X 線回折装置

（XRD） 何がわかるのか 結晶性の固体の正体がわかりま

す。目的とする結晶ができてい

るか？正体不明の付着物は何な

のか？など、物質の定性分析を

協力にサポートします。材料開

発には必須の装置です。 どうやって測定するのか？ 一般に試料は粉末あるいは平滑

な面を持つ塊りとして測定され

ます。線材や薄膜の測定も可能

です。試料量はほんのわずかで

十分です。 測定の具体例は？ ・目的の金属がメッキされてい

るのだろうか？ ・目的の構造の合金になってい

るだろうか？ ・温泉水の配管に析出した物体

の正体は何なのだろうか？ ・アスベストの有無の確認

蛍光 X 線分光装置

（XRF）

何がわかるのか

日常用いるプラスチックから無

機物まで、固体を構成する元素

の種類と濃度がわかります。X線

回折装置と組み合わせれば、た

いていの物質の正体が突き止め

られます。

どうやって測定するのか？

一般に試料は粉末あるいは平滑

な面を持つ塊りやフィルムの形

態で測定されます。粉末の場合

はプレスして固めてから測定し

ます。

測定の具体例は？

・ベリリウム（原子番号 4）以上

の元素の定量ができます。とく

に重い元素に関する精度は高い

です。

・鉱物中のガラス質の濃度はど

れくらいだろう。

・ 電子材料中の不純物元素の

濃度は、規格内だろうか。

核磁気共鳴装置

（FT-NMR）

何がわかるのか 高分子物質を含む有機化合物の

構造解析に不可欠な装置です。

化合物中の炭素や水素がどのよ

うに結合されているかがわかり

ます。 どうやって測定するのか？ 強力な磁場の中に試料を入れる

ことで生ずる、核物質に固有の

スペクトルから構造を決定しま

す。細いガラス管内に試料を入

れ、磁場の中に挿入します。

測定の具体例は？ ・ 高分子の組成及び構造解析 ・ 有機化合物中の特定の原子

団の動きやすさの推定

未知の結晶の 元素の種類と

正体を探る 濃度の決定 有機化合物の

構造解析

赤外線分光光度計

（FT-IR）

何がわかるのか 高分子材料のような有機物から、

半導体材料のような無機物まで、

幅広い試料に関する分子構造に

ついての情報を得ることができ

ます。特に有機物の末端基や表

面吸着種、さらに材料の分子骨

格に関する詳細な情報を得るこ

とができます。 どうやって測定するのか？ 固体試料の場合はごく少量を

KBr などと混合し、専用の錠剤成

型器を用いて薄いディスク状に

圧成型する方法が一般的です。

体用セ

加

液体の場合は、専用の液

ルに封入して測定します。

測定の具体例は？ 合成した有機・ 物の分子構造

・

シリコン基板上の CVD 膜中

の不純物の定量

の解析 ガラス表面のよごれを分析

する ・

自記分光光度計

(UV-VIS)

何がわかるのか 特定の波長の光の吸収や透過量

から比色分析が可能です。また

物質の構造解析の推定も行えま

す。薄膜試料の光の透過率の測

定に有効です。 どうやって測定するのか？

器

ッチメントを変えるこ

で、反射光測定も可能です。

溶液試料の場合は、専用の容

（セル）に入れて測定します。

約 5ml で十分です。フィルムな

どのような薄膜は、専用のホル

ダーに固定して測定します。ま

た、アタ

と

測定の具体例は？ ・ カラーフィルムでの特定波

長の透過率測定 ・ けん濁液の可視光透過率測

測定

定 ・ 塗工紙の反射率

光の透過率の測定

原子吸光光度計

（AA）

何がわかるのか 水質汚濁防止法により、溶液中

の金属イオンの濃度を精度よく

求めることが重要になっていま

す。原子吸光光度計は溶液中の

微量の金属濃度の分析に不可欠

装置です。 な

どうやって測定するのか？ 溶液は細い管を通して装置に導

入されます。溶液量は数 ml で十

分です。あらかじめ濃度を測定

する金属イオンに関して検量線

を作成しておく必要があります。

測定の具体例は？ ・ 海水中のMgイオン濃度は？

温泉水中の金属濃度の測・ 定 排水中の有害金属の検出 ・

化合物の構造 析の解析 解

微量金属イオン

の分析

電子線プローブ

マイクロアナライザー (EPMA)

何がわかるのか 数μｍまでの微細観察（走査型

電子顕微鏡）と観察している表

面の元素分析（定性・定量）が

できます。 どうやって測定するのか？ 固体試料を高真空化の装置内に

れます。この際、微細組織の

断

入

面観察などの場合には、専用

の樹脂に試料を埋め込み、樹脂

ごと試料を研磨することで、目

的とする断面を出します。絶縁

体試料の場合は、試料表面に導

電性を付与してから観察します。

測定の具体例は？ ・

配管断面の元素分析

・ 層状に成長している鉱物の、

層ごとの元素分析

・ 半導体基板の電子顕微鏡観

察 ・ メッキ層の厚さ観察

低真空走査型

電子顕微鏡

（LV-SEM）

何がわかるのか 数μｍまでの微細観察が可能で

す。同時に元素分析も可能です。

EPMA との違いは、低真空状態

で測定が可能なことであり、導

性のない試料や湿潤試料の精電

度よい観察が可能です。 どうやって測定するのか？ 固体試料をそのまま観察できま

す。大きさは数 mm から 7cm 程度

です。EPMA 同様、樹脂に埋め込

んで断面を出してからの観察も

可能です。

測定の具体例は？ ・ コンクリート断面の骨材の

混和状態の観察 ・ 昆虫の複眼の観察

研磨・ 表面の観察

・ 金属表面の傷の分析

電子顕微鏡観察

と元素分析 電

と元素分析 子顕微鏡観察 超微細構造観察

小型走査プローブ

（AFM） 顕微鏡

何がわかるのか SEM 以上の高倍率でなおかつ、

光学顕微鏡波の視野の広さを持

ちます。また 0.3nm までの表面

の微小な粗さが画像で表現され

ます。 どうやって測定するのか？ ごくわずかの固体試料をそのま

ま観察できます。

測定の具体例は？ ・ 半導体基板表面の成膜粒子

の粗さ観察 表面の段差

・ 高分子フィルム

測定 ・ 研磨面の評価 ・ 導電性膜の表面評価

連立型万能試験機

用 途

① コンクリートの応力とひず

静弾性係数の計算

瞬時に行われます。

を行うことができます。

み関係

2000ｋN 圧縮試験機によって応

力－ひずみ曲線はリアルタイム

でコンピュータディスプレイ上

に表示され、

も

② 構造部材の曲げ試験

1000ｋN 万能試験機によって、長

さ 3ｍまでの構造部材の曲げ試

験

５軸マシニングセンター

用 途

① 3+2 軸制御加工

る部材を取り

測定した形状から

ＡＤモデルを作成し、そのま

工が可能で

いままでは加工す

付け直さないと加工できなかっ

た形状を、取替えなしに高精度

で加工することができます。

② 同時 5 軸制御加工

複雑な形状、曲面への加工がで

きます３次元

Ｃ

ま実体モデルへの加

す。

建設材料の 複雑な形状の

加工 地盤材料の変形

力学性能評価

多機能三軸試験装置

用 途

① 地盤材料の変形・強度特性

粘土、砂、軟岩などの地盤材料

微小なひずみの領域から破壊

こ

べンダーエレメント試験

ンダーエレ

とで 測定が困難だっ

性係 測定できます。土の

に測定できる

ていま

。

の

までの変形・強度特性を知る

とができます。

②

圧電セラミック（ベ

メント）を装置に取り付けるこ

、これまで

た土の剛性（ヤング率、せん弾

数）が

合成を室内で簡単

手法として急速に普及し

す

挙動評価

ベンダーエレメント

全自動分極率測定装置

材料の腐食挙動の測定ができま

す。たとえば、不動態被膜の耐

久性

オートグラフ

機械材料の引張り強さや圧縮強

さの測定ができます。また疲労

試験やねじり試験も可能です

ガスクロマトグラフ 液体や気体成分の定量分析が可

能です。たとえば、アルコール

飲料のアルコール濃度の定量な

どができます。

定ひずみ速度圧密試験装置

土や粘土の圧密測定で、定ひず

み速度圧密(ＣＲ圧密)は段階載

荷圧密試験に比べ大幅に計測日

数を短縮できます

評価や孔食電位の測定が可

能です。

マイクロビッカース

硬さ試験機

ダイヤモンドを試験片に押し付

け、できたくぼみから硬さを評

価します。たとえば熱処理した

試 さが期待通りか判断が料の硬

できます。

ＳＰＳ装置

迅速な焼結体の作成が可能で

す。また、異なる金属の接合や

表面処理ができます。

熱重量-示差熱分析装置

固体試料の高温での結晶構造変

化や脱水挙動などの測定ができ

ます。たとえば陶磁器の焼結過

程を把握することもできます。

振動試料型磁力計

高感度の磁化特性の測定が可能

です。強磁性体から非磁性体ま

で測定可能です。

サーボパルサー

ＦＰＲなどの低サイクルから高

サイクル疲労までの繰り返し疲

労試験が可能です。

ＣＮＣ旋盤

試験片の加工や、いろいろな材

質のフランジやシャフト等の作

成に使用できます。３次元 CADと組み合わせて、より複雑な形

状の加工も可能です。

ワイヤ放電加工機

CAD/CAM 精密なデータを元に、

ワイヤ放電加工ができます

バイオクリーンベンチ

培養、植菌など各種の微生物試

験を行うことができます。完全

に温度管理された室内に設置さ

れています。写真（右）は殺菌

灯照射時です。

歪計

材料の歪を測定できます。静的

な測定から衝撃荷重のような動

的な測定にも対応できます

多管型マノメータ

複数の ま圧力を同時に計測でき

す。各種の流体実験において威

力を発揮します。

空気力学実験装置

(風洞実験)

模型を用いた空気抵抗の測定の

などさまざまな空気力学に関す

る実験を行うことができます。

その他の実験装置等

・ 比表面積測定装置

触媒や活性炭などの高表面積を持

つ試料での測定

・ 光弾性装置

荷重による試験片への応力分布

などの測定が可能

・ 運動解析装置

リンクとポテンショメーターを組

合わせた 2 物体間の運動解析装置

・ 回転振動式粘度計

デジタル表示による液体の粘度、

温度の同時測定 0.4mPa・ s～

500mPa・s まで対応

・ 2 チャンネル FFT 装置

機械の振動解析に利用できる。周

波数応答解析や応力の動的解析

にも利用可能

・ 熱線流速計

気体や液体の低速から高速までの

広い範囲での流速測定が可能

・ 超小型カラー画像センサ

画像でワークを識別できる。狙っ

た色だけを確実に抽出できる。ロ

ボットのハンドリングなどへの適

用が可能

・ 画像処理装置

CCD カメラから入力した画像デー

タを PC に取り込み、物体認識に

応用が可能

・ 3 次元身体加速度計アクティ

ブトレーサ

3 次元身体加速度、傾斜、心拍数、

心電図などの生理機能の計測が可

能