· web view成果 「塩酸って、化学式はどういうふうだっけ。」...
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共通実験終了後
原子の組み合わせが変わるだけで、左辺と右辺の原子の数は同じなんだね。両辺が等しいのか。だから質量は変わらないんだ。 感 動
問いかけを通してはっきりしたことを顕在化する。「何がはっきりしたの?そうかの中身は何?」 科学的思考力「d 図やモデルを基に説明する力」を駆使して説明したA子たちのよさを価値付ける。「なるほど、そういうことか。」「この中で起きていることをモデルで説
明できたところがすばらしいね。」
成果
仲間
実 感
気体が発生する化学変化の前後で質量は変わらないことに納得したA子たちは、発生した気体や残った液体の正体に興味をもった。原子モデルを使って化学式を作り、化学反応式を完成させ、塩酸と炭酸水素ナトリウムを反応させた時にできる物質を類推することができた。これは科学的思考力「c 仮説や結果を、図やモデルで表す力」や「d 図やモデルを基に、説明する力」に他ならない。また、それなら実験(発展的な追究)そのものが、科学的思考力「b 実験を計画し、検証実験を行う力」を育てるために有効であると考える。こうした追究を自分の力で成し遂げたという自信もつき、この自信が学ぶ喜びであると考える。こうした経験を積み重ねることで、科学的に追究する態度を育成することができると考える。
A子の歩み 教師の手だてとその考察「この気体何やろ。液体も残ってるよ。」
「塩酸って、化学式はどういうふうだっけ。」「それならさ、化学式を使って、どんな反応をして、何ができているのか考えてみようか。」「塩酸がHClやろ。」「炭酸水素ナトリウムがNaHCO3で
「H2Oで水やろ。NaClは食塩「で残りが…CO2だ。二酸化炭素
か!」そうか
「(満足げに)イエーイ!」「それならさ、本当に二酸化炭素かどうか調べてみようか。
石灰水下さい。」
科学的思考力「b 実験を計画し、検証実験を行う力」を育てるために、生徒の必要感に応じて発展的な追究に向かうことができる物的環境を整備したり、追究を広げたり深めたりしていくためのヒントを与えたりしていく。「これを使って考えてみたら?」原子記号のカードを渡した。