Architecture

architecture_music

2017 -

colour negative film

large format camera

Yoyogi NationalGymnasium

Kenzo Tange

2017

Ashita ga arusa_Kyu Sakamoto

03:15

Yamato IntenationalOffice Building

Hiroshi Hara

2018

Marusa no Onna_Toshiyuki Honda

03:28

St. Mary’ s Cathedral,Tokyo

Kenzo Tange

2018

Ave Maria_Kyu Sakamoto

06:16

Concept建築は「凍れる」音楽であると、かの文豪・詩人ゲーテは言った。

建築は、一日という時間の中であっても様々な姿を見せる。そして、時にアイコンとしてのイメージが人々の間で共有され、年月の経過の中で揺れ動きながらも抱かれ続けていく。 それは、音楽も同じである。 建築は「凍った」音楽でもあるが、常に現在進行形で「奏でられている」音楽の姿として私たちの前に立ち現れているのではないだろうか。

建築家の時代を代表する作品が多く存在する東京を舞台に、 戦後日本の今日を築くに至る転換点となった 1964年東京オリンピックからポストモダン建築が花開いたバブル経済の崩壊までの日本を代表する建築家達の作品を取り上げていく。

建築に所縁のある音楽、建築が建設された時代を彩る曲によって、凍った音楽としての建築を解凍し新たな建築のイメージが得られた。

これらのイメージは、私たちの経験する瞬間的な建築の姿の集まりでもありながら、建てられ今に至る歴史の断片でもあるのだと信じている。

制作方法は、4×5の大判カメラとカラーネガフィルムを用いて、各建築に対応した一曲の長さの時間分露光しイメージを得た後、暗室内で引き伸ばし機によって別のカラーネガフィルムに曲の振動を与えながらイメージを転写することを行なっている。