新作モデル、枚挙にいとまなし!...

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LUMIX G LUMIX G 2020/ / F1.7 F1.7 ASPH. ASPH. 35 40 87 LUMIX G VAR LUMIX G VAR IO 12-32 IO 12-32 /F3.5-5.6 AS /F3.5-5.6 AS PH./MEGA O.I.S. PH./MEGA O.I.S. 35 24 64 70 24 LUMIX G X VA LUMIX G X VA RIO 35-100 RIO 35-100 /F2.8 /PO /F2.8 /PO WER O.I.S. WER O.I.S. 35 70 - 2002899 9 360使76154436676D I G I C A M E N O W ! ! 716 125600使調新作モデル、枚挙にいとまなし! ルミックスGX7  「本当にいいデジカメってどれなんだ?」にご名算。写真家:織本知之が注目デジカメの“NOW度”を徹底診断します! 【vol.42】 山で猪捕獲用の箱罠檻にカラスが一羽閉じ込められてるのに遭遇。中のえさをいたずらして たら蓋が落ちたんですな。オレが近づいても困ったような仕草が笑えたのでそっとエスケープ。 蓋を支えるオレにカラスが「すんません、ごクロウかけます」的に振り返りサラバする姿に笑。 写真と文/織本知之 718000132022 i 7使727690 ルミックス/ DMC-GX7 有効(約) 1600万画素/ISO125~ 25600/可動式EVF(約) 276万ドッ ト/3型(約) 104万ドット上下チル ト式背面液晶/サイズ(約)幅122.6 ×高さ70.7×厚み54.6㎜/Wi-Fi機 能搭載 ぶらり散歩の途中で一枚って時に は「やはりカメラってつくづく携 帯性が大事だよなー」と感じます。 しかし、ただカメラを携えてるだ けではその一瞬を写し止めるには 不確実。カメラの素早いレスポン スと技が一体となって一瞬を止め ることができるのですね。あと内 蔵ストロボの1/320高速シンクロ。 よってGX7推し。 ヌケの良さ、画質の高さ、AFのキレ。すべてにおいて標準的な望 遠ズームとは一線を画す性能のX VARIO 35-100㎜/F2.8。い わゆる70-200㎜ F2.8ズームはある種の取材現場では撮影の中 核となるレンズなのであります。ただし、重くて高価。それが比 較的リーズナブルで携帯性に優れたサイズで使えるこのワクワ ク感はルミックス冥利。写真にはジオラマ風エフェクト使用。 寄れない不便さ、引けない間合い、いまの自分の立ち位置こ そすべてという単焦点レンズの融通の利かなさがぼくは好 きです。その代わりいかなる絞り値でも最高の画質で写真 が撮れるという安心感も大好きです。きりっとした描写だ けではなく、情感も加えたかったのでクリエイティブコン トロールから「ハイダイナミック」フィルターをチョイス。 LUMIX G VARIO 12-32㎜/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. LUMIX G X VARIO 35-100㎜/F2.8 / POWER O.I.S. LUMIX G 20㎜/F1.7 Ⅱ ASPH. 164

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Page 1: 新作モデル、枚挙にいとまなし! ルミックスGX7まじ。で、ズでなくては世間とマニアはゆるす L U M I X G LUMIX G 2 0 / F 1. 7 F1.7 Ⅱ A S P H. ASPH

ズでなくては世間とマニアはゆるす

まじ。で、LUMIX G

LUMIX G 2020㎜㎜

//F1.7 F1.7 ⅡⅡ

ASPH.

ASPH.

がめでたくキ

ットレンズに選ばれました。この35

ミリ換算40ミリに相当する単焦点レ

ンズは金属マウントを採用しつつも

質量約87gと極めて軽量、画質は優

良、写界は明瞭と良いことずくし。ヨ

ソも見習って優秀な単焦点レンズを

キットにすればコンパクトカメラで

は太刀打ちできない一眼画質で「ど

うだまいったか!」と思わせること

ができるのになあ……と「レンズ交

換カメラ」のアドバンテージを堪能

できる組み合わせでござります。

 

だがしかし「わかっているけどズ

ームも欲しい」というユーザー層の

多いことは重々承知しております。

で、ここはLU

MIX G VAR

LUMIX G VAR

IO 12-32

IO 12-32㎜㎜

/F3.5-5.6 AS

/F3.5-5.6 AS

PH./MEGA O.I.S.

PH./MEGA O.I.S.

。焦点距

離は35ミリ判換算で24ミリから64ミ

リ。金属マウント採用で手ブレ補正

機構を内蔵した標準ズームとしては

驚異の質量約70g。二段沈胴式構造

で収納時には全長24㎜! 

よくもこ

こまで縮めて押し込んだもんだと感

激を覚えるサイズです。肝心の描写

性能もまったく隙がございません。

 

そしてパナソニックのルミックス

を選んだヒトビトへの大いなる福音

がこちらのLU

MIX G X VA

LUMIX G X VA

RIO 35-100

RIO 35-100㎜㎜

/F2.8 /PO

/F2.8 /PO

WER O.I.S.

WER O.I.S.

。35ミリ判換算で

70-

200㎜F2・8相当の交換レン

ズとして世界最小最軽量の全長99・

9㎜、質量約360gの高性能ズー

ムレンズを使えるこの喜び。まあマ

イクロフォーサーズマウントであれ

ばこの喜びを分かち合うことも出来

ますが、分祀よりも総本宮におまい

りしたほうが霊験あらたかなような

気がするでしょ皆さんも。

 

このオドロキの高性能ズームやキ

レキレ単焦点、軽量コンパクトズーム

などレンズも揃ったパナソニックの

マイクロフォーサーズカメラ、ルミッ

クスの最初の一台にぜひGX7!

はい、それではルミックスGXシ

リーズ現モデルと前モデルの

違いをすぐさま述べてください、さ

あ述べよ、さあ……って言われても

正直答えにつまります。なぜならル

ミックスはラインナップがとても多

いから。ええと、このカメラの先代

機種ってそもそもどれだっけ? 

ういえば「GX6」なんていう名前

のカメラあったっけ? 

ねぇな。す

ると……おお、なんてこったGX1か

らいきなり飛ぶのか? 

埋もれた5

世代分の試作機たちの無念や如何に、

くわばらくわばら。と、いらぬ邪推に

余計な怯えを織り交ぜてルミックス

のモデルリリースの思い切りの良さ

に畏敬の念を覚えるのでございます。

 

ルミックスシリーズには現在4K

動画対応の最高峰モデルGH4、そ

の前身であるタフネスミラーレスG

H3、ややこなれた感じがお買い得

のG6、大型コンパクト的なデザイ

ンがすっきりのミラーレスGF6、

これに対をなすコンパクトを超えた

コンパクトミラーレスGM。そして

小型軽量スマートデザインのこのG

X7と実に6モデルがリリース中な

D I GIC

A

ME・

NO

W!

!

ですぐにわかります。なぜかよくわ

からないんですが、私の場合はセン

ター寄りにファインダーがついてい

るカメラよりも、このGX7でスナ

ップするほうが断然素早くシャッタ

ーを押しているのであります。おの

れのこの低い鼻でも、いつものカメ

ラではモニター画面に当たって邪魔

をしてるのかもしれません……。あ

と鼻のアブラでモニターがテカテカ

にならないのが地味にうれしいです。

実写性能のほうも先代機種よりもだ

んぜん厚みが増しております。新開

発の16メガLive

MOSセンサ

ーに画像処理ヴィーナスエンジンの

組み合わせで感度レベルを1割向上

してより高感度にも強く最高感度は

ISO25600を実現。さらに磨

きのかかったインテリジェントDレ

ンジコントロールはより幅広いダイ

ナミックレンジを表現します。ほか

にも、ルミックスで初め

てのボディ内手ブレ補

正機能を搭載しており、オー

ルドレンズをマウントアダプターで

使用するのにも適したボディとなり

ました。これに合わせて緻密なマニ

ュアルフォーカス調整を可能にする

ピーキング機能とクラシカルなデザ

インがオールドレンズにぴったりで

すので、ソノ気のある方はくれぐれ

もご用心ください。レンズが増えち

新作モデル、枚挙にいとまなし! ルミックスGX7 

「本当にいいデジカメってどれなんだ?」にご名算。写真家:織本知之が注目デジカメの“NOW度”を徹底診断します!

【vol.42】

山で猪捕獲用の箱罠檻にカラスが一羽閉じ込められてるのに遭遇。中のえさをいたずらしてたら蓋が落ちたんですな。オレが近づいても困ったような仕草が笑えたのでそっとエスケープ。蓋を支えるオレにカラスが「すんません、ごクロウかけます」的に振り返りサラバする姿に笑。

写真と文/織本知之

ゃうかもしれません。

 

このように趣味な一面をもつGX

7でありますが、どうしてどうして

シャッター機構に1/8000秒の

メカニカルシャッターを搭載し、こ

れにより内蔵ストロボのシンクロ速

度も1/320まで跳ね上がりまし

た。けっこう本気カメラです、この

スペックはもはやフラッ

グシップモデルといっても

過言ではありませんぞ。この丁度良

い高性能さにクリエイティブコント

ロールから選べる22種類のフィルタ

ー、安定のオートモード「おまかせ

i

」、そこへ撮影者の意図を含ませる

ことが可能な「iA+」。ヒトの顔と

認識するだけじゃなくて登録すれば

個人まで認識する「個人認識機能」

に未来を感じ、「でも親子や兄弟姉妹

だと、もしかしたら間違えちゃうか

も」的な機能説明のことわりがなん

だかほほえましいけど、ソリッドな

デザインのGX7に組み合わされる

レンズもソリッドでエッジイなレン

のであります。おそらくユーザーの

リクエストに細やかに対応すべくラ

インナップを拡充してゆくうちにこ

のように多様化してしまったのだと

思います。おかげでプロ並みのムー

ビーが撮りたい。タフなカメラが欲

しいの。気の置けない一眼レフ求む。

使いやすくてとっつきやすいのは? 

一番軽くてちっちゃいやつ……お客

様のご要望ぜーんぶにお応えできま

すルミックス。

 

しかしながら一眼レフらしいファ

インダービューに扱いやすいサイズ

に重さ、最新鋭のデジカメのもつ上

質画質に高性能高機能でお手ごろ価

格なカメラを求めるのであれば、こ

のGX7が最右翼でありましょう。

外観上の最大の特徴はクラシカルな

デザインを崩さないように配置され

た高精細の約276万ドットのライ

ブビューファインダー。このファイ

ンダーは上下90度のチルト可動式に

なっているので撮影アングルの自由

度が非常に高く、またボディの一番

左端に設置されているので直感的に

ファインダーの場所がわかります、

いや感じるのです。これはカメラを

首から下げた状態から覗いて構える

までの時間が恐ろしく素早くなるの

ルミックス/DMC-GX7有効(約)1600万画素/ISO125~25600/可動式EVF(約)276万ドット/3型(約)104万ドット上下チルト式背面液晶/サイズ(約)幅122.6×高さ70.7×厚み54.6㎜/Wi-Fi機能搭載

ぶらり散歩の途中で一枚って時には「やはりカメラってつくづく携帯性が大事だよなー」と感じます。しかし、ただカメラを携えてるだけではその一瞬を写し止めるには不確実。カメラの素早いレスポンスと技が一体となって一瞬を止めることができるのですね。あと内蔵ストロボの1/320高速シンクロ。よってGX7推し。

ヌケの良さ、画質の高さ、AFのキレ。すべてにおいて標準的な望遠ズームとは一線を画す性能のX VARIO 35-100㎜/F2.8。いわゆる70-200㎜ F2.8ズームはある種の取材現場では撮影の中核となるレンズなのであります。ただし、重くて高価。それが比較的リーズナブルで携帯性に優れたサイズで使えるこのワクワク感はルミックス冥利。写真にはジオラマ風エフェクト使用。

寄れない不便さ、引けない間合い、いまの自分の立ち位置こそすべてという単焦点レンズの融通の利かなさがぼくは好きです。その代わりいかなる絞り値でも最高の画質で写真が撮れるという安心感も大好きです。きりっとした描写だけではなく、情感も加えたかったのでクリエイティブコントロールから「ハイダイナミック」フィルターをチョイス。

LUMIX G VARIO 12-32㎜/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.

LUMIX G X VARIO 35-100㎜/F2.8 /POWER O.I.S.LUMIX G 20㎜/F1.7 Ⅱ ASPH.

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