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95 付録 1.用語集 【あ行】 ・アーカイブログ退避ファイル アーカイブログファイルを外部媒体に退避したファイルです。Symfoware Server は、アーカイブロ グファイルを循環使用します。このため、一度使用したアーカイブログファイルを再使用する前には、 アーカイブログファイル中のログデータを、外部ファイル上に退避します。アーカイブログ退避ファ イルは、メディアリカバリで使用します。 関連用語: アーカイブログファイル、メディアリカバリ ・アーカイブログファイル データベースおよび RDB ディクショナリのログデータが格納されるファイルのことです。アーカイ ブログファイルは、複数作成できます。データベースを更新すると、Symfoware Server はアーカイ ブログファイルにログデータを書き出します。アーカイブログファイルが満杯となると、他のアーカ イブログファイルに切り換えます。すべてのアーカイブログファイルが満杯になると、コマンドおよ びアプリケーションが無応答状態になる場合があります。その場合、アーカイブログ退避ファイルを 取得してください。アーカイブログファイルを利用する運用のことをアーカイブログ運用といいます。 関連用語: メディアリカバリ ・アクセス禁止 データベースの状態の 1 つです。データ保全のためアプリケーションからのデータベースへのアクセ スが禁止された状態をいいます。例えば、入出力障害やロールバック不可が発生した場合など、デー タベースのデータの内容が保証できなくなった場合に、このアクセス禁止の状態になります。アクセ ス禁止の範囲は、DSI またはデータベーススペースです。 ・アクセスプラン SQL 文を実行する時のデータベースアクセス手順を表現したものです。 ・アプリケーション 一般には、計算機の利用者の仕事に使うプログラムを総称してアプリケーションと呼びます。本書で は、利用者の事務処理に応じてデータベースからデータを読み出したり、データベースにデータを書 き込むプログラムをアプリケーションと呼んでいます。“応用プログラム”と呼ぶこともあります。 【い行】 ・一意性制約 表または列の制約の 1 つです。列または列の組合せに対して同じ値をもつ行が、表中に複数あっては ならないという制約です。

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付録 1.用語集 【あ行】

・アーカイブログ退避ファイル

アーカイブログファイルを外部媒体に退避したファイルです。Symfoware Server は、アーカイブロ

グファイルを循環使用します。このため、一度使用したアーカイブログファイルを再使用する前には、

アーカイブログファイル中のログデータを、外部ファイル上に退避します。アーカイブログ退避ファ

イルは、メディアリカバリで使用します。

関連用語: アーカイブログファイル、メディアリカバリ

・アーカイブログファイル

データベースおよび RDB ディクショナリのログデータが格納されるファイルのことです。アーカイ

ブログファイルは、複数作成できます。データベースを更新すると、Symfoware Server はアーカイ

ブログファイルにログデータを書き出します。アーカイブログファイルが満杯となると、他のアーカ

イブログファイルに切り換えます。すべてのアーカイブログファイルが満杯になると、コマンドおよ

びアプリケーションが無応答状態になる場合があります。その場合、アーカイブログ退避ファイルを

取得してください。アーカイブログファイルを利用する運用のことをアーカイブログ運用といいます。

関連用語: メディアリカバリ

・アクセス禁止

データベースの状態の 1 つです。データ保全のためアプリケーションからのデータベースへのアクセ

スが禁止された状態をいいます。例えば、入出力障害やロールバック不可が発生した場合など、デー

タベースのデータの内容が保証できなくなった場合に、このアクセス禁止の状態になります。アクセ

ス禁止の範囲は、DSI またはデータベーススペースです。

・アクセスプラン

SQL 文を実行する時のデータベースアクセス手順を表現したものです。

・アプリケーション

一般には、計算機の利用者の仕事に使うプログラムを総称してアプリケーションと呼びます。本書で

は、利用者の事務処理に応じてデータベースからデータを読み出したり、データベースにデータを書

き込むプログラムをアプリケーションと呼んでいます。“応用プログラム”と呼ぶこともあります。

【い行】

・一意性制約

表または列の制約の 1 つです。列または列の組合せに対して同じ値をもつ行が、表中に複数あっては

ならないという制約です。

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・一時表

一時表は、応用プログラムの利用者に対して専用に作成される表です。複数の利用者から、それぞれ

同一の表名で利用することができます。以下のような、他の応用プログラムから独立した表として利

用する場合に便利です。

巨大なデータベースから利用者の必要なデータを抽出し、コンパクトな表を作成する場合

応用プログラムでの処理中のデータを一時的に退避する場合

プロシジャルーチンとのデータの受け渡しをする場合

・インスタンス

(1) データベース用語

一つのサーバ内に、データベース管理システムの実行環境を複数個導入する場合において、一つの

実行環境のことをインスタンスと呼びます。Symfoware では、”RDB システム”と呼びます。

(2) クラスタシステム用語:

クラスタサービスを構成する論理的な要素です。インスタンスの状態が変化することでクラスタサ

ービスが状態遷移します。

・インデックス

表のデータの検索効率を高めるためのキーデータです。インデックスは、表の列ごとに、または複数

の列を組み合わせて作成することができます。インデックスの設定はインデックス定義または格納構

造定義で行います。

・インデックスの DSI

インデックスに対して定義する DSI をいいます。

・インデックスの DSO

インデックスに対して定義する DSO をいいます。インデックスの DSO は、BTREE 構造です。

・インデックスのデータ構造

インデックスの格納構造のタイプを表します。BTREE だけあります。

・インデックス部

格納構造の構成要素の 1 つです。データ部に格納されたデータを検索するためのインデックスのデー

タを格納する部分をいいます。BTREE 構造の構成要素です。

関連用語: データ部

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【う行】

なし

【え行】

なし

【お行】

・オーバフロー部

格納構造の構成要素の 1つです。RANDOM 構造に特有のものです。プライム部のページに格納データが

収まらない場合に備えて、超過したデータを格納するためのページを用意しておきます。オーバフロ

ー部は、このような超過したデータを格納するための予備ページからなる部分をいいます。

関連用語: プライム部

・応用プログラム

一般には、計算機の利用者の仕事に使うプログラムを総称して応用プログラムと呼びます。本書では、

利用者の事務処理に応じてデータベースからデータを読み出したり、データベースにデータを書き込

むプログラムを応用プログラムと呼んでいます。アプリケーション・プログラムと呼ぶこともありま

す。

・オブジェクト

データベースを構成する資源のことです。データベースを構成するオブジェクトには、スキーマ、表、

ビュー、インデックスといったオブジェクトがあります。

【か行】

・カーソル

データ操作において、操作の対象とする行を指示する指示子のことを“カーソル”と呼びます。カー

ソルはカーソル宣言で定義します。そして、OPEN 文でカーソル使用の開始を、FETCH 文でカーソルの

移動を、CLOSE 文でカーソル使用の終了を行います。

・カーネル編集

システム内で動作するプロセスの数や、共用メモリの大きさなど、UNIX 系オペレーティングシステム

の動作環境を定義することをいいます。カーネル構成ファイル(Solaris OE の場合は/etc/system、

Linux の場合は/etc/sysctl.conf)を修正して、これらの動作環境に関する値を定義します。

・格納構造

論理構造および物理構造とともにデータベースの構造の 1つです。表の行や列として論理的に表現さ

れたデータを、データベーススペース上に格納データとして物理的に配置する構造のことです。格納

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構造は DSO および DSI で表現されます。実表に対する格納構造として、RANDOM 構造、SEQUENTIAL 構

造および OBJECT 構造があります。また、インデックスに対する格納構造として BTREE 構造および XML

構造があります。

・格納構造定義

表とデータベーススペースとの対応関係の定義を格納構造定義と呼びます。格納構造定義には、

DSO(Data Structure Organization)定義と、DSI(Data Structure Instance)定義の 2 つがあります。

・可用性

情報資産が定められた方法でいつでも利用できるようにすることです。可溶性は、正当な権限を持つ

者が、情報資産へのアクセスを継続できることの保証をしています。

・監査ログ

日常の管理者および利用者の監視や、セキュリティ上の問題が発生した場合の原因を特定するための

情報として、利用者の行った処理、管理者の行った処理、発生した異常な事象をログとして残してい

ます。このログを監査ログと呼びます。

・監査ログエレメント

監査ログ表は、複数の DSI に分割されています。この監査ログ表の DSI を監査ログエレメント(また

は略してエレメント)と呼びます。

・監査ログデータベース

監査ログ表によって構成されるデータベースです。

・監査ログ表

監査ログを格納する表のことです。監査ログ表は、通常の表と同様に SQL でアクセスすることができ

ます。

・監査ログ用ロググループ

監査ログ用ロググループとは、監査ログ専用に作成するロググループです。監査ログ用ロググループ

は、RDB システム内で 1 つ存在します。監査ログ用ロググループには、監査ログ用のログ管理ファイ

ル、テンポラリログファイルおよび監査ログデータベースがあり、監査用のログが蓄えられます。な

お、このロググループ内にユーザデータベースは作成できません。

・管理者

システムのセキュリティ管理を含めた運用および維持に責任と特別な権限をもつ人のことです。

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Symfoware および Symfoware を利用して提供するサービスを管理する人です。OS のスーパーユーザで

あり、OS やネットワークといった環境の全体を管理します。

【き行】

・機密保護

機密保護は、特定の利用者に権限を与えることによって、データベースの機密を保護します。機密保

護機能には、コマンドや各種ファイルに対する機密保護とデータベースアクセスに対する機密保護が

あります。

・行識別子

データベース中の任意の表の行を一意に識別します。利用者は単一行 SELECT 文または FETCH 文によ

って取り出した行識別子を使用して、任意の行を操作することができます。

・共用ディスク

共用ディスク装置の使用形態の 1つで、それぞれのノードのアプリケーションの責任により、同時に

アクセス可能な形態です。同時アクセス用共用ディスクとも言います。

・共用ディスク装置

複数のノード間に接続されているディスク装置です。運用方法により、共用ディスクと切替ディスク

があります。

・共用バッファ

データベースのアクセス用のバッファです。共用バッファプールと呼ぶ場合もあります。共用バッフ

ァは、複数のアプリケーションでデータを共用できるため、アプリケーション間で共通してアクセス

するデータの入出力回数を減少させることができます。

・共用バッファ識別子

個々の共用バッファプールを識別するための名前のことです。

・共用バッファの割当て

表やインデックスの分割した単位に共用バッファを割り当てて、アプリケーション間で共通してアク

セスするデータの入出力回数を減少させることができます。

・共用バッファプール

データベースのアクセス用のバッファです。共用バッファと呼ぶ場合もあります。共用バッファプー

ルは、複数のアプリケーションでデータを共用できるため、アプリケーション間で共通してアクセス

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するデータの入出力回数を減少させることができます。

・共用メモリ

プロセス間で相互に参照が可能なメモリ領域をいいます。Symfoware Server のプロセスとアプリケー

ションや RDB コマンドの間での情報交換を行うために使用しています。

関連用語: 共用バッファ、ローカルメモリ

【く行】

・クラスタキー

データを格納するページを決めるキーとなる列の組のことです。クラスタキーの値が等しいデータは、

同一のバケットまたはオーバフロー部のバケットに格納します。クラスタキーは、表の DSO 定義の

CLUSTER オプションで指定します。省略すると、対応する表の主キーがクラスタキーとなります。

・クラスタシステム

複数の相互に独立したコンピュータシステムが、あたかも 1つのシステムであるかのように協調作業

を行うシステムのことです。

【け行】

なし

【こ行】

・コード系

文字を表現するための文字コードの規約です。EUC、シフト JIS、UNICODE などがあります。

・異なるキー値数

最適化情報の 1つです。データベースの格納データのキー値の内で、互いに異なっている値の数をい

います。例えば、データベースの格納データのキー値がすべて異なっている場合は、異なるキー値数

は格納データ数に一致します。逆に、すべての格納データのキー値が同じである場合には、異なるキ

ー値数は 1です。

・コネクション

クライアントとサーバとの間を結んだ接続関係のことです。アプリケーションからCONNECT文により、

サーバとのコネクションを接続します。また、DISCONNECT 文により、サーバとのコネクションを切断

します。

・コミット

処理中のトランザクションのデータ操作の有効化をコミットと呼びます。トランザクションの中での

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データ操作が実際にデータベースに反映されます。コミットは、アプリケーションが意図的に COMMIT

文を発行することで制御します。

関連用語: ロールバック

【さ行】

・最適化情報

Symfoware では、 適化処理のための基礎情報を 適化情報と呼びます。 適化情報には、実表のデ

ータ量(行数)、インデックスの階層数、および異なるキー値の数などがあります。Symfoware は、SQL

文や 適化情報を総合的に評価して、 も効率のよいデータ操作の処理手順を決めます。なお、 適

化情報は、RDB コマンドで収集します。

・最適化処理

SQL 文の指令と結びつく表を調べて、探索条件に見合った も効率のよい処理手順を決めます。これ

を 適化処理と呼びます。 適化処理はオプティマイザと呼ぶ場合もあります。

【し行】

・自己調整

データベース上のレコードを 適な状態で保持するために、Symfoware Server ではデータベース上に

できるだけ断片化が発生しないようにレコードを格納する際に可能な範囲で空き領域の管理を行っ

ています。これを自己調整といいます。

・システム表

システム表は、Symfoware Server の利用者が定義したデータベースやスキーマなどの定義情報を管理

する表です。RDB ディクショナリと呼ぶこともあります。

・システムロググループ

スケーラブルログ運用を行っている場合に作成するロググループの 1つです。システムロググループ

は、RDB システム内に 1 つ存在します。システムロググループには、RDB ディクショナリやユーザロ

ググループに属していないデータベーススペースに対するログが蓄えられます。

・シフト JIS

JIS コードをもとに漢字を 2 バイトで表現するコード系で、第 1 バイトで英数字、半角カナ、漢字を

区別できます。パソコンでの利用で発展し、現在は UNIX でもサポートされている。

・障害情報

データベースにどのような障害が発生しているかを知るための情報です。例えば、アクセス禁止状態

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になっている資源、およびアクセス禁止状態になった原因などの情報が含まれます。

【す行】

・スキーマ

データベースを構成する要素で、表やビュー表等で構成されます。一つのデータベースに複数のスキ

ーマが含まれることもあります。

・スケーラビリティ

コンピュータシステムの持つ拡張性のことです。システムの利用者の負荷の増大に応じて、柔軟に性

能や機能を向上させることを意味します。また、同じソフトウェアで小規模なシステムから大規模な

システムまで、同じように構築できます。

・スケーラブルディレクトリ

スケーラブルログ環境で、ユーザロググループごとにそのロググループが使用する資源を管理する

RDB ディレクトリファイルを作成する機能です。このとき作成する RDB ディレクトリファイルをユー

ザロググループ用の RDB ディレクトリファイルと呼びます。

・スケーラブルログ

RDB システム内でログ環境を複数に分割定義する機能をスケーラブルログと呼びます。

リカバリのためのログを収集する環境を業務ごとに複数定義でき、業務ごとの目的に応じたリカバリ

運用ができます。これにより、ログ取得時間およびデータベースの復旧時間が短縮され、スケーラブ

ルな性能が保証されます。

・スケーラブルログ運用

RDB システム内でログ環境を複数に分割定義して運用する方法です。

・スコープ

データ操作の SQL 文より表をアクセスする場合、あらかじめデータ操作の範囲を限定しておいてその

範囲内でアクセスすることができます。このように限定したデータ操作の範囲を“スコープ”と呼び

ます。スコープ機能は、表をアクセスする利用者にスコープを適用、解除することにより、利用者ご

とにデータ操作の範囲を限定することを可能とします。

・スタンバイ機能

フェイルオーバを実現する機能の 1つで、運用システムのダウン後、待機システムで Symfoware を起

動する方式です。一般的に言うウォームスタンバイに相当します。

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【せ行】

・性能分析情報

Symfoware Server は、利用者が、データベースの利用状況を把握し、各種のシステム資源のオーバ・

ワークや無駄を改善するための基礎データを収集しています。これを性能分析情報と呼びます。性能

分析情報には、大きく分けて Symfoware Server の情報と、アプリケーションに関する情報の 2 つが

あります。

・セキュリティ運用

ユーザの大事な資産である情報を、不当に参照されたり改ざんされたりといったセキュリティ脅威に

よる被害から守り、情報処理サービスへの不当な妨害を阻止するための運用です。

・セキュリティパラメタ

セキュリティシステムにおいて、Symfoware のアクセスを制約する各種パラメタのことです。

・絶対パス名

対象のファイルやディレクトリを、ルートディレクトリからのパスで完全に指定した形式です。

【そ行】

・ソート作業域

Symfoware Server が使用する磁気ディスク上の作業域のことです。Symfoware Server は、データ操

作中に中間結果の保存が必要になると、作業用テーブルにデータを保存します。また、データのソー

ト処理が必要な場合は、作業用ソート領域を使用します。作業用テーブルや作業用ソート領域には、

一定量までは仮想記憶を使用しますが、一定量を超えると、磁気ディスク上の領域を使用します。こ

の領域をソート作業域と呼びます。

【た行】

・退避データ

データベースの復旧(リカバリ)に備えて前もって外部ファイルに取得したデータベースのデータの

ことです。退避データは、OS のバックアップ機能または rdbdmp コマンドや rdbdmpdic コマンドを実

行することで取得します。

関連用語: バックアップ

・ダウンリカバリ

データベースの復旧(リカバリ)の 1つです。システムダウンが発生したとき、処理途中のトランザク

ションによりデータベースのデータが不整合になる場合があります。ダウンリカバリは、

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Symfoware/RDB の再起動時に、このような不整合を解消する機能です。

【ち行】

・注釈

スキーマ、表、ビュー表、列の定義の注釈のことです。

【つ行】

・通信バッファ

SymfowareのプロセスとアプリケーションやRDBコマンドの間での情報交換を行うためのメモリです。

【て行】

・データのアンロード

データベースのデータ処理の 1つです。データベーススペース中の格納データを、指定された形式に

沿って、外部のファイルに書き出すことです。rdbunl コマンドで行います。

・データのロード

データベースのデータ処理の 1つです。外部のファイル中のデータを、指定された形式に沿って、デ

ータベーススペース中に格納することです。rdbsloader コマンドで行います。

・データ部

格納構造の構成要素の 1 つです。表のデータ(SEQUENTIAL 構造または OBJECT 構造)またはインデック

スのキーと表のクラスタキーの組からなるデータ(BTREE 構造)に対応する格納データを収めている部

分です。

関連用語: インデックス部

・データベース

サーバシステム上でデータベース名によって識別される環境のことです。

・データベーススペース

実表やインデックスを格納する領域を“データベーススペース”と呼びます。データベーススペース

の作成は、Symfoware Server の物理構造定義で行います。

・データベースの創成

データベース定義直後の空の実表に、初期データを格納することをデータベースの創成と呼びます。

RDB コマンドを使用します。

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・データベースの退避(バックアップ)

データベースのリカバリに備えて、データベースを別のディスクや磁気テープなどに退避することで

す。データベースの退避には、OS のバックアップ機能または rdbdmp コマンドを使用します。

関連用語: 退避データ

・データベースの復旧(リカバリ)

データ操作中の不慮のシステムダウン、応用プログラムのアボート、およびデータベースを格納した

ディスクにトラブルが発生した場合に、これらのトラブルが発生する前の状態にデータベースを戻す

ことです。

・ディスク障害

データベースの障害の1つです。データベーススペースが存在するディスクが障害となった場合です。

この場合、障害が発生したディスク上のデータベーススペース、および DSI はアクセス禁止となりま

す。

関連用語: アクセス禁止

・デッドロック

複数のトランザクションがデータベースを共用して使用する場合に発生する、停止状態の一種です。

複数のトランザクション間で資源に対する待ち関係のループが発生し、どのトランザクションもほか

のトランザクションの資源解除を待つ状態となり、全体としてループ内のすべてのトランザクション

が停止状態になることをいいます。

関連用語: トランザクション、排他制御

・テンポラリログファイル

データ操作中の不慮のシステムダウン、アプリケーションのアボートが発生した場合は、データベー

スを正しい状態に復旧する必要があります。そのためのログデータが格納されるファイルをテンポラ

リログファイルと呼びます。

【と行】

・動作環境ファイル

動作環境ファイルは、アプリケーションの実行時の動作環境を規定するためのファイルです。動作環

境ファイルには、クライアント用の動作環境ファイル、サーバ用の動作環境ファイル、およびシステ

ム用の動作環境ファイルがあります。クライアント用の動作環境ファイルは、アプリケーションごと

に動作環境をチューニングする場合に利用します。サーバ用の動作環境ファイルは、アプリケーショ

ンの動作環境をコネクションごとにチューニングする場合に利用します。システム用の動作環境ファ

イルは、システム全体のアプリケーションの動作環境をチューニングする場合に利用します。

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・トランザクション

データベースのアクセスにおいては逐次的にデータベースを更新したり、いくつかの SQL 文をまとめ

てからデータベースを更新したりすることが可能です。そのために、一連のデータ操作の途中で不慮

のシステムダウンなどが発生すると、処理全体を有効にするか、無効にして再度やり直しができるよ

うにデータベースを復旧する必要があります。このように、一連のデータ操作の一貫性を保証する単

位をトランザクションと呼びます。

【な行】

・ナル(NULL)

表中の行について、ある列のデータの値が未定義である状態をナルと呼びます。

【に行】

・入出力障害

データベースの障害の 1つです。共用バッファとディスク間でデータを転送する処理においてエラー

が発生した場合、入出力障害の扱いになります。

【ぬ行】

なし

【ね行】

なし。

【の行】

・ノード

クラスタシステムを構築する 1つのサーバです。

【は行】

・排他制御

複数の利用者がデータベースを利用する場合に、ある利用者がデータベースを更新している間、他の

利用者が更新中のデータを参照したり、または更新中のデータを更新してデータ矛盾を発生させない

ようにする制御です。一般にロック機能とも呼びます。

・バイナリデータ

文字列だけで構成されたテキストデータとは異なり、コンピュータで実際に使用するそのままの形式

(2 進形式)で記録したデータのことです。具体的には、イメージデータなどがあり、テキストエデ

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ィタなどで内容を確認することはできません。

・バケット

RANDOM 構造に特有の構造です。RANDOM 構造では、データのキーとなる列の組の値から、ハッシュ関

数によりそのデータを格納するページの集まりを特定します。このページの集まりのことを“バケッ

ト”と呼びます。

関連用語: RANDOM 構造

・バックアップ

データベースの保全のため、データベースから外部ファイルに退避データを取得することをいいます。

関連用語: 退避データ、データベースの退避、リストア

・ハッシュ関数

RANDOM 構造に特有のものです。データのキーとなる列の組の値から、そのデータを格納するページの

集まりを特定するために使用する関数のことをいいます。

関連用語: RANDOM 構造

【ひ行】

・ビュー表

ビュー定義で定義するデータ操作のための仮想的な表を“ビュー表”と呼びます。実表の一部分をビ

ュー表として定義してデータ操作を容易にしたり、操作できる範囲を限定するために使用します。

・表

リレーショナルデータベースでは、データを行と列からなる二次元の表で表現しています。表には、

実表とビュー表の 2種類があります。

・表の DSI

表に対して定義する DSI をいいます。

・表の DSO

表に対して定義する DSO をいいます。表の DSO には、SEQUENTIAL、RANDOM、OBJECT の各構造がありま

す。

・表の制約

表に対する制約で、一意性制約(UNIQUE、PRIMARY KEY)があります。

関連用語: 一意性制約

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・表の分割運用

Symfoware Server は、大容量なデータベースのアクセスの高速化、および運用面での実用性の確保を

目的に、論理的に 1つの実表を物理的に複数のグループに分割することを可能にしています。これを

表の分割運用と呼びます。例えば、全支店の売上表を支店別に分割することができます。アプリケー

ションは、分割運用を適用しても特別な配慮を行う必要はありません。さらに、分割した単位に、独

立に、かつ並行にデータベースのチューニング作業やデータベースの退避運用を行うことが可能とな

ります。

【ぶ行】

・フェイルオーバ

運用システムと待機システムでシステムを 2重化し、システムのダウン時に待機システムに業務を引

き継ぐ処理です。Symfoware のフェイルオーバには、作業を引き継ぐサーバの状態(可用性のレベル)

により、ホットスタンバイ機能とスタンバイ機能があります。

・フェイルオーバ運用

フェイルオーバを実現するための運用をフェイルオーバ運用とよびます。1 つの業務処理に関して、

異なったノード上に運用と待機を用意しておくことにより、ノードの故障などが発生したときに、ほ

かのノードで業務を引き継ぎます。

・物理構造

論理構造および格納構造とともにデータベースの構造の 1つです。磁気ディスクに配置するデータベ

ーススペースのことを物理構造と呼びます。データベーススペースは、固定の長さのブロックの集合

体です。

関連用語: 格納構造、論理構造

・物理構造定義

Symfoware Server のデータベース定義の要素です。データベーススペースの作成のための定義を物理

構造定義と呼びます。

・プライマリキー

表の中の行を一意に特定できる列または列の組のうち代表となるものを“プライマリキー”と呼びま

す。表定義ので指定します。“主キー”とも呼びます。

・プライム部

格納構造の構成要素の1つです。RANDOM構造に特有のものです。表のデータに対応する格納データは、

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初はこの部分のページ(バケット)から収められます。

関連用語: オーバフロー部

・プラットフォーム

アプリケーションソフトを動作させる際の基盤となる OS の種類や環境、設定などのことです。

Windows(R)や UNIX、MacOS は、それぞれ異なるプラットフォームです。また、OS にとっては、自らを

動作させる基盤となるPC/AT互換機、Macintoshなどのハードウェアの種類がプラットフォームです。

・プレオープン

待機ノードで切替え前にデータベースをオープンしておくことをプレオープンといいます。

・分割格納

1 つの表を、複数の DSI に分けて格納する運用形態です。

・分割キー

表の分割運用を適用する場合、分割した単位にデータを振り分けて配置する場合のキーを分割キーと

呼びます。表の特定の列(複数の列も可)に相当します。

関連用語: 分割条件

・分割条件

表の分割運用を適用する場合、分割した単位にデータを振り分けるための規則を分割条件と呼びます。

分割条件は、分割キーを表す列名リストと、“?"を指定した仮値リストで指定します。分割条件は、

表の DSO 定義で指定します。

関連用語: 分割キー

【へ行】

・ページ

データベースに対する入出力の 小単位のことをいいます。このページの大きさは、ページ内に格納

する行数などを考慮して決定します。

・ページスプリット

B-木構造に特有な自己調整機能です。あるページの格納データの数が一定値を超えた場合、別のペー

ジ(空きページの場合もある)との間で格納データの再配置を行う機能です。これにより、ページ内の

格納データの量を平均化し、処理効率のバランスを維持します。

関連用語: B-木構造

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・ページ長

ページの大きさを“ページ長”と呼びます。

【ほ行】

・ポート番号

ネットワーク上の、サーバとクライアントの対応関係を表す番号です。

・ホットスタンバイ機能

フェイルオーバを実現する機能の 1つで、あらかじめ待機システムで Symfoware を起動させた状態で

待機させる方式です。スタンバイ機能に比べて、システムダウン後の再起動時間がないため、格段に

可用性が向上します。

・ホットスタンバイシステム

本体処理装置の二重化構成をとり、それぞれ運用システムと待機システムに分けます。通常、業務処

理は運用システムで実行します。運用システムが不慮の停止事態が発生した場合に、待機システムに

切り替えて業務処理を継続します。このような高信頼化システムをホットスタンバイシステムと呼び

ます。

【ま行】

・マルチ RDB

1 つのシステム上で別々の RDB ディクショナリを持つ複数の Symfoware/RDB を起動することです。マ

ルチ RDB では、各々の Symfoware/RDB を独立して動作させることができます。また、ある応用プログ

ラム(アプリケーション)が複数のSymfoware/RDBの環境に結合してデータアクセスすることができま

す。

・マルチデータベーススペース

1 つの実表やインデックスの DSI(Data Structure Instance)を、複数のデータベーススペースに割り

付けることをマルチデータベーススペースと呼びます。1 つのディスクの絶対容量を超える大容量の

DSI に対応することができます。

【み行】

なし

【む行】

なし

【め行】

・メディアリカバリ

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データベースを格納したディスクにトラブルが発生した場合、トラブルが発生する前の状態にデータ

ベースを復旧します。これをメディアリカバリと呼びます。

【も行】

なし

【や行】

なし

【ゆ行】

・ユーザデータベース用の RDB ディレクトリファイル

利用者が作成したデータベースをアクセスするための基本情報や各種の運用情報を記録するファイ

ルです。基本情報は、rdbddlex コマンドによるデータベース登録時に記録されます。運用情報は、RDB

コマンドによる利用規定やアクセス禁止情報の設定時などに記録されます。ユーザデータベース用の

RDB ディレクトリファイルは、RDB 構成パラメタファイルの RDBDIRSPACE1 に指定したパス名に

rdbcrdic コマンドを使用して作成します。

・ユーザロググループ

スケーラブルログ運用を行っている場合に作成するロググループの1つです。ユーザロググループは、

RDB システム内で複数存在するロググループです。ユーザロググループは、追加定義することができ、

大 99 個作成できます。ユーザロググループには、そのグループに属しているデータベーススペー

スに対するログが蓄えられます。

・ユーザロググループ用の RDB ディレクトリファイル

ユーザロググループを使用するデータベースをアクセスするための情報を保持するためのファイル

です。スケーラブルディレクトリ機能を使用する場合に必要となるファイルです。ユーザロググルー

プ用の RDB ディレクトリファイルは、rdbscldir コマンドで作成します。

・ユニークキー

表の中の行を一意に特定できる列または列の組のうちプライマリキー以外を“ユニークキー”と呼び

ます。表定義で指定します。

【よ行】

なし

【ら行】

なし

【り行】

・リカバリ

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データ操作中の不慮のシステムダウン、アプリケーションのアボート、およびデータベースを格納し

たディスクボリュームにトラブルが発生した場合に、これらのトラブルが発生する前の状態にデータ

ベースを戻すことです。

・リスト(LIST)

一般のプログラミング言語でいう配列と同様に、複数の単値やリストを保持するデータです。要素は、

番号またはキーと呼ぶ名前で参照できます。

・リストア

退避データを外部ファイルからデータベースに格納することをいいます。データベースの復旧の 1つ

の手段として使用されます。

関連用語: 退避データ、データベースの復旧、バックアップ

・利用者

Symfoware にアクセスし、サービスを利用する人です。管理者によってデータベースへのアクセスを

許された人です。利用者には、OS にもログインできる利用者と、OS は利用できず Symfoware のみ利

用できるデータベースアクセス専用の利用者があります。後者をデータベース専用利用者と呼びます。

【る行】

なし

【れ行】

・列の制約

列の制約には、NOT NULL 制約(NOT NULL)、および一意性制約(UNIQUE、PRIMARY KEY)があります。

関連用語: 一意性制約、NOT NULL 制約

・列の属性

列のデータ型、列の制約を列の属性と呼びます。

【ろ行】

・ローカルメモリ

1 つのプロセスのみで参照が可能なメモリ領域をいいます。

関連用語: 共用メモリ

・ローデバイス

UNIX 系のファイルシステムとは関係なくデータ操作することのできるディスク領域をローデバイス

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と呼びます。ローデバイスは、UNIX 系のユーティリティを使用して作成するキャラクタ型の特殊デバ

イスです。Solaris OE の場合は、通常、/dev/rdsk/の下に作成されるノード名で表されます。Linux

の場合は、通常、/dev/raw/の下に作成されるノード名で表されます。

・ロードシェア

クラスタシステム上で、複数のサーバに分散配置したリレーショナルデータベースを並列に処理する

ことで、スケーラビリティなシステム運用を実現する機能です。

・ロールバック

処理中のトランザクションのデータ操作の無効化を“ロールバック”と呼びます。ロールバックには、

データ操作の SQL文単位のロールバックと、トランザクション単位のロールバックの 2種類あります。

代表的なものでは、前者には、データ操作の例外状態の発生、後者には、アプリケーションが意図し

た ROLLBACK 文の発行があります。

関連用語: コミット

・ログインデックス域

テンポラリログファイルの共通部のことです。テンポラリログファイルの作成時に、パス名を指定し

てログインデックス域を作成します。テンポラリログファイルの作成時には、AI ログ域および BI ロ

グ域も作成します。ログインデックス域と同じファイルまたはローデバイスに AI ログ域や BI ログ域

を作成することもできます。

関連用語: AI ログ域、BI ログ域

・ログ管理ファイル

テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルの管理情報を持つファイルです。ログ管理フ

ァイルは、インストール時に作成され、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルの作

成および変更時に、ログファイル情報が書き込まれます。

関連用語: アーカイブログファイル、テンポラリログファイル

・ロググループ

ログ環境の分割単位をロググループと呼び、各ロググループは、ログ管理ファイル、テンポラリログ

ファイル、アーカイブログファイルから構成されます。なお、ロググループには、デフォルトで存在

する RDB システム内で 1 つのシステムロググループと、追加定義する複数のユーザロググループの 2

種類があります。

・ロググループ管理ファイル

ロググループの管理情報を持つファイルです。ロググループ管理ファイルは、rdblog コマンドの Mオ

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プションで作成します。

・ログデータ

データベースの更新の記録をログまたはログデータと呼びます。データベースの復旧に使用します。

ログデータには、ロールバックのための更新前ログデータ(BI ログデータ)と、メディアリカバリのた

めの更新後ログデータ(AI ログデータ)があります。

・ログ入出力バッファ

テンポラリログファイルにログを書き出すために使用するバッファをいいます。BI ログバッファと

AI ログバッファがあります。

関連用語: AI ログバッファ、BI ログバッファ

・論理構造

格納構造および物理構造とともにデータベースの構造の 1つです。スキーマ、表および列の構成、列

のデータ型などのデータ構造を論理構造と呼びます。また、一意性制約などの制約、権限、プロシジ

ャルーチンおよびトリガも論理構造の要素の 1つです。

・論理構造定義

Symfoware Server のデータベース定義の要素です。スキーマ定義のことを“論理構造定義”と呼びま

す。表、ビュー表の定義が論理構造定義にあたります。

【わ行】

なし

【を行】

なし

【ん行】

なし

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【A】

・Advanced Backup Controller

Symfoware Server Advanced Backup Controller の機能です。PRIMECLUSTER GDS または

SafeDISK などのディスク管理製品または ETERNUS などのディスクアレイ装置を利用して、ミラ

ー化したディスクをバックアップとして利用することにより、大規模データベースに対し、短時間で

かつ業務に影響を及ぼすことなく、高速にバックアップデータを作成する機能のことです。

・AI ログ域

AI ログデータを書き出すためのテンポラリログファイルの領域です。テンポラリログファイルの作成

時に AI ログ域のファイルまたはローデバイスのパス名を指定して、AI ログ域を作成します。ログイ

ンデックス域とおなじファイルまたはローデバイスに配置することができます。

関連用語: ログインデックス域、AI ログデータ、AI ログバッファ、BI ログ域

・AI ログデータ

データベースを更新後に復旧するためのログデータです。更新後ログデータと呼ぶこともあります。

ダウンリカバリやメディアリカバリで使用します。

関連用語: ダウンリカバリ、メディアリカバリ、ログデータ、AI ログ域、AI ログバッファ、BI ログ

データ

・AI ログバッファ

AI ログデータを AI ログ域に書き出すために使用するバッファをいいます。

関連用語: ログ入出力バッファ、AI ログ域、AI ログデータ

【B】

・BI ログ域

BI ログデータを書き出すためのテンポラリログファイルの領域です。テンポラリログファイルの作成

時に BI ログ域のファイルまたはローデバイスのパス名を指定して、BI ログ域を作成します。ログイ

ンデックス域とおなじファイルまたはローデバイスに配置することができます。

関連用語: ログインデックス域、AI ログ域、BI ログデータ、BI ログバッファ

・BI ログデータ

データベースを更新前に戻すためのログデータです。更新前ログデータと呼ぶこともあります。

ROLLBACK 文の実行、アプリケーションの異常終了およびダウンリカバリで使用します。

関連用語: ダウンリカバリ、ログデータ、AI ログデータ、BI ログ域、BI ログバッファ

・BI ログバッファ

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BI ログデータを BI ログ域に書き出すために使用するバッファをいいます。

関連用語: ログ入出力バッファ、BI ログ域、BI ログデータ

・BTREE 構造

インデックスに対する格納構造です。インデックス部とデータ部から構成されます。インデックス部

は、インデックスのキーとなる列の組と実表データとの対応情報の値を持ち、データ部のページを管

理します。データ部は、インデックスのキーとなる列の組と実表データとの対応情報の値からなるデ

ータを持ちます。

関連用語: インデックス部、格納構造、データ部、B-木構造

・B-木構造

探索条件に一致した実表のデータを迅速に見つけるための索引手法の1つです。Symfoware Serverは、

効率のよいデータの索引手法として、データの格納位置を根(ルート)、中間、および枝(リーフ)の形

式で記録し、高速に探索条件に一致したデータを見つけ出せるようにしています。この形式の索引を

B-木構造と呼びます。Symfoware Server は、インデックスについて、この構造を採用しています。

関連用語: ハッシュ構造

【C】

・Connection Manager

アプリケーションサーバからデータベースサーバへのコネクションの自動管理を行う機能です。高処

理能力、高信頼化を確実なものとして、性能スケーラブルなシステムの構築を可能とします。

【D】

・DSI(Data Structure Instance)

表(実表)に対してその格納構造を表現するものです。DSI では、DSO で表現する情報に加えてデータ

ベーススペースとの対応関係も表現します。DSO と DSI との関係は、1 対 1の場合と、1対 nの場合が

あります。1対 nの場合とは、表の分割運用を適用した場合だけ発生します。

・DSI の初期化

定義された DSI を初期化することです。初期化すると DSI の内部のデータはなくなります。

・DSI のメモリ常駐

特定の DSI やインデックスをメモリに展開し、アクセス性能を向上することができる機能です。

・DSO(Data Structure Organization)

表(実表)に対してその格納構造を表現するものです。DSO には表の DSO とインデックスの DSO があり

ます。

関連用語: 格納構造、DSI

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【E】

・ETERNUS

富士通が提供するアレイディスク装置です。Advanced Backup Controller では、ETERNUS のアドバン

スド・コピー機能を利用することで高速なバックアップを実現しています。

・EUC:Extended UNIX Code

UNIX のコードを拡張し、国際標準化された日本語を含むマルチバイトの文字コード系です。

・EUC コード

UNIX システムの標準文字コード体系です。拡張漢字および利用者定義文字は、3バイトで表現されま

す。その他の日本語文字は、2バイトで表現されます。

【F】

なし

【G】

・GDS(Global Disk Services)

ディスク装置に格納されたデータの可用性と運用管理性を向上させるためのボリューム管理機能を

提供するサービスです。

【H】

・HTTP

「Hyper Text Transfer Protocol」の略称で、Web のクライアントがサーバと通信を行うためのプロ

トコルの 1つです。Web システムで文書や画像データを転送するためによく用いられます。

【I】

なし

【J】

なし

【K】

なし

【L】

なし

【M】

なし

【N】

・NOT NULL 制約

表中の列の制約の 1つです。列の値がナルとなる行が表中にあってはならないという制約です。

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・NOT UNIQUE

表の DSO が RANDOM 構造の場合に、クラスタキーの値で行が一意とならないような属性を表します。

・NULL 述語

SQL 文の探索条件の指定において、列の値がナル値かどうかで操作対象行を特定する指定です。“A IS

NULL”の述語です。

関連用語: 述語

【O】

・OBJECT 構造

Symfoware Server のデータベースの実表の格納構造の 1 つです。画像や音声などのマルチメディアデ

ータを扱う実表に適用できる格納構造です。

関連用語: RANDOM 構造、SEQUENTIAL 構造

【P】

・PRIMECLUSTER

富士通(株)が提供するソフトウェアの名称です。クラスタ構築のためのソフトウェアです。

【Q】

なし

【R】

・RANDOM 構造

Symfoware Server のデータベースの実表の格納構造の 1 つです。データの格納方式にハッシュ関数の

索引を採用した格納構造を RANDOM 構造と呼びます。

関連用語: SEQUENTIAL 構造、OBJECT 構造

・rdbexecsql コマンド

SQL 文を対話的に操作でき、データベースの性能チューニングを支援する RDB コマンドです。

・rdbfmt

データベースの DSI の初期化を行う Symfoware Server のコマンドです。

・rdbsloader

データベースの DSI のデータを作成する Symfoware Server のコマンドです。

・RDB 構成パラメタ

RDB ディレクトリファイルの配置先など、Symfoware/RDB の動作環境を定義する情報のことをいいま

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す。Symfoware/RDB では、これらの定義情報を RDB 構成パラメタファイルと呼ぶファイルに記述して

おきます。Symfoware/RDB の起動時に、この RDB パラメタファイルの記述内容に従って、動作環境の

設定が行われます。

・RDB 構成パラメタファイル

RDB 構成パラメタが格納されるファイルを、RDB 構成パラメタファイルと呼びます。RDB 構成パラメタ

には、RDB ディレクトリファイルの配置先などの Symfoware/RDB の動作環境が定義されています。

関連用語: RDB 構成パラメタ

・RDB システム名

RDB の動作環境を区別するために付ける名前です。

関連用語: インスタンス

・RDB ディクショナリ

利用者のデータベースの定義情報を格納したファイルを、RDB ディクショナリと呼びます。RDB ディ

クショナリは、利用者が定義するのと同様に表で実現されています。この表をシステム表と呼びます。

・RDB ディクショナリ用の RDB ディレクトリファイル

RDB ディクショナリをアクセスするための基本情報や各種の運用情報を記録するファイルです。基本

情報は、rdbcrdic コマンドによる RDB ディクショナリ作成時に記録されます。運用情報は、RDB コマ

ンドによる利用規定やアクセス禁止情報の設定時などに記録されます。RDB ディクショナリ用の RDB

ディレクトリファイルは、RDB 構成パラメタファイルの RDBDIRSPACE2 に指定したパス名に rdbcrdic

コマンドを使用して作成します。

・RDB ディレクトリファイル

データベースをアクセスするための基本情報や、各種の運用情報を記録するファイルを、RDB ディレ

クトリファイルと呼びます。運用情報には、例えば、RDB コマンドを利用して設定したアクセス禁止

状態や、データベースの退避データを作成するときに設定したデータ更新の抑止状態などがあります。

RDB ディレクトリファイルには、ユーザデータベース用の RDB ディレクトリファイル、RDB ディクシ

ョナリ用の RDB ディレクトリファイルおよびユーザロググループ用の RDB ディレクトリファイルの 3

種類があります。

【S】

・SafeCLUSTER

富士通(株)が提供するソフトウェアの名称です。クラスタ構築のためのソフトウェアです。

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・SEQUENTIAL 構造

Symfoware Server のデータベースの実表の格納構造の 1 つです。履歴ジャーナルのようにデータの発

生順に単純に行(レコード)を追加するような実表に適用できる格納構造です。ディスクボリュームの

省スペース化が図れます。

関連用語: RANDOM 構造、OBJECT 構造

【T】

・TCP/IP

インターネットやイントラネットで標準的に使われるプロトコルです。米国防総省が、核攻撃で部分

的に破壊されても全体が停止することのないコンピュータネットワークを開発する過程で生まれま

した。UNIX に標準で実装されたため急速に普及し、現在世界で最も普及しています。OSI 参照モデル

では IP が第 3 層、TCP が第 4 層にあたり、HTTP や FTP などの基盤となるプロトコルです。

【U】

・UNICODE

世界の各国語文字を統一的に扱うことができる、マルチバイトの文字コード系です。アプリケーショ

ン中の定数やホスト変数へ入出力するデータなど、データベースに格納するデータに対して指定でき

ます。

・URL

「Uniform Resource Locator」の略称で、インターネット上に存在する各種資源(文書、画像など)

を特定するために使用するアドレスのようなものです。これは転送(取得)方法、情報を持っている

ホスト(サーバ)名、そのホスト内での場所などからなります。URL を利用することで、インターネ

ット上の膨大な情報の中から、自分の必要とする情報を入手することができます。

・UTF-16

1 文字は 2 バイトまたは 4 バイトの可変長で表現されます。バイナリ数値の内部形式には以下の 2 種

類があります。

リトルエンディアン

ビックエンディアン

・UTF-8 コード

英数字および制御文字は 1 バイトで表現されます。各国語文字は、1文字が 2~6バイトとして制御さ

れます。

【V】

なし

【W】

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なし

【X】

なし

【Y】

なし

【Z】

なし

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付録 2.模擬問題

Symfoware Certified Professional

模擬問題

試験時間 :75 分

合格ライン:正答率 80%以上

問1. アプリケーションごとに動作環境をチューニングする場合に利用する動作環境ファイルはどれで

すか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. システム用動作環境ファイル

2. リモート用動作環境ファイル

3. サーバ用動作環境ファイル

4. クライアント用動作環境ファイル

問2. テンポラリログファイルを作成するコマンドはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. rdbtemp コマンド

2. rdbtmplog コマンド

3. rdblog コマンド

4. rdbmakelog コマンド

問3. データベースの論理構造に関する情報(表名、列名、列のデータ型など)が格納されているものは

どれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. RDB ディクショナリ

2. 監査ログデータベース

3. 論理構造定義ファイル

4. RDB ディレクトリファイル

問4. Symfoware のプロセス内で使用されるメモリは、何という名前ですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 共用メモリ

2. 通信バッファ

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3. ローカルメモリ

4. インプロセスメモリ

問5. 表を複数の運用単位に分割して運用する(パーティショニング)ための構造はどれですか。解答群

から選んでください。

【解答群】

1. 格納構造

2. パーティション分割構造

3. 物理構造

4. 分割運用構造

問6. スキーマについて、誤っている説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. CREATE SCHEMA 文で定義する。

2. スキーマ名により管理される。

3. 1 つのデータベースに対して複数個作成することができる。

4. スキーマは、データベース名を修飾する名前として使用する。

問7. インデックスの説明について、正しい説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. データの追加が多い場合は、出来るだけ全ての列にインデックスを作成する。

2. インデックスが必要以上に多いとデータの追加や更新にともない、インデックスの更新処理性能に影

響をおよぼすようになる。

3. インデックスはデータ独立性のためにあり、処理効率には影響しない。

4. インデックスは、検索する条件の指定がなく、表を全件検索する場合の並列処理効率に効果を発揮す

る。

問8. ビュー表の説明で、正しいものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. ビュー表を作成したとき、元の表から初期データが複写され、以降元の表が更新されると更新デー

タがビュー表に反映される。

2. ビュー表を作成しておいても、データ検索速度は速くならない。

3. ビュー表は、CREATE OR REPLACE VIEW 文で定義する。

4. どのようなビュー表でも、更新はできない。

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問9. 格納構造に含まれるものとして、誤っているものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. データベースのデータを収容するローデバイス名あるいはファイル名の情報

2. 表を複数の運用単位に分割して運用するための構造

3. 表のデータを格納するための記憶構造

4. インデックスの定義および記憶構造

問10. 表の格納構造でかつバイナリデータ(BLOB 型)が格納できる格納構造の組合せで正しいものはどれ

ですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. SEQUENTIAL 構造と RANDOM 構造

2. RANDOM 構造と OBJECT 構造

3. SEQUENTIAL 構造と OBJECT 構造

4. BTREE 構造と LINK 構造

問11. Symfoware の動作環境で、正しい説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 動作環境には 18 バイト未満の先頭が英字の英数字の名前を付けることができる。

2. 動作環境には 8 バイト以下の先頭が英字の英数字の名前を付けることができる。

3. 動作環境には 6 バイト以下の任意の英数字の名前を付けることができる。

4. 動作環境には 16 バイト未満の任意の英数字の名前を付けることができる

問12. メディア障害時のデータベースの復旧の観点から、アーカイブログファイルと同じ論理ボリューム

にはデータベースを配置しないのが原則であるが、配置しても矛盾は発生しないものもあります。

配置可能なものとして誤ったものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 退避した時点に復旧できればよいデータベース

2. 一時的なデータベース

3. アクセス頻度の低いデータベース

4. インデックスだけを配置したデータベース

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問13. RDBシステム名を付ける運用の場合、RDB構成パラメタファイルのファイル名に付けるファイル拡張

子として正しいものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. cfg

2. ini

3. reg

4. sym

問14. RDB 構成パラメタファイルの RDBSQLENV で指定する動作環境ファイルはどれですか。解答群から選

んでください。

【解答群】

1. システム用の動作環境ファイル

2. クラアント用の動作環境ファイル

3. SQL 用の動作環境ファイル

4. サーバ用の動作環境ファイル

問15. Symfoware のクライアントからリモートアクセスする場合に、OS の services ファイルに指定する

プロトコルはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. HTTP

2. FTP

3. TCP

4. UDP

問16. テンポラリログファイルの作成の前に作成しておく必要のあるファイルは、以下の内どれですか。

解答群から選んでください。

【解答群】

1. RDB ディレクトリファイル

2. ログ管理ファイル

3. ログ構成ファイル

4. RDB ディクショナリ

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問17. RDB ディレクトリファイル、RDB ディクショナリの説明として誤った説明はどれですか。解答群か

ら選んでください。

【解答群】

1. rdbcrdic コマンドで RDB ディクショナリ作成時、RDB ディレクトリファイルも作成される。

2. RDB ディレクトリファイルは DIR_FILE1、DIR_FILE2 という2つが作成される。

3. RDB ディレクトリファイルは、rdbcrdic コマンドに指定したディレクトリ中に作成される。

4. RDB ディクショナリは、システム表を格納するデータベースである。

問18. 以下の操作を行い、(1)~(4)は全て正常終了したが、(5) の INSERT 文がエラーとなった。原因と

して考えられるものは、どれですか。

[説明]

(1) CREATE SCHEMA XSCM

(2) CREATE TABLE XSCM.黒板表(通番 INTEGER, 内容 VARCHAR(500))

(3) CREATE DSO 黒板表 FROM XSCM.黒板表 TYPE SEQUENTIAL (PAGESIZE(4), ORDER(1) )

(4) CREATE DSI 黒板表 DSO 黒板表 ALLOCATE DATA ON XSPC SIZE 400M

(5) INSERT INTO XSCM.黒板表 VALUES(100,'Japan a country where 。。。')

データベースおよびデータベーススペース(XSPC)は既に作成されているものとします。

【解答群】

1. CREATE DSI 文の指定で、INIT 指定が指定されていないため。

2. rdbstart –m ALL でデータベースがマウントモードで起動されておらす SQL 処理がオンラインとな

っていないため。

3. rdbfmt または rdbsloader による DSI の初期化または創成が行われていないため。

4. CREATE DSO 文の指定で、分割条件が指定されていないため。

問19. 適化情報として誤っているものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 実表のデータ量(行数)

2. インデックスの階層数

3. 実表の更新頻度数

4. 異なるキー値の数

問20. 表の変更についての誤った説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. ALTER TABLE 文を使って列定義を追加することができる。

2. ALTER TABLE 文を使って列名を変更することができる。

3. ALTER TABLE 文を使って列の定義を削除することができる。

4. ALTER TABLE 文を使って表および列の注釈定義を変更することができる。

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問21. ある表とその表に関連の表の資源を削除するため以下の定義の削除を実施する場合、エラーの可能

性のある説明として も適切なものはどれですか。解答群から選んでください。

[説明]

(1) DROP TABLE 文を、関連する表に対して CASCADE 指定で実行

(2) DROP DBSPACE 文をデータベース内の全てのデータベーススペースに対して実行

【解答群】

1. データベーススペースの削除は、DROP DATABASE 文の CASCADE 指定で行う必要があるため。

2. DROP DBSPACE 文を実行するときにまだ他の表の DSI が割当てられているものがあるため。

3. DROP TABLE CASCADE 指定を実行する前にその表に対して定義されているビュー表、ストアドプロシ

ジャ、DSO/DSI 定義等の関連資源を削除する必要があるため。

4. DROP DBSPACE 文に CASCADE 指定が指定されていないため。

問22. 共用バッファプールを開設することで、どのような効果が期待できますか。 も適切な説明を解答

群から選んでください。

【解答群】

1. データベースのディスク障害時におけるリカバリ時間が向上する。

2. 電源断等でシステム全体が停止しても共用バッファプールに一定時間バッテリでデータを記憶する

ことができるため、再起動時にデータベースのリカバリの必要が生じない。

3. オンライン業務におけるトランザクション処理性能が向上する。

4. データベースのバックアップ時間の性能が向上する。

問23. 個別で開設する共用バッファの説明について正しいものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 危険値、安全値は指定できない。

2. 1 つのバッファプールを複数の DSI が共有することから、異なる資源にアクセスするアプリケーシ

ョン間でのバッファの競合が発生し易い。。

3. 共用バッファを利用するアプリケーションやコマンドのプロセスがすべて終了すると、自動的にバ

ッファ内容はディスクに書き出されメモリから消滅します。

4. DSI をバッファプールに対応づけることができる。

問24. 応用プログラムや RDB コマンドの動作状況を収集するためのコマンドはどれですか。解答群から選

んでください。

【解答群】

1. rdbsar

2. rdblkinf

3. rdbinf

4. rdbps

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問25. SQL が動作するために扱ったデータ量および使用した資源量を出力し、SQL のどの動作に時間がか

かっているかを確認することができるものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. SQL_SAR

2. SQL_PERF

3. SQL_TRACE

4. SQL_STAT

問26. ログ運用の説明で、誤っているものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. ログを収集する環境をグループに分け複数定義できる。

2. RDB ディクショナリ障害時の復旧に備え RDB ディクショナリに対するログも記録している。

3. RDB 構成パラメタファイルの障害時の復旧に備え RDB 構成パラメタファイルの更新履歴も保存してい

る。

4. データベースを管理する RDB ディレクトリファイルをロググループごとに作成することができる。

問27. アーカイブログ退避ファイルについての説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. アーカイブログファイルが満杯となったときに Symfoware が自動的に退避したファイルである。

2. アーカイブログファイルを再編成するために利用する。

3. アーカイブログファイルが障害となった場合にアーカイブログファイルを復旧するために利用する。

4. アーカイブログファイルを循環使用するために、トランザクション更新履歴をバックアップしたファ

イル。

問28. アーカイブログのバックアップをする運用の説明として誤った説明はどれですか。解答群から選ん

でください。

【解答群】

1. 通常運用で、全データベースを一度に退避するには、時間が足りない場合に利用する。

2. 全データベースの退避周期の間に更新履歴がアーカイブログファイルの容量を超える場合に利用する。

3. アーカイブログファイルが障害のときにアーカイブログファイルを復旧するための運用である。

4. 一般に、アーカイブログファイルをバックアップしない運用より運用は複雑となる。

問29. 以下の文章の()にいる も適切な用語を解答群から選んでください。

[説明]

ロググループは、ログ管理ファイル、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルから構

成されます。複数のロググループは、(①)で管理します。

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【解答群】

1. スケーラブルディレクトリファイル

2. スケーラブルログ管理ファイル

3. ロググループ管理ファイル

4. ロググループ構成パラメタファイル

問30. スケーラブルディレクトリ運用では、RDB ディレクトリファイルを、何単位に作成しますか。 も

適切なものを解答群から選んでください。

【解答群】

1. ユーザロググループ

2. RDB ディクショナリ

3. スキーマ

4. データベーススペース

問31. DSI をバックアップする正しいコマンドはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. rdbdsidmp

2. rdbdump

3. rdbdmp

4. rdbdmpdsi

問32. RDB ディレクトリファイル障害時の復旧に備え、何をどのコマンドでバックアップしますか。 も

適切な説明を解答群から選んでください。

【解答群】

1. RDB ディレクトリファイルを rdbdmpdic コマンドでバックアップする。

2. RDB ディクショナリを rdbdmp コマンドでバックアップする。

3. RDB ディクショナリを rdbdmpdic コマンドでバックアップする。

4. RDB ディレクトリファイルを rdbdmpdir コマンドでバックアップする。

問33. アーカイブログファイルがバックアップ可能な正しい状態はどれですか。解答群から選んでくださ

い。

【解答群】

1. 使用可能状態

2. 使用中状態

3. 強制切替え状態

4. 使用済状態

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問34. 他の製品と連携することにより、データベースのリカバリを行うためのバックアップデータやアー

カイブログを自動的に管理でき、データ管理やリカバリ自体が容易になるオプション製品の正しい

名前はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. Backup Management Asist

2. Total Operation Support Facility

3. Advanced Backup Controller

4. Automatic Backup Support Manager

問35. rdbunl コマンドや rdbunlsql コマンドが外部ファイルに出力することができる形式で正しいもの

はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. CSV、XML またはバイナリ

2. XML、HTML または CSV

3. バイナリまたは CSV

4. バイナリまたは XML

問36. データベースの異常に対して復旧する方法として目的に応じて復旧する方法がいくつかあります。

復旧手段として適切ではないものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. rdbrcv コマンドで復旧する。

2. Advanced Backup Controller を利用して復旧する。

3. rdbsloader によりデータベースをロードして復旧する。

4. rdbpmt コマンドにより復旧する

問37. 表の DSI をリカバリする場合の正しいコマンドはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. rdbrcv

2. rdbrcvdsi

3. rdbdsircv

4. rdbdsrcv

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問38. ディスクの障害が発生した場合のデータベースのリカバリ手順の①および②について正しいもの

はどれですか。解答群から選んでください。

[説明]

1. システムメッセージの確認および障害ディスクの特定

2. ディスク上のデータベーススペース名の確認

3. データベーススペース内の DSI の確認

4. 障害ディスク上のデータベーススペースの切り離し

5. ①

6. 切り離したデータベーススペースの接続

7. データベーススペースが属するロググループの確認

8. アクセス禁止の設定

9. ②

【解答群】

1. ①データベーススペースの復旧、②DSI の復旧

2. ①障害ディスクの復旧、②DSI の復旧

3. ①DSI の復旧、②データベーススペースの復旧

4. ①データベーススペースの再定義、②アクセス禁止の解除

問39. Advanced Backup Controller の機能を使用してリカバリする場合、rdbexspc コマンドで行うことは

何ですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 復旧のタイミングを利用して、データベースのスペースを同時に拡張する。

2. ディスク交換する前にデータベーススペースを一時的に切り離す。

3. 復旧の前に、対象のデータベーススペースから可能な限り取出せるデータを抽出する。

4. メディアリカバリモードを使ってデータベーススペースを復元します。

問40. rdbunl コマンドで退避したデータを rdbsloader コマンドでリストアすることで、退避時点の状態

に戻したあと退避時点より後にデータベースを更新した結果を復元する方法はどれですか。解答群

から選んでください。

【解答群】

1. アーカイブログファイルから rdblog –E -a マンドで更新履歴を外部ファイルに出力し、この外部ファ

イルを rdbsaloader に入力して更新結果を反映する。

2. 退避時点以降のバッチ処理等のすべての更新処理を、再実行する。

3. rdbsaloader コマンドにアーカイブログファイルを入力して、以後の更新履歴をデータベースに適用

する。

4. rdbsuloader コマンドのダンプレス機能により、退避時点以降のアーカイブログを適用する。

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問41. 業務で使用する表に対して、運用中にできない定義操作はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 列の追加

2. 業務で使用中の表で、業務で未使用の列のデータ型の変更

3. DSI の追加。

4. DSI の分割値の変更。

問42. rdbgcdsi コマンドで再配置を行う場合に、対象 DSI だけを局所的に再配置するには、どの操作を行

いますか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 特定の DSI たけをアンマウント状態とする。

2. 特定の DSI だけをオフラインモードとする。

3. 特定の DSI だけを切り離す。

4. 特定の DSI だけを DROP TEMPORARY 文で一時的に削除する。

問43. DSO 定義時に指定する OERDER(1)の説明について正しいものはどれですか。解答群から選んでくだ

さい。

【解答群】

1. データの更新や追加時に表の DSI の削除領域を再利用する場合に利用する。

2. データの更新や追加時にインデックスの DSI の削除領域を再利用する場合に利用する。

3. データの更新や追加時に表の DSI の削除領域を再利用しない場合に利用する。

4. データの更新や追加時にインデックスの DSI の削除領域を再利用しない場合に利用する。

問44. 自動容量拡張について、正しい説明はどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 容量拡張単位を可能な限り小さくし、頻繁に容量拡張を動作させると、システム全体性能が向上する。

2. 自動容量拡張を行うには、予め rdbalmdsi コマンドにより、設定しておく必要がある。

3. DSI の初期容量はできるだけ確保しないでおいたほうが、自動容量拡張回数を多くでき、システムの

全体性能を向上できる。

4. 自動容量拡張は、rdbsloader 実行中は動作しない。

問45. 監査ログの説明として、①、②および③に入る も適切な言葉の組み合わせを解答群から選んでく

ださい。

[説明]

管理者は、監査ログを定期的に参照、監視することによってシステムが何らかの(①)を受けてい

る、あるいは利用者が誤った(②)をしているためにシステムの資源が(③)しかかっている、とい

った事象を検知し、適切な対応することで、システムダウンやその他の不健全な状態に陥ることを防

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止できます。

【解答群】

1. ① 連絡、② 通知、③ 競合

2. ① 脅威、② 閉鎖、③ 消滅

3. ① 被害、② 記録、③ 増大

4. ① 攻撃、② オペレーション、③ 枯渇

問46. 監査ログの取得に関する説明で、正しいものはどれですか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. RDB 構成パラメタでチューニングする。

2. 標準セキュリティ運用の場合は、セキュリティボリシパラメタでチューニングする。

3. 標準運用の場合は、監査ログパラメタでチューニングする。

4. システム用動作環境パラメタでチューニングする。

問47. 監査ログ表は、いくつのビュー表で構成されていますか。解答群から選んでください。

【解答群】

1. 1

2. 2

3. 3

4. 4

問48. あらかじめ、待機システムで Symfoware を起動させた状態で待機させる機能はどれですか。解答群

から選んでください。

【解答群】

1. ホットスタンバイ

2. ホットスタート

3. プレスタンバイ

4. ホットウェイト

問49. ロードシェア運用の特長について、①、②および③に入る も適切な言葉の組み合わせを。解答群

から選んでください。

[説明]

ロードシェア機能を適用すると、複数ノードに分散配置したデータベースを(①)に処理すること

で、単一ノードに比べて高性能な処理能力を発揮します。また、処理能力が不足した場合には、(②)

することで、システムを再構築することなく、(③)に比例した処理能力を実現できます。

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【解答群】

1. ① 高速、② 動的再編成、③ メモリ量

2. ① 並列、② ノード追加、③ ノード数

3. ① 順、② 動的メモリ増設、③ コスト

4. ① 交互、② ノードシェア、③ ロード

問50. Connection Manager の機能で、データベースサーバ上でアプリケーションサーバのダウンを監視し、

ダウンを検知した場合に自動的にコネクションの回収を行う機能は、どれですか。解答群から選ん

でください。

【解答群】

1. クライアントダウンリカバリ

2. グローバルコネクション管理

3. コネクション自動削除

4. クライアントロールバック

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付録2-1.模擬問題の解答用紙

問題番号 回答 問題番号 回答

問1 問26

問2 問27

問3 問28

問4 問29

問5 問30

問6 問31

問7 問32

問8 問33

問9 問34

問10 問35

問11 問36

問12 問37

問13 問38

問14 問39

問15 問40

問16 問41

問17 問42

問18 問43

問19 問44

問20 問45

問21 問46

問22 問47

問23 問48

問24 問49

問25 問50

Symfoware Certified Professional データベース V8

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付録2-2. カテゴリ別出題範囲

Symfowareアーキテクチャ 4問(8%) 問1.~問4.

Symfowareデータベース設計 6問(12%) 問5.~問10.

Symfowareデータベース構築 15問(30%) 問11.~問25.

Symfoware運用管理 22問(44%) 問26.~問47.

Symfoware高可用性 3問(6%) 問48.~問50.

付録2-3. 正解表

問題No 正解番号 問題No 正解番号

問1 4 問26 3

問2 3 問27 4

問3 1 問28 3

問4 3 問29 3

問5 1 問30 1

問6 4 問31 3

問7 2 問32 3

問8 2 問33 3

問9 1 問34 3

問10 3 問35 3

問11 2 問36 4

問12 3 問37 1

問13 1 問38 2

問14 1 問39 2

問15 3 問40 2

問16 2 問41 2

問17 3 問42 3

問18 3 問43 1

問19 3 問44 2

問20 2 問45 4

問21 2 問46 3

問22 3 問47 4

問23 4 問48 1

問24 4 問49 2

問25 3 問50 3

セクション 出題数(出題率) 該当問題Noあなたの正解数

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付録 2-4.模擬問題解説

Symfoware Certified Professional

模擬問題解説

問1.

【正解】4

【解説】

動作環境ファイルは、アプリケーションを実行する時の動作環境をチューニングするための情報が

格納されたファイルです。動作環境ファイルは、以下の 3 種類があります。

・ システム用:Symfoware 環境の標準となる動作環境を設定する場合に作成します。Symfoware 全

体の動作環境のチューニングに使用します。

・ クライアント用:アプリケーションごとに動作環境をチューニングする場合に利用します。リモ

ートアクセスのための情報もこのファイルに設定するため、リモートのデータベースにアクセス

する場合は、必ず作成します。ただし、ODBC や JDBC によりアクセスする場合はデータソース等

を利用します。

・ サーバ用:アプリケーションの動作環境をコネクションごとにチューニングする場合に利用しま

す。

上記説明より選択肢 4が対象の動作環境ファイルです。

【参考】 テキスト-1.1.1.1 パラメタファイル

問2.

【正解】3

【解説】

トランザクションのログを記録するためのログファイルには以下のものがあります。

・ テンポラリログファイル:データベースの更新履歴が収集されます。更新履歴には、データの更

新前の情報と更新後の情報があり、トランザクションのロールバックや Symfoware のダウン後の

ダウンリカバリ処理に使用されます。

更新前(BI ログ域):トランザクションのロールバック時および Symfoware のダウン後の

ダウンリカバリ処理に使用されます。

更新後(AI ログ域):Symfoware のダウン後のダウンリカバリ処理に使用されます。

ログインデックス域:ログの索引としての情報を管理します。

・ アーカイブログファイル:トランザクションの更新履歴を、メディアリカバリに備えて保存する

ファイルです。

・ テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルは rdblog コマンドにより作成されます。

上記説明より選択肢 3 が正しいコマンドです。選択肢 1、選択肢 2 および選択肢 4 は架空のコマン

ド名です。

【参考】テキスト-1.1.1.4 ログファイル

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問3.

【正解】1

【解説】

RDB ディクショナリには、利用者が作成したデータベースに関する以下の情報が格納されます。

・ データベースの論理構造に関する情報(表名、列名、列のデータ型など)

・ データベースの格納構造に関する情報(BTREE や SEQUENTIAL といった構造情報、割り当てたデー

タベーススペースの情報など)

・ データベースの物理構造に関する情報(データベーススペースの獲得先ローデバイス名など)

上記説明より選択肢 1 が該当の情報を格納しています。選択肢 2 および選択肢 4 は、別の情報を収

容しています。選択肢 3 は架空のファイルです。

【参考】テキスト- 1.1.1.2 データベースファイル

問4.

【正解】3

【解説】

ローカルメモリは、Symfoware のプロセス内でのみ使用するメモリ領域です。

ローカルメモリには、共用バッファ、ログバッファ、ソート・ワーク域、RDB ディクショナリや DSI

の常駐用領域、アプリケーションのコネクションやデータベースアクセスの際に使用するメモリなど

が収容されます。

上記説明より選択肢 3 が正しい名前です。選択肢 1 はプロセス間で使用されるメモリです。選択肢

2 は、共用メモリ内に配置されるバッファです。選択肢 4架空のメモリ名です。

【参考】テキスト-1.1.3 メモリ構成

問5.

【正解】1

【解説】

Symfoware のデータベースの構成要素は以下です。

・ 論理構造: データベース構造を論理的に定義した構造です。スキーマ、実表およびビュー表など

から構成されます。論理構造で定義したスキーマ、実表およびビュー表は、SQL 文を使用してア

プリケーションから操作できます。

・ 格納構造:データベースにデータを格納するための記憶構造です。格納構造は、論理構造で定義

した実表に対するデータの記憶構造を定義する実表やインデックスの DSO と、実表やインデック

スと格納先のデータベーススペースとの対応づけを定義する DSI で構成されます。格納構造には

以下の項目があります。

表のデータを格納するための記憶構造

インデックスの定義およびインデックスの記憶構造

表を複数の運用単位に分割して運用する(パーティショニング)ための構造

記憶構造を実際のスペース(物理構造)に割り当てる記憶ファイル

・ 物理構造: データを実際に格納する領域をデータベーススペースといいます。データベーススペ

ースは名前を持ち、一つのデータベーススペースは一つのローデバイスまたはファイルで構成さ

れます。

上記説明より選択肢 1 が正しい構造です。選択肢 3 は、正しい構造名ですが、パーティショニング

とは間接的な関係です。選択肢 2および選択肢 4 は架空の構造です。

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【参考】テキスト 2.1 データベース構造

問6.

【正解】4

【解説】

スキーマは、表のデータおよび表の定義データから構成されます。

スキーマは、スキーマ名により管理され、1 つのデータベースに対して複数個作成することができ

ます。スキーマをどのような実表で構成するかについては、データベースを使用する業務の内容、処

理するデータの内容およびデータの処理方法を考慮して決める必要があります。スキーマの構成は、

スキーマ定義(CREATE SCHEMA 文)で定義します。

スキーマには名前を付けます。これをスキーマ名と呼びます。スキーマ名は SQL 文において実表や

ビュー表などスキーマ名の構造要素を修飾する名前として使用します。

スキーマは、データベースに含まれるオブジェクトであり、データベース名を修飾することはでき

ないため、選択肢 4 は、誤っている説明です。

【参考】テキスト-2.2.1 スキーマの設計

問7.

【正解】2

【解説】

インデックスを作成した方が、データの検索処理性能は向上しますが、逆にインデックスを構成す

る列の更新または行の追加によって、インデックスのデータを更新する必要があります。この結果、

インデックスの増加にともないインデックスの更新処理が性能に影響をおよぼすようになります。

インデックスは、条件を限定する列や表の結合の条件に利用する列等必要 小限の列に付加するこ

とが重要です。

選択肢1は、上記説明に反します。選択肢 3 および選択肢 4 は、誤った説明です。上記説明より、

選択肢 2 が正しい説明です。

【参考】テキスト-2.2.3. インデックスの設計

問8.

【正解】2

【解説】

データベースのデータを検索する場合には、多くの条件を組み合わせたり複数の表を結合して検索

する場合があります。すると、SELECT 文が長く複雑になってしまいます。このような場合に、共通的

な条件や結合の指定をビューに記述しておき、SQL 文には追加の条件のみを記述することによって SQL

文の記述を簡略化できます。

また、セキュリティの観点から、表の一部の列を隠蔽したいが、その一部の列以外の列は、公開し

たいという場合があります。このような場合、ビューを使用すると、目的にあった検索をすることが

できます。

ビュー表はデータ操作のための仮想的な表であり、データの実体は存在しません。ビュー表作成し

ておいても、データ検索速度は速くなりません。

ビュー表の定義は、ビュー定義(CREATE VIEW 文)で行います。

ビュー表は簡易的な利用ができ便利な反面、下記の注意も必要です。

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・ ビュー表としての実体(スペース)をもちません。SQL の実行毎に動的にビュー表が元の表より

導出されます。このためビューを表から取出す処理時間がビュー表に対する SQL 文での操作毎に

必要になります。

・ ビュー表に対してインデックスは作成できません。

・ 実表からのデータ抽出 SQL 文に、以下の条件で作成されたビューは、ビュー表からデータの更新

はできません。

GROUP BY 句を使用している。

DISTINCT 句を使用している。

合計または、平均値を算出する関数を使用している。

複数表を関連付ける条件を指定している。

上記説明より選択肢 2 が正しい説明です。選択肢 1 は架空の説明です。選択肢 3 は架空の定義コマ

ンドです。選択肢 4 は上記説明のとおり誤った説明です。

【参考】テキスト-2.2.4 ビュー表の設計

問9.

【正解】1

【解説】

格納構造は、データベースにデータを格納するための記憶構造です。格納構造には以下の項目があり

ます。

・ 表のデータを格納するための記憶構造

・ インデックスの定義およびインデックスの記憶構造

・ 表を複数の運用単位に分割して運用する(パーティション)ための構造

・ 記憶構造を実際のスペース(物理構造)に割り当てる記憶ファイル

格納構造は、論理構造で定義した実表に対するデータの記憶構造を定義する、実表やインデックス

の DSO と、実表のデータを格納する領域を、データベーススペースに割付けるための記憶ファイルを

定義した DSI で構成されます。

・ DSO ( Date Structure Organization )

・ DSI ( Data Structure Instance )

選択肢 1 は、物理構造に含まれるため誤ったものです。選択肢 2、選択肢 3,選択肢 4 は上記説明か

ら、いずれも正しい説明となります。

【参考】テキスト-2.3 格納構造

問10.

【正解】3

【解説】

実表の格納構造には、以下のものがあります。

・ SEQUENTIAL 構造:データを順次格納する構造です。

・ RANDOM 構造:データに対して、そのキーとなる列の組の値から格納するページ(これをバケット

と呼びます)を計算し、格納する構造です。

・ OBJECT 構造:OBJECT 構造は、XML データおよび写真などのバイナリデータを格納する専用の構

造です。OBJECT 構造はアーカイブログの適用ができません。現在は SEQUENTIAL 構造でもバイナ

リデータが格納可能に拡張され、SEQUENTIAL 構造がバイナリデータ格納に利用可能なため

OBJECT 構造は過去バージョンとの互換のために存在しています。

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上記説明より選択肢 1 および選択肢 2は、RANDOM 構造がバイナリデータを格納できません。選択肢

4 は正しい表の格納構造ではありません。また LINK 構造は架空の構造です。以上より、選択肢 3 が正

しい組合せです。

【参考】テキスト-2.3.3 格納構造の種類

問11.

【正解】2

【解説】

Symfoware には、マルチ RDB 運用とシングル RDB 運用があります。

・ マルチ RDB 運用:Symfoware では、動作環境(インスタンス)に 8 バイト以内の先頭が英字の英

数字の名前を付けて運用します。動作環境に名前を付けることによって、それぞれの環境を区別

することができ、サーバ上に、複数の動作環境を作成して運用することができます。動作環境を

区別するために付けた名前を、RDB システム名といいます。この運用を、マルチ RDB 運用といい

ます。動作環境が一つだけの場合でも、動作環境に名前を付けることを推奨します。

・ シングル RDB 運用:動作環境(インスタンス)に名前を付けなくても運用することができます。

この運用を、シングル RDB 運用といいます。ただし、シングル RDB 運用では利用できない機能が

あります。

上記説明より選択肢 2 が正しい説明です。

【参考】テキスト-3.1.1 Symfoware の動作環境

問12.

【正解】3

【解説】

Symfoware 資源のディスク配置の考え方は以下です。

・ 危険分散:復旧の対象となるファイルと、復旧するために使用する資源は別論理ボリュームに配

置する必要があります。

・ 負荷分散:同時に論理ボリュームへの I/O が発生する可能性がある資源は、同じ論理ボリューム

上に配置すると、競合による性能の劣化が発生するため、分散して配置する必要があります。

Symfoware 資源の論理ボリューム配置の注意点

・ RDB ディレクトリファイル、テンポラリログファイルと同じ論理ボリュームに配置するデータベ

ースは、アクセス負荷 の低いものとします。

・ アーカイブログファイルと同じ論理ボリュームにはデータベースを配置しない。配置する場合は、

次のデータベースとします。

データを退避した時点に復旧できればよいデータベース

一時的なデータベース(異常時はデータが失われてもよいデータベース)

インデックスだけを配置したデータベース(インデックスは表から復旧できるため)

・ データベースを配置する各論理ボリュームへのアクセス量が均等になるように表・インデックス

を配置します。

・ 表とインデックスは負荷分散の観点から、別々の論理ボリュームに配置することを推奨します。

上記説明より選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 4 は正しい説明です。選択肢 3 は、誤った説明です。

【参考】テキスト-3.1.2 ディスク配置

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問13.

【正解】1

【解説】

RDB 構成パラメタファイルは、Symfoware を起動(rdbstart コマンドを実行)するときに 初に読

み込まれ、基本的な動作環境を決定するファイルです。

Symfoware を運用するには、利用者が RDB 構成パラメタファイルに動作環境を定義する必要があり

ます。

・ RDB システム名を付ける運用(マルチ RDB 運用)では、Symfoware Server をインストールした

ディレクトリの配下に RDB 構成パラメタファイルの雛型(RDBSYS.cfg)を複写して、作成したテ

キストファイルを編集します。ファイル名は、RDB システム名.cfg とします。RDB システム名は、

環境変数の RDBNAME で設定する RDB システム名と対応づけられます。

・ RDB システム名を付けない運用(シングル RDB 運用)の場合、Symfoware Server をインストー

ルしたディレクトリの配下にある rdbsysconfig を直接編集します。

上記説明より選択肢 1 が正しいものとなります。

【参考】テキスト-3.2.3 RDB 構成パラメタファイルの編集

問14.

【正解】1

【解説】

システム用の動作環境ファイルは、雛型ファイルを複写し、任意のファイル名として作成します。

作成したファイル名を、RDB 構成パラメタファイルの RDBSQLENV で指定します。

上記説明より選択肢 1 が RDBSQLENV で指定する動作環境ファイルです。なお、選択肢 3 は、架空の

動作環境ファイルです。

【参考】テキスト-3.2.4 動作環境ファイルの編集

問15.

【正解】3

【解説】

クライアントからリモートアクセスする場合、アプリケーションと Symfoware はポート番号を定義

することによって接続されます。したがって、サーバの OS のファイル(services ファイル)に、

Symfoware のポート番号を定義する必要があります。また、定義したポート番号をクライアント用の

動作環境ファイルに指定する必要があります。

指定形式

サービス名 ポート番号/プロトコル

・ サービス名は、RDB システム名を指定します。 RDB システム名を付けない運用の場合は、RDBII

を指定します。

・ ポート番号は、2050~2099 の値を指定します。ただし、2050~2099 のポート番号をすでに使用

している場合は、使用していないポート番号を指定します。

・ プロトコルは TCP を指定します。

上記説明より選択肢 3 が正しい指定です。

【参考】テキスト-3.2.5 ポート番号の定義

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問16.

【正解】2

【解説】

ログ環境を作成するには、まずログ管理ファイルを作成しなければなりません。次にテンポラリログ

ファイルを作成します。

上記説明より選択肢 2 が正しいファイル名です。選択肢 3 は架空のファイルです。

【参考】テキスト-3.2.6 ログ環境の作成

問17.

【正解】3

【解説】

ログ環境を作成した後、データベースを運用するための環境を作成します。

システム表を格納するためのデータベースである RDB ディクショナリとデータベースに高速にアク

セスするための基本情報や、データベースの運用情報を格納するための制御ファイルである RDB ディ

レクトリファイルを作成します。

RDB ディクショナリおよび RDB ディレクトリファイルの作成は、rdbcrdic コマンドで行います。

RDB ディレクトリファイルは、RDB 構成パラメタファイルで指定したディレクトリに、DIR_FILE1、

DIR_FILE2 というファイル名で自動的に作成されます。

上記説明より RDB ディレクトリファイルは、RDB 構成パラメタファイルで指定したディレクトリに

作成されるため、選択肢 3 が誤った説明となります。

【参考】テキスト-3.2.7 RDB ディクショナリ、および RDB ディレクトリファイルの作成

問18.

【正解】3

【解説】

作成した表に対して、初めて実データを投入することをデータベースの創成と呼びます。データベ

ースの創成は、格納先のデータベーススペースが作成され、格納構造定義が完了してから行います。

データベースの創成方法として、以下の 2 つがあります。

・ ① 創成用のアプリケーションを作成して INSERT 文によって行う方法(DSI 初期化必要)

・ ② 外部ファイルを使用した rdbsloader コマンドによる方法(DSI 初期化不要)

DSI 初期化 rdbfmt コマンド(インデックスを含む全ての DSI に対して実行します)

データのロード rdbsloader コマンド(表の DSI だけに実行します)

選択肢 3 が原因となります。選択肢 1 および選択肢 2 は、いずれも架空の説明です。選択肢 4 は、

直接の関係はない説明です。

【参考】テキスト- 3.3.2 データベースの創成

問19.

【正解】3

【解説】

Symfoware では、SQL 文の指令と結びつく表を調べて、探索条件に見合った処理手順を決めます。こ

の働きのことを 適化処理(または、オプティマイズ)と呼び、その処理の結果として決定される処理

手順をアクセスプランと呼びます。Symfoware は、データ量や格納状況の情報に基づいた 適化処理

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を実現しています。この情報を 適化情報と呼びます。

適化情報には、実表のデータ量(行数)、インデックスの階層数および異なるキー値の数などがあ

ります。 適化情報の収集は、RDB コマンドを使用します。結果は RDB ディクショナリに格納されま

す。

適化情報を設定するには、以下の 2 つの方法があります。

・ ①rdbups コマンドを実行して設定する方法

・ ②rdbddlex コマンドを使用して、SET STATISTICS で設定する方法

上記説明より、選択肢1、選択肢 2 および選択肢 4 は、 適化情報です。選択肢 3 は、 適化情報

としては、誤った情報です。

【参考】テキスト-3.3.2 適化情報

問20.

【正解】2

【解説】

データベースの運用開始後に、データベースの定義を変更できます。

論理構造定義の変更(ALTER TABLE 文)

・ 表の定義の変更は、ALTER TABLE 文を使用します。ALTER TABLE 文で以下の変更ができます。

列定義の追加

列定義の削除

表および列の注釈定義の変更

・ ポイント

一意性制約を指定した列の定義変更はできません。

NOT NULL 制約を指定した場合、DEFAULT 句に NULL 以外を指定することが必要です。

DEFAULT 句を指定していない場合の列の値は、NULL になります。

上記説明より、選択肢1、選択肢 3、選択肢 4 は正しい説明です。列名の変更はできないため、選

択肢 2 は、誤った説明です。

【参考】テキスト-3.3.6 データベースの変更

問21.

【正解】2

【解説】

構築したデータベースを削除する場合は、関連資源の削除を前提としているものがあります。定義

を行った順の逆をたどって削除します。ただし、関連する資源を一括削除(CASCADE 指定)することも

できます。

削除手順

下位資源が存在する場合(例:表が定義されているスキーマなど)は、デフォルトの指定では削除は

できません。そのような場合、定義削除の SQL 文に CASCADE を指定することにより、下位資源を含

めて削除が可能になります。なお、CASCADE を指定して削除される資源は各 DDL 文で異なります。

選択肢 3 は、“DROP TABLE CASCADE 指定”をした場合、下位資源があっても同時に削除するた

め、エラーとはなりません。選択肢 1 および選択肢 4 は、DROP DATABASE 文や DROP DBSPACE 文に

は、CASCADE 指定はありません。DROP DBSPACE 文を実行するときにデータベーススペースにまだ別

の業務の表の DSI が割当てられているケースが考えられるため、選択肢 2 が も適切な説明です。

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つまり、“まだ別の業務の表の DSI が割当てられている”データベーススペースに対して、DROP

DBSPACE 文を実行してはなりません。

【参考】テキスト-3.3.7 データベースの削除

問22.

【正解】3

【解説】

共用バッファは、データベースにアクセスする際のバッファ(キャッシュ)として利用されます。

このバッファは、複数のアプリケーションで共有されます。データベースをアクセスするとき、アプ

リケーションが要求するデータ(行)が共用バッファ上に存在すれば、ディスクへの I/O を行わずに

データが利用できます。

共用バッファをチューニングすると、アプリケーションのレスポンス改善、単位時間当たりのトラ

ンザクション実行数(tpm)を向上させることができます。

選択肢 3 の、トランザクション処理性能の向上が も適切な説明といえます。データベースのバッ

クアップやリカバリは、RDB コマンドで実行するため、共用バッファプールを利用して性能向上を行

うわけではないため、選択肢1および選択肢 4 は適切ではありません。選択肢 2は架空の説明です。

【参考】テキスト-3.4.1 共用バッファプール

問23.

【正解】4

【解説】

デフォルトの共用バッファプール:Symfoware の起動時に自動的に開設される共用バッファをデフ

ォルトの共用バッファプールと呼びます。デフォルトの共用バッファプールを使用すると、資源(DSI)

とバッファの対応を管理しなくてもよいため運用が簡易となります。反面、以下の弱点があります。

・ 1 つのバッファプールを複数の DSI が共有することから、異なる資源にアクセスするアプリケー

ション間でのバッファの競合が発生し易い。

・ 複数の DSI がバッファプールを使用するため、特定 DSI に 適なバッファ量を指定することがで

きない。

・ 危険値、安全値を変更することができない。

・ デフォルトの共用バッファを利用するアプリケーションやコマンドのプロセスがすべて終了す

ると、自動的にバッファ内容はディスクに書き出されメモリから消滅します。

デフォルトの共用バッファプールの大きさは、RDB 構成パラメタファイルの RDBSYSBUF で指定した

ディレクトリの rdbbuf ファイルを編集し調整できます。

RDB ディクショナリのアクセスは、デフォルトの共用バッファを利用します。

個別で開設する共用バッファプール:個別にバッファプールを開設すると、特定 DSI をバッファプ

ールに対応づけ、デフォルトの共用バッファプールの弱点を解消できます。この共用バッファプール

を個別で開設する共用バッファプールと呼びます。

選択肢 1、選択肢 2、選択肢 3 は、デフォルトの共用バッファの説明です。上位説明のとおり選択肢

4 は、個別の共用バッファの説明です。

【参考】テキスト-3.4.1 共用バッファプール

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問24.

【正解】4

【解説】

性能情報は、以下の RDB コマンドを使用して取得します。

・ rdbps コマンド:応用プログラムや RDB コマンドの動作状況の情報を収集します。

・ rdbsar コマンド:データベース資源(メモリ、共用バッファ、データベーススペース、テンポラリ

ログファイル、アーカイブログファイルなど)の負荷情報を収集します。

・ rdblkinf コマンド:応用プログラムによって獲得される資源の占有(ロック)情報を収集しま

す。

上記説明どおり、選択肢 4 が応用プログラムや RDB コマンドの動作状況の情報を収集するコマンド

です。なお、rdbinf コマンドは、資源情報、更新抑止情報およびアクセス禁止情報などを表示するコ

マンドです。

【参考】テキスト-3.4.2 性能情報の採取方法

問25.

【正解】3

【解説】

動作環境ファイルに、以下のパラメタをセットすることによって、SQL 処理シーケンスや処理状況

をトレースします。

・ SQL_SNAP:アプリケーションが実行した SQL 文の情報を、ファイルに出力します。このファイル

をスナップファイルといいます。アプリケーションのデバッグ時に、SQL 文が正しく発行されて

いるかどうかを確認することができます。

・ SQL_TRACE:SQL が動作するために扱ったデータ量および使用した資源量をファイルに出力しま

す。この情報により、どのアプリケーションの実行で資源を多く利用しているか、または、どの

動作に時間がかかっているかを確認することができます。

・ アクセスプラン:SQL 文を実行する時のデータベースへのアクセス手順をファイルに出力します。

この情報により、意図したインデックスが使用されているかを確認することができます。

上記説明どおり、選択肢3がSQLが動作するために扱ったデータ量および使用した資源量を出力し、

SQL のどの動作に時間がかかっているかを確認することができるものです。なお、選択肢 1、選択肢 2

および選択肢 4 は架空のものです。

【参考】テキスト-3.4.2 性能情報の採取方法

問26.

【正解】3

【解説】

アーカイブログ運用:アーカイブログファイルを使用する運用を、アーカイブログ運用といいます。

アーカイブログファイルは、障害が発生した場合、障害が発生する前の状態にリカバリするため、ト

ランザクションの更新履歴を保存します。また、このファイルは、RDB ディクショナリに対するログ

も記録しているため、RDB ディクショナリの障害のリカバリにも使用します。

スケーラブルログ運用:ログを収集する環境を複数定義できます。各ログ収集環境は、複数のデー

タベースに割り当てることができます。ログ収集環境の単位をロググループと呼び、ロググループは、

ログ管理ファイル、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルから構成されます。複数

のロググループから、構成されるログ環境をスケーラブルログ環境と呼びます。スケーラブルログ環

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境での運用形態を、スケーラブルログ運用と呼びます。

スケーラブルディレクトリ運用:ロググループのデータベースを管理する RDB ディレクトリファイ

ルを、ロググループごとに作成することができます。ユーザロググループ用の RDB ディレクトリファ

イルを作成している環境を、スケーラブルディレクトリ環境と呼びます。スケーラブルディレクトリ

環境での運用を、スケーラブルディレクトリ運用と呼びます。

選択肢 1 は、スケーラブルログに関する正しい説明です。選択肢 2 は、アーカイブログの運用に関

する正しい説明です。選択肢 4 は、スケーラブルディレクトリに関する正しい説明です。選択肢 3 は、

RDB 構成パラメタファイルは、Symfoware Server の構成を設定するものであり、その更新履歴は保存

されないため、誤った説明です。

【参考】テキスト-4.1 ログ運用

問27.

【正解】4

【解説】

アーカイブログをバックアップする運用:RDB ディクショナリおよび全データベースのバックアッ

プを取得することにより、それ以前に取得したアーカイブログのバックアップは不要となります。

アーカイブログをバックアップする運用は、以下の場合に選択します。

・ 通常運用で、全データベースを一度に退避するには、時間が必要なため不可能である

(分割して退避しなければならない)、あるいは

・ 全データベースの退避データ取得時から、次の全データベースの退避データ取得時までのトラン

ザクションの更新履歴が、アーカイブログファイルの容量を超える、あるいは

・ データベースを、あるバックアップ地点に戻す可能性がある。

選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 3 は、架空の説明です。選択肢 4 は、アーカイブログ退避ファイル

についての正しい説明となります。なお、アーカイブログファイルの障害時は、アーカイブログファ

イルを再作成して復旧します。

【参考】テキスト-4.1.1 アーカイブログ運用

問28.

【正解】3

【解説】

アーカイブログをバックアップする運用:RDB ディクショナリおよび全データベースのバックアッ

プを取得することにより、それ以前に取得したアーカイブログのバックアップは不要となります。

アーカイブログをバックアップする運用は、以下の場合に選択します。

・ 通常運用で、全データベースを一度に退避するには、時間が必要なため不可能である

(分割して退避しなければならない)、あるいは

・ 全データベースの退避データ取得時から、次の全データベースの退避データ取得時までのトラン

ザクションの更新履歴が、アーカイブログファイルの容量を超える、あるいは

・ データベースを、あるバックアップ地点に戻す可能性がある。

上記説明より、選択肢 1, 選択肢 2 および選択肢 4 はアーカイブログをバックアップする場合の正

しい説明です。選択肢 3 が、誤った説明です。

【参考】テキスト-4.1.1 アーカイブログ運用

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問29.

【正解】3

【解説】

Symfoware では、ログ環境を複数定義し、それぞれに複数のデータベース資源を割り当てて運用す

ることができます。

ログ環境の単位をロググループと呼び、ロググループは、ログ管理ファイル、テンポラリログファ

イルおよびアーカイブログファイルから構成されます。複数のロググループは、ロググループ管理フ

ァイルで管理します。

複数のロググループから構成されるログ環境をスケーラブルログ環境と呼びます。スケーラブルロ

グ環境での運用形態を、スケーラブルログ運用と呼びます。

選択肢 1、選択肢 2 および選択肢 4 は、上記説明から誤りとなります。複数のロググループを管理

するファイルは選択肢 3 のロググループ管理ファイルです。

【参考】テキスト-4.1.2 スケーラブルログ運用

問30.

【正解】1

【解説】

スケーラブルディレクトリ運用では、RDB ディレクトリファイルを、ユーザロググループごとに作

成します。このとき作成する RDB ディレクトリファイルを、ユーザロググループ用の RDB ディレクト

リファイルと呼び、ユーザロググループ用の RDB ディレクトリファイルを作成している環境を、スケ

ーラブルディレクトリ環境と呼びます。スケーラブルディレクトリ環境の運用を、スケーラブルディ

レクトリ運用と呼びます。

ユーザロググループ用の RDB ディレクトリファイルを作成することで、ロググループ単位に独立性

を高めることができます。

選択肢 2 は、格納構造のデータベーススペースと説明しているため説明の誤りです。データベース

スペースは、物理構造になります。選択肢1、選択肢 3、選択肢 4 の説明は誤っていません。

上記説明のように、スケーラブルディレクトリ運用では、RDB ディレクトリファイルをユーザログ

グループごとに管理します。選択肢 1 が正しい内容です。

【参考】テキスト-4.1.3 スケーラブルログディレクトリ運用

問31.

【正解】3

【解説】

DSI のバックアップは、rdbdmp コマンドを使用します。

上記説明のように、選択肢 3 が正しい内容です。選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 4 は架空のコマン

ド名です。

【参考】テキスト-4.2.1 データベースのバックアップ運用

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問32.

【正解】3

【解説】

RDB ディクショナリおよび、RDB ディレクトリファイルの異常時に備えて、RDB ディクショナリをバ

ックアップする必要があります。

RDB ディレクトリファイルは、RDB ディクショナリとデータベースより復旧可能なため、バックアッ

プする必要はありません。

rdbdmpdic コマンドを使用して、RDB ディクショナリをバックアップします。

上記説明のように、選択肢 3が正しい内容です。選択肢 1 および選択肢 2 は、バックアップ対象と、

RDB コマンドが対応しません。選択肢 4 は架空のコマンド名です。

【参考】テキスト-4.2.1 データベースのバックアップ運用

問33.

【正解】3

【解説】

バックアップが可能なアーカイブログファイルは、下記 2 つのいずれかの状態になります。

・ 退避待ち状態:アーカイブログファイルが満杯で Symfoware がアーカイブログファイルを切り替

えた状態

・ 強制切替え状態:アーカイブログファイルが強制切替えされた状態

使用中のアーカイブログファイルは、バックアップできません。アーカイブログを強制切替え

(rdblog -S -a)し、アーカイブログファイルをバックアップ(rdblog -B -a)します。

アーカイブログファイルが満杯になった場合、Symfoware が自動的にアーカイブログファイルを切

り替えますが、すべてのアーカイブログファイルが満杯になると、空きができるまでアプリケーショ

ンは無応答状態となります。ただし、システム用またはクライアント用動作環境ファイルのパラメタ

「ARC_FULL」に、「RETURN」を設定することでアプリケーションがエラー復帰するよう動作を変更で

きます。

上記説明のように、バックアップ可能なアーカイブログファイルの状態は、選択肢 3 です。なお、

選択肢 1、選択肢 4 は、架空の状態です。また、選択肢 2では、バックアップはできません。

【参考】テキスト-4.2.1 データベースのバックアップ運用

問34.

【正解】3

【解説】

Advanced Backup Controller は、大規模データベースに対しても、瞬時にかつ業務を停止すること

なくバックアップが可能なオプション製品です。

Advanced Backup Controller では、ディスクアレイ装置 ETERNUS シリーズの OPC 機能、EC 機能を利

用してミラー化したディスクや、PRIMECLUSTER GDS の提供するボリュームに割り付けてソフトミラー

化したディスクを任意の時点でダイナミックに切り離し、切り離したディスクの一片をバックアップ

データとすることができます。

また、ストレージ管理ソフトウェア Softek AdvancedCopy Manager やネットワークストレージサー

バ SP5000 と連携することにより、データベースのリカバリを行うためのバックアップデータやアーカ

イブログを自動的に管理できるため、データ管理やリカバリ自体が容易になります。

Advanced Backup Controller のメディアリカバリは、データベースだけを対象としています。RDB

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ディクショナリや RDB ディレクトリファイルを対象とするメディアリカバリは、一般の機能である

rdbdmpdic コマンドと rdbrcvdic コマンドで実施します。

上記説明のように、選択肢 3 が正しい名前です。なお、選択肢 1、選択肢 2 および選択肢 4 は、架

空の名前です。

【参考】テキスト-4.2.2 Advanced Backup Controller でのバックアップ運用

問35.

【正解】3

【解説】

rdbunl コマンドによるデータのアンロード:表やインデックスを出力する場合、rdbunl コマンドを

使用すると、外部ファイルへデータをアンロードできます。外部ファイルはバイナリ形式または CSV

形式に対応しています。

rdbunlsql コマンドによるデータのアンロード:SQL 文による検索結果を出力する場合、rdbunlsql

コマンドを使用すると、外部ファイルに出力することができます。また、検索結果を編集して、外部

ファイルに出力することもできます。外部ファイルはバイナリ形式または CSV 形式に対応しています。

上記説明のように、選択肢 3 が正しいファイル形式です。

【参考】テキスト-4.2.3 データベースのアンロードでのバックアップ運用

問36.

【正解】4

【解説】

データベースの復旧:データベース運用中に障害が発生した場合、障害が発生する前の状態にリカ

バリします。

Advanced Backup Controller での復旧:ストレージ管理製品として Softek AdvancedCopy Manager

やネットワークストレージサーバを利用する場合、障害が発生している単位またはデータベース全体

のデータをリカバリします。

データベースのロード:表やインデックスの創成する場合、rdbsloader コマンドを使用すると、外

部ファイルから DSI に対してデータのロードができます。外部ファイルはバイナリ形式または CSV 形

式に対応しています。

データベースの異常の復旧としては、選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 3 は正しいものです。選択肢

4 の rdbpmt による復旧は、上記のとおりデータベースの復旧手段ではないため、適切でないものとな

ります。rdbpmt コマンドは、rdbinh コマンドでデータベースを運用上閉塞したものを解除するコマン

ドであり、データベース異常の復旧を行うコマンドではありません。

【参考】テキスト-4.3 リカバリ

問37.

【正解】1

【解説】

DSI のリカバリ:rdbrcv コマンドを使用します。

RDB ディクショナリのリカバリ:rdbrcvdic コマンドを使用します。

上記説明とおり、DSI のリカバリは、選択肢 1の rdbrcv となります。選択肢 2,選択肢 3 および選択

肢 4 のコマンドは、架空のコマンドです。

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【参考】テキスト-4.3.1 データベースのリカバリ

問38.

【正解】2

【解説】

以下の手順でリカバリします。

①システムメッセージの確認および障害ディスクの特定

②ディスク上のデータベーススペース名の確認

③データベーススペース内の DSI の確認

④障害ディスク上のデータベーススペースの切り離し

⑤障害ディスクの復旧

⑥切り離したデータベーススペースの接続

⑦データベーススペースが属するロググループの確認

⑧アクセス禁止の設定

⑨DSI の復旧

上記説明どおり、選択肢 2 が、正しい手順です。

【参考】テキスト-4.3.1 データベースのリカバリ

問39.

【正解】2

【解説】

Advanced Backup Controller の機能を使用してリカバリは、以下の手順となります。

・ rdbexspc:ディスク交換する前にデータベーススペースを一時的に切り離す。

・ swstcancelsync:ディスク同期を解除します。

・ swstrestore:メディアリカバリモードを使ってデータベーススペースを復元します。

上記説明とおり、rdbexspc で行うことは、ディスクの交換前に、データスペースを一時駅に切り離

す選択肢 2になります。選択肢 1,選択肢 2,選択肢 4 は架空の操作です。

【参考】テキスト-4.3.1 データベースのリカバリ

問40.

【正解】2

【解説】

rdbsloader コマンドは、CSV 形式で書かれたファイルだけでなく、rdbunl コマンドによって作成し

たバイナリデータもデータベース内の任意の表に取り込めます。表の形式、プラットフォームやコー

ド系等が同じであれば、異なるデータベース間でのデータ移行も可能です。

rdbunl コマンドで退避したデータを rdbsloader コマンドでリストアすることで、退避時点の状態

に戻すことができます。

直前の状態まで復旧したい場合は、rdbunl コマンドで退避後のバッチ処理等のすべての更新処理を、

再実行する必要があります

上記説明とおり、選択肢 2 が正しい方法となります。選択肢 1、選択肢 3、選択肢 4 は、いずれも誤

った運用または架空の操作です。

【参考】テキスト-4.3.3 データベースロード

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問41.

【正解】2

【解説】

業務で使用する表に対し、運用中に定義操作することができます。Symfoware は、運用中の定義変更

について、以下の機能を備えています。

・ 列の追加

・ DSI の追加

・ DSI の分割値の変更

上記説明とおり、選択肢 1,選択肢 3、選択肢 4 は運用中にできます。選択肢 2 は、DDL 文で実行で

きない操作です。

【参考】テキスト-4.4 保守・運用

問42.

【正解】3

【解説】

データの追加、更新および削除が頻発した場合、自己調整の範囲内ではデータ処理の効率を維持で

きなくなることがあります。このような時、データベースを再配置します。

静的再配置は、特定の DSI を、オンライン業務から切り離し、rdbgcdsi コマンドで再配置を実行し

ます。そのため、業務を停止することなく局所的に再配置できます。システム無停止での保全が可能で

す。

上記説明とおり、選択肢 3 に示すように、特定の DSI だけを切り離します。選択肢 1,選択肢 2 およ

び選択肢 4は架空の運用です。

【参考】テキスト-.4.2 データベースの再配置

問43.

【正解】1

【解説】

動的再配置は、DSO を作成時、格納オプションにパラメタを設定して再配置を動的に実行します。

・ 表 DSO:格納オプションに、表の DSI 領域の自動再配置 ORDER(1)を設定します。

・ インデックス DSO:格納オプションに、再配置指定 REALIGNMENT または、縮退指定 DEGENERATE

格納オプションの意味は下記のとおりです。

・ ORDER(1): DSI のページ内の領域の統合等の自動再配置を行い、データの更新や追加時に削除領

域を再使用します。

・ DEGENERATE: 行の削除によりインデックスのページ内に有効なデータがなくなった場合に、その

ページを未使用として管理し、行の追加時に新たなページが必要になった時点で再使用を行いま

す。

・ REALIGNMENT:インデックスデータの削除や追加時に、自動的にインデックスのデータを再配置

し、インデックスデータの削除や追加等によって発生するインデックス構造の不均衡を解消し、

性能劣化を防止します。REALIGNMENT は、 DEGENERATE の機能を含んでいます。

上記説明どおり、ORDER(1)は、選択肢 1 となります。選択肢 3 は、ORDER(0)を指定した場合または、

ORDER の指定をしない場合、選択肢 2 と選択肢 4 はインデックスの説明であり、ORDER(1)とは関係し

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ません。

【参考】テキスト-4.4.2 データベースの再配置

問44.

【正解】2

【解説】

データベースの初期の容量は、DSI 定義時に指定するデータベース容量で決定されます。その後、

表やインデックスの容量が不足した場合、データベースの容量を拡張します。

オンライン業務中に、データベースの容量不足が発生しないように、必要に応じて自動的にデータ

ベースの容量を拡張することができます。

容量拡張機能を使用することで、オンライン業務を中断することなく、データベースの容量を拡張

できます。動的容量拡張は、rdbalmdsi コマンドにより、設定します。

注意点として、容量拡張処理が頻発する場合、オンライン業務のレスポンスに悪影響を及ぼします。

拡張処理が頻発しないようにするには、以下の配慮ををすることが重要です。

・ 初期容量を確保して、 初から拡張が頻発しないように配慮する。

・ 拡張の単位は、ある程度の大きさとすることにより、拡張回数を少なくする。

・ 拡張単位の絶対容量が拡張処理が許される時間内に終了する程度のサイズとする。

上記説明とおり、選択肢 2 が正しい説明になります。選択肢 1,選択肢 3 は誤りです。rdbsloader に

よるデータベースのロード中でも自動容量拡張はされるため、選択肢 4 は、誤りです。

【参考】テキスト-4.4.3 データベースの容量拡張

問45.

【正解】4

【解説】

監査ログ制御は、管理者の権限濫用、利用者のデータベースへの不正アクセスなどの脅威に対抗す

るための機能です。管理者や利用者の処理を、追跡するための情報が監査ログとして監査ログデータ

ベースに保持されます。

管理者は、監査ログを定期的に参照、監視することによってシステムが何らかの攻撃を受けている、

あるいは利用者が誤ったオペレーションをしているためにシステムの資源が枯渇しかかっている、と

いった事象を検知し、適切な対応することで、システムダウンやその他の不健全な状態に陥ることを

防止できます。

上記説明とおり、選択肢 4 が も適切なものです。選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 3 は、表現とし

誤ってはいませんが、監査ログを適切に説明しているとはいえません。

【参考】テキスト-4.4.4 監査ログ制御

問46.

【正解】3

【解説】

監査ログに取得する情報は、管理者が選択できます。

・ 標準セキュリティ運用の場合:セキュリティパラメタをチューニングします。

・ 標準運用の場合:監査ログパラメタをチューニングします。

上記説明とおり、選択肢 3 が正しい方法です。選択肢 2 は、架空のパラメタ名です。選択肢 1 およ

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び選択肢 4は誤った説明です。

【参考】テキスト-4.4.4 監査ログ制御

問47.

【正解】4

【解説】

監査ログに取得した情報は、表の形式で監査ログデータベースに格納されます。監査ログ表は、シ

ステム表と同様に、SQL 文を実行し参照することができます。監査ログ表は、取得する情報の意味に

より 4 つのビュー表で構成されていますが、レコード自体は 1 つの実表として格納されています。

また、監査ログ表は退避データをテキスト形式で参照することや、退避データを表に復元して SQL

文を用いて参照することもできます。

上記説明とおり選択肢 4 が正しい内容です。

【参考】テキスト-4.4.4 監査ログ制御

問48.

【正解】1

【解説】

Symfoware は、可用性を高めるためにフェイルオーバを実現しています。

Symfoware のフェイルオーバを利用すると、複数のサーバ(以降、ノードと呼びます)を使ったクラス

タシステムを構築して、運用システムと待機システムでシステムを二重化します。

運用システムのダウン時に待機システムに業務を引き継ぐことができます。その間にダウンしたノ

ードをリカバリさせることで、業務再開の時間を短縮できます。

Symfoware のフェイルオーバには、作業を引き継ぐサーバの状態(可用性のレベル)として、スタン

バイ機能とホットスタンバイ機能の 2 つの機能があります。

スタンバイ機能:運用システムのダウン後に、待機システムで Symfoware を起動する方式です。

ホットスタンバイ機能:あらかじめ、待機システムで Symfoware を起動させた状態で待機させる方式

です。ホットスタンバイ機能はスタンバイ機能に比べて、ダウン後の停止時間を 小化できるため、

格段に可用性が向上します。

上記説明とおり、選択肢1が対象機能です。選択肢 2,選択肢 3 および選択肢 4 は、架空の名前です。

【参考】テキスト-4.5 高可用性

問49.

【正解】2

【解説】

Symfoware では、高拡張性や高可用性を実現するために、クラスタシステム上で、複数ノードでト

ランザクションを並列に処理するロードシェアを用意しています。

ロードシェア機能を適用すると、複数ノードに分散配置したデータベースを並列に処理することで、

単一ノードに比べて高性能な処理能力を発揮します。また、処理能力が不足した場合には、ノードを

追加することで、システムを再構築することなく、ノード数に比例した処理能力を実現できます。

上記説明とおり、選択肢 2 が も適切な説明となります。

【参考】テキスト-5.1.2 ロードシェア運用

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問50.

【正解】3

【解説】

コネクション自動削除は、アプリケーションサーバのダウンや通信回線の異常が発生した場合にデ

ータベースサーバ上で作用します。データベースサーバは、アプリケーションサーバのアプリケーシ

ョンに対してコネクションを生成し、データベースのアクセス結果をアプリケーションに通知します。

通常、アプリケーションに異常が発生した場合には、コネクションで実行していたトランザクション

はロールバックしコネクション自身も自動的に消滅します。しかし、アプリケーションサーバのダウ

ンや通信回線の異常が発生した場合には、データベースサーバ内のコネクションはトランザクション

を含めて残留し、そのトランザクションが握っているロックは解除されません。

コネクション自動削除は、データベースサーバ上でアプリケーションサーバのダウンを監視し、ダ

ウンを検知した場合に自動的にコネクションの回収をします。これにより、アプリケーションサーバ

側では仕掛中のトランザクションを別のアプリケーションサーバで代行できるようになります。

上記説明とおり、選択肢 3 が対象機能です。選択肢 1,選択肢 2 および選択肢 4 は、架空の名前です。

【参考】テキスト-5.1.3 Connection Manager

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