物流向けRFIDソリューション

分散型VIoTエコシステム

2017.12

目次

1 概要.................................................................................................................................2

1.1 背景.......................................................................................................................2

1.2 現状と需要分析........................................................................................................2

2 ソリューション設計..........................................................................................................3

2.1 システムの仕組み....................................................................................................3

2.1.1 RFIDの応用...................................................................................................4

2.1.2 RFID管理プラットフォーム............................................................................5

2.2 ブロックチェーンの応用..........................................................................................6

2.2.1 ブロックチェーン 2.0.....................................................................................6

2.2.2 ブロックチェーン 2.0の長所...........................................................................7

2.2.3 ブロックチェーンの応用説明...........................................................................7

2.3 コア設備紹介...........................................................................................................8

2.3.1 RFIDタグチップ............................................................................................8

2.3.2 RFIDリーダーライター...................................................................................9

3 ソリューションの利点.....................................................................................................10

II

1 概要

1.1背景

経済のグローバル化が発展し続けている中、IoT情報技術の成長につれ、新技術、新業態が続々と出現

しています。物流に対する需要も増え、物流さん魚はモデルチェンジの新段階に入りました。しかし、全

体の発展水準が高くなく、発展が比較的に外延的になっています。物流のコストが高く効率が低い、基礎

施設が遅れており先端技術の普及が十分でない、輸送は回り道をしており無駄が多い、などの問題が出て

います。物流業界は発展のニーズを満たすため、物流情報化の構築を強化し、先端技術と設備の導入を進

め、企業経営のレベルを高める必要があります。

1.2現状及び需要分析

獅鑫物流は国内有名ブランド企業の在庫管理・物流・配送を主要事業にした企業です。同社は輸送車両

100台を有し、一日 3000件の注文を受けています。主に広東省――福建省の物流を請け負っています。

目下、同社は物流管理システムを構築し、独自の GPS測位システムで車両の位置を把握できます。しか

し、貨物の情報はデータ化されていなく、手作業でピッキング・出荷しているため、失注、紛失、配送ミ

スなどの問題がよくあります。これらの問題はクレーム、顧客流出、弁償請求などにつながります。同社

は IoT技術を導入し、現時点の業務プロセスを改善しようとしています。バーコード、QRコード、RFID

タグをつけるなどの方法で、貨物を追跡します。また、貨物の収集、積み込み、受領プロセスを標準化し、

情報を既存の物流管理システムに発信し、抱えている課題を解決します。

一方、同社の貨物には大量の部品があります。部品は表面は平らでなく、外形は不規則で、バーコード

やQRコードを使えば、実装が難しく且つ輸送中に破れやすくて紛失しやすいです。また、平らでないた

め、読み取る時にコード情報をすぐに読み取れないこともあります。

RFIDタグを使えば、接触せずに遠距離読み書きができます。また、同時に複数のタグの読取りもでき、

現時点の業務プロセスの操作に合います。さらに、RFIDタグは書き換えが可能で、回収して再利用でき

るため、コストを削減できます。

3

2 ソリューション設計

2.1システムの仕組み

企業の貨物の紛失、配送ミスなどの課題を解決するため、本ソリューションは IoTに基づく RFID技術

を採用し、貨物の追跡・管理を実現します。RFIDの単一性、非接触での高速読み書き、書き換え可能な

どの特徴を利用し、物流の可視化を実現し、コストを削減し、企業経営の効率を向上ます。システムは

RFIDタグチップ、RFIDリーダーライター、管理プラットフォーム、データインタフェースによって構成

されます。

図一、システムの仕組み

4

2.1.1 RFIDの応用

図二、RFID応用の流れ

事務所A:

作業員が貨物の重量を測り、輸送費用を計算し、情報を入力します；

RFID管理プラットフォームで物流管理システムから貨物の情報データをダウンロードします；

貨物を梱包し、RFIDタグを貼り付けます；

RFIDリーダーライターでタグに初期化情報を書き込み、貨物状態の情報化を実現します；

貨物を輸送車両に積み込み、RFIDリーダーライターでタグ情報を採取し、管理プラットフォームに

アップロードします。管理プラットフォームで貨物と車両の情報をマッチングし、出荷シートを自動

的に生成し、目的地の支店に送ります。

輸送中：

車両GPS測位システムを利用し、管理ソフトと結びつけば、貨物の位置情報を常に把握でき、物流の

可視化管理を実現できます。

事務所B： 貨物を取り卸し、管理システムから到着シートを事前にダウンロードします；

RFIDリーダーライターでの貨物の確認と人口での貨物と到着シートの照合による二重確認で貨物の

正確さを確保します。確認が終わったら貨物を入庫させます；

RFIDシステムで貨物は保管場所がすぐに確認でき、ピックアップが便利になります。ピックアップ

時にRFIDタグを回収し、再利用に回します。

5

2.1.2 RFID管理プラットフォーム

同社既存の物流管理システムは貨物の収集と配送しか管理できず、輸送過程の管理はできません。プロ

ジェクトのニーズに応じて RFIDに基づく物流管理プラットフォームを開発し、既存の物流管理システム

と結びつけ、お互いを補完し、作業効率を向上します。

機能・ソフト

ID認証システム

管理者は認証された RFIDキーカードを使い、またはユーザ名とパスワードを入力します。認

証がパスされたら、読み取りのみ（照会）、書き込み可能（貨物の収集・配送操作など）、シス

テム管理などのような対応するアカウントの権限情報を取得します；

タグ初期化システム

タグに対し、システムが自動出力した貨物の情報データのバインディング及びバインディング

解除を行います；

伝票システム

同社既存の物流管理システムが提供した情報で出庫シート、入庫シート、確認書、棚卸シート

などを出します；

受付ページ

1. RFID物流管理システム受付ページを開きます；

2. RFIDリーダーライターで入庫品のRFIDタグを読み取ります；

3. RFID管理システムが在庫情報を更新し、同時に貨物の受付シートを生成します；

出庫ページ

1. RFID物流管理システム出庫ページを開きます；

2. 貨物伝票を選択します；

3. 確認後伝票をクリックし、読取りプロセスに入ります；

4. 管理システムが情報を更新し、出庫シートを生成します；

積み込みページ

1. RFID物流管理システム積み込みページを開きます；

2. 現時点の積み込みタスクリストが見れます；

3. 積み込みタスクを新規作成できます；

4. 積み込みが終わったら「タスク完成」をクリックします；

取り卸しページ

6

1. RFID物流管理システム取り卸しページを開きます；

2. 現時点のタスクリストが見れます；

3. タスクを選択し、タグを読み取り、貨物を取り卸します；

4. 取り卸しが終わったら「タスク完成」をクリックします；

イベントログ

1. ログ記録：貨物の出庫・入庫・棚卸などの情報を追跡できるようにするため、イベントの発

生時間・操作タイプ・操作スタッフを記録します。

2. ログ削除：イベントログが増え続けるにつれ、データ量は大きくなります。ログの削除機能

により、ユーザは必要に応じてログを削除でき、または定期削除を設定できます。

2.2ブロックチェーンの応用

2.2.1 ブロックチェーン 2.0

ブロックチェーンは分散型データ保存、ピアツーピアネットワーク、コンセンサスアルゴリズム、暗号

化アルゴリズムなどコンピューター技術の新しい応用パターンです。ブロックチェーン 2.0時代では、従

来のコンセンサスアルゴリズムなどの主要利点以外、プログラマブルという重要な成果があります。各産

業の事業需要に応じて、より洗練されたスマートなプロトコル、つまりスマートコントラクトを作成でき

ます。

7

揽收节点 运输节点 到达收货节点 配送到家节点

2.2.2 ブロックチェーン 2.0の長所

2.2.3 ブロックチェーン応用説明

貨物の物流プロセスを例にします。物流会社は貨物を受け付ける時に、RFIDタグに関連情報を書き込み、

RFIDリーダーライター及び接続している PCで、貨物の情報を物流センターのデータベースに保存します。

その後、スマートコントラクトを呼び出し、貨物の情報を取引の形で発表します。これで、貨物の所有者・数

8

量・配送事務所などのデータはブロックチェーンにアップロードされます。同じく、貨物の受付時、配送中、

目的事務所に到着する時、宅配送時などにも同じやり方で情報をブロックチェーンにアップロードします。各

プロセスの共同作業はコストダウンにつながり、また、貨物のトレーサビリティを実現させます。

2.3コア設備紹介

2.3.1 RFIDタグチップ

本ソリューションは UHF帯 RFIDタグを採用します。実装方法から分類すると、ABSタグとステッ

カータグがあります。ABSタグは木製梱包箱や貴重品に固定できます。コストは比較的に高いが、回収し

て再利用できます。ステッカータグは段ボールに適用です。使い捨てですが、コストが低いです。

RFIDタグチップ 様式 ユースケース

ABSタグ

ステッカータグ

パラメータ： 型番：Alien H3(カスタマイズ可能)；

プロトコル：ISO 18000-6C，EPC Classic1 Generation 2； 動作周波数：860~960Mhz； EPC 区：240bit；

9

TID 区：32bit 唯一 ID； 保留区：可存储 kill 密码和访问密码； emory：用户数据存储区 512bit； 铝蚀刻天线； 工作温度：-25 °C / +85 °C。

2.3.2 RFIDリーダーライター

パラメータ

プロトコル：ISO18000-6B，ISO18000-6C(EPC CLASS1 G2)に対応;

読み書き範囲：0-500cm； 操作システム：Microsoft Windows CE 6.0； CPU：SAMSUNG Cortex-A8(1GHz)； メモリ：ROM 256MB/512MBNand Flash，RAM: 256MB/512MB Mobile DDR，SDカードで

拡張可能、32GBまで対応； スクリーン：3.5in QVGA (240x320) または VGA(480x640)カラータッチスクリーン；

WLAN /Wi-Fi：対応； 保存・動作温度(℃)：-10 ~ +50； 動作湿度：5% ~ 95%。

10

3 ソリューションの利点

RFID技術とブロックチェーン技術による物流に対するスマート化管理は下記の利点があります：

1、RFIDの単一性という特性を利用し、貨物に対し、全コースのクローズループトラッキングを実現

できます。貨物の失注、紛失、配送ミスなどの課題を解決し、企業経営レベルを高めます。

2、バーコード、QRコードなどに比べて、RFIDは接触せずに読み書きが可能、複数同時読取りでき

るという特性を持っています。これは外形が不規則な貨物が多いという問題を解決でき、生産効

率を大幅に上げ、コストを削減できます。

3、RFIDタグチップは書き換えができるため、リサイクル可能でコストを削減できます。また、

RFIDタグはあらゆる過酷な環境においても正常に動作でき、データの適時性と正確さを保証でき

ます。

4、ブロックチェーン技術を利用し、分散型台帳を作成し、物流の各局面の参加者が認める唯一の、

トレーサブルな、改ざん不可能なデータベースを構築できます。各システム間の情報交換の煩雑

及び従来の集中サーバーによってもたらされる機能のボトルネックを避け、デバイスコスト

（ネットワークの各ノードに分配される）を節約でき、データを守れます。

5、コンセンサスアルゴリズムを利用し、ノードの信頼問題を解決します。また、暗号化方法でデー

タの安全性及び帰属性などを保証します。

6、従来のデータの不透明さに起因する多くの問題を避けられます。物流の各プロセスがトレーサブ

ルで、いかなる問題が発生しても、すぐに貨物の位置と事情を確認でき、企業のブランドイメー

ジを向上できます。

<終わり>

11