uxデザインのすすめ - ntt tech conference #2

© 2017 NTT Group

NTT Tech Conference #2 401ホール 16:10-

ハッシュタグ #NTTtech #NTTtech401

UXデザインのすゝめ

© 2017 NTT Group

UXデザインのすゝめいわた・くさの・ごとう

2

ソフトウェアを設計することは大事だけどユーザ体験 (User eXperience=UX)も設計すると

開発に良いことがあるよ, というおはなし

© 2017 NTT Group

みなさんこんにちは！

•祝 Tech Conference #2 開催！！

•祝 UXデザイン初上陸！！！！

•本日はいわた・くさのでお送りいたします

© 2017 NTT Group

発表者紹介 - 草野こうき

•2010年 NTT研究所入社

•大企業から魅力的なサービスが生み出さ

れる仕組みをつくるべく，デザイン研究

に従事する研究者＆大学教員＠慶應義塾

•研究で必要ならエンジニアリングだろう

が何でもやる

•ツッコミ役

© 2017 NTT Group

発表者紹介 - 岩田ゆうへい

•2013年 NTTコミュニケーションズ入社 - HCD-Net認定人間中心設計専門家

•大企業が顧客志向をできるように体質改善を

すべく，RIZAPのごとく頑張っているサービ

スデザイナ＆iOSエンジニア

•3月までは機械学習系のR&Dをしていた

らしい

•プレゼン役

© 2017 NTT Group

発表者紹介 - 後藤たくや（本日無念の欠席！）

•2010年 NTTドコモ入社.

•使いにくい大企業の社内システムを駆逐すべ

く，デザイナ不在の組織で奮闘するエンター

プライズサービスデザイナ＆UIデザイナ（元

フロントエンドエンジニア）

© 2017 NTT Group

なぜTech ConferenceでUX？

© 2017 NTT Group

なぜTech ConferenceでUX？

ソフトウェアエンジニアも意識すると良い領域だから（確信）

© 2017 NTT Group

なぜソフトウェアエンジニアも UXを意識すると良いのか？

© 2017 NTT Group

なぜソフトウェアエンジニアも UXを意識すると良いのか？

開発プロセスに密接に関係しているから（ユーザが人間 👪 の場合）

© 2017 NTT Group

今回お話ししたいこと

•UXデザインは，UIデザインに比べて

　　　　設計対象の領域が明らかに広いこと

•UXデザインの検討は，開発チーム全員で

　　　　　ユーザ中心に考えることが大事であること

•そのために我々は… - UXデザインの概要を説明

- 弊社での取り組み事例を交えて説明

- エンジニア目線を忘れず説明

© 2017 NTT Group

軽く一緒に考えてみましょう

© 2017 NTT Group

火をつける

いま，あなたはおしゃれなバーにいます．そこでとても魅力的な異性が横に座ってお酒を飲んでいることに気づきました．そんな異性が，タバコを吸いたいのに火がなくてがっかりしています．そのとき，異性にお近づきになるために，あなたはどのような道具で火をつけたいと思いますか？

© 2017 NTT Group

火をつける

いま，あなたはおしゃれなバーにいます．そこでとても魅力的な異性が横に座ってお酒を飲んでいることに気づきました．そんな異性が，タバコを吸いたいのに火がなくてがっかりしています．そのとき，異性にお近づきになるために，あなたはどのような道具で火をつけたいと思いますか？

100円ライター広告入のマッチジッポその他

© 2017 NTT Group

火をつける - UI と UX

その選んだ気持ちや文脈が，UXの一部機能的には同じものでも，状況によって価値は異なる

答えは人や状況によって異なるあなたがユーザだったら状況によって欲しいものが変わりませんか？

© 2017 NTT Group

もう少し考えてみよう

・2〜3人一組になってください

・まずは1人で以下の問いにアイデアを出してみよう

　花を飾る花瓶を作る

© 2017 NTT Group

もう少し考えてみよう

・2〜3人一組になってください

・まずは1人で以下の問いにアイデアを出してみよう


　食事を楽しむための花の飾り方を考える

© 2017 NTT Group

もう少し皆で考えてみよう

・2〜3人一組で思考の違いを共有してみましょう


　食事を楽しむための花の飾り方を考える

© 2017 NTT Group

もう少し皆で考えてみよう

・2〜3人一組で思考の違いを共有してみましょう

　花を飾る花瓶を作る　← UI寄り(モノ)

　食事を楽しむための花の飾り方を考える　← UX寄り(コト)

© 2017 NTT Group

ここから理論的な話

© 2017 NTT Group

はじめに

•UXには明確な，一つの定義はありません - 使い手の都合よく使われているので混乱します

•今回話すのも，あくまでメジャーな捉え方の一つです

© 2017 NTT Group

UXとUIのデザインで考える対象範囲

大まかにいうとこれら全部以上の範囲を考えるのが

UXデザイン

UIデザインはこの辺が中心

http://www.jjg.net/elements/translations/elements_ jp.pdf

この図を描いたのはAjaxという言葉の生みの親＠Adaptive path

ビジュアル

インタフェース　ナビゲーション情報

インタラクション情報アーキテクチャ

機能仕様　　コンテンツ要件

ユーザの需要サイトの目的（戦略）

具体

抽象

© 2017 NTT Group

UXの段階いろいろ

予期的UX 一時的UX エピソード的UX 累積的UX

時間軸

UX白書：http://site.hcdvalue.org/docs

http://site.hcdvalue.org/docs

© 2017 NTT Group

UXの段階いろいろ

予期的UX 一時的UX エピソード的UX 累積的UX

広告とか支配的

UIが支配的「通信会社って

　　　　固そう」みたいなブランド

時間軸

UX白書：http://site.hcdvalue.org/docs

1つの体験ストーリー

http://site.hcdvalue.org/docs

© 2017 NTT Group

UXデザインの流れ

•反復的に進めるので基本はアジャイル型と同じ

•ユーザを見て, ユーザの価値を最大化する

調査・分析コンセプト設計プロトタイプ評価提供

ここを少し詳しく

参考：安藤昌也 - UXデザインの教科書

© 2017 NTT Group

もう少し具体的にUXからUIを考える方法（シナリオ）•バリューシナリオ

- ユーザに提供する価値を端的に表す

•アクティビティシナリオ - ユーザが価値をどのように体感するのか具体的に表す

•インタラクションシナリオ（UI） - 活動するかをシステムがどのように実現するかを表す

- （UIの表現が含まれる）

参考：ビジョン提案型デザイン手法

© 2017 NTT Group

シナリオ例

•バリューシナリオ - 家計簿作成初心者が，少ない入力の手間で収支を正確に管理する．

•アクティビティシナリオ - タクヤはこの仕組みを，残金を管理するために利用する．彼はこの

仕組みで小遣いの残金を知る．また，収入額を記録したり，使った

金額を記録したりする．・・・（以下省略）

•インタラクションシナリオ - タクヤはスマートフォンを取り出し，家計簿アイコンをタップして

アプリを起動する．記録内容一覧が項目別にグラフと数値で表示さ

れ，現在の残金が¥22,700と表示される．・・・http://uxxinspiration.com/2014/11/structured-scenario/

© 2017 NTT Group

UXデザインで捉える必要のある3要素

•UXを追求する = 価値に対価をもらえる = 価値を持続できる - 技術視点でどのように実現できるのかを考えることも必要

- ビジネス視点（どのように持続可能にするか）の設計も必要

- お客様の良い体験のために無償で尽くすわけではない！！

Business

Customer Technology

© 2017 NTT Group

211%

© 2017 NTT Group

UXデザインとビジネス

•10年以上デザイン主導の会社はS&P500に比べて高い株価

211%

http://www.dmi.org/?DesignValue @2015

Business

Customer Technology

© 2017 NTT Group

UXデザインと開発

•正しくつくる - 要求を満たすために品質の高い実装をする

- 数多くの開発手法がある（Agile, Scrum, DevOps, …）

•正しいコト・モノ - ユーザにとって価値ある要求を的確に捉えたコト・モノ

- UXデザインがある

Customer Technology

Business

© 2017 NTT Group

ここまでの簡単なまとめ


　　　　設計対象の領域が明らかに広い

•UXデザインの検討は，開発チーム全員(それぞれの立場)で


© 2017 NTT Group

質問タイム🙋

© 2017 NTT Group

弊社での取り組み事例の紹介

https://inforium.nttdata.com/foresight/service-designing.html

© 2017 NTT Group

背景：社会的要請の高まり😤

•サービスが飽きるほどある - ニーズにマッチしてないとすぐ他サービスへ（買い手市場）

- 使いにくいとすぐ捨てられる

•なのでユーザ理解が大事 - 文脈やニーズを捉えてサービスをつくる必要性が増している

•そのための方法としてUXデザインがある

© 2017 NTT Group

背景：デザイナがいないという歴史😤

•デザイナという職種がいない会社　

•そもそも狭義のデザインもできる人がいない - デザインの価値を体感している人が少ない

•そもそもUXデザインの価値を体感するところから必要 - 相手選びや，コラボができる基礎知識が必要

↓メーカーのプロダクトデザイナ的な

© 2017 NTT Group

そのための研究開発😉

•R&Dでは，ユーザを中心とした考え方に基づいて「ユーザ

に喜んでもらえるサービスをつくる方法論」を研究中

•専門家が暗黙的なノウハウを活用しながらサービスづくり

をしていたところを，初心者でも取り組めるようにノウハ

ウの形式知化を目指している

© 2017 NTT Group

例：Co-Creation Method（コクリ）😁

•ヒトから学ぶサービスづくりの入門書

•1時間から始められる実践と学習のガイド

•ユーザ中心の考え方を実践形式で体験



© 2017 NTT Group

とりあえず気軽にやる気になってもらう

•業務に溶け込むシンプルな見た目

•手に取りやすい冊子の薄さ - 83ページ

•実施時間が60分以内構成 - サービス企画の悩みに絞ることで，

冊子の薄さと60分以内に実践可能な

ワーク構成

•UXデザインの有用性を世の中の

動向と事例とともに記載

© 2017 NTT Group

始めやすくするために業務とつなげる

•業務中の悩み解決に特化 - 悩み判断シートで迷わず行ける

•即・実践的に試せる - 有用性を実感しやすい

•ワーク後にオススメ - 次何をすれば良いかわかる

- 自然と反復的に作業できる

© 2017 NTT Group

わかりやすいやり方を見せる

•未経験者でも理解しやすい説明文

•ワークの内容を細かいステップで

区切る - 未経験者でも進めやすい

•考え方や参考となるノウハウは

Tips化 - 作業を阻害しない

© 2017 NTT Group

メッセージ・ファイル共有することのUX

•例えば誤送信を防ぐのに？ - メール送信のために，何回も確認クリックを強制

- 添付ファイルを送るために必ず暗号化（上長確認）

•一方で・・・ - 宛先の決まったグループチャットで対話

- ファイルは共有者の決まったクラウドの暗号化共有フォルダで管理

© 2017 NTT Group

エンジニアがUXデザインを取り入れるためのアクション•自分が作ったソフトウェアを使っている人を見よう

- UIをテストするときは，使っている人の顔を見る

- 楽しそうにやっているか，行動・表情も大事

- 「良いと思います」は信じない

•GUI以外もユーザ中心に考えてみよう - APIはApplication Programing Interface

・開発者中心に，UXを考えてみよう

- APIが使いやすいと，良いものが生まれる機会が増える

© 2017 NTT Group

•本当に必要なものを，みんなで，反復的に考えよう

UXデザインをやるときのマインド

参考：https://hajipion.com/2321.html

Business

Customer Technology

https://hajipion.com/2321.html

© 2017 NTT Group

•本当に必要なものを，みんなで，反復的に考えよう

UXデザインをやるときのマインド

Business

Customer Technology

Designer Engineer

Marketer

参考：https://hajipion.com/2321.html

https://hajipion.com/2321.html

© 2017 NTT Group

今回お話ししたこと


　　　　設計対象の領域が明らかに広いこと

•UXデザインの検討は，開発チーム全員で


UXデザインは正しいものを正しく作るための一方法です

みなさん良い感じに，活用していきましょう！