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66 ビジネスコミュニケーション 2014 Vol.51 No.12 2014 ービスに注力し、特に欧米企業では 利用が一般化した CXCustomer Experience )、 HCM Human Capital Management)分野の SaaS アプリケーションの分野でマーケッ トリーダーになるとともに、ERP SaaS 化でも市場をリードしてい ると発言。クラウドアプリケーショ マーケットリーダーシップ戦略 を示した(スライド 2)。 クラウドサービスを支える Oracle Database の先進的な技術活用例を 強調した。 日本オラクルの専務執行役員でデ ータベース事業統括の三澤智光氏の 講演は、オラクルのクラウドへの取 組みを紹介した。三澤氏は、2014 年度、オラクルは包括的な 3 SaaSPaaSIaaS)のクラウドサ オープニングに登壇した日本オラ クル社長の杉原博茂氏は 、 オラクル のイノベーション、特にクラウド戦 略の紹介とともに「6 年後の 2020 年には、日本オラクルはクラウドの 分野で一番になる」と、力強く宣 言した。続いて基調講演を行ったオ ラクルコーポレーション、データ ベース開発責任者のアンディメン デルソン氏は、Oracle Database 継続的なイノベーションの取組みを 紹介。データ保護に特化したエンジ ニアドシステム製品「Oracle Zero Data Loss Recovery Appliance」(以 ZDLRA)を発表した(スライド 1)。また、世界中の先進企業で採 用の進む「Oracle Database 12c」の マルチテナントアーキテクチャとそ れ を 活 用 し た「Oracle Database Cloud Service」をそれぞれ紹介し、 去る 10 月 21 日、今年で 4 回目となる NTT グループ企業向け特別セミナー「Oracle Communications Leaders Day 2014」が開 催された。本セミナーは、「Oracle OpenWorld San Francisco 2014」 (以下、OOW 2014)で発表された最新技術や製品、通信業 界向けソリューションをNTTグループ企業の方々に紹介するものだ。以下、この特別セミナーの内容を、ポイントを絞って紹 介する。 Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | Zero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA) ゼロ・データ・ロス - リアルタイムREDOログ転送による トランザクションデータ保護及び、RPO極小化 - データ破損の自動検知により確実な復旧を保証 あらゆるデータベースバージョンと プラットフォーム - DBバージョン、DBプラットフォームの違いを問わず バックアップを一元化 膨らみ続けるバックアップコスト対策 - 永遠に差分バックアップのみで運用 - 10倍の容量効率を実現するアーキテクチャ Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 18 クラウドアプリケーション・マーケットリーダーシップ戦略 圧倒的な幅と深さのポートフォリオを提供 構築によって、買収によって、パートナー様に よって 短期間で、または中長期に渡って、ビジネスバ リューを提供するために 最もクリティカルなエンタープライズアプリケーショ ン市場において SaaS PaaS IaaS スライド 1 スライド 2 オラクル・コーポレーション データベース・サーバーテクノロジー担当 エグゼクティブ バイス プレジデント アンディ・メンデルソン日本オラクル㈱ 専務執行役員 データベース事業統括 三澤 智光日本オラクル㈱ 取締役 代表執行役 社長兼 CEO 杉原 博茂Oracle Database, Big Data & Cloud の取組みを強化・加速 オラクルの最新技術・製品動向

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66 ビジネスコミュニケーション 2014 Vol.51 No.12

20142014

ービスに注力し、特に欧米企業では利用が一般化した CX(Customer

E x p e r i e n c e)、H C M(H u m a n

Capital Management)分野の SaaS

アプリケーションの分野でマーケットリーダーになるとともに、ERP

の SaaS化でも市場をリードしていると発言。クラウドアプリケーション・マーケットリーダーシップ戦略を示した(スライド 2)。

クラウドサービスを支える Oracle

Databaseの先進的な技術活用例を強調した。

日本オラクルの専務執行役員でデータベース事業統括の三澤智光氏の講演は、オラクルのクラウドへの取組みを紹介した。三澤氏は、2014年度、オラクルは包括的な 3層(SaaS、PaaS、IaaS)のクラウドサ

 

オープニングに登壇した日本オラクル社長の杉原博茂氏は 、オラクルのイノベーション、特にクラウド戦略の紹介とともに「6年後の 2020年には、日本オラクルはクラウドの分野で一番になる!」と、力強く宣言した。続いて基調講演を行ったオラクル・コーポレーション、データベース開発責任者のアンディ・メンデルソン氏は、Oracle Databaseの継続的なイノベーションの取組みを紹介。データ保護に特化したエンジニアド・システム製品「Oracle Zero

Data Loss Recovery Appliance」(以下 ZDLRA)を発表した(スライド1)。また、世界中の先進企業で採用の進む「Oracle Database 12c」のマルチテナントアーキテクチャとそれを活用した「Oracle Database

Cloud Service」をそれぞれ紹介し、

去る10月21日、今年で4回目となるNTTグループ企業向け特別セミナー「Oracle Communications Leaders Day 2014」が開催された。本セミナーは、「Oracle OpenWorld San Francisco 2014」(以下、OOW 2014)で発表された最新技術や製品、通信業界向けソリューションをNTTグループ企業の方々に紹介するものだ。以下、この特別セミナーの内容を、ポイントを絞って紹介する。

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Zero Data Loss Recovery Appliance (ZDLRA)

ゼロ・データ・ロス - リアルタイムREDOログ転送による トランザクションデータ保護及び、RPO極小化

- データ破損の自動検知により確実な復旧を保証

あらゆるデータベースバージョンと プラットフォーム - DBバージョン、DBプラットフォームの違いを問わず バックアップを一元化

膨らみ続けるバックアップコスト対策 -永遠に差分バックアップのみで運用 - 10倍の容量効率を実現するアーキテクチャ

Copyright © 2014 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 18

クラウドアプリケーション・マーケットリーダーシップ戦略

• 圧倒的な幅と深さのポートフォリオを提供

• 構築によって、買収によって、パートナー様によって

• 短期間で、または中長期に渡って、ビジネスバリューを提供するために

• 最もクリティカルなエンタープライズアプリケーション市場において

SaaS

PaaS

IaaS

スライド1 スライド2

オラクル・コーポレーションデータベース・サーバーテクノロジー担当

エグゼクティブ バイス プレジデント

アンディ・メンデルソン氏

日本オラクル㈱専務執行役員

データベース事業統括

三澤 智光氏

日本オラクル㈱取締役 代表執行役

社長兼CEO

杉原 博茂氏

Oracle Database, Big Data & Cloudの取組みを強化・加速

オラクルの最新技術・製品動向

2014

67ビジネスコミュニケーション 2014 Vol.51 No.12

2014

続いて「Oracle Cloud Platform」の 紹 介 で は、 既 存 の Oracle

Databaseアプリケーションをボタン 1つでクラウド環境へ移行したり、逆にクラウド環境からオンプレミス環境に移行することを可能にすると解説。クラウド環境においては、高度なセキュリティ機能、インメモリ型のデータ分析機能などを予め備えているとし、最新の技術を即時に活用できることを力説した。

コンポーネントを実装し、他社製品との相互運用性を含めてより柔軟な運用管理が行えるような製品化を目指している点を強調し、現在の状況を示した(スライド 3)。また IaaS領域、すなわち「Oracle

Infrastructure」の OpenStack対応製品については、Icehouse版をベースにした「Oracle OpenStack for

Oracle Linux 1.0」と、Havana版ベー ス の「OpenStack for Solaris

11.2」 を 紹 介。「Oracle Linux」、「Oracle VM」及び他社ハイパーバイザーにより OpenStack環境を構築・運用できると説明した。そして、「OpenStack for Solaris 11.2」では、

Solarisの機能を管理・制御できるように、各 OpenStackコンポーネン ト に プ ラ グ イ ン を 提 供 し、OpenStackを包括的にサポートしていくと強調した(スライド 4)。

 

次に、NTTデータ先端技術 三宅 功代表取締役社長より、セキュリティー対策の重要性について講演。情報漏えいにまつわる最新トレンドや事例から見る対策の重要性が紹介された。さらに、同社の情報セキュリティーを支える最新の ITテクノロジーに対する取組みと今回発表の ZDLRAの導入についても言及された。

最後のセッションでは、日本オラクルのグローバル・クライアント・アドバイザーの伊藤亮三氏が、通信サービス向けのソリューションとし

て、NFV(ネットワーク機能仮想化)と OpenStack

へのオラクルの取組みを紹介した。NFVについては 2014年 6月 25日に発表した VNFを管理するソフト「Oracle Application

Orchestrator」とネットワーク環境とサービスの柔軟なオーケストレーションを可能にする「Network Service

Orchestrator」により、通信キャリアの作業効率化とサービス提供の迅速化を実現できると説明。さらに AE

(Analytics Engine)と PE

(Policy Engine)の 2つの

NTTデータ先端技術㈱代表取締役社長

三宅 功氏

日本オラクル㈱グローバル・クライアント・アドバイザー

ディレクター 伊藤 亮三氏

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Open Stackの主要コンポーネントをサポート Solaris 11.2

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サーバー仮想化 仮想ネットワーク ブロックトレージ

オブジェクトストレージ VMイメージの展開

Cloud APIs

Oracle Solaris Zones Elastic Virtual Switch ZFS File System Unified Archives

イメージの展開イメージの展開イメージの展開イメージの展開

Nova Cinder &

Swift

Glance

Horizon

サーバー仮想化

Horizon

ブロックトレージオブジェクトストレージ

• OpenStack Havanaリリースベース

• 2014年7月31日提供開始

• Solarisの機能を管理・制御できるように、各OpenStackコンポーネントにプラグインを提供(例:NovaにZoneドライバを実装)

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Oracle OSS Oracle OSSNFV

Optimizations

Oracle OSSNetwork Service

Orchestration Network Service

Orchestrator

Application Orchestrator

Oracle Analytics

Orchestration Analytics

Oracle BSS Oracle BSSNFV

Optimizations

VNF (GA)

PoC

PNF

: Virtual Network Function

: Physical Network Function

: Proof of Concept

CSM: Core Session Manager SG: Service Gatekeeper SDM: Subscriber Data Management

CAS: Converged Application Server SLB: Subscriber-aware Load Balancer SR: Session Router

WSC: WebRTC Session Controller USM: Unified Session Manager MC: Mediation Controller

企業に求められるセキュリティー対策

NFV機能拡張とOpenStack対応を強化・加速

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