令和2年度スマートモビリティチャレンジの先進パイロット地...
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令和2年度スマートモビリティチャレンジの先進パイロット地域(経産省事業)として16地域を選定
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●先進パイロット地域(経産省事業)
北海道 北海道上士幌町
北海道 北海道北広島市
東北 福島県南相馬市、浪江町、双葉町
東北/関東 日立、会津地域
関東 新潟県新潟市
関東 東京都町田市
関東 長野県塩尻市
関東 静岡県静岡市
関東 静岡県湖西市
関東 静岡県浜松市
中部 愛知県尾三地区南部
中部 愛知県常滑市
近畿 福井県永平寺町
近畿 兵庫県養父市
中国 広島県庄原市
四国 香川県三豊市
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※国交省事業についても実証地域を選定
先進パイロット地域における実証事業の方向性
異業種の連携による収益活用・付加価値創出
他の移動との重ね掛けによる効率化
モビリティでのサービス提供
需要側の変容を促す仕掛け(移動需要を喚起)
モビリティ関連データの取得交通・都市政策との連携
限られたリソース(車両・ドライバー)を複数の用途・事業者で使用(モビリティのマルチタスク化)
公共施設や商業施設を維持が困難な地域等にサービスを移動車両で提供(サービスのモビリティ化)
API連携やモビリティデータ(移動データ、車両側のデータなど)の活用により、異なる交通サービスや異業種(小売、病院等)との接続を実現
モビリティデータ(人・モノの移動データ、車両側のデー タ、VICS等交通データ)活用のユースケースの創出・横展開
新サービス導入シミュレーションを活用した地域事業者との対話やまちづくりの推進
実証事業の方向性
D
A
B
C
E
実証事業の要素
時間帯・需要に応じたダイナミックプライシングやダイナミックルーティング
新たなモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化を目指し、令和2年度は、以下のA~Eの要素及び自動走行を活用したものを対象として、先進パイロット地域を選定し、実証事業を実施し、ビジネスモデルの検証や事業環境整備に向けた課題整理を行う。
自動走行を活用したMaaS自動走行車の特性を生かし、新たなモビリティサービスの創出を推進
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(横断的取組)
■ MaaSとは、移動したくなる仕組み作り
自動走行
移動とは目的地に向かう手段であり、目的地に引力があれば必然的に交通利用は増える
近助タクシー
コミバスor近助タクシー
基幹拠点
小さな拠点
小さな拠点
生活に必要なサービスを集中①買い物 ②医療 ③金融
施設(店舗)がない場合は、移動店舗を活用
広域の移動は鉄道
通勤・通学用は定時定路線が効率的
拠点の魅力を高めることで、そこに向かう移動量を増やす
日中の移動はデマンドが便利
デマンドタクシーでの貨客混載・移動販売拠点の設置
「他の移動との重ね掛けによる効率化」実証事業概要(1/2)
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実施主体:まちづくり株式会社ZENコネクト
将来構想のサービスイメージ
デマンドタクシーで地元飲食店のお弁当等の貨客混載を実施するとともに、主要目的地である駅や郵便局、福祉施設に移動販売の拠点を設置し、目的地のマルチタスク化を行うことで、経済効果や住民の受容性について検証する。
A
<福井県永平寺町>
福祉バスでの貨客混載・配送車両での客貨混載
実施主体:イノベーションチャレンジ実行委員会
福祉バスのデマンド化により空き時間を可視化し、収入確保の施策(貨客混載/有償旅客輸送)を実施することで収益性を検証する。また、郵便局の車両に人を乗せる客貨混載の実証も併せて行い、町全体で移動リソースを共有する取組について、事業性やオペレーション、住民の受容性を検証する。
将来構想のサービスイメージ
<北海道上士幌町>
「他の移動との重ね掛けによる効率化」実証事業概要(2/2)
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企業シャトルバス車両を活用した自家用有償旅客運送
実施主体:湖西市地域公共交通会議
駅周辺の市内企業と協力し、企業シャトルバスという地域資源を有効活用し、自家用有償旅客運送制度により、公共交通空白時間に企業バスを運行し、市民が乗車する実証実験を行う。
A
<静岡県湖西市>
将来構想のサービスイメージ
介護福祉施設の共同送迎
実施主体:三豊市
従来、各施設が単独で行ってきた送迎業務を三豊市社会福祉協議会が集約し、AI活用型共同送迎モデルにより地域一体で行うことで効率化を図り、 施設利用者の移動負担及び介護施設の運営負担を軽減する。また、車両の空き時間を活用して買物送迎をサポートする。
将来構想のサービスイメージ
<香川県三豊市>
「モビリティでのサービス提供」実証事業概要B
オンライン診療・服薬指導(薬剤配送)
実施主体:浜松市
<静岡県浜松市>
予約・配車
データ共有
受診予約
オンライン服薬指導
患者データ共有処方箋
患者データ共有
ドローン配送(薬剤・日用品)
域内診療所・病院
域外診療所・病院 離れて暮らす家族も可視化
ウェルネスデータ
診療サポート
配車指示
初期:オンライン診療、オンライン服薬指導、薬剤配送、ドローン配送将来:ウェルネスデータ蓄積、域外診療所連携
将来構想
オンライン診療
「医療を届ける」将来モデル
将来構想のサービスイメージ
オンライン診療
移動診療車
配車指示
往診患者を対象に移動診療車を用いてオンライン診療を実施し、またオンライン診療を受診した患者に対して、診療所の医師やドラッグストアの薬剤師と連携してオンライン服薬指導を行い薬剤配送を実施する。医療資源の乏しい中山間地におけるオンライン診療とオンライン服薬指導の運用面や採算性の検証を行う。
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AIによる移動販売車の巡回ルートの最適化
実施主体:中央復建コンサルタンツ株式会社
将来構想のサービスイメージ
2020取組範囲
AI技術を活用し、これまでの利用実績や経験則で設定していた巡回ルートの最適化やリアルタイムの位置情報の把握等により、移動販売の運用効率化を図ることで、事業の持続的な維持・活性化を目指す。
<兵庫県養父市>
<ダイハツ工業の福祉介護事業者向け「らくぴた送迎」を活用した移動販売車の巡回ルートの最適化等の支援イメージ>
「需要側の変容を促す仕掛け」実証事業概要
観光地
鉄道
鉄道
MaaS Platform(データセンター)
中部国際空港自動走行シャトルバス
中部国際空港からの観光客の移動イメージ
鉄道
名古屋駅
新幹線
ショッピングエリア
空港近郊エリア(常滑市)
バス
カーシェア/レンタカー
自動走行シャトルバス
サイクルシェア
サイクルシェア
バス鉄道
既存交通とのデータ連携
新規交通とのデータ連携
【MaaSコンポーネント】
ライドシェアロボットタクシー
インターフェース
カーシェア/レンタカー
ライドシェア
ロボットタクシー
(凡例)観光客の流れ
自動走行シャトルバス
サイネージ
アプリ
アプリ
自動走行シャトルバス
サイネージ
柔軟な価格設定、ポイントによるインセンティブ等で移動の需要を分散観光情報、コロナ情報、混雑情報
の提供による観光地への送客や混雑回避
アプリを通じたルート検索、観光スポット案内等のサービス提供
各モビリティの静的/動的な情報を取得・分析し、効率的な移動をサポート
公道における自動走行サービスの実装
A
MaaSプラットフォーム構築
B
C
G
E
異業種間での共通ポイント導入
F
D
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C
ポイント等のインセンティブ付与による密を避けた観光の実現
実施主体:PwCコンサルティング合同会社
混雑状況に応じて観光客を分散し、コロナ禍における密を避けた観光を実現するため、MaaSアプリを活用し、空港到着から目的地でのサービスまでを一貫して支援すると共に、付与ポイント数変化による利用者の行動変容効果を検証する。
<愛知県常滑市>
将来構想のサービスイメージ
デマンド型交通による精度向上ダイナミックルーティング
実施主体:アイシン精機株式会社
曜日、時間帯、天候、気温、運転手など運行時間に影響を及ぼす要素をビッグデータとして活用し、デマンド型交通(チョイソコ)の到着時刻計算精度を向上するとともに、他の移動サービスとの連携を行うことで、自動車からのシフトや混雑回避効果を検証する。
<愛知県尾三地区南部>
精度向上及び他の移動サービス
との連携のイメージ
※到着時刻計算精度を向上
クーポン等のインセンティブを活用したダイナミックプライシング
商業施設や医療関連施設などと提携し、施設利用者向けの交通サービス利用クーポンを提供することで、需要開拓・採算性向上の可能性の検証する。また交通サービスの利用動向を分析することで、運行効率向上効果を検証する。
実施主体:小田急電鉄株式会社
<東京都町田市>
将来構想のサービスイメージ
バス事業者
オンデマンド交通運行事業者
タクシー事業者
MaaSオペレーター小田急電鉄株式会社
商業・医療・福祉施設等
来訪者向けの交通サービスクーポン等の登録
・データの蓄積・分析・パッケージ商品や、利用者向けインセンティブの企画
MaaSアプリ
EMot
情報登録
サービス提供
移動サービス提供
EMotによる検索・予約・決済
居住者
支払
案内
交通サービスクーポン費用支払
目的地で活動
情報収集・購入
移動ONDEMAND
「異業種との連携による収益活用・付加価値創出」実証事業概要
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D
将来構想のサービスイメージ
交通商品を組み入れた企画商品の販売
実施主体:株式会社 みちのりホールディングス
小規模店舗が、独自商品と周遊券や片道券の交通サービスを組み合わせた商品販売を自社販路で行うことで、デマンドサービスなどの小口輸送での収益性を検証する。
<日立、会津地域>
MaaS事業者(交通事業者)
利用者
移動サービス
移動代
レストランスーパー
サービス提供
MaaSプラットフォーム
エンタメ事業者(芸能・スポーツ)コンテンツホルダー
広告情報
エンタテインメントコンテンツ
コンテンツ利用料
コンテンツ利用料
地域情報地域エンタメ
地域観光資源地域エンタメサービス事業者
地域密着TownMaaS の収益性による持続性
移動サービスと新たなサービスの創生
地域活性
地域活性
広告情報
積雪環境地域密着TownMaaS
広告情報
広告代
地域情報地域エンタメ
コンテンツ利用料
広告コンテンツ
トランザクション課金
サービス代※広告による利用増加
エンターテインメントコンテンツ
広告収益による移動サービスの提供
実施主体:北広島市
利用者の行き先や趣味嗜好などの情報から、適切な広告やパーソナルエンターテインメントを提供することにより、情報提供収益(地域商業施設の広告収益等)を確保し、その収益を循環させることで公共交通事業費を補填できる可能性を検証する。
<北海道北広島市>
将来構想のサービスイメージ
「モビリティで関連データを取得、都市・交通政策との連携」実証事業概要E
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実施主体:静岡型MaaS基幹事業実証プロジェクト
数百台の自家用車に設置したセンサーから自動車移動データを, 交通ICカードから移動区間や施設訪問履歴をそれぞれ取得し, 自家用車と公共交通を用いた移動を統合したデータ分析システムを構築し, 交通まちづくりなどの施策立案に活用する.
データ分析システムによる交通再編プランの検討
<静岡県静岡市>
<データ分析システムのイメージ>
交通最適化を想定したデータ分析
①自家用車移動データ, 交通IC(静鉄電車,バス,商業利用履歴), バスロケデータ等を分析システムに取込み、分析・活用方法の検討を行う
自家用車移動データの取得①交通サービスに課題をもつエリアを選定し, その住民を対象に, 自家用車の移動データを取得できるデバイスを配布する
②通常通りの自家用車の利用をしてもらい, その移動データを取得する
移動・消費データを用いたまちづくり政策立案
実施主体:エヌシーイー株式会社
<パークアンドライド等でのデータ活用のイメージ>
<まちなかでのデータ活用のイメージ>
<新潟県新潟市>
交通ICカードや携帯端末でのクーポン利用等のデータを用いて、まちなかでの移動や消費動向を分析し、滞在時間を延ばす施策や歩行空間のあり方などを検討する。また、一般自動車プローブデータや駐車場満空データ等を用いて、来街者の出発地や経路を分析し、パークアンドライド等の効率的な都心アクセス方法を検討する。
データ連携基盤によるデータシミュレータの構築
公共交通データ,移動データ,消費データ等を統合したデータ連携基盤により、中山間MaaSや広域MaaS等の実証実験の定量的効果検証等を行うシミュレータを構築し、都市や地域の各種施策立案や評価分析へ活用することで、施策効果を明確化し,新たな運行サービスやMaaSの社会実装と横展開を目指す。
実施主体:広島県
<データ連携基盤活用のイメージ>
<広島県(庄原市)>
モビリティデータ以外にも県が有するデータとの連携
・アプリ上で、リアルタイム遅延情報や混雑情報を表示・遅延・混雑データの機械学習分析に基づく予測や提案
・現在の運行状況、遅延状況、混雑状況の可視化・今後の遅延・混雑予測シミュレーション・打ち手検討
公開データ・販売APIを取扱可能
・車流データ・拠点間平均所要時間データ・道路通行可否
事業者様から提供頂くことで取扱可能
自動車系データ
公共交通系データ ほか外部データ
エンドユーザーの移動データ
・Maasアプリや経路探索・アプリの入力ODデータ
・基地局人流データ・小売りデータ・ヘルスケアデータ
必要に応じてアクセス・取扱い
ユーザ許諾を前提として取扱可能
・リアルタイムダイヤ(予定ダイヤ)・応荷重データ・ローデータほかGTFSも対応
自動運転やMaaS等最新技術の活用による復興、住民帰還の加速に資する移動サービスの構築
(横断的取組)「自動走行を活用したMaaS」実証事業概要
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実施主体:福島県浪江町
町中心部を高頻度で定期運行する巡回シャトルとデマンドタクシー、ライドシェア、自家用車等を、道の駅を拠点に接続させることで、サービスの効率化や乗換えの不便さ等の課題解消を図る。また、サービスレベル向上とドライバ不足解消に適した自動走行車を活用することで、住民や来訪者のサービス受容性を検証する。
<福島県浪江町、南相馬市、双葉町>
将来構想のサービスイメージ
周辺部
中心部
道の駅
イオン郵便局浪江駅
権現堂 新町通
ミルクランダイヤ運行循環シャトル
デマンド交通
郵便車
自動走行
AI活用型オンデマンドバス×自動運転バスの連携による新たな交通機能の形成
拠点内移動のオンデマンド化と基幹路線の自動運転化を組み合わせた新たな交通機能の形成への挑戦し、住民の地域内移動の継続に向けた実証を行う。また、将来の実装想定ルートにおける安全運行の条件、1人対複数車両における遠隔監視技術の実用性、自動運転の安全性向上に必要なICTインフラと歩行者等に対する安全方策の効果を検証する。
実施主体:一般財団法人塩尻市振興公社
<長野県塩尻市>
将来構想のサービスイメージ