1

（作成：江澤良孝）

Scratch の説明

（１）起動画面

①カテゴリ：プログラムに使うブロックの種類を選ぶエリア

②ブロックリスト：プログラムに使うブロックの一覧．カテゴリと併せてブロックパレット

とも呼ぶ

③コードエリア：ここにプログラムを書く．Scratch ではプログラムのことをスクリプトと呼ぶ

④ステージ：キャラクタや背景が表示されるエリア

⑤スプライトリスト：ステージに登場するキャラクターの一覧．Scratch ではキャラクターの

ことを「スプライト」と呼ぶ．

プログラム後の代表的画面は以下の通り

カテゴリ

ブロックリスト コードエリア ステージ

スプライトリスト

2

（２）メニュー

(a)地球マークをクリックすると，言語選択になる

スプライト

スクリプト

=プログラム

スタート

ストップ

ブロック

3

(b)「ファイル」をクリックすると，新規プログラム作成か，パソコンに保存しておいたプログラム

を開くか，新規にパソコンにプログラムを保存するかを選択できる．

(c)「編集」をクリックすると，削除の取り消し，ターボモードが選択できる（ターボモードとは

高速モード．通常は使用しない）

（３）コスチュームの追加をするには

スプライトを選んでクリック→「コスチューム」タグをクリック

ひとつのスプライトに複数のコスチュームを設定できる

4

「コスチュームを選ぶ」をクリックすると，コスチューム選択画面になる

ここで，「描く」をクリックすると

5

何も描かれていないコスチュームが追加されるので，描画ツールで描けばよい．

6

（４）スプライトの追加をするには

「スプライトを選ぶ」をクリックすると，スプライト選択画面になる

「描く」をクリックすると，

7

なにも描かれていない描画画面になる．新規に追加するスプライトを描画すればよい．

（５）背景を設定するには

右下のアイコンを使って，設定する

8

まとめると

スプライト関連

コスチューム関連

背景関連

（６）スプライトの角度指定と回転方法の指定

Scratch の角度指定（標準は９０度の方向を向いている）

0°

-90°

180°

90°

9

スプライトの回転方法には，以下の３つがある．

(a)自由に回転

回転角度のパラメータ通りに画像を回転させて表示

(b)左右のみ

回転角度のパラメータは-1 度から-179 度の場合，

９０度の方向の表示を左右反転させて表示

(c)回転しない

常に 90 度の方向の表示のまま．ただし，移動方向は変化する

現在の設定状態は下記から分かる

「向き」の文字をクリックすると

ここで設定したい回転方法をクリックすればよい．

なお，回転方法はブロックでも指定できる

自由に回転（今はここが青いので，ここが選択されている）

左右のみ

回転しない

10

（７）プログラムを作成するには

(a)設定したいスプライトをクリック

(b)「コード」タグをクリック

(c)使用するブロックをコードエリアにドラッグ（マウスのボタンを押したまま，マウスを移動こと）

例：「イベント」カテゴリから「 が押されたとき」をドラッグ

ゲームを遊ぶ人がなにかしたら，コンピュータが反応するしくみを．「イベント」と呼びます．

11

(d) それに続けて実行したいブロックをこのブロックに隣接して，ドラッグ

例：「制御」カテゴリから「ずっと」をドラッグ

(e)この要領でプログラム作成続行

例：「動き」カテゴリから，「１０歩動かす」をドラッグ

(f)配置したブロックを削除したい場合

削除したいブロックをドラッグして，プログラムから外し，ブロックリストに戻す

12

(g)ブロックを右クリックすると，「複製」「コメントを追加」「削除」ができる．この「削除」をクリック

してもブロックを削除できる．

（８）間違えた場合

間違えてスプライトを削除してしまったら

「編集」→「削除の取り消し（スプライト）」

1つ前の削除しか戻すことができません

コスチュームの編集取り消し

「元に戻す」ボタンをクリック

13

スクリプトの例

(a)歩く（スプライトの移動）

14

15

(b)もぐら叩き(例１)３)

モグラは，フリーの画像サイト 7)からダウンロードするか，自分で描画する．

自分で描画(これはフリーの画像サイトの画像です 7)) 他のサイトからダウンロードした画像を使う.

背景を設定

プログラム入力

16

17

(c)もぐら叩き(例２)

18

(d)迷路（例１）勝手に動いて出口を探す

19

(e)迷路（例２）自分で動かして出口を探す（スペースを押すとスタート地点に戻る）

20

21

(f) 迷路（例３）敵を追加した（敵にぶつかるとスタート地点に戻る）

22

23

24

25

(g)シューティングゲーム

猫のコード

26

鍵のコード

27

こうもりのコード

28

(h)りんごキャッチ４）

29

30

31

(i) 音楽

ここをクリックすると，拡張機能の選択画面になる

32

音楽を選択すると，音楽の機能が追加される．

ここで音楽を入力する

下記は，童謡「どんぐりころころ」の冒頭部分．

33

34

35

(j)占いゲーム

36

37

(k) LED の点滅（パソコンに接続したマイコンボードを Scratch で制御する例）６）

プログラムは接続したマイコンボードや GPIO 端子によって変わるので，それにあわせてプログラ

ムは調整する必要がある．

下記の例は，マイコンボード Raspberry Pi に接続し，デジタル出力端子として GPIO4（端子番号：

７番）を利用した場合です．マイコンボードと LED との接続には，ブレッドボードを使用するのがふつ

うです．

38

39

ブロック一覧

40

41

42

43

44

45

46

参考文献

１）大隅茂之ほか著，１０才からはじめるプログラミング Scratch でゲームをつくって

楽しく学ぼう【Scratch３対応】，技術評論社（2019/3/21）

２）松下孝太郎ほか著，今すぐ使えるかんたん Scratch，技術評論社（2019/5/27）

３）https://yuh07.com/scratch-game-moguratatatki (参照 2019 年 6 月 17 日)

４）http://start-scratch.net/catch-apples/ (参照 2019 年 6 月 17 日)

５）竹林暁ほか著，できるキッズ 子どもと学ぶ Scratch プログラミング入門 できるキッズシリー

ズ，インプレス(2017/7/13)

６）福田 和宏著，これ 1 冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第 5 版 Raspberry Pi 1+/2/3(B /

B+)/Zero/Zero W 対応，ソーテック社（2018/11/22）

７）例えばイラスト AC https://www.ac-illust.com/