービスにご登録いただくと、[ 名前 ] と [ 場所 ] のフィールドからもデバイスを識別できるようになります。詳細については、「リモートモニタリングサービス」(89ページ)を参照してください。

日付と時刻の設定モード

選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ 日付と時刻 ] > [ モード ]

Network Management Card で使用する日付と時刻を設定します。既存の設定の変更は、手動で、またはネットワーク時間プロトコル(NTP)サーバーを介して行います。

• [ 手動 ]:次のいずれかを実行します。

- Network Management Card の日付と時刻を入力します。

- [ ローカルコンピュータの時刻を適用します。] のチェックボックスをオンにして、使用しているコンピュータの日付 /時刻の設定と一致するようにします。

• [NTP サーバとの同期 ]:Network Management Card の日付と時刻が NTP サーバーにより定義されるようにします。

注意:デフォルト設定では、InfraStruXure Central のプライベート側のNetwork Management Card はいずれも、InsfraStruXure Central を NTP サーバーとして使用して時刻設定を取得します。

設定 説明

[ プライマリ NTP サーバー ]

プライマリ NTP サーバの IP アドレスまたはドメイン名を入力します。

[ セカンダリ NTP サーバー ]

セカンダリサーバーが利用可能な場合に、セカンダリ NTP サーバーの IP アドレスまたはドメイン名を入力します。

[ タイムゾーン ] タイムゾーンを選択します。一覧内で各タイムゾーンの前にある時間数は、協定世界時(UTC)(以前のグリニッジ標準時)からのオフセット値です。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド92

Page 95: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

夏時間

選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ 日付と時刻 ] > [ 夏時間 ]

米国方式の夏時間(DST)を有効にするか、または地域の夏時間に合わせて DST を調整してください。DST はデフォルトでは無効になっています。

夏時間をカスタマイズする場合

• 夏時間が、必ず月の 4番目の特定の曜日(例:第 4 日曜日)に開始または終了する場合、[ 第 4/ 後 ] を選択します。次の年の同月には第 5 日曜日がある場合でも、第 4 日曜日に時間設定が変更されます。

• 夏時間が、必ず月の 後の特定の曜日(第 4でも第 5 でも)に開始または終了する場合は、[ 第 5/ 後 ] を選択します。

形式

選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ 日付と時刻 ] > [ 日付形式 ]

Web インターフェイスで表示されるすべての日付の形式を指定します。個々の「m」(月)、「d」(日)、「y」(年)はそれぞれ数字 1 文字に相当します。日付または月名が一桁の場合、前にゼロをつけて表示されます。

.ini ファイルの使用 選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ ユーザー設定ファイル ]

いずれかの Network Management Card の設定を用いて他の Network Management Card を設定することができます。設定済みの Network Management Card から config.ini ファイルを取得し、このファイルをカスタマイズ(IP アドレスを変更するなど)してから新規の Network Management Card にアップロードします。このファイルは、ファイル名が 64 文字以内で拡張子が「.ini」でなければなりません。

設定済みの Network Management Card の環境設定ファイルを取得およびカスタマイズする手順については、「環境設定値のエクスポート方法」(98 ページ)を参照してください。

環境設定ファイルは、単独の Network Management Card にアップロードするかわりに複数のNetwork Management Card にエクスポートすることもできます。エクスポートは、FTP もしくは SCP スクリプトかバッチファイル、および .ini file utility(www.apc.com/tools/download からダウンロードできます)を使用して行います。

[ 更新間隔 ] 更新のために Network Management Card が NTP サーバーにアクセスする頻度を設定します(単位:時間)。 小 1; 大 8760(1 年)。

[ 今すぐ NTP を使用して更新します。]

NTP サーバに直ちにアクセスして日付と時刻を更新します。

[ ステータス ] アップロードの進行状況が表示されます。このアップロードは、ファイルにエラーが含まれていても成功したと見なされますが、エラーはイベントログに入力されます。

[ アップロード ] 現在の Network Management Card にもこの設定を適用できるようカスタマイズしたファイルをアップロードします。

設定 説明

93UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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イベントログ、温度の単位、言語、ログオンページ選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ 設定 ]

イベントログテキストの色分け

デフォルトではこの選択は無効になっています。[イベントログの色分け ] チェックボックスをオンにすると、イベントログに入力されるアラーム関連のテキストを色分けすることができます。システムイベントおよび環境設定への変更に関しては色分けは適用されません。

デフォルトの温度単位を変更する

このユーザインターフェイスで表示されるすべての温度測定値に適用する温度の単位(華氏または摂氏)を選択します。

ユーザーインターフェイス言語の指定

[ 言語 ] フィールドでユーザーインターフェイスのデフォルトの言語を指定できます。言語は、ログオンする時にも設定できます。プルダウンメニューに表示される言語から、使用する言語を選択します。

注意:電子メールの受信者と SNMP トラップレシーバに別の言語を指定することもできます。「電子メールの受信者」(87 ページ)および「トラップレシーバ」(88ページ)を参照してください。

デフォルトのログオンページを指定する

ユーザーがログオンしたときに表示されるデフォルトの Web ページを設定します。

テキストの色 アラームの重要度

赤 [致命的 ]:直ちに対処を要する重大な障害が発生しています。

オレンジ [警告 ]:処置を必要とするアラームが発生しており、これを怠った場合、データや機器が損傷を受けるおそれがあります。

緑 アラーム状態クリア:アラームの原因となっていた状況が好転しました。

黒 [正常 ]:現在アラームは何も発生していません。Network Management Card および接続下のすべてのデバイスは正常に機能しています。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド94

Page 97: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

Network Management Card のリセット選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ リセット /再起動 ]

リンクの設定 選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ クイックリンク ]

[ 管理 ] タブ、上部メニューバーの [ 全般 ]、左側ナビゲーションメニューの [ クイックリンク ] を順に選択すると、インターフェイスの各ページ左下に表示される URL のリンク先を表示または変更できます。

デフォルト設定では、これらのリンクをクリックすると下記の Web ページに移動します。

• リンク 1: Web サイトのホームページ www.apc.co.jp/

• リンク 2:の Web 対応製品サンプルのページ

• リンク 3: リモート監視サービスのホームページ

次のいずれかの項目を再設定する場合は、[ディスプレイ ] 列のリンク名をクリックします。

• [ ディスプレイ ]:インターフェイス各ページに表示される短い形式のリンク名です。

• [ 名前 ]:リンク先や目的を表わす名称です。

• [ アドレス ]:任意の URL。別のデバイスまたはサーバの URL など。

操作 説明

[ 管理インターフェイスの再起動 ]

Network Management Card のインターフェイスを再起動します。

[ すべてリセット ]1

[TCP/IP を除外 ] チェックボックスをオフにすると、すべての設定構成値を消去できます。[TCP/IP を除外 ] チェックボックスをオンにすると、TCP/IP 値を除く他のすべての値をリセットできます。

[ リセットのみ ]1

[TCP/IP] の設定:TCP/IP 設定が [DHCP & BOOTP](デフォルト設定)になっていると、Network Management Card では要件として DHCP サーバまたは BOOTP サーバから TCP/IP 設定を取得しなければならなくなります。「TCP/IP 設定と通信設定」(71 ページ)を参照してください。

[ イベントの設定 ]:イベント環境設定に加えられたこれまでのイベント別およびグループ別の変更内容を、すべてデフォルト値に戻します。

[UPS をデフォルトに ]:ネットワーク設定はそのままにして UPS の設定のみをデフォルトにリセットします。

[Environmental 通信切断アラーム ]:外部センサとの通信障害によって発生した環境アラームをクリアします。例えば温度センサの接続が切断されたためにアラームが発生した場合、環境障害アラームをリセットするとセンサのアラームステータスは [ 正常 ] に戻ります。注意:AP9631 Network Management Card の汎用センサポートに接続されたセンサのアラームをクリアするには、センサを一度取り外して再接続するか、Network Management Card を再起動してください。

[ 管理ポリシー ]:Dry Contact I/O Accessory で検出されたアラームに Network Management Card が応答する方法の設定をリセットします。

1. リセットには 大 1 分かかります。UPS 名はリセットされません。

95UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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Network Management Card の関連情報 選択項目:[ 管理 ] > [ 全般 ] > [ バージョン情報 ]

ハードウェアの情報は、Network Management Card で問題が生じた場合、カスタマサポート部門がトラブルシューティングにあたる上で必要になります。またシリアル番号と MAC アドレスは、Network Management Card 自体にも記載されています。

アプリケーションモジュール、APC OS(AOS)、American Power Conversion ブートモニタのファームウェア情報には、ファームウェア名、ファームウェアバージョン、および各ファームウェアモジュールの作成日が表示されます。これらの情報はトラブルシューティングの際にも活用できます。またファームウェアのバージョンを確認し、の Web サイトからアップデートをダウンロードする必要あるかどうかもチェックできます。

[ 管理アップタイム ]:はインターフェイスのこれまでの継続稼動時間です。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド96

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97UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

デバイス IP設定ウィザード

機能、要件、およびインストールウィザードを使用して TCP/IP 設定を行うには

デバイス IP 設定ウィザードでは、単独または複数の Network Management Card およびネットワーク対応デバイス(Network Management Card が組み込まれたデバイス)に対する IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを設定できます。このウィザードは下記のように使用できます。

システム要件

このウィザードは Microsoft Windows 2000、Windows Server® 2003、Windows XP のオペレーティングシステムで稼動します。

インストール

ユーティリティ CD からウィザードをインストールするには

1. 自動実行が有効になっている場合、CD をドライブに挿入すると CD のユーザインターフェイスが起動します。自動的に起動しない場合は、CD の contents.htm ファイルを開いてください。

2. Device IP Configuration Wizard ( デバイス IP 設定ウィザード ) をクリックし、画面の指示に従います。

ダウンロードした実行ファイルからウィザードをインストールするには

1. www.apc/tools/download のページに移動します。

2. Device IP Configuration Wizard をダウンロードします。

3. ダウンロードしたファイルの保存先のフォルダに移動し、実行ファイルを起動します。

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環境設定値のエクスポート方法

.ini ファイルの取得とエクスポート手順の概要

管理者は、Network Management Card の .ini ファイルを取得して、これを別の(ひとつまたは複数の)Network Management Card にエクスポートすることができます。

1. Network Management Card をエクスポートしたい設定値に設定します。

2. この Network Management Card から .ini ファイルを取得します。

3. 少なくとも TCP/IP 設定を変更してこのファイルをカスタマイズします。

4. Network Management Card でサポートされているファイル転送プロトコルを使用して、ファイルを他の(単独または複数の)Network Management Card に転送します。複数のNetwork Management Card に転送する場合は、FTP スクリプトまたは SCP スクリプトか、 .ini ファイルユーティリティを使用します。

ファイルを受信した各 Network Management Card では、このファイルで自己の設定を行い、完了後にファイルを削除します。

.ini ファイルの内容

Network Management Card から取得する config.ini ファイルには下記が含まれています。

• セクションヘディング と キーワード(ファイルの取得元のデバイスでサポートされているもののみ):セクションヘディングはカテゴリ名に相当し、角括弧([ ])で囲まれています。各セクションヘディングの下のキーワードは、特定の Network Management Card の設定を表すラベルに相当します。各キーワードの後には、イコールサイン、そして値(デフォルト値または設定されている値)が続きます。

• [Override]キーワード:このキーワードがデフォルト値の場合、デバイス固有の値が設定されたひとつまたは複数のキーワードの値はエクスポートされません。例えば、[NetworkTCP/IP]セクションでは「Override」がデフォルト値(Network Management Card の MAC アドレス)になっており、[SystemIP]、[SubnetMask]、[DefaultGateway]、[BootMode]の値がエクスポートされないようになっています。

詳細手順

取得 .ini ファイルをエクスポート用にセットアップして取得するには次の作業を行います。

1. 可能であれば、Network Management Card のインターフェイスを使用して、このファイルにエクスポート用の設定を適用します。直接 .ini ファイルを編集すると、エラーを招く危険があります。

2. FTP を使用して設定済みの Network Management Card から config.ini ファイルを取得するには

a. IP アドレスにより、Network Management Card への接続を確立します。

ftp> open ip_address

b. 管理者のユーザ名とパスワードを入力してログオンします。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド98

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c. Management Card の設定が保存された config.ini ファイルを取得します。

ftp> get config.ini

ファイルが起動した FTP からフォルダに書き込まれます。

環境設定ファイルを複数の Network Management Card から取得してこれらを複数のNetwork Management Card にエクスポートする手順については、『 リリースノート:ini ファイルユーティリティ、バージョン 1.0』を参照してください。この文書は Network Management Card のユーティリティ CD に収録されています。また www.apc.com でもご参照いただけます。

カスタマイズ ファイルをエクスポートする前にカスタマイズする必要があります。

1. テキストエディタを使ってファイルをカスタマイズします。

- セクションヘディング、キーワード、事前に定義された値については大文字と小文字の区別はありませんが、ユーザが定義したストリング値には区別があります。

- 値がないことを表すには、連続するクォーテーションマークを使用します。例えば、LinkURL1="" は URL が意図的に指定されていないことを示します。

- スペースから始まる値、スペースで終わる値は、クォーテーションマークで囲みます。またすでにクォーテーションマークで囲まれている値も、さらにクォーテーションマークで囲みます。

- スケジュールされているイベントをエクスポートする場合、値は ini ファイル内で直接設定します。

- システム時刻を更に正確にエクスポートできるよう、Network Management Card がネットワーク時間プロトコルサーバにアクセスできる場合には、[NTPEnable] を [enabled] に設定します。

NTPEnable=enabled

また、[SystemDate/Time] セクションを別個の .ini ファイルとしてエクスポートすることで転送時間を短くすることもできます。

- コメントを追加するには、コメントの各行をセミコロン(;)で始めます。

2. カスタマイズしたファイルを同じフォルダ内で別名ファイルとしてコピーします。

- このファイルは、ファイル名が 64 文字以内で拡張子が「.ini」でなければなりません。

- 後日の使用のためにカスタマイズした元のファイルを保持します。コメント行へ内容を追加した場合、この保存ファイルにのみ、追加内容が記録されています。

単独の Network Management Card へのファイル転送。 .iniファイルを別のNetwork Management Card に転送するには次のいずれかの手順を実行します。

• ファイルの受け手側のNetwork Management Cardの Webインターフェイスで、[管理] タブ、上部メニューバーの [ 全般 ]、左側ナビゲーションメニューの [ ユーザー設定ファイル ] を順に選択します。ファイルへの完全なパスを入力するか、または [ 参照 ] ボタンを押してファイルを指定します。

99UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 102: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

• Network Management Card でサポートされているファイル転送プロトコルのいずれも使用できます(すなわち FTP、FTP Client、SCP、TFTP)。以下に FTP を使用する例を示します。

a.カスタマイズした .ini ファイルのコピーを保存してあるフォルダから、FTP を介して、.ini ファイルのエクスポート先の Network Management Card にログインします。

ftp> open ip_address

b. カスタマイズした .ini ファイルのコピーを、受け手側の Network Management Card のルートディレクトリにエクスポートします。

ftp> put filename.ini

複数の Network Management Card へのファイルのエクスポート。 .iniファイルを複数のNetwork Management Card にエクスポートするには、以下に従ってください。

• FTPまたはSCPを使用し、ファイルを1つのManagement Cardにエクスポートする手順を繰り返すためのスクリプトを作成します。

• バッチ処理ファイルと .ini ファイルユーティリティを使用します。

バッチファイルを作成してユーティリティを使用するには、『リリースノート:ini File Utility, version 1.0』を参照してください。 Network Management Card のユーティリティ CD からご覧いただけます。

アップロード関連のイベントとエラーメッセージイベントとエラーメッセージ

受け入れ側の Network Management Card で .ini を使用した設定のアップデートが完了すると次のイベントが起こります。

Configuration file upload complete, with number valid values

キーワード、セクション名、または値が無効な場合、受信側 Management Card によるアップロードは継続して追加のイベントテキストがエラーを記述します。

イベントテキスト 説明

設定ファイル警告:Invalid keyword on line number.

設定ファイル警告:Invalid value on line number.

無効なキーワードまたは値を持つラインは無視されます。

設定ファイル警告:Invalid section on line number.

セクション名が無効だと、そのセクションに含まれるキーワード /値の対は無視されます。

設定ファイル警告:Keyword found outside of a section on line number.

ファイルの始めに入力されたキーワード(セクションヘディングの前)は無視されます。

設定ファイル警告:Configuration file exceeds maximum size.

ファイルサイズが大きすぎる場合、アップロードは完了しません。ファイルのサイズを減らすか 2 つのファイルに分割するかして、もう一度アップロードを試みます。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド100

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config.ini のメッセージ

config.ini ファイルのダウンロード元の Network Management Card に関連づけられているデバイスが正しく検出されないと、ファイルには環境設定が含まれなくなります。デバイス(UPSなど)が存在しないか検出されなかった場合、config.ini ファイルの該当セクション名の下には、キーワードと値のかわりにメッセージが入力されます。例えば次のようになります。

UPS not discovered

IEM not discovered

インポートした .ini ファイルで設定されていたデバイスをエクスポートしようとしていなかった場合は、これらのメッセージは無視してください。

無効にされた値によって生成されるエラー

「Override」キーワードとその値によってエクスポート値のグループがブロックされた場合には、イベントログにエラーメッセージが生成されます。

どの値が無効にされるかについての詳細は、「.ini ファイルの内容」(98 ページ)を参照してください。

無効にされる値はみなデバイス固有のもので他の Network Management Card へのエクスポートには適さない(エクスポートする意味がない)ため、これらのエラーメッセージは無視してください。これらのエラーメッセージが出されるのを避けるため、「Override」キーワードを含む行と無視されるべき値を含む行を削除することができます。セクションヘディングを含む行は削除、変更しないでください。

関連のトピックWindows オペレーティングシステム稼動のシステムでは、.ini ファイルを転送するかわりに、デバイス IP設定ウィザードを使用して Network Management Card の基本的な TCP/IP 設定をアップデートし、残りのの設定はそのユーザインターフェイスを介して行うことができます。

「デバイス IP 設定ウィザード」(97 ページ)を参照してください。

101UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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ファイルの転送

ファームウェアのアップグレード方法ファームウェアアップグレードの利点

UPS の Network Management Card 2(NMC)でファームウェアをアップグレードすると次のメリットが得られます。

• 新しいファームウェアには 新版のバグ修正が反映されており、性能も改善されています。

• アップデートすることで新機能が直ちに利用できるようになります。

また、ネットワーク上の全ファームウェアを同一バージョンにしておくことで、すべてのNMC が新機能に均一に対応するようになります。

ファームウェアファイル(Network Management Card 2)

ファームウェアバージョンには、American Power Conversion Operating System(AOS)モジュール、アプリケーションモジュール、ブートモニタ(bootmon)モジュールの 3 つモジュールが含まれています。各モジュールには、転送中にデータを破損から保護するための巡回冗長検査(CRC)がいくつか含まれています。

NMC で使用される American Power Conversion Operating System(AOS)、アプリケーション、およびブートモニタの各モジュールファイルは、下記の基本形式を共有しています。

apc_hardware-version_type_firmware-version.bin

• apc:コンテキストであることを表します。

• hardware-version:hw0x は、このバイナリファイルを使用できるハードウェアバージョンを表します。

• type:このファイルが、NMC の American Power Conversion Operating System(AOS)モジュール用なのか、それともブートモニタモジュール用なのかを示します。

• version:ファイルのバージョン番号です。

• bin:バイナリファイルであることを表します。

新バージョンのファームウェアの入手

注意:手動アップグレードの場合は、更新がない場合はブートモニタモジュールのインストールを省略することができます。NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティでは、ブートモニタモジュールの更新は自動的に実行されます。

Microsoft Windows システム用 NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティ サポートされている Windows オペレーティングシステムでは、NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティを使用してファームウェアモジュールの転送を自動的に実行します。このユーティリティは無料でご利用いただけます。www.apc.com/tools/download から 新バージョンをダウンロードしてください。この Web ページからご使用の製品の 新ファームウェアリリースを検索し、自動アップグレードユーティリティをダウンロードしてください。特定の製品用のツールを、他のファームウェアのアップグレードに使用しないでください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド102

Page 105: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

手動によるアップグレード(主として Linux システムが対象) お使いのネットワークでMicrosoft Windows オペレーティングシステム稼動のマシンを使用していない場合、NMC のファームウェアをアップグレードするには、AOS(APC Operating System)とアプリケーションファームウェアモジュールをそれぞれ別に用意しなければなりません。

注意: 手動アップグレードでは、まずブートモニタモジュールを読み込み、その後オペレーティングシステムモジュール、 後にアプリケーションモジュールを読み込んでください。

ファームウェアファイルの抽出方法

1. NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティを実行します。

2. プロンプトが表示されたら [Next>] をクリックし、ファイル抽出先のディレクトリ場所を指定します。

3. [Extraction Complete] のメッセージが表示されたらダイアログボックスを閉じます。

ファームウェアファイルの転送方式NMC のファームウェアをアップグレードするには、下記のいずれかの方法で行ってください。

• ネットワークに接続されている Microsoft Windows オペレーティングシステム稼動のコンピュータから、 Web サイトでダウンロードした NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティを使用してアップグレードします。

注意:このユーティリティは、IPv4 アドレスをもつ NMC でのみ動作します。

• ネットワークに接続されているサポート対象オペレーティングシステム稼動のコンピュータから、FTP または SCP を使用して個々の AOS とアプリケーションファームウェアモジュールを転送してアップグレードします。

• ネットワークに接続されていない Network Management Card の場合は、シリアル接続を介して XMODEM を使用し、使用コンピュータから個々のファームウェアモジュールを NMC に転送してアップグレードします。

警告:個々のファームウェアモジュールを転送する場合は、このファームウェアモジュールの転送に入る前に、まず AOS モジュールを NMC に送信しておかなければなりません。

• USB ドライブを使用して、使用コンピュータから個々のファームウェアモジュールをNMC に転送します(AP9631 のみ)。

103UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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FTP または SCP を使用した単一の Network Management Card 2 のアップグレード

FTP ネットワーク上にある単独の NMC を FTP を介してアップグレードするには、下記の条件を満たしている必要があります。

• NMC がネットワークに接続されており、カードのシステム IP、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイが設定済みでなければなりません。

• NMC で FTP サーバーが有効になっていなければなりません。

• この場合のファームウェアファイルは、NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティから抽出したものでなければなりません(「ファームウェアファイルの抽出方法」を参照してください)。

ファイルを転送するには:

1. ネットワーク上のコンピュータで、[ コマンド プロンプト ] ウィンドウを開きます。ファームウェアファイルがあるディレクトリに移動し、ファイル一覧を表示します。

C:\>cd apcC:\apc>dir

一覧内のファイルの「xxx」の部分はそれぞれ相当するファームウェアバージョ

ン番号です。

• apc_hw05_aos_xxx.bin

• apc_hw05_application_xxx.bin

2. FTP クライアントセッションを開始します。

C:\apc>ftp

3.「open」とタイプし、NMC の IP アドレスを入力して ENTER キーを押します。FTP サーバーのポートの値がデフォルトの 21 ではない場合、FTP コマンドにデフォルト以外の値を指定する必要があります。

• Windows FTP クライアントの場合、デフォルト以外のポート番号と IP アドレスの間にはスペースを入れて区切ります。例:ftp> open 150.250.6.10 21000

• 一部の FTP クライアントでは、ポート番号の前にスペースではなくコロンが必要です。

4. 管理者権限でログオンします。デフォルトのユーザー名とパスワードはそれぞれ「apc」です。

5. AOS をアップグレードします。(下記の例の「xxx」の部分は相当するファームウェアバージョン番号です。)

ftp> binftp> put apc_hw05_aos_xxx.bin

6. FTP により転送が確認されたら、「quit」と入力してセッションを終了します。

7. 20 秒間待機し、手順 2 ~手順 6 を繰り返します。手順 5 ではアプリケーションモジュールのファイル名を使用します。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド104

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SCP Secure CoPy(SCP)を使用して NMC のファームウェアをアップグレードするには次の手順に従ってください。

1. 上記の FTP の手順で説明したファームウェアモジュールを検索して保存場所を確認します。

2. SCP コマンドラインを使用して AOS ファームウェアモジュールを NMC に転送します。下記の例の「xxx」の部分は相当する AOS モジュールバージョン番号です。

scp apc_hw05_aos_xxx.bin [email protected]:apc_hw05_aos_xxx.bin

3. 同様の SCP コマンドラインを使用し、該当のアプリケーションモジュール名で、アプリケーションファームウェアモジュールを NMC に転送します。

複数の Network Management Card をアップグレードするには

NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティ Windows をご使用の場合は、このユーティリティを使用して IPv4 で複数のファームウェアを更新します。アップグレードが正常に行われたかどうか検証するため、ユーティリティでは全てのアップグレード手順をログに記録しています。

環境設定値のエクスポート バッチファイルを作成し、ユーティリティを使用して複数の NMCから既定値を取得した後、別の複数の NMC にそれらの既定値をエクスポートすることができます。

「リリースノート:ini ファイルユーティリティ、バージョン 1.0」を参照してください。この文書は Network Management Card のユーティリティ CD に収録されています。

FTP または SCP を介した複数の NMC のアップグレード FTP クライアントを使って複数のNMC をアップグレードするには、手順を自動実行するスクリプトを作成してください。

NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティを使用して複数のアップグレード

Web サイトからユーティリティをダウンロードし、exe ファイルをダブルクリックして実行します(IPv4 を使用している場合のみ動作します)。次の手順を実行して、NMC ファームウェアをアップグレードしてください。

1. IP アドレス、ユーザー名、パスワードを入力して、IP アドレスを検証する必要がある場合は [Ping] ボタンをクリックします。

2. [Device List] ボタンを選択して iplist.txt ファイルを開きます。このファイルには、次のようにデバイス IP、ユーザー名、パスワードがリストされています。 SystemIP=192.168.0.1SystemUserName=apcSystemPassword=apc

古いバージョンのユーティリティで使用した既存の iplist.txt ファイルでも、新しいユーティリティは正常に動作します。

3. [Upgrade From Device List] チェックボックスを選択して iplist.txt ファイルを使用します。このチェックボックスの印を外すと、ダイアログボックスに入力した IP、ユーザー名、パスワードを使用してファームウェアをアップグレードします。

4. [Upgrade Now] ボタンを選択すると、ファームウェアバージョンの更新を開始します。

5. アップグレード結果を確認するには、[View Log] を選択します。

105UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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XMODEM を使用して単独の NMC をアップグレードするには

ネットワークに接続されていない単独の NMC を XMODEM を用いてアップグレードするには、NMC2 ファームウェアアップグレードユーティリティから該当のファームウェアファイルを抽出しなければなりません(「ファームウェアファイルの抽出方法」を参照してください)。

ファイルを転送するには:

1. ローカルコンピュータでアップグレードに使用するシリアルポートを選択し、このポートを使用しているサービスを無効にします。

2. 付属のシリアル設定ケーブル(部品番号 940-0299)の一端をコンピュータの選択したポートに、もう一端を NMC のシリアルポートに接続します。

3. 端末プログラム(ハイパーターミナルなど)を起動し、選択したポートの設定を57600 bps、データビット 8、パリティなし、ストップビット 1、フロー制御なしに設定します。

4. NMC のリセットボタンを押し、続けてすぐに Enter キーを 2 度押すか、あるいは[Boot Monitor]プロンプトに BM> が表示されるまで Enter キーを押します。

5.「XMODEM」と入力して ENTER キーを押します。

6. 端末プログラムのメニューから XMODEM を選び、XMODEM を用いて転送するバイナリ AOS ファームウェアファイルを選択します。XMODEM を介した転送が完了すると、画面には再び[Boot Monitor]プロンプトが表示されます。

7. アプリケーションモジュールをインストールするには、手順 5 ~ 6 を繰り返します。手順 6 では該当のアプリケーションモジュールファイル名を使用します。

8.「reset」と入力するかまたはリセットボタンを押して、NMC を再起動させます。

ファームウェアモジュールに使用する形式については、「ファームウェアファイル(Network Management Card 2)」(102 ページ)を参照してください。

USB ドライブを使用してファイルを転送するには(AP9631 のみ)

注意:転送を開始する前に、USB ドライブが FAT32 フォーマットになっていることを確認してください。

1. 更新ファイルをダウンロードして、解凍します。

2. USB ドライブにフォルダを作成して apcfirmと名前を付けます。

3. 抽出したファイルを apcfirmディレクトリに配置します。

4. NMC のいずれかの USB ポートに USB ドライブを差し込みます。

5. NMC をリセットしてカードが完全に再起動されるまで待機します。

6.「アップグレードや更新の確認」(107 ページ)に記載の手順を使って、アップグレードが正しく実行されたことをチェックします。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド106

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アップグレードや更新の確認転送結果の確認

ファームウェアアップグレードが成功したかどうかを確認するには、コマンドラインインターフェイスに[xferStatus]コマンドを入力して直近の転送結果を表示するか、または mfiletransferStatusLastTransferResult OID に対して SNMP GET クエリを実行します。

直近の転送結果コード

インストール済みファームウェアのバージョン番号の確認

Web インターフェイスからアップグレードしたファームウェアモジュールのバージョンを確認するには、[ 管理 ] タブ、上部メニューバーの [ 全般 ]、左側ナビゲーションメニューの[ バージョン情報 ] を順に選択するか、または MIB II sysDescr OID に SNMP GET を実行します。コマンドラインインターフェイスでは、「about」コマンドを使用してください。

言語パックの追加と変更Network Management Card 2 の言語パックファイルには、ユーザーインターフェイスを英語以外の言語で表示するために必要な情報が含まれています。各言語パックには、 大 5 つの言語が含まれます(ログオン時に言語を選択する [ 言語 ] プルダウンメニューに 大 5 言語まで表示されるのはこのためです)。

ユーザーインターフェイスで使用可能な言語は全部で、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、韓国語、日本語、簡体中国語の 9 言語です。

言語パックは、 Web サイト(www.apc.com)の UPS NMC 製品ダウンロードセクションからダウンロードできます。これらにはすべて、.lpk の拡張子がついており、ファイルの名称は以下の規則に従っています。

<app name>_<app version>_<language codes>.lpk

コード 説明

Successful ファイル転送は正常に完了しました。

Result not available ファイル転送が記録されていません。

Failure unknown 先ほどのファイル転送は、何らかの理由で失敗しました。

Server inaccessible ネットワークで TFTP または FTP サーバーが見つかりませんでした。

Server access denied TFTP または FTP サーバーへのアクセスが拒否されました。

File not found TFTP または FTP サーバーは指定のファイルを見つけられませんでした。

File type unknown ファイルをダウンロードしましたが、内容が認識されませんでした。

File corrupt ファイルをダウンロードしましたが、ファイル内に巡回冗長検査(CRC)で誤りとなったものがあります。

107UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

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例えば、Symmetra 3 相アプリケーションの場合は、ファイル名は次のようになります。sy3p_510_esESzhCnjaJAptBrkoKo.lpk ここで、 esESzhCnjaJAptBrkoKo は、

スペイン語、中国語、日本語、ブラジルポルトガル語、韓国語を表します。

ご使用のユーザーインターフェイスで現在使用できないユーザーインターフェース言語に変更するには、Web サイトから言語パックをダウンロードして、次の手順を実行してください。

1. FTP を使用して NMC に接続します。

2. 必要な言語パックを Network Management Card に転送します。例えば、次のように入力します。 put <full path/language pack name>.lpk

3. ファイルの転送が完了したら FTP からログオフして、NMC を再起動します。

4. 再起動すると、新しい言語パックを使用できます。

注意 : 新しい言語パックを転送する前に、Network Management Card の現在の言語パックを削除してください。言語パックの転送に何らかの問題が発生すると、NMC に言語パックがない状態になります。そのような状況では、英語のみ使用できます。この場合は、新しい言語パックを再読み込みしてください。

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド108

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トラブルシューティング

Management Card へのアクセスに関する問題この項に記載されていないトラブルに関しては、 Network Management Card のユーティリティ CD に収録されているトラブルシューティングのフローチャートを参照してください。CD のインターフェイスで Troubleshooting のリンクをクリックします。

問題が続く場合は「ワールドワイドカスタマサポート」(117 ページ)を参照してください。を参照してください。

問題 対処方法

Network Management Card への ping が失敗する

Network Management Card のステータス LED が緑の場合、Network Management Card と同じネットワークセグメントの別のノードに対してping を試行します。これが失敗する場合、問題は Network Management Card に起因するものではありません。ステータス LED が緑でない場合、または ping テストが成功した場合は、次の事柄を確認してください。• Network Management CardがUPSに正しく挿入されているかを確認します。

• すべてのネットワーク接続を確認します。• Management Card と NMS の IP アドレスを確認します。• NMS が Management Card と異なる物理ネットワーク(またはサブネットワーク)上にある場合は、デフォルトゲートウェイ(またはルーター)の IP アドレスを確認します。

• Network Management Card のサブネットマスクのサブネットビット数を確認します。

通信ポートを端末プログラムを通して指定できない

端末プログラムを使用して Network Management Card を設定するには、その前にその通信ポートを使用しているすべてのアプリケーション、サービス、プログラムを終了する必要があります。

コマンドラインインターフェイスにシリアル接続でアクセスできない

ボーレートを変更していないことを確認してください。2400、9600、19200 または 38400 で試します。

コマンドラインインターフェイスにリモートアクセスできない

• 正しいアクセス方法(Telnet または Secure Shell(SSH))を使用しているかを確認してください。これらのアクセス方法を有効にするには管理者の権限が必要です。デフォルトでは、Telnet が有効です。SSH を有効にすると、自動的に Telnet が無効になります。

• Secure Shell(SSH)の場合は、Network Management Card がホストキーを作成中である可能性があります。Network Management Card はこのホストキーの作成に 高で 1 分かかります。この間 SSH にはアクセスできません。

109UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 112: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

Web インターフェイスにアクセスできない

• HTTP または HTTPS アクセスが有効になっているかどうかを確認します。• Management Card で使用しているセキュリティシステムと一致した正しいURLを指定していることを確認してください。SSLでは、URL の始めの部分が「 https」(「http」ではなく)になっていなければなりません。

• Network Management Card に ping を実行して応答があるかどうかを確認してください。

• Network Management CardでサポートされているWebブラウザを使用しているかどうかを確認します。「サポート対象の Web ブラウザ」(31 ページ)を参照してください。

• Network Management Cardが再起動したばかりでSSLセキュリティの設定中である場合は、Network Management Card がサーバ証明書を生成中の可能性があります。Network Management Card はこの証明書を作成するのに 高で 1 分かかります。この間 SSL サーバは利用できません。

問題 対処方法

UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド110

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SNMP の問題

同期の問題

問題 対処方法

GET を実行できない • 読み取りアクセス(GET)のコミュニティ名(SNMPv1)またはユーザプロファイル設定(SNMPv3)を確認します。

• コマンドラインインターフェイスまたはWebインターフェイスを介してNMSにアクセスできることを確認してください。「SNMP」(80 ページ)を参照してください。

SET を実行できない • 読み取り / 書き込みアクセス(SET)のコミュニティ名(SNMPv1)またはユーザプロファイル設定(SNMPv3)を確認します。

• コマンドラインインターフェイスまたはWebインターフェイスを介して、NMSに書き込み(SET)アクセス権(SNMPv1)があること、あるいは NMS がアクセス制御リスト(SNMPv3)を通してターゲット IP アドレスにアクセスすることを許可されていることを確認します。「SNMP」(80 ページ)を参照してください。

NMS でトラップを受信できない

• NMS に対するトラップの種類(SNMPv1 もしくは SNMPv3)がトラップレシーバとして正しく設定されているかを確認します。

• SNMP v1 の場合、mconfigTrapReceiverTable の MIB OID に対するクエリを行い、NMS の IP アドレスが一覧に正しく入力されているかと、この NMS に指定されているコミュニティ名が一覧内のコミュニティ名と一致しているかを確認します。正しくないものがある場合、mconfigTrapReceiverTable の OID に SET を実行するか、またはコマンドラインインターフェイスか Web インターフェイスを介してトラップレシーバの定義を修正します。

• SNMPv3 の場合、NMS のユーザプロファイル設定を確認し、トラップテストを実行します。

詳細は「SNMP」(80 ページ)、「トラップレシーバ」(88 ページ)、および「SNMP トラップテスト」(89 ページ)を参照してください。

NMS が受信したトラップを識別できない

トラップがアラーム /トラップデータベースと正しく統合されているかどうかについては NMS のマニュアルを参照してください。

問題 対処方法

Synchronized Control Group のメンバーが同期アクションに組み込まれない。

グループメンバーのステータスが [有効 ] に設定されているかどうかを確認します。同期アクションにおいて UPS をオンにする必要がある場合は、グループメンバーのバッテリ容量も確認します。

Synchronized Control Group にメンバーを追加できない

[ マルチキャスト IP アドレス ]の値、[ 制御グループ番号 ]、およびファームウェアのバージョンをグループのほかのメンバーと一致させる必要があります。

111UPS Network Management Card 2 ユーザーズガイド

Page 114: Network Management Card User’s Guide - apc.com · UPS Network Management Card 2ユーザーズガイド 1 はじめに 製品の説明 機能 AP9630 Network Management Cardの主な機能は次のとおりです。

付録 A: コマンドラインインターフェイス?

about

alarmcount [-p [all | warning | critical]]

boot [-b <dhcp | bootp | manual>][-c <dhcp cookie> [enable | disable]][-v <vendor class>][-i <client id>][-u <user class>]

cd

console [-S <disable | telnet | ssh>][-pt <telnet port #>][-ps <ssh port #>][-b <baud rate> [2400 | 9600 | 19200 | 38400]]

date [-d <“datestring”>][-t <00:00:00>][-f [mm/dd/yy | dd.mm.yyyy | mmm-dd-yy | dd-mmm-yy | yyyy-mm-dd]][-z <time zone offset>]

delete

dir

dns[-OM [enable | disable]][-p <primary DNS server>][-s <secondary DNS server>][-d <domain name>][-n <domain name IPv6>][-h <host name>]

eventlog

exit

format

ftp [-p <port number>][-S <enable | disable>]

help

netstat

ntp[-OM [enable | disable]][-p <primary NTP server>][-s <secondary NTP server>]

ping [<IP address or DNS name>]

portspeed [-s [auto | 10H | 10F | 100H | 100F]]

prompt [-s [long | short]]

quit

radius [-a <access> [local | radiusLocal | radius]][-p# <server IP>][-s# <server secret>][-t# <server timeout>]

reboot

resetToDef [-p [all | keepip]]

snmp, snmp3[-S [enable | disable]]

system[-n <system name>][-c <system contact>][-l <system location>]

tcpip[-i <IP address>][-s <subnet mask>][-g <gateway>][-d <domain name>][-h <host name>]

tcpip6[-S [enable | disable]][-man [enable | disable]][-auto [enable | disable]][-i <IPv6 address>][-g <IPv6 gateway>][-d6 [router | stateful | stateless | never]]

uio[-rc <dI> [open | close][-st <port # | port #]][-disc <port # | port #]]

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ups [-c <off | graceoff | on | reboot | gracereboot | sleep | gracesleep>][-r <start | stop>][-s <start>][-b <enter | exit>][-o# <off | delayoff | on | delayon | reboot>][-os#][-st]

user[-an <Administrator name>][-dn <Device User name>][-rn <Read-Only User name>][-ap <Administrator password>][-dp <Device User password>][-rp <Read-Only User password>][-t <inactivity timeout in minutes>]

web[-S <disable | http | https>][-ph <http port #>][-ps <https port #>]

xferINI

xferStatus

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2 年間の工場保証

本保証は、購入された製品を本書に従って使用した場合にのみ適用されます。

保証の条件

APC は、お客様のご購入日から 2年間、製品に原材料や作業工程の欠陥がないことを保証します。 APC は本保証の対象製品の欠陥を修理または交換するものとします。 その他の損害、たとえば事故、過失、操作誤り、または製品の改竄などによる損傷に対しては、この保証はいっさい適用されません。 本項に記載の欠陥製品または部品の修理や交換により元の保証期間が延長されることはありません。 本保証下で供給される部品は、新品または工場で再製造されたものである場合があります。

第一購入者の保証

本保証は製品のユーザ登録を行った購入者にのみ適用されます。 製品のユーザ登録は、APCの Web サイト(www.apc.com)で行うことができます。

除外

申し立てられた製品の欠陥が APC のテストまたは検査の結果存在しないと判明された場合、あるいはお客様または第三者の誤用、過失、不適切な設置、テストによるものであることが判明した場合、APC は保証下での責任を負わないものとします。 さらに、欠陥が承認されていない修理または変更の試み、電源電圧または接続の誤用または不適合、不適切な実地運転環境、侵食性の外気、外環境への被曝、不可抗力、火災、盗難、または APC 推奨 /指定の方法に反する設置によるものである場合、APC シリアル番号が改竄、摩損、消去された場合、あるいは意図された使用の範囲を超えるその他の原因によるものである場合は、APC は保証下での責任を負わないものとします。

この契約に基づき、またはここに記載された条件に同意の下で購入、サービス、設置をした製品に対し、法律の運用その他により明示的または黙示的に適用される保証事項はありません。 APC は、製品の市場性、満足度、特定の目的に対する適合性に関する黙示的な保証についてはすべてその責任を負わないものとします。 本製品に関して APC が提供する技術面その他のアドバイスまたはサービスによって APC の明示的な保証が拡大、縮小、または影響を受けることはなく、またかかるアドバイスやサービスからはいかなる義務または責務も派生しないものとします。 以上の保証および賠償は限定的なものであり、その他の保証や賠償すべてに代わるものです。 上記の記載の保証が当該保証のあらゆる不履行に対する APC の唯一の責務であり、購入者の法的救済です。 APC の保証は購入者のみに適用され、いかなる第三者にも拡大適用されません。

いかなる場合も、製品の使用、サービス、または設置から生じたいかなる間接的、特別、結果的、懲罰的損害についても、その損害が契約の記述または不法行為のあるなしを問わず、過失または怠慢、厳格責任に関係なく、APC が事前にそのような損害の可能性を通知したかどうかに関わらず、APC、同社幹部、取締役、支社、従業員はその責任を負わないものとします。 特に、利益損失、収入損失、機器の損失、機器の使用機会の損失、ソフトウェアの損失、データの損失、交換の代価、第三者による代価要求などのあらゆる代価に対して APC は責任を負わないものとします。

APC の販売担当者、従業員、または販売代理店は本保証の条項を追加または変更する権限はありません。 保証の条件は、たとえ変更される場合も、APC の役員と法務部の署名により書面によってのみ変更可能です。

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保証の請求

保証を請求する事項がある場合は、の Web サイト www.apc.com/support のサポートページを参照してカスタマサポートネットワークにご連絡ください。 ページ上部の国選択プルダウンメニューから該当する国を選び、 [Support](サポート)タブを選択すると、お住まいの地域のカスタマサポートのご連絡先が記載されています。

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ワールドワイドカスタマサポート

製品の無料カスタマサポートは次のように提供されています。

• のWebサイトにアクセスすると、FAQや Knowledge Baseの資料を参照したり、カスタマサポート

への要望を送信することができます。

– www.apc.com(本社)

– www.apc.com/support/

グローバルサポートには、FAQ、Knowledge Base、e-supportがあります。

• カスタマサポートには電話または電子メールで問い合わせることもできます。

お住まいの地域のカスタマサポートについては、製品を購入した営業担当または販売店にお問い合わせ

ください。

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