「産総研におけるiot&ai活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨:...

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平成28 年度第2回出前シンポジウム 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 2018年3月27日発行 開催報告 開催日時: 平成29年2月21日(火)13:00 ~17:00 開催場所: ホテルメルパルク熊本 2階「立田」 (〒860-8517熊本市中央区水道町14-1 ) 主催:産総研コンソーシアム「製造技術イノベーション協議会」 共催:熊本県(「熊本県IoT推進ラボ」)、セミコンフォレスト推進会議、一般社団法人熊本県工業連合会 Page 1 第140号 開催報告 平成28年度第2回出前シンポジウム ------------------------ 1 講演1・講演2 ------------------------------------------------------ 2 講演3・講演4 ------------------------------------------------------ 3 施策紹介1・ 施策紹介2 --------------------------------------------- 4 今後のイベント情報、事務局からのお知らせ ------------------------- 5 2017年2月21日(火)熊本市(ホテルメルパルク熊本)にて、「産総研におけるIoT&AI活用もの づくり」と題し、製造技術イノベーション協議会主催の第2回出前シンポジウムを開催いたしました。 産総研九州センター所長 坂本 満の開会挨拶で始まり、産総研人工知能研究センター 首席研究員/確率 モデリング研究チーム長 本村 陽一、株式会社豊田自動織機 (産総研人工知能研究センター 確率モデリ ング研究チーム)原田 奈弥、産総研 製造技術研究部門 主任研究員 古川 慈之、産総研 製造技術研究部門 副研究部門長 加納 誠介が講演を行いました。続いて、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開 発機構 主査 馬場 大輔氏、一般財団法人 日本規格協会 標準化アドバイザー 黒川 利明氏より施策紹介を していただきました。最後に、セミコンフォレスト推進会議 会長 村山 伸樹氏より閉会の挨拶をいただ き、本講演会は盛会のうちに終了いたしました。講師の皆様をはじめ、多数お集まりいただいた参加者の 皆様、まことにありがとうございました。 なお、各講演のプレゼン資料のうち、講演者にご了解いただいたものは、会員専用ページにてご覧 いただけます。今年度のID、パスワード等がご不明の会員は、事務局([email protected])まで ご連絡ください。

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Page 1: 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

平成28 年度第2回出前シンポジウム

「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」

2018年3月27日発行

開催報告

開催日時: 平成29年2月21日(火)13:00 ~17:00

開催場所: ホテルメルパルク熊本 2階「立田」

(〒860-8517熊本市中央区水道町14-1 )

主催:産総研コンソーシアム「製造技術イノベーション協議会」

共催:熊本県(「熊本県IoT推進ラボ」)、セミコンフォレスト推進会議、一般社団法人熊本県工業連合会

Page 1

第140号

開催報告 平成28年度第2回出前シンポジウム ------------------------ 1

講演1・講演2 ------------------------------------------------------ 2

講演3・講演4 ------------------------------------------------------ 3

施策紹介1・ 施策紹介2 --------------------------------------------- 4

今後のイベント情報、事務局からのお知らせ ------------------------- 5

2017年2月21日(火)熊本市(ホテルメルパルク熊本)にて、「産総研におけるIoT&AI活用もの

づくり」と題し、製造技術イノベーション協議会主催の第2回出前シンポジウムを開催いたしました。

産総研九州センター所長 坂本 満の開会挨拶で始まり、産総研人工知能研究センター 首席研究員/確率

モデリング研究チーム長 本村 陽一、株式会社豊田自動織機 (産総研人工知能研究センター 確率モデリ

ング研究チーム)原田 奈弥、産総研 製造技術研究部門 主任研究員 古川 慈之、産総研 製造技術研究部門

副研究部門長 加納 誠介が講演を行いました。続いて、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開

発機構 主査 馬場 大輔氏、一般財団法人 日本規格協会 標準化アドバイザー 黒川 利明氏より施策紹介を

していただきました。最後に、セミコンフォレスト推進会議 会長 村山 伸樹氏より閉会の挨拶をいただ

き、本講演会は盛会のうちに終了いたしました。講師の皆様をはじめ、多数お集まりいただいた参加者の

皆様、まことにありがとうございました。

※ なお、各講演のプレゼン資料のうち、講演者にご了解いただいたものは、会員専用ページにてご覧

いただけます。今年度のID、パスワード等がご不明の会員は、事務局([email protected])まで

ご連絡ください。

Page 2: 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

能技術研究開発」について、とくに生活・サービス分野での活用事例と、今後さらに

発展するIoT・ビッグデータのさらなる活用のための人工知能技術の社会実装上の課

題や、そこで使われる確率モデリング技術なども紹介する。これからの産業構造変革

の時代において今、企業に求められることは何か?データや知識を共有し、単なる

データ分析やAIツールの導入だけでなく、問題解決のための具体的なアクションを部門間連携や異業種

連携を通じて共創・協働できるようにする実践的アプローチとして人工知能技術コンソーシアムの活動

についても紹介する。

Page 2

製造技術イノベーション協議会機関誌

講演1 「次世代人工知能技術研究開発の取り組みと課題」

産業技術総合研究所 人工知能研究センター

首席研究員/確率モデリング研究チーム長 本村 陽一

ものづくり現場ではネットワークを通じた様々な生産管理と人工知能を活用した見える化に向けた試み

が活発となっており、ものづくりの大きな転換点を迎えようとしています。

昨年はIoTに関する世界の動きやAIとはという切り口で本セミナーを開催しました。今年度は、昨年に引

き続き、産総研で模索的に取り組んでいるより具体的な試みを紹介し、最近の動向とその可能性を探り

ます。

要旨: 製造業は長く日本の技術開発や経済をけん引してきた。その技術力や国

際的な競争力を支えてきたものの一つは、品質管理や生産管理におけるデータ

の活用である。一方で、データを、AIやデータサイエンスなどの新しい技術に

活用した欧米や新興国の企業が近年力をつけてきている。これまでの日本の製

造業のデータ活用の文化や慣習に、いかに新しい技術を取り込み、これからの

競争力や技術力の維持向上につなげるかという課題を、産総研人工知能技術コ

ンソーシアム 製造業WGでは会員企業からの参加メンバーと共に検討してい

る。その検討状況や、検討に加わっている参加メンバーの実際の声を紹介する。

講演2 「産総研人工知能技術コンソーシアムと製造業WGの取り組みと課題」

株式会社豊田自動織機 技術・開発本部R&D統括部 調査グループ

(産業技術総合研究所 人工知能研究センター 確率モデリング研究チーム) 原田 奈弥

開催趣旨

Page 3: 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

要旨: MZプラットフォームとは、製造業のIT化支援を目的に産総研で開発さ

れたソフトウェア作成ツールです。プログラミングについての専門的な知識がなく

ても、ソフトウェアの部品(コンポーネント)を組み合わせることでオリジナルの

ソフトウェアを作成できることが特徴です。この特徴によって、製造業の従業員が

自社業務のIT化を独力で実現できるようにすることを狙っています。

本講演では、MZプラットフォームの概要と、これまでに実現されたIT化事例に

ついてご紹介します。さらに、業務のIT化はその延長として近年話題のIoT化とも親和性があ

り、産総研で取り組んでいるIoT化応用の活動についてもご紹介します。

Page 3

講演3「MZプラットフォーム:中小製造業のIT化支援からIoT化応用へ 」

産業技術総合研究所 製造技術研究部門 オンデマンド加工システム研究グループ

主任研究員 古川 慈之

第140号

講演4「IoT活用ものづくりの動向と産総研の取り組み」

産業技術総合研究所 製造技術研究部門 副研究部門長 加納 誠介

要旨: 国際標準機関(IECとISO)、ドイツ、アメリカでは、スマートマニュファ

クチャリングに関して、既存標準の分析や、標準化の方法論について、活発に議論

が行われている。スマートマニュファクチャリングを進めるには、製造機器を制御

するための通信システムの構築だけでなく、機器と生産管理システムの間の双方向

情報共有の仕組みが必要であり、特定の工程やラインや工場内で閉じていたシステ

ムを工場間や企業間に広げる必要があり、そこにはルールが必要である。これまで

情報やデータの流通が人任せであったシステム間の情報流通には、機器からの情報

を安全かつ簡便に流せることがポイントとなる。この考えに対する取り組みついて紹介する。

Page 4: 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

要旨)NEDOでは、研究開発および事業化をシームレスに支援するため、フェーズ

に合わせ、次世代プロジェクトシーズ発掘事業、研究開発型ベンチャーの起業家支

援事業、研究開発成果の実用化・事業化支援事業、マッチング支援事業等、様々な

支援事業をご用意しております。本講演では、中小・中堅企業向けのテーマ公募型

事業のうち、現在公募期間中のベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援

事業、戦略的省エネルギー技術革新プログラム、課題解決型福祉用具実用化開発支

援事業を中心に、NEDOの支援事業をご紹介いたします。

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施策紹介1「中小・中堅企業向けNEDO支援事業の紹介 」

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 イノベーション推進部

総括グループ 主査 馬場 大輔

施策紹介2 「新市場創造型標準化制度の活用について 」

一般財団法人 日本規格協会 標準化アドバイザー 黒川 利明

要旨)新市場創造型標準化制度の活用による戦略的な標準化は、新市場の創出やグ

ローバル市場での競争優位に直結して極めて重要です。従来は、中堅・中小企業等が

開発した優れた技術があるものの、企業1社での業界内の調整、標準原案作成、複数

の産業界にまたがる調整など標準化を進めるのに多くの困難がありましたが、2015

年に新市場創造型標準化制度が創設され、従来の業界での国内調整などを経ずに、迅

速なJIS化や国際標準提案が可能となりました。これまでに24テーマ(今現在迄

に計35テーマ)が、本制度の活用対象として、日本工業標準調査会の審議を経て決

定しています。本講演では、標準化の位置付け、活用事例、標準化活用支援パートナーシップ制

度、標準作成手順の概要等をご説明致します。

製造技術イノベーション協議会機関誌

Page 5: 「産総研におけるIoT&AI活用ものづくり」 · 2018. 4. 5. · 要旨: 産総研人工知能技術研究センターが進める「人と相互理解する次世代人工知

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編集・発行:国立研究開発法人 産業技術総合研究所 九州センター

産学官連携推進室内 製造技術イノベーション協議会事務局

〒841-0052 佐賀県鳥栖市宿町807-1

TEL:0942-81-3590 FAX:0942-81-4089

E-mail:[email protected]

公式HP: http://unit.aist.go.jp/kyushu/amic/index.html

※本紙の無断転載を禁じます

今後のイベント情報

産総研コンソーシアム 製造技術イノベーション協議会

事務局よりお知らせ

■ご意見などありましたら事務局までご連絡ください。

法人会員

本協議会の目的に賛同する法人

年会費:3万円

個人会員

本協議会の目的に賛同する個人

年会費:3千円 但し、教育機関、公的機関、産総研に所属する

者、及びその他会長が特に認める者については会

費を徴収しない

入会について 会員制度

入会は、随時受付しております。

当協議会公式ホームページ ⇒「入会のご案内」をご覧ください。

■平成29年度第2回 産総研出前シンポジウム

「プリンテッド・エレクトロニクスが拓く社会と産業の将来」

【開催日時】2018年3月29日(木)13:30 ~17:00(受付開始 13:00)

【場所】全労済ソレイユ 7階 アイリス(〒870-0035 大分市中央町4-2-5)

【主催】国立研究開発法人 産業技術総合研究所 九州センター

【共催】大分県LSIクラスター形成推進会議、大分県、

産総研コンソーシアム「製造技術イノベーション協議会」

第140号

今後のイベント情報