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1 The Edgar Allan Poe Society of Japan NEWSLETTER No.7 http:www.poejapan.org/ September 1, 2010 (第 3 回大会資料号) 幻想小説の正典 日本ポー学会会長 孝之 (慶應義塾大学文学部教授) ひとりの作家の作品が時空を超え文学史に残っていくプロセスは、むかしもいまも、奇跡に等しい僥倖 である。さて、 21 世紀のポー正典はいかに再編成されるのか。 ここで、現代アメリカの大衆作家たちを育て上げたことでは定評のある敏腕編集者エレン・ダトロウが、 昨年 2009 年にはポー生誕 200 周年を記念して、誕生日の 1 19 日から命日の 10 7 日にいたるま で、少なからぬ朗読会やトークショウをおびただしく繰り広げたことに注目したい。彼女がキム・ニュー マンやルーシャス・シェパードやパット・キャディガンら第一線の幻想小説家を 19 名そろえて編纂した 書き下ろしのオマージュ短篇集 Poe (Nottingham: Solaris, 2009) はすでに高い評価を得たので紹介する までもないが、さらに同年 11 月の国際幻想小説会議ではベストセラー作家ピーター・ストラウブや批評 家ゲイリー・ウルフをまじえた座談会も行っている。 この討議が面白いのは、ダトロウがこのオマージュ短篇集を編んでみて、いまなお「赤き死の仮面」の 人気がいちばん高いのに気づいたという指摘もさることながら、ストラウブのように、ポー自身の短篇を 原点として精選しつつ幻想小説アンソロジー American Fantastic Tales (New York: Library of America, 2009) 全二巻を編み直すさいに、いわゆる作家と版元の確執を免れなかったというエピソードだ。 ストラウブ個人のベストは「アッシャー家の崩壊」だが、彼はこのアメリカ幻想小説傑作選を編纂する 依頼を受けたとき、ポー作品のうちからは、何ら事件は起こらないものの風景描写のみを中心に独特な雰 囲気に充ち満ちた「アルンハイムの地所」を選ぼうと考えた。というのも、彼はこの作品にはポーをめぐ る固定観念を超えたところで、以後のアメリカ文学にも多大な影響を及ぼす要素が含まれていると直感し たからである。ところが、版元ライブラリー・オヴ・アメリカの編集主幹より、それはいささかひとりよ がりの選択ではないかと反対されて、ストラウブは泣く泣く取り下げる。「アルンハイムの地所」には思わ せぶりな印象ばかりが先立つためだが、その代わりに編集主幹は「ベレニス」と差し替えたらどうか、と 提案したという。「ベレニス」は傑作であるのにこれまでアンソロジーのたぐいにはあまり選択されてこな かったし、直球のホラー小説としてわかりやすい、というのがその理由だ(“Roundtable: Poe and the Fantastic,” LOCUS 64.5 [May 2010]: 12-13; 52-53 )。何とも興味深い二者択一ではないか。 かつてポー自身が格闘した出版ジャーナリズムのジャンル論的制約は、 21 世紀のいま、ほかならぬポ ー文学の再評価においても、深く静かに生き残っているのである。

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The Edgar Allan Poe Society of Japan

NEWSLETTER No.7

http:www.poejapan.org/

September 1, 2010 (第3回大会資料号)

幻想小説の正典

日本ポー学会会長 孝之 (慶應義塾大学文学部教授)

ひとりの作家の作品が時空を超え文学史に残っていくプロセスは、むかしもいまも、奇跡に等しい僥倖

である。さて、 21世紀のポー正典はいかに再編成されるのか。

ここで、現代アメリカの大衆作家たちを育て上げたことでは定評のある敏腕編集者エレン・ダトロウが、

昨年 2009 年にはポー生誕 200 周年を記念して、誕生日の 1 月 19 日から命日の 10 月 7 日にいたるま

で、少なからぬ朗読会やトークショウをおびただしく繰り広げたことに注目したい。彼女がキム・ニュー

マンやルーシャス・シェパードやパット・キャディガンら第一線の幻想小説家を 19 名そろえて編纂した

書き下ろしのオマージュ短篇集 Poe (Nottingham: Solaris, 2009) はすでに高い評価を得たので紹介する

までもないが、さらに同年 11 月の国際幻想小説会議ではベストセラー作家ピーター・ストラウブや批評

家ゲイリー・ウルフをまじえた座談会も行っている。

この討議が面白いのは、ダトロウがこのオマージュ短篇集を編んでみて、いまなお「赤き死の仮面」の

人気がいちばん高いのに気づいたという指摘もさることながら、ストラウブのように、ポー自身の短篇を

原点として精選しつつ幻想小説アンソロジー American Fantastic Tales (New York: Library of

America, 2009) 全二巻を編み直すさいに、いわゆる作家と版元の確執を免れなかったというエピソードだ。

ストラウブ個人のベストは「アッシャー家の崩壊」だが、彼はこのアメリカ幻想小説傑作選を編纂する

依頼を受けたとき、ポー作品のうちからは、何ら事件は起こらないものの風景描写のみを中心に独特な雰

囲気に充ち満ちた「アルンハイムの地所」を選ぼうと考えた。というのも、彼はこの作品にはポーをめぐ

る固定観念を超えたところで、以後のアメリカ文学にも多大な影響を及ぼす要素が含まれていると直感し

たからである。ところが、版元ライブラリー・オヴ・アメリカの編集主幹より、それはいささかひとりよ

がりの選択ではないかと反対されて、ストラウブは泣く泣く取り下げる。「アルンハイムの地所」には思わ

せぶりな印象ばかりが先立つためだが、その代わりに編集主幹は「ベレニス」と差し替えたらどうか、と

提案したという。「ベレニス」は傑作であるのにこれまでアンソロジーのたぐいにはあまり選択されてこな

かったし、直球のホラー小説としてわかりやすい、というのがその理由だ(“Roundtable: Poe and the

Fantastic,” LOCUS 64.5 [May 2010]: 12-13; 52-53)。何とも興味深い二者択一ではないか。

かつてポー自身が格闘した出版ジャーナリズムのジャンル論的制約は、 21世紀のいま、ほかならぬポ

ー文学の再評価においても、深く静かに生き残っているのである。

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日日 本本 ポポ ーー 学学 会会 ((TThhee PPooee SSoocciieettyy ooff JJaappaann))

第第33回回年年次次大大会会・・第第44回回総総会会ププロロググララムム

(法政大学英文学会共催)

日時 2010年9月18日(土)

会場 法政大学 外濠校舎 3階 〒102-8160東京都千代田区富士見2-17-1

交通アクセス―

JR総武線 飯田橋駅下車 徒歩約10分 ・市ヶ谷駅下車 徒歩約10分

地下鉄 有楽町線/南北線 飯田橋駅下車 徒歩約10分・市ヶ谷駅下車 徒歩約10分

大学ホームページより――

・交通アクセス <http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html>

・キャンパス案内 <http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html>

主会場はS307です

9: 00~10: 15 役員会 (S303教室)

10: 00 受付開始

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10: 20 開会

開会の辞 日本ポー学会会長 巽 孝之

会場校挨拶 法政大学英文学会会長 結城英雄

総合司会 須藤祐二 (日本ポー学会事務局・法政大学)

―――――――

10: 30 ~12: 30 研究発表(S307 教室)

1.司会・鵜殿えりか (愛知県立大学)

フィラデルフィア・ゴシック――ポーとワイドマンに見る都市論的想像力

富山 寛之 (慶応義塾大学[院])

2.司会・大串尚代 (慶応義塾大学)

Predecessors and Parents Confronted: Poe’s “The Cask of Amontillado” and Bowles’ “In the Red

Room”

Greg Bevan (福岡大学)

3.司会・大串尚代 (慶応義塾大学)

ポーの新大陸冒険譚――『ジュリアス・ロドマンの日記』と『ルイスとクラークの探検日誌』比較論

小澤 奈美恵 (立正大学)

13: 30~16: 00 シンポジアム

『アーサー・ゴードン・ピムの冒険』――未完の水域を彷徨さ ま よ

って

司会・講師 伊藤 詔子 (松山大学)

講師 西崎 憲 (作家)

新島 進 (慶應義塾大学)

大島 由起子 (福岡大学)

16: 10~17: 20 特別講演

大井浩二(関西学院大学名誉教授) 司会 西山智則(埼玉学園大学)

ポーの収入――アメリカ作家の家計簿をのぞき読む

17: 30 閉会の辞 副会長 伊藤詔子

17: 30~18: 00 総会

18: 30~20: 30 懇親会

会場 私学会館アルカディア市ヶ谷 〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目2番25号

03-3261-9921

会費 6,000円(学生3,000円)

お知らせ

* 懇親会会場の私学会館アルカディアは外濠沿いに市ヶ谷駅方向へ徒歩5分のところです。

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* S304教室を一般会員の休憩室とします。S302教室を発表者の控え室とします。主たる会場の S307の

隣のS306も開放しますので、食事等に利用してください。なお、校舎1階(入口左横の、通りに面し

たところ)にコンビニエンス・ストアがあります。

* 懇親会の出欠について、同封のはがきで9月11日までに必着となるようご連絡ください。

* 当日はこのNewsletter No.7をお持ちください。

* 会員以外の方も来聴歓迎です。お誘いあわせの上ご参会ください。

研究発表概要

1. フィラデルフィア・ゴシック――ポーとワイドマンに見る都市論的想像力

富山 寛之

アメリカ合衆国有数の自由黒人人口を抱える、アンテベラム期のフィラデルフィアは、国論を二分する黒人奴隷制の

帰趨を占ううえで、試金石になりうる街であった。多くの作家たちがこの街で小説を執筆したが、その中に、19世紀作

家エドガー・アラン・ポーと、現代黒人作家ジョン・エドガー・ワイドマンがいる。1793年の黄熱病危機や、1838年のペ

ンシルヴェニア・ホール焼き討ち事件など、共通する事件に触発されて小説を執筆しているにも関わらず、両者を比

較検討する先行研究は尐ない。

だが 2010年春には、Samuel Otterの画期的な歴史主義的研究Philadelphia Stories: American Literature

of Race and Freedom (Oxford UP)が刊行され、フィラデルフィアを様々な社会改革の「実験場」と定位し、ポーとワイド

マンを含む、フィラデルフィア作家たちの広範なナラティヴを射程におさめた。本発表では、このOtterの最新の論考を

応用しながら、時代の異なる二人のフィラデルフィア作家の都市論的想像力が交差する地点を、ゴシック的モチーフの

中に探っていく。

2. Predecessors and Parents Confronted: Poe’s “The Cask of Amontillado” and Bowles’ “In the Red Room”

Greg Bevan

The influence of Edgar Allan Poe on the work of Paul Bowles (1910-1999) has been a salient question

since the appearance of Bowles’ first story collection, which he dedicated to his mother because she had read

him Poe’s stories in his childhood. “It wasn’t very good for sleeping—they gave me nightmares,” he said.

“Maybe that’s what she wanted, who knows?” In the shocking violence and horror of Bowles’ early stories

it is easy enough to find echoes of Poe. “The Delicate Prey,” for example, features a live burial scene that

recalls Poe’s “The Cask of Amontillado.” But the lurid excess that mars Bowles’ debut collection suggests

that he had not yet come to terms with his relationship to his predecessor (nor, considering the dedication, to

his parents).

We again encounter the ghost of “The Cask of Amontillado” in a celebrated 1980 story by a much more

mature Bowles. “In the Red Room” features obvious fictional stand-ins for Bowles and his elderly parents,

and a brutal murder which—in contrast with the exhibitionism of Bowles’ early stories—the narrator learns

about secondhand. The story is propelled by the same drive to confession as “The Cask of Amontillado,”

but now Poe’s horror has been contained as a narrative within the story—paradoxically heightening its

impact. (“In the Red Room” appeared in The Best American Short Stories of the Eighties.) Through an

analysis of both stories, this presentation will aim to elucidate the relationship of the 70-year-old Bowles, as

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he viewed it, toward both his parents and his nineteenth-century muse.

3. ポーの新大陸冒険譚――『ジュリアス・ロドマンの日記』と『ルイスとクラークの探険日誌』比較論

小澤 奈美恵

『ジュリアス・ロドマンの日記』(The Journal of Julius Rodman,1840)は、未完の長編小説であり、『アーサー・ゴー

ドン・ピムの物語』に比べると、ゴシック的想像力に乏しい失敗作と看做されても仕方のない作品である。しかしながら、

ピムの南極探検が海洋ゴシック・ロマンスであるのに対して、ロドマンの日記は、新大陸を探索するロマンスという点で

対になる作品でもある。ポーが作品を創作する上で利用した主要情報源は『ルイスとクラークの探険日誌』でありなが

ら、ポーは、ルイスとクラークに10年も先立つ1791年に、ロドマンが既に同じルートを発見していたという捏造話ホ ー ク ス

を創

り上げた。本発表では、ロドマンの日誌をルイスとクラークのものと比較しつつ、ポーがこの情報源から取捨選択し、何

を描き、何を切り捨てたかを明らかにし、無意識的に抑圧した幻想を解き明かしていきたい。ポーが強調したのは、天

上的な自然美であり、抑圧したのは 19世紀のアメリカが行った領土拡張に伴う先住民の制圧と支配、ルイスとクラーク

の探険によって伝説化された先住民女性、サカジャウィーアに代表される異種族混交など、アメリカが国民的建国史

の中に封印した事実と重なっていく。

シンポジアム 全体趣旨・個別趣旨

『アーサー・ゴードン・ピムの冒険』――未完の水域を彷徨さ ま よ

って

1960年代からの第一期ポー・リヴァイヴァルは、これまで看過されてきた『ピム』研究を中心に展開した

とみてよいだろう。それを完成したのがピムの出航地、ナンタケット島で1987年開催された「ピム出版15

0年祭会議」であった。G・R・トムソンは開会式で、「ピムはガリバー旅行記、ドンキホーテと並ぶ世界文

学の傑作である」と宣言し、これまでの駄作説を一掃した。リチャード・コプレイ編『ポーの「ピム」、批評

的探求』はその集大成であり、ポーとアメリカ社会、特に南部の歴史との関係読み直しが、『ピム』から澎湃

と起こり、ポー作品全体を活性化した。同書でJ・C・ロウの論文は「我々はポー批評を歴史化する必要があ

る」(ロウ 122)とし、それまでも明らかになっていた1831年のナット・ターナー事件の影響を重視しポー批評

の歴史化の方向を促進した。一方、去年生誕 200 周年の行事はどちらかというと作家ポー自身の生涯への興

味から、ミステリーものと、海洋ものとしては最晩年の未完短編 “The Lighthouse” に焦点があたり、『ピ

ム』論は少なかったかと思う。しかし20 世紀の終わりまでに神話批評、心理学的批評、神学的批評、解体批

評、ニューヒストリシズム、人種批評などあらゆる批評が投じられてもなお、語りつくされたという感じは決

してしない。今回のシンポジアムでは改めて未完ということに着目して、更なる論及という批評的続編を試み

たい。恐怖という主題を作家が語り、フランス文学の立場からヴェルヌとの比較、メルヴィル学者による人種

混交への着目、エコクリティシズムから自然表象についてなど、いまだ語られてこなかった新たな問題に4人

が光を当てて、ポー文学全体の魅力の宝庫ともいえる『ピムの冒険』、その未完の水域を彷徨うこととする。

(文責・伊藤 詔子)

ポーにおける恐怖と恐怖におけるポー

西崎 憲

ポーの作品のなかに登場するさまざまな「恐怖」と作中人物との距離は興味深い。なぜなら「ゴーストストーリー」「ゴシ

ックロマンス」という、恐怖を主眼とした英米の小説に見え隠れする、恐怖との距離の設定という問題を、ポーは自作のな

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かで非歴史的に、百科全書派的に考察しているように見えるからである。また恐怖小説のナラティヴによってひじょうに

重要であって「距離」との関わりも深いと考えられる「枠」の存在に関しても、ポーは多くの素材を提供してくれる。

総じて恐怖小説のなかの恐怖は、初期においては、知人の話(デフォー 「ヴィール夫人の幽霊」)、遠方の城(あま

たのゴシックロマンス)といったふうに、読者にあまり直接的にかかわってこない。しかし時代を経るにしたがって、両者

の距離はしだいに狭まり、日常のなかの恐怖が語られるようになり、一人称的な要素が濃くなり、最終的には「狂気」ある

いは存在論的な装いをまとって、人間の内側まで入りこむ。『アーサー・ゴードン・ピム』は恐怖に関するポーの特殊性を

よく体現した作品である。グランプス号の船倉の箱という極端に狭い空間での恐怖からはじまり、広大な極地の空間での

恐怖に終わる構成は、ジャンルの逆進化のようで興味深いし、愛犬が異質な存在になってゆく恐怖は恋人や妹が恐怖

の対象に変わっていくというポーのお馴染みの恐怖の一変奏であると思われるが、それは恐怖がまさに内側に入りこむ

直前の状態なのではないだろうか。また、オーガスタスの腐った脚がもげるというスプラッター的な恐怖はいったい人間

のいかなる部分から発する恐怖であるのか。

肉体的な恐怖から、超自然的な恐怖まで、ポーはすべての恐怖を利用しようとしたふしがある。人間における恐怖、

というのはあまりにも浩瀚に過ぎる主題かもしれないが、ポーの作品を通じてそうしたことについても考えてみたい。

『氷のスフィンクス』をめぐるヴェルヌとポーのセクシュアリティ

新島 進

『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』の続編、二次創作であるジュール・ヴェルヌ『氷のスフィンク

ス』 (1897) を中心に考察をおこない、両作家の関係に新たな光をあててみたい。『気球に乗って五週間』 (1863)、

『八十日間世界一周』 (1872) など、ヴェルヌはポーが用いたトリック、機械装置からインスピレーションを受けて作品

を書き、また 1864年にはポー論である「エドガー・ポーとその作品」も発表している。まずは、こうした直接の影響関係

からヴェルヌのポー受容を確認する。次に『氷のスフィンクス』に焦点をあて、セクシュアリティの観点からポー作品と比

較してみる。ヴェルヌの“氷のスフィンクス”に性的な含意を読みとる先行研究の妥当性を検証しつつ、フランス人作家

が『ピム』をいかに独自の幻想譚として再構成しているかを考える。またヴェルヌは Tekeli-li のアナグラムともとれる

言葉を、『カルパチアの城』 (1892)、また最晩年の別作品 『ヴィルヘルム・シュトーリッツの秘密』 (1910, 死後出版)

で用いている。両作品は作家の独身者性を強く示す作品であるが、白が象徴する婚姻に対するヴェルヌの両義的な

態度についてもポーと絡めて論じてみたい。

Dirk/Dark Petersの活用 大島 由起子

『ピム』についての人種批評といえば、黒人表象に集中してきた感がある。しかし、昨今の南太平洋表象の研究では、

Tsalal島を、当時アメリカにとって南の果てと認識されていたソロモン諸島の島だとみなし、『ピム』にアメリカの南海進

出に伴う欲望を読み取っている。そもそも、ピムにしてもオーガスタスにしても、ピーターズにしても、遠隔地に交易所を

設けることを目指す家系である点は何を示すのであろうか。こうしたことも念頭に置きつつ、黒人や南太平洋とは尐しず

れる視点で『ピム』を読み直したい。

作品後半でピムを導くとされている、先住民との混血ダーク・ピーターズ。本発表では、ピーターズが北米の混血先

住民であることに注目し、ピーターズが白人、黒人、あるいは純血先住民ならば、作品の何がどう違っていただろうかと

いう素朴な問いから出発したい。地図なき原始世界を探求していたかの『ピム』は、地理的にも精神的にも白いアメリカ

に回帰して閉じられる。白人ピムは混血先住民ピーターズについて、通念であった悪魔表象をしたり、恣意的に白人扱

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いしたりする。ピムがピーターズに自己のさまざまな願望を充足させる役割をふり、ピーターズがそうした欲望を満たす

と、彼を物語から排する。その排除機構の巧妙さを本発表では検証したい。

『ピム』のいきもの表象とゴシック・ネイチャー

伊藤 詔子

ポーの主要作品にはいきものが必ず登場するのみならず、黒猫のプルートー、「The Raven」 の大ガラス、「モル

グ街」のオランウータン、「黄金虫」のコガネムシ、「ウィサヒコンの朝」のエルクなど作品の主役を果たしている場合が

多い。いきものが人間を支配している感じもあり、また他の作品でも一般に想像される以上にいきもの表象が多く、空

想上のいきもの、キメラとともにいきものが犇き、跋扈していているといっても過言ではない。いきものの作品中の意義

は非常に複雑で、その隠れた不思議な力がプロットを構成するものから、野生の象徴である地位から食料に転落する

「自然の社会的構築性」という今日的テーマまでを表明するもの等多様極まりなく、ポーの自然への洞察の先駆性を示

す。

Flora and Fauna in the Works of Edgar Allan Poe: An Annotated Index (1992) によると、動物の項目は 304

種に上り、特に西部ものである「ジュリアス・ロドマンの日記」と世界の海を漂流する『ピム』には当然ながら集中し、『ピ

ム』の動物は 72 種数えられる。人間世界に拉致され家畜化されたり突然侵入する野生のいきものを描くのではなく、

人間が海という自然の只中にはいっていく『ピム』は、ネイチャーライティングの位相ももつ。『ピム』の世界でいきもの

は、いかなる表象性を担っているだろうか。それらは大ガラスやプルートーやオランウータンとは全く違い、おおむね

群像であり、何よりも家畜で食料であり、あるいは自然史的な意義をもって登場し、地理的カタログ的に登場する場合

が多い。しかし人間もまた動物と融合しハイブリッドないきものとなっていることが見逃せないし、またアルバトロスのよ

うに、伝統的な文学的象徴性を剥奪されもっぱら食性と営巣法を描いているかに見えても、人間世界を映し出すある

いはその暗部を照射する比喩性を帯びていたり、プロットを予言する力を帯びている神話的海鳥も登場する。いきも

のが宇宙からのいにしえの情報を、暗号や秘密として届ける力を負っており、これらをゴシック・ネイチャーとして考察

したい。ゴシック・ネイチャーは、エコクリティシズムの新しい用語であり、ゴシック・ジャンルの自然のあり方を考察する

もので、人間と自然と社会の関係性の深みにむけて『ピム』におけるいきものの諸相を、重層的、多面的に考察したい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

国際広報委員より

「日本のポー研究英文書誌」作成についてご協力下さい

当学会ではNLに日本のポー研究書誌を継続掲載していますが、これらはさらに『ポー研究』No.1巻末

にジャンル別に集約されています。2010年度第1回役員会(5月、神戸大学)で、これらのうち著書と論

文に関するものを英訳して、日本のポー研究英文書誌を作成し外国にも発信する作業が認められました。

広報委員会が皆様からいただく情報の集約作業を行いますので、皆様におかれましては、情報提供にご協

力をよろしく御願いいたします。詳しくは『ポー研究』No.1、pp. 69-73 をご覧ください。そこに登録さ

れています文献の著者は、69ページ最初の日本語文献を例にしますと、以下のようにMLAの書式で、論

文、またはご著書の書誌情報のローマ字読みと英訳、および3行程度の内容紹介(英文)をお書きいただ

き、広報委員までお送りください。名前の表記は日本アメリカ文学会の『アメリカ文学研究』に準じまし

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た。なお日本語以外の文献は、原語表記の次に英訳タイトルを記してください。

『ポー研究』の発行にあわせて今後1年ごとに作成していきたいと思いますので、続いてよろしくお願

い申し上げます。またここに掲載されていないものもありましたら、あわせてご記入、お送りいただけれ

ば大変幸いです。なおその他の表記の統一は委員にご一任いただければ幸いです。

以上どうぞよろしくお願いいたします。

《記入例 著書の場合》

『ポウ研究—— 肖像と風景』 内田市五郎著 東京 : 日本古書通信社, 2007.3

UCHIDA, Ichigoro. Poe Kenkyu: Shouzou to Fuukei. (Studies in Poe: Portraits and Landscapes)

Tokyo: Nihonkoshotsuushin, March 2007.

This book is a thorough investigation of Poe’s portraits and daguerreotypes and clarifies

where they exist, how they were taken, and where copies may be found. Many

illustrations are represented with explanations in detail.

《送付先》

以下の2人の委員アドレス宛てとし、情報をメール本文に貼り付けてください。

伊藤 [email protected]

三浦 [email protected]

《メール表題》

ポー英文書誌の次にお名前を入れてください。 例)ポー英文書誌内田

《締め切り》

2010年11月末日まで

(広報委員会・伊藤 詔子/三浦 笙子)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

学会誌編集委員会より

『ポー研究』2・3合併号について

第 2 号については、創刊号同様、秋刊行を目指すか、より多くの原稿を集めて 2011 年刊行とするかを

めぐって、編集委員会で検討を続けてきました。編集委員会ならびに 2010 年 5 月の役員会での議論の結

果、(1) 第2・3 合併号として2011 年3 月の刊行とする、(2) 学会誌の刊行時期としては、こののちも春

3 月の刊行を基本として、Newsletter の春号と一緒に会員に送付する、(3) 投稿の締め切りは 11 月末日

とする、ことなどが役員会の方針として承認されました。この方針に沿ったかたちで投稿規程を提示させ

ていただきます。――

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『ポー研究』投稿規程

[内容・枚数・形式]

(1) 投稿を受け付ける原稿は、本学会の会員による、未発表のものに限ります。口頭発表等をもとにした

場合は、その旨を本文末尾に明記してください。原稿の最初のページに、論文の題、著者名、所属、連等

先(メールアドレス)を明記してください。

(2) 日本語による論文は 400 字原稿用紙換算で 40 枚以内、英文の場合は 7000 語以内。引用、注釈、ス

ペースも、規定の枚数、字数に含まれます。

(3) A4 判用紙を使用し、ワープロにて作成(手書き原稿は受け付けません)。日本語原稿はA4 判用紙1

枚に横書きで 1200 字程度、英文はA4 判用紙1 枚に 30 行で打ち出してください。フォントは、日本語

は明朝体、英語はCenturyを使用。引用、後注、引用文献一覧の体裁は、MLA Handbook for Writers of

Research Papers (6th edition)に従って作成のこと。

(4) 日本語論文、英語論文ともに、500語程度(1ページ以内)の英語による要旨を添えてください。

(5) 論文、要旨ともに、母語以外で書かれたものについては、あらかじめネイティヴ・スピーカーのチェ

ックを受けて完全原稿としてください。

(6) 投稿に際しては、オリジナル原稿に、コピーを 3 部添えて送ってください(計 4 部となります)。投

稿原稿は原則としてお返しできません。

[原稿送付先]

〒153-8902 目黒区駒場3-8-1 東京大学教養学部18号館514 井上健研究室

日本ポー学会 編集委員会

[締切]

毎年11月末

[採否]

論文の採否は、編集委員会で決定します。採択された論文でも、編集委員会の判断に基づき、補正、変更

をお願いする場合があります。採択が決定された段階で、原稿データを添付ファイルで、下記、照会先の

編集委員会のアドレスまでお送りいただくこととなります。その際には、必ずワード(Word)のファイ

ル(Word2003と互換性のあるモードで保存したもの)でお送りください。

[その他]

(1) 執筆者による校正は初校のみとします。

(2) 論文等執筆者は、本誌5部を買い上げるものとします。

[照会先]

井上健 [email protected]

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エッセイ

僕にとってのポー

最初にポーという作家に触れたのはいつだったかと考えてみると、多分小学校低学年の頃だったように

思う。丁度それくらいの年から、図書室に置かれていたドイルのシャーロック・ホームズや江戸川乱歩の

少年探偵団シリーズを熱心に読むようになった。江戸川乱歩というペンネームのモチーフになったのがポ

ーであるというのを何となく知っていたということもあり、教室の片隅の、先生が個人的に持ってきた古

本が置かれている場所で、エドガー・アラン・ポーという名前を見つけ、自然と手に取った偕成社文庫の

エドガー・アラン・ポー小説集が最初のポーの本だった。恥ずかしながらこの時はまだ、ポーが探偵小説

というジャンルを切り開いた偉大な作家であるということは全く知らなかった。

小説や音楽などさまざまな文化には必ず元祖や、創始者と呼ばれる人が存在するように思う。その原点

となるものの誕生が、新しいジャンルを生み出し、フォロワーを生み出し、またそこから別の流れをと派

生させ、新しい視点を作りながら次の世代へとその影響与えていく。

中学の頃からミステリーと平行して音楽にも熱中するようになった自分は、そういった原点となる存在

に対して非常に敏感で、大きな憧れを持っていた。そんな性格もあり、しばらくポーからは離れていたの

だけれど、中学、高校とミステリーを愛読するようになり高校1年位のときに、ポーが探偵小説の元祖で

あるということを知り、それがきっかけとなってふたたびポーを読み出したのだった。もちろん探偵小説

の原点がそこにある、という魅力があったのだけれど、読み進めるうちにそういった魅力より、ポーのシ

ニカルな部分や、例を挙げると『モルグ街の殺人』の冒頭にある分析家の話など、そういったミステリー

的な部分とは少し違うポーの文章にも惹かれるようになり、熱中したのをよく覚えている。

さまざまな文化の原点となった人にも、さまざまなタイプがあるのだろうと思う。意識的に自覚的に生

み出した人もいるだろうし、ポーのように実験的な試みの中の偶然性が生み出した人もいるのだろう。ど

のようにして原点は生まれたのか、そしてそれがどのように波及し、伝わり、影響をもたらし、そして今

の時代にどのように捉えられているのか。それを知るのは非常に面白いことだなと去年の大会で思ったの

だった。

今年から大学生になったのだけれど、大学はまさに群衆という言葉がよく似合う。そんな群衆を目の当

たりにすると、たまにふと「群衆の人」を思い出してしまう。そんな時に感じるさまざまな焦りや不安と

いった感情によって感覚が鈍った時、そんな時に読むと心をリセットし感覚を研ぎ直してくれるような存

在、それが僕にとってのポーであるように思う。 (慶応義塾大学商学部1年 陰山遼将)

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総会資料

日本ポー学会2009年度会計報告(自2009.4.1-至2010.3.31)

収入の部 支出の部

繰越金 627,991 会誌印刷費 197,400

会費 287,000 大会準備・運営費 33,917

広告費 110,000 大会懇親会費 215,000

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大会懇親会費 252,000 アマンド氏特別講演料・旅費

宿泊費補助 250,000

寄付金 120,000 講演謝礼金 50,000

学会誌販売 38,000 『ポーの世紀』出版関連費 100,000

役員会開催費 32,278

人件費 116,500

郵送・通信費 61,346

事務用品費 5,778

振替手数料 3,040

慶弔費 15,750

計 1,434,991 計 1,081,009

収入合計 1,434,991

支出合計 1,081,009

次期への繰越 353,982

上記のとおり相違ありません。 監査の結果、上記のとおりに相違ないことを

証明します。

2010年5月22日

2010年5月22日

日本ポー学会会計

日本ポー学会監査

須藤祐二 ㊞

内田市五郎 ㊞

連載:日本のポー研究書誌7(2010年4月~2010年8月)(作成 西山智則&日本ポー学会事務局)

〔2009年の補遺を含みます〕

論文記事など

朝日由紀子 「ドッペルゲンガーのモチーフにみる人間像――エドガー・アラン・ポーと芥川龍之介」 『白百合女子大学研究紀要』

(白百合女子大学) 45 (2009.12): 47-62.

遠藤琴美 「エドガー・アラン・ポー 『幽霊宮』 に関する一考察――ヤン・シュヴァンクマイエル 『アッシャー家の崩壊』 と 「対話の

可能性」 との比較から」 『異文化の諸相』 (日本英語文化学会) 30 (2009): 75-87.

倉林秀男 「E. A. Poe の詩とメタファー――Death Metaphor を巡る認知的解釈」 『杏林大学外国語学部紀要』 (杏林大学外国語

学部) 22 (2010): 85-100.

新保博久 「探偵小説の開祖 生誕二百年 エドガー・アラン・ポーの読まれ方」 『東京人』 (都市出版) 24 (11) (2009.10):139-45.

書評

飯野友幸 「池末陽子・辻和彦著 『悪魔とハープ――エドガー・アラン・ポーと十九世紀アメリカ』」 『アメリカ文学研究』 (日本アメリカ

文学研究会) 46 (2009. 3): 62-67.

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林康次 「八木敏雄・巽孝之編 『エドガー・アラン・ポーの世紀――生誕200周年記念必携』」 『中・四国アメリカ文学研究』 (中・四国

アメリカ文学会) 46 (2010. 6): 50-54.

エッセイ

伊藤詔子 「第3号刊行について――イーグルとレイヴン考」 『エコクリティシズム・レヴュー』 (エコクリティシズム研究会) 3 (2010.

7): 1-2.

--- 「海外学会報告――ポー生誕 200 年国際大会」 『エコクリティシズム・レヴュー』 (エコクリティシズム研究会)3 (2010. 7):

91-93.

翻訳

伊藤詔子訳 バートン・L・セント=アーマンド 「アメリカ死者の書――死後の旅としての 「アルンハイムの領地」」 『三田文学』

(三田文学会) 102 (2010夏季号): 246-61.

事務局より

・昨年 9 月に開かれたポー生誕 200 年記念大会における特別講演の日本語訳が、上記書誌最後にありますよう

に副会長の伊藤詔子さんの訳で『三田文学』に掲載されました。セント=アーマンド教授は、「再録料は日本ポ

ー学会に寄付してください」(please donate any reprinting fees to the Poe Society of Japan )とのお申し出を、

三田文学会にしてくださいました。あらためましてセント=アーマンドさんの日本ポー学会に対するさまざまな

ご厚意に感謝したいと思います。

・学会誌と並んで、ニューズレターへの積極的な投稿を募ります。図版使用も可です。

* * Newsletter No. 8について *

学会誌の発行に伴い、内容が変わっておりますが、投稿の場合は以下の要領でお願い

します。

1)字数:・エッセイ 1000字前後 ・News &Information 500字程度

・記事投稿宛先 事務局・宮川雅 [email protected]

・文献情報(資料室・西山智則 [email protected]

・邦語文献の英訳情報と 3 行の内容紹介(国際広報委員・伊藤詔子

[email protected])。(日本ポー学会誌に収録予定です。)

2)形式:フォント10, MS明朝 (英文記事はTimes New Roman) 42字×36行のワード

3)締め切り:2011年2月末日

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2010年9月1日発行 事務局 〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1

日 本 ポ ー 学 会 法政大学文学部 宮川雅 研究室

代表 巽 孝之 資料室 〒333-0831 埼玉県川口市木曽呂1510

編集人 日本ポー学会Newsletter 編集部 埼玉学園大学人間学部 西山智則 研究室