passion - 新国立劇場...『passion』――私たちは試される 愛とは何か。...

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1 「ただ愛すること」が愛なのか? 「ひたすらに愛されること」が愛なのか? “ミスター・ミュージカル”ソンドハイムの傑作を日本初演 演劇部門2015/2016シーズンの開幕を飾るのは、巨匠スティーブン・ソンドハイムによるミュー ジカル『パッション』です。1994年にブロードウェイで初演され、トニー賞4部門に輝いた傑作を、 宮田慶子演劇芸術監督の演出でお贈りします。 舞台は19世紀のミラノ。騎兵隊の兵士ジョルジオ、その美しい恋人クララ、そしてジョルジオに 恋する病弱な娘フォスカの3人を巡って、めくるめく男女の愛が克明に描かれます。 不動の人気と実力を誇る井上芳雄を主演に迎え、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一らミュ ージカル界の第一線で活躍する豪華出演陣が集結しました。複雑でありながらも美しいソンドハイ ム・メロディにどうぞご期待ください。 【チケット好評発売中 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999】 写真・資料のご請求、取材のお問い合わせ ◎新国立劇場 制作部演劇 広報担当 藤沢 花 TEL: 03-5352-5738 / FAX: 03-5352-5709 E-mail: [email protected] ◎新国立劇場 制作部演劇 制作担当 茂木 令子 TEL: 03-5352-5736 新国立劇場 2015/2016 シーズン演劇公演 パッション PASSION 作曲・作詞◎スティーブン・ソンドハイム 台本◎ジェームス・ラパイン 翻訳◎浦辺千鶴 訳詞◎竜 真知子 音楽監督◎島 健 演出◎宮田慶子 2015年10月16日(金)~11月8日(日) 新国立劇場 中劇場 平成27年度(第70回)文化庁芸術祭協賛公演

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Page 1: PASSION - 新国立劇場...『Passion』――私たちは試される 愛とは何か。 私たちは、その真実を、或いはその意味を、 死ぬまで探し続ける存在なのかも知れない。

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「ただ愛すること」が愛なのか? 「ひたすらに愛されること」が愛なのか?

“ミスター・ミュージカル”ソンドハイムの傑作を日本初演

演劇部門2015/2016シーズンの開幕を飾るのは、巨匠スティーブン・ソンドハイムによるミュー

ジカル『パッション』です。1994年にブロードウェイで初演され、トニー賞4部門に輝いた傑作を、

宮田慶子演劇芸術監督の演出でお贈りします。

舞台は19世紀のミラノ。騎兵隊の兵士ジョルジオ、その美しい恋人クララ、そしてジョルジオに

恋する病弱な娘フォスカの3人を巡って、めくるめく男女の愛が克明に描かれます。

不動の人気と実力を誇る井上芳雄を主演に迎え、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一らミュ

ージカル界の第一線で活躍する豪華出演陣が集結しました。複雑でありながらも美しいソンドハイ

ム・メロディにどうぞご期待ください。

【チケット好評発売中 ☞ 新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999】

写真・資料のご請求、取材のお問い合わせ

◎新国立劇場 制作部演劇 広報担当 藤沢 花

TEL: 03-5352-5738 / FAX: 03-5352-5709

E-mail: [email protected]

◎新国立劇場 制作部演劇 制作担当 茂木 令子

TEL: 03-5352-5736

新国立劇場 2015/2016 シーズン演劇公演

パッション PASSION

作曲・作詞◎スティーブン・ソンドハイム

台本◎ジェームス・ラパイン

翻訳◎浦辺千鶴 訳詞◎竜 真知子

音楽監督◎島 健 演出◎宮田慶子

2015年10月16日(金)~11月8日(日)

新国立劇場 中劇場

平成27年度(第70回)文化庁芸術祭協賛公演

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◎作品について

『太平洋序曲』(2000年、02年)、『Into the Woods』(04年、06年)で好評を博したソンドハイム

のミュージカルが9年ぶりに新国立劇場に登場します。

1980年制作のイタリア映画『パッション・ダモーレ』をもとにミュージカル化され、94年にブロード

ウェイで初演、トニー賞4部門(最優秀作品賞、主演女優賞、脚本賞、楽曲賞)に輝いた傑作を、宮

田慶子の演出により日本初演。

「ただ愛すること」が愛なのか? 「ひたすらに愛されること」が愛なのか?

主人公ジョルジオを演じる井上芳雄をはじめ、和音美桜、シルビア・グラブ、そして福井貴一らミ

ュージカル界きっての実力者たちが集結。ミラノを舞台にめくるめく男女の愛を描くソンドハイム・メ

ロディにどうぞご期待ください。

◎あらすじ

19世紀のイタリア、ミラノ。騎兵隊の兵士ジョルジオは、美しいクララとの情熱的な逢瀬に夢中に

なっている。

しかし、ほどなくして彼は、辺鄙な田舎への転勤を命じられ、その地で上官リッチ大佐の従妹フォ

スカに出会う。病に冒されているフォスカは、ジョルジオを一目見て恋に落ち、執拗なまでに彼を追

いかけるようになる。クララへの愛に忠誠を誓い、フォスカの愛を受け入れないばかりか、冷たくあし

らうジョルジオだったが、やがて……。

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◎翻訳 浦辺千鶴からのメッセージ

イタリア映画『パッション・ダモーレ』(愛の情熱)をオリジナルとするこの作品『パッション』は、愛の

強さ、脆さ、愚かさ、尊さなど様々な愛の側面を描き、まさに「愛」に彩られている。ただ登場人物そ

れぞれの愛の形には隔たりがあり、一筋縄ではいかない。物語が進むにつれて、表面に見えてい

たものとは別の表情が浮かび上がり、最後には固定観念、先入観、そして自分の気持ちすら覆され

ている。そのさまは鮮やかな裏切りの感覚に満ちている。

ソンドハイムの美しくも複雑な旋律が、さながら愛の迷宮にさまよう男女の心象風景のように、どこ

か危険な、抗うことのできない魅力で突きつけるように迫ってくる。

愛を求め、愛に翻弄される人間の姿が、時に可笑しく、時に愛しく描かれているこの作品を最初

に読んだ時、なんだか少し心がざわついた。愛することの本質について、考えさせられたからかもし

れない。愛の情熱という劇薬がボディブローのように効いてくるこの作品の、魅力的な毒気を是非

楽しんでいただきたい。

◎訳詞 竜 真知子からのメッセージ

『Passion』――私たちは試される

愛とは何か。

私たちは、その真実を、或いはその意味を、

死ぬまで探し続ける存在なのかも知れない。

『Passion』の第一稿を初めて読み通した時、

私は不覚にも泣いてしまった。愛というものの

理不尽さ、愚かさ、やり切れなさを、これでもかと

描いた脚本にいつのまにか翻弄され、その痛切さに

思わず胸を突かれて。

そして、自らの未熟さに気づかされると共に、壮絶な

人間の生き方、その思いに心打たれて。

愛とは何か。

そのひとつの姿を、このミュージカルは崇高なまでに

愚直に描き出す。

この愛は理解できるか。醜いか。愛おしいか。それとも、

狂っているか。

現代ミュージカルの巨匠ソンドハイムが導く、究極の世界へようこそ。

『Passion』――この作品に、私たちは試される。

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©熊谷仁男

◎演出 宮田慶子からのメッセージ

『パッション』は不思議なドラマです。初めて台本を読んだときは、途中であまりの息苦しさに逃げ

出したくなるほどでした。けれど読み返すうちに、次第に、「愛」を巡る人間達の赤裸々な姿や、本

質を描き出す鋭い台詞の力にぐいぐいと引き込まれ、「人を愛するとはどういうことなのか」について

考えさせられ、まったく別次元の「愛」の姿に大きく揺さぶられていきます。まさにソンドハイムならで

はの、一筋縄ではいかない、異色のミュージカルです。早い場面展開と美しくも思索的な音楽にの

せて、「愛」の奥深さを描き出せればと思います。

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◎プロフィール

作曲・作詞◎ スティーブン・ソンドハイム (Stephen Sondheim)

1930年、ニューヨーク生まれ。これまでに『サタデー・ナイト』『ローマで起こった奇

妙な出来事』『カンパニー』『フォーリーズ』『リトル・ナイト・ミュージック』『スウィーニ

ー・トッド』『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『アサシンズ』『ロード・ショー』などの

作曲および作詞、『ウエスト・サイド・ストーリー』『ジプシー』『ワルツが聞こえる』な

どの作詞、『キャンディード』の追捕作詞、映画『薔薇のスタビスキー』や『レッズ』の

音楽、『ディック・トレイシー』の劇中歌、テレビ『イーブニング・プリムローズ』の音楽

を手がける。アンソロジー作品として『サイド・バイ・サイド・バイ・ソンドハイム』『ソン

ドハイム・オン・ソンドハイム』なども発表されているほか、ソンドハイムの歌詞を集

めた『フィニッシング・ハット』、『ルック、アイ・メイド・ア・ハット』が出版されている。

2010年にはブロードウェイの「ヘンリー・ミラー劇場」が、ソンドハイムの功績を讃え、「ソンドハイム劇場」と改

称された。

『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』で1985年のピュリッツァー賞、2000年に第12回高松宮殿下記

念世界文化賞演劇・映像部門を受賞。

新国立劇場では、『太平洋序曲』が00年と02年に、『Into the Woods』が04年と06年に上演されている。

台本◎ ジェームス・ラパイン (James Lapine)

ブロードウェイにて、ソンドハイムの『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』

『Into the Woods』『パッション』の脚本・演出を、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』

の演出を手がける。また、ウィリアム・フィンと、後に『ファルセット』としてブロードウ

ェイ上演を果たした『マーチ・オブ・ザ・ファルセット』と『ファルセットランド』を共作し

たほか、『ニュー・ブレイン』『マッスル』『リトル・ミス・サンシャイン』なども共作。その

ほか、ブロードウェイでの演出作品として『ゴールデン・チャイルド』『アンネの日記』

『アムール』『スペリング・ビー』など。また、HBO製作のドキュメンタリー番組『シック

ス・バイ・ソンドハイム』でも監督を担当、エミー賞にノミネートされる。2014年12月

公開の映画『Into the Woods』(監督:ロブ・マーシャル)では脚本を担当している。

これまでに12回、トニー賞にノミネートされており、ドラマ・デスク・アワード、ピーボディ・アワード、ピュリッツァ

ー賞など、受賞多数。11年、長年の舞台芸術への功労により、Theater Hall of Fame殿堂入り。

翻訳◎ 浦辺千鶴 (うらべ・ちづる)

上智短期大学英語学科、東京女子大学文理学部英米文学科卒業。小田島恒志、

山内あゆ子両氏に師事。これまでに東急文化村、パソナ、新国立劇場などからの

依頼で多くの作品の下訳を手掛けている。2009年、新国立劇場『シュート・ザ・ク

ロウ』(小田島恒志氏との共訳)で本格的に翻訳家としてデビュー。14年には新国

立劇場『星ノ数ホド』を翻訳。

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訳詞◎ 竜 真知子 (りゅう・まちこ)

青山学院大文学部卒。大学在学中に初めて書いた歌詞が急遽レコード化され、以来、多くのアーティストに

作品を提供、多彩なヒット曲を生む。同時に、海外ミュージカルの翻訳・訳詞も多数。主なヒット曲:サーカス

「Mr.サマータイム」、竹内まりや「ドリーム・オブ・ユー」、大橋純子「サファリ・ナイト」、一風堂、SHAZNA「す

みれSeptember Love」他。近年のミュージカル:『ダンス・オブ・ヴァンパイア』『マリー・アントワネット』『レベッ

カ』『ミュージカル Pippi』『この森で、天使はバスを降りた』『ウーマン・イン・ホワイト』『三銃士』『リトルショッ

プ・オブ・ホラーズ』『Blues in the night』『Triangle』シリーズvol.1&2、『ディートリッヒ』、『ルドルフ〜ザ・ラ

スト・キス』、『シラノ』、『モンテ・クリスト伯』、『ラブ・ネバー・ダイ』、『カルメン』、『シェルブールの雨傘』

音楽監督◎ 島 健 (しま・けん)

ピアニスト、作・編曲家、プロデューサー

東京都出身。1978年に渡米。L.A.にてアレンジを学びながらジャズシーンで活

躍。86年に帰国後は、ジャズピアニストとしての活動だけに留まらず、スタジオ・プ

レイヤーとして数千曲に及ぶレコーディングに参加する一方、サザンオールスタ

ーズ、浜崎あゆみ、中島美嘉、ゴスペラーズ、GLAY、平原綾香、JUJU、森山良

子、加藤登紀子など幅広いジャンルのアーティストのアレンジ、プロデュース、テ

レビドラマ『拝啓、父上様』『歸國』や、ミュージカル『フレディ』『PURE LOVE』の

作曲など、その活動の範囲は多岐にわたる。最近ではJUJU「DELICIOUS」、

「DELICIOUS ~JUJU’s JAZZ 2nd Dish~」のサウンド・プロデュース、サザン

オールスターズ「蛍」弦・管編曲を担当。自身のアルバムとしては、「BLUE IN GREEN」「Shimaken

Super Sessions」などがある。

演出◎ 宮田慶子 (みやた・けいこ)

1957年生まれ、東京都出身。新国立劇場演劇部門、芸術監督。80年、劇団青年

座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビ

ュー。翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多

方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に

積極的に取り組んでいる。

公益社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。主な受賞

歴に、94年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読

売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞

(新国立劇場『ディア・ライアー』)、2001年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回

読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。上記以外の主な演出作

品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『をんな善哉』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋

の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、

『ふたたびの恋』『LOVE30』(パルコ)、『伝説の女優』(アトリエ・ダンカン)など。新国立劇場では上記『ディ

ア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』を演出。芸術監督就任後は2010/2011シー

ズン『ヘッダ・ガーブレル』『わが町』『おどくみ』、2011/2012シーズン『朱雀家の滅亡』『負傷者16人 ─

SIXTEEN WOUNDED─』、2012/2013シーズン『るつぼ』『長い墓標の列』『つく、きえる』2013/2014シー

ズン『ピグマリオン』『永遠の一瞬 -Time Stands Still-』、2014/2015シーズン『三文オペラ』『海の夫人』。

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ジョルジオ ◇ 井上芳雄(いのうえ・よしお)

2000年に、ミュージカル『エリザベート』のルドルフ役でデビュー。その高い歌唱力と圧倒

的な存在感で数々の舞台に出演する一方、映像作品や歌手としても精力的に活動、13年

には浦井健治、山崎育三郎とともに「StarS」で武道館公演を成功させたほか、ソロとして

は14年12月に『YOSHIO INOUE meets Disney ~Proud of Your Boy~』を発表。読

売演劇大賞優秀男優賞、菊田一夫演劇賞、芸術選奨文部科学大臣賞新人賞など受賞多

数。近年の主な作品に、映画『宇宙兄弟』、ドラマ『そこをなんとか2』、舞台『組曲虐殺』『二

都物語』『モーツァルト!』『正しい教室』など。新国立劇場では『負傷者16人-SIXTEEN

WOUNDED-』に出演。

クララ ◇ 和音美桜(かずね・みおう)

大阪府出身。2001年宝塚歌劇団入団。『ベルサイユのばら2001』で初舞台。

以降、娘役として『殉情』、『黎明の風』等数々の作品に出演。08年に同劇団

退団後、10年より本格的に舞台復帰。

主な出演作に、『レ・ミゼラブル』(ファンテーヌ役)、『レディ・ベス』、『デュエット』、

『ルドルフ ザ・ラスト・キス』、『三銃士』、『ウーマン・イン・ホワイト』など。

新国立劇場には初登場となる。

フォスカ ◇ シルビア・グラブ

BOSTON大学 音楽学部声楽科卒業。『Jerry’s Girls』(1997年)をはじめ、

『I GOT MERMAN』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『三銃士』など数々の

ミュージカル作品に出演。2009年には『レベッカ』でダンヴァース夫人役を演じ、

第 34回菊田一夫演劇賞を受賞。11年、三谷幸喜作・演出の『国民の映画』で

第 19回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞。13年『next to normal』にて初主演。

そのほかのおもな出演作に『ショーガール』、『Shoes On!』、『TITANIC』など。

新国立劇場では『Into the Woods』に出演。

リッチ大佐 ◇ 福井貴一(ふくい・きいち)

大阪音楽大学声楽科卒。1988年、ミュージカル『昨日、悲別で』で舞台デビュー。翌年、

『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス役での鮮烈な歌唱力で注目を集める。その後『屋根の上

のヴァイオリン弾き』や『マイ・フェア・レディ』で若々しい青年役を好演。近年は多彩な作品

に挑み、ストレートプレイにも出演している。主な出演作に『おはつ』、『コレボレーション』、

『兵士の物語』、子供のためのシェイクスピア『ハムレット』『夏の夜の夢』『お気に召すまま』

などのほか、ミュージカル『Nine the Musical』、『ラ・マンチャの男』『ジェーン・エア』、『二

都物語』、『I DO! I DO!』など。新国立劇場では『母たちの国へ』『母・肝っ玉とその子供

たち』『十二夜』に出演

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◎マンスリー・プロジェクトについて

一人でも多くの方に気軽に劇場に足を運んでもらいたいと、“開かれた劇場”を目指す芸術

監督の宮田慶子。その一環として、演劇講座あり、リーディングあり、トークショーありの、多彩

な無料プログラムを用意し、その月々に関連した演劇公演に多角的にアプローチしています。

募集期間内に、新国立劇場ウェブサイト所定のフォーマットでのお申し込みが必要です。

詳しくは、新国立劇場マンスリー・プロジェクトのウェブサイト(http://www.nntt.jac.go.jp/play/monthly/)

もしくは、情報センター(03-5351-3011(代))にてご確認ください。

演劇講座「スティーブン・ソンドハイムの音楽」

講 師:林田直樹(音楽ジャーナリスト)

日 時:2015年9月11日(金)18:30~、12日(土)13:30~

会 場:新国立劇場 中劇場

募集期間:7月28日(火)~

世界中で上演され続けているソンドハイム作品。ミュージカルという枠組みを超えた視点か

ら、常に新しい試みで登場人物の人生までをも描きだすソンドハイムの音楽に向き合いま

す。

演劇講座 「『パッション』のスタッフワーク」

講 師:宮田慶子(演出)、伊藤雅子(美術)、中川隆一(照明)、

半田悦子(衣裳)、澁谷壽久(舞台監督)ほか

日 時:2015年10月25日(日)17:00

会 場:新国立劇場 中劇場

募集期間:9月15日(火)~

お芝居のチラシなどに、必ず載っているスタッフの名前。彼らはいつから、どのように、

どういった形で作品に関わるのか。『パッション』のスタッフたちを迎え、上演に至るまでの

スタッフワークについて語る演劇講座です。

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◎公演概要

【タイトル】 パッション

【スタッフ】 作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム 台本 ジェームス・ラパイン

翻訳 浦辺千鶴 訳詞 竜 真知子

音楽監督 島 健 演出 宮田慶子

美術 伊藤雅子 照明 中川隆一 音響 荒川和彦

効果 上田好生 衣裳 半田悦子 振付 前田清実

歌唱指導 伊藤和美 ヘアメイク 川端富生 演出助手 西 祐子

舞台監督 澁谷壽久

芸術監督 宮田慶子 主催 新国立劇場

共催 TBS 後援 TBSラジオ

【キャスト】井上芳雄 和音美桜 シルビア・グラブ 福井貴一

佐山陽規 藤浦功一 KENTARO 原 慎一郎 中村美貴 内藤大希 伊藤達人 鈴木結加里

東山竜彦 吉永秀平 一倉千夏 谷本充弘 白石拓也 小南竜平 岩橋 大 荒田至法

【会場】 新国立劇場 中劇場 (京王新線 新宿駅より1駅、「初台駅」中央口直結)

【公演日程】 2015年10月16日(金)~11月8日(日)

16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 11/1 2 3 4 5 6 7 8

金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火・祝 水 木 金 土 日

13:00 ●◎ ● ● ● ●◎ ●

14:00 休 ●◎ ●★ ● 休 ● ● ● 休 ●

18:00 演 ●17:00

MP 演 ● 演 ●

19:00 ● ●◎ ● ●

2015年

10~11月

貸切

貸切

貸切

貸切

デー

◎=託児室あり(要予約)/★=終演後、シアタートーク/10月25日17:00、マンスリー・プロジェクト

【前売開始】 2015年8月1日(土)10:00~

【料金】 S席9,720円 A席5,400円 B席3,240円 (税込)

※三作品特別割引通し券【濃密な時間と き

を楽しむ~秋から冬~】を発売。

『パッション』S席、『桜の園』『バグダッド動物園のベンガルタイガー』A席をセットで正価21,600円のところ、

通し券価格19,400円で販売。(三作品のいずれかが完売、または『パッション』が終了した時点で販売終了)

【チケット申し込み・お問い合わせ】

新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)

新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt/

【その他チケット取り扱い】

チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、CNプレイガイド ほか

* Z席1,620円 公演当日10時よりボックスオフィス窓口で販売。1人1枚。電話予約不可。* 当日学生割引 公演当日残席がある場合、Z席を除く全ての席種に

ついて50%割引にて販売。要学生証。電話予約不可。*新国立劇場では、高齢者割引(65歳以上5%)、障害者割引(20%)、学生割引(5%)、ジュニア割引(中学

生以下20%)など各種の割引サービスをご用意しています。

【全国公演】 会場:兵庫県立芸術文化センター TEL:0798-68-0255

日程:11月13日(金)~15日(日)