日本版dmo形成・確立計画 日本版dmoの組織 ·...

17
(別添)様式1 1 観光地域づくり法人形成・確立計画 1. 観光地域づくり法人の組織 申請区分 ※該当するものを〇 で囲むこと 広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO 観光地域づくり法人 の名称 (一社)こもろ観光局 マーケティング・マネ ジメント対象とする 区域 区域を構成する地方公共団体名 長野県 小諸市 所在地 長野県小諸市 設立時期 2016 年 11 月 25 日 職員数 12人【常勤7人(正職員4人・出向等3人)、非常勤5人】 代表者(トップ人 材:法人の取組につ いて対外的に最終的 に責任を負う者) ※必ず記入すること (氏名) 花岡 隆 (出身組織名) (有)常盤館 旧小諸市観光協会長として、小諸市内をはじめ周 辺地域の様々なパイプ役となっており、様々な取 組で成果を挙げている。また菱野温泉常盤館の社 長として、地元の観光要所として一翼を担ってい る。 データ収集・分析等 の専門人材(CM O:チーフ・マーケ ティング・オフィサ ※必ず記入すること (氏名) 小室 孝明「専従」 (出身組織名) プロパー職員 小諸市商工観光課にて地域おこし協力隊として任 期3年のうちに、小諸市観光地域づくりビジョン の策定(平成 28 年)を中心的に担い、DMO 設立に 貢献した。現在、事務局長として法人運営を中心 に、多様な関係者との調整業務や、事業戦略を元 にした各事業の統括、業務調整を行う。 財務責任者 (CFO:チーフ・ フィナンシャル・オ フィサー) ※必ず記入すること (氏名) 山浦 修「専従」 (出身組織名) 小諸市 小諸市役所勤続 28 年のうち、各課を歴任する中、 財政課 3 年、秘書 3 年、広報 4 年、商工観光課 6 年等の経歴を持ち、観光地域づくり関連の事業分 野のみならず、財政面にも幅広い知識を持つ。 営業企画部長(プロ モーション)の責任 者(専門人材) (氏名) 井出 修二 (出身組織名) DMO 設立準備委員会から の市民有志 半導体製造設備メーカーで、40 年程勤務。海外赴 任経験(米国)、その他、東亜、欧州各国を回る営 業やマーケティングを経験してきた。英語や他文 化コミュニケーションに、豊富な経験を持つ。 事業部長(旅行商品 等公益・収益事業の 企画・運営・販売 等)の責任者 (氏名) 花岡 隆 (出身組織名) 理事長が兼務 代表者欄参照。 連携する地方公共団 体の担当部署名及び 役割 長野県小諸市商工観光課(市全体戦略、データ収集、一部プロモーション) 農林課(SAVOR JAPAN、ワイン、アグリツーリズム) 都市計画課(インフラ、二次交通) 企画課(ふるさと納税) 教育委員会(文化財活用、高地トレーニング)

Upload: others

Post on 14-Oct-2020

2 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

1

観光地域づくり法人形成・確立計画

1. 観光地域づくり法人の組織

申請区分

※該当するものを〇

で囲むこと

広域連携DMO・地域連携DMO・地域DMO

観光地域づくり法人

の名称

(一社)こもろ観光局

マーケティング・マネ

ジメント対象とする

区域

区域を構成する地方公共団体名

長野県 小諸市

所在地 長野県小諸市

設立時期 2016 年 11 月 25 日

職員数 12人【常勤7人(正職員4人・出向等3人)、非常勤5人】

代表者(トップ人

材:法人の取組につ

いて対外的に最終的

に責任を負う者)

※必ず記入すること

(氏名)

花岡 隆

(出身組織名)

(有)常盤館

旧小諸市観光協会長として、小諸市内をはじめ周

辺地域の様々なパイプ役となっており、様々な取

組で成果を挙げている。また菱野温泉常盤館の社

長として、地元の観光要所として一翼を担ってい

る。

データ収集・分析等

の専門人材(CM

O:チーフ・マーケ

ティング・オフィサ

※必ず記入すること

(氏名)

小室 孝明「専従」

(出身組織名)

プロパー職員

小諸市商工観光課にて地域おこし協力隊として任

期3年のうちに、小諸市観光地域づくりビジョン

の策定(平成 28 年)を中心的に担い、DMO 設立に

貢献した。現在、事務局長として法人運営を中心

に、多様な関係者との調整業務や、事業戦略を元

にした各事業の統括、業務調整を行う。

財務責任者

(CFO:チーフ・

フィナンシャル・オ

フィサー)

※必ず記入すること

(氏名)

山浦 修「専従」

(出身組織名)

小諸市

小諸市役所勤続 28年のうち、各課を歴任する中、

財政課 3年、秘書 3年、広報 4年、商工観光課 6

年等の経歴を持ち、観光地域づくり関連の事業分

野のみならず、財政面にも幅広い知識を持つ。

営業企画部長(プロ

モーション)の責任

者(専門人材)

(氏名)

井出 修二

(出身組織名)

DMO 設立準備委員会から

の市民有志

半導体製造設備メーカーで、40 年程勤務。海外赴

任経験(米国)、その他、東亜、欧州各国を回る営

業やマーケティングを経験してきた。英語や他文

化コミュニケーションに、豊富な経験を持つ。

事業部長(旅行商品

等公益・収益事業の

企画・運営・販売

等)の責任者

(氏名)

花岡 隆

(出身組織名)

理事長が兼務

代表者欄参照。

連携する地方公共団

体の担当部署名及び

役割

長野県小諸市商工観光課(市全体戦略、データ収集、一部プロモーション)

農林課(SAVOR JAPAN、ワイン、アグリツーリズム)

都市計画課(インフラ、二次交通) 企画課(ふるさと納税)

教育委員会(文化財活用、高地トレーニング)

Page 2: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

2

連携する事業者名及

び役割

■理事 (まちなか・地域づくり、旅行商品開発等全般)

小諸商工会議所(副理事長)、小諸市(副理事長)、佐久浅間農業協同組合、

小諸市農業青年クラブ、こもろ観光ガイド協会、NPO 法人小諸町並み研究会、

しなの鉄道㈱、浅間・高峰観光協議会、小諸商店会連合会、小諸市金融団

■監事

日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会

その他、ワーキンググループ(滞在プログラム WG/土産品 WG/インバウンド

WG/観光まちづくり WG/次世代育成 WG)への参画事業者(委員長以下、全て民

間事業者)や事務局組織に直接関係する会員事業者など多数

官民・産業間・地域間

との持続可能な連携

を図るための合意形

成の仕組み

【該当する登録要件】① and ②

①意思決定に関与する理事会

上記、多様な団体が参画し、小諸市が一体となり観光地域づくりの方向性を

意思決定していく組織を形成。

②部門別のワーキンググループ(WG)

本法人が事務局を務め、民間事業者が主体となり各種事業を進める 5つの

WG を設置(滞在プログラム WG、土産品 WG、インバウンド WG、観光まちづく

り WG、次世代育成 WG)。

地域住民に対する観

光地域づくりに関す

る意識啓発・参画促

進の取組

理事や部長副部長(会員で構成)、WG に参画する事業者(延べ 75 名)内で

マーケティング調査分析からの事業戦略策定を行うと共に、年度事業と併せ

て分析結果等の報告を総会などで会員向けに発信している。また、会員事業

者向けに行う季刊誌(A4両面程度)でも各種情報をお知らせし、事業への参

画を促している。

また、市が発行する広報こもろ(全戸配布)やコミュニティテレビを使っ

た観光コンテンツや体験プログラム宣伝に合わせ、各種事業に関する意図説

明等を案内している。

こもろ観光ガイド協会と協力し、小諸市が整備を行った「脇本陣の宿 粂

屋」を宿泊、茶屋施設として指定管理受託する中で、茶屋の店番として地域

の歴史的な説明をほど良いコミュニケーションで来訪者へして頂いている。

城下町の一角が、域外者のみならず地元住民がよく訪れる集いの場になって

きており、ガイドのみならず住民含め活躍の場を増やしていく見込み。

法人のこれまでの活

動実績

(2019 年度の主な事

業)

(活動の概要)

事業 実施概要(事業別に定量効果記載)

情報発信・

プロモーシ

ョン

■地域情報の一元発信に向けた web サイト運営及び発信

・小諸の代表観光 web サイトを運営し、また、SNS によるタ

イムリーな季節情報発信を行っている。

【web サイトアクセス数】15.68 万件/年(構築途上)

【SNS】facebook(投稿 296 件超、フォロワー1,901 名)(前

年度比:394 名増)/twitter(投稿数不明、フォロワー

1,339 名)(前年度比:316 名増)

・SAVOR JAPAN 事業「農泊 食文化海外発信地域」の認定

農水省管轄で、世界へ向け小諸の地域文化情報を発信して

いる。

・災害復興/一大イベント/新企画など全国プレスリリースの

実施 など

■観光案内所の運営

・営業期間、時間:年末年始(12/28~1/3)を除く全日

4 月~11 月:9:00~17:00、12 月~3月:9:30~16:30

Page 3: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

3

来訪者数:16,770 名(前年比▲2,000 名)

(うち外国人 715 名)

※浅間山小規模噴火(8月)の風評被害や 10 月オンシー

ズンの台風被災により減少。

※12月に JNTO 外国人観光案内所に認定

■戦略策定に向けたマーケティング調査

2017 年度から行っている首都圏向けの、イメージ、認知

度調査で、直近 2年間の各種事業により、首都圏で 170 万人

の「小諸」認知度が向上したという結果が出ている。

受入環境の

整備

■まちなかホテル構想

・小諸城下町を一つの宿泊施設と見立て、城下町(商店街含

む)の中で土産購入や飲食をしてもらい寝室は宿で、という

構想のもと、小諸市のリノベーション事業に大きく寄与し指

定管理受託した「脇本陣の宿 粂屋(くめや)」を中心にまち

なかホテル構想をスタート。詩情あふれる高原の城下町にふ

さわしい町となるようブランド創造の先導となり、当局の収

入源としても持続可能な施設、その他への展開を目指す。

■インバウンド誘客、受入れ対策

・誘客は、県や広域協議会の活動を中心に、小諸の情報提供

や共同発信事業、商談会参加を行ってきた(パンフレット、

キャンペーン、ツアー受け入れなど)。

・受け入れ対策としては、WGを中心にインバウンド用の街

歩きマップや登山マップを新たに作成、配布したり、事業者

向けの飲食メニュー作成講座を行った(参加:20事業者)。

観光資源の

磨き上げ

■脇本陣の宿 粂屋(くめや)の運営開始

粂屋を発端に、このような施設を徐々に増やし、磨きなが

ら、城下町ブランドを周辺に訴えかけることにより、小諸宿

全体への賑わいや歴史文化を改めて見直し、インバウンドな

どへの波及効果をもたらしていきたい。粂屋の営業として

は、夏季シーズンは順調に営業推移したが、秋の台風災害を

はじめ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、以降、

激減した(7月オープン以降の年度実績 386 名泊(全 5

室)、茶屋利用 1,862 名)。 ※インバウンド誘客は未実施。

■滞在プログラムの企画、運営

・蕎麦打ち体験塾、弓道体験、山岳プログラム、など、年間

で 66本を実施し、参加者数 547 名となった。このうち、火

山活動、台風や感染症による中止が 8回と多く、災害に悩ま

される年となった。

■地域イベントの実施、共催

・4つの主催イベント(甲冑野点、浅間山開き、こもろロケ

ーションラリー、「センゴク」×小諸城秘話)を実施し、共

催、協力、出展として 13のイベントを行った。

Page 4: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

4

実施体制

※地域の関係者との

連携体制及び地域に

おける合意形成の仕

組みが分かる図表等

を必ず記入すること

(別添可)。

(実施体制の概要)

2016 年 11 月 25 日に一般社団法人 こもろ観光局を設立、2017 年 4月 3日

より営業開始。2018 年度には旧小諸市観光協会を統合させ、商工会議所や行

政と協力し一元的な観光地域づくり振興を行っている。

組織としては、市内の連携する事業者(既述)より理事、監事を選任。総

務部、営業企画部、事業部を設置、事業者との協働事業を行う。

各部には副部長を複数名配置し、特に収益事業を行う事業部には、主要事

業毎に担当副部長を選任している。営業企画部長、事業部長、および副部長

は民間事業者出身で非常勤となるが、担当事務局と連携し事業企画をはじめ

住民や他企業、他団体との調整までを担う。加えて、各部が管轄する各ワー

キンググループ(WG)体制の中では、参画している民間事業者が事業調整を

行い、会員以外に影響のある事業でも自ら調整を行っている。

(実施体制図)

Page 5: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

5

2. 観光地域づくり法人がマーケティング・マネジメントする区域

【区域の範囲が分かる図表を挿入】

小諸市は、雄大な浅間山の南斜面に

広がり、市の中央部を千曲川が流れる

詩情あふれる高原の城下町。

長野県の東部に位置し、東は御代田町

に、西は東御市に、南は佐久市に、北は

群馬県嬬恋村の 2 市 1町 1 村に接して

おり、市の範囲は東西 12.8km、

南北 15.4km、面積 98.55 ㎢で、

東京からの距離は直線にして約 150km

になる。

【区域設定の考え方】

2013 年度から、観光事業者をはじめとする各種団体が観光地域づくりの方向性を共有するため、

観光地域づくりビジョン検討委員会を設置。課題の抽出や改善点、今後の方向性について議論した

結果、小諸市内において、観光客等の視点に立った情報の一元化や多様な関係者間の連携強化、着

地型旅行商品や広域周遊観光コースの開発等が必要との認識に至る。

【観光客の実態等】

首都圏からの交通が車でも鉄道でも 2 時間程度と便利で、車によるアクセスが 6 割を超える。

戦国時代期に現代に残る形に整備され、日本で唯一の穴城と言われる小諸城(現:小諸城址 懐

古園)や旧北国街道 小諸宿の城下町へは、桜まつり(4 月)、紅葉まつり(10 月~11 月)の期間

だけで各 10 万人前後の来訪者がある。また、日本唯一である浅間山への登山口を持ち、8 つの源

泉、市街地から 30 分程の標高 2,000m の高峰高原等の山岳地へは、50万人程/年の来訪者がある。

その他、「牛にひかれて善光寺参り」の布引伝説で有名な布引観音釈尊寺、世界的に有名なワイ

ナリーであるマンズワイン小諸ワイナリー、標高 2000m のアサマ 2000 パークスキー場、りんごを

中心とした数々の果物狩り農園などがあり、近年、浅間山の小規模噴火による風評被害や台風災害

などが続き来訪者入込数は落ち込んでしまっているが、年間 150 万人程の観光客が訪れている。

Page 6: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

6

【観光資源:観光施設、商業施設、自然、文化、スポーツ、イベント等】

〔城下町としての町並みや面影〕

小諸城址懐古園、小諸城大手門、北国街道 小諸宿、街道沿いの町並みや文化財など、様々な歴

史・文化スポットが小諸駅を中心に徒歩圏内で点在している。今後、小諸城下町として「小諸城公

園」としての捉えをしていき、小諸城址懐古園への来訪だけではなく、商店街や北国街道周辺への回

遊性(滞在時間増)を高める施策に力を入れ、まちなかホテル構想を具現化していく。

〔山岳高原〕

浅間山連峰の一つに数えられる「高峰高原」について、高地トレーニング、スキー場、スノーシュ

ー等の魅力が高いものの、夏場は高山植物や登山ハイク向けの施設が多く、消費単価の増加が難しく

課題になっている。今後、事業者と協働し高峰高原の認知度を上げ、抜本的にターゲット層の見直し

を図り、高原のアウトドア地として「遊べる」高原ブランドを作っていく。

〔イベント等〕

小諸城址懐古園 桜まつり・紅葉まつり、アニメソング界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小

諸ドカンショ」市民まつり、400 年の歴史健速みこし(祇園祭)、高峰高原をナイトハイクするアサマ

スタークロスウォーク、自転車ヒルクライム、グランフォンドなどサイクリングイベント等が代表的

なイベントとして開催されている。DMO 法人としての主催は浅間山開き(5 月)のみ。

これらのイベントについて、開催意義や目的は踏襲しながらも、地元向けのイベントに観光交流客

を巻き込んでいく仕組みを検討し、収益を得ながらも地域×観光交流客の橋渡しを行っていく取り組

みを行っていく。

0

100,000

200,000

300,000

400,000

500,000

600,000

700,000

800,000

観光地来訪者の状況(個別)(単位:人)

高峰高原 浅間山 懐古園 菱野温泉 布引観音 飯綱山公園

Page 7: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

7

【宿泊施設:域内分布、施設数、収容力、施設規模等】

施設名 収容人員 施設名 収容人員

ランプの宿 高峰温泉 70 泉の里 70

菱野温泉 常盤館 180 乗瀬高原荘 20

菱野温泉 薬師館 27 民宿懐古苑 20

小諸グランドキャッスルホテル 139 里山暮らし体験宿 青雲館 53

中棚荘 70 あさまの森 オートキャンプ場 -

布引温泉こもろ 72 ヒュッテリィト 4

天狗温泉 浅間山荘 113 グレイスランドホテル 55

高峰高原ホテル 90 耳取トレーニング宿 鍛 15

高峰マウンテンホテル 114 脇本陣の宿 粂屋(くめや) 23

小諸ロイヤルホテル 50 ゲストハウス読書の森 11

旅籠つるやホテル 65 まきはうす 8

ペンションスターダスト 20 アンワイナリー&ステイ 5

ペンションノーサイド 11 Rravel &Art Okubo Studio 4

小諸ユースホステル 20 施設計 26 施設 1,329

※市内の宿泊施設の大部分を占める会員施設を掲載

【利便性:区域までの交通、域内交通】

長野県の東部に位置しており、首都圏に近く、北陸新幹線で 90 分程度、車でも関越道、上信越

道から 120 分程度で訪れることができ、首都圏・大阪からは、高速バスを利用することも可能。市

Page 8: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

8

内には予約制相乗りタクシー(デマンド交通)が運行。但し、観光客向けの二次交通は整備されて

いる状況とは言えない。これまでに観光地域づくり法人として、住民も含め観光目線による市内回

遊バスのトライアル事業を行ってきたが、運行体制や採算性に難があり継続できていないのが現

状。

(首都圏方面)

車 練馬 IC - 関越自動車道 - 藤岡 JCT - 上信越自動車道 - 小諸 IC

高速バス 新宿・池袋・立川 - 小諸駅

鉄道 東京駅 - JR 北陸新幹線 - 軽井沢駅 - しなの鉄道 - 小諸駅

東京駅 - JR 北陸新幹線 - 佐久平駅 - JR 小海線 - 小諸駅

新宿駅 - JR 中央本線 - 小淵沢駅 - JR 小海線 - 小諸駅

【外国人観光客への対応】

観光案内所を JNTO の外国人対応観光案内所として認定を受け、ある程度の外国語対応をしなが

ら、パンフレットも英語を中心に市内総合、街中マップ、山岳マップなど一通り整備を行った。

市内でのインバウンド受け入れ状況としては、台湾人や中国人を中心に小諸城址懐古園や果物

狩りなど訪れており、大規模宿泊施設やインバウンドに力を入れている数社の小規模宿泊施設へ

の来訪がされている。ただし、市内全般的に飲食や決済対応など、進んでいるとは言えない状況。

誘致活動は、県や広域連携の協議会との協働で、域内整備は WG を中心に進めている。欧米豪か

らの入込みを狙っていくべく、次年度にはインバウンド向けのニーズ調査を行い、ターゲット地を

選定、「和」を売りとした脇本陣の宿 粂屋や、体験プログラムなどの商品造成を行っていきたい。

3. 各種データ等の継続的な収集・分析

収集するデータ 収集の目的 収集方法

観光地入込調査

経済効果の指標として、小諸市へ

の来訪者の状況を把握するため。

観光施設等からデータ収集し、自

主事業として実施。

市内宿泊者調査

経済効果の指標として、小諸市に

訪れ宿泊している状況把握をする

ため。

宿泊施設からデータ収集し、自主

事業として実施。

交流人口調査

観光のみならず交流人口の指標と

して、交通機関を利用した来訪状

況を把握するため。

交通機関からデータ収集し、自主

事業として実施。

観光 web 媒体アクセス調査

情報の一元化観光情報収集の状況

を把握するため。

アクセス数を収集し、自主事業と

して実施。

4. 戦略

(1)地域における観光を取り巻く背景 ※地域経済、社会等の状況を踏まえた観光地域づくりの背景

小諸市では、将来の人口減少が確実なことを踏まえ、小諸という地域を子ども、孫の世代へ引き

継いでいく為には、「郷土愛」を元に住民や事業者、団体、行政がしっかりと連携し、それを観光地

域づくり法人が核となり継続的な観光地域づくりを推進すること、また、来訪者へ一元的なブラン

ド発信を行い、観光交流客へより快適な時間を提供し、住民にとっても豊かな暮らしを実現するこ

ととしている。小諸市政として掲げる「住みたい 行きたい 帰ってきたいまち小諸」を、観光地域

づくりの観点から支えていく組織となる。

Page 9: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

9

(2)地域の強みと弱み 好影響 悪影響

強み(Strengths) ・自地域で積極的に活用できる強みは何か?

・浅間山の日本唯一の登山口

・日本唯一の穴城と言われる小諸城址

・400 年の歴史、懐古園(三の門・大手

門)や北国街道等

・高峰高原の山岳高原観光

・高地トレーニング適地

・豊富な温泉、水源、高山動植物等

・標高 2,000m の星空、夜景、雲海

・降水量が少なく日照条件が良い

・地震や台風等の自然災害が少ない

・首都圏から 2時間程度の立地

弱み(Weaknesses) ・自地域で改善を必要とする弱みは何か?

・資源を尖らせられていない

・地名の知名度の低さ

・歴史文化等、地域情報の知識、意識の

低下(住民全般)

・公共交通(二次交通)網の減退

・訪日外国人観光客の誘客及び受入が整

備できていない

・住民、事業者、各種団体、組織など、

観光に対する意識が一丸となっていない

機会(Opportunity) ・自地域にとって追い風となる要素は何か?

・国策によるインバウンド誘客

・オリンピックでのインバウンド機運

・県内の近隣 DMO 組織連携

・歴史文化的な観光機運の向上

・域内民間事業者の気運向上

・旅行形態の多様化

脅威(Threat) ・自地域にとって逆風となる要素は何か?

・人口減少による観光需要の減少

・若者の旅行離れ、マイカー離れ

・邦人の海外旅行流出

・都市部への人口流出(人材不足含む)

・地域コミュニティ機能の低下

・増加する災害、風評被害

※上記に加え、PEST分析等の他のマーケティング分析手法を用いて分析を行っている場合は、そ

の内容を記入(様式自由)。

(3)ターゲット ○第1ターゲット層

関東圏(軽井沢圏含む)の 60代以上(三世代層)

○選定の理由 ○取組方針

現来訪者の半数以上を占め、「小諸」の認知度の高さから、リピーターにもつながり再来訪意向も

強い。観光意欲の高い層として三世代観光などへの動機づけに繋がる。関東圏は人口比率も高く、

交通の便やアクセス性がよい立地性がある。また首都圏=軽井沢と捉え、そこを訪れる同層もター

ゲット。認知度向上施策は web に固執せず、ターゲットに合わせたアプローチを実施する。

○ターゲット層

関東圏の 30 代(ファミリー層)

○選定の理由 ○取組方針

観光客予備軍調査の結果より、30 代の認知度が低かったため、次世代の来訪者層として、またフ

ァミリー層や三世代来訪者として将来的な需要を見込んでいく。関東圏を選定している理由は第 1

ターゲットと同じ。Web を中心に、趣向、デザイン性やこの層が利用しやすい、興味を惹く発信、商

品作りを行い、資源や商品に合わせた趣向の媒体や web 宣伝を行っていく。

Page 10: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

10

○ターゲット層

日本の歴史に興味を持つインバウンド(国は選定中)

○選定の理由

小諸は新幹線駅が通らず、中心市街地(小諸駅周辺)に何百年も前の和の施設や文化が色濃く残

っているため、小諸城址をはじめとする歴史的な建物や街並み、文化などを体験できる商品を造成

していく。それらに興味を示すインバウンド層を狙ってプロモーションを進めることで、歴史、伝

統の維持、活用に繋げる。

(4)観光地域づくりのコンセプト

①コンセプト 「詩情あふれる高原の城下町」

②コンセプトの考え方 「詩情あふれる」

小諸という都市が形成されて以降、小諸市が歩んできた歴史、文化

的な背景を重んじ、島崎藤村や高浜虚子に代表される著名人に愛され

た小諸を、将来を担う子供たちへ伝承していき、小諸ならではの詩情

という価値が広く現代社会に認知されることを目指す。

「高原」

小諸はまち全体が標高 600~2,000m 程度に立地していることから、

まさに高原が暮らしの中に根差しており、ここで育まれてきた風土、

風習は先人たちが築き上げてきた小諸特有のものと言える。

「城下町」

小諸の起源は、その名の由来となっている平安時代の“小室”太郎

光兼からはじまっており、戦国・江戸時代を通して城下町が整備さ

れ、旧北国街道小諸宿として古くから交通の要所を担ってきたことを

踏まえ、これからも後世に伝えていく。

5. 関係者が実施する観光関連事業と戦略との整合性に関する調整・仕組み作り、

プロモーション

項目 概要

戦略の多様な関係者と

の共有

※頻度が分かるよう記

入すること。

マーケティング調査の分析に係る内容、そこからの戦略などについ

て、理事や WG参画者、会員を対象にそれぞれの場で報告会(年 1回)

を行い、方向性や各事業に分析データを活かしている。

具体的な事業への落とし込みとしては、事務局(部長・副部長は会員

や市民からの民間人)が進める事業は勿論、5つの WG(滞在プログラ

ム、土産品、観光まちづくり、インバウンド、次世代育成 WG)の開催頻

度はそれぞれ(1回/月~1回/四半期)だが、それぞれ多様な会員(延

べ 75名)と共有しながら、協議、事業活動を行っている。

隣接自治体およびその観光協会や、鉄道の沿線自治体、浅間山の跨る

自治体との広域協議会など、既に意見交換や戦略協議の場が複数あるた

め、当 DMO が中心となる会を新設してはいないが、それぞれの協議会で

1回/四半期程度以上の頻度で地域の情報や戦略を議論している。これら

の事業では、主旨が一致するようなことがあれば個別の協業体制に繋げ

たり、協議体の活動として全員参加型で事業を行っている。

Page 11: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

11

観光客に提供するサー

ビスについて、維持・

向上・評価する仕組み

や体制の構築

交際

マーケティング調査や KPI 調査による結果データを関係者に共有する

中で、宿泊施設に関する指標(来訪者満足度調査に付随)も併せて提示

しながら、小諸全体の宿泊施設に対する評価をフィードバックしてい

る。調査協力いただいている宿に対しては、個別数値を個別に通知し、

サービス維持改善に参考にして頂いている。また、事業者が中心に行う

WG 等での事業活動において、定例会議の中で事務局や事業者同士の経

験、自社の実態などを忌憚なく意見交換することで、内容やサービスの

維持向上に努めている。当局としては、このような一体感を作れる場づ

くりや雰囲気づくりを積極的に行っており、いい意味でのライバル心を

持ったり、施設同士が協力して小諸エリアのブランド化に繋げていく風

潮が出来始めている。

また、従来から会員組織としての課題である、会員優先(場合により

専有)の情報発信(web やパンフレット上等で)をせざるを得ない事情

について、来訪者への不案内になる場合も少なくないが、インバウンド

に対してはとりわけ不親切な案内になってしまう事と、視点が異なると

いった観点に事業者自身(WG活動)から声が上がり、自ら(複数人)中

心となって各所調整を行い、インバウンド受けを狙った小諸の街マップ

を製作するに至った。このような実績が、会員事業者から挙がり、会員

事業者の手で作り上げたことについて、評価するとともに、来訪者向け

サービスの向上に向けた体制の一歩と捉えている。

観光客に対する地域一

体となった戦略に基づ

く一元的な情報発信・

プロモーション

地域内の公的な観光情報の発信は弊社に一元化しており、特に小諸市

の代表的な観光 web サイトとして、自社サイトの運営を行っている。但

し、自社 web サイトへの固定コンテンツ掲載が追いついておらず、現状

で旧観光協会時代の複数サイトが稼働してしまっている。2020 年度中に

は一程度のコンテンツ掲載を行い、サイトの一本化を図りたい。

また、公的な広告宣伝や全国向けのプレスリリース等については小諸

市商工観光課から弊社へ一本化しており、全ての広告、イメージ戦略が

観光地域づくりコンセプト「詩情あふれる高原の城下町」を意識した内

容がぶれないよう統率を図っている(市の事業として市からの発信がな

されるべきものとしての選別は行っている)。これらの手法について

は、組織内に配属された地域の民間事業者の知恵やノウハウを大きく取

り入れており、首都圏向けの「小諸」の認知度調査としては、2年前と

比べ 170 万人ほどの認知度が上がったという成果が出ている。

小諸駅前に構える観光案内所については、住民や移住希望者などによ

る情報収集や問い合わせも含めた、観光案内に限らない小諸の窓口とな

っている。2019 年度は、インバウンド需要に対応するため JNTO 外国人

観光案内所への登録認定を行った。電話問合せ、パンフレット送付な

ど、観光に関する情報提供の窓口を一元的に担っている。

また、農水省関連の SAVOR JAPAN 事業「農泊 食文化海外発信地域」に

ついても、小諸市農林課と連携しながら認定されるに至り、インバウン

ドに対する強力な国の情報発信の中で、やはりコンセプトを意識した事

業展開や文言、写真等の統制を行っている。

※各取組について、出来る限り具体的に記入すること。

6. KPI(実績・目標)

※戦略や個別の取組を定期的に確認・改善するため、少なくとも今後3年間における明確な数値目標を

記入すること。

Page 12: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

12

※既に指標となりうる数値目標を設定している場合には、最大で過去3年間の実績も記入すること。

(1)必須KPI

※括弧内は、訪日外国人旅行者に関する数値

目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方

【検討の経緯】

2016 年度より来訪者満足度調査を開始した。基本的には観光圏の様式に合わせているが、一部独

自の設問を入れている。2018 年度については、2016、2017 年度のポイント設定の反省を踏まえ計

測値点を修正しているが、今後は 2018 年度の実施地点をベースに定期的な計測地点として設定し

ていく。そのため、満足度調査における結果(消費額、満足度、リピーター率)については前年度

と比べ大きく変動している。また併せて、目標設定値の上下方修正を行っている。結果としては

2019 年夏以降の東日本台風被災や、新型コロナウイルスの影響により後半数値が伸び悩み、2020

年度にも影響するであろう事が明白なため、現時点で目標設定値の修正の必要性が視野に入る。

【設定にあたっての考え方】

●旅行消費額

毎年1%増を基本目標とする。2018 年度より宿泊施設での調査を主としている。

エリア内での滞在時間を増やす(大きくは宿泊日数増)に向け、滞在プログラムの造成(宿泊者自

らによるプログラム造成を行う)や回遊性向上に向けた仕組み開発を行い、数値向上を狙う。

●延べ宿泊者数

基本的に社会的人口減のため、維持、減少が前提と考えるが、毎年1%増を基本目標とする。

宿泊施設による自助努力を啓発しながらも、WGを含む事業活動などにより、宿泊施設単体ではな

く地域一体(事業者が協働する)の魅力強化や事業活動を助長していく。

●来訪者満足度

毎年1%増を基本目標とする。2018 年度より宿泊施設での調査を主としている。

宿泊施設に対する満足度に頼らない、地域全体の満足度向上に貢献するであろう住民とのタッチポ

イント増や地域を味わう滞在プログラムの開発、エリアとして楽しめる要素づくりを進める。

●リピーター率

毎年1%増を基本目標とする。

指標項目 2017

(H29)

年度

2018

(H30)

年度

2019

(R1)

年度

2020

(R2)

年度

2021

(R3)

年度

2022

(R4)

年度

●旅行消費額

(円)

21,249 21,461 26,940 27,479 27,754 28,031

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

17,749 26,673 23,224

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●延べ宿泊者数

(万人)

7.20 7.20 6.80 6.87 6.94 7.01

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

6.76 6.73 6.03

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●来訪者満足度

(%)

84.8 85.7 82.1 82.2 82.3 82.3

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

85.8 82.0 83.5

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●リピーター率

(%)

71.7 72.4 71.6 73.0 73.8 74.5

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

62.9 70.9 71.3

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

Page 13: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

13

元々リピーターが多い地域ではあるが、将来に向け第 2ターゲットとなる若年層のリピーター獲得

を目指していく。

(2)その他の目標

※括弧内は、訪日外国人旅行者に関する数値

※各指標項目の単位を記入すること。

指標項目及び目標数値の設定にあたっての検討の経緯及び考え方 【検討の経緯】

代表的な観光地(市内 6エリア 29カ所)への入込数に加え、首都圏からの近郊で日帰り客も少な

くない中、ビジネス客や、カウントする既定の観光地以外に訪れる交流人口としても数字を測って

いる。旅行目的の多様化により、従来の既定スポット以外への往来が増えていることによる。

なお、2019 年度は、10月の東日本台風により、秋の観光シーズンに鉄道や高速道路などの交通網

が長期にわたり遮断され、1 月以降の新型コロナウイルスの影響により、前年度と比較し難い数値と

なっている。

Web サイトアクセス数は、引き続き旧観光協会ページと小諸日和というサイトが並行しており、当

局のページへの統合作業を行っている最中。但し、小諸城を中心としたコンテンツを新掲示したこ

とにより、アクセス数が伸びている。2020 年度には、web サイト改修を必須業務とする。

【設定にあたっての考え方】

●観光地入込数

大河ドラマの影響があった 2016 年度より右肩下がりになってしまっており、2018 年度を機に目標

設定を見直し、下方修正を行った。人口減の中でも、毎年1%増を基本目標とする。現状、従来か

ら採取されてきた計測ポイントでの人数カウントを採用している(県による公式数値と同様)。

●交流人口増減数

鉄道、高速バス、高速道路の利用者数(台数)から把握している。交流人口と区別のできない住民

数(人口 300 人減)もカウントされているが、経年で同じ測り方をすることで増減数としての指標

としている。2018 年度に上方修正を行い、毎年1%増を基本目標とする。

●web サイトアクセス数

小諸に対する認知度や、検索動機となる関心度の指標とする中で、更に関心のある情報や、広報

発信の効果測定などにデータを使い始めている。但し、昨年度から引き続き運営している観光情報

サイトが 3つあり、情報を分散させてしまっていることで一元的な発信に課題があるため、当面、

年間で5%の伸びを目標としている。

指標項目 2017

(H29)

年度

2018

(H30)

年度

2019

(R1)

年度

2020

(R2)

年度

2021

(R3)

年度

2022

(R4)

年度

●観光地入込数

(万人)

185.40 188.20 163.94 165.58 167.24 168.91

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

171.29 162.32 143.49

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●交流人口の増

減数

(万人)

514.70 519.80 534.84 540.19 545.59 551.05

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

528.49 529.52 521.77

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

●web サイトア

クセス数

(万件)

19.80 24.70 12.13 12.74 13.37 14.04

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

12.36 11.56 15.68

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

Page 14: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

14

7. 活動に係る運営費の額及び調達方法の見通し

※少なくとも今後3年間について、計画年度毎に(1)収入、(2)支出を記入すること。

※現に活動している法人にあっては、過去3年間の実績も記入すること。

(1)収入

年(年度) 総収入(円) 内訳 2017(H29)

年度 59,800,000(円)

※基金含まず

【国からの補助】 0 【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金含む) 51,400,000 【地方公共団体からの指定管理収入】 0 【会費収入等】 800,000 【収益事業収入】 7,600,000 【民間企業等からの寄付等】 (基金)2,600,000 (円)

2018(H30)

年度 83,600,000(円)

※基金含まず

【国からの補助】 0 【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金/基金含)69,000,000 【地方公共団体からの指定管理収入】 0 【会費収入等】 5,400,000 【収益事業収入】 9,200,000 【民間企業等からの寄付等】 3,000,000

(円) 2019(R1)

年度 88,200,000(円) 【国からの補助】 0

【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金/基金含)65,000,000 【地方公共団体からの指定管理収入】 5,000,000 【会費収入等】 5,400,000 【収益事業収入】 12,600,000 【民間企業等からの寄付等】 200,000

(円) 2020(R2)

年度 142,200,000(円) 【国からの補助】 0

【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金含む) 116,500,000 【地方公共団体からの指定管理収入】 3,000,000 【会費収入等】 2,700,000 【収益事業収入】 20,000,000 【民間企業等からの寄付等】 0

(円) 2021(R3)

年度 129,200,000(円) 【国からの補助】 0

【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金含む) 117,000.000 【地方公共団体からの指定管理収入】 500,000 【会費収入等】 4,500,000 【収益事業収入】 7,000,000 【民間企業等からの寄付等】 200,000

(円)

Page 15: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

15

2022(R4)

年度

40,200,000(円) 【国からの補助】 0 【都道府県からの補助金】 0 【市町村からの補助金等】(交付金含む) 25,000,000 【地方公共団体からの指定管理収入】 500,000 【会費収入等】 4,500,000 【収益事業収入】 10,000,000 【民間企業等からの寄付等】 200,000

(円) (2)支出

年(年度) 総支出 内訳 2017(H29)

年度

57,780,000(円) 【管理費】 200,000 【プロモーション】 20,000,000 【マーケティング】 5,000,000 【観光イベントの開催費】 2,000,000 【その他事業経費】 30,580,000

(円)

2018(H30)

年度 78,778,000(円) 【一般管理費】 31,096,000

【プロモーション】 30,318,000 【マーケティング】 2,689,000 【観光イベントの開催費】 1,935,000 【その他事業経費】 12,740,000

(円) 2019(R1)

年度 90,400,000(円) 【一般管理費】 34,600,000

【プロモーション】 19,300,000 【マーケティング】 5,800,000 【観光イベントの開催費】 1,700,000 【その他事業経費】 29,000,000

(円) 2020(R2)

年度 142,200,000(円) 【一般管理費】 36,700,000

【プロモーション】 19,200,000 【マーケティング】 3,700,000 【観光イベントの開催費】 1,600,000 【その他事業経費】 80,940,000

(円) 2021(R3)

年度 129,200,000(円) 【一般管理費】 37,200,000

【プロモーション】 25,000,000 【マーケティング】 3,000,000 【観光イベントの開催費】 2,000,000 【その他事業経費】 62,000,000

(円) 2022(R4)

年度

40,200,000(円) 【一般管理費】 30,200,000 【プロモーション】 2,400,000 【マーケティング】 1,000,000 【観光イベントの開催費】 1,600,000 【その他事業経費】 5,000,000

(円)

Page 16: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

(別添)様式1

16

(3)自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取組・方針

小諸市の観光振興事業を請け負っていることから、市からの業務委託料と会員からの会費を基幹

財源とし、その他に収益事業の中心となる脇本陣の宿 粂屋(宿泊、カフェ、貸館)をしっかりと黒

字で経営すること、また新たな収益につながる事業に取り組むことで経営の基盤を固める。その中

では、新たな指定管理受託(その場合、人材確保や組織体制の構築も重要)や、それだけに頼らな

い、民間事業者と提携した事業展開なども含め検討していく。当初、主幹事業として見込んでいた

滞在プログラムの造成・販売については、これまでの試行結果を基に収益につながるものは自主開催

していくが、基本的な姿勢としては、粂屋の宿泊に結び付ける事と、会員事業者が開催していくた

めのサポート(広報宣伝や受付代行など)を行うこととする。

8. 観光地域づくり法人形成・確立に対する関係都道府県・市町村の意見

長野県小諸市は、一般社団法人こもろ観光局を小諸市における観光地域づくり法人(地域DMO)

として継続登録したいので、一般社団法人こもろ観光局とともに報告いたします。

9. 記入担当者連絡先

担当者氏名 小室 孝明

担当部署名(役職) 事務局長

郵便番号 384-0031

所在地 長野県小諸市大手一丁目 6 番 16 号

電話番号(直通) 0267-22-1234 FAX番号 0267-46-9077 E-mail [email protected]

10. 関係する都道府県・市町村担当者連絡先

都道府県・市町村名 長野県・小諸市

担当者氏名 楜澤 浩一

担当部署名(役職) 産業振興部商工観光課観光交流係(係長)

郵便番号 384-8501

所在地 長野県小諸市相生町 3-3-3 電話番号(直通) 0267-22-1700(内線 2211)

FAX番号 0267-24-3570 E-mail [email protected]

Page 17: 日本版DMO形成・確立計画 日本版DMOの組織 · 商店会連合会、小諸市金融団、日本政策金融公庫、小諸市社会福祉協議会 ... 界の帝王と言われる水木一郎氏が歌う「小諸ドカンショ」市民まつり、高峰高原をナイト

項目2017

(H29)年度

20(H30)年度

201(R1)年度

202(R2)年度

202(R3)年度

202(R3)年度

旅行消費額(万円)

目標21,249 21,461 26,940 27,479 27,754 28,031

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

実績17,749 26,673 23,224

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

延べ宿泊者数

(万人)

目標7.20 7.20 6.80 6.87 6.94 7.01

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

実績6.76 6.73 6.03

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

来訪者満足度

(%)

目標84.8 85.7 82.1 82.2 82.3 82.3

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

実績85.8 82.0 83.5

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

リピーター率

(%)

目標71.7 72.4 71.6 73.0 73.8 74.5

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

実績62.9 70.9 71.3

( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

法人名:一般社団法人 こもろ観光局

【区域】 長野県 小諸市【設立日】 2016年11月25日【登録日】 2018年 7月31日【代表者】 理事長 花岡 隆【マーケティング責任者(CMO)】小室 孝明(事務局長)【財務責任者(CFO)】山浦 修(総務部長)【職員数】 12人(常勤7人(正職員4人、出向等3人)、非常勤3人)【連携する主な事業者】

小諸商工会議所、佐久浅間農業協同組合こもろ観光ガイド協会、NPO法人小諸町並み研究会しなの鉄道㈱、小諸商店会連合会、小諸市金融団小諸市農業青年クラブ、浅間・高峰観光協議会など

( 詩情あふれる高原の城下町)

合意形成の仕組み

登録区分名:地域DMO

※()内は訪日外国人旅行者に関する数値

法人のこれまでの活動実績

【情報発信・プロモーション】・小諸の観光webサイト運営(SNS含)【アクセス数】15.68万件/年(構築途上)【SNS】facebook(投稿296件超、フォロワー1,901名)/twitter(フォロワー1,339名)

・SAVOR JAPAN事業「農泊 食文化海外発信地域」の認定【観光資源の磨き上げ】・滞在プログラムの企画運営66本実施547名参加(災害事由の中止多数)・地域イベント主催・共催・協力・出展17本超【受入環境の整備】・JNTO外国人観光案内所への認定・まちなかホテル構想開始脇本陣の宿粂屋(くめや)の指定管理受託開始

戦略

【該当する登録要件】 ① and ②①意思決定に関与する理事会多様な団体により方向性を決定する組織を形成

②部門別のワーキンググループ(WG)民間事業者が主体となり各種事業を進める5つのWGを設置(滞在プログラム、土産品、インバウンド、観光まちづくり、次世代育成)

【主なターゲット】・関東圏(首都圏)の60代(直近ターゲット)・ 同 30代ファミリー(将来に向けたターゲット)・和の歴史志向のインバウンド

【ターゲットの誘客に向けた取組方針】

・近郊立地となる関東圏からの誘客は、基本的にはwebを使った手法に傾注する。

・必然的なインフルエンサーとなる軽井沢来訪者へのアプローチに指向を凝らしていく。

・インバウンドについては、県や広域協議会の活動を中心に協働実施していく。但し、受け入れ体制や魅力づくりについては独自の手法で実施していく。

実施体制

観光関連事業者と戦略との整合性に関する調整・仕組み作り、プロモーション

マーケティング調査の結果やそれに基づく戦略、計画について、組織内では総会、役員会、実働組織、WG内などで適宜実施。

地域へは、内容に応じて表現のバランスをとりながら、紙面、TV等を使い実施(数回/年)。

活動に係る運営費の額及び調達方法の見通し

【主な収入】・小諸市(観光振興事業全般) 2,500万円(R1年度)・地方創生推進交付金 4,000万円(R1年度) ・会費 400万円・収益事業(指定管理受託/滞在プログラム/販売など) 1,760万円

【総支出】 90百万円(一般管理費34.6百万円、事業費55.8百万円)※2019年3期決算【自律的・継続的な活動に向けた運営資金確保の取組・方針】観光振興事業受託を基礎に、宿泊事業を安定収益化させる。

マーケティング・マネジメントする区域

【主な観光資源】・浅間山・高峰高原

活火山浅間山への唯一の登山口として、天狗伝説や山岳信仰、ジオ資源としても着目している。

・小諸城址 懐古園唯一の穴城・小諸の古城として、

縁のある島崎藤村や小山敬三など、詩情あふれる城下町

・千曲川(対岸エリア含)日本一長い千曲川。この清流が

生み出す土壌や景観は、対岸とは全く異なる里山を味わえる。

KPI(実績・目標)