日本女子三段跳選手の跳躍動作に関する バイオメカニクス的 ......hop step...
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2011/08/31 中間発表
人間総合科学研究科 体育学専攻 スポーツバイオメカニクス研究室
指導教員 阿江通良 201021582 築野愛
日本女子三段跳選手の跳躍動作に関する バイオメカニクス的研究
~海外一流選手との比較~
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背景
-
背景
大きな差 世界
日本
12
13
14
15
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
記録(
m)
順位
日本女子の記録水準の向上が求められている
パフォーマンス改善において熟練者の動作との比較が有効 (Hay and Reid,1982)
日本女子三段跳の現状(2010~2011年)
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世界一流女子三段跳では接地時の負荷を軽減し, スピードを減速させない踏切技術が用いられていた
・ 接地時に体幹が前傾 ・ 踏切脚が身体重心の近くに接地 → ブレーキ軽減
世界一流女子三段跳選手の特徴(Vassilios,P and Iraklis A,K,2008;築野ら, 2011)
接地時 支持中間
・ 踏切脚膝関節の屈曲伸展動作 が小さい → 踏切脚にかかる負荷が軽減
熟練者の踏切動作とは・・・ 背景
しかし,踏切支持期の分析のみ. 跳躍全体の特徴を示すには至っていない.
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背景
Hop Step Jump
Hop
前の踏切が次の踏切にどう影響し、どういった結果をもたらすのか?
Step Jump
Step Jump
各踏切の分析だけで、相互の関連を見た研究はない
跳躍全体の分析を行うためには・・・
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背景
Hop Step Jump L1
助走速度
支持期
Active landing
(積極着地動作) スイング動作 (振込動作)
水平速度維持に効果
滞空期
=次の踏切支持期の準備局面 =力を作用させられる局面
踏切準備動作が踏切動作の成否を決める、欠かせない要因!
跳躍全体の分析を行うためには・・・
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日本女子三段跳選手と海外一流女子三段跳選手の一連の跳躍動作をバイオメカニクス的に比較し,日本女子選手の記録向上のための示唆を得ること.
目的
・ 女子選手同士の比較 ・ 各踏切の関連性 ・ 滞空期と支持期の関係
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方法
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W群 世界一流選手 13名 (2007年世界選手権,2011年アジア選手権,2011年織田記念 国際大会入賞者)
Ja群 日本上位選手 11名 (2009年~2011年日本選手権,織田記念国際大会上位入賞者) 日本選手権A標準(12.45m)以上
Jb群 日本下位選手 8名 (2009年~2011年日本選手権出場者)
分析対象 方法
自己記録(m) 身長(m) 体重(kg) 分析記録(m) *Performance(%)
Ja
Jb
W 14.38 98.2 1.73 58.4
0.57 1.4 0.05 3.9
12.46 12.24 98.3 1.65 54.4
0.16 0.19 1.2 0.02 3.9
12.93 12.88 99.7 1.67 52.8
0.27 0.29 0.4 0.04 4.4
14.63
0.54
*Performance = 分析記録/自己記録×100 96%以上の記録を選出
SD
SD
SD
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撮影設定・分析方法
・ 各踏切毎にハイスピードカメラを側方に設置(スタンド内) ・ 固定撮影(カメラスピード300Hz,シャッタースピード1/1000秒) ・ 2次元実座標に実長換算
15m
砂 場
6m
HSV Hop用 Step用 Jump用
6m 6m
Step
Jump
Hop 方法
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撮影設定・分析方法
・ 各踏切毎にハイスピードカメラを側方に設置(スタンド内) ・ 固定撮影(カメラスピード300Hz,シャッタースピード1/1000秒) ・ 2次元実座標に実長換算
off Hop on off L1 on L2 off
Step on off
Jump on off
Hop air phase
Step air phase
→ W群,Ja群,Jb 群の比較
方法
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結果
―「各踏切の関連性」,「滞空期と支持期の関係」の分析例―
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各踏切の跳躍距離
5.51
4.82
4.57
3.87
3.51
3.52
5.20
4.55
4.22
0 2 4 6 8 10 12 14
Jb
Ja
W_1
跳躍距離(m)
Hop Step Jump
Landing
結果(各踏切との関連性)
・ 上位順にHopとJumpの跳躍距離が大きかった
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各踏切の跳躍距離の割合
5.51
4.82
4.57
3.87
3.51
3.52
5.20
4.55
4.22 Jb群
Ja群
W_1 37.8%
37.4%
37.1%
26.5%
27.2%
28.5%
35.6%
35.3%
34.3%
Hop Step Jump
・ 上位順にStepの跳躍距離の割合が小さかった
Landing
→Hopが大きかった結果、Stepが小さくなり、Jumpが大きくなったと考えられる
結果 (各踏切との関連性)
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滞空期の踏切脚股関節トルク 結果 (滞空期の関係)
time(sec)
Step接地前
Son
-0.27 -0.20 -0.13 -0.07
Jump接地前
-0.27 -0.20 -0.13 -0.07
Jon
W_1 Ja_1 Jb_1
Hop接地前
torq
ue(
N・m
)
-100
-50
0
50
100
150
(L1off) -0.13 -0.07
Hon
伸展(+) 屈曲(-)
・ 上位順に伸展トルクのピーク値が大きかった
→積極着地動作が行われていた (→支持期の身体重心水平速度維持に効果的 村木、1982)
0 0 0
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今後の予定
各踏切の関連性 滞空期と支持期の関係
・ 跳躍距離 ・ 身体重心速度 ・ 跳躍角
・ 支持期のパフォーマンスに 関する基礎的要因 ・ 関節トルク
etc…
女子選手同士の比較
→跳躍動作の比較 日本女子選手の記録向上のための示唆を検討
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ご清聴ありがとうございました