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04職種定義 メカトロニクス
ワールドスキルズインターナショナルは、その技術委員会の決議のもと、総則、運営規則および競技規則に基
づいて、ワールドスキルズ競技大会のこの職種の最低要求事項を採択している。
当該職種の定義(競技内容、運営等)は以下の内容で構成されている。
WSC2015_TD25_ENDate: 2014/08/14 – 第5版
1 序文 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 WS 標準仕様(WSSS) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 評価戦略と仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 74 採点スキーム(採点方法、手順、要求事項
等)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
5 競技課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 136 職種管理および情報伝達 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 167 職種限定の安全要求事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 178 材料および装置(機材) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179 訪問者とマスコミに対する職種の広報活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20
10 持続可能性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
2014 年 08 月 12 日から有効(第 5 版)
ステファン・プラシュル 技術委員会 委員長 マイケル・ファン 技術委員会 副委
員長
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1 序文1.1 職種競技の名称と説明
1.1.1 この職種の名称は
メカトロニクス
1.1.2 関連する職務または仕事の定義
メカトロニクス技術者は自動化産業に関するエンジニアリングシステムを構築する。メカトロニクスは機械工
学、電子工学、空圧工学、およびコンピューター技術に係わるものである。コンピューター技術が対象とする要
素は、情報技術の応用、プログラム可能な機械コントロールシステムと技術であり、それは機械、装置、および
人との間の情報伝達を可能にする。
このカテゴリーは、機械工学、空圧工学、電子制御システム、プログラミング、ロボット工学とシステム開発
の技術を組み合わせたものである。メカトロニクス技術者は、自動化装置とプログラムによる装置制御システム
の設計、構築、維持および修理を行う。
優秀なメカトロニクス技術者は、この産業に必要な種々のニーズに対応することができる。彼らは機械メンテ
ナンスと装置の構築を実行する。又装置の情報収集、構成部品(センサー)および調整装置も対象とする。メカ
トロニクスの専門家は機械部品の設置、組み立て、修理および調整を行い、プログラミングを含む装置制御シス
テムを管理する。
日常的なメカトロニクス電気製品としては、小売店のレジ(ベルトとレジ組み立て品)と自動飲料販売機があ
る。
工業的な利用としては、工業的多品種包装ライン、缶詰製品用ラベリングマシン、揚重搬送機械(自動操作フ
ォークリフト、クレーン、積載用機械)および電子産業での自動組み立ておよび測定装置が含まれる。
1.1.3 チーム当たりの競技者数
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メカトロニクスは、1チーム2人当たりのチーム職種である。
1.2 この文書の位置づけ及び重要性
この文書は、この技能競技大会で競うために要求される規準及び評価指針、大会運営の方法と手続きに関する
情報を含む。全てのエキスパートと選手は、この職種定義について理解しておく必要がある。
「職種定義」の異なる言語間の解釈の相違に際しては、英語版が優先される。
1.3 関連書類
この職種定義には職種特有の情報しか含まれないので、以下のものと共に用いられなければならない。・ WSI- 競技規則
・ WSI – WS 標準仕様概略
・ WSI – WS 評価戦略 (可能な場合)
・ WSI – 当文書に記されているオンライン情報源
・ 開催国 – 安全衛生規則
2 WS標準仕様 (WSSS)2.1 WSSSに関する一般事項
WSSSは、技能及び職能の世界最高の実演を支える知識、理解及び特定な技能について詳述している。それは産業やビジネスを代表する関連職務、職業について、国際的に共有される理解を反映したものでなけれ
ばならない。(www.worldskills.org/WSSS)
技能大会はWSSSが全力で取り組むことのできる世界最高の実演を意図している。標準仕様(WSSS)は、それゆえ、大会に要求される訓練や準備のためのガイドでもある。
技能大会に於いて、知識や理解の評価は参加者の実演を通じて行われる。ゆえに、知識や理解力のテストを別途行うことはない。
標準仕様はタイトルや項目番号が付加され、詳細項目に分けられている。各々の項目は、評価全体に対するパーセンテージが与えられ標準仕様における相対的重要性を示すものである。
全体の比率の合計値は100となる。
評価スキーム及び競技課題は、標準仕様に記載された技能にのみ適用される。それらは、大会制約の範囲内で、標準仕様を出来るだけ包括的に反映するよう作られたものである。
評価スキーム及び競技課題は、標準仕様にある点数配分に実現可能な限りにおいて従うものである。(但し)標準仕様で規定されている(配点の)ウェイトを根底から損なわないという条件で、5%程度の変更・
ブレは許容されている。
2.2 WS技能レベルの標準仕様
セクション 相対重要性配点率(%)
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1 作業組織と個々の自己管理 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。
一般的かつメカトロニクスに関連する安全作業の基本方針と応用事例。
安全性を含む事項も一緒に、全ての資材や設備の目的、使用、保守点検。
環境保全と安全性の基本理念、および作業環境に適した室内管理への応用。
作業の組織、管理、運営のための基本方針と手段。
チームワークの基本方針と応用
他の役割、責任と義務に関連する個人の技能、強みとニーズ。個々に、そして
又、全体的に。
その範囲内で行動が計画される必要があるパラメーター
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各自は以下のことが出来なければならない
安全で、効率的できちんとした作業エリアの用意と保守。
衛生と安全に関する全ての事項を含んで、与えられた仕事に対して自分自身の気
構え、準備を整わせること。
効率を最大に、また混乱を最小に止めるように作業を計画すること
安全かつ製造者の使用書に準じた機器、資材の選択と使用
環境、資材、機器に適用される衛生・安全基準に適合する、またはそれを超える
こと
チームの成果に、広く且つ特殊に貢献すること
ギブ・アンド・テイクのフィードバックと支援
2 コミュニケーションに関する個人のスキル 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。
印刷、電子書式の両方での書類作成の範囲と目的
その技能に付随する技術用語
口頭、書面及び電子書式での定期報告、例外報告に要求される標準基準
顧客、チームメンバーその他とのコミュニケーションに要求される標準基準
記録の創造、保全、提出の為の、目的と技量
各自は以下のことが出来なければならない
どんなフォームの書類であっても、それを読解し、技術データや指示を抽出で
きること
効果、効率、透明性を確実にする為に、口頭、書面、電子通信手段でコミュニケ
ーションがとれること
情報伝達技術の標準的な範囲のものを使うこと
複合的な技術の基本理念や応用について、他者と協議できること
報告書を完成させ、提起された質問や課題に対応すること
顧客のニーズに対して、間接的にも、また、面と向かっても応対できること
顧客の要望どおりに情報を集め、書類を用意すること
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3 メカトロニクスの開発 20%各自は以下を認識、理解する必要がある。
以下、基本方針と応用
メカトロニクス システムをデザインし、組立て、調整
水力システムの機能と部材
電気電子システムの機能と部材
部材と由来する応用例
産業ロボットの部材と応用
PLCシステムの部材と機能
空圧、水力システム、その標準仕様、書類を含んで、機械システムのデザインと
組立ての基本方針と応用
システムに産業ロボットを組込むための基本事項と応用学
各自は以下のことが出来なければならない
課題の産業応用の為のシステム設計を実行すること
簡易指導書または仕様書の中の不確かな部分を割り出し、解決すること
仕様書のパラメーターの中でデザインの最適化を行う
書類の通りに機械を組立てること
工業スタンダードのとおりにワイヤーとチューブを接続すること
要求されたとおりに工業ロボットをシステムに組込むこと
メカ、電気およびセンサーシステムを要求されたとおりに搭載、セッティン
グ、調整すること
書類とその業界基準を用いて、PLCと補助装置の活用で機械を調整すること
4 工業コントローラーの使用 20%各自は以下を認識、理解する必要がある。
PLCの動作基本原理、機能と構造
工業コントローラー(PLC)の機能と構造
工業コントローラーのシステム構成
その機械の動作に関連するソフトウェアプログラムによる方法
各自は以下のことが出来なければならない
PLCをメカトロニクス システムに接続すること
工業コントローラーの必要な構成を創作すること
訂正操作に関連するコントロールサーキットと一緒に、要求されたPLCの全ての
展望を構成すること
5 ソフトウェア・プログラミング 20%各自は以下を認識、理解する必要がある。
標準的な工業規格のソフトウェアを用いてどのようにプログラムをするか
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機械とシステムの動作にソフトウェアがどのように関連しているか
各自は以下のことが出来なければならない
機械をコントロールするソフトウェアのプログラムを書く
ソフトウェアを用いるプロセスと操作の可視化
産業用フィールドバスとデジタル/アナログ信号処理を含んだ、PLCのプログラ
ム
6 回路設計 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。
回路設計の為の基本原理と応用について
機械や管理システムの電気回路・基板の組み立て、及び設計方法、手段
各自は以下のことが出来なければならない
空圧、油圧、及び電気回路の設計
最新のソフトウェアを用いて回路設計すること
7 分析、調整、保守 10%各自は以下を認識、理解する必要がある。
試験用の機器やシステムの基準と用法
不良識別の分析的な技巧、技能
修理実践の技巧とオプション
問題解決の戦略
創造的かつ革新的な解決策を生み出す為の基本原理と技巧、技能
総合的且つ生産志向の保守の基本原理と応用
各自は以下のことが出来なければならない
個々のモデュール、及び組み上げられたシステムのテストラン(試験操作)
既成の基準に相対しながら、個々の組立て過程を見直すこと
適切な分析技能を用いてメカトロニック システムの不良箇所を見つけること
効率よく部品の修理を行うこと
問題解決と分析を通して機械の操作を最適化すること
メカトロニック システムの個々のモデュールの操作を最適化すること
メカトロニック システム全体の操作を最適化すること
顧客への説明会に出席して質疑応答を行うこと
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3 評価戦略と仕様3.1 一般的指導
評価(アセスメント)は WS の評価戦略に基づいて統括遂行される。この“戦略書”は、WS の評価の規範となるべ
き規律と技術を確立している。
エキスパートによる評価は、大会の中核、心臓部である。このため、常に専門的な改善と見直しの対象となっ
ている。
評価における専門知識の進展は、評価スキーム、競技課題、CIS(競技情報システム)として WSC で将来用い
られ、主な評価方法の方向性を示唆する情報の源となっている:
WS 大会の評価は、大まかに 2つの分野:測定と判定に分かれ、これらはそれぞれ“客観(採点)”と“主観(採
点)”と呼ばれる。これら 2つの評価に際して、どの面が重視されるべきか、またその評価作業の明確な指標とな
るべきベンチマークを使うことが、(作業・結果の)品位品質を保証するために肝要である。
採点スキームは標準仕様に記載された重点配分計画に従わねばならない。競技課題は技能大会の評価媒体であ
り、かつ標準仕様に従うものである。
CIS(大会情報システム)は、採点記録をタイムリーかつ正確に記録するもので、その適用範囲は拡大してい
る。
採点スキームは、概ね、競技課題策定の過程でその指標となり、その後、技能別の標準仕様と評価戦略が作ら
れる。これらの文書の整合性を確保するため、採点スキームと競技課題は繰り返し設計され、改善される。それ
らはエキスパートの同意を得て、品質面と標準仕様準拠の実証を得るため、WSI に提出される。WSI承認を得る
前に、評価スキームと競技課題は CIS の実効性を確保するためWSI のスキルアドバイザーに送られて意見を求め
られる。
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4 採点スキーム
4.1 一般的ガイダンス
採点スキームの役割と位置づけについて、すなわち、競技者による競技課題の実技、手順、要求される事項を
エキスパートが、どう評価したか、この章では記述する。
採点スキームは、WSC の極めて重要な道具であり、技能を表すところの標準と評価を結びつけるものである。
それは標準仕様における重みづけに従って、それぞれ評価された採点を割り当てるようデザインされている。
競技課題をデザインする際に、採点スキームが指標となり、標準仕様にお重みづけが反映される。技能の性質
と評価ニーズによっては、競技課題のデザインするための手引きとして、最初に採点スキームをより詳細に開発
することは適切かもしれない。あるいは最初の競技課題は採点スキームのアウトラインに基づいてデザインでき
るかもしれない。このような観点からも採点スキームと競技課題は同時に開発されるべきである。
上記 2-1 の記述を 採点スキームと競技会台に適用することは、もし実行可能な代替案が無ければ標準仕様に
おいて与えられている重み付けから離れてしまうかもしれない。採点スキームと競技課題は(1 または数人、あ
るいは全てのエキスパートによって開発されている。)
採点スキームが詳細化され、最終版となるためには、独立した品質保証のため、すべてのエキスパートと審判
に承認されなければならない。このプロセスの例外は、採点スキームと競技課題の開発に外部のデザイナーを使
用する競技職種である。
さらにエキスパートは終盤になって後悔しないよう、すべてのエキスパートと審判に承認されなければならな
い。
テストプロジェクトについて、事前の仮承認を得ておくことが奨励される。彼らはまた CIS の可能性を最大限
引き出すため、中間段階で CIS のチームで作業することが望ましい。
採点スキームの完成を承認するためには、競技大会の遅くとも 8週間前までに CIS 標準スプレッドシートと他
の合意された手法が使用されなければならない。
4.2 評価規準
採点スキームの主要見出しは、評価規準(項目)である。これらの見出しは競技課題から派生している。ある技
能大会において、評価規準が標準仕様のタイトルと類似していることもあれば、他の大会では全く異なっている
こともあろう。
通常 5 から 9つの評価項目がある。それらの項目は、題目が合致する、しないに係わらず、標準仕様の順点配
分(重みづけ)を反映したものでなければならない。
評価基準項目は採点スキームの作成者により考案され、彼らは、自由に評価や競技課題の採点に最適であると
考える評価項目を自由に定義できる。各評価項目は A から I までのアルファベットで示される。
この CIS により作られた評価サマリーのフォームは、評価項目のリストを構成する。
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各々の項目に割り当てられた点数は CIS により計算される。そして点数の合計値が、各項目の評価欄に記載さ
れる。
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4.3 サブ クライテリア(副基準項目)
各評価項目は一つ以上の副項目に分けられる。各々の副項目はワールドスキルの採点表のタイトルになる。
各採点フォーム(サブ項目)は、採点日が指定されている。その内容により、客観的または主観的評価のどち
らかを含む。いくつかの副項目は、客観・主観の両面を併せ持ち、その場合評価フォームには両方が記載される。
4.4 評論(評価の論評)
それぞれの評価評論に際しては、その項目が単体で評価され、その点数が加点されていくのか、もしくは、ど
のように点数が与えられるのか、詳細に渡って、明確に示さなければならない。
評価評論は、客観的または主観的になされ、適切に採点表に記載されていく。
この採点リストは、詳しくは、各項目が配分された点数の範囲で採点され、この標準仕様に見られる技能項目
への参照項目となるべきもの(でなければならない)。
各項目に配分された評点の合計は、標準仕様の技能項目で指定された点数範囲を超えてはならない。
これは、以下のフォーマットに示すような CIS の採点配分シートに記載される。この評点スキームは大会 8週間からレビューされる。
基準合計評点
/セクション
標準
仕様
セ
クシ
ョン
合
計評
点 各
基準
100
CIS からの採点表(サンプル)
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4.5主観的採点主観的採点は下記の 10ポイントスケールを使用。
厳格で不変のスケールとするため、主観的採点においては以下を使用する
ベンチマーク(基準);項目判断の際の指標
採点の指標
・ 0 :不履行
・ 1-4 :業界水準以下
・ 5-8 :業界水準(同等またはそれ以上)
・ 9-10 :優秀
4.6 客観的採点
最低 3 人以上のエキスパートが各項目について採点する。特に記されていない場合には、その中の最高点、又
は 0 点が与えられる。もし分割して採点する場合には、評価規定集に明記せねばならない。
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4.7 客観的評価と主観的評価の活用
客観的評価、または主観的評価の最終的な配備は、採点計画と競技課題が決定した時に、合意決定される。
以下の表は、競技課題と採点計画策定の際の、参考までのアドバイス(例)である。
項目 基準 評点
主観的 客観的 計
A 課題作業1: 一つのステーションの組立、プログラミ
ング、及びコミッショ二ング(作動)
0 16
A1 シミュレーションボックスを用いてチェックされる配分 0 4.8A2 PLC基板でチェックされる機能 0 7.2A3 専門実技 0 4.0B 課題作業2: ステーションの保守点検 0 10B1 シミュレーションボックスを用いてチェックされる配分 0 1.6B2 PLC基板でチェックされる機能 0 4.4B3 専門実技 0 2.0B4 時間的評価 0 2.0C 課題作業3:
一つの小生産ラインの組立、プログラミング、及びコミ
ッショ二ング(稼働)
0 24 24
D 課題作業4:
一つの生産ラインの組立、プログラミング、及びコミ
ッショ二ング(稼働)
0 24 24
E 課題作業5: 生産ラインの最適化 0 16 16F 課題作業 6: 生産ラインの保守点検 0 10 10
合計 0 100 100
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4.8 技能評価仕様の完成
評価仕様は、MOU(内容理解の覚書)の附帯資料、Festo関与の特定方針、のとおり。
上記の配点(セクション4.7)は指標にすぎない。
CISは、時間ポイントの配分に要求される計算を行う。
最終的な評価基準は、MOU(覚書)の附帯資料、Festo関与の特定方針、のとおり。
以下の基準が評価(採点)に追加される。
・ 機械組立て(システムが正確に機能するように組立てできているか)
・ 与えられたI/Oテーブル(入出力図表)のとおりにI/O配線が出来ているか。
・ 時間得点の最高点が、競技得点合計の20%を超えていないこと
競技中、選手はいかなる方法によっても作業器物を改造してはならない。
例外は、チーフエキスパートによって発表される。
Festoのサポートチームは、競技時間中にだけ、選手に予備、または代替部品を供給する。
例外は、チーフエキスパートによって発表される。
4.9 技能評価手順
最高の実技と手順”の評価は、評価の手引書、 メカトロニクス技能 に記載されているとおり。(附帯資「 」料をご参照)
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5 競技課題5.1 一般留意事項
第 3節および第 4節は、競技課題の改訂に関する定めであり、これらの事項は補足である。
それがひとつの個体か、又はいくつかの独立形のシリーズか、又は繋がったモジュールであるかどうかにかか
わらず、競技課題は WSSS の各セクションの技能評価を行うことができるようにする。
評価スキームと共に、競技課題の目的は、標準仕様全体に渡って、最大限バランスのよい評価と採点の機会を
提供することにある。競技課題、採点スキームと標準仕様の関連性が、質的レベルを左右することになろう。
競技課題は、標準仕様外の分野を網羅するものではない。そうでなければ、第 2節によって示された環境以外
で、標準仕様に当てはまる配点バランスに影響を与えてしまうだろう。
競技課題は、実際の作業での応用力を通じて、選手の知識や理解力を全体的に評価できうるものであること。
この競技課題は、WS のルールや規則に関する知識を評価するものではない。
この職種定義は、競技課題の範囲に影響するいかなる課題をも書きとめ、職種定義に照らし、あらゆる評価の
裏付け及びサポートを行うものである。第 0節を照会のこと。
5.2 競技課題のフォーマット/構造 別途評価されるモデュール
5.3 競技課題設計の要求事項全般として、競技課題は以下の条件を満たさなければならない。
・ モジュール化されていること
・ 第 3 項に準じて競技大会で最終決定される採点スケールを添えること
・ 第 5.5 項に準じて認証されること
・ 完全に作動する装置の課題を作成するために、エキスパートチームに競技大会会場で提供されること。
これは、実用模型でのエキスパートによる一貫した評価を可能にするためである。
・ 競技課題を完成させるために、エキスパートに対して特殊な、または新しい装置の動作を明確にする文
書が提供されること
・ 作業課題に要求される事項を明らかにするための写真または図面のライブラリが提供されること
5.4 競技課題の開発制作競技課題は、ワールドスキルズインターナショナルが提供するテンプレートを用いて提出されなければならな
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い(http://www.worldskills.org/competitionpreparation ) 。テキスト文書には Word テンプレートを、図面
には DWG テンプレートを使用すること。
5.4.1 競技課題モジュールの制作者
競技課題/モジュールは、チーフエキスパートとの協力のもとに(機器供給者の)フェスト ディダクティック社(Festo Didactic)によって創作される。
5.4.2 競技課題の制作方法と場所
競技課題は、MOU(覚書)の附帯資料、17頁、“フェスト社(Festo)関与に関する特記事項” のとおりに、
フェスト ディダクティック社の研究開発部および製品管理部との緊密な協力の元に制作される。
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5.4.3 競技課題の作成時期
競技課題/モデュールは、MOU(覚書)の附帯資料、17頁、“フェスト社(Festo)関与に関する特記事項” の
とおりに、
競技大会の前に開発されて、競技大会時に完成される。
競技課題は、下記の日程に沿って制作される。
時期 ACTIVITY競技大会の6カ月前 ・ 既知のステーションとロボットの種類が公表される
競技大会の3カ月前 ・ 競技課題を構成する既知のステーションの全部品に関する文書が開
示される。
5.5 競技課題の認証
競技課題/モジュールは、材料、設備、知識および時間による制約内で完了できることが実証され なければなら
ない。
このことは、覚え書き添付書:“フェスト社関与に関する特記事項”に従い実証される。
競技課題の組み立てと試験は、競技大会前に完了されなければならない。
5.6 競技課題の選択
競技課題は、覚え書き添付書 “フェスト社関与に関する特記事項”、に従い選択される。
5.7 競技課題の公示
競技課題は、以下に示すように、ワールドスキルズ・インターナショナルのウエブサイトを通じて公示され
る:
競技課題は、覚え書き添付書 “フェスト社関与に関する特記事項”に従い、配布される。
5.8 競技課題の調整(競技大会の準備)
競技課題の調整はチーフエキスパートおよびフェスト社に委任される。
5.9 競技大会での競技課題の変更
競技課題の 30%変更は、覚え書き添付書:“フェスト社関与に関する特記事項”に記載されること。
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5.10 資材、又は製造業者の仕様
選手が競技課題を完成させるために必要な、特殊な資材又は/及び製造業者の仕様は、競技会主催者から提供さ
れる。
また、それはエキスパートセンターの中にあるwww.worldskills.org/infrastructureから入手できる。
PLCの仕様書および量は、競技大会の少なくとも6ヶ月前にチーフエキスパートによりディスカッションフォ
ーラムに掲示されなければならない。
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6 職種管理および情報伝達
6.1 ディスカッションフォーラム
職種に関する議論、情報伝達、協力および決定の全ては、競技大会前に職種限定のディスカッションフォーラ
ムで実行されねばならない(http://www.worldskills.org/forums)。全ての職種関連の決定および情報伝達は、
フォーラムで実行された場合のみ有効である。チーフエキスパート(又はチーフエキスパートが指名したエキス
パート)が、このフォーラムの議長となる。情報伝達および競技進行の要求事項に関する予定表については、競
技規則を参照すること。
6.2 競技者の情報
登録された競技者の情報の全ては、競技者センターで入手できる
(http://www.worldskills.org/competitocentre)
この情報としては以下のものが含まれる:
・ 競技規則
・ 職種定義
・ 採点スキーム
・ 競技課題
・ インフラ・リスト
・ 健康・安全関係書類
・ その他の競技大会関連の情報
6.3 競技課題
公示された競技課題は、ウェブサイトworldskills.org (http://www.worldskills.org/testprojects)および競技
者センター(http://www.worldskills.org/competitocentre)で入手できる
6.4 各日の管理
各日の管理は、チーフエキスパートが指揮する職種管理チームが作成した職種管理計画に定められている。職
種管理チームは、審判員団長、チーフエキスパートおよびチーフエキスパート代理で構成される。職種管理計画
は、競技大会の6ヶ月前に順次作成され、競技大会時にエキスパートの合意によって完成される。職種管理計画は、
エキスパートセンター(http://www.worldskills.org/expertcentre)にて閲覧できる。
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7 職種限定の安全要求事項
開催国の安全衛生に関する規格の文書を参照すること。
・電池駆動型の電動ネジ回しをドリル用ビットと共に用いる場合、保護眼鏡は必要ではない。
・ナイフ類の使用は、ケガの危険があるため禁止されている。
・エキスパートは、競技者の課題の検査、確認、または処理を行うとき、適切な身体保護防具を使用すること。
・競技者は足を露出しない靴を履かなければならない。
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8 資材と設備
8.1 インフラリスト
インフラリストには、開催国が提供する装置、材料および設備の全てが詳述されていること。
インフラリストは 、ネットワーク(http://www.worldskills.org/infrastructure/)に表示されている。
インフラリストには、次回競技のためにエキスパートが要求した品目と数量が指定されている。競技大会開催
国は、順次この品目の実際の数量、種類、ブランド/型式を指定したインフラリストを更新する。競技大会開催国
が提供する品目は別欄に示されている。
エキスパートは、各競技で次回競技に備えてインフラリストを再検討し、更新しなければならない。エキスパ
ートは、スペースおよび/または装置の増加について、技術担当ディレクターに勧告しなければならない。
技術オブザーバーは、各競技でその競技に用いられたインフラリストを監査しなければならない。
インフラリストには、競技者および/またはエキスパートが持参する必要のある品目、および競技者の持参が
禁止されている品目は含まれない。これらの品目は以下のように指定される。
8.2 競技者が持参する各自の工具箱中の材料、装置および工具
・ 市販されている工具はどれでも使用することができる。これは安全の観点から、ワークショップ・スーパ
ーバイザーの承認の対象となるが、毎日の作業で競技者が使用する共通使用の「職種工具」を除外する必要
はない。怪我の危険があるということで、ナイフの使用は禁止となっている。
・ 競技者は、各自の工具を持参しなければならない。
・ 競技者は、コンピュータと PLC プログラムソフトウェアを持参しなければならない。
・ 競技チームは責任を持って、開催国/地域および各ステーションの PLC に適合するコネクタ、アダブタ、プ
ラグおよびインターフェースを準備する。
・ 競技チームは、消耗品を持参してもよい。
・ 競技チームは、予備の部品として構成部品を持参してはいけない。
・ 競技チームは、既にカットされたケーブルを使ってはならない。
・ 競技チームは、練習日に空調設備を用意することが許されている。
・ 電気ツール・道具の点検は、練習日に行われる。
8.3 エキスパートが提供する材料、器具および工具
該当なし。
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8.4 職種エリアで禁止された材料および器具
第 8.2 項に示された項目だけが許可される。
8.5 ワークショップおよび作業場のレイアウトの案
前回の競技大会のワークショップレイアウトは以下から入手できる。
http://www.worldskills.org/ sitelayout
ワークショップのレイアウトの見本
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9 訪問者とマスコミに対する職種の広報活動訪問者およびマスコミの関与を最大限にするために、以下のアイデアが考えられる。
・画面に表示-幾つかのウエブカメラを競技大会周辺に配置し、作業の詳細を一般市民とウエブサイトに示す。
・競技課題の説明
・競技者の活動についての理解の増進
・競技者のプロフィール - 各競技者に対して、国旗印付きステッカー、競争者名および各自の簡単な経歴紹
介
・競技大会の進行状況の日報
・ドゥ・イット・ユアセルフ・ワークショップ - 青少年および一般市民がメカトロニクスシステムを実装
できる場所を、メカトロニクス・ワークショップに提供すること。この活動は、開催国/地域のメカトロニ
クス学習中の学生 2 人により管理できるであろう。彼らは、メカトロニクス技術者になる方法を説明し、一
般市民の質問に答えることができるであろう。
・メカトロニクス課題競技を多くの国/地域で実施し、競技大会で賞を授与すること。
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10 持続可能性・ リサイクリング
・ “グリーン(環境に優しい)” 材料の使用
・ 競技大会後の完成競技課題の利用
・ 競技直前に、競技課題を競技者のコンピューターへディジタル方式で素早く伝送する。
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11 附帯書類11.1 覚書(MOU 内容理解の覚書)
以下は、2007 年 5 月 30 日付の覚え書き添付書:“フェスト社関与に関する特記事項”、バージョン 1.3 の中か
ら
競技課題の作成に関する抜粋である。
透明・公明正大、且つ信頼できる メカトロニクスの課題の開発
・ 5 から 8個の作業課題を作成しなければならない。
・ 作業課題はフェスト ディダクティック社の製品に適合しなければならない。従って競争課題の作成者は、
フェストジダクティック社の研究開発部および製品管理部と緊密に協力しながら作業課題を作成しなけれ
ばならない。
・ 作業に関する情報は、ニード・トゥ-・ノウ-(知る必要がある場合)の原則を厳密に守って配布するこ
と:
情報は、作成に際して知る必要がある作成者にのみ提供され、作成者は作業に貢献するのに必要な情報の
み得られる。作成過程に関与する各作成者は、全ての競技の機密情報を受け取る前に、機密保持協定に署
名しなければならない(協定はフェスト社およびワールドスキルズインターナショナル(Festo&WSI)協定である)。
・ 作業課題の作成者は、フェストジダクティック社の製品および将来予定されている製品に精通していなけ
ればならない。未知のステーション提示に関する問題は過去において非常に重要であったため、いずれの
国も有利にならないことを保証するために競技用の特別ステーションが作られた。これにより外部作成者
の利用は困難になっている。
・ フェスト社の従業員が作業課題の作成者である場合、ワールドスキルズは監査員を指名し、開発過程を監
視できる。(これは、技術をより深く理解しているエキスパートの一団であっても良い。)
・ 競技大会のおおよそ 6ヶ月前に、チーフエキスパートおよび課題作成者は 8個の作業課題の概念をチェッ
クする。
・ エキスパート全員は、著名入りの機密保持協定を職種 04、メカトロニクスのチーフエキスパートに送付す
る。
・ 競技大会の 3ヶ月前に、4個又は 5個の課題の内の 2個のステーションが、ウエブWorldSkills.org のメ
カトロニクスディスカッションフォーラム上に発表される。
・ 職種 04 の作業課題は、使用ハードウェアと密接にかかわっている。従って競技大会直前に大きな変更は
できない。トラブルシューティングおよび最適化の作業課題は競技大会で定めることができ、全得点の
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30%に相当する。
・ 競技大会の公平性を保つために、作成者は作業課題の秘密を守らなければならない。信頼できる第三者機
関-監視者-は、競技大会の 3ヶ月前にチーフエキスパートから完成した作業課題を受け取り、競技大会
の準備を監視できる。監視者はワールドスキルズ技術委員会により指名できる。