title 嚢胞性精巣病変の3例 : 単純性精巣嚢胞, 精巣白...

5
Title 嚢胞性精巣病変の3例 : 単純性精巣嚢胞, 精巣白膜嚢胞, 嚢 胞性成熟奇形腫の各1例 Author(s) 増田, 均; 山田, 拓己; 長浜, 克志; 永松, 秀樹; 根岸, 壮治; 森 本, 信二 Citation 泌尿器科紀要 (1993), 39(3): 265-268 Issue Date 1993-03 URL http://hdl.handle.net/2433/117796 Right Type Departmental Bulletin Paper Textversion publisher Kyoto University

Upload: others

Post on 17-Mar-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Title 嚢胞性精巣病変の3例 : 単純性精巣嚢胞, 精巣白膜嚢胞, 嚢胞性成熟奇形腫の各1例

Author(s) 増田, 均; 山田, 拓己; 長浜, 克志; 永松, 秀樹; 根岸, 壮治; 森本, 信二

Citation 泌尿器科紀要 (1993), 39(3): 265-268

Issue Date 1993-03

URL http://hdl.handle.net/2433/117796

Right

Type Departmental Bulletin Paper

Textversion publisher

Kyoto University

泌尿 紀 要39:265-268,1993 265

嚢 胞 性 精 巣 病 変 の3例一単純性精巣嚢胞

,精 巣 白膜嚢胞,嚢 胞性成熟奇型腫の各1例 一

春日部市立病院泌尿器科(部 長=根 岸壮治)

増 田 均,山 田 拓 己,長 浜 克志

永松 秀 樹,根 岸 壮治

東京医科歯科大学泌尿器科学教室(主 任:大 島博幸教授)

森 本 信 二

THREE CASES OF CYSTIC TESTICULAR DISEASE :

SIMPLE CYST OF THE TESTIS, CYST OF THE TUNICA

ALUBUGINEA AND MATURE CYSTIC TERATOMA

Hitoshi Masuda, Takumi Yamada, Katsushi Nagahama,

Hideki Nagamatsu and Takeharu Negishi

From the Department of Urology, Kasukabe Municipal Hospital

Shinii Mnrimntn

From the Department of Urology, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine

We experienced three cases of cystic testicular disease including simple cyst of the testis, cyst of the tunica alubuginea and mature cystic teratoma. Cystic testicular diseases have been consi-dered rare, but increasing usage of ultrasound in the diagnosis of scrotal diseases has made them more common. Ultrasonography seemed to be useful to distinguish nonneoplastic testicular cysts

(simple cyst of the testis, cyst of the tunica alubuginea) from cystic lesions of solid testicular tumors.

(Acta Urol. Jpn. 39: 265-268, 1993)

Key words: Cystic testicular disease, Ultrasonic diagonosis

緒 言

嚢胞性の精巣病変を見いだす ことは稀である.今 回

われわれは,単 純性精 巣嚢胞,精 巣 白膜 嚢胞,嚢 胞性

成熟奇型腫 の各1例 を経験 した ので,若 干の文献的考

察を加えて報告す る.

症 例

〔症例1〕=患 者 は65歳 男性で,1980年 頃 より左陰

嚢の軽度腫大を認めたが,無 痛性のため放置.2ヵ 月

程 前か ら急激に腫大 し,1989年3月3日 に当科初診.

触診で,左 陰嚢は超手拳大に腫大,圧 痛 ・自発痛はな

く,水 腫様に緊満 し,透 光性を認めた.右 陰嚢内容は

正常に触知で きた。以上 の所見 よ り左陰嚢水腫の診断

にて,1989年4月11日 に手術を施行 した.陰 嚢水腫 は

認 められず,精 巣自体 が手拳大に腫 張 していた.精 巣

内に波 動を認め 白膜に切開を加えたが,淡 黄色透明の

液体 の貯留 した嚢胞のみで肉眼的に精 巣実質は認めな

かった.精 巣摘除術 を施行 した.摘 出標本(Fig.1)

. •

••• • "

Fig. I. Case 1 Macroscopic appearance of the resected specimen.

266 泌尿紀要39巻3号1993年

で精巣は,鶏 卵大の単房性嚢胞を形成 し,肉 眼的には

精巣実質をほとん ど認めなか った.淡 黄色透明な液が

200m1吸 引 され 沈渣 では,明 らか な精 子 は 認 め な

か ったが精子細胞お よびその前段階 と思われる細胞

赤血球,白 血球が 散見 された.内 溶液の生化学的検査で

は,電 解質 は血清の生化学的検査所見 とほぼ同一 であ

った.病 理組織学的所見では,嚢 胞壁は,種 々の厚 さ

の結合組織 より成 り,壁 細胞は消失 し確認で きなか っ

た.嚢 胞 と白膜の位置関係 は,嚢 胞内腔か ら外 に向か

って,嚢 胞壁,強 い萎縮 を示す精巣実質,肥 厚 した白

膜の順に配列 し,嚢 胞は精巣実質内のもので単純性精

巣嚢胞 と診 断 した.一 方左精巣上体 および精管には特

記すべき所見はみ られなか った.

〔症例2〕:患 者は55歳 の男性で,1974年 に不妊症

で当科 受診.精 液所見はoligosperm丘aで,左 精索静

脈瘤を認 め,同 年,当 科にて左精 巣静脈高位結紮術を

施行 した.結 局実子 には恵 まれなか った.1992年2月

に前立腺腫瘍を疑い,生 検 目的で入院 した時,左 陰嚢

内容の腫大が認め られ るため,陰 嚢 の超音波検査を施

行 した.左 陰嚢内にechofreespaceを 認 め左陰嚢

水腫 と思われた.ま た,左 精巣上極に,径 が12mm

程の二房性 の嚢胞が認め られた.超 音波上精巣表面か

らの隆起はな く,嚢 胞壁は明瞭で,後 方に音響陰影が

認め られた(Fig.2).左 陰嚢水腫 を合併 した左単純性

精巣嚢胞 と診断 した.患 老の希望 もあ り1992年1月13

日に手術を施行 した.精 巣表面は平滑で,肉 眼上嚢胞

部は確認で きなか った.術 中超音波検査を施行 し,精

巣上体頭部の近位に嚢胞を確認 して,一 部精巣組織を

含めて病変部を摘 出 した.術 中に嚢胞は破裂 して しま

い内容液を吸引で きなか ったが黄 白色透明であった.

精巣 白膜を 縫合 し,同 時に 陰嚢水腫根治術 を 施 行 し

た.一 方左精巣上体 および精 管には特記すべき所見は

認 めなか った,病 理組織学的所見(Fig.3)で は,嚢

胞は,精 巣 白膜に連続す る結 合織で被われ,精 巣 白膜

嚢胞 と診断 された。嚢胞の隔壁 も白膜に連続す る結合

織 であった.嚢 胞壁に上皮細 胞は認め られず,ま た炎

症細胞 の浸潤 も見 られなか った.

〔症例3〕:症 例は,43歳 男性で 無痛性 の左陰嚢内

容腫脹を主 訴 として受診 幼児期 よ り左陰嚢 内容が大

きか った.最 近,急 に超手拳大に まで腫 大 し,1991年

3月16E1に 当科受診.陰 嚢の超音波検査(Fig.4)で,

左陰嚢 内に不規則 な多嚢胞性病変が認め られ,正 常な

精巣 ・精巣上体は認め られなかった.右 陰嚢内容は,

正常であ った.嚢 胞変成を伴った左精巣腫瘍 の診断で,

1991年3月22日 に左高位精 巣摘除術を施行 した。術前

の,LDH,AFP,β 一hCGは,正 常範 囲内であ ・)た.

精巣白膜嚢胞

日響陰影Fig.2.Case2Ultrasonographicimageofthe

testisshowsamarg丘nallylocatedcyst

withseptahavingacousticshadow.

.評 』,ド ・磁 斗 ㌃こほヰ ノ ヘ ド

'・妬 ・ …ieh,㌧ し.

,ダ!`1桜 こ穏r~ 箒

薪 屡 づ 礁 ぎご二・『,

\蒋辱雪 藁贈 ヨヒレこ   り

.~ 雌 嘩 厨 ・ 一∴'1.る 一'

.㍗ ・ご ノ.y. 

・馴 媛辮欝 ㌔1蒙1藤 饗

Fig.3.Case2Cysticspaceissurroundedby

denseconnectivetissueoftunicaalubu■

ginea.Innersurface(\)ofthetunica

alubugineacysthasnoepithelium.(H,E.

stain,×100)

摘出標本は約8×6cm大 の嚢胞性病変で,内 容物は

毛髪を伴 う皮脂様物であ った.病 理組織学的には嚢胞

内腔は重層扁 平上皮で被われ,そ の周囲には毛包,毛

皮脂腺等の皮膚付属器を有 し,ま た軟骨,脂 肪織が認

め られた,悪 性所見は認め られずmaturecysticte-

ratomaと 考えた。術後腹部CT,胸 部断層撮影 を施

行 し,転 移巣は認めず現在 も再発は認め られ ない.

増 田,ほ か:嚢 胞性精巣病変

.帆3_雛 驚 率-・F.。 訊 一 糊

ジ養轡濾夢 重醤.∵ 髄 凄..ぞ海 ゑ .苛

ド ドの コノ ヘ マド舳ξ'一 ダ ニ鶴 恐 ㌦

o

ゆ二

;5二煽 一

  リ ニ ニ ロ

げノ ら

1護 婁精 索 、

嚢胞性成熟奇型腫

Fig.4.Case3Ultrasonographshowingirregular

multi-cysticlesionoftheleftscrotaI

content。

考 察

精巣の非腫瘍性の嚢 胞 として,単 純性精巣嚢胞 と精

巣 白膜嚢胞が知 られている.前 者は嚢胞が白膜か ら独

立 して精巣実質内に存在 し後者は嚢胞壁の一部が 白膜

の一部で形成 されているものである.

単純性精巣嚢胞の報告は外国文献を含め31例(う ち

本邦7例)で あ り,発 見時年齢は5ヵ 月か ら80歳 であ

り,3症 例が幼児例 で あ るが 他 の症例は 成人例であ

る.左 右差はな く,両 側発生例が2例 ある.ほ とん ど

が単発 の単房性嚢胞で,大 きさは1~2cmの 小嚢 胞

が多い,そ の発生要 因は いまだ不 明で,以 前は炎症1)

等の後天的成 因が考 え られたが,今 日では精巣の発生

過程に成因を求 める報告が多い.

Schmidt2)は ウオル フ氏管由来 と考えたが,Hamm

等3)は嚢胞 が精巣縦隔に近い こと,嚢 胞壁が精巣網に

類似 してい ることに より精巣網由来 で あ る と して い

る.Nistal等4)が,嚢 胞が精巣網 と離れた症例 もある

ことか ら,異 所性 の精巣網由来 の症例 もあ ると述べて

いる.自 験症例1は,嚢 胞が精巣実質全体をほぼ 置換

してい るため,originを 推定 しがたいが,嚢 胞液 に

精子細 胞を認 めた ことか ら精細 管または精 巣網由来 と

考え られる.自 験例 と同様な症 例は3例 にす ぎず,全

例透光性 を有 し術前診断は陰嚢水腫であ った.

精巣 白膜嚢胞 の報告数は,51例(う ち本邦8例)で

あ る.年 齢は,23歳 か ら72歳 で,大 半は成 人期に発見

267

されてい る.左 右差はな く両側発生例が1例 あ り,嚢

胞は単房性が30例,多 房性が17例 であ った.ま た,同 一

精巣で多発 している症例が4例 あ った.発 生部位は,

上極部に 多い 傾向が 見 られた.嚢 胞の大きさは1~2

cmの 小嚢胞が多 く,最 大の嚢胞で も43mmで あ っ

た.そ の発生要 因については,初 期の報告 では感染1)

や外傷5)と の関連が示唆され ていたが,最 近 の報告で

はefferentductuleやmesothelialrestと の関連が

示唆 されている.Mancilla-J三menez等6)oよ,白 膜 と

鞘状突起が接 する精巣の前面 および側面に本症 の発生

が多いこと,精 巣 白膜 内や嚢胞壁 内にglandularin-

clusionが 存在す ること,さ らにglandularinclu-

sion内 の分泌物 のalcianblueに 対す る良好な染色

性 か ら,acidmucopolysaccharidesの 存 在を証 明

し,同 様の所見がmeSQtheliumに も認め られること

で,発 生段 階 で 白膜 内 に取 り込 まれたmesothelial

restで あ ると述べて い る.こ れ に 対 して,Menne-

meyer等7)は,電 子顕微鏡に よる検討で 白膜嚢胞 の上

皮の中にciliaやmicrov量11iを 有す るものが あ り,

その構造が精巣輸 出管に類似 してい るため,精 巣輸出

管由来 であ るとして いる.Bryant8)は,さ らに 嚢胞

の存在部位 が 精巣輸出管に近 い点,上 皮 がPASや

mucicarmineで 染ま らない点を精 巣輸 出管由来の理

由と して加えている.自 験例は 嚢胞上皮 が 認 め られ

ず,そ のoriginを 推定す ることは難 しいが,発 生部

位は精巣上体頭 部に近接す ることか ら,精 巣輸出管 と

の関連が示唆 され る,

今 まで単純性精巣嚢胞,精 巣 白膜嚢胞 ともに稀な疾

患 と考え られ てきたが,Gooding等9)に よれば307人

の男性に無作為に陰嚢超音波検査を施行 した ところ,

30人(9.8%)の 精巣 に 嚢胞を 見だ し稀 な疾患ではな

いとしている.両 疾患 とも小嚢胞が多いため臨族症状

を呈 さない場合 が多いため と思われ る.し か し陰嚢部

超音波検査の普及に伴い,偶 然発見例の増加が予想 さ

れ る.単 純性精巣嚢胞,精 巣 白膜嚢胞 ともに,超 音波

検査ではhomogeneousなhypoechoicmassと し

て描出 され,後 方に音響陰影を引 く場 合 もある.こ の

二者の鑑別は超音波 検査上確実に鑑別することは困難

であ り10)触診所見で触知 され るものが精巣 自膜嚢胞,

触知 され ない ものが単純性精巣嚢胞 といわれ てい る3)・

症例2の よ うに陰嚢 水腫 のために触診 が不可能な場 合

には,水 腫を穿刺後触診すべ きであ った.し か し症例

2で は,術 中所見上精 巣表面は平滑で,精 巣 白膜嚢胞

との病理診断 と一致せず,触 診に よる診断が必ず しも

可能 とは思われな った.両 疾患 ともに,無 症状の場 合

には手術の必要 はな く,超 音波検査に よる経過観察で

268 泌尿紀要39巻3号1993年

TableL精 巣の嚢胞性疾患 の超音波断層像におけ る鑑別点

疾 患 名 位 置 大 き さ 嚢 胞 の 特 徴 備 考

単 純 性 精 巣 嚢 胞 精巣縦隔の近傍1--2cmの 嚢 胞,時 にが多い 精巣全体 におよぶ

精 巣 白 膜 嚢 胞

精巣類表皮嚢腫

精巣前面,側 面精巣上体近傍が多い

精巣実質内であるが,特 定の好発部位はない

1-2cmの 嚢胞(最大 で も4cm程 度)

1~3cmの 嚢 胞

(最 大 で も10cm程 度)

嚢胞性成熟奇型腫 特定の好発部位 精巣全体におよぶ事がはない 多い

単 房 性 が 大 半,辺 縁 明 瞭音響 陰影(+),内 部エコー(一)嚢胞周 囲は正常 な精巣 のエコー

多房 性 が1/2-・1/3,辺 縁 明瞭音響 陰影(+),内 部 エコー(一)

嚢胞周 囲は正常 な精巣 のエコー

境界 明瞭で嚢腫壁 は強いエコーレベルを示 す,内 部 エコー(+)

音響 陰影(+),嚢 胞周 囲は正常な精巣 のエコー

境界 不 明瞭 な多 房性 の嚢胞,さまざまなエコー レベルが混在正常 な精巣 実質部位 はほ とん どない

触診で触れない

触診 で触れ る

触 診 で触れ る

触 診で 触れ る

も充分 であ るが,嚢 胞を伴 う精巣腫瘍 との鑑別が重要

である3).嚢胞を伴 う腫瘍 としては,多 くが奇型腫 また

は奇型腫の成分 を含 んでいる11>.奇 形腫 は超音波上不

規則な多発性嚢胞 の所見を呈す ることがほ とんどで,

構成物に よ りさまざまなエ コー レベルが混在す る1D.

症例3で は,嚢 胞 内腔は皮脂様物であ り,超 音波上は

不規則な多発性嚢胞の所見であ り,病 理診断は嚢胞性

成熟奇形腫であった.そ の他の精巣腫瘍 は,一 般 的に

嚢胞の形 態を とらないが,壊 死変性や腫瘍 の浸潤に よ

り精巣網が閉塞 し末梢が拡張 して二次的に嚢胞が生 じ

ることもある.し か しこの場合には嚢胞部分 と別に充

実性の腫瘍部分が認め られ るので,非 腫瘍性 の嚢胞 と

の鑑別はエ コー上容易であると思われる.ま た良性 の

腫瘍性嚢胞病変である精巣類表皮嚢腫 では,超 音波検

査で強いエ コー レベルを示す嚢腫壁(echogen三crim)

が,特 徴的所見 とされてい る12)(TableI).

陰嚢超音波検査の普及に伴い,精 巣の嚢胞性疾患 の

発見頻度 の増加が予想 され,ま た超音波が精巣保存 の

適否お よび経過観察 にも重要な役割を果たす と思われ

た.

結 語

単純性精巣蔑胞,精 巣白膜嚢胞,嚢 胞性成熟奇形腫

の各1例 を報告するとともに,精 巣 の嚢胞性疾患 の診

断 ・治療に対する 陰嚢超音波検査 の 有用性 を 報告 し

た.

文 献

1)Arcad丑JA:cystofthetunicaalbuginea

testis・JUrol68:631-635,1966

2)SchmidtSS=Congenitalsimplecystsofthe

testis:ahithertoundescribedlesion・JUrol

114:473-475,1975

3)HammB,FobbeFandLoyV:Testicular

cysts:DifferentiationwithUSandclinical

findings.Radiology168=19-23,1988

4)NistalM,IniguezLandPaniaguaR:Cysts

ofthetesticularparenchymaandtunica

albuginea.ArchPatholLabMed113:902-

906,1989

5)FraterK:Cystofthetunicaalubuginea(cyst

ofthetestis).Jurol21:135-140,1929

6)Mancilla-JimenezRandMatsudaGT:cysts

oftunicaalbuginea:Reportof4-casesand

reviewofliterature・Juro1114:730-733,

1975

7)MannemeyerRPandMansonJT:Non-neo・

plasticcysticlesionsofthetunicaalbugin-

ea:Anelectronmicroscopicandc1量nical

studyof2cases.JUrol121=373-375,1979

8)BryantJ=Efferentductulecystoftunica

alubuginea.Urology27:172-173,i986

9)GoodingGAW,LeonhardtWandSte量nR:

Testicularcysts:USfindings.Rad丘010gy

163=537-538,1987

10)金 哲 將,九 嶋 麻 優 美,岡 田 裕 作,ほ か:精 巣 水

瘤 を 合 併 し た 精 巣 白 膜 嚢 胞 の1例.泌 尿 紀 要37:

1065-1068,1991

11)MostofiFK:Histologicaltypingoftestis

tumors.No.16.Geneva:WHO15-36,1977

12)CohenEL:Epidermoidcystoftesticle,UI-

trasonographiccharacteristics。Urology24=

79-81,1984

(ReceivedonSeptember18,1992AcceptedonNovember14,1992)