x-selコントローラ - 産業用ロボット・電動アク...
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JX/KXタイプX-SELコントローラ
取扱説明書 第7版
ご注意 CAUTION
バッテリ電圧低下に関するオペレータコールについて
本コントローラは、電源遮断時のデータ保持用に以下のバックアップバッテリを有しております。①システムメモリ保持用ポジションデータ、グローバル変数/フラグ、エラーリスト、ストリングなどの保持②アブソリュートエンコーダ保持用エンコーダの多回転データの保持
バッテリは非充電型電池を採用していますので、電池寿命のくる前に電池交換を行なわなければ、いずれ電圧が低下して電源遮断状態でデータが保持できなくなり消失してしまいます。(寿命は稼動時間により左右されます。)データを消失させてしまうと、次の電源投入の際、正常な運転が実行できないばかりでなく、復旧に時間を要します。
(参考)システムメモリ保持用・・・・・定格電圧3.0Vに対して、約2.6Vで警告発生、約2.3Vで保持不能エンコーダ保持用・・・・・・・定格電圧3.6Vに対して、約3.2Vで警告発生、約2.7Vで保持不能
このため、本コントローラでは、バッテリ電圧低下の警告をI/Oポートから出力できる機能をもっています。
出力ポートNo.313が、システムメモリバッテリ電圧低下警告出力に割付けられています。出力ポートNo.314が、アブソリュートエンコーダバッテリ電圧低下警告出力に割付けられています。
本機能は、2005年5月16日出荷分より設定されています。これ以前に出荷された製品につきましても、IOパラメータNo.59,60の値を‘1’にすることにより本機能に対応します。
バッテリ電圧低下(電池寿命)による無用のトラブルを避けるため、本機能をご活用いただけますようお願い申し上げます。特に、システムをまとめる設計担当の方におかれましては、設計仕様に、また電気設計の方におかれましては、電気回路に、本機能によるI/Oポートからの出力信号によって、オペレータに警告する手段を講じていただけますよう重ねてお願い申し上げます。なお、バッテリ交換手順につきましては取扱説明書本文をご参照ください。
尚、システムメモリバッテリの電圧低下や万が一のコントローラ故障に備えて、最新データをパソコンに保存しておくことを推奨いたします。
以上
当該製品は、一般産業機械用部品として、設計、製造されたものです。
機器の選定および取扱にあたっては、システム設計者または担当者等十分な知識と経験を持った人が必ず「カタログ」、「取扱説明書」を(特にその中の「安全上のご注意」を)読んだ後に取扱ってください。取扱いを誤ると危険です。取扱説明書は本体、コントローラ、などの全ての機器の取扱説明書を読んでください。当該製品とお客様のシステムとの適合性はお客様の方で検証と判断を行った上で、お客様の責任によるご使用をお願いします。「カタログ」、「取扱説明書」等をお読みになった後は、当該製品をお使いになる方がいつでも読むことができるところに、必ず保管してください。「カタログ」、「取扱説明書」等は、お使いになっている当該製品を譲渡されたり貸与される場合には、必ず新しく所有者となられる方が安全で正しい使い方を知るために、製品本体の目立つところに添付してください。この「安全上のご注意」に掲載しています危険・警告・注意はすべての場合を網羅していません。特に個別の内容は、その機器の「カタログ」「取扱説明書」をよく読んで安全で正しい取扱をおこなってください。
[全般]
● 下記の用途に使用しないでください。1.人命および身体の維持、管理等に関わる医療器具2.人の移動や搬送を目的とする機構、機械装置3.機械装置の重要保安部品当該製品は高度な安全性を必要とする用途に向けて企画、設計されていません。人命を保証しません。また、保証の範囲は納入する当該製品だけです。
安全上のご注意機種の選定および当該製品のご使用前に、この「安全上のご注意」をよくお読みの上、正しくお使いください。以下に示す注意事項は、製品を安全に正しくお使いいただき、お客様や他の人々への危害や財産の損害を未然に防止するためのものです。JIS B 8433(産業用ロボットの安全通則)の安全規則と併せて必ず守ってください。
指示事項は危険度、障害度により「危険」、「警告」、「注意」、「お願い」に区分けしています。
危 険取扱を誤ると、死亡または重傷に至る危険が差し迫って生じると想定される内容です。
警 告 取扱を誤ると、死亡または重傷に至る可能性が想定される内容です。
注 意 取扱を誤ると、傷害または物的損害の可能性が想定される内容です。
お願い傷害の可能性はないが、当該製品を適切に使用するために守っていただきたい内容です。
危 険
[設置]
● 発火物、引火物、爆発物等の危険物が存在する場所では使用しないでください。発火、引火、爆発の可能性があります。
● 本体、コントローラに水滴、油滴などがかかる場所での使用は避けてください。● 製品のケーブルの長さを延長または短縮するために、ケーブルの切断再接続は絶対に行わない
でください。火災の可能性があります。
[運転]
● ペースメーカー等を使用している方は、製品から1メートル以内に近づかないでください。製品内の強力なマグネットの磁気により、ペースメ―カーが誤作動を起こす可能性があります。
● 製品に水をかけないでください。水をかけたり、洗浄したり、水中で使用すると、異常作動によるケガ、感電、火災などの原因になります。
[保守、点検、修理]
● 製品は絶対に改造しないでください。異常作動によるケガ、感電、火災等の原因になります。● 製品の基本構造や性能・機能に関わる不適切な分解組立は行わないでください。ケガ、感電、
火災などの原因になります。
[全般]
● 製品の仕様範囲外では使用しないでください。仕様範囲外で使用されますと、製品の故障、機能停止や破損の原因となります。また、著しい寿命の低下を招きます。特に、最大積載重量や最大速度は守ってください。
[設置]
● 非常停止、停電などシステムの異常時に、機械が停止する場合、装置の破損・人身事故などが発生しないよう、安全回路あるいは装置の設計をしてください。
● アクチュエータ、コントローラは必ず、D種接地工事(旧の第3種接地工事、接地抵抗100Ω以下)をしてください。漏電した場合、感電や誤作動の可能性があります。
● 製品に電気を供給する前および作動させる前には、必ず機器の作動範囲の安全確認を行ってください。不用意に電気を供給すると、感電したり、可動部との接触によりケガをする可能性があります。
● 製品の配線は「取扱説明書」で確認しながら誤配線がないように行ってください。ケーブル、コネクターの接続は抜け、ゆるみのないように確実に行ってください。製品の異常作動、火災の原因になります。
[運転]
● 電源を入れた状態で、端子台、各種スイッチ等に触れないでください。感電や異常作動の可能性があります。
● 製品の可動部を手で動かすとき(手動位置合わせなど)はサーボオフ(テイーチングボックス使用で)していることを確認してから行ってください。ケガの原因になります。
● ケーブルは屈曲性の優れたものを使用しておりますが、ロボットケーブルではありません。規定以下の半径の可動配線ダクト(ケーブルベアなど)に収納しないでください。
● ケーブルは傷をつけないでください。ケーブルに傷をつけたり、無理に曲げたり、引っ張ったり、巻き付けたり、重いものを載せたり、挟み込んだりすると、漏電や導通不良による火災や感電、異常作動等の原因になります。
警 告
● 製品に異常な発熱、発煙、異臭が生じた場合は、ただちに電源を切ってください。このまま使用すると製品の破損や火災の可能性があります。
● 製品の保護装置(アラーム)がはたらいた場合は、ただちに電源を切ってください。製品の異常作動によるケガ、製品の破損、損傷の可能性があります。電源を切った後、原因を調べ、その原因を取り除き、電源を再投入してください。
● 電源を入れても製品のLEDが点灯しないときはただちに電源を切ってください。ライブ側の保護装置(ヒューズなど)が切れずに活きていることがあります。修理はお買い上げの弊社営業所に依頼してください。
[保守、点検、修理]
● 製品に関わる保守点検、整備または交換などの各種作業は、必ず電気の供給を完全に遮断してから行ってください。なお、この時下記の事項を守ってください。1.作業中、第三者が不用意に電源を入れないよう「作業中、電源投入禁止」などの表示を見
やすい場所に掲げる。2.複数の作業者が保守点検を行う場合は、電源の入り切り軸の移動は必ず声をかけて安全を
確認して行う。
[廃棄]
● 製品は火中に投じないでください。製品が破裂したり、有毒ガスが発生する可能性があります。
[設置]
● 直射日光(紫外線)のあたる場所、塵埃、塩分、鉄粉のある場所、多湿状態の場所、有機溶剤、リン酸エステル系作動油、亜硫酸ガス、塩素ガス、酸類等が含まれている雰囲気中で、使用しないでください。短期間で機能が喪失したり、急激な性能低下もしくは寿命の低下を招きます。
● 腐食ガス(硫酸や塩酸など)、可燃ガス、引火性液等の雰囲気で使用しないでください。錆の発生による強度の劣化やモーターによる引火、爆発の危険性があります。
● 下記の場所で使用する際は、遮蔽対策を十分行ってください。措置しない場合は、誤作動を起こす可能性があります。1.大電流や高磁界が発生している場所2.溶接作業などアーク放電の生じる場所3.静電気などによるノイズが発生する場所4.放射能に被爆する可能性がある場所
● 本体およびコントローラは、ちり、ほこりの少ない場所に設置してください。ちり、ほこりの多い場所に設置した場合には、誤作動を起こす可能性があります。
● 大きな振動や衝撃が伝わる場所に設置しないでください。大きな振動や衝撃が伝わると誤作動を起こす可能性があります。
● 運転中になにか危険なことがあったとき直ぐ非情停止が掛けられる位置に非情停止装置を設けてください。ケガの原因になります。
● 製品の取り付けには、保守作業のスペース確保をお願いします。スペースが確保されないと日常点検や、メンテナンスなどができなくなり装置の停止や製品の破損につながります。
● 設置のとき、製品の可動部、ケーブルを持たないでください。ケガの原因になります。● アクチュエータ、コントローラ間のケーブルは、必ず弊社の純正部品を使用してください。なお、
アクチュエータ、コントローラ、ティーチングボックスなど各構成部品は弊社の純正部品の組合せで使用してください。
注 意
● 据付・調整等の作業を行う場合は、不意に電源などが入らぬよう「作業中、電源投入禁止」などの表示をしてください。不意に電源等が入ると感電や突然のアクチュエータの作動によりケガをする可能性があります。
[運転]
● 電源を投入するときは上位の機器から順に投入してください。製品が急に起動し、ケガ、製品破損の原因になります。
● 製品の開口部に指や物を入れないでください。火災、感電、ケガの原因になります。● 製品の1メートル以内にフロッピーデイスクおよび磁気媒体等を近づけないでください。マグ
ネットの磁気によりフロッピーデイスク内のデータが破壊される可能性があります。
[保守、点検、修理]
● バッテリー交換などのため電源を切り、内部を開けたときは、電源を切った直後(30秒以内)は製品のコンデンサー接続端子に触れないでください。残留電圧により感電の原因になります。
● 絶縁抵抗試験を行うときは端子に触れないでください。感電の原因になります。(DC電源のため絶縁耐圧試験は行わないでください)
[全般]
● 「カタログ」、「取扱説明書」等に記載のない条件や環境での使用、および航空施設、燃焼装置、娯楽機械、安全機器、その他人命や財産に大きな影響が予測されるなど、特に安全性が要求される用途への使用をご検討の場合は、定格、性能に対し余裕を持った使い方やフェ―ルセーフ等の安全対策に十分な配慮をしてください。尚、必ず弊社営業担当までご相談ください。
[設置]
● コントローラの周辺には通風を妨げる障害物を置かないでください。コントローラ破損の原因になります。
● 停電時にワークが落下するような制御を構成しないでください。機械装置の停電時や非常停止時における、テーブルやワーク等の落下防止制御を構成してください。
[設置・運転・保守]
● 製品を扱う場合は、必要に応じて保護手袋、保護メガネ、安全靴等を着用して安全を確保してください。
[廃棄]
● 製品が使用不能、または不要になった場合は、産業廃棄物として適切な廃棄処置を行ってください。
■「安全上のご注意」全般についてお守りいただけない場合は、弊社は一切の責任を負えません。
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お願い
その他
ケーブルがひんぱんに曲がる場所にはスパイラルチューブは使わないようにしましょう。
軽く結束する。
スチールバンド(ピアノ線)
カールコードの使用
注意
ケーブル処理における禁止事項
アクチュエータ、コントローラを使用してアプリケーション・システムを作り上げる場合、各ケーブルの引き回しや接続が正しく行われないと、ケーブルの断線や接触不良等の思わぬトラブル発生につながり、ひいては暴走を引き起こす事にもなりかねません。ここでは、ケーブル処理方法に関する禁止事項について説明しますので、内容をよくお読みいただき確実なケーブル接続を行なってください。
ケーブル処理における禁止事項10項目(必ず守りましょう!)
1. 1ヶ所に屈曲動作が集中しないようにしましょう。
2. ケーブルには折れ目、ヨジレ、ネジレをつけ 3. 強い力で引っ張らないようにしましょう。ないようにしましょう。
4. ケーブルの1ヶ所に回転が加わらないように 5. ケーブルの固定は適度にし、締めすぎないよしましょう。 うにしましょう。
6. はさみ込み、打ちキズ、切りキズを付けないようにしましょう。
7. ケーブルベアやフレキシブルチューブ内でカラミやヨジレが無いように、また、ケーブルに自由度があり結束しないようにしましょう。(曲げた時に突っ張らない事)
8. ケーブルベア内に占める収納ケーブル類の容 9. 信号線は強電回路と混在させないようにしま積は60%程度にしましょう。 しょう。
10. ケーブルに極度に屈曲がかかる恐れがある場合は、必ずロボットケーブルを使用しましょう。
【標準構造】メーカー及び形式で異なります。
★ ロボットケーブルの必要性アクチュエータ組み合せにおいて、可動部にケーブルを接続した場合、どうしてもケーブル根元に繰り返し曲げ荷重が働くため、使用しているうちにケーブル内部の芯線が断線する恐れがあります。この断線を極力防止するため、耐屈曲性を格段に向上させたロボットケーブルを是非ご使用されるよう強くおすすめします。
ケーブル
ケーブルベア
信号線(フラットケーブル線)
ダクト
外皮
シールド
信号線(銅+スズ)
吸収材 曲げた時、外側の信号線でつぶされ、 内外の差を吸収する。
保護層
動力電源線
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お使いになる前に
■ご注意
①この取扱説明書は、本製品を正しくお使いいただくために、必ずお読みください。②この取扱説明書の一部または全部を無断で使用、複製することはできません。③この取扱説明書に記載の無い取扱い及び操作等に関しては、できないものと考え、行なわないでください。 また、この取扱説明書に記載の無い取扱い及び操作等を行なった結果に際し発生する不具合は、保証範 囲から除外します。④この取扱説明書に記載されている事柄は、改良・改善の為、予告なしに変更することがあります。 ※パソコン対応ソフトお買い上げのお客様へ 製品導入時及びパラメータの変更を行った場合には、必ずパラメータのバックアップを行ってください。⑤特注品に関しましては、本書仕様に該当しない場合があります。
■非常時の対処
本製品が危険な状態にある場合は、本体および接続されている装置等の電源スイッチを直ちに全部切 るか、電源コードを直ちに全部コンセントから抜いてください。(「危険な状態」)とは、異常な発熱、発 煙、発火等により、火災発生や身体への危険が予想される状態をいいます。)
注意
注意
目 次
はじめに 1
第 1部 設置編 2
第 1章 安全上の諸注意 2第 2章 保証期間と保証範囲 3第 3章 設置環境及びノイズ対策等 4第 4章 各部の名称及び機能 8 1. コントローラ本体フロントビュー(正面) 8 2. パネルウィンドウコード表示の説明 18第 5章 仕様 20 1. コントローラ仕様 20 2. 外部入出力仕様 22 3. コントローラの電源容量と発熱量 26 4. 外形寸法図 27
第 6章 システムセットアップ 29
1. コントローラとロボットの接続方法(KXタイプ) 29 2. I/O接続図 31 3. I/Oフラットケーブル 33第 7章 メンテナンス 34
第 2部 運用編 41
第 1章 運転 41 1. パラメータ設定によるオートスタートプログラム起動 42 2. 外部信号選択による起動 43 3. 駆動源復旧要求と動作一時停止解除要求について 45
第 3部 コントローラのデータ構成編 46
第 1章 データ保存方法 47 1. 出荷時の設定 システムメモリバックアップバッテリ使用の場合 47 2. システムメモリバックアップバッテリを使用しない場合 48 3. 注意事項 49第 2章 X-SEL言語のデータ(IX用) 50 1. SEL言語で取扱う数値と記号 50 2. ポジション部 63 3. 命令部 64
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第4部 命令語編 66
第1章 機能別SEL言語命令コード一覧表 66
第2章 命令語の説明 78
1. 命令語 78第3章 水平多関節ロボット動作の主な特徴と注意事項 234 1. CP動作とPTP動作 234 2. 腕系 237 3. 座標系について 245 4. 簡易干渉チェックゾーン 255 5. ソフトリミット 258
第4章 アクチュエータ制御命令の主な特徴と注意事項 262
1. 連続移動系命令[PATH,PSPL,CIR2,ARC2,CIRS,ARCS,ARCD,ARCC,CIR,ARC] 262 2. PATH,PSPL命令 264 3. CIR,ARC命令 264 4. CIR2,ARC2,ARCD,ARCC命令 264
第 5章 パレタイズ機能 265
1. 使用方法 265 2. パレタイズ設定 265 3. パレタイズ演算 271 4. パレタイズ移動 272 5. プログラム例 274
第 6章 疑似ラダータスク 278
1. 基本フレーム 278 2. ラダー記述部 279 3. 注意事項 279 4. プログラム例 280
第 7章 マルチタスク 281 1. シーケンサとの相違 281 2. 非常停止解除 282
3. プログラム切替え 283
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※付録 284
安全に関する規則等 284拡張 I/Oボード(オプション) 287拡張SIO仕様(オプション) 288パラメータ一覧表 294 1. I/Oパラメータ 295 2. 全軸共通パラメータ 305 3. 軸別パラメータ 307 4. ドライバカードパラメータ 311 5. エンコーダパラメータ 317 6. I/Oスロットカードパラメータ 318 7. その他のパラメータ 319 8. マニュアル動作種別 324 9. 主なパラメータ活用例 325
エラーレベル管理について 329 エラー表 331 トラブル連絡シート 361 X-SEL プログラム支援サービスの御案内 362
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はじめに
はじめにこの度は、X-SEL IXシリーズ用コントローラをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
どのような製品でも、ご使用方法やお取り扱い方法が適切でなければ、その機能が充分に発揮できないばかりでなく、思わぬ故障を生じたり、製品寿命を縮めることにもなりかねません。本書を精読していただき、お取り扱いに充分ご注意いただくとともに正しい操作をしていただきますよう、お願い申し上げます。尚、本書は大切に保管し、必要に応じて適当な項目をご再読願います。お買い上げいただきましたIXコントローラは、定評ある独創的言語「SEL」の進化発展により、マルチタスク(並列動作)、シーケンサレス(シーケンサ不要)、パレタイズ機能、疑似シーケンス機能対応等、の新世代コントローラです。
● アクチェエータのデューティに関して
寿命と精度の関係から当社アクチュエータはデューティ50%以内を目安として使用してください。デューティの計算方法は下記計算式によります。
デューティ(%)= 運転時間 ×100
運転時間+停止時間
● 主電源OFFからONまでの間隔は、必ず5秒以上確保する様にしてください。
間隔が短いと「E88電源系エラー(その他)」になる場合があります。
● コントローラの電源がON状態で、コネクタの抜き差しは行わないでください。誤動作の危険があります。
● コントローラの主電源立上げ中に、ロボットのアームを動かさないでください。
C6C:ABSデータ取得中移動エラー、C70:ABS座標未確定エラー 等が発生します。
各種アクチュエータの取扱説明書、オプションのパソコン対応ソフト、ティーチングボックスをお買上げのお客様は合わせて各々の取扱説明書をご参照ください。
*本書の内容につきましては万全を期しておりますが、万一、誤りやお気付きの点がございましたら、 弊社までご連絡ください。
XSEL - KX - NNN5020 - N1 - EEE - 2 - 21 2 3 4 5 6 7
1シリーズ
2コントローラタイプ スロット1
6I/Oフラットケーブル長さ(注2)
7電源電圧
5拡張I/O内容(注1)4標準I/O内容
JX(小型タイプ)
KX(汎用タイプ)
KETX汎用グローバル( CE対応タイプ )
N1入力32/出力16〔 〕NPNボード
N3(注3)入力48/出力48〔 〕NPNボード
P1入力32/出力16〔 〕PNPボード
P3(注3)入力48/出力48〔 〕PNPボード
DVデバイスネット〔 〕256/256ボード
CCCC-Link〔 〕256/256ボード
PRProfiBus〔 〕256/256ボード
ETEthernet〔 〕データ通信ボード
2:200V仕様2:2m3:3m5:5m
0:付属なしXSEL
スロット2 スロット3 スロット4
3IX本体タイプ
NNN2515~8040(標準タイプ)
NSN5016~6016(高速タイプ)
NNW2515~8040(防塵・防滴タイプ)
TNN3015~3515(壁掛けタイプ)
UNN3015~3515(壁掛けインバースタイプ)
HNN5020~8040(天吊りタイプ)
INN5020~8040(天吊りインバースタイプ)
NNC2515~8040(クリーンタイプ)
E(未使用)
C(注4)CC-Link接続〔 〕16/16ボード
N1拡張I/O〔 〕NPN32/16
N2拡張I/O〔 〕NPN16/32
N3(注4)多点I/O〔 〕NPN48/48
P1拡張I/O〔 〕PNP32/16
P2拡張I/O〔 〕PNP16/32
P3(注4)多点I/O〔 〕PNP48/48
SA(注4)拡張SIO〔 〕Aタイプ
SB(注4)拡張SIO〔 〕Bタイプ
SC(注4)拡張SIO〔 〕Cタイプ
E(未使用)
C(注4)CC-Link接続〔 〕16/16ボード
N1拡張I/O〔 〕NPN32/16
N2拡張I/O〔 〕NPN16/32
N3(注4)多点I/O〔 〕NPN48/48
P1拡張I/O〔 〕PNP32/16
P2拡張I/O〔 〕PNP16/32
P3(注4)多点I/O〔 〕PNP48/48
SA(注4)拡張SIO〔 〕Aタイプ
SB(注4)拡張SIO〔 〕Bタイプ
SC(注4)拡張SIO〔 〕Cタイプ
E(未使用)
C(注4)CC-Link接続〔 〕16/16ボード
N1拡張I/O〔 〕NPN32/16
N2拡張I/O〔 〕NPN16/32
N3(注4)多点I/O〔 〕NPN48/48
P1拡張I/O〔 〕PNP32/16
P2拡張I/O〔 〕PNP16/32
P3(注4)多点I/O〔 〕PNP48/48
SA(注4)拡張SIO〔 〕Aタイプ
SB(注4)拡張SIO〔 〕Bタイプ
SC(注4)拡張SIO〔 〕Cタイプ
型式
型式例
型式表
第 1部 設置編
第1章 安全上の諸注意
本コントローラは弊社 水平多関節ロボットⅠXシリーズ専用コントローラですが、周辺機器類も含め統合的に制御できます。すなわち小規模から大規模なFA(Factory Automation )システムまでもコントロールできますが、一般的にシステムが巨大化・複雑化するにしたがい誤操作や不注意等による事故の発生率も上昇しますので、安全対策に充分気を配っていただくようお願いします。
万一の事故発生を防ぐため次の事項を厳守されるようお願い申し上げます。また、付録「安全に関する規則等」も是非ご参照ください。
1. 本書に記載されている方法以外での取り扱いはしないでください。本書の内容についてご不明な点がありましたら、弊社までご連絡ください。
2. アクチュエータとコントローラ間の配線は、必ず指定純正品をお使いください。
3. 機械が作動中の状態、または作動できる状態(コントローラの電源が入っている状態)のとき、機械の作動範囲に立ち入らないようにしてください。また、人が接近する恐れのある場所でのご使用は、周囲を柵で囲う等の処置をしてください。
4. 機械の組付調整作業あるいは保守点検作業は、必ずコントローラ電源の供給元を切ってから行ってください。作業中は、その旨を明記したプレート等を見やすい場所に表示してください。また、電源コードは作業者の手元までたぐり寄せ、第三者が不用意に電源を入れないようご配慮ください。
5. 複数の人間が同時に作業を行う場合は、合図の方法を決めお互いの安全を確認しあって作業を進めてください。特に、電源の入・切やモータ駆動・手動を問わず、軸移動を伴う作業は、必ず声を出して安全を確認した後に実行してください。
2
第 1部 設置編
注意
第 2章 保証期間と保証範囲
お買い上げいただいたX-SELコントローラは、弊社の厳正な出荷試験を経てお届けしております。本機は、次の通り保証致します。
1. 保証期間 保証期間は以下のいずれか先に達した期間と致します。
・ 弊社出荷後18カ月。・ ご指定場所に納入後12カ月。
2. 保証範囲上記期間中に、適正な使用状態のもとに発生した故障で、かつ明らかに製造者側の責任により故障を生じた場合は、無料で修理を行ないます。但し、次に該当する事項に関しては、保証範囲から除外されます。
・ 塗装の自然退色等、経時変化による場合。・ 消耗部品の使用損耗による場合。・ 機械上、影響のない発生音等、感覚的現象の場合。・ 使用者側の不適当な取扱い、並びに不適正な使用による場合。・ 保守点検上の不備、または誤りによる場合。・ 弊社純正部品以外の使用による場合。・ 弊社または弊社代理店によって認められていない改造等を行った場合。・ 天災、事故、火災等による場合。
尚、保証は納入品単体の保証とし、納入品の故障により誘発される損害はご容赦願います。また修 理は工場持ち込みによるものと致します。
3. サービスの範囲納入品の価格には、プログラム作成及び技術者派遣等により発生する費用を含んでおりません。従いまして、次の場合は、期間内であっても別途費用を申し受けさせていただきます。
・ 取付け調整指導及び試験運転立ち会い。・ 保守点検。・ 操作、配線方法等の技術指導及び技術教育。・ プログラム作成等、プログラムに関する技術指導及び技術教育。・ その他、弊社が別途有料と定めるサービス及び作業。
3
第 1部 設置編
第 3章 設置環境及びノイズ対策等
1. 設置環境(1)コントローラの取付け及び配線にあたっては、冷却用通気孔を塞がないようにしてください。
(通気が不完全ですと、充分な性能が発揮できないばかりでなく故障の原因にもなります。)(2)通気孔からコントローラ内部に異物が入らないようにしてください。また、コントローラは防塵・防
水(油)構造にはなっておりませんので、塵埃の多い場所、オイルミスト・切削液が飛散する場所でのご使用はお避けください。
(3)コントローラには、直射日光や熱処理炉等、大きな熱源からの輻射熱が加わらないようにしてください。(4)結露のないこと、腐食・可燃性ガスのない環境にてご使用ください。(5)コントローラ本体に、外部からの振動や衝撃が伝わらない環境にてご使用ください。(6)コントローラ本体及び配線ケーブルに、電気ノイズが入らないようにしてください。
コントローラの環境条件
2. 放熱および取付けについて
コントローラの周辺部が40℃以下となるように制御盤の大きさ、コントローラの配置及び冷却の方法を設計してください。下図のように垂直に壁掛けとなる方向に取付けてください。コントローラは強制換気(上部ふき出し)で冷却を行ないます。取付に際しては、この方向を守り、上方向150mm以上、下方向150mm以上隙間を設けてください。複数のコントローラを並べて取付ける場合は、更にコントローラの上部に攪拌用のファンを設ければ周囲温度を均一にすることができます。また、コントローラ正面と壁(蓋)との隙間は150mm以上設けてください。
4
第 1部 設置編
項 目 仕 様
使用温度範囲 0℃~40℃
強制空冷 24VDCファン×5(小型)
24VDCファン×6(汎用型)
使用湿度範囲 30%~85%
保存温度範囲 -10℃~65℃
粉塵保護構造 IP10
電源電圧 AC100─115/200─230単相
動作電源電圧 ±10%
定格動作電源周波数 50Hz/60Hz
複数のコントローラを上下に接続する場合は、下側コントローラの排気が上側コントローラの吸気にならないようにしてください。
3. 供給電源 供給電源はAC200~ 230V単相
4. ノイズ対策と接地について
(1)配線及び電源関係電源端子台PEは保安用接地です。D種接地工事としてください。また配線の太さは1.0mm2(#AWG17)以上でAC電源配線以上のものを使用してください。
コントローラで発生したノイズが電源ラインを伝って、他の装置に伝播するのを防ぐために、ACラ インノイズフィルタを設置してください。
ノイズフィルタは、X-SELコントローラ側の電源コネクタ付近に設置してください。 推奨ノイズフィルタはデンセイラムダ社で、型式は、ロボットの仕様により以下の様になります。
推奨ノイズフィルタ型式(デンセイラムダ社)
第 1部 設置編
D種接地工事 (保安用接地)
AC電源200V
N
L
PE
1
2
3
ノイズ フィルタ
5
150mm以上
150mm以上
風 向 ファン
150mm以上
通風
POWER
RB
M4 M3 M2 M1PG1
TP
PG2 PG4
I/02 I/01
PG3
CODE
POWER
RB
M4 M3 M2 M1PG1
TP
PG2 PG4
I/02 I/01
PG3
CODE
ロボットの仕様 型式
アーム長700・800仕様、高速仕様 MXB-1220-33
その他のタイプ MXB-1210-33
6
第 1部 設置編
② 配線方法に関する諸注意
AC電源、DC24V外部電源は、配線をツイストにしてください。コントローラの配線は動力回路等の強電ラインとは分離独立させてください。(同一結束にしない。同一配管ダクトに入れない。)また、モータ配線、エンコーダ配線を付属のケーブル以上に延長される場合は、弊社までご相談ください。
(2)ノイズ対策用接地について
FGまたはPEの設置については、専用設置としてください。
(3)ノイズ発生源及びノイズ防止ノイズ発生源は数多くありますが、システム構築されるうえで一番身近なものとして、ソレノイドバルブ・マグネットスイッチ・リレー等があります。それぞれ、次の様な処理によりノイズ防止できます。
① ACソレノイドバルブ・マグネットスイッチ・リレー
処置 コイルと並列にサージアブソーバを取付ける。
ポイント各コイルへ最短配線で取付ける。端子台等へ取付ける場合コイルとの距離があると効果が薄れます。
←
○ ○ ○ ○ ○ ○
D種接地
AC電源
ACIN
N
L
PE
金属筺体
FG端子と金属筐体をなるべく太く短いケーブルで接続します。
X-SEL コントローラ
X-SEL コントローラ 他機器 他機器
この方法は行なわないでください。
第 1部 設置編
② DCソレノイドバルブ・マグネットスイッチ・リレー
処置…………… コイルと並列にダイオードを取付ける。負荷容量に応じてダイオードの容量を決定してください。
DCの場合は、ダイオードの極性を間違えますとダイオードの破壊、コントローラ内部の破壊、DC電源の破壊につながりますので充分注意してください。
ダイオード
特に、コントローラの出力で直接DC24Vのリレーをドライブし、さらにAC100Vの電磁弁等をドライブされる時はノイズ防止処理を行ってください。
回路参考図
←
7
アラームなどのLED表示
⑥ドライバステータスLED ○ALM* :橙 ドライバ部でエラーを検出していることを示します。 ○SVON* :緑 サーボON状態でモータへの駆動を行っていることを示します。 ○BAT :橙 アブソ用のバッテリの電池電圧低下を示します。 ALM*
⑩パネルウィンドウ 4桁7セグメントLED:「2.パネルウィンドウコード表示の説明」を参照ください。
5個のLED ○ ○ ○ ○ ○RDY ALM EMG PSE CLK
赤 システムクロック異常赤 電源系ハード異常赤 非常停止状態、CPUハード異常、電源系ハード異常赤 CPUアラーム(システムダウンレベルエラー)CPUハード異常緑 CPUレディ(プログラム運転可能)
第 4章 各部の名称及び機能
1. コントローラ本体フロントビュー(正面)
KXタイプ(汎用型)全ストロークロボット対応
第 1部 設置編
8
RB
POWER
FUSE
M4 M3 M2 M1PG1
PG2
PG3
PG4
I/O1 I/O2 I/O3 I/O4
CODE
HOST
TP
MODE
r t !0
!1
!2
!3
!4 !5
u oi
w eq y
外部回生ユニット 接続コネクタ
エンコーダ コネクタ
パネルウィンドウ (下記参照)
モードスイッチ
ティーチング用 コネクタ
PC接続 コネクタ
システム Ⅰ/Oコネクタ
拡張Ⅰ/O コネクタ
標準Ⅰ/O コネクタ
AC入力 コネクタ
ヒューズ ホルダ
FG接続端子 ドライバステータスLED (下記参照)
Ⅰ/O24V電源 コネクタ モータコネクタ
▼▼
▼▼
▼
9
JXタイプ(小型)250・350ストロークロボット対応
第 1部 設置編
POWER
RB
M4 M3 M2 M1PG1
TP
PG2 PG4
I/02 I/01
PG3
CODE
e
r !7!6
u
i
!2
!1
!4!5
t
y
!0
q
外部回生ユニット 接続コネクタ
エンコーダ コネクタ
パネルウィンドウ (下記参照)
モードスイッチ
システム動作設定スイッチ
ティーチング用 コネクタ
ブートターゲット 設定スイッチ
システムⅠ/Oコネクタ
拡張Ⅰ/O コネクタ
標準Ⅰ/O コネクタ
AC入力 コネクタ
FG接続端子 ドライバ ステータスLED (下記参照)
モータコネクタ
アラームなどのLED表示
⑥ドライバステータスLED ○ALM* :橙 ドライバ部でエラーを検出していることを示します。 ○SVON* :緑 サーボON状態でモータへの駆動を行っていることを示します。 ○BAT :橙 アブソ用のバッテリの電池電圧低下を示します。 ALM*
⑩パネルウィンドウ 4桁7セグメントLED:「2.パネルウィンドウコード表示の説明」を参照ください。
5個のLED ○ ○ ○ ○ ○RDY ALM EMG PSE CLK
赤 システムクロック異常赤 電源系ハード異常赤 非常停止状態、CPUハード異常、電源系ハード異常赤 CPUアラーム(システムダウンレベルエラー)CPUハード異常緑 CPUレディ(プログラム運転可能)
▼▼
▼▼
▼
② ヒューズホルダー…… AC入力部の過電流保護用の片切りヒューズのホルダです。地絡等による異常電流の流入を防止する為のもので、当社指定のスローブロー型ヒューズを使用します。
③ AC入力コネクタ…… AC200V単相入力用のコネクタです。
10
AC電源コネクタ部仕様
項 目 概 要
コネクタ名称 POWER
使用コネクタ GMSTB2.5/3-STF-7.62フェニックスコンタクト製
3ピン2ピースコネクタ
適合ケーブル 1.25~2.5mm2(AWG12~16)
接続先 AC電源
端子割付 1 In N AC電源入力N側
2 In L AC電源入力L側
3 PE(保護接地線)
ヒューズホルダー部仕様概略
項 目 内 容
使用ホルダ F-22001-A1 サトーパーツ製
ヒューズ型式 富士端子製TWO 250V 20A
溶断特性 スローブロー
(汎用型のみ)
第 1部 設置編
※
※小型はボード内に実装されています。型式:富士端子製FGMT5 AC250V10A
①FG接続端子………… 筐体のFGを接地する際の接続端です。汎用型はAC入力部のPEと筐体はコントローラ内部で接続されています。小型はFGとPEは内部で接続されていません。必ずFG接続端子を接地してください。
FG接続端子仕様
項 目 概 要
M4 3点セムスネジ5mm
ケーブルサイズ 2.0~ 5.5mm2
接地方法 D種接地
④外部回生ユニット…… 高加速 /高負荷等で内蔵回生抵抗では容量不足の場合に接続される回生抵抗ユニットを接続するためのコネクタです。外部回生抵抗の要否は、軸構成等のアプリケーションに依存します。
⑤モータコネクタ……… アクチュエータ内のモータ駆動用のコネクタです。
⑥ドライバ…………… モータ駆動を制御するドライバCPUの動作ステータスのモニタリング用LEDです。以下の3種のLEDがあります。
11
第 1部 設置編
接続コネクタ
ステータスLED
モータコネクタ部仕様概略
項 目 内 容
コネクタ名称 M
使用コネクタ GIC2.5/4-STF-7.62フェニックスコンタクト製
4ピン2ピースコネクタ
ケーブル 専用モータケーブル
接続先 アクチュエータ
端子割付 1 PE(保護接地線)
2 Out U モータ駆動U相
3 Out V モータ駆動V相
4 Out W モータ駆動W相
名 称 色 点灯時の内容
ALM 橙 ドライバ部でエラーを検出していることを示します。
SVON 緑 サーボON状態でモータへの駆動を行っていることを示します。
BAT ALM 橙 アブソ用バッテリの電池電圧低下を示します。
外部回生ユニット接続コネクタ部仕様
項 目 概 要
コネクタ名称 RB
使用コネクタ GIC2.5/3-STF-7.62フェニックスコンタクト製
3ピン2ピースコネクタ
ケーブル 1.0mm2(AWG17相当)外部回生BOXに添付
接続先 外部回生BOX
端子割付 1 Out RB+ 回生抵抗+(モータ駆動DC電圧)
2 In RB- 回生抵抗-
12
コネクタエンコーダコネクタ部仕様
項 目 内 容
コネクタ名称 PG
使用コネクタ 高密度D-sub15ピン(メス)
最大接続距離 10m
使用インタフェース規格 RS422準拠
接続先 アクチュエータ
(アクチュエータ内蔵エンコーダユニット)
接続ケーブル 専用PGケーブル
端子割付 ピンNo. I / O 信号名 内 容
1 In A+ A相差動+入力(U相+)
2 In A― A相差動-入力(U相-)
3 In B+ B相差動+入力(V相+)
4 In B― B相差動-入力(V相-)
5 In Z+ Z相差動+入力(W相+)
6 In Z― Z相差動-入力(W相-)
7 IO SRD+ 送受信ライン+(パルス /磁極切り替え+)
8 IO SRD ― 送受信ライン-(パルス /磁極切り替え-)
9 Out BATT バックアップ電池電源
10 Out BATTGND 電池グランド
11 Out VCC エンコーダ電源
12 Out GND GND
13 Out BK―ブレーキ出力
14 Out BK+
15 FG 未使用
第 1部 設置編
⑦エンコーダ………… アクチュエータのエンコーダに接続するための15ピンのD-subコネクタです。
第 1部 設置編
13
⑧システム I/O………… 非常停止スイッチ、ENABLE接点、レディリレーの接続用コネクタです。
⑨ I/O24V電源………… ⑭,⑮のI/O部にDI, DOを搭載した場合、絶縁部のI/O電源を外部より供給する為のコネクタです。(フェニックスの2ピン2ピースコネクタ)必ず外部24Vを供給する必要があります。
小型は⑭の I/OコネクタピンNo.1, No.50ヘ外部から供給します。
⑩パネルウィンドウ…… 装置のステータスを示す4桁の7セグメントLEDと5個のLEDランプで構成されています。4桁の7セグLEDの表示内容は、“2.パネルウィンドコード表示の説明”または“エラーコード表”を参照してください。
5個のLEDの内容
⑪モードスイッチ……… コントローラの動作モードを指示する為のロック付きオルタネートスイッチです。操作時には手前に引っ張ってから動かす必要があります。上側でMANU(手動モード)、下側でAUTO(自動モード)となります。ティーチング操作はMANU動作でしか行えず、かつ、MANUモードではオートスタートプログラム起動は行えません。(324ページマニュアル動作種別参照)
コネクタ
1番2番ピン間は下記条件でONするA接点出力です。
・SYSRDY(ソフト=PIOトリガプログラム運転可能)かつハード正常(非非常停止か
つハードエラー非検出状態)。
3番4番ピン間はB接点セーフティゲート入力、短絡状態で動作可能、開放状態で駆動
源遮断。
5番6番ピン間はB接点非常停止入力、短絡状態で動作可能、開放状態で非常停止。
非常停止接点に流れる電流
KXタイプ(汎用型) 43mA±10%
JXタイプ(小型) 30mA±10%
出荷時3番4番ピン間、5番6番ピン間はケーブルで短絡してあります。
コネクタ(汎用型のみ)
適合ケーブル 0.75~1.25mm2(AWG16)
使用コネクタ MC1.5/2-ST-3.5 フェニックスコンタクト製2ピン2ピースコネクタ
端子割付 1 0V I/O 用GND
2 24VIN I/O 用+24V 電源入力
使用コネクタ MC1.5/6-ST-3.5 フェニックスコンタクト製6ピン2ピースコネクタ
1 RDY OUTレディステータス出力用接点
2 RDY OUT
端子割付 3 ENB IN セーフティゲート入力
4 +24V OUT セーフティゲート用+24V電源出力
5 EMG IN 非常停止入力
6 +24V OUT 非常停止用+24V電源出力
名 称 LED点灯時の状態
RDY CPUレディ(プログラム運転可能)
ALM CPUアラーム(システムダウンレベルエラー)CPUハード異常
EMG 非常停止状態、CPUハード異常、電源系ハード異常
PSE 電源系ハード異常
CLK システムクロック異常
⑫ティ-チング用 …… 動作モードがMANUの場合に、オプションのティーチングボックス及びパソコンを接続しプログラム、ポジションの入力をする為のD-sub25ピンのコネクタです。コネクタ
ティーチングシリアルインタフェース部インタフェース仕様一覧表
項 目 番 号 方 向 信号名称 内 容
端子割付 1 FG フレームグランド
2 Out TXD 送信データ
3 In RXD 受信データ
4 Out RTS 送信リクエスト
5 In CTS 送信許可
6 Out DSR 装置レディー
7 SG シグナルグランド
8
9 In 接続禁止
10 In 接続禁止
11
12 Out EMGOUT 非常停止
13 In EMGIN
14
15 Out 接続禁止
16 Out 接続禁止
17 Out 接続禁止
18 Out VCC 電源出力
(5Vティーチングペンダント用電源)
19 In ENBTBX イネーブル入力
20 In DTR 端末レディー
21
22
23 Out EMGS 非常停止ステータス
24
25 SG シグナルグランド
14
第 1部 設置編
ティーチングシリアルインタフェース部インタフェース仕様一覧表
項 目 内 容
コネクタ名称 TP
使用コネクタ DSUB-25 XM3B-2542-502L(OMRON製)
通信方式 RS232C準拠調歩同期式
ボーレート 最大38.4KBPS半二重通信
最大接続距離 10m(38.4KBPS時)
インタフェース規格 RS232C
接続先 X-SEL用ティーチングボックス
⑬PC接続コネクタ…… 動作モードがAUTOの場合にホスト装置とシリアル通信(RS232C)を行うためのD-sub9ピンコネクタです。*⑫と⑬の同時使用は出来ません。
また、AT互換機パソコンを接続する場合は専用ケーブルを使用する必要があります。 ⑬PC接続コネクタ(D-sub9ピン)は⑫ティーチングボックス接続用コネクタ(D-sub25ピン)が使用されていない場合に限って特別にユーザーに開放するものです。
⑭標準 I/Oコネクタ…… 50ピンのフラットコネクタで構成されており、32入力/16出力のDIOを構成しています。
(汎用型のみ)
RS232C ホスト接続コネクタ仕様
パソコンやPLCとシリアル接続を行い、コントローラの制御を行うために使用します。
項 目 内 容
コネクタ名称 HOST
使用コネクタ D-sub9ピン(DTE)オムロン製XM2C-0942-502L
最大接続距離 10m(38.4KBPS時)
使用インタフェース規格 RS232C
接続先 AT互換パソコン等(半二重通信)
接続ケーブル 専用ケーブル
端子割付 ピンNo. I/O 信号名 内 容
1 NC
2 In RD 受信データ(RXD)
3 Out SD 送信データ(TXD)
4 In DR データセットレディ(DSR)
5 In SG シグナルグランド
6 Out ER 装置レディ(DTR)
7 Out RS リクエスト ツー センド(RTS)
8 In CS クリア ツー センド(CTS)
9 NC 未使用
標準 IOインタフェース仕様概略
項 目 内 容
コネクタ名称 I/O
使用コネクタ フラットコネクタ50ピン
給電 汎用型は⑨ IO24V電源コネクタより給電します。
小型は、コネクタピンNo.1, No.50より給電します。
入力 32点(汎用・専用を含む)
出力 16点(汎用・専用を含む)
接続先 外部PLC、センサ等
15
⑬PC接続コネクタ(D-sub9ピン)と⑫ティーチングボックス接続コネクタ(D-sub25 ピン)とは同時使用はできません。⑪モードスイッチのMANUで⑫ティーチングボックス接続コネクタ、AUTOで⑬PC接続コネクタが選択されます。
第 1部 設置編
1 - 汎用:NC 小型:+24V入力2 000 プログラムスタート3 001 汎用入力4 002 汎用入力5 003 汎用入力6 004 汎用入力7 005 汎用入力8 006 汎用入力9 007 プログラム指定(PRG No.1)10 008 プログラム指定(PRG No.2)11 009 プログラム指定(PRG No.4)12 010 プログラム指定(PRG No.8)13 011 プログラム指定(PRG No.10)14 012 プログラム指定(PRG No.20)15 013 プログラム指定(PRG No.40)16 入力 014 汎用入力17 015 汎用入力18 016 汎用入力19 017 汎用入力20 018 汎用入力21 019 汎用入力22 020 汎用入力23 021 汎用入力24 022 汎用入力25 023 汎用入力26 024 汎用入力27 025 汎用入力28 026 汎用入力29 027 汎用入力30 028 汎用入力31 029 汎用入力32 030 汎用入力33 031 汎用入力34 300 アラーム出力35 301 レディ出力36 302 非常停止出力37 303 汎用出力38 304 汎用出力39 305 汎用出力40 306 汎用出力41 307 汎用出力42 出力 308 汎用出力43 309 汎用出力44 310 汎用出力45 311 汎用出力46 312 汎用出力47 313 システムメモリバッテリ警告出力48 314 アブソリュートエンコーダバッテリ警告出力49 315 汎用出力
50 - 汎用:NC 小型:0V
16
機能は出荷時のものです。ポートNo. 000.~014300~ 308, 313, 314はIOパラメータにより機能を変更することができます。(付 録 パラメータ1. I/OパラメータNo.30~ 54,No.59, 60参照)
ケーブル色
茶-1赤-1橙-1黄-1緑-1青-1紫-1灰-1白-1黒-1茶-2赤-2橙-2黄-2緑-2青-2紫-2灰-2白-2黒-2茶-3赤-3橙-3黄-3緑-3青-3紫-3灰-3白-3黒-3茶-4赤-4橙-4黄-4緑-4青-4紫-4灰-4白-4黒-4茶-5
赤-5橙-5黄-5
緑-5青-5紫-5灰-5白-5黒-5
機 能ピンNo 区分 ポートNo.
I /Oインターフェイスリスト
第 1部 設置編
⑮拡張 I/Oコネクタ…… 拡張用の IOボードを実装します。汎用型はオプション可。小型は1ボードのみオプション可。注)標準Ⅰ/O同様コネクタピンNo.1. 50にDC24V入力が必要です。
⑯システム動作………… システムの動作モードを設定するスイッチです。 通常は総てOFFにしておきます。
⑰ブートターゲット…… システム内のプログラムアップデート時にアップデートするデバイスを選択するスイッチです。
通常は“1”にしておきます。
17
設定スイッチ(小型のみ)
指定スイッチ(小型のみ)
第 1部 設置編
第 1部 設置編
18
2. パネルウィンドウ コード表示の説明2.1 アプリ部表 示 優先度(※1 ) 内 容
1 AC電源遮断(瞬時停電、電源電圧ドロップの可能性も有り)
1 システムダウンレベルエラー
2 データフラッシュROMライト中
3 非常停止中(アップデートモード時除外)
4 セーフティゲートオープン中(アップデートモード時除外)
5 コールドスタートレベルエラー
5 コールドスタートレベルエラー
5 動作解除レベルエラー
5 動作解除レベルエラー
6 駆動源遮断解除入力待ち(アップデートモード時除外)
6 動作一時停止(再スタート待ち)(アップデートモード時除外)
7 サーボ全軸インターロック中(アップデートモード時除外)
8 メッセージレベルエラー
8 メッセージレベルエラー
9 コア部アップデートモード中
9 コア部アップデート処理中
9 コア部アップデート処理終了
9 スレーブアップデートモード中
9 スレーブアップデート処理中
9 スレーブアップデート処理終了
9 プログラム実行中(最終起動プログラム) :プログラムNo.
9 初期化シーケンスNo.表示
9 デバッグモード
9 レディステータス(自動モード)
9 レディステータス(手動モード)
10 デッドマンSW-OFF(手動モード)
No.
(※1)数字が小さいほど優先度が高くなります。
表 示 優先度(※1 ) 内 容
1 AC電源遮断(瞬時停電、電源電圧ドロップの可能性も有り)
1 コールドスタートレベルエラー
1 コールドスタートレベルエラー
1 動作解除レベルエラー
1 動作解除レベルエラー
2 メッセージレベルエラー
2 メッセージレベルエラー
2 アプリ部アップデートモード中
2 アプリ部アップデート処理中
2 アプリ部アップデート処理終了
2 ハードウェアテストモードプロセス
2 アプリ部フラッシュクリア処理中
2 アプリ部フラッシュクリア終了
2 アプリ部ヘジャンプ
2 コア部フラッシュROMチェックプロセス
2 アプリ部フラッシュROMチェックプロセス
2 SDRAMチェックプロセス
第 1部 設置編
(※1)数字が小さいほど優先度が高くなります。
19
2.2 コア部
第 5章 仕様
1. コントローラ仕様1.1 JXタイプ(小型)(250~ 350ストローク アクチュエータ用)
20
型 式 JXタイプ(小 型)
接続軸出力合計 450W
電源電圧 単相200-230V
動作電源電圧範囲 ±10%
電源周波数 50Hz/ 60Hz
絶縁抵抗 10MΩ以上(DC500Vにて電源端子と入出力端子間及び外部端子一活とケース間)
耐電圧 AC1500V 1分間(注意)
使用温度範囲 0℃~ 40℃
使用湿度範囲 30%~85%
保存温度範囲 -10℃~65℃
軸制御方式 ACフルデジタルサーボ
位置検出方式 多回転データバックアップアブソリュートエンコーダ
バッテリ アブソデータバックアップ用:当社製 AB-3 システムメモリバックアップ用:CR2032
速度設定 1mm/sec~ 2000mm/sec
加減速設定 0.01G~1G
プログラム言語 スーパー SEL 言語
プログラムステップ 6000ステップ(トータル)
ポジション数 3000ポジション(トータル)
プログラム数 64 プログラム
マルチタスク 16プログラム
記憶装置 フラッシュROM+SRAMバッテリーバックアップ
データ入力方法 ティーチングボックス又はパソコン対応ソフトによる
標準入力 32点(専用入力+汎用入力合計)
標準出力 16点(専用出力+汎用出力合計)
拡張入出力 1ボードのみ可
シリアル通信 ティーチングボックス又はパソコン接続用
その他入出力 非常停止入力、セーフティゲート入力、システムレディ出力
保護機能 モータ過電流、過負荷、モータドライバ温度チェック、オーバーロードチェッ
ク、エンコーダ断線検出、ソフトリミットオーバー、システム異常、バッテリ異常
駆動源遮断方法 半導体
回生抵抗 内蔵(1KΩ20W)外部拡張可
付属品 I/Oフラットケーブル
オプション ティーチングボックス、パソコン対応ソフト、アブソデータバックアップバッテリユニットI/Oシールドケーブル、拡張I/Oボード(1ボードのみ可)
第 1部 設置編
注意: アクチュエータに使用しているモータの耐圧は1000V、1分間となっています。
コントローラとアクチュエータを接続した装置での耐圧試験を行う場合は、1000V、1分間を超えない様に実施してください。
21
第 1部 設置編
型 式 KXタイプ(汎 用 型)
最大接続軸出力合計 1750W
電源電圧 単相200- 230V
動作電源電圧範囲 ±10%
電源周波数 50Hz/ 60Hz
絶縁抵抗 10MΩ以上(DC500Vにて電源端子と入出力端子間及び外部端子一活とケース間)
耐電圧 AC1500V 1分間(注意)
使用温度範囲 0℃~ 40℃
使用湿度範囲 30%~85%
保存温度範囲 -10℃~65℃
軸制御方式 ACフルデジタルサーボ
位置検出方式 多回転データバックアップアブソリュートエンコーダ
バッテリ アブソデータバックアップ用:当社製 AB-3 システムメモリバックアップ用:CR2032
速度設定 1mm/sec~ 2000mm/sec
加減速設定 0.01G~1G
プログラム言語 スーパー SEL言語
プログラムステップ 6000ステップ(トータル)
ポジション数 3000ポジション(トータル)
プログラム数 64 プログラム
マルチタスク 16プログラム
記憶装置 フラッシュROM+SRAMバッテリーバックアップ
データ入力方法 ティーチングボックス又はパソコン対応ソフトによる
標準入力 32点(専用入力+汎用入力合計)
標準出力 16点(専用出力+汎用出力合計)
拡張入出力 1ユニット48点(最大3ユニット増設可能)
シリアル通信 ティーチングボックス又はパソコン接続用
その他入出力 非常停止入力、セーフティゲート入力、システムレディ出力
保護機能 モータ過電流、過負荷、モータドライバ温度チェック、オーバーロードチェッ
ク、エンコーダ断線検出、ソフトリミットオーバー、システム異常、バッテリ異常
駆動源遮断方法 リレー
回生抵抗 内蔵(220Ω 80W)外部拡張可
付属品 I/Oフラットケーブル
オプション ティーチングボックス、パソコン対応ソフト、アブソデータバックアップバッテリ
ユニットI/Oシールドケーブル、拡張I/Oボード
1.2 KXタイプ(汎用型)(250~800ストローク アクチュエータ用)
注意: アクチュエータに使用しているモータの耐圧は1000V、1分間となっています。
コントローラとアクチュエータを接続した装置での耐圧試験を行う場合は、1000V、1分間を超えない様に実施してください。
入 力 電 流 7mA 1回路ON電圧 Min DC16.0V
2. 外部入出力仕様2.1 NPN仕様(1)入力部
項 目 仕 様
OFF電圧 Max DC5.0VON/OFF電圧
外部入力仕様(NPN仕様)
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
①無電圧接点(最小負荷 DC5V・1mA程度のもの)②光電・近接センサ(NPNタイプ)③シーケンサ トランジスタ出力(オープンコレクタタイプ)④シーケンサ 接点出力(最小負荷 DC5V ・1mA程度のもの)
外 部 接 続 機 器
絶 縁 方 式 フォトカプラ絶縁
入 力 電 圧 DC24V ± 10 %
[入力回路]
外部に無接点回路を接続される場合、漏洩電流により誤動作する場合がありますので、スイッチOFF時の漏洩電流が1mA以下のものを利用ください。
◎ XーSELコントローラの入力信号について
ON時間幅 OFF時間幅
入力信号のON/OFF時間幅は、初期設定で約4msec以上でシステムに認識されます。また、ON/OFF時間幅はIOパラメータNo.20の入力フィルタリング周期で設定値を変更することができます。
内部回路
P24※
+ - 560Ω
3.3KΩ
入力端子
外部電源
DC24V+10%
注意
22
汎 用 小 型
P24IO24Vコネクタ I/O インターフェイス
24VIN ピンNo.1
※
第 1部 設置編
23
(2)出力部
外部出力仕様(NPN仕様)
最 大 負 荷 電 流 100mA/1点 , 400mA/8ポート 注) TD62084(相当)使用
項 目 仕 様負 荷 電 圧 DC24V
漏 洩 電 流 Max 0.1mA/1点
①ミニチュアリレー②シーケンサ入力ユニット
外 部 接 続 機 器
絶 縁 方 式 フォトカプラ絶縁
[出力回路]
負荷を短絡もしくは、最大負荷電流を越える電流が流された場合、過電流保護回路が働き回路を遮断するようになっていますが、接続には充分ご注意願います。
サージアブソーバ
外部電源 DC24V±10%
負荷
出力端子
P24※
10Ω
D
N※
+ -
内部回路
注意
第 1部 設置編
汎 用 小 型
P24IO24Vコネクタ I/O インターフェイス
24VIN ピンNo.1
NIO24Vコネクタ I/O インターフェイス
0 V ピンNo.50
※
注)出力ポートNo.300から8ポート毎に、負荷電流合計の最大が400mAとなります。(出力ポートNo.300+n~No.300+ n+7間の負荷電流の合計最大が400mA。n=0または8の倍数。)
24
入 力 電 流 7mA 1回路ON電圧 Max DC8V
2.2 PNP仕様(1)入力部
項 目 仕 様
OFF電圧 Min DC19VON/OFF電圧
外部入力仕様(PNP仕様)
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
①無電圧接点(最小負荷 DC5V・1mA程度のもの)②光電・近接センサ(PNPタイプ)③シーケンサ トランジスタ出力(オープンコレクタタイプ)④シーケンサ 接点出力(最小負荷 DC5V ・1mA程度のもの)
外 部 接 続 機 器
絶 縁 方 式 フォトカプラ絶縁
入 力 電 圧 DC24V ± 10 %
[入力回路]
外部に無接点回路を接続される場合、漏洩電流により誤動作する場合がありますので、スイッチOFF時の漏洩電流が1mA以下のものを利用ください。
◎ XーSELコントローラの入力信号について
ON時間幅 OFF時間幅
入力信号のON/OFF時間幅は、初期設定で約4msec以上でシステムに認識されます。また、ON/OFF時間幅はIOパラメータNo.20の入力フィルタリング周期で設定値を変更することができます。
注意
汎 用 小 型
NIO24Vコネクタ I/O インターフェイス
0V ピンNo.50
※
内部回路
入力端子
+ - 560Ω
3.3KΩ
N ※
外部電源
DC24V+10%
第 1 部 設置編
25
第 1部 設置編
(2)出力部
外部出力仕様
最 大 負 荷 電 流 100mA/1点 , 400mA/8ポート 注) TD62784(相当)使用
項 目 仕 様負 荷 電 圧 DC24V
漏 洩 電 流 Max 0.1mA/1点
①ミニチュアリレー②シーケンサ入力ユニット
外 部 接 続 機 器
絶 縁 方 式 フォトカプラ絶縁
[出力回路]
負荷を短絡もしくは、最大負荷電流を越える電流が流された場合、過電流保護回路が働き回路を遮断するようになっていますが、接続には充分ご注意願います。
注意
汎 用 小 型
P24IO24Vコネクタ I/O インターフェイス
24VIN ピンNo.1
NIO24Vコネクタ I/O インターフェイス
0 V ピンNo.50
※
注)出力ポートNo.300から8ポート毎に、負荷電流合計の最大が400mAとなります。(出力ポートNo.300+n~No.300+ n+7間の負荷電流の合計最大が400mA。n=0または8の倍数。)
内
部
回
路
入力端子
サージアブソーバ
P24
N
+ -
10Ω
外部電源
DC24V+10%
26
3. コントローラの電源容量と発熱量
コントローラの電源容量と発熱量は、ロボットのストロークにより、以下の様になります。
ロボット ストローク長 電源容量 発熱量
700/800 3625VA 133W
500/600 1963VA 99W
250/350 1118VA 81W
第 1部 設置編
27
第1部 設置編
4. 外形寸法図
4.1 JXタイプ(小型)
5
186
180
195
3-φ5
POWER
RB
M4 M3 M2 M1PG1
TP
PG2 PG4
I/02 I/01
PG3
CODE
35.9 35.9112.5 112.5 125.3
(296.9)
28
第1部 設置編
454.5
4.2 KXタイプ(汎用型)
RB
POWER
FUSE
M4 M3 M2 M1PG1
PG2
PG3
PG4
I/O1 I/O2 I/O3 I/O4
CODE
HOST
TP
MODE
77.2 150 150
3-φ5
77.2
186
5
195
180
125.3
29
第1部 設置編
第6章 システムセットアップ
接続例を示します。
1. コントローラとロボットの接続方法(KXタイプ)
お客様用意
ツール 制御装置など お客様用意
PGケーブル
エアー配管へ
ワンタッチ継手
BK電源ケーブル
(ユーザ配線ケーブル) Uケーブル
出力電圧:DC24V±10% 容量20から30W
パソコン対応ソフト (オプション)
ティーチングボックス (オプション)
ブレーキ用 DC24V電源 お客様用意
標準ケーブル長さ:5m
Mケーブル
24V
EMG
ENB
RDY
0VD種接地工事 (保安用接地)
AC電源
30
第1部 設置編
(1) コントローラにアクチュエータからのモータケーブル・エンコーダケーブルを接続します。
(2) ティーチング用コネクタにティ-チングボックスケーブルを接続します。接続後は、モードスイッチをMANU(上側)にしてください。(AUTO側状態の場合、電源投入時に、ティ-チングボックスおよびRS-232通信が作動しません。)
(3) コントローラに電源ケーブルを接続します。
(4) パネルウィンドのコード表示が「 」となり、準備が完了します。コード表示が「 」の時は、EMERGENCY STOP(非常停止)が入力されていますので、解除してください。
以上の操作で準備が完了しました。
¡システムⅠOコネクタのRDY端子(1番、2番)はレディ状態で短絡するリレー接点端子です。
¡システムⅠOコネクタのENB端子(3番、4番)はイネーブル端子です。短絡状態で運転が可能です。開放状態で駆動源が遮断されます。
¡システムⅠOコネクタのEMG端子(5番、6番)は非常停止スイッチ接続用端子です。開放状態で非常停止がかかります。出荷時には、3番と4番、5番と6番は短絡されています。
31
第1部 設置編
ピンNo 区分 ポートNo. 機 能1 - 汎用:NC 小型:+24V入力2 000 プログラムスタート3 001 汎用入力4 002 汎用入力5 003 汎用入力6 004 汎用入力7 005 汎用入力8 006 汎用入力9 007 プログラム指定(PRG No.1)10 008 プログラム指定(PRG No.2)11 009 プログラム指定(PRG No.4)12 010 プログラム指定(PRG No.8)13 011 プログラム指定(PRG No.10)14 012 プログラム指定(PRG No.20)15 013 プログラム指定(PRG No.40)16 入力 014 汎用入力17 015 汎用入力18 016 汎用入力19 017 汎用入力20 018 汎用入力21 019 汎用入力22 020 汎用入力23 021 汎用入力24 022 汎用入力25 023 汎用入力26 024 汎用入力27 025 汎用入力28 026 汎用入力29 027 汎用入力30 028 汎用入力31 029 汎用入力32 030 汎用入力33 031 汎用入力34 300 アラーム出力35 301 レディ出力36 302 非常停止出力37 303 汎用出力38 304 汎用出力39 305 汎用出力40 306 汎用出力41 307 汎用出力42 出力 308 汎用出力43 309 汎用出力44 310 汎用出力45 311 汎用出力46 312 汎用出力47 313 システムメモリバッテリ警告出力48 314 アブソリュートエンコーダバッテリ警告出力49 315 汎用出力
50 - 汎用:NC 小型:0V
2. Ⅰ/O接続図(1)NPN仕様
汎用型ではピンNo.1とNo.50には接続しません。小型ではピンNo.1に+24V, No.50に 0V接続します。
(注)
デジタルスイッチ
0V +24V (注)
32
第1部 設置編
ピンNo 区分 ポートNo. 機 能1 - 汎用:NC 小型:+24V入力2 000 プログラムスタート3 001 汎用入力4 002 汎用入力5 003 汎用入力6 004 汎用入力7 005 汎用入力8 006 汎用入力9 007 プログラム指定(PRG No.1)10 008 プログラム指定(PRG No.2)11 009 プログラム指定(PRG No.4)12 010 プログラム指定(PRG No.8)13 011 プログラム指定(PRG No.10)14 012 プログラム指定(PRG No.20)15 013 プログラム指定(PRG No.40)16 入力 014 汎用入力17 015 汎用入力18 016 汎用入力19 017 汎用入力20 018 汎用入力21 019 汎用入力22 020 汎用入力23 021 汎用入力24 022 汎用入力25 023 汎用入力26 024 汎用入力27 025 汎用入力28 026 汎用入力29 027 汎用入力30 028 汎用入力31 029 汎用入力32 030 汎用入力33 031 汎用入力34 300 アラーム出力35 301 レディ出力36 302 非常停止出力37 303 汎用出力38 304 汎用出力39 305 汎用出力40 306 汎用出力41 307 汎用出力42 出力 308 汎用出力43 309 汎用出力44 310 汎用出力45 311 汎用出力46 312 汎用出力47 313 システムメモリバッテリ警告出力48 314 アブソリュートエンコーダバッテリ警告出力49 315 汎用出力
50 - 汎用:NC 小型:0V
汎用型ではピンNo.1とNo.50には接続しません。小型ではピンNo.1に+24V, No.50に 0V接続します。
(2)PNP仕様
デジタルスイッチ
+24V 0V
33
第1部 設置編
3. Ⅰ/Oフラットケーブル
1
ソケット(ストレインリリーフ付):XG4M-5030-T(オムロン) フラットケ-ブル(50芯)
番号 色 1
赤-1 橙-1 黄-1
茶-1
青-1 紫-1 灰-1 白-1
緑-1
黒-1
番号 色 番号 色 番号 色
3
5
7
9
2
4
6
8
10
1112
2122
4142
番号 色 3132
13
15
17
19
14
16
18
20
23
25
27
29
24
26
28
30
33
35
37
39
34
36
38
40
43
45
47
49
44
46
48
50
赤-2 橙-2 黄-2
茶-2
青-2 紫-2 灰-2 白-2
緑-2
黒-2
赤-3 橙-3 黄-3
茶-3
青-3 紫-3 灰-3 白-3
緑-3
黒-3
赤-4 橙-4 黄-4
茶-4
青-4 紫-4 灰-4 白-4
緑-4
黒-4
赤-5 橙-5 黄-5
茶-5
青-5 紫-5 灰-5 白-5
緑-5
黒-5
49
2
50
フラットケ-ブル:KFX-50(S)(カラ-)(金子コ-ド)
切り放し
34
第1部 設置編
第7章 メンテナンス
・ システムが常に正常な動作を保つためには、日常の保守、点検が必要です。保守、点検の前には必ず、 電源をOFFしてから行ってください。
・ 点検時期は6カ月~1年に1回を標準としますが、周囲の環境に応じて、点検時期を早めてください。
1. 点検箇所・ コントローラへの供給電圧が仕様範囲内か確認してください。・ コントローラの通風孔を点検し、ゴミ、ホコリ等が付着していれば取り除いてください。・ コントローラケーブル(コントローラ → アクチュエータ)を点検し、ネジ等にゆるみ、断線がないか確認してください。
・ コントローラの取付けネジ等にゆるみがないか確認してください。・ 各ケーブル(軸間ケーブル、汎用入出力ケーブル、システムIOケーブル、電源ケーブル)を点検し、ゆるみ、断線、ガタ等がないか確認してください。
2. 消耗予備部品万一故障した時、早期に故障箇所を発見したとしても、修復用部品がなければ修復不可能です。消耗部品は、予備品としてお客様にてお持ちくださることをおすすめします。
消耗品・ ケーブル類 ・ システムメモリバックアップバッテリCR2032(注1) … 交換期間約1年※・ アブソデータバックアップバッテリ当社製AB-3 … 交換期間約3年※(アブソデータバックアップバッテリはロボット本体に取付けられています。)
・ ヒューズ※交換期間は、使用状況により異なります。
(注1)CR2032は規格品ですので、どのメーカーも使用可能です。
メモリバックアップに関してX-SEL コントローラでは、プログラム・ポジション・座標系データ・パラメータの各データはフラッシュメモリに保存されています、(フラッシュ書き込みを行った場合)。システムメモリバックアップバッテリに保存されているデータはポジション・座標系データ・SEL グローバルデータ・エラーリストです。(第3部第1章‘データ保存方法’参照)
バッテリーの電圧が低下しますとパネルウィンドにエラーコードが表示されます。
アブソデータバックアップバッテリは軸ドライバステータスLEDも点灯します。
バッテリ電圧低下時のエラーコード
システムメモリバックアップバッテリ A01またはA02
アブソデータバックアップバッテリ A03,A23またはD72
35
第1部 設置編
3. Kタイプ(汎用型)システム保持用バッテリ(CR2032)交換手順
システムメモリバックアップについてX-SELコントローラでは「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」=2(装着)を設定している場合、下記SRAMデータ
¡ポジションデータ¡座標系データ¡ SELグローバルデータ(フラグ、整数・実数変数、ストリング変数)¡エラーリスト
は、パネルボード上のシステムメモリバックアップバッテリーによりバックアップされています。従って、「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」=2(装着)設定時にシステムメモリバックアップバッテリの取り外しを行うと、上記SRAMデータは破壊されます。よって、システムメモリバックアップバッテリの交換は必ず下記手順に従ってください。
①コントローラ電源をONします。
②「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」の現状値を記録します。(メモしてください。)(システムメモリバックアップバッテリ交換終了後、パラメータを元の状態に戻す際、使用。)
③パソコン対応ソフトをお持ちの場合は、パソコン対応ソフトによりポジションデータをファイルへ保存してください。SRAMデータのフラッシュROMへの保存に失敗した場合に備えて念の為、バックアップとします。
④「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」を“1”に変更し、コントローラへ転送後、フラッシュROM書込みを行います。(ポイントデータがフラッシュROMに保存されます。)
※ この時、確実にフラッシュROM書込みが終了したことを確認してください。
⑤ソフトウェアリセット(再起動)を行い、コントローラを再起動してください。(このタイミングでSELグローバルデータ、エラーリストがフラッシュROM特殊エリアに保存されます。)
⑥コントローラ再起動完了したら電源をOFFしてください。
※ この時、コントローラ再起動開始から、パネルウィンドウの初期化シーケンスNo. 表示が終了するまで([8888]→[InXX]表示中の間。XXは数字)は確実に電源ON状態を保持してください。
⑦システムメモリバックアップバッテリの交換を行います。パネルボード上のバッテリは小さめのマイナスドライバ2本等を使用して取り外す事が可能ですが、脱着の際は以下の事項に十分注意しながら行ってください。(①~⑥の手順を確実に行っていないとSRAMデータは破壊されます。)
¡ 基板面のパターンを傷つけない。¡ ショートさせない。¡ バッテリの極性を間違えない。
36
第1部 設置編
1)コントローラの7セグLEDのパネルを外します。上側にずらし、手前に引くと外れます。
2)左図の様に、ドライバー2本を使用して、ホルダーからバッテリを外し、新しいバッテリーをホルダーに取り付けます。
3)パネルを元の様に取り付けます。
⑧システムメモリバックアップバッテリの交換が終了し、バッテリが確実に取付られている事を確認したら、コントローラの電源をONしてください。
⑨「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」を手順②で記録した値に戻し、コントローラへ転送後、フラッシュROM書込みを行います。
※ この時、確実にフラッシュROM書込みが終了したことを確認してください。
⑩ソフトウェアリセット(コントローラ再起動)を行ってください。
⑪コントローラが再起動したら、SRAMデータが復元された事を確認してください。
バッテリ交換方法
37
第1部 設置編
4. Jタイプ(小型)システム保持用バッテリ(CR2032)交換手順
[アブソリュート仕様について]小型コントローラ アブソリュート仕様の場合には、システムメモリバックアップバッテリ交換作業終了後にアブソリュートリセットを行う必要があります。(交換作業中に、コントローラ本体から全てのケーブル・アブソバッテリを取外す為、アブソデータが破壊されます。)
[メモリバックアップについて]X-SELコントローラでは「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」=2(装着)を設定している場合、下記SRAMデータ
¡ポジションデータ¡座標系データ¡SELグローバルデータ(フラグ、整数・実数変数、ストリング変数)¡エラーリスト
は、メインCPUボード上のシステムメモリバックアップバッテリによりバックアップされています。従って、「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」=2(装着)設定時にシステムメモリバックアップバッテリの取り外しを行うと、上記SRAMデータは破壊されます。よって、システムメモリバックアップバッテリの交換は必ず下記手順に従ってください。
[システムメモリバックアップバッテリ交換手順]
①コントローラ電源をONします。
②「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」の現状値を記録します。(メモしてください。)(システムメモリバックアップバッテリ交換終了後、パラメータを元の状態に戻す際、使用。)
③パソコン対応ソフトをお持ちの場合は、パソコン対応ソフトによりポジションデータをファイルへ保存してください。SRAMデータのフラッシュROMへの保存に失敗した場合に備えて念の為、バックアップとします。
④「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」を“1”に変更し、コントローラへ転送後、フラッシュROM書込みを行います。(ポイントデータがフラッシュROMに保存されます。)
※この時、確実にフラッシュROM書込みが終了したことを確認してください。
⑤ソフトウェアリセットを行い、コントローラを再起動してください。(このタイミングでSELグローバルデータ、エラーリストがフラッシュROM特殊エリアに保存されます。)
⑥コントローラ再起動完了したら電源をOFFしてください。
※この時、コントローラ再起動開始から、パネルウィンドウの初期化シーケンスNo.表示が終了するまで([8888]→[InXX]表示中の間。XXは数字)は確実に電源ON状態を保持してください。
⑦システムメモリバックアップバッテリの交換を行います。脱着の際は以下の事項に十分注意しながら行ってください。(①~⑥の手順を確実に行っていないとSRAMデータは破壊されます。)
¡基板面のパターンを傷つけない。¡ショートさせない。¡バッテリーの極性を間違えない。
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第1部 設置編
「バッテリ交換方法」1)コントローラに接続されている全てのケーブルを取外します。
2)正面パネルを取付けている、矢印位置のビスを外します。(1・2軸コントローラは4箇所、3・4軸コントローラは6箇所)
3)正面パネルを取外します。
4)セグメントボードを取付けているビスを外します。
セグメントボード
メインボード
39
第1部 設置編
バッテリー
5) 左図の様に、小型マイナスドライバを使用してセグメントボードを取外します。
6)メインCPUボードを取付けているビスを外します。
7) 左図の様に、小型マイナスドライバを使用してメインCPUボードを取外します。(メインCPUボードは筐体のガイドにはさまった状態で挿入されています。)
8)左図矢印位置のバッテリーを交換します。
40
第1部 設置編
左図の様に、小型マイナスドライバを使用して、ホルダからバッテリを外し、新しいバッテリをホルダに取付けます。
⑧システムメモリバックアップバッテリの交換が終了し、バッテリが確実に取付けられている事を確認してください。(バッテリの極性に注意してください。)
⑨今までの逆の手順で、メインCPUボード・セグメントボード・正面パネルを取付けてください。
⑩コントローラとアクチュエータ間をケーブル接続します。電源ケーブルを接続し、コントローラの電源をONしてください。
⑪「その他パラメータNo.20 システムメモリバックアップバッテリ装着機能種別」を手順②で記録した値に戻し、コントローラへ転送後、フラッシュROM書込みを行います。
※この時、確実にフラッシュROM書込みが終了したことを確認してください。
⑫ソフトウェアリセットを行い、コントローラを再起動してください。
⑬コントローラが再起動したら、SRAMデータが復元された事を確認してください。
41
第2部 運用編
第 2部 運用編
第1章 運転
プログラムの起動方法
X-SELコントローラでは、記憶してあるプログラムを起動(運転)する方法として4つの方法があります。その内の2つは主としてプログラムデバック/試運転の時に利用され、残りの2つは現場での一般的な応用例に使用されています。前者の2つは、「ティーチングボックスからの起動」と「パソコン対応ソフトからの起動」です。これらは簡易的な運転チェックの為の手段となります。「ティーチングボックスからの起動」はオプションのティーチングボックス取扱説明書、「パソコン対応ソフトによる方法」もパソコン対応ソフト付属されるマニュアルの説明をお読みください。後者には「パラメータ設定による自動起動」と「外部信号選択による起動」の2つがあります。ここでは後者の2つの方法のみ説明します。
外部信号選択による起動
ティーチングボックス
パソコン対応ソフト
パラメータ設定による自動起動
起動起動
起動
X-SELコントローラ
42
第2部 運用編
1. パラメータ設定によるオートスタートプログラム起動I/OパラメータNo.33(入力機能選択003)=1(通常出荷状態の場合)
その他パラメータNo.1のオートスタートプログラムNo.に、オートスタートさせたいプログラム番号を設定します。コントローラをAUTOモードにします。
電源再投入によりコントローラはリセットされます。
上記によるコントローラのリセット後から、設定したプログラムNo.がオートスタートします。*
【オートスタートプログラム起動での注意】コントローラのリセット直後より自動運転が始まりますので、特にサーボアクチュエータが突然動き出すと使用者を驚かせる場合があります。安全のため、プログラムの先頭で確認信号を得てからプログ ラムを進ませる等のインターロックを必ず取ってください。同時に複数のプログラムを起動させる場合は、メインとなる自動プログラムの先頭にその他のプログラム起動命令を、「EXPG」命令を複数用いて書いて置きます。これら各々に安全の配慮を行ってください。
*I/OパラメータNo.33=2に設定した場合 入力ポートNo.3のONエッジで、選択したプログラムNo.がオートスタートします。 OFFエッジでプログラムを打切ります。
パラメータの設定はティ-チングボックスまたはパソコン対応ソフトで行います。
オートスタートプログラムNo.の設定
コントローラのリセット
プログラムのオートスタート
注意
43
第2部 運用編
2. 外部信号選択による起動
(1)フローチャート
READY信号がONすると、コントローラ前面パネルのRDYランプ(緑)が点灯します。
外部機器よりプログラムNo.をBCDコードとして入力します。
外部機器よりスタート信号を入力します。
プログラム運転が実行されるとコントローラ前面パネルのCODE表示部に起動したプログラムNo.を表示します。
外部機器より非常停止信号を入力するか、またはコントローラに異常が発生した場合は、コントローラはサーボOFFします。
( RDYランプは消灯します。)
N
コントローラ
電源ON
サーボOFF
ALARM信号ON
外部機器
電源ON
ALARM処理
非常停止入力
外部起動入力
プログラムNo.入力
レディ出力
プログラムNo.確認?
スタート信号確認?
各種 I/O処理
スタート信号ON
非常停止信号ON
ALARM信号確認?
アラーム出力
N
N
N
N
N
N
Y
Y
Y
Y
Y
Y
Y
READY信号確認?READY信号ON
非常停止スイッチON?
非常停止信号確認?
プログラム運転
プログラムNo.指定
コントローラ異常?
外部よりプログラムNo.を選択し次にスタート信号を入力します
44
第2部 運用編
(2)タイミングチャート
プログラム1 プログラム2
T1
T1
T3
T3
T2
T2T1
T1
T1 T2
T3
T2
①プログラム起動
②オートスタートでのプログラム起動 ※Ⅰ/OパラメータNo.33=2に設定した場合
③ソフトリセット信号 ※Ⅰ/OパラメータNo.31=1に設定した場合
④サーボオン信号 ※Ⅰ/OパラメータNo.32=1に設定した場合
⑤非常停止、イネーブル後の復旧を動作継続にした場合 ※その他パラメータNo.10=2にした場合 Ⅰ/OパラメータNo.35=1にします(動作一時停止解除信号) Ⅰ/OパラメータNo.44=1にします(駆動源遮断解除入力)
レディ出力
レディ出力
入力機能003 入力
プログラム 自動起動
レディ出力
入力機能001 入力
プログラム 起動中
レディ出力
入力機能002 入力
サーボオン
プログラム 起動中
非常停止
駆動源遮断 解除
一時停止 解除
プログラム NO入力
外部起動 入力
T1: レディ出力ONから外部起動信号が 入力できるまでの時間 T1=Min. 10msec T2:プログラムNo.入力から外部起動信号 が入力できるまでの時間 T2=Min. 50msec T3:外部起動信号の入力時間 T3=Min. 100msec
T1: 非常停止入力解除から駆動源遮断 解除入力できるまでの時間 T1=Min. 2sec T2: 駆動源遮断解除入力時間 T1=Min. 10msec T3: 一時停止解除入力時間 T1=Min. 10msec
T1: レディ出力ONから入力機能001が 入力できるまでの時間 T1=Min. 10msec T2: ソフトリセット信号が機能するまで の時間 T2=Min. 1sec T3: ソフトリセット信号解除からレディ 信号が出力するまでの時間
T1: レディ出力ONから入力機能002が 入力できるまでの時間 T1=Min. 10msec T2: サーボオフからサーボオンまでの インターバル T2=Min. 1.5sec
T1: レディ出力ONから入力機能003が 入力できるまでの時間 T1=Min. 10msec ※プログラム自動起動: その他パラメータNo.1のオートスタート プログラムNo.にオートスタートさせたい プログラムを設定します。
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第2部 運用編
3. 駆動源復旧要求と動作一時停止解除要求について
(1)駆動源復旧要求①駆動源復旧要求方法
以下のいずれかの方法により、駆動源復旧要求を行うことができます。・I/OパラメータNo.44を1(入力選択機能014=駆動源遮断解除入力)に設定のうえ、入力ポートNo.14にONエッジ入力
・ パソコンソフト、メニューより、コントローラ(C)→駆動源復旧要求(P)を実行・ ティーチングボックス、モード選択画面より、Ctl(コントローラ操作)→RPwr(駆動源復旧要求)を選択し、実行
②駆動源復旧要求が必要なケース下記ケースに限り駆動源復旧要求が必要となります。・I/OパラメータNo.44を1に設定時、駆動源遮断要因発生→遮断要因解除後の復旧
(2) 動作一時停止解除要求①動作一時停止解除要求方法
以下のいずれかの方法により、動作一時停止解除要求を行うことができます。・IOパラメータNo.35を1(入力選択機能005=動作一時停止解除信号)に設定のうえ、入力ポートNo.5にONエッジ入力
・ パソコンソフト、メニューより、コントローラ(C)→動作一時停止解除要求(L)を実行・ ティーチングボックス、モード選択画面より、Ctl(コントローラ操作)→RAct(動作一時停止解除要求)を選択し、実行
②動作一時停止解除要求が必要なケース下記、いずれかのケースに限り一時停止解除要求が必要となります。・その他パラメータNo.9を2(デッドマンSW復旧種別=動作継続復旧(自動運転中のみ))に設定時、自動運転中でのデッドマンSWよる停止→停止解除後の復旧(動作一時停止解除)
・その他パラメータNo.10を2(非常停止復旧種別=動作継続復旧(自動運転中時のみ))に設定時、自動運転中での非常停止→非常停止解除後の復旧(動作一時停止解除)
・その他パラメータNo.11を2(セーフティゲートOPEN時復旧種別=動作継続復旧(自動運転中時のみ))に設定時、自動運転中でのセーフティゲートOPEN→セーフティゲートCLOSE後の復旧(動作一時停止解除)
・I/OパラメータNo.36を1(入力選択機能006=動作一時停止信号)に設定時、自動運転中での入力ポートNo.6 OFFレベル入力(動作一時停止)→入力ポートNo.6 ONレベル入力後の復旧(動作一時停止解除)
※ (1)②及び、(2)②のケースが重なっている場合では、まず、駆動源復旧要求を行った後、次いで、動作一時停止解除要求を行う必要があります。
46
第 3部 コントローラのデータ構成編
第 3部 コントローラのデータ構成編
コントローラは、パラメータおよびSEL言語を駆使するためのポジションデータ・アプリケーションプログラムの各データにより構成されています。
ポジションデータ・アプリケーションプログラムはお客様において作成していただく必要があります。また、パラメータはお客様のシステムに合わせて変更が可能です。パラメータ内容につきましては、付録 パラメータ一覧表を参照ください。
X-SEL コントローラのデータ構成
ドライバ 1
パラメータ パラメータ パラメータ パラメータ
パラメータ
通信
ポジション データ 座標系 データ
上位コントローラ
SEL言語
アプリケー ション プログラム
ドライバ 2
ドライバ 3
ドライバ 4
47
第 3部 コントローラのデータ構成編
第1章 データ保存方法
IX用コントローラではフラッシュメモリを採用したため、保存するデータによりバッテリバックアップによる保存領域とフラッシュメモリによる保存領域があります。また、パソコンソフトまたはティーチングボックスからデータ転送を行っても下図のようにメモリに書き込まれただけであり、電源OFFまたはコントローラリセットによりそのデータは消去されてしまいます。確実に保存するためにも、保存しておきたいデータはフラッシュ書込みを行うようにしてください。
1. 出荷時の設定 システムメモリバックアップバッテリ使用の場合(その他パラメータNo.20=2(バックアップバッテリ装着))
パソコン、ティーチング ボックスでの編集データ
電源ONの間データを保持 リセットによりデータ消去
電源OFFしてもデータを保持
プログラム パラメータ (内容1) シンボル
メモリ フラッシュ メモリ 転 送
フラッシュ書込
リセット読込
スレーブカード パラメータ (内容2)
メモリ EEPROM 転 送
転 送
リセット読込
ポジション 座標系データ
バッテリ バックアップ メモリ
フラッシュ メモリ
転 送 フラッシュ書込
SELグローバル データ(内容3) エラーリスト
バッテリ バックアップ メモリ
転 送
※エンコーダ パラメータ メモリ ※エンコーダ
EEPROM 転 送
転 送
リセット読込
※エンコーダパラメータは、コントローラ内ではなく、アクチュエータのエンコーダ自身のEEPROMに記憶されており、電源投入時またはソフトウェアリセット時にコントローラ内に読込まれます。
48
第 3部 コントローラのデータ構成編
2. システムメモリバックアップバッテリを使用しない場合その他パラメータNo.20= 0(バックアップバッテリ非装着)
プログラム・パラメータ・シンボル・ポジションは再起動時にはフラッシュメモリから読込ますのでフラッシュへの書込みをしないとメモリのデータは編集前の元データとなってしまいます。コントローラは常にメモリ(点線枠内)のデータに従い動作します。(パラメータは除く)注意:SELグローバルデータはバックアップバッテリ非装着では保持できません。
パソコン、ティーチング ボックスでの編集データ
電源ONの間データを保持 リセットによりデータ消去
電源OFFしてもデータを保持
プログラム パラメータ (内容1) シンボル ポジション 座標系データ
メモリ フラッシュ メモリ 転 送
フラッシュ書込
リセット読込
スレーブカード パラメータ (内容2)
メモリ EEPROM
メモリ
転 送
転 送
転 送
リセット読込
※エンコーダ パラメータ
メモリ ※エンコーダ EEPROM
転 送
転 送
リセット読込
SELグローバル データ(内容3) エラーリスト
プログラム・パラメータ・シンボルは再起動時にはフラッシュメモリから読込ますのでフラッシュへの書込みをしないとメモリのデータは編集前の元データとなってしまいます。コントローラは常にメモリ(点線枠内)のデータに従い動作します。(パラメータは除く)
内容1:下記内容2とエンコーダパラメータ以外のパラメータ内容2:ドライバカード・IOスロットカード(・電源系カード)パラメータ内容3:フラグ、変数、ストリング
49
第 3部 コントローラのデータ構成編
3. 注意事項
パラメータをファイルに保存する際の注意事項エンコーダパラメータは、アクチュエータのエンコーダ自身のEEPROMに記憶されています。(他のパラメータ種別とは異なり、コントローラ内のEEPROMではありません。)電源投入時またはソフトウェアリセット時に、エンコーダパラメータは、EEPROMからコントローラに読込まれます。この為、アクチュエータ(エンコーダ)非接続状態で電源投入(またはソフトウェアリセット)されたコントローラのパラメータをファイルに保存した場合、このファイルに保存されるエンコーダパラメータは無効な値となります。
パラメータファイルをコントローラに転送する際の注意事項パラメータファイルをコントローラに転送する際、エンコーダパラメータはエンコーダのEEPROMに転送されます。(製造情報・機能情報は除く)この為、アクチュエータ非接続状態で起動したコントローラから読み出したパラメータファイルをコントローラに転送する場合、エンコーダのEEPROMには無効な値のエンコーダパラメータが書き込まれてしまうことになります。(アクチュエータが接続されているコントローラへの転送を行った場合)パラメータをファイルに保存する際には、アクチュエータを接続した状態で行ってください。
データ転送及びフラッシュ書込み時の注意事項 データ転送中及びフラッシュ書込み中は絶対に主電源をOFFしないでください。 データが失われコントローラが動作できなくなる場合があります。
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第 3部 コントローラのデータ構成編
1. SEL言語で取扱う数値と記号 1.1 取扱い数値と記号一覧表
プログラム上で必要な各種機能数値と記号を使って表わします。
・変数99および199は、本システムが演算用に使用する特別な変数です。この2つの変数の汎用的な使用は避けてください。
・表内の数値はあくまで、ソフト的に扱える数値範囲です。入出力ポート、軸数関連、SIO関連等、物理的デバイスが必要な項目は、発売している基板等の可能な組合せやシリーズによって決定されます。
機 能 グローバル領域 ローカル領域 備 考
入力ポート 000~ 299(300) 機種により異なります
出力ポート 300~ 599(300) 機種により異なります
フラグ 600~ 899(300) 900~ 999(100)
変数(整数)200~ 299(100) 1~ 99(99) 99は IN,INB,OUT,OUTB等
1200~ 1299(100) 1001~ 1099(99) で使用
変数(実数)300~ 399(100) 100~ 199(100) 199はPPUT, PGET, PARG
1300~ 1399(100) 1100~ 1199(100) 等で使用
ストリング゙ 300~ 999(700) 1~ 299(299)
タグNo. 1~ 99(99)
サブルーチンNo. 1~ 99(99)
ワーク座標系 0~31(32)
ツール座標系 0~127(128)
簡易干渉チェックゾーンNo. 1~ 10(10)
パレットNo. 1~ 10(10)
軸No. 1~ 4(4) 機種により異なります
軸パターン 0~1111
ポジションNo. 1~ 3000(3000)
プログラムNo. 1~ 64(64)
ステップNo. 1~ 6000(6000)
タスクレベル NORMAL/HIGH(2)
SIOチャンネルNo. 1~ 1(1)(TP・PCと兼用)
WAITタイマー 1
1ショットパルスタイマー 16(同時動作可能数)
ラダータイマー ローカルフラグ(100)
仮想入力ポート(SELシステム→
SELユーザープログラム)7000~ 7299(300)
仮想出力ポート(SELユーザー
プログラム→SELシステム)7300~ 7599(300)
シンボル定義数 1000
コマンド内シンボル使用回数 5000(リテラルと合わせて)
どのプログラムからも 各プログラムで個別に
共通に使用できます 参照します
プログラム起動時に
クリアされます
第2章 X-SEL言語のデータ(IX用)
注意
51
第 3部 コントローラのデータ構成編
●グローバル領域の変数・フラグはコントローラの電源をOFFしてもデータは保持しています。 (その他パラメータNo.20=2の場合。「第3部 第1章 データ保存方法」参照)
●ローカル領域の変数・フラグはプログラム起動時にクリアされます。
●SEL言語で取り扱える数値の範囲について整数および実数が取り扱えます。しかし、これらには以下の制約事項がありますので充分に注意して ください。
①数値データについて X-SELコントローラで扱える数値は、符号・小数点を含めて最大8桁です。 整数:-9,999,999~ 99,999,999 実数:数値の大小に関係無く、符号・小数点を含めて最大8桁です。 例)999999.9、0.123456、-0.12345、また浮動小数点で演算されますと有効数字は7桁までしか保証されません。また浮動小数点特有の誤差が含まれることがあることをご承知置きください。
②ポジションデータについてポジションデータの入力範囲は整数部4桁 小数点部3桁迄です。 ー9999.999~ 9999.999(最大値はアクチュエータの機種により異なります。)ポジションデータを数値データとして内部演算した場合(乗除算を繰り返しますと)、最後の桁の精度が問題になってくることがあります。
ご使用に当たってこれらの点を充分に配慮してください。特に実数を用いた比較演算でCPEQ命令を用いますと一致を見ることはほとんどありません。この場合は大小関係を併用して見るコマンドCPLE/CPGEを用いる必要があります。
1.2 入出力ポート(1)入力ポート
リミットスイッチ、センサースイッチ等の入力ポートとして使用します。
(2)出力ポート各種出力ポートとして使用します。
入力番号割付け
000~031(標準)
出力番号割付け
300~315(標準)
52
第 3部 コントローラのデータ構成編
7000 常時OFF
7001 常時ON
7002 システムメモリバックアップ電池電圧低下警告
7003 システムメモリバックアップ電池電圧異常
7004 (システム予約=使用厳禁)
7005 (システム予約=使用厳禁)
7006 最重レベルシステムエラー=メッセージレベルエラー発生中
7007 最重レベルシステムエラー=動作解除レベルエラー発生中
7008 最重レベルシステムエラー=コールドスタートレベルエラー発生中
7009 (システム予約=使用厳禁)
7010 駆動源遮断要因発生中(遮断解除入力待ち状態含む)
7011 全動作解除要因発生中ラッチ信号(1ショット解除要因認識の為ラッチ信号。ラッチ解除は、7300-ON)
7012 全動作一時停止要因発生中(再スタートSW待ち状態含む)(自動運転認識中のみ有効)
7013 全サーボ軸インターロック要因発生中(全動作一時停止要因+インターロック入力ポート要因)
7014 (システム予約=使用厳禁)
7015 第 1軸アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告
7016 第1軸アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(パワーONリセット・ソフトウェアリセット(再起動)
までラッチ)
7017 第 2軸アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告
7018 第2軸アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(パワーONリセット・ソフトウェアリセット(再起動)
までラッチ)
7019 第 3軸アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告
7020 第3軸アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(パワーONリセット・ソフトウェアリセット(再起動)
までラッチ)
7021 第 4軸アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告
7022 第4軸アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(パワーONリセット・ソフトウェアリセット(再起動)
までラッチ)
7023~ 7030 (将来拡張用=使用厳禁)
7031 SIO CH1(標準SIO)READ状態(受信可能状態)(※PC・TP接続用時OFF)
7032 SIO CH2(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7033 SIO CH3(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7034 SIO CH4(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7035 SIO CH5(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7036 SIO CH6(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7037 SIO CH7(拡張SIO)READ状態(受信可能状態)
7038~ 7070 (システム予約=使用厳禁)
7071 AUTOモード中(メインアプリ部Ver.0.34以後)
7072 自動運転中(メインアプリ部Ver.0.34以後)
7073~ 7100 (システム予約=使用厳禁)
ポードNo. 機 能
1.3 仮想入出力ポート(1)仮想入力ポート
53
第 3部 コントローラのデータ構成編
ポードNo. 機 能
7300 全動作解除要因発生中ラッチ信号(7011)ラッチ解除出力。(動作解除要因無し時のみラッチ解除される。)(ラッ
チ解除トライ後、7300はOFFされる)
7301~ 7380 (将来拡張用=使用厳禁)
7381~ 7399 (システム予約=使用厳禁)
7400~ 7599 (将来拡張用=使用厳禁)
(2)仮想出力ポート
7101 プログラムNo.01実行中(一時停止中含む)
~ ~
7164 プログラムNo.64実行中(一時停止中含む)
7165~ 7299 (将来拡張用=使用厳禁)
ポードNo. 機 能
仮想入力ポート続き
54
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.4 フラグフラグは旗(Flag:フラッグ)の意味ですが、中身は“メモリー”で、データのセット・リセットを行います。シーケンサでいう“補助リレー”にあたります。フラグは、すべてのプログラムで使用できる汎用フラグ(グローバルフラグ)600~899番と、個々のプログラムでのみ使用できる専用フラグ(ローカルフラグ)900~ 999番の2種類があります。汎用フラグ(グローバルフラグ)は、電源をOFFしても保存(バッテリーバックアップ)されます。専用フラグ(ローカルフラグ)は、電源OFFでクリアされます。
フラグ番号 600~899 全プログラムで使用可 “汎用フラグ(グローバルフラグ)”
フラグ番号 900~999 各プログラムで個別に使用可 “専用フラグ(ローカルフラグ)”
BTON 600
BTON 900
プログラム 1
WTON 600
BTON 900
プログラム n
フラグ600 ON待ち フラグ600をONする
(この様に汎用フラグを使用 して、信号のやりとりができる)
(同じ番号ですが、専用フラグの ため、プログラム毎に存在します)
55
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.5 変数(1)変数の意味変数とは、ソフトウェアの専門用語です。わかりやすく表現しますと“数値を入れる箱”と考えてください。数値を入れたり、数値を取り出したり、加減算したり、いろいろなことができます。
この命令の場合は、図のように変数1の箱にすでに2が入っていれば、+1されて結果は3になります。
命令 操作1 操作2ADD 1 1
56
第 3部 コントローラのデータ構成編
(2)変数の種類 変数は、次のように2種類あります。
①整数型変数 小数点以下が取り扱えない変数です。 [例]1234
実数199は、本システムが使用する実数演算用の特別なレジスターです。プログラム上で入力できるのは、-99,999.9から999,999.9までの数(符号付8桁)です。
変数99は、本システムが使用する整数演算用の特別なレジスターです。プログラム上で入力できるのは、-9,999,999から99,999,999までです。
②実数型変数 実際の数値のことで、小数点以下も取り扱うことができる変数です。 [例]1234.567
(小数点)
整数型変数番号 200~299 全プログラムで使用可 “グローバル整数変数” 1200~1299
整数型変数番号 1~99 各プログラムで個別に使用可 “ローカル整数変数”
1001~1099
実数型変数番号 300~ 399 全プログラムで使用可 “グローバル実数変数” 1300~1399
実数型変数番号 100~ 199 各プログラムで個別に使用可 “ローカル実数変数”
1100~1199
注意
注意
57
第 3部 コントローラのデータ構成編
③“*”(アスタリスク)のついた変数(間接指定) “*”(アスタリスク)は、変数を指定する時に使います。次の例は、変数箱2へ変数箱1の中身を入れることになります。変数箱1に、“1234”が入っていれば、変数箱2へ“1234”が入ることになります。
命令 操作1 操作2
LET 1 1234
命令 操作1 操作2
LET 2 *1
このような使い方を間接指定といいます。
58
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.6 タグ(TAG)“タグ(TAG)”とは“見出し”のことです。よく本で見たいところにラベルを貼ります。これと意味あいは同じです。ジャンプ命令“GOTO”で指定される飛び先が“タグ(TAG)”になります。
命令 操作1
TAG タグNo.(1~99の整数値)
各プログラムで個別に使用可。
TAG 1
GOTO 1
59
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.7 サブルーチンプログラムの中で何回も繰り返し使用する部分を切り出して、“サブルーチン”として登録しておけば、少ないステップ数で処理できます。(最大15までネスティングできます)各プログラムで個別に使用可。
命令 操作1
EXSR サブルーチンNo.(1~99の整数値、変数も可)
サブルーチン実行命令
命令 操作1
BGSR サブルーチンNo.(1~99の整数値)
サブルーチン開始宣言
命令 操作1
EDSR
サブルーチン終了宣言
60
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.8 シンボルX-SELコントローラでは変数No.フラグNo.等の数値をシンボルとして扱うことができます。
(1) サポート範囲 シンボル化をサポートしている範囲は下記の通りです。変数No. フラグNo. タグNo. サブルーチンNo. プログラムNo. ポジションNo. 入力ポートNo. 出力ポートNo. 軸No. 定数
(2)シンボル記述規約①アルファベットから始まる最大半角9文字の半角英数字、または、アンダースコア。 (注意:文字列リテラルは、MAX半角8文字)※ パソコンと、ティーチングボックスのフォントの違いにより、同一アスキーコードでも、表示が異なる場合があるので注意。(文字列リテラルも同様)
5Ch・・・パソコン対応ソフト:バックスラッシュ\(海外等時)ティーチングボックス:円 ¥
7Eh・・・パソコン対応ソフト: ~チングボックス:右矢印 →
②同一機能内での同一名シンボルは定義禁止。(プログラム異なるローカル同士は許可)③フラグNo./入力ポートNo./出力ポートNo.グループに同一名シンボルは定義禁止。 (プログラム異なるローカル同士は許可)④整数変数No./実数変数No.グループに同一名シンボルは定義禁止。 (プログラム異なるローカル同士は許可)⑤整数定数/実数定数グループに同一名シンボルは定義禁止。
(3) 定義数:MAX1000
(4) 全SELプログラムでのシンボル使用回数:文字列リテラルと合わせてMAX5000回※入力条件・操作1操作2・出力部全てをシンボル記述すると、1ステップで使用回数4となります。
1.9 文字列リテラル一部のストリング操作命令で扱われる「’」「’」で囲まれ部分を内容(MAX半角8文字)とする文字列です。「’」「’」内には、パソコンソフトの場合、アスキーコード20h~7Ehのうち、キーボード入力可能な半角文字、ティーチングペンダントの場合は、半角英数字・半角アンダースコアが使用可能です。
61
第 3部 コントローラのデータ構成編
1.10 軸の指定 軸の指定をするには、軸No.で行う場合と軸パターンで行う場合があります。
(1)軸No.と軸の表示多軸を表現するために次のように表示します。
軸 軸No.X軸 1Y軸 2Z軸 3R軸 4
このような表示にセットされていますが、軸No.をシンボル化することもできます。
何軸かのうちのひとつの軸だけを指定する場合には、軸No.にて行います。 ・ 軸No.で指定する命令語 PPUT, PGET, AXST, PASE, PCHZ, ACHZ, PARG
(注)スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)の動作は、X座標方向の動作、Y軸(軸No.=2)の動作は、Y座標方向の動作と解釈してください。ただし、AXST命令の場合のみ、X軸は第1アームの軸、Y軸は、第2アームの軸を表わします。
62
第 3部 コントローラのデータ構成編
軸 R軸 Z軸 Y軸 X軸使用する 1 1 1 1使用しない 0 0 0 0
(2) 軸パターンどの軸を指定するかを、“1”あるいは“0”を用いて表わします。
(上位)
[例] X軸とY軸を指定する場合Y軸↓
0011・・・となります。(前にある0は必要ありません。0をとり、11とします) ↑
X軸
[例] X軸とR軸を指定する場合R軸↓
1001・・・となります。(この場合、0は4軸の位置を表わすために必要です) ↑
X軸
軸パターンを変数間接指定する場合軸パターンを2進数表示と見なし、これを10進数に変換した値を、変数に代入します。
何軸かのうち、同時にいくつかの軸を指定する必要がある場合には、軸パターンにて行います。・ 軸パターンで指定する命令語OFST, GRP, PTST, PRED, PBND
(注)SVON, SVOF, STOPは、軸パターンによらず、全軸指定となります。
(下位)
(注)スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)の動作は、X座標方向の動作、Y軸(軸No.=2)の動作は、Y座標方向の動作と解釈してください。
63
第 3部 コントローラのデータ構成編
X-SEL言語は、ポジション部(ポジションデータ=座標値.他)と命令部(アプリケーションプログラム)に分かれています。
2. ポジション部
ポジションデータには、座標値、CP動作速度、CP動作加速度、CP動作減速度を設定し、格納します。
3
No .
1
2
Y軸
Axis2
R軸
Axis4
2998
2999
3000
Z軸
Axis3
※
Vel
※
Acc
X軸
Axis1
※
Dcl
‥
‥
‥
※アクチュエータの機種によって異なります。ポジションデータに速度、加速度、減速度を設定した場合、アプリケーションプログラムに設定した データより優先されます。アプリケーションプログラムのデータを有効にしたい場合は、空欄にしてください。
R軸(回転軸)は、mmを度(deg)で扱います。
例)距離 1mm → 1度(deg) 速度 1mm/sec → 1度(deg)/ sec 加減速度 1G=9807mm/sec2
→ 9807度(deg)/ sec2
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
64
第 3部 コントローラのデータ構成編
3. 命令部
SEL言語の最大の特徴はシンプルな命令の構造にあります。構造がシンプルなため、コンパイル(コンピュータ言語に翻訳)する必要がなく、インタープリタ(翻訳しながら動作する)で、高速動作します。
3.1 SEL言語の構造命令の1ステップは、次の構造になっています。
ラダー図的に表現すると、
(1) 命令の前にある条件は、BASIC(ベーシック)言語の“IF~THEN・・・”に 相当しています。
IF~THEN・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ELSE・・・・・・
次へステップ
① 入力条件が成立した時は命令を実行し、出力指定があれば出力ポートをONし、入力条件が成立しない時は後の命令の如何(ex.WTON,WTOF)を問わずに次のステップに進みます。出力ポートには何も起こりませんが注意が必要です。
② 条件設定のない場合には、無条件に命令を実行します。③ 条件を逆条件(一般的にいうb接点 ┤ )で使用したい時は、入力条件のところに“N”(NOT)をつけます。
④ 入力条件には、入力ポート、出力ポート、フラグが使用できます。⑤ 操作1、操作2、出力部は間接指定ができます。
(2) 命令、操作1、操作2の後にある出力は、次のような動作となります。
① アクチュエータ動作制御命令等では、命令実行開始と同時にOFFとなり、実行完了でONとなります。演算命令等では、結果がある特定の値になるとONし、それ以外ではOFFとなります。
② 出力部には、出力ポートとフラグが使用できます。
命令 操作1 操作2 出力
命令 操作1 操作2 出力
命令 操作1 操作2 出力
↓
├
操作2
Operand2
操作1
Operand1
命令・宣言
Cmmd
命令・宣言 出力部(出力ポート・フラグ)
Pst
入力条件(入出力・フラグ)
N CND
拡張条件(AND・OR)
E
65
第 3部 コントローラのデータ構成編
3.2 拡張条件条件を複雑に組み合わせることも可能です。
AND拡張 (ラダー図的表現) (SEL言語)
条件1
条件2
条件3
AND
AND
拡張条件 入力条件 命令・宣言
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2CND
条件2
条件3
E
A
A 命令 操作1 操作2
条件1
条件2
条件3
AND
条件1
OR拡張
AND拡張とOR拡張
条件3
OR
OR
条件2
N
N
条件1
出力部
Pst
拡張条件 入力条件 命令・宣言
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2CND
条件2
条件3
E
O
O 命令 操作1 操作2
N
N
条件1
出力部
Pst
拡張条件 入力条件 命令・宣言
Cmnd
操作1
Operand1
操作2
Operand2CND
条件2
条件3
E
A
O 命令 操作1 操作2
N
条件1
出力部
Pst
66
第4部 命令語編
第 4部 命令語編
第1章 SEL言語命令コード一覧表
1. 機能別操作1・操作2・出力は変数間接指定が可能です。条件・操作1・操作2・出力はシンボルでの入力が可能です。操作1・操作2の( )内の入力項目は任意です。
出力部は、命令実行時に一旦OFFされます。その後、命令実行終了後、出力部操作種別の条件により、必要に応じ、ONされます。(条件が合わない場合にはOFFされます。)
注意:比較命令CPXX(CPEQ,CPNE,CPGT,CPGE,CPLT,CPLE)の出力部は命令実行時に一旦OFFはされません。
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ
自由 LET 代入変数 代入数 ZR 代入
自由 TRAN 複写先変数 複写元変数 ZR 複写
自由 CLR 消去開始変数 消去終了変数 ZR 変数消去
自由 ADD 被加変数 加数 ZR 加算
自由 SUB 被減変数 減数 ZR 減算
自由 MULT 被乗変数 乗数 ZR 乗算
自由 DIV 被除変数 除数 ZR 除算
自由 MOD 剰余代入変数 除数 ZR 剰余算
自由 SIN 正弦代入変数 演算数〔ラジアン〕 ZR 正弦
自由 COS 余弦代入変数 演算数〔ラジアン〕 ZR 余弦
自由 TAN 正接代入変数 演算数〔ラジアン〕 ZR 正接
自由 ATN 逆正接代入変数 演算数 ZR 逆正接
自由 SQR 平方根代入変数 演算数 ZR 平方根
自由 AND 被論理積変数 演算数 ZR 論理積
自由 OR 被論理和変数 演算数 ZR 論理和
自由 EOR 被排他的論理和変数 演算数 ZR 排他的論理和
自由 CP×× 比較変数 比較数 比較
自由 TIMW 待ち時間(秒) 禁止 TU 時間待ち
自由 TIMC プログラムNo. 禁止 CP 時間待ち解除
自由 GTTM 時間代入変数 禁止 CP 時間取得
自由 BT×× 開始出力・フラグ (終了出力・フラグ) CP 出力・フラグ[ON OF NT]
自由 BTPN 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP ONパルス出力
自由 BTPF 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP OFFパルス出力
自由 WT×× 入出力・フラグ (待ち時間) TU 入出力・フラグ[ON OF]待ち
自由 IN 先頭入出力・フラグ 終了入出力・フラグ CC 2進数入力(Max32bit)
自由 INB 先頭入出力・フラグ 変換桁数 CC BCD入力(Max8桁)
自由 OUT 先頭出力・フラグ 終了出力・フラグ CC 2進数出力(Max32bit)
自由 OUTB 先頭出力・フラグ 変換桁数 CC BCD出力(Max8桁)
自由 FMIO フォーマット種別 禁止 CP IN(B)OUT(B)命令フォーマット設定
自由 GOTO ジャンプ先タグNo. 禁止 CP ジャンプ
禁止 TAG 宣言タグNo. 禁止 CP ジャンプ先宣言
自由 EXSR 実行サブルーチンNo. 禁止 CP サブルーチン実行
禁止 BGSR 宣言サブルーチンNo. 禁止 CP サブルーチン開始 禁止 EDSR 禁止 禁止 CP サブルーチン終了
変数代入
算術演算
関数演算
論理演算比較 EQ NE GT
GE LT LE
入出力・フラグ操作
プログラム制御
タイマI
78
78
79
80
80
81
81
82
83
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93
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99
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101
102
103
106
106
107
107
108
67
第4部 命令語編
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ
自由 PGET 軸No. ポジションNo. CC 位置を変数199に代入
自由 PPUT 軸No. ポジションNo. CP 変数199の値を代入
自由 PCLR 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. CP ポジションデータ消去
自由 PCPY 複写先ポジションNo. 複写元ポジションNo. CP ポジションデータ複写
自由 PRED 読取り軸パターン 格納先ポジションNo. CP 軸の現在位置読取り
自由 PRDQ 軸No. 変数No. CP 軸の現在位置読取り(1軸ダイレクト)
自由 PTST 確認軸パターン 確認ポジションNo. CC ポジションデータ確認
自由 PVEL 速度〔mm/sec〕 代入先ポジションNo. CP ポジション速度代入
自由 PACC 加速度〔G〕 代入先ポジションNo. CP ポジション加速度代入
自由 PDCL 減速度〔G〕 代入先ポジションNo. CP ポジション減速度代入
自由 PAXS 軸パターン代入変数No. ポジションNo. CP 軸パターン読取り
自由 PSIZ サイズ代入変数No. 禁止 CP ポジションサイズ確認
自由 GVEL 変数No. ポジションNo. CP 速度データ取得
自由 GACC 変数No. ポジションNo. CP 加速度データ取得
自由 GDCL 変数No. ポジションNo. CP 減速度データ取得
ポジション操作
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
自由 EXIT 禁止 禁止 CP プログラム終了
自由 EXPG 実行プログラムNo. (実行プログラムNo.) CC プログラム起動
自由 ABPG 停止プログラムNo. (停止プログラムNo.) CC 他プログラム停止
自由 SSPG 一時停止プログラムNo. (一時停止プログラムNo.) CC プログラム一時停止
自由 RSPG 再開プログラムNo. (再開プログラムNo.) CC プログラム再開
タスク管理
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68
第4部 命令語編
アクチュエIタ制御宣言
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ自由 VEL 速度〔mm/sec〕 禁止 CP CP動作速度設定
自由 VELS 比率〔%〕 禁止 CP PTP動作速度比設定
自由 OVRD 速度比〔%〕 禁止 CP 速度係数設定
自由 ACC 加速度〔G〕 禁止 CP CP動作加速度設定
自由 ACCS 比率〔%〕 禁止 CP PTP動作加速度比設定
自由 DCL 減速度〔G〕 禁止 CP CP動作減速度設定
自由 DCLS 比率〔%〕 禁止 CP PTP動作減速度比設定
自由 SCRV 比率〔%〕 禁止 CP S字モーション比率設定
自由 OFST 設定軸パターン オフセット値〔mm〕 CP オフセット設定
自由 DEG 分割角度〔度〕 禁止 CP 分割角度設定
自由 GRP 有効軸パターン 禁止 CP グループ軸設定
自由 HOLD (一時停止入力ポート) (HOLDタイプ) CP 一時停止ポート宣言
自由 CANC (中止完了入力ポート) (CANCタイプ) CP 中止完了ポート宣言
自由 DIS 距離 禁止 CP スプライン分割距離設定
自由 POTP 0または1 禁止 CP PATH出力タイプ設定
自由 PAPR 距離 速度 CP PUSH命令距離速度設定
自由 DFTL ツール座標系No. ポジションNo. CP ツール座標系定義
自由 SLTL ツール座標系No. 禁止 CP ツール座標系選択
自由 GTTL ツール座標系No. ポジションNo. CP ツール座標系定義データ取得
自由 DFWK ワーク座標系No. ポジションNo. CP ワーク座標系定義
自由 SLWK ワーク座標系No. 禁止 CP ワーク座標系選択
自由 GTWK ワーク座標系No. ポジションNo. CP ワーク座標系定義データ取得
自由 DFIF 干渉チェックエリアNo. ポジションNo. CP 簡易干渉チェックエリア座標定義
自由 SOIF 干渉チェックエリアNo. 出力・グローバル CP 簡易干渉チェックエリア出力指定フラグNo.
自由 SEIF 干渉チェックエリアNo. 0 or 1 or 2 CP 簡易干渉チェックエリアエラー種別指定(エラー種別)
自由 GTIF 干渉チェックエリアNo. ポジションNo. CP 簡易干渉チェックエリア定義座標取得
自由 PTPD 禁止 禁止 CP PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)(動作無し)
自由 PTPE 禁止 禁止 CP PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動許可)(動作無し)
自由 PTPR 禁止 禁止 CP PTP目標腕系右腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)(動作無し)
自由 PTPL 禁止 禁止 CP PTP目標腕系左腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)(動作無し)
自由 RIGH 禁止 禁止 PE 現在腕系右腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り)
自由 LEFT 禁止 禁止 PE 現在腕系左腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り)
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出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
69
第4部 命令語編
アクチュエIタ制御命令
構造化DO
多分岐
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
構造化
I F
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ
自由 SV×× 操作軸パターン 禁止 PE サーボ[ON OF]
自由 MOVP 移動先ポジションNo. 禁止 PE ポジション指定移動
自由 MOVL 移動先ポジションNo. 禁止 PE ポジション指定補間移動
自由 MVPI 移動量ポジションNo. 禁止 PE ポジション相対移動
自由 MVLI 移動量ポジションNo. 禁止 PE ポジション相対補間移動
自由 PATH 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. PE パス移動
自由 STOP 停止軸パターン 禁止 CP 軸の減速停止
自由 PSPL 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. PE スプライン移動
自由 PUSH 目標ポジションNo. 禁止 PE 押付移動
自由 CIR2 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 円移動2(円弧補間)
自由 ARC2 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE 円弧移動2(円弧補間)
自由 CIRS 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 3次元円移動
自由 ARCS 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE 3次元円移動
自由 ARCD 終了ポジションNo. 中心角[度] PE 終了ポジション中心角指定円弧移動
自由 ARCC 中心ポジションNo. 中心角[度] PE 中心ポジション中心角指定円弧移動
自由 PBND 軸パターン 距離 CP 位置決め幅設定
自由 TMPI ポジションNo. 禁止 PE ツール座標系ポジション相対移動
自由 TMLI ポジションNo. 禁止 PE ツール座標系ポジション相対補間移動
自由 PTRQ 軸パターン 比率[%] CC 押付トルクリミットパラメータ変更
自由 CIR 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 円移動(CIR2を推奨)
自由 ARC 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE 円弧移動(ARC2を推奨)
アーチモーション関連はパレタイズ関連の頁を参照ください。
自由 ARCH ポジションNo. ポジションNo. PE アーチモーション
自由 ACHZ 軸No. 禁止 CP アーチモーションZ軸宣言
自由 ATRG ポジションNo. ポジションNo. CP アーチトリガー設定
自由 AEXT (ポジションNo.) 禁止 CP アーチモーション合成設定
自由 OFAZ オフセット値 禁止 CP アーチモーションZ軸オフセット設定
自由 IF×× 比較変数 比較数 CP 比較[EQ NE GT GE LT LE]
自由 IS×× カラムNo. カラムNo.・文字リテラル CP ストリング比較
禁止 ELSE 禁止 禁止 CP IF命令条件不成立実行先宣言
禁止 EDIF 禁止 禁止 CP IF終了宣言
自由 DW×× 比較変数 比較数 CP ループ[EQ NE GT GE LT LE]
自由 LEAV 禁止 禁止 CP DOからの脱出
自由 ITER 禁止 禁止 CP DOの繰返し
禁止 EDDO 禁止 禁止 CP DO終了宣言
自由 SLCT 禁止 禁止 CP 多分岐開始宣言
禁止 WH×× 比較変数 比較数 CP 値分岐[EQ NE GT GE LT LE]
禁止 WS×× カラムNo. カラムNo.・文字リテラル CP 文字列分岐[EQ NE]
禁止 OTHE 禁止 禁止 CP 条件不成立時分岐先宣言
禁止 EDSL 禁止 禁止 CP SLCT終了宣言
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第4部 命令語編
自由 AXST 変数No. 軸No. CP 軸ステータス取得
自由 PGST 変数No. プログラムNo. CP プログラムステータス取得
自由 SYST 変数No. 禁止 CP システムステータス取得
自由 GARM 変数No. 禁止 CP 現在腕系取得
自由 OPEN チャンネルNo. 禁止 CP チャンネルオープン
自由 CLOS チャンネルNo. 禁止 CP チャンネルクローズ
自由 READ チャンネルNo. カラムNo. CC チャンネルから入力
自由 TMRD タイマー時間 禁止 CP READタイムアウト値設定
自由 WRIT チャンネルNo. カラムNo. CP チャンネルに出力
自由 SCHA 文字コード 禁止 CP 送受信終了文字設定
システム
情報取得
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ
通 信
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
ストリング操作
自由 SCPY カラムNo. カラムNo.文字リテラル CC 文字列複写
自由 SCMP カラムNo. カラムNo.文字リテラル EQ 文字列比較
自由 SGET 変数No. カラムNo.文字リテラル CP 文字取得
自由 SPUT カラムNo. データ CP 文字セット
自由 STR カラムNo. データ CC 文字列変換10進
自由 STRH カラムNo. データ CC 文字列変換16進
自由 VAL 変数No. カラムNo.文字リテラル CC 文字列データ変換10進
自由 VALH 変数No. カラムNo.文字リテラル CC 文字列データ変換16進
自由 SLEN 文字列長 禁止 CP レングス設定
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第4部 命令語編
パレタイズ関連
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
構 築
擬似ラダータスク
区分 条件 命令 操作1 操作2 出力 機能 ページ
自由 BGPA パレタイズNo. 禁止 CP パレタイズ設定開始宣言
禁止 EDPA 禁止 禁止 CP パレタイズ設定終了宣言
自由 PAPI 個数 個数 CP パレタイズ個数設定
自由 PAPN パターンNo. 禁止 CP パレタイズパターン設定
自由 PASE 軸No. 軸No. CP パレタイズ軸設定
自由 PAPT ピッチ ピッチ CP パレタイズピッチ設定
自由 PAST (ポジションNo.) 禁止 CP パレタイズ基点ポイント設定
自由 PAPS ポジションNo. (パレタイズ位置設定種別) CP パレタイズ位置設定
自由 PSLI オフセット量 (個数) CP 千鳥設定
自由 PCHZ (軸No.) 禁止 CP パレタイズZ軸設定
自由 PTRG ポジションNo. ポジションNo. CP パレタイズアーチトリガー設定
自由 PEXT (ポジションNo.) 禁止 CP パレタイズ合成設定
自由 OFPZ オフセット値 禁止 CP パレタイズZ軸オフセット設定
自由 ACHZ 軸No. 禁止 CP アーチモーションZ軸宣言
自由 ATRG ポジションNo. ポジションNo. CP アーチトリガー設定
自由 AEXT (ポジションNo.) 禁止 CP アーチモーション合成設定
自由 OFAZ オフセット値 禁止 CP アーチモーションZ軸オフセット設定
自由 PTNG パレタイズNo. 変数No. CP パレタイズ位置No.取得
自由 PINC パレタイズNo. 禁止 CC パレタイズ位置No.+1演算
自由 PDEC パレタイズNo. 禁止 CC パレタイズ位置No.-1演算
自由 PSET パレタイズNo. データ CC パレタイズ位置No.ダイレクトセット
自由 PARG パレタイズNo. 軸No. CP パレタイズ角度取得
自由 PAPG パレタイズNo. ポジションNo. CP パレタイズ演算データ取得
自由 PMVP パレタイズNo. (ポジションNo.) PE パレタイズ点PTP移動
自由 PACH パレタイズNo. ポジションNo. PE パレタイズ点アーチモーション
自由 ARCH ポジションNo. ポジションNo. PE アーチモーション
LD(LOAD) A(AND) O(OR) AB(AND BLOCK) OB(OR BLOCK)拡張条件サポート
自由 CHPR 0または1 禁止 CP タスクレベル変更
禁止 TPCD 0または1 禁止 CP 入力条件未指定時処理指定
自由 TSLP 時間 禁止 CP タスクスリープ
自由 OUTR 出力・フラグNo. 禁止 CP ラダ-用出力リレー
自由 TIMR ローカルフラグNo. タイマー時間 CP ラダ-用タイマリレー
210
210
211
211
212
212
213
214
217
218
219
220
220
221
222
223
223
224
224
225
225
226
226
227
228
230
232
232
233
参照 275
参照 275
72
第4部 命令語編
2. アルファベット順 出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
A
ABPG 111 自由 停止プログラムNo. (停止プログラムNo.) CC 他プログラム禁止
ACC 132 自由 加速度 禁止 CP CP動作加速度設定
ACCS 133 自由 比率 禁止 CP PTP動作加速度比設定
ACHZ 221 自由 軸No. 禁止 CP アーチモーションZ軸宣言
ADD 80 自由 被加変数 加数 ZR 加算
AEXT 223 自由 (ポジションNo.) 禁止 CP アーチモーション合成設定
AND 88 自由 被論理積変数 演算数 ZR 論理積
ARC 182 自由 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE 円弧移動
ARC2 172 自由 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE 円弧移動2
ARCC 176 自由 中心ポジションNo. 中心角 PE 中心ポジション中心角指定円弧移動
ARCD 175 自由 終了ポジションNo. 中心角 PE 終了ポジション中心角指定円弧移動
ARCH 230 自由 ポジションNo. ポジションNo. PE アーチモーション
ARCS 174 自由 通過ポジションNo. 通過ポジションNo. PE 4次元円弧移動
ATN 86 自由 逆正接代入変数 演算数 ZR 逆正接
ATRG 222 自由 ポジションNo. ポジションNo. CP アーチトリガ設定
AXST 192 自由 変数No. 軸No. CP 軸ステータス取得
B
BGPA 210 自由 パレタイズNo. 禁止 CP パレタイズ設定開始宣言
BGSR 107 禁止 宣言サブルーチンNo. 禁止 CP サブルーチン開始
BTPF 97 自由 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP OFFパルス出力
BTPN 96 自由 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP ONパルス出力
BTXX 95 自由 開始出力・フラグ (終了出力・フラグ) CP 出力・フラグ[ON OF NT]
C
CANC 141 自由 (中止完了入力ポート) (CANCタイプ) CP 中止完了ポート宣言
CHPR 232 自由 0または1 禁止 CP タスクレベル変更
CIR 181 自由 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 円移動
CIR2 171 自由 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 円移動2
CIRS 173 自由 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE 3次元円移動
CLOS 196 自由 チャンネルNo. 禁止 CP チャンネルクローズ
CLR 79 自由 消去開始変数 消去終了変数 ZR 変数消去
COS 84 自由 余弦代入変数 演算数 ZR 余弦
CPXX 91 自由 比較変数 比較数 比較
命令 ページ 条件 操作1 操作2 出力 機能
73
第4部 命令語編
D
DCL 134 自由 減速度 禁止 CP CP動作減速度設定
DCLS 135 自由 比率 禁止 CP PTP動作減速度比設定
DEG 138 自由 分割角度 禁止 CP 分割角度設定
DFIF 157 自由 干渉チェックエリアNo. ポジションNo. CP 簡易干渉チェックエリア座標定義
DFTL 145 自由 ツール座標系No. ポジションNo. CP ツール座標系定義
DFWK 148 自由 ワーク座標系No. ポジションNo. CP ワーク座標系定義
DIS 142 自由 距離 禁止 CP スプライン分割距離設定
DIV 81 自由 被除変数 除数 ZR 除算
DWXX 186 自由 比較変数 比較数 CP ループ[EQ NE GT GE LT LE]
E
EDDO 187 禁止 禁止 禁止 CP DOの終了宣言
EDIF 185 禁止 禁止 禁止 CP IF終了宣言
EDPA 210 禁止 禁止 禁止 CP パレタイズ設定終了宣言
EDSL 191 禁止 禁止 禁止 CP SLCT終了宣言
EDSR 108 禁止 禁止 禁止 CP サブルーチン終了
ELSE 185 禁止 禁止 禁止 CP IF命令条件不成立実行先宣言
EOR 90 自由 被排他的論理和変数 演算数 ZR 排他的論理和
EXIT 109 自由 禁止 禁止 CP プログラム終了
EXPG 110 自由 実行プログラムNo. (実行プログラムNo.) CC プログラム起動
EXSR 107 自由 実行サブルーチンNo. 禁止 CP サブルーチン実行
F
FMIO 103 自由 フォーマット種別 禁止 CP IN(B)OUT(B)命令フォーマット設定
G
GACC 127 自由 変数No. ポジションNo. CP 加速度データ取得
GARM 195 自由 変数No. 禁止 CP 現在腕系取得
GDCL 128 自由 変数No. ポジションNo. CP 減速度データ取得
GOTO 106 自由 ジャンプ先タグNo. 禁止 CP ジャンプ
GRP 139 自由 有効軸パターン 禁止 CP グループ軸設定
GTIF 160 自由 干渉チェックエリアNo. ポジションNo. CP 簡易干渉チェックエリア定義座標取得
GTTL 147 自由 ツール座標系No. ポジションNo. CP ツール座標系定義データ取得
GTTM 94 自由 時間代入変数 禁止 CP 時間取得
GTWK 150 自由 ワーク座標系No. ポジションNo. CP ワーク座標系定義データ取得
GVEL 126 自由 変数No. ポジションNo. CP 速度データ取得
H
HOLD 140 自由 (一時停止入力ポート) (HOLDタイプ) CP 一時停止ポート宣言
I
IFXX 183 自由 比較変数 比較数 CP 比較[EQ NE GT GE LT LE]
INB 100 自由 先頭入出力・フラグ 変換桁数 CC BCD入力(Max8桁)
IN 99 自由 先頭入出力・フラグ 終了入出力・フラグ CC 2進数入力(Max32bit)
ISXX 184 自由 カラムNo. カラムNo.文字リテラル CP ストリング比較
ITER 187 自由 禁止 禁止 CP DOの繰返し
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
命令 ページ 条件 操作1 操作2 出力 機能
74
第4部 命令語編
L
LEAV 186 自由 禁止 禁止 CP DOからの脱出
LEFT 152 自由 禁止 禁止 PE 現在腕系左腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り)
LET 78 自由 代入変数 代入数 ZR 代入
M
MOD 82 自由 剰余代入変数 除数 ZR 剰余算
MOVL 163 自由 移動先ポジションNo. 禁止 PE ポジション指定補間移動
MOVP 162 自由 移動先ポジションNo. 禁止 PE ポジション指定移動
MULT 81 自由 被乗変数 乗数 ZR 乗算
MVLI 165 自由 移動量ポジションNo. 禁止 PE ポジション相対補間移動
MVPI 164 自由 移動量ポジションNo. 禁止 PE ポジション相対移動
O
OFAZ 223 自由 オフセット量 禁止 CP アーチモーションZ軸オフセット設定
OFPZ 220 自由 オフセット量 禁止 CP パレタイズZ軸オフセット設定
OFST 137 自由 設定軸パターン オフセット値 CP オフセット設定
OPEN 196 自由 チャンネルNo. 禁止 CP チャンネルオープン
OR 89 自由 被論理和変数 演算数 ZR 論理和
OTHE 191 禁止 禁止 禁止 CP 条件不成立時分岐先宣言
OUT 101 自由 先頭出力・フラグ 終了入出力・フラグ CC 2進数出力(Max32bit)
OUTB 102 自由 先頭出力・フラグ 変換桁数 CC BCD出力(Max8桁)
OUTR 275 自由 出力・フラグNo. 禁止 CP ラダー用出力リレー
OVRD 131 自由 速度比 禁止 CP 速度係数設定
P
PACC 122 自由 加速度 代入先ポジションNo. CP ポジション加速度代入
PACH 228 自由 パレタイズNo. ポジションNo. PE パレタイズ点アーチモーション
PAPG 226 自由 パレタイズNo. ポジションNo. CP パレタイズ演算データ取得
PAPI 211 自由 個数 個数 CP パレタイズ個数設定
PAPN 211 自由 パターンNo. 禁止 CP パレタイズパターン設定
PAPR 144 自由 距離 速度 CP PUSH命令距離速度設定
PAPS 214 自由 ポジションNo. (パレタイズ位置設定種別) CP パレタイズ位置設定
PAPT 212 自由 ピッチ ピッチ CP パレタイズピッチ設定
PARG 226 自由 パレタイズNo. 軸No. CP パレタイズ角度取得
PASE 212 自由 軸No. 軸No. CP パレタイズ軸設定
PAST 213 自由 (ポジションNo.) 禁止 CP パレタイズ基点ポイント設定
PATH 166 自由 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. PE パス移動
PAXS 124 自由 軸パターン代入変数No. ポジションNo. CP 軸パターン読取り
PBND 177 自由 軸パターン 距離 CP 位置決め幅設定
PCHZ 218 自由 (軸No.) 禁止 CP パレタイズZ軸設定
PCLR 116 自由 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. CP ポジションデータ消去
PCPY 117 自由 複写先ポジションNo. 複写元ポジションNo. CP ポジションデータ複写
PDCL 123 自由 減速度 代入先ポジションNo. CP ポジション減速度代入
PDEC 225 自由 パレタイズNo. 禁止 CC パレタイズ位置No.-1演算
PEXT 220 自由 (ポジションNo.) 禁止 CP パレタイズ合成設定
PGET 114 自由 軸No. ポジションNo. CC 位置を変数199に代入
命令 ページ 条件 操作1 操作2 出力 機能
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
75
第4部 命令語編
P
PGST 193 自由 変数No. プログラムNo. CP プログラムステータス取得
PINC 224 自由 パレタイズNo. 禁止 CC パレタイズ位置No.+1演算
PMVP 227 自由 パレタイズNo. (ポジションNo.) PE パレタイズ点PTP移動
POTP 143 自由 0または1 禁止 CP PATH出力タイプ設定
PPUT 115 自由 軸No. ポジションNo. CP 変数199の値を代入
PRDQ 119 自由 軸No. 変数No. CP 軸の現在位置読取り(1軸ダイレクト)
PRED 118 自由 読取り軸パターン 格納先ポジションNo. CP 軸の現在位置読取り
PSET 225 自由 パレタイズNo. データ CC パレタイズ位置No.ダイレクトセット
PSIZ 125 自由 サイズ代入変数No. CP ポジションサイズ確認
PSLI 217 自由 オフセット量 (個数) CP 千鳥設定
PSPL 168 自由 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. PE スプライン移動
PTNG 224 自由 パレタイズNo. 変数No. CP パレタイズ位置No.取得
PTPD 155 自由 禁止 禁止 CP PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)
PTPE 156 自由 禁止 禁止 CP PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動許可)
PTPL 154 自由 禁止 禁止 CP PTP目標腕系左腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)
PTPR 153 自由 禁止 禁止 CP PTP目標腕系右腕指定(不可能時逆腕系移動禁止)
PTRG 219 自由 ポジションNo. ポジションNo. CP パレタイズアーチトリガ設定
PTRQ 180 自由 軸パターン 比率 CC 押付トルクリミットパラメータ変更
PTST 120 自由 確認軸パターン 確認ポジションNo. CP ポジションデータ確認
PUSH 169 自由 目標ポジションNo. 禁止 PE 押付移動
PVEL 121 自由 速度 代入先ポジションNo. CP ポジション速度代入
R
READ 197 自由 チャンネルNo. カラムNo. CC チャンネルから入力
RIGH 151 自由 禁止 禁止 PE 現在腕系右腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り)
RSPG 113 自由 再会プログラムNo. (再会プログラムNo.) CC プログラム再会
S
SCHA 200 自由 文字コード 禁止 CP 送受信終了文字設定
SCMP 202 自由 カラムNo. カラムNo.文字リテラル EQ 文字列比較
SCPY 201 自由 カラムNo. カラムNo.文字リテラル CC 文字列複写
SCRV 136 自由 比率 禁止 CP S字モーション比率設定
SEIF 159 自由 干渉チェックエリアNo. 0 or 1 or 2 CP 簡易干渉チェックエリアエラー種別指定
SGET 203 自由 変数No. カラムNo.文字リテラル CP 文字取得
SIN 83 自由 正弦代入変数 演算数 ZR 正弦
SLCT 188 自由 禁止 禁止 CP 多分岐開始宣言
SLEN 209 自由 文字列長 禁止 CP レングス設定
SLTL 146 自由 ツール座標系No. 禁止 CP ツール座標系選択
SLWK 149 自由 ワーク座標系No. 禁止 CP ワーク座標系選択
SOIF 158 自由 干渉チェックエリアNo. 出力・グローバル・フラグNo. CP 簡易干渉チェックエリア出力指定
SPUT 204 自由 カラムNo. データ CP 文字セット
SQR 87 自由 平方根代入変数 演算数 ZR 平方根
SSPG 112 自由 一時停止プログラムNo. (一時停止プログラムNo.) CC プログラム一時停止
STOP 167 自由 停止軸パターン 禁止 CP 軸の減速停止
STR 205 自由 カラムNo. データ CC 文字列変換10進
STRH 206 自由 カラムNo. データ CC 文字列変換16進
SUB 80 自由 被減変数 減数 ZR 減算
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
命令 ページ 条件 操作1 操作2 出力 機能
76
第4部 命令語編
S
SVXX 161 自由 操作軸パターン 禁止 PE サーボ[ON OF]
SYST 194 自由 変数No. 禁止 CP システムステータス取得
T
TAG 106 禁止 宣言タグNo. 禁止 CP ジャンプ先
TAN 85 自由 正接代入変数 演算数 ZR 正接
TIMC 93 自由 プログラムNo. 禁止 CP 時間待ち解除
TIMR 275 自由 ローカルフラグNo. タイマー時間 CP ラダー用タイマリレー
TIMW 92 自由 待ち時間 禁止 TU 時間待ち
TMLI 179 自由 ポジションNo. 禁止 PE ツール座標系ポジション相対補間移動
TMPI 178 自由 ポジションNo. 禁止 PE ツール座標系ポジション相対移動
TMRD 198 自由 リードタイマー時間 (ライトタイマー時間) CP READタイムアウト値設定
TPCD 232 禁止 0または1 禁止 CP 入力条件未指定時処理指定
TRAN 78 自由 複写先変数 複写元変数 ZR 複写
TSLP 233 自由 時間 禁止 CP タスクスリープ
V
VAL 207 自由 変数No. カラムNo.文字リテラル CC 文字列データ変換10進
VALH 208 自由 変数No. カラムNo.文字リテラル CC 文字列データ変換16進
VEL 129 自由 速度 禁止 CP CP動作速度設定
VELS 130 自由 比率 禁止 CP PTP動作速度比設定
W
WHXX 189 禁止 比較変数 比較数 CP 値分岐[EQ NE GT GE LT LE]
WRIT 199 自由 チャンネルNo. カラムNo. CC チャンネルに出力
WSXX 190 禁止 カラムNo. カラムNo.文字リテラル CP 文字列分岐[EQ NE]
WTXX 98 自由 入出力・フラグ (待ち時間) TU 入出力・フラグ[ON OF]待ち
出力部操作種別CC:コマンド正常終了、ZR:演算結果ゼロ、PE:動作完了、CP:命令通過、TU:タイムアップEQ:操作1=操作2、NE:操作1≠操作2、GT:操作1>操作2、GE:操作1≧操作2、LT:操作1<操作2、LE:操作1≦操作2、
命令 ページ 条件 操作1 操作2 出力 機能
77
第4部 命令語編
78
第4部 命令語編
第2章 命令語の説明
1. 命令語1.1 変数代入●LET(代入)
[機能] 操作1の変数に操作2の値を代入します。出力は操作1の変数に0が代入されたときオンになります。
[例1] LET 1 10 変数1に10を代入します。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 3 10 変数3に10を代入します。LET *1 *3 変数1の内容2の変数に変数3の内容10を代入します。
●TRAN(複写)
[機能] 操作2の変数の内容を操作1の変数に代入します。出力は操作1の変数に0が代入されたときオンになります。
[例1] TRAN 1 2 変数2の内容を変数1に代入します。 上の動作をLET命令で行うと こうなります。
LET 1 *2[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。
LET 2 3 変数2に3を代入します。LET 3 4 変数3に4を代入します。LET 4 10 変数4に10を代入します。TRAN *1 *3 変数1の内容2の変数に変数3の内容4の変数の10を代入
します。
変数は下の様に変化します。 1 2 3 4 1 2 3 4
2 3 4 10 → 2 10 4 10
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 LET 変数№ データ ZR
自由 自由 TRAN 変数№ 変数№ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
79
第4部 命令語編
●CLR(変数消去)
[機能] 操作1の変数から操作2の変数をクリアします。クリアされた変数の内容は0になります。出力は操作1の変数に0が代入されたときオンになります。
[例1] CLR 1 5 変数1~5をクリアします。
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。LET 2 20 変数2に20を代入します。CLR *1 *2 変数1の内容10から変数2の内容20までの変数をクリア
します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 CLR 変数№ 変数№ ZR
80
第4部 命令語編
1.2 算術演算●ADD(加算)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値を加算し、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 3 変数1に3を代入します。ADD 1 2 変数1の内容3に2を足します。
変数1には3+2で5が入ります。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 3 変数2に3を代入します。LET 3 2 変数3に2を代入します。ADD *1 *3 変数1の内容2の変数に変数3の内容2を足します。
変数2には3+2で5が入ります。
●SUB(減算)
[機能] 操作1の変数の内容から操作2の値を減算し、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 3 変数1に3を代入します。SUB 1 2 変数1の内容3から2を引きます。
変数1には3-2で1が入ります。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 3 変数2に3を代入します。LET 3 2 変数3に2を代入します。SUB *1 *3 変数1の内容2の変数から変数3の 内容2を引きます。
変数2には3-2で1が入ります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 ADD 変数№ データ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SUB 変数№ データ ZR
81
第4部 命令語編
●MULT(乗算)
[機能] 操作1の変数の内容に操作2の値を乗算し、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 3 変数1に3を代入します。MULT 1 2 変数1の内容3に2を掛けます。
変数1には3×2で6が入ります。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 3 変数2に3を代入します。LET 3 2 変数3に2を代入します。MULT *1 *3 変数1の内容2の変数に変数3の内容2を掛けます。
変数2には3×2で6が入ります。
●DIV(除算)
[機能] 操作1の変数の内容を操作2の値で除算し、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
(注) 操作1が整数型変数の場合は少数点以下は切り捨てられます。
[例1] LET 1 6 変数1に6を代入します。DIV 1 2 変数1の内容6を2で割ります。
変数1には6÷2で3が入ります。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 6 変数2に6を代入します。LET 3 2 変数3に2を代入します。DIV *1 *3 変数1の内容2の変数を変数3の内容2で割ります。
変数2には6÷2で3が入ります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MULT 変数№ データ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DIV 変数№ データ ZR
82
第4部 命令語編
●MOD(商余)
[機能] 操作1の変数の内容を操作2の値で除算した余りを、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
(注) MOD命令は整数型変数に対して使用されます。
[例1] LET 1 7 変数1に7を代入します。MOD 1 3 変数1の内容7を3で割った余りを求めます。変数1には7
÷3=2余り1で、1が代入されます。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 7 変数2に7を代入します。LET 3 3 変数3に3を代入します。MOD *1 *3 変数1の内容2の変数を変数3の内容3で割った余りを求め
ます。変数2には7÷3=2余り1で、1が代入されます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MOD 変数№ データ ZR
83
第4部 命令語編
1.3 関数演算●SIN(正弦演算)
[機能] 操作1の変数に操作2の正弦を代入します。
出力は演算結果が0になったときオンになります。操作1の設定範囲は実数型変数100~199、1100~1199、300~399、1300~1399を指定してください。操作2の単位はラジアンです。
(注1) ラジアン = 角度×π÷180
[例1] SIN 100 0.523599 変数100に0.523599の正弦、0.5を代入します。
[例2] LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 101 30 30×π÷180(ラジアン)MULT 101 3.141592 (30°をラジアンに変換して変数101にDIV 101 180 代入します。)SIN *1 *101 変数1の内容100の変数に変数101の内
容の正弦、0.5を代入します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SIN 変数№ データ ZR
84
第4部 命令語編
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 COS 変数№ データ ZR
●COS(余弦演算)
[機能] 操作1の変数に操作2の余弦を代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。操作1の設定範囲は実数型変数100~199、1100~1199、300~399、1300~1399を指定してください。操作2の単位はラジアンです。
(注1) ラジアン = 角度×π÷180
[例1] COS 100 1.047197 変数100に1 .047197の余弦、0 .5を代入します。
[例2] LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 101 60 60×π÷180(ラジアン)MULT 101 3.141592 (60°をラジアンに変換して変数101にDIV 101 180 代入します。)COS *1 *101 変数1の内容100の変数に変数101の内
容の余弦、0.5を代入します。
85
第4部 命令語編
●TAN(正接演算)
[機能] 操作1の変数に操作2の正接を代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。操作1の設定範囲は実数型変数100~199、1100~1199、300~399、1300~1399を指定してください。操作2の単位はラジアンです。
(注1) ラジアン = 角度×π÷180
[例1] TAN 100 0.785398 変数100に0.785398の正弦、1を代入します。
[例2] LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 101 45 45×π÷180(ラジアン)MULT 101 3.141592 (45°をラジアンに変換して変数101にDIV 101 180 代入します。)TAN *1 *101 変数1の内容100の変数に変数101の内容
の正接、1を代入します。
自由 自由 TAN 変数№ データ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
86
第4部 命令語編
自由 自由 ATN 変数№ データ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
●ATN(逆正接演算)
[機能] 操作1の変数に操作2の逆正接を代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。操作1の設定範囲は実数型変数100~199、1100~1199、300~399、1300~1399を指定してください。逆正接の単位はラジアンです。
(注1) ラジアン = 角度×π÷180
[例1] ATN 100 1 変数100に1の逆正接、0.785398を代入します。
[例2] LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 101 1 変数101に1を代入します。ATN *1 *101 変数1の内容100の変数に変数
101の内容の逆正接、0.785398を代入します。
87
第4部 命令語編
●SQR(平方根演算)
[機能] 操作1の変数に操作2の平方根を代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] SQR 1 4 変数1に4の平方根2を代入します。
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。LET 2 4 変数2に4を代入します。SQR *1 *2 変数1の内容10の変数に変数2の内容4の平方根を代入し
ます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SQR 変数№ データ ZR
88
第4部 命令語編
1.4 論理演算●AND(論理積)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値の論理積を、操作1の変数に代入します。
出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 204 変数1に204を代入します。AND 1 170 変数1の内容204と170の論理積136を変数1に代入
します。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 204 変数2に204を代入します。LET 3 170 変数3に170を代入します。AND *1 *3 変数1の内容2を変数とした内容204と変数3の内容170
の論理積136を変数1の内容2の変数に代入します。
10進数 2進数
204 11001100 AND170 AND10101010
136 10001000
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 AND 変数№ データ ZR
89
第4部 命令語編
●OR(論理和)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値の論理和を、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 204 変数1に204を代入します。OR 1 170 変数1の内容204と170の論理和238を変数1に代入
します。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 204 変数2に204を代入します。LET 3 170 変数3に170を代入します。OR *1 *3 変数1の内容2を変数とした内容204と変数3の内容170
の論理和238を変数1の内容2の変数に代入します。
10進数 2進数
204 11001100OR 170 OR10101010 238 11101110
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 OR 変数№ データ ZR
90
第4部 命令語編
●EOR(排他的論理和)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値の排他的論理和を、操作1の変数に代入します。出力は演算結果が0になったときオンになります。
[例1] LET 1 204 変数1に204を代入します。EOR 1 170 変数1の内容204と170の排他的論理和102を変数1
に代入します。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 204 変数2に204を代入します。LET 3 170 変数3に170を代入します。EOR *1 *3 変数1の内容2を変数とした内容204と変数3の内容170
の排他的論理和102を変数1の内容2の変数に代入します。
10進数 2進数
204 11001100 EOR170 EOR10101010
102 01100110
自由 自由 EOR 変数№ データ ZR
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
91
第4部 命令語編
1.5 比較演算●CP××(比較)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値を比較し条件を満たしていれば、出力をオンにします。変数の値は変化しません。条件を満していない場合は出力をオフにします。
(注) 出力部は命令実行時に一旦OFFされません。
CP×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2 NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2 GT ・・・ 操作1 > 操作2 GE ・・・ 操作1 ≧ 操作2 LT ・・・ 操作1 < 操作2 LE ・・・ 操作1 ≦ 操作2
[例1] LET 1 10 変数1に10を代入します。CPEQ 1 10 600 変数1の内容が10ならばフラグ600をオンに
します。600 ADD 2 1 フラグ600がオンにならば変数2に1を足し
ます。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入しますLET 2 10 変数2に10を代入します。LET 3 10 変数3に10を代入します。CPNE *1 *3 310 変数1の内容2の変数と変数3の内容が等しくな
ければ出力310をオンにします。
EQGTLT
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 CP×× 変数№ データN EG EL E
92
第4部 命令語編
1.6 タイマー●TIMW(タイマー)
[機能] 操作1で指定した時間、プログラムの進行を停めて待ちます。設定範囲は0.01~99で、単位は秒です。出力は時間が過ぎて次のステップへ移る時にオンになります。
[例1] TIMW 1.5 1.5秒待ちます。
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。TIMW *1 変数1の内容の10秒間待ちます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 TIMW 時間 禁止 TU
93
第4部 命令語編
●TIMC(タイマーキャンセル)
[機能] 並列動作しているほかのプログラムのタイマーをキャンセルします。
(注) キャンセルできるのはTIMW、WTON、WTOF、READ命令です。WTON、WTOF、READ命令のタイムアウト未指定時も、無限時間のタイマーをキャンセルするという概念で待ちを解除します。
[例1] TIMC 10 プログラム10の時間待ちを解除します。
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。TIMC *1 変数1の内容10のプログラムの 時間待ちを解除します。
[例3] プログラム 1 プログラム10
: : : WTON 8 20 プログラム10は入力8を20秒間待ちます。 : (入力8待ち)
TIMC 10 (入力8待ち) プログラム10の時間待ちを解除します。 : :
(注) この例はリストの並びではなく、横方向において同一時間に実行しているステップを表します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 TIMC プログラム№ 禁止 CP
94
第4部 命令語編
●GTTM(時間取得)
[機能] システム時間を操作1の変数に読込みます。時間の単位は10ミリ秒です。ここで取得される時間は基数のない値です。よってこの命令は2回呼び出し、その差から経過時間を知るために使われます。
[例1] GTTM 1 変数1に基準となる時間を読込みます。ADD 1 500 終了時間を5秒後に設定します。GTTM 2 変数2に現在のシステム時間を読込みます。DWLE 2 *1 5秒経ったらEDDOの次のステップへ進みます。
: この間の処理を5秒間繰り返します。 :GTTM 2 変数2に現在のシステム時間を読込みます。EDDO
[例2] LET 1 5 変数1に5を代入します。GTTM *1 変数1の内容5の変数に現在のシステム時間を格納します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GTTM 変数№ 禁止 CP
95
第4部 命令語編
1.7 入出力・フラグ操作●BT××(出力ポート・フラグ 操作)
[機能] 操作1で指定された出力ポート・フラグから操作2で指定された出力ポート・フラグまでをオン、オフ、反転します。
(注) 汎用出力以外の専用出力(システム出力)は、操作1・2(Operand1・2)に指定できません。
BT××ON ・・・ 状態をオンにします。OF ・・・ 状態をオフにします。NT ・・・ 状態を反転します。
[例1] BTON 300 出力ポート300をオンにします。
[例2] BTOF 300 307 出力ポート300~307をオフにします。
[例3] LET 1 600 変数1に600を代入します。BTNT *1 変数1の内容600のフラグを反転します。
[例4] LET 1 600 変数1に600を代入します。LET 2 607 変数2に607を代入します。BTON *1 *2 変数1の内容600から変数2の内容607までのフラグを
オンにします。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 BT×× 出力・フラグ (出力・フラグ) CP
96
第4部 命令語編
●BTPN(ONパルス出力)
[機能] 指定された出力ポートまたはフラグを一定時間ON(オン)します。この命令を実行すると操作1で指定された出力ポートまたはフラグをON(オン)した後、次ステップへ進みます。出力ポートまたはフラグは、操作2で指定されたタイマー時間経過後自動的にOFF(オフ)されます。タイマー時間の設定範囲は0.01~ 99.00秒(設定単位は秒、小数第2位まで有効)です。
(注1) もともとON(オン)であった出力ポートまたはフラグに対し、この命令を実行した場合、タイマー時間経過後OFF(オフ)されます。
(注2) 命令実行後、タイマー時間経過前にプログラムが終了した場合は、出力ポートまたはフラグはOFF(オフ)されません。
(注3) TIMC命令でキャンセルされません。
(注4) 1プログラム内の同時タイマー動作可能数MAXは、BTPN、BTPFあわせて16です。(1プログラム内での使用回数に制限はありません。)
(注5) 汎用出力以外の専用出力(システム出力)は、操作1(Operand1)に指定できません。
[例] BTPN 300 1 出力ポート300を1秒間ON(オン)します。BTPN 600 10 フラグ600を10秒間ON(オン)します。
タイマー時間(秒)
ON
OFF
ここでON(オン)後次ステップへ進みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 BTPN 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP
97
第4部 命令語編
●BTPF(OFFパルス出力)
[機能] 指定された出力ポートまたはフラグを一定時間OFF(オフ)します。この命令を実行すると操作1で指定された出力ポートまたはフラグをOFF(オフ)した後、次ステップへ進みます。出力ポートまたはフラグは、操作2で指定されたタイマー時間経過後自動的にON(オン)されます。タイマー時間の設定範囲は0.01~ 99.00秒(設定単位は秒、小数第2位まで有効)です。
(注1) もともとOFF(オフ)であった出力ポートまたはフラグに対し、この命令を実行した場合、タイマー時間経過後ON(オン)されます。
(注2) 命令実行後、タイマー時間経過前にプログラムが終了した場合は、出力ポートまたはフラグはON(オン)されません。
(注3) TIMC命令でキャンセルされません。
(注4) 1プログラム内の同時タイマー動作可能数MAXは、BTPN、BTPFあわせて16です。(1プログラム内での使用回数に制限はありません。)
(注5) 汎用出力以外の専用出力(システム出力)は、操作1(Operand1)に指定できません。
[例] BTPF 300 1 出力ポート300を 1秒間OFF(オフ)します。BTPF 600 10 フラグ600を 10秒間OFF(オフ)します。
タイマー時間(秒)
ON
OFF
ここでOFF(オフ)後次ステップへ進みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 BTPF 出力ポート・フラグ タイマー時間 CP
98
第4部 命令語編
●WT××(入出力ポート・フラグ待ち)
[機能] 操作1で指定された入出力ポート・フラグがオン/オフになるのを待ちます。操作2の時間を設定する事により、一定時間で打ち切ることが出来ます。設定範囲は0.01~99秒です。出力は一定時間が過ぎた時、オンになります。(操作2がある場合のみ)
(注) 操作1(Operand1)にローカルフラグは指定できません。
WT××ON ・・・ 入出力ポート・フラグのオン待ちOF ・・・ 入出力ポート・フラグのオフ待ち
[例1] WTON 15 入力ポート15オンを待ちます。
[例2] WTOF 308 10 出力ポート308オフを10秒間待ちます。
[例3] LET 1 600 変数1に600を代入します。WTON *1 変数1の内容600のフラグがオンになるのを待ちます。
[例4] LET 1 8 変数1に8を代入します。LET 2 5 変数2に5を代入します。WTOF *1 *2 変数1の内容8の入力ポートがオフになるのを変数2の内容
の5秒待ちます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 WT×× 入出力・フラグ (時間) TU
99
第4部 命令語編
●IN(2進数 入出力・フラグ読込み)
[機能] 操作1から2までの入出力ポートまたは、フラグを2進数として、変数99に読込みます。
2 2 2 2 2 2 2 2 ・・・2進数 15 14 13 12 11 10 9 8 ・・・ 入力ポート№
ON OFF OFF OFF OFF ON OFF ON
1 0 0 0 0 1 0 1 ・・・2進数2 + 0 + 0 + 0 + 0 + 2 + 0 + 2
128+ 0 + 0 + 0 + 0 + 4 + 0 + 1 = 133
133 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 変数99
(注1) 入力できる最大限度は32ビットです。
(注2) 32ビット入力した場合の最上位ビットがONの場合、変数99に読み込まれた値は、マイナス値として扱われます。
(注3) FMIO命令により読込み時のデータフォーマットを変更することができます。(FMIO命令参照)(メインアプリVer0.25以降対応です。)
[例1] IN 8 15 入力ポート8~15を2進数として、変数99に読込みます。
[例2] LET 1 8 変数1に8を代入します。LET 2 15 変数2に15を代入します。IN *1 *2 変数1の内容8~変数2の内容15のポートを2進数とし
て、変数99に読込みます。
7 5 46
7 2 0
3 2 1 0
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 IN 入出力・フラグ 入出力・フラグ CC
100
第4部 命令語編
●INB(BCD 入出力・フラグ読込み)
[機能] 操作1から操作2の桁数分の入出力ポートまたは、フラグをBCD値として、変数99に読込みます。
上位桁 下位桁
15 14 13 12 11 10 9 8 ・・・ 入力ポート№ ON OFF OFF OFF OFF ON OFF ON
8 5
8 5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 変数99
(注1) 入力できる最大限度は8桁(32ビット)です。
(注2) 使用する入出力ポート・フラグは4×n(桁数)です。
(注3) FMIO命令により読込み時のデータフォーマットを変更することができます。(FMIO命令参照)(メインアプリVer0.25以降対応です。)
[例1] INB 8 2 入力ポート8から2桁分(15迄)をBCD値として、変数99に読込みます。
[例2] LET 1 8 変数1に8を代入します。LET 2 2 変数2に2を代入します。INB *1 *2 変数1の内容8の入力ポートから変数2の内容の2桁(15
迄)をBCD値として、変数99に読込みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 INB 入出力・フラグ BCD桁数 CC
101
第4部 命令語編
●OUT(2進数 出力・フラグ書込み)
[機能] 操作1から2までの出力ポートまたは、フラグへ、変数99の値を書出します。
133 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 変数99
上位 下位 1 0 0 0 0 1 0 1 ・・・2進数
307 306 305 304 303 302 301 300 ・・・ 出力ポート№ ON OFF OFF OFF OFF ON OFF ON
(注1) 出力できる最大限度は32ビットです。
(注2) FMIO命令により書込み時のデータフォーマットを変更することができます。(FMIO命令参照)(メインアプリVer0.25以降対応です。)
[例1] OUT 300 307 出力ポート300~307へ、変数99の値を2進数として書出します。
[例2] LET 1 300 変数1に300を代入します。LET 2 307 変数2に307を代入します。OUT *1 *2 変数1の内容300から変数2の内容307の出力ポート
へ、変数99の値を2進数として書出します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 OUT 出力・フラグ 出力・フラグ CC
102
第4部 命令語編
●OUTB(BCD 出力・フラグ書込み)
[機能] 操作1から操作2の桁数分の出力ポートまたは、フラグへ、変数99の値をBCDコードで書出します。
85 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 変数99
307 306 305 304 303 302 301 300 ・・・ 出力ポート№ ON OFF OFF OFF OFF ON OFF ON
(注1) 出力できる最大限度は8桁(32ビット)です。
(注2) 使用する出力ポート・フラグは4×n(桁数)です。
(注3) FMIO命令により書込み時のデータフォーマットを変更することができます。(FMIO命令参照)(メインアプリVer0.25以降対応です。)
[例1] OUTB 300 2 出力ポート300から2桁(307迄)に、変数99の値をBCD値として書出します。
[例2] LET 1 300 変数1に300を代入します。LET 2 2 変数2に2を代入します。OUTB *1 *2 変数1の内容300から変数2の内容2桁分
(307迄)の出力ポートへ、変数99の値をBCDとして書出します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 OUTB 出力・フラグ BCD桁数 CC
103
第4部 命令語編
●FMIO(IN ,INB ,OUT .OUTB命令フォーマット設定)
[機能] IN、INB、OUT、OUTB命令での、入出力ポート・フラグ読み込み時、及び、書込み時のデータフォー マットを設定します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 FMIO フォーマット種別 禁止 CP
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
01234567h ⇔ 01h 23h 45h 67h ⇔ 0000 0001 0010 0011 0100 0101 0110 0111
変数 99 テンポラリデータ 入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
OUT(B)命令
IN (B)命令
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
01234567h ⇔ 23h 01h 67h 45h ⇔ 0010 0011 0000 0001 0110 0111 0100 0101
変数 99
テンポラリデータ
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
OUT(B)命令
IN (B)命令
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
01234567h ⇔ 45h 67h 01h 23h ⇔ 0100 0101 0110 0111 0000 0001 0010 0011
変数 99
テンポラリデータ
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
OUT(B)命令
IN (B)命令
① 操作1=0時(=FMIO命令未実行時初期状態) データの入れ替えを行わず、読込み、または、書込みを行います。
② 操作1=1時 16ビットデータ毎に、上位8ビットデータ、下位8ビットデータを入れ替えて、 データの読み込み、または、書込みを行います。
③ 操作1=2時 32ビットデータ毎に、上位16ビットデータ、下位16ビットデータを入れ替えて、
データの読込み、または、書込みを行います。
104
第4部 命令語編
④ 操作1=3時 32ビットデータ毎に、上位16ビットデータ、下位16ビットデータを入れ替え、 16ビットデータ毎に、上位8ビットデータ、下位8ビットデータを入れ替えた後、 データの読込み、または、書込みを行います。
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
01234567h
00123456h
⇔ 67h 45h 23h 01h ⇔ 0110 0111 0100 0101 0010 0011 0000 0001
変数 99
変数 99 1193046(IN・OUT 命令時)
123456(INB・OUTB 命令時)
テンポラリデータ
テンポラリデータ
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
OUT(B)命令
OUT(B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
IN (B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
IN (B)命令
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
00h 12h 34h 56h ⇔ 0000 0000 0001 0010
0001 0010
0011 0100 0101 0110
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
(注)FMIO命令は、メインアプリ部 Ver0.56
PCソフト Ver2.0.45
ティーチングペンダント Ver1.13
以後よりサポートとしています。
FMIO=0
12h 00h 56h 34h ⇔
0000 0000
0011 01000101 0110FMIO=1
34h 56h 00h 12h ⇔
0000 0000
0001 0010
0011 0100
0101 0110FMIO=2
56h 34h 12h 00h ⇔
0000 0000
0001 0010
0011 0100
0101 0110FMIO=3
[例1] 変数99=00123456h時(10進値1193046、BCD値123456)
105
第4部 命令語編
[例2] 変数99=00001234h時(10進値4660、BCD値1234)
00001234h 変数 99 4660(IN・OUT 命令時)
1234(INB・OUTB 命令時)
テンポラリデータ
OUT(B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
IN (B)命令
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
00h 00h 12h 34h ⇔ 0000 0000 0001 0010 0011 0100
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
FMIO=0
00h 00h 34h 12h ⇔
0000 0000
0001 00100011 0100FMIO=1
12h 34h 00h 00h ⇔
0000 0000
0000 0000 0000 0000
0001 0010
0011 0100FMIO=2
34h 12h 00h 00h ⇔
0000 0000
0000 00000000 0000
0001 0010
0011 0100FMIO=3
00000012h 変数 99 18(IN・OUT 命令時)
12(INB・OUTB 命令時)
テンポラリデータ
OUT(B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
OUT(B)命令
IN (B)命令
IN (B)命令
(入出力・フラグ No.上位) (入出力・フラグ No.下位)
00h 00h 00h 12h ⇔ 0000 0000 0001 0010
入出力ポート・フラグ状態(0=OFF、1=ON)
FMIO=0
00h 00h 12h 00h ⇔
0000 0000
0001 0010FMIO=1
00h 12h 00h 00h ⇔
0000 0000 0000 0000
0000 0000 0000 0000 0000 0000
0001 0010FMIO=2
12h 00h 00h 00h ⇔
0000 00000000 0000
0000 00000000 00000000 00000001 0010FMIO=3
[例3] 変数99=00000012h時(10進値18、BCD値12)
106
第4部 命令語編
1.8 プログラム制御
●GOTO(ジャンプ)
[機能] 操作1で指定したタグ№の位置へジャンプします
(注1) GOTO命令は、同一プログラム内のみ有効です。(注2) TAG-GOTO文により、連続移動系命令(第4部 第4章参照)が無限に続く様なプログラムを作成
しないでください。座標変換誤差が累積します。
[例1] TAG 1 タグをセットします。 : : :GOTO 1 タグ1へジャンプします。
GOTOコマンドを使用して、下記の構文内から構文外、または別の構文内へ分岐することは禁止します。条件分岐命令やサブルーチンコールにおいては、最大ネスト回数が決まっており、EDXXを通過しないと何回もネストしたことになり、ネスト回数オーバーエラーが発生します。また、パレタイズ設定の場合もBGPA宣言の後にEDPAを通過しないで、再度BGPA宣言があるとエラーが発生します。
(1)IFXX、またはISXXとEDIFの構文(2)DWXXとEDDOの構文(3)SLCTとEDSLの構文(4)BGSRとEDSRの構文(5)BGPAとEDPAの構文
●TAG(タグ宣言)
[機能] 操作1で指定したタグ№を設定します。
[例1] GOTO命令を参照してください。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GOTO タグ№ 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
禁止 禁止 TAG タグ№ 禁止 CP
107
第4部 命令語編
●BGSR(サブルーチン開始)
[機能] 操作1で指定したサブルーチンの開始を宣言します。
[例1] EXSR命令を参照してください。
(注) GOTO命令を使用して、BGSR~EDSR構文外、または構文内へ分岐することを禁止します。
●EXSR(サブルーチン実行)
[機能] 操作1で指定したサブルーチンを実行します。
サブルーチンコールのネストは15段まで可能です。
(注) 同一プログラム内のサブルーチンのみ有効です。
[例1] EXSR 1 サブルーチン1を実行します。 : :
EXITBGSR 1 サブルーチン1開始
: : :
EDSR サブルーチン1終了
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。EXSR *1 変数1の内容10のサブルーチンを実行します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 EXSR サブルーチン№ 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
禁止 禁止 BGSR サブルーチン№ 禁止 CP
108
第4部 命令語編
●EDSR(サブルーチン終了)
[機能] サブルーチンの終了を宣言します。サブルーチンの終わりに必ず必要となります。この後の処理は呼び出したEXSRの次のステップに移ります。
[例1] EXSR命令を参照してください。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
禁止 禁止 EDSR 禁止 禁止 CP
109
第4部 命令語編
1.9 タスク管理●EXIT(プログラム終了)
[機能] プログラムを終了します。もしEXIT命令が無く最後のステップまで来た場合、処理は先頭に戻ります。
(注) 終了時の状態 ・出力ポート・・・・・・・・・・・・・保持・ローカルフラグ・・・・・・・・・・・消滅・ローカル変数・・・・・・・・・・・・消滅・現在値・・・・・・・・・・・・・・・保持・グローバルフラグ・・・・・・・・・・保持・グローバル変数・・・・・・・・・・・保持
[例1] : : EXIT プログラムを終了します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 EXIT 禁止 禁止 CP
110
第4部 命令語編
●EXPG(他プログラム起動)
[機能] 操作1から、操作2までのプログラムを起動し、並列処理を行います。操作1だけの単独指定もできます。
[例1] EXPG 10 12 プログラムNo.10、11、12を起動します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 EXPG プログラム№ (プログラム№ (注)) CC
エラー発生・出力部操作条件EXPGプログラム単独指定時(操作1のみ指定)
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
プログラムNo.異常無し※1プログラムNo.
プログラム登録済み
プログラム起動中 プログラム非起動プログラム未登録 異常有り※1
A57無し
C03 C2C「プログラム多重起動エラー」 「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON ON OFF OFF
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※1…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を指定した場合を指します。
EXPGプログラム複数指定時(操作1、2両指定)
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※2…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を範囲指定した場合を指します。※3…この場合、指定範囲の未登録プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力部操作に反映されません。
プログラムNo.異常無し※2
プログラムNo.指定範囲に登録プログラム有り※3指定範囲
異常有り※1指定範囲に 指定範囲全プログラム未登録起動中プログラム有り 全プログラム非起動
A57 C03 C2C「プログラム多重起動エラー」 無し 「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON ON OFF OFF
111
第4部 命令語編
●ABPG(他プログラムの強制終了)
[機能] 操作1から、操作2までのプログラムを強制的に終了します。操作1だけの単独指定もできます。
(注1) 移動中命令実行中にABPG命令がかかりますと、その場で減速停止します。(注2) また、動作だけでなくステップ実行そのものを終了します。
[例1] ABPG 10 12 プログラムNo.10、11、12を終了します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 ABPG プログラム№ (プログラム№ ) CC
エラー発生・出力部操作条件ABPGプログラム単独指定時(操作1のみ指定)
ABPGプログラム複数指定時(操作1、2両指定)
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※3…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を範囲指定した場合を指します。※4…この場合、指定範囲の未登録プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力部操作に反映されません。※5…指定範囲内に自タスク(自プログラム)が含まれる場合、自タスクの終了処理を行った時点でABPG命令の処理は終了し、自タスクは
消滅します。よって指定プログラムの終了処理結果は不定となるので注意が必要です。この時、出力操作部は終了処理の結果に関わらず常にOFFとなります。
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
プログラムNo.異常無し※1プログラムNo.
プログラム登録済み
プログラム起動中 プログラム非起動プログラム未登録 異常有り※1
無し 無し 無しC2C
「プログラムNo.エラー」
ON(OFF※2) ON ON OFF
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※1…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を指定した場合を指します。※2…自タスク(自プログラム)を指定した場合、ABPG命令は自タスクの終了処理を行い、タスクは消滅します。この時、出力部操作はOFF
となります。
プログラムNo.異常無し※3
プログラムNo.指定範囲に登録プログラム有り※4指定範囲
異常有り※1指定範囲に 指定範囲全プロクラム未登録起動中プログラム有り 全プログラム非起動
C2C無し 無し 無し
「プログラムNo.エラー」
ON(OFF※5) ON ON OFF
112
第4部 命令語編
●SSPG (プログラム一時停止)
[機能] 操作1から、操作2までのプログラムを現在のステップで一時停止させます。操作1だけの単独指定もできます。
(注1) プログラムを一時停止させると、そのプログラムが実行していた動作も一時停止となります。(注2) 動作だけでなく、ステップ実行そのものが停止します。
[例1] SSPG 10 12 プログラムNo.10、11、12を現在のステップで一時停止させます。
プログラムNo.10
SSPG現在実行中ステップ
プログラムNo.11
現在実行中ステップ
プログラムNo.12
現在実行中ステップ
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SSPG プログラム№ (プログラム№ ) CC
エラー発生・出力部操作条件SSPGプログラム単独指定時(操作1のみ指定)
SSPGプログラム複数指定時(操作1、2両指定)
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※2…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を範囲指定した場合を指します。※3…この場合、EXPG・ABPG・SSPG・PSPG命令では、指定範囲の未登録プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力
部操作に反映されません。※4…この場合、SSPG・RSPG命令では、指定範囲の(登録済み)非起動プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力部
操作に反映されません。
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
プログラムNo.異常無し※1プログラムNo.
プログラム登録済み
プログラム起動中 プログラム非起動プログラム未登録 異常有り※1
無し 無しC03 C2C
「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON OFF OFF OFF
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※1…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を指定した場合を指します。
プログラムNo.異常無し※2
プログラムNo.指定範囲に登録プログラム有り※3指定範囲
異常有り※1指定範囲に 指定範囲全プロクラム未登録起動中プログラム有り※4 全プログラム非起動
C03 C2C無し 無し
「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON OFF OFF OFF
113
第4部 命令語編
●RSPG (プログラム再開)
[機能] 操作1から、操作2までのプログラムを再開させます。操作1だけの単独指定もできます。
(注1) プログラムを再開させると、そのプログラムが実行していた動作も再開となります。
[例1] RSPG 10 12 プログラムNo.10、11、12を一時停止中のステップから再開させます。
自由 自由 RSPG プログラム№ (プログラム№ ) CC
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
プログラムNo.10
SSPG
RSPG
現在一時停止中ステップ
プログラムNo.11
現在一時停止中ステップ
プログラムNo.12
現在一時停止中ステップ
エラー発生・出力部操作条件RSPGプログラム単独指定時(操作1のみ指定)
RSPGプログラム複数指定時(操作1、2両指定)
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※2…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を範囲指定した場合を指します。※3…この場合、指定範囲の未登録プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力部操作に反映されません。※4…この場合、SSPG・RSPG命令では、指定範囲の(登録済み)非起動プログラムは非操作対象として扱い、この影響はエラー、出力部
操作に反映されません。
指定プログラム状態
エラー
出力部操作
プログラムNo.異常無し※1プログラムNo.
プログラム登録済み
プログラム起動中 プログラム非起動プログラム未登録 異常有り※1
無し 無しC03 C2C
「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON OFF OFF OFF
※表中のエラーは指定プログラム状態により発生するエラーを表します。その他の要因により発生するエラーは除きます。※1…プログラムNo.異常とは、1未満または、64を超えるNo.を指定した場合を指します。
プログラムNo.異常無し※2
プログラムNo.指定範囲に登録プログラム有り※3指定範囲
異常有り※1指定範囲に 指定範囲全プロクラム未登録起動中プログラム有り※4 全プログラム非起動
C03 C2C無し 無し
「未登録プログラム指定エラー」「プログラムNo.エラー」
ON OFF OFF OFF
114
第4部 命令語編
1.10 ポジション操作●PGET(位置データ読取り)
[機能] 操作2で指定したポジションデータの操作1で指定した軸№のデータを、変数199に読取ります。実行時、取り込むデータが XXX.XX の場合は、変数199にデータを入れません(実行しない)。軸No.1:X軸、軸No.2:Y軸、軸No.3:Z軸、軸No.4:R軸
(注) スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)は、X座標、Y軸(軸No.=2)は、Y座標と解釈してください。
[例1] PGET 2 3 ポジションNo.3のY軸(2軸)のデータを変数199に読取ります。
[例2] LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 3 変数2に3を代入します。PGET *1 *2 変数2の内容3のポジションNo.の、変数1の内容Y軸(2
軸)のデータを変数199に読取ります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PGET 軸№ ポジション№ CC
115
第4部 命令語編
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PPUT 軸№ ポジション№ CP
●PPUT(位置データ書込み)
[機能] 操作2で指定したポジションデータの操作1で指定した軸№に、変数199の値を書込みます。軸No.1:X軸、軸No.2:Y軸、軸No.3:Z軸、軸No.4:R軸
(注) スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)は、X座標、Y軸(軸No.=2)は、Y座標と解釈してください。
[例1] LET 199 150 変数199に150を代入します。PPUT 2 3 ポジションNo.3のY軸(2軸)に変数199の内容150
を書込みます。[例2] LET 199 150 変数199に150を代入します。
LET 1 2 変数1に2を代入します。LET 2 3 変数2に3を代入します。PPUT *1 *2 変数2の内容3のポジションNo.の、変数1の内容Y軸(2
軸)に、変数199の内容150を書込みます。
116
第4部 命令語編
●PCLR(ポジションデータクリア)
[機能] 操作1で指定したポジション№から操作2で指定したポジション№を消去します。消去されたデータは、××.×××(空欄)になります(0.000にはなりません)。
[例1] PCLR 10 20 ポジション№10~20のデータを消去します。
[例2] LET 1 10 変数1に10を代入します。LET 2 20 変数2に20を代入します。PCLR *1 *2 変数1の内容10のポジションNo.から変数2の内容20の
ポジションNo.のデータを消去します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PCLR ポジション№ ポジション№ CP
117
第4部 命令語編
●PCPY(ポジションデータコピー)
[機能] 操作1で指定したポジション№に操作2で指定したポジションデータを複写します。
[例1] PCPY 20 10 ポジション№20へポジション№10のデータを複写します。
[例2] LET 1 20 変数1に20を代入します。LET 2 10 変数2に10を代入します。PCPY *1 *2 変数1の内容20のポジションNo.に、
変数2の内容10のポジションNo.のデータを複写します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PCPY ポジション№ ポジション№ CP
118
第4部 命令語編
●PRED(現在位置読取り)
[機能] 操作1で指定した軸の現在位置を操作2で指定したポジションに読込みます。
[例1] PRED 11 10 X・Y軸の現在位置をポジション№10に読込みます。
[例2] 軸パターンを変数間接指定することができます。[例1]を変数間接指定した場合。11(2進数)→3(10進数)LET 1 3 変数1に3を代入します。PRED *1 10
[例3] LET 1 10 変数1に10を代入します。PRED 11 *1 X・Y軸の現在位置を変数1の内容10のポジション
No.に読込みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PRED 軸パターン ポジション№ CP
119
第4部 命令語編
●PRDQ(軸の現在位置読取り(1軸ダイレクト))
[機能] 操作1で指定した軸№の現在位置を操作2で指定した変数に読込みます。軸No.1:X軸、軸No.2:Y軸、軸No.3:Z軸、軸No.4:R軸
[例] PRDQ 2 100 Y軸(2軸)の現在位置を変数№100に読込みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PRDQ 軸№ 変数№ CP
120
第4部 命令語編
●PTST(ポジションデータチェック)
[機能] 操作2で指定したポジション№の操作1で指定した軸パターンに、有効なデータが有るか確認します。軸パターンで指定されたデータが総て無効(××.×××)の場合に出力がオンになります。0は有効なデータとして扱われます。
[例1] PTST 11 10 300 ポジション10のX・Y軸に有効な値がなければ出力300をオンにします。ポジションデータが下の様な場合には、出力300はオフになります。
[例2] 軸パターンを変数間接指定することができます。[例1]を変数間接指定した場合。11(2進数)→3(10進数)LET 1 3 変数1に3を代入します。PTST *1 10 300
[例3] LET 1 11 変数1に11を代入します。PTST 1011 *1 600 変数1の内容11のポジションのX・Y・R軸のデー
タに有効な値が無ければフラグ600をオンにします。ポジションデータが下の様な場合には、フラグ600がオンになります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 P TST 軸パターン ポジション№ CC
121
第4部 命令語編
●PVEL(速度データの代入)
[機能] 操作1で指定したCP動作速度を操作2で指定したポジション№に書込みます。操作1の単位は[mm/sec]です。
(注) PVEL命令で負の値を書込みますと、移動などでそのポジションを指定した時にアラームを発生しますのでご注意ください。
[例1] PVEL 100 10 速度100mm/sをポジション№10に書込みます。
[例2] LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 2 10 変数2に10を代入します。PVEL *1 *2 変数1の内容の速度100mm/sを変数2の内容10のポ
ジションに書込みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PVEL 速度 ポジション№ CP
122
第4部 命令語編
●PACC(加速度データの代入)
[機能] 操作1で指定したCP動作加速度を操作2で指定したポジション№に書込みます。操作1の単位は[G]で、値は小数第2位まで有効です。
(注) PACC命令では範囲のチェックを行いません。
[例1] PACC 0.3 10 加速度0.3Gをポジション№10に書込みます。
[例2] LET 100 0.3 変数100に0.3を代入します。LET 2 10 変数2に10を代入します。PACC *100 *2 変数100の内容の加速度0.3Gを変数2の内容10のポ
ジションに書込みます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PACC 加速度 ポジション№ CP
123
第4部 命令語編
●PDCL(減速度データの代入)
[機能] 操作1で指定したCP動作減速度を操作2で指定したポジションNo.に書込みます。操作1の単位は[G]で、値は小数第2位まで有効です。
[例1] PDCL 0.3 3 ポジションNo.3の減速度データに0.3を代入します。
自由 自由 PDCL 減速度 ポジション№ CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
124
第4部 命令語編
●PAXS(軸パターン 読み出し)
[機能] 操作1の変数に操作2のポジションの軸パターンを格納します。
[例1] PAXS 1 98 変数1にポジション98の軸パターンを読込みます。ポジションが下の様になっている場合、変数1には3(2進数で0011)が読込まれます。
[例2] LET 1 3 変数1に3を代入します。LET 2 101 変数2に101を代入します。PAXS *1 *2 変数1の内容3の変数に、変数2の内容101のポジション
の軸パターンを読込みます。ポイントが下の様になっている場合、変数3には8(2進数で1000)が格納されます。
表のようなポジションの場合、変数に 格納される値は下のようになります。
自由 自由 PAXS 変数№ ポジション№ CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
0011 = 2+1 = 30101 = 4+1 = 501000 = 8
125
第4部 命令語編
●PSIZ(ポジションデータサイズチェック)
[機能] パラメータにより以下の値を操作1の変数にセットします。
・ 「その他パラメータNo.23 PSIZ機能種別」=0時 コントローラに記憶可能なポジションデータ数MAXをセット。 (使用、不使用かかわらず。)
・ 「その他パラメータNo.23 PSIZ機能種別」=1時 ポイントデータ使用数をセット。
[例] PSIZ 1「その他パラメータNo.23PSIZ機能種別」=0を設定時
変数No.1に記憶可能なポジションデータ数MAXをセットします。「その他パラメータNo.23 PSIZ機能種別」=1を設定時
変数No.1に現在使用中のポイントデータ数をセットします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PSIZ 変数№ 禁止 CP
126
第4部 命令語編
●GVEL(速度データの取得)
[機能] 操作2で指定されるポジションデータの速度項目より速度データを取得し、操作1で指定される変数に値をセットします。
[例] GVEL 100 10 ポジションNo.10の速度データを変数No.100にセットします。
命令実行時のポジションデータが上記の場合、変数No.100には値100がセットされます。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 GVEL 変数№ ポジション№ CP
127
第4部 命令語編
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 GACC 変数№ ポジション№ CP
●GACC(加速度データの取得)
[機能] 操作2で指定されるポジションデータの加速度項目より加速度データを取得し、操作1で指定される変数に値をセットします。
[例] GACC 100 10 ポジションNo.10の加速度データを変数No.100にセットします。
命令実行時のポジションデータが上記の場合、変数No.100には値0.8がセットされます。
128
第4部 命令語編
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 GDCL 変数№ ポジション№ CP
●GDCL(減速度データの取得)
[機能]操作2で指定されるポジションデータの減速度項目より減速度データを取得し、操作1で指定される変数に値をセットします。
[例] GDCL 100 10 ポジションNo.10の減速度データを変数No.100にセットします。
命令実行時のポジションデータが上記の場合、変数No.100には値0.8がセットされます。
129
第4部 命令語編
1.11 アクチュエータ制御宣言●VEL(速度設定)
[機能] 操作1の値にCP動作の移動速度を設定します。単位は[mm/sec]です。
(注1) 小数点以下の数値は扱えません。エラーとなります。(注2) 最低速度は1mm/secです。
[例1] VEL 100 速度を100mm/secに設定します。MOVL 1 ポイント1へ100mm/secで移動します。
[例2] VEL 500 速度を500mm/sに設定します。MOVL 2 ポイント2へ500mm/secで移動します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 VEL 速度 禁止 CP
130
第4部 命令語編
●VELS(速度比設定)
[機能] 操作1の値をPTP速度MAXに対する比として、PTP動作命令移動速度(Z軸以外は角速度)を設定します。操作1は整数(単位%)で設定します。
(注1) RIGH,LEFT命令を使用する場合には、PTP動作命令を使用しなくても、VELSによる速度設定が必要です。
[例1] VELS 50 PTP動作命令移動速度をMAXの50%に設定します。MOVP 1 ポジションNo.1へ、速度MAXの50%でPTP移動し
ます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 VELS 比率 禁止 CP
131
第4部 命令語編
●OVRD(オーバーライド)
[機能] 操作1の比率に従って速度を低下させます(速度係数設定)。比率の設定範囲は1~100%です。OVRDを使用すると、1mm/sec未満の速度指令生成が可能です。(実動作の平滑は保証致しません。実機での確認が必要です。)(PAPR命令の設定速度(押付アプローチ速度)は、下限速度1mm/secでクランプされます。)
[例1] VEL 100 速度を100mm/secに設定します。OVRD 50 速度を50%に落とします。
よって、実際の速度は50mm/secになります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 OVRD 速度比 禁止 CP
132
第4部 命令語編
●ACC(加速度設定)
[機能] 操作1の値にCP動作の移動加速度を設定します。操作1の単位は[G]で、値は小数第2位まで有効です。
(注) CP動作時、ポジションデータに加速度の設定がなく、且つACC命令で加速度を設定していない場合は、「全軸パラメータ No.11 CP加速度初期値」に登録された初期値を使用します。
[例1] ACC 0.3 加速度を0.3Gに設定します。
(注) アクチュエータの仕様以上に加速度を設定しますとエラーが発生する場合があります。また、故障や製品寿命の低下の原因となります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 ACC 加速度 禁止 CP
133
第4部 命令語編
●ACCS (加速度比設定)
[機能] 操作1の値をPTP加速度MAXに対する比として、PTP動作命令移動加速度(Z軸以外は角加速度)を設定します。操作1は整数(単位%)で設定します。
(注1) 加速度比の設定は、必ず、水平多関節ロボットIXシリーズ取扱説明書「5.使用上の注意」を参照ください。
[例] ACCS 50 PTP動作命令移動加速度をMAXの50%に設定します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 ACCS 比率 禁止 CP
134
第4部 命令語編
●DCL(減速度設定)
[機能] 操作1の値にCP動作の移動減速度を設定します。操作1の設定単位は[G]で、値は小数第2位まで有効です。
(注) CP動作時、ポジションデータに減速度の設定がなく、且つDCL命令で減速度を設定していない場合は、「全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値」に登録された初期値を使用します。CIR、ARC命令はDCLは無効です。
[例] DCL 0.3 0.3Gの減速度設定を行います。
(注) アクチュエータの仕様以上に減速度を設定しますとエラーが発生する場合があります。また、故障や製品寿命の低下の原因となります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DCL 減速度 禁止 CP
135
第4部 命令語編
●DCLS (減速度比設定)
[機能] 操作1の値をPTP減速度MAXに対する比として、PTP動作命令移動減速度(Z軸以外は角減速度)を設定します。操作1は整数(単位%)で設定します。
(注1) 減速度比の設定は、必ず、水平多関節ロボットIXシリーズ取扱説明書「5.使用上の注意」を参照ください。
[例] DCLS 50 PTP動作命令移動減速度をMAXの50%に設定します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DCLS 比率 禁止 CP
136
第4部 命令語編
b a
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SCRV 比率 禁止 CP
●SCRV(S字モーション比率設定)
[機能] 操作1の値にアクチュエータのS字モーション制御の比率を設定します。 設定範囲は0~50(%)の整数です。
この命令で比率を設定していない時、または0%を設定した時は台形モーションになります。SCRV有効命令:MOVP ,MOVL ,MVPⅠ ,MVLⅠ ,TMPI,TMLI
[例1] SCRV 30 S字モーション比を30%にします。
b-a ×100(%)
137
第4部 命令語編
●OFST(オフセット設定)
[機能] 操作1で指定されたアクチュエータ移動に於いて、目標値に操作2のオフセット値を加算し、目標値を設定し直して動作します。オフセットの設定単位はmmで、有効分解能は0.001mmです。オフセットは動作範囲内ならばマイナスの値も指定できます。
(注) OFST命令は、当該プログラム以外では無効です。複数のプログラムでOFSTを有効にするには、それぞれのプログラムでOFST命令を実行する必要があります。OFST命令は、MVPⅠ・MVLⅠ・TMLI・TMPI命令には無効です。
[例1] OFST 110 50 Y軸、Z軸の指定位置が50mm 加算されます。
[例2] 軸パターンを変数間接指定することができます。[例1]を変数間接指定した場合。110(2進数)→6(10進数)LET 1 6 変数1に6を代入します。OFST *1 50
[例3] LET 1 30 変数1に30を代入します。OFST 1000 *1 R軸の指定位置が変数1の内容の30°加算されます。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 OFST 軸パターン オフセット値 CP
138
第4部 命令語編
●DEG(円弧角度設定)
[機能] CIR(円移動)命令とARC(円弧移動)命令で行う補間のための分割角度を設定します。CIR、ARC命令を実行するとここで設定した角度ごとに円を分割して通過点を計算します。角度の設定範囲は0~120度までです。角度を0に設定した場合、設定されたアクチュエータの速度が出るように分割角度を自動計算します。(最大180度)角度の設定単位は度で、値は小数第1位まで有効です。
(注) DEG命令で角度を設定せずにCIR、ARC命令を実行すると、「全軸パラメータNo.30分割角度初期値」に登録された初期値を使用します。
[例] DEG 10 分割角度を10度に設定します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DEG 角度 禁止 CP
139
第4部 命令語編
●GRP(グループ軸設定)
[機能] 操作1で指定された軸パターンのポジションデータだけを有効にします。指定外の軸のデータは無いものとして扱われます。複数のプログラムが同時に動作するとき、軸を割り当てる事により同一のポジションデータを有効に使う事が出来ます。GRP命令は、OFST・DFTL・DFWK・DFIF命令を除くオペランド軸パターン指定SEL命令または、ポジションデータを使用するサーボ動作命令で有効です。
[例1] GRP 11 X軸、Y軸のデータを有効にします。CIR2 1 2 Z軸、R軸にデータがあっても軸パターンエラーになりませ
ん。
[例2] 軸パターンを変数間接指定することができます。[例1]を変数間接指定した場合。11(2進数)→3(10進数)LET 1 3 変数1に3を代入します。GRP *1CIR2 1 2
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GRP 軸パターン 禁止 CP
140
第4部 命令語編
●HOLD(ホールド:軸の一時停止ポート宣言)
[機能] サーボ命令実行中に、一時停止させる入力ポート・グローバルフラグの宣言を行います。操作1の入力ポート・グローバルフラグへの操作により、実行中のサーボ処理は一時停止します(移動中の場合、減速停止)。操作1を指定しない場合、現在の一時停止宣言を無効にします。
[HOLDタイプ] 0=a接点(減速停止) 1=b接点(減速停止) 2=b接点(減速停止→サーボOFF(駆動源は遮断されない))
プログラム起動時のHOLDタイプは、0(a接点)です。操作2を指定しない場合、現在のHOLDタイプを継続します。HOLDサーボOFF停止中、他タスク等より該当軸に対しサーボON命令を発行すると、「エラーNo.C66軸多重使用エラー」になります。HOLD停止前の状態がサーボONだった場合は、HOLD解除時、システムにより自動的にサーボONされる為、HOLDサーボOFF停止中の軸に対し、サーボON命令を発行しないでください。また、HOLDサーボOFF停止中の軸が、外力等により、停止位置から移動した場合、HOLD停止前の状態が、サーボONならば、HOLD解除時、一旦元の停止位置に移動してから、動作を再開します。
(注1) HOLD宣言による一時停止入力ポート・グローバルフラグは、宣言したタスク(プログラム)内で使用している軸にのみ有効です。別のタスク(プログラム)で使用している軸には無効です。
(注2) 一時停止入力ポート・グローバルフラグはSVOF命令以外の全てのアクティブなサーボ命令に対して有効です。(PATHも減速停止します。)
[例] HOLD 15 0 入力ポートNo.15がON(オン)になると減速停止します。
入力ポートNo.15ON(オン)
HOLD
残り動作 T
V
移動完了
入力ポートNo.15OFF(オフ)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
入力ポート グローバルフラグ自由 自由 HOLD ( )(HOLDタイプ) CP
141
第4部 命令語編
●CANC(キャンセル:軸の中止完了ポート宣言)
[機能] サーボ命令実行中に、中止完了させる入力ポート・グローバルフラグの宣言を行います。操作1の入力ポート・グローバルフラグへの操作により、実行中のサーボ処理は中止完了します(移動中の場合、減速停止後完了)。操作1を指定しない場合、現在の中止完了宣言を無効にします。
[CANCタイプ] 0=a接点(減速停止) 1=b接点(減速停止)
プログラム起動時のCANCタイプは、0 (a接点)です。操作2を指定しない場合、現在のCANCタイプを継続します。
(注1) CANC宣言による中止完了入力ポート・グローバルフラグは、宣言したタスク(プログラム)内で使用している軸にのみ有効です。別のタスク(プログラム)で使用している軸には無効です。
(注2) 一時停止入力ポート・グローバルフラグはSVOF命令以外の全てのアクティブなサーボ命令に対して有効です。(PATHも減速停止します。)
[例] CANC 14 0 入力ポートNo.14 がON(オン)になると減速停止します。
入力ポートNo.14ON(オン)
移動完了
残り動作 T
V
実行されません
入力ポート グローバルフラグ
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 CANC ( )(CANCタイプ) CP
142
第4部 命令語編
●DIS(スプライン移動時分割距離設定)
[機能] PSPL(スプライン移動)命令で行う補間のための分割距離を設定します。PSPL命令を実行するとここで設定した距離ごとに通過点を計算し、これを補間点とします。距離を0に設定した場合、設定されたアクチュエータの速度が出るように分割距離を自動計算します。距離の入力単位はmmです。
(注) DIS命令で距離を設定せずにPSPL命令を実行すると、「全軸パラメータ No.31分割距離初期値」に登録された初期値を使用します。
[例] DIS 10 分割距離を10mmに設定します。
補間点
分割距離
自由 自由 DIS 距離 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
143
第4部 命令語編
開始ポジションからポジションNo.1~No.5までのパス移動を行いながら、指定ポジション接近時、出力ポートNo.300~304を順次ON(オン)する。
●POTP(PATH出力タイプ設定)
[機能] PATH、PSPL命令実行時の出力部出力タイプを設定します。PATH、PSPL命令を実行したときの出力部の操作はPOTP命令の設定により以下のようになります。
①POTP [操作1]=0を設定(動作完了ON) 動作完了により出力部の出力ポートまたはフラグをON(オン)します。
②POTP [操作1]=1を設定(ポジション接近インクリメント出力、最終のみ動作完了ON) PATH、PSPL命令で動作中、指定されるポジションに接近する度に出力部で指定され る出力ポートまたはフラグのNo.をインクリメントして順次ON(オン)します。 但し、最終ポジションのみ、動作完了でONします。シーケンス制御の目安としてお使いください。
(注1) POTP設定を実行しない初期状態ではPOTP=0に設定されています。(注2) POTP=1時、ポジションに有効なデータがない場合、出力No.はインクリメントされますが、該当出
力に対する操作は行われません。(PATH、PSPL命令の操作1、操作2ポジションNo.の大小に関わらず出力No.はインクリメントされます。)
[例] POTP 1PATH 1 5 300
ポジション起点
ポジションNo.1
No.2
No.3
No.4
No.5
出力ポート300をON(オン)
出力ポート301をON(オン)
出力ポート302をON(オン)
出力ポート303をON(オン)
出力ポート304をON(オン)
自由 自由 POTP 0or1 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
144
第4部 命令語編
●PAPR(押付アプローチ距離・速度設定)
[機能] PUSH命令を実行する時の動作の設定を行います。操作1で押付アプローチ動作(トルクリミット動作)を行う距離(押付アプローチ距離)(入力単位mm)を設定し、操作2で押付アプローチ動作(トルクリミット動作)の速度(押付アプローチ速度)(入力単位mm/sec)を設定します。操作1の押付アプローチ距離は小数第3位まで有効、操作2の速度は、小数点以下は無効となります。
[例] PAPR 100 30 PUSH命令時の押付アプローチ距離を100mm、押付アプMOVP 10 ローチ速度を30mm/secに設定します。PUSH 11
(注)OVRD命令使用時の押付アプローチ速度は、下限速度1mm/secでクランプされます。(下限速度は、確実な押付動作を保証するものではありません。低速押付アプローチ時、機械特
性による影響等を考慮し、実機での確認が必要です。)
押付アプローチ動作 開始位置
X
Z
Y
ポジション起点
押付アプローチ距離
(トルクリミット動作)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PAPR 距離 速度 CP
145
第4部 命令語編
●DFTL(ツール座標系定義)
[機能] 操作2のポジションデータを、操作1で指定されるツール座標系オフセット量データにセットします。ツール座標系オフセット量データには、全軸分のポジションデータが入りますが、無効軸のポジションデータはオフセット量0でセットされます。
(注1) ツール座標系No.=0はツールオフセット無しとして、システム予約されている為、「エラーNo.B71座標系No .エラー」となります。
(注2) この命令に対してGRP命令は無効です。
[例] DFTL 1 150
ポジションデータ
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DFTL ツール座標系No. ポジションNo. CP
146
第4部 命令語編
●SLTL(ツール座標系選択)
[機能] 操作1をツール座標系選択No .にセットします。(「第4部第3章3.座標系について」を参照ください。)
(注1) システム内で直近に宣言された選択No .が有効になります。選択したツール座標系No.は、プログラム終了後も、また、システムメモリバックアップバッテリ装着時は、電源再投入後も有効です。
(注2) ツール座標系選択No .は、システム内に1つのみ存在します。
(注3) パソコンソフト・ティーチングボックスから座標系選択No.を変更した場合の戻し忘れによるトラブルを未然に防ぐ為、プログラム内でSLTLを明示的に宣言してください。(ツール座標系を使用しない場合、SLCT 0)。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SLTL ツール座標系No. 禁止 CP
147
第4部 命令語編
●GTTL(ツール座標系定義データ取得)
[機能] 操作1で指定されるツール座標系オフセット量データを、操作2のポジションデータにセットします。ポジションデータには、全軸分のツール座標系オフセット量データがセットされます。
(注1) ツール座標系No.=0はツールオフセット無しとしてシステム予約されている為、「エラーNo.B71座標系No .エラー」となります。
(注2) この命令に対してGRP命令は無効です。
[例1] OFST 110 50 Y軸、Z軸の指定位置が50mm 加算されます。
[例2] LET 1 30 変数1に30を代入します。OFST 1000 *1 R軸の指定位置が変数1の内容の30°加算されます。
[例] GTTL 1 150
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GTTL ツール座標系No. ポジションNo. CP
148
第4部 命令語編
●DFWK(ワーク座標系定義)
[機能] 操作2のポジションデータを、操作1で指定されるワーク座標系オフセット量データにセットします。ワーク座標系オフセット量データには、全軸分のポジションデータが入りますが、無効軸のポジションデータはオフセット量0でセットされます。
(注1) ワーク座標系No.=0はベース座標系としてシステム予約されている為、「エラーNo.B71座標系No .エラー」となります。
(注2) この命令に対してGRP命令は無効です。
[例] DFWK 1 160
ポジションデータ
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 DFWK ワーク座標系No. ポジションNo. CP
149
第4部 命令語編
●SLWK(ワーク座標系選択)
[機能] 操作1をワーク座標系選択No .にセットします。 (「第4部第3章3.座標系について」を参照ください。)
(注1) システム内で直近に宣言された選択No .が有効になります。選択したワーク座標系No.は、プログラム終了後も、また、システムメモリバックアップバッテリ装着時は、電源再投入後も有効です。
(注2) ワーク座標系選択No .は、システム内に1つのみ存在します。
(注3) パソコンソフト・ティーチングボックスから座標系選択No.を変更した場合の戻し忘れによるトラブルを未然に防ぐ為、プログラム内でSLWKを明示的に宣言してください。(ワーク座標系を使用しない場合、SLWK 0)。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SLWK ワーク座標系No. 禁止 CP
150
第4部 命令語編
●GTWK(ワーク座標系定義データ取得)
[機能] 操作1で指定されるワーク座標系オフセット量データを、操作2のポジションデータにセットします。ポジションデータには、全軸分のワーク座標系オフセット量データがセットされます。
(注1) ワーク座標系No.=0はベース座標系としてシステム予約されている為、「エラーNo.B71座標系No .エラー」となります。
(注2) この命令に対してGRP命令は無効です。
[例] GTWK 1 160
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GTWK ワーク座標系No. ポジションNo. CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
151
第4部 命令語編
●RIGH(現在腕系右腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り))
[機能] 現在腕系を右腕系に変更します。現在腕系=左腕系時、第2アームを動作させて腕系を右腕系にします。動作後は、第1・第2アームが真直となります。現在腕系=右腕系時、アーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
(注1) RIGH,LEFT命令を使用する場合には、PTP動作命令を使用しなくても、VELSによる速度設定が必要です。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 RIGH 禁止 禁止 PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
152
第4部 命令語編
●LEFT(現在腕系左腕変更(逆腕系時第2アーム動作有り))
[機能] 現在腕系を左腕系に変更します。現在腕系=右腕系時、第2アームを動作させて腕系を左腕系にします。動作後は、第1・第2アームが真直となります。現在腕系=左腕系時、アーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
(注1) RIGH,LEFT命令を使用する場合には、PTP動作命令を使用しなくても、VELSによる速度設定が必要です。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 LEFT 禁止 禁止 PE
153
第4部 命令語編
●PTPR(PTP目標腕系右腕指定(不可能時逆腕系移動禁止(動作無し)))
[機能] PTP動作命令の目標腕系を右腕系に指定します。PTPR命令実行以後、PTP動作命令の目標腕系は右腕系となり、右腕系で動作不可能な目標値はエラーとなります。この命令実行によるアーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PTPR 禁止 禁止 CP
154
第4部 命令語編
●PTPL(PTP目標腕系左腕系指定(不可能時逆腕系移動禁止(動作無し)))
[機能] PTP動作命令の目標腕系を左腕系に指定します。PTPL命令実行以後、PTP動作命令の目標腕系は左腕系となり、左腕系で動作不可能な目標値はエラーとなります。この命令実行によるアーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PTPL 禁止 禁止 CP
155
第4部 命令語編
●PTPD(PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動禁止(動作無し)))
[機能] PTP動作命令の目標腕系を現在腕系に指定します。PTPD命令実行以後、PTP動作命令の目標腕系は現在腕系となり、この腕系で動作不可能な目標値はエラーとなります。この命令実行によるアーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PTPD 禁止 禁止 CP
156
第4部 命令語編
●PTPE(PTP目標腕系現在腕指定(不可能時逆腕系移動許可(動作無し)))
[機能] PTP動作命令の目標腕系を現在腕系に指定します。PTPE命令実行以後、PTP動作命令の目標腕系は現在腕系となり、この腕系で動作不可能な目標値の場合は、目標腕系を現在腕系の逆腕とします。右腕系・左腕系ともに動作不可能な目標値の場合はエラーとなります。この命令実行によるアーム動作はありません。(詳細は、「第4部第3章2.腕系」を参照ください。)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 PTPE 禁止 禁止 CP
157
第4部 命令語編
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
●DFIF(簡易干渉チェックゾーン座標定義)
[機能] 操作2で指定されるポジションNo .より連続した2ポジションデータを、操作1の簡易干渉チェックゾーン定義座標データにセットします。簡易干渉チェックゾーン定義座標1には操作2指定のポジションデータ、定義座標2には次ポジションデータがセットされます。連続した2ポジションデータの軸パターンが一致しない場合は、「エラーNo.C30 軸パターンエラー」となります。
(注1) 簡易干渉チェックゾーン定義座標は、常にベース座標系(ワーク座標系選択No.0)データとして取り扱われます。よって、DFIF命令の為に有効な定義座標をポジションデータに用意する時は、ベース座標系でセットしておく必要があります。
(注2) 簡易干渉チェックゾーン定義座標変更後、新設定値によるチェック結果が反映されるまでに5msec必要です。
(注3) この命令に対してGRP命令は無効です。
[例1] DFIF 1 170
自由 自由 DFIF CP干渉チェックゾーンNo.
ポジションNo.(連続2ポジション使用)
158
第4部 命令語編
●SOIF(簡易干渉チェックゾーン出力指定)
[機能] 操作2の出力No.・グローバルフラグNo.を、操作1で指定される簡易干渉チェックゾーン侵入時出力指定にセットします。
(注1) 物理的出力ポートNo.・グローバルフラグNo.を重複指定すると、チャタリングを起こし、結果は不定となります。
[例] SOIF 1 315
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SOIF CP干渉チェックゾーンNo.
出力・グローバルフラグNo.
159
第4部 命令語編
●SEIF(簡易干渉チェックゾーンエラー種別指定)
[機能] 操作2のエラー種別(下記参照)を、操作1で指定される簡易干渉チェックゾーン侵入時エラー種別としてセットします。
簡易干渉チェックゾーン侵入時エラー種別0:非エラー1:メッセージレベルエラー2:動作解除レベルエラー
[例1] SEIF 1 2
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SEIF CP干渉チェックゾーンNo.
0 or1 or2(エラー種別)
160
第4部 命令語編
●GTIF(簡易干渉チェックゾーン定義座標取得)
[機能] 操作1の簡易干渉チェックゾーン定義座標データを、操作2で指定されるポジションNo.より連続した2ポジションデータにセットします。簡易干渉チェックゾーン定義座標1は、操作2指定のポジションデータ、定義座標2は次ポジションデータにセットされます。この時、ポジションデータ内の座標データは、全軸無効化された上で簡易干渉チェックゾーン定義座標データがセットされます。
(注1) 簡易干渉チェックゾーン定義座標は、常にベース座標系(ワーク座標系選択No.0)データとして取り扱われます。よって、GTIF命令によってセットされたポジションデータはベース座標系での取り扱いが必要です。
(注2) この命令に対してGRP命令は無効です。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 GTIF CP干渉チェックゾーンNo.
ポジションNo.(連続2ポジション使用)
161
第4部 命令語編
1.12 アクチュエータ制御命令●SV××(サーボオン/オフ)
[機能] 全軸のサーボをオン/オフします。
SV×× ON ・・・ サーボをオンします。 OF ・・・ サーボをオフします。
SVON正常終了時に、ローカル変数No.99に腕系をセットします。右腕系=1左腕系=-1不定 =0
第2アームの角度で判断しています。サーボON直後の腕系をセットするもので、腕系を監視続けてはいません。
[例1] SVON 1 全軸のサーボをオンにします。
(注)IXでは、軸パターンによらず、全軸のサーボオンまたはサーボオフを行います。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 SV×× 軸パターン 禁止 PE
162
第4部 命令語編
●MOVP(PTP動作ポジションデータ指定移動)
[機能] 操作1で指定されるポジション№の位置へPTP移動します。出力は軸移動開始時にオフになり、完了時にオンになります。
[例1] MOVP 2 ポジション№2の位置(200,225,150,30)へ軸を移動します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MOVP ポジション№ 禁止 PE
150
0 225 300+Yb
+Zb
ポジションNo.1 R軸位置 (上方から見た図)
200
+Xb
150
ポジションNo.2
+Xb
+Yb
ポジションNo.2 R軸位置 (上方から見た図)
+Xb
+Yb
30°
ポジションNo.1から、ポジションNo.2へ移動する経路。
ツール取付面中心またはツール先端がPTP移動します。(直線移動しません。)移動軌跡は、動作開始位置、動作完了位置、腕系等により、異なります。(左図は、ベース座標系での位置。)
163
第4部 命令語編
●MOVL(CP動作ポジションデータ指定移動)
[機能] 操作1で指定されるポジション№の位置へ、補間を取りながらアクチュエータを移動します。(直線CP動作)出力は軸移動開始時にオフになり完了時にオンになります。
[例1] MOVL 2 ポジション№2の位置(200,225,150,30)へ軸を補間を取りながら移動します。
ポジションNo.1から、ポジションNo.2へ移動する経路。
ツール取付面中心またはツール先端が、直線移動します。(左図は、ベース座標系での位置。)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MOVL ポジション№ 禁止 PE
150
0 225 300+Yb
+Zb
ポジションNo.1 R軸位置 (上方から見た図)
200
+Xb
150
ポジションNo.2
+Xb
+Yb
ポジションNo.2 R軸位置 (上方から見た図)
+Xb
+Yb
30°
164
第4部 命令語編
●MVPI(PTP動作インクリメンタル移動)
[機能] 操作1で指定されるポジション№を現在位置からの移動量として、PTP移動します。出力は軸移動開始時にオフになり、完了時にオンになります。
(注) インクリメンタル(相対)移動命令(MVPI,MVLI,TMPI,TMLI)を繰り返し使用すると、座標変換丸め誤差等が累積します。この誤差等を解消する為には、一旦、絶対値移動命令(MOVP,MOVL等)を行います。
[例1] MVPI 6 現在位置から、ポジションNo.6を移動量として移動します。現在位置がポジションNo.5(200 ,150 ,50 ,45)、移動量がポジションNo.6(15 ,30 ,20 ,30)の場合、移動後の位置は、(215,180,70,75)になります。
ポジションNo.5から、ポジションNo.6を移動量として移動する場合の経路。ツール取付面中心またはツール先端がPTP移動します。移動軌跡は、動作開始位置、動作完了位置、腕系等により異なります。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MVPI ポジション№ 禁止 PE
30
15
20+X方向
+Y方向
+Z方向
165
第4部 命令語編
●MVLI(CP動作インクリメンタル補間移動)
[機能] 操作1で指定されるポジション№を現在位置からの移動量として、補間を取りながらアクチュエータを移動させます。出力は軸移動開始時にオフになり、完了時にオンになります。
(注) インクリメンタル(相対)移動命令(MVPI,MVLI,TMPI,TMLI)を繰り返し使用すると、座標変換丸め誤差等が累積します。この誤差等を解消する為には、一旦、絶対値移動命令(MOVP,MOVL等)を行います。
[例1] MVLI 6 現在位置から、ポジションNo.6を移動量として移動します。現在位置がポジションNo.5(200,150,50,45)移動量がポジションNo.6(15,30,20,30)の場合、移動後の位置は、(215,180,70,75)になります。
ポジションNo.5から、ポジションNo.6を移動量として移動する場合の経路。ツール取付面中心またはツール先端が、直線移動します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 MVLI ポジション№ 禁止 PE
30
15
20+X方向
+Y方向
+Z方向
166
第4部 命令語編
●PATH(CP動作パス移動)
[機能] 操作1で指定したポジションから操作2で指定したポジションまで連続移動します。アクチェータ宣言命令POTPにより出力部の出力タイプを設定することができます。
加速度を上げる事によって通過点を指定位置へ近づける事が出来ます。開始ポジションNo.と終了ポジションNo.の間に有効でないデータのポジションNo.がある場合、そのポジショ
ンNo.はとばして連続移動します。
(注1)PATH命令は、多次元移動させることが可能です。操作1には、該当命令実行時の予定現在位置ではなく、次目標値のポイントNo.を入力します。(予定現在位置のポイントNo.を入力すると、同一ポイント移動が発生し、連続移動中の場合は、速度低下を招
きます。)
[例1] PATH 100 120 ポジション№100~120までを連続移動します。
ポジション起点
開始ポジション
終了ポジション
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PATH 開始ポジション№ 終了ポジション№ PE
167
第4部 命令語編
●STOP(移動中止)
[機能] 軸を減速停止させます。
(注1) STOP命令はSVOF命令以外の全てのアクティブなサーボ命令に対して有効です。
(注2) IXでは、軸パターンによらず、全軸を減速停止させます。
(注3) STOP命令は、減速停止命令(動作中止)を発行するのみで、停止完了を待ちません。停止処理中に他サーボ命令を発行すると、無効、又は、「軸多重使用エラー」等が発生します。タイマー等で減速停止処理時間を確保してから次のサーボ命令を発行する様プログラムしてください。既停止軸にSTOP命令を発行した場合も、次サーボコマンドとの間隔は、0.1秒以上必要です。
[例1] STOP 1 全軸を減速停止します。
自由 自由 STOP 軸パターン 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
168
第4部 命令語編
●PSPL(CP動作スプライン移動)
[機能] 指定される開始ポジションから終了ポジションの間をスプライン補間曲線で補間しながら連続移動します。アクチェータ宣言命令POTPにより出力部の出力タイプを設定することができます。開始ポジションNo.と終了ポジションNo.の間に有効でないデータのポジションNo.がある場合、そのポジションNo.はとばして連続移動します。
(図はあくまでもイメージです。)
(注) 加速度、減速度が異なる場合、各ポイント間の接続速度は滑らかに遷移しません。
操作1には、該当命令実行時の予定現在位置ではなく、次目標値のポイントNo.を入力します。(予定現在位置のポイントN o . を入力すると、同一ポイント移動が発生し、連続移動中の場合は、速度低下を招きます。)
「例」 PSPL 100 120 ポジションNo.100~120までをスプライン補間曲線で連続移動します。
ポジション起点
開始ポジション
終了ポジション
自由 自由 PSPL 開始ポジションNo. 終了ポジションNo. PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
169
第4部 命令語編
押付力はドライバカードパラメータNo.33位置決め時押付トルクリミットで調整することができます。(初期値70%)
(注1) PUSH命令はZ軸の移動のみが可能です。複数軸を指定した場合は「エラーNo.C91 押付2軸以上指定エラー」となります。
(注2) システムで許される上限を超える押付アプローチ速度は上限でクランプされます。(システム上限速度は実用上限速度ではありません。押付時の衝撃等を考慮し、実用速度を決定してください。)
●PUSH(CP動作押付移動)
[機能] 操作1で指定される目標ポジションまでの押付動作を行います。ポジション起点よりPAPR命令で決定される押付アプローチ開始位置に到達するまでは通常の移動を行い、押付アプローチ開始位置からは押付アプローチ動作(トルクリミット動作)となります。押付アプローチ動作(トルクリミット動作)の速度はPAPR命令の押付アプローチ速度で決定されます。出力部を指定している場合、押付確認でON(オン)、空振り検出でOFF(オフ)します。ポジション起点から押付アプローチ開始位置までの移動は、VEL・ACC・DCL命令または、ポジションデータで指定される速度、加減速度になります。
自由 自由 PUSH 目標ポジションNo. 禁止 PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
X
Y
Z
ポジション起点
押付アプローチ動作
押付アプローチ距離
(トルクリミット動作) 開始位置
目標ポジション
170
第4部 命令語編
[例] PAPR 50 20MOVP 10PUSH 11
押付アプローチ距離を50mm、押付アプローチ速度を20mm/secに設定します。現在位置からポジションNo.10へ移動します。ポジションNo.10からNo.11まで押付移動を行います。
下表のポジションデータで実行すると、押付移動は下図のようになります。
X
Y
Z
ポジションNo.10
ポジションNo.11
速度200mm/secで移動します。
押付アプローチ動作を行います。 (速度20mm/sec)
60
90
140
171
第4部 命令語編
●CIR2(円移動2(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、通過ポジション1、2を通る円移動を円弧補間により行います。円の回転方向は、与えるポジションデータで決定されます。次の図の移動は、CW(時計方向)ですが、通過ポジション1と2を入れ替えることにより、CCW(逆時計方向)になります。
Y軸
X軸
通過ポジション2
通過ポジション1
ポジション起点
X 軸
Y 軸 ポジションNo.100
ポジション起点 ポジション起点 ポジションNo.101
(注) 本命令は、XY平面でのみ有効です。
[例] CIR2 100 101 ポジションNo.100と101を通過する円移動(円補間)を行います。
自由 自由 CIR2 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
172
第4部 命令語編
●ARC2(円弧移動2(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、通過ポジションを通り、終了ポジションまでの円弧移動を円弧補間により行います。
(注) 本命令は、XY平面でのみ有効です。
[例] ARC2 100 101 現在位置からポジションNo.100を通り、ポジションNo.101まで円弧移動(円補間)を行います。
X 軸
Y 軸
終了ポジション
通過ポジション
ポジション起点ポジション起点 ポジション起点
X 軸
Y 軸 ポジションNo.100
ポジション起点ポジション起点 ポジション起点ポジション起点 ポジション起点 ポジションNo.101
自由 自由 ARC2 通過ポジションNo. 終了ポジションNo. PE
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
173
第4部 命令語編
優先順位 速 度 加速度 減速度
1 操作1のポジション 操作1のポジション 加速度の有効値とデータの設定値 データの設定値 同一値となります
2 VEL命令の設定値 ACC命令の設定値
3全軸パラメータNo.11CP加速度初期値
●CIRS(3次元円移動(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、通過ポジション1、2を順に通る円移動(3次元移動)を行います。円の回転方向は、与えるポジションデータで決定されます。次の図の移動は、通過ポジション1と2を入れ替えることにより逆方向の回転になります。
(注1)本命令は、3次元空間上の任意の平面で有効です。(ポジションデータによって第1軸より優先的に2軸(有効軸が2軸のみの時)、または3軸を自動選択します。)
(注2)速度上昇に伴い、軌跡は内側に寄る傾向にあります。ポジションデータをやや外側に設定する等の微補正が必要な場合もあります。
(注3)設定速度に対し、円の直径が小さいと、速度制限される場合があります。
自由 自由 CIRS 通過ポジション1No. 通過ポジション2No. PE
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
通過ポジション1
通過ポジション2
ポジション起点
Y
X軸
Y軸
X
Z
174
第4部 命令語編
優先順位 速 度 加速度 減速度
1 操作1のポジション 操作1のポジション 加速度の有効値とデータの設定値 データの設定値 同一値となります
2 VEL命令の設定値 ACC命令の設定値
3全軸パラメータNo.11CP加速度初期値
●ARCS(3次元円弧移動(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、通過ポジションを通り、終了ポジションまでの円弧移動(3次元移動)を行います。
(注1)本命令は、3次元空間上の任意の平面で有効です。(ポジションデータによって第1軸より優先的に2軸(有効軸が2軸のみの時)、または3軸を自動選択します。)
(注2)速度上昇に伴い、軌跡は内側に寄る傾向にあります。ポジションデータをやや外側に設定する等の微補正が必要な場合もあります。
(注3)設定速度に対し、円弧の直径が小さいと、速度制限される場合があります。
自由 自由 ARCS 通過ポジションNo. 通過ポジションNo. PE
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
通過ポジション
ポジション起点
ポジション終了
Y
X軸
Y軸
X
Z
175
第4部 命令語編
●ARCD(終了ポジション、中心角指定円弧移動(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、終了ポジションまでの円弧移動を円弧補間により行います。操作1は移動終了ポジション、操作2はポジション起点と終了ポジションに対する中心角を指定します。中心角は-359.999~-0.001、0.001~359.999度の範囲で設定が可能で、プラス値はCCW(逆時計方向)、マイナス値はCW(時計方向)を表します。中心角の設定単位は度で、値は小数第3位まで有効となります。
(注) 本命令は、XY平面でのみ有効です。
[例] ARCD 100 120 ポジション起点よりポジションNo.100まで、中心角120度(CCW方向)の円弧移動を行います。
自由 自由 ARCD 終了ポジションNo. 中心角 PE
ポジション起点 終了ポジション
中心角
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
176
第4部 命令語編
●ARCC(中心ポジション、中心角指定円弧移動(CP動作))
[機能] 現在のポジションを起点として、中心ポジションまでの距離を半径とする円弧移動を円弧補間により行います。操作1は中心ポジション、操作2はポジション起点と終了ポジションに対する中心角を指定します。中心角は-3600度~3600度(±10回転)の範囲で設定可能で、プラス値はCCW(逆時計方向)、マイナス値はCW(時計方向)を表します。(設定単位は度)中心角の設定単位は度で、値は小数第3位まで有効となります。
(注) 本命令は、XY平面でのみ有効です。
[例] ARCC 100 120 ポジション起点よりポジションNo.100を中心とする中心角120度(CCW方向)の円弧移動を行います。
ポジション起点
中心ポジション 中心角
自由 自由 ARCC 中心ポジションNo. 中心角 PE
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
いずれの速度設定もされていない場合「C88速度指定エラー」が発生します。いずれの加減速度も有効でない場合「C89加減速度指定エラー」が発生します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
177
第4部 命令語編
●PBND(位置決め幅設定)
[機能] 操作1で指定される軸パターンの軸の位置決め完了幅を設定します。操作2の単位:X・Y・R軸:角度(deg),Z軸:mm原則的に、全指令パルス送出、且つ位置決め幅内で位置決め完了とみなす為、ラフな位置決めの収束時間短縮によるタクトタイム短縮等に有効です。(通常3~5°程度で効果がでますが、実機での確認が必要です。)
(注1) PBND命令で位置決め幅を設定しない場合は「軸別パラメータNo.58位置決め幅」の値となります。(注2) 変更した位置決め幅はプログラムが終了しても有効です。よってPBND命令を使用してシステムを構
築する場合は、どのプログラムも必ず動作前にPBND命令にて明示的に位置決め幅を指定してください。他のプログラムでの動作終了時、位置決め幅が元に戻されることを前提にしているとエラー等でプログラムが強制終了させられた場合等、予定と異なる位置決め幅になり思わぬトラブルを招きます。
(注3) PBND命令で、「軸別パラメータNo.58位置決め幅」自体の値が書き換わる事はありません。
[例1] PBND 11 5 この命令以降のX・Y軸の位置決め幅を5°に設定します。
[例2]軸パターンを変数間接指定することができます。[例1]を変数間接指定した場合。11(2進数)→3(10進数)LET 1 3 変数1に3を代入します。PBND *1 5
自由 自由 PBND 軸パターン 距離 CP
この面積より大きく位置決め幅を設 定すると収束時間=0になる
T
V
収束時間
フィードバックパルス
指令パルス
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
178
第4部 命令語編
●TMPI(ツール座標系ポジション相対移動)
[機能] 操作1のポジションデータを現在位置からの移動量として、ツール座標系上で補間なし(=PTP動作)相対移動します。
(注1) インクリメンタル(相対)移動命令を繰り返し使用すると、座標変換丸め誤差等が累積します。
[例] TMPI 120
ポジションデータ
自由 自由 TMPI ポジションNo. 禁止 PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
移動動作後ツール座標原点
-30°
60
30
Yt1
Yt1
-Yt1
Xt1
Xt1
移動動作前ツール座標原点
179
第4部 命令語編
●TMLI(ツール座標系ポジション相対補間移動)
[機能] 操作1のポジションデータを現在位置からの移動量として、ツール座標系上で補間をとりながら(=CP動作)相対移動します。
(注1) インクリメンタル(相対)移動命令を繰り返し使用すると、座標変換丸め誤差等が累積します。
[例] TMLI 120
ポジションデータ
自由 自由 TMLI ポジションNo. 禁止 PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
移動動作後ツール座標原点
-30°
60
30
Yt1
Yt1
-Yt1
Xt1
Xt1
移動動作前ツール座標原点
180
第4部 命令語編
●PTRQ(押付トルクリミットパラメータ変更)
[機能] 操作1で指定される軸パターン(Z軸のみ指定可)の押付トルクリミットパラメータを、操作2の値に変更します。操作2は整数(単位%)で設定します。PTRQ命令により、「ドライバカードパラメータ No.33 位置決め時押付トルクリミット」をテンポラリに書き換えられます。
(注1) PTRQ命令で押付トルクリミットを設定しない場合は「ドライバカードパラメータ No.33 位置決め時押付トルクリミット」の値となります。
(注2) 変更した押付トルクリミットはプログラムが終了しても有効です。よってPTRQ命令を使用してシステムを構築する場合は、どのプログラムも必ず動作前にPTRQ命令にて明示的に押付トルクリミットを指定してください。他のプログラムで動作終了時、押付トルクリミットが元に戻されることを前提にしているとエラー等でプログラムが強制終了させられた場合等、予定と異なる押付トルクリミットになり思わぬトラブルを招きます。
(注3) PTRQ命令で変更した値はパワーONリセット/ソフトウェアリセットで無効となります。(注4) PTRQ命令で、「ドライバカードパラメータ N o . 33 位置決め時押付トルクリミット」(ドラ
イバEEPROM(不揮発メモリ)内)値が書き換わる事はありません。
[例] PTRQ 100 50 Z軸の押付トルクリミットパラメータを、50%に変更します。
PAPR 50 20 押付アプローチ距離50mm、押付アプローチ速度20mm/secMOVP 10 ポジションNo.10へ移動PUSH 11 ポジションNo.11で押付移動
自由 自由 PTRQ 軸パターン 比率 CC
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
181
第4部 命令語編
●CIR(円移動(CP動作))
[機能] 現在の位置を起点として、操作1、2の通過ポジションを順に通る円移動を行います。よって操作1と2を入れ替えれば、逆回りの円移動になります。出力は円移動開始時にオフになり、完了時にオンになります。CIR2との違いについてCIRは多角形をPATH命令で移動するような処理を行います。CIR2は実際に円弧補間の処理を行っています。各命令語の特性を考慮し、命令語を選択ください。(通常CIR2)
(注1) DEG命令で分割角度を0にセットした場合(設定速度優先自動分割角度計算)の速度は通過ポジション1データまたはVEL命令で設定した速度となり(前者優先)、通過ポジション2データの速度は意味を持ちません。
(注2) DEG命令で分割角度を0以外にセットした場合(通常分割角度)、速度は目標とするポジションデータの指定する速度となります。(未指定時はVEL命令の速度有効)円移動の場合、通過ポジション2から開始ポジションに戻る速度はVEL命令で宣言する速度となります。よって、CIR命令にはVEL命令は必須です。
(注3) 加速度は通過ポジション1データ、ACC命令、「全軸パラメータNo.11CP加速度初期値」の順に選択されます。減速度は上記の有効な加速度と同一の値として扱われます。よって通過ポジション1データの減速度及び、通過ポジション2データの加速度、減速度は意味を持ちません。
(注4) 本命令は、XY平面で有効です。
[例1] CIR 100 101 現在位置からポジション100、101を順に通過する円移動を行います。
[例2] LET 1 5 変数1に5を代入します。LET 2 6 変数2に6を代入します。CIR *1 *2 現在位置から変数1、2の内容5、6のポジションを順に通
過する円移動を行います。
自由 自由 CIR 通過ポジション1№ 通過ポジション2№ PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
182
第4部 命令語編
●ARC(円弧移動(CP動作))
[機能] 現在位置から操作1のポジションを通り、操作2のポジションまで円弧移動を行います。出力は円弧移動開始時にオフになり、完了時にオンになります。ARC2との違いについてARCは多角形をPATH命令で移動するような処理を行います。ARC2は実際に円弧補間の処理を行っています。各命令語の特性を考慮し、命令語を選択ください。(通常ARC2)
(注1) DEG命令で分割角度を0にセットした場合(設定速度優先自動分割角度計算)の速度は通過ポジション1データまたはVEL命令で設定した速度となり(前者優先)、通過ポジション2データの速度は意味を持ちません。
(注2) DEG命令で分割角度を0以外にセットした場合(通常分割角度)、速度は目標とするポジションデータの指定する速度となります。(未指定時はVEL命令の速度有効)
(注3) 加速度は通過ポジション1データ、ACC命令、「全軸パラメータNo.11CP加速度初期値」の順に選択されます。減速度は上記の有効な加速度と同一の値として扱われます。よって通過ポジション1データの減速度及び、通過ポジション2データの加速度、減速度は意味を持ちません。
(注4) 本命令は、XY平面で有効です。
[例1] ARC 100 101 現在位置からポジション100を通りポジション101までの円弧移動を行います。
[例2] LET 1 5 変数1に5を代入します。LET 2 6 変数2に6を代入します。ARC *1 *2 現在位置から変数1の内容5のポジション通り、変数2の内
容6のポジションまでの円弧移動を行います。
自由 自由 ARC 通過ポジション№ 終了ポジション№ PE
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
183
第4部 命令語編
1.13 構造化IF●IF××(構造化IF)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値を比較し、条件が成立した場合は次のステップに進みます。条件が成立しない場合は、対応したELSE命令があればその次、なければ対応したEDIF命令の次のステップに進みます。入力条件が成立せず、IF××命令が実行されない場合は対応したEDIFの次のステップに進みます。ネストはIS××、DW××と併せて15段まで可能です。
IF×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2GT ・・・ 操作1 > 操作2GE ・・・ 操作1 ≧ 操作2LT ・・・ 操作1 < 操作2LE ・・・ 操作1 ≦ 操作2
[例1] SVON 1111 現在腕系を変数99にセットします。PRDQ 1 100 現在のX座標値を変数100に読取ります。CPNE 99 0 600 腕系が不定ならばフラグ600番OFF
600 IFEQ 99 1 腕系を判断します。不定ならば終了。IFGE 100 0 X座標値が0以上ならばMOVP 1 ポジションNo.1へPTP移動します。ELSEMOVP 2 ポジションNo.2へPTP移動します。EDIFELSEIFGE 100 0 X座標値が0以上ならばMOVP 3 ポジションNo.3へPTP移動します。ELSEMOVP 4 ポジションNo.4へPTP移動します。EDIFEDIFEXIT
現在腕系が、右腕でX座標が0以上ならばポジションNo.1へ、0より小さければポジションNo.2へ、左腕系でX座標が0以上ならばポジションNo.3へ、0より小さければポジションNo.4へ移動します。
(注) GOTO命令を使用して、IF××~EDIF構文外、または構文内へ分岐することを禁止します。
自由 自由 IF×× 変数№ データ CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
184
第4部 命令語編
●IS××(ストリング比較)
[機能] 操作1と操作2のカラムの文字列を比較し、条件が成立した場合は次のステップに進みます。条件が成立しない場合は対応したELSE命令があればその次、なければ対応したEDIF命令の次のステップに進みます。比較はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。操作2が文字リテラルの場合はその長さ分行われます。入力条件が成立せず、IS××命令が実行されない場合はEDIFの次のステップに進みます。ネストは IF××、DW××と併せて15段まで可能です。
IS×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2 NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2
[例1] SCPY 10 ’前進’ SCPY 14 ’後進’ SLEN 4 比較数を4文字に設定します。 ISEQ 1 ’X軸’ 軸を選択します。 ISEQ 5 10 移動方向を選択します。 MOVL 1 ポジション1へCP移動します。 ELSE MOVL 2 5 ポジション2へCP移動します。 EDIF ELSE ISNE 5 14 移動方向を選択します。 MOVL 3 ポジション3へCP移動します。 ELSE MOVL 4 ポジション4へCP移動します。 EDIF EDIF
カラム1~4でポジションNo.1 , 2をカラム5~8でポジションNo.3 , 4を選択してCP移動します。
フラグ600がオフの時は何もせず、最後のEDIFの次のステップに進みます。 カラム1~8に次のようなデータがある場合はポジションNo.1へCP移動します。
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
自由 自由 IS×× カラムNo. CP
1 2 3 4 5 6 7 8
× 軸 前 進
カラムNo.文字リテラル
(注) GOTO命令を使用して、IS××~EDIF構文外、または構文内へ分岐することを禁止します。
600
185
第4部 命令語編
●ELSE(エルス)
[機能] ELSE命令はIF××命令、IS××命令と併せて任意に使用され、条件が成立しなかった時に実行される命令部を宣言します。
[例1] IF××、IS××を参照してください。
禁止 禁止 ELSE 禁止 禁止 CP
●EDIF(IF××終了)
[機能] IF××命令、IS××命令の終了を宣言します。
[例1] IF××、IS××を参照してください。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
禁止 禁止 EDIF 禁止 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
186
第4部 命令語編
●LEAV(DO WHILEからの抜けだし)
[機能] DO××のループを抜けてEDDOの次のステップに移行します。
[例1] DWEQ 1 0 変数1が0の間EDDO命令までの命令を繰り返します。 :
600 LEAV フラグ600がオンなら強制的にループを終わらせEDDO命令の次のステップに進みます。
: EDDO
1.14 構造化DO●DW××(DO WHILE)
[機能] 操作1の変数の内容と操作2の値を比較し、条件が成立してる間EDDOまでの命令を実行します。条件が成立しなくなった場合は、対応したEDDO命令の次のステップに進みます。LEAV命令により強制的にループを終わらせる事が出来ます。入力条件が成立せず、DW××命令が実行されない場合は対応したEDDOの次のステップに進みます。ネストはIF××、IS××と併せて15段まで可能です。
DW×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2 NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2 GT ・・・ 操作1 > 操作2 GE ・・・ 操作1 ≧ 操作2 LT ・・・ 操作1 < 操作2 LE ・・・ 操作1 ≦ 操作2
[例1] 008 DWEQ 1 0 変数1が0の間EDDO命令までの命令を繰り返します。 : :EDDO
始めにDW××に来た時、入力8がオフの場合は何もせずにEDDOの次のステップに進みます。
自由 自由 DW×× 変数№ データ CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 LEAV 禁止 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
(注) GOTO命令を使用して、DW××~EDDO構文外、または構文内へ分岐することを禁止します。
187
第4部 命令語編
●ITER(繰返し)
[機能] DO××のループの途中で強制的にEDDOに制御を移します。
[例1] DWEQ 1 0 変数1が0の間EDDO命令までの命令を繰り返します。 :
600 ITER フラグ600がオンなら強制的にEDDO命令に制御を移 : し、終了判定を行います。
EDDO
自由 自由 ITER 禁止 禁止 CP
●EDDO(DO WHILE終了)
[機能] DW××で始まったループの終了を宣言します。DW××の条件が成立しない場合は、この命令の次のステップに進みます。
[例1] DW××を参照してください。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
禁止 禁止 EDDO 禁止 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
188
第4部 命令語編
1.15 多分岐●SLCT(選択グループの始め)
[機能] EDSL命令までにある、条件の成立するWH××命令、WS××命令、またどの条件にも合わなければOTHE命令の次のステップに多分岐します。SLCTの次の命令はWHXX、WSXX、EDSL命令のいずれかでなくてはなりません。ネストは15段まで可能です。
(注) GOTO命令を使用して、SLCT~EDSL構文外、または構文内他分岐処理へ分岐することを禁止します。
[例1] SCPY 1 ’右’ カラム1、2に'右'を代入します。 :600 SLCT 条件が合うW×××へ飛びます。 WSEQ 1 ’右’ カラム1、2に'右'が入っている時、
: この部分の命令を実行します。 WSEQ 1 ’左’ '左'が入っていた場合には、 : ここの命令が実行されます。 OTHE どちらでもなければ、 : ここが実行されます。 EDSL フラグ600がオフの時、条件のうちどれかが実行された
後、処理はここに移ります。
自由 自由 SLCT 禁止 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
189
第4部 命令語編
●WH××(真の場合に選択 変数)
[機能] SLCT~EDSL命令の間で使用し、操作1の変数の内容と操作2の値を比較し条件が成立した場合に、次のW×××、もしくはOTHE、EDSLまでの命令を実行します。
WH×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2 NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2 GT ・・・ 操作1 > 操作2 GE ・・・ 操作1 ≧ 操作2 LT ・・・ 操作1 < 操作2 LE ・・・ 操作1 ≦ 操作2
[例1] LET 1 20 変数1に20を代入します。 LET 2 10 変数2に10を代入します。 :SLCT 多分岐します。WHEQ 1 10 変数1内容が10なら①が実行されますが変数1 : は20なので次の条件を参照します。 ① :WHGT 1 *2 変数1の内容が変数2の内容より大きい場合に実 : 行されます。 ② 変数1(=20)>変数2(=10)なので、② : が実行されます。OTHE どの条件も成立しなかった場合に実行 : されます。②が実行されたので、③は実行されま ③ は実行されません。 :EDSL いづれかの条件が成立し、その部分の命令が実行 : された後は、ここに処理が移ります。この場合は ④ ②、④と実行されます。
:
※複数の条件が成立する可能性がある場合、先にあるW×××が有効となり、後にある命令は実行されません。条件の厳しいもの、優先順位の高いものから先に記述してください。
禁止 禁止 WH×× 変数№ データ CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
190
第4部 命令語編
●WS××(真の場合に選択 文字)
[機能] SLCT~EDSLの間で使用し、操作1と操作2のカラムの文字列を比較し、条件が成立した場合に、次のW×××、もしくはOTHE、EDSLまでの命令を実行します。比較はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。操作2が文字リテラルの場合はその長さ分行われます。
WS×× EQ ・・・ 操作1 = 操作2 NE ・・・ 操作1 ≠ 操作2
[例1] SLEN 3 比較文字数を3にします。 SCPY 1 ’ABC’ カラム1に’ABC’を代入します。 LET 1 2 変数1に2を代入します。 : SLCT 多分岐します。 WSEQ 1 ’XYZ’ カラム1~3が’XYZ’なら①が実行されますが、カラム : 1~3は ’ABC’なので実行されません。 ① : WSEQ 2 *1 カラム2からSLENで指定された文字数が変数1が示すカ : ラムの内容と同じならば、②が実行されます。 ② : OTHE どの条件も成立しなかった場合に実行されます。②が実行 : されたので、③は実行されません。 ③ : EDSL いづれかの条件が成立し、その部分の命令が実行された後 : は、ここに処理が移ります。この場合は②、④と実行され ④ ます。 :
※複数の条件が成立する可能性がある場合、先にあるW×××が有効となり、後にある命令は実行されません。 条件の厳しいもの、優先順位の高いものから先に記述してください。
禁止 禁止 WS×× カラムNo. CPカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
191
第4部 命令語編
●OTHE(その他の場合の選択)
[機能] SLCT~EDSL命令の間で使用し、どの条件も成立しなかった時に実行される命令を宣言します。
[例1] SLCT、WH××、WS××を参照してください。
●EDSL(選択グループの終わり)
[機能] SLCT命令の終了を宣言します。
[例1] SLCT、WH××、WS××命令を参照してください。
禁止 禁止 OTHE 禁止 禁止 CP
禁止 禁止 EDSL 禁止 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
192
第4部 命令語編
1.16 システム情報取得●AXST(軸ステータス取得)
[機能] 操作1の変数に操作2で指定される軸のステータス(軸エラーNo.)を格納します。
(注1) 取得結果が0の場合、軸エラーは発生していません。(注2) エラー表では16進数で書かれているので10進数に変換して考える必要があります。
[例] AXST 1 2 変数1に2軸のエラーNo.を読込みます。
この命令実行後、変数1に3188(10進数)が入っていたとすると、
3188÷16=199 , , ,4 199÷16=12(=C) , , ,7
3188 =12(=C)×162+7×162+4 =C74(HEX)(16進数表記)
となり「エラーNo.C74実位置ソフトリミットオーバーエラー」となります。
自由 自由 AXST 変数No. 軸No. CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
193
第4部 命令語編
●PGST(プログラムステータス取得)
[機能] 操作1の変数に操作2で指定されるプログラムNo.のステータス(プログラムエラーNo.)を格納します。
(注1) 取得結果が0の場合、プログラムエラーは発生していません。(注2) エラー表では16進数で書かれていますが、格納されるステータス(軸エラーNo.)は10進数です。
そのため、10進数の軸エラーNo.を16進数に変換して考える必要があります。
[例] PGST 1 2 変数1にプログラムNo.2のエラーNo.を読込みます。
自由 自由 PGST 変数No. プログラムNo. CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
194
第4部 命令語編
●SYST(システムステータス取得)
[機能] 操作1の変数にシステムステータス(システム最重エラーNo.)を格納します。
(注1) 取得結果が0の場合、システムエラーは発生していません。(注2) エラー表では16進数で書かれているので10進数に変換して考える必要があります。(注3) エラーステータスの関係
※プログラム内の命令による動作中に発生した軸エラーはプログラムエラーと軸エラーの両方に登録されます。
[例] SYST 1 変数1にシステムのエラーNo.を読込みます。
システムエラー プログラムエラー
軸エラー
その他のエラー
自由 自由 SYST 変数No. 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
195
第4部 命令語編
●GARM(現在腕系取得)
[機能] 現在腕系を取得し、この腕系に対応する下記数値を操作1の変数にセットします。腕系不定=0右 腕 系=1左 腕 系=-1
(注1) 命令実行直後の腕系をセットします。腕系を監視続けてはいません。
[例] GARM 200 変数No.200に、現在腕系が右腕系ならば‘1’を、左腕系ならば‘‐1’をセットします。
自由 自由 GARM 変数No. 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
196
第4部 命令語編
1.17 通信●OPEN(チャンネルオープン)
[機能]操作1で指定されたチャンネルをオープンします。これ以降指定されたチャンネルは送受信可能となります。この命令を実行する前にSCHA命令によって終了文字を設定しておく必要があります。
[例] SCHA 10OPEN 1
終了文字に10(=LF)を指定します。チャンネル1をオープンします。
注意:‘OPEN 1’が実行されますと、ティーチングボックス接続コネクタ(D-sub25ピン)は遮断されます。(1チャンネルはティーチングボックス・パソコン対応ソフトと兼用の為)
●CLOS(チャンネルクローズ)
[機能]操作1で指定されたチャンネルをクローズします。これ以降指定されたチャンネルは送受信不可能となります。
[例] CLOS 1チャンネル1をクローズします。
LET 1 2CLOS *1
変数1に2を代入します。変数1の内容2のチャンネルをクローズします。
自由 自由 OPEN チャンネルNo. 禁止 CP
自由 自由 CLOS チャンネルNo. 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
197
第4部 命令語編
●READ(リード)
自由 自由 READ チャンネルNo. カラムNo. CC
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
[機能] 操作1のチャンネルから操作2のカラムへ文字列を読込みます。SCHA命令で指定した文字が来ると読込みを終了します。カラムはローカル、グローバルどちらでもかまいません。この命令実行直後には、ローカル変数(出荷時設定では変数99)にリターンコードが格納されます。リターンコードをチェックすることにより、命令が正常に実行されたかどうか確認できます。異常終了時は必要に応じて、対応処理を記述してください。操作2に0を指定すると、ダミーリード(受信バッファクリア&受信ディセーブル)の意味を持ちます(リターンコードは正常終了)。(注)チャネルNo.31~ 34(イーサネットオプション)は、ダミーリード指定(操作2=0)ができません。
[例] SCHA 10 終了文字にLF(=10)を設定します。OPEN 1 チャンネル1を開きます。READ 1 2 チャンネル1からカラム2へ文字列をLFが来るまで読込みます。TRAN 1 99 リターンコード(変数99)を変数1に代入します。CLOS 1 チャンネルを閉じます。SLCT リターンコード毎の処理へ分岐します。
(注)GOTO命令を使用して、SLCT~EDSL構文外、または構文内 他分岐処理へ分岐することを禁止します。
WHEQ 1 0 変数1内容が0(正常終了)なら①が実行されます。①に正常終了 : 時処理を記述します。 ① :WHEQ 1 1 変数1内容が1(タイムアウト)なら②が実行されます。 : 必要に応じ、②に対応処理を記述します。 ② :WHEQ 1 2 変数1内容が2(タイマキャンセル)なら③が実行されます。 : 必要に応じ、③に対応処理を記述します。 ③ :OTHE 変数1内容が0, 1, 2のいずれでもなければ、④が実行されます。 : 必要に応じ、④にエラー処理を記述します。 ④ :EDSL いずれかの条件が成立し、その部分の命令が実行された後はここに
処理が移ります。:
(略):・READコマンドのリターンコード
リターンコードはローカル変数に格納されます。変数No.は「その他のパラメータNo.24」で設定できます。初期値は変数No.99です。
0:READ正常終了(受信完了)1:READタイムアウト(タイムアウト値は、TMRDコマンドで設定)(受信継続)
2:READタイマキャンセル(TIMCコマンドで待ち状態キャンセル)(受信継続)
3:READ SCIFオーバーランエラー(受信ディセーブル)4:READ SCIFレシーブエラー(フレーミングエラー or パリティエラー)(受信ディセーブル)
5:READ ファクターエラー(プログラム強制終了エラー)(受信ディセーブル)(SELコマンドからは認識不可能)
6:READタスク終了(プログラム終了要求等)(受信ディセーブル)(SELコマンドからは認識不可能)
7:READ他要因SCIFレシーブエラー(受信ディセーブル)
8:READ 拡張SIOオーバーランエラー(受信ディセーブル)
9:READ 拡張SIOパリティエラー(受信ディセーブル)10:READ 拡張SIOフレーミングエラー(受信ディセーブル)
11:READ 拡張SIOバッファオーバーフローエラー(受信ディセーブル)
12:READ他要因 拡張SIOレシーブエラー(受信ディセーブル)
198
第4部 命令語編
●TMRD (READタイムアウト値設定)
[機能] READ命令のタイムアウト時間を設定します。操作1で指定されるタイマー時間はREAD命令実行時の文字列読込み終了待ち最大時間を設定します。READ命令でタイマー時間経過後までに終了文字を読み込めなかった場合はタイムアウトとして次のステップに進みます。(READ命令直後のローカル変数に格納されるリターンコード(出荷時設定では99)をチェックすることによりタイムアウトかどうか確認できます。タイムアウト時には、必要に応じて、対応処理を記述してください。)タイマー時間を0に設定すると、READ命令はタイムアウト無しとして終了文字を読込むまで無限に待ちます。タイマー時間の入力単位は秒(設定可能範囲は0~99.00秒)で、値は小数第2位まで有効です。
(注) TMRD設定を実行しない初期状態ではTMRD=0に設定されています。
[例] SCHA 10 終了文字にLF(=10)を設定します。TMRD 30 READタイムアウト値を30秒に設定します。OPEN 1 チャンネル1を開きます。READ 1 2 チャンネル1からカラム2へ文字列をLFがくるまで読込みます。TRAN 1 99 リターンコードを変数1に代入します。CLOS 1 チャンネルを閉じます。SLCT リターンコード毎の処理へ分岐します。
(注)GOTO命令を使用して、SLCT~EDSL構文外、または構文内他分岐処理へ分岐することを禁止します。
WHEQ 1 0 変数1内容が0(正常終了)なら①が実行されます。①に正常 : 終了時処理を記述します。 ① :WHEQ 1 1 変数1内容が1(タイムアウト)なら②が実行されます。 : 必要に応じ、②に対応処理を記述します。 ② :WHEQ 1 2 変数1内容が2(タイマキャンセル)なら③が実行されます。
: 必要に応じ、③に対応処理を記述します。 ③ :OTHE 変数1内容が0, 1, 2のいずれでもなければ、④が実行されます。 : 必要に応じ、④にエラー処理を記述します。 ④ :EDSL いずれかの条件が成立し、その部分の命令が実行された後は
ここに処理が移ります。
30秒以内に正常に読み込み終了→変数No.1=0 タイムアウト時→変数No.1= 1※ READ命令のリターンコードは0、1だけではありません。また、格納できる変数No.は「その他のパラメータNo.24」で設定できます。詳細はREAD命令の説明を参照してください。
自由 自由 TMRD タイマー時間 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
199
第4部 命令語編
●WRIT(ライト)
[機能] 操作1のチャンネルへ操作2のカラムから文字列を書出します。SCHA命令で指定した文字を書出すと終了します。カラムはローカル、グローバルどちらでもかまいません。
[例] SCHA 10 終了文字にLF(=10)を設定します。OPEN 1 チャンネル1を開きます。WRIT 1 2 チャンネル1へカラム2から文字列をLFまで書出します。CLOS 1 チャンネルを閉じます。
(注1) 拡張SIO(チャンネルNo.2~、オプション)をRS232C・RS422として使用する場合、「送信処理直前受信強制イネーブル機能」があります(パラメータで、この機能キャンセル可能)。この機能により、X-SELから送信後、相手からの応答を遅延無く受信できます。
(注2) 拡張SIO(チャンネルNo.2~、オプション)をRS232C・RS422として使用する場合、OPEN後であれば、OPENしたタスク以外でも、WRIT(送信)可能です。よって、OPENしたタスクでREAD実行後に、他タスクでWRITすれば、X-SELから送信後、相手からの応答を遅延無く受信できます。
(注3) 拡張SIO(チャンネルNo.2~、オプション)をRS485として使用する場合、及び、標準SIO(チャンネルNo.1、ティーチングボックス兼用)は、「送信処理直後受信強制イネーブル機能」がありますが、遅延時間が発生します(パラメータで、この機能キャンセル可能)。X-SEL送信後、相手からの応答は、3msec以上の遅延が必要です。
自由 自由 WRIT チャンネルNo. カラムNo. CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
200
第4部 命令語編
●SCHA(終了文字設定)
[機能] READ、WRIT命令で使用される終了文字の設定をします。文字は0~255(BASICなどで使われるキャラクターコードです)までの値が指定できます。
[例] READ、WRIT命令を参照してください。
自由 自由 SCHA 文字コード 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
201
第4部 命令語編
1.18 ストリング操作●SCPY(文字列複写)
[機能] 操作1のカラムへ操作2のカラムから文字列を複写します。複写はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。操作2が文字リテラルの場合はその長さ分行われます。
[例] SCPY 1 ’ABC’ カラム1へ’ABC’を複写します。
SLEN 10 作業する長さを10バイトに設定します。SCPY 100 200 カラム100へカラム200から10バイト複写します。
自由 自由 SCPY カラムNo. CCカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
202
第4部 命令語編
●SCMP(文字列比較)
[機能] 操作1のカラムと操作2のカラムを比較します。比較はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。操作2が文字リテラルの場合はその長さ分行われます。
[例] SCMP 1 ’ABC’ 600 カラム1~3が’ABC’の時、フラグ600がオンになります。
SLEN 5 作業する長さを5バイトに設定します。SCMP 10 30 999 カラム10とカラム30から5バイトが一致したらフラ
グ999をオンにします。
自由 自由 SCMP カラムNo. EQカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
203
第4部 命令語編
●SGET(文字取得)
[機能] 操作1の変数に操作2のカラムから1文字を代入します。操作2が文字列リテラルの場合は、先頭の1文字を代入します。
[例] SGET 1 100変数1に 100カラムの1バイトを代入します。
LET 1 3 変数1に3を代入します。LET 2 1 変数2に1を代入します。SCPY 1 ’A’ 1カラムに’A’を複写します。SGET *1 *2 変数1の内容3の変数に変数2の内容1のカラムの’A’を
代入します。
自由 自由 SGET 変数No. CPカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
204
第4部 命令語編
●SPUT(文字セット)
[機能] 操作1のカラムに操作2のデータをセットします。
[例] SPUT 5 10 カラム5に10(LF)をセットします。
LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 2 50 変数2に50を代入します。SPUT *1 *2 変数1の内容100のカラムに変数2の内容50(’2’)をセッ
トします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 SPUT カラムNo. データ CP
205
第4部 命令語編
●STR(文字列変換 10進)
[機能] 操作1のカラムに操作2のデータを10進数の文字列に変換したものを複写します。SLEN命令で設定した長さに合わせます。データが長さより大きい場合でもSLEN命令の設定を優先します。SLEN命令で設定されたレングス内で全て変換できた場合、出力部がONします。
(注) 尚、操作2のデータが有効数字8桁以上10桁を持つ整数の場合、8桁以上の数値の変換は保証されません(7桁までの数値が正しく変換されます)。
[例] SLEN 5.3 整数部5桁、小数部3桁の長さを設定します。STR 1 123 カラム1~9には
LET 1 10 変数1に10を代入します。LET 102 987.6543 変数102に 987.6543を代入します。SLEN 2.3 整数部2桁、小数部3桁の長さを設定します。STR *1 *102 カラム10~ 15には
長さよりデータが大きかったため整数部には100の位の9を切り捨てた値87が、小数部には小数第4位の3を四捨五入した値654がセットされます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 2 3 . 0 0 0がセットされます。
10 11 12 13 14 15
8 7 . 6 5 4がセットされます。
自由 自由 STR カラムNo. データ CC
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
206
第4部 命令語編
●STRH(文字列変換 16進)
[機能] 操作1のカラムに操作2のデータを16進数の文字列に変換したものを複写します。SLEN命令で設定した長さに整数部だけを合わせます。データが長さより大きい場合でもSLEN命令の設定を優先します。SLEN命令で設定されたレングス内で全て変換できた場合、出力部がONします。
(注) 操作2のデータがマイナス値の場合、全変換には8カラム必要です。
[例] SLEN 5 整数部5桁のフォーマットを設定します。STRH 1 255 カラム1~5には
LET 1 10 変数1に10を代入します。LET 102 987.6543 変数102に 987.6543を代入します。SLEN 2.3 整数部2桁、小数部3桁のフォーマットを設定します。STRH *1 *102 カラム10~ 11には
小数部であるSLEN命令の.3と変数102の.6543は無視されます。整数部は16進で表すと’3DB’ですが、長さは2桁なので3桁目の3は切り捨てられます。
1 2 3 4 5
F Fがセットされます。
10 11
D Bがセットされます。
自由 自由 STRH カラムNo. データ CC
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
207
第4部 命令語編
●VAL(文字列 データ変換 10進)
[機能] 操作1の変数に操作2のカラムの10進データをバイナリーに変換して代入します。変換はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。操作2が文字列リテラルの場合は、その長さ分変換対象となります。
(注) 変換対象長さは、18文字以下にしてください。
[例] SCPY 10 ’1234’ カラム10に’1234’をセットします。SLEN 4 作業する長さを4バイトに設定します。VAL 1 10 変数1にカラム1 0の’1234’をバイナリーに変換した
値1234を代入します。
LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 2 20 変数2に20を代入します。SCPY 20 ’1234’ カラム20に’1234’を複写します。SCPY 24 ’.567’ カラム24に’.567’が複写します。SLEN 8 作業する長さを8バイトに設定します。VAL *1 *2 変数1の内容100の変数に変数2の内容20のカラムの’12
34.567’をバイナリーに変換した値1234.567を代入します。
自由 自由 VAL 変数No. CCカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
208
第4部 命令語編
●VALH(文字列 データ変換 16進)
[機能] 操作1の変数に操作2のカラムの16進データをバイナリーに変換して代入します。変換はSLEN命令で設定した長さだけ行われます。整数部だけが変換され、小数部は無視されます。操作2が文字列リテラルの場合は、その長さ分変換対象となります。
(注) 変換対象長さは、8文字以下にしてください。
[例] SCPY 10 ’1234’ カラム10に’1234’をセットします。SLEN 4 作業する長さを4バイトに設定します。VALH 1 10 変数1にカラム10の’1234’を16進としてバイナリー
に変換した値4660を代入します。
LET 1 100 変数1に100を代入します。LET 2 20 変数2に20を代入します。SCPY 20 ’ABCD’ カラム20に’ABCD’を複写します。SLEN 4 作業する長さを4バイトに設定します。VALH *1 *2 変数1の内容100の変数に変数2の内容20のカラムの’A
BCD’を1 6進としてバイナリーに変換した値43981を代入します。
自由 自由 VALH 変数No. CCカラムNo.文字リテラル
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
209
第4部 命令語編
●SLEN(レングス設定)
[機能] ストリング命令の作業する長さを設定します。下記の命令を使用する前に必ず設定する必要があります。
SCMP ・・・ 小数部無効SCPY ・・・ 〃ISXX ・・・ 〃WSXX ・・・ 〃STRH ・・・ 〃VAL,VALH ・・・ 〃STR ・・・ 小数部有効
[例] 上記の各命令の例を参照してください。
自由 自由 SLEN 文字列長 禁止 CP
命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ) (LD,A,O,AB,OB)
第4部 命令語編
210
1.19 パレタイズ関連 ●BGPA(パレタイズ設定開始宣言)
パレタイズ設定の開始を宣言します。本コマンド実行後、操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ設定が可能となります。(ACHZ、AEXT、OFAZ、ATRG命令は、BGPAが未宣言でも設定可能)パレタイズNo .入力範囲は、1以上10以下です。パレタイズ設定が終了したらEDPAを実行してください。BGPAのネストは不可。別のパレタイズ設定の開始を宣言したい時はEDPA命令を実行してから、再度BGPA命令を実行してください。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
●EDPA(パレタイズ設定終了宣言)
パレタイズ設定の終了を宣言します。本命令実行後、再度BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、パレタイズ設定命令(BGPA、ACHZ、ATRG、AEXT、OFAZは除く)が実行されるとエラーとなります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 BGPA パレタイズNo. 禁止 CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
禁止 禁止 EDPA 禁止 禁止 CP
(注) GOTO命令を使用して、BGPA~EDPA構文外、または構文内へ分岐することを禁止します。
211
第4部 命令語編
●PAPⅠ(パレタイズ個数設定)
パレタイズの軸方向の個数を設定します。操作1指定の個数が優先軸(PX軸)、操作2指定の個数がPY軸方向の個数となります。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
●PAPN(パレタイズパターン設定)
パレタイズパターンを設定します。操作1指定のパレタイズパターンが設定されます。(1=パターン1、2=パターン2)この命令が宣言されなかった場合は、パターン1となります。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
自由 自由 PAPⅠ 個数 個数 CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PAPN パターンNo. 禁止 CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
第4部 命令語編
212
●PASE(パレタイズ軸宣言)
パレタイズの演算を行う為の2軸を指定します。(PX軸およびPY軸)操作1指定の軸を優先軸(PX軸)方向として設定します。操作2指定の軸をPY軸方向として設定します。本命令はPAPT、及びPASTとセットで使用されます。3点ティーチング(PAPS)との共用は不可。後で設定されたほうが優先されます。
BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(注) スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)の動作は、X座標方向の動作、Y軸(軸No.=2)の動作は、Y座標方向の動作と解釈してください。
●PAPT(パレタイズピッチ設定)
パレタイズのピッチを設定します。操作1指定の値が優先軸(PX軸)のピッチ、操作2指定の値がPY軸のピッチとして設定されます。本命令はPASE、及びPASTとセットで使用されます。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PASE 軸No. 軸No. CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PAPT ピッチ ピッチ CP
精度が必要なパレタイズには3点ティーチング(PAPS)を推奨します。
213
第4部 命令語編
●PAST(パレタイズ基点ポイント設定)
パレタイズ演算を行う為の、PX軸(優先軸)・PY軸・PZ軸(パレタイズZ軸宣言有効時)の基点を設定します。操作1設定値があれば、操作1指定のポジションNo.を基点ポイントデータ格納用として設定します。操作1設定値がない場合は、基点ポイントデータ格納用ポジションNo.の設定を無効とします。本命令はPASE、及びPAPTとセットで使用されます。
本命令が設定されていない時は、X=0、Y=0を基点とします。パレタイズ位置は、基点、PX軸、PY軸で構成されるパレタイズ平面上の点として算出されます。よって、基点となるポジションデータには、PX軸・PY軸・PZ軸(パレタイズZ軸宣言有効時)の座標成分が必ず有効となっている必要があります。これらの座標成分無効の場合、PAPG(パレタイズ演算データ取得)、パレタイズ移動系命令のパレタイズ位置座標計算時にエラーとなります。その他の軸の座標成分については、パレタ
イズ位置座標計算時、無視します。
BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(注1) ワーク座標系選択N o . =0(ベース座標系)時、本命令が設定されていない場合、パレタイズ移動系を実行すると、パレタイズ位置始点が(0,0)で、移動不可能な位置の為、エラーとなります。
(注2) ポジションデータにR軸が設定されている場合、GRP命令でR軸を有効軸から外します。(R軸が空欄の場合は必要ありません)パレタイズ位置のR軸データは、PEXT命令で、設定します。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PAST (ポジションNo.) 禁止 CP
第4部 命令語編
214
●PAPS(パレタイズ位置設定)
3点ティーチングによるパレタイズ位置設定を行います。
操作1では、3点ティーチングによるパレタイズ位置設定で必要となる始点、PX軸方向終点、PY軸方向終点の座標値(以下、ポイントデータと記述)が格納されている先頭のポジションNo.を指定します。メインアプリ部Ver.0 .40以降では、4点ティーチングによるパレタイズ位置設定が可能で、パレット面を正方形・長方形・平行四辺形以外の四辺形にすることが可能です。
操作1指定のポジションNo.としてNo.nが設定された場合、ポイントnは始点、ポイントn+1はPX軸方向終点、ポイントn+2はPY軸方向終点(4点ティーチングの場合は、さらにポイントn+3が終点)となります。図1にパレタイズ位置の配置を示します。
メインアプリ部Ver.0 .40以降では、操作2でパレタイズ位置設定種別を指定します。[パレタイズ位置設定種別]0、または指定なし=3点ティーチング図1-(a)のように始点・PX軸方向終点・PY軸方向終点の3点で決定される四辺形状のパレット面にパレタイズ位置を配置します。
1=4点ティーチング(平面タイプ)図2-(a)のように始点・PX軸方向終点・PY軸方向終点と、終点をパレタイズZ軸(以下、PZ軸と記述)方向に平行移動させ、終点以外の3点で決定される平面上に配置させた点の4点で決定される平面で四辺形状のパレット面にパレタイズ位置を配置します。ただし、終点以外の3点が表1のような条件の場合は、終点の移動方向が異なりますので注意してください。
2=4点ティーチング(非平面タイプ)図1-(b)のように始点・PX軸方向終点・PY軸方向終点・終点の4点で決定される四辺形状のパレット面にパレタイズ位置を配置します。ただし、形状が平面か否かは、終点のポイントデータで異なります。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PAPS ポジションNo. (パレタイズ位置設定種別) CP
PX軸方向終点 PX軸方向終点
優先軸(PX軸)
PY軸 PY軸
PY軸方向終点
PY軸方向終点
終点
優先軸(PX軸)
始点 始点
(a)3点ティーチング 図1 パレタイズ位置の配置
(b)4点ティーチング
215
第4部 命令語編
i+2軸
i+2軸
i+2軸
i+1軸
i+1軸
i軸
i軸
i軸
i+1軸
終点
PZ軸方面に平行移動
平面タイプを指定したときの終点
平面タイプを指定したときの終点
平面タイプを指定したときの終点
PY軸方向終点
PX軸方向終点
PX軸方向終点
始点
始点
始点
PX軸方向終点
終点
終点
PY軸方向終点
PY軸方向終点
i軸方向に平行移動
i軸方向に平行移動
平面タイプを指定すると、パレタイズ位置は終点を除いた3点で決定される平面上に配置されます。
終点はi軸方向に平行移動し、パレタイズ位置は終点を除いた3点で決定される平面上に配置されます。
PZ軸成分をi+2軸とすると、残り2軸はi軸とi+i軸で、そのうち軸No.が最小となる軸はi軸となります。よって、終点はi軸方向に平行移動し、パレタイズ位置は終点を除いた3点で決定される平面上に配置されます。
(a)標準
(b)終点以外の3点においてi軸成分のポイントデータが一致している場合
(c)終点以外の3点のうち、2点のPZ軸成分以外のポイントデータが一致している場合 (上図は、始点とPY軸方向終点においてPZ軸成分以外のポイントデータが一致)
図2 パレタイズ位置の配置(平面タイプ)
第4部 命令語編
216
条件 終点の移動方向
終点以外の3点においてi軸成分のポイントデータが一致i軸方向に平行移動
(図2-(b)参照)
始点とPX軸方向終点においてPZ軸成分以外のポイントデータが一致
(図2-(c)参照)
始点とPY軸方向終点においてPZ軸成分以外のポイントデータが一致 PZ軸以外の2軸のうち軸No.が
(図2-(c)参照) 最小となる軸方向に平行移動
PX軸・PY軸方向終点においてPZ軸成分以外のポイントデータが
一致(図2-(c)参照)
表1平面タイプ指定したときの終点の移動方向
※iは、PZ軸以外の2軸の軸No.
・ 3点ティーチング、または4点ティーチング用ポイントデータの有効軸パターンが一致していない場合「CB0:パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸不整合」が発生します。ただし、GRPにて使用する軸を指定してから本コマンドを実行すると、ポイントデータの有効軸のうち、指定された軸だけがパレタイズ用のポイントデータとして使用されます。その後、他の設定でGRPを実行しても影響ありません。
・ ポジションNo.n、n+1、n+2(4点ティーチングの場合はさらに、n+3)にR軸データが設定されている場合、GRPでR軸を有効軸から外してください(R軸データが空欄の場合には必要ありません)。パレタイズ位置のR軸データは、PEXTで設定します。
・ PZ軸が宣言されている場合には、PZ軸以外の有効軸数が2軸分である必要があり、宣言されていない場合には、3軸分である必要があります。有効軸数が足りない場合には、「CAE:パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸数過少」が発生し、有効軸が多すぎる場合には「CAF:パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸数過多」が発生します。また、平面タイプを指定していて、PZ軸を宣言していない場合は、有効軸数を2軸にしてください。有効軸数が2軸以外の場合には「CB4:アーチモーション関連Z軸未宣言エラー」が発生します。
・ PASE(パレタイズ軸設定)との共用はできません。共用された場合、後で設定されたほうが優先されます(本コマンドは、単独でPASE、PAPT、PASTの代わりとなります)。
・ BGPAが宣言されていない (パレタイズ設定可能状態でない) 時に、本命令が実行されると「CB5:パレタイズ設定時BGPA未宣言エラー」が発生します。
・ 4点ティーチングによるパレタイズ位置設定を行う際、4点すべてが平面上にあると分かっている場合で、精度の必要なパレタイズには、非平面タイプに指定することを推奨します。
・ 出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
217
第4部 命令語編
●PSLⅠ(千鳥設定)
千鳥パレタイズの設定をします。操作1指定の値を偶数列オフセット量として設定します。操作2指定の個数を偶数列の個数として設定します。(使用方法 の(3)パレタイズ設定-(d)千鳥設定 参照)操作2の指定がない時は、偶数列個数は奇数列個数と同じとします。PAPS(パレタイズポイントセット)3点ティーチング用による設定を行った場合には、PX・PY軸がワーク座標系軸と平行でない設定が可能ですが、その時のオフセットはPX軸と平行で、オフセット値が(+)の時はPX軸の終点方向であり、(-)の時は基点方向で、大きさがオフセット値になります。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PSLⅠ オフセット量 (個数) CP
第4部 命令語編
218
●PCHZ(パレタイズZ軸宣言)
パレタイズZ方向の軸No.指定を行います。操作1指定の軸No.を、パレタイズZ方向の軸No.として指定します。操作1の指定がない場合、既に宣言されているパレタイズZ軸指定を無効化します。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(注1) パレタイズZ軸は、ワーク座標系Z軸(軸No.3)のみ指定可です。
[例] PCHZ 3
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PCHZ (軸No.) 禁止 CP
219
第4部 命令語編
●PTRG(パレタイズアーチトリガ設定)
パレタイズ点アーチモーションのアーチトリガ設定を行います。(PACH命令実行時有効)操作1指定のポイントデータのPZ軸(パレタイズZ軸)位置データをパレタイズ始点アーチトリガ、操作2指定のポイントデータのPZ軸位置データをパレタイズ終点アーチトリガとして設定します。
PTRG 11 13
(使用方法 -パレタイズ設定-パレタイズアーチトリガ 参照)ポイントデータは、PCHZ命令にて指定のPZ軸のデータが有効であることが必要です。パレタイズ点アーチモーション動作時に、始点から上昇時、始点アーチトリガに到達したら水平移動を始め、下降時は水平移動が完了してから、終点アーチトリガに到達するように設定します。BGPA が宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PTRG ポジションNo. ポジションNo. CP
パレタイズ始点アーチトリガ
ポジションNo.11
パレタイズ終点アーチトリガ
ポジションNo.13
始点 終点
第4部 命令語編
220
●OFPZ(パレタイズZ軸オフセット設定)
パレタイズZ軸方向のオフセットを設定します。操作1指定の値をPZ軸(パレタイズZ軸)方向のオフセットとして設定します。オフセット量の設定単位はmmです。設定有効分解能は、0.001mmです。オフセット値には、動作の範囲でマイナスの値も指定できます。PACH(パレタイズ点アーチモーション)の終点にのみ有効なオフセットです。BGPAが宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
●PEXT(パレタイズ合成設定)
パレタイズ合成の設定を行います。操作1指定のポジションNo.を合成設定用として設定します。パレタイズ位置のR軸座標値は、この命令語で設定します。パレタイズ移動系コマンド実行時に、指定されたポイントデータの内、PX、PY、(PZ)軸以外の有効軸データが合成軸の終点座標となります。操作1の指定がない場合、既に宣言されている合成設定用のポジションNo.を無効化します。BGPAが宣言されていない時(パレタイズ設定可能状態ではない時)に、本命令が実行されるとエラーになります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PEXT (ポジションNo.) 禁止 CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 OFPZ オフセット値 禁止 CP
221
第4部 命令語編
●ACHZ(アーチモーションZ軸宣言)
アーチモーションZ方向の軸No.指定を行います。操作1指定の軸No.を、アーチモーションZ方向の軸No.として指定します。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(注1) アーチモーションZ軸は、ワーク座標系Z軸(軸No.3)のみ指定可です。
[例] ACHZ 3
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 ACHZ 軸No. 禁止 CP
第4部 命令語編
222
●ATRG(アーチトリガ設定)
アーチモーションのアーチトリガ設定を行います。(ARCHコマンド実行時有効)操作1指定のポイントデータのアーチモーションZ軸位置データを始点アーチトリガ、操作2指定のポイントデータのアーチモーションZ軸位置データを終点のアーチトリガとして設定します。
ATRG 13 11
(使用方法 -パレタイズ設定-アーチトリガ参照)アーチモーション動作時に、始点から上昇時、始点アーチトリガに到達したら水平移動を始め、下降時は水平移動が完了してから、終点アーチトリガに到達するように設定します。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 ATRG ポジションNo. ポジションNo. CP
始点アーチトリガ
ポジションNo.13
終点アーチトリガ
ポジションNo.11
始点 終点
223
第4部 命令語編
●OFAZ(アーチモーションZ軸オフセット設定)
アーチモーションZ軸方向のオフセットを設定します。操作1指定の値をアーチモーションZ軸方向のオフセットとして設定します。オフセット量の設定単位はmmです。設定有効分解能は、0.001mmです。オフセット値には、動作の範囲でマイナスの値も指定できます。ARCH(アーチモーション)の終点にのみ有効なオフセットです。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
●AEXT(アーチモーション合成設定)
アーチモーション合成の設定を行います。操作1指定のポジションNo.を合成設定用として設定します。アーチモーション実行時に、本命令で指定されたポイントデータの内、アーチモーション終点ポイントデータの有効軸及びアーチモーションZ軸以外の有効軸データが合成軸の終点座標となります。操作1の指定がない場合、既に宣言されている合成設定用のポジションNo.を無効化します。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 AEXT (ポジションNo.) 禁止 CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 OFAZ オフセット値 禁止 CP
第4部 命令語編
224
●PTNG(パレタイズ位置No.取得)
操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ位置No.を、操作2指定の変数に代入します。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
●PⅠNC(パレタイズ位置No.+ 1演算)
操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ位置No.を+1します。+1した値が、現在のパレタイズ設定で計算したパレタイズ位置No.として正常の時、値を更新します。そうでない時、値を更新しません。出力部に指定がある場合、+1成功時は出力部をONし、失敗時は出力部OFFします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PTNG パレタイズNo. 変数No. CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PⅠNC パレタイズNo. 禁止 CC
1.21 パレタイズ演算系コマンド
225
第4部 命令語編
●PDEC(パレタイズ位置No.-1演算)
操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ位置No.を-1する。-1した値が、現在のパレタイズ設定で計算したパレタイズ位置として正常の時、値を更新します。そうでない時、値を更新しません。出力部に指定がある場合、-1成功時は出力部をONし、失敗時は出力部OFFします。
●PSET(パレタイズ位置No.ダイレクトセット)
操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ位置No.として、操作2指定の値をセットします。操作2指定の値が、現在のパレタイズ設定で計算したパレタイズ位置として正常の時、値をセットします。そうでない時、セットしません。出力部に指定がある場合、パレタイズ位置No.の値の更新成功時は出力部をONし、失敗時は出力部OFFしません。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PDEC パレタイズNo. 禁止 CC
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PSET パレタイズNo. データ CC
第4部 命令語編
226
●PARG(パレタイズ角度取得)
パレタイズ角度の取得を行います。操作1指定のパレタイズNo.について、操作2指定のワーク座標系軸とのパレタイズ角度[度]を計算して、変数199に格納します。
本命令は必要なければ実行しなくてもよろしいです。PAPS(パレタイズ3点ティーチング設定)実行後に本命令を実行すると、優先軸と指定ワーク座標系軸との角度が自動計算されます。PAPSが実行されていないか、PAPS実行後にPASEが実行されている時に本命令を実行するとエラーになります。PAPS実行前にGRP命令にて使用する軸を指定することができます。(PAPSの詳細説明参照)3点ティーチング用ポイントデータの有効軸パターンが一致していない場合「CB0パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸不整合」エラーが発生します。ポイントデータ有効軸数(PZ軸(パレタイズZ軸)の宣言がなされている場合には、PZ軸を除いた有効軸数)が2軸分より少ない場合「CAEパレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸数過小」エラーが発生し、2軸分より多い場合には「CB9パレタイズ角度取得時PX・PY軸不定エラー」が発生します。操作2指定の軸No.がポイントデータのPZ軸を除く2つの有効軸の中の1つを指定していない場合「CBAパレタイズ角度取得時、基準軸、PX・PY軸不整合エラー」が発生します。3点ティーチングの基点とPX軸終点のポイントデータのPZ軸成分以外のデータが同一の時「パレタイズ角度取得時、基点・PX軸終点同一エラー」が発生し、角度計算不能となります。出力部に指定がある場合、本命令実行後にONします。
(注) スカラロボットの第1アーム、第2アームは連動して動きます。第1アームがX軸、第2アームがY軸ではありません。X軸(軸No.=1)の動作は、X座標方向の動作、Y軸(軸No.=2)の動作は、Y座標方向の動作と
解釈してください。
●PAPG(パレタイズ演算データ取得)
操作1指定のパレタイズNo.のパレタイズ点の位置座標データを、操作2指定のポジションNo.に格納します。出力部に指定がある場合は、本命令実行後にONします。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PARG パレタイズNo. 軸No. CP
自由 自由 PAPG パレタイズNo. ポジションNo. CP
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
227
第4部 命令語編
1.22 パレタイズ移動系命令●PMVP(パレタイズ点PTP移動)
演算されたパレタイズ点にPTP移動を行います。操作1指定のパレタイズ点へPTP移動します。パレタイズ点がPX・PY軸のみ有効時(PZ軸(パレタイズZ軸)の指定をしない場合など)は、PX・PY軸以外の方向の移動は行われません。パレタイズ点のPZ軸座標も有効の時は、PZ軸方向への移動も行われます。ただし、操作2にポジションNo.が指定されていた場合、Z方向の位置はパレタイズ演算を無視して、指定されたポジションNo.の高さに移動します。操作2指定のポジションNo.に、パレタイズで指定されたZ軸以外のデータが入っていても無視します。PZ軸のデータがない場合はエラー処理。パレタイズ合成設定がある場合は、PX、PY、(PZ)軸以外の軸データがあれば、その軸についても動作します。この命令を実行しても、パレタイズ位置No.は+1されません。操作2を指定する場合には、パレタイズ設定でパレタイズZ軸宣言(PCHZ)が必要です。パレタイズZ軸宣言が無い場合にはエラーが発生します。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PMVP パレタイズNo. (ポジションNo.) PE
第4部 命令語編
228
●PACH(パレタイズ点アーチモーション)
現在点からアーチモーションを行い、パレタイズ点に移動を行います。・操作1指定のパレタイズ点へアーチモーションで移動します。・現在点からパレタイズ始点アーチトリガまで上昇してからPX・PY軸方向の移動を開始します。操作2で指定されるZポイントを最上位点として通過し、PX・PY軸方向の移動が完了してから、パレタイズ終点アーチトリガ近傍を通過し、演算されたパレタイズ点へ到達します。
・PTRG命令にてパレタイズアーチトリガ設定が必要です。
PCHZ 3PTRG 11 13‐‐‐
PACH 1 12
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 PACH パレタイズNo. ポジションNo. PE
パレタイズ始点アーチトリガ
ポジションNo.11
パレタイズアーチモーション最上位点
ポジションNo.12
パレタイズ終点アーチトリガ
ポジションNo.13
※
※
パレタイズNo.1
始点 終点
※
※
※動作一時停止後の再開動作時、再開位置によっては、上昇動作→水平動作合成部、及び水平動作→上昇動作合成部が図中※点印(点線)の様な軌跡になります。干渉にご注意ください。
229
第4部 命令語編
・終点のPZ軸座標は、パレタイズ点の位置座標にPZ軸成分があれば、それにパレタイズZ軸オフセットを加えた位置となり、PZ成分がない場合は、始点のPZ軸座標にパレタイズZ軸オフセットを加えた位置となります。(通常のオフセットは、アーチトリガやZポイントなど全てに加算されます)
・パレタイズ始点アーチトリガが、始点より下方に設定された時、またはパレタイズ終点アーチトリガが終点より下方に設定された時はエラーとなります。(注意:上方、下方は座標の+-とは関係ありません。)
・PZ軸上昇方向とは、始点からZポイントへ向かう方向(下降方向はその逆)のことであり、座標値の大小とは無関係です。よって、本命令を使用する場合は、必ず実動作方向を確認してください。
・PZ軸下降は、上昇プロセス指令値出力後に実行されます。その為、パレタイズアーチトリガ点、Zポイントの設定によっては、下記の様な動作になります。
図-5
このような場合、パレタイズアーチトリガ、PZポイントを変更し、効率の良い動作にしてください。・パレタイズ合成設定(PEXT)がある場合は、PX、PY、PZ軸以外の軸データがあれば、その軸についても動作します。但し、合成軸はアーチトリガより上の位置で動作開始、終了します。PEXT命令でR軸の設定を行った場合、R軸はアーチトリがより上方で動作開始、終了します。
・この命令を実行しても、パレタイズ位置No.は+1されません。
(注1) PACH命令は、PTP動作です。
パレタイズ始点 アーチトリガ点
パレタイズ始点 アーチトリガ点
Zポイント
始点 終点 始点 終点
第4部 命令語編
230
●ARCH(アーチモーション)
現在点からアーチモーションを行い、ポイント位置に移動を行います。・操作1指定のポイント位置へアーチモーションで移動します。・現在点から始点アーチトリガまで上昇してからアーチモーションZ軸以外の方向の移動を開始します。操作2で指定されるZポイントを最上位点として通過し、アーチモーションZ軸以外の方向の移動が完了してから、終点アーチトリガ近傍を通過し、指定されたポイント位置へ到達します。
・ATRG命令にてアーチトリガ設定が必要です。
ACHZ 3ATRG 13 11‐‐‐
ARCH 10 12
※動作一時停止後の再開動作時、再開位置によっては、上昇動作→水平動作合成部、及び水平動作→上昇動作合成部が図中※点印(点線)の様な軌跡になります。干渉にご注意ください。
・終点のアーチモーションZ軸座標は、操作1指定のポイントデータにアーチモーションZ軸成分があれば、それにアーチモーションZ軸オフセットを加えた位置となり、アーチモーションZ成分がない場合は、始点のアーチモーションZ軸座標にアーチモーションZ軸オフセットを加えた位置となります。(通常のオフセットは、アーチトリガやZポイントなど全てに加算されます)
・始点アーチトリガが、始点より下方に設定された時、または終点アーチトリガが終点より下方に設定された時はエラーとなります。(注意:上方、下方は座標の+-とは関係ありません。)
・アーチモーションZ軸上昇方向とは、始点からZポイントへ向かう方向(下降方向はその逆)のことであり、座標値の大小とは無関係です。よって、本命令を使用する場合は、必ず実動作方向を確認してください。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 ARCH ポジションNo. ポジションNo. PE
始点アーチトリガ
ポジションNo.13
アーチモーション最上位点
ポジションNo.12
終点アーチトリガ
ポジションNo.11
ポジションNo.10
始点 終点
※
※
※
※
231
第4部 命令語編
・アーチモーションZ軸下降は、上昇プロセス指令値出力後に実行されます。その為、アーチトリガ点、Zポイントの設定によっては、前述PACH命令説明の図-5の様な動作になります。 その場合には、アーチトリガ、Zポイントを変更し、効率の良い動作にしてください。
・アーチトリガの終点ポジションデータはアーチモーションZ軸以外の有効軸データがあれば、それについても同様に、アーチトリガより上方で動作の開始・終了を行います。
・終点ポジションデータにR軸のデータがある場合、アーチトリがより上方でR軸動作の開始・終了を行います。
・アーチトリガ合成設定がある場合は、終点ポイントデータの有効軸及びアーチモーションZ軸以外の有効軸データがあれば、その軸についても動作します。その場合もアーチトリガより上の位置で動作開始・終了を行います。
(注1) ARCH命令は、PTP動作です。
第4部 命令語編
232
1.23 擬似ラダータスク構築●CHPR タスクレベル変更
[機能] 他タスクより優先的に処理を行いたい場合、1(ユーザーHIGH)指定します。ラダータスク以外でも使用可です。タスクレベル変更(0:=ユーザーNORMAL 1:ユーザーHIGH)必須ではありませんが、ユーザーHIGHを指定した場合は、下記TSLPが必要です。(TSLPを入れないと、ユーザーNORMALレベルのタスクは処理されません。)
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
自由 自由 CHPR 0または1 禁止 CP
●TPCD 入力条件未指定時処理指定
[機能] 入力条件未指定時の処理を指定します。(0:実行 1:前実行ステップ入力条件踏襲)ラダータスクでは、操作1に必ず1(前実行ステップ入力条件踏襲)を入力します。ラダータスク以外では、必ず0(実行)にしておきます。(デフォルト値は、0。)
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
禁止 禁止 TPCD 0または1 禁止 CP
233
第4部 命令語編
●TSLP タスクスリープ
[機能] 他タスクに処理時間分配するための自タスクスリープ時間を設定します。タスクレベルをユーザーHIGHに設定した場合は、必須です。設定された時間だけ、自タスクがスリープします。操作1単位[msec]時間設定には実際のシステムによる検討が必要です。(通常1~3程度)(ラダー記述が長くなる場合は、必要に応じ、ステップ間に複数回記述します。)ラダータスク以外でも使用可能です。
(LD,A,O,AB,OB) 命令・宣言 操 作1 操 作2 拡張条件 入力条件 命令 ・ 宣言
(入出力・フラグ) 出力部
(出力・フラグ)
禁止 禁止 TSLP 時間 禁止 CP
第4部 命令語編
234
第3章 水平多関節ロボット動作の主な特徴
本章では、水平多関節ロボット動作の主な特徴である、命令語と動作・腕系、各種座標系の設定、簡易チェックゾーンの設定等について説明します。
1. CP動作とPTP動作水平多関節ロボット動作の種類に、CP動作とPTP動作があります。1.1 CP動作(1)軌跡
各軸が補間し合いながら目標位置へ移動します。移動動作中の先端の軌跡は、命令語によって規定することができます。(直線・円・円弧・パス移動等)例)
MOVL 1現在位置からポジションNo.1へ、直線移動します。
CP動作中に腕系がかわることはありません。CP動作命令:MOVL MVLI TMLI PATH PSPL PUSH CIR2 ARC2 ARCD ARCC CIRS ARCS
CIR ARC命令語の詳細については、‘第2章 命令語の説明’を参照ください。
(2)CP動作の速度・加減速設定CP動作の速度・加減速は、あらかじめプログラム内で制御宣言命令により設定します。速度設定命令「VEL」単位[mm/sec] 加速度設定命令「ACC」単位[G] 減速度設定命令「DCL」単位[G]
例)ACC 0.5 CP動作の加速度を0.5Gに設定します。DCL 0.5 CP動作の減速度を0.5Gに設定します。VEL 500 CP動作の速度を500mm/secに設定します。
MOVL 2 ポジションNo.2へ、直線移動します。
CP動作の速度・加減速は、ポジションデータのVEL ACC DCL欄でも設定できます。ポジションデータへの設定は、ポジションNo.毎に行います。ポジションデータのVEL ACC DCL欄に設定されている場合、そのポジションNo.への移動は、プログラム内の命令語の「VEL」, 「ACC」,「DCL」より優先されます。
ポジション№1
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
235
第4部 命令語編
(3)CP動作の注意点第1アームと第2アームが真っ直ぐに伸びている状態での位置を特異点といいます。特異点近くをCP動作移動すると、軌跡精度不良・振動(異音)や、エラーが発生する場合があります。発生可能性のあるエラーは、「D09:ドライバ過剰速度エラー」「B91:メイン過剰速度エラー」 「C64:サーボ異常加減速エラー」「B74:CP動作制限帯侵入エラー」「C6B:偏差オーバーフローエラー」等です。これらは、速度・加減速度を下げる事により、回避できる場合があります。
特異点から、全軸パラメータNo.50で設定されている値の分、内側までの領域をCP動作制限帯と定義し、この領域内でのCP動作を制限します。(左図では実線と点線の間がCP動作制限帯になります。)
コントローラは、軌道計算時の目標軌跡、または、実移動軌跡がCP動作制限帯内に侵入したことを検出した時点でエラーとします。軌道計算時、目標移動軌跡がCP動作制限帯内に侵入した場合「B7C:CP動作制限帯内目標軌跡エラー(PTP・各軸ジョグ可)」が発生します。
また、実移動軌跡がCP動作制限帯内に侵入した場合「B74:CP動作制限帯侵入エラー(PTP・各軸ジョグ可)」「C74:実位置ソフトリミットオーバーエラー」が発生します。CP動作制限帯の幅(実線と点線の間の距離)は、ロボットのアーム長により異なります。(アーム長500,600の場合約0.5mm(全軸パラメータNo.50:アーム1・アーム2真直点近傍CP動作制限帯幅))
CP動作で、CP動作制限帯を通過する様なプログラムは避けてください。CP動作制限帯から、CP動作での脱出はできません。PTP動作で移動してください。プログラム起動時等で、アームの状態を認識していない場合には注意してください。CP動作では、必ず、初めは低速でテスト運転を行い、問題が無い事を確認した上で、徐々に速度を上げ、適切な速度にしてください。
全軸パラメータNo.50 CP動作制限帯
第4部 命令語編
236
1.2 PTP動作(1)移動軌跡
各軸が指定された速度で、目標位置へ移動します。移動動作中の先端の軌跡は、命令語によって規定することができません。
例) MOVP 1現在位置からポジションNo.1へ、PTP動作で移動します。
動作領域や腕系制御命令により、移動動作中に腕系が変わる場合があります。PTP動作命令:MOVP MVPI TMPI PACH PMVP ARCH命令語の詳細については、‘第2章 命令語の説明’を参照ください。
(2)PTP動作の速度・加減速設定PTP動作の速度・加減速は、あらかじめプログラム内で制御宣言命令により設定します。速度設定命令「VELS」単位[%(「軸別パラメータNO.28:PTP速度MAX」に対する比率)]加速度設定命令「ACCS」単位[%(「軸別パラメータNO.134:PTP加速度MAX」に対する比率)]減速度設定命令「DCLS」単位[%(「軸別パラメータNO.135:PTP減速度MAX」に対する比率)]
例)
ACCS 50 PTP動作の加速度を、PTP加速度MAXの50%に設定します。DCLS 50 PTP動作の減速度を、PTP減速度MAXの50%に設定します。VELS 50 PTP動作の速度を、PTP速度MAXの50%に設定します。
MOVP 2 ポジション2へ、PTP動作で移動します。
(3)PTP動作の注意点動作領域や腕系制御命令により、移動動作中に腕系が変わる場合があります。次項「2.腕系」を参照ください。
ポジション№1
237
第4部 命令語編
2. 腕系2.1 右腕系・左腕系
ロボットの姿勢には、右腕系・左腕系の2種類があります。
右腕系:第1アームと第2アームが真直ぐに伸びている状態から、第2アームがCCW方向に位置している状態です。
左腕系:第1アームと第2アームが真直ぐに伸びている状態から、第2アームがCW方向に位置している状態です。
ロボットのアーム状態を、人間の腕にたとえて、表現しています。
右腕系と左腕系では、動作領域に違いがあります。下図は、アーム長500mmロボットの各腕系の動作領域を示します。
左腕系 右腕系
左腕系動作領域 右腕系動作領域
R500
R150.4
R250
R250
120°
120°
87.8°
100 100
R500
R150.4
R250
R250
120°
120°
87.8°
第4部 命令語編
238
2.2 腕系制御命令右腕系に対する左腕系、左腕系に対する右腕系を逆腕系と定義します。実際の現在の腕系を、現在腕系と定義します。移動命令の目標位置決め予定時の腕系を、目標腕系と定義します。
ロボットの腕系を制御する命令語には、PTPD,PTPE,PTPR,PTPL,RIGH,LEFT があります。PTPD,PTPE,PTPR,PTPLは、PTP動作の目標腕系に対する制御宣言の為、一旦実行すれば、プログラム実行中は有効です。CP動作命令は、実行中に腕系の変化が無い為、これらの命令語の影響を受けず現在腕系で動作します。PTPD,PTPE,PTPR,PTPLは、いずれか最後に実行された命令語だけが有効です。RIGH,LEFTは現在腕系に対する制御命令です。
2.3 腕系制御命令と腕系の変化腕系制御命令と、宣言後のPTP動作による腕系の変化について説明します。
下図の様にポジションNo.1~ 4を設定します。(①~④)1→2→3→2→1→4の順にMOVP命令(PTP動作)で移動を試みます。ロボットはポジションNo.1に位置決めしている状態から移動させます。ポジションNo.3は左腕系限定領域。(右腕系では位置決めできません。)ポジションNo.4は右腕系限定領域。(左腕系では位置決めできません。)
:右腕限定領域 :左腕限定領域
:::腕系制御命令MOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4EXIT
腕系制御命令により腕系がどのように変化するか、命令語ごとに説明します。
1 2
34
239
第4部 命令語編
図中、黒塗り矢印は、腕系が変化する移動動作を表します。白抜き矢印は、腕系が変化しない移動動作を表します。縞線入りアームは右腕系です。縞線なしアームは左腕系です。
(1)PTPDPTPD命令実行後、ロボットは現在腕系で移動し位置決めします。PTPD命令は、現在腕系と目標腕系が逆腕系になることを禁止します。逆腕系に変更しなければ位置決めできない領域への移動を試みると、エラー「C73:目標軌跡ソフトリミットオーバーエラー」が発生します。プログラム起動時、PTPD命令を実行しなくても、ロボットはPTPD命令が有効な状態になっています。①右腕系から開始
:::PTPDMOVP 2MOVP 3 ⇒C73エラー発生
②左腕系から開始
:::PTPDMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4 ⇒C73エラー発生
1 2
34
1 2
34
第4部 命令語編
240
(2)PTPEPTPE命令実行後、ロボットは現在腕系での移動、位置決めを優先します。PTPE命令は、現在腕系と目標腕系が逆腕系になることを許可します。その為、逆腕系に変更しなければ位置決めできない領域への移動も可能になります。一旦、逆腕系領域への移動を許可した後、逆腕系領域への移動を禁止する為には、PTPD命令を実行します。①右腕系から開始
:::PTPEMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4EXIT
②左腕系から開始
:::PTPEMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4EXIT
1 2
34
1 2
34
241
第4部 命令語編
(3)PTPRPTPR命令実行後、ロボットは右腕系で位置決めします。PTPR命令は、目標腕系を右腕系に限定します。その為、左腕系に変更しなければ位置決めできない領域への移動を試みると、「C73:目標軌跡ソフトリミットオーバーエラー」が発生します。PTPR命令自体を実行しても、アームの動作はありません。PTPR命令実行後、現在腕系が左腕系の状態から、PTP移動命令を実行すると、左腕系から右腕系に変更しながら移動し、右腕系で位置決めします。①右腕系から開始
:::PTPRMOVP 2MOVP 3 ⇒C73エラー発生
②左腕系から開始
:::PTPRMOVP 2MOVP 3 ⇒C73エラー発生
1 2
34
1 2
34
第4部 命令語編
242
(4)PTPLPTPL命令実行後、ロボットは左腕系で位置決めします。PTPL命令は、目標腕系を左腕系に限定します。その為、右腕系に変更しなければ位置決めできない領域への移動を試みると、「C73:目標軌跡ソフトリミットオーバーエラー」が発生します。PTPL命令自体を実行しても、アームの動作はありません。PTPL命令実行後、現在腕系が右腕系の状態から、PTP移動命令を実行すると、右腕系から左腕系に変更しながら移動し、左腕系で位置決めします。①右腕系から開始
:::PTPLMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4 ⇒C73エラー発生
②左腕系から開始
:::PTPLMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4 ⇒C73エラー発生
1 2
34
1 2
34
243
第4部 命令語編
(5)RIGHRIGH命令は、現在腕系を右腕系に変更します。現在腕系が左腕系の状態からRIGH命令を実行すると、第1アーム・第2アームが真直となる様に第2アームが動作します。現在腕系が右腕系の状態から、RIGH命令を実行してもアーム動作はありません。①左腕系から開始
:::RIGHMOVP 2MOVP 3 ⇒C73エラー発生
前例は、RIGH命令以外の腕系制御命令が設定されていない為、PTPD命令が有効になっている場合です。RIGH命令は、あくまで現在腕系に対する制御です。PTP動作による位置決めを右腕系に限定するものではありません。位置決め時の腕系は、目標腕系に対する制御宣言(PTPD,PTPE,PTPR,PTPL)によります。したがって、RIGH命令実行後の動作は、有効になっている目標腕系に対する制御宣言により変わってきます。②PTPL命令有効時のRIGH命令
:::PTPL:::RIGHMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4 ⇒C73エラー発生
1 2
34
1 2
34
第4部 命令語編
244
(6)LEFTLEFT命令は、現在腕系を左腕系に変更します。現在腕系が右腕系の状態からLEFT命令を実行すると、第1アーム・第2アームが真直となる様に第2アームが動作します。現在腕系が左腕系の状態から、LEFT命令を実行してもアーム動作はありません。① 右腕系から開始
:::LEFTMOVP 2MOVP 3MOVP 2MOVP 1MOVP 4 ⇒C73エラー発生
前例は、LEFT命令以外の腕系制御命令が設定されていない為、PTPD命令が有効になっている場合です。LEFT命令は、あくまで現在腕系に対する制御です。PTP動作による位置決めを左腕系に限定するものではありません。位置決め時の腕系は、目標腕系に対する制御宣言(PTPD,PTPE,PTPR,PTPL)によります。したがって、LEFT命令実行後の動作は、有効になっている目標腕系に対する制御宣言により変わってきます。② PTPR命令有効時のLEFT命令
:::PTPR:::LEFTMOVP 2MOVP 3 ⇒C73エラー発生
1 2
34
1 2
34
245
第4部 命令語編
3. 座標系について水平多関節ロボットには、ベース座標系・ワーク座標系・ツール座標系3種類の座標系があります。通常、ロボットは、ツール座標系選択No.0(=ツール座標系オフセット量0)時、ツール取付面中心を、選択されたワーク座標系上で位置決めします。また、ツール座標系選択No.1~127(=ツール座標系オフセット量有効)時は、ツール先端を選択されたワーク座標系上で位置決めします。但し、SEL言語命令TMPI・TMLI及びXY(ツール)座標系ジョグは、ツール座標系上で位置決めします。
3.1 ベース座標系(=ワーク座標系No.0)出荷時よりロボットに定義されている3次元直交座標+回転軸座標です。ワーク座標系No.0(ワーク座標系オフセット量0)=ベース座標系です。
XY軸の原点は、ベース中心(第1アーム回転中心)になります。Z軸の原点は、Z軸有効ストローク上端になります。R軸の原点は、Dカット面が -Xb方向を向いている位置になります。ベース座標系のX軸をXb、Y軸をYb、Z軸をZb 、R軸をRbと表します。
Xb
YbRb
Zb
-Xb
R軸Dカット面
ツール取付面中心
-Rb
+Rb
+Yb
-Yb
+Xb-Xb
上から見たR軸位置
第4部 命令語編
246
(1)ベース座標系上での位置決めワーク座標系No.0を選択した上で、位置決めします。SELプログラム内で、ワーク座標系No.を選択する場合、SLWK 命令を使用します。設定したワーク座標系選択No.は、プログラム終了後も、また、システムメモリバックアップバッテリ装着時は、電源再投入後も有効です。下図は、水平多間接ロボット用パソコン対応ソフトのポジション編集画面の一部です。ティーチング例としてポジションNo.1のポジションデータに X=300, Y=200, Z=0,R=0ポジションNo.2のポジションデータに X=-350, Y=300, Z=50,R=30ポジションNo.3のポジションデータに X=-320, Y=-250, Z=100,R=-30を入力した場合です。
上図のポジションデータへ、PTP位置決めする場合。
選択したワーク座標系No.を表示します。ワーク座標系No.0=ベース座標系
選択したツール座標系No.を表示します。ツール座標系No.0ツール取付面中心を位置決め
+Xb-Xb
30° プログラム例VELS 50 ACCS 50SLWK 0 ワーク座標系No.0を選択SLTL 0 ツール座標系No.0を選択
PTPR PTP目標腕系右腕指定MOVP 1MOVP 2MOVP 3
EXIT
-Xb
-30°
200
300
ーYb
+Yb
ーXb +Xb300-320
-350
-250
247
第4部 命令語編
3.2 ワーク座標系ベース座標系に対する各軸のオフセット量により定義される32種類の3次元直交座標+回転軸座標です。但し、ワーク座標系No.0は、システムによりベース座標(=ワーク座標系オフセット量=0)として予約されています。
Xofwn:Xワーク座標オフセット量Yofwn:Yワーク座標オフセット量Zofwn:Zワーク座標オフセット量Rofwn:Rワーク座標オフセット量
Xwn:ワーク座標系X軸Ywn:ワーク座標系Y軸Zwn:ワーク座標系Z軸Rwn:ワーク座標系R軸
(nはワーク座標系No.)Xb
Yb
Zb
ZofwnYofwn
Xofwn
Rwn Ywn
ZwnRofwn
Xwn
第4部 命令語編
248
(1)ワーク座標系の設定ベース座標系に対するオフセット量を設定します。
・ワーク座標系設定例 下図の様に、ワーク座標系No.1とNo.2を定義したい場合。
ワーク座標系No.1のオフセット量は Xofw1=150, Yofw1=200, Zofw1=0, Rofw1=30ワーク座標系No.2のオフセット量は Xofw2=-400, Yofw2=100, Zofw2=25, Rofw2=-20を設定します。下図は、ワーク座標系No.1 No.2を設定した場合の水平多間接ロボット用パソコン対応ソフト ワーク座標系定義データ編集画面です。
* SELプログラム内でワーク座標系オフセット量を設定する場合は、DFWK 命令を使用します。
+Yb
-Yb
-Xb +Xb
100
150
200
-400
30°
-20°
+Yw1
+Xw1
Yw2
Xw2
ワーク座標系No.2 原点
ワーク座標系No.1 原点
249
第4部 命令語編
(2)ワーク座標系上での位置決め使用したいワーク座標系を選択した上で位置決めします。SELプログラム内で、ワーク座標系No.を選択する場合、SLWK 命令語を使用します。選択したワーク座標系選択No.は、プログラム終了後も、また、システムメモリバックアップバッテリ装着時は、電源再投入後も有効です。
① ワーク座標系No.1上で、ポジションNo.5 ,No.6へPTP位置決めする場合。
プログラム例:::SLWK 1 ワーク座標系No.1を選択。SLTL 0 ツール座標系No.0を選択。PTPR PTP目標腕系右腕指定。MOVP 5 ポジションNo.5へ移動。MOVP 6 ポジションNo.6へ移動。:::
R軸の位置は、左図の様になります。(上から見た図)Z軸の位置は、ポジションNo.5 Zb= 0ポジションNo.6 Zb= 20になります。
Yw1
Xw1 20
0
50 ポジションNo.6
ポジションNo.5
Yb 40°
Yw1
30°
Xw1
Xb
R軸 Dカット面
200
50
0
ポジションNo.6
ポジションNo.5
第4部 命令語編
250
②ワーク座標系No.2上で、ポジションNo.5 ,No.6へPTP位置決めする場合。
-20°
Yb
Yw2
40°
Xw2
Xb(一方向)
R軸Dカット面
200
50
0
ポジションNo.6
ポジションNo.5
Yw2
200
50
Xw2
ポジションNo.6
ポジションNo.5
プログラム例 :::SLWK 2 ワーク座標系No.2を選択。SLTL 0 ツール座標系No.0を選択。PTPR PTP目標腕系右腕指定。MOVP 5 ポジションNo.5へ移動。MOVP 6 ポジションNo.6へ移動。:::
R軸の位置は、左図の様になります。(上から見た図)Z軸の位置は、ポジションNo.5 Zb=25
ポジションNo.6 Zb=45 になります。
251
第4部 命令語編
3.3 ツール座標系ツール取付面に取付けられたツール(ハンド等)寸法(オフセット量)により定義される128種類の3次元直交座標+回転軸座標です。但し、ツール座標系No.0は、システムにより、ツール座標系オフセット量0として予約されています。定義されたツール座標系No.を選択すると、ツール取付面中心ではなく、ツール先端を位置決め時到達点として使用します。
Xoftn:Xツール座標オフセット量Yoftn:Yツール座標オフセット量Zoftn:Zツール座標オフセット量Roftn:Rツール座標オフセット量
Xtn:ツール座標系X軸Ytn:ツール座標系Y軸Ztn:ツール座標系Z軸Rtn:ツール座標系R軸
(nはツール座標系No.)
定義したツール座標系を選択し、R軸をジョグ操作すると、下図の様な動作をします。
R軸
ツール
ツール先端
RtnXtn
Ytn
Roftn
Xoftn
Yoftn
Zoftn
Ztn
第4部 命令語編
252
(1)ツール座標系の設定ツール取付面中心から、ツール先端までのオフセット量を設定します。・ツール座標系設定例下図の様に、ツール座標系No.1を定義したい場合。
ツール座標系No.1のオフセット量は Xoft1=45, Yoft1=35, Zoft1=-10, Roft1=45下図は、ツール座標系No.1 を設定した場合の、水平多間接ロボット用パソコン対応ソフト ツール座標系定義データ編集画面です。
*SELプログラム内でツール座標系オフセット量を設定する場合は、DFTL 命令を使用します。
45°
45
35
0
10
253
第4部 命令語編
(2)ツール座標系オフセット量を使用した位置決め使用したいツール座標系を選択した上で位置決めします。SELプログラム内で、ツール座標系No.を選択する場合、SLTL 命令語を使用します。選択したツール座標系選択No.は、プログラム終了後も、また、システムメモリバックアップバッテリ装着時は、電源再投入後も有効です。
① ツール座標系No.1のツール先端を、ワーク座標系No.1上のポジションNo.5,No.6へPTP位置決めする場合。
Yb
40°
Yw1
30°
Xw1
Xb0
200
150
50
200
ポジションNo.6
ポジションNo.5
プログラム例:::SLWK 1 ワーク座標系No.1を選択。SLTL 1 ツール座標系No.1を選択。PTPR PTP目標腕系右腕指定。MOVP 5 ポジションNo.5へ移動。MOVP 6 ポジションNo.6へ移動。:::
ツール先端Z軸の位置は、 ポジションNo.5 Zb= 0
ポジションNo.6 Zb= 20になります。左図は上から見た図です。
第4部 命令語編
254
② ツール座標系No.1のツール先端を、ワーク座標系No.2のポジションNo.5 ,No.6へPTP位置決めする場合。
-20°
Yb
Yw2
40°
Xw2-Xb
200
50
0
100
-400
プログラム例:::SLWK 2 ワーク座標系No.2を選択。SLTL 1 ツール座標系No.1を選択。PTPR PTP目標腕系右腕指定。MOVP 5 ポジションNo.5へ移動。MOVP 6 ポジションNo.6へ移動。:::
ツール先端Z軸の位置は、 ポジションNo.5 Zb= 25
ポジションNo.6 Zb= 45になります。
255
第4部 命令語編
4.簡易干渉チェックゾーン
簡易干渉チェックゾーンは、ロボットと周辺機器との干渉チェックを行う為に設定する領域です。ツール座標No.0(=ツール座標系オフセット量0)時はツール取付面中心位置の、ツール座標系No.1~127(=ツール座標系オフセット量有効)時はツール先端位置の、簡易干渉チェックゾーンへの侵入を検出することができます。
(1) 簡易干渉チェックゾーン使用上の注意事項ツール取付面中心位置(ツール座標系No.0選択時)、または、ツール先端位置(ツール座標系No.1~127選択時)の、簡易干渉チェックゾーンへの侵入を検出します。R軸の外周、または、ツールの先端位置以外の部分の侵入は検出しません。
簡易干渉チェックゾーン内への侵入を防止する機能ではありません。侵入した事を検出する機能です。
5msec以上簡易干渉チェックゾーン内に留まらないと確実に侵入を検出できません。低速運転による簡易チェックを目的としています。
高速運転(実稼働運転)時と、低速運転時では、軌跡が変化します。干渉回避の為には十分なマージンを確保してください。(高速運転時は、低速運転時に比べ内側の軌跡を通過する傾向にあります。)
簡易干渉チェックゾーン定義座標は、常にベース座標系(ワーク座標系選択No.0)データとして、取り扱われます。ワーク座標系を変更しても簡易干渉チェックゾーンの位置は変わりません。御注意ください。簡易干渉チェックゾーン定義座標変更後、新設定値によるチェック結果が反映されるまでに5msec必要です。
PTP動作時は、経路を問わない移動を行います。干渉物近傍(ロボット自身含む)では、必ず、低速でテスト運転を行い、干渉が無い事を確認した上で、徐々に速度を上げ、適切な速度にしてください。
(2)簡易干渉チェックゾーンの設定簡易干渉チェックゾーンは、ベース座標系上の位置データで設定します。簡易干渉チェックゾーンの座標値の最大値と最小値を入力します。簡易干渉チェックゾーンの境界面は、ベース座標軸と平行に設定します。
左図の様な、直方体領域を簡易干渉チェックゾーンに設定する場合には、 A-G,B-H,C-E,D-Fのいずれかの組み合わせ2点の座標値を入力します。
AB
CD
EF
G H
第4部 命令語編
256
簡易干渉チェックゾーン設定例下図の様に、簡易干渉チェックゾーンNo.1,2,3を定義します。
①簡易干渉チェックゾーンNo.1は直方体領域を簡易干渉チェックゾーンに設定します。
A:Xb=475, Yb=-50, Zb=150, Rb=0 G:Xb=400, Yb=50, Zb=200, Rb=180
Rb=0~180°以外の場合、この直方体領域への侵入は検出しません
②簡易干渉チェックゾーンNo.2はYb=425mm以上の領域を簡易干渉チェックゾーンに設定します。
③簡易干渉チェックゾーンNo.3はXb=-400mm以下、 Zb=130mm以上の領域を簡易干渉チェックゾーンに設定
します。
下図は、簡易干渉チェックゾーンNo.1 No.2 No.3を設定した場合の、水平多間接ロボット用パソコン対応ソフト 簡易干渉チェックゾーン定義データ編集画面です。
Yb=425
Xb=-400
Zb=130
Zb=0
+Xb
+Yb -Yb
Xb=400
Xb=475
AB
CD
EF
G H
簡易干渉No.2
簡易干渉No.1
簡易干渉No.3
257
第4部 命令語編
簡易干渉チェックゾーンNo.1 は、Rb=0~180°以外の場合、この直方体領域へ侵入しても、検出しません。R軸の座標値によらずに検出する為には、ゾーン1行R列の座標1と座標2を空欄にします。
簡易干渉チェックゾーンNo.2,No.3の様に、最大値または最小値のどちらかに制限が無い場合には、動作範囲外の値を入力します。(ゾーン2の1000、ゾーン3の1000、ー1000)
座標1・座標2の、どちらに最大値または最小値を設定してもかまいません。
簡易干渉チェックゾーンNo.1への侵入時に出力ポートNo.311、簡易干渉チェックゾーンNo.2への侵入時に出力ポートNo.312、簡易干渉チェックゾーンNo.3への侵入時に出力ポートNo.313が、ONする設定です。
物理的出力ポートNo.・グローバルフラグNo.を重複指定すると、チャタリングを起こし、結果は不定となります。重複するNo.での設定は行わないでください。
簡易干渉チェックゾーンを使用すると、大きなCPUパフォーマンスを消費します。不使用時は、「物理出力ポートNo./グローバルフラグNo.」、及び、「エラー種別」に0を設定し、無効化してください。
*SELプログラム内で簡易干渉チェックゾーンを設定する場合は、DFIF 命令を使用します。
(3)ツール座標系選択中の注意。ツール座標系選択中は、取付面中心ではなく、ツール先端が簡易干渉チェックゾーンに侵入したことを検出します。
移動軌跡によっては、下図の様にツールの先端以外の部分が簡易干渉チェックゾーンに侵入する場合があります。この様な場合には、ツール先端が簡易干渉チェックゾーンに侵入するまで、検出しません。十分にご注意ください。
ツール先端
簡易干渉チェックゾーン
ツール先端
簡易干渉チェックゾーン
第4部 命令語編
258
5. ソフトリミットIX水平多関節ロボットのソフトリミットは、軸別パラメータNo.7,8に設定してあります。下図はパソコン対応ソフトでの、IX5020(アーム長500mm,Z軸200mm)のソフトリミット表示例です。
ソフトリミットパラメータは各軸系座標値で設定されています。1軸目は第1アーム、2軸目は第2アーム、3軸目はZ軸、4軸目はR軸に対応します。第1アーム、第2アーム、R軸(回転軸)の設定単位は[0.001deg]です。Z軸の設定単位は[0.001mm]です。ソフトリミットは、第1アーム、第2アーム、Z軸、R軸の各軸系座標原点からの動作範囲を制限します。ワーク座標系・ツール座標系にはよりません。注)出荷時の設定は、動作範囲の上限です。動作範囲を広げる設定は行わないでください。
5.1 各軸系座標とソフトリミット (1)第1アームのソフトリミット 第1アームが+Xb方向に向いている位置が、第1アームの各軸系座標原点(0度)です。 第2アームの位置にはよりません。 各軸系座標原点から反時計方向(プラス方向)の動作角度がソフトリミット+(軸別パラメータ No.7の1軸目)になります。 時計方向(マイナス方向) の動作角度がソフトリミット-(軸別パ ラメータNo.8の 1軸目)になります。 +Yb
+Xb-Xb
ソフトリミット-
第1アーム各軸系座標原点(0度) 第1アーム回転中心
パソコン対応ソフト 表示例では-32度 ( )
ソフトリミット+ パソコン対応ソフト 表示例では212度 ( )
259
第4部 命令語編
(2)第2アームのソフトリミット 第1アームと第2アームが真直ぐになっている位置が、第2アームの各軸系座標原点(0度)です。 第 1アームの角度位置にはよりません。 各軸系座標原点から反時計方向(プラス方向)の動作角度がソフトリミット+(軸別パラメータNo.7 の 2軸目)になります。時計方向(マイナス方向)の動作角度がソフトリミット-(軸別パラメー タ No.8の 2軸目)になります。
(3)Z軸のソフトリミット Z軸に取付けられているメカストッパーが、第2アーム下部のメカエンドより5mm程度下がった位 置がZ軸の各軸系座標原点(0mm)です。ベース座標系のAxis3=0mmと同じ位置です。(クリー ンルーム仕様、防塵防滴仕様では、メカストッパーはジャバラ内にある為、見えません。) 各軸系座標原点から下方向(プラス方向)がソフトリミット+(軸別パラメータNo.7の3軸目)に なります。 上方向(マイナス方向)がソフトリミット-(軸別パラメータNo.8の 3軸目)になります。 (インバース仕様は逆になります。)
ソフトリミット-
第2アーム回転中心
第2アーム各軸系座標原点(0度)
パソコン対応ソフト 表示例では-147度 ( )
ソフトリミット+ パソコン対応ソフト 表示例では147度 ( )
+Zb
ソフトリミット+
Z軸各軸系座標原点(0mm)
パソコン対応ソフト 表示例では200mm( )
第4部 命令語編
260
(4)R軸のソフトリミット R軸先端のDカット面が第2アーム回転中心に向いている位置が、R軸の各軸系座標原点(0度)で す。第1アームと第2アームの位置にはよりません。
各軸系座標原点から反時計方向(プラス方向)の 動作角度がソフトリミット+(軸別パラメータNo.7 の4軸目)になります。時計方向(マイナス方向) の動作角度がソフトリミット-(軸別パラメータ No.8の 4軸目)になります。
R軸の動作範囲を制限する場合、ベース座標系と各軸系の座標の違いに注意する必要があります。 例) 下図の様な位置から、R軸の動作範囲を±180度に制限する場合。 (ベース座標系上で、Axis4=0の状態からR軸を±180度に制限)
この場合、R軸の各軸系座標原点から、プラス方向90度、マイナス方向270度に制限することになります。設定するパラメータは、軸別パラメータNo.7の 4軸目=90000軸別パラメータNo.8の 4軸目=-270000になります。
Dカット面 R軸回転中心
ソフトリミット+
パソコン対応ソフト 表示例では720度 ( )
ソフトリミット- パソコン対応ソフト 表示例では-720度 ( )
第2アーム回転中心
+Yb
+Xb-Xb
Dカットの向き
-Xb方向 +180度(ベース座標)
-180度(ベース座標)
Dカットの向き
第2アーム 回転中心方向
+90度(各軸系)
-270度(各軸系)
261
第4部 命令語編
5.2 各軸系座標のモニタ パソコン対応ソフトまたはティーチングボックスを使用して各軸系座標をモニタできます。 下図はパソコン対応ソフトでの表示例です。ポジションデータ編集ウィンドでジョグ移動座標系を各軸 系に選択すると、現在位置表示が、各軸系座標に切り換わります。
(ベース座標系で IX5020(アーム長500mm,Z軸200mm)がAxis1=0 Axis2=500 Axis3=0 Axis4=0の 位置にいる場合) 注)各軸系でのポジションデータの取り込みはできません。
操作方法の詳細については、パソコン対応ソフトまたはティーチングボックスの取扱説明書を参照く ださい。
各軸系座標
第4部 命令語編
262
第 4章 アクチュエータ制御命令の主な特徴と注意事項
1. 連続移動系命令[PATH,PSPL,CIR2,ARC2,CIRS,ARCS,ARCD,ARCC,CIR,ARC]①連続したプログラムステップに連続移動系命令を入力し、 プログラムを動作させた場合、アクチュエータはステップ間で動作が停止せず、連続した動作を行うことができます。
PATH 1 5ARC2 6 7PATH 8 12
②連続移動系命令の入力条件が指定されていると連続動作とはなりません。
PATH 1 5 20 ARC2 6 7
PATH 8 12
③各命令の出力部操作タイミングは各命令の終了ポジションへ接近する時ONします。但し、一連の連続移動命令の最終命令のみ、動作完了をもってONとなります。(入力条件が無い場合)
[例1] (POTP=1の場合)POTP 1 ‐ ‐ ‐PATH 1 3 308ARC2 10 11 311PATH 21 23 312 ‐ ‐ ‐
[例2] (POTP=0の場合)PATH 1 3 308ARC2 10 11 311PATH 21 23 312
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P7
P8 P9
P10
P11
P12
一瞬停止します。
P1
P2
P3
P4
P5
P6
P7
P8 P9
P10
P11
P12
P2
P1
P10
P3 P11
P21 P22
P23(ポジション1)
出力部 タイミング308 P 1 接近でON309 P 2 ↑310 P 3 ↑311 P 11 ↑312 P 21 ↑313 P 22 ↑314 P 23動作完了でON
出力部 タイミング308 P 3接近でON311 P 11 ↑312 P 23動作完了でON
263
第4部 命令語編
[例3] 入力条件がある場合、入力条件のあるステップ前は動作完了でONします。
POTP 1 ‐ ‐ ‐PATH 1 3 308
20 ARC2 10 11 311PATH 21 23 312
④連続移動系命令を続けて行っている場合、コントローラは約100ポジション先まで先行計算しています。その為、パソコン画面またはティーチングボックス画面では実動作と関係無く表示ステップは進みます。連続移動系命令の連続部最終ステップは、動作完了を待ちます。
‐ ‐ ‐PATH 1 5 アクチュエータの動作ARC 6 7PATH 8 12 パソコンソフト、ティーチングボックスの表示ステップBTON 310 ‐ ‐ ‐
⑤連続移動系命令の連続区間の出力部は重複しない様に設定してください。連続区間で出力部が重複していると、期待している結果が得られません。出力部は各命令の処理開始時にOFFされます。
POTP 1 左の例の様に出力の305~308が重複するような設定は行わないでください。
PATH 1 5 305
連続移動系命令の連続区間
PATH 11 15 304
位置決めの為の計算時間と、実動作時間の大小関係により、重複している305~308の最終的な出力状態は不定です。
TAG-GOTO文により、連続移動系命令が無限に続く様なプログラムを作成しないでください。(座標変換誤差が累積します。)
出力部 タイミング308 P 1接近でON309 P 2 ↑310 P 3動作完了でON311 P 11接近でON312 P 21 ↑313 P 22 ↑314 P 23動作完了でON
‐‐‐
第4部 命令語編
264
CIR CIR2
DEG命令で設定された 分割角度
2. PATH , PSPL命令PATH, PSPL命令実行時、加速度・減速度異なると、軌跡変化するので注意してください。加減速変更により軌跡微調整行えますが、加速度・減速度異なると、ポジション移動時時の速度変異が滑らかに行われなくなります。また、各ポイント間の加減速度の差が大きく、位置決め距離が小さい場合には、速度低下を引き起こす場合がありますので注意してください。
3. CIR、ARC命令CIR、ARC命令は多角形をPATH命令で移動するような処理を行います。分割角度が小さいと速度低下を引き起こす場合があります。CIR2,ARC2,ARCD,ARCC命令は実際に円弧補間の処理を行います。本命令語はXY平面でのみ有効です。
4. CIR2、ARC2、ARCD、ARCC命令CIR2、ARC2、ARCD、ARCC命令は、操作1に指定したポイントの速度を入力する事により、円弧補間部のみ速度変更可能です。半径が小さく、円弧軌跡を許容範囲に維持できない場合等、部分的に速度を下げる必要がある場合有効です。
本命令語はXY平面でのみ有効です。
速度・加速度は下記優先順位で有効値をとります。
優先順位 速 度 加速度(減速度)
1 操作1のポジションデータの設定値 操作1のポジションデータの設定値
2 VEL命令の設定値 ACC(DCL)命令の設定値
3全軸パラメータNo.11 CP加速度初期値(全軸パラメータNo.12 CP減速度初期値)
265
第4部 命令語編
第5章 パレタイズ機能
IXコントローラSEL言語にはパレタイズ動作を支援するパレタイズコマンドが設けてあります。様々な仕様のパレタイズの設定が容易に実現でき、パレタイズに適したアーチモーションを可能としています。
1. 使用方法パレタイズコマンドは下記のような手順にて使用します。(1)パレタイズ設定
パレタイズ設定コマンドにてパレタイズ位置・アーチモーション等の設定を行います。(2)パレタイズ演算
パレタイズ演算系コマンドにてパレタイズ位置を指定します。(3)パレタイズ移動
パレタイズ移動系コマンドにてモーションを行います。
2. パレタイズ設定パレタイズ設定コマンドを用いてパレタイズ動作に必要な設定を行いますが、設定項目として下記のものがあります。(1)パレタイズNo.の設定 ................ 使用コマンド:BGPA
パレタイズ設定の最初に、BGPAコマンドでパレタイズNo.を決定し、パレタイズ設定開始宣言を行います。最後に、EDPAコマンドでパレタイズ設定終了宣言を行います。
BGPA 1 パレタイズNo1の設定開始宣言を行います。‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
EDPA 最後にパレタイズ設定終了宣言を行います。
パレタイズ設定は1プログラムに対して10セット(パレタイズNo1~10)まで設定できます。
この間でパレタイズ設定を行います。
第4部 命令語編
266
(2)パレタイズパターン ................使用コマンド:PAPNパレタイズを行う順番によりパターンを選択します。下図のような2つのパターンがあります。○内の数字がパレタイズを行う順番で、パレタイズ位置No.と呼びます。
パターン1 パターン2
優先軸 優先軸
(PX軸) (PX軸)
図-1
PAPN 2 パターン2を選択した場合(パターン1の場合は設定不要です。)
なお、最初にプレースする1~3までの1列を優先軸(PX軸)と呼び、パレタイズ平面を構成するもう一つの方向をPY軸と呼びます。
(3)パレタイズ個数 ................ 使用コマンド:PAPⅠパレタイズの個数を設定します。
PAPⅠ 3 4 優先軸(PX軸)個数:3 PY軸個数:4
(4)パレタイズ位置の設定パレタイズ位置の設定には大きく分けて、下記A・Bの2種類があります。1つのパレタイズ設定に対してA・Bどちらか一方のパレタイズ位置の設定をおこないます。
③ ⑥ ⑨ ⑫
② ⑤ ⑧ ⑪
① ④ ⑦ ⑩
③ ④ ⑨ ⑩
② ⑤ ⑧ ⑪
① ⑥ ⑦ ⑫
設定方法 使用コマンド
3点ティーチングによる方法
A パレタイズ位置を規定するポジションデータ3点より設定 PAPS
を行います。
ワーク座標系軸と平行にパレタイズ位置を設定する方法PASE PAST
B パレタイズ軸、パレタイズ基点、パレタイズピッチより設PAPT
定を行います。
始 点 (PY軸) 始 点 (PY軸)
267
第4部 命令語編
③ ⑥ ⑨ ⑫
② ⑤ ⑧ ⑪
① ④ ⑦ ⑩始 点 (PY軸)
優先軸
(PX軸)
A. 3点ティーチングによる方法パレタイズ位置の設定を3点ティーチングにて行う場合、そのポジションをポジションデータ部に連続した3つのポジションデータとして格納し、PAPSコマンドにて先頭のポジションNo.を指定して設定を行います。ワーク座標系軸に平行でなく互いに直行していない3次元的な軸をPX軸PY軸とすることができます。下図の例では①・③・⑩のポジションデータを、順番に3つの連続したポジションデータ部に格納しておきます。
ポジションNo.11から3点をティーチングした場合 ポジションNo.11 ①:基点 ポジションNo.12 ③:PX軸方向終点 ポジションNo.13 ⑩:PY軸方向終点 ○内の数字はパレタイズ位置No(パレタイズの順番)を示します。
PAPS命令で始点のポジションNoを指定します。
図-1
PAPS 11PEXT 14
ピッチは各軸の個数設定から自動演算されます。3点ティーチングによる設定において、ポジションデータは2軸だけを指定しても、3軸を指定してもよいですが、3軸指定の場合はパレタイズ平面は3次元平面となります。
PAPS命令で指令されたポジジョンデータのR軸データ欄は、空欄にします。(または、GRP命令で、R軸は無効にします。)パレタイズ位置でのR軸座標は、PEXT命令で設定します。
第4部 命令語編
268
B. ワーク座標系軸と平行にパレタイズ位置を設定する方法パレタイズ基点:下図の様に始点(パレタイズ位置No1)のポジションデータをポジションデー
タ部に格納し、PAST命令でそのポジションNoを指定します。パレタイズ位置でのR軸座標は、PEXT命令で設定します。
パレタイズピッチ:PAPT命令で、PX軸方向、PY軸方向ピッチを指定します。
パレタイズ軸:PASE命令で、パレタイズに使用するPX軸方向、PY軸方向の2軸を指定します。
(優先軸(PX軸)と平行なワーク座標系軸の軸No. 優先軸と直角なワーク座標系軸の軸No.)
PAST 100 始点をポジションデータNo.100にティーチングPAPT 45 30 PX軸方向ピッチ45mm,、PY軸方向ピッチ30mmPASE 2 1 優先軸(PX軸)を2軸(Y軸)、優先軸と直行軸を1軸
(X軸)に設定
(注)パレタイズ軸、パレタイズピッチ、パレタイズ基点の設定を使用する時は、PX 軸及びPY 軸がワーク座標系軸に平行で互いに直行するパレタイズを行う時に限られます。上図の例はワーク座標系No.0(ベース座標系)の場合です。
1つのパレタイズ設定で、AまたはBのどちらか一方の方法を選択します。
Yb
Xb
ポジションNo100にティーチング
PY軸方向ピッチ
30
45
PX軸方向ピッチ
③ ⑥ ⑨ ⑫
② ⑤ ⑧ ⑪
① ④ ⑦ ⑩
269
第4部 命令語編
(5)千鳥設定 ............. 使用コマンド:PSLⅠ 下図のような千鳥配置を行う場合にPSLIコマンドを使用し設定します。 千鳥時オフセット:偶数列プレース時の優先軸方向へのオフセット量
偶数列とは、最初にプレースする1列を1列目とした時の偶数列のことです。
千鳥時個数:偶数列の個数、下図では2個
PSLⅠ 35 2
(6)アーチモーション設定 (a)アーチモーションZ軸No...................... 使用コマンド:ACHZ (b)アーチモーションZ軸オフセット ...... 使用コマンド:OFAZ (c)アーチモーション合成 ........................ 使用コマンド:AEXT
アーチモーション時に、終点の有効軸およびアーチモーションZ軸以外で、付加的に動作させたい位置データのことです。(例えば、回転角度など。)但し、合成軸に関する動作はアーチトリガより上の位置で動作開始、終了しますアーチモーション合成の設定コマンドでは、アーチモーション合成データを格納したポジションNo.を指定して設定します。
(d)アーチトリガ .......... 使用コマンド:ATRGアーチモーション用アーチトリガの設定として下記のものがあります。アーチトリガの設定コマンドでは、アーチトリガ座標データを格納したポジションNo.を指定して設定します。(d-1) 始点アーチトリガ
アーチモーション開始時、始点からアーチモーションZ方向座標のどの位置に達したら他の軸方向への移動を開始するかを指定します。始点アーチトリガ=Z1
(d-2)終点アーチトリガアーチモーション下降時、アーチモーションZ方向座標の、どの位置に達したら他の軸方向の移動が終了するかを指定します。終点アーチトリガ=Z3
(X1,Y1,Z1)
最上位点(X2,Y2,Z2)
(X3,Y3,Z3)
始点(X0,Y0,Z0) 終点(X4,Y4,Z4)
(PY軸)
優先軸
(PX軸)
奇数列 偶数列
③ ◯ ◯
② ⑤ ◯
◯ ◯
① ④ ◯
◯ ◯
オフセット
35
第4部 命令語編
270
(7)パレタイズアーチモーション設定 (a)パレタイズZ方向の軸No. ............ 使用コマンド:PCHZ (b)パレタイズZ軸オフセット ........... 使用コマンド:OFPZ (c)パレタイズ合成 ............................. 使用コマンド:PEXT
パレタイズの移動系コマンド用のPX、PY、(PZ)軸以外で、付加的に動作させたい位置データのことです。パレタイズ位置のR軸位置座標は、PEXT命令で設定します。合成軸に関する動作はパレタイズアーチトリガより上の位置で動作開始、終了します。パレタイズ合成の設定コマンドでは、パレタイズ合成データを格納したポジションNo.を指定して設定します。
(d)パレタイズアーチトリガ ............... 使用コマンド:PTRG終点がパレタイズ点の場合は、アーチトリガと同様にパレタイズアーチトリガが必要です。パレタイズアーチトリガの設定コマンドでは、パレタイズアーチトリガ座標データを格納したポジションNo.を指定して設定します。(d-1)パレタイズ始点アーチトリガ(d-2)パレタイズ終点アーチトリガ
271
第4部 命令語編
3. パレタイズ演算パレタイズ演算コマンドを用いて操作する項目や、取得できる項目として下記のものがあります。
(1) パレタイズ位置No 使用コマンド…… PSET,PINC,PDEC,PTNG何番目のパレタイズ点であるかを示すNo.のことです。(パレタイズパターン説明時の図-1で、円の中の数値がパレタイズ位置No.となります。)
パレタイズ移動系コマンド(ARCHは除く)を実行する前に必ずセットしてください。…PSET
例えば、パレタイズ位置No.を1にセットしてパレタイズ移動系コマンドを実行すれば、始点へ移動することになります。パレタイズ位置No.に2をセットしパレタイズ移動系コマンドを実行した場合には、始点からPX軸方向へ一つ進めた点へ移動します。
(2)パレタイズ角度 使用コマンド…… PARGワーク座標系軸に対するパレタイズ優先軸(PX軸)の角度(下図θ)のことです。θはパレタイズZ軸方向の座標を無視して計算した角度です。下記の図で第1軸を角度計算の基準とすると、θは(+)の値になるように方向を取ります。
合成軸が回転軸の場合に、パレタイズ角度を取得して合成軸の動作にオフセットとして加えることにより、パレタイズ容器の位置ずれによる合成軸の補正を行うことができます。3点ティーチングによるパレタイズの設定を行った後にパレタイズ角度取得コマンドを実行すれば、自動的にパレタイズ角度が取得できるようになっています。3点ティーチングの設定が3次元でなされている時は、パレタイズZ軸の指定(PCHZ)が必要となります。
(3)パレタイズ演算データ 使用コマンド…… PAPGパレタイズ位置No.をセットした後に、そのパレタイズ位置No.の対応するパレタイズ点の位置座標データのことです。但し、通常のオフセットやパレタイズZ軸オフセットは加味されていない位置座標データとなります。
ワーク座標系 Yw軸
ワーク座標系Xw軸
パレタイズ容器
θー方向
θ+方向 θ
図ー4
PX軸
PY軸
第4部 命令語編
272
4. パレタイズ移動パレタイズ移動系コマンドにはパレタイズ点への移動を行うコマンドと、ポジションデータを終点として移動を行うコマンドがあります。
(1)パレタイズ点への移動コマンド…… PMVP,PMVL,PACH2次元または3次元的に配置されたパレタイズ点の位置座標を計算し、それを終点として移動を行います。(コマンド実行時のパレタイズ位置No.のパレタイズ点へ移動します。)
PMVP:現在地からパレタイズ点にPTP移動します。PMVL :現在地からパレタイズ点に補間移動します。PACH.:現在地からアーチモーションを行いパレタイズ点に移動します。 パレタイズ設定でパレタイズアーチモーション設定が必要です。
PCHZ 3PTRG 11 13‐‐‐
PACH 1 12
始点アーチトリガ
ポジションNo.13
アーチモーション最上位点
ポジションNo.12
終点アーチトリガ
ポジションNo.11
ポジションNo.10
始点 終点
273
第4部 命令語編
(2)ポイントデータを終点とする移動コマンド…… ARCHポジションデータを終点としてアーチモーションを行います。ワーク座標系軸に平行な直線的な移動の場合は、その1軸とPZ軸の合わせて2軸だけでも動作可能です。アーチモーション設定が必要です。
ACHZ 3ATRG 13 11‐‐‐
ARCH 10 12
始点アーチトリガ
ポジションNo.13
アーチモーション最上位点
ポジションNo.12
終点アーチトリガ
ポジションNo.11
ポジションNo.10
始点 終点
※
※
※
※
第4部 命令語編
274
(1)PAPS(3点ティーチングによる設定)を使用したプログラム例 下記例は、移動の動作のみで、ピック動作はフォローしていません。
Step E N Cnd Cmnd Operand 1 Operand 2 Pst Comment
1 VELS 80 PTP移動速度80%2 ACCS 50 PTP移動加速度50%3 DCLS 50 PTP移動減速度50%4 VEL 100 CP移動速度100mm/sec5 ACC 0.3 CP移動加速度0.3G6 DCL 0.3 CP移動減速度0.3G7 SLWK 0 ワーク座標No.0選択8 SLTL 0 ツール座標No.0選択910 BGPA 1 パレタイズNo1設定開始11 PAPI 5 7 パレタイズ個数5×712 PAPS 101 3点ティーチング設定13 PEXT 104 パレタイズR軸座標設定14 PSLI 20 4 千鳥オフセット=20mm15 PAPN 1 パレタイズパターン116 PCHZ 3 パレタイズZ軸=3軸17 PTRG 105 105 パレタイズアーチトリガ設定18 OFPZ 5 PZ軸オフセット=5mm19 EDPA2021 ATRG 105 105 アーチトリガ設定22 ACHZ 3 アーチモーションZ軸=3軸2324 PTPL PTP左腕位置決め25 MOVP 110 ピック位置へPTP移動26 PSET 1 1 パレタイズ位置No=1セット27 TAG 1 ループ処理先頭28 PACH 1 106 パレタイズアーチモーション29 ARCH 110 106 アーチモーション30 PINC 1 600 パレタイズ位置No.+ 131 600 GOTO 1 PINC成功時ループ先頭32 MOVL 109 待機位置へCP移動33 EXIT 終了
5. プログラム例
基点ポジションPX軸終点PY軸終点パレタイズR軸ポジションアーチ・パレタイズトリガポジション最上位点(Zポイント)
待機位置ピック位置
ポジションデータ(アーム長500ストロークの場合)
275
第4部 命令語編
2829
3031
32
2425
2627
1920
2122
23
1516
1718
1011
1213
14
6
7
8
9
1
20
2
3
4
5
PX軸
PY軸
上から見たR軸位置
Xb
105°
Dカット面
前記プログラムによるパレタイズ位置概略図
円右上の番号はパレタイズ位置番号No.を表します。PX軸方向個数=5, PY軸方向個数=7千鳥オフセット:20、千鳥個数:4
PY軸終点座標ポジションNo.103(138,343,179, 空欄)
実際の位置決め位置
Xb=138, Yb=343, Zb=184(OFPZ 5)
Rb=105°(PEXT 104)
基点ポジションNo.101 (185,170,180, 空欄)
実際の位置決め位置
Xb=185, Yb=170, Zb=185 (OFPZ 5)
Rb=105°(PEXT 104)
優先軸(PX軸)終点座標ポジションNo.102
(340,211,181, 空欄)
実際の位置決め位置
Xb=340, Yb=211, Zb=186(OFPZ 5),
Rb=105°(PEXT 104)
第4部 命令語編
276
Step E N Cnd Cmnd Operand 1 Operand 2 Pst Comment1 VELS 80 PTP移動速度80%2 ACCS 50 PTP移動加速度50%3 DCLS 50 PTP移動減速度50%4 VEL 100 CP移動速度100mm/sec5 ACC 0.3 CP移動加速度0.3G6 DCL 0.3 CP移動減速度0.3G7 SLWK 0 ワーク座標No.0選択8 SLTL 0 ツール座標No.0選択910 BGPA 1 パレタイズNo1設定開始11 PAST 201 基点ポイントデータ設定12 PASE 1 2 PX軸=X軸 PY軸=Y軸13 PAPT 40 30 ピッチ PX:40 PY:3014 PAPI 5 7 パレタイズ個数5×715 PSLI 20 4 千鳥オフセット=20mm 4個16 PEXT 202 パレタイズR軸座標設定17 PCHZ 3 パレタイズZ軸=3軸18 PTRG 203 203 パレタイズアーチトリガ設定19 OFPZ 5 PZ軸オフセット=5mm20 EDPA2122 ATRG 203 203 アーチトリガ設定23 ACHZ 3 アーチモーションZ軸=3軸2425 PTPL PTP左腕位置決め26 MOVP 208 ピック位置へPTP移動27 PSET 1 1 パレタイズ位置No=1セット28 TAG 1 ループ処理先頭29 PACH 1 204 パレタイズアーチモーション30 ARCH 208 204 アーチモーション31 PINC 1 600 パレタイズ位置No.+132 600 GOTO 1 PINC成功時ループ先頭33 MOVL 207 待機位置へCP移動34 EXIT 終了
基点ポジションパレタイズR軸ポジションアーチ・パレタイズトリガポジション最上位点(Zポイント)
待機位置ピック位置
ポジションデータ(アーム長500ストロークの場合)
(4)PASE、PAPT、PASTを使用したプログラム例 下記プログラムは、移動の動作のみで、ピック動作はフォローしていません。
277
第4部 命令語編
28 29 30 31 32
24 25 26 27
19 20 21 22 23
15 16 17 18
10 11 12 13 14
6 7 8 9
1
20
Yb方向
40
2 3 4 5
30
Xb方向 PX軸
PY軸
前記プログラムによるパレタイズ位置概略図(PX軸・PY軸がXb・Yb(ベース座標)と平行)
円右上の番号はパレタイズ位置番号No.を表します。PX軸方向個数=5, PY軸方向個数=7PX軸方向ピッチ:40PY軸方向ピッチ:30千鳥オフセット:20、千鳥個数:4
基点ポジションNo.101(185,170,180, 空欄)
実際の位置決め位置
Xb=185, Yb=170, Zb=185(OFPZ 5)
Rb=90°(PEXT 202)
278
第4部 命令語編
第6章 擬似ラダータスク
X-SELコントローラでは、命令語・拡張条件により擬似ラダータスク機能を使用することができます。入力方法は下記の様なフォーマットになります。
1. 基本フレーム
拡張条件 N 入力条件 命 令 操作1 操作1 出力部
E N Cnd Cmnd Operand 1 Operand 2 Pst
LD 7001 CHPR 1
TPCD 1
TAG 1
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
LD 7001 TSLP 1~ 100
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
‐ ‐ ‐ ‐
LD 7001 TSLP 1~ 100
LD 7001 GOTO 1
LD 7001 EXIT
*仮想入力7001:常時ON接点
ラダ-記述部
ラダ-記述部
*
279
第4部 命令語編
2. ラダー記述部
① 拡張条件LD・・・ LOADA ・・・ ANDO ・・・ ORAB・・・ AND BLOCKOB・・・ OR BLOCK
上記拡張条件は全てラダータスク以外でも使用可。
②ラダー命令OUTR・・・ラダー用出力リレー(操作1=出力・フラグNo.)TIMR・・・ラダー用タイマリレー(操作1=ローカルフラグNo.、操作2=タイマー時間
(sec))
3. 注意事項
・本システムのラダー処理は、あくまでも、インタープリタを使用したソフトウェアラダーであり、市 販専用シーケンサの処理時間とは比較になりませんので、ご注意ください。 (大規模なラダー処理には不向きです。)・入力条件を入力したステップの拡張条件を省略した場合は、LD(LOAD)と見なして処理されます。・ CHPR, TSLP, GOTO等の確実に処理する必要があるステップは、必ず、常時ON接点を指定してください。(LD 7001) 仮想入力7001:常時ON接点
・下記回路は表現できませんので、等価回路を作成してください。
1 2
3
表現不可能
OUTR301
OUTR302
280
第4部 命令語編
4. プログラム例
11 12
1310
8 9
14
15
OUTR314
TIMR900
0.5SEC
拡張条件 N 入力条件 命 令 操作1 操作1 出力部
No. E N Cnd Cmnd Operand 1 Operand 2 Pst
1 LD 7001 CHPR 1
2 TPCD 1
3 TAG 1
4
5 LD 8
6 A N 9
7 O 10
8 LD N 11
9 A 12
10 LD 13
11 A N 14
12 OB
13 AB OUTR 314
14 A 15 TIMR 900 0.5
15
16 LD 7001 TSLP 3
17 LD 7001 GOTO 1
18 LD 7001 EXIT
281
第4部 命令語編
1. シーケンサとの相違
並列処理の方法は、古くはリレー回路によるシーケンス制御回路があり、最近はマイクロコンピュータを搭載したシーケンサに替わっています。マイクロコンピュータは、クロック毎に一つの処理が基本のため、シーケンス制御回路に応用した場合、全体のプログラムを走査(スキャン)することにより、見掛け上の並列処理を実現しています。そのため、走査時間(スキャンタイム)が発生し、これがオーバーヘッド(無駄時間)となります。
全体を走査し、条件が成立した所を出力する。
一方、同じマイクロコンピュータを使用してリアルタイムOSを搭載した場合は、並列処理スキャン(常に全体を走査している)方式からイベントドリブン(何か事象が発生した時に動作する。例えば、入力信号が入ったら動作する)方式に変わり、余分なスキャンが発生しないため、高速で動作できます。また、並列処理の各プログラムは、ステップにより記述するスタイルですので、プログラムが分かり易く、メンテナンスも容易です。
全体を並列動作させる作業はリアルタイムOSが行い、プログラマーはそれを意識する必要がありません。
プログラム1 プログラム2 プログラムn
リアルタイム OS
ステップ記述
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
マルチタスク動作とは、何本かのプログラムが並列で動作することを言います。
第7章 マルチタスク
282
第4部 命令語編
2. 非常停止解除
通常出荷状態パラメータの場合「その他のパラメータNo.10非常停止復旧種別」=0「その他のパラメータNo.11セーフティゲートOPEN時復旧種別」=0「その他のパラメータNo.12自動運転中認識種別」=0非常停止は非常停止b接点入力をOFFする事で非常停止状態となり、その入力をONする事によって解除されます。
①フローチャート ②タイミングチャート
◎非常停止時のコントローラ内部状態は下記の通りです。 ・プログラム 打切(「動作・プログラム打切時 I/O処理プログ
ラム」を除く) ・出力ポート、ローカルフラグ ローカル変数 ・グローバルフラグ、グローバル変数 保持
もし、プログラムで周辺機器の制御を行う場合は管理用プログラムとして予め作成しておき、そのプログラムで周辺機器の制御を行い、又、汎用入力の状態を見て他のプログラムの起動(EXPG)及び強制終了(ABPG)を行います。
非常停止発生
非常停止解除
アラーム解除状態か?
Ready出力ON
プログラムNo.出力
外部起動(000)入力
NO
NO
NO
YES
YES
YES
非常停止入力
レディ出力
非常停止出力
ティーチングボックス
外部起動入力
汎用出力
0
0
0
0
0
0
リスタート入力
(b接点)
X-SELコントローラ非常停止解除のタイミング
選択されたプログラムのステップ1から実行
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
クリア
283
第4部 命令語編
3. プログラム切替え
プログラムの切替え方法は、プログラムの運用用途によって様々ですが代表的な使用方法として下記に説明します。
外部起動 プログラム切替え
プログラム シングルタスクの場合 EXIT命令マルチタスクの場合 EXPG命令
まず大きく分けて2つあり、外部起動によって行う場合と、アプリケーションプログラムによって切替えを行う場合があります。
(1)外部起動方法 第2部運用編第1章運転(外部信号選択による起動)を御参照ください。
(2)プログラム方法◯シングルタスクの場合 各プログラムの最後にEXIT命令(プログラムの終了)を実行する事により、プログラムを終了し、電源投入時に戻ります。但し原点位置は保持されます。したがいまして、別のプログラムNo.を指定し、外部起動入力によってプログラム切替えが可能になります。
◯マルチタスクの場合 管理用プログラムを作成し、その中でEXPG命令(他のプログラムの起動)を実行する事により、次々 にプログラムが並列に実行します。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
284
付 録
付録
「安全に関する規則等」
産業用ロボットの安全に関するJIS規格として、「産業用ロボットの安全通則」(JIS B8433) が1983年3月1日に制定され、一方労働省は同年7月1日から「労働安全衛生規則」の一部を改正して産業用ロボットの定義や安全対策等に関する規則を施行しています。ここでは、参考として「労働安全衛生規則」の中から、産業用ロボットの安全対策としてとりわけ重要だと思われる規則について紹介します。
●特別教育(第36条第31号、第32号)
第36条第31号 マニピュレータ及び記憶装置(可変シーケンス制御装置及び固定シーケンス制御装置を含む。 以下この号において同じ。)を有し、記憶装置の情報に基ずきマニピュレータの伸縮、屈伸、上下移動、左右移動若しくは旋回の動作又はこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械(研究開発中のものその他労働大臣が定めるものを除く。以下「産業用ロボット」という。)の可動範囲(記憶装置の情報に基づきマニピュレータその他の産業用ロボットの各部の動くことができる最大の範囲という。以下同じ。)内において当該産業用ロボットについて行うマニピュレータの動作の順序、位置若しくは速度の設定、変更若しくは確認(以下「教示等」という。)(産業用ロボットの駆動源を遮断して行うものを除く。以下この号において同じ。)又は産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットについて教示等を行う労働者と共同して当該産業用ロボットの可動範囲外において行う当該教示等に係る機器の操作の業務
第32号 産業用ロボットの可動範囲内において行う当該産業用ロボットの検査、修理若しくは調整 (教示等に該当するものを除く。)若しくはこれらの結果の確認(以下この号において「検査等」という。)(産業用ロボットの運転中に行うものに限る。以下この号において同じ。)又は産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットの検査等を行う労働者と共同して当該産業用ロボットの可動範囲外において行う当該検査等に係る機器の操作の業務 ●自動運転中の危険防止第150条の4 事業者は、産業用ロボットを運転する場合(教示等のために産業用ロボットを運転する場合及び産業用ロボットの運転中に次条に規定する作業を行わなければならない場合において産業用ロボットを運転するときを除く。)において、当該産業用ロボットに接触することにより労働者に危険が生ずるおそれのあるときは、さく又は囲いを設ける等当該危険を防止するために必要な措置を講じなければならない。
285
付 録
●教示等における安全確保 第150条の3 事業者は、産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットについて教示等の作業を行うときは、当該産業用ロボットの不意の作動による危険又は当該産業用ロボットの誤操作による危険を防止するため、次の措置を講じなければならない。ただし、第1号及び第2号の措置については、産業用ロボットの駆動源を遮断して作業を行うときは、この限りでない。
1 次の事項について規定を定め、これにより作業を行わせること。 イ 産業用ロボットの操作の方法及び手順 ロ 作業中のマニピュレータの速度 ハ 複数の労働者に作業を行わせる場合における合図の方法 ニ 異常時における措置 ホ 異常時に産業用ロボットの運転を停止した後、これを再起動させるときの措置 ヘ その他産業用ロボットの不意の作動による危険又は産業用ロボットの誤操作による危険を防止する ために必要な措置 2 作業に従事している労働者又は当該労働者を監視する者が異状時に直ちに産業用ロボットの運転を停止することができるようにするための措置を講ずること。
3 作業を行っている間産業用ロボットの起動スイッチ等に作業中である旨を表示する等作業に従事している労働者以外の者が当該起動スイッチ等を操作することを防止するための措置を講ずること。
●検査等の作業時の安全確保 第150条の5 事業者は、産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットの検査、修理、調 整(教示等に該当するものを除く。)、掃除若しくは給油又はこれらの結果の確認の作業を行うときは、当該産業用ロボットの運転を停止するとともに、当該作業を行っている間当該産業用ロボットの起動スイッチに鍵をかけ当該産業用ロボットの起動スイッチに作業中である旨を表示する等当該作業に従事している労働者以外の者が産業用ロボットの当該起動スイッチを操作することを防止するための措置を講じなければならない。ただし、産業用ロボットの運転中に作業を行わなければならない場合において、当該産業用ロボットの不意の作動による危険又は当該産業用ロボットの誤操作による危険を防止するため、次の措置を講じたときは、この限りでない。
1 次の事項について規定を定め、これにより作業を行わせること。 イ 産業用ロボットの操作の方法及び手順 ロ 複数の労働者に作業を行わせる場合における合図の方法 ハ 異常時における措置 ニ 異常時に産業用ロボットの運転を停止した後、これを再起動させるときの措置 ホ その他産業用ロボットの不意の作動による危険又は産業用ロボットの誤操作による危険を防止する ために必要な措置
286
付 録
2 作業に従事している労働者又は当該労働者を監視する者が異状時に直ちに産業用ロボットの運転を停止することができるようにするための措置を講ずること。
3 作業を行っている間産業用ロボットの運転状態を切り替えるためのスイッチ等に作業中である旨を表示する等作業に従事している労働者以外の者が当該スイッチ等を操作することを防止するための措置を講ずること。
●点検 第151条 事業者は、産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボットについて教示等(産業用ロボットの駆動源を遮断して行うものを除く。)の作業を行うときは、その作業を開始する前に、次の事項について点検し、異常を認めたときは、直ちに補修その他必要な措置を講じなければならない。
1 外部電線の被覆又は外装の損傷の有無 2 マニピュレータの作動の有無 3 制動装置及び非常停止装置の機能
以上、示した中で労働安全規則「特別教育(第36条第31号)」に産業用ロボットの定義として、
「マニピュレータ及び記憶装置(可変シーケンス制御装置及び固定シーケンス制御装置を含む。以下この号において同じ。)を有し、記憶装置の情報に基づきマニピュレータの伸縮、屈伸、上下移動、左右移動若しくは旋回の動作又はこれらの複合動作を自動的に行うことが出来る機械(研究開発中のものその他労働大臣が定めるものを除く。以下「産業用ロボット」という。)」
とあるが、文中下線部の労働大臣の適用外仕様(産業用ロボットとは看做されないもの)は次の通り。
(1) 定格出力(駆動用原動機が複数の場合はそのうちの最大のもの)が80ワット以下の駆動用原動機をもつ機械
(2) 固定シーケンスで伸縮、上下移動、左右移動又は旋回の動作の内、何れかの1つの動作の単調な繰り返し行う機械
(3) 円筒座標形の機械の旋回軸を中心として、半径300mm以下の動作範囲のもの(4) 極座標形の機械の旋回軸を中心から半径300mmの球内面に作動範囲のあるもの(5) 直交座標形でマニピュレータの先端移動量が何れの方向にも300mm以下の移動量をもつもの(6) 直交座標形で左右方向の移動量が300mm以下の場合で、上下方向の移動量が100mm以下のもの(7) 円筒、極直交の何れの2つ以上組み合わされたものについては(3)~(5)に規定する要件に全て適合できるもの
(8) マニピュレータの先端部が単調な直線運動の繰り返しを行うもの
287
付 録
型式:IA-103-X-32 型式:IA-103-X-16ピンNo. 区分 ポートNo. 内容 ピンNo. ポートNo. 内容1 - 汎用型:NC 小型:+24V入力 1 - 汎用型:NC 小型:+24V入力2 汎用入力 2 汎用入力3 汎用入力 3 汎用入力4 汎用入力 4 汎用入力5 汎用入力 5 汎用入力6 汎用入力 6 汎用入力7 汎用入力 7 汎用入力8 汎用入力 8 汎用入力9 汎用入力 9 入力 汎用入力10 汎用入力 10 汎用入力11 汎用入力 11 汎用入力12 汎用入力 12 汎用入力13 汎用入力 13 汎用入力14 汎用入力 14 汎用入力15 汎用入力 15 汎用入力16 汎用入力 16 汎用入力17 入力 汎用入力 17 汎用入力18 汎用入力 18 汎用出力19 汎用入力 19 汎用出力20 汎用入力 20 汎用出力21 汎用入力 21 汎用出力
22 汎用入力 22 汎用出力23 汎用入力 23 汎用出力24 汎用入力 24 汎用出力
25 汎用入力 25 汎用出力26 汎用入力 26 汎用出力27 汎用入力 27 汎用出力28 汎用入力 28 汎用出力29 汎用入力 29 汎用出力30 汎用入力 30 汎用出力31 汎用入力 31 汎用出力32 汎用入力 32 汎用出力33 汎用入力 33 汎用出力34 汎用出力 34 出力 汎用出力35 汎用出力 35 汎用出力36 汎用出力 36 汎用出力37 汎用出力 37 汎用出力38 汎用出力 38 汎用出力39 汎用出力 39 汎用出力40 汎用出力 40 汎用出力41 汎用出力 41 汎用出力42 出力 汎用出力 42 汎用出力43 汎用出力 43 汎用出力44 汎用出力 44 汎用出力45 汎用出力 45 汎用出力46 汎用出力 46 汎用出力47 汎用出力 47 汎用出力48 汎用出力 48 汎用出力49 汎用出力 49 汎用出力50 - 汎用型:NC 小型:0V 50 - 汎用型:NC 小型:0V
◎拡張 I/Oボード(オプション)小型は1ボードだけオプション設定できます。
288
付 録
仕様一覧
項 目 内 容
使用コネクタ D-sub15ピン(オス型D-SUBコネクタ)
コネクタ名称 CN3コネクタ
最大通信レート 115.2K
最大接続距離 10M(RS232)/600M(RS422) 38.4K(RS232C),115.2K(RS422)
使用インタフェース規格 RS232/RS422/RS485
通信方式 調歩同期式全/半2重通信
キャラクタ長 7/8ビット
スタートビット 1ビット
ストップビット 1/2ビット
パリティ 無し、偶数、奇数
接続ケーブル 15ピン特殊ケーブル
1 Out SD(TXD) 送信データ
2 In RD(RXD) 受信データ
3 Out RS(RTS) リクエストツーセンド
4 In CS(CTS) クリアツーセンド
5 Out DR(DTR) 装置レディ
6 In ER(DSR) データセットレディ
7 SG シグナルグランド
端子割付 8 N.C. 未使用
9 N.C. 未使用
10 N.C. 未使用
11 In RDA(RXD+) 受信データ
12 In RDB(RXD-) 受信データ
13 In TRM ターミネーション接続
14 Out SDB(TXD-) 送信データ
15 Out SDA(TXD+) 送信データ
◎拡張SIO仕様(オプション)
型式 IA─105X─MW─A (RS232 接続用) IA─105X─MW─B (RS422 接続用) IA─105X─MW─C (RS485 接続用)
(1)仕様拡張SIOは、D─SUB15ピンのRS232/RS422共用インターフェースです。ケーブルの配線に応じてRS232/RS422/RS485を選択可能な端子配列となっています。 (出荷時に通信方式に対応したジョイントケーブルを添付しています。)
289
付 録
チャンネル6
チャンネル7
チャンネル4
チャンネル5
チャンネル2
チャンネル3
RB
POWER
FUSE
M4
LS4
M3
LS3
M2 M1PG1
PG2
PG3
PG4
I/O1 I/O2 I/O3 I/O4
CODE
HOST
TP
MODE
(2)パラメータ設定 出荷時のパラメータ設定により、拡張SIOのチャンネルNo.と仕様は以下の様になっています。
チャンネルNo.は、設定するパラメータNo.により決まります。 チャンネル2→ I/OパラメータNo.100 チャンネル3→ I/OパラメータNo.102 チャンネル4→ I/OパラメータNo.104 チャンネル5→ I/OパラメータNo.106 チャンネル6→ I/OパラメータNo.108 チャンネル7→ I/OパラメータNo.110
①パラメータ内容 例)I/OパラメータNo.100に‘28100013’が設定されている場合。 チャンネル2の仕様が以下の様になります。(枠組されている部分が設定された仕様)
1番目 標準I/O隣から
I/O1 I/O2 I/O3 I/O4
2番目 3番目
D Sub上
ボートレート0:9.6kbps,1:19.2kbps,2:38.4kbps,3:57.6kbps,4:76.8kbps,5:115.2kbps,
データ長 7, 8ストップビット長 1 , 2
パリティ種別 0:無し ,1:奇数,2:偶数
通信モード 0:RS232 ,1:RS422,2:RS485
半二重受信操作種別(RS485時のみ有効)
ボード内チャンネル割付 1:Dsub上 ,2:Dsub下(下図参照)
拡張I/Oスロット割付:標準I/O隣から 3番目(下図参照)
28100013
0:送信処理後受信イネーブルする。 1:送信処理後受信イネーブルしない。
D Sub下
仕様ボートレート:38.4kbpsデータ長:8ストップビット長:1パリティ種別:無し通信モード:RS232
290
付 録
(3)ジョイントケーブル
①RS232C接続用
②RS422、RS485接続用
※終端処理:RS422・RS485の送受信結線等は、お客様での処理となります。
型式:CB-ST-232J001
コントローラ側
※外部機器との接続ケーブルは お客様にてご用意ください。
ケーブル接続側
1 1
100mm
AWG24
1 9
11
AWG24
8
10
SG
1312
4 ER 白 黒ドット 5 ER
RS 薄灰 黒ドット 3
3 SD オレンシ ゙黒ドット 1 SD
6 DR DR 白 赤ドット 6
9
配線図
CS CS 薄灰 赤ドット
オレンシ ゙黒ドット オレンシ ゙黒ドット 薄灰 黒ドット 薄灰 赤ドット 白 黒ドット 白 赤ドット 黄 黒ドット
4
RS 7
XM2A-0901 XM2D-1501
x7芯
x7芯 SG 5 7 黄 黒ドット
1514
配 線 No. 信号 色 配 線 色 信号 No.
2 RD RD オレンシ ゙黒ドット 2
8
型式:CB-ST-422J010
コントローラ側
※端子台等に接続して ご使用ください。
AWG24
1 薄灰 黒ドット 白 黒ドット
オレンジ 赤ドット オレンジ 黒ドット
切り放し
1m(1000mm)
50mm
薄灰 赤ドット
11
8
109
1514
配線図
SD+
1312
TRM
薄灰 黒ドット
5
白 黒ドット
配 線 色 信号
オレンジ 赤ドット
2
RD-
4
RD+
薄灰 赤ドット
3
オレンジ 黒ドット
1
SD-
6
XM2D-1501
x7芯 7
No.
291
付 録
(4)配線
①RS232Cの配線
フロー制御(ソフトウェアフロー、ハードウェアフロー)は、していません。 相手側がフロー制御を行わない場合は、市販のRS23C用クロスケーブルが使用できます。
1
2
3
4
5
6
7
SD
RD
RS
CS
ER
DR
SG
3
2
7
8
4
6
5
3
2
7
8
4
6
5
SD
RD
RS
CS
ER
DR
SG
SD
RD
RS
CS
ER
DR
SG
3
2
7
8
4
6
5
3
2
7
8
4
6
5
SD
RD
RS
CS
ER
DR
SG
SD
RD
RS
CS
ER
DR
SG
3
2
7
8
4
6
5
制 御 回 路
付属ジョイントケーブル CB-ST-232J001
拡張SIOボード
お客様用意
D-Sub 9ピン
または
D-Sub 9ピン
292
付 録
②RS422の配線
11
12
13
15
14
RD+
RD-
SD+
SD-
SD+
SD-
RD+
RD-
RD+
RD-
TRM
SD+
SD-
RD+
RD-
SD+
SD-
RD+ RD- SD+ SD-
SD+
SD-
RD+
RD-
制 御 回 路
付属ジョイントケーブル CB-ST-422J010
拡張SIOボード
120Ω
端子台
お客様用意
終端になった場合だけ、⑬TRM とRD+を接続します。
1対Nマルチドロップ
スレーブ
終端
スレーブ
マスタ
RD+ RD- SD+ SD-
スレーブ
293
付 録
③RS485の配線
11
12
13
15
14
RD+
RD-
SD+
SD-
SRD+
SRD-
RD+
RD-
TRM
SD+
SD-
SD+
SD-
RD+
RD- SRD-
SRD+
SRD+
SRD-
SRD+
SRD-
制 御 回 路
付属ジョイントケーブル CB-ST-422J010
拡張SIOボード
120Ω
D-Sub 15ピン 端子台
お客様用意
N対Nマルチドロップ
終端になった場合だけ、⑬TRMを RD+、SD+と接続します。
SRD+
SRD-
終端
294
付 録
◎パラメータ一覧表
お客様にてパラメータ変更を行う場合、不明な点は弊社営業技術課までお問合せください。お客様がパラメータを変更された場合は、パラメータ内容を保管しておいてください。
パソコン対応ソフトを購入されたお客様は、納入時及び組み込みシステム立上げ時、パラメータをバックアップすることをお勧めします。パラメータによるカスタマイズ項目が多い為、プログラムと同様の感覚でパックアップすることをお勧めします。パラメータは編集後フラッシュROMに書き込み、ソフトウェアリセットまたは電源再投入すると有効になります。尚、次の表は、パソコン対応ソフトによる、初期値の表示例です。パラメータの初期設定値は、使用条件・アクチュエータにより異なります。入力範囲は、ティーチングボックス・パソコン対応ソフトでの入力制限です。実際の設定値は備考欄に定義されている値を入力してください。備考欄に定義されている値以外は、入力範囲内でもシステム予約となっています。備考欄に定義されている値以外は、入力しないでください。
295
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 入出力ポート割付種別 1 0~20 0:固定割付
1:自動割付(優先順位:スロット1(標準 I/O)~、
※スロット1より連続実装範囲分のみ割付=安全の為)
2 標準 I/O固定割付時入力 000 - 1~ 599 0+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O1)
3 標準 I/O固定割付時出力 300 - 1~ 599 300+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O1)
4 拡張 I/O1固定割付時入力 -1 -1~ 599 0+(8の倍数)(マイナス時無効)(標準I/Oの隣のスロッ
ポート開始No.(I/O2) ト )
5 拡張 I/O1固定割付時出 -1 -1~ 599 300+(8の倍数)(マイナス時無効)
力ポート開始No.(I/O2)
6 拡張 I/O2固定割付時入力 -1 -1~ 599 0+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O3)
7 拡張 I/O2固定割付時出力 -1 -1~ 599 300+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O3)
8 拡張 I/O3固定割付時入力 -1 -1~ 599 0+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O4)
9 拡張 I/O3固定割付時出力 -1 -1~ 599 300+(8の倍数)(マイナス時無効)
ポート開始No.(I/O4)
10 標準 I/O異常監視(I/O1) 1 0~ 5 0:非監視 1:監視 ※一部例外有り
11 拡張 I/O1異常監視(I/O2) 1 0~ 5 0:非監視 1:監視(標準 I/Oの隣のスロット )
※一部例外有り
12 拡張 I/O2異常監視(I/O3) 1 0~ 5 0:非監視 1:監視 ※一部例外有り
13 拡張 I/O3異常監視(I/O4) 1 0~ 5 0:非監視 1:監視 ※一部例外有り
14 ネットワーク I/Fカード 0 0~ 256 8の倍数
リモート入力使用ポート数
15 ネットワーク I/Fカード 0 0~ 256 8の倍数
リモート出力使用ポート数
16 (将来拡張用=変更禁止) 0 0~ 256 8の倍数
17 (将来拡張用=変更禁止) 0 0~ 256 8の倍数
18~ (拡張用) 0
19
20 入力フィルタリング周期 2 1~9 msec 入力信号は、本パラメータの2倍時間の状態保持により認
識される。
21 レジスタ入力フィルタ 2 1~9 msec 入力信号は、本パラメータの2倍時間の状態保持により
リング周期 認識される。
22 リモート I/Oカードフィールド 2000 0~ 99999 msec 0時タイムアウトチェックしない。
バスレディタイムアウト値
1. I/Oパラメータ
296
付 録
23 多点DIO外付端子台過 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:システム予約
電流・供給電源異常検出 ビット4-7:拡張 I/O1(I/O2)入力指定
入力指定 ビット8-11:拡張 I/O2(I/O3)入力指定
ビット12-15:拡張 I/O3(I/O4)入力指定
(0:異常検出入力しない
1:異常検出入力 = カード内 IN023
2:異常検出入力 = カード内 IN047
3:異常検出入力 = カード内 IN023/47)
※接続する多点DIO用端子台ユニットの仕様を確認し設
定してください。
※異常検出入力として使用する入力ポートは、汎用入力
ポートとして使用できません。
※メインアプリ部Ver.0.30以前は、必ず、0 (異常検出
入力しない)を指定してください。
24 I/O設定ビットパターン1 0 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:RDY OUT機能選択(システム IO)
(0:SYSRDY(ソフト=PIOトリガプログラ
ム運転可能) and ハード正常(非非常停止
and ハードエラー非検出状態)
1:動作解除レベル以上エラー非発生
※メインCPUボードハードウェア
MREV=0、FREV=c以後のみ選択可
2:コールドスタートレベル以上エラー非発生
※メインCPUボードハードウェア
MREV=0、FREV=c以後のみ選択可)
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
ビット4-7:RDY LED機能選択
(0:プログラム運転可能
1:動作解除レベル以上エラー非発生
2:コールドスタートレベル以上エラー非発生)
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
25~
29 (拡張用) 0
30 入力機能選択000 1 0~ 5 0:汎用入力
1:プログラムスタート信号(ONエッジ)(007~013BCD
指定プログラムNo.)
2:プログラムスタート信号(ONエッジ)(007~013バ
イナリ指定プログラムNo.)
※ プログラムスタート信号として使用する場合、確実に
起動する為に、100msec以上間ONしてください。
31 入力機能選択001 0 0~ 5 0:汎用入力
1:ソフトリセット(再起動)信号(1secON) ※非常停
止を動作継続復旧にした場合は、ソフトリセット信号有
効にする事。(動作解除方法確保の為)
32 入力機能選択002 0 0~ 5 0:汎用入力
1:サーボON ※ ONエッジ:全有効軸サーボONコ
マンド等価 OFFエッジ:全有効軸サーボOFFコマンド
等価(1.5sec以上インターバル必要)(非動作中に行う事)
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
297
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
33 入力機能選択003 1 0~ 5 0:汎用入力
1:汎用入力(AUTOモード時パワーONリセット /ソフ
トリセットでオートスタートプログラム起動)
2:オートスタートプログラム起動信号(ONエッジ:開
始 OFFエッジ:全動作・プログラム打切(動作・プログ
ラム打切時 I/O処理プログラム除く))
※ オートスタートプログラム起動信号として使用する場合、
確実に起動する為に、100msec以上間ONしてください。
34 入力機能選択004 0 0~ 5 0:汎用入力
1:全サーボ軸ソフトインターロック(OFFレベル)(サー
ボOFFコマンド以外に有効)(自動運転中インターロック
時動作保留、非自動運転中インターロック時動作打切)
35 入力機能選択005 0 0~ 5 0:汎用入力1:動作一時停止解除信号(ONエッジ)
36 入力機能選択006 0 0~ 5 0:汎用入力
1:動作一時停止信号(OFFレベル)(自動運転中のみ有
効) ※動作一時停止解除信号で一時停止解除
37 入力機能選択007 1 0~ 5 0:汎用入力
1:プログラムスタート指定プログラムNo.(最下位ビット)
38 入力機能選択008 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
39 入力機能選択009 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
40 入力機能選択010 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
41 入力機能選択011 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
42 入力機能選択012 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
43 入力機能選択013 1 0~ 5 0:汎用入力 1:プログラムスタート指定プログラムNo.
2:エラーリセット(ONエッジ)
44 入力機能選択014 0 0~ 5 0:汎用入力(駆動源遮断要因解除で遮断解除)
1:駆動源遮断解除入力(ONエッジ)(要因解除時有効)
※駆動源遮断回路が本コントローラ制御下にない軸は、
駆動源遮断解除制御できない。
45 入力機能選択015 0 0~ 5 0:汎用入力
46 出力機能選択300 2 0~ 20 0:汎用出力
1:動作解除レベル以上のエラー出力(ON)
2:動作解除レベル以上のエラー出力(OFF)
3:動作解除レベル以上のエラー +非常停止出力(ON)
4:動作解除レベル以上のエラー+非常停止出力(OFF)
47 出力機能選択301 3 0~ 20 0:汎用出力
1:READY出力(PIOトリガプログラム運転可)
2:READY出力(PIOトリガプログラム運転可、 且つ、動
作解除レベル以上エラー非発生)
3:READY出力(PIOトリガプログラム運転可、且つ、コー
ルドスタートレベル以上エラー非発生)
48 出力機能選択302 2 0~ 20 0:汎用出力 1:非常停止出力(ON) 2:非常停止出力
(OFF)
49 出力機能選択303 0 0~ 5 0:汎用出力 1:AUTOモード出力
2:自動運転中出力(その他パラメータNo.12)
50 出力機能選択304 0 0~ 5 0:汎用出力
298
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
51 出力機能選択305 0 0~ 5 0:汎用出力
1:システム予約
2:第1軸サーボON中出力(F-ROM16Mbit版のみ)
3:システム予約
52 出力機能選択306 0 0~ 5 0:汎用出力
1:システム予約
2:第1軸サーボON中出力(F-ROM16Mbit版のみ)
3:システム予約
53 出力機能選択307 0 0~ 5 0:汎用出力
1:システム予約
2:第1軸サーボON中出力(F-ROM16Mbit版のみ)
3:システム予約
54 出力機能選択308 0 0~ 5 0:汎用出力
1:システム予約
2:第1軸サーボON中出力(F-ROM16Mbit版のみ)
3:システム予約
55 出力機能選択309 0 0~ 5 0:汎用出力
56 出力機能選択310 0 0~ 5 0:汎用出力
57 出力機能選択311 0 0~ 5 0:汎用出力
58 出力機能選択312 0 0~ 5 0:汎用出力
59 出力機能選択313 1 0~ 5 0:汎用出力
1:システムメモリバックアップバッテリ電圧低下警告レベル以下
60 出力機能選択314 1 0~ 5 0:汎用出力
1:アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告レベ
ル以下(全軸ORチェック。異常レベル検出後は、パワー
ONリセット・ソフトウェアリセットまでラッチ。)
61 出力機能選択315 0 0~ 5 0:汎用出力
62 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
63 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
64 第 3軸ブレーキ強制 0 0~ 299 該当ポートON時、ブレーキ強制アンロック(落下注意)。
リリース物理入力ポートNo. ※ 0時無効(入力ポートNo.0指定時無効)
65 第 4軸ブレーキ強制 0 0~ 299 該当ポートON時、ブレーキ強制アンロック(落下注意)。
リリース物理入力ポートNo. ※ 0時無効(入力ポートNo.0指定時無効)
66~ (拡張用) 0
69
70 全動作・プログラム打切時、 0 0~ 599 ※要注意:本エリアの出力は「動作・プログラム打切時、
無操作汎用出力エリア I/O処理プログラム」を含むユーザープログラムの責任下
No.MIN で操作する必要有り。本エリア以外の出力は強制的に
OFFされる。 (0時無効)
71 全動作・プログラム打切時、 0 0~ 599
無操作汎用出力エリアNo.MAX
72 全動作一時停止(サーボ 300 0~ 599 ※要注意:本エリアの出力は「全動作一時停止時、I/O処
軸ソフトインターロック+ 理プログラム」を含むユーザープログラムの責任下で操
出力ポートソフトインター 作する必要有り(復旧含む)。本エリア以外の出力は強制
ロック)時無操作汎用出力 的にOFFされ、全動作一時停止中に操作された結果を反
エリアNo.MIN 映し保留(自動運転中のみ)される。(0時無効)
299
付 録
73 全動作一時停止(サーボ軸 599 0~ 599
ソフトインターロック+出
力ポートソフトインター
ロック)時無操作汎用出力
エリアNo.MAX
74 TPユーザー出力ポート 0 0~8 TPが参照。(0時無効)(TPアプリ部Ver.1.05以後有効)
使用数(ハンド等)
75 TPユーザー出力ポート 0 0~ 599 TPが参照。(TPアプリ部Ver.1.05以後有効)
開始No.(ハンド等)
76 AUTOモード物理出力 0 0~ 599 (0時無効)
ポートNo. (メインアプリ部Ver.0.34以後)
77~(拡張用) 0
78
79 リモートモード制御入力 0 0~ 299 指定DI=ON、又は、AUTO/MANU-SW=MANU時、
ポートNo. システムモード=MANU。
(0時無効)
(F-ROM16Mbit 版のみ)
※特定ハードウェアとの組み合わせ必要
※リモートモード制御入力ポートに対しては、デバッグ
フィルタ無効
80 (PC・TP用SIO使用方法) 1 1~1 DIP-SW切り替え
81 (PC・TP用SIO局コード) 153 参照のみ 153(99H)固定。
82 (PC・TP用SIO予約) 0
83 (PC・TP用SIO予約) 0
84 (PC・TP用SIO予約) 0
85 (PC・TP用SIO予約) 0
86 (PC・TP用SIO予約) 0
87 (PC・TP用SIO予約) 0
88 (PC・TP用SIO予約) 0
89 (PC・TP用SIO予約) 0
90 ユーザー開放SIOチャン 0 0~9 0:SELプログラム開放
ネル1使用方法 1:SELプログラム開放(デバイス共通CLOSE時PC・TP
(AUTOモード時) 接続 = メーカー専用)
2:IAIプロトコルB(スレーブ)
91 ユーザー開放SIOチャン 153 0~ 255 IAI プロトコル時のみ有効
ネル1局コード
92 ユーザー開放SIOチャン 0 0~2 0:9.6 1:19.2
ネル1ボーレート種別 2:38.4kbps
93 ユーザー開放SIOチャン 8 7~8
ネル1データ長
94 ユーザー開放SIOチャン 1 1~2
ネル1ストップビット長
95 ユーザー開放SIOチャン 0 0~2 0:無し 1:奇数
ネル1パリティ種別 2:偶数
96 ユーザー開放SIOチャン 0 0~ 1 0:送信処理後受信イネーブルする
ネル1受信操作種別 1:送信処理後受信イネーブルしない
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
300
付 録
97 ユーザー開放SIOチャンネ 0 0~ 999 msec IAI プロトコル時のみ有効
ル1IAIプロトコルレスポ
ンス最小遅延時間
98 (ユーザー開放SIOチャン 0
ネル1予約)0
99 (ユーザー開放SIOチャン 0
ネル1予約)0
100 ユーザー開放SIOチャン 28100010H 0H~FFFFFFFFH ビット28-31:ボーレート種別(0:9.6 1:19.2
2: 38.4 3:57.6 4:76.85:115.2kbps)
ビット24-27:データ長(7~8)ビット20-23:ストップビット長(1~2)ビット16-19:パリティ種別(0:無し 1:奇数 2:偶数)ビット12-15:通信モード(0:RS232C 1:RS422
2:RS4 8 5) ※ボード内チャンネルNo.1,2以外 時は、0のみ選択可。
ビット8-11:受信操作種別 (0:RS485= 送信処理直後、受信強制イネーブルする。 RS232C・RS422= 送信処理直前、受信強制イネーブルする。1:送信処理時受信強制 イネーブルしない。)
ビット4-7:ボード内チャンネル割付No.(1:Dsub上2:Dsub下 3:フラットコネクタ上4:フラットコネクタ下)
ビット0-3:拡張 I/Oスロット割付No. (標準IO(I/O1)
隣から、拡張I/Oスロット1~3、 ※0時不使用)
101 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル2予約(拡張))
102 ユーザー開放SIOチャン 28100020H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
ネル3属性1(拡張)
103 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル3予約(拡張))
104 ユーザー開放SIOチャン 28100010H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
ネル4属性1(拡張)
105 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル4予約(拡張))
106 ユーザー開放SIOチャン 28100020H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
ネル5属性1(拡張)
107 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル5予約(拡張))
108 ユーザー開放SIOチャン 28100010H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
ネル6属性1(拡張)
109 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル6予約(拡張))
110 ユーザー開放SIOチャン 28100020H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
ネル7属性1(拡張)
111 (ユーザー開放SIOチャン 0 0H~FFFFFFFFH
ネル7予約(拡張))
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
ネル2属性1(拡張)
301
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
112 SIOシステム使用(SP8)28100030H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
113 (SIOシステム予約(SP8)) 0 0H~FFFFFFFFH
114 SIOシステム使用(SP9)28100040H 0H~FFFFFFFFH (IOパラメータNo.100と同等)
115 (SIOシステム予約(SP9)) 0 0H~FFFFFFFFH
116 (拡張用) 0~ 119
120 ネットワーク属性1 1 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:CC-Linkリモートレジスタエリア
H/LバイトSWAP選択
(0:SWAPしない 1:する)
※ I/OパラメータNo.14、15使用
ポート数と占有局数に矛盾無き事。
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
121 ネットワーク属性2 0 0H~FFFFFFFFH
122 ネットワーク属性3 0 0H~FFFFFFFFH
123 ネットワーク属性4 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:イーサネットTCP/IPメッセージ通信
サーバー時接続先 IPアドレス
0.0.0.0(接続相手IPアドレス不問
指定)許可選択
(0:許可しない
1:許可する(推奨しません。))
※注意:サーバーポート1チャンネル
当たりの同時接続
クライアント数=1
302
付 録
124 ネットワーク属性5 0H 0H~FFFFFFFFH イーサネットTCP/IPメッセージ通信属性
イーサネットクラサバ種別
(0:不使用
1:クライアント(自ポート番号自動割付)
( 2:クライアント(自ポート番号指定)
-> 接続相手電源遮断等により、close応答確認
できない場合、以後約10分程度、openすると
エラーになる等のデバイス制約ある為、
推奨しません。)
3:サーバー(自ポート番号指定))
※注意:サーバーポート1チャンネル
当たりの同時接続
クライアント数=1
ビット0-3:IAIプロトコルB/TCP
(MANUモード)
※クライアント時のみPCソフト接続可
ビット4-7:IAIプロトコルB/TCP
(AUTOモード)
※クライアント時のみPCソフト接続可
ビット8-11:ユーザー開放チャンネル31
ビット12-15:ユーザー開放チャンネル32
ビット16-19:ユーザー開放チャンネル33
ビット20-23:ユーザー開放チャンネル34
※IAIプロトコルB/TCP MANU/AUTO各モードにおける
自ポート番号・クラサバ種別・接続先 IPアドレス・接続先
ポート番号パラメータ設定が完全に一致していない場合
は、MANU/AUTOモード切替時、一旦コネクションが切
断されます。
125 ネットワーク属性6 1E32H 0H~FFFFFFFFH ビット0-7:イーサネット使用時、モジュール
初期化確認タイマ値(100msec)
ビット8-15:イーサネット不使用時、モジュール
初期化確認タイマ値(100msec)
ビット16-23:イーサネット使用時、「ソフトウェア
リセット時、PC・TP再接続遅延時間」
加算値(sec)
126 ネットワーク属性7 7D007D0H 0H~FFFFFFFFH イーサネットTCP/IPメッセージ通信属性
ビット0-15:Minタイムアウト値(msec)
ビット16-31:Moutタイムアウト値(msec)
127 ネットワーク属性8 5050214H 0H~FFFFFFFFH イーサネットTCP/IPメッセージ通信属性
ビット0-7:CONNECT_TIMEOUT
(変更禁止)
(0禁止)(sec)
ビット8-15:Connectionリトライ間隔
(IAIプロトコルB/TCP)(sec)
ビット16-23:Sendタイムアウト値(sec)
ビット24-31:IAIプロトコルB-SIO
無通信確認タイマ値(sec)
(IAIプロトコルB/TCP接続トリガ)
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
303
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
I/Oパラメータ
128 ネットワーク属性9 0H 0H~FFFFFFFFH イーサネットTCP/IPメッセージ通信属性
ビット0-15:SELサーバーオープン
タイムアウト値(sec)
(0時タイムアウトチェック無し)
129 ネットワーク属性10 0 0H~FFFFFFFFH イーサネット動作規定
ビット0-3:Modbus/TCP(リモートI/O)
(0:非使用
1:使用(EXCEPTIONステータス無効)
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
2:使用(EXCEPTIONステータス
(エラーNo.上位2ディジット)
有効)
※取説内エラーレベル説明を
参照し、エラーレベルに
応じて処理してください。
ビット4-7:TCP/IPメッセージ通信
(0:非使用 1:使用)
ビット8-31:予約(動作規定)
130 自MACアドレス(H) 0H 参照のみ(HEX) 下位2バイトのみ有効
131 自MACアドレス(L) 0H 参照のみ(HEX)
132 自 IPアドレス(H) 192 1~ 255 ※ 0、及び、127は、設定禁止
133 自 IPアドレス(MH) 168 0~ 255
134 自 IPアドレス(ML) 0 0~ 255
135 自 IPアドレス(L) 1 2~ 254 ※ 0、及び、255は、設定禁止
136 サブネットマスク(H) 255 0~ 255
137 サブネットマスク(MH) 255 0~ 255
138 サブネットマスク(ML) 255 0~ 255
139 サブネットマスク(L) 0 0~ 255
140 デフォルトゲートウェイ(H) 0 0~ 255
141 デフォルトゲートウェイ(MH) 0 0~ 255
142 デフォルトゲートウェイ(ML) 0 0~ 255
143 デフォルトゲートウェイ(L) 0 0~ 255
144 IAIプロトコルB/TCP 64511 1025~ 65535
自ポート番号(MANUモード)
145 ユーザー開放チャンネル31 64512 1025~ 65535
(TCP/IP)自ポート番号
146 ユーザー開放チャンネル32 64513 1025~ 65535
(TCP/IP)自ポート番号
147 ユーザー開放チャンネル33 64514 1025~ 65535
(TCP/IP)自ポート番号
148 ユーザー開放チャンネル34 64515 1025~ 65535
(TCP/IP)自ポート番号
149 IAIプロトコルB/TCP接続先 192 0~ 255 ※ 0、及び、127は、設定禁止
IPアドレス(MANUモード)(H)
150 IAIプロトコルB/TCP接続先 168 0~ 255
IPアドレス(MANUモード)(MH)
※要注意:各自ポート番号は、必ず、
異なる番号を設定してください。
(IAIプロトコルB/TCP自ポート番号
MANUモード /AUTOモード用のみ
同一番号が許されます。)
304
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
151 IAIプロトコルB/TCP接続先 0 0~ 255
IPアドレス(MANUモード)(ML)
152 IAIプロトコルB/TCP接続先 100 0~ 254 ※ 0、及び、255は、設定禁止
IPアドレス(MANUモード)(L)
153 IAIプロトコルB/TCP接続先 64611 0~ 65535 ※サーバー時、0設定可
ポート番号(MANUモード) 0=接続相手ポート番号不問
(IPアドレスのみチェック)
※クライアント時、0設定不可
154 IAIプロトコルB/TCP接続先 192 0~ 255 ※ 0、及び、127は、設定禁止
IPアドレス(AUTOモード)(H)
155 IAIプロトコルB/TCP接続先 168 0~ 255
IPアドレス(AUTOモード)(MH)
156 IAIプロトコルB/TCP接続先 0 0~ 255
IPアドレス(AUTOモード)(ML)
157 IAIプロトコルB/TCP接続先 100 0~ 254 ※ 0、及び、255は、設定禁止
IPアドレス(AUTOモード)(L)
158 IAIプロトコルB/TCP接続先 64611 0~ 65535 ※サーバー時、0設定可
ポート番号(AUTOモード) 0 =接続相手ポート番号不問
(IPアドレスのみチェック)
※クライアント時、0設定不可
159 IAIプロトコルB/TCP 64516 1025~ 65535 ※要注意:各自ポート番号は、必ず、
自ポート番号(AUTOモード) 異なる番号を設定してください。
(IAIプトロコルB/TCP自ポート番号
MANUモード/AUTOモード用のみ
同一番号が許されます。)
160 (ネットワーク拡張用) 0~ 169
170 (拡張用) 0~ 200
~
~
PC : パソコン対応ソフト
TP : ティーチングボックス
I/Oパラメータ
305
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 システム予約(変更禁止) 1111B 参照のみ
2 オーバーライド初期値 100 1~ 100 プログラム内未指定時使用。(SIO動作には無効)
3~8 (拡張用) 0
9 システム予約(変更禁止) 11111111B 0B~ 11111111B 参照のみ
10 (拡張用) 0
11 CP加速度初期値 10 1~ 200 0.01G ポジションデータ・プログラム・SIO伝文で未指定時等に
使用。
12 CP減速度初期値 10 1~ 200 0.01G ポジションデータ・プログラム・SIO伝文で未指定時等に
使用。
13 CP速度初期値 30 1~ 250 mm/s SIO伝文・ポジションデータ未指定時等に使用。
14 動作ポイントデータ減 0 0~5 0:動作ポイントデータ減速度0時、減速度=加速度
速度0有効選択 1:動作ポイントデータ減速度0時、減速度=0データと
見なす
15 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
16~ (拡張用) 0 ~
19
20 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
21 CP速度MAX 2000 1~ 9999 mm/s
22 CP加速度MAX 200 1~ 999 0.01G
23 CP減速度MAX 200 1~ 999 0.01G
24 CP緊急減速度MIN 50 1~ 999 0.01G
25 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
26 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
27 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
28 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
29 全軸設定ビットパターン1 0 0H~FFFFFFFFH F ビット0-3:(システム予約)
ビット4-7:オーバーラン(サーボ)エラーレベル
(0:動作解除レベル
1:コールドスタートレベル
2:リセット時動作解除レベル、
以後、コールドスタートレベル)
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
ビット8-11:実位置ソフトリミットオーバー(サーボ)
エラーレベル
(0:動作解除レベル
1:コールドスタートレベル
2:リセット時動作解除レベル、
以後、コールドスタートレベル)
(メインアプリ部Ver.0.25以後)
ビット20-23:アブソデータバックアップバッテリ電圧
低下警告エラーレベル
(0:メッセージレベル
1:コールドスタートレベル)
(メインアプリ部Ver.0.43以後)
30 分割角度初期値 150 0~ 1200 0.1度
31 分割距離初期値 0 0~ 10000 mm
2. 全軸共通パラメータ
306
付 録
32 アーチトリガ開始点 0 0~5 0:操作量&実位置(PTP-A1c・A2c)チェック
チェックタイプ 1:操作量のみチェック
33 マニュアルモード時 250 1~ 250 mm/s
CPセーフティ速度
34 マニュアルモード時 3 1~10 %
PTPセーフティ速度
35 各軸系JOG速度MAX 5 1~ 10 %
36 座標未確定時各軸系 3 1~10 %
JOG速度MAX
37~(拡張用) 0 ~
43
44 PTP SM制御率 3 0~50 %
45 ツール基準点侵入 150000 0~ 999999 0.001mm 簡易チェック用。(第1アーム軸を中心とする円の半径。)
禁止円半径
46 CPxyチェック用 2000 100~ 9999 0.001mm
トレランス
47 PTP加速度初期値 20 1~ 100 % ポジションデータ・プログラム・SIO伝文で未指定時等に
使用。
48 PTP減速度初期値 20 1~ 100 % ポジションデータ・プログラム・SIO伝文で未指定時等に
使用。
49 PTP速度初期値 2 1~ 100 % SIO伝文未指定時、継続復旧移動時等に使用。
50 アーム1・アーム2真直点 500 参照のみ 0.001mm ※メーカー指示無き変更禁止
近傍CP動作制限帯幅
51~ (拡張用) 0
100
~
~
~
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
全軸共通パラメータ
307
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 システム予約(変更禁止) 1,1,0,1 参照のみ
2~5 (拡張用) 0 ~
6 システム予約(変更禁止) 1,1,0,0 参照のみ 0:モータCCW->座標プラス方向
1:モータCCW->座標マイナス方向
7 ソフトリミット+ 210000, -99999999~ 0.001deg,
145000, 99999999 0.001mm200000,720000
8 ソフトリミット- -30000, -99999999~ 0.001deg,
-145000, 99999999 0.001mm
0,
-720000
9 ソフトリミット実位置 1000 0~ 9999 0.001deg,
マージン 0.001mm
10 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
11 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ 0:座標マイナス端側 1:座標プラス端側
(第3軸(Zc)のみ使用)
12 システム予約(変更禁止) 9000, 参照のみ 0.001deg,
0,0, 0.001mm
-90000
13 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
14 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
15 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
16 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
17 システム予約(変更禁止)0,0,10,0 参照のみ
18 システム予約(変更禁止)0,0,100,0 参照のみ
19 システム予約(変更禁止)0,0,20,0 参照のみ mm/sec (第3軸(Zc)のみ使用)
20 システム予約(変更禁止) 0,0,3,0 参照のみ mm/sec リード・エンコーダパルス数により制限ある為要注意。
(第3軸(Zc)のみ使用)
21 システム予約(変更禁止) 0,0, 参照のみ 0.001mm (正値=エンドから離れる方向)(第3軸(Zc)のみ使用。
0,0 第 1軸(A1c),第 2軸(A2c)第4軸(Rc)は0固定。)
22 Z相位置エラーチェック 1000, 0~ 99999999 0.001deg, [サーチエンド(第3軸(Zc))or基準姿勢(アイマーク)
許容値 1000, 0.001mm (第1軸(A1c),第 2軸(A2c)第4軸(Rc))]-Z相実距
500, 離(角度)MIN許容値。
1000
23 システム予約(変更禁止) 1 参照のみ
24 ABSリセット位置移動時 700 1~ 5000 msec (第3軸(Zc)のみ使用)
押付停止確認時間
25 位置決め時押付停止確認時間 500 1~ 5000 msec
26 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
27 モータ速度MAX 5000 参照のみ rpm
28 PTP速度MAX 480,480, 1~ 9999 deg/sec,
1393, mm/sec
1200
3. 軸別パラメータ
308
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
軸別パラメータ
29 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
30 サーボON確認時間 150 0~ 5000 msec
31 システム予約(変更禁止) 3 参照のみ mm/sec (第3軸(Zc)のみ使用)
32 Z相 -エンド実距離 -1 -1~ 99999 0.001mm サーチエンドからの距離絶対値。マイナス時自動取得。ア
クチュエータ組合せ時は、自動取得->フラッシュライト
推奨。(第3軸(Zc)のみ使用)
33 Z相 -エンド理想距離 0 0~ 99999 0.001mm サーチエンドからの距離絶対値。(第3軸(Zc)のみ使用)
34 ブレーキ装着指定 0,0,1,1, 0~ 1 0:非装着
1:装着
35 ブレーキアンロック確認 150 0~ 3000 msec ブレーキアンロック開始レスポンス取得~動作可能状態
時間 遷移間の時間
36 ブレーキロック確認時間 300 0~ 1000 msec ブレーキロック開始レスポンス取得~サーボOFF開始間
の時間
37 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ
38 システム予約(変更禁止) 1 参照のみ
39 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
40 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
41 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
42 システム予約(変更禁止) 131072 参照のみ パルス /rev ロータリーエンコーダ時パルス(分周前)/rev
43 システム予約(変更禁止) 2 参照のみ パルスが(1/2の n乗)倍される。
44 測長補正 0 -99999999~ 0.001mm/1M 直線移動軸時のみ有効。(エンコーダ基準Z点以外の座標
99999999 は、比例的に変化する。)(第3軸(Zc)のみ使用)
45~ (拡張用) 0
46
47 システム予約(変更禁止) 20000 参照のみ 0.001mm 直線移動軸時のみ有効。(第3軸(Zc)のみ使用)
48~ (拡張用) 0
49
50 システム予約(変更禁止)1,1,11,1 参照のみ
51 システム予約(変更禁止) 50,50, 参照のみ
10,15
52 (拡張用) 0 F
53 軸別設定ビットパターン1 0 0H~FFFFFFFFH F
54 ABSリセット位置移動時 20 1~ 99999 0.001mm (第3軸(Zc)のみ使用)
押付停止検出移動量
55 位置決め時押付停止検出 30 1~ 99999 0.001mm (第3軸(Zc)のみ使用)
移動量
56 ABSリセット位置移動時 5000 1~ 99999 押付速度定常偏差+押付速度パルス速度×強制完了偏差
押付強制完了偏差率 率と偏差比較(第3軸(Zc)のみ使用)
57 位置決め時押付強制完了 5000 1~ 99999 押付速度定常偏差+押付速度パルス速度×強制完了偏差
偏差率 率と偏差比較
58 位置決め幅 50,50, 1~ 9999 0.001deg,
100,150 0.001mm
59 偏差エラー許容率 85 1~ 9999 軸別運転速度MAX定常偏差+軸別運転速度MAXパルス
(MAX速度パルス比) 速度×偏差エラー許容率と偏差比較
60 PSG 60 ※メーカー指示無き変更禁止
309
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
軸別パラメータ
61 FAG 0 ※メーカー指示無き変更禁止
62 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
63 停止特殊出力レンジ 1 0~9999 パルス 0時無効
64 停止特殊出力値 1 0~ 999 DRVVR
65 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
66 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
67 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
68 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
69 (拡張用) 0
70 システム予約(変更禁止) 32767 参照のみ DRVVR (変更禁止)
71 システム予約(変更禁止) 32767 参照のみ DRVVR (変更禁止)
72 システム予約(変更禁止) 1 参照のみ DRVVR (変更禁止)プラス側・マイナス側対称性確保の為
73 システム予約(変更禁止) 0 参照のみ DRVVR (変更禁止)プラス側・マイナス側対称性確保の為
74 システム予約(変更禁止) 32436 参照のみ DRVVR (変更禁止)
75 システム予約(変更禁止) -32435 参照のみ DRVVR (変更禁止)
76 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH (変更禁止)
77 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
78 テイクオフ指令量MAX 0 -3000~ 3000 0.001mm ブレーキアンロック前浮上指令量MAX(符号付き入力)
重量物サーボON瞬時降下抑制) ※要注意:上昇座標方向
と同一符号方向で入力。(絶対値で、0.100mm~0.500mm
程度目安) ※サーボ ON 確認時間(軸別パラメータ
No.30)も長くし(1000 ~1500msec程度)、上昇方向ト
ルク追従時間確保必要。(ブレーキ装着指定時のみ有効。)
79 テイクオフ確認実距離 5 0~3000 0.001mm 絶対値入力
80 システム予約(変更禁止) 0 0~9999
81 システム予約(変更禁止) 0 0~9999
82 システム予約(変更禁止) 0 0~9999
83 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
84 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
85 システム予約(変更禁止)0,0,15,0 参照のみ 0.01G, (第3軸(Zc)のみ使用)
86 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
87 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
88 システム予約(変更禁止) 0 0~ 899
89 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
90 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
91 システム予約(変更禁止) 0 0~ 899
92 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
93 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
94 システム予約(変更禁止) 0 0~ 899
310
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
軸別パラメータ
95 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
96 システム予約(変更禁止) 0 -99999999~
99999999
97 システム予約(変更禁止) 0 0~ 899
98~(拡張用) 0 ~
118
119 FSG 50 0~ 100 ※メーカー指示無き変更禁止
120 FFF 10 0~ 100 ※メーカー指示無き変更禁止
121~(拡張用) 0 ~
130
131 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
132 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
133 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
134 PTP加速度MAX 2700, 1~ 99999999 deg/sec2, 第3軸(Zb)のみ0.01G単位。その他の軸は、deg/sec25400, 0.01G 単位。160,
11000
135 PTP減速度MAX 2700, 1~ 99999999 deg/sec2, 第3軸(Zb)のみ0.01G単位。その他の軸は、deg/sec25400, 0.01G 単位。160,
11000
136 PTP緊急減速度MIN 2700, 1~ 99999999 deg/sec2, 第3軸(Zb)のみ0.01G単位。その他の軸は、deg/sec25400, 0.01G 単位。160,
11000
137 システム予約(変更禁止) 0 0H~FFFFFFFFH
138 アーム長 250000, 1~ 9999999 0.001mm (第1軸(A1c),第 2軸(A2c)のみ使用)
250000,0,0
139 背面侵入禁止エリアMAX 100000, - 99999999 0.001mm 簡易チェック用。(第1軸(Xb)のみ使用)
(Xb) 0,0,0 ~ 99999999
140 背面侵入禁止エリアMIN -100000, - 99999999 0.001mm 簡易チェック用。(第1軸(Xb)のみ使用)
(Xb) 0,0,0 ~ 99999999
141 原点プリセット値自動 90000, - 99999999 0.001mm
更新時基準姿勢座標 0,0, ~ 99999999
-90000
142 R軸 ->Z軸 0 0~ 1 0:R軸座標プラス方向 ->Z軸座標プラス方向補正
補正座標方向選択 1:R軸座標プラス方向 ->Z軸座標マイナス方向補正
(第3軸(Zc)のみ使用)
143 CP動作制限帯実位置侵入 0,0,0,0 参照のみ 0.001deg 絶対値入力(第2軸(A2c)のみ使用)※メーカー指示無
限界角度(A2c) き変更厳禁
144 仮原点位置待機時、 0,0, - 99999999 0.001mm (正値=エンドから離れる方向)
エンドオフセット移動量 5500,0 ~ 99999999 (第3軸(Zc)のみ使用)
145 SIO現在腕系変更速度 0,3,0,0 1~ 10 % (第2軸(A2c)のみ使用)
初期値(A2c)
146 システム予約(変更禁止) 5000 参照のみ rpm
147~ (拡張用) 0 ~ 170
311
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 型式(上位)(製造情報) スペース 参照のみ
2 型式(中位)(製造情報) スペース 参照のみ
3 型式(下位)(製造情報) スペース 参照のみ
4 製造データ4(製造情報)スペース 参照のみ
5 製造データ5(製造情報)スペース 参照のみ
6 製造データ6(製造情報)スペース 参照のみ
7 製造データ7(製造情報)スペース 参照のみ
8 ボード種別(機能情報) 30 参照のみ
9 機能情報01(ハード): 0000H 参照のみ エンコーダ識別 最上位BIT-ON時、全エンコーダサポート(ワイルド
エンコーダサポート情報 ビットパターン カードBIT)
(上位ワード)
10 機能情報02(ハード): 0003H 参照のみ エンコーダ識別
エンコーダサポート情報 ビットパターン
(下位ワード)
11 機能情報03(ハード): 00001H 参照のみ ビット0:ブレーキサポート指定ビット(1:サポート
ハードサポート情報ワード 0:非サポート)
12 機能情報04(ハード): 0000H 参照のみ
システム予約
13 機能情報05(ハード): 0000H 参照のみ
システム予約
14 機能情報06(ハード): 0000H 参照のみ
システム予約
15 機能情報07(ソフト): 0000H 参照のみ モータ識別値 最上位BIT-ON時、全モータサポート(ワイルド
モータサポート情報 ビットパターン カードBIT)
(上位ワード)
16 機能情報08(ソフト): 003FH 参照のみ モータ識別値
モータサポート情報 ビットパターン
(下位ワード)
17 機能情報09(ソフト): 0000H 参照のみ エンコーダ識別 最上位BIT-ON時、全エンコーダサポート(ワイルド
エンコーダサポート情報 ビットパターン カードBIT)
(上位ワード)
18 機能情報10(ソフト): 0003H 参照のみ エンコーダ識別
エンコーダサポート情報 ビットパターン
(下位ワード)
19 機能情報11(ソフト): 0000H 参照のみ ビット0:オートチューニングサポート指定ビット
ソフトサポート情報ワード0 (1:サポート 0:非サポート)
(将来拡張用=変更禁止)
20 機能情報12(ソフト): 0001H 参照のみ
ソフトバージョン情報
21 機能情報13(ソフト):
システム予約 0000H 参照のみ
4. ドライバカードパラメータ
312
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
ドライバカードパラメータ
22 機能情報14(ソフト): 0000H 参照のみ 設計側使用エリア[ドライバV0.10以前]1:電流指令がリミッタ(トルクリミット設定又は3倍)値になった場合にアラームのLEDが高速点滅(ドライバV0.04~)2:速度モニタ123H,電流モニタ456H固定出力(ドライバV0.08~) [ドライバV0.11以後]ビット0:0=電流指令リミット(トルクリミット設定又は3倍)表示(アラームLED高速点滅)0で表示 1=非表示ビット1~3:モニタ出力データ選択 下記以外=速度モニタ&電流モニタ出力
1=速度モニタ(123H) &電流モニタ(456H)出力
2=D相電圧モニタ &Q相電圧モニタ出力
3=速度モニタ &速度指令モニタ出力
ビット4:過剰速度&過負荷未検出(コンパイルスイッチ
を含む) 0=検出、1=非検出
23 構成情報01:構成容量 003CH 参照のみ W
(モータ定格出力)
24 構成情報02:構成電圧 00C8H 参照のみ V 最上位ビットはAC/DC識別ビット(OFF:AC
(モータ電圧) ON:DC)。
25 構成情報03: 0000H 参照のみ モータ・エン 上位:モータ識別ビットNo.モータ・エンコーダ コーダ識別 下位:エンコーダ識別ビットNo.構成情報 ビットNo. [モータ識別ビットNo.]
EU8302NxxxExxx(φ38- 60W-200V) = 0EU8306NxxxExxx(φ60-100W-200V) = 1EU8303NxxxExxx(φ38-100W-200V) = 2EU8304NxxxExxx(φ38-150W-200V) = 3EU8307NxxxExxx(φ60-200W-200V) = 4EU8309NxxxExxx(φ60-400W-200V) = 5EU8342NxxxExxx(φ28-20W-200V) = 6(ドライバV0.25以後)EU8343NxxxExxx(φ28-30W-200V) = 7(ドライバV0.25以後)EU8313NxxxExxx(φ80-600W-200V) = 8(ドライバV0.25以後)EU8314NxxxExxx(φ80-750W-200V) = 9(ドライバV0.25以後)[エンコーダ識別ビットNo.]TS5668Nxx(多摩川省配線17Bitインクリメンタル) = 0TS5669Nxxx(多摩川省配線17Bitアブソリュート) = 1エンコーダ無し=2 (ドライバV0.13以後)(※注意:ドライバV0.00は、2のn乗値セット)(ドラ
イバV0.25現在)
26 構成情報04:システム予約 0000H 参照のみ
27 構成情報05:エンコーダ 0002H 参照のみ ロータリー時パルス(分周前)/rev
分解能(上位ワード)
28 構成情報06:エンコーダ 0000H 参照のみ
分解能(下位ワード)
システムログコント
ロールワード
313
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
ドライバカードパラメータ
29 構成情報07:モータ・ 0004H 参照のみ ビット0:変更禁止(0:ロータリー)
エンコーダ特性ワード ビット1:ABS 指定ビット(1:ABS 0:INC)(MAINパ
ラメータとの整合性チェックに使用。INC指定時、ABS実
装でも、MAINに対しては、INCとして振舞う必要有り。)
ビット2:磁極センサ装着ビット(1:装着 0:非装着)
ビット3:ブレーキ装着ビット(1:装着 0:非装着)
30 構成情報08: 2 1~ 30 m ★組替時、変更モレ要注意。
エンコーダケーブル長
31 構成情報09: 0018H 参照のみ ビット0:アブソデータ不定時インクリ動作指定ビット
制御特性ワード (1:インクリ動作 0:異常停止)
ビット1-2:制御モード指定ビット(2:吸付動作(ドライ
バV0.13以後) 1:トルク制御 0:速度制御 else:予備)
ビット3-6:エンコーダ分周率(パルスが(1/2のn乗)倍
される。符号拡張)
ビット7:サーボOFF時DB動作指定ビット(1:使用す
る 0:使用しない)
ビット8-11:最大トルクリミット指定ビット(300-n(正
値)×10%)(ドライバV.0.22~ V.0.25)
ビット8-12:最大トルクリミット指定ビット(300-n(正
値)×10%)(但し、10%未満設定は10%と見なす。)(ド
ライバV.0.26)
32 構成情報10:原点復帰時 100 0~ 150 % 変更時押付メカエンド弾性変形量変化により、Z相検出
押付トルクリミット 位置ズレが無いかチェック必要。
33 構成情報11:位置決め時 70 0~ 70 %
押付トルクリミット
34 構成情報12:システム予約 0H 参照のみ
35 構成情報13:速度指令 0 参照のみ
アンダーランカウント
36 構成情報14:システム予約 0H 参照のみ
37 構成情報15:システム予約 0H 参照のみ
38 速度ループゲイン 500 1~ 32767 比例ゲイン
(パラメータリスト1)
39 速度ループ積分時定数 30 1~ 1000 積分ゲイン
(パラメータリスト1)
40 電流ループ制御帯域番号 4 0~4
(パラメータリスト1)
41 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
42 トルクフィルタ時定数 0 0~2500
(パラメータリスト1)
43 ロータイナーシャ比
(パラメータリスト1)
(将来拡張用=変更禁止) 10 1~ 100
44 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
45 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
314
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
ドライバカードパラメータ
46 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
47 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
48 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
49 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
50 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト1)
51 反転時間 0H 参照のみ SEC 0時マイナス方向連続回転 (ドライバV0.13以後)
(エンコーダ調整用)
52 自走速度 0H 参照のみ rpm 1以上時DRVVRレジスタ無視 (ドライバV0.13以後)
(エンコーダ調整用)
53 速度ループゲイン 500 1~ 32767 比例ゲイン
(パラメータリスト2)
54 速度ループ積分時定数 30 1~ 1000 積分ゲイン
(パラメータリスト2)
55 電流ループ制御帯域番号 4 0~4
(パラメータリスト2)
56 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
57 トルクフィルタ時定数 0 0~2500
(パラメータリスト2)
58 ロータイナーシャ比 10 1~ 100
(パラメータリスト2)
(将来拡張用=変更禁止)
59 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
60 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
61 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
62 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
63 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
64 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
65 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト2)
66 U相電流センスオフセット 0 参照のみ U相電流検出値のオフセット調節
(-257~-32768は、-256扱い。
257~ 32767は、256扱い。)
(ドライバV0.30以後)
調節
315
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
ドライバカードパラメータ
67 W相電流センスオフセット 0 参照のみ W相電流検出値のオフセット調節
(-257~-32768は、-256扱い。
257~ 32767は、256扱い。)
(ドライバV0.30以後)
68 速度ループゲイン 500 1~ 32767 比例ゲイン
(パラメータリスト3)
69 速度ループ積分時定数 30 1~ 1000 積分ゲイン
(パラメータリスト3)
70 電流ループ制御帯域番号 4 0~4
(パラメータリスト3)
71 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
72 トルクフィルタ時定数 0 0~2500
(パラメータリスト3)
73 ロータイナーシャ比 10 1~ 100
(パラメータリスト3)
(将来拡張用=変更禁止)
74 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
75 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
76 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
77 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
78 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
79 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
80 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト3)
81 システム予約 0H 参照のみ
82 システム予約 0H 参照のみ
83 速度ループゲイン 500 1~ 32767 比例ゲイン
(パラメータリスト4)
84 速度ループ積分時定数 30 1~ 1000 積分ゲイン
(パラメータリスト4)
85 電流ループ制御帯域番号 4 0~4
(パラメータリスト4)
86 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
87 トルクフィルタ時定数 0 0~2500
(パラメータリスト4)
88 ロータイナーシャ比 10 1~ 100
(パラメータリスト4)
(将来拡張用=変更禁止)
調節
316
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
ドライバカードパラメータ
89 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
90 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
91 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
92 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
93 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
94 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
95 システム予約 0H 参照のみ
(パラメータリスト4)
96 システム予約 0H 参照のみ
97 システム予約 0H 参照のみ
98 オーバーランエラー 0H 参照のみ
カウンタ(照会情報)
99 FPGA検出異常エラー 0H 参照のみ
カウンタ(照会情報)
100 速度指令アンダーラン 0H 参照のみ
カウントエラーカウンタ
(照会情報)
101 システム予約(照会情報) 0H 参照のみ
102 過負荷異常エラー
カウンタ(照会情報) 0H 参照のみ
103 過速度異常エラーカウンタ 0H 参照のみ
(照会情報)
104 過電流異常エラーカウンタ 0H 参照のみ
(照会情報)
105 過熱異常エラーカウンタ 0H 参照のみ
(照会情報)
106 エンコーダ異常エラー 0H 参照のみ
カウンタ(照会情報)
107 CPU異常エラーカウンタ 0H 参照のみ
(照会情報)
108 U相電流センス調整値 0H 参照のみ
(照会情報)
109 W相電流センス調整値 0H 参照のみ
(照会情報)
110 システム予約(照会情報) 0H 参照のみ
111 システム予約(照会情報) 0H 参照のみ
112 システム予約(照会情報) 0H 参照のみ
317
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 型式(上位)(製造情報) スペース 参照のみ
2 型式(中位)(製造情報) スペース 参照のみ
3 型式(下位)(製造情報) スペース 参照のみ
4 製造データ4(製造情報)スペース 参照のみ
5 製造データ5(製造情報)スペース 参照のみ
6 製造データ6(製造情報)スペース 参照のみ
7 製造データ7(製造情報)スペース 参照のみ
参照のみ
8 ボード種別(機能情報) 80 参照のみ
9 機能情報01:構成容量 003CH 参照のみ
(モータ定格出力)
10 機能情報02: 00C8H 参照のみ V 最上位ビットはAC/DC識別ビット(OFF:AC ON:DC)。
構成電圧(モータ電圧)
11 機能情報03:モータ・ 0000H 参照のみ モータ・エンコ 上位:モータ識別ビットNo.
エンコーダ構成情報 ーダ識別 下位:エンコーダ識別ビットNo.
ビットNo.
12 機能情報04:エンコーダ 0002H 参照のみ
分解能(上位ワード) ロータリー時パルス(分周前)/rev
13 機能情報05:エンコーダ 0000H 参照のみ
分解能(下位ワード)
14 機能情報06:モータ・ 0004H 参照のみ ビット0:変更禁止(0:ロータリー)
エンコーダ特性ワード ビット1:ABS指定ビット(1:ABS 0:INC)
ビット2:磁極センサ装着ビット(1:装着 0:非装着)
ビット3:ブレーキ装着ビット(1:装着 0:非装着)
15 機能情報07 0000H 参照のみ
(システム予約)
16 機能情報08 0000H 参照のみ
(システム予約)
17 機能情報09 0000H 参照のみ
(システム予約)
18 機能情報10 0000H 参照のみ
(システム予約)
19 機能情報11 0000H 参照のみ
(システム予約)
20 機能情報12 0000H 参照のみ
(システム予約)
21 機能情報13 0000H 参照のみ
(システム予約)
22 機能情報14 0000H 参照のみ
(システム予約)
23~ カードパラメータ 0000H 参照のみ
30 (ボード種別別)
5. エンコーダパラメータ
318
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
6. I/O スロットカードパラメータ
1 型式(上位)(製造情報) スペース 参照のみ
2 型式(中位)(製造情報) スペース 参照のみ
3 型式(下位)(製造情報) スペース 参照のみ
4 製造データ4(製造情報)スペース 参照のみ
5 製造データ5(製造情報)スペース 参照のみ
6 製造データ6(製造情報)スペース 参照のみ
7 製造データ7(製造情報)スペース 参照のみ
8 ボード種別(機能情報) 0 参照のみ
9 機能情報01(ボード種別別) 0000H 参照のみ
10 機能情報02(ボード種別別) 0000H 参照のみ
11 機能情報03(ボード種別別) 0000H 参照のみ
12 機能情報04(ボード種別別) 0000H 参照のみ
13 機能情報05(ボード種別別) 0000H 参照のみ
14 機能情報06(ボード種別別) 0000H 参照のみ
15 機能情報07(ボード種別別) 0000H 参照のみ
16 機能情報08(ボード種別別) 0000H 参照のみ
17 機能情報09(ボード種別別) 0000H 参照のみ
18 機能情報10(ボード種別別) 0000H 参照のみ
19 機能情報11(ボード種別別) 0000H 参照のみ
20 機能情報12(ボード種別別) 0000H 参照のみ
21 機能情報13(ボード種別別) 0000H 参照のみ
22 機能情報14(ボード種別別) 0000H 参照のみ
23~ カードパラメータ 0000H 参照のみ
112 (ボード種別別)
319
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
1 オートスタートプログラムNo. 0 0~ 64 (0時無効)
2 動作・プログラム打切時 0 0~64 「動作・プログラム打切時I/O処理プログラム起動種別」に
I/O処理プログラムNo. より、起動トリガが決定される。(注意:他プログラムの
打ち切り確認前に起動される。)(0時無効)
※ 有効時使用可能ユーザープログラムタスク数が1減少
する。
3 全動作一時停止時 I/O 0 0~ 64 全動作一時停止要因により、全動作一時停止指令時起プ
処理プログラムNo. 動される。(プログラム実行中のみ)(0時無効)※ 有効
時使用可能ユーザープログラムタスク数が1減少する。
4 エラー時プログラム強制 0 0~5 0:動作解除レベル以上のエラー時、発生元プログラムの
終了種別 み解除(駆動源遮断必要エラー、サーボOFF要求エラー、
全軸サーボOFF必要エラー等時、「動作・プログラム打切
時 I/O処理プログラム」以外の全プログラム解除)。
1:動作解除レベル以上のエラー時、「動作・プログラム
打切時 I/O処理プログラム」以外の全プログラム解除。
5 動作・プログラム打切時I/O 0 0~ 5 F0:全動作解除要因発生時(プログラム実行中のみ)
処理プログラム起動種別 1:全動作解除要因発生時(常時)
2:全動作解除要因+動作解除レベル以上のエラー時(そ
の他パラメータNo.4=0 考慮)(プログラム実行中のみ)
3:全動作解除要因+動作解除レベル以上のエラー時(そ
の他パラメータNo.4=0考慮)(常時)
6 ソフトウェアリセット時、 11000 1~ 99999 msec ※コントローラ・PCソフト・TP再起動後より有効。
PC・TP再接続遅延時間 (メインアプリ部Ver.0.25以後)
7~(拡張用) 0
8
9 デッドマンSW復旧種別 0 0~2 0:動作・プログラム打切
2:動作継続復旧(自動運転中時のみ ※但し、PCソフト
Ver.1.0.0.5以後、および、TPアプリ部Ver.1.01以後で
は、PCソフト・TPからの動作指令は、PCソフト・TP側
から打ち切られます。)
7. その他のパラメータ
320
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
その他のパラメータ
10 非常停止復旧種別 0 0~4 0:動作・プログラム打切
1:要リセット復旧
2:動作継続復旧(自動運転中時のみ ※但し、PCソフト
Ver.1.0.0.5以後、および、TPアプリ部Ver.1.01以後で
は、PCソフト・TPからの動作指令は、PCソフト・TP側
から打ち切られます。)
3:動作・プログラム打切(非常停止解除時ソフトウェア
リセット。INCエンコーダ軸原点復帰完了状態解除(EG
近似互換)。)
4:動作・プログラム打切(非常停止解除時、エラーリセッ
ト(動作解除レベルエラー以下のみ)、及び、オートスター
トプログラム起動(AUTOモード、且つ、I/Oパラメータ
No.33=1、且つ、I/OパラメータNo.44≠ 1、且つ、全動
作解除要因非発生中のみ)。非常停止 ->非常停止解除間
は、1sec以上インターバル必要。INCエンコーダ軸原点
復帰完了状態保持。)
11 セーフティゲートOPEN 0 0~ 2 0:動作・プログラム打切
時復旧種別 1:要リセット復旧
2:動作継続復旧(自動運転中時のみ ※但し、PCソフト
Ver.1.0.0.5 以後、および、TPアプリ部Ver.1.01以後で
は、PCソフト・TPからの動作指令は、PCソフト・TP側
から打ち切られます。)
12 自動運転中認識種別 0 0~3 0:プログラム運転中且つ全動作解除要因非発生中
1:[プログラム運転中またはAUTOモード中]且つ全動
作解除要因非発生中
13~(拡張用) 0
19
20 システムメモリバックアッ 2 0~2 0:非装着(SELグローバルデータ・エラーリストFROM
プバッテリ装着機能種別 非復帰)
1:非装着(SELグローバルデータ・エラーリストFROM
復帰)
2:装着
※ 非装着パワーON時、ポイントデータは、フラッシュ
よりコピー有効。
※1は制約あるため、当面設定禁止。
※ バッテリ異常によるポイントデータ喪失時のフラッ
シュライト前に限ったポイントデータ救済措置有り。
->0 (非装着)を入力し、コントローラへ転送後、フ
ラッシュROMにライトせずに、ソフトリセットする
と、直近フラッシュROMライトポイントデータに復元
される。その後、本パラメータを元の値に戻す。(SEL
グローバルデータ・エラーリストは救済措置無し。)
21 マニュアル動作種別 0 0~5 0:編集・SIO/PIO起動常時許可(接続初期状態=セーフ
ティ速度有り)
1:編集・起動選択式(パスワード付)(EU等)
2:編集・SIO/PIO起動常時許可(接続初期状態=セーフ
ティ速度無し(解除))(PCソフトVer.1.1.0.7以後、 TP
アプリ部Ver.1.06以後)
※PC・TPが参照。
321
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
その他のパラメータ
22 コントローラ使用地域 0 0~99 0:J 1:E 2:EU
23 PSIZ命令機能種別 0 0~5 0:ポイントデータエリア数MAX 1:ポイントデータ使
用数
24 SEL通信命令リターンコード 99 1~ 99、
格納ローカル変数No. 1001~ 1099
25~(拡張用) 0
29
30 Option Password 00 0H 0H~FFFFFFFFH 予約(変更禁止)※メーカー指示無き変更禁止
31 Option Password 01 0H 0H~FFFFFFFFH 予約(変更禁止)※メーカー指示無き変更禁止
32 Option Password 02 0H 0H~FFFFFFFFH 予約(変更禁止)※メーカー指示無き変更禁止
33~(拡張用) 0
35
36 PC・TPデータプロテクト 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3: プロテクト種別
設定(プログラム) (0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット4-7: プロテクト解除方法(0:特殊操作)
ビット8-11:プロテクト範囲MAX No.(1の桁 BCD)
ビット12-15:プロテクト範囲MAX No.(10の桁 BCD)
ビット16-19:プロテクト範囲MIN No.(1の桁 BCD)
ビット20-23:プロテクト範囲MIN No.(10の桁 BCD)
※PC・TPが参照
(PCソフトVer.2.0.0.42以後、TPアプリ部Ver.1.09以後)
37 PC・TPデータプロテクト 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3: プロテクト種別
設定(ポジション) (0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット4-7: プロテクト解除方法(0:特殊操作)
ビット8-11: プロテクト範囲MAX No.(10の桁 BCD)
ビット12-15:プロテクト範囲MAX No.(100の桁 BCD)
ビット16-19:プロテクト範囲MAX No.(1000の桁 BCD)
ビット20-23:プロテクト範囲MIN No.(10の桁 BCD)
ビット24-27:プロテクト範囲MIN No.(100の桁 BCD)
ビット28-31:プロテクト範囲MIN No.(1000の桁 BCD)
※プロテクト範囲MAX/MIN 1の桁は、0扱い。
※PC・TPが参照
(PCソフトVer.2.0.0.42以後、TPアプリ部Ver.1.09以後)
322
付 録
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
38 PC・TPデータプロテクト 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3: プロテクト種別(パラメータ)
設定(シンボル・パラメ (0:リード可 /ライト可
ータ) 1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット4-7: プロテクト解除方法(パラメータ)
(0:特殊操作)
ビット8-11: プロテクト種別(シンボル)
(0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット12-15:プロテクト解除方法(シンボル)
(0:特殊操作)
※PC・TPが参照
(PCソフトVer.2.0.0.42以後、TPアプリ部Ver.1.09以後)
39 PC・TPデータプロテ 0H 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:プロテクト種別(ツール座標オフセット量)
クト設定(座標系) (0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット4-7: プロテクト解除方法(ツール座標オフセット量)
(0:特殊操作)
ビット8-11:プロテクト種別(ワーク座標オフセット量)
(0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット12-15:プロテクト解除方法(ワーク座標オ
フセット量)
(0:特殊操作)
ビット16-19:プロテクト種別(簡易干渉チェック
ゾーン定義座標)
(0:リード可 /ライト可
1:リード可 /ライト不可
2:リード不可 /ライト不可)
ビット20-23: プロテクト解除方法(簡易干渉チェック
ゾーン定義座標)
(0:特殊操作)
※PC・TPが参照
(PCソフトVer.2.0.0.42以後、TPアプリ部Ver.1.09以後)
40 システム予約(変更禁止) 3H 参照のみ メーカー調整用
41 システム予約(変更禁止) E0H 参照のみ メーカー調整用
42 システム予約(変更禁止) 7H 参照のみ メーカー調整用
43 特殊モニタ種別 0H 0H~FFFFFFFFH ※メーカー指示無き変更厳禁
44 (拡張用) 0
その他のパラメータ
323
付 録
45 起動特殊条件設定 0 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:AUTOモード時、PC・TP起動許可=メーカー
専用
(0:許可しない 1:許可する)
ビット4-7:システム予約
ビット8-11:全動作解除要因発生中、オートスタート
プログラム起動許可
(0:許可しない 1:許可する)
(メインアプリ部Ver.0.29以後)
ビット12-15:全動作解除要因発生中、PIOプログラム
スタート(入力ポート000)ONエッジ受付
許可
(0:許可しない 1:許可する)
※ONエッジ受付条件指定であり、起動条件を
満たさなければ、「エラーNo.A1E起動条件
不成立エラー」となります。
(メインアプリ部Ver.0.29以後)
46 その他設定ビットパターン1 1 0H~FFFFFFFFH ビット0-3:実数変数照会レスポンス伝文内変数値フォー
マット種別
(0:big endian上位下位バイナリ換算4バイト
分逆
1:bigendian)
ビット4-7:LET・TRAN命令実数->整数変数代入時、
小数点以下四捨五入選択(メインアプリ部
Ver.0.24以後)
(0:四捨五入しない
1:四捨五入する)
ビット8-11:システム予約
ビット12-15:TPCD命令=1指定時、サブルーチン第1
ステップ入力条件未指定命令処理選択
(0:非実行 1:実行 2:エラー)
(メインアプリ部Ver.0.31以後)
47~(拡張用) 0
70
No. パラメータ名称 初期値(参考) 入力範囲 単 位 備 考
その他のパラメータ
324
付 録
8. マニュアル動作種別
パラメータ「マニュアル動作種別」(その他パラメータのNo.21)の設定値により、選択できる動作種別が異なります。
(1) パソコンソフト①設定値0(編集・SIO/PIO起動常時許可)の時
②設定値1(編集・起動選択式(パスワード付))の時
(2) ティーチングボックス①設定値0(編集・SIO/PIO起動常時許可)の時
②設定値1(編集・起動選択式(パスワード付))の時
動作種別 パスワード
機 能
編集 安全速度 ジョグ・移動・連続移動 SIOプログラム起動 PIOプログラム起動
セーフティ速度あり 不要 ○ ○ ○ ○ ○
セーフティ速度なし 不要 ○ ○ ○ ○
動作種別 パスワード
機 能
編集 安全速度 ジョグ・移動・連続移動 SIOプログラム起動 PIOプログラム起動
編集&ジョグ 不要 ○ ○ ○
SIO起動&ジョグ
(セーフティ速度) 1817(*1) ○ ○ ○
SIO起動&ジョグ 1818(*1) ○ ○
SIO・PIO起動&ジョグ 1819(*1) ○ ○ ○
(*1) パソコンソフト V0.0.6.0以降(V0.0.0.0~V0.0.5.xは「0000」)
セーフティ速度パスワード
機 能有効選択 編集 安全速度 ジョグ・移動・連続移動 SIOプログラム起動 PIOプログラム起動
有 効 不要 ○ ○ ○ ○ (※3)
無 効 1818(※1) ○ ○ ○ (※3)
(※1)ティーチングボックスアプリ部V0.02以降(V0.01以前は未サポート)(※2)編集モード以外のモード時のみPIOプログラム起動可能。(※3)「PIO起動禁止選択」の設定による。(※4)「セーフティ速度有効選択」の設定による。
※2
※2
セーフティ速度パスワード
機 能有効選択 編集 安全速度 ジョグ・移動・連続移動 SIOプログラム起動 PIOプログラム起動
有 効 不要 ○ ○ ○ ○ ○
無 効 不要 ○ ○ ○ ○
PIO起動禁止選択 パスワード機 能
編集 安全速度 ジョグ・移動・連続移動 SIOプログラム起動 PIOプログラム起動
禁 止 不要 ○ (※4) ○ ○
許 可 1819(※1) ○ (※4) ○ ○ ○
325
付 録
標準I/Oボードやオプションボート
(Device-Net,CC-Link等)関係のエラー
を発生させたくない。(未配線時に試運
転を行いたい場合等)
再起動(ソフトウェアリセット)を、外部か
らの入力信号により行いたい。
サーボONを、外部からの入力信号によ
り行いたい。
オートスタートプログラム起動信号を
外部からの入力信号により行いたい。
(初期設定はAUTOモード時、電源投入
時・再起動(ソフトウェアリセット)に
より起動します。)(オートスタートプロ
グラム起動までの手順が増えます。 )
一時停止を、外部からの入力信号によ
り行いたい。
エラーリセットを、外部からの入力信
号により行いたい。(動作解除レベル以
下のエラー)
9. 主なパラメータ活用例
パラメータの値を変更することにより、出荷時状態より機能を付加したり、入出力ポートに専用機能を設定することができます。
パラメータを変更する場合には、必ずパラメータ一覧表の該当箇所をお読みください。
操作・動作
標準I/O(I/O1)・拡張I/O1(I/O2)の異常監
視を無効化したい場合、I/Oパラメータ
No.10、11に0を設定します。
注意:I/Oボードを動作させる場合には、
必ず変更したパラメータ値を‘1’に戻
してください。
入力ポートNo.1を1秒間以上ONさせる
と、再起動します。
入力ポートNo.2をONエッジでサーボ
ONします。
OFFエッジでサーボOFFします。
入力ポートNo.3ONエッジでプログラム
開始します。OFFエッジでプログラムを
打切ります。
入力ポートNo.6OFFで一時停止。入力
ポートNo.6ON後、入力ポートNo.5ON
エッジで一時停止解除します。
(入力ポートNo.6は常時ON)
入力ポートNo.13をONエッジで、エラー
リセットを行います。
内 容
対 応
パラメータ設定
I/Oボードの異常監視を無効化し、エ
ラーを発生させないようにすることがで
きます。
入力ポートNo.1を、再起動入力に設定
できます。
入力ポートNo.2を、サーボON入力に
設定できます。
入力ポートNo.3を、オートスタートプ
ログラム起動入力に設定できます。
入力ポートNo.6を、一時停止入力に設
定できます。
入力ポートNo.5を、一時停止解除入力
に設定できます。
入力ポートNo.13を、エラーリセット入
力に設定できます。
異常監視を無効化したいI/Oボードに対
応したI/Oパラメータに、‘0’を設定し
ます。
標準I/O(I/O1):I/OパラメータNo.10=0
拡張I/O1(I/O2):I/OパラメータNo.11=0
拡張I/O2(I/O3):I/OパラメータNo.12=0
拡張I/O3(I/O4):I/OパラメータNo.13=0
I/OパラメータNo.31=1
I/OパラメータNo.32=1
I/OパラメータNo.33=2
I/OパラメータNo.36=1
I/OパラメータNo.35=1
I/OパラメータNo.43=2
326
付 録操作・動作
出力ポートNo.300,301のON/OFFとエ
ラーレベル
出力ポートNo.302 OFFで非常停止
AUTOモード時に、出力ポートNo.303が
ONします。
自動運転中に、出力ポートNo.303がON
します。
内 容
対 応
パラメータ設定
入力ポートからのプログラムNo.入力
を、バイナリで行いたい。(初期設定は
BCD入力)
発生中のエラーレベルを出力ポートよ
り知りたい。
非常停止中であることを、出力ポート
より知りたい。
AUTOモード時に、信号を出力させた
い。
自動運転中に、信号を出力させたい。
自動運転中の認識について
自動運転中の認識は、その他パラメー
タNo.12の設定値により変更すること
ができます。
入力ポートNo.7~13からのプログラム
No.をバイナリで入力できます。
出力ポートNo.300,301のON/OFFの組
合せでエラーレベルがわかります。
出力ポートNo.302のON/OFFで非常停
止中かどうかがわかります。
出力ポートNo.303を、AUTOモード時
出力信号に設定できます。
出力ポートNo.303を、自動運転中出力
信号に設定できます。
・プログラム運転中(MANU・AUTOモー
ド問わず)であれば、自動運転中とし
て認識する場合。
・プログラム運転中または、AUTOモー
ド(プログラム運転中かどうか問わず)
であれば、自動運転中として認識する
場合。
どちらの場合も、全動作解除要因非発
生中が前提条件です。
どちらかの場合を、自動運転中として
認識します。
I/OパラメータNo.30=2
I/OパラメータNo.46=2
I/OパラメータNo.47=3
I/OパラメータNo.48=2
(出荷時のパラメータの場合)
I/OパラメータNo.49=1
I/OパラメータNo.49=2
・その他パラメータNo.12=0
プログラム運転中を自動運転中と認識
します。
・その他パラメータNo.12=1
プログラム運転中、またはAUTOモー
ドを自動運転中と認識します。
・全動作 解除要因非発生中とは動作解除
レベル以上エラー非発生且つ非常停止
未入力且つセーフティゲート未入力且
つデッドマンスイッチON (ティーチン
グボックスオプション)の場合です。
メッセージレベル以下
動作解除レベル
コールドスタートレベル
○○
●○
●●301
300
○:ON ●:OFF
注)出荷時のパラメータの場合です。
非常停止中
非非常停止中
302
● ○
327
付 録
内 容
対 応
パラメータ設定
非常停止・セーフティゲートOPEN時、
出力状態を保持したい。
非常停止入力時・セーフティゲート
OPEN時、プログラムを起動させたい。
起動できるプログラムは、IO処理や演
算処理等の、アクチュエータ動作を含
まないものです。(PIO処理プログラム。 )
AUTOモード・MANUALモードの切換
えを入力ポートから行いたい。
保持させたい出力ポートNo.のMin と
Maxを設定できます。
起動させるPIO処理プログラムを、設定
できます。PIO処理プログラムNo.と、
処理される出力ポートNo.のMin とMax
を、パラメータに設定します。
汎用入力ポートを、モード切換え入力
(専用入力)に設定できます。入力ポー
トNo.をI/OパラメータNo.79に設定し
ます。
I/OパラメータNo.70=出力ポートNo.のMin
I/OパラメータNo.71=出力ポートNo.のMax
設定例)出力ポートNo.303~315間を
保持させる場合には、
I/OパラメータNo.70=303
I/OパラメータNo.71=315
と設定します。
その他パラメータNo.2=PIO処理プログラムNo.
I/OパラメータNo.70=出力ポートNo.のMin
I/OパラメータNo.71=出力ポートNo.のMax
設定例)出力ポートNo.303~315間の
処理を行うプログラムNo.5を起動させ
場合には、
その他パラメータNo.2=5
I/OパラメータNo.70=303
I/OパラメータNo.71=315
と設定します。
I/OパラメータNo.79=入力ポートNo.
操作・動作
←非常停止入力時・セーフティゲート
OPEN時、出力ポートNo.303~315の状
態を保持します。
←非常停止入力時・セーフティゲート
OPEN時、プログラムNo.5が起動します。
出力ポートNo.303~315の処理が可能です。
モードスイッチをAUTO側にします。設
定した入力ポートがOFFの時AUTOモー
ド、ONの時MANUモードになります。
モードスイッチがMANU側の場合、入力
ポートのON/OFFに関わらずMANUモー
ドになります。
本機能は、2003年出荷以降のコントロー
ラで、有効です。
328
付 録内 容
対 応
パラメータ設定
操作・動作
非常停止解除後、自動的に再起動(ソフ
トウェアリセット)を行い、オートス
タートプログラムを起動させたい。
非常停止解除後、自動的にエラーリ
セットを行い、オートスタートプログ
ラムを起動させたい。
非常停止解除後、アクチュエータ動作
を継続させたい。(非常停止入力時の続
きからアクチュエータ動作をさせたい。 )
非常停止入力時、アクチュエータ動作
以外のプログラムは起動したままの状
態。(非常停止時、アクチュエータ動作
を含まないプログラム(I/O処理・演算
処理等)は、起動したままの状態。アク
チュエータ動作を含むプログラムは、
実行ステップが動作命令に到達するま
では起動したままの状態。 )
システムメモリバックアップバッテリ
を使いたくない。
非常停止復旧種別を、動作・プログラム
打切(非常停止解除時、ソフトウェアリ
セット)にすることが可能です。
非常停止復旧種別を、動作・プログラム
打切(非常停止解除時、エラーリセット
及びオートプログラム起動)にするこ
とが可能です。
非常停止復旧種別を、動作継続復旧に
することが可能です。
システムメモリバックアップバッテリ
非装着での使用が可能です。
その他パラメータNo.10=3
I/OパラメータNo.33=1
その他パラメータNo.10=4
I/OパラメータNo.33=1
I/OパラメータNo.44≠1
その他パラメータNo.10=2
I/OパラメータNo.35=1(入力ポート
No.5を一時停止解除入力に設定。)
I/OパラメータNo.31=1
(入力ポートNo.1を、再起動入力に設定。
動作解除方法の確保の為。)
その他パラメータNo.20=0
非常停止ボタン解除後、自動的に再起動
(ソフトウェアリセット)を行い、オート
スタートプログラムが起動します。
非常停止ボタン解除後、自動的にエラー
リセットを行い、オートスタートプログ
ラムが起動します。
非常停止ボタン解除後、入力ポートNo.5
をONエッジでアクチュエータ動作が継
続します。
動作の継続を打切る場合には、入力ポー
トNo.5にONエッジ入力しないで、入力
ポートNo.1を1秒間以上ONさせ、再起
動を行います。
この設定を行った場合、主電源をOFF時
に、SELグローバルデータは、消去され
ます。また、ポジションデータを書き換
えるプログラムを運転させても、主電源
OFFまたは、再起動(ソフトウェアリ
セット)すると、元のポジションデータ
に戻ってしまいます。書き換えたポジ
ションデータを保持させるには、主電源
OFF・再起動する前に、MANUモードで
フラッシュROM書込みを行わなくては
なりません。
「第3部第1章2.システムメモリバッテ
リを使用しない場合」を、必ず参照して
ください。
329
付 録
◎エラーレベル管理について
エラー
システム
エラーNo.
表示(7SEG,エラーリストエラーLED出力 プログラム運転(アプリ部のみ)
エラーリセット
備 考
レベル
エラー割付元
(HEX)
DISPLAY等)(アプリ部のみ)(MAINのみ)その他パラNo.4=0時
その他パラNo.4=1時(アプリ部のみ)
動作に支障のあるエ
ラー。このレベル以下の
軽度エラーは、外部アク
ティブコマンド(SIO・
PIO)時のオートリセッ
ト機能により、エラー解
除が試みられる(アプリ
部のみ)。
状態表示、
インプットエラー等
メンテナンス用
特殊エラーレベル
MAINアプリ部
800~88F
MAINコア部
890~8AF
PC
8B0~8DF
TP
8E0~8FF
MAINアプリ部
MAINコア部
-PCPC(アップデートツール)
TPMAINアプリ部
200~24F
MAINコア部
-PC
250~29F
PC(アップデートツール)2A0~2CF
TP
2D0~2FF
MAINアプリ部
900~93F
MAINコア部
940~97F
PC
980~9AF
PC(アップデートツール)9B0~9BF
TP
9C0~9FF
MAINアプリ部
A00~A6F
MAINコア部
A70~A9F
PC
AA0~ACF
TP
AD0~AFF
MAINアプリ部
MAINコア部
-PCPC(アップデートツール)
TPMAINアプリ部
400~4CF
MAINコア部
-PC
4D0~4DF
PC(アップデートツール)4E0~4EF
TP
4F0~4FF
動作解除
レベル
メッセージ
レベル
シーク
レット
レベル
△(バッテリ関
連、フィール
ドバス関連等
は、エラーリ
スト登録)
発生元プログラム解除
(軸関連エラー以外は、
エラー発生瞬間のみ解
除要因)
※但し、サーボOFF要求
エラー、全軸サーボOFF
必要エラー等時、「動作
打切時I/O処理プログラ
ム」以外の全プログラム
解除。
可
「動作打切時I/O処理プロ
グラム」以外の全プログ
ラム解除(軸関連エラー
以外は、エラー発生瞬間
のみ解除要因)
○
○
○○
可
330
付 録
注)シークレットレベルは、エラーではありません。エラー時の解析容易化の為、必要に応じ、内部ステータスをシークレットレベルとして、エラーリストに登録しています。
PC:パソコン対応ソフト TP:ティーチングボックス
エラー
システム
エラーNo.
表示(7SEG,エラーリストエラーLED出力 プログラム運転(アプリ部のみ)
エラーリセット
備 考
レベル
エラー割付元
(HEX)
DISPLAY等)(アプリ部のみ)(MAINのみ)その他パラNo.4=0時
その他パラNo.4=1時(アプリ部のみ)
MAINアプリ部
B00~B9F
MAINコア部
BA0~BBF
PC
BC0~BDF
TP
BE0~BFF
MAINアプリ部
C00~CCF
MAINコア部
CD0~CDF
PC
CE0~CEF
TP
CF0~CFF
MAINアプリ部
MAINコア部
-PCPC(アップデートツール)
TPMAINアプリ部
600~6CF
MAINコア部
-PC
6D0~6DF
PC(アップデートツール)6E0~6EF
TP
6F0~6FF
MAINアプリ部
D00~D8F
MAINコア部
D90~DAF
PC
DB0~DCF
PC(アップデートツール)DD0~DDF
TP
DE0~DFF
MAINアプリ部
E00~E8F
MAINコア部
E90~EBF
PC
EC0~EDF
TP
EE0~EFF
MAINアプリ部
MAINコア部
-PCPC(アップデートツール)
TPMAINアプリ部
FF0~FBF
MAINコア部
FC0~FCF
PC
FD0~FDF
TP
FE0~FEF
発生元プログラム解除
※但し、駆動源遮断必要
エラー、サーボOFF要求
エラー、全軸サーボOFF
必要エラー等(初期化エ
ラー、電源エラー等)時、
「動作打切時I/O処理プ
ログラム」以外の全プロ
グラム解除。
不可
「動作打切時I/O処理プロ
グラム」以外の全プログ
ラム解除
コントローラー電源再
投入必要(MAINのみ)。
(CPU・OS的には正常
実行)
○○
コールド
スタート
レベル
システム
ダウン
レベル
○(コア部のみ)
不可
全解除
コントローラー電源再
投入必要(MAINのみ)。
(CPU・OS的には実行
不可能)
○○
○
動作解除
レベル
発生元プログラム解除
(軸関連エラー以外は、
エラー発生瞬間のみ解
除要因)
※但し、サーボOFF要求
エラー、全軸サーボOFF
必要エラー等時、「動作
打切時I/O処理プログラ
ム」以外の全プログラム
解除。
動作に支障のあるエ
ラー。このレベル以下の
軽度エラーは、外部アク
ティブコマンド(SIO・
PIO)時のオートリセッ
ト機能により、エラー解
除が試みられる(アプリ
部のみ)。
「動作打切時I/O処理プロ
グラム」以外の全プログ
ラム解除(軸関連エラー
以外は、エラー発生瞬間
のみ解除要因)
○○
可
331
付 録
◎エラー表(MAINアプリ部)(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
207
アップデートファイル名エラー(IAIプロトコル)
アップデートモード時に、選択されたアップデートプログラムファイルのファイル名が異
常です。正しいファイルを選択して、アップデートの手順を最初からやり直してください。
20E
モトローラSバイトカウントエラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
20F
アップデートターゲット指定エラー(アプリ部受信)
アプリ部システムにてアップデートターゲット指定コマンドを受信しました。アップデー
トを行う場合は、コントローラを再起動してアップデートの手順を最初からやり直してく
ださい。
630
アップデートシステムコードエラー(アプリ部検出)
アップデートシステムコードに異常があります。
631
アップデートユニットコードエラー(アプリ部検出)
アップデートユニットコードに異常があります。
632
アップデートデバイスNo.エラー(アプリ部検出)
アップデートデバイスNo.に異常があります。
801
SCIFオーバーランステータス(IAIプロトコル受信時)
通信障害。ノイズ、接続機器、通信設定を確認してください。
802
SCIFレシーブERステータス(IAIプロトコル受信時)
通信障害。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してくださ
い。ユーザー開放SIO-CH1にPC・TPを誤接続した場合の通信確立時にも発生します。
803
受信タイムアウトステータス(IAIプロトコル受信時)
受信1バイト目以後の転送間隔が長過ぎます。通信ケーブルの断線、接続機器異常の可能
性もあります。
804
SCIFオーバーランステータス(SEL受信時)
通信障害。ノイズ、接続機器、通信設定を確認してください。
805
SCIFレシーブERステータス(SEL受信時)
通信障害。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してください。
806
SCIF他要因受信ERステータス(SEL受信時)
通信障害。エラーNo.804,805と同様の対処をしてください。
807
駆動源遮断リレーERステータス
駆動源遮断処理状態にも関わらず、モータ駆動電源通電中ステータスONのままです。駆
動源遮断リレー接点融着の可能性もあります。
808
スレーブパラメータライト中電源OFFステータス
スレーブパラメータライト中に、電源OFFされました。 (バックアップバッテリー使用時
のみ検出可)
809
データフラッシュROMライト中電源OFFステータス
データフラッシュROMライト中に、電源OFFされました。 (バックアップバッテリー使用
時のみ検出可)
80A
拡張SIO オーバーランステータス(SEL受信時)
通信障害。ノイズ、接続機器、通信設定を確認してください。
80B
拡張SIO パリティERステータス(SEL受信時)
通信障害。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してください。
80C
拡張SIO フレーミングERステータス(SEL受信時)
通信障害。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してください。
80D
拡張SIO 他要因受信ERステータス(SEL受信時)
通信障害。エラーNo.80A,80B,80Cと同様の対処をしてください。
80E
拡張SIO 受信バッファオーバーフローステータス(SEL受信時)
受信バッファがオーバーフローしました。外部より過剰なデータを受信しています。
80F
イーサネットコントロールステータス1
イーサネット制御情報(解析用)です。
810
イーサネットコントロールステータス2
イーサネット制御情報(解析用)です。
811
メンテナンス情報1
メンテナンス情報(解析用)です。
812
メンテナンス情報2
メンテナンス情報(解析用)です。
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
332
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
813
メンテナンス情報3
メンテナンス情報(解析用)です。
814
メンテナンス情報4
メンテナンス情報(解析用)です。
815
メンテナンス情報5
メンテナンス情報(解析用)です。
900
空ステップ不足エラー
ステップデータを保存する為の空きステップが不足しています。保存に必要な空きステッ
プを確保してください。
901
ステップNo.エラー
ステップNo.が異常です。
902
シンボル定義テーブルNo.エラー
シンボル定義テーブルNo.が異常です。
903
ポイントNo.エラー
ポイントNo.が異常です。
904
変数No.エラー
変数No.が異常です。
905
フラグNo.エラー
フラグNo.が異常です。
906
入出力ポート・フラグNo.エラー
入出力ポート・フラグNo.が異常です。
910
コマンドエラー(IAIプロトコルHT受信時)
コマンドIDが未サポートであるか、不正なIDです。(将来拡張用)
911
伝文変換エラー(IAIプロトコルHT受信時)
送信伝文が伝文フォーマットと一致しないか、 不正なデータを含んでいます。(将来拡張用)
930
座標系No.エラー
座標系No.が異常です。
931
座標系種別エラー
座標系種別が異常です。
932
座標系定義データ数指定エラー
座標系定義データ数の指定が異常です。
933
軸No.エラー
軸No.が異常です。
934
スカラABSリセット特殊移動動作種別エラー
スカラABSリセット特殊移動動作種別が異常です。
935
位置決め動作種別エラー
位置決め動作種別が異常です。
936
簡易干渉チェックゾーンNo.エラー
簡易干渉チェックゾーンNo.が異常です。
938
簡易干渉チェックゾーンデータ数指定エラー
簡易干渉チェックゾーンデータ数の指定が異常です。
939
簡易干渉チェックゾーン侵入検出(メッセージレベル指定)
簡易干渉チェックゾーン侵入を検出しました。 (メッセージレベル指定)
93A
動作範囲外時、R軸CPジョグ禁止エラー(ツールXYオフセット有り時)
各軸ジョグで動作範囲内に移動してください。
A01
システムメモリバックアップ電池電圧低下警告
システムメモリバックアップバッテリの電圧が低下しています。バッテリを交換してくだ
さい。(テータ保持可能レベル電圧)
A02
システムメモリバックアップ電池電圧異常
システムメメモリバックアップバッテリの電圧が低下しています。バッテリを交換してく
ださい。(テータ保持不可能レベル電圧)
A03
アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告(ドライバ検出)
アブソデータバックアップバッテリーの電圧が低下しています。バッテリ接続確認、また
は、交換してください。
A04
コア部アップデート時システムモードエラー
システムモードがコア部アップデートモードではない時に、アップデートコマンドを受信
しました。コア部アップデートを行う場合には、基板上のコア部アップデートモード設定
用チップ抵抗の有無を確認してください。(メンテナンス用)
333
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
A05
モトローラSレコード形式エラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A06
モトローラSチェックサムエラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A07
モトローラSロードアドレスエラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A08
モトローラS書込みアドレスオーバーエラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A09
フラッシュROMタイミングリミット超過エラー(ライト)
フラッシュROMのライト異常です。
A0A
フラッシュROMタイミングリミット超過エラー(イレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
A0B
フラッシュROMベリファイエラー
フラッシュROMのイレーズ/ライト異常です。
A0C
フラッシュROM ACKタイムアウト
フラッシュROMのイレーズ/ライト異常です。
A0D
先頭セクタNo.指定エラー
フラッシュROMのイレーズ異常です。
A0E
セクタ数指定エラー
フラッシュROMのイレーズ異常です。
A0F
書込み先オフセットアドレスエラー(奇数アドレス)
フラッシュROMのライト異常です。
A10
書込みソースデータバッファアドレスエラー(奇数アドレス)
フラッシュROMのライト異常です。
A11
コア部コードセクタブロックID無効エラー
現在フラッシュROMに書込み済みのコア部プログラムが異常です。
A12
コア部コードセクタブロックID消去回数オーバー
フラッシュROMの消去回数が許容回数を超えています。
A13
イレーズ未完了時フラッシュROMライト要求エラー
アップデート時、フラッシュROMイレーズコマンドを受信する前に、フラッシュROM書
き込みコマンドが受信されました。アップデートプログラムファイルを確認をし、再度アッ
プデートを行ってください。
A14
EEPROM書込み時ビジーステータス解除タイムアウトエラー
EEPROMを書き込み後、ビジー状態解除待ちタイムアウト。
A15
未実装ターゲットEEPROM書込み要求エラー
ドライバ等のCPU付きのユニットで、未実装のものに対してEEPROMへの書き込みの要
求がありました。
A16
未実装ターゲットEEPROM読出し要求エラー
ドライバ等のCPU付きのユニットで、未実装のものに対してEEPROMデータの読み出し
の要求がありました。
A17
伝文サムチェックエラー(IAIプロトコル受信時)
受信伝文内チェックサムが異常です。
A18
伝文ヘッダエラー(IAIプロトコル受信時)
受信伝文内ヘッダが異常です。ヘッダ位置異常(伝文が9バイト以下)等が考えられます。
A19
伝文局番エラー(IAIプロトコル受信時)
受信伝文内局番が異常です。
A1A
伝文IDエラー(IAIプロトコル受信時)
受信伝文内IDが異常です。
A1C
伝文変換エラー
送信伝文が伝文フォーマットと一致しないか、不正なデータが含まれています。送信伝文
を確認してください。
A1D
起動モードエラー
現在のモード(MANU/AUTO)で許されない起動を試みました。
A1E
起動条件不成立エラー
全動作解除要因(7SEG参照:駆動現遮断、モードSW切替、エラー、オートスタートSW-
OFFエッジ、デッドマンSW、セーフティゲート、非常停止等)発生中、フラッシュROM
ライト中等、起動条件不成立中に起動を試みました。
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
334
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
A1F
軸多重使用エラー(SIO・PIO)
該当軸は既に使用中です。
A20
サーボ使用権取得エラー(SIO・PIO)
サーボ使用権に空きがありません。
A21
サーボ使用権取得済みエラー(SIO・PIO)
すでにサーボ使用権取得済みです。
A22
サーボ使用権未取得エラー(SIO・PIO)
サーボ使用権の継続取得に失敗しました。
A23
アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告(メイン解析)
アブソデータバックアップバッテリの電圧が低下しています。バッテリ接続確認、または、
交換してください。
A25
ステップ数指定エラー
ステップ数指定に異常があります。
A26
プログラム数指定エラー
プログラム数指定に異常があります。
A27
プログラム未登録エラー
該当プログラムは登録されていません。
A28
プログラム実行中再編成不能エラー
プログラム実行中にプログラムエリア再編成操作が行われました。先に実行中のプログラ
ムを全て終了させてください。
A29
実行中プログラム編集不能エラー
実行中のプログラムに対して編集操作が行われました。先に対象プログラムの実行を終了
させてください。
A2A
プログラム非実行中エラー
指定されたプログラムは非実行中です。
A2B
オートモード時プログラム実行指令拒絶エラー
AUTOモード時、TP・PCソフト用コネクタからのプログラム実行は禁止されています。
A2C
プログラムNo.エラー
プログラムNo.が異常です。
A2D
プログラム再開時非実行中エラー
非実行中プログラムに対して、実行再開の要求がありました。
A2E
プログラム一時停止時非実行中エラー
非実行中プログラムに対して、一時停止の要求がありました。
A2F
ブレークポイントエラー
ブレークポイントとして指定したステップNo.が異常です。
A30
ブレークポイント設定数指定エラー
ブレークポイントの設定数が、限界値を超えています。
A31
パラメータ変更数エラー
パラメータ変更数が異常です。
A32
パラメータ種別エラー
パラメータ種別が異常です。
A33
パラメータNo.エラー
パラメータNo.が異常です。
A34
カードパラメータバッファリードエラー
カードパラメータバッファ読み込み異常です。
A35
カードパラメータバッファライトエラー
カードパラメータバッファ書き込み異常です。
A36
動作中パラメータ変更拒絶エラー
動作中(プログラム実行中、又は、サーボ使用中等)のパラメータ変更は禁止されています。
A37
カード製造・機能情報変更拒絶エラー
カード製造・機能情報変更は禁止されています。
A38
サーボON時パラメータ変更拒絶エラー
サーボON時の変更が認められていないパラメータ変更を試みました。
A39
未収集カードパラメータ変更エラー
りセット時認識されなかったカードのパラメータ変更を試みました。
A3A
デバイスNo.エラー
デバイスNo.が異常です。
A3C
メモり初期化タイプ指定エラー
メモり初期化タイプの指定に異常があります。
335
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
A3D
ユニット種別エラー
ユニット種別が異常です。
A3E
SELライトデータタイプ指定エラー
SELライトデータタイプの指定に異常があります。
A3F
プログラム実行中フラッシュROMライト拒絶エラー
プログラム実行中のフラッシュROM書き込みは禁止されています。
A40
フラッシュROMライト中データ変更拒絶エラー
フラッシュROM書き込み中のデータ変更は禁止されています。
A41
多重フラッシュROMライト指令拒絶エラー
フラッシュROM書き込み中に、再度フラッシュROM書き込み指令を受けました。
A42
フラッシュROMライト中ダイレクトモニタ禁止エラー
フラッシュROM書き込み中のダイレクトモニタは禁止されています。
A43
P0,P3領域ダイレクトモニタ禁止エラー
P0,P3領域へのダイレクトモニタは禁止されています。
A44
ポイントデータ数指定エラー
ポイントデータ数の指定に異常があります。
A45
シンボルレコード数指定エラー
シンボルレコード数の指定に異常があります。
A46
変数データ数指定エラー
変数データ数の指定に異常があります。
A48
エラー詳細照会種別1エラー
エラー詳細照会の種別1が異常です。
A49
エラー詳細照会種別2エラー
エラー詳細照会の種別2が異常です。
A4A
モニタリングデータ種別エラー
モニタリングデータ照会のデータ種別が異常です。
A4B
モニタリングレコード数指定エラー
モニタリングデータ照会のレコード数の指定に異常があります。
A4C
モニタリングオペレーション特殊コマンドレジスタビジーエラー
モニタリングオペレーションでドライバ特殊コマンドACKがタイムアウトになりました。
A4E
スレーブコマンド発行時パラメータレジスタビジーエラー
スレーブコマンド発行でドライバ特殊コマンドACKがタイムアウトになりました。
A4F
動作中ソフトウェアリセット拒絶エラー
動作中(プログラム実行中、又は、サーボ使用中等)のソフトウェアリセット(SIO)は禁
止されています。
A50
駆動源復旧要求拒絶エラー
駆動源遮断要因(エラー、デッドマンSW、セーフティゲート、非常停止等)が解除されて
いません。
A51
動作一時停止解除要求拒絶エラー
全動作一時停止要因(駆動現遮断、動作一時停止信号、デッドマンSW、セーフティゲート
非常停止等)が解除されていません。
A53
サーボ使用中拒絶エラー
サーボ使用中には許されない処理を試みました。
A54
機能未サポート拒絶エラー
未サポート機能です。
A55
メーカー専用機能使用拒絶エラー
メーカー以外に開放されていない処理を試みました。
A56
データ異常拒絶エラー
データ異常です。
A57
プログラム多重起動エラー
既に実行中のプログラムを再度起動しようとしました。
A58
BCD異常警告
読込みBCD値が異常であるか、書き出し値(変数99)がマイナスである等が考えられます。
A59
IN/OUT命令ポートフラグ異常警告
入出力を行うポート(フラグ)数が32を超えている等が考えられます。入出力ポート(フ
ラグ)の指定を確認してください。
A5B
文字列->数値変換異常警告
変換時の文字数の指定値が異常であるか、または数値変換できない文字があります。
336
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
A5C
SCPY命令コピー文字数異常警告
コピー時の文字数の指定値が異常です。
A5D
非AUTOモード時SCIFオープンエラー
非AUTOモードでチャンネルをオープンしました。MANUモードでのユーザー開放シリア
ルチャンネルのオープンはPC・TP接続を強制切断して行うので注意が必要です。
A5E
入出力ポート・フラグ数指定エラー
入出力ポート・フラグ数の指定に異常があります。
A5F
フィールドバスエラー(LERROR-ON)
LERROR-ONを検出しました。
A60
フィールドバスエラー(LERROR-BLINK)
LERROR-ブリンクを検出しました。
A61
フィールドバスエラー(HERROR-ON)
HERROR-ONを検出しました。
A62
フィールドバスエラー(HERROR-BLINK)
HERROR-ブリンクを検出しました。
A63
フィールドバスノットレディ
フィールドバスレディが確認できません。
A64
SCIFオーバーランエラー(SIOブリッジ時)
通信障害。ノイズ、接続機器、通信設定を確認してください。
A65
SCIFレシーブエラー(SIOブリッジ時)
通信障害。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してください。
A66
SCIオーバーランエラー(SIOブリッジ時)
通信障害。ノイズ、回路障害、スレーブカードを確認してください。
A67
SCIフレーミングエラー(SIOブリッジ時)
通信障害。ノイズ、ショート、回路障害、スレーブカードを確認してください。
A68
SCIパリティエラー(SIOブリッジ時)
通信障害。ノイズ、ショート、回路障害、スレーブカードを確認してください。
A69
動作中データ変更拒絶エラー
動作中(プログラム実行中、又は、サーボ使用中等)変更禁止データの変更を試みました。
A6A
ライト中ソフトウェアリセット拒絶エラー
データフラッシュROMライト中・スレーブパラメータライト中のソフトウェアリセットは
禁止されています。
A6B
フィールドバスエラー(FBRSリンクエラー)
FBRSリンクエラーを検出しました。
A6C
AUTOモード時、PC・TP起動指令拒絶エラー
AUTOモード時、PCソフト・TP用コネクタからの起動は禁止されています。
A6D
P0、P3、FROM領域ダイレクトライト禁止エラー
P0、P3、FROM領域へのダイレクトライトは禁止されています。
A6E
ライト中拒絶エラー
データフラッシュROMライト中・スレーブパラメータライト中には許されない処理を試みました。
A6F
ドライバモニタタイプ不整合エラー
標準DIO基板サポートモニタタイプ・メインCPU基板FROM要領によるサポートモニタタ
イプと、パソコンソフト側モニタタイプ(モニタ画面選択)が整合しません。
337
付 録
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
B00
SCHA設定エラー
SCHA命令の設定値が異常です。
B01
TPCD設定エラー
TPCD命令の設定値が異常です。
B02
SLEN設定エラー
SLEN命令の設定値が異常です。
B03
原点復帰方法エラー
軸別パラメータの「原点復帰方法」設定値が異常です。(INCエンコーダ以外、且つ、現在
位置0原点指定時等)
B04
1ショットパルス出力同時使用数過大エラー
1プログラム内のBTPN,BTPFタイマー同時動作数が上限(16)を超えています。
B05
原点復帰時推定ストロークオーバーエラー
原点復帰時の動作が推定ストロークを超えて行われました。原点センサ・クリープセンサ
異常等が考えられます。
B06
拡張SIO 他タスク使用中エラー
既に他タスクでOPENされているチャンネルを再度OPENしようとしました。
B07
拡張SIO 非オープンエラー
自タスクでOPENしていないチャンネルを使用しようとしました。
B08
拡張SIO 多重WRIT実行エラー
複数のタスクで同時に同一チャンネルに対しWRIT命令が実行されました。
B09
拡張SIO RS485 WRIT・READ同時実行エラー
RS485時、WRIT命令とREAD命令が同時に実行されました。
B0A
拡張SIO 非割付チャンネル使用エラー
正常に割付られていないチャンネルを使用しようとしました。I/OパラメータNo.100~
111、及び、I/Oスロット状態を確認してください。
B10
Z相サーチタイムアウトエラー
Z相を検出できません。動作の拘束・配線・モータ・エンコーダ等を確認してください。
B11
原点センサ脱出タイムアウトエラー
原点センサからの脱出を確認できません。動作の拘束・配線・モータ・原点センサ等を確
認してください。
B12
SELコマンドリターンコード格納変数No.エラー
SELコマンドリターンコード格納変数No.が異常です。 「その他パラメータNo.24READ命
令リターンコード格納ローカル変数No.」等を確認してください。
B13
バックアップSRAMデータチェックサムエラー
パックアップSRAMデータが破壊されています。バッテリを確認してください。
B14
フラッシュROM8Mbit版末サポート機能エラー
フラッシュROM8Mbit基板環境下ではサポートされていない機能を使用しようとしました。
(HT接続指定等)
B15
入力ポートデバッグフィルタ種別エラー
入力ポートデバッグフィルタ種別設定値が異常です。
B16
SELオペランド指定エラー
SEL命令語オペランド指定に異常があります。
B17
スレーブコマンド発行時パラメータレジスタビジーエラー
スレーブコマンド発行でドライバ特殊コマンドACKがタイムアウトになりました。
B18
デバイスNo.エラー
デバイスNo.が異常です。
B19
ユニット種別エラー
ユニット種別が異常です。
B1A
ABSリセット指定エラー
オプション機能等でABSリセットを行う際の指定に不正があります。 (2軸以上同時指定・
ABSエンコーダ以外軸指定等)
B1B
イーサネット 非クローズソケットオープンエラー
ソケットをクローズせずに、再度、オープンしようとしました。
B1C
イーサネット 他タスク使用中エラー
既に他タスクでオープンされているチャンネルを再度オープンしようとしました。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
338
付 録
B1D
イーサネット 非オープンエラー
自タスクでオープンしていないチャンネルを使用しようとしました。
B1E
イーサネット 多重WRIT実行エラー
複数のタスクで同時に同一チャンネルに対しWRIT命令が実行されました。
B1F
イーサネット ジョブビジーエラー
イーサネットメールボックスコントロールジョブがビジー状態で、新たな処理を開始しよ
うとしました。
B20
イーサネット 未初期化デバイス使用エラー
イーサネットデバイスの初期化が完了していない状態で、イーサネットシステムを使用しよう
としました。使用目的に応じ、I/OパラメータNo.123~159、14、15等を確認してください。
B21
イーサネット IPアドレスエラー
通常の使用下においては、下記条件でエラーとなります。
IPアドレス(H)(第1オクテット)~IPアドレス(L)(第4オクテット)をIP_H、IP_MH、
IP_ML、IP_Lと表現すれば、エラーとする条件は、
IP_H≦0 or IP_H=127 or IP_H>255
or IP_MH<0 or IP_MH>255
or IP_ML<0 or IP_ML>255
or IP_L≦0 or IP_L≧255
と、なります。
I/OパラメータNo.132~135、149~152、154~157、または、IPCN命令で指定された
整数変数内接続先IPアドレス等を確認してください。
B22
イーサネット ポートNo.エラー
自ポート番号<1025 or 自ポート番号>65535 or 自ポート番号重複
or クライアント時接続先ポート番号≦0 or クライアント時接続先ポート番号>65535
or サーバー時接続先ポート番号<0 or サーバー時接続先ポート番号>65535
でエラーとなります。
I/OパラメータNo.144~148、159、153、158、または、IPCN命令で指定された整数変数
内接続先ポート番号等を確認してください。
B70
座標系定義データサムチェックエラー
フラッシュROMデータが破壊されています。
B71
座標系No.エラー
座標系No.が異常です。
B72
座標系種別エラー
座標系種別が異常です。
B73
サーボ使用中座標系データ変更禁止エラー
現在サーボ系が使用している座標系データは変更禁止です。
B74
CP動作制限帯侵入エラー(PTP・各軸ジョグ可)
CP動作制限帯への侵入を検出しました。PTP動作、各軸ジョグ動作は可能です。
B75
特異点計算エラー
特異点の為、CP計算できません。第2アーム原点不良等により、座標値に異常が無いか確
認してください。
B77
現在腕系設定エラー
設定しようとしている腕系と第2アーム実角度が不整合、または、座標不確定状態です。
B78
現在腕系不定エラー
現在腕系が不定です。
B79
姿勢制御補正中R軸サーボOFF検出エラー
姿勢制御補正中R軸サーボOFFを検出しました。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
339
付 録
B7A
RZ機構補正中Z軸サーボOFF検出エラー
RZ機構補正中Z軸サーボOFFを検出しました。
B7B
背面侵入禁止エリア内目標軌跡エラー
目標位置、又は、移動軌跡が背面侵入禁止エリア内にあります。
B7C
CP動作制限帯内目標軌跡エラー(PTP・各軸ジョグ可)
目標位置、又は、移動軌跡がCP動作制限帯内にあります。PTP動作、各軸ジョグ動作は
可能です。
B7D
物理的実現不能目標値エラー
第1・第2軸アーム長構成で実現不能な目標値が指定されました。「軸別パラメータNo.138
アーム長」と目標値を確認してください。
B7F
サーボ使用目的エラー
サーボ使用目的が異常です。
B80
指定禁止軸エラー
指定禁止軸です。指定可能な軸を設定してください。
B81
各軸PTP複数軸指定エラー
複数軸の各軸PTP動作が指定されました。各軸PTP動作は1軸のみ指定可です。
B82
ジョグ複数軸指定エラー
複数軸のジョグ・インチングが指定されました。ジョグ・インチングは1軸のみ指定可です。
B83
Zc軸原点復帰時、Rc=0 WAITタイムアウトエラー
R軸0位置決めタイムアウトが発生しました。動作の拘束・配線・エンコーダ・モータ等
を確認してください。
B84
アーム長エラー
アーム長が異常です。「軸別パラメータNo.138 アーム長」を確認してください。
B85
アプリケーションサーボ使用ワークエリア内動作開始位置取得エラー
アプリケーションサーボ使用ワークエリア内の動作開始位置取得が出来ません。
B86
SEL PTRQコマンド準備処理エラー
エラーNo.A3A,A39,A35と同様の異常を検出しました。
B87
ツール中心侵入禁止円内目標軌跡エラー
目標位置、又は、移動軌跡がツール基準点侵入禁止円内にあります。
B88
有効目標データ算出時ロジックエラー
有効目標データ算出時に内部ロジック異常が発生しました。
B89
スカラCPロジックエラー
スカラCP処理において内部ロジック異常を検出しました。
B8C
簡易干渉チェックゾーン侵入検出(動作解除レベル指定)
干渉チェックゾーン侵入を検出しました。 (動作解除レベル指定)
B8D
SLPRパラメータ種別指定エラー
SLPRパラメータ種別指定が異常です。
B8E
SEL STPRコマンド準備処理エラー
エラーNo.A3A,A39,A35と同様の異常を検出しました。
B8F
位置決め時間計算エラー
位置l決め時間計算エラーが発生しました。
B90
通過距離計算エラー
通過距離計算エラーが発生しました。
B91
メイン過剰速度必要エラー
過剰な速度が必要とされています。CP動作で特異点(アーム1・アーム2真直点)近傍を
通過する際にも発生する場合があります。CP動作は、特異点近傍を避けてプログラムして
ください。指定速度を下げる事により回避できる場合もあります。
B93
パレタイズ千鳥オフセット設定値異常
パレタイズ千鳥オフセットの設定値が異常です。
B94
パレタイズプレース点数算出エラー
パレタイズプレース点数計算値が異常です。パレタイズ個数設定や千鳥設定の偶数列個数
を確認してください。
B95
パレタイズプレース点座標算出エラー
パレタイズプレース点の座標計算エラーが発生しました。パレタイズ基点ポイント、パレ
タイズ個数設定、パレタイズピッチを確認してください。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
340
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
C02
実行プログラム数オーバーエラー
同時に実行可能なプログラム数を越えて、実行の要求がありました。
C03
未登録プログラム指定エラー
指定したプログラムは登録されていません。
C04
プログラムエントリーポイント未検出エラー
プログラムステップの登録がないプログラムNo.に対して、実行の要求がありました。
C05
プログラムファーストステップBGSRエラー
実行しようとしたプログラムが、BGSR で始まっています。
C06
実行可能ステップ未検出エラー
実行しようとしたプログラムに、実行可能なプログラムステップがありません。
C07
サブルーチン未定義エラー
コールしようとしたサブルーチンが定義されていません。
C08
サブルーチン多重定義エラー
同一のサブルーチンNo.に対して、複数箇所でサブルーチンが定義されています。
C0A
タグ多重定義エラー
同一のタグNo.に対して、複数箇所でタグが定義されています。
C0B
タグ未定義エラー
GOTO 文のジャンプ先として指定されたタグが定義されていません。
C0C
DW,IF,IS,SLペアエンドミスマッチエラー
分岐命令の構文が異常です。EDIF、EDDO、EDSL の時に、前回出現した分岐命令との対
応が異常です。IF・IS命令と EDIFの対応、 DO命令と EDDOの対応、SLCT命令と EDSL
の対応を確認してください。
C0D
DW,IF,IS,SLペアエンド不足エラー
EDIF、EDDO、EDSL が見つかりません。IF・IS命令と EDIFの対応、 DO命令とEDDO
対応、SLCT命令とEDSLの対応を確認してください。
C0E
BGSRペアエンド不足エラー
BGSR に対応する EDSRが不足しているか、またはEDSRに対応するBGSRが不足して
います。BGSRと EDSRの対応を確認してください。
C0F
DO,IF,ISネスト段数オーバーエラー
DO命令、IF・IS命令のネスト回数が限界値を超えています。ネスト回数オーバー、及び、
GOTO命令での構文外、構文内への分岐がないかを確認してください。
C10
SLCTネスト段数オーバーエラー
SLCT のネスト回数が、限界値を超えています。ネスト回数オーバー、及び、GOTO命令
での構文外、構文内への分岐がないかを確認してください。
C11
サブルーチンネスト回数オーバーエラー
サブルーチンコールのネスト回数が、限界値を超えています。ネスト回数オーバー、及び、
GOTO命令での構文外、構文内への分岐がないかを確認してください。
C12
DO,IF,ISネスト段数アンダーエラー
EDIF、または EDDO の位置が異常です。IF・IS命令と EDIFの対応、 DO命令と EDDO
の対応、及び、GOTO命令での構文外、構文内への分岐がないかを確認してください。
C13
SLCTネスト段数アンダーエラー
EDSLの位置が異常です。SLCT と EDSL の対応、及び、GOTO命令での構文外、構文内
への分岐がないかを確認してください。
C14
サブルーチンネスト回数アンダーエラー
EDSRの位置が異常です。BGSR と EDSR の対応、及び、GOTO命令での構文外、構文
内への分岐がないかを確認してください。
C15
SLCTの次ステップ命令コードエラー
SLCT の次のプログラムステップは、WHEQ、WHNE、WHGT、WHGE、WHLT、WHLE、
WSEQ、WSNE、OTHE、EDSL のどれかでなくてはいけません。
C16
クリエイトスタック失敗
入力条件状態格納スタックの初期化に失敗しました。
C17
拡張条件コードエラー
プログラムステップ異常。拡張条件のコードが異常です。
341
付 録
C18
拡張条件LD同時処理数過大エラー
LD の同時処理数が限界値を超えています。
C19
拡張条件LD不足検出エラー1
拡張条件A、O 使用時に、LD が不足しています。
C1A
拡張条件LD不足検出エラー2
拡張条件AB、OB 使用時に、LD が不足しています。
C1C
未使用LD検出エラー
複数回LDが使用されてセーブされた入力条件を、拡張条件AB、またはOB で使用するこ
となしに、コマンドを実行しようとしました。
C1F
入力条件CND不足検出エラー
拡張条件が使用されている時に、必要な入力条件がありません。
C21
入力条件禁止コマンド時入力条件使用エラー
入力条件禁止コマンドは、入力条件の使用を禁止しています。
C22
入力条件禁止コマンド時コマンド位置不正エラー
入力条件のネストの途中に、入力条件禁止コマンドがあってはいけません。
C23
オペランド無効エラー
プログラムステップ異常。必要なオペランドデータが無効になっています。
C24
オペランドタイプエラー
プログラムステップ異常。オペランドのデータ型が異常です。
C25
アクチュエータ制御宣言エラー
アクチュエータ制御宣言命令の設定値が異常です。
C26
タイマー時間設定範囲オーバーエラー
タイマー時間の設定に異常があります。
C27
ウェイト時タイムアウト時間設定範囲オーバーエラー
タイムアウト時間の設定に異常があります。
C28
Tick回数設定範囲エラー
Tick回数の設定に異常があります。
C29
DIV命令時除数0エラー
DIV命令時、除数にゼロを指定しました。
C2A
SQR命令時範囲エラー
SQR命令のオペランド値が異常です。SQR命令のデータには0以上の数を入力してください。
C2B
BCD表記桁数範囲エラー
BCD表記桁数の指定値が異常です。1以上8以下の値を指定してください。
C2C
プログラムNo.エラー
プログラムNo.が異常です。
C2D
ステップNo.エラー
ステップNo.が異常です。
C2E
空ステップ不足エラー
ステップデータを保存する為の空きステップが不足しています。保存に必要な空きステッ
プを確保してください。
C2F
軸No.エラー
軸No.が異常です。
C30
軸パターンエラー
軸パターンが異常です。
C32
コマンド実行中動作軸追加エラー
連続ポイント移動、又は、押付移動計算処理中にポイントデータの動作軸が追加されました。
C33
ベース軸No.エラー
ベース軸No.が異常です。
C35
ポイントNo.エラー
ポイントNo.が異常です。
C36
入出力ポート・フラグNo.エラー
入出力ポート・フラグNo.が異常です。
C37
フラグNo.エラー
フラグNo.が異常です。
C38
タグNo.エラー
タグNo.が異常です。
C39
サブルーチンNo.エラー
サブルーチンNo.が異常です。
C3A
ユーザー開放通信チャンネルNo.エラー
ユーザー開放通信チャンネルNo.が異常です。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
342
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
C3B
パラメータNo.エラー
パラメータNo.が異常です。
C3C
変数No.エラー
変数No.が異常です。
C3D
ストリングNo.エラー
ストリングNo.が異常です。
C3E
ストリング変数データ数指定エラー
ストリング変数指定数がエリアオーバー等の異常です。
C40
ストリング変数内デリミタ未検出エラー
ストリング変数内のデリミタを検出できません。
C41
ストリング変数コピーサイズオーバーエラー
ストリング変数コピーサイズが大き過ぎます。
C42
ストリング処理時文字数未定義エラー
ストリング処理時の文字列長が定義されていません。SLEN命令で定義してから、ストリ
ング処理命令を実行してください。
C43
ストリング処理時文字列長エラー
ストリング処理時の文字列長が異常です。SLEN命令で定義している文字列長の値を確認
してください。
C45
シンボル定義テーブルNo.エラー
シンボル定義テーブルNo.が異常です。
C46
ソースシンボル格納テーブル空きエリア不足エラー
ソースシンボルを格納する為の空きエリアが不足しています。ソースシンボル使用回数を
確認してください。
C47
シンボル検索エラー
プログラムステップで使用しているシンボルの定義が見つかりません。
C48
SIO伝文連続変換時エラー
SIO送信伝文が伝文フォーマットと一致していないか、不正なデータが含まれています。 送
信伝文を確認してください。
C49
SEL-SIO他タスク使用中エラー
SIOは、他のインタープリタタスクで使用中です。
C4A
SCIF非オープンエラー
ユーザー開放シリアルチャンネル1が使用しようとしたタスクでオープンされていません。
先にOPEN命令でチャンネルをオープンしてください。
C4B
デリミタ未定義エラー
終了文字が定義されていません。先にSCHA命令で終了文字を設定してください。
C4E
SIO使用方法不正OPENエラー
ユーザー開放シリアルチャンネルの使用方法がパラメータと整合しません。 「I/Oパラメー
タNo.90ユーザー開放SIOチャンネル使用方法」を確認してください。
C4F
プログラムデータ・ソースシンボルサムチェックエラー
フラッシュROMデータが破壊されています。
C50
シンボル定義テーブルサムチェックエラー
フラッシュROMデータが破壊されています。
C51
ポイントデータサムチェックエラー
フラッシュROMデータが破壊されています。
C52
バックアップSRAMデータ破壊エラー
バックアップSRAMデータが破壊されています。バッテリーを確認してください。
C53
フラッシュROM内SELグローバルデータ・エラーリスト無効エラー
フラッシュROM内SELグローバルデータ・エラーリストが無効です。
C54
フラッシュROM内SELグローバルデータ・エラーリスト重複エラー
フラッシュROM内SELグローバルデータ・エラーリストが重複しています。
C55
SELグローバルデータ・エラーリストフラッシュROMイレーズ回数
SELグローバルデータ・エラーリストフラッシュROMイレーズ許容回数をオーバーして
オーバーエラー
います。
C56
タイミングリミット超過エラー(フラッシュROMイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
C57
フラッシュROMベリファイエラー(フラッシュROMイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
343
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
C58
フラッシュROM ACKタイムアウトエラー(フラッシュROMイレーズ)フラッシュROMのイレーズ異常です。
C59
先頭セクタNo.指定エラー(フラッシュROMイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
C5A
セクタ数指定エラー(フラッシュROMイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
C5B
タイミングリミット超過エラー(フラッシュROMライト)
フラッシュROMのライト異常です。
C5C
フラッシュROMベリファイエラー(フラッシュROMライト)
フラッシュROMのライト異常です。
C5D
フラッシュROM ACKタイムアウトエラー(フラッシュROMライト)
フラッシュROMのライト異常です。
C5E
書込み先オフセットアドレスエラー(フラッシュROMライト)
フラッシュROMのライト異常です。
C5F
書込みソースデータバッファアドレスエラー(フラッシュROMライト)フラッシュROMのライト異常です。
C60
SELグローバルデータ・エラーリストライトエリア無しエラー
イレーズ済みSELグローバルデータ・エラーリストライトエリアがありません。
C61
SELデータフラッシュROMイレーズ回数オーバーエラー
SELデータフラッシュROMイレーズ許容回数をオーバーしています。
C62
サーボOFF時動作コマンドエラー
サーボOFF中に動作コマンドの実行を試みました。
C63
サーボ動作コンディションエラー
サーボ動作可能コンディションにありません。
C64
サーボ異常加減速エラー
内部サーボ加減速が異常です。
C65
サーボON/OFFロジックエラー
メインードライバ間のサーボON/OFFロジック異常です。
C66
軸多重使用エラー
既に使用されている軸の使用権取得を試みました。
C67
サーボ使用権取得エラー
サーボ使用者管理エリアに空きがありません。
C68
サーボ使用権取得済みエラー
既にサーボ使用権取得済みです。
C69
サーボ使用権未取得エラー
サーボ使用権未取得ユーザーが継続使用取得を試みました。
C6A
押付動作フラグロジックエラー
押付処理内部ロジック異常です。
C6B
偏差オーバーフローエラー
指令に追従できません。動作の拘束・配線・エンコーダ・モータ等を確認してください。
C6C
ABSデータ取得中移動エラー
電源投入時のABSエンコーダデータ取得中に軸の移動が検出されました。自立ケーブル反
力等の外力によりアクチュエータが移動している状態や、設置場所が振動している状態で、
電源ON、または、ソフトウェアリセットされた可能性もあります。ABS座標は、確定で
きません。
C6D
軸実装可能MAXオーバーエラー
ベース命令で軸シフトした結果、実装可能軸を超える軸指定となりました。
C6E
サーボOFF軸使用エラー
サーボOFF軸の使用を試みました。
C6F
原点復帰未完了エラー
原点復帰が完了していません。
C70
ABS座標未確定エラー
アブソリュート座標が確定していません。電源再投入必要です。
C72
オーバーランエラー
オーバーランセンサーが作動しました。
C73
目標軌跡ソフトリミットオーバーエラー
目標位置、又は、移動軌跡がソフトリミットを超えています。
C74
実位置ソフトリミットオーバーエラー
実際の位置が、ソフトリミットを「ソフトリミット実位置マージン」以上超えました。
344
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
C75
モーションデータパケット生成ロジックエラー
モーションデータパケット生成ロジック異常です。
C76
移動ポイント数オーバーエラー
同時生成するパケット数が多過ぎます。
C77
ハンドリングパケットオーバーフローエラー
サーボハンドリングパケットがオーバーフローしました。
C78
モーションデータパケットオーバーフローエラー
サーボモーションデータパケットがオーバーフローしました。
C79
ポールセンス動作エラー
ポールセンス時、動作できません。
C7A
サーボ未サポート機能エラー
サポートされていない機能を使用しようとしました。
C7B
端数パルススライドエラー
サーボ内部計算異常です。
C7C
端数パルス処理ロジックエラー
サーボ内部計算異常です。
C7D
パケット内パルス不足エラー
サーボ内部計算異常です。
C7E
二次方程式解エラー
二次方程式解計算中に異常を検出しました。
C7F
有効指定軸無しエラー
有効な指定軸がありません。
C80
サーボパケット計算ロジックエラー
サーボ内部計算異常です。
C81
サーボON時操作量ロジックエラー
サーボ処理ロジック異常です。
C82
サーボダイレクトコマンド種別エラー
サーボ処理ロジック異常です。
C83
サーボ計算方法種別エラー
サーボ計算方法種別が異常です。
C84
軸使用中サーボOFFエラー
使用中(処理中)の軸をサーボOFFしました。
C85
ドライバ非実装エラー
該当軸のドライバが実装されていません。
C86
ドライバサーボレディOFFエラー
該当軸のドライバのレディがOFFしています。
C87
SEL未サポート機能エラー
SEL未サポート機能を使用しようとしました。
C88
速度指定エラー
速度指定に異常があります。
C89
加減速度指定エラー
加減速度指定に異常があります。
C8B
円・円弧計算ロジック異常
円弧処理ロジック異常です。
C8D
円・円弧計算エラー
円弧移動できないポジションデータが指定されました。ポジションデータを確認してください。
C8E
コマンド実行中ポイント削除エラー
連続ポイント移動計算処理中に最終ポイントデータが削除されました。
C8F
軸動作種別エラー
軸動作種別が異常です。「軸別パラメータNo.1 軸動作種別」確認し、動作種別に合った
動作を行ってください。
C90
スプライン計算ロジック異常
スプライン処理ロジック異常です。
C91
押付2軸以上指定エラー
2軸以上の押付が指定されました。
C92
押付アプローチ距離・速度指定エラー
押付アプローチ距離、速度の指定が異常です。
C93
システム出力操作エラー
ユーザーが、システム出力(I/Oパラメータ出力機能選択指定ポート等) の操作を試みました。
C94
PIOプログラムNo.エラー
PIOで指定されたプログラムNo.が異常です。
345
付 録
C95
AUTOプログラムNo.エラー
「その他パラメータNo.1 オートスタートプログラムNo.」が異常です。
C96
動作打切りプログラム内起動エラー
「動作・プログラム打切時I/O処理プログラム」内からのプログラムの起動は禁止されてい
ます。(メインアプリ部Ver.0.33以前のみ)
C97
動作打切り時I/O処理プログラムNo.エラー
「その他パラメータNo.2 動作・プログラム打切時I/O処理プログラムNo.」が異常です。
C98
動作一時停止時I/O処理プログラムNo.エラー
「その他パラメータNo.3 全動作一時停止時I/O処理プログラムNo.」が異常です。
C99
原点センサー未検出エラー
原点センサーを検出できません。配線・センサーを確認してください。
C9A
クリープセンサー未検出エラー
クリープセンサーを検出できません。配線・センサーを確認してください。
C9B
Z相未検出エラー
Z相を検出できません。配線・エンコーダを確認してください。
C9C
Z相位置不良エラー
Z相位置不良です。メカエンド・原点センサーの経年変化の可能性もあります。再調整必要
です。
C9D
カードパラメータライトエラー
カードパラメータライト異常です。
C9E
サーボ計算オーバーフローエラー
サーボ内部計算異常です。
CA1
アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(ドライバ解析)
アブソデータバックアップバッテリ接続確認・交換、エンコーダケーブル接続確認後、ア
ブソリュートリセットを行ってください。
CA2
アブソデータバックアップバッテリ電圧異常(メイン解析)
アブソデータバックアップバッテリ接続確認・交換、エンコーダケーブル接続確認後、ア
ブソリュートリセットを行ってください。
CA3
スレーブ設定データ入力範囲外エラー
スレーブへの設定データが許容範囲外です。
CA4
スレーブエラーレスポンス
スレーブからエラーレスポンスが返っています。
CA5
停止偏差オーバーフローエラー
停止中に外力により動いたか、減速中に動作が拘束された可能性があります。ジョグ動作
中の動作拘束(障害物接触や、原点復帰前ジョグ中メカエンド接触等)や、減速中の配線
異常・エンコーダ故障・モータ故障の場合も発生する可能性があります。
CA6
パレタイズNo.異常
パレタイズNo.の指定値が異常です。
CA7
パレタイズ千鳥偶数列数設定異常
パレタイズの千鳥設定の偶数列個数の設定値が異常です。
CA8
パレタイズピッチ設定値異常
パレタイズピッチの設定値が異常です。
CA9
パレタイズ軸方向プレース点数設定値異常
パレタイズのX・Y軸方向の個数の設定値が異常です。
CAA
パレタイズPASE,PAPS未宣言エラー
パレタイズ設定コマンドのPASE、PAPSのどちらも未設定です。どちらかを設定してください。
CAB
パレタイズ位置No.異常
パレタイズ位置No.の指定値が異常です。
CAC
パレタイズ位置No.設定オーバー
パレタイズ位置No.の指定値が、現在のパレタイズ設定で計算された位置No.の範囲を超
えています。
CAD
パレタイズPX・PY・PZ軸同一軸設定エラー
パレタイズ用のPX・PY・PZ軸のどれか2つを同一の軸で指定しました。
CAE
パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸数過少
パレタイズ3点ティーチング用のポイントデータにおいて、有効軸数が不足しています。パ
レタイズPX・PY平面を構成する軸を指定できません。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
346
付 録
CAF
パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸数過多
パレタイズ3点ティーチング用のポイントデータにおいて、有効軸数が過剰です。パレタ
イズPX・PY平面を構成する軸を特定できません。
CB0
パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータ有効軸不整合
パレタイズ3点ティーチング用ポイントデータの有効軸パターンが一致していません。
CB1
パレタイズ3点ティーチング時オフセット設定エラー
パレタイズ3点ティーチングの設定において、基点とPX軸終点が同じ時、千鳥設定オフ
セットを設定(ゼロではない)することはできません。
CB2
BGPA,EDPAペアエンドミスマッチエラー
BGPA、EDPA構文異常。BGPA未宣言時にEDPAを宣言したか、またはBGPA宣言後、
EDPAを宣言せずにBGPAを宣言しています。
CB4
アーチモーション関連Z軸未宣言エラー
PCHZ、または、ACHZによるZ軸宣言を行ってください。
CB5
パレタイズ設定時BGPA未宣言エラー
BGPAを宣言せずにパレタイズ設定をおこなってはいけません。BGPAを宣言してください。
CB6
パレタイズポイントエラー
パレタイズポイントに異常(Z軸成分以外が無い等)があります。
CB7
アーチトリガ未宣言エラー
PTRG、または、ATRGによるアーチトリガ宣言を行ってください。
CB8
パレタイズ角度取得時3点ティーチング未設定エラー
パレタイズ3点ティーチング設定後でないと、パレタイズ角度取得はできません。
CB9
パレタイズ角度取得時PX・PY軸不定エラー
3点ティーチングのポイントデータの有効軸が多過ぎてPX・PY軸を特定できない為、角度
計算ができません。
CBA
パレタイズ角度取得時、基準軸、PX・PY軸不整合エラー
角度計算基準軸が、3点ティーチングで設定されたPX・PY軸を構成する2軸のどちらでも
ない為、角度計算ができません。
CBB
パレタイズ角度取得時、基点・PX軸終点同一エラー
3点ティーチングの基点とPX軸終点のPZ軸成分以外のデータが同一の時、アークタンジェ
ント計算不能の為、角度計算ができません。
CBC
パレタイズモーション計算エラー
パレタイズモーション台形制御計算エラーです。
CBD
MOD命令時除数0エラー
MOD命令時、除数にゼロを指定しました。
CBF
位置決め距離オーバーフローエラー
位置決め距離が大き過ぎます。
CC0
軸モードエラー
軸モードが異常です。
CC1
速度チェンジ条件エラー
速度チェンジ不可能軸(Sモーション使用動作軸等)に対して速度チェンジを試みました。
CC2
ドライバパラメータリストNo.エラー
ドライバパラメータリストNo.が異常です。
CC3
角度エラー
角度が異常です。
CC4
SELデータエラー
SELデータが異常です。
CC5
位置決めバウンダリ脱出エラー
位置決めバウンダリ外で許されないコマンドの実行を試みました。
CC6
ドライバエラー1次検出
ドライバエラーを1次検出しました。
CC7
パレタイズ移動PZ軸パターン未検出エラー
パレタイズ移動時、軸パターン中に、PZ軸成分が見つかりません。
CC8
アーチ上端Z軸パターン未検出エラー
アーチモーション時、軸パターン中に、最上位点アーチモーション関連Z軸成分が見つか
りません。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
347
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
CC9
アーチトリガZ軸パターン未検出エラー
アーチトリガ宣言ポイントデータ軸パターン中に、アーチモーション関連Z軸成分が見つ
かりません。
CCA
アーチ上端・終点逆転エラー
アーチモーション時、最上位点と終点の座標関係が逆転しています。
CCB
アーチ始点・トリガ逆転エラー
アーチモーション時、始点と始点アートトリガの座標関係が逆転しています。
CCC
アーチ終点・トリガ逆転エラー
アーチモーション時、終点と終点アートトリガの座標関係が逆転しています。
CCD
駆動源遮断軸使用エラー
駆動源が遮断されている軸の使用を試みました。
CCE
エラー発生軸使用エラー
エラー発生中軸の使用を試みました。
CCF
パレタイズ基点有効軸不整合エラー
パレタイズ時、PASE・PCHZにより設定されたPX・PY(・PZ)軸が、PASTにより設定
された基点ポイントデータの軸パターン上で有効になっていません。
D01
エンコーダEEPROMライトタイムアウトエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D02
エンコーダEEPROMリードタイムアウトエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D03
エンコーダカウントエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダ組付け状態不良と推定されます
D04
エンコーダ1回転リセットエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダが回転しています。
D05
エンコーダEEPROMライト受付エラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D06
エンコーダ受信データエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D07
ドライバロジックエラー
ドライバCPUボードが正常に動作できない状態に有ります。
D08
エンコーダCRCエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D09
ドライバ過剰速度エラー
モータの回転速度が上限を超えました。
D0A
ドライバ過負荷エラー
モータへの入力電力が上限を超えました。
D0B
ドライバEEPROMデータエラー
書込み時の障害又は、EEPROMに障害が有ります。
D0C
エンコーダEEPROMデータエラー
書込み時の障害又は、EEPROMに障害が有ります。
D0E
軸センサエラー
軸センサ異常発生
D0F
パワーステージ温度エラー
パワーステージボードが上限温度を超えました。
D10
IPMエラー
モータ駆動回路に障害が発生しました。
D11
ドライバ異常割込エラー
ドライバCPUボードが正常に動作できない状態に有ります。
D12
エンコーダ断線エラー
エンコーダケーブルが断線しています。
D13
FPGAウォッチドグタイマエラー
メインCPU間のインターフェースに障害が有ります。
D14
電流ループアンダーランエラー
メインCPU間のインターフェースに障害が有ります。
D15
ドライバCPUダウンステータスエラー
ドライバCPUボード異常発生
D17
メインCPUアラームステータスエラー
メインCPU間のインターフェースに障害が有ります。
348
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
D18
速度ループアンダーランエラー
メインCPU間のインターフェースに障害が有ります。
D19
エンコーダ受信タイムアウトエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D1A
ドライバコマンドエラー
CPUバスコマンド異常発生
D1B
シリアルバス受信エラー
メインCPU間のインターフェースに障害が有ります。
D1C
エンコーダオーバースピードエラー
モータの回転速度が上限を超えました。
D1D
エンコーダフルアブソステータスエラー
モータの回転速度が上限を超えました。
D1E
エンコーダカウンタオーバーフローエラー
エンコーダの多回転カウンタが上限を超えました。
D1F
エンコーダ多回転エラー
エンコーダ故障又は、エンコーダ組付け状態不良と推定されます。
D20
ドライバエラー
(エラーNo.CA1参照。)
D22
エンコーダ多回転リセットエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダが回転しています。
D23
エンコーダアラームリセットエラー
エンコーダ故障
D24
エンコーダIDエラー
エンコーダ故障又は、エンコーダとの通信に障害が有ります。
D25
エンコーダ構成不整合エラー
エンコーダの構成情報が機能情報範囲外です。
D26
モータ構成不整合エラー
モータの構成情報が機能情報範囲外です。
D50
フィールドバスエラー(FBMIRQタイムアウト)
FBMIRQタイムアウトを検出しました。
D51
フィールドバスエラー(FBMIRQリセット)
FBMIRQリセットエラーを検出しました。
D52
フィールドバスエラー(FBMBSY)
FBMBSYを検出しました。
D53
フィールドバスエラー(BSYERR)
BSYERRを検出しました。
D54
ウィンドウロックエラー(LERR)
LERRを検出しました。
D55
フィールドバスエラー(Minビジー)
Minビジーエラーを検出しました。
D56
フィールドバスエラー(MinACKタイムアウト)
Min ACKタイムアウトを検出しました。
D57
フィールドバスエラー(MoutSTBタイムアウト)
Mout STBタイムアウトを検出しました。
D58
フィールドバスエラー(INITタイムアウト)
INITタイムアウトを検出しました。
D59
フィールドバスエラー(DPRAMライトリード)
DPRAMライトリードエラーを検出しました。
D5A
フィールドバスエラー(TOGGLEタイムアウト)
TOGGLEタイムアウトを検出しました。
D5B
フィールドバスエラー(アクセス権リトライオーバー)
アクセス権リトライオーバーエラーを検出しました。
D5C
フィールドバスエラー(アクセス権開放エラー)
アクセス権開放エラーを検出しました。
D5D
フィールドバスエラー(FBRSリンクエラー)
FBRSリンクエラーを検出しました。
D5E
フィールドバスエラー(メールBOX レスポンス)
メールBOXレスポンスエラーを検出しました。
D60
拡張SIO 2・4CH絶縁電源異常
拡張SIO絶縁電源異常を検出しました。
D61
拡張SIO 1・3CH絶縁電源異常
拡張SIO絶縁電源異常を検出しました。
349
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
D62
拡張SIOボーレートジェネレータ用クロック発振異常
拡張SIOクロック発振異常を検出しました。
D63
拡張SIO UARTページングエラー
拡張SIOページングエラーを検出しました。
D64
拡張SIO割付エラー
I/OパラメータNo.100,102,104,106,108,110の「ボード内チャンネル割付No.」、「拡張I/O
スロット割付No.」が入力範囲外、重複割付、指定スロット内拡張シリアル通信ボード非装
着、または、「ボード内チャンネル割付No.」が1、2以外時に、RS232C以外の「通信モー
ド」を指定等が考えられます。
D67
モータ・エンコーダ構成情報不整合エラー
ドライバパラメータNo.25「モータ・エンコーダ構成情報」(モータ識別No.、エンコーダ
識別No.)と、エンコーダパラメータNo.11「モータ・エンコーダ構成情報」(モータ識別
No.、エンコーダ識別No.)が一致していません。パラメータ値や、エンコーダケーブルの
接続等を確認してください。
D68
リモートモード制御サポート基板未実装エラー
I/OパラメータNo.79でリモートモード制御(AUTO/MANU)が指定されているにも関わら
ず、リモートモード制御をサポートしているハードウェアが装着されていません。
D69
外付端子台 過電流 or 供給電源異常
外付端子台過電流、または、外付端子台供給電源異常です。
D6A
ハード未サポート機能エラー
ハードウェアでサポートされていない機能を使用しようとしました。
D6B
オーバーランエラー
オーバーランセンサーが作動しました。
D6C
実位置ソフトリミットオーバーエラー
実際の位置が、ソフトリミットを「ソフトリミット実位置マージン」以上超えました。
D6D
ロジックエラー
ロジックエラーが発生しました。
D6E
モータ駆動源OFFエラー(MPONSTR-OFF)
非シャットダウン(SHDWNSTR-OFF)状態時、駆動源OFF(MPONSTR-OFF)を検出し
ました。
D6F
オプションパスワードエラー
使用しようとしているオプション機能は、オプションパスワードが必要です。使用機能に
応じ、その他パラメータNo.30~32等を確認してください。
D70
オプション使用許諾エラー
オプション使用が許諾されていないシステムプログラムでオプションを指定していないか
等を確認してください。
D72
アブソデータバックアップバッテリ電圧低下警告
アブソデータバックアップバッテリの電圧が低下しています。バッテリ接続確認、または、
交換してください。
D73
アブソデータバックアップバッテリ電圧異常
アブソデータバックアップバッテリ接続確認・交換、エンコーダケーブル接続確認後、ア
ブソリュートリセットを行ってください。
D74
駆動源復旧要求エラー
駆動源遮断要因(エラー、デッドマンSW、セーフティゲート、非常停止等)非解除、また
は、MANUモード時、PIO起動禁止(PCソフト・TP非接続時)の状態で駆動源復旧要求
が入力されました。駆動源遮断要因、MANUモード時のPIO起動運転可能か等を確認して
ください。
D80
スカラ未サポート機能エラー
スカラ未サポート機能を使用しようとしました。
CPU
CPU
351
付 録
E1F
I/O割付パラメータエラー
I/OパラメータNo.2~9に、入出力ポートNo.以外の数値(-1は可)や、入出力先頭ポー
トNo.+[8の倍数]以外の数値が入力されている場合、または、I/OパラメータNo.14~
17に、[8の倍数]以外の数値が入力されている場合等が考えられます。
E20
I/O多重割付エラー
I/O割付が重なっています。I/OパラメータNo.2~9、14~17、I/Oスロット内カード型式
(入出力数)等を確認してください。
E21
I/O割付数オーバーエラー
I/O割付が仕様範囲をオーバーしています。I/OパラメータNo.2~9、14~17、I/Oスロッ
ト内カード型式(入出力数)等を確認してください。
E22
ヘッダエラー(スレーブ通信)
スレーブカードからの受信伝文内ヘッダが異常です。
E23
カードIDエラー(スレーブ通信)
スレーブカードからの受信伝文内カードIDが異常です。
E24
レスポンス種別エラー(スレーブ通信)
スレーブカードからの受信伝文内レスポンス種別が異常です。
E25
コマンド種別エラー(スレーブ通信)
送信しようとしているコマンド種別が異常です。
E26
ターゲット種別エラー
ターゲット種別が異常です。
E27
ターゲット未実装エラー
ターゲット(ドライバカード、I/Oカード、エンコーダ等スレーブカード類)が未実装です。
E29
EEPROMエラー(EWEN/EWDS不可)
EEPROMアクセス異常。(ライト時)
E2A
EEPROM書込み時読出しコンペア非同一エラー
EEPROMアクセス異常。(ライト時)
E2B
EEPROM情報取得コマンド送信時異常レスポンスエラー
スレーブEEPROM情報取得コマンド送信時、異常レスポンスを受信しました。
E2C
EEPROM情報取得コマンド送信時受信サイズMAXオーバーエラー
スレーブEEPROM情報取得コマンド送信時、受信サイズが限界値を超えています。
E2D
EEPROM情報取得コマンド送信時受信データチェックサムエラー
スレーブEEPROM情報取得コマンド送信時、受信データのチェックサムが異常です。
E2E
必要パワーステージ未実装エラー
有効軸に対して、必要なパワーステージを実装していません。
E2F
必要回生抵抗未実装エラー
有効軸に対して、必要な回生抵抗が実装されていません。
E30
必要モータ駆動電源未実装エラー
有効軸に対して、必要なモータ駆動電源が実装されていません。
E31
標準I/Oスロット未実装エラー
標準I/Oユニットが実装されていません。
E32
制御電源未実装エラー
制御電源ユニットが実装されていません。
E33
スレーブレスポンスロジックエラー
スレーブレスポンスロジック異常です。
E34
スレーブブロック番号範囲外
スレーブブロック番号が範囲外です。
E37
スレーブデータ設定禁止状態
スレーブデータ設定禁止状態です。
E38
スレーブEEPROM故障
スレーブEEPROM故障です。
E39
EEPROM未実装エンコーダエラー
EEPROM未実装エンコーダです。
E3A
ABSエンコーダ未実装定義
ABSエンコーダ未実装定義です。
E3C
未定義スレーブコマンドエラーコード検出
未定義スレーブコマンドエラーコードを検出しました。
E3D
SELプログラム・ポイント・パラメータフラッシュROMステータス
フラッシュROMにデータが正常に書き込まれていない、または、互換性の無い古いバー
エラー
ジョンで書きこまれたデータです。
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
352
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
E3E
パラメータサムチェックエラー
フラッシュROMデータが破壊されています。
E3F
ゲインパラメータエラー
「軸別パラメータNo.60 位置ゲイン」等が異常です。
E40
回転移動軸パラメータエラー
軸別パラメータNo.67,66,38,37,1等を確認してください。
E41
サーボモーションデータパケット不足エラー
サーボモーションデータパケット不足です。
E42
サーボジョブエラー
サーボジョブ異常です。
E45
サーボ未定義コマンド検出エラー
サーボ処理内部で未定義コマンドを検出しました。
E46
ABSデータ取得時受信サイズMAXオーバーエラー
ABSデータ取得時の受信サイズが大き過ぎます。
E47
ABSデータ取得時正常レスポンス無しエラー
ABSデータ取得時正常レスポンスがありません。
E49
エンコーダ多回転エラー
エンコーダ多回転エラーを検出しました。
E4A
エンコーダ多回転カウンタオーバーフローエラー
エンコーダ多回転カウンタオーバーフローエラーを検出しました。
E4B
エンコーダカウントエラー
エンコーダカウントエラーを検出しました。
E4C
エンコーダオーバースピードエラー
エンコーダオーバースピードエラーを検出しました。
E4D
ドライバZ相検出ロジックエラー
Z相検出動作モードでないにも関わらず、ドライバからZ相検出完了ステータスが通知さ
れました。
E4E
Z相個数関連パラメータエラー
軸別パラメータNo.23,38,37等を確認してください。
E4F
シンクロパラメータエラー
軸別パラメータNo.65,39、全軸パラメータNo.1等を確認してください。
E50
ドライバ特殊コマンドACKタイムアウトエラー
ドライバ特殊コマンドに対するACKを検出できません。
E51
駆動部エラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E52
エンコーダエラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E53
ドライバCPUエラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E54
サーボ制御エラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E55
コマンドエラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E56
モータ温度エラー(DRVESR)
ドライバからのエラー通知です。
E58
サーボON/OFFタイムアウトエラー
サーボON/OFFの確認がとれません。
E59
ブレーキON/OFFタイムアウトエラー
ブレーキON/OFFの確認がとれません。
E5A
ポールセンス未検出エラー
モータ磁極を検出できません。
E5B
ポールセンス完了時検出OFFエラー
一度ポールセンス完了したにも関わらず、モータ磁極検出ステータスビット(Psenex)が
OFFしています。
E5C
停止時保留サーボJOBエラー
サーボジョブ異常です。
E5D
サーボパケットエラー
サーボパケット異常です。
E5E
サーボ使用権管理配列No.エラー
サーボ使用権管理配列No.に異常があります。
353
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
E5F
レングス換算パラメータエラー
軸別パラメータNo.47,50,51,42,1等を確認してください。
E60
スレーブ受信サイズMAXオーバーエラー
スレーブ受信サイズが大き過ぎます。
E61
スレーブ受信正常レスポンス無しエラー
スレーブからの正常レスポンスを受信できません。
E62
送信元スレーブCPU種別エラー
送信元スレーブCPU種別が異常です。
E63
メッセージバッファ情報種別エラー
メッセージバッファ情報種別が異常です。
E64
電源系予備異常検出エラー
電源系予備異常を検出しました。
E65
回生抵抗温度エラー
回生抵抗温度エラーを検出しました。
E66
AC電源過電圧エラー
AC電源過電圧エラーを検出しました。
E67
モータ電源過電圧エラー
モータ電源過電圧エラーを検出しました。
E68
要リセット復旧タイプ非常停止状態(エラーではありません。)
非常停止解除後、電源を再投入してください。
E69
24V I/O電源異常
24V I/O電源が異常です。
E6A
要リセット復旧タイプセーフティゲートオープン状態
セーフティゲートクローズ後、電源を再投入してください。
(エラーではありません。 )
E6B
シャットダウン要因不定エラー
シャットダウン要因が不定です。
E6C
DO出力電流エラー
DO出力電流が異常です。
E6D
駆動源遮断リレーエラー
駆動源遮断リレー溶着の可能性があります。
E6E
パワーステージ定格(W)不整合エラー
定格容量(W)が不適切なパワーステージが実装されています。
E6F
パワーステージ定格(V)不整合エラー
定格電圧(V)が不適切なパワーステージが実装されています。
E70
モータ駆動電源定格(V)不整合エラー
定格電圧(V)が不適切なモータ駆動電源が実装されています。
E71
エンコーダ構成情報が機能情報のサポート範囲外
ドライバユニットに対して、サポート範囲外のエンコーダが実装されています。
E72
モータ構成情報が機能情報のサポート範囲外
ドライバユニットに対して、サポート範囲外のモータが実装されています。
E73
エンコーダ分解能不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、エンコーダ分解能が
一致していません。
E74
エンコーダ分周率不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、エンコーダ分周率が
一致していません。
E75
エンコーダ/ロータリー種別不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、エンコーダリニア/
ロータリ種別が一致していません。
E76
エンコーダABS/INC種別不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、エンコーダABS/INC
種別が一致していません。
E77
磁極センサ装着指定不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、磁気センサ装着有無
が一致していません。
354
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
E78
ブレーキ装着指定不整合エラー
システムの軸別パラメータと、実装されているエンコーダにおいて、ブレーキ装着指定が
一致していません。
E79
EEPROMデータ設定スレーブコマンド送信時異常レスポンスエラー
EEPROMデータ設定スレーブコマンド送信時、異常レスポンスを受信しました。
E7A
EEPROMデータ設定スレーブコマンド送信時受信サイズMAXサイズ
EEPROMデータ設定スレーブコマンド送信時、受信サイズが限界値を超えています。
オーバーエラー
E7B
モータ駆動電源通電タイムアウトエラー
モータ駆動電源の通電異常です。
E7C
レジスタリードライトテストエラー
レジスタリードライト異常です。
E7D
直線移動軸パラメータエラー
軸別パラメータNo.38,68,1等を確認してください。
E7E
パラメータエラー
パラメータが異常です。
E7F
ストロークパラメータエラー
軸別パラメータNo.7,8,1等を確認してください。
E80
未サポートカードエラー
サポートしていないカードがI/Oスロットに装着されています。
E81
自動割付優先カード未検出エラー
自動割付優先カードを検出できません。
E82
カード不整合エラー
I/Oスロットカードの組み合わせ、または、装着位置に問題があります。
E83
I/Oスロットカードエラー
I/Oスロットカード異常です。
E84
分解能関連パラメータエラー
軸別パラメータNo.47,50,51,44,42,43,1,37等を確認してください。
E85
ドライバサーボレディOFF要因不定エラー
ドライバレディOFF要因が不定です。
E86
フィールドバスエラー(FBVCCER)
フィールドバスエラー(FBVCCER)を検出しました。
E87
フィールドバスエラー(FBPOWER)
フィールドバスエラー(FBPOWER)を検出しました。
E88
電源系エラー(その他)
電源系エラー(その他)を検出しました。電源OFF→ONの間隔が短い場合も発生します。電源
OFF後は、5秒以上経過後電源ONする様にしてください。回生抵抗温度異常の可能性もあります。
E89
非AUTOモード時SCIFオープンエラー(サーボ使用中)
AUTOモード以外では、サーボ使用中、SELプログラムからのシリアル1チャンネル(PC
ソフト・TP兼用ポート)OPENを禁止しています。 (安全の為)
E8A
SELプログラムフラッシュROMステータスエラー
フラッシュROMにデータが正常に書き込まれていない、または、互換性の無い古いバー
ジョンで書きこまれたデータです。
E8B
シンボル定義テーブルフラッシュROMステータスエラー
フラッシュROMにデータが正常に書き込まれていない、または、互換性の無い古いバー
ジョンで書きこまれたデータです。
E8C
ポイントデータフラッシュROMステータスエラー
フラッシュROMにデータが正常に書き込まれていない、または、互換性の無い古いバー
ジョンで書きこまれたデータです。
E8D
パラメータフラッシュROMステータスエラー
フラッシュROMにデータが正常に書き込まれていない、または、互換性の無い古いバー
ジョンで書きこまれたデータです。
FF0~F00
シャットダウンエラー( hi_sysdwn()定義分)
シャットダウンエラー( hi_sysdwn()定義分)を検出しました。
F03~F58
シャットダウンエラー(OSコールエラー)
シャットダウンエラー(OSコールエラー)を検出しました。
355
付 録
◎エラー表(MAINコア部)(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
F60
システムダウンレベルエラーコール手順ミス
システムダウンレベルエラーコール手順ミスを検出しました。
F61
インタープリタタスク終了タスクIDエラー
インタープリタタスク終了タスクIDエラーを検出しました。
F62
電源系予備異常検出エラー
電源系予備異常を検出しました。
F63
回生抵抗温度エラー
回生抵抗温度エラーを検出しました。
F64
AC電源過電圧エラー
AC電源過電圧エラーを検出しました。
F65
モータ電源過電圧エラー
モータ電源過電圧エラーを検出しました。
F66
サーボ制御アンダーランエラー
サーボ制御アンダーランエラーを検出しました。
F67
FROMライトバス幅エラー
フラッシュROMへの書き込み時に、32ビットロングワードアクセス以外の書き込み動作
を検出しました。
F68
FROMライトプロテクトエラー
書き込み保護状態(DEVCTR内 FRMWEビット=1)のフラッシュROM領域への書き込み
動作を検出しました。
F69
ブートウォッチドグエラー
FPGAのブートウォッチドッグ検出が発生しました。コア部プログラムが正常に動作して
いない可能性があります。
F6A~FA0未定義例外・割込エラー
定義されていない例外・割り込みが発生しました。
FB0
TMU0割込エラー
TMU0割込エラーを検出しました。
FB1
アプリ部コードSDRAMコピーエラー(サムチェック)
FROM→SDRAMプログラムコピー後相当セクション同士の4バイト加算サムが一致しません。
FB2
装着フラッシュROMタイプ不整合(アプリ部)
ソフトウェアで想定しているフラッシュROMタイプと、実装着フラッシュROMタイプが
整合しません。ソフトウェアとハードウェアの組み合わせを確認してください。
356
付 録◎エラー表(MAINコア部)(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
A70
SCIF オーバーランエラー
通信異常。ノイズ、接続機器、通信設定を確認してください。(アプリ部アップデート時は
パソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。)
A71
SCIF フレーミングエラー
通信異常。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してくださ
い。(アプリ部アップデート時はパソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。 )
A72
SCIF パリティエラー
通信異常。ノイズ、通信ケーブルのショート・断線、接続機器、通信設定を確認してくださ
い。(アプリ部アップデート時はパソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。 )
A73
IAIプロトコルヘッダエラー
通信プロトコル異常。ノイズ、接続機器を確認してください。(アプリ部アップデート時は
パソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。)
A74
IAIプロトコルターミナルIDエラー
通信プロトコル異常。ノイズ、接続機器を確認してください。(アプリ部アップデート時は
パソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。)
A75
IAIプロトコルコマンドIDエラー
通信プロトコル異常。ノイズ、接続機器を確認してください。(アプリ部アップデート時は
パソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。)
A76
IAIプロトコルチェックサムエラー
通信プロトコル異常。ノイズ、接続機器を確認してください。 (アプリ部アップデート時は
パソコンと接続し、当社製アップデートツール使用のこと。 )
A77
モトローラSレコード形式エラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A78
モトローラSチェックサムエラー
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A79
モトローラSロードアドレス異常
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A7A
モトローラS書込アドレスオーバー異常
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A7B
フラッシュ タイミングリミット超過エラー(ライト)
フラッシュROMのライト異常です。 (アップデート時)
A7C
フラッシュ タイミングリミット超過エラー(イレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。 (アップデート時)
A7D
フラッシュベリファイエラー
フラッシュROMのイレーズ/ライト時の異常です。 (アップデート時)
A7E
フラッシュ ACKタイムアウト
フラッシュROMのイレーズ/ライト時の異常です。 (アップデート時)
A7F
先頭セクタNo.指定エラー
フラッシュROMのイレーズ異常です。 (アップデート時)
A80
セクタ数指定エラー
フラッシュROMのイレーズ異常です。 (アップデート時)
A81
書込先オフセットアドレスエラー(奇数アドレス)
フラッシュROMライト時の書き込みアドレス(アップデート時)が異常です。アップデー
トプログラムファイルを確認してください。
A82
書込ソースデータバッファアドレスエラー(奇数アドレス)
フラッシュROMのライト異常です。 (アップデート時)
A83
コードセクタブロックID無効エラー
新品フラッシュROMであるか、 または前回のアップデートが中断した為に現在フラッシュ
ROMに書かれているプログラムが異常です。このままアップデートできます。
A84
コードセクタブロックID消去回数オーバー
フラッシュROMの消去回数が許容回数を超えています。
357
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
A85
イレーズ未完了時、FROMライト要求エラー
アップデート時、フラッシュROMイレーズコマンドを受信する前にフラッシュROM書き
込みコマンドが受信されました。アップデートプログラムファイルが正常である事を確認
し、再度アップデートを行ってください。
A86
ABSエンコーダ電池電圧低下警告(ドライバ検出)
アブソデータ保持用バッテリーの電圧が低下しています。バッテリ接続確認、または、交
換してください。
A87
モトローラSバイトカウントエラー(コア部検出)
アップデートプログラムファイルが異常です。ファイルを確認してください。
A88
伝文変換エラー(コア部検出)
受信伝文が伝文フォーマットと一致しないか、不正なデータが含まれています。上位通信
デバイスからの送信伝文を確認してください。
A89
アップデートターゲット未指定エラー(コア部検出)
アップデート時、アップデートターゲットが正常に指定される前に、アップデートコマン
ドを受信しました。適切なアップデート用PCツールを使用しているか、アップデート用
PCツールのターゲット指定等の設定が正しいか確認してください。
A8A
アップデートシステムコードエラー(コア部検出)
アップデートターゲット指定コマンド受信時、伝文中のシステムコードがコントローラの
システムと整合していません。アップデート用PCツールのターゲット指定等の設定を確認
してください
A8B
アップデートユニットコードエラー(コア部検出)
アップデートターゲット指定コマンド受信時。伝文中のユニットコードがコントローラの
アップデート可能ユニットと整合していません。アップデート用PCツールのターゲット指
定等の設定を確認してください。
A8C
アップデートデバイスNo.エラー(コア部検出)
アップデートターゲット指定コマンド受信時、伝文中のデバイスNo.の指定値が適切では
ありません。アップデート用PCツールのターゲット指定及びデバイスNo.等の設定を確認
してください。
A8D
フラッシュビジー解除待ちタイムアウト(コア部検出)
フラッシュROMのイレーズまたはライト異常です。
A8E
ユニット種別エラー(コア部検出)
コマンド受信伝文中のユニット種別が異常であるか、サポートしていない種別です。
358
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
CD0
駆動部エラー(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
CD1
エンコーダエラー(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
CD2
ドライバCPU異常(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
CD3
サーボ制御異常(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
CD4
コマンド異常(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
CD5
モータ温度異常(ドライバ検出)
ドライバからのエラー通知です。
359
付 録
(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
E90
コア部コードフラッシュROMステータス異常
コア部のプログラムが異常です。メーカーに連絡してください。
E91
アプリ部コードフラッシュROMステータス異常
アプリ部のプログラムが異常です。メーカーに連絡してください。
E92
コア部コードサムエラー
コア部のプログラムが異常です。メーカーに連絡してください。
E93
アプリ部コードサムエラー
アプリ部のプログラムが異常です。メーカーに連絡してください。
E94
タイミングリミット超過エラー(フラッシュイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
E95
フラッシュベリファイエラー(フラッシュイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
E96
フラッシュACKタイムアウト(フラッシュイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
E97
先頭セクタNo.指定エラー(フラッシュイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
E98
セクタ数指定エラー(フラッシュイレーズ)
フラッシュROMのイレーズ異常です。
E99
タイミングリミット超過エラー(フラッシュライト)
フラッシュROMのライト異常です。
E9A
フラッシュベリファイエラー(フラッシュライト)
フラッシュROMのライト異常です。
E9B
フラッシュACKタイムアウト(フラッシュライト)
フラッシュROMのライト異常です。
E9C
書込先オフセットアドレスエラー(フラッシュライト)
フラッシュROMのライト異常です。
E9D
書込ソースデータバッファアドレスエラー(フラッシュライト)
フラッシュROMのライト異常です。
E9E
ウォッチドッグリセット発生エラー
WDT(ウォッチドッグタイマー)のマニュアルリセット(異常検出)が発生しました。
E9F
BL=1中例外発生エラー(NMI中)
CPUのステータスレジスタのブロックビットが1の時に、例外が発生しました。 (NMI中)
EA0
BL=1中例外発生エラー(NMI以外中)
CPUのステータスレジスタのブロックビットが1の時に、例外が発生しました。(NMI以外中)
EA1
命令・データTLB多重ヒット例外リセット
仮想アドレスに一致するTLBエントリが複数存在した時に発生します。
EA2
未定義例外・割込エラー
定義されていない例外・割り込みが発生しました。
EA3
AC電源遮断検出エラー
AC電源遮断を検出しました。
EA4
電源系予備異常検出エラー
電源系予備異常を検出しました。
EA5
回生抵抗温度エラー
回生抵抗温度エラーを検出しました。
EA6
AC電源過電圧エラー
AC電源過電圧エラーを検出しました。
EA7
モータ電源過電圧エラー
モータ電源過電圧エラーを検出しました。
EA8
FROMライトバス幅エラー
フラッシュROMへの書き込み時に、32ビットロングワードアクセス以外の書き込み動作
を検出しました。
EA9
FROMライトプロテクトエラー
書き込み保護状態(DEVCTR内 FRMWEビット=1)のフラッシュROM領域への書き込み
動作を検出しました。
EAA
SDRAMライト・リードテストエラー
SDRAMが異常です。メーカーに相談してください。
EAB
アプリ部アップデート用SCIF送信キューオーバーフローエラー
送信QUEでオーバーフローが発生しました。
EAC
サーボ制御アンダーランエラー
サーボ制御アンダーランエラーを検出しました。
360
付 録(パネルウィンドでは、Eの後の3桁がエラーNo.になります。)
エラーNo.
エラー名称
内容・対処方法等
EAD
ブートエラー
FPGAのブートウォッチドック検出が発生しました。コア部プログラムが正常に動作して
いない可能性があります。
EAE
アプリ部アップデート用SCIF受信キューオーバーフローエラー
外部より、過剰なデータを受信しています。(アプリ部アップデート時はパソコン、及び当
社製アップデートツールを使用している事を確認してください。)
EAF
装着フラッシュROMタイプ不整合(コア部)
ソフトウェアで想定しているフラッシュROMタイプと、実装着フラッシュROMタイプが
整合しません。ソフトウェアとハードウェアの組み合わせを確認してください。
EB2
フラッシュビジー解除待ちタイムアウト(コア部検出)
フラッシュROMの動作異常です。フラッシュROMのビジー状態が解除されません。
361
付 録
トラブル連絡シート
トラブル連絡シート 年 月 日
会社名
TELIA購入先
S. No.(製造番号)
〔1〕型式
1. 動作しない 2. 位置ズレする 3. 暴走する
4. エラーが発生する エラーコード =
5. その他( )
頻度 =
発生状況
1. システム立上げ時 2. 稼働中(稼働してから 年 ヶ月)
部署名
FAX
購入日
製造日
(内)
お名前 様
年 月 日
年 月 日
〔2〕異常内容は?
〔3〕異常発生頻度, どんな時に発生するか?
〔4〕トラブル発生時期は?
〔5〕使用状況は?
〔6〕負荷状況は?
〔7〕特殊仕様は?(オプション等)
1. 水平 2. 水平 + 垂直
1. ワーク搬送 2. 押しつける動作 3. 負荷は約 kg
4. 速度は約 mm/sec
362
付 録
X-SEL プログラム支援サービスの御案内
セットメーカー・エンドユーザーの皆様へ
弊社では、お客様の「プログラム支援サービス」を無料で実施致しております。お客様のサポートが目的ですが、次の条件及び制約事項がございますので、主旨をご理解いただき、存分にご活用ください。
【条件】1. 入出力点数は、標準 I / Oボードの範囲内(入力 32 点/出力 16点)とします。この範囲内でお客様の設計された I / O割り付け表を添付してください。
2. フローチャートを作成してください。【注1】どのような処理をしたいのか? 具体的な詳細フローチャートをお書きください。フローチャートが用意できない場合は、シーケンス動作文を詳しく、また順序に従って、箇条書きにして作成してください。
3. お客様のコントローラの仕様、ご購入先の販売店、御社のご担当者名とご連絡先(TEL & FAX)を明記の上、下記宛にFAX送付してください。(※本紙末尾添付の『申込書』をご利用ください)
【制約事項】1. 本サービスは、お客様のプログラム作成を支援するのが目的です。ご提供いただくフローチャートの精度により出来上がりの完成度も異なります。また、最後の仕上げは、お客様自身にお願いします。
2. お客様からのご依頼が多数になりますと、短期間には処理出来ない事態が発生する事も予想されます。回答に時間がかかりそうな場合は、お客様にその旨をご連絡申し上げます。
3. プログラムのステップ数は、総計100ステップを目安とします。これ以上の大きなプログラムの場合は、途中(100ステップ)までのご支援、または別途有償にて御見積をさせていただきます。
4. ポジションデータのように、実機でのデータ取りが必要な部分は、お客様自身にてお願いします。
無料回線 アイエイアイお客様センター エイト (FAX)0800-888-0099 (フリーコール)0800-888-0088 《受付時間》月~金8:00AM~8:00PM 土9:00AM~5:00PM (祝祭日、年末年始、春季、夏季の休業日を除く。)
363
付 録
【注1】フローチャートは、処理記号(長方形)、条件判断(分岐)記号(菱形)、ターミナル記号(楕円形)で書かれたもので結構です。
1.フローチャートの書き方(例) 装置の動作が以下の文章のように表せる場合を例にします。
① 待機位置で、押しボタンSWがONするまで待ちます。② 押しボタンSWがONすると、ポジション1へ移動します。 なお、このときの移動速度は、200mm/secとします。③ ポジション1で、ハンド制御部へ動作命令を出力し、ハンドを閉じます。④ ハンド制御部の動作完了入力を待ちます。⑤ 入力後、ポジション2へ移動します。 なお、このときの移動速度は、200mm/secとします。⑥ ポジション2で、ハンド制御部へ動作命令を出力し、ハンドを開きます。⑦ ハンド制御部の動作完了入力を待ちます。⑧ 入力後、待機位置に移動します。以上の動作をさせたいものすると、この場合の動作フローチャートは、次のようになります。
SOL1=ON LAMP2=OFF ・・・・・・・・・
処理 端子
処理名称や タスク名称
判断
N
Y
もしXXならば
スタート
待機位置
ポジション1 ポジション2
SW ONN
N
N
Y
Y
Y
ポジション1へ移動
待機位置へ移動
ポジション2へ移動
完了
完了
ポジション1移動完了
ポジション2移動完了
ハンド制御部動作指令
ハンド制御部動作指令
動作フローチャート 動作ポジション
364
付 録
演算(計算)をさせる場合にはどの桁まで求めたいか、どれくらいの精度があれば良いかも必要な事項になります。これらは、文章で示してください。指定がないと、適当な方法を取らせていただきますが、実数での計算の場合、浮動小数点演算を行う関係上、精度は相応のものになります。
2.ポジション データ リスト お客様で実データを設定していただく事が前提ですので、今回は略図上に必要に応じて単にP1-P××という表現で示していただければ結構です。
3.入出力割り付け リスト(必ずご提出願います) 外部入出力の割り付けは絶対に必要です。内部フラグを立てる場合はバッテリーバックアップをしたいか? したくないか? 等も明記してください。
【入出力割り付け リスト(例)】
スイッチ等の仕様に特記事項がない場合、モーメンタリースイッチのA接点タイプとみなします。出力負荷の実接続は、お客様の責任において行っていただきますので、特に提出リストに記入の必要はありません。但し、ダイレクトに駆動出来る負荷には制限がある事をご承知置きください。
入力信号 番号 名称 シンボル等 仕 様 備 考
1 ポジション1移動指令SW 押しボタンSW
5 ポジション1 外部コントローラ オープンコレクタ
ハンド部動作完了信号
6 ポジション2 外部コントローラ オープンコレクタ
ハンド部動作完了信号
16 起動信号 押しボタンSW
出力信号 番号 名称 シンボル等 備 考
303 ポジション1
ハンド部起動出力
304 ポジション2
ハンド部起動出力
305 運転中ランプ LED
365
付 録
区 分 ポートNo. 信号名(名称、シンボル等) 仕 様 備 考
000
001
002
003
004
005
006
007
008
009
010
011
012
013
014
015
016
017
018
019
020
021
022
023
024
025
026
027
028
029
030
031
300
301
302
303
304
305
306
307
308
309
310
311
312
313
314
315
I/Oリスト(入出力割付)
出力(OUTPUT)
入力(INPUT)
366
付 録
367
付 録
X-SEL プログラム支援サービス 申込書
※フローチャートの作成が苦手な方は、前記のフローチャートの書き方(例)のようなシーケン ス動作文でも受け付けます。いずれの場合も、ご自分がプログラムする身になって、説明を書い てください。それが、後でそのまま使えるプログラムにする秘訣でもあります。またお送りいた だいたオリジナル資料は必ずお客様で保管願います。
FAX 送信先
フリーダイヤル (FAX)0800-888-0099
アイエイアイお客様センター エイト 無料回線
貴 社 名 御 申 込 日 平成 年 月 日
御 担 当者名 御連絡 先 (TEL)
御購入代理店様名 御連絡 先 ( FAX)
X-SELコントローラ 型 式
X-SELコントローラ製造番号
アクチュエータ 型式
スカラ
添付資料チェックリスト □フローチャートまたは動作シーケンス文
(ご提出書類をご確認ください ) □Ⅰ/Oリスト
□動作ポジション図(概略位置図 )
*受付日(弊社記入欄 )
*備 考(弊社記入欄 )
✄
368
付 録
変更履歴
改訂日 改訂内容
2015.06
第7B版P350 E06 エラー原因追記
24 7 00AM 7 00AM8 00AM 5 00PM
0800-888-0088 FAX: 0800-888-0099
http://www.iai-robot.co.jp
IAI America Inc. Head Office: 2690 W, 237th Street Torrance, CA 90505
TEL (310) 891-6015 FAX (310) 891-0815 Chicago Office: 110 East State Parkway, Schaumburg, IL 60173
TEL (847) 908-1400 FAX (847) 908-1399 Atlanta Office: 1220 Kennestone Circle Suite 108 Marietta, GA 30066
TEL (678) 354-9470 FAX (678) 354-9471 website : www.intelligentactuator.com
IAI Industrieroboter GmbH Ober der Röth 4, D-65824 Schwalbach am Taunus, Germany
TEL 06196-88950 FAX 06196-889524
IAI Shanghai Co.,Ltd. SHANGHAI JIAHUA BUSINESS CENTER A8-303, 808, Hongqiao Rd. Shanghai 200030, China
TEL 021-6448-4753 FAX 021-6448-3992 website : www.iai-robot.com
IAI Robot Thailand Co.,LTD 825 PhairojKijja Tower 12th Floor, Bangna-Trad RD., Bangna, Bangna, Bangkok 10260, Thailand
TEL +66-2-361-4458 FAX +66-2-361-4456
管理番号:MJ0119-7D(2015 年 6 月 )
製品改良のため、記載内容の一部を予告なしに変更することがあります。
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