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24
Title 表紙・その他 Author(s) Citation 物理化學の進歩 (1927), 1(2) Issue Date 1927-03-26 URL http://hdl.handle.net/2433/45796 Right Type Others Textversion publisher Kyoto University

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Page 1: Title 表紙・その他 Issue Date URL …...1 物理化学の進歩Vol、1No.2(1927) 京 都 帝 國 大 學 物 理 化 學 研 究 室 編 輯 賜 黨 黼 爨 譲 講 捧 蘇 臨

Title 表紙・その他

Author(s)

Citation 物理化學の進歩 (1927), 1(2)

Issue Date 1927-03-26

URL http://hdl.handle.net/2433/45796

Right

Type Others

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Kyoto University

Page 2: Title 表紙・その他 Issue Date URL …...1 物理化学の進歩Vol、1No.2(1927) 京 都 帝 國 大 學 物 理 化 學 研 究 室 編 輯 賜 黨 黼 爨 譲 講 捧 蘇 臨

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ヒ転 進歩,of、1No.;儲 ■

京都ri國 大學物理化學研究室編輯

物酬 欅 の進羽

昭 和 二 年 三 月 二 十 六fl刊 行

第 二 輯 目 次

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「齢

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第二輯 の刊行 に就 τ

原 報

一一 こへ.畷

堀 楊 ・僑};F一 …

鹽 素 及 び 水 素の 光 化 學 結 合 に就U第 一 報ン._..堀 場儲.._1

特 種 の膠 質 系 に對 して

「フ4グ ル ト効 果」の嫉 張`第 一報冫

紹 介

界面電位 に就 いて

市 川t,

糶 麟 一・・

志 方 盆 三 ……42

石 野 倥 夫 …「.63

陳 之 霖 ・一 一81

掘 揚 信 吉 ・・∵・・98

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.fig・近 の 赤 外 ス ペ ク トル の 研 究

α・Particle.,に よ る 化 學 作fll

強電解質論

難 報

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.1

.物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

ーー

細 輯 .者

主 幹

次 輯 豫 告

原 報

紹 介

堀 揚 儒 吉

市 川 頑 治 今 堂.健 雄

`七 月 發 行)

蒸 氣 壓測 定 に 關 す ろ もの.

張 電解 質 論綾 編

接 觸觸 媒 論

過 マ ン ガ ン酸 加 里 の酸 化 の機 構 等。

次韓以 下に寄 稿を承 諾せ られた るもの

最近 の有機化學 と物理 化累の遞歩

最近 の工業 化學 と物理化學の暹歩

最 近の動物學 と物理 化擧の遞歩

最近の坐理學 と物理化學の進 歩

小 松 茂 教 授

喜 多 源 邁 数 授

川 村 多 實 二数 授

正路 倫 之助 数 授

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● ■一

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

本 誌 第 三 輯 は 本年 七 月 發 行 の

豫 定 で あ り ます,

本 誌 に關 す る批訂…,注意 要 求 等

i浅竚ζ都 帝 國 大 學物 理{匕 學研 究

室 内市 川 頑 治 あて に 願 ひ ます。

(年三回同行)昭和 二 年 三 月 二 十三 日 印 刷

物 理 化學 あ進 歩第二輯昭 和 二年 三 月二 十 六 日發 行 定 慣 金 壼 回 參拾 錢

京都帝國大學駒理化學研究i

編.輯 主 幹

發 行 者

印 刷 者

堀 場 信

朿京市赤坂凪博馬町三丁目十番地

佐 藤 正

束竄市京橋區弓町二†五番地

高 橋

發 行 所

乗京市赤坂職偲馬町三了日†番地

至 文 堂

孀 棘 誼五σ略 蹄 副 團謔 踏馨

三 亀 印un株 式 曾 就 印 馴

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1

物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

京都

帝國大

學物

理化學

研究室

編輯

賜黨黼爨譲

一輯

(年三同刋行)

化罎反感の副射詮。

一次反應の機構に閣する

屶o阿詮に就て

夛諱⇔=氏分颶の定律に對すろ違背に就て

興戮水銀分子による水素分子の活性化に就て

電氣放電による活性水素に就て特にその化學的勸作に就て

ニツケル,銅觸媒の存在に於ける水素の臨界電墜

アトムストラーレン

鹽譲及び水素の光化崇結合に就て

百「「城 李il∫近k4堀

 1嫁治郎圭 治郎 郎吉

科學の進歩は日

一日として休止ずる時はな

い。特に近時に於ける物理學及

び化學

の進歩は實に目覺し

いもの

であ

つて科學進歩の歴史上後

世から見

ても現代は必ずや

一つの光輝ある時代として殘るだらうと思はれる。

私共此の時代に於て科學の

一部門の研究に身を委ねてゐる者

は白分の研究が世界學術進歩の潮流に對して何

の關係があるかを絶えず

注意して、互に研究上

の努力が無意義

の訂に費され

ぬ様に努め而して吾人の仕事

が出來得るだけ學猜

の進歩に貢献する樣にせねばなら殿。然しながら現代

の如き學術の進歩の急激なる時に

於ては最薪

り進歩

の駿態を理解する事すら

可なう困難

の事である。今之を私

典の閊題としてゐる「物

理化學」に

就て兄

るに物理化學

の純理方面

に淤ては物理學化學

の兩方而に亘O其の進歩を絶えず注意する必.要があり、

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

の瞋用方而に於ては工學、醫學、農學共の他各學科に亘わ注日を要するものであつて其の範園が極めて廣

い。爲に物理化學最近の進歩を知

つて行く事

のみでも大なる努力を要するものである。没と

へ白身

の研究し

て房る方面k關しては世界の誰れにも努ら

ぬ自信を有す

る人であつても物理化學各方面に亘つて日々進歩し

て行く世界の形勢を見

る事は可なら難

かし

い事である。其

の爲めには趨常

なる紹介者によ

つて帰新

の知識を

得る事が最も便利の方法であらねばならぬ。内外の各專門雜誌に附屬

せる論文抄録

一部

の目的

は最噺

の研

究を成

る可く早く紹介するにあるが普萢の抄録では何

の雜誌に此の樣

の研究が表はれぬかを大體知る農度で

つて其

の内容

を解する謨は

一般

に困難であ

る。

英の

072三9二

砿8碧}・の

〉冖三p=

内£δ号、獨

≧=.。塁

コニ三旨阿三尸碁⑦亀-又雜誌

緊笋、彎'諏芻。蒭翕Fぎ=

の特別號及び

討「疇ゴp芽G〔尸自

c葦一§

コ堵暮再三馨弓oげ,鳴ざ=等は上述

の目的に適合したもので極めて健寶

のものである。然し物理化學のみに就で發行せられて居るものは未だ何

れの國にもな

い。又此の如き紹介

は特に邦丈にて寵

されたるも

のを吾人は要求し若しか㌧るものが禺來れば

いかに研究上便宜を得るかと善人は考

へて居

つた。た

ビ此

の如

き雜誌又ば吝籍

の編纂

はロ本に於ける多數の

專門家

の協ヵにょ6各白專門

の都分を分擔して始

めて完全なるものが出

豪ると思ふ。然しか丶る享業には幾

多の困難が伸

ひ急に實行の邏びに至る事はひつかし

い。

此處に於て吾人はや丶無謀の誹があ

るかも知れ織が

現在

の京都帝國大學

の物理化學研究室

の各員が協

力執築して「物理化學

の進歩」なる定期

の刊行物を出版する

事とした。

完全

なる事を望んで永く不實行

の儘で放

つて置くようも不完益であ

つても實行の可能性ある事を試み漸次

進歩せしめて行きた

いのが吾人の希望である。

現在にあ

つては吾が研究室

の人員も少なく研究してゐる方面

もある限られたる方面のみであ

るが爲

めに各白執筆する唱の竜ある部

分に偏して物理化學全般に亘

って其の

進歩を紹介する口的には不充分であ

るかも知れ識。た

Ψ吾が國に於て

日々物理化學

に興味を有する人が増加

っ丶あ

る今H幾分

にてもそれ等

の人々の研究に使宜

を興

へ得たならば

これ又吾人が學界

に貢献すろ

一つの

途であると考

へて敢えて此

の計豊を進

めぬ。

(理墨博士

堀場信吉、刊行に就

いて

の僻)

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

.第

一轟

第二編

第三編

第四邁

第汎羅

第六糧

究叢

物質蓮動論と物理化學

京祁帝岡大學教茂

東北帝國大學敦授

京都帝國大學轂擾

九州帝國穴珊敦授

立祁帝闕大那倣授

鴨蟷矇叢

準三

秘二年三月宛行

和二年

四月發行

和二年九児發行

耜二年+月發行

昭和

二年九11縫行

副二年十月渡行

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

刊 新最東北帝國大學数授

理學博士

大久保準

三著

菊版約七〇〇頁

箸者は物理學特にそ

の光學

の研究に於

て學界

に名を戒せる新蛇氣鏡の大家。最近歐米の學界を観察し

て、歸來瓮々研學に努めその名麗愈

々重きを加

へつ丶、而噛傍ら意を中等程度

の物理學敏育に用ひ、

の方而に於て亦不世出

の才分を示して獨自

の新住而を弗き、深遠なる學殖と共に、奇

や斯界注日の焦細

賞讃の的となるに至

つた。

本君は物理學蚕般に亘うて潔山な精巧な

る挿繪を用

ひて極めて詳細に而も極

めて準易

に詭明しπろ大

著。物理學歡員諸君に取つては實に貴重な敏授資料たる無

比の賓典、又學生諸

子は本書によ

つて中學程

度以上

の物理學を容易に獨修し得る

のであ

る。

物理學に於ける難解

の箇所、電要

の點

は、特に署者獨特

の明快なる説明解釋を施し、物理學を根抵よ

う了得せしむることに努めπ。

あらゆ

る方面よう計範開題を多數探録し

て之に詳解を附し、模範的解答を示して、何人

の如何なる疑

問をも砲ちに氷解せしむる事を期し尢。

物理學專攻者、中等學校敢師

、學生、高等諸學校受驗生その他苟も物理學を學ばんとする者萬人必讀

必備の最新最高模範的講範尢るを失はな

』 」

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西

物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

新 於 貢 所 著 し と ゐ 今

機 て 献;5t

蓮 もを`ま1よ 一 一を 亦 な 啻我

4'tす に 圓 ん 示 易 本 な の 本 堅 木ら く も郭~心 こ し く書 き 費 耨 冨霧

ん 且の が理 と徇 一 は 熱 験 は なiS

と眞 で 心學 を 又 靉 砦 求 的 一 る從・す'面∂)理界 期 一 以 章 と研 而 理 ラ1ミ

る 目 る撃 に しrて の に究 に 論 の

人 にb界 於 ナニ立 諸 排 騙 を 於 で ・こ・は 讀 若 の け 。入 家 司 ら徹 て3'

る新

大家.

は實

研究

つて.其

一大

るば

りで

く.

に世

理學

に對

一大

れ英

佛獨

かの

たな

らば

世界

心理

べ・き世

的名

る。

も新

理學

の其

を解

心理

を見

よ。

邂や

る。

る。

に見

るか

如き

る寅験

ストに

て.

なが

心理

の實

し.たり

る。

る思

や淺

る経

に憔

すし

て,

ら、

る深

い同

眞理

.了る

こと

の哲

た。

に濁

自の

新機

を出

し,

る懇

に射

は最

を知

に迺

理學

い學

研究

せん

とす

る專

門家

は.ど

まで

俘侶

牝ら

『東京帝國大學助敏授

塘田惟茂先生著

燃韈

飜W「

  セ

 け

コと

 あ

理學

全く

の新

に際

る。

新氣

て從

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を基

て其

癰蓄

を領

心理

攤嬲

逾料

金拾

八錢

し.其

から

れ探

れん

とし

にも

れる

とな

く.

思索

の眞

ると

に今

示一

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

L

驟纏醐擁顕艱文學士大島正徳著

遯唄豬聞眦赫

飜…嬲驪鑞韈鑼講

本書は倫理哲畢を以て我か総界に亜きをなセる署費が

,そ

の該悼なる知識を以て倫理學上の諸問題を最も廣汎に亘り極

めて公李に取扱つれものである。木轡の生命と宀三り所は各種

の倫理學麓を最も正確に解誕して,これを正常に批"すると

同畭に,著者凋自の意見を以て串貫する諺忘瓦なかつたこと

である。夏に木牌の主眼とする所は,その蘊蓄を傾倒す

る底

のものでなくて、寧ろ倫埋箪の入門書九らしめんとしたこと

であるo随

つτその解総に於τも用文に於ても李明ウ、旨とし

何人と雖も

一讃直ちにその要領を合得せしむることに心を川

ひ巽。これによつて讃者は自己の反省と實踵とに資すると共

に、進んでは人血の哲攣的思索の諸問題に對する含鍵を杷握

することか出來るであらう。費に本書は弾人の手になれる殆

んど唯

一の倫理學概論とも云ふべく.恩想問題の喧しい昨に

於てその根木的普導法を標置する絶好の薯警である。夏に本

書は導門學絞の倫理學教科書としτも極めて適催なものであ

るo

鰈麟臆翌蘇賑鮫文學士大島正徳著

戡鮨+子蝦

糖鑷麹钁鱇購騰翻

現代は哲學の時代である。實に哲學は人生の深化でめり眞、

理の殴堂である。眞の自山と解放と逵観とは專ら哲學的川心索

にょつてのみ得られる。惟ふに現代に於け

る一切の思想問題

祉曾闘題乃至教育問随は命やその根本よりの解決を要望して

ゐる哲脳的忠索は此等諸問題の解決に封すろ離

一の金謎であ

ろ木書に敗むる所は理今世界を風際しつΣある英米の維験.舐

の哲學を王とし加ふるに佛のペルグソンの哲累セ以てし釦。

實にこの鰹激學派の哲學は獨巡派の哲學と翻封立して哲學の

分野を謎し虐

一大潮流である。而も我學界

に於で看過されて

居な

一而である。騨曽者は我が因に於ける經験學派の第

一入源

その周匝にしτ微底セる解説論明はレ小くこの學汳の本つく眞

揮.競の特質と根底とを指摘しかねて人生生活の原婀を圓明し

てゐる。是れやがて哲學的思索の全野に而つ

て理解を勤け

迢の光明触奥

へたものである。

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

…鬲

大霎

提ズ學

大島

正徳

蹴鰹一禦

コヨ

んヨ

ヴコ

サロ

轡麟

鍵嚢

木書は著

者ガ人生の高鼬に立つτ酸くその思想生活の各競

に亘り内而的に極めτ深刻に思索し批創したものである。本

書の所論は文化の本質より人生の法則に關する

【般的理論を

初め更に遒

んで現代の所謂思想岡題より實際生活にまで立入

つてゐる。實に歐澗大戰後の改造は畢覚精神文明の提唱にあ

る,糟稗文明ω普及によつて人生を篇め人生を價就づけんと

するに他ならぬ

耐して精稗文明の要素は

一にかかつて思家

に存†る。

この思露によつて思想を深めその患想によつて自

らも生き杜曾をも導く是れ文化生活の根本義である。然らば

如何なる思懇にょつて自らも生き肚會をも導くべきか、如何

なる田凄頚か人生を最も謄義あらしめるか、思索が如何に人哺

生活に重要なるか,是れ本書が提唱せんとする大眼目である

今や時代は大動搖より小勧搖に破壊より建設に、衝動化より

舎理化に移り遘まんとし、入

力はその心に目醒めて人生の根

底より田禦

し深く新に改造の道を求めんとしてゐる。此の時

に需り哲學的思索を以て我か箪界に重きをなせろ著者の該榑

なる知謙を傾斛し九る営設は快刀亂癩よく人生の新生活を開

拓しτ人心の歸趨する所を明示してゐる。實に本書は精剥文

明の基礎を決定すうもので,伺時に読者の思霊輩濡をより深

く根本的に善導する絶好の著書である。

棘輔漕遡噸蹶賊文學士大島正徳著

齪鰹型寸雌

五忽照今

や吾が思想界は一大危概に際せり、上下三千年に亘りて

蓮綿として變らざりし吾が國民思想は歐洲戰後の外來思想に

影響せられて今や全く混亂

の欺態にあり,此時に於て當にな

すべきは吾か国民思憩と外來思想との謌和にあO新思想と醤

思憩との融合にあり。此の兩思想を融和するには先づ國民思

想を閘明し,國民恩想と外來思湘ゆとの長短利不利を考察し批

利して新羶徳を樹立ゼざる可らす。新思想

の批判と新蓮徳の

樹立是れ實に刻下の急務にして識者の思ひを潜むる所著者亦

茲に見る所ありて本瞽を公にす。内溶は第

一自巾解放肚倉連

帶,第二園家人格論,第三現代と邇徳的改造,第四自發敬育

と自發逋徳の四項目より戒り夏に二十二の紬月に分る著舌大

島文學士か斯界の重鎭たる事は世既に定輝あり。本書か新時

代の無二の維典たる事言を俟岩す。

.

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

刊新最

定價金貳圓五抬錢

自治

公民

たるの自覺

の緊要

なる

は萬人の認

る所

、而

してその法

制的意義を論ず

る者

もまた

多し。し

かもそ

の精祕

的自覺.人生

に於

ける眞

意義

を説く者

に至

つて

は頗

る稀である。

著者

は公民致育界

に於

ける第

一人者。

の倫

理哲學

に於

る該隙

る學殖

を背景

とし、併

て前

東京市

敦育局長とし

て豐

なる實際的經驗

を以

て直截甼明

に託會

人生

の根本義

より、自治

心、

公民精

祕を説

く。

所設

は深奥

る自律

心と熱烈な

る人間愛とより發足し

て、自

治公民

の眞

意義を闡

明して餘蘊

なく、延

いては脱會

國家

の精

紳的構成

に及

ぶ.入

生哲學

の奥義

に立

って現代

の鮭會

世相

を解剖

痛論し.

肚會

と個人

との内面的關係を読

いて、隨

に我

が國

現代瓧會

の缺陷

を指摘

してその猛

省を從

し、滿卷憂國慨世

の熱誠漲

る。亭明透徹

せる理論

は全篇

を串貫

て、「我」の外

にも内

にも

「耽會一を

見るの耽曾

我的自覺

に徹

し、以

て道徳

的精憩的公民

るの自覺

を要望絶叫

す。

これ何

も企及

し得ざ

りし所、在來

の法制

的解

釋或

は過去の淌極的迸徳論

より達

し得ざる新生面

の展

開.し

かも穩

なる新

道徳

の提醋着

なる新

胱會

觀、新

國家

の樹

皿であ

る.

本書

は誠

に自治

立憲

の下一普選

の現

代に國民指導

の最大幹線を描

き示

すもの、實

に萬人必

の公民讀本、特

に公民

たり.公民

を設

かんと

するもの

にとり

て唯

[無上

の聖典

と推す

べき名

であ

る.

P

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[

物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

國史研究叢書第

一編

束京帯國大學助教授

丈學博士

畢泉澄

先生著

憂.、

駈飃韆

「駄 掌

せら

る巾

に於

る精

し.

境地

し、

[先

づ上

る轂

て其

を究

め.

見.

て上

り受

る精

明胛的

逾産

を明

にす

ると

北ハに.

憧嵌

の心

が.

一中

に於

る上

の念

の研究

誘起

た。

にす

ると

に.

の研

いて.

に上

の交

は.

にす

ると

に,

にし

た。

「中

に於

る教

る寺

活動

をm㍑き.

の本

と共

に、

て.

の謬

し..

「中

に、

の頽

と、

に陰

道.

た。.

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に於

て螻

た薪

る武

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じ、

へら

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を設

き.

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る新

の大

家、

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精紳

の毬

々椙

へ、

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に於

る支

う。

定價

四圏

に解

し論

議し.

軋仏る組

絶櫑を

へんと

みた

タ9の

であ

る"

に入

如何

に變

るか

王朝

の衰

によ

つて萠

に強

列…に

た。

にそ

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惜…

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

東京帝國大學助敢授

文學博士

 も 

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饑麟鰯獨鰹.鸚

國史研究叢書第二編

李泉澄先生著

鸚=

"

=髏

定價

圓五

拾錢

我が國中世期は從來專ら武家畔代として取扱はれ,その瓧倉生活に極めて密接なる關係を有し

.而も極めて重要な

る地位を占有する神肚並に寺院に就ての研究は殆ど閑却せられてゐた。木書は中世史に於けるこの大缺陷を補はん

か爲に專

ら當時の糺寺と肚倉生活との閉係を耕究したもので,之に依つて我か中世期は始めてその爵實朝を問明す

ることか出來九。

アジール(寺入り)を中心として祉會に於ける寺院の地位を論先した。先づ西歐諸図のアジールの歴史を述べ

我か國上代に於て殖ど見なかつたアジールか中世に入つて漸く諸寺の聞に轂達

し邃

には如何なる重聾犯人と

一度寺門を入れば忽ち追跡を免れ、寺院は殆ど治外法權を有し公家武家と鼎

立するに至

つ九牀勢を説述

し九。

瀦生活を中心として吐寺と吐倉との關係を究明し九。即ち市町忖の發逑

,商墨,金融等の欺態を邇べ'U母

子,無識、爲、替寺の發逹か瓧寺に員

ふ所多きを説き關所御師等に就て肚寺と女通との闘係に及び,更に西洋

のギルドに比すべき座の問題を論述した、

稗生活の方面に於て数育を主とし肚會との關係を明かにし九。即ち幾多の新發見により中世の往來物約三

十種をとつて之を縱横に解剤し,半弗は

がく寺院に學び教科書は多く信侶の手に成

つて肚寺か教育の中心を

なし九嫗構を論じた」

やうに犯し難き特橢を有し肚會生活の中心をなした址寺が中世の終近世の始に於て俄然勢力を失墜するに

つた舩勢を設き内外にその原因を覓めて世蓮の推移を明瞭

にし九。

著者の前著

『中世に於ける精神生濫』は

一度出でて學界に異常なるセンセーシヨンを惹起し患想界讀書界に大なる

波紋を描

いた。少壯無鏡なる著

盾は學界注同の焦戮に立つて今又本霽をなす。實一」本書は著者か大學院に於ける研

究の結果を要約し虎もので審査の結製學位を授けられ距もの,著者の中世聖研究の第

一場であつて,未だ曾て知ら

れなかつた幾多の重要なる史實を鵬使して前人未到の境地

に參入し國史に

一新娠面を開いたものであるレ實に本書

は少壯敢爲なる著者の生新なる塁眼と正確著實にして而も自由奔放なろ態度を以て書かれ九るもの,これ從來の墾

嘗に絶えて見ざる所である。

1

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

熱ご

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物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

1

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三篇

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き.

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三篇

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束京帝國大學助教授

文學博士

7占

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,醤口争↓唱.き.むり一いい羇

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,

泉澄先生著

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一一r.

1No.2(1927)物理化学 の進歩Volr

翩 乗京帝圓大學闕交學研究鑑編瞬

國文

學研究

叢書第

東京帝國大學助致擾

交學士

久松潜

一先生

萬葉集の新研究

短佛金參圓覧捨姫

運科

金拾

四鈍

從來

の萬葉

研究.薈

の多

くば殆どその註釋害にとどま

つてゐるo本響

この瞥

にあきたらずして、寓葉集

に渣講深

い薯者が、從來

の霞髭

に捉はれず、杢く肖由の高處

に立つτ深くその内容

峯箕

に立ち入り、

の考察

に何等

の拘束

をも感ヂることなく、專

ら批詐、的態慶をとつ

て根本的

に研究

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の戊果を

一系

の下

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めたも

のであるo

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鞭として人と作品

の陶を流れる并傍的糟紳

を見ようとした

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人麿、赤

人・憶寔

、旋

人、家持、蟲麿等

の萬葉集

り主

なる歌

雫また女歌

や、民衆欹

人を對象

として、萬薬

集の詩形、

の患想、古

代の億麗、上代鷹活等

の主な

る問題を毫祭ナ

る蓮.匹をと

つた

ことo

萬葉集

の謄

史的窓義を見

るため

に、寵

紀の歌を蟻魏して萬菓

を産出す

る過

程を

跳め、窩葉

の販

人を

鉱いて萬蘂集

の読

れを兄ようとし

たζとO

葉集

の戍立を.詭・き、

その研究

の鼓逹をも醗めて、共礎

的研

にもふれ

てゐることo

木0胃はこれ等

の新見

地に立

つ前

べ亠宋晶昼の考睡で∫のるQ賞

に噺个菁によ

つて寓葉渠

の研究は破か

一薪彑樹を捌,拓

したも

のであるO寓葉研

究.者

上代丈學

に興味を賓する人には

いふまでもむ(、苟くもこの國

民的歌集

の眞湘を知らんとする人

ヶの爲

に続…二の件儡であご。

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淫 鷺機 裟芭 の活nC4C

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諛 目 容 内 に ら民學署 の こし度た從一 興 ん衆の者 一 一

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るにYifをluと 識 る竃 町特 町 槲淨 現 て 内 た ま りし絞

人 は をな の しを事 め人 質人 と瑠 象交 而實 れ 脱 て の々無 .厦す 士 た考 桶 毳 、を生 の璃 の學 本 生ぬ ナ 久丈

に 二闇 種 、 慮 に理遊 労 汚 交本 特 をMtfitCる し學は り しaそ し尋完 、女へ 、渉 黜質生1この 衆 や くは

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1No.2(1927)物理化学 の進歩Vol

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和歌 版四忽、r

國交學研究叢書鑪

三篇

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、針

、職

、融

など

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た。

一日本

酷詩歌

の歴

史.朗

…囲配いを

づけ

たも

ので

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ろ表

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本詩

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詩歌

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東響堤學竪學研蓁霧

劉勢

鮒訓餬劃』

手塚昇先生著

版四勿

源茂瀰の新研究

定價金歩岡警拾碓

「返

氏殉語出で

」九百儀年、啻

に國

文學上

一異彩であるばかりでな

く杢世界

に於

ける最古

の小艶

一として、しかもあ

の時代

に人情展

関…の廻程

を篇した物語として、そ

の紐織

に於

てその敍逑

に於てか`

に完備

たも

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の巾に

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を宿

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心強

ふものであ

るoかくして源氏物凱悶一度田で

て國

交學

の主流は全く

その跡

を迅

つて展開

したとも見

.㌧れるoきれば源氏物甜

り研究

は盲

くより行

はれ現に卑

〃殆ど大同小異

の駐鐸替

が級

々刊行されてゐる

のであるが、何れも先人

の蕎髭を畿

承雄守したるもののみにて、

の騨論考證

に四…する諺

帖爾的

方面の研炎

」至

つては見るべき

ものが悲

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いO薯者は新

譫篤學

の士

こ、に見

る所あり多年研究

の品祁果逾

に本

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に証

つたo

聯訊に本・.替

蝸去

流百

の源

氏物

に闘

宀丿る

諍仙。9考謹

の研究史を背紫

とし、而も創作

に志す署者が露盤

の歸蒲

して作家蔚見地より深く原作者

の創作心理に立入

つて研究

評囂した

ので、

過去

の成説

に捉はれず幾多新設を出

した源琉物語研究

史の

湖関隷

に立

つも

の.て

るo

.

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1No.2(1927)物理化学 の進歩Vol

策京帝國大學國丈學研究室編瞬

國交學研究叢書第

五編

姪路高等撃綾敢摸

.交昂士

片岡良

一先生著

脚井

西

鶴定偵金妾罔五拾餐

速料

今者し元祿凾吁代を知らうと思

ふならば先づ四鶴

の描掴いた所を見

るが

いO

艦員に謝間嶺四はド兀疎

の先

皿馴に

つて、

これ

壕早最

…引.白

に最

に、

具懺

に最

も鏡

く描

いてゐ

ので

の噂

の生

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趣味

の鍛抵

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「口

二萬

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に世

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のも

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の文人

と俗

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く讃

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を檸

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.てあ

るo

」に西鋤

U知

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と複鵜

さと

る。

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の此

の偉大

と複

さと

の.全面

見遥

うと

たo

、俳

、浮

草子

淨璃

瑠などを始め共

の他

一切の餘技

を麺じ

て酉.鶏

の稟質

のあ島ゆる

画に觸れようと試みたも

のである〇四魯

の本讎を見.曳めようとナ

るに11、内

か.ら其

の心境

の推移

や創作心理

に深

い探

りを入れ

ると共

に、外

から元躁

の醇代田曲潮

と時代

生活

とに觸れる必要があ

るoそこ

で時代的壌撞を明瞭

にすることによ

つて、西鶴

の欄を鮮明

に浮び上

らせようと試みたo

かくて著者

の犀尉な

る觀察と多年

の研究と

の結

果は、本書

に於て朋かに四鶴

の全面を蘇

生せ

レめた観

があるo

巾果京帝…醐大準國突壌研究室糾糎目颶門霊所學研究鑑書

占ハ緬幗

東津大崩歌授

文學士

地.孝先生著

刊新最

一葉

定煩兪多鋤五捻鋭

金拾

四鑓

從來

の觀念小詑

悼ト撮ら議ゾして新

に心理描鳩主稷描寫の旗幟

葎鑑

て佳作蓮

川戚名る

一哮

に慾

.」し糞りは樋

一葉であ

ろ〇

一癨

り丈

壇に於げ

ろ活動ぱ明治二十正.隼

より其二.十五歳Fして病.温す.ろ≧

で儼に四年o興閲作

ろ磨

二十數篇。本臀は此箏

不朽

の名作な竡し

一檗

り全

而容を蜘らん

ピす

るのである。

一鋪

納的態

慶にょ

つて各方

面から.の搾求

を線含し

一漿文學の翰

ミ内容

ご存新

に離織立て

ろニミ匚諭斷

の主意を置

い六〇

噌一漿文學

の背景

幽.岬なしれ

噂代の縄勢特に寫贄・り風

潮並に其吹

への推

轡に留

意し明油文樂

の中櫃ミ

「葉の遏度期的交學

ζ

の交

渉た、明かにしようぜしねo

「勞

めて創作

の心運に立

入り其寅生瘠から作品

への過程情息

叨かFしよう

ミし六〇

噌「葉文學

の兜的價値

瓱珊明

すろミ共に共文學的償航を探

リ味

の交學

搾ろ・.…

葎殞調し嚢。

明治文壇に天才

「葉

葎出し六こごは吾埠の誇であ

ろo

跡も

「葉

て見るぺき毎究

のな

いのー1普

等の大寒

る恥辱であろ9

著者は新

支學に就

て造詣深い餝學の士、殊に

一葉な

研究すろ

こε多年o本

住實

に著者が苦

心の縞架

を世に問

はんミずるものでb霜時

の文

學界

の雰陋氣並に水準を十分に考察して倖統的先

入見恥晩し

冖葉

の眞.酊"を血

かして

ゐるo

-lI.1卩

」齟「

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1No.2(1927)物理化学 の進歩Vol

東京帝闘大學固丈學骭究室編輯

文學

究叢

七編

東京帝囲大學國文學研究室

交學士

刊 ・新 最

宮廷女流日記文學

欧金參圓五拾鈍

遒料

金拾四鈍

玉朝

時代

に於

17る幾多

の関秀作家

の築

にな

つた日詑交融

は國卩文學兜上

て特異

の地位を占有す

るもので

あり同時

に又猫自

の交學世界を展

閉し

て捶

めて麗術的個債

の高

いも

のであるo而も此等

に封す

る研究考察は.從

全く閃却

せられてゐた

のであ

る。本書.は鼓

に見る所

あり、此

の内勘剛的

乃至.哲學前

とも

いふべき

一系列

の交藝を主題

として正當

なる丈學的

地位

を郷求

し晴朗澄徽なる批判

及び鐇賞を試みて、そ

の眞慧義

を闡明したも

ので

る。

一、*番

は署滑

が渦串ヱハ年噺各地を雁遊し各

の交剛及

び路

に秘蔵せ

らる

」門外

不出の.珍籍を渉獵

し甜

の異本を楠密

に比較校合して本

を制定

し古鞍を檢討し前

人束

曽囘の新解を施

し箭細なる索引を作リ

「.宮

廷女流甘配考」無慮

一萬八予枚

の黒稿を整

理し此

の驚く

べき茶礎的作

の上に漸く完皮し

たる批詳的

鑑賞的懸察であ

る。

二、木書

11H肥交摩及

びみ、の作

者を蜘的

に誕明せんとす

るよりも寧

ろ人

聞的

に映得せんとしたも

ので

ある。従

つて王朝

女性

の摸

簒的委

黛を外

面的

に解剖分析したも

ので

なくてそ

の,間

に現はれたる久遽

の女性

の輝

かし含不朽

の光彩

を直

に凝刷し

たも

のである。

著者は新進篤墨

の士最近東大陶支羅科

が彑んだ秀才で

ある。

現時

の嗣丈

學鼻

に於け

る混濁枯渇

せる詮嶺的論夊

に燈

・りずし

て流代的

理知と抒情時

醜熱情

とを

交鋳し

て織り出した美

はし

い糞術的

詐識.てある。簀

に本書

睡毘文學

の研究

としては我が串

に於け

る最初

の企であり殆ど唯

一の叢

鷂であ

つて

をの透微せる刋斷

と囲確

なる蹄究と浩

澄なる鱈賀とは全く他

の企

改.し.桴"¢る所であ

る。

東京帝國大學國文屡研究蜜瑚韓

西貞治先

生著

國文學研究叢書第へ編

fl1

古代純日本思想

宛價金参圓五拾競

金拾

四錢

本瞽ぱ古事

卍並

に萬葉集

を中

心としその他

の丈歡

の助

けをかーー園

初よリ

奈頁朝

に至る所謂精神的

創逾生活時代、國

民生活自畳時代、周

民舘活

激勁時代に且り霧ら古代

H本人

の精紳生滔を對臨

として純眞な國

民想想

を研究

したものである.、坤

ち亠白代交脚農に見え

た晶幌巴拠な國凹民蝸曲和噂の本・質そ

が外來

の儒佛息想

によつて如

に影響

せられ訓抽課せられたか、

これが

奈莨朝

に入

つて如何な

る形質をと

った

か、更

に併伶患惣

が朗民思想の上

に如何なる疸

跡を飛

して

ゐるか、

この問

に於

ける思想界

の欺勢

ぽどんな

であ

つたか.かう

いふ閃題を趣

めて恐憇的

に内

而本質的

に詮明し

ようと

るのが嘱準昏

の説眼であ

る。

一、古亭祀を以

て古

代冂木

の哲崩と觀

じたこと。

一、萬葉

集を

一毅思甜界

の飛勢

から燦

ら思想的

に觀じた

こと。

一、古簗記

に具現せられた田

民生活と萬葉

果に變現せられた國民思想

とが本

質的

に脈

ヶ吠通す

るものであ

ると織

じた

ことo

從來

に於

て絶えて見なか

つた

こ脚麟

の無見

地に立ちそ

の内容が導(がま

丶に浬(内

の精諒坐活

の殿堂

に麥入し磐者自身

の限15なき嬰求

に應

て自由

に親じ自撫

に啻

へ新

に見出した眞賞柑を具笹的

に描き出さうと

たのが本嘗で

ある。古代

のm网民患想も現在

の婆求

に廱

じて新

に書き艀

られ

なければならな.い笛で

ある。かくし

て署者

は十盤年研讃

の成果を

て世

に問はんとする

のであ

る"古

代思

怨は本書

に於て初て不墾

の價値

永姐

の若さとを得

效に新

症命を以て奈く蘇坐したかの拠がある。而も之

.(く刷ゆ想的鵲…形を興

へた所

に署者

の偶飼則力

の漂の.一と腱れ

たる慢界

に濫

透して行く力

の強さとを見出すと共

に、國文學研究

一新生面転開き

の邀むぺき道を曙

示してゐる。箸澣11曳時國交學撚

に於

て嘱望

せられて

ゐる少壯有

の士である。

この隱れたる篤學者を投

に紹介することを得

たのは肺堂

の喜

びである箭

ふ先づ本瞽

について見ら椥よ。

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ー 物理 化学 の進 歩Vol、1No.2(1927)

古事記は日本上代

に於ける最も重要なる女默であ

つて

冂本交學の源泉として、國艮思想

の搖鰹とし

て、又古

代の國民生活を活寫したるものとして、古代

の日本を

知る殆ど唯

一の寳典である。而も從來

の古事記の研茂

は多くその詫釋

の鯨囮を出でなかつた。本書はこの製

に慨らずして深くその内容本質に立入ム、登く著者獨

自の見解によ

つて根本的に研究論明しだものである〇

一古事記を上代に於け

る民族的叙轟文學と觀じ、そ

の成

・内

及び形式に亘つて民族的叙事詩の本

質的研究を經とし、言語・神話・宗教

・人類・考古・土

俗・歴史・民族

心灘等

の各方面よう

の科學的研究を

緯とし尢

こと。

一古事記研究

の登達を眺めてその墓礎的研究に竜觸

れた

こと。

一古泓記の素材

をなす神話確読及び説

話の比較討覈

を試みた

こと。

一古事記

の具現せられ尢上代

の國民思想及び國民生

,活を闡明せんとした之とo

本書は以上の新見地に立ち著者が多年の蘊蓄を傾倒し

て複雜多様なる古事祀の内容本質に立入つて、之を組

織立て蓄統づけたもので、明かに古事記研究に

一新生

面を開拓したもの、その科學的研究を試

みた最初

のも

のである。實に本曹

に於て舌事記の其意義を始めて…剛

せられだ觀がある。

自には知代冂古 刊 新 最 成v

古事記の新研究

俶金麥圓五拾錢

遑料

金拾四疑

京帝顧大學國交學研寵蜜靄輯

國文學研究

叢書第九編

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敦授

立璧

倉野憲司先生著

近松門左衛門論

歌舞伎脚本史

東京帝國大學閾丈離研究霊編韓

國文學研究叢書

(近

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1No.2(1927)物理化学 の進歩Vol

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榮著

本抄

本抄

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文文

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堀尾

越上

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博郎箸著

丈蹴nu士

力著

駒丈 澤帥 大樽 學士 長

忽滑谷快天著

悼 瞬士奈

作編

東 東交f!1丈 京

摩 帝 拳 奮博 囲士毒

作編

東丈 京

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馳畷

作著

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ド物 理 化学 の 進 歩Vol、1No.2(1927)

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(1927)物理化学 の進歩Vol

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東京帝國大學國文學研究室編輯

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大正+三年五月創刊

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81年

二回、四月、十月發行し、共他に醤朗凱とナ

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