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1 TAMAブランド化推進事業 TAMA - GNT 成長へのシナリオ事例集 一般社団法人 首都圏産業活性化協会

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TAMAブランド化推進事業

TAMA-GNT成長へのシナリオ事例集

一般社団法人

首都圏産業活性化協会

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目次TAMAブランド化推進事業について

TAMAブランド企業ロールモデルの展開(産学官金サミット)

TAMAブランド認定企業、大賞・特別賞受賞企業

TAMA-GNT企業 事例

TAMAブランド企業から見る成功への道のり

株式会社アダムジャパン(埼玉県狭山市)

株式会社イチカワ(東京都羽村市)

株式会社イノウエ(神奈川県相模原市)

株式会社鬼塚硝子(東京都青梅市)

金鈴精工株式会社(東京都青梅市)

カネパッケージ株式会社(埼玉県入間市)

綜研化学株式会社(東京都豊島区)

第一合成株式会社(東京都八王子市)

株式会社東洋ボデー(東京都武蔵村山市)

ニシハラ理工株式会社(東京都武蔵村山市)

AZAエンジニアリング株式会社(神奈川県相模原市)

アリオス株式会社(東京都昭島市)

有限会社久保井塗装工業所(埼玉県

株式会社第五電子工業(神奈川県相模原市)

株式会社デイテク(東京都

株式会社マイソフト(東京都八王子市)

山下電装株式会社(東京都八王子市)

株式会社ローザ特殊化粧料(東京都昭島市)

資料編:TAMAブランド企業顕彰実施概要

TAMA-GNT成長へのシナリオ事例集

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■ T A M A ブ ラ ン ド 宣 言

TAMAブランド化推進事業について

GNT企業が活躍するTAMAエコクラスターを目指して

■TAMAブランド宣言■

首都圏産業活性化協会では、平成20年度から行っている「環境ものづくり」支援を継承するとともに、「TAMA

(Technology Advanced Metropolitan Area:技術先進首都圏地域)の総力を結集した産学官金の

連携によるものづくりの支援を行う」という協会の原点に立ち返り、TAMAが日本や世界のものづくりをリードしていく

存在を目指し、地域と世界の発展に奉献していくことをTAMAブランドとして宣言し、その実現(TAMAブランド

企業の創出)に向け、会員の主体的な活動を促進し、GNT(グローバルニッチトップ)企業を連続的に創出し

ていくことを目指した活動を行ってまいりました。

□TAMAブランド企業認定

先端産業でのイノベーションや、国内外での連携、環境に配慮したものづくり、

グローバルニッチ分野での販売等を実現している企業を募集し、研究開発、

販路開拓、海外展開、人材の確保や育成、連携、環境に配慮したものづくりに

おいて、他の模範となる取り組みを進める企業を「TAMAブランド企業」として

認定しました(2013~2016年度)。TAMAブランド企業認定証

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□TAMA産学官金サミット

TAMAブランド企業の成長について、産学官金サミットなどでロールモデルとして展開しました。

ものづくり中小企業が更なる発展を遂げるために、「産学連携・研究開発」「販路開拓・海外展開」「人材育成・

人材確保」の3つ切り口から、「産・学・官・金」のステークホルダーが集結する「産学官金サミット」を開催し、

TAMAブランド企業の事例などを交えながらご紹介しました。

環境配慮ものづくりを推進し、TAMAエコクラスターを形成する

産学官金が結集してイノベーションを起こし、TAMA地域の産業経済を活性化する

具体的には、TAMAブランドの確立(TAMAブランド宣言の実現)のため、グローカル連携によって、GNT企業を連続的に創出する。

グ ロ ー カ ル 連 携

T A M A ブ ラ ン ド 企 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新 規 G N T 企 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ローカル(国内)連携 ・・・・・・・・

グローバル(海外)連携 ・・・・・・

200件

100件

100社

10社

■ ビ ジ ョ ン

■ ミ ッ シ ョ ン

■ 数 値 目 標

首都圏産業活性化協会第四期5ヵ年計画(2013年~2017年)

■ TAMA-GNT

TAMAブランド企業の中から、GNTの取り組みがユニークな企業をTAMA-GNT企業として選定。

G:global(海外で十分に闘える製品・技術をもっている)

・グローバル市場に直接展開している。

・他社製品に組み込まれるなど間接的にグローバル市場に展開している。

・グローバル市場を意識した経営上の工夫がある。

N:niche(市場の細分化やターゲティングなどで目の付け所が優れている)

・特定製品・役務が細分化されている。

・市場を細分化する軸がユニークである。

・ターゲットとする顧客の絞り込みが優れている。

T:top(競合他社を寄せ付けない(=市場シェア率が高い)強みを持っている)

・製品力(技術シーズの魅力)・提案力(シーズ志向によるニーズ喚起力)がある。<Product>

・適合力(サービスも含めて市場ニーズに合わせる力)がある。<Product>

・コスト競争力(安く作る力)がある。 <Price>

・販売力(チャネル選定やセールス等の販売面の力)がある。 <Place・Promotion>

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開催日:2013年(平成25年)11月28日

会場:東京農工大学 小金井キャンパス

・基調講演 「グローバルニッチトップ企業の魅力と課題」

講演者:法政大学大学院 教授 坂本 光司氏

・TAMAブランド大賞表彰式

・パネルディスカッション 「GNT企業をどのように創出するかを考える」

コーディネーター 法政大学大学院 教授 坂本 光司氏

パネリスト 関東経済産業局 地域経済部長 野口 聡氏

(株)エリオニクス 岡林 徹行氏、(株)コスモテック 高見澤 友伸氏

(株)メトロール 松橋 卓司氏、カネパッケージ(株) 金坂 良一氏

TAMAブランド企業ロールモデルの展開(産学官金サミット)

第6回TAMA産学官金サミット

基調講演(坂本 光司氏)

TAMAブランド大賞 受賞者

開催日: 2014年(平成26年)11月21日

会場:首都大学東京 南大沢キャンパス

・基調講演 「夢があるから強くなる」

講演者:公立大学法人首都大学東京 理事長、日本サッカー協会最高顧問

川淵 三郎氏

・TAMAブランド大賞表彰式

・パネルディスカッション

「TAMAブランド認定企業の実践と地域に対する波及効果について」

ファシリテーター 日本経済新聞 多摩支局長 友山 宏済氏

コメンテーター (一社)首都圏産業活性化協会 岡崎 英人

パネリスト (株)メトロール 松橋 卓司氏、カネパッケージ(株) 高村 賢二氏

スタック電子(株) 田島 瑞也氏、(株)コスモ計器 古瀬 智之氏

第7回TAMA産学官金サミット

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開催日:2015年(平成27年)7月29日 会場:電気通信大学

・分科会【産学連携・研究開発部】 グローバルレベルの製品・技術をいかに開発するか!

ファシリテーター 東洋大学 研究推進部長 吉田 善一氏

パネラー (株)共立 上野 賢美氏、(株)ベネクス 繁信氏、

ユニパルス(株) 嶋本 篤氏、

電気通信大学 特任教授 産学官連携センター長 中嶋 信生氏

開催日:2016年(平成28年)7月27日 会場:東京農工大学

・ブランド事業説明

・TAMAブランド企業の「サクセスストーリー」

(株)狭山金型製作所 大場 治氏、(株)壽屋 篠田 順司氏、

(株)イノウエ 佐藤 佳孝氏、(株)ひびき 社長代理 宮原 正貴氏、東新プラスチック(株) 髙橋 誠氏

・パネルディスカッション「製品・技術開発を成功へ導く大学・企業の歩み寄りとは!」

ファシリテーター 電気通信大学研究推進機構産学官連携センター長 中嶋 信生氏

パネリスト (株)エリオニクス 岡林 徹行氏、(株)ソーケンメディカル 石渡 弘美氏、

トックベアリング(株) 吉川 桂介氏、東京農工大学 仙波 秀志氏

開催日:平成29年8月2日 会場:首都大学東京南尾沢キャンパス

・基調講演 「関東経済産業局の戦略プログラム2017について」

講演者:関東経済産業局 企画課長 近藤かおる 氏

・基調講演 「IoT、AI、EDIは、地域創生のためにある」

講演者:一般社団法人クラウドサービス推進機構 理事長、

公益財団法人ソフトピアジャパン 理事長 松島 桂樹氏

・プレゼンテーション 「産学連携事例とTAMAブランド企業の成長軌跡」

首都大学東京 システムデザイン研究科 楊 明氏、

株式会社上島製作所、株式会社ビーアンドプラス

第8回TAMA産学官金サミット

第9回TAMA産学官金サミット

第10回TAMA産学官金サミット

・分科会【販路開拓・海外展開部】 海外展開はアライアンスに始まり、アライアンスに終わる!

ファシリテーター (一社)首都圏産業活性化協会 専務理事 岡崎 英人

パネラー (株)industria 高橋 一彰氏、カネパッケージ(株) 勝野 旭氏、 (株)コスモテック 高見澤 友伸氏、

東洋システム(株) 飯田 哲郎氏、武州工業(株) 林 英徳氏

・分科会【人材育成・人材確保部】 今求められる、「ダイバーシティ・マネジメント」とは?

ファシリテーター株式会社メトロール 代表取締役社長 松橋 卓司 氏

パネラー (株)井口一世 井口 一世氏、京西テクノス(株) 臼井 努氏、西武信用金庫 落合 寛司氏

7

第1回TAMAブランド認定企業 2013(平成25)年度№ エリア 会社名 分野

1神奈川県(相模原市)

アイフォーコム(株) ソフトウェアシステム開発、システムコンサルティング、環境ソリューション

2東京都

(千代田区)(株)井口一世 板金加工、金属プレス加工による精密機械部品の製作、金属加工用金型の設計

3埼玉県(入間市)

(株)industria 機械器具製造、精密金属加工、各種受託加工等

4東京都

(日之出町)エーアンドエー(株) 金属・樹脂等の切削加工、半導体製造装置の部品加工、電動式移乗機の開発等

5東京都

(八王子市)(株)エリオニクス 電子・イオン・X線等を応用した各種研究開発装置の開発・設計・製造・販売等

6東京都(青梅市)

(株)鬼塚硝子 医療用硝子容器、炭酸ガスレーザー、電解放出型X線管製造販売

7東京都(青梅市)

金鈴精工(株) 精密機械加工部品の製造

8埼玉県(入間市)

カネパッケージ(株) 各種緩衝材・設計・試験・製造・販売

9東京都(福生市)

川崎鉄工(株) コンクリートパイル用継手フランジ製造、販売

10東京都(渋谷区)

(株)環境経営総合研究所 紙パウダーと合成樹脂を混成、発泡させたエコ断熱材の製造

11埼玉県(川越市)

(株)協同商事 クラフトビール製造、有機栽培青果物卸、物流事業

12東京都

(千代田区)グリッドマーク(株) GridOnput技術を用いた各種製品の開発・製造・販売

13東京都(羽村市)

ケミテック(株) 工業用接着剤及びマイクロカプセル応用開発・製造

14東京都(立川市)

(株)コスモテック 粘着シート・テープ、転写シールの開発及び製造販売

15東京都

(八王子市)(株)セキコーポレーション 精密プレス金型及び関連部品の設計・製作

16東京都(豊島区)

綜研化学(株) 化学品の製造・販売、装置システムの生産・販売

17東京都

(日の出町)(株)相馬光学 分析機器製造販売

18東京都

(八王子市)壷坂電機(株) カメラ開発・検査・製造工程における検査・調整装置の設計・開発・製造・販売

19埼玉県

(鶴ヶ島市)(株)テラダイ アルミダイカスト製品の製造及び金型設計

20東京都(瑞穂町)

東成エレクトロビーム(株) 電子ビーム溶接、各種レーザー加工

21東京都(立川市)

(株)バイオネット研究所 組み込みソフト・ハード・物理設計とバイオビジネス

22東京都

(東久留米市)(株)ハイメックス 機械部品製造

23東京都(瑞穂町)

(株)ハムロンテック 洩れ(リーク)検査装置の開発・製造・販売

24東京都(青梅市)

武州工業(株) 輸送機器・医療機器向けパイプ部品の製造

25東京都(青梅市)

ホットマン(株) 繊維製品の製造・加工及び販売

26東京都(立川市)

(株)メトロール 工業用センサの開発・製造・販売

27神奈川県(相模原市)

(株)リガルジョイント 流体制御機器、オゾン環境機器、熱交換器の開発・製造・販売

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№ エリア 会社名 分野

1東京都(瑞穂町)

アイティーオー(株) 精密板金・レーザー加工 (金属プレス製品製造業)

2東京都(羽村市)

(株)イチカワ産業用電子機器・計装盤の製造、鉄道車両用制御ユニットの製造、変圧器・変成器・電源機器の製造

3東京都

(八王子市)SIシナジーテクノロジー(株) ICT関連受託開発、及びIPコア製品サービス開発製造販売

4東京都(多摩市)

京西テクノス(株)計測・医療・通信・エネルギー分野の電子機器の修理サービス、ネットワーク設計、構築、運用管理

5神奈川県(相模原市)

(株)共立 各種真空装置、環境関連装置の開発・設計・製造販売・メンテナンス

6東京都

(八王子市)(株)コスモ計器

工業用計測機器製造販売 工業用プラスチック製品製造販売エアリークテスター 圧力計 気体流量計

7東京都

(八王子市)(株)栄鋳造所

砂型鋳造法と減圧造形鋳造法(Vプロセス法)の鋳造技術を通じて、アルミ素材の主力商品であるコールドプレートの製作、工業用部品や自動車用のシートを成形する為の金型製造等、3Dモデリングを取り入れた製品の受託・製造・販売

8東京都(羽村市)

三鎮工業(株) 高精度小径旋削加工部品製作

9東京都(羽村市)

三和電気計器(株) 回路測定器の製造販売テスタ(マルチメータ)、絶縁抵抗計、クランプメータ

10東京都(昭島市)

スタック電子(株)高周波と光の伝送機器において同軸コネクタから各種システム製品に至る国内随一の専門メーカー

11東京都

(八王子市)第一合成(株)

物流機器、静電気対策製品、環境・液晶関連商品、文化財保存機器の企画、設計、製造、製作、販売

12東京都

(武蔵村山市)ニシハラ理工(株) めっき加工、めっき技術開発(試作・解析)、生産装置の設計・製作

13神奈川県(相模原市)

日本サーモニクス(株) 高周波応用装置の製造販売、自動制御装置及び、省力化装置の製造販売

14埼玉県(比企町)

(株)ビー・アンド・プラス FA用センサ及びシステム関連機器の開発・製造・販売

15東京都(福生市)

(株)プリード理科学計測機器の設計製造販売、気象機器、光学機器、計測機器環境測定機器、理科学計測機器の輸出入販売

16神奈川県(厚木市)

(株)ベネクス スポーツ衣料品の製造・卸販売

17東京都

(八王子市)(株)星製作所 産業機器、電子機器の板金筐体、精密部品、各種治具

18神奈川県(綾瀬市)

(株)ミズキ精密締結部品の製造、販売特殊ねじ、小径精密シャフト、精密歯車、精密締結部品全般

19東京都(中央区)

ユニパルス(株)ストレンゲージ・荷重・変位・トルク・振動などのセンサー、光学機器・メカトロニクス機器・エレクトロニクス機器の製造・販売。

20東京都(青梅市)

ワイエイガーター(株) 電子部品関連設備製造業

第2回TAMAブランド認定企業 2014(平成26)年度

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№ エリア 会社名 分野

1神奈川県(相模嵐)

(株)イノウエ 組紐製造及び販売

2神奈川県(相模原市)

永進テクノ(株)環境製品「ecoeit」の開発製造販売、 コージェネレーション配管ユニットの設計製造等

3東京都(調布市)

北川電機(株) 各種トランス、リアクトルの設計・製造・販売

4東京都(立川市)

(株)壽屋フィギュア人形、キャラクターグッズ、玩具類等の企画・開発・製造・卸売・販売・輸出入

5埼玉県(狭山市)

(株)狭山金型製作所 金型製作及び成形加工

6東京都(羽村市)

(株)システム・プロダクツ プリント基板設計・伝送線路解析・放射ノイズ解析

7東京都

(千代田区)昭和測器(株) 振動測定装置(振動計・振動監視計・バランサなど)の 設計・製造・販売

8東京都(日野市)

新協電子(株) 社会インフラシステム向け電子機器の開発・製造

9東京都(豊島区)

(株)ソーケンメディカル 医療機器の開発・販売

10神奈川県(相模原市)

(株)第五電子工業 半導体製造装置ユニット・電子機器筐体・水冷配管・ 真空配管の製造

11東京都

(八王子市)(株)テクノメイト

スラリー供給装置、薬液供給装置、昇圧・高圧 ポンプユニット、3Dメガネ洗浄機製造・販売

12東京都

(八王子市)東新プラスチック(株) 合成樹脂射出成形業および付帯するすべての事業

13東京都

(武蔵村山市)(株)東洋ボデー トラック用リアボディーの製造販売

14東京都(板橋区)

トックベアリング(株) 樹脂ベアリング・ワンウェイクラッチ・ロータリーダンパ等の開発・製造・販売

15埼玉県(川越市)

(株)ひびきやきとり(黒豚、鶏等)の製造卸業、直営飲食店運営、飲食店・小売・通販向けの加工品製造販売

16東京都(昭島市)

フューテックス(株) 荷電粒子ビーム電源のソリューション開発、及び理科学機器のEMS事業

17東京都(中央区)

(株)ふらここ 雛人形・五月人形を中心とする日本人形の製造・販売、盆提灯の販売

18東京都(青梅市)

有限会社ベスト青梅 建具金物及び産業機器用製品の設計・製造

19東京都(瑞穂町)

(株)ホリコー 自動車・航空機向け金型・プレス・板金加工

20東京都(昭島市)

(株)丸和製作所 金属板金製造業

21東京都

(八王子市)(株)ミラック光学 光学機器・精密機器等の設計・製造

22東京都

(八王子市)山下電装(株) 光源機器の開発・製造・販売・メンテナンス

23埼玉県(狭山市)

(株)ユースオフィス用品・環境機器・工場設備・包装資材等の販売・国内外輸送向け木枠梱包業等

24埼玉県(所沢市)

リングアンドリンク(株) 精密検査装置の開発・製造、特定業種向けシステム開発

第3回TAMAブランド認定企業 2015(平成27)年度

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№ エリア 会社名 分野

1神奈川県(相模原市)

アザエンジニアリング(株) 精密機械設計・遊園地&テーマパークの技術コンサル・デザイン業務全般

2東京都(昭島市)

(株)アスペクト 粉末床溶融結合装置(ハイエンド3Dプリンター)の開発・販売・保守等

3埼玉県(狭山市)

(株)アダムジャパン※選考委員会推薦

ビリヤード用品の企画、開発、製造、販売、輸出入およびビリヤード場経営

4東京都(昭島市)

アリオス(株) 真空機器、理化学機器、研究開発用機器の設計・製造・販売

5東京都(国立市)

(株)上島製作所 高分子材料物理試験機、超低温応用装置等の開発・設計・製造・販売

6埼玉県

(さいたま市)(株)金子製作所 金属及びセラミックの精密切削加工及び組立

7埼玉県(狭山市)

(有)久保井塗装工業所※選考委員会推薦

工業塗装全般(プラスチック・金属)、自動車内外装プラスチック部品塗装

8東京都(青梅市)

(株)クライン 精密金属切削加工

9東京都(青梅市)

(株)クレアンスメアード 集客支援システム開発、サービス提供など

10東京都(昭島市)

(株)ケネック 水理計測機器の開発・製造・販売

11神奈川県(川崎市)

(株)検査技術研究所 非破壊検査用検査機器の製造販売

12東京都

(千代田区)興研(株)

防じん・防毒マスクなどの労働安全衛生保護具及び環境関連機器・設備の製造販売

13神奈川県(相模原市)

(株)コバヤシ精密工業 精密部品加工業(航空、ロボット、半導体)、自社商品の製造・販売

14東京都(青梅市)

(株)サーテック計測機器、小型交流ギヤードモータ製造・販売、切削加工用潤滑液のクリーニング

15東京都(羽村市)

杉並電機(株) 精密プレス加工

16静岡

(富士市)(株)ダイワ・エム・ティ 自動車等の開発業務

17東京都

(武蔵村山市)多摩冶金(株) 機械加工金属部品、航空・宇宙・防衛に関わる金属部品の受託熱処理加工

18東京都

(八王子市)(株)デイテク 金属・樹脂全般における試作品の製作、量産・小ロット金型の設計、製作等

19東京都

(千代田区)(株)シムコス ソフトウェアコンサル・開発及びデータ開発企業

20東京都(瑞穂町)

(株)テクノランドコーポレーション 素粒子、原子核、加速器実験向け計測器の製造・販売など

21東京都

(東大和市)(株)トライヤーン 機械刃物等製造・販売

22東京都(調布市)

(株)八洋 通信、及び電力向け社会インフラ機器用部品の精密機械加工・製造業

23埼玉県(所沢市)

(株)バンガードシステムズ モータ制御機器、電動工具、半導体製造装置などの製造・販売・サービス

24東京都

(八王子市)ピエゾパーツ(株) 膜厚モニター水晶の製造販売及び蒸着関連製品の販売

25東京都

(八王子市)(株)マイソフト システム開発(ハードウェア、ソフトウェア)、教育サービス(研修講師)

26東京都(豊島区)

(株)村井靴用各種部品及び副資材の製造販売、一般消費者向け靴関連製品の製造販売

27東京都(瑞穂町)

(株)米山製作所 ウォータージェット受託加工

28東京都(昭島市)

(株)ローザ特殊化粧料 化粧品及び医薬部外品の製造・販売

29埼玉県(所沢市)

(株)ワイピーシステム 金属表面処理、受託研究開発、防災製品製造・販売

第4回TAMAブランド認定企業 2016(平成28)年度

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■ 平成25年度

TAMAブランド大賞

産学連携大賞 (株)エリオニクス 基盤技術発展大賞 (株)鬼塚硝子

海外展開大賞 (株)コスモテック 人材確保大賞 (株)メトロール

マングローブ環境保全大賞 カネパッケージ(株)

特別賞

関東経済産業局長賞 (株)環境経営総合研究所 東京都産業労働局長賞 (株)セキコーポレーション

日刊工業新聞社賞 (株)相馬光学

■ 平成26年度

TAMAブランド大賞

産学連携・研究開発大賞 スタック電子(株) 販路開拓・海外展開大賞 (株)コスモ計器

人材確保・人材育成大賞 京西テクノス(株) 環境配慮ものづくり大賞 ニシハラ理工(株)

特別賞

関東経済産業局長賞 (株)共立 東京都産業労働局長賞 (株)栄鋳造所

日刊工業新聞社賞 (株)イチカワ

■ 平成27年度

TAMAブランド大賞

産学連携・研究開発大賞 (株)ソーケンメディカル 販路開拓・海外展開大賞 (株)壽屋

人材確保・人材育成大賞 トックベアリング(株) 連携大賞 (株)ひびき

環境ものづくり大賞 (株)東洋ボデー

特別賞

関東経済産業局長賞 (株)イノウエ 東京都都産業労働局長賞 (株)ミラック光学

日刊工業新聞社賞 (株)東洋ボデー

■ 平成28年度

TAMAブランド大賞

産学連携・研究開発大賞 多摩冶金(株) 販路開拓・海外展開大賞 ピエゾパーツ(株)

人材確保・人材育成大賞 (株)金子製作所 連携大賞 興研(株)

環境ものづくり大賞 (株)ワイピーシステム

特別賞

関東経済産業局長賞 (株)ローザ特殊化粧料 東京都産業労働局長賞 (株)八洋

日刊工業新聞社賞 (株)米山製作所

TAMAブランド大賞

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AZAエンジニアリング株式会社(

アリオス株式会社◎

有限会社久保井塗装工業所

株式会社第五電子工業◎

株式会社デイテク◎

株式会社マイソフト

山下電装株式会社

株式会社ローザ特殊化粧料◎

TAMA-GNT企業 事例

株式会社アダムジャパン(埼玉県狭山市)

株式会社イチカワ(東京都羽村市)

株式会社イノウエ(神奈川県相模原市)

株式会社鬼塚硝子(東京都青梅市)

金鈴精工株式会社(東京都青梅市)

カネパッケージ株式会社(埼玉県入間市)

綜研化学株式会社(東京都豊島区)

第一合成株式会社(東京都八王子市)

株式会社東洋ボデー(東京都武蔵村山市)

ニシハラ理工株式会社(東京都武蔵村山市)

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TAMAブランド企業 成長の軌跡TAMA-GNT企業の選定

TAMAブランド企業100社は、巧成り名遂げ、さらに次の目標に向かって成長をしているTAMAのリーディングカン

パニー(ロールモデル企業)で、その軌跡がロードマップとしてまとめられています。このロードマップに記述された過

去の対応と現在の成長戦略の調査を行い、他の企業の経営戦略の参考になることを狙ってとりまとまめをしました。

ロードマップの調査と各社の取組みの特徴の整理を行うとともに、GNTとしての取り組みがユニークな企業を

「TAMA-GNT企業」として選定するための基準を整理しました。

1.ロードマップの解析

ロードマップは各社が時系列として「スタート期・創成期」「成長期」「発展期」「今の姿」の4区分について、取組

み状況を「産学連携・研究開発」「販路開拓・海外展開」「人材育成・人材確保」「連携環境配慮」の4項目に

ついて、記述していただいています。

時系列は各社の判断で区分けしていただいていますので、暦年の時期は異なります。記述内容は、各社により

限られたスペースながら詳述されている場合、箇条書きなど様々ですが、解析は企業名を伏せて、記述内容だけ

で次のような手順で解析しました。

(1)評価軸の検討

・TAMA事務局が100社から20社サンプリング。

・20社について、「スタート期」「成長期」「発展期」「今の姿」毎に、状態表現(スタート期:家族経営で

あったなど)を抽出。

・各フェーズ(「スタート期」「成長期」「発展期」「今の姿」)毎に、新七つQC七つ道具の親和図法(KJ

法)で、各フェーズについて5~10の状態表現(例:目指すべきビジネスモデルは明確であった)にまとめた。

・まとめた状態表現を評価軸(項目)とし、100社から10社サンプリングして、評価試行。

各評価軸の全状態表現(例、目指すべきビジネスモデルは明確であったなど)について、“ロードマップ”の

記述内容をベースに「10点:まったくその通り」「0点:まったくあたらない」を配点。評価軸評価数値を時系

列に並べて軌跡を作成し、10社の特徴が垣間見えたので、評価軸を決定。

(2)TAMAブランドとの関係付け

TAMAブランドの定義(イノベーション志向企業・ローカル連携/グローバル連携企業・GNT企業・環境配慮

ものづくり企業・ビジネスの自立企業)と前記(1)項の評価軸を関係付け。

(3)ウェイト付け

・評価軸間のウェイトを「一対比較」(AHP法(*))で決定。

・TAMAブランド5項目のウェイトをAHP法で決定した。

* AHP法…階層分析法; Analytic Hierarchy Process

(4)100社評価

100社について、1項の評価軸による評価を主成分分析。

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71

72

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74

75

76

77

78

79

80

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87

88

89

90

91

92

93

94

95

96

97

98

99

100

-5

-4

-3

-2

-1

0

1

2

3

-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4

第1主成分 +方向 積極的に拡大経営をしている企業

第2主成分 +方向 社会的責任を意識した組織経営をしている企業

第1主成分

第2主成分ウェイトなし

オリジナル評点

2.調査手順

100社の「今の姿」(各社のTAMAブランド応募時期)の主成分分析結果は図のようになりました。

「今の姿」の評価軸(状態表現)は、「経営組織の確立・拡大している」「得意分野のビジネスモデルで成功し

ている」「新分野でのビジネスモデルを構築している」「新市場への進出・拡大している」「海外展開で成功してい

る」「CSRも配慮している」「意欲的な従業員を確保している」「外部資源を有効に利用している」の8項目で、

各社毎に0~10点(0点:まったく当たらない 5点:どちらもない 10点:まったくその通)

で配点しました。10点が良く、0点が悪いのではなく、例えば「経営組織の確立・拡大している」では、「工場を

新設した」「海外に現地法人を設立した」などの拡大施策がロードマップに記述されていれば10点、「現状規模

でビジネスを展開する」は0点に配点。

主成分は8評価項目を関連性で要約したもので、第1主成分は「+方向は積極的に拡大経営をしている」、

第2主成分は「+方向は社会的責任を意識した組織経営をしている」、第3主成分は「+方向は外部資源を

活用して外部重視で新規な取り組みをしている」「+方向は新分野進出している」です。繰り返しますが、「+

方向」「-方向」は状態を示すもので、優劣ではありません。

分析結果の図は、X軸(横軸)は、第1主成分、Y軸(縦軸)は第2主成分として、100社について散

布しました。X軸とY軸の0点が100社の平均で、楕円で囲ったように、様々な特徴ある企業が存在します。図

は「今の姿」ですが、他に「スタート期」「成長期」「発展期」の各フェーズで、各主成分で解析すると、特徴ある

経営が浮き出てきます。

協会が定義する「TAMA-GNT」は、「今の姿」の第1主成分(積極的に拡大経営をしている)と第2主成

分(社会的責任を意識した組織経営をしている)に要約できるとして第1象限(X軸Y軸ともに+)の企業を

候補としました。

15

3. ヒアリング

第1象限にマップされた企業のなかで18社について、ロードマップに記載されている事項のその後の状況、

TAMA-GNT定義に関連する事項をヒアリングし、A群(取組みがそのまま他社に利用できる)、B群(取組みを

参考にして自社で応用できる)に区分しました。

4. レーダーチャートによるまとめ

A群の10社について、「スタート期・創成期」「成長期」「発展期」「今の姿」の各主成分の配点と推移を「成長の

軌跡」としてまとめました。

A群とB群の区分は、ブランド委員会で決定したものですが、A群は各軸の動きがダイナミックで、B群はややおとな

しいとも見えます。

レーダーチャートの見方

レーダーチャートは、TAMAブランド企業100社について、ロードマップの「創業・スタート期」「成長期」「発展期」

「今の姿」について、スコア付けした各社の状態の主成分分析結果を基にしています。

各軸は平均「0」、標準偏差「2」に変形しています。軸は±6にしていますが、「0」が100社の平均、「±2」は平

均から「1標準偏差」離れており68%をカバー、「±4」は平均から「2標準偏差」離れており95%をカバー、「±6」

以上は平均から「3標準偏差」離れており0.1%以下になります。

「+」または「-」は状態を表すもので、優劣を直接的に示すもではありません。

例えば、創業・スタート期の第1主成分「創:経営基盤確立重視」では+方向は、創業・スタート期に経営基

盤確立を重視した取組みを行っており、その取り組みの徹底度は6が最大、-方向は、創業・スタート期に経営基

盤確立より、ビジネス化を重視した取組みをしている状況を示したものです。

なお、主成分とは、様々な要素間の関係を統計処理して、要約した評価要素を示すものです。第1主成分が

各要素の関係を最も強くまとめたもので、第2主成分、第3主成分、第4主成分と関係性は弱くなります。

-6

-4

-2

0

2

4

6

創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

A群

-6

-4

-2

0

2

4

6

創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

B群

16

時期 レーダーチャートの軸の表示

創業・スタート期 第1主成分 創:経営基盤確立重視

第2主成分 創:外部連携重視

第3主成分 創:ビジネスモデル強化重視

第4主成分 創:生産体制強化重視

成長期 第1主成分 成:新事業・技術開発重視

第2主成分 成:CSR重視

第3主成分 成:業務改善重視

第4主成分 成:外部連携重視

発展期 第1主成分 発:組織経営重視

第2主成分 発:新規事業展開重視

第3主成分 発:事業拡大重視

第4主成分 発:従業員満足重視

今の姿 第1主成分 今:拡大経営重視

第2主成分 今:CSR重視

第3主成分 今:外部利用重視

第4主成分 今:海外展開重視

0

0

0

1

1

1

1創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強

化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発

重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

注:100社の分析は、データ解析を企業名を伏せた状態、でロードマップ情報を元に3名のTAMAコーディネータが統計処

理をしました。統計処理結果の評価等は事務局で行いました。

17

平成28年度TAMAブランド企業認定

株式会社アダムジャパン

代表者 代表取締役社長 関根 沙織

本社所在地 埼玉県狭山市大字下広瀬744番地

事業内容 精密機械加工部品

主要製品サービス等

ビリヤードキュースティック、ビリヤードテーブル等

待っても、高くても、買いたいと思わせる夢の商品つくり

アダムジャパンの歴史は今までになかったものを素早く取り入れる、想像力、行動力にたけた集団です。

世界で活躍するトッププロプレイヤーが愛用するアダムキューはそんな職人たちの技が組み込まれた魔法のキュースティッ

クであり、モノづくりに熱意を燃やすアダムジャパンは「世界中のプレイヤーに感動をあたえたい」と日々チャレンジを繰り返

しております。アダムジャパンの使命は、ビリヤードプレーヤーにとってのキュースティックを「道具」にとどめることなく、プレイ

ヤーとキュースティックのつながり・信頼性を極限まで高め、「プレイヤーの意図を具現化する」「無くてはならない存在」に

変えることです。

アダムジャパンは、プレイヤー自身の欲しいキュースティックを具現化する要望をかなえてくれる会社、信頼できる会社、

身近に感じとれる存在としてこれからもビリヤードの世界にワクワクを届けてまいります。

G:globalアダムジャパンを代表するビリヤードキューが【MUSASHI】です。今や世界で活躍するビリヤードのプロ選手の中で、MUSASHIの名を知らない者はいないと言われるほどの実績と高い使用率を誇ります。

N:niche『レジャー白書2017』によると、2016年に1回以上でもビリヤードをした人の数は、およそ「230万人」でした。競技人口はサッカーは480万人、野球は580万人、テニス 570万人、ゴルフ550万人ですので、競技人口は少ないのですが、年代は幅広いという特徴があります。

T:topキャロムビリヤードの世界では、世界の80%以上のプロ選手がアダムのキューを使用しており、グローバルニッチトップと呼べる圧倒的なシェアを占めています。わずかなズレで勝負が決するビリヤードにおいて、キューが“真っすぐ”であることは非常に大きな価値を持っており、2000年に日本古来の匠のワザである「本ハギ」の技術によって、キュー業界に革命をもたらした。ハギとは、キュー製造過程において、薄い板を幾重にも重ねて接着して削り出す工程のことで、これによりキューの強度をコントロールし曲がりを防ぐのと同時に、寄木細工のような綺麗な模様をキューの表面に施しています。技術面もトップです。

新たな取り組み

安定的である国内需要を増すため、日本におけるビリヤード人口増加に向け世界で勝てる若手選手の育成に取組む。需要が拡大している韓国に加え、今後ビリヤード選手人口増が見込まれる東南アジア(シンガポール・マレーシア・インドネシア)の市場開拓を行っていく。

G

N

T

いっぴん

18

成長の軌跡0<創業期>ビジネスモデル強化と生産体制の強化に重点を置

いた取組みをした。

<成長期>新事業、新技術開発に注力し、その他に事項もそ

こそこの対応して成長させた。

<発展期>組織的経営の重視、新規事業展開を重視して、

発展をさせた。

<今の姿>拡大経営を重視しているが、戦略として従来から行っている海外展開にも注力している。

株式会社アダムジャパンのロールモデル

-6

-4

-2

0

2

4

6

創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化…

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

(株)アダムジャパン

成長戦略

経営ビジョンとして「働く誇りを胸に 自ら挑戦し続ける社内体制を構築するとともに 熟練の技術と柔軟な発想力

で信頼のアダムブランドを確立し、世界屈指のキューメーカーへと躍進する。」としています。

このために次の成長戦略で取組みをしています。

【研究開発】

本ハギをはじめとする熟練の職人の技を伝承しながらも、レーザー加工機等の導入による生産効率アップを目指す。

キュー本体にICチップ(バーコード)を埋め込むことにより、流通経路が把握できるトレーサビリティシステムを構築し、

模倣品の撲滅に取り組むとともに、さらに高いブランド力の確立を目指す。

【販路開拓】

日本におけるビリヤード人口増加に向けて、世界で勝てる若手選手の育成に取り組む。高度な技術を要するキュー

製造のため、機材を自社独自にカスタマイズすることで、生産効率を高めるとともに、利益率を改善する。

【人材戦略】

定年の延長や退職後の嘱託への移行等、長い歳月をかけて育成した熟練の技を活用するとともに、出産や子育

て、介護をしながら安心して仕事に専念できるよう、柔軟な社内環境の整備に努める。

他社に参考となる事例

アダムジャパンは、卓越した生産技術で世界中のビリヤードプレイヤーに最高のパフォーマンスを提供すると共に、観

衆にも夢や感動を与えることで、ビリヤードの普及と発展に貢献していきます。

①国内外ビリヤード選手の人口増加(ビリヤード関係の協会、地元狭山市の市民団体や市民との連携)

②ハイエンドモデル【MUSASHI】の韓国での市場シェア拡大、東南アジア(シンガポール・マレーシア・インドネシア)

での市場拡大

③世界的に当社の差別化技術である「ハギ」の技術の社内承継と個々のビリヤードプロ選手向けのオーダメイド生

産、及び保守への生産・保守体制確立

④国内外からのハイエンドキュー製品の受注に対応できる生産体制確立(設計・生産、保守等)

19

平成26年度TAMAブランド企業認定

株式会社イチカワ

代表者 代表取締役社長 市川 博士

本社所在地 東京都羽村市神明台4-8-39

事業内容 電気機器製造業

主要製品サービス等

産業用電子機器・計装盤の製造、鉄道車両用制御ユニットの製造、

変圧器・変成器・電源機器の製造

明確なコア技術を軸に、軸をブレさせずに応用して、ビジネスを拡大

当社の事業ドメインは、「トランス」「電子機器」「産業ユニット」「交通ユニット」の4つで、研究開発、設計、製造を行っ

ています。コア技術はトランスに代表される磁気、磁場技術です。目に見えない磁力の可能性を追求しています。

創業当初は、各種変圧器メーカーとして『信頼に応える、トランス・テクノロジー』をキャッチフレーズに出発いたしました。

その後、電源機器、一般電子機器、計装用変換器、プリント基板、車両用制御装置、計装用制御盤などの設計・

製造・試験へと 業務内容を逐次広めてまいりました。これは一重にお客様との厚い信頼関係のおかげであり、温かいご

支援の賜物であります。

G:global

中国上海に「上海市市川电气科技有限公司」という独資企業を有し、当社の製品を中国国内に直接販売・間接輸出をしています。中国鉄道網の一翼を担っている大連東芝機車の機関車向けに当社のゲートトランスを納入しており、年間約1億円の部品を納入しています。

N:niche日本国内の新幹線等高速鉄道車両事業で長年培ったゲートトランス技術、また、そのゲートトランス部品を含む鉄道車両用インバーター制御ユニット技術(5400V超の高圧スイッチングや絶縁回路・実装設計ノウハウ)の鉄道に特化したビジネスを柱としています。製品力、適合力、コスト競争力や販売力等で他社を凌駕しています。

T:top・鉄道車両向けインバーター機器用制御装置用の設計ノウハウ((高圧絶縁、高耐ノイズ、衝撃・振動など)による高信頼製品・鉄道車両向け電機ユニットを高信頼に提供できる設計ノウハウがあり、顧客の各種要望に柔軟に対応できるソリューションの提供が可能

新たな取り組み

本社、群馬、瑞穂の3工場間の技術を整理し、多能工化を図り、どの工場でも対応できるように従業員を育成し、三工場体制をONE工場化することにより、生産平準化と生産効率向上を図る取組みを行っています。

G

N

T

20

成長の軌跡0

-6

-4

-2

0

2

4

6

創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

㈱イチカワ <創業期>ビジネスモデル(変圧器事業の立ち上げ)を明確に

して外部連携により経営基盤の確立を行った。

<成長期>新事業、新技術開発を重視し業務改善により成長を

支えた。

<発展期>組織経営を重視し、新規事業展開などによる事業拡

大により発展させた。

<今の姿>海外展開などの拡大経営を重視しているが、CSR経

営も重視している。創業期からビジネスモデルを明確にし、その実現のため

に技術開発、業務改善などを目的を持って展開しています。

株式会社イチカワのロールモデル

成長戦略

第1の柱:

顧客信頼を得てベースロード品として、グローバル・ニッチ市場でさらなる成長事業として発展させる。

・中国・南アジアを主要市場ととらえ、鉄道車両用ゲートトランス事業およびベトナム等東南アジア向けに電力系統

状態監視用、トランス事業を成長させる計画です。

第2の柱:

産学連携により新規技術の開発を行い、次世代の柱となる自社製品の育成を進め、成長力のある新規事業へ

と展開する。

・信州大学との産学連携による、「頭蓋内圧測定機」を自社ブランド製品として、2021年に上市の予定です。今

後、医療関連市場、健康関連市場、環境関連市場、海外インフラ市場にソリューション事業を拡大する構想を

持っています。

第3の柱:

生産性の向上、体質改善・設備投資を行い、さらなる収益確保を追及すると共に、顧客動向・市場動向にすば

やく適応して行く。

・ONE工場の実現、ソリューション事業に向けた体質改革を進めるとともに、人材教育による体質改善を進めてお

り、今後生産効率向上ならびにコスト削減が期待できます。

他社に参考となる事例

創業期にビジネスモデル、製品開発計画を明確にして、この目的に向けて、国の助成策の利用、開発計画の詳細

化などを行っています。変化する経営環境のなかでも、目的を見据えて、状況に流されない取組みを行ってきました。

現在は、創業以来のコアとそのコアの応用で発展してきました。「トランス」「電子機器」「産業ユニット」「交通ユニッ

ト」の4つ事業のコアは共通でブレていなく、当社の強みの源泉となっています。

21

平成27年TAMAブランド企業認定

株式会社イノウエ

代表者 代表取締役社長 井上 毅

本社所在地 神奈川県相模原市緑区鳥屋750

事業内容 組紐製造及び販売

主要製品サービス等

ヘアゴムリング・クリスタルバンド・静電気除去リング・虫除けブレス

外部スタッフ400名!女性のお洒落を求めて90年、伝統技術を活用しお洒落を開発

ロゴの四葉のクローバーには、イノウエの80有余年のものづくりに込めた歴史と、イノウ

エで、ものづくりをする者のすべての「想い」が込められ、葉にはそれぞれ「品質」「安

心」「地域」「環境」 として四つのキーワードで色分けしています。どれひとつとして欠け

ることなく、いつでも調和のとれた製品作り励んでまいります。またリズミカルな動きは

ヘアーゴムのしなやかさと同時に消費者への想いや絆を表現。お客様にとってそして

私たちにとっても幸せをもたらすクローバーでありたいと願っています。

G:global

日用品類の卸業者経由で販売しています。卸業者は、国内の小売店のみならず、中国の現地法人経由での中国内小売店や海外に店舗を持つ量販店に販売しています。ホームページに英語のページを設けて、海外への宣伝を行っています。

N:niche

組紐は伝統技術です。組紐は手作りの工芸品もありますが、当社は伝統技術を、手作りの肌理細やかな製造方法、製紐工程を繰り返しての複雑な組紐とする手作に近い作り方をする機械(製紐機)を導入し、量産化をしています。

T:topアクセサリー商品は小ロット化(同じものが無い)が重視されます。一般的な組紐生産量は3000mですが、当社は既に500mを実現しており、200mもできます。組紐に文字を織り込む新設備を導入し、200mの組紐作業中に文字変えもできるようにしています。ベースとなる組紐と組み合わせる飾りにより、バリエーションは広がり、一つしかない高級品を作る仕組みを差別化しています。

新たな取り組み(1)デザイン部門の立上げ多様な顧客ニーズに対応するオリジナル製品を生産する。

(2)専用織機の導入細幅織物用の織機を導入し、原反の柄や材質のフレキシビリティを広げる。

G

N

T

22

成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

-6

-4

-2

0

2

4

6創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

(株)イノウエ <創業期>創業80年余で経営基盤はでき、ビジネスモデルは明確であったが、生業的取組みであった。

<成長期>新新事業、新技術開発を重視した取組みにより成長

を支えた。

<発展期>新規事業展開を重視する取り組みをして発展させた

が、外部連携、組織的経営などは平均的な対応であった。

<今の姿>海外展開より国内市場を重視し、CSRを意識した経

営などにより拡大経営を重視している。

株式会社イノウエのロールモデル

成長戦略

女性の社会進出を蔭から支援してきた手軽な値段のヘアゴムリング等製品の提供やBtoB製品供給も今後も継続

していきます。同時に、新たな働く女性の社会的存在の変化を受けて、拘りのヘアゴムリング等製品を開発し、新興

国の廉価品とは異なる新たな市場を創設していきます。雇用の面からも地元地域の女性を中心に内職活動を展開

し、常時400名を超え中には従業員雇用し、より活躍しているスタッフもたくさんいます。

また学生と連携して新商品の開発も取り組んでおり、より活動を活性化させます。

新市場では、安全、安心に加えてデザイン、仕様などで高級感を前面に出していきますが、イメージとして、贈り物に

できるヘアゴムリング市場を狙います。

ホームページに英語のページを設けて、海外への宣伝を行っています。このサイトを通しての直販も行っていますが、

多くは訪日観光客(インバウンド)に影響しています。BtoC商品として、観光客を意識して、日本らしさ、品質、安

全を訴求した品揃えをしています。

当社製品は、アクセサリーとして完成品ですが、国際的デザイナーなどが、当社の日本らしいイメージを利用し、組み

込み材料として使っていただいている例もあります。BtoB商品にもなります。

また、最近では横浜赤レンガ倉庫のイベントで横浜カラー(みなとみらい他)をデザインした組み紐ブレスレットを販売

しており、ニッチな拘りの商品を重視していきます。

他社に参考となる事例

当社の製品は日常のお洒落用品です。お洒落の感覚は動きますので、ターゲット顧客の若い女性の声を聞く機会

を多く設けています。大学のゼミとの連携や街頭での流行を見て、デザインを変えています。

アクセサリー商品は小ロット化(同じものが無い)が重視されますので、これに応える開発、生産体制を構築してし

ています。

23

平成25年TAMAブランド企業認定

鬼塚硝子株式会社

代表者代表取締役会長代表取締役社長

鬼塚 好弘鬼塚 睦子

本社所在地 東京都青梅市今井3-9-18

事業内容 理化学用硝子加工

主要製品サービス等

血液分析用硝子容器、炭酸ガスレーザー、

電界放出型X線管、研究コンサルティング

卓越した硝子加工技術で日本の先端研究を50年間支えてきました

G:global 当社の血液分析用硝子セルは、国内シェアの70%以上を占めています。日本の血液分析用機器メーカーが世界の医用分析装置シェアのほとんどを占有しており、当社製品は世界においても非常に大きなシェアを持つといえます。

N:niche

アーリーステージの研究コンサルティング:顧客は先端技術を開発する科学者で、「何がしたいの?」という問いかけによってニーズを聞き出し、実証装置の実現をサポートしています。

T:top

シェア占有は、当社独自技術である真空成型法を用いた5面一体成型によるもので、他の追随を許さない高品質かつ低コストの硝子セルを供給していることによります。

新たな取り組みONLY1であり続けるための研究開発を行い、新事業の柱として小型X線管の量産を目指しています。小型X線管への期待は大きく、課題は、長寿命化と量産化です。X線検査機・分析機の小型化が進んでおり、それとともにX線管の更なる小型化が要求されつつあります。電界放出型X線管は、その小型化を実現したひとつの例ですが、当社はすでに製品化した実績があります。これらの経験を踏まえ、小型X線管のより一層の長寿命化と効率的な量産体制の確立など、顧客ニーズを踏まえながら差別化する計画です。

G

N

T

私たちは、職人による、卓越した硝子加工「技能」と、科学者が

有する先端「知識」を融合させることによって、すぐれた技術・製品

を生み出してまいりました。

しかしながら、今ある「技能」や「知識」だけでは、新たな時代を切

り開くための技術・製品を予想し、それを創造することはできませ

ん。

今ある「技能」「知識」を乗り越え新たな時代を迎えるために、職

人と科学者は絶え間なく熱い議論を続けています。

明日の自分は、自分自身によって創造されるものであって、それは

私たちのような企業にも当てはまります。

24

成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>職人と研究者が協力し合う個人企業であった。

<成長期>業務改善などの取組みを開始し、外部連携などに頼らず、技能で新事業を起こした。

<発展期>新規事業展開を重視する取り組みをして発展さたが、外部連携、組織的経営などは平均的な対応であった。

<今の姿>海外展開より国内市場重視を徹底し、CSRを意識した経営などにより拡大経営を重視している。

鬼塚硝子株式会社のロールモデル

成長戦略

(1)研究コンサルティングを重点化し、最先端シーズの発掘に努めます。

(2)研究コンサルティングから生み出されたシーズを高効率・高収益な技術・製品に展開するために、プロジェクトマ

ネジメントに基づいた製品開発センターを設置・運用します。

(3)製品開発センターで生み出された製品群を比類なきものにするため、高収益・高品質を維持する工場管理シ

ステムを導入します。

(4)収益増大を図り次の研究コンサルティング先を探索するため、強い発信力を持つ営業組織を構築します。

具体策

X線管の更なる小型化、省電力化、長寿命化などの顧客ニーズを踏まえながら差別化する計画です。可搬型蛍光

X線分析機用に、X線管、フィルター、検出器などをセットにした商品化も目指します。

他社に参考となる事例

技術的に優れたコア技術を磨き、先行市場ニーズをつかみ、商品化し、売り込むことを戦略としています。

当社は、X線検査・分析装置の小型化への対応に特化し、既存のX線管製造メーカでは供給できない新たな性

能をもった小型X線管の開発と販売を行います。その事業化までの資金は、好調な硝子セルの販売利益の充当を

主とし、不足分は補助金の獲得で賄います。

当社は、世界で初めて電界放出型の電子源を備える小型X線管を製品化し、除電装置に搭載した実績があり、

この技術に関しては特許(登録番号5927665他)も取得しています。これらの既存技術を活用して、新事業を推進

します。

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0

2

4

6

創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

㈱鬼塚硝子

25

平成25年TAMAブランド企業認定

金鈴精工株式会社

代表者 代表取締役社長 鈴木隆介

本社所在地 東京都青梅市長渕 7-52

事業内容 精密機械加工部品

主要製品サービス等

弱電電気部品向け、小径精密機械加工部品の製造

小径切削部品の中には金鈴精工でしかできない物がある

G:global

海外販路開拓を積極的に展開し、中国、シンガポールの現地企業からの受注も獲得しています。国内顧客経由でアセアン諸国の企業に輸出しています。基盤技術型企業の海外展開事例として、他の同業企業に対する支援も行っています。

N:niche

小径部品の挽き物加工に特化しており、デジタルカメラ、ハードディスク、音響、自動車周辺部品等高精度な量産加工を要求される分野(企業)において技術力を認められてきました。

T:top

当社の事業の柱は、精密の極小寸法部品加工で、精密の小型部品加工を24時間多数台同時加工の量産しており、この量産技術で当社の右に出る企業は無いと思っています。

新たな取り組みフェンシング用のセンサー(電気審判機)の量産技術を開発し、スポーツ健康市場に参入します。目標1:オリンピック/強化選手用に確実性の高いセンサーを開発する。目標2:オリンピック用の高精度品の技術を利用して、一般競技用を開発する。センサーの基本構造の設計はできていますが、量産体制の検討を残しています。予想される東京

オリンピックのブームに乗りたいと思っています。

G

N

T

金鈴精工はΦ3以下の小径部品を高精度安定量産する技術を

有しています。これは理論に裏付けされた確かな技術です。

Φ3以下の小径部品の切削加工は、それ以上の太いワークを加工

する技術とは全く違った知識が必要となります。

小径部品を量産出来る競合他社はたくさんありますが、ほとんどの

会社は経験値のみで得た技術で、当社の様に理論で裏付けされた

ものではない会社がほとんどです。

理論武装された技術がなければ、トラブルが発生したときに素早く対応することは不可能です。

26

成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>ビジネスモデルの強化、生産体制の強化を重視していた。

<成長期>新事業・技術開発を重視した。同時に業務改善を強化した。

<発展期>組織経営、事業拡大を重視した取組みを行い発展を支援した。

<今の姿>組織経営、事業拡大を重視した取組みを行い発展を支援した。

金鈴精工株式会社のロールモデル

成長戦略

最近のデジタルカメラに装備されている手ぶれ防止装置では、手のふらつきに合わせて、カメラ内部のイメージセン

サーが動く「CCDシフト方式」という方式がとられています。当社では、この手ぶれ防止装置の主要部品となるリードネ

ジを製造しています。出荷総数が月間数十万個に及ぶ売上げの柱です。

この確立した精密の極小寸法部品の量産加工技術でフェンシングの判定用のブランジャー式スイッチを開発しまし

た。このスイッチは中国の上海健力体育器材(上海市)と契約を結び、すでに2回納品済みですが、 競技者の勝

ち負けに関わる部品なので非常に精度と安定性が必要とされます。

中国はフェンシングが盛んな国で、上海健力体育器材は剣やウエアなどで7割のシェアを持つ国内トップメーカーで

す。剣先の判定スイッチは、それまで中国国内で作っていましたが、品質が良くないので困っていたところに、提案を持

ちかけたところ、受注に至ったものです。

中国で実績を上げて、トップアスリート向け仕様品とアマチュアの練習用の普及品を商品化し、本場のヨーロッパ市

場に参入する計画です。

他社に参考となる事例

経済成長の見込めない日本だけで営業展開する事に疑問を感じ、経済成長の見込めるアジア諸国全域にも営業

範囲を広げる取組みを行っています。

旋盤精密小型部品技術は汎用性が高い特徴があります。量産部品は安定供給が絶対条件であり、他社がまね

できない当社の精密小型部品技術量産技術はニーズが高くリピートが多くあります。

この精密小型部品技術量産技術を武器に、工場を作り生産拠点を進出するのでは無くて、高度な精密部品の安

定量産化技術を使い、アジア諸国の生産技術では実現できないレベルの部品をコア部品として輸出する事を目指し

ています。世界中の製品に当社の製品が組み込まれ、そのことで、顧客の製品が価値を上げられ顧客の売上が伸び

て、当社は間接輸出の雄になることを目標です。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

金鈴精工㈱

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平成25年TAMAブランド企業認定

カネパッケージ株式会社

代表者 代表取締役社長 金坂 良一

本社所在地 埼玉県入間市南峯1095-15

事業内容 梱包材の開発設計・製造販売

主要製品サービス等

段ボール、発泡スチロール、物流、保管、配送等

地域に密着した経営を行い、地域を意識した環境経営を行う高邁な理念

私たちカネパッケージは、すべてのステークホルダーの皆様に「驚き」と「感動」と「安心」

をご提供することをモットーに、「包む」技術を進化させ、「もの」を包むだけではなく、お

客様の大切な「まごころ」も大切に包み、空気をきれいにする夢のパッケージを一人で

も多くの国の、一人でも多くのお客様にご提供できるよう邁進しています。

梱包材のビジネスでは、1)環境設計提案、2)物流設計提案、3)コスト設計提

案を、弊社のコア技術であります「究極の緩衝設計」を駆使し、安全で包み運ぶこと

はもとより、梱包材のダウンサイジング化、省資源化、積載効率のUP、トータル梱包

材物流コストの効率化のご提案をしております。

特に環境負荷低減を進めてく上で、CO2の削減を事業のオペレーションと商品設計

開発から積極的行っています。

G:global1996年にフィリピンにカネパッケージ・フィリピン社を設立し、工場を立ち上げたのを皮切りに、中国、ベトナム、タイ、インドネシア、メキシコと12の海外拠点および工場で事業を行っています。当社は現地での雇用抄出だけではなく、現地諸活動への寄付などの地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。地域共生のグローバル展開をしています。

N:niche

当社は、大手企業が参入しにくい、多品種少量の梱包品の製造・販売に力を入れています。製品の多品種少量化に伴い、多品種少量の梱包品に対するニーズは大きくなっています。顧客への提案力強化、短納期対応、コスト低減で大手企業との差別化を図っています。

T:top

紙だけで作成した梱包材に包まれた生卵を150メートルの上空からヘリコプターを用いて落下させて、衝撃に耐えられることの実証ができました。

新たな取り組み

①梱包材の製作期間の短期化:『測定~設計~試作~試験段階での短期化を図る②梱包材の安全性の証明:試験内容を充実させ安全性証明能力を強化する

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成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>経営基盤の確立を重視し、外部連携を利用した。

<成長期>新事業、新技術開発を重視し、成長を支えた。

<発展期>組織経営を重視し、同時に従業員満足重視を行っ

た。

<今の姿>拡大経営を重視している。

カネパッケージ株式会社のロールモデル

成長戦略

梱包業界の中で、全ての梱包材素材を最適に設計提案出来る企業は、非常に稀少かです。段ボールは段ボール

メーカー、発泡スチロールは発泡メーカーと設備を持つ殆どの梱包業者が、自社で持つ設備に捕われながら設計提案

を行います。

化石燃料を使用しない継続可能で再生可能な資源を使用して、環境配慮とビジネスのトレンドを先取りして、設計

出来る梱包会社はごく稀で、ましてや既に3~5年後の市場トレンドを予測し、翌年のモデル設計と開発を行い、大

手製品メーカーの製品開発の段階から提案、試作、評価から梱包材の開発を行い、梱包材のトレンドを作っている

企業は、殆どありません。

当社は卓越した梱包設計技術を持って、これを実行しています。そして、開発された梱包材をメーカーの海外生産工

場に、現地で日本的な対応(品質、納期、サービス)を行っているのは、当社だけと言っても過言ではありません。

梱包業界でのGNT企業と言えます。

他社に参考となる事例

現地従業員に対する教育にも熱心で、教育を受けた現地従業員は工場の管理・運営の重要な役割を担っていま

す。それ以外にも2017年のメキシコの拠点設立に際してはフィリピンの現地従業員が大きく係わっています。

当社は現地での雇用創出だけではなく、現地諸活動への寄付などの地域貢献活動にも積極的に取り組んでいま

す。2017年7月にはフィリピン オランゴ島の保育園に対して教科書や文具などの寄付を行っています。

・環境改善活動マングローブ植林、毎年100万本。現在380万本で:1千万本を目指す。

・マングローブ植林支援自販機(サントリー共同)自販機の収益をマングローブ植林費用へ。

・学校校舎の寄付:マングローブ植林を実施しているフィリピン、オランゴ島、バナコン島へそれぞれ学校校舎を寄付。

地元社会の子供教育の整備と安定に寄与。

・防災関連商品 2011年東日本大震災へ寄付 入間市へ寄付(防災訓練参加)

当社の海外事業の取引先は日系の現地法人が多く、日系企業の海外展開に対してフレキシブルに対応していま

す。当社は今後も日系企業の海外展開の変化に基づき、積極的に海外展開を進めていく予定です。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

カネパッケージ(株)3

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平成25年TAMAブランド企業認定

綜研化学株式会社

代表者 代表取締役社長 逢坂 紀行

本社所在地 東京都豊島区高田3-29-5

事業内容 化学品の製造・販売、装置システムの生産・販売

主要製品サービス等

粘着剤・微粉体・特殊機能材・加工製品・装置システム

小なりとも最優の会社を目指して

G:global国内外売上比率は、 国内 49% 海外 51%(2017年3月実績)で、海外拠点は 中国4拠点 タイ 1拠点です。

N:nicheケミカルの「ポリマー設計」技術と、エンジニアリングの「プラント設計」技術を核として、さまざまなニーズに対応することで新たな技術を創出し、これらを巧みに融合し「コントロール管理」することにより、製品やサービスの提供につなげています。

T:topポリマーの機能性付与、狙った特性へのチューニング、差別化はできないか、といったお客様からの貴重なご相談、ご意見に対して明確な目標設定をするとともに開発力を最大限に引き出して、さらに機能性に優れる価値ある製品を提供できるように注力しています。

新たな取り組み需要が高まる環境配慮製品の開発、展開によるシェア拡大、ナノインプリント関連製品をはじめとする新規事業の販売拡大、将来に向けた新製品、サービスの創出のための研究開発体制の強化に取り組んでいます。

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綜研化学グループは、1948年の創業以来、「小なりとも最優の会社となって社会に貢献し

よう」という創業の精神のもと、独自の技術開発により、家電・自動車・建材などの分野で使

用される粘着剤、微粉体、特殊機能材、加工製品、さらに熱媒体・熱媒ボイラー、プラント

エンジニアリングなどの製造設備に関わる製品・サービスをさまざまな分野・用途にご提供して

きました。

今後は、アジアを中心とする海外事業展開をより一層強化し、新規事業の創出により、「ア

ジア市場で存在感のある企業」を目指し、さらなる成長を実現してまいります。

また、引き続き、企業としての社会的責任を果たし、皆様の信頼にお応えします。

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成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>顧客対応生産を重視していたが、自立化のビジネスモデルの強化を重視。

<成長期>多くの企業が取り組んでいる事項を万遍なく実施した。

<発展期>大手企業と連携して製品開発をしたが、既存技術・製品を軸とした。

<今の姿>CSRを重視しながら、拡大経営を重視している。他の事項は既に実施済みである。

綜研化学株式会社のロールモデル

成長戦略

連結中期経営計画「New Value-2019」(2017年度~2019年度)において、「中国・東南アジア地域で

の事業拡大と収益性向上」と「新たな製品・サービスの創出、成長投資の積極拡大」の実現に向けて、次の基本戦

略を掲げています。

(1) 既存事業の事業領域拡大と収益性向上

(2) 将来に向けた新たな製品・サービスの創出

(3) 持続的成長を支える経営基盤の強化

(4) 環境変化に適応する多様な人材の確保・育成

連結売上高、連結営業利益、ROAやROEなどの明確な目標値を作成しています。

他社に参考となる事例

当社グループは、適切な企業統治の推進・徹底を図ることにより、企業としての社会的責任を果たし、関係する皆

さまから信頼していただけるよう努めていくという基本方針の下、必要となる体制やシステムを整備するとともに、その改

善にも継続的に取り組んでいます。

取締役会は、社外取締役1名を含む6名で構成され、毎月開催する定例の取締役会において、法令で定められ

た事項および経営上の重要な事項の意思決定ならびに業務執行状況の報告を行なっています。

また、執行役員制度を導入しており、取締役による経営の意思決定および監督機能と執行役員による業務執行

機能を分離することで、経営の透明性・公正性を高めるとともに、業務執行の迅速性・効率性を確保しています。

コーポレート・ガバナンス強化のため、取締役会において「内部統制システム構築の基本方針」を決議し、業務の適

正を確保するための体制の整備を進めるとともに、その進展や状況に応じて、必要な改定を行なっています。この基本

方針に則り、法令遵守体制の強化、リスクマネジメントの推進等に取り組み、業務の適正を確保するための体制構

築に努めています。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化…

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

綜研化学

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平成26年TAMAブランド企業認定

第一合成株式会社

代表者 代表取締役社長 河野 良子

本社所在地 東京都八王子市元本郷町1-25-5

事業内容物流機器、静電気対策製品、環境・液晶関連商品、文化財保存機器の企

画、設計、製造、製作、販売

主要製品サービス等

ラックトレー、ダンプラボックス、セロケース、PHD袋、ラインパレット

真弧、土器台座、遺物注記機リース業務、遺物洗浄・注記委託

柔軟な発想力と感性で新たな市場でのビジネスモデルを展開

G:global

文化財部門では、世界の人類史、自然史関係にたずさわる人々に襷(タスキ)ブランドが浸透するような発掘用具、計測用具、展示用具を開発し続けてきました。

N:niche

文化財の発掘関連のビジネスは、学術研究と重なるもので、大学や研究所が中心で、ビジネスとしての市場は極めて少ない。

T:top文化財部門の弊社製品の真弧(輪郭測定器)は、国内の埋蔵文化財業界では、市場占有率90%超の製品であり、韓国、台湾においても市場占有率90%以上となっています。製品固定のための冶具としてのラインパレットは2社しか生産していません。

新たな取り組み「保管する・運ぶ・守る」という当社の経営理念に基づき、あらゆる創造の知力を尽くして、心豊かな価値のために貢献します。一歩先行く提案、一歩先行く改善、一歩先行く感動の為に創造していくことが我々のミッションです。「見る・学ぶ」以外にも、「食べる、遊ぶ、体験する、イベントに参加する」など多くの可能性があるので、この市場への参入を検討している。

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文化財部門では、世界の人類史、自然史関係にたずさわる人々に襷(タスキ)ブランドが浸透するような発掘

用具、計測用具、展示用具を開発し続けてきました。

文化財の発掘関連のビジネスは、学術研究と重なるもので、大学や研究所が中心で、ビジネスとして

の市場は極めて少ない。文化財部門の弊社製品の真弧(輪郭測定器)は、国内の埋蔵文化財

業界では、市場占有率90%超の製品であり、韓国、台湾においても市場占有率90%以上と

なっています。

製品固定のための冶具としてのラインパレットは2社しか生産していません。

「保管する・運ぶ・守る」という当社の経営理念に基づき、あらゆる創造の知力を

尽くして、心豊かな価値のために貢献します。一歩先行く提案、一歩先行く改善、

一歩先行く感動の為に創造していくことが我々のミッションです。

「見る・学ぶ」以外にも、「食べる、遊ぶ、体験する、イベントに参加する」など多くの

可能性があるので、この市場への参入を検討しています。

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成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>販売代理店でのスタートで、大阪と東京に拠点をおいたが、顧客開拓が中心。

<成長期>新事業、新技術開発を目指し、外部連携を重視し成長を支えた。

<発展期>組織経営を重視して、従業員満足がれられる取組みをして、発展をとげた。

<今の姿>文化財事業が功を奏して、海外展開などの拡大経営を行っている。創業期には自社の価値観によるビジネス展開はでき

なかったが、外部連携により新事業・技術開発により成長し発展をしてきています。

第一合成株式会社のロールモデル

成長戦略

精密機械を製造する場合、静電気は大敵である。もともと静電気除去の技術をもっていたため、この流れを受けて

静電気対策について、当社でできることを行いましたった。

静電気対策が施された「ラインパレット」は、日本でも2社しか作っていないニッチな市場に入り込みました。

「文化財海外展開事業」は、知り合いの考古学の先生から計測機器がないので、制作できないかと打診を受けた

のがきっかけでした。これもニッチな独特な市場です。計測器開発だけでなく、出土遺物洗浄委託、土器修復(接

合・復元)、出土遺物注記委託業務、木器・金属保存処理や非接触自動遺物注記機「ジェットマーカー」のリース

業務などの関連業務広く対応することでビジネス規模を大きくしました。

他社に参考となる事例

静電対策機材開発と文化財という一見すると全く違う事業を展開しています。当社は昭和50年 9月に合成樹脂

総合商社を目的として設立しました。合成樹脂という新素材の専門商社なので、物流資材関連でのお客様の課題

について、お客様と一緒に解決策を検討してきました。

この過程で得た知見を新たな課題を持っているお客様に提案して、当社のノウハウが増え、当社オリジナル商品が

増えていきました。

文化財事業は、物流技術、静電対策、製品保護技術を基礎技術として、発掘文化財の保護、運搬事業に結び

つきました。さらに、この事業を深堀して、計測、洗浄、修復保存、展示などの一連の事業に拡大させていきました。

一見関係のない事業も、徐々に拡大していった結果です。

柔軟な発想力と感性で新たな市場でのビジネスモデルを展開したものです。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

第一合成(株)

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平成27年TAMAブランド企業認定

株式会社東洋ボデー

代表者 代表取締役社長 中條 守康

本社所在地 東京都武蔵村山市伊奈平2-42-1

事業内容 トラック用リヤーボディーの設計開発、製造、販売

主要製品サービス等

トラック用 平ボディー(カーゴ)/箱ボディー(バン)/その他特注車

将来を見据えた目標を設定し、一歩いっぽ着実に前に進めている

G:global普通トラックの中型の平ボディー完成車(輸出仕様)を商社に販売しています。現在、平ボディーの部品を日本で生産し、キットで販売し、国内・海外で組み立てを行い、完成させるビジネスモデルを展開中である。組み立てを行う企業は、会員企業として当社が管理します。

N:niche

少量多品種に対応する完全受注生産システム、各種ラインを保有し、顧客の詳細なニーズ(約1万種)に合わせ、一品車両でも受注から納期までの短いリードタイムで対応しています。

T:top平ボディーについては小型中型を含め№1を目指す事が経営の基盤です。また清涼飲料水等運搬用のSSDV(サイドスライドドアーバン)の国内占有シェアは現在20%弱ですが目標シェアを30%とおいています。

新たな取り組み受注変動を年間通して平準化し、且つ当社工場全体の生産性を向上し、生産能力をフルに活用出来る施策として、『キット製品の開発と供給システムの構築』を推進中です。これはボルトオン方式(溶接レス)のキット製品と架装マニュアルのセット販売を行い、全国及び諸外国の新規協力工場にて完成させた車輛をユーザーへ販売する計画です。

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*創業以来ぶれない一貫した輸送価値の提供*人と企業への貢献と地球との共存企業理念のもと5K&GSのスローガンをモットーにして、車体のみならず輸送価値とサービスの提供含めて、共存共生を目指しています。

当社は1952年に創業開始以来、60年以上、一貫してトラックリヤボディーを

製造販売し、輸送価値を提供してまいりました。

地球の資源は有限であり、一層環境に配慮した人々の生活、企業活動が

重要度を増しています。

その中で我々は世界に誇る環境に配慮した製品を国内外問わず幅広く世の

中に提供し、輸送効率向上の為に、新しい価値を提供し続けます。

環 境 変 化顧 客 満 足共 存 共 生価 値 創 造向 上 と 行 動

現 場 力 と

役 割 責 任

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成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>下請型の仕事が多く、顧客の生産の都合で経営が左右されていた。設備投資などで顧客拡大をした。

<成長期>新事業、新技術開発を重視し、CSR、連携や業務改善を行って成長を支えた。

<発展期>組織経営と従業員満足の取組みで大きく発展させた。

<今の姿>既存国内顧客とのネットワークで、海外展開を行い、CSRを意識した経営などにより拡大経営を重視している。各成長のフェーズで理想と思える取組み(第1主

成分)のスコアが高く、やるべきことを着実に行っているという理想的な成長の軌跡です。

株式会社東洋ボデーのロールモデル

成長戦略

人口減少による需要低下、労働力不足などを見据え、国内においては自動機導入による生産性の向上、並びに

中型平ボディーについてはシェア80%を目指し、盤石なる事業基盤を構築し、清涼飲料水、食品運搬用のボディー

を開発、販売を拡大する計画です。

また、利益率が高いアフターサービス事業を強化し、顧客満足度向上・利益率向上を図っていく計画です。

海外ビジネスにおいては、大手商社との協業で製品の輸出、キット部品の販売、さらにはトラックメーカーの製造拠

点に近いタイにて販売、生産拠点を設けて、アジアでのビジネスを積極的に展開していく構想です。

他社に参考となる事例

□経営理念

健全な事業活動を通じ、お客様に満足される商品を提供し、社会に貢献する。

□基本コンセプト

・企業活動の原点を『お客様第一主義』とする。

・新商品開発と技術革新を通して、収益性の高い優良企業であり続ける。

・社員の意欲を高め、生き生きと働ける環境をつくる。

・環境の変化にも臨機応変に対応可能な生産ラインをつくる。

変化する経営環境のなかで、状況に合せて変えることと変えてはならないことを明確にしています。この基本的な考

え方が経営理念であり、基本コンセプトで、これらを飾りでなく活かして経営をしています。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

株式会社東洋ボデー

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平成26年TAMAブランド企業認定

ニシハラ理工株式会社

代表者 代表取締役社長 西原 敬一

本社所在地 東京都武蔵村山市伊奈平2-1-1

事業内容 電子部品、半導体部品のめっき

主要製品サービス等

面実装用鉛フリー半田めっき加工、接点用金・銀めっき加工

個客の製造プロセスをサポートする『Process Support Engineering』で新たなビジネスを拡大

G:global 車載用電子部品用のめっき材がグローバルな車市場で使用されております。ユーザー様海外拠点や商社様等を通じて弊社のめっき材が中国、フィリピン、ベトナム等で使用されております。めっき材の中には、グローバル車市場でのシェア90%以上の材料もあります。

N:nicheめっきの機能を特定要求に合致させるニッチなビジネスが多くあります。例えば、車載用タイヤ空気圧センサー用の基板用電池の接続端子のRoHS対応Snめっきでは世界シェア70~80%(現在実績)です。

T:top世界シェアトップは、「基板接続用コネクター端子の特殊合金めっき」、「基板用電池の接続端子のめっき」や「チップ部品のリードフレーム部のめっき」など、当社独自のものもあります。

新たな取り組み

海外とのコスト競争に勝ち残るために、めっき設備を自社製作できる強みを活かして、従来の方式にとらわれない効率的な製造プロセスを開発・設備導入・顧客提案を行っています。

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ニシハラ理工は半導体の草創期からめっきメーカとして開発にかかわり、その

発展と共に機能を支える技術をつくり上げてきました。時代の変化に対応し

て部品も著しく進化し、特性を生かす技術がめっきにも求められてきました。

超小型化、高レベルでの生産性の向上、環境への配慮などを同時に実現す

るため、基礎技術の開発をはじめとして生産設備の設計・製作から生産管

理システムに至るまで、めっきに関連する基盤を独自に構築してまいりました。

ニシハラ理工ではお客様の製造プロセスをサポートする技術とサービスを

「Process Support Engineering」として製品の企画から開発、製造、

組み立てに至るまで、高付加価値を実現できるご提案をさせていただいてい

ます。

▼車載用電子部品へのめっき採用例

連続めっき加工ライン

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成長の軌跡0

TAMA-GNT企業 目次

<創業期>生産体制強化は行っていたが、外部連携やビジネスモデル強化などは積極的でなかった。

<成長期>新事業、技術開発重視して成長を支えたが、業務改善や外部連携は行わなわなかったが、

<発展期>組織経営と事業拡大を重視して、発展をとげた。

<今の姿>拡大経営を重視し、海外展開を重視している。

ニシハラ理工株式会社のロールモデル

成長戦略

明確な成長戦略を社内で提示して、全社員の活動を意識付けしています。

ビジョン として、 人×技術 = PSE (Process Support Engineering)があります。このビジョンを受けて

チャレンジ目標、定量値を定めています。

①次世代自動車分野への販路開拓

②提案型のカスタム技術の提供によるユーザーの囲い込み

③TPM優秀賞の獲得

独自の3つの技術力(開発する技術・装置を作る技術・生産する技術)と、管理力(マルチ人間、プロセスで作り

こむ、自らの仕事を管理する)を更に高めて、主力の民生分野の売上を維持しながら、2020年を目途に、目標に

向けて、「事業拡大」と「全員参加の自主保全活動促進」を推進しています。

この基本は、「人(人をつくる)」「技術(技を磨く)」「PSE(あらゆるプロセスを、サポートする、エンジニアリングを

提供)」で、お客様の「製品企画、開発」段階から、「試作・量産」に至るまで、あらゆる段階からサポートを行うことで

す。

他社に参考となる事例

『Process Support Engineering』で顧客の製造プロセスをサポートすることは、顧客と共通の課題を認識してソ

リューションを提案することになるので、発注元と下請けという関係だけにとどまらず顧客との信頼関係を強めることがで

きます。

社会的には環境規制が強化される方向に進みますが、それらを事前に情報収集し対応できる技術開発を行うこと

で、制約をビジネス拡大のチャンスに変えることができます。

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創:経営基盤確立重視

創:外部連携重視

創:ビジネスモデル強化重視

創:生産体制強化重視

成:新事業・技術開発重視

成:CSR重視

成:業務改善重視

成:外部連携重視

発:組織経営重視

発:新規事業展開重視

発:事業拡大重視

発:従業員満足重視

今:拡大経営重視

今:CSR重視

今:外部利用重視

今:海外展開重視

ニシハラ理工㈱

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平成28年TAMAブランド企業認定

多方面でビジネス展開をしているハイレベルな総合エンジニアリング会社

新たな取り組み

AZAエンジニアリング株式会社

代表者 代表取締役社長 長谷川孝

本社所在地 神奈川県相模原市中央区鹿沼台1-9-15 プロミティふちのべビル3F

事業内容

エンジニアリング事業部】精密機械設計・電気設計・ソフト設計全般の請負

設計及び労働者派遣・加工・製作・組立・強度解析等の業務・翻訳図面作

成・3Dモデル作成(アニメーション)

【アミューズメント事業部】遊戯施設・テーマーパークの総合技術コンサル

ティング・各種遊戯及び駆動展示物の製作演出装置等の企画・開発・監修・

設計・施工・メンテナンス・労働者派遣

【デザイン事業】デザインの企画及び請負、制作及び販売・TVCM用絵コン

テ・グラフィック用カンプ制作・イラスト・キャラクター・ゲームイラスト・素材・

制作・漫画コンテンツ・LINEスタンプ・動画の制作

【コスメティクス事業部】※(2018年1月営業開始)化粧品及び

美容機器の企画開発・製造販売と輸出入・医薬品・医薬部外品

・健康食品・衛生用品の企画開発・製造販売と輸出入

G:global 【エンジニアリング事業】【アミューズメント事業】【デザイン事業】【コスメティクス事業】の広範囲な4事業部で、有機ELパネル製造装置や半導体製造装置の設計などにより、大手先端企業により海外に輸出しています。

N:niche 真空技術をコアとして、遊園地等のアミューズメント施設のライド(乗り物)の企画・設計・制作等、イラスト漫画アーティストによるデザイン、基礎化粧品を中心にナチュラルオーガニック系の商品開発をシナジー効果により特異なビジネスに仕立てあげています。

T:top製品力・提案力」「適合力」「コスト競争力」「販売力」と4事業のシナジー効果で、日本のトップ企業と直接取引ができるハイレベルな総合エンジニアリング会社です。

新たな取り組み当社で設計した商品(化粧品)を製造委託し、その商品を仕入れ販売するビジネスモデルの拡大を目指します。製造委託する商品は、ダイエットティーなどの健康関連商品、ヘアケア商品、基礎化粧品などを美容業界中心に販売していきます。

GNT

AZAエンジニアリングは1976年の創業以来、多くの皆様に支えられながら主に真

空設計・機械設計事業を展開してまいりました。お客様のパートナーとして、常に

分野の発展に寄与する設計であることを心がけ、知恵と技術を尽くして困難を乗り

越える、ひたむきさで真空設計・機械設計事業といった分野の一端を、支えてこら

れたことに深く感謝しています。

近年は「FPD・PV、半導体製造設置設計、各種産業機械&装置設計製

作」をはじめ、「遊園地&テーマパークの技術コンサルタント事業」、「イラスト&デザ

イン事業」など、多岐にわたり、お客様の要望もそれぞれ違ったものになります。多

様化の時代の中で、今まで積み重ねてきた実績と信頼の上に新たな価値を創造

できるよう、社員一丸となって挑戦する「ハイレベルな総合エンジニアリング会社」を

目指しています。

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平成28年TAMAブランド企業認定

ニッチなプラズマ・真空技術市場に特化し企業・大学の研究開発を支える

新たな取り組み

アリオス株式会社

代表者 代表取締役 有屋田修

本社所在地 東京都昭島市武蔵野 3-2-20

事業内容真空機器・装置、プラズマ応用機器・装置、各種実験・計測用機器、生産

技術、生産用機器・装置、制御機器、システムの開発受託

G:global世界33カ国に拠点を有するグローバル企業グループの一員となったことにより、グループ会社の海外拠点を利用した販路拡大が可能になりました。これらの拠点を利用しながら成膜装置、プラズマ源等の海外展開を拡大していきます。

N:niche 自動車、半導体、工具から宇宙開発まで様々な分野で、分析機器、材料開発、製造技術開発など研究開発用途に特化したプラズマ応用関連事業を行っています。また、生産用装置では、要素技術開発から装置設計、ソフトウエア開発まで一貫して対応することができるため、汎用装置にはない独自技術を盛り込んだ特殊用途向けフルオーダーメイド装置の製造に特化しています。

T:top産学官の共同研究により開発された世界最速の高純度単結晶成長が可能なダイヤモンドCVD装置をはじめ、マイクロ波プラズマ源、ラジカル源、液中マイクロ波プラズマ装置などユニークな製品開発に成功しており、お客様の技術ニーズに的確にお応えできる高い技術力・豊富な経験を有しています。(今迄の特許登録は20件以上に及ぶ)

新たな取り組み産学官で共同研究を進めている半導体デバイス用ダイヤモンドやカーボン系薄膜成膜装置の事業化を進めます。表面改質、成膜関連などオリジナル製品の拡充を図り、売り上げの安定化を図ります。昨年からハーフインチウエハ半導体生産システム開発プロジェクトに参画しており、成膜プロセス用装置の標準採用を目指して開発を進めます。

G

N

T

創業45年を超える当社は、気象研究所のポラックカウンタなどの開発に

携わり、空気を科学する仕事から始まりました。

その後、次第に真空の世界に仕事を広げて行き、 創立10年頃から超高

真空の仕事が増え、創立15年頃には「真空装置メーカー」としての基礎

が確立しました。

現在、仕事の守備範囲は格段に増え、超高真空、MBE、CVD、ECR、

ラジカル源など単に真空装置に止まらず、各種のプラズマ、イオン、電子を

利用した機能部品・装置の開発を進めています。

今後、真に先端技術の世界で通用する企業を目標にしたいと考えていま

す。ダイヤモンドCVD実験装置

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平成28年TAMAブランド企業認定

会社

新たな取り組み

有限会社 久保井塗装工業所

代表者 代表取締役社長 窪井 要

本社所在地 埼玉県狭山市中新田1083-3

事業内容 工業塗装全般(プラスチック・金属)、自動車内外装プラスチック部品塗装

G:global VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を削減するため、自社対応だけでなく、東京工業塗装協同組合のVOC排出削減推進部会の企画委員長として、塗装業界全体にVOC削減の必要性とその方法を広め、地球環境保護に尽力しています。

N:niche 高性能塗膜において、自社のターゲット市場である抗菌塗装に関しては、医療現場のニーズに合致した高い品質を有し、毎ロットごとの抗菌効果をエビデンスで示し安心して頂ける品質を実現しています。ここまでこだわった抗菌塗膜は世界にないと自負しています。

T:top 放熱特性を向上するには、放射やプラスチックの熱伝導特性をアップするよりも周期的な凹凸構造をプラスチック表面に付与することが有効です。改善する周期的な凹凸構造を形成可能な立体塗装技術を開発し、ヘッドランプの放熱特性を改善した、表面に抗菌剤を高濃度に配置する塗装技術を開発しました。

新たな取り組み放熱特性を向上させる周期的凹凸構造を持つ立体塗装技術の開発及びサブμmの機能表面を形成し抗菌性能を最適化する塗装技術の開発します。これらを特許化し、ライセンス事業及びコンサルテーションにより広める取組みをしています。

GNT

創業から数えて47年、有限会社久保井塗装工業所としてちょうど40年という節

目の年になりました。創業以来、塗料を被塗物へ移行するという基本的な業務は

変わらないのですが、塗装する製品とその材質、それから塗料と塗装方法、工場の

設備や所在地など、時代の変化と共に久保井塗装も変化しつづけてき来ました。

一方、工業としての「塗装」を取り巻く今の社会環境はというと、ご存知の通り日本

市場全体の経済状況や、中国の台頭、業界内での激しい過当競争など、塗装

業界にとって油断できない厳しい要素も多く現われています。

そこで弊社では、“塗装を通じて社会に貢献し、企業として環境保護にも真剣に取

り組む”という弊社の理念に基づき、現代のニーズに応えるため、まず理念の前半を

実現するために『ISO9001』の認証を取得致しました。

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平成28年TAMAブランド企業認定

多種多数の最先端設備、高度な技術力で、先端企業の高度加工に応える

新たな取り組み

株式会社五電子工業

代表者 代表取締役 水田 光臣

本社所在地 神奈川県相模原市緑区橋本台2-7-23

事業内容 金属の部品加工、溶接、板金加工

G:global真空チャンバー、配管、水冷配管・ユニット(ラジエータ)、ガス配管等の半導体製造装置や真空応用機器を中心とした真空装置分野の部品加工を主に行っています。顧客製品の半導体製造装置等は輸出されており間接的にグローバル展開をしています。

N:niche半導体製造装置を中心とした真空装置分野、中でも真空チャンバー、配管・水冷配管、ラジエータ に特化しています。ラジエータについてかカスタマイズ力を含む技術力により競争優位にあり 高いシャアを維持しています。

T:top半導体製造装置向けのフィン式のラジエータは、過去30年、新規開発される装置に100%搭載され、競合他社が存在しません。30年来取引のある会社の競合国内大手メーカーからも、同様のフィン式のラジエータを受注しており、当社製品がデファクトスタンダードになっています。

新たな取り組み水路溶接にはTIG溶接機が使用されており、仕上げ加工が必須だったため、コスト高、長納期で問題になっています。この問題を解決するために当社のファイバーレーザー溶接を導入しています。より高圧な水路へファイバーを適用するため、高出力、高品質のレーザーを企業連携で開発し実用化を目指します。

G

N

T

第五電子工業は、永年ステンレスを中心に金属の部品加工を生業とし、溶

接、機械、板金加工の設備を同じ敷地内に有しています。

特に溶接に重点を置いており、一般的なTIG溶接を始め、ロボット溶接、ファイ

バーレーザー溶接、自動溶接等、多彩な設備を導入しています。

モットーは、品質管理の徹底とスピード対応で、お客様に満足してもらえる商

品、サービスを提供します。見積一日対応も実践しています。試作とその後の

量産対応や、単品製作も喜んでご検討させて頂きます。

主要設備 94台炭酸ガスレーザ加工機:ML2512ex-S、CNCワイヤーカット放電加工機 DJ7732シングルカット立形マシニングセンター GENOS L300H-MY 1サドル、 TIG溶接機 デジタルアルゴDT300

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平成28年TAMAブランド企業認定

図面がなくても開発段階から流動解析による科学的な樹脂設計のご提案をします

新たな取り組み

株式会社デイテク

代表者 代表取締役社長 窪井 要

本社所在地 埼玉県狭山市中新田1083-3

事業内容 工業塗装全般(プラスチック・金属)、自動車内外装プラスチック部品塗装

G:global VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を削減するため、自社対応だけでなく、東京工業塗装協同組合のVOC排出削減推進部会の企画委員長として、塗装業界全体にVOC削減の必要性とその方法を広め、地球環境保護に尽力しています。

N:niche 高性能塗膜において、自社のターゲット市場である抗菌塗装に関しては、医療現場のニーズに合致した高い品質を有し、毎ロットごとの抗菌効果をエビデンスで示し安心して頂ける品質を実現しています。ここまでこだわった抗菌塗膜は世界にないと自負しています。

T:top 放熱特性を向上するには、放射やプラスチックの熱伝導特性をアップするよりも周期的な凹凸構造をプラスチック表面に付与することが有効です。改善する周期的な凹凸構造を形成可能な立体塗装技術を開発し、ヘッドランプの放熱特性を改善した、表面に抗菌剤を高濃度に配置する塗装技術を開発しました。

新たな取り組み放熱特性を向上させる周期的凹凸構造を持つ立体塗装技術の開発及びサブμmの機能表面を形成し抗菌性能を最適化する塗装技術の開発します。これらを特許化し、ライセンス事業及びコンサルテーションにより広める取組みをしています。

GNT

創業から数えて47年、有限会社久保井塗装工業所としてちょうど40年という節

目の年になりました。創業以来、塗料を被塗物へ移行するという基本的な業務は

変わらないのですが、塗装する製品とその材質、それから塗料と塗装方法、工場の

設備や所在地など、時代の変化と共に久保井塗装も変化しつづけてき来ました。

一方、工業としての「塗装」を取り巻く今の社会環境はというと、ご存知の通り日本

市場全体の経済状況や、中国の台頭、業界内での激しい過当競争など、塗装

業界にとって油断できない厳しい要素も多く現われています。

そこで弊社では、“塗装を通じて社会に貢献し、企業として環境保護にも真剣に取

り組む”という弊社の理念に基づき、現代のニーズに応えるため、まず理念の前半を

実現するために『ISO9001』の認証を取得致しました。

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平成28年TAMAブランド企業認定

多種多数の最先端設備、高度な技術力で、先端企業の高度加工に応える

新たな取り組み

株式会社五電子工業

代表者 代表取締役 水田 光臣

本社所在地 神奈川県相模原市緑区橋本台2-7-23

事業内容 金属の部品加工、溶接、板金加工

G:global真空チャンバー、配管、水冷配管・ユニット(ラジエータ)、ガス配管等の半導体製造装置や真空応用機器を中心とした真空装置分野の部品加工を主に行っています。顧客製品の半導体製造装置等は輸出されており間接的にグローバル展開をしています。

N:niche半導体製造装置を中心とした真空装置分野、中でも真空チャンバー、配管・水冷配管、ラジエータ に特化しています。ラジエータについてかカスタマイズ力を含む技術力により競争優位にあり 高いシャアを維持しています。

T:top半導体製造装置向けのフィン式のラジエータは、過去30年、新規開発される装置に100%搭載され、競合他社が存在しません。30年来取引のある会社の競合国内大手メーカーからも、同様のフィン式のラジエータを受注しており、当社製品がデファクトスタンダードになっています。

新たな取り組み水路溶接にはTIG溶接機が使用されており、仕上げ加工が必須だったため、コスト高、長納期で問題になっています。この問題を解決するために当社のファイバーレーザー溶接を導入しています。より高圧な水路へファイバーを適用するため、高出力、高品質のレーザーを企業連携で開発し実用化を目指します。

G

N

T

第五電子工業は、永年ステンレスを中心に金属の部品加工を生業とし、溶

接、機械、板金加工の設備を同じ敷地内に有しています。

特に溶接に重点を置いており、一般的なTIG溶接を始め、ロボット溶接、ファイ

バーレーザー溶接、自動溶接等、多彩な設備を導入しています。

モットーは、品質管理の徹底とスピード対応で、お客様に満足してもらえる商

品、サービスを提供します。見積一日対応も実践しています。試作とその後の

量産対応や、単品製作も喜んでご検討させて頂きます。

主要設備 94台炭酸ガスレーザ加工機:ML2512ex-S、CNCワイヤーカット放電加工機 DJ7732シングルカット立形マシニングセンター GENOS L300H-MY 1サドル、 TIG溶接機 デジタルアルゴDT300

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会社名 平成●年TAMAブランド企業認定

地域の輪、地域の資源を活用し安全安心と美しさを提供して60年の実績

新たな取り組み

株式会社ローザ特殊化粧料

代表者 代表取締役社長 角屋 正雄

本社所在地

東京都昭島市昭和町三丁目10番14号

事業内容 化粧品及び医薬部外品の製造・販売

G:global 法規制により海外展開は考慮中です。しかし、新たな取り組みに記載したよう、事業展開は企業内に留めていません。

N:niche 同じ多摩地区にある檜原村や青梅市、羽村市、昭島市、立川市、日野市等から生産される野菜、果物、ハーブをはじめとし、各市町村の樹木から産出する間伐材等からエキスを抽出し化粧品を作っています。

T:top 野菜や果物等の自然産物から独自技術(FFVST)で抽出した美容エキスは、日本化粧品工業連合会の原料基準に適合しています。特に檜のチップを原材料とした自社製品は、一般的に市販されている製品に比べ、防腐剤の使用量を半減した肌トラブルがない安心・安全な化粧品です。

新たな取り組み 西東京市との連携で東京大学農場にて「ひまわり石鹸」を製造しました。法政大学社会学部諸上ゼミと「ランバージャック aile シリーズ」の共同開発を行い、販売促進活動を推進中です。平成29年は、帝京大学経済学部と昭和記念公園とのコラボでハチミツプロジェクトを実施し、石けんの販売を行いました。日本大学、東京工専、多摩工業高校、工学院大学、社会人等インターンシップの受入れを継続して行っています。

従来のBtoB偏重のビジネスを見直し、エンドユーザーの顔が見えるBtoCビジネスへの設備投資を行い、安心・安全な化粧品を提供することで、お客様に笑顔が溢れる新しいライフスタイルをご提案します。

GNT

時代が流れていくように、日々変化してゆく美への願望。

弊社は多様化する消費者のニーズにお応えするため、綿密なマーケティング調査を実施しております。国内のみならず、

海外のマーケット情報や新技術情報にも着目し、商品企画に役立てております。今、どのようなものが流行するのか、ど

のようなものが求められているのかを的確に判断し、時代をまっすぐに見据え、常にお客様とのコミュニケーションをはかる

ことによって生み出される製品のひとつひとつすべてに真心をこめ、自信をもってご提供できるものでございます。私たち

は、美しさの本質を常に問いかけながら、築き上げてきた実績と信頼を基盤に、お客様からいただいたひとつひとつのテー

マを迅速に且つ確実に具体化するシステム作り、そして新しい提案を行い、ハイクオリティの製品作りを通して潤いのある

暮らしをご提供できる企業を目指しております。

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TAMAブランド企業顕彰実施概要

■ 目 的

TAMA協会では、TAMAが地域と世界の発展に貢献していくべく、第四期5か年計画において制定された

TAMAブランド宣言を実現するため、平成25年度より「TAMAブランド化推進事業」を実施。

TAMAブランド宣言の実現(TAMAブランド企業の創出)に向け、国内外での連携やグローバルニッチ分野

での販売を実現し、他の企業等の模範となる取り組みを進める企業を、「TAMAブランド企業」、「TAMAブラ

ンド大賞」として、認定と表彰を行う。

■ 対 象

産学連携・研究開発、販路開拓・海外展開、人材確保・育成、連携、環境に配慮したものづくりにおいて、

優れた取り組み等を行なっており、以下に該当する企業。

① 首都圏に本社または事業所がある中小企業、または、TAMA協会会員企業である中小企業

②ものづくり中小企業および、ものづくりをサポートしている中小企業

【中小企業の定義】

製造業・その他の業種:従業員300人以下又は資本金3億円以下

卸売業:従業員100人以下又は資本金1億円以下

小売業:従業員50人以下又は資本金5,000万円以下

サービス業:従業員100人以下又は資本金5,000万円以下

■ TAMAブランド企業の認定

「TAMAブランド宣言」を実現していると評価された企業を「TAMAブランド企業」として認定。認定証を発行。

■ 賞の種類

① TAMAブランド大賞(毎年5社) … 表彰状及び副賞 賞金総額100万円(1社20万円)

② 特別賞…経済産業省関東経済産業局長賞:表彰状

東京都産業労働局長賞:表彰状

株式会社日刊工業新聞社長賞:表彰状

※TAMAブランド大賞の副賞につきましては、西武信用金庫様のご協力を頂きました。

■ 選考方法

一次選考(応募書類等の審査)、最終選考(内容の評価および認定企業と各賞の選定)の2段階で選

定。国内外での連携やグローバルニッチ分野での販売の実現、環境に配慮したものづくりなど、他の企業の模

範となる取り組みについて、以下の各項目などを審査。

【評価項目】

「産学連携・研究開発」 「販路開拓・海外展開」 「人材育成・人材確保」 「連携」 「環境配慮ものづくり」

「特筆評価項目」各分野における取り組みのモデル性や独自性

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項目 選考基準

技術開発

・他社にはない独自の技術を持っている。

・次世代に向けたコア技術の新規研究、開発が計画され実施されている。

・新技術確立のための独自の取組みを実施している。

・他社と比較した優位性をもつ自社製品を開発している。

・市場ニーズに対応した製品の開発を実施している。

知財戦略 ・自社独自の技術が流出しないための工夫や対策をすすめている。

設備投資 ・設備投資が定期的にされている。

生産技術 ・顧客ニーズ(価格・納期)を満たすために自社で独自の工夫を行っている。

【評価基準】(1)産学連携・研究開発関連

(2)販路開拓・海外展開関連

項目番号 選考基準

環境配慮

・省エネルギーや省CO2、省資源などに関する環境に配慮した製品の開発を行っている。

・省エネルギーや省CO2、省資源などに関する環境に配慮したものづくりを行っている。

・リサイクル材や廃材を用いた商品開発など、資源の有効活用に寄与している。

・生産方法の効率化を図っている。

環境経営

・環境経営理念や中長期の環境経営戦略などを設定し、将来の環境経営の計画をたてて事業を実施している。

・国や各自治体での法的義務を把握し、改善や対策を計画的に実施している。

節電

・節電の削減目標の設定や効果の予測をし、計画的な節電を実施している。

・自社の消費電力を把握し分析をした上で節電の取組みを実施し、成果を出している。

その他 ・環境に配慮した自社独自のユニークな取り組みを実施している。

(3)人材確保・人材育成関連

項目番号 選考基準

人材確保

・不足している技術や分野について、人材の確保による補強を実施している。

・新卒の定期採用を実施している。

・女性、シニア、外国人などの多様な人材を幅広く採用している

人材育成 ・不足している技術や分野において、人材の育成による補強を実施している。

人材定着

・従業員のモチベーションを維持・向上させるような社内での取り組みがなされている。

・社内の人間関係を円滑にさせるための独自の取組みを実施している。

・多様な人材が活躍できる取組みを実施している。

・人材の定着に関する独自の取組みを実施している。

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項目番号 選考基準

ブランド・自社をブランディングしていくための優れた取組みや広報活動などがされている。

市場調査

・新しい市場を開拓するにあたり、商社・メーカー等に協力を受けながら拡販する努力がなされている。

・大手企業と競合しない市場を的確に調査し、販路開拓の努力を行っている。

海外展開

・国内外の事業所・工場を進出するにあたり、明確な生産計画を立てリスクのない事業拡大がなされている。

・今後の市場を見据えた事業展開(海外進出)の計画がなされている。

・海外市場への直接販売を可能とする独自の方法で取組んでいる。

事業展開

・明確な新分野への進出方針を決めるなど開拓準備がされている。

・市場のニーズを見据えた自社技術開発の選択と集中がなされている。

・1社依存、1業界依存への対策を行っている。

事業展開

・狙う市場を明確にし、その受注を得るための開発や工夫を実施している。

・国内事業所と海外事業所での事業展開について、明確な住み分けがされている。

販路開拓 ・展示会をうまく活用して新規顧客の開拓に生かせている。

(4)連携関連

(5)環境配慮ものづくり関連

項目番号 選考基準

技術補強

・自社に不足している分野について連携によって補強を行っている。

・顧客ニーズを的確に把握するため、客先大手企業と商品開発に関する技術連携(共同製品開発)を実施している。

・専門分野の開発にあたり大学の教授、研究所の研究員との連携が取れている。

・技術開発の研究もしくは指導を受けるネットワークが構築されている。

・デザインの重要性に着目し、専門家や企業との連携により開発されている。

情報共有 ・競合先を連携先と捉え、双方が有益となる情報交換がなされている。

販路補強 ・異業種との連携により、新製品開発についての実績を上げている。

その他 ・連携によって地域産業経済の活性化に貢献している。

(6)その他 特出評価項目

上記評価項目以外で、ブランド企業としてふさわしい取り組みについては、別途評価対象とする。

(例)

・最近3年度分の業績(経常利益が黒字)

・社内現場等での安全配慮に関する取り組み

・地域や社会への貢献活動に関する取り組み

・自社の取り組みを積極的に発信する活動 など

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■ 選考スケジュール

【第1回(2013(平成25)年度】

公募期間 2013年8月30日~9月30日

一次選考 2013年10月17日

2次選考(選考委員による事前評価) 2013年10月24日~11月1日)

最終選考(選考委員会) 2013年11月5日

発表 2013年11月28日

応募総数 36社

【第2回(2014(平成26)年度】

公募期間 2014年8月4日~9月8日

一次選考 2014年10月10日

2次選考(選考委員による事前評価) 2014年10月15日~10月23日)

最終選考(選考委員会) 2014年10月29日

発表 2014年11月21日

応募総数 30社

【第3回(2015(平成27)年度】

公募期間 2015年7月29日~9月30日

一次選考 2015年10月23日

2次選考(選考委員による事前評価) 2015年10月27日~11月9日)

最終選考(選考委員会) 2015年11月20日

発表 2016年1月21日

応募総数 24社

【第4回(2016(平成28)年度】

公募期間 2016年7月27日~10月5日

一次選考 2016年10月25日

2次選考(選考委員による事前評価) 2016年10月28日~11月11日)

最終選考(選考委員会) 2016年11月25日

発表 2017年1月25日

応募総数 27社

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【第1回(2013(平成25)年度】

委員長 東京農工大学 工学研究院長・工学府長・工学部長 大野 弘幸 氏

委 員 スタック電子株式会社 代表取締役会長 田島 瑞也 氏

東洋システム株式会社 代表取締役社長 飯田 哲郎 氏

首都大学東京 副学長 奥村 次德 氏

西武信用金庫 理事長 落合 寛司 氏

羽村市長 並木 心 氏

一般社団法人首都圏産業活性化協会 専務理事 岡崎 英人 氏

特別選考委員 関東経済産業局 地域経済部地域振興課長 高橋 多佳美 氏

東京都 産業労働局商工部創業支援課 技術連携担当課長 山口 美佐子 氏

日刊工業新聞社 西東京支局長 高橋 章浩 氏

【第2回(2014(平成26)年度】

委員長 首都大学東京 副学長 奥村 次德 氏

委 員 東洋システム株式会社 代表取締役社長 飯田 哲郎 氏

株式会社メトロール 代表取締役 松橋 卓司 氏

西武信用金庫 理事長 落合 寛司 氏

羽村市長 並木 心 氏

一般社団法人首都圏産業活性化協会 専務理事 岡崎 英人 氏

特別選考委員 関東経済産業局 地域経済部地域振興課長 高橋 多佳美 氏

東京都 産業労働局商工部創業支援課 技術連携担当課長 内田 聡 氏

日刊工業新聞社 西東京支局長 高橋 章浩 氏

【第3回(2015(平成27)年度】

委員長 公立大学法人首都大学東京 理事 教授 奥村 次德 氏

委 員 東洋システム株式会社 代表取締役社長 飯田 哲郎 氏

東洋大学 研究推進部長 吉田 善一 氏

西武信用金庫 理事長 落合 寛司 氏

羽村市長 並木 心 氏

一般社団法人首都圏産業活性化協会 専務理事 岡崎 英人 氏

特別選考委員 関東経済産業局 地域経済部地域振興課 課長 近藤 かおる 氏

東京 都産業労働局商工部創業支援課 課長代理 中林 政博 氏

日刊工業新聞社 西東京支局長 成田 大典 氏

【第4回(2016(平成28)年度】

委員長 東洋大学 研究推進部長 吉田 善一 氏

委 員 株式会社井口一世 代表取締役 井口 一世 氏

武州工業株式会社 代表取締役 林 英夫 氏

タマティーエルオー株式会社 代表取締役社長 山県 通昭 氏

西武信用金庫 理事長 落合 寛司 氏

羽村市長 並木 心 氏

電気通信大学 研究推進機構 産学官連携センター長 中嶋 信生 氏

一般社団法人東京環境経営研究所 松浦 徹也 氏

特別選考委員 関東経済産業局 地域経済部地域振興課 課長 近藤 かおる 氏

東京都 産業労働局商工部創業支援課 技術連携担当課長 内田 聡 氏

日刊工業新聞社 西東京支局長 成田 大典 氏

■ 選考委員 (所属・役職は当時)

50

51

TAMA-GNT企業選考実施概要

■ TAMA-GNTとは

G:global(海外で十分に闘える製品・技術をもっている)

・グローバル市場に直接展開している。

・他社製品に組み込まれるなど間接的にグローバル市場に展開している。

・グローバル市場を意識した経営上の工夫がある。

N:niche(市場の細分化やターゲティングなどで目の付け所が優れている)

・特定製品・役務が細分化されている。

・市場を細分化する軸がユニークである。

・ターゲットとする顧客の絞り込みが優れている。

T:top(競合他社を寄せ付けない(=市場シェア率が高い)強みを持っている)

・製品力(技術シーズの魅力)・提案力(シーズ志向によるニーズ喚起力)がある。<Product>

・適合力(サービスも含めて市場ニーズに合わせる力)がある。<Product>

・コスト競争力(安く作る力)がある。 <Price>

・販売力(チャネル選定やセールス等の販売面の力)がある。 <Place・Promotion>

■ 選考方法

(1)評価軸の検討

・TAMAブランド企業100社から20社サンプリング。20社について、ロードマップよりフェーズ「スタート期」「成長

期」「発展期」「今の姿」毎に、状態表現(家族経営であったなど)を抽出。

・フェーズごとに、KJ法で5~10の状態表現(例:目指すべきビジネスモデルは明確であった)にまとめ、まと

めた状態表現を評価軸(項目)とした。

・各評価軸の全状態表現(目指すべきビジネスモデルは明確であったなど)について、“ロードマップ”の記述内

容をベースに「まったくその通り 10点」~「まったくあたらない 0点」を配点。

(2)TAMAブランド宣言との関係づけ

TAMAブランド宣言(イノベーション志向企業・ローカル連携/グローバル連携企業・GNT企業・環境配慮もの

づくり企業・ビジネスの自立企業)を企業の成功と関連付け、1項の評価軸と関係づけを行った。

TAMAブランンド宣言

経営組織

が確立・

拡大

得意分野

のビジネ

スモデル

で成功

新分野で

のビジネ

スモデル

を構築

新市場へ

進出・

拡大

海外展開

で成功

CSRに

配慮

意欲的な

従業員を

確保

外部資源

を有効に

利用

1イノベーション志

向○

2ローカル連携・

グローバル連携○ ○ ○ ○

3 GNT企業 ○ ○ ○ ○

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(3)100社評価・候補企業選定

TAMAブランド企業全てについて、TAMAブランド申請時のロードマップを上記により定量評価。

イノベーション志向、ローカル連携・グローバル連携、ビジネスの自立(組織)によりTAMA-GNT企業の要素が

強く、グローバル展開ができている企業をTAMA-GNT企業候補として選定。

候補企業へヒアリング調査を実施した。

(4)TAMA-GNT企業選考

【評価項目】

「事業継続と発展」 「グローバル」 「ニッチ」 「トップ」 「特筆評価項目」…独自性やモデル性

【評価基準】

〇 事業継続と発展の観点からの評価

事業継続性

経営計画を適正に作成し、全社に徹底・共有されている

経営計画に沿って経営資源(ひと・もの・かね)が計画的に手当てされている

事業の継続性を毀損するリスクが洗い出されており、その影響度に応じてメリハリのあるリスク管理が実行されている。

発展・成長性

産学官金の連携で広角的な視野で経営を行っている

発展・成長のタネを発掘し、育てるべく技術開発投資を怠りなく行っている

社会性

企業を公器と意識し、社会貢献への高い意識を持っている

多様な人材が活躍し、従業員のモチベーションも高く、社会に貢献している

〇 グローバル観点からの評価

自社の製品が海外で使われている

自社製品が海外ユーザーに向けて販売され、海外で使用されている

自社製品が他社製品に組み込まれて、海外ユーザーに販売され、海外で使用されている

海外に拠点を展開している

製造拠点を展開している

販売拠点を展開している

サービス拠点を展開している

グローバル人材を活用している

海外拠点でグローバル人材を採用し、活躍している

海外拠点の管理階層でローカル人材が活躍している

国内拠点で海外人材を採用し、活躍している

国内拠点の管理階層で海外人材が活躍している

その他

グローバル展開を実行するうえで、特筆すべき経営上の工夫がある(例:資金調達、為替対策、知財管理、リーガル対応等)

53

〇 ニッチ観点からの評価

製品・サービスが販売・使用される市場が特徴的である

細分化された市場である

市場を細分化した観点がユニーク(細分化軸・基準について目の付け所が面白い)

競合他社が参入しづらい市場である

市場規模が小さく、参入の妙味がない

参入障壁が高い市場である(初期投資・初期費用が膨大、特異な技術が必要、既存顧客のスィッチングコストが膨大等)

安定した利益が見込める市場である

高い成長が見込める市場である

高い成長は見込めないが、急激な縮小もなく安定した将来の利益が見込める市場である

その他

ターゲット市場を設定するうえで、特筆すべき経営上の工夫がある

〇 トップ観点からの評価

製品力

高い技術力を活用し、他社が提供できない製品を提供している

魅力的なサービスを提供し、製品の付加価値を高めている

魅力的な製品・サービスを提案し、新たな需要を喚起している

ニーズ適合力

買い手のニーズを収集する工夫がある

ニーズを分析し、製品・サービスに反映する体制・仕組みが整っている

コスト競争力

製造技術を絶えず高めている

生産管理を徹底し、ムダ等を徹底的に排除している

サプライヤーとも連携して効率的生産やコスト削減に取り組んでいる

販売力

製品の販売チャネルに工夫がある

サービスの提供チャネルに工夫がある

製品やサービスの認知度向上のための取り組みに工夫がある(海外展示会、電子媒体(HP、SNS等)の活用)

その他

ターゲット市場で他社を凌駕するための特筆すべき経営上の工夫がある

〇 その他 特筆評価項目

上記評価項目以外で、TAMA-GNT企業としてふさわしい取り組みについては、別途評価対象とする。

(例)

・経営者の思い・姿勢

・社員教育や社員育成の取り組み

・社会課題への意識・対応

・財務戦略に対する配慮 など

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■ 選考スケジュール

【第1回(2013(平成25)年度】

選考委員による事前評価 2017年11月10日~11月22日

最終選考(選考委員会) 2017年11月24日

発表 2018年1月30日

■ TAMA-GNT選考委員

委員長 東洋大学 理工学部 教授(TAMA協会会長) 吉田 善一 氏

委 員 株式会社井口一世 代表取締役(TAMA協会副会長) 井口 一世 氏

武州工業株式会社 代表取締役(TAMA協会副会長) 林 英夫 氏

タマティーエルオー株式会社 代表取締役社長(TAMA協会理事) 山県 通昭 氏

西武信用金庫 理事長(TAMA協会理事) 落合 寛司 氏

羽村市長(TAMA協会理事) 並木 心 氏

電気通信大学特任教授 UECアライアンスセンター運営支援室長 中嶋 信生 氏

一般社団法人東京環境経営研究所 理事長 松浦 徹也 氏

特別選考委員 関東経済産業局 地域経済部地域振興課 課長 工藤 浩一 氏

東京都 産業労働局商工部創業支援課 技術連携担当課長 大久保 一宏 氏

日刊工業新聞社 西東京支局長 成田 大典 氏

発 行:一般社団法人首都圏産業活性化協会

発行日:2018(平成30)年1月

一般社団法人首都圏産業活性化協会

東京都八王子市旭町9-1 八王子スクエアビル11階 TEL:042-631-1140メールアドレス:[email protected]

<羽村サテライト>東京都羽村市緑ヶ丘2-11-1 羽村市産業福祉センター1階 TEL: 042-570-3481

一般社団法人首都圏産業活性化協会