世界最大級の総合鉱業会社 bhpビリトン bhp billiton...
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Morningstar Global Equity Research Report 2009.12.15
BHPビリトン BHP Billiton Limited (BHP : NYSE)
BHPビリトンの第1四半期(7-9月期)決算は、石油と鉄鉱石事業の業績が過去最高となったものの、不振のベースメタルが相殺する格好となり、総じて予想をやや下回る結果となった。さらに、(競合の)リオ・ティントの業績が予想以上に良かったことが失望感を強めた。ただ、実際には両社の同四半期の業績は似通ったものであり、同社が自ら比較的高めの目標を設定していたことによる部分が大きいと言える。同四半期の状況は、鉱業で想定される浮き沈みの通常の範囲内に収まるものだ。
注目に値するのは、石油部門の生産量が前年同期比10%増の4,120万BOE(石油換算バレル)と、予想を大幅に上回る高水準となったことである。特に、メキシコ湾のシェンジおよびアトランティス両油ガス田の寄与により、液体燃料(原油、コンデンセート、天然ガス液(NGL))は同17%増の2,200万バレルに達した。全般的に気候面での阻害要因がなかったことが助けとなった。同社は、石油部門はこのままのペースでいくならば2010年度に年間10%の複合成長率を達成できるとしている。
鉄鉱石も好調だったが、期待していた水準にとどまった。ピルバラの「ラピッド・グロース・プロジェクト4(RGP-4)」にかかわる接続作業の影響があったにもかかわらず、産出量は前年同期比15%増の3,080万トンを記録した。RGP-4の完成が近付いている一方、年間産出能力を5,000万トン追加するRGP-5は18%が完成し、日程通り、予算内で進捗している。同四半期中は、ブラジルのサマルコ社のペレット工場が3カ所とも稼働したため、RGP-4関連の減産を補うことができた。 (2009年10月21日作成)
7-9月期は石油部門の生産量が予想を大幅に上回る
モーニングスターレーティング
★★★世界最大級の総合鉱業会社
株価 予想適正株価 買い推奨価格 売り推奨価格 不確実性 競争優位性 株主重視性
73.75ドル(12/11)
71.00ドル 49.70ドル 99.40ドル 中立 中立 -
BHPビリトンは世界最大級の総合鉱業会社で、アルミニウム、石炭、銅、鉄鉱石、鉱物砂、原油、ガス、ニッケル、ダイヤモンド、ウラン、銀などを扱う。01年にBHPLimitedとビリトンPLCが合併し、現在のBHPビリトンが形成された。この2社は、それぞれ別会社として事業展開するが、取締役と経営構造は同一だ。両社株主には、同等にBHP全体の経済的権利および議決権が与えられている。
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日足 2008/12/15~ 2009/12/11
会社概要
業績動向
決算期 売上高(百万ドル)
営業利益(百万ドル)
純利益(百万ドル)
EPS(ドル)
Jun-07 47,473 19,724 13,416 2.29
Jun-08 59,473 24,145 15,390 2.75
Jun-09 50,211 12,160 5,877 1.05