010sozonyumon - saga u · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが...

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機械システム工学科 専門基礎 /専門科目 大学 入門 科目II+ 情報基礎演習 シラバス集

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Page 1: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

機械システム工学科

専門基礎/専門科目 +大学入門科目II+情報基礎演習

シラバス集

kinoue
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<平成30年度(2018年度)入学生用>
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MEMO

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目次

学習・教育到達目標 5

学習・教育到達目標達成度点検表 6

履修プログラム一覧 8

○専門基礎科目等

大学入門科目 II 235 (武富,石田賢治,大島,林)  10

情報基礎演習 I 235 (佐藤和也)     11

情報基礎演習 II 235(佐藤和也)     12

微分積分学 I 235A(石田賢治)      13

微分積分学演習 I 235A(石田賢治)       14

微分積分学 I 235B(仮屋) 15

微分積分学演習 I 235B(仮屋) 16

物理学概説 235A(武富) 17

物理学概説 235B(有馬) 18

工業力学 I 235A(今井) 19

工業力学演習 I 235A(今井) 20

工業力学 I 235B(塩見) 21

工業力学演習 I 235B(塩見) 22

実用英語基礎 I 235A,235B(江口) 23

微分積分学 II 235A(永田) 24

微分積分学演習 II 235A(永田) 25

微分積分学 II 235B(池上) 26

微分積分学演習 II 235B(池上) 27

線形代数学 235A(只野) 28

線形代数学演習 235A(只野) 29

線形代数学 235B(佐藤和也) 30

線形代数学演習 235B(佐藤和也) 31

工業力学 II 235A(馬渡) 32

工業力学演習 II 235A(馬渡) 33

工業力学 II 235B(上野) 34

工業力学演習 II 235B(上野) 35

図学製図 235(服部) 36

実用英語基礎 II 235A,235B(Wagnitz) 37

○専門科目(必修)

機械工作 I 235(長谷川) 40

機構学 235(長谷川) 41

ベクトル解析学 235 (橋本) 42

流体工学 235A(松尾) 43

流体工学演習 235A(松尾) 44

流体工学 235B(木上) 45

流体工学演習 235B(木上) 46

熱力学 I 235A(宮良) 47

熱力学演習 235A(宮良) 48

熱力学 I 235B(光武) 49

熱力学演習 235B(光武) 50

材料力学 I 235A(萩原) 51

材料力学演習 235A(萩原) 52

材料力学 I 235B(服部) 53

材料力学演習 235B(服部) 54

機械工作実習 I 235 (大島,佐藤善紀) 55

機械要素設計製図 I 235 (武富) 56

確率・統計 235 (寺本) 57

数値計算法 235 (住) 58

機械材料 235 (森田) 59

機械設計 I 235 (張) 60

機械工作実習 II 235 (大島,佐藤善紀) 61

機械要素設計製図 II 235 (長谷川) 62

科学技術英語 235A,235B(カーン) 63

機械力学 I 235(辻村) 64

機械制御 I 235(泉) 65

計測工学 235(寺本) 66

機械工学実験 I 235(石田賢治, 橋本, 塩見, 椿)67

機械工学実験 II 235(泉,馬渡,森田,林) 68

機械工学設計製図 235(住) 69

技術者倫理 235(福永,張)     70

創造工学演習 235 (萩原, 只野, 寺本, 武富) 71

卒業研究 235 72

○専門科目(選択)

機械工作 II 235(大島) 74

流体力学 235(住) 75

熱力学 II 235(仮屋) 76

材料力学 II 235(武富) 77

流体機械 235(木上) 78

伝熱工学 235(仮屋) 79

機械設計 II 235(張) 80

生産システム概論 235             81

エネルギー変換工学 I 235(光武) 82

弾・塑性力学 235(只野) 83

機械力学 II 235(カーン) 84

機械制御 II 235(佐藤) 85

メカトロニクス 235(泉) 86

ロボット工学 235(辻村) 87

基礎電気電子工学 235(上野) 88

圧縮性流体力学 235(松尾)    89

エネルギー変換工学 II 235(宮良) 90

自動車工学 235(森) 91

トライボロジー概論 235 (張) 92

機械システム学外実習 235 (張)  93

機械システム工学 PBL 235(萩原 他) 94

注1.担当教員は変更されることがある.

注2.使用テキストは変更されることがあるので開講直前に再確認すること.

3

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MEMO

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技術者教育プログラム:機械システム工学科

教育目的

機械工学及びその関連の領域において,専門的な基礎知識及びその応用力並びにものづくりの

素養を身に付けた技術者となる人材を育成すること.

学習・教育到達目標

平成 15 年 3 月 4 日 制定

平成 15 年 11 月 11 日 改正

平成 25 年 4 月 1 日 改正

平成 26 年 1 月 22 日 名称変更

平成 29 年 4 月 1 日 詳細版改正

次に示す能力を身に付けて初めて卒業できる

1. 人間社会と自然環境の調和を目指し、グローバルな視点から多面的に物事を考察すること

ができる。

2. 良識を備え技術者として社会に対する責任を認識できる。

3. 機械工学習得に不可欠な、基礎数学と力学の応用力を身につける。

4. 機械工学の基礎およびその応用力を身につける。

5. 工作実習、設計、製図を通してものづくり(作り make、造り design、創り create)の素養を身に

つける。

6. 実験等を計画・遂行し、結果を工学的に考察することに関し、課題の発見や問題解決がで

きる。

7. プレゼンテーションをはじめとする国際的な技術コミュニケーション能力を身につける。

5

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機械

シス

テム

工学

科 

JAB

EE学

習・

教育

到達

目標

の達

成度

点検

表(

2017年

度以

降入

学生

用)

対応

する

学士

力科

目分

類科

目名

成績

評価

割合

必/選

単位

数成

績修

得科

目の

JPA

(小区

分)

JPA

(大区

分)

教養

教育

科目

基本

教養

科目

(文

化,現

代社

会)

1必

2教

養教

育科

目基

本教

養科

目(文

化,現

代社

会)

1必

2教

養教

育科

目基

本教

養科

目(文

化,現

代社

会)

1必

2教

養教

育科

目基

本教

養科

目(文

化,現

代社

会)

1必

2教

養教

育科

目大

学入

門科

目II

0.1

必2

専門

科目

技術

者倫

理0.

2必

2専

門科

目エ

ネル

ギー

変換

工学

II0.

1選

2専

門科

目卒

業研

究0.

1必

12専

門科

目自

動車

工学

1選

2専

門科

目生

産シ

ステ

ム概

論1

選2

専門

科目

技術

者倫

理0.

8必

2専

門科

目機

械シ

ステ

ム工

学PBL

0.2

選2

専門

基礎

科目

微分

積分

学I

1必

2専

門基

礎科

目微

分積

分学

II0.

74必

2専

門科

目微

分積

分学

演習

I1

必1

専門

科目

微分

積分

学演

習II

0.74

必1

専門

科目

ベク

トル

解析

学1

必2

専門

基礎

科目

微分

積分

学II

0.26

必2

専門

科目

微分

積分

学演

習II

0.26

必1

専門

科目

機械

力学

I0.

5必

2専

門科

目機

械力

学II

0.4

選2

専門

基礎

科目

線形

代数

学1

必2

専門

科目

線形

代数

学演

習1

必1

3-4

確率

分布

と主

要な

パラ

メー

タの

意味

を理

解し

,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

.1

-(

3)

専門

科目

確率

・統

計1

必2

専門

基礎

科目

物理

学概

説1

必2

専門

基礎

科目

工業

力学

I1

必2

専門

基礎

科目

工業

力学

II1

必2

専門

科目

工業

力学

演習

I1

必1

専門

科目

工業

力学

演習

II1

必1

専門

科目

機械

力学

I0.

5必

2専

門科

目機

械力

学II

0.6

選2

4-1

図学

の基

礎知

識を

有し

,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

.1

-(

3)

専門

基礎

科目

図学

製図

0.5

必1

教養

教育

科目

情報

基礎

演習

I0.

9必

1教

養教

育科

目情

報基

礎演

習II

1必

1

4-3

数値

計算

の手

法に

関す

る初

歩的

な知

識を

有し

,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

.1

-(

3)

専門

科目

数値

計算

法1

必2

専門

科目

機械

工作

I1

必2

専門

科目

機械

工作

II1

選2

専門

科目

機械

材料

1必

2専

門科

目ト

ライ

ボロ

ジー

概論

1選

2専

門科

目材

料力

学I

1必

2専

門科

目材

料力

学演

習1

必1

専門

科目

材料

力学

II1

選2

専門

科目

弾・

塑性

力学

1選

2専

門科

目機

構学

1必

2専

門科

目機

械設

計I

1必

2専

門科

目機

械要

素設

計製

図II

0.2

必1

専門

科目

機械

設計

II1

選2

専門

科目

熱力

学I

1必

2専

門科

目熱

力学

演習

1必

1専

門科

目熱

力学

II1

選2

専門

科目

伝熱

工学

1選

2

1-

(3

4-2

4-4

4-8

熱エ

ネル

ギー

に関

する

基礎

知識

を有

し,

基本

的な

問題

を解

くこ

とが

でき

る.

4-5

材料

の物

性に

関す

る簡

単な

知識

を有

し,

基本

的な

問題

を解

くこ

とが

でき

る.

4-7

設計

に関

する

基礎

知識

を有

し,

基本

的な

問題

を解

くこ

とが

でき

る.

4-6

材料

およ

び部

材の

力学

的特

性に

関す

る基

礎知

識を

有し

,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

加工

に関

する

基礎

知識

を有

し,

基本

的な

問題

を解

くこ

とが

でき

る.

計算

機の

操作

に関

する

基礎

的な

知識

を有

し単

純な

プロ

グラ

ムを

作る

こと

がで

きる

線形

空間

の性

質を

理解

し,

線形

代数

にお

ける

基礎

的な

演算

がで

きる

つり

あい

・運

動の

力学

と機

械の

力学

の基

礎を

理解

し,

基本

的な

問題

を解

くこ

とが

でき

る.

機械

シス

テム

工学

科 

JAB

EE学

習・

教育

到達

目標

(1)人

間社

会と

自然

環境

の調

和を

目指

し,

グロ

ーバ

ルな

視点

から

多面

的に

物事

を考

察す

るこ

とが

でき

る.

1-1

人文

・社

会ま

たは

芸術

的な

見方

を体

験す

る.

1-3

機械

工学

の歴

史的

背景

およ

び,

未来

に対

して

果た

す役

割を

説明

でき

る.

1-2

技術

が地

球や

社会

環境

に及

ぼす

影響

につ

いて

説明

する

こと

がで

きる

(3)機

械工

学習

得に

不可

欠な

基礎

数学

と力

学の

応用

力を

身に

つけ

る.

3-1

多変

数関

数を

含む

微積

分の

基礎

を理

解し

,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

.

3-2

典型

的な

常微

分方

程式

の解

法を

理解

し,基

本的

な問

を解

くこ

とが

でき

る.

3-3

3-5

(4)機

械工

学の

基礎

およ

び,

その

応用

力を

身に

つけ

る.

1-

(1

3-

(1

3-

(1

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

1-

(3

色付

きの科

目は,複

数の学

習・教

育到

達目

標と関

連す

る科

(2)良

識を

備え

技術

者と

して

社会

に対

する

責任

を認

識で

きる

.3

-(

3)

6

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専門

科目

エネ

ルギ

ー変

換工

学I

1選

2専

門科

目エ

ネル

ギー

変換

工学

II0.

9選

2専

門科

目流

体工

学1

必2

専門

科目

流体

工学

演習

1必

1専

門科

目流

体力

学1

選2

専門

科目

流体

機械

1選

2専

門科

目圧

縮性

流体

力学

1選

2専

門科

目機

械制

御I

1必

2専

門科

目計

測工

学1

必2

専門

科目

機械

制御

II1

選2

専門

科目

メカ

トロ

ニク

ス1

選2

専門

科目

ロボ

ット

工学

1選

2専

門科

目基

礎電

気電

子工

学1

選2

教養

教育

科目

大学

入門

科目

II0.

4必

2専

門科

目創

造工

学演

習0.

2必

2専

門科

目機

械工

学実

験II

0.1

必1

専門

基礎

科目

図学

製図

0.5

必1

専門

科目

機械

要素

設計

製図

I1

必1

専門

科目

機械

工作

実習

I1

必1

専門

科目

機械

工作

実習

II1

必1

専門

科目

機械

シス

テム

学外

実習

1選

1専

門科

目機

械要

素設

計製

図II

0.8

必1

専門

科目

機械

工学

設計

製図

1必

1教

養教

育科

目大

学入

門科

目II

0.2

必2

専門

科目

機械

シス

テム

工学

PBL

0.2

選2

教養

教育

科目

大学

入門

科目

II0.

1必

2専

門科

目創

造工

学演

習0.

2必

2専

門科

目機

械工

学実

験II

0.2

必1

専門

科目

機械

工学

実験

I0.

4必

1専

門科

目機

械工

学実

験II

0.3

必1

専門

科目

卒業

研究

0.3

必12

専門

科目

機械

シス

テム

工学

PBL

0.1

選2

専門

科目

卒業

研究

0.2

必12

教養

教育

科目

英語

1必

1教

養教

育科

目英

語1

必1

教養

教育

科目

英語

1必

1教

養教

育科

目英

語1

必1

専門

基礎

科目

実用

英語

基礎

I1

必1

専門

基礎

科目

実用

英語

基礎

II1

必1

専門

科目

科学

技術

英語

0.5

必2

教養

教育

科目

情報

基礎

演習

I0.

1必

1専

門科

目創

造工

学演

習0.

2必

2専

門科

目機

械シ

ステ

ム工

学PBL

0.1

選2

教養

教育

科目

大学

入門

科目

II0.

2必

2専

門科

目創

造工

学演

習0.

4必

2専

門科

目科

学技

術英

語0.

5必

2専

門科

目機

械工

学実

験I

0.2

必1

専門

科目

機械

工学

実験

II0.

1必

1専

門科

目機

械シ

ステ

ム工

学PBL

0.2

選2

専門

科目

卒業

研究

0.1

必12

専門

科目

機械

工学

実験

I0.

4必

1専

門科

目機

械工

学実

験II

0.3

必1

専門

科目

機械

シス

テム

工学

PBL

0.2

選2

専門

科目

卒業

研究

0.3

必12

JPA

(Jab

ee P

oint

Ave

rage

):成

績点

を秀

4,

優3

,良

2,

可1

とし

,JP

A=[

(成績

点)×

(成績

評価

割合

)の和

]/[(修

得科

目の

成績

評価割合

)の和

]で求める.

(不可と放棄の科目は計算対象外とする.

)例

えば

4-7に

つい

て,

機械

設計

Iが秀

,機

械要

素設

計製図

IIが

優,

機構

学が

良,

機械

設計

IIが

可の

とき

,JP

A=(

4+3x

0.2+

2+1)

/(1+0

.2+1

+1)=

2.37

5となる.

4- 10計

測・

制御

の基

礎を

理解

し,基

本的

な問

題を

解く

こと

がで

きる

.

(6)実

験等

を計

画・

遂行

し,

結果

を工

学的

に考

察す

るこ

とに

関し

,課

題の

発見

や問

題解

決が

でき

る.

6-1

自ら

実験

計画

を立

案し

,遂

行す

るた

めの

基本

事項

を理

解す

る.

6-2

実験

結果

を工

学的

に考

察す

る能

力を

修得

する

(5)工

作実

習,

設計

,製

図を

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づく

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)の素

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つけ

る.

4-9

流体

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学的

振る

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する

基礎

知識

を有

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基本

的な

問題

を解

くこ

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る.

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本作

業能

力を

修得

する

5-2

もの

づく

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必要

な製

図能

力を

修得

する

5-1

創造

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業に

必要

なこ

とを

学び

,実

践す

る.

5-3

(7)プ

レゼ

ンテ

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ョン

をは

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際的

な技

術コ

ミュ

ニケ

ーシ

ョン

能力

を身

につ

ける

7-1

外国

語を

用い

た技

術コミュニケーションに

必要

な初

歩的

能力

を修

得す

る.

7-3

資料

作成

能力

を修

得す

る.

7-2

技術

コミ

ュニ

ケー

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ンに

必要

な準

備作

業が

でき

る.

7-4

プレ

ゼン

テー

ショ

ンの

ため

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本能

力を

修得

する

1-

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1-

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1-

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1-

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1-

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3-

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5-4

もの

づく

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必要

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力を

修得

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1)

6-3

実験

を通

して

課題

発見

や問

題解

決が

でき

る.

2-

(2

5-5

もの

づく

りに

必要

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ーム

ワー

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を修

得す

る.

2-

(3

2-

(1

7

Page 8: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

機械システム工学科の履修プログラム一覧(平成 28 年度(16235)以降入学生)

1 年前期 1 年後期 2 年前期 2 年後期

共通基礎科目 ☆1英語

○1情報基礎演習 I

☆1英語

○1情報基礎演習 II

☆1英語

☆1英語

そ の 他 ○2大学入門科目 I

○2大学入門科目 II

2基本教養科目

2基本教養科目 2基本教養科目

2インターフェース科目

2基本教養科目

2インターフェース科目

専門周辺科目 2周辺科目 2周辺科目

専門基礎科目 ☆1実用英語基礎 I

☆2微分積分学 I

☆2物理学概説

☆2工業力学 I

☆1実用英語基礎 II

☆2微分積分学 II

☆2線形代数学

☆2工業力学 II

○1図学製図

共通 ☆1微分積分学演習 I

☆1工業力学演習 I

☆1微分積分学演習 II

☆ 1線形代数学演習

☆ 1工業力学演習 II

○2ベクトル解析学

○2数値計算法

○2確率・統計

材料と構造 ☆2材料力学 I

☆1材料力学演習

○2機械材料

2材料力学 II

運動と振動

エネルギー

と流れ

☆2流体工学

☆1流体工学演習

☆2熱力学 I

☆1熱力学演習

2流体力学

2熱力学 II

設 計 と 生

産・管理

○2機械工作 I 2機械工作 II

○2機構学

☆1機械工作実習 I

○1機械要素設計製図 I

☆1機械工作実習 II

○1機械要素設計製図 II

○2機械設計 I

自由科目 機械工学基礎演習 機械工学基礎演習 機械工学基礎演習 機械工学基礎演習

3年前期 3年後期 4年前期 4年後期

共通基礎科目

そ の 他 2基本教養科目

2インターフェース科目

2基本教養科目

2インターフェース科目

2基本教養科目

2インターフェース科目

2基本教養科目

2インターフェース科目

専門周辺科目 2周辺科目 2周辺科目 2周辺科目 2周辺科目

専門基礎科目

共通 ○1機械工学実験 I

☆2科学技術英語

1機械システム学外実習

○1機械工学実験 II

○2技術者倫理

○1創造工学演習

2基礎電気電子工学

2自動車工学

1機械システム学外実習

2機械システム工学 PBL

(機械工学特別講義)

○12 卒業研究

(機械工学特別講義)

○12 卒業研究

材料と構造 2弾・塑性力学 2トライボロジー概論

運動と振動 ○2機械力学 I 2機械力学 II

エネルギー

と流れ

○1機械工学設計製図

2流体機械

2伝熱工学

2エネルギー変換工学 I 2圧縮性流体力学

2エネルギー変換工学 II

情 報 と 計

測・制御

○2機械制御 I

○2計測工学

2機械制御 II

2メカトロニクス

2ロボット工学

設 計 と 生

産・管理

2機械設計 II

2生産システム概論

※開講科目、開講時期は変更されることがある。

※科目名の前の数字は単位数。 ※○印は必修科目、☆印は 2クラスに分かれる必修科目。

8

Page 9: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

専門基礎科目 (専門科目の演習を含む)

+大学入門科目 +情報基礎演習

9

kinoue
テキストボックス
II
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科目名 : 大学入門科目 II 担当教員: 武富 紳也,石田 賢治,大島 史洋,林 喜章 mail to: [email protected] 種別: 教養教育科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235 教科書: 指定しない.必要に応じて資料を配布する. 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:1-2, 5-1, 5-5, 6-1, 7-3 1. 講義概要

本講義は,つまようじブリッジの設計製作を通して,

専門科目学習に向けての動機づけを第一の目標としてい

る.また,学生自らが,創意工夫,試行錯誤,トラブル

回避を行なう過程を体験することを最重要視している.

2. 到達目標 (1) 環境や社会に及ぼす技術の影響と技術者の役割を知

る(1-2). (2) 設計目標を明確に把握する(6-1). (3) 問題解決のための資料を選択収集できる(7-3). (4) チーム内で協力して作業ができる(5-5). (5) 試作ブリッジを用いて,実験ができる(5-1). (6) 実験結果を正しく評価することができる(5-1). (7) 実験結果をもとに改良ができる(5-1). (8) 資料や OHP を適切に用意することができる(7-3). (9) 図や表を用いて説明することができる(7-3). (10) 実験結果を基に原因を考察し, それを文章で表現で

きる(5-1). (JABEE 学習・教育目標との関連を個別に示す.)

3.履修上の注意 受講者は、次の心構えを必要とする. (1) 刃物を使用するので安全に配慮する. (2) 毎時間終了前に後かたづけと掃除をする. (3) 遅刻をしない. (4) 設計 試作 改良のプロセスに,積極的に参加する. (5) 教員および TA に積極的に質問する. (6) 講義を楽しむことを忘れてはならない. その上で下記の目標を達成すべく努力されたし. 4.講義計画 第 1 回 授業概要の説明,環境教育:到達目標(1)

佐賀大学におけるエコアクション 21 (EA21)の取り

組みを通して,環境に配慮した社会生活を考える. 第 2 回 競技規定,レポートおよびプレゼンについて

つまようじブリッジの競技規定.レポートおよびプ

レゼンテーション資料の作成方法.班ごとに設計素案の

作成. 第 3 回 材料力学入門:到達目標(2) 組み合わされた部材が荷重に対して形態を維持す

る仕組みを知り,材料力学の基礎と橋梁の設計指針を理

解する.班ごとに設計素案の改良.

第 4, 5, 6, 7 回 設計および試作・製作 :到達目標(2)(3)(4) 資料を収集し,設計方針を決定する.設計方針に基

づき材料の加工,橋の組み立てを行い,試作ブリッジを 作成する. 第 8 回 第 1 回荷重テスト :到達目標(2)(4)(5)(6)(8)(9)(10) 設計方針と実際に試作したブリッジの特徴につい

てプレゼンテーション資料を用いて発表し,試作ブリッ

ジを用いて荷重テストを実施する.変形の観察と耐荷重

の把握を通じて,試作ブリッジの問題点を把握する. また,設計,試作,試験,改良の過程を各自レポー

トにまとめる. 第 9, 10, 11, 12 回 改良および試作・製作 :到達目標(2)(6)(7) 第 1 回の荷重テスト結果に基づきブリッジの改良

方針を考え,改良試作ブリッジを作成する. 第 13 回 第 2 回荷重テスト:到達目標(4)(5)(6) 改良試作ブリッジを用いて荷重テストを実施する.

変形の観察と耐荷重の把握を通じて,改良試作ブリッジ の問題点を把握し,さらなる改良方針を検討する. 第 14, 15 回 レポート作成とプレゼンテーション :到達目標(8)(9)(10) 設計,試作,試験,改良の過程を各自レポートにま

とめる.また,荷重テスト結果を基にプレゼンテーショ

ンを行い,プレゼンテーション能力をグループごとに競

い合う. <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポート提

出を課して成績に反映させる.

5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: 遅刻は, 原則として,欠席 0.5 回に相当する. 3: 総合成績を,エコアクション 21 のレポート 10%(1-2:10%),つまようじブリッジのレポート 30%(5-1:20 %,6-1:10%),耐荷重コンテスト 30%(5-1:20%,5-5:10%),プレゼンテーション 30%(5-5:10%,7-3:20 %)として評価し,60 点以上を合格とする.

10

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科目名 : 情報基礎演習Ⅰ 担当教員: 佐藤 和也 mail to: [email protected] 種別: 教養教育科目 情報リテラシー科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235 教科書: 戸川隼人著,“ザ・FORTRAN90/95”,サイエンス社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-2, 7-2 1. 講義概要 本講義では,コンピュータの基本操作を習得するとと

もに,インターネットや電子メールの利用を通して情報

システムに関する基礎知識を修得する.また,機械工学

で特に重要である Fortran 言語の使用方法を学び,簡単

な演習を通してプログラミングの概念を修得する.特に

繰り返し計算,配列,条件判断分岐などの主要なプログ

ラミング技法について講義する.欠席することなく演習

に参加することで無理なくプログラミングが学べるよう

に演習の流れを構成しているので,欠席することなく演

習に参加してほしい. 2. 到達目標 (1) UNIX の基本コマンドを理解し,使用できる(4-2). (2) ディレクトリの概念を理解し,ファイル管理ができ

る(4-2). (3) エディタを使用してファイルの作成ができる. (4) UNIX での電子メールの送受信ができる(7-2). (5) 電子メールを使用してレポートを提出できる(7-2). (6) FORTRAN プログラムのコンパイルから実行までの

操作ができる(4-2). (7) 簡単な算術計算と入出力ができる(4-2). (8) DO 文を使った計算や入出力ができる(4-2). (9) 配列を使った計算や入出力ができる(4-2). (10) IF 文を使ったプログラムの制御ができる(4-2). (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意 受講者は,佐賀大学のシステムにおけるコンピュータ

の起動終了操作およびキーボードやマウスの基本操作な

どを必要とする.履修する際は欠席しないこと,演習室

では飲食をしない,教員の説明を黙って聞く,教員が指

示したことを忠実に守って操作する事がルールである. 4.講義計画

演習の具体的内容はつぎのとおりである.また授業時

間以外においても教員が作成した演習ウェブサイトを通

じてプログラミングの復習を行い,プログラムの実行課

程を紙に書いてみるなど工夫をしてプログラムの原理や

考え方について修得すること. 第 1 回 はじめに:関連学習目標(4)(5) 総合情報基盤センターのシステムの基本操作を学ぶ レポートの提出方法(1) 第 2 回 Linux 入門:関連学習目標(1)(2) 基本コマンド,ディレクトリ

第 3 回 エディタ:関連学習目標(3) Emacs の基本操作

日本語入力 第 4 回 FORTRAN 入門:関連学習目標(6) FORTRAN とは プログラムの基本形 コンパイルと実行 レポートの提出方法(2) 第 5, 6 回 簡単な計算と入出力:関連学習目標(7) 変数の宣言と使い方 四則演算 組込み関数 数値の読込みと出力 入出力の書式指定 第 7, 8 回 DO 文:関連学習目標(8) DO 文の使い方と使用上の注意 合計の計算方法 数表の作成 第 9, 10, 11 回 配列:関連学習目標(9) 配列の宣言と使い方 平均値と標準偏差の計算 行列やベクトルの計算 連立一次方程式の解法 第 12, 13, 14 回 IF 文:関連学習目標(10) 論理 IF 文 ブロック IF 文 論理式の書き方 二次方程式の根 GOTO 文 第 15 回 学習内容のまとめと復習 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進>

学生の自己学習を促すため,この科目では毎回レポー

ト課題および期末試験を実施し成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない.授業開始 15 分後にロ

グイン状態のログを取得して出欠を取る. 2: 毎講義中にショートレポート課題を提示する.また,

期末試験では,レポート問題を自分で解いたかどうかを

判断するため,最低限のレベルが理解できているかの確

認を行う. 3: 総合成績は, レポートの評価 50%と試験 50% (4-1 80%, 7-2 20%)として算出し,60 点をもって合格とする. 4: 不合格者に対する再試験は,実施しない

11

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科目名 : 情報基礎演習 II 担当教員: 佐藤 和也 mail to: [email protected] 種別: 教養教育科目 情報リテラシー科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1年後期 対象: 235 教科書: 戸川隼人著,“ザ・FORTRAN90/95”,サイエンス社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-2 1. 講義概要 本講義では,簡単な数値計算の問題を通してアルゴリ

ズムを理解し,情報基礎演習 I で学んだ Fortran 言語を

用いて数値計算プログラムを作成できるよう演習を進め

る.特にプログラム言語に拠らず重要な概念となる繰り

返し,配列,条件判断・分岐などのアルゴリズムをしっ

かり習得する. 2.到達目標 (1) DO WHILE 文を使ったプログラムの制御ができる (2) EXIT 文を使ったプログラムの制御ができる (3) プログラムのアルゴリズムが作成できる. (4) 文関数を使うことができる. (5) 関数副プログラムが作成できる. (6) サブルーチン副プログラムを作成できる. (7) 変数の型を理解し,使うことができる. (8) データファイルからの入出力ができる. 3.履修上の注意 受講者は,情報基礎演習 I で学習したコンピュータの

操作および Fortran のプログラミングなどを必要とする.

具体的には ・Linux の基本操作ができること. ・Fortran を使った簡単な計算と数値の入出力ができるこ

と. ・変数や配列の意味を理解し,使えること. ・DO 文や IF 文を使ったプログラミングができること. 4.講義計画 第 1 回 情報基礎演習 I で学習した内容を確認する 第 2 回 EXIT 文:関連学習目標(1) EXIT 文を用いたプログラムの制御 第 3 回 DO WHILE 文:関連学習目標(2) DO WHILE 文を用いたプログラムの制御 最大公約数の計算 第 4 回 アルゴリズムの作成:関連学習目標(3) 大きさの順に並べる 2 分探索法

第 5 回 文関数:関連学習目標(4) 文関数の定義と使用法 ニュートン法による非線形方程式の解法 第 6, 7 回 関数副プログラム:関連学習目標(5) 副プログラムの基本概念 関数副プログラムの定義と使用方法 ベクトルの内積 第 8, 9 回 サブルーチン:関連学習目標(6) サブルーチン副プログラムの定義と使用方法 分数の計算 組立除法 第 10, 11 回 変数の型:関連学習目標(7) 単精度実数型と倍精度実数型 文字型 第 12, 13 回 ファイルの入出力:関連学習目標(8) データファイルからの入力と出力 第 14, 15 回 総合演習 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では毎回の演習と

期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: 毎講義中にショートレポート課題を提示する. 3: 総合成績は, レポートの評価(50%)と試験(50%)として

算出(4-2:100%)し,60 点をもって合格とする. 4: 再試験は実施しない.

12

Page 13: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名: 微分積分学Ⅰ

担当教員: 石田 賢治 mail to: [email protected]

種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位

開講時期: 1 年前期 対象: 235A 教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1 1.講義概要

『微分積分学』は大学に入ってすぐ受けるべき最も基

礎的な科目であり,他の専門基礎科目や専門科目を理解

するのに欠かせないものである.本授業では,普通高校

での数学学習を前提として,さらに詳しく1変数関数の

微分積分学を講義する.

2.到達目標 (1) 数列と級数の定義を理解し、その極限の計算や収束・

発散の判別ができる。 また,関数の極限や連続性を計算、判別することができ

る。 (2) 導関数と微分の定義を理解し、種々の関数の導関数

や高次導関数などの演算ができる。 (3) 微分法を応用して、関数の増減・極大値・極小値や

曲線の凹凸・接線・法線などを計算できる。 (4) 積分の定義を理解し、種々の関数の不定積分・定積

分を計算できる。 また、積分法を応用して面積などの計算ができる。 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 代数演算ができること. (2) 三角関数,対数,指数などの演算ができること. (3) 関数の式を基にそのグラフを描くことができる

こと. 高校の数学と密接に関係しているので, 高校の参考書を

捨てないように. 4.講義計画 第 1~2 回 1. 数列,級数,関数: 到達目標 (1) 数列と級数の定義・極限値・単調性、等比数列などの

特殊な数列、 関数の極限値・連続性. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 3~5 回 2. 微分法: 到達目標 (2) 導関数と微分法、初等関数の微分法、合成関数の微分

法、 逆関数の微分法、高次導関数. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 6~9 回 3. 微分法の応用: 到達目標 (3) 平均値の定理、不定形関数の極限値、関数の増減・極

大値・極小値、 テイラー展開、マクローリン展開、曲線の凹凸、曲線の

接線・法線方程式・ 曲率、ニュートンの方法. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 10 回 中間試験 第 11~15 回 4. 積分と応用: 到達目標 (4) 積分の定義、各種関数の不定積分の計算、部分積分法、 定積分の定義、平均値の定理、広義積分、 曲線で囲まれる面積の計算、曲線の回転で構成される体

積の計算. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない. 2.「微分積分学 I」と「微分積分学演習 I」は一体とし

て成績評価する. 3. 授業中に適宜演習を行い,その評価点を平常点とす

る. 4. 中間試験と期末試験(定期試験)を行う. 5. 総合成績を,演習 30%,中間試験 30%と定期試験

40%で評価(3-1:100%)し,60 点以上を合格とする.

(微分積分学 I と微分積分学演習 I を一体で評価する.)

13

Page 14: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名: 微分積分学演習Ⅰ

担当教員: 石田 賢治 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期: 1 年前期 対象: 235A 教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1 1.講義概要

『微分積分学』は大学に入ってすぐ受けるべき最も基

礎的な科目であり,他の専門基礎科目や専門科目を理解

するのに欠かせないものである.本授業では,普通高校

での数学学習を前提として,さらに詳しく1変数関数の

微分積分学を講義する.

2.到達目標 (1) 数列と級数の定義を理解し、その極限の計算や収束・

発散の判別ができる。 また,関数の極限や連続性を計算、判別することができ

る。 (2) 導関数と微分の定義を理解し、種々の関数の導関数

や高次導関数などの演算ができる。 (3) 微分法を応用して、関数の増減・極大値・極小値や

曲線の凹凸・接線・法線などを計算できる。 (4) 積分の定義を理解し、種々の関数の不定積分・定積

分を計算できる。 また、積分法を応用して面積などの計算ができる。 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 代数演算ができること. (2) 三角関数,対数,指数などの演算ができること. (3) 関数の式を基にそのグラフを描くことができる

こと. 高校の数学と密接に関係しているので, 高校の参考書を

捨てないように. 4.講義計画 第 1~2 回 1. 数列,級数,関数: 到達目標 (1) 数列と級数の定義・極限値・単調性、等比数列などの

特殊な数列、 関数の極限値・連続性. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 3~5 回 2. 微分法: 到達目標 (2) 導関数と微分法、初等関数の微分法、合成関数の微分

法、 逆関数の微分法、高次導関数. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 6~9 回 3. 微分法の応用: 到達目標 (3) 平均値の定理、不定形関数の極限値、関数の増減・極

大値・極小値、 テイラー展開、マクローリン展開、曲線の凹凸、曲線の

接線・法線方程式・ 曲率、ニュートンの方法. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 10 回 中間試験 第 11~15 回 4. 積分と応用: 到達目標 (4) 積分の定義、各種関数の不定積分の計算、部分積分法、 定積分の定義、平均値の定理、広義積分、 曲線で囲まれる面積の計算、曲線の回転で構成される体

積の計算. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない. 2.「微分積分学 I」と「微分積分学演習 I」は一体とし

て成績評価する. 3. 授業中に適宜演習を行い,その評価点を平常点とす

る. 4. 中間試験と期末試験(定期試験)を行う. 5. 総合成績を,演習 30%,中間試験 30%と定期試験

40%で評価(3-1:100%)し,60 点以上を合格とする.

(微分積分学 I と微分積分学演習 I を一体で評価する.)

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Page 15: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名: 微分積分学Ⅰ

担当教員: 仮屋 圭史 mail to: [email protected]

種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位

開講時期: 1 年前期 対象: 235B 教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1 1.講義概要

『微分積分学』は大学に入ってすぐ受けるべき最も基

礎的な科目であり,他の専門基礎科目や専門科目を理解

するのに欠かせないものである.本授業では,普通高校

での数学学習を前提として,さらに詳しく1変数関数の

微分積分学を講義する.

2.到達目標 (1) 数列と級数の定義を理解し、その極限の計算や収束・

発散の判別ができる。 また,関数の極限や連続性を計算、判別することができ

る。 (2) 導関数と微分の定義を理解し、種々の関数の導関数

や高次導関数などの演算ができる。 (3) 微分法を応用して、関数の増減・極大値・極小値や

曲線の凹凸・接線・法線などを計算できる。 (4) 積分の定義を理解し、種々の関数の不定積分・定積

分を計算できる。 また、積分法を応用して面積などの計算ができる。 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 代数演算ができること. (2) 三角関数,対数,指数などの演算ができること. (3) 関数の式を基にそのグラフを描くことができる

こと. 高校の数学と密接に関係しているので, 高校の参考書を

捨てないように. 4.講義計画 第 1~2 回 1. 数列,級数,関数: 到達目標 (1) 数列と級数の定義・極限値・単調性、等比数列などの

特殊な数列、 関数の極限値・連続性. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 3~5 回 2. 微分法: 到達目標 (2) 導関数と微分法、初等関数の微分法、合成関数の微分

法、 逆関数の微分法、高次導関数. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 6~9 回 3. 微分法の応用: 到達目標 (3) 平均値の定理、不定形関数の極限値、関数の増減・極

大値・極小値、 テイラー展開、マクローリン展開、曲線の凹凸、曲線の

接線・法線方程式・ 曲率、ニュートンの方法. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 10 回 中間試験 第 11~15 回 4. 積分と応用: 到達目標 (4) 積分の定義、各種関数の不定積分の計算、部分積分法、 定積分の定義、平均値の定理、広義積分、 曲線で囲まれる面積の計算、曲線の回転で構成される体

積の計算. (次回までに前回の講義内容を整理しておくこと.) 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない. 2.「微分積分学 I」と「微分積分学演習 I」は一体とし

て成績評価する. 3. 授業中に適宜演習を行い,その評価点を平常点とす

る. 4. 中間試験と期末試験(定期試験)を行う. 5. 総合成績を,演習 30%,中間試験 30%と定期試験

40%で評価(3-1:100%)し,60 点以上を合格とする.

(微分積分学 I と微分積分学演習 I を一体で評価する.)

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科目名: 微分積分学演習Ⅰ

担当教員: 仮屋 圭史 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期: 1 年前期 対象: 235B 教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1 1.講義概要

『微分積分学』は大学に入ってすぐ受けるべき最も基

礎的な科目であり,他の専門基礎科目や専門科目を理解

するのに欠かせないものである.本授業では,普通高校

での数学学習を前提として,さらに詳しく1変数関数の

微分積分学を講義する.

2.到達目標 (1) 数列と級数の定義を理解し、その極限の計算や収束・

発散の判別ができる。 また,関数の極限や連続性を計算、判別することができ

る。 (2) 導関数と微分の定義を理解し、種々の関数の導関数

や高次導関数などの演算ができる。 (3) 微分法を応用して、関数の増減・極大値・極小値や

曲線の凹凸・接線・法線などを計算できる。 (4) 積分の定義を理解し、種々の関数の不定積分・定積

分を計算できる。 また、積分法を応用して面積などの計算ができる。 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 代数演算ができること. (2) 三角関数,対数,指数などの演算ができること. (3) 関数の式を基にそのグラフを描くことができる

こと. 高校の数学と密接に関係しているので, 高校の参考書を

捨てないように. 4.講義計画 第 1~2 回 1. 数列,級数,関数: 到達目標 (1) 数列と級数の定義・極限値・単調性、等比数列などの

特殊な数列、 関数の極限値・連続性. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 3~5 回 2. 微分法: 到達目標 (2) 導関数と微分法、初等関数の微分法、合成関数の微分

法、 逆関数の微分法、高次導関数. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 6~9 回 3. 微分法の応用: 到達目標 (3) 平均値の定理、不定形関数の極限値、関数の増減・極

大値・極小値、 テイラー展開、マクローリン展開、曲線の凹凸、曲線の

接線・法線方程式・ 曲率、ニュートンの方法. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 10 回 中間試験 第 11~15 回 4. 積分と応用: 到達目標 (4) 積分の定義、各種関数の不定積分の計算、部分積分法、 定積分の定義、平均値の定理、広義積分、 曲線で囲まれる面積の計算、曲線の回転で構成される体

積の計算. (次回までに前回の授業内容を整理しておくこと.) 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない. 2.「微分積分学 I」と「微分積分学演習 I」は一体とし

て成績評価する. 3. 授業中に適宜演習を行い,その評価点を平常点とす

る. 4. 中間試験と期末試験(定期試験)を行う. 5. 総合成績を,演習 30%,中間試験 30%と定期試験

40%で評価(3-1:100%)し,60 点以上を合格とする.

(微分積分学 I と微分積分学演習 I を一体で評価する.)

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科目名 : 物理学概説 担当教員: 武富 紳也 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235A 教科書: スタンダード力学,河辺哲次,裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-5 1. 講義概要

機械系システム工学科の 1 年生にとって、教養科目および専門基礎科目としての物理学概説は大変重要な科目である。半年一コマで、教科内容の十分な理解と訓練を行うことを目標としたいので、テーマは力学を中心にしている。 さらに授業は、講義の他に 2 週間に 1 度の演習問題を配布して、採点して返却している。各問題は講義進行に沿った内容で、20 問以上出題される。この狙いは、学生各自に問題解答のドキュメントをまとめさせることにより、計算能力の他に問題の理解を深めることである。

2. 到達目標 (1) ベクトルについて理解し、説明することができる. (2)力の釣り合いの意味を理解し,等速運動について説明することができる. (3)仕事とエネルギーの関係を理解し,エネルギー保存則について説明することができる. (4)運動エネルギーとポテンシャルエネルギーについて理解し,振動現象を理解する. (5)運動量保存則,角運動量保存則の意味を理解し,中心力を受ける質点の運動について説明できる. (6)作用・反作用の意味を理解し,説明することができる. (7)剛体の運動を理解し,慣性モーメントについて説明できる. (8) 相対運動について理解し、併進および回転運動について説明ができる. 3.履修上の注意 (1) 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. 高校物理 必ず復習をしておくこと。 (2) 受講者は、演習問題のレポートを必ず提出すること。 (3) 受講者は、遅刻欠席をしないこと。 4. 講義計画 第 1 回 運動を特徴づける量---運動の表し方 到達目標(1) (次回までに力と加速度とベクトルの予習をしておくこと.) 第 2 回 運動の法則 ---第 2 法則 到達目標(2) (次回までに第 2 法則の予習をしておくこと.) 第 3 回 運動の法則 ---第 1 法則 到達目標(3) (次回までに第 1 法則の予習をしておくこと.) 第 4 回 仕事とエネルギー ---- 運動・位置エネルギー, エネルギー保存則 到達目標(4) (次回までにのエネルギー保存の予習をしておくこと.)

第 5 回 いろいろな振動 ------単振動・単振り子 到達目標(4) (次回までに単振動の予習をしておくこと.) 第 6 回 いろいろな振動 ------減衰振動、強制振動 到達目標(4) (次回までに減衰振動、強制振動の予習をしておくこと.) 第 7 回 中心力を受ける質点の運動 ----回転運動の特徴 到達目標(5) (次回までに回転運動の予習をしておくこと.) 第 8 回 中心力を受ける質点の運動 ----万有引力, 角運動量保存則 到達目標(5) (次回までに角運動保存則について予習をしておくこと.) 第 9 回 質点系の運動 -----作用・反作用の法則 到達目標(6) (次回までに作用反作用の予習をしておくこと.) 第 10 回 質点系の運動 -----力積と運動量保存則 到達目標(6) (次回までに力積の予習をしておくこと.) 第 11 回 剛体の運動 ---- 剛体のつり合いと回転 到達目標(7) (次回までに剛体運動の予習をしておくこと.) 第 12 回 剛体の運動 ---- 角運動量、力のモーメント- 到達目標(7) (次回までに剛体の角運動の予習をしておくこと.) 第 13 回 相対運動 ----- 併進加速度系 到達目標(8) (次回までに併進運動の予習をしておくこと.) 第 14 回 相対運動 ----- 回転座標系 到達目標(8) (次回までに回転運動の予習をしておくこと.) 第 15 回 演習 (次回までに第 1~14 回の講義の復習をしておくこと.) <自己学習の促進>学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を実施して成績に反映させる.学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートの提出を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: レポート出題および期末試験を行なう. 3: 総合成績を,レポート 50%,定期試験 50%として評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 18: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 物理学概説 担当教員: 有馬 博史 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235B 教科書: スタンダード力学,河辺哲次,裳華房 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-5 1. 講義概要

機械系システム工学科の 1 年生にとって、教養科目および専門基礎科目としての物理学概説は大変重要な科目である。半年一コマで、教科内容の十分な理解と訓練を行うことを目標としたいので、テーマは力学を中心にしている。 さらに授業は、講義の他に 2 週間に 1 度の演習問題を配布して、採点して返却している。各問題は講義進行に沿った内容で、20 問以上出題される。この狙いは、学生各自に問題解答のドキュメントをまとめさせることにより、計算能力の他に問題の理解を深めることである。

2. 到達目標 (1) ベクトルについて理解し、説明することができる. (2)力の釣り合いの意味を理解し,等速運動について説明することができる. (3)仕事とエネルギーの関係を理解し,エネルギー保存則について説明することができる. (4)運動エネルギーとポテンシャルエネルギーについて理解し,振動現象を理解する. (5)運動量保存則,角運動量保存則の意味を理解し,中心力を受ける質点の運動について説明できる. (6)作用・反作用の意味を理解し,説明することができる. (7)剛体の運動を理解し,慣性モーメントについて説明できる. (8) 相対運動について理解し、併進および回転運動について説明ができる. 3.履修上の注意 (1) 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. 高校物理 必ず復習をしておくこと。 (2) 受講者は、演習問題のレポートを必ず提出すること。 (3) 受講者は、遅刻欠席をしないこと。 4. 講義計画 第 1 回 運動を特徴づける量---運動の表し方 到達目標(1) (次回までに力と加速度とベクトルの予習をしておくこと.) 第 2 回 運動の法則 ---第 2 法則 到達目標(2) (次回までに第 2 法則の予習をしておくこと.) 第 3 回 運動の法則 ---第 1 法則 到達目標(3) (次回までに第 1 法則の予習をしておくこと.) 第 4 回 仕事とエネルギー ---- 運動・位置エネルギー, エネルギー保存則 到達目標(4) (次回までにのエネルギー保存の予習をしておくこと.)

第 5 回 いろいろな振動 ------単振動・単振り子 到達目標(4) (次回までに単振動の予習をしておくこと.) 第 6 回 いろいろな振動 ------減衰振動、強制振動 到達目標(4) (次回までに減衰振動、強制振動の予習をしておくこと.) 第 7 回 中心力を受ける質点の運動 ----回転運動の特徴 到達目標(5) (次回までに回転運動の予習をしておくこと.) 第 8 回 中心力を受ける質点の運動 ----万有引力, 角運動量保存則 到達目標(5) (次回までに角運動保存則について予習をしておくこと.) 第 9 回 質点系の運動 -----作用・反作用の法則 到達目標(6) (次回までに作用反作用の予習をしておくこと.) 第 10 回 質点系の運動 -----力積と運動量保存則 到達目標(6) (次回までに力積の予習をしておくこと.) 第 11 回 剛体の運動 ---- 剛体のつり合いと回転 到達目標(7) (次回までに剛体運動の予習をしておくこと.) 第 12 回 剛体の運動 ---- 角運動量、力のモーメント- 到達目標(7) (次回までに剛体の角運動の予習をしておくこと.) 第 13 回 相対運動 ----- 併進加速度系 到達目標(8) (次回までに併進運動の予習をしておくこと.) 第 14 回 相対運動 ----- 回転座標系 到達目標(8) (次回までに回転運動の予習をしておくこと.) 第 15 回 演習 (次回までに第 1~14 回の講義の復習をしておくこと.) <自己学習の促進>学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を実施して成績に反映させる.学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートの提出を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: レポート出題および期末試験を行なう. 3: 総合成績を,レポート 50%,定期試験 50%として評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 工業力学Ⅰ 担当教員: 今井 康貴 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235A 教科書: 青木,木谷,“工業力学 第 3 版, 新装版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要

力学は静力学と動力学の二つに分類できる.静力学で

は,物体が運動しない条件すなわち平衡条件を対象とし,

動力学では時間とともに変化する力と物体の運動状態の

関係を対象とする.工業力学Ⅰでは静力学について講義

し,工業力学演習Ⅰと連携を図りながら,実際の問題を

力学的に考察し,それを解く能力を養うことを目的とす

る.この講義は,工業力学演習 I と密接に関連して講義

を行う. 2. 到達目標 (1) 力とその表示および力の単位について理解できる. (2) 一点に働く力の合成と分解について理解できる. (3) 力のモーメントの意味を理解できる. (4) 着力点の異なる力の合成について理解できる. (5) 力のつりあいについて説明できる. (6) フリーボディーダイアグラムの意味を理解できる. (7) トラスに作用する力の解析について節点法・切断

法・図式解法を理解できる.. (8) 重心と図心について理解できる. (9) すべり摩擦・ころがり摩擦について理解できる. (10) ベルト,ブレーキ,軸受などの摩擦について理解で

きる. (11) くさび,ねじの作用原理を理解できる. 3.履修上の注意

はじめに力学の発展史を通して力学の必要性を認識す

ること,力学の思考の仕方を身につけることの大切さを

学び,つぎに力学の用語の概念を学ぶ. 静力学は物体が動かない,すなわち静止するための力

の関係について考えることであり,トラス,くさび,ね

じ,ベルトの摩擦,ブレーキ,軸受の摩擦などの実際の

機械構造物の問題を通して,集中力のつりあいを学び,

さらに,物体に作用する力が分布的である場合における

分布力の等価力的考え方についても学ぶ. なお,「工業力学演習Ⅰ」とは連携を図りながら,実際

の問題に数多く接することで,実際の問題を力学的に考

察し,それを解く能力を養うことを学ぶ.また高校の物

理と密接に関係しているので, 高校の参考書を捨てない

ように. 4. 講義計画 第 1 回 工業力学とは:到達目標 (1),(2) 工業力学Ⅰの学習目標についての把握.力の単位,一

点に働く力の合成と分解について学ぶ.(次回までに力

の合成と分解について整理しておくこと)

第 2 回 着力点の異なる力の合成:到達目標 (3),(4) 力のモーメントについて学ぶ.(次回までに力のモー

メントについて整理しておくこと) 第 3,4,5 回 フリーボディダイアグラム:到達目標 (5),(6) 静力学は外力,内力,反力,モーメントのつりあい条

件から成り立っていることを学習し,フリーボディダイ

アグラムによる解析法を学ぶ.(次回までにモーメント

のつり合いについて整理しておくこと) 第 6,7,8 回 トラス構造物の解析:到達目標 (6),(7) 節点法,切断法,図式解法によるトラス構造物の力学

解析法を学ぶ.(次回までにトラスの力学解析法につい

て整理しておくこと) 第 9,10,11 回 重心と分布力のつりあい: 到達目

標 (5),(6),(8) 重心について学習し,重心を用いて分布力の力のつり

あいについて学ぶ.(次回までに重心について整理して

おくこと) 第 12 回 回転体の表面積および物体のすわり:到達目

標 (5),(6),(8) パップスの定理を用いて回転体の表面積の算出法を

学び,また物体の安定・不安定についても学習する.(次

回までに物体のすわりについて整理しておくこと) 第 13,14,15 回 機 械 要 素 の 力 学 解 析 : 到 達 目

標 (6),(9),(10),(11) 摩擦も含む実際の機械要素ついてフリーボディダイ

アグラムを用いて力学解析を行う方法を学ぶ. (定期試験までに機械要素の力学解析方法について整

理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目であ

る工業力学演習 I において毎回課題を課す.また期末試

験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 総合成績は工業力学演習Ⅰと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅰ,工業力学演習Ⅰのそれぞれにおいて 3 回

を超える欠席を認めない 3. 講義中に演習課題を提示することがある. 4. 全講義終了後,工業力学演習Ⅰと一体で定期試験を行

う. 5. 総合成績を,演習の平常点 50%,定期試験 50%として

評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 工業力学演習Ⅰ 担当教員: 今井 康貴 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235A 教科書: 青木,木谷“工業力学 第 3 版, 新装版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要

力学は静力学と動力学の二つに分類できる.静力学で

は,物体が運動しない条件すなわち平衡条件を対象とし,

動力学では時間とともに変化する力と物体の運動状態の

関係を対象とする.工業力学Ⅰでは静力学について講義

し,工業力学演習Ⅰと連携を図りながら,実際の問題を

力学的に考察し,それを解く能力を養うことを目的とす

る.この演習は,工業力学 I と密接に関連して講義を行

う. 2. 到達目標 (1) 力とその表示および力の単位について理解できる. (2) 一点に働く力の合成と分解について理解できる. (3) 力のモーメントの意味を理解できる. (4) 着力点の異なる力の合成について理解できる. (5) 力のつりあいについて説明できる. (6) フリーボディーダイアグラムの意味を理解できる. (7) トラスに作用する力の解析について節点法・切断

法・図式解法を理解できる.. (8) 重心と図心について理解できる. (9) すべり摩擦・ころがり摩擦について理解できる. (10) ベルト,ブレーキ,軸受などの摩擦について理解で

きる. (11) くさび,ねじの作用原理を理解できる. 3.履修上の注意

はじめに力学の発展史を通して力学の必要性を認識す

ること,力学の思考の仕方を身につけることの大切さを

学び,つぎに力学の用語の概念を学ぶ. 静力学は物体が動かない,すなわち静止するための力

の関係について考えることであり,トラス,くさび,ね

じ,ベルトの摩擦,ブレーキ,軸受の摩擦などの実際の

機械構造物の問題を通して,集中力のつりあいを学び,

さらに,物体に作用する力が分布的である場合における

分布力の等価力的考え方についても学ぶ. なお,「工業力学Ⅰ」とは連携を図りながら,実際の問

題に数多く接することで,実際の問題を力学的に考察し,

それを解く能力を養うことを学ぶ.また高校の物理と密

接に関係しているので, 高校の参考書を捨てないよう

に. 4. 講義計画 第 1 回 工業力学とは:到達目標 (1),(2) 工業力学Ⅰの学習目標についての把握.力の単位,一

点に働く力の合成と分解について学ぶ.(次回までに力

の合成と分解について整理しておくこと)

第 2 回 着力点の異なる力の合成:到達目標 (3),(4) 力のモーメントについて学ぶ.(次回までに力のモー

メントについて整理しておくこと) 第 3,4,5 回 フリーボディダイアグラム:到達目標 (5),(6) 静力学は外力,内力,反力,モーメントのつりあい条

件から成り立っていることを学習し,フリーボディダイ

アグラムによる解析法を学ぶ.(次回までにモーメント

のつり合いについて整理しておくこと) 第 6,7,8 回 トラス構造物の解析:到達目標 (6),(7) 節点法,切断法,図式解法によるトラス構造物の力学

解析法を学ぶ.(次回までにトラスの力学解析法につい

て整理しておくこと) 第 9,10,11 回 重心と分布力のつりあい: 到達目

標 (5),(6),(8) 重心について学習し,重心を用いて分布力の力のつり

あいについて学ぶ.(次回までに重心について整理して

おくこと) 第 12 回 回転体の表面積および物体のすわり:到達目

標 (5),(6),(8) パップスの定理を用いて回転体の表面積の算出法を

学び,また物体の安定・不安定についても学習する.(次

回までに物体のすわりについて整理しておくこと) 第 13,14,15 回 機 械 要 素 の 力 学 解 析 : 到 達 目

標 (6),(9),(10),(11) 摩擦も含む実際の機械要素ついてフリーボディダイ

アグラムを用いて力学解析を行う方法を学ぶ. (定期試験までに機械要素の力学解析方法について整

理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目であ

る工業力学演習 I において毎回課題を課す.また期末試

験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 総合成績は工業力学Ⅰと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅰ,工業力学演習Ⅰのそれぞれにおいて 3 回

を超える欠席を認めない 3. 講義中に演習課題を提示することがある. 4. 全講義終了後,工業力学Ⅰと一体で定期試験を行う. 5. 総合成績を,演習の平常点 50%,定期試験 50%として

評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 21: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 工業力学Ⅰ 担当教員: 塩見 憲正 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235B 教科書: 青木,木谷“工業力学 第 3 版, 新装版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要

力学は静力学と動力学の二つに分類できる.静力学で

は,物体が運動しない条件すなわち平衡条件を対象とし,

動力学では時間とともに変化する力と物体の運動状態の

関係を対象とする.工業力学Ⅰでは静力学について講義

し,工業力学演習Ⅰと連携を図りながら,実際の問題を

力学的に考察し,それを解く能力を養うことを目的とす

る.この講義は,工業力学演習 I と密接に関連して講義

を行う. 2. 到達目標 (1) 力とその表示および力の単位について理解できる. (2) 一点に働く力の合成と分解について理解できる. (3) 力のモーメントの意味を理解できる. (4) 着力点の異なる力の合成について理解できる. (5) 力のつりあいについて説明できる. (6) フリーボディーダイアグラムの意味を理解できる. (7) トラスに作用する力の解析について節点法・切断

法・図式解法を理解できる.. (8) 重心と図心について理解できる. (9) すべり摩擦・ころがり摩擦について理解できる. (10) ベルト,ブレーキ,軸受などの摩擦について理解で

きる. (11) くさび,ねじの作用原理を理解できる. 3.履修上の注意

はじめに力学の発展史を通して力学の必要性を認識す

ること,力学の思考の仕方を身につけることの大切さを

学び,つぎに力学の用語の概念を学ぶ. 静力学は物体が動かない,すなわち静止するための力

の関係について考えることであり,トラス,くさび,ね

じ,ベルトの摩擦,ブレーキ,軸受の摩擦などの実際の

機械構造物の問題を通して,集中力のつりあいを学び,

さらに,物体に作用する力が分布的である場合における

分布力の等価力的考え方についても学ぶ. なお,「工業力学演習Ⅰ」とは連携を図りながら,実際

の問題に数多く接することで,実際の問題を力学的に考

察し,それを解く能力を養うことを学ぶ.また高校の物

理と密接に関係しているので, 高校の参考書を捨てない

ように. 4. 講義計画 第 1 回 工業力学とは:到達目標 (1),(2) 工業力学Ⅰの学習目標についての把握.力の単位,一

点に働く力の合成と分解について学ぶ.(次回までに力

の合成と分解について整理しておくこと)

第 2 回 着力点の異なる力の合成:到達目標 (3),(4) 力のモーメントについて学ぶ.(次回までに力のモー

メントについて整理しておくこと) 第 3,4,5 回 フリーボディダイアグラム:到達目標 (5),(6) 静力学は外力,内力,反力,モーメントのつりあい条

件から成り立っていることを学習し,フリーボディダイ

アグラムによる解析法を学ぶ.(次回までにモーメント

のつり合いについて整理しておくこと) 第 6,7,8 回 トラス構造物の解析:到達目標 (6),(7) 節点法,切断法,図式解法によるトラス構造物の力学

解析法を学ぶ.(次回までにトラスの力学解析法につい

て整理しておくこと) 第 9,10,11 回 重心と分布力のつりあい: 到達目

標 (5),(6),(8) 重心について学習し,重心を用いて分布力の力のつり

あいについて学ぶ.(次回までに重心について整理して

おくこと) 第 12 回 回転体の表面積および物体のすわり:到達目

標 (5),(6),(8) パップスの定理を用いて回転体の表面積の算出法を

学び,また物体の安定・不安定についても学習する.(次

回までに物体のすわりについて整理しておくこと) 第 13,14,15 回 機 械 要 素 の 力 学 解 析 : 到 達 目

標 (6),(9),(10),(11) 摩擦も含む実際の機械要素ついてフリーボディダイ

アグラムを用いて力学解析を行う方法を学ぶ. (定期試験までに機械要素の力学解析方法について整

理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目であ

る工業力学演習 I において毎回課題を課す.また期末試

験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 総合成績は工業力学演習Ⅰと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅰ,工業力学演習Ⅰのそれぞれにおいて 3 回

を超える欠席を認めない 3. 講義中に演習課題を提示する. その評価点をもって平

常点の算出根拠とする. 4. 全講義終了後,工業力学演習Ⅰと一体で定期試験を行

う. 5. 総合成績を,演習の平常点 50%,定期試験 50%として

評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 22: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 工業力学演習Ⅰ 担当教員: 塩見 憲正 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年前期 対象: 235B 教科書: 青木,木谷“工業力学 第 3 版, 新装版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要

力学は静力学と動力学の二つに分類できる.静力学で

は,物体が運動しない条件すなわち平衡条件を対象とし,

動力学では時間とともに変化する力と物体の運動状態の

関係を対象とする.工業力学Ⅰでは静力学について講義

し,工業力学演習Ⅰと連携を図りながら,実際の問題を

力学的に考察し,それを解く能力を養うことを目的とす

る.この演習は,工業力学 I と密接に関連して講義を行

う 2. 到達目標 (1) 力とその表示および力の単位について理解できる. (2) 一点に働く力の合成と分解について理解できる. (3) 力のモーメントの意味を理解できる. (4) 着力点の異なる力の合成について理解できる. (5) 力のつりあいについて説明できる. (6) フリーボディーダイアグラムの意味を理解できる. (7) トラスに作用する力の解析について節点法・切断

法・図式解法を理解できる.. (8) 重心と図心について理解できる. (9) すべり摩擦・ころがり摩擦について理解できる. (10) ベルト,ブレーキ,軸受などの摩擦について理解で

きる. (11) くさび,ねじの作用原理を理解できる. 3.履修上の注意

はじめに力学の発展史を通して力学の必要性を認識す

ること,力学の思考の仕方を身につけることの大切さを

学び,つぎに力学の用語の概念を学ぶ. 静力学は物体が動かない,すなわち静止するための力

の関係について考えることであり,トラス,くさび,ね

じ,ベルトの摩擦,ブレーキ,軸受の摩擦などの実際の

機械構造物の問題を通して,集中力のつりあいを学び,

さらに,物体に作用する力が分布的である場合における

分布力の等価力的考え方についても学ぶ. なお,「工業力学Ⅰ」とは連携を図りながら,実際の問

題に数多く接することで,実際の問題を力学的に考察し,

それを解く能力を養うことを学ぶ.また高校の物理と密

接に関係しているので, 高校の参考書を捨てないよう

に. 4. 講義計画 第 1 回 工業力学とは:到達目標 (1),(2) 工業力学Ⅰの学習目標についての把握.力の単位,一

点に働く力の合成と分解について学ぶ.(次回までに力

の合成と分解について整理しておくこと)

第 2 回 着力点の異なる力の合成:到達目標 (3),(4) 力のモーメントについて学ぶ.(次回までに力のモー

メントについて整理しておくこと) 第 3,4,5 回 フリーボディダイアグラム:到達目標 (5),(6) 静力学は外力,内力,反力,モーメントのつりあい条

件から成り立っていることを学習し,フリーボディダイ

アグラムによる解析法を学ぶ.(次回までにモーメント

のつり合いについて整理しておくこと) 第 6,7,8 回 トラス構造物の解析:到達目標 (6),(7) 節点法,切断法,図式解法によるトラス構造物の力学

解析法を学ぶ.(次回までにトラスの力学解析法につい

て整理しておくこと) 第 9,10,11 回 重心と分布力のつりあい: 到達目

標 (5),(6),(8) 重心について学習し,重心を用いて分布力の力のつり

あいについて学ぶ.(次回までに重心について整理して

おくこと) 第 12 回 回転体の表面積および物体のすわり:到達目

標 (5),(6),(8) パップスの定理を用いて回転体の表面積の算出法を

学び,また物体の安定・不安定についても学習する.(次

回までに物体のすわりについて整理しておくこと) 第 13,14,15 回 機 械 要 素 の 力 学 解 析 : 到 達 目

標 (6),(9),(10),(11) 摩擦も含む実際の機械要素ついてフリーボディダイ

アグラムを用いて力学解析を行う方法を学ぶ. (定期試験までに機械要素の力学解析方法について整

理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目であ

る工業力学演習 I において毎回課題を課す.また期末試

験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 総合成績は工業力学Ⅰと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅰ,工業力学演習Ⅰのそれぞれにおいて 3 回

を超える欠席を認めない 3. 講義中に演習課題を提示する. その評価点をもって平

常点の算出根拠とする. 4. 全講義終了後,工業力学Ⅰと一体で定期試験を行う. 5. 総合成績を,演習の平常点 50%,定期試験 50%として

評価(3-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 23: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 実用英語基礎 I 担当教員: 江口 京子

種別: 専門基礎科目 必修 単位:1単位

開講時期: 1 年前期 対象: 235A,235B

教科書: Seize the Essence of the TOEIC Test,Masako Yasumaru 他,金星堂

関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:7-1 1.講義概要

基本的な文法知識を確認し、さらに日常生活やビジ

ネスでよく使われる語法を加えた、実際のコミュニケ

ーションに役立つ英語運用能力を高める。

2.到達目標

(1) 語彙力の増強とリスニング力の強化

(2) 基本的な文法と頻出文法問題の習熟

(3) 速読リーディングの修得

(4) 異文化における日常生活、およびビジネスの場面で

用いられる語彙や表現に慣れる

3.履修上の注意

最初の授業に必ずテキストを購入して辞書とともに

持参すること。

4.講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第1回目 ガイダンス

第2回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第3回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第4回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第5回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第6回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第7回目 Review 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第8回目 中間テスト 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第9回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 10 回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 11 回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 12 回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 13 回目 Listening/Reading 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 14 回目 Review 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 15 回目 Review 到達目標 (1)(2)(3)(4)

第 16 回目 期末テスト

<自己学習の促進>

学生の自己学習を促すため,この科目では中間テストお

よび期末テストを実施して成績に反映させる.

5.成績評価方法

1. 3回を超える欠席を認めない.

2. 総合成績を,課題等の平常点50%(7-1:50%),中間試

験と期末試験を50%(7-1:50%)としてして評価し,60点以

上を合格とする.

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Page 24: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名: 微分積分学 II

担当教員: 永田 修一 mail to: [email protected]

種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位

開講時期: 1 年後期 対象: 235A

教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1,3-2 1.講義概要

微分積分学は機械システム工学科の学生にとって必須

の基礎知識である。この授業では、前期に開講した「微

分積分学 I」を基礎として、2変数関数の微分積分学を

講義する。また、簡単な微分方程式についても講義する。 2.到達目標 (1) 2変数関数とその極限や連続性が理解できる(3-1)。 (2) 2変数関数の偏導関数、合成関数の微分法、テイラ

ーの定理、極大・極小、陰関数が理解できる(3-1)。 (3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積・曲面積が理

解できる(3-1)。 (4) 簡単な微分方程式(変数分離形、完全微分形、1階

線形微分方程式、定数係数の2階線形微分方程式)

の解法が理解できる(3-2)。 (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示

す.) 3.履修上の注意 受講者は,微分積分学Ⅰで学んだ知識を必要とする. 具体的には (1)1変数の微分とその応用を理解し、計算できる。 (2)1変数の積分とその応用を理解し、計算できる。 ことが必要である。 特に関連する科目: 微分積分学 I 微分積分学演習 I

4.講義計画 第 1 回 1. 2変数関数:関連学習目標(1)

2変数関数、その極限、その連続性。 第 2~6 回 2. 偏微分法:関連学習目標(2)

2変数関数の偏微分、合成関数の微分法、テイ ラーの定理、極大・極小、陰関数。

第 7~11 回 3. 重積分:関連学習目標(3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積の計算、 曲面積の計算。

第 12~15 回 4. 簡単な微分方程式:関連学習目標(4) 変数分離形、完全微分形、1階線形微分方程式、 定数係数の2階線形微分方程式。

第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試

験を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 適宜レポートを課し、その評価点を平常点とする。 3. 中間試験と期末試験を行う。 4. 総合成績を,演習 30% (3-1:22%, 3-2:8%),中間試験

35% (3-1:35%),期末試験 35% (3-1:17%, 3-2:18%) とし

て評価し,60 点以上を合格とする.(微分積分学 II と微

分積分学演習 II を一体で評価する.)

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Page 25: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名: 微分積分学演習 II

担当教員: 永田 修一 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期: 1 年後期 対象: 235A

教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:3-1,3-2 1.講義概要

微分積分学は機械システム工学科の学生にとって必須

の基礎知識である。この授業では、前期に開講した「微

分積分学 I」を基礎として、2変数関数の微分積分学を

講義する。また、簡単な微分方程式についても講義する。 2.到達目標 (1) 2変数関数とその極限や連続性が理解できる(3-1)。 (2) 2変数関数の偏導関数、合成関数の微分法、テイラ

ーの定理、極大・極小、陰関数が理解できる(3-1)。 (3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積・曲面積が理

解できる(3-1)。 (4) 簡単な微分方程式(変数分離形、完全微分形、1階

線形微分方程式、定数係数の2階線形微分方程式)

の解法が理解できる(3-2)。 (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示

す.) 3.履修上の注意 受講者は,微分積分学Ⅰで学んだ知識を必要とする. 具体的には (1)1変数の微分とその応用を理解し、計算できる。 (2)1変数の積分とその応用を理解し、計算できる。 ことが必要である。 特に関連する科目: 微分積分学 I 微分積分学演習 I

4.講義計画 第 1 回 1. 2変数関数:関連学習目標(1)

2変数関数、その極限、その連続性。 第 2~6 回 2. 偏微分法:関連学習目標(2)

2変数関数の偏微分、合成関数の微分法、テイ ラーの定理、極大・極小、陰関数。

第 7~11 回 3. 重積分:関連学習目標(3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積の計算、 曲面積の計算。

第 12~15 回 4. 簡単な微分方程式:関連学習目標(4) 変数分離形、完全微分形、1階線形微分方程式、 定数係数の2階線形微分方程式。

第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試

験を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 適宜レポートを課し、その評価点を平常点とする。 3. 中間試験と期末試験を行う。 4. 総合成績を,演習 30% (3-1:22%, 3-2:8%),中間試験

35% (3-1:35%),期末試験 35% (3-1:17%, 3-2:18%) とし

て評価し,60 点以上を合格とする.(微分積分学 II と微

分積分学演習 II を一体で評価する.)

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科目名: 微分積分学 II

担当教員: 池上 康之 mail to: [email protected]

種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位

開講時期: 1 年後期 対象: 235B

教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標: 3-1,3-2 1.講義概要

微分積分学は機械システム工学科の学生にとって必須

の基礎知識である。この授業では、前期に開講した「微

分積分学 I」を基礎として、2変数関数の微分積分学を

講義する。また、簡単な微分方程式についても講義する。 2.到達目標 (1) 2変数関数とその極限や連続性が理解できる(3-1)。 (2) 2変数関数の偏導関数、合成関数の微分法、テイラ

ーの定理、極大・極小、陰関数が理解できる(3-1)。 (3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積・曲面積が理

解できる(3-1)。 (4) 簡単な微分方程式(変数分離形、完全微分形、1階

線形微分方程式、定数係数の2階線形微分方程式)

の解法が理解できる(3-2)。 (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示

す.) 3.履修上の注意 受講者は,微分積分学Ⅰで学んだ知識を必要とする. 具体的には (1)1変数の微分とその応用を理解し、計算できる。 (2)1変数の積分とその応用を理解し、計算できる。 ことが必要である。 特に関連する科目: 微分積分学 I 微分積分学演習 I

4.講義計画 第 1 回 1. 2変数関数:関連学習目標(1)

2変数関数、その極限、その連続性。 第 2~6 回 2. 偏微分法:関連学習目標(2)

2変数関数の偏微分、合成関数の微分法、テイ ラーの定理、極大・極小、陰関数。

第 7~11 回 3. 重積分:関連学習目標(3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積の計算、 曲面積の計算。

第 12~15 回 4. 簡単な微分方程式:関連学習目標(4) 変数分離形、完全微分形、1階線形微分方程式、 定数係数の2階線形微分方程式。

第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試

験を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 適宜レポートを課し、その評価点を平常点とする。 3. 中間試験と期末試験を行う。 4. 総合成績を,演習 30% (3-1:22%, 3-2:8%),中間試験

35% (3-1:35%),期末試験 35% (3-1:17%, 3-2:18%) とし

て評価し,60 点以上を合格とする.(微分積分学 II と微

分積分学演習 II を一体で評価する.)

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科目名: 微分積分学演習 II

担当教員: 池上 康之 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期: 1 年後期 対象: 235B

教科書: 石原 繁.浅野 重初 , 「理工系入門 微分積分」, 裳華房

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標: 3-1,3-2 1.講義概要

微分積分学は機械システム工学科の学生にとって必須

の基礎知識である。この授業では、前期に開講した「微

分積分学 I」を基礎として、2変数関数の微分積分学を

講義する。また、簡単な微分方程式についても講義する。 2.到達目標 (1) 2変数関数とその極限や連続性が理解できる(3-1)。 (2) 2変数関数の偏導関数、合成関数の微分法、テイラ

ーの定理、極大・極小、陰関数が理解できる(3-1)。 (3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積・曲面積が理

解できる(3-1)。 (4) 簡単な微分方程式(変数分離形、完全微分形、1階

線形微分方程式、定数係数の2階線形微分方程式)

の解法が理解できる(3-2)。 (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示

す.) 3.履修上の注意 受講者は,微分積分学Ⅰで学んだ知識を必要とする. 具体的には (1)1変数の微分とその応用を理解し、計算できる。 (2)1変数の積分とその応用を理解し、計算できる。 ことが必要である。 特に関連する科目: 微分積分学 I 微分積分学演習 I

4.講義計画 第 1 回 1. 2変数関数:関連学習目標(1)

2変数関数、その極限、その連続性。 第 2~6 回 2. 偏微分法:関連学習目標(2)

2変数関数の偏微分、合成関数の微分法、テイ ラーの定理、極大・極小、陰関数。

第 7~11 回 3. 重積分:関連学習目標(3) 2変数関数の重積分、変数変換、体積の計算、 曲面積の計算。

第 12~15 回 4. 簡単な微分方程式:関連学習目標(4) 変数分離形、完全微分形、1階線形微分方程式、 定数係数の2階線形微分方程式。

第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試

験を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 適宜レポートを課し、その評価点を平常点とする。 3. 中間試験と期末試験を行う。 4. 総合成績を,演習 30% (3-1:22%, 3-2:8%),中間試験

35% (3-1:35%),期末試験 35% (3-1:17%, 3-2:18%) とし

て評価し,60 点以上を合格とする.(微分積分学 II と微

分積分学演習 II を一体で評価する.)

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科目名 : 線形代数学 担当教員: 只野 裕一 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235A 教科書: 佐藤和也,只野裕一,下本陽一 ,“工学基礎 はじめての線形代数学”,講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-3 1. 講義概要 本講義ではベクトル・行列の基礎的事項から具体的な工学系の応用まで講義する.線形代数学は微分積分学とともに数学の基礎を支える重要な科目である.特に数学が物理学や機械工学などに応用される場面で,ベクトルや行列の知識は必ず必要となる. 本講義と平行して演習科目「線形代数学演習」が開講される.講義の時間に専門用語とその意味,定理,理論を解説し,演習の時間に問題を解いて理解を深める.必要に応じて演習でも講義の補足をし,また講義でも例題を解くことで,講義・演習を一体とした学習を行う.以上を通じて,機械工学を学んでいく上で必要な線形代数学の基礎を理解し,実践的な問題を解く能力を養うことが本講義の目的である. 2. 到達目標 (1) ベクトルの存在意義を,例をあげて説明できる. (2) ベクトルの内積,正射影について説明できる. (3) 空間座標における直線と平面の方程式の導出を内積によって説明できる. (4) 行列同士の和差積,逆行列の演算ができる. (5) 連立 1 次方程式の解法,行列,逆行列との関連について説明できる. (6) ベクトルの一次関係,行列のランクについて説明できる. (7) 空間座標における,線形写像の概念を行列により表現できる. (8) 行列の固有値・固有ベクトルを求めることができる. (9) 行列の対角化と固有値の関連,2 次形式について説明できる. (10) 連立微分方程式と行列の関連について説明できる. (11) ベクトルの基底,正規直交系について説明できる. 3.履修上の注意

高校の数学と密接に関係している.高校の参考書を捨てないように. 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 線形代数とは:関連学習目標 (1)(2) 線形代数の使い道,行列の表現など 第 2 回 ベクトルを使った表現:関連学習目標 (2)(3) ベクトルとは,ベクトルの演算,直線のベクトル表示 第 3 回 行列とその演算:関連学習目標 (4) 行列の一般形,ベクトルの積,行列とベクトルの積,行列どうしの積 第 4 回 様々な行列:関連学習目標 (4) 行列の表現,対角行列,転置行列,演算

第 5 回 行列式と逆行列:関連学習目標 (4) 余因子と行列式,サラスの公式.行列式の性質,逆行列の性質 第 6 回 連立 1 次方程式(非同次):関連学習目標 (5) (6) はき出し法,クラメルの公式 第 7 回 連立 1 次方程式(同次):関連学習目標 (5) (6) 自明解,非自明解,ベクトルの線形関係 第 8 回 写像と行列の関係:関連学習目標 (7) 線形写像,合成写像,行列による回転 第 9 回 行列の固有値:関連学習目標 (8,9) 固有値の意味と求め方,行列の対角化 第 10 回 固有値の持つ意味:関連学習目標 (9,10) 微分方程式と固有値の関係,工学に現れる固有値問題 第 11 ベクトルによる演算: 関連学習目標(2) ベクトルの微分,内積,ノルム,外積 第 12 回 基底ベクトル:関連学習目標(11) 基底ベクトルの意味,シュミットの正規直交化法,基底のとり方とデータ圧縮の関係 第 13 回 対称行列と正定行列:関連学習目標 (9) 対称行列の説明.J=x^{T} A x の意味とその微分(x に関して.時間に関して) 第 14 回 最小 2 乗法:関連学習目標 (9) 最小 2 乗法と線形代数学の関連について学ぶ. 第 15 回 まとめ: これまでの内容を振り返り,重要な点、関連性を理解する. 第 16回:期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目である線形代数学演習において毎回課題を課す.また中間試験(線形代数学演習時間内に実施)および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない 2:総合成績は「線形代数学演習」と一体で評価する. 3:線形代数学演習の演習評価を演習評価点とする. 4:線形代数学演習において中間試験を行う. 5:全講義終了後,線形代数学演習と一体で定期試験を行なう. 6:総合成績を,演習 40%,中間試験と定期試験 60%により評価(3-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 29: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 線形代数学演習 担当教員: 只野 裕一 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235A 教科書: 佐藤和也,只野裕一,下本陽一 ,“工学基礎 はじめての線形代数学”,講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-3 1. 講義概要 本講義ではベクトル・行列の基礎的事項から具体的な工学系の応用まで講義する.線形代数学は微分積分学とともに数学の基礎を支える重要な科目である.特に数学が物理学や機械工学などに応用される場面で,ベクトルや行列の知識は必ず必要となる. 本講義と平行して講義科目「線形代数学」が開講される.講義の時間に専門用語とその意味,定理,理論を解説し,演習の時間に問題を解いて理解を深める.必要に応じて演習でも講義の補足をし,また講義でも例題を解くことで,講義・演習を一体とした学習を行う.以上を通じて,機械工学を学んでいく上で必要な線形代数学の基礎を理解し,実践的な問題を解く能力を養うことが本講義の目的である. 2. 到達目標 (1) ベクトルの存在意義を,例をあげて説明できる. (2) ベクトルの内積,正射影について説明できる. (3) 空間座標における直線と平面の方程式の導出を内積によって説明できる. (4) 行列同士の和差積,逆行列の演算ができる. (5) 連立 1 次方程式の解法,行列,逆行列との関連について説明できる. (6) ベクトルの一次関係,行列のランクについて説明できる. (7) 空間座標における,線形写像の概念を行列により表現できる. (8) 行列の固有値・固有ベクトルを求めることができる. (9) 行列の対角化と固有値の関連,2 次形式について説明できる. (10) 連立微分方程式と行列の関連について説明できる. (11) ベクトルの基底,正規直交系について説明できる. 3.履修上の注意

高校の数学と密接に関係している.高校の参考書を捨てないように. 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 線形代数とは:関連学習目標 (1)(2) 線形代数の使い道,行列の表現など 第 2 回 ベクトルを使った表現:関連学習目標 (2)(3) ベクトルとは,ベクトルの演算,直線のベクトル表示 第 3 回 行列とその演算:関連学習目標 (4) 行列の一般形,ベクトルの積,行列とベクトルの積,行列どうしの積 第 4 回 様々な行列:関連学習目標 (4) 行列の表現,対角行列,転置行列,演算

第 5 回 行列式と逆行列:関連学習目標 (4) 余因子と行列式,サラスの公式.行列式の性質,逆行列の性質 第 6 回 連立 1 次方程式(非同次):関連学習目標 (5) (6) はき出し法,クラメルの公式 第 7 回 連立 1 次方程式(同次):関連学習目標 (5) (6) 自明解,非自明解,ベクトルの線形関係 第 8 回 写像と行列の関係:関連学習目標 (7) 線形写像,合成写像,行列による回転 第 9 回 行列の固有値:関連学習目標 (8,9) 固有値の意味と求め方,行列の対角化 第 10 回 固有値の持つ意味:関連学習目標 (9,10) 微分方程式と固有値の関係,工学に現れる固有値問題 第 11 ベクトルによる演算: 関連学習目標(2) ベクトルの微分,内積,ノルム,外積 第 12 回 基底ベクトル:関連学習目標(11) 基底ベクトルの意味,シュミットの正規直交化法,基底のとり方とデータ圧縮の関係 第 13 回 対称行列と正定行列:関連学習目標 (9) 対称行列の説明.J=x^{T} A x の意味とその微分(x に関して.時間に関して) 第 14 回 最小 2 乗法:関連学習目標 (9) 最小 2 乗法と線形代数学の関連について学ぶ. 第 15 回 まとめ: これまでの内容を振り返り,重要な点、関連性を理解する. 第 16回:期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目である線形代数学演習において毎回課題を課す.また中間試験(線形代数学演習時間内に実施)および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない 2:総合成績は「線形代数学」と一体で評価する. 3:線形代数学演習の演習評価を演習評価点とする. 4:線形代数学演習において中間試験を行う. 5:全講義終了後,線形代数学と一体で定期試験を行なう. 6:総合成績を,演習 40%,中間試験と定期試験 60%により評価(3-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 線形代数学 担当教員: 佐藤 和也 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2 単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235B 教科書: 佐藤和也,只野裕一,下本陽一 ,“工学基礎 はじめての線形代数学”,講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-3 1. 講義概要 本講義ではベクトル・行列の基礎的事項から具体的な工学系の応用まで講義する.線形代数学は微分積分学とともに数学の基礎を支える重要な科目である.特に数学が物理学や機械工学などに応用される場面で,ベクトルや行列の知識は必ず必要となる. 本講義と平行して演習科目「線形代数学演習」が開講される.講義の時間に専門用語とその意味,定理,理論を解説し,演習の時間に問題を解いて理解を深める.必要に応じて演習でも講義の補足をし,また講義でも例題を解くことで,講義・演習を一体とした学習を行う.以上を通じて,機械工学を学んでいく上で必要な線形代数学の基礎を理解し,実践的な問題を解く能力を養うことが本講義の目的である. 2. 到達目標 (1) ベクトルの存在意義を,例をあげて説明できる. (2) ベクトルの内積,正射影について説明できる. (3) 空間座標における直線と平面の方程式の導出を内積によって説明できる. (4) 行列同士の和差積,逆行列の演算ができる. (5) 連立 1 次方程式の解法,行列,逆行列との関連について説明できる. (6) ベクトルの一次関係,行列のランクについて説明できる. (7) 空間座標における,線形写像の概念を行列により表現できる. (8) 行列の固有値・固有ベクトルを求めることができる. (9) 行列の対角化と固有値の関連,2 次形式について説明できる. (10) 連立微分方程式と行列の関連について説明できる. (11) ベクトルの基底,正規直交系について説明できる. 3.履修上の注意

高校の数学と密接に関係している.高校の参考書を捨てないように. 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 線形代数とは:関連学習目標 (1)(2) 線形代数の使い道,行列の表現など 第 2 回 ベクトルを使った表現:関連学習目標 (2)(3) ベクトルとは,ベクトルの演算,直線のベクトル表示 第 3 回 行列とその演算:関連学習目標 (4) 行列の一般形,ベクトルの積,行列とベクトルの積,行列どうしの積 第 4 回 様々な行列:関連学習目標 (4) 行列の表現,対角行列,転置行列,演算

第 5 回 行列式と逆行列:関連学習目標 (4) 余因子と行列式,サラスの公式.行列式の性質,逆行列の性質 第 6 回 連立 1 次方程式(非同次):関連学習目標 (5) (6) はき出し法,クラメルの公式 第 7 回 連立 1 次方程式(同次):関連学習目標 (5) (6) 自明解,非自明解,ベクトルの線形関係 第 8 回 写像と行列の関係:関連学習目標 (7) 線形写像,合成写像,行列による回転 第 9 回 行列の固有値:関連学習目標 (8,9) 固有値の意味と求め方,行列の対角化 第 10 回 固有値の持つ意味:関連学習目標 (9,10) 微分方程式と固有値の関係,工学に現れる固有値問題 第 11 ベクトルによる演算: 関連学習目標(2) ベクトルの微分,内積,ノルム,外積 第 12 回 基底ベクトル:関連学習目標(11) 基底ベクトルの意味,シュミットの正規直交化法,基底のとり方とデータ圧縮の関係 第 13 回 対称行列と正定行列:関連学習目標 (9) 対称行列の説明.J=x^{T} A x の意味とその微分(x に関して.時間に関して) 第 14 回 最小 2 乗法:関連学習目標 (9) 最小 2 乗法と線形代数学の関連について学ぶ. 第 15 回 まとめ: これまでの内容を振り返り,重要な点、関連性を理解する. 第 16回:期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目である線形代数学演習において毎回課題を課す.また中間試験(線形代数学演習時間内に実施)および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない 2:総合成績は「線形代数学演習」と一体で評価する. 3:線形代数学演習の演習評価を演習評価点とする. 4:線形代数学演習において中間試験を行う. 5:全講義終了後,線形代数学演習と一体で定期試験を行なう. 6:総合成績を,演習 40%,中間試験と定期試験 60%により評価(3-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 線形代数学演習 担当教員: 佐藤 和也 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235B 教科書: 佐藤和也,只野裕一,下本陽一 ,“工学基礎 はじめての線形代数学”,講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-3 1. 講義概要 本講義ではベクトル・行列の基礎的事項から具体的な工学系の応用まで講義する.線形代数学は微分積分学とともに数学の基礎を支える重要な科目である.特に数学が物理学や機械工学などに応用される場面で,ベクトルや行列の知識は必ず必要となる. 本講義と平行して講義科目「線形代数学」が開講される.講義の時間に専門用語とその意味,定理,理論を解説し,演習の時間に問題を解いて理解を深める.必要に応じて演習でも講義の補足をし,また講義でも例題を解くことで,講義・演習を一体とした学習を行う.以上を通じて,機械工学を学んでいく上で必要な線形代数学の基礎を理解し,実践的な問題を解く能力を養うことが本講義の目的である. 2. 到達目標 (1) ベクトルの存在意義を,例をあげて説明できる. (2) ベクトルの内積,正射影について説明できる. (3) 空間座標における直線と平面の方程式の導出を内積によって説明できる. (4) 行列同士の和差積,逆行列の演算ができる. (5) 連立 1 次方程式の解法,行列,逆行列との関連について説明できる. (6) ベクトルの一次関係,行列のランクについて説明できる. (7) 空間座標における,線形写像の概念を行列により表現できる. (8) 行列の固有値・固有ベクトルを求めることができる. (9) 行列の対角化と固有値の関連,2 次形式について説明できる. (10) 連立微分方程式と行列の関連について説明できる. (11) ベクトルの基底,正規直交系について説明できる. 3.履修上の注意

高校の数学と密接に関係している.高校の参考書を捨てないように. 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 線形代数とは:関連学習目標 (1)(2) 線形代数の使い道,行列の表現など 第 2 回 ベクトルを使った表現:関連学習目標 (2)(3) ベクトルとは,ベクトルの演算,直線のベクトル表示 第 3 回 行列とその演算:関連学習目標 (4) 行列の一般形,ベクトルの積,行列とベクトルの積,行列どうしの積 第 4 回 様々な行列:関連学習目標 (4) 行列の表現,対角行列,転置行列,演算

第 5 回 行列式と逆行列:関連学習目標 (4) 余因子と行列式,サラスの公式.行列式の性質,逆行列の性質 第 6 回 連立 1 次方程式(非同次):関連学習目標 (5) (6) はき出し法,クラメルの公式 第 7 回 連立 1 次方程式(同次):関連学習目標 (5) (6) 自明解,非自明解,ベクトルの線形関係 第 8 回 写像と行列の関係:関連学習目標 (7) 線形写像,合成写像,行列による回転 第 9 回 行列の固有値:関連学習目標 (8,9) 固有値の意味と求め方,行列の対角化 第 10 回 固有値の持つ意味:関連学習目標 (9,10) 微分方程式と固有値の関係,工学に現れる固有値問題 第 11 ベクトルによる演算: 関連学習目標(2) ベクトルの微分,内積,ノルム,外積 第 12 回 基底ベクトル:関連学習目標(11) 基底ベクトルの意味,シュミットの正規直交化法,基底のとり方とデータ圧縮の関係 第 13 回 対称行列と正定行列:関連学習目標 (9) 対称行列の説明.J=x^{T} A x の意味とその微分(x に関して.時間に関して) 第 14 回 最小 2 乗法:関連学習目標 (9) 最小 2 乗法と線形代数学の関連について学ぶ. 第 15 回 まとめ: これまでの内容を振り返り,重要な点、関連性を理解する. 第 16回:期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では一体科目である線形代数学演習において毎回課題を課す.また中間試験(線形代数学演習時間内に実施)および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない 2:総合成績は「線形代数学」と一体で評価する. 3:線形代数学演習の演習評価を演習評価点とする. 4:線形代数学演習において中間試験を行う. 5:全講義終了後,線形代数学習と一体で定期試験を行なう. 6:総合成績を,演習 40%,中間試験と定期試験 60%により評価(3-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 工業力学Ⅱ 担当教員: 馬渡 俊文 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235A 教科書: 青木弘,木谷晋, “工業力学 第 3 版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要 工業力学Ⅱでは,物体が運動する場合の動力学につい

て勉強することで,力学の原理を正しく理解し,工学上

の問題の解を得るためには,それらの原理をどのように

適用すべきかを学ぶ.まず,質点だけを含む問題に対し

て下記の 3 つ概念,

(1) 力,質量と加速度の概念 (2) 仕事とエネルギーの概念 (3) 力積と運動量の概念

を理解し,これらを剛体の運動に適用することで,質点

との違いを明確にする.また,動力学の程度の高い問題

を解析するためには,微分,積分,およびベクトル解析

の導入が有用であることを学ぶ.さらに,工業力学演習

Ⅱと連携をはかりながら,実際の動力学的問題の解決に

応用できる知識・能力を身に付ける. 2. 到達目標 (1) 質点の速度や加速度が時間・速度・距離の関数であ

る場合の考え方と解法を説明できる. (2) 質点が曲線運動する場合の直交座標,法線・接線座

標,極座標における時間・速度・距離の関係が説明

できる. (3) 各軸方向の運動が拘束されている場合の時間・速

度・距離の関係が説明できる. (4) 相対座標から見た時間・速度・距離の関係を理解し

説明できる. (5) ニュートンの法則と時間・速度・距離の関係が説明

できる. (6) ダランベールの原理を理解し説明ができる. (7) 慣性モーメントの概念とそれに関する定理を理解

し,計算法を説明できる. (8) 力積と運動量保存則,および角運動量を理解し,説

明できる. (9) 仕事,エネルギー保存の法則,および動力を理解し

説明できる. (10) 回転運動を伴う剛体の運動方程式を示すことがで

きる. (11) 国際単位系を用いて物理量を表現できる. 3.履修上の注意

受講者は,下記に示す学習目標を達成するに当たり,

微分・積分,およびベクトル解析などの数学的な基礎知

識を必要とする. 関連する科目: 工業力学 I, 高校の物理

4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので、その到達目

標について、毎回の講義の前後に自己学習を行うこと。

第 1,2,3 回 1. 質点の直線運動: 到達目標 (1) (11) 質点の直線運動における時間・速度・距離の関係,およ

び単位と単位系について学ぶ. 第 4,5,6 回 2. 質点の 2 次元運動:到達目標 (2) 質点が曲線運動する場合の座標系の種類と運動の表現に

ついて学ぶ. 第 7 回 3. 相対運動:到達目標 (3)(4) 拘束の有無に対する運動の表現と相対運動について

学ぶ. 第 8 回 中間試験 第 9,10 回 4. 質点の運動方程式:到達目標 (5)(6) 運動方式の作り方とダランベールの原理について学ぶ. 第 11,12 回 5. 慣性モーメント:到達目標 (7) 慣性モーメントの算出方法を学ぶ. 第 13 回 6. 剛体の運動方程式:到達目標 (7)(8)(9)(10) 回転を伴う剛体の運動について理解する. 第 14,15 回 7. 力学的エネルギーと運動量:到達目

標 (8)(9) 仕事,エネルギー,力積および運動量(角運動量含む)について学ぶ. 第 16 回 定期試験 (授業前に予習し、授業後にノートを整理し、課題を締

め切り前に完成させること。) <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1. 総合成績は工業力学演習Ⅱと一体で評価し,工業力学

Ⅱのみでの評価は行わない. 2. 工業力学Ⅱ,工業力学演習Ⅱのそれぞれにおいて,3回を超える欠席を認めない. 3. 講義中に演習課題を提示する場合がある.その評価点

と工業力学演習Ⅱの演習をもって平常点の算出根拠とす

る. 4. 全講義終了後,工業力学演習Ⅱと一体で定期試験を行

う. 5. 総合成績は,平常点(30%),定期試験(70%)として算

出し(3-5, 100%),60 点をもって合格とする.

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科目名 : 工業力学演習Ⅱ 担当教員: 馬渡 俊文 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235A 教科書: 青木弘,木谷晋, “工業力学 第 3 版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要 工業力学演習Ⅱでは,物体が運動する場合の動力学に

ついて勉強することで,力学の原理を正しく理解し,工

学上の問題の解を得るためには,それらの原理をどのよ

うに適用すべきかを学ぶ.まず,質点だけを含む問題に

対して下記の 3 つ概念,

(1) 力,質量と加速度の概念 (2) 仕事とエネルギーの概念 (3) 力積と運動量の概念

を理解し,これらを剛体の運動に適用することで,質点

との違いを明確にする.また,動力学の程度の高い問題

を解析するためには,微分,積分,およびベクトル解析

の導入が有用であることを学ぶ.さらに,工業力学演習

Ⅱと連携をはかりながら,実際の動力学的問題の解決に

応用できる知識・能力を身に付ける. 2. 到達目標 (1) 質点の速度や加速度が時間・速度・距離の関数であ

る場合の考え方と解法を説明できる. (2) 質点が曲線運動する場合の直交座標,法線・接線座

標,極座標における時間・速度・距離の関係が説明

できる. (3) 各軸方向の運動が拘束されている場合の時間・速

度・距離の関係が説明できる. (4) 相対座標から見た時間・速度・距離の関係を理解し

説明できる. (5) ニュートンの法則と時間・速度・距離の関係が説明

できる. (6) ダランベールの原理を理解し説明ができる. (7) 慣性モーメントの概念とそれに関する定理を理解

し,計算法を説明できる. (8) 力積と運動量保存則,および角運動量を理解し,説

明できる. (9) 仕事,エネルギー保存の法則,および動力を理解し

説明できる. (10) 回転運動を伴う剛体の運動方程式を示すことがで

きる. (11) 国際単位系を用いて物理量を表現できる. 3.履修上の注意

受講者は,下記に示す学習目標を達成するに当たり,

微分・積分,およびベクトル解析などの数学的な基礎知

識を必要とする. 関連する科目: 工業力学 I, 高校の物理

4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので、その到達目

標について、毎回の講義の前後に自己学習を行うこと。

第 1,2,3 回 1.質点の直線運動: 到達目標 (1) (11) 質点の直線運動における時間・速度・距離の関係,およ

び単位と単位系について学ぶ. 第 4,5,6 回 2.質点の 2 次元運動:到達目標 (2) 質点が曲線運動する場合の座標系の種類と運動の表現に

ついて学ぶ. 第 7 回 3.相対運動:到達目標 (3)(4) 拘束の有無に対する運動の表現と相対運動について

学ぶ. 第 8 回 中間試験 第 9,10 回 4.質点の運動方程式:到達目標 (5)(6) 運動方式の作り方とダランベールの原理について学ぶ. 第 11,12 回 5.慣性モーメント:到達目標 (7) 慣性モーメントの算出方法を学ぶ. 第 13 回 7.剛体の運動方程式:到達目標 (7)(8)(9)(10) 回転を伴う剛体の運動について理解する. 第 14,15 回 6.力学的エネルギーと運動量:到達目

標 (8)(9) 仕事,エネルギー,力積および運動量(角運動量含む)について学ぶ. 第 16 回 定期試験 (授業前に予習し、授業後にノートを整理し、課題を締

め切り前に完成させること。) <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1.総合成績は工業力学Ⅱと一体で評価する. 2.工業力学Ⅱ,工業力学演習Ⅱのそれぞれにおいて,3回を超える欠席を認めない. 3.講義中に演習課題を提示する場合がある.その評価点

と工業力学演習Ⅱの演習をもって平常点の算出根拠とす

る. 4.全講義終了後,工業力学Ⅱと一体で定期試験を行う. 5.総合成績は,平常点(30%),定期試験(70%)として算出

し(3-5, 100%),60 点をもって合格とする.

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科目名 : 工業力学Ⅱ 担当教員: 上野 直弘 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235B 教科書: 青木弘,木谷晋, “工業力学 第 3 版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要 工業力学Ⅱでは,物体が運動する場合の動力学につい

て勉強することで,力学の原理を正しく理解し,工学上

の問題の解を得るためには,それらの原理をどのように

適用すべきかを学ぶ.まず,質点だけを含む問題に対し

て 3 つの概念;(1) 力,質量と加速度の概念,(2) 仕事と

エネルギーの概念,(3) 力積と運動量の概念,を理解し,

これらを剛体の運動に適用することで,質点との違いを

明確にする.また,動力学の程度の高い問題を解析する

ためには,微分,積分,およびベクトル解析の導入が有

用であることを学ぶ.さらに,工業力学演習Ⅱと連携を

はかりながら,実際の動力学的問題の解決に応用できる

知識・能力を身に付ける. 2. 到達目標 (1) 質点の速度や加速度が時間・速度・距離の関数であ

る場合の考え方と解法を説明できる. (2) 質点が曲線運動する場合の直交座標,法線・接線座

標,極座標における時間・速度・距離の関係が説明

できる. (3) 各軸方向の運動が拘束されている場合の時間・速

度・距離の関係が説明できる. (4) 相対座標から見た時間・速度・距離の関係を理解し

説明できる. (5) ニュートンの法則と時間・速度・距離の関係が説明

できる. (6) ダランベールの原理を理解し説明ができる. (7) 慣性モーメントの概念とそれに関する定理を理解

し,計算法を説明できる. (8) 力積と運動量保存則,および角運動量を理解し,説

明できる. (9) 仕事,エネルギー保存の法則,および動力を理解し

説明できる. (10) 回転運動を伴う剛体の運動方程式を示すことがで

きる. (11) 国際単位系を用いて物理量を表現できる. 3.履修上の注意

受講者は,下記に示す学習目標を達成するに当たり,

微分・積分,およびベクトル解析などの数学的な基礎知

識を必要とする. 関連する科目: 工業力学 I, 高校の物理

4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 数学の準備 講義のオリエンテーションと、ベクトルの基礎概念と

演算、座標系について学ぶ 第 2,3 回 1.質点の直線運動: 到達目標(1) 質点の直線運動における時間・速度・距

離の関係について学ぶ. 第 4 回 2.質点の 2 次元運動、相対運動: 到達目標(2) 質点が曲線運動する場合の座標系の種

類と運動の表現について学ぶ. 到達目標(3)(4) 拘束の有無に対する運動の表現と相

対運動について学ぶ. 第 5 回 3.単位系: 到達目標(11) 国際単位系(SI 単位系)について、そ

の体系と使用法を学ぶ 第 6 回 中間試験 第 7 回 4.質点の運動方程式: 到達目標(5)(6) 運動方式の作り方とダランベールの原

理について学ぶ. 第 8, 9, 10, 11 回 5.剛体の運動方程式と慣性モーメント: 到達目標(7)(10) 慣性モーメントの算出方法を学ぶ.

回転を伴う剛体の運動について理解する. 第 12, 13 回 6.衝突 到達目標(8)(9) 力積および運動量(角運動量含む)について学ぶ. 第 14,15 回 仕事、エネルギー、動力: 到達目標(7)(8)(9)(10) 仕事やエネルギーの概念を学

び、その保存則などを理解する. 第 16 回 期末試験 【授業時間外学習】 (1)教科書の例題、演習問題に取り組み、予習・復習を行

うこと. (2)自己学習を促すため,この科目では中間試験および期

末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1. 総合成績は工業力学演習Ⅱと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅱ,工業力学演習Ⅱのそれぞれにおいて,3回を超える欠席を認めない. 3. 講義中に演習課題を提示することがある.その評価点

と工業力学演習Ⅱの演習をもって平常点の算出根拠とす

る. 4. 全講義終了後,工業力学演習Ⅱと一体で定期試験を行

う. 5. 総合成績は,平常点(30%),定期試験(70%)として算

出し(3-5, 100%),60 点をもって合格とする.

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Page 35: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 工業力学演習Ⅱ 担当教員: 上野 直弘 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235B 教科書: 青木弘,木谷晋, “工業力学 第 3 版”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-5 1. 講義概要 工業力学演習Ⅱでは,物体が運動する場合の動力学に

ついて勉強することで,力学の原理を正しく理解し,工

学上の問題の解を得るためには,それらの原理をどのよ

うに適用すべきかを学ぶ.まず,質点だけを含む問題に

対して 3 つの概念;(1) 力,質量と加速度の概念,(2) 仕事とエネルギーの概念,(3) 力積と運動量の概念,を理

解し,これらを剛体の運動に適用することで,質点との

違いを明確にする.また,動力学の程度の高い問題を解

析するためには,微分,積分,およびベクトル解析の導

入が有用であることを学ぶ.さらに,工業力学演習Ⅱと

連携をはかりながら,実際の動力学的問題の解決に応用

できる知識・能力を身に付ける. 2. 到達目標 (1) 質点の速度や加速度が時間・速度・距離の関数であ

る場合の考え方と解法を説明できる. (2) 質点が曲線運動する場合の直交座標,法線・接線座

標,極座標における時間・速度・距離の関係が説明

できる. (3) 各軸方向の運動が拘束されている場合の時間・速

度・距離の関係が説明できる. (4) 相対座標から見た時間・速度・距離の関係を理解し

説明できる. (5) ニュートンの法則と時間・速度・距離の関係が説明

できる. (6) ダランベールの原理を理解し説明ができる. (7) 慣性モーメントの概念とそれに関する定理を理解

し,計算法を説明できる. (8) 力積と運動量保存則,および角運動量を理解し,説

明できる. (9) 仕事,エネルギー保存の法則,および動力を理解し

説明できる. (10) 回転運動を伴う剛体の運動方程式を示すことがで

きる. (11) 国際単位系を用いて物理量を表現できる. 3.履修上の注意

受講者は,下記に示す学習目標を達成するに当たり,

微分・積分,およびベクトル解析などの数学的な基礎知

識を必要とする. 関連する科目: 工業力学 I, 高校の物理

4. 講義計画

この科目では工業力学 IIの対応する講義内容に関する

演習を行う.なるべく事前に演習問題を提示するので、

自己学習を進めること. 第 1 回 数学の準備 講義のオリエンテーションと、ベクトルの基礎概念と

演算、座標系について学ぶ 第 2,3 回 1.質点の直線運動: 到達目標(1) 質点の直線運動における時間・速度・距

離の関係について学ぶ. 第 4 回 2.質点の 2 次元運動、相対運動: 到達目標(2) 質点が曲線運動する場合の座標系の種

類と運動の表現について学ぶ. 到達目標(3)(4) 拘束の有無に対する運動の表現と相

対運動について学ぶ. 第 5 回 3.単位系: 到達目標(11) 国際単位系(SI 単位系)について、そ

の体系と使用法を学ぶ 第 6 回 中間試験 第 7 回 4.質点の運動方程式: 到達目標(5)(6) 運動方式の作り方とダランベールの原

理について学ぶ. 第 8, 9, 10, 11 回 5.剛体の運動方程式と慣性モーメント: 到達目標(7)(10) 慣性モーメントの算出方法を学ぶ.

回転を伴う剛体の運動について理解する. 第 12, 13 回 6.衝突 到達目標(8)(9) 力積および運動量(角運動量含む)について学ぶ. 第 14,15 回 仕事、エネルギー、動力: 到達目標(7)(8)(9)(10) 仕事やエネルギーの概念を学

び、その保存則などを理解する. 第 16 回 期末試験 【授業時間外学習】 (1)出題された演習問題について、必ず復習しておくこと。 (2)自己学習を促すため,この科目では中間試験および期

末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1. 総合成績は工業力学Ⅱと一体で評価を行う. 2. 工業力学Ⅱ,工業力学演習Ⅱのそれぞれにおいて,3回を超える欠席を認めない. 3. 講義中に演習課題を提示することがある.その評価点

と工業力学演習Ⅱの演習をもって平常点の算出根拠とす

る. 4. 全講義終了後,工業力学Ⅱと一体で定期試験を行う. 5. 総合成績は,平常点(30%),定期試験(70%)として算

出し(3-5, 100%),60 点をもって合格とする.

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科目名 : 図学製図 担当教員:服部 信祐 mail to: [email protected] 種別: 専門基礎科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235 教科書: 植松,高谷,深井,“初心者のための機械製図(第4版)”,森北出版 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-1, 5-2 1. 講義概要

概要:図学製図は,ものづくりにおける思考と情報伝達のための欠かせない基礎学問である.図学は,空間にある物体の位置・形状を正確に平面上に描き表せるよう空間的な解析能力を養う学問であり,製図,とくに機械製図は,加工,生産に重点を置き,設計するものと加工するものの間で正確な意思疎通が図面を通して的確に行えるよう共通の書式や企画を学び,その表現能力を習得するための学問である.この講義では,図学と製図のとくに基本的な内容について講義する.

図面は技術者の言葉といわれ,全世界で共通のルールで用いられている.特に機械の技術者にとっては製品の設計・製作等のための情報伝達手段としては必須のものである.その基礎を修得する.

2. 到達目標 (1)平面図形の作図ができる.(4-1) (2)正投影図の作図ができる.(4-1) (3)副投影図の作図ができる. (4-1) (4)交点と交線の作図ができる.(4-1) (5)簡単な立体の切断図,相貫図を作図できる.(4-1) (6)簡単な立体の展開図を作図できる.(4-1) (7)JIS 製図法の基本事項を理解できる.(5-2) (8)軸測投影および斜投影図を作図できる.(5-2) (9)寸法記入に関する事項を理解できる.(5-2) (10)はめあいについて理解できる.(5-2) (11)表面性状について理解できる.(5-2) (12)機械要素に関する製図法を理解できる.(5-2) (13)材料,測定法について理解できる.(5-2) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意 図学製図は,機械設計製図の基礎として空間図形の具体的な表現技術および設計製図の基本を習得することを目的としている.特に機械技術者にとっては製品の設計・製作等のための情報伝達手段として世界で共通のルールで用いられている公理および定理に基づく平面図形や立体図形の作図法を理解し,平面図から立体形を読み取る力の涵養が必要である.そのため,講義では毎回数題の問題が出題され,的確な手法で図面を仕上げることが求められる. 4. 講義計画 第 1 回 基本作図:関連学習目標 (1) 基礎的な作図法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 2 回 正投影図:関連学習目標 (2) 正投影図とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 3 回 副投影図:関連学習目標 (3) 副投影図とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと

第 4 回 交点と交線:関連学習目標 (4) 交点と交線の作図法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 5 回 立体の切断および相貫:関連学習目標 (5) 多面体の切断と相貫とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 6 回 立体の展開:関連学習目標 (6) 立体の展開法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 7 回 中間試験(図学に関する内容 JABEE:4-1) 第 8 回 製図の基本:関連学習目標(7) 製図の基本とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 9 回 寸法記入(その1):関連学習目標(8) 寸法記入法に関する事項とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 10 回 寸法記入(その2):関連学習目標(8) 寸法補助記号に関する事項とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 11 回 はめあい,幾何公差:関連学習目標(9) はめあい,幾何公差とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 12 回 幾何公差,表面性状:関連学習目標(10) 幾何公差,表面性状とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 13 回 機械要素(ねじ,軸受,歯車):関連学習目標(11) ねじ,軸受,歯車の製図法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 14 回 溶接,材料,測定法:関連学習目標(12) 溶接,材料,測定法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 15 回 図形の表し方:関連学習目標(13) 組立図,特殊図示法とその演習 次回までに,講義内容について整理しておくこと 第 16 回 期末試験(製図に関する内容 JABEE:5-2) <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席は認めない 2:演習課題は全て提出すること.図学製図は実際に描くことが重要であり,提出された課題について,正確さ,美しさおよび迅速さの観点から評価し,平常点の算出根拠とする. 3:中間試験(図学に関する内容)および期末試験(製図に関する内容)を行う. 4:総合成績を, 平常点 40%(4-1:20%,5-2:20%),中間試験30%(4-1)および期末試験 30%(5-2)として評価し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 実用英語基礎 II 担当教員: Philip Wagnitz 種別: 専門基礎科目 必修 単位:1単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235A,235B Textbook: Engineering 1, Peter Astley and Lewis Lansford, Oxford University Press 注:英和辞典と和英辞典を常に持参すること. 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:7-1 1.講義概要 This course's objective is to give students basic communication skills and a working vocabulary in the field of Engineering.

2.到達目標

To acquire basic communication skills for use in an engineering environment.

3.履修上の注意

It is always in the best interest of the student to attend all classes. Quiz days will be unannounced. A missed quiz cannot be made-up. Students are expected to bring all necessary items to class, i.e. textbook, workbook, pens, pencils, notebooks, dictionaries, etc.. Cell phones are not necessary items, so please keep them in your bags and switched off.

4.講義計画

1. Engineering. Present Simple and Past simple. Vocabulary: Subjects within engineering. 2. Design and modelling. Permission and necessity. Vocabulary: nouns ending in -tion. 3. Measurement. Possibility and probability. Vocabulary: units and measurements. 4. Strength and stiffness. the passive. Vocabulary: forces and strain. 5. Movement. Prepositions of locations. Vocabulary: forces and motion. 6. Electricity. Warnings and instructions. Vocabulary: circuit essentials. 7. Electronics. Past simple and present perfect. Vocabulary: Semiconductor basics.

8. Computing and logic. Connecting words. Logic gate basics. 9. Materials. Comparatives and superlatives. Vocabulary: properties and processes. 10. Air and Water. Too and enough. Vocabulary: forces in air and water. 11. Heat. Cause and result. Vocabulary: heat production and transfer. 12. Light and sound. Phrasal verbs. Vocabulary: describing sound and light. 13. Manufacturing. Linking sentences: because, however, although. Vocabulary: Manufacturing processes. 14. Codes and standards. Relative clauses. Vocabulary: codes and standards. 15. Help to save the planet. time expressions. Vocabulary: The carbon cycle. 16. Final examination.

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない. 2.総合成績を,授業中の課題等の平常点 20%(7-1:20%),定期試験 80%(7-1:80%)として評価し,60点以上を合格とする.

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MEMO

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専門科目-必修

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科目名:機械工作 I 担当教員:長谷川 裕之 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期:1年前期 対象:235 教科書:和栗 ,”要訣機械工作法”,養賢堂 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-4 1.講義概要 身の回りにある工業製品の多くは,図面に基づいて工場で生産される。生産には「生産工程」と呼ばれる手順があり,手順の組み合わせによって目的とする製品が生み出される。「機械工作」では,その手順の基本的事項を体系的に学ぶ。最近,「ものづくり」の重要性が叫ばれているが,その中核となるのが本講義である。製品の開発は,(1)人が何を要求しているか(市場調査),(2)仕様をどうするか(企画立案),(3)構造をどうするか(設計製図),(4)どのように作るか(生産)(5)性能はどうか(評価)という順で行われる。 本講義では,(4)の生産工程における作業の種類と内容について学ぶ。生産工程は,設計製図の工程から図面を受け取り,製品が完成するまでを受け持つ。生産工程の多くは工場内で実施され,「機械工作」あるいは単に「加工」と呼ばれる。「加工」は,大きく「変形加工」,「付加加工」,「除去加工」の三種類に分類される。 「機械工作」は,前半の「機械工作Ⅰ」と後半の「機械工作Ⅱ」に分けて学ぶが,「機械工作Ⅰ」では,「変形加工」と「付加加工」を中心に学ぶ。 2.到達目標 (1)機械加工法の実技を向上させるための基本を理解する. (2)鍛造・プレス加工を代表とする塑性加工の原理を理解する. (3)材料接合の基本である溶接の知識を習得する. (4)加工される材料の強度を調節する熱処理技術を理解する. (5)切削加工および研削加工における切削理論を理解する. 3.履修上の注意 自己学習のすすめ:講義の前に教科書に目を通しておくこと。 講義内容と特に関連する科目 機械工作 II、機械工作実習 I、機械工作実習 II 4.授業計画 第 1 回 機械工作の基本 到達目標 (1) 授業の概要・評価方法について説明するとともに,機械工作法の重要性について学習する. 第 2-第 3 回 鋳造 到達目標 (2) 模型・鋳型.溶湯の作製について認識を深め,鋳物の一連の作製工程について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと )

第 4 回 -第 5 回 鍛造・圧延 到達目標 (2) 高温環境下において金属材料を加圧し,必要な形状に整える加工法ンいついて学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 6 回 プレス加工 到達目標 (2) 常温における金属の塑性加工について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 7 回 -第 9 回 溶接 到達目標 (3) 異種材料を接合する各種溶接技術について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 10 回 -第 11 回 熱処理 到達目標 (4) 金属材料の性質を変化させる熱処理法について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 12 回 -第 13 回 切削通論 到達目標 (5) 除去加工の主流である切削理論の基礎について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 14 回 -第 15 回 研削加工 到達目標 (5) セラミックの粒子の集合体が工具となる研削加工の特徴について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと ) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では演習と試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1) 3 回以上の欠席は認めない (2) 適宜演習を行う (3) 期末試験を実施する. (4) 総合成績を,演習 35%と期末試験 65%として評価 (4-4:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 機構学 担当教員: 長谷川 裕之 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 1 年後期 対象: 235 教科書: 小川, 加藤 , “機構学”, 森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-7 1.講義概要 機械とは,“複数の部品からなり,その相対運動によっ

て人に役立つ仕事をするもの“と定義されている.その際,

機械はある定まった運動をする必要があり,その運動を生

み出す部品の組合せを機構という.機構学とは,機構を構

成する部品の形状,配置,組合せおよびその運動に関する

学問である.本講義では,リンク機構・巻掛け伝動機構・

摩擦伝動機構・カム機構・歯車機構などの機械工学に関わ

る機構の基礎概念について講義する. 2.到達目標 (1) 機構における運動,速度を作図および数式によって記

述できる. (2) リンク機構において,直進運動・揺動運動のメカニズ

ムを理解する. (3) 巻きかけ伝動機構の巻掛け角・ベルト長さ・伝達動力

の計算方法を身につける. (4) 摩擦車の速度比および機構において発生する力を計算

できる. (5) カムの回転にともなう従動節の運動を理解する. (6) インボリュート歯車の基礎式を理解し,歯歯車設計に

必要な知識を身につける. (7) 中心が固定された歯車列と遊星歯車列の回転数の計

算ができる. 3.履修上の注意 本講義では,力学の基礎知識を必要とする. (1) 力のつり合いを理解する. (2) 速度・加速度の計算ができる. (3) 質点の回転運動を理解する. 講義内容と特に関連する科目:工業力学Ⅰ 4.講義計画 第 1 回 序説 到達目標(1) 授業の概要・評価方法について説明するとともに,機構学

の用語について学習する. 第 2 回-第 3 回 機械の運動 到達目標(1) 瞬間中心の概念について理解し,速度・加速度の計算方法

について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 4 回-第 5 回 リンク機構 到達目標(2) 複数のリンクを連結した多岐にわたるリンク機構につい

て学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと)

第 6 回-第 7 回 巻掛け伝動機構 到達目標(3) プーリとベルトからなる巻掛け伝動機構ついて学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 8 回-第 9 回 摩擦伝動機構 到達目標(4) ころがり接触により動力を伝達する摩擦車について学習

する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 10 回-第 11 回 カム機構 到達目標(5) 特殊な輪郭曲線を持つカムの運動ついて学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 12 回-第 14 回 歯車機構 到達目標(6) 平歯車の寸法計算の方法や歯車のかみあい率について学

習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 15 回 歯車列 到達目標(7) 複数の歯車をかみ合わせた時の回転数の変化について学

習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試験

を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1) 3 回以上の欠席は認めない (2) 適宜演習を行う (3) 期末試験を実施する. (4) 総合成績を,演習 35%と期末試験 65%として評価

(4-7:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : ベクトル解析学 担当教員: 橋本 時忠 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235 教科書: 矢野,石原,“ベクトル解析”,裳華房 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-1 1. 講義概要

『ベクトル解析学』は, 3 次元空間における「空間的な

量」を取り扱うための 数学的な手段であり, 力学, 流体

力学, 弾•塑性力学などの機械工学の科目や電磁気学な

どで役立つ実用的な数学である.本講義では,数式が意

味する実質を理解することを目標として,適宜演習を行

いながら講義を進める. 2. 到達目標 (1)ベクトルの内積と外積の意味を理解し,算出できる. (2)ベクトルの微分と積分が算出できる. (3)スカラー場とベクトル場の違いを説明できる. (4)勾配(gradient)の意味を理解し,算出できる. (5)発散(divergence)の意味を理解し,算出できる. (6)回転(rotation)の意味を理解し,算出できる. (7)スカラー・ベクトルの線積分・面積分が算出できる. (8)流れ場等を例に,Gauss の発散定理と Stokes の定理

を説明できる. (9)渦なし場とポテンシャルの関係を説明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. (1)微分積分学の基礎的な演算を理解し、計算できる. (2)線形代数学の基礎的な演算を理解し、計算できる. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 I,微分積分学 II,線形代数学 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第1回 ベクトルの代数 到達目標(1)

スカラー,ベクトル,内積,外積 (次回までにベクトルの代数を整理しておくこと.) 第2回 ベクトルの微分と積分 到達目標(2) ベクトルの微分,ベクトルの積分 (次回までにベクトルの微分と積分を整理しておく

こと.) 第3回 ベクトル場の勾配 到達目標(3),(4) スカラー場,ベクトル場,勾配

(次回までにスカラー場,ベクトル場,勾配を整理

しておくこと.) 第4,5回 演習 (次回までに演習内容を整理しておくこと.) 第6回 中間試験 (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと.) 第7回 中間試験の解答,前半のまとめ (次回までに中間試験の内容をもう一度整理してお

くこと.) 第8回 ベクトル場 到達目標(3),(5),(6) スカラー場,ベクトル場,発散,回転 (次回までにスカラー場,ベクトル場,発散,回転

を整理しておくこと.) 第9,10回 線積分と面積分 到達目標(7) スカラー場,ベクトル場の線積分と面積分 (次回までに線積分と面積分を整理しておくこと.) 第11,12回 演習 (次回までに演習内容を整理しておくこと.) 第13,14,15回 積分公式 到達目標(8),到達目標(9) Gauss の発散定理,Stokes の定理,ポテンシャ

ル (次回までに Gauss の発散定理,Stokes の定理,

ポテンシャルを整理しておくこと.) 第16回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる.

5. 成績評価方法 1: 3回を超える欠席を認めない. 2: 適宜演習を行う. 3: 中間試験および期末試験を行なう. 4: 総合成績を,演習 24%,中間試験 28%と定期試験

48%で評価(3-1:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 43: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 流体工学 担当教員:松尾 繁 mail to: matsuo@me. saga-u. ac. jp 種 別:専門科目 必修 単位:2単位 開講時期:2年前期 対象:235A 教科書 :プリント資料を配付 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-9 1.講義概要

我々は水や空気などの流体運動が関連する現象を多く

経験する.また,種々のエネルギー機器は,その内部の

流体の流れを適切な設計によりコントロールすることで

高性能な機械が実現できる.そのような流体の諸現象を

力学的,および工学的に考察し,よりよい機械の設計に

資する知識と能力を養う. 本講義では, (1)流体の性質を明らかにするとともに,流体運動を伴う

諸現象を力学的に理解する. (2)流体はその運動によりエネルギーを輸送するという

重要な役割をもつことを理解する. (3)一次元的理論により簡単な流体システムの計算、およ

び設計ができる基本的能力を養うことを主眼とする. 2. 到達目標 (1)力学の基本を理解する. (2)流体の連続体近似,剛体の力学との関連が説明できる. (3)粘性,圧縮性の概念と,その数学的表現が説明できる. (4)密度,比体積,温度,粘性の概念を理解する. (5)圧力の概念,圧力発生メカニズムについて説明できる. (6)壁に働く全圧力の計算ができる. (7)相対的静止流体の圧力場の基礎式(微分方程式)を理

解し,等圧面,圧力分布の計算ができる. (8)質量保存の概念から,連続の式が導出できる. (9)ベルヌーイ式の導出,適用条件の明示,及び応用例に

ついて説明できる. (10)運動量の法則の理解と、その応用として流体運動に

より物体に作用する力の計算ができる. (11)レイノルズ数の物理的意味と、相似法則について説

明できる. (12)層流,乱流の概念を理解する. (13)流体摩擦発生のメカニズムが説明できる. (14)管摩擦損失の計算法の理解,および管路系の流れ計

算ができる. (15)ハーゲン・ポアズイユ流れの解析ができる. (16)圧力,速度,流量の測定原理と方法を理解する. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい,ニュートンの運動法則)

を理解していること. (2)微分と積分の基礎を理解していること. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように. 講義内容と特に関連する科目 微分積分学,工業力学

本講義は「流体工学演習」と一体であるので必ず両方の

科目を併せて受講すること. 講義資料としてプリントを配布する. 4. 授業計画

この科目では到達目標を揚げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 流体工学の学び方 到達目標:(1) (次回までに力の基本を整理しておくこと) 第 2 回 流体の概念と性質 到達目標:(2), (3), (4) (次回までに流体の概念と性質を整理しておくこと) 第 3~5 回 流体の静力学 到達目標:(5), (6), (7) (次回までに流体の静力学を整理しておくこと) 第 6 回 中間試験(1) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 7~10 回 流れの力学 到達目標:(8), (9), (11), (12), (13), (14), (15) (次回までに流れの力学を整理しておくこと) 第 11 回 中間試験(2) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 12~13 回 運動量の式 到達目標:(10) (次回までに運動量の式を整理しておくこと) 第 14 回 次元解析 到達目標:(11) (次回までに次元解析を整理しておくこと) 第 15 回 流体測定 到達目標:(16) (次回までに流体測定を整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験・定

期試験および演習を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1.3 回を超える欠席を認めない. 2.総合成績を,中間試験 50%,定期試験 30%,レポート

20%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格とす

る. (流体工学と流体工学演習を一体で評価する.)

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Page 44: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 流体工学演習 担当教員:松尾 繁 mail to: matsuo@me. saga-u. ac. jp 種 別:専門科目 必修 単位:1単位 開講時期:2年前期 対象:235A 教科書 :プリント資料を配付 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-9 1.講義概要 我々は水や空気などの流体運動が関連する現象を多く経

験する.また,種々のエネルギー機器は,その内部の流体の

流れを適切な設計によりコントロールすることで高性能な機

械が実現できる.そのような流体の諸現象を力学的,および

工学的に考察し,よりよい機械の設計に資する知識と能力を

養うための演習を行う. 本演習は流体工学の講義と併設され (1)流体の性質を明らかにするとともに,流体運動を伴う諸現

象を力学的に理解する. (2)流体はその運動によりエネルギーを輸送するという重要

な役割をもつことを理解する. (3)一次元的理論により簡単な流体システムの計算や設計が

できる基本的能力を養うことを主眼とする. (4)例題と演習を通して実用面の応用ができることを目的と

する. 2. 到達目標 (1)力学の基本を理解する. (2)流体の連続体近似,剛体の力学との関連が説明できる. (3)粘性,圧縮性の概念と,その数学的表現が説明できる. (4)密度,比体積,温度,粘性の概念を理解する. (5)圧力の概念,圧力発生メカニズムについて説明できる. (6)壁に働く全圧力の計算ができる. (7)相対的静止流体の圧力場の基礎式(微分方程式)を理解し,

等圧面,圧力分布の計算ができる. (8)質量保存の概念から,連続の式が導出できる. (9)ベルヌーイ式の導出,適用条件の明示,及び応用例につい

て説明できる. (10)運動量の法則の理解と、その応用として流体運動により

物体に作用する力の計算ができる. (11)レイノルズ数の物理的意味と、相似法則について説明で

きる. (12)層流,乱流の概念を理解する. (13)流体摩擦発生のメカニズムが説明できる. (14)管摩擦損失の計算法の理解,および管路系の流れ計算が

できる. (15)ハーゲン・ポアズイユ流れの解析ができる. (16)圧力,速度,流量の測定原理と方法を理解する. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい,ニュートンの運動法則)を理

解していること. (2)微分と積分の基礎を理解していること. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように.

講義内容と特に関連する科目 微分積分学,工業力学 本演習は「流体工学」と一体であるので必ず両方の科目を併

せて受講すること. 講義資料としてプリントを配布する. 4. 授業計画 この科目では到達目標を揚げているので,その到達目標に

ついて,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 流体工学の学び方 到達目標:(1) (次回までに力の基本を整理しておくこと) 第 2 回 流体の概念と性質 到達目標:(2), (3), (4) (次回までに流体の概念と性質を整理しておくこと) 第 3~5 回 流体の静力学 到達目標:(5), (6), (7) (次回までに流体の静力学を整理しておくこと) 第 6 回 中間試験(1) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 7~10 回 流れの力学 到達目標:(8), (9), (11), (12), (13), (14), (15) (次回までに流れの力学を整理しておくこと) 第 11 回 中間試験(2) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 12~13 回 運動量の式 到達目標:(10) (次回までに運動量の式を整理しておくこと) 第 14 回 次元解析 到達目標:(11) (次回までに次元解析を整理しておくこと) 第 15 回 流体測定 到達目標:(16) (次回までに流体測定を整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験・定期試

験および演習を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1.3 回を超える欠席を認めない. 2.総合成績を,中間試験 50%,定期試験 30%,レポート 20%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格とする. (流体工学と流体工学演習を一体で評価する.)

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科目名 : 流体工学 担当教員: 木上 洋一 mail to : [email protected] 種 別:専門科目 必修 単位:2単位 開講時期:2年前期 対象:235B 教科書 :プリントを配布 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-9 1.講義概要

我々は水や空気などの流体運動が関連する現象を多く

経験する.また,種々のエネルギー機器は,その内部の

流体の流れを適切な設計によりコントロールすることで

高性能な機械が実現できる.そのような流体の諸現象を

力学的,および工学的に考察し,よりよい機械の設計に

資する知識と能力を養う. 本講義では, (1)流体の性質を明らかにするとともに,流体運動を伴う

諸現象を力学的に理解する. (2)流体はその運動によりエネルギーを輸送するという

重要な役割をもつことを理解する. (3)一次元的理論により簡単な流体システムの計算、およ

び設計ができる基本的能力を養うことを主眼とする. 2. 到達目標 (1)力学の基本を理解する. (2)流体の連続体近似,剛体の力学との関連が説明できる. (3)粘性,圧縮性の概念と,その数学的表現が説明できる. (4)密度,比体積,温度,粘性の概念を理解する. (5)圧力の概念,圧力発生メカニズムについて説明できる. (6)壁に働く全圧力の計算ができる. (7)相対的静止流体の圧力場の基礎式(微分方程式)を理

解し,等圧面,圧力分布の計算ができる. (8)質量保存の概念から,連続の式が導出できる. (9)ベルヌーイ式の導出,適用条件の明示,及び応用例に

ついて説明できる. (10)運動量の法則の理解と、その応用として流体運動に

より物体に作用する力の計算ができる. (11)レイノルズ数の物理的意味と、相似法則について説

明できる. (12)層流,乱流の概念を理解する. (13)流体摩擦発生のメカニズムが説明できる. (14)管摩擦損失の計算法の理解,および管路系の流れ計

算ができる. (15)ハーゲン・ポアズイユ流れの解析ができる. (16)圧力,速度,流量の測定原理と方法を理解する. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい,ニュートンの運動法則)

を理解していること. (2)微分と積分の基礎を理解していること. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように. 講義内容と特に関連する科目 微分積分学,工業力学

本講義は「流体工学演習」と一体であるので必ず両方の

科目を併せて受講すること. 講義資料としてプリントを配布する. 4. 授業計画

この科目では到達目標を揚げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 流体工学の学び方 到達目標:(1) (次回までに力の基本を整理しておくこと) 第 2 回 流体の概念と性質 到達目標:(2), (3), (4) (次回までに流体の概念と性質を整理しておくこと) 第 3~5 回 流体の静力学 到達目標:(5), (6), (7) (次回までに流体の静力学を整理しておくこと) 第 6 回 中間試験(1) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 7~10 回 流れの力学 到達目標:(8), (9), (11), (12), (13), (14), (15) (次回までに流れの力学を整理しておくこと) 第 11 回 中間試験(2) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 12~13 回 運動量の式 到達目標:(10) (次回までに運動量の式を整理しておくこと) 第 14 回 次元解析 到達目標:(11) (次回までに次元解析を整理しておくこと) 第 15 回 流体測定 到達目標:(16) (次回までに流体測定を整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験・定

期試験および演習を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 総合成績を,中間試験 50%,定期試験 30%,レポー

ト 20%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格と

する. (流体工学と流体工学演習を一体で評価する.)

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科目名 : 流体工学演習 担当教員: 木上 洋一 mail to : [email protected] 種 別:専門科目 必修 単位:1単位 開講時期:2年前期 対象:235B 教科書 :プリントを配布 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-9 1.講義概要 我々は水や空気などの流体運動が関連する現象を多く経

験する.また,種々のエネルギー機器は,その内部の流体の

流れを適切な設計によりコントロールすることで高性能な機

械が実現できる.そのような流体の諸現象を力学的,および

工学的に考察し,よりよい機械の設計に資する知識と能力を

養うための演習を行う. 本演習は流体工学の講義と併設され (1)流体の性質を明らかにするとともに,流体運動を伴う諸現

象を力学的に理解する. (2)流体はその運動によりエネルギーを輸送するという重要

な役割をもつことを理解する. (3)一次元的理論により簡単な流体システムの計算や設計が

できる基本的能力を養うことを主眼とする. (4)例題と演習を通して実用面の応用ができることを目的と

する. 2. 到達目標 (1)力学の基本を理解する. (2)流体の連続体近似,剛体の力学との関連が説明できる. (3)粘性,圧縮性の概念と,その数学的表現が説明できる. (4)密度,比体積,温度,粘性の概念を理解する. (5)圧力の概念,圧力発生メカニズムについて説明できる. (6)壁に働く全圧力の計算ができる. (7)相対的静止流体の圧力場の基礎式(微分方程式)を理解し,

等圧面,圧力分布の計算ができる. (8)質量保存の概念から,連続の式が導出できる. (9)ベルヌーイ式の導出,適用条件の明示,及び応用例につい

て説明できる. (10)運動量の法則の理解と、その応用として流体運動により

物体に作用する力の計算ができる. (11)レイノルズ数の物理的意味と、相似法則について説明で

きる. (12)層流,乱流の概念を理解する. (13)流体摩擦発生のメカニズムが説明できる. (14)管摩擦損失の計算法の理解,および管路系の流れ計算が

できる. (15)ハーゲン・ポアズイユ流れの解析ができる. (16)圧力,速度,流量の測定原理と方法を理解する. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい,ニュートンの運動法則)を理

解していること. (2)微分と積分の基礎を理解していること. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように.

講義内容と特に関連する科目 微分積分学,工業力学 本演習は「流体工学」と一体であるので必ず両方の科目を併

せて受講すること. 講義資料としてプリントを配布する. 4. 授業計画 この科目では到達目標を揚げているので,その到達目標に

ついて,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 流体工学の学び方 到達目標:(1) (次回までに力の基本を整理しておくこと) 第 2 回 流体の概念と性質 到達目標:(2), (3), (4) (次回までに流体の概念と性質を整理しておくこと) 第 3~5 回 流体の静力学 到達目標:(5), (6), (7) (次回までに流体の静力学を整理しておくこと) 第 6 回 中間試験(1) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 7~10 回 流れの力学 到達目標:(8), (9), (11), (12), (13), (14), (15) (次回までに流れの力学を整理しておくこと) 第 11 回 中間試験(2) (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと) 第 12~13 回 運動量の式 到達目標:(10) (次回までに運動量の式を整理しておくこと) 第 14 回 次元解析 到達目標:(11) (次回までに次元解析を整理しておくこと) 第 15 回 流体測定 到達目標:(16) (次回までに流体測定を整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験・定期試

験および演習を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1. 3 回を超える欠席を認めない. 2. 総合成績を,中間試験 50%,定期試験 30%,レポート 20%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格とする. (流体工学と流体工学演習を一体で評価する.)

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Page 47: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 熱力学 I 担当教員: 宮良 明男 mail to: miyara@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:2 単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235A 教科書: 日本機械学会, “熱力学”, 丸善 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要

『熱力学 I』では

(1)「熱と温度」の概念、更にはエネルギー全般の明確な定

(2) 物理量を表すために必要な状態量の概念

(3) 熱力学第1法則「仕事と熱は同等でエネルギーである」

(4) 熱力学第2法則「可逆と不可逆過程が存在する」

(5) 理想気体と実在気体(蒸気)の性質と状態量の計算

を理解する。

『熱力学 I』の講義は、内容の理解を助けるために『熱

力学演習』と一体となって行われる。講義の進行状況に従

って演習が行われる。講義と演習を含めて 30 回の授業と

なる。

2. 到達目標

(1) 熱力学が対象とする系の特徴や種類を説明できる

(2) 系内の作動流体の性質を平衡状態の概念を用いて理解

し、その状態量の測定法を理解する

(3) 経験温度の概念を理解する

(4) 状態量の関係を決定する式の存在と理想気体の状態方

程式を知る

(5) 状態量でない量の存在とその量の求め方を理解する

(6) 熱力学の第1法則を理解し、その意味を説明できる

(7) 熱力学の第1法則のいろいろな系への適用

(8) 理想気体の熱的性質を理解する。さらに、熱力学の第

1法則を理想気体に適用したときの熱と仕事の変換を理解

し、いろいろな系に対するエネルギーの変換を計算できる

ようにする

(9) 仕事と熱の変換過程において「可逆と不可逆過程」の

存在を理解し、それが熱力学の第2法則であることを学ぶ

(10) 「可逆と不可逆過程」をエントロピーの変化量によっ

て区別できる

(11) 最大仕事,エクセルギー,有効エネルギー,無効エネ

ルギーを理解し、それを計算できる

(12) 蒸気の状態変化を理解し,蒸気表を用いた状態量の計

算ができる

(13) 蒸気サイクルに対する,熱と仕事の変換過程を理解す

3. 講義計画 第1,2回 1. 熱力学の基本概念:関連到達目標(1),(2),(3)

受講上の注意や成績の評価方法について説明する。力学で

学んだ仕事,単位系などについて復習する。熱力学の背景

と対象とする系について学ぶ。さらに,熱平衡の概念(熱

力学第 0 法則)と状態量の性質を学ぶ.また,経験温度と

絶対温度の定義を理解する。

第 3 回 3. 熱と仕事,準静的過程:関連学習目標 (4),(5)

状態量と状態量でない量の性質,仕事と熱が状態量でない

こと、熱平衡状態と準静的過程の概念を学ぶ.さらに,熱

と仕事の計算方法を学ぶ。

第 4,5 回 4. 熱力学第1法則:関連学習目標 (6),(7)

エネルギー保存則を様々な系に対して適用し,熱力学第 1

法則の定式化を理解する.第 1 法則に基づき,様々な系に

対する熱と仕事との関係を学ぶ.

第 6 回 第1回中間試験

第 7,8 回 5. 理想気体の準静的過程:関連到達目標 (8)

理想気体の性質を理解する.理想気体の準静的過程に対す

る熱力学第 1 法則の式,および熱と仕事の関係を学ぶ。

第 9 回 6. 可逆・不可逆過程の概念:関連到達目標 (9)

熱力学第 2 法則の導入に必要な概念を学ぶ.「可逆と不可

逆過程」の存在を理解する.熱機関と冷凍機(ヒートポン

プ)の熱と仕事の流れを理解する.さらに,理想化された

熱機関であるカルノーサイクルを学ぶ.

第 10 回 第2回中間試験

第 11,12 回 7. 熱力学第2法則:関連到達目標 (9),(10)

経験則である「可逆と不可逆過程の存在」を定義した熱力

学第2法則を学ぶ.カルノーサイクルを用いて第 2 法則の

定式化に必要なエントロピーの定義を理解し,数式による

第 2 法則を学ぶ.代表的な状態変化に対して,エントロピ

ー変化量に基づく可逆・不可逆過程の判別方法を学ぶ,

第 13 回 8. エネルギーの有効利用:関連到達目標 (11)

熱力学第2法則に基づき最大仕事と有効エネルギーを学

び、それを計算できるようにする。自由エネルギー,エク

セルギーの概念を理解する.

第 14, 15 回 9. 蒸気の性質と蒸気サイクル:関連到達目

標 (12),(13)

相平衡線図を用いて蒸気の状態変化を理解する.蒸気線図

と蒸気表を用いた蒸気の状態量の計算を理解する.ランキ

ンサイクルと冷凍機(ヒートポンプ)サイクルに対する仕

事と熱量の計算を理解する.

第 16 回 期末試験

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる. 4.成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない

2: 講義と演習を一体として評価する。

3: 総合成績は 2 回の中間試験(2x30%)と定期試験(40%)

より算出(4-8:100%)し、60 点をもって合格とする。

4: 試験答案は,解答例とともに返却する.

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Page 48: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 熱力学演習 担当教員: 宮良 明男 mail to: miyara@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235A 教科書: 日本機械学会, “熱力学”, 丸善 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要 『熱力学 I』では

(1)「熱と温度」の概念、更にはエネルギー全般の明確な定

(2) 物理量を表すために必要な状態量の概念

(3) 熱力学第1法則「仕事と熱は同等でエネルギーである」

(4) 熱力学第2法則「可逆と不可逆過程が存在する」

(5) 理想気体と実在気体(蒸気)の性質と状態量の計算

を理解する。

『熱力学 I』の講義は、内容の理解を助けるために『熱

力学演習』と一体となって行われる。講義の進行状況に従

って演習が行われる。講義と演習を含めて 30 回の授業と

なる。

2. 到達目標 (1) 熱力学が対象とする系の特徴や種類を説明できる

(2) 系内の作動流体の性質を平衡状態の概念を用いて理解

し、その状態量の測定法を理解する

(3) 経験温度の概念を理解する

(4) 状態量の関係を決定する式の存在と理想気体の状態方

程式を知る

(5) 状態量でない量の存在とその量の求め方を理解する

(6) 熱力学の第1法則を理解し、その意味を説明できる

(7) 熱力学の第1法則のいろいろな系への適用

(8) 理想気体の熱的性質を理解する。さらに、熱力学の第

1法則を理想気体に適用したときの熱と仕事の変換を理解

し、いろいろな系に対するエネルギーの変換を計算できる

ようにする

(9) 仕事と熱の変換過程において「可逆と不可逆過程」の

存在を理解し、それが熱力学の第2法則であることを学ぶ

(10) 「可逆と不可逆過程」をエントロピーの変化量によっ

て区別できる

(11) 最大仕事,エクセルギー,有効エネルギー,無効エネ

ルギーを理解し、それを計算できる

(12) 蒸気の状態変化を理解し,蒸気表を用いた状態量の計

算ができる

(13) 蒸気サイクルに対する,熱と仕事の変換過程を理解す

4. 講義計画

第1,2回 1. 熱力学の基本概念:関連到達目標(1),(2),(3)

受講上の注意や成績の評価方法について説明する。力学で

学んだ仕事,単位系などについて復習する。熱力学の背景

と対象とする系について学ぶ。さらに,熱平衡の概念(熱

力学第 0 法則)と状態量の性質を学ぶ.また,経験温度と

絶対温度の定義を理解する。

第 3 回 3. 熱と仕事,準静的過程:関連学習目標 (4),(5)

状態量と状態量でない量の性質,仕事と熱が状態量でない

こと、熱平衡状態と準静的過程の概念を学ぶ.さらに,熱

と仕事の計算方法を学ぶ。

第 4,5 回 4. 熱力学第1法則:関連学習目標 (6),(7)

エネルギー保存則を様々な系に対して適用し,熱力学第 1

法則の定式化を理解する.第 1 法則に基づき,様々な系に

対する熱と仕事との関係を学ぶ.

第 6 回 第1回中間試験

第 7,8 回 5. 理想気体の準静的過程:関連到達目標 (8)

理想気体の性質を理解する.理想気体の準静的過程に対す

る熱力学第 1 法則の式,および熱と仕事の関係を学ぶ。

第 9 回 6. 可逆・不可逆過程の概念:関連到達目標 (9)

熱力学第 2 法則の導入に必要な概念を学ぶ.「可逆と不可

逆過程」の存在を理解する.熱機関と冷凍機(ヒートポン

プ)の熱と仕事の流れを理解する.さらに,理想化された

熱機関であるカルノーサイクルを学ぶ.

第 10 回 第2回中間試験

第 11,12 回 7. 熱力学第2法則:関連到達目標 (9),(10)

経験則である「可逆と不可逆過程の存在」を定義した熱力

学第2法則を学ぶ.カルノーサイクルを用いて第 2 法則の

定式化に必要なエントロピーの定義を理解し,数式による

第 2 法則を学ぶ.代表的な状態変化に対して,エントロピ

ー変化量に基づく可逆・不可逆過程の判別方法を学ぶ,

第 13 回 8. エネルギーの有効利用:関連到達目標 (11)

熱力学第2法則に基づき最大仕事と有効エネルギーを学

び、それを計算できるようにする。自由エネルギー,エク

セルギーの概念を理解する.

第 14, 15 回 9. 蒸気の性質と蒸気サイクル:関連到達目

標 (12),(13)

相平衡線図を用いて蒸気の状態変化を理解する.蒸気線図

と蒸気表を用いた蒸気の状態量の計算を理解する.ランキ

ンサイクルと冷凍機(ヒートポンプ)サイクルに対する仕

事と熱量の計算を理解する.

第 16 回 期末試験

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない

2: 講義と演習を一体として評価する。

3: 総合成績は 2 回の中間試験(2x30%)と定期試験(40%)

より算出(4-8:100%)し、60 点をもって合格とする。

4: 試験答案は,解答例とともに返却する.

48

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科目名 : 熱力学 I 担当教員: 光武 雄一 mail to: mitutake@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:2 単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235B 教科書: 日本機械学会, “熱力学”, 丸善 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要 『熱力学 I』では

(1)「熱と温度」の概念、更にはエネルギー全般の明確な定

(2) 物理量を表すために必要な状態量の概念

(3) 熱力学第1法則「仕事と熱は同等でエネルギーである」

(4) 熱力学第2法則「可逆と不可逆過程が存在する」

(5) 理想気体と実在気体(蒸気)の性質と状態量の計算

を理解する。

『熱力学 I』の講義は、内容の理解を助けるために『熱力

学演習』と一体となって行われる。講義の進行状況に従っ

て演習が行われる。講義と演習を含めて 30 回の授業とな

る。

2. 到達目標 (1) 熱力学が対象とする系の特徴や種類を説明できる。

(2) 系内の作動流体の性質を平衡状態の概念を用いて理解

し、その状態量の測定法を理解する。

(3) 経験温度の概念を理解する。

(4) 状態量の関係を決定する式の存在と理想気体の状態方

程式を知る。

(5) 状態量でない量の存在とその量の求め方を理解する。

(6) 熱力学の第1法則を理解し、その意味を説明できる。

(7) 熱力学の第1法則のいろいろな系への適用。

(8) 理想気体の熱的性質を理解する。さらに、熱力学の第

1法則を理想気体に適用したときの熱と仕事の変換を理解

し、様々な系に対するエネルギー変換を計算できるように

する。

(9) 仕事と熱の変換過程での「可逆と不可逆過程」の存在

を理解し、それが熱力学の第2法則であることを学ぶ。

(10) 「可逆と不可逆過程」をエントロピーの変化量によっ

て区別できる。

(11) 最大仕事,エクセルギー,有効エネルギー,無効エネ

ルギーを理解し、それを計算できる。

(12) 蒸気の状態変化を理解し,蒸気表を用いた状態量の計

算ができる.

(13) 蒸気サイクルでの熱と仕事の変換過程を理解する.

3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい、ニュートンの運動法則)を

理解していること。 (2)微分と積分の基礎を理解していること。 その上で科目到達目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1,2 回 1.熱力学の基本概念:関連到達目標(1),(2),(3)

受講上の注意や成績評価方法を説明する.力学で学んだ仕

事,単位系などを復習する。熱力学の背景と対象とする系

を学ぶ。さらに,熱平衡の概念(熱力学第 0 法則)と状態

量の性質を学ぶ.経験温度と絶対温度の定義を理解する。

第 3 回 2.熱と仕事,準静的過程:関連学習目標(4),(5)

状態量と状態量でない量の性質,熱平衡状態と準静的過程

の概念を学ぶ.熱と仕事の関係を学ぶ。

第 4,5 回 3.熱力学第1法則:関連学習目標(6),(7)

エネルギー保存則を様々な系に対して適用して定式化し

た熱力学第 1 法則を理解し,熱と仕事との関係を学ぶ.

第 6 回 第1回中間試験

第 7,8 回 4.理想気体の準静的過程:関連到達目標(8)

理想気体の性質とその準静的過程に対する熱力学第 1 法

則の式,および熱と仕事の関係を学ぶ。

第 9 回 5.可逆・不可逆過程の概念:関連到達目標(9)

熱力学第 2 法則の理解に必要な概念を学ぶ.「可逆と不可

逆過程」の存在を理解する.熱機関と冷凍機(ヒートポン

プ)の熱と仕事の流れ,さらには可逆熱機関のカルノーサ

イクルの性質を学ぶ.

第 10 回 第2回中間試験

第 11,12 回 6.熱力学第2法則:関連到達目標(9),(10)

カルノーサイクルを用いてエントロピーの概念を導入し,

「可逆と不可逆過程の存在」の経験則からの定式化を理解

する.代表的な状態変化に対するエントロピー変化量に基

づき可逆・不可逆過程の判別方法を学ぶ,

第 13 回 7.エネルギーの有効利用:関連到達目標(11)

熱力学第2法則に基づき最大仕事と有効エネルギーを理

解する.

第 14, 15 回 8.蒸気サイクル:関連到達目標(12),(13)

相平衡線図,蒸気線図,蒸気表を用いた蒸気の状態変化と

状態量計算を理解する.ランキンおよび冷凍機サイクルに

対する熱と仕事の計算を理解する.

第 16 回 期末試験

『熱力学 I』の 16 回の講義の途中で単元毎に適宜演習を

行い、適宜レポート課題を提示する.

『熱力学演習』と合わせて計 30 回の授業とする。

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない

2: 講義と演習を一体として評価する。

3: 総合成績は 2 回の中間試験(2x30%)と定期試験(40%)

より算出(4-8:100%)し、60 点をもって合格とする。

4: 試験答案は,解答例とともに返却する.

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Page 50: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 熱力学演習 担当教員: 光武 雄一 mail to: mitutake@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235B 教科書: 日本機械学会, “熱力学”, 丸善 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要 『熱力学 I』では

(1)「熱と温度」の概念、更にはエネルギー全般の明確な定

(2) 物理量を表すために必要な状態量の概念

(3) 熱力学第1法則「仕事と熱は同等でエネルギーである」

(4) 熱力学第2法則「可逆と不可逆過程が存在する」

(5) 理想気体と実在気体(蒸気)の性質と状態量の計算

を理解する。

『熱力学 I』の講義は、内容の理解を助けるために『熱力

学演習』と一体となって行われる。講義の進行状況に従っ

て演習が行われる。講義と演習を含めて 30 回の授業とな

る。

2. 到達目標 (1) 熱力学が対象とする系の特徴や種類を説明できる。

(2) 系内の作動流体の性質を平衡状態の概念を用いて理解

し、その状態量の測定法を理解する。

(3) 経験温度の概念を理解する。

(4) 状態量の関係を決定する式の存在と理想気体の状態方

程式を知る。

(5) 状態量でない量の存在とその量の求め方を理解する。

(6) 熱力学の第1法則を理解し、その意味を説明できる。

(7) 熱力学の第1法則のいろいろな系への適用。

(8) 理想気体の熱的性質を理解する。さらに、熱力学の第

1法則を理想気体に適用したときの熱と仕事の変換を理解

し、様々な系に対するエネルギー変換を計算できるように

する。

(9) 仕事と熱の変換過程での「可逆と不可逆過程」の存在

を理解し、それが熱力学の第2法則であることを学ぶ。

(10) 「可逆と不可逆過程」をエントロピーの変化量によっ

て区別できる。

(11) 最大仕事,エクセルギー,有効エネルギー,無効エネ

ルギーを理解し、それを計算できる。

(12) 蒸気の状態変化を理解し,蒸気表を用いた状態量の計

算ができる.

(13) 蒸気サイクルでの熱と仕事の変換過程を理解する.

3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基礎(力のつりあい、ニュートンの運動法則)を

理解していること。 (2)微分と積分の基礎を理解していること。 その上で科目到達目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1,2 回 1.熱力学の基本概念:関連到達目標(1),(2),(3)

受講上の注意や成績評価方法を説明する.力学で学んだ仕

事,単位系などを復習する。熱力学の背景と対象とする系

を学ぶ。さらに,熱平衡の概念(熱力学第 0 法則)と状態

量の性質を学ぶ.経験温度と絶対温度の定義を理解する。

第 3 回 2.熱と仕事,準静的過程:関連学習目標(4),(5)

状態量と状態量でない量の性質,熱平衡状態と準静的過程

の概念を学ぶ.熱と仕事の関係を学ぶ。

第 4,5 回 3.熱力学第1法則:関連学習目標(6),(7)

エネルギー保存則を様々な系に対して適用して定式化し

た熱力学第 1 法則を理解し,熱と仕事との関係を学ぶ.

第 6 回 第1回中間試験

第 7,8 回 4.理想気体の準静的過程:関連到達目標(8)

理想気体の性質とその準静的過程に対する熱力学第 1 法

則の式,および熱と仕事の関係を学ぶ。

第 9 回 5.可逆・不可逆過程の概念:関連到達目標(9)

熱力学第 2 法則の理解に必要な概念を学ぶ.「可逆と不可

逆過程」の存在を理解する.熱機関と冷凍機(ヒートポン

プ)の熱と仕事の流れ,さらには可逆熱機関のカルノーサ

イクルの性質を学ぶ.

第 10 回 第2回中間試験

第 11,12 回 6.熱力学第2法則:関連到達目標(9),(10)

カルノーサイクルを用いてエントロピーの概念を導入し,

「可逆と不可逆過程の存在」の経験則からの定式化を理解

する.代表的な状態変化に対するエントロピー変化量に基

づき可逆・不可逆過程の判別方法を学ぶ,

第 13 回 7.エネルギーの有効利用:関連到達目標(11)

熱力学第2法則に基づき最大仕事と有効エネルギーを理

解する.

第 14, 15 回 8.蒸気サイクル:関連到達目標(12),(13)

相平衡線図,蒸気線図,蒸気表を用いた蒸気の状態変化と

状態量計算を理解する.ランキンおよび冷凍機サイクルに

対する熱と仕事の計算を理解する.

第 16 回 期末試験

『熱力学 I』の 16 回の講義の途中で単元毎に適宜演習を

行い、適宜レポート課題を提示する.

『熱力学演習』と合わせて計 30 回の授業とする。

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない

2: 講義と演習を一体として評価する。

3: 総合成績は 2 回の中間試験(2x30%)と定期試験(40%)

より算出(4-8:100%)し、60 点をもって合格とする。

4: 試験答案は,解答例とともに返却する.

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Page 51: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 材料力学Ⅰ 担当教員: 萩原 世也 mail to:[email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235A 教科書: 中島,“材料力学”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-6 1. 講義概要 『材料力学』とは (1) 部材に外力が加わったとき,どの程度変形し,どの程度の外力に耐えうるのかなどの性質,機械的性質,力学的性質について,取り扱う. (2) 上記に基づいて,使用する材料の強さを考慮し,加えられる力と部品や部材の寸法・形状との関係を明らかにすることを理解する. また『材料力学』は現在の産業において (1) 指定の期間、安全に使用できること, (2) できうる限り安いコストを維持する, (3) それゆえ,機械や構造物部材の設計にはもっとも基本的で不可欠な学問分野であることを理解する. 2. 到達目標 (1) 応力とひずみの概念を理解し,計算することができる. (2) 引張・圧縮に関する基本問題が計算できる. (3) 負荷軸方向に対し,任意の角度をなす断面における垂直応力とせん断応力について理解できる. (4) 二軸応力状態における関係式が理解できる. (5) ねじりにおける関係式が理解できる. (6) はりに曲げが加わる場合のせん断力と曲げモーメントについて理解できる. (7) 断面二次モーメントの物理的意味を理解し,はりに曲げが加わる場合の曲げ応力を計算することができる. (8) はりに曲げが加わる場合のたわみおよびたわみ角を求めることができる. (9) 不静定はり問題の考え方が理解できる. (10) 物体に蓄えられるエネルギーが計算できる. (11) 座屈現象が理解できる. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 力の釣合いが理解できること. (2) 高校生までに習った数学が活用できること. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 高校物理 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1 回 応力とひずみ;関連学習目標 (1) 応力と弾性ひずみについて理解し,フックの法則およびポアソン比等について学ぶ. 次回までの課題:応力とひずみについて整理しておくこと 第2 ,3回 引張・圧縮およびせん断;関連学習目標 (2)(3)(4) 簡単な不静定問題および熱応力問題,さらに二軸応力に対するモールの応力円および薄肉圧力応力容器の応力等について学ぶ. 次回までの課題:引張・圧縮およびせん断について整理しておくこと 第 4,5 回 ねじり;関連学習目標 (5) 丸棒のねじり,伝達軸などについて学ぶ.

次回までの課題:ねじりについて整理しておくこと 第 6,7,8回 はりの曲げ;関連学習目標 力とモーメントのつり合い,せん断力と曲げモーメント,せん断力線図と曲げモーメント線図等について学ぶ. 次回までの課題:力とモーメントのつり合い,SFDおよびBMDについて整理しておくこと 第 9,10 回 はりに生じる応力;関連学習目標 (7) 曲げモーメントと曲げ応力の関係,断面二次モーメントの求め方,断面係数の物理的意味,はりにおけるせん断応力等について学ぶ. 次回までの課題:曲げ応力と断面二次モーメントについて整理しておくこと 第 11,12 回 はりの変形;関連学習目標 (8) はりのたわみ曲線,ならびにせん断力によるはりのたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:はりのたわみ曲線について整理しておくこと 第 13 回 不静定はり;関連学習目標 (9) 不静定はりの SFD,BMD ならびにたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:不静定について整理しておくこと 第 14 回 ひずみエネルギー;関連学習目標 (10) 引張・圧縮,ねじり,曲げにおけるひずみエネルギー等について学ぶ. 次回までの課題:ひずみエネルギーについて整理しておくこと 第 15 回 長柱;関連学習目標 (11) 柱の座屈等について学ぶ. 次回までの課題:座屈について整理しておくこと 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では,材料力学演習における課題および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:成績評価は,「材料力学演習(クラス A)」と一体で評価を行う. 3:講義中に演習を課すことがあり,その評価点と材料力学演習の評価点とを平常点の算出根拠とする. 4:全講義終了後,材料力学演習と一体で定期試験を行なう. 5:総合成績を,演習の平常点 40%,定期試験 60%として評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする.(材料力学 I と材料力学演習を一体で評価する.)

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科目名 : 材料力学演習 担当教員: 萩原 世也 mail to:[email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235A 教科書: 中島,“材料力学”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-6 1. 講義概要 『材料力学』とは

(1) 部材に外力が加わったとき,どの程度変形し,どの程度の外力に耐えうるのかなどの性質,機械的性質,力学的性質について,取り扱う. (2) 上記に基づいて,使用する材料の強さを考慮し,加えられる力と部品や部材の寸法・形状との関係を明らかにすることを理解する. また『材料力学』は現在の産業において (1) 指定の期間、安全に使用できること, (2) できうる限り安いコストを維持する, (3) それゆえ,機械や構造物部材の設計にはもっとも基本的で不可欠な学問分野であることを理解する. 2. 到達目標 (1) 応力とひずみの概念を理解し,計算することができる. (2) 引張・圧縮に関する基本問題が計算できる. (3) 負荷軸方向に対し,任意の角度をなす断面における垂直応力とせん断応力について理解できる. (4) 二軸応力状態における関係式が理解できる. (5) ねじりにおける関係式が理解できる. (6) はりに曲げが加わる場合のせん断力と曲げモーメントについて理解できる. (7) 断面二次モーメントの物理的意味を理解し,はりに曲げが加わる場合の曲げ応力を計算することができる. (8) はりに曲げが加わる場合のたわみおよびたわみ角を求めることができる. (9) 不静定はり問題の考え方が理解できる. (10) 物体に蓄えられるエネルギーが計算できる. (11) 座屈現象が理解できる. 3.履修上の注意

受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1) 力の釣合いが理解できること. (2) 高校生までに習った数学が活用できること. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 高校物理 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1 回 応力とひずみ;関連学習目標 (1) 応力と弾性ひずみについて理解し,フックの法則およびポアソン比等について学ぶ. 次回までの課題:応力とひずみについて整理しておくこと 第 2 ,3 回 引張・圧縮およびせん断;関連学習目標 (2)(3)(4) 簡単な不静定問題および熱応力問題,さらに二軸応力に対するモールの応力円および薄肉圧力応力容器の応力等について学ぶ. 次回までの課題:引張・圧縮およびせん断について整理しておくこと 第 4,5 回 ねじり;関連学習目標 (5) 丸棒のねじり,伝達軸などについて学ぶ.

次回までの課題:ねじりについて整理しておくこと 第 6,7,8 回 はりの曲げ;関連学習目標 力とモーメントのつり合い,せん断力と曲げモーメント,せん断力線図と曲げモーメント線図等について学ぶ. 次回までの課題:力とモーメントのつり合い,SFDおよびBMDについて整理しておくこと 第 9,10 回 はりに生じる応力;関連学習目標 (7) 曲げモーメントと曲げ応力の関係,断面二次モーメントの求め方,断面係数の物理的意味,はりにおけるせん断応力等について学ぶ. 次回までの課題:曲げ応力と断面二次モーメントについて整理しておくこと 第 11,12 回 はりの変形;関連学習目標 (8) はりのたわみ曲線,ならびにせん断力によるはりのたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:はりのたわみ曲線について整理しておくこと 第 13 回 不静定はり;関連学習目標 (9) 不静定はりの SFD,BMD ならびにたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:不静定について整理しておくこと 第 14 回 ひずみエネルギー;関連学習目標 (10) 引張・圧縮,ねじり,曲げにおけるひずみエネルギー等について学ぶ. 次回までの課題:ひずみエネルギーについて整理しておくこと 第 15 回 長柱;関連学習目標 (11) 柱の座屈等について学ぶ. 次回までの課題:座屈について整理しておくこと 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では,材料力学演習における課題および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:成績評価は,「材料力学 I(クラス A)」と一体で評価を行う. 3:全講義終了後,材料力学 I と一体で定期試験を行なう. 4:総合成績を,演習の平常点 40%,定期試験 60%として評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする.(材料力学 I と材料力学演習を一体で評価する.)

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Page 53: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 材料力学Ⅰ 担当教員: 服部 信祐 mail to:[email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235B 教科書: 中島,“材料力学”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-6 1. 講義概要 『材料力学』とは (1) 部材に外力が加わったとき,どの程度変形し,どの程度の外力に耐えうるのかなどの性質,機械的性質,力学的性質について,取り扱う. (2) 上記に基づいて,使用する材料の強さを考慮し,加えられる力と部品や部材の寸法・形状との関係を明らかにすることを理解する. また『材料力学』は現在の産業において (1) 指定の期間、安全に使用できること, (2) できうる限り安いコストを維持する, (3) それゆえ,機械や構造物部材の設計にはもっとも基本的で不可欠な学問分野であることを理解する. 2. 到達目標 (1) 応力とひずみの概念を理解し,計算することができる. (2) 引張・圧縮に関する基本問題が計算できる. (3) 負荷軸方向に対し,任意の角度をなす断面における垂直応力とせん断応力について理解できる. (4) 二軸応力状態における関係式が理解できる. (5) ねじりにおける関係式が理解できる. (6) はりに曲げが加わる場合のせん断力と曲げモーメントについて理解できる. (7) 断面二次モーメントの物理的意味を理解し,はりに曲げが加わる場合の曲げ応力を計算することができる. (8) はりに曲げが加わる場合のたわみおよびたわみ角を求めることができる. (9) 不静定はり問題の考え方が理解できる. (10) 物体に蓄えられるエネルギーが計算できる. (11) 座屈現象が理解できる. 3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 力の釣合いが理解できること. (2) 高校生までに習った数学が活用できること. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 高校物理 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1 回 応力とひずみ;関連学習目標 (1) 応力と弾性ひずみについて理解し,フックの法則およびポアソン比等について学ぶ. 次回までの課題:応力とひずみについて整理しておくこと 第2 ,3回 引張・圧縮およびせん断;関連学習目標 (2)(3)(4) 簡単な不静定問題および熱応力問題,さらに二軸応力に対するモールの応力円および薄肉圧力応力容器の応力等について学ぶ. 次回までの課題:引張・圧縮およびせん断について整理しておくこと 第 4,5 回 ねじり;関連学習目標 (5) 丸棒のねじり,伝達軸などについて学ぶ.

次回までの課題:ねじりについて整理しておくこと 第 6,7,8回 はりの曲げ;関連学習目標 力とモーメントのつり合い,せん断力と曲げモーメント,せん断力線図と曲げモーメント線図等について学ぶ. 次回までの課題:力とモーメントのつり合い,SFDおよびBMDについて整理しておくこと 第 9,10 回 はりに生じる応力;関連学習目標 (7) 曲げモーメントと曲げ応力の関係,断面二次モーメントの求め方,断面係数の物理的意味,はりにおけるせん断応力等について学ぶ. 次回までの課題:曲げ応力と断面二次モーメントについて整理しておくこと 第 11,12 回 はりの変形;関連学習目標 (8) はりのたわみ曲線,ならびにせん断力によるはりのたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:はりのたわみ曲線について整理しておくこと 第 13 回 不静定はり;関連学習目標 (9) 不静定はりの SFD,BMD ならびにたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:不静定について整理しておくこと 第 14 回 ひずみエネルギー;関連学習目標 (10) 引張・圧縮,ねじり,曲げにおけるひずみエネルギー等について学ぶ. 次回までの課題:ひずみエネルギーについて整理しておくこと 第 15 回 長柱;関連学習目標 (11) 柱の座屈等について学ぶ. 次回までの課題:座屈について整理しておくこと 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では,材料力学演習における課題および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:成績評価は,「材料力学演習(クラス B)」と一体で評価を行う. 3:講義中に演習を課すことがあり,その評価点と材料力学演習の評価点とを平常点の算出根拠とする. 4:全講義終了後,材料力学演習と一体で定期試験を行なう. 5:総合成績を,演習の平常点 40%,定期試験 60%として評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする.(材料力学 I と材料力学演習を一体で評価する.)

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Page 54: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 材料力学演習 担当教員: 服部 信祐 mail to:[email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1 単位 開講時期: 2 年前期 対象: 235B 教科書: 中島,“材料力学”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-6 1. 講義概要 『材料力学』とは

(1) 部材に外力が加わったとき,どの程度変形し,どの程度の外力に耐えうるのかなどの性質,機械的性質,力学的性質について,取り扱う. (2) 上記に基づいて,使用する材料の強さを考慮し,加えられる力と部品や部材の寸法・形状との関係を明らかにすることを理解する. また『材料力学』は現在の産業において (1) 指定の期間、安全に使用できること, (2) できうる限り安いコストを維持する, (3) それゆえ,機械や構造物部材の設計にはもっとも基本的で不可欠な学問分野であることを理解する. 2. 到達目標 (1) 応力とひずみの概念を理解し,計算することができる. (2) 引張・圧縮に関する基本問題が計算できる. (3) 負荷軸方向に対し,任意の角度をなす断面における垂直応力とせん断応力について理解できる. (4) 二軸応力状態における関係式が理解できる. (5) ねじりにおける関係式が理解できる. (6) はりに曲げが加わる場合のせん断力と曲げモーメントについて理解できる. (7) 断面二次モーメントの物理的意味を理解し,はりに曲げが加わる場合の曲げ応力を計算することができる. (8) はりに曲げが加わる場合のたわみおよびたわみ角を求めることができる. (9) 不静定はり問題の考え方が理解できる. (10) 物体に蓄えられるエネルギーが計算できる. (11) 座屈現象が理解できる. 3.履修上の注意

受講者は,次の基礎知識を必要とする. (1) 力の釣合いが理解できること. (2) 高校生までに習った数学が活用できること. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 高校物理 微分積分学 工業力学

4. 講義計画 第 1 回 応力とひずみ;関連学習目標 (1) 応力と弾性ひずみについて理解し,フックの法則およびポアソン比等について学ぶ. 次回までの課題:応力とひずみについて整理しておくこと 第 2 ,3 回 引張・圧縮およびせん断;関連学習目標 (2)(3)(4) 簡単な不静定問題および熱応力問題,さらに二軸応力に対するモールの応力円および薄肉圧力応力容器の応力等について学ぶ. 次回までの課題:引張・圧縮およびせん断について整理しておくこと 第 4,5 回 ねじり;関連学習目標 (5) 丸棒のねじり,伝達軸などについて学ぶ.

次回までの課題:ねじりについて整理しておくこと 第 6,7,8 回 はりの曲げ;関連学習目標 力とモーメントのつり合い,せん断力と曲げモーメント,せん断力線図と曲げモーメント線図等について学ぶ. 次回までの課題:力とモーメントのつり合い,SFDおよびBMDについて整理しておくこと 第 9,10 回 はりに生じる応力;関連学習目標 (7) 曲げモーメントと曲げ応力の関係,断面二次モーメントの求め方,断面係数の物理的意味,はりにおけるせん断応力等について学ぶ. 次回までの課題:曲げ応力と断面二次モーメントについて整理しておくこと 第 11,12 回 はりの変形;関連学習目標 (8) はりのたわみ曲線,ならびにせん断力によるはりのたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:はりのたわみ曲線について整理しておくこと 第 13 回 不静定はり;関連学習目標 (9) 不静定はりの SFD,BMD ならびにたわみ等について学ぶ. 次回までの課題:不静定について整理しておくこと 第 14 回 ひずみエネルギー;関連学習目標 (10) 引張・圧縮,ねじり,曲げにおけるひずみエネルギー等について学ぶ. 次回までの課題:ひずみエネルギーについて整理しておくこと 第 15 回 長柱;関連学習目標 (11) 柱の座屈等について学ぶ. 次回までの課題:座屈について整理しておくこと 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では,材料力学演習における課題および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:成績評価は,「材料力学 I(クラス B)」と一体で評価を行う. 3:全講義終了後,材料力学 I と一体で定期試験を行なう. 4:総合成績を,演習の平常点 40%,定期試験 60%として評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする.(材料力 学 I と材料力学演習を一体で評価する.)

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Page 55: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名:機械工作実習 I 担当教員:大島 史洋,佐藤 善紀 mail to: [email protected]

種別:専門科目 必修 単位:1単位

開講時期:2年前期 対象:235

教科書:機械工作実習Ⅰテキスト(配布する) 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:5-3 1.講義概要 1年次において学習した「機械工作Ⅰ」および

「機械工作Ⅱ」の内容を実際に手足を動かし,「も

のづくり」の基本を実習によって体験・学習する。

実習では,7~8名の小班に分かれ,ローテーシ

ョン方式で7つの項目について作業工程を学ぶ。

「ものづくり」の基本を座学で学ぶには限界があ

る。自分の手で,道具や機械を扱い,実際に製品

に触れてはじめて,「ものづくり」の難しさ,楽し

さを味わうことができる。機械工作実習は,通年

で実施する。「機械工作実習Ⅰ」はその前半であり,

まず工作機械に慣れ・親しむことに重点を置いて

プログラムを準備している。 2.到達目標 (1)各種工作機械や工具について基本的操作・

取扱いを修得する。 (2)ものづくりにおいて生産現場の安全や熟練

に基づく作業の重要性を理解する。 3.履修上の注意

安全第一を心がけて,「ものづくり」の本質をつ

かむよう努力する。 4.授業計画 ・第 1,2 回 鋳造作業と測定作業:前半は、バイ

ス(万力)本体の現型と中子型を用いて鋳型の造

形作業を行う。後半は,ノギスやマイクロメータ

を用いて測定を行う。木型の形状が製品と異なる

理由、鋳型に中空部を作るための作業手順および

測定工具の基本的な使い方を学ぶ。 ・第 3,4 回 溶接作業 :鉄板の突き合わせ溶接を行

い、曲げ試験によってその強度を確認する。また、

ガス溶接によって薄板溶接を行う。良好な溶接継

ぎ手を得るためには何に注意を払うべきかを学ぶ。 ・第 5,6 回 旋盤作業 :旋盤は、最も代表的な工作

機械である。旋盤の構造、旋盤作業の種類、バイ

トの形状と種類を知るとともに、段付き軸の加工

を通して旋盤作業の基本を学ぶ。 ・第 7,8 回 フライス作業 :フライス盤は、旋盤が

材料を回転させて加工するのに対して、刃物を回

転させて材料を加工する。実習では、ブロックの

加工を通して、フライス盤の構造と操作、刃物の

種類、加工の基本を学ぶ。 ・第 9,10 回 手仕上げ作業 :手仕上げは、機械で

加工した部品を補正し、機械が正しく動くように

調整する大切な作業である。手仕上げの基本であ

るヤスリ作業、キサゲ作業、ケガキ作業、穴あけ

作業について学ぶ。 ・第 11,12 回 NC工作機械 :二次元図形をG言語

で記述し、マシニングセンタを用いてアルミ板に

二次元図形を彫る。マシニングセンタの構造と特

徴、G言語の記述方法、マシニングセンタの操作

方法を学ぶ。 ・第 13,14,15 回 エンジンの分解・組立て :機械

と直に接することを目的に、農耕用エンジンの分

解・組立て作業を行う。合わせて、エンジンの構

造、部品を観察し、分解前と同じ状態に組立てら

れたかをエンジンを起動して確認する。また、各

種作業工具の使用方法を学ぶ。 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポー

トを課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1)実習であるので,まず出席が第一である。3

回以上の欠席者は成績評価の対象としない。 (2)毎回,実習レポートの提出を義務づける。 (3)定期試験は実施しない。 (4)実習製品(作品),服装,実習中の態度等も

評価の対象とする。 (5)総合成績を,レポート40%,作品40%,実習中

の態度20%として評価(5-3:100%)し,60点以上を

合格とする.

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Page 56: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名:機械要素設計製図 I

担当教員:武富 紳也 mail to: [email protected]

種別:専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期:2 年前期 対象:235

教科書:機械製図-理論と実際-、服部延春 著、工学図書株式会社

関連する学習・教育到達目標:5-2

1.講義概要 図面は、工業言語のひとつであり、それを身につけるこ

とではじめて技術者の仲間入りができるといわれるほど極

めて重要な科目である。機械部品の形状・大きさ・姿勢・

位置、さらに面の肌・材料・加工方法などの機械設計情報

を正確に伝えるためには、図面を一定の規約に従って、正

しく、わかりやすく描く必要がある。本講義は、厳選され

た演習問題を解くことによって、機械要素設計製図に関す

る基本知識、製図規格および製図の基本的技能を身につけ

ることが目的である。

2.到達目標 (1)製図道具の正しい使い方を身につけること (2)正しい線の書き方および使い方を身につけること (3)第 3 角投影図法を理解すること (4)図形の表示法を理解し、正しく書くこと (5)断面図の描き方を習得すること (6)補助投影図の種類と利用方法を把握すること (7)特殊表示法を理解すること (8)代表的な機械要素の表し方を理解すること (9)寸法の記入法を習得すること (10)寸法公差、幾何公差および面の肌の記入法を理解

すること (11)スケッチ製図の書き方を習得すること 3.履修上の注意 受講者は、次の知識を必要とする 図学製図や機械工作 講義内容と特に関連する科目 図学製図,機械工作 I,機械工作 II,機構学 4.講義計画 第1回:線の種類およびその書き方 到達目標(1),(2) (次回までに機械製図のルール,投影法の基礎を整理

しておくこと) 第2回:投影法と図形の表示

到達目標(2),(3),(4) (次回までに投影法と図形の表示法について整理して

おくこと) 第3回:断面図の表示法 到達目標(5) (次回までに断面図の種類と描き方について整理して

おくこと) 第4回:補助投影図の描き方と特殊表示法 到達目標(6),(7) (次回までに補助投影法と特殊表示法について整理し

ておくこと) 第5回:寸法記入法と公差 到達目標(9),(10) (次回までに寸法記入法と公差について整理しておく

こと) 第6回:締結用部品の表し方,転がり軸受,ばね,歯車 到達目標(8) (次回までに機械要素の製図法について整理しておく

こと) 第7回:スケッチ製図法 到達目標(11) (次回までにスケッチ製図法について整理しておくこ

と) 第8~11回:傾斜バイスのスケッチ 到達目標(1)~(11) 第12~15回:歯車ポンプのスケッチ 到達目標(1)~(11) <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では提出課題を課し

て成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1)3回を超える欠席を認めない。 (2)総合成績は、課題演習を 40%、傾斜バイスを 30%,歯

車ポンプのスケッチを 30%として評価(5-2:100%)し、

60 点以上を合格とする。

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Page 57: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 確率・統計 担当教員: 寺本 顕武 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書 : 稲垣, 山根, 吉田, “統計学入門”, 裳華房 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-4 1. 講義概要

現象には大別して, 決定論的な現象と偶然性を伴う現

象に分かれる. 偶然性の中にも一定の法則性があり, それは確率分布として把握される. 確率では確率分布の数

理的展開を主とし, 統計ではデータに基づいて, 背景の

確率分布 (母集団分布とよぶ) を帰納的に推測するのが

主である. 本講義において, 確率計算の基礎とデータの

統計的処理の基本を学ぶ.

2. 到達目標 (1) 事象を標本空間の部分集合で表し, 事象に関する代

数的演算とその意味を理解する. (2) 条件付確率の意味と事象の独立性を理解する. (3) 確率分布の分布関数による表示, 離散型確率分布の

確率関数による表示, 連続型確率分布の密度関数による

表示を理解する. (4) 確率分布の要約値, 特に平均値 (期待値), 分散, 標準偏差を理解する. (5) 確率変数の確率分布という概念を理解し, 確率変数

の要約値を説明できる. (6) 最も重要な確率分布である一様分布, 二項分布, ポアソン分布, 指数分布, 正規分布の意味と意義を理解す

る. (7) データの要約値, 特に標本平均, 標本分散, 標本標準

偏差, 標本歪度, 標本尖度を理解する. (8) データの図や表による要約を理解する. (9) 正規母集団の母平均に関する点推定, 区間推定, 検定を説明できる. (10) 母比率に関する点推定, 区間推定, 検定を説明でき

る. 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. (1) 算術演算ができること. (2) 集合の演算ができること. (3) 順列組み合わせの演算ができること. 関連する科目: 高校数学 C 微分積分学 I/II 4. 講義計画 各項目に到達目標を明示しているので, 当該目標を達成

すべく自学自習されたし 第 1 ,2 回 確率とはなにか 到達目標 (1)(2) 複合事象の表示, 確率の加法性, 全確率の公式,ベイズの

定理を学ぶ. (到達目標(1)(2)を参考に試験の準備をせよ) 第 3 回 確率に関する試験 1

第 4,5 回 データの収集とデータの要約値 到達目

標 (7)(8) 無作為標本とデータの要約値について学ぶ. (到達目標(7)(8)を参考に試験の準備をせよ) 第 6 回 統計データ処理に関する試験 2 第 7,8 回 確率分布の型と確率法則の表現 到達目標 (3) 分布関数, 離散型確率分布と確率関数, 連続型分布と密

度関数を学ぶ. 第 9,10 回 確率変数とその確率分布 到達目標 4)(5)(6) ベルヌーイ試行列と関連して二項分布とポアソン分布

を, 寿命分布と関連して指数分布を学ぶ. 中心極限定理

を説明し , 正規分布の重要性を学ぶ .具体的な確率変

数 , 確率分布を通して , 確率変数及び確率分布の期待

値, 分散, 標準偏差について学ぶ. 更に, 教科書の付表を

使って具体的な確率の計算を行う. (到達目標(3)(4)(5)(6)を参考に試験の準備をせよ) 第 11 回 確率変数および確率分布に関する試験 3 第 12,13 回 基本的な統計的推定 到達目標(9)(10) t 分布を使った母平均の推定, 正規近似を使った母比率

の推定について学ぶ. 第 14,15 回 基本的な統計的検定 到達目標(9)(10) 母平均に関する t 検定, 母分散の検定について学ぶ. (すべての到達目標を満たすべく試験の準備をせよ) 第 16 回 推定と検定に関する最終試験 <自己学習の促進> 自己学習を促すために各単元ごとに試験を実施する. 綿密な予習復習があからさまに成績に反映されることを

銘記せよ. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 総合成績を,試験 1 を 10%,試験 2 を 30%,試験 3 を

30%,試験 4 を 30%として評価(3-4:100%)し,60 点以

上を合格とする. 3: 再試験はしない.

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科目名 : 数値計算法 担当教員: 住 隆博 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書: プリントを配布する 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-3 1. 講義概要 電子計算機を用いた数値解法(数値計算)は、解析的解法に並ぶ主要な計算方法であり、各種数学的解法の数値的な計算法について講義する。また、適宜演習を行い、理解を確実なものとする。 2. 到達目標 (1) 数値計算における誤差を理解できる。 (2) 最小二乗法を用いて、近似曲線を算出できる。 (3) Newton 法を用いて、非線形方程式を解くことができる。 (4) Gauss-Jordan の消去法を用いて、連立一次方程式を解くことができる。また、逆行列の計算に応用できる。 (5) Gauss-Seidel の反復法を用いて、連立一次方程式を解くことができる。 (6) Jacobi 法を用いて、行列の固有値を計算できる。 (7) Runge-Kutta 法を用いて、1 階常微分方程式を解くことができる。 (8) Lagrange の補間法を用いて、数値補間ができる。 (9) Newton-Cotes の積分公式を用いて、定積分の値を求めることができる。 (10)偏微分方程式の数値的な解法の初歩を説明することができる。 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. (1)微分積分学の基礎的な演算を理解し、計算できる. (2)線形代数学の基礎的な演算を理解し、計算できる. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 I,微分積分学 II,線形代数学 講義や演習、試験に際し、関数電卓を持参すること 4. 講義計画 第1回 数値計算の基礎(誤差等) 到達目標(1) 絶対誤差、相対誤差、丸めの誤差、有効数字、桁落ち、打切り誤差 (次回までに誤差と有効数字を整理しておくこと.) 第2回 最小二乗法を用いた近似曲線 到達目標(2) 1次式近似、多項式近似 (次回までに1次式近似、多項式近似を整理しておくこと.) 第3回 非線形方程式の数値解法 到達目標(3) Newton 法、二分法 (次回までに Newton 法、二分法を整理しておくこと.) 第4回 連立一次方程式の数値解法(1) 到達目標(4) Gauss-Jordan の消去法、ピボットの選択、逆行列の計算

(次回までに Gauss-Jordan の消去法、逆行列の計算を整理しておくこと.) 第5回 行列の固有値の数値解法 到達目標(6) べき乗法、Jacobi 法、対角行列 (次回までに Jacobi 法、対角行列を整理しておくこと.) 第6,7回 演習 (次回までに演習の内容を整理しておくこと.) 第8回 連立一次方程式の数値解法(2) 到達目標(5) Gauss-Seidel の反復法 (次回までに Gauss-Seidel の反復法を整理しておくこと.) 第9回 中間試験 (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと.) 第10回 中間試験の解答と前半のまとめ (次回までに中間試験の内容をもう一度整理しておくこと.) 第11回 数値による補間法 到達目標(7) 線形補間、Lagrange 補間 (次回までに線形補間、Lagrange 補間を整理しておくこと.) 第12回 定積分の数値解法 到達目標(8) 台形公式、Simpson 公式、Newton-Cotes の積分公式 (次回までに台形公式、Simpson 公式を整理しておくこと.) 第13回 微分方程式の数値解法 到達目標(9),到達目標(10) Euler 法、Heun 法、Runge-Kutta 法 差分法 (次回までに Euler 法、Heun 法を整理しておくこと.) 第14,15回 演習 (次回までに演習の内容を整理しておくこと.) 第16回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 適宜演習を行う. 3: 中間試験および期末試験を行なう. 4: 総合成績を,演習 32%,中間試験 30%,定期試験 38%として評価(4-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 機械材料 担当教員: 森田 繁樹 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書: 渡辺義見ほか 共著,“図でよくわかる機械材料学”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-5 1. 講義概要

科学技術の進歩に伴い,機械材料の種類は多岐に及び,

その使用条件もまた広範囲にわたり,材料学の充分な基

礎知識なくしては,最も有効な材料の選択,最も合理的

な設計は不可能である.今日,鉄鋼材料をはじめとする

金属材料のほかにセラミックス,プラスチックスなど優

れた性質の材料の品質が著しく向上し,使用範囲も広が

っている.ここでは,機械材料の基礎から先端材料まで

を,身近な実例をとりあげながら講義する.

2. 到達目標 (1)原子の結合様式について説明できる. (2)金属および合金の結晶構造について説明できる. (3)合金の状態図について説明できる. (4)金属の強化法について記述できる. (5)鉄鋼材料の機械的性質ついて説明できる. (6)セラミック材料と高分子材料について簡単に説明で

きる. (7)複合材料について簡単に説明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. 高校の化学および物理 講義内容と特に関連する科目 機械工作 I,材料力学 I,機械設計 I 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 機械材料と工学 機械材料が自動車,航空機,鉄道車両についてどのよ

うに使用されているかを例にとり,材料の種類などを学

ぶ. 第 2 回 原子構造と結合:関連学習目標 (1) 材料を構成している原子の構造と性質,構成の最小単

位である単位格子中の原子の配列と原子間の結合力につ

いて学ぶ. 第 3 回 結晶構造:関連学習目標 (2) 立方格子や立方格子構造を用いて原子の配列を学び,

これらの単位胞が集まって結晶粒を形成していること,

またこれらの要素の構造を理解する. 第 4 回 結晶欠陥と拡散:関連学習目標 (1)(2) 金属の結晶構造が全く欠陥のない場合には,その理論

強度がはるかに高い値をとることを学び,それを基礎と

し格子欠陥と転位という概念を学ぶ. 第 5 回 合金の状態図:関連学習目標 (3)

金属の凝固,二元合金の平衡状態図を学び,多相合金

の構造について理解を深める. 第 6 回 金属の強化法:関連学習目標 (4) 金属材料の強化は,転位の移動を抑制することで達成

されていることを学ぶ. 第 7 回 金属の機械的性質:関連学習目標(3)(4)(5) 機械的性質は機械・構造物の設計の基準となる重要な

数値であることを学ぶ. 第 8 回 中間試験 第 9,10,11 回 工業用合金:関連学習目標(3)(4)(5) 鉄鋼材料の分類,変態と組織および熱処理について学

ぶ. 第 12 回 非鉄金属材料:関連学習目標(5)(6) アルミニウム合金,銅合金,チタン合金,マグネシウ

ム合金の材料特性を理解する. 第 13 回 セラミックス材料:関連学習目標(5)(6) セラミックス材料の分類,機能および構造を学び,セ

ラミックス材料の特性を理解する. 第 14 回 高分子材料:関連学習目標(5)(6) 熱可塑性と熱硬化性プラスチックスの機械的性質と特

長を学び,その用途について理解する. 第 15 回 複合材料:関連学習目標(5)(6)(7) 複合材料は複数の材料を組み合わせて設計された材料

であることを理解し,各種の複合材料について学ぶ. 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: 講義中にレポート課題を提示する. 3: 中間試験と定期試験を行なう. 4: 総合成績を, レポート 20%,中間試験 30%と定期試験

結果 50%として評価(4-5:100%)し,60 点以上を合格とす

る.

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科目名 : 機械設計Ⅰ 担当教員: 張 波 mail to: zhang@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書: 兼田, 山本, “基礎 機械設計工学”, 理工学社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-7 1. 講義概要 機械設計は,人類社会が要求する機能を満足させる様々な機械システムを,いろいろな制約条件のもとで実現させる人間の創造的活動である.従って設計技術者には,基礎的学問知識のみならず,設計課題を設定・具現化し,評価するための総合的能力が必要とされる.「機械設計Ⅰ」では,機械設計の方法論を理解した上で,強度設計の基礎知識や生産設計との関連事項について学び,機械設計の基礎能力を養う.機械要素各論を扱う「機械設計Ⅱ」とセットで履修することを希望する. 2. 到達目標 (1)機械設計の意義と基本概念,設計技術者の役割を認識する. (2) 設計のプロセスおよび考慮すべき諸要件を理解する. (3) 機械の構成要素にかかる荷重の形式および破損の形態を理解する. (4) 応力集中を理解し,静荷重下および動荷重下における扱い方を学ぶ. (5) 許容応力と安全率の概念および破損確率との関係を理解する. (6) 組合わせ応力を含む静荷重条件下における強度計算法および材料の降伏条件を理解する. (7) 動荷重条件下における強度計算法を理解する. (8) 機械材料の特性と選定法を理解する. (9) 設計における標準化・規格化の重要性を認識する. (10)寸法公差とはめあい方式の表示法を理解し記述できる. (11)JISに規定する表面粗さの表示法を理解し,指示することができる. (12)ねじりモーメント,曲げモーメント,軸力が単独に,あるいは同時に作用する場合の軸の強度計算および剛性計算ができる. (13) 各種軸継手の特徴と使い方を理解する. (14) 軸と回転体を締結する各種機械要素の特徴と使い方を理解する. 3.履修上の注意 受講者は、基礎知識を必要とする. (1) 材料の物性に関する基礎知識 (2) 材料および部材の力学的特性に関する基礎知識 講義内容と特に関連する科目 材料力学 機械材料 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので、その到達目標について、毎回の講義の前後に自己学習を行うこと。 第1回:関連学習目標(1)(2) 1. 機械設計の方法論 1.1 機械設計とは

1.2 設計技術者の役割 1.3 機械設計の手順 1.4 設計の手法 1.5 設計支援法 第2,3回:関連学習目標(3) 2. 強度設計の基礎 2.1機械の破損 2.2 強度設計の方法 2.3 荷重形式 2.4 破損の形態 ・第4回:関連学習目標(4)(5) 2.3 応力集中 2.4 き裂材の応力 2.5 許容応力と安全率 2.6 安全率と破損確率 第5回:関連学習目標(6) 2.7 単純応力下における強度計算 2.8 組合わせ応力下における強度計算 2.9 材料の降伏条件 第6回:関連学習目標(7)(8) 2.10 動荷重下における強度計算 2.11 材料の選定 第7回:関連学習目標(9)(10)(11) 3. 生産設計との関連事項 3.1 標準化・規格化 3.2 寸法公差とはめあい 3.3 表面粗さ 第8回:中間試験 第 9,10,11 回:到達目標(12) 4.軸系 4.1 軸 4.2 軸の強度計算 4.3 軸の剛性計算 4.4 軸受間距離の決定 第 12,13 回:到達目標(13) 4.5 軸継手 第 14,15 回:到達目標(14) 4.6 軸と回転体の締結 第16回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1)3 回を超える欠席を認めない 2)講義中に随時演習を行うほか,レポート課題を提示する. 3)総合成績は,レポート(20%)中間試験(30%),定期試験(50%)として算出し(4-7: 100%),60 点をもって合格とする.

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科目名:機械工作実習Ⅱ 担当教員:大島 史洋,佐藤 善紀 mail to: [email protected]

種別:専門科目 必修 単位:1単位

開講時期:2年後期 対象:235

教科書:機械工作実習Ⅱテキスト(配布する) 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:5-3

1.講義概要 機械工作実習Ⅰでは,「機械や工具に慣れるこ

と」に主眼をおいた実習を行い,多くの作業工程

についてその基本的事項を学んできた。しかし,

実際の生産現場で役立つ程度のスキルを身に付け

るためには,さらに数十倍の時間が必要である。

本来,大学における機械工作実習では,スキルの

獲得を期待しているのではなく,座学で学んだ作

業工程が実際にどのようなものかを体験すること

にある。しかし,短時間の体験は,ややもすると

「きつい」とか「汚い」とか,悪い面だけが記憶

に残り,「やりがい」や「楽しさ」といった肯定的

な評価まで到達しないのが現状である。そこで,

平成 20 年度から機械工作実習Ⅱを見直し,学生

の希望する作業工程について,いわば,選択的・

集中的に実習を行う方式を取り入れることとした。

学生は,3つの作業工程にそれぞれ7週(長期),

4週および3週(短期)を当てて実習を行う。こ

のことによって,学生が実際に作業できる時間は

大幅に増加する。学生は時間に縛られることなく,

自分のレベルにあった内容について自分のペース

で作業を行うことができる。このことにより,特

定の作業について,スキルを身に付けることがで

き,「やりがい」を実感することができる。 2.到達目標 (1)集中的実習により特定の作業工程について

スキルを獲得し,ものづくりの楽しさを知る。

3.履修上の注意 安全第一を心がけて,「ものづくり」の本質をつ

かむよう努力する。

4.授業計画 ○長期(7週+α 週)の実習内容 1.旋盤実習(ねじ切りとリング加工および旋盤

検定3級課題) 段付き軸のねじ切りや溝入れ,リングの中ぐり

加工を行う。 技能検定普通旋盤3級課題の作業手順を考え、

加工に挑戦する。 2.溶接実習(平鉄とアングルの溶接) ガス溶接装置およびアーク溶接装置の安全な取

り扱いに配慮し,溶接技量の向上に努める。

3.手仕上げ実習(ゲージ製作とキサゲ作業) 正確な平面を仕上げる方法を理解する。 ゲージなどの精密な製品を機械に頼らず,自分

の手で製作し,精度に対する認識を深める. ○短期(4週および3週+α 週)の実習内容 1.立横フライス(キー溝加工と中ぐり加工) 立フライス盤・横フライス盤・立て削り盤の構

造や機能および操作方法を体得する。 2.シーケンス制御実習(キットによる実習) 本実習では,シーケンスキットを用いて,リレ

ー回路の基礎を学び,電気回路,測定機器の取り

扱いを体験する。 3.マイクロマウス実習(コンピュータ制御) 本実習では,コンピュータによるマイクロマウ

スの制御を通して,メカトロニクス技術の基本を

学ぶ。 ○合計 15 週 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポー

トを課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1)実習であるので,まず出席が第一である。

3回以上の欠席者は成績評価の対象としない。 (2)毎回,実習レポートの提出を義務づける。 (3)定期試験は実施しない。 (4)実習製品(作品),服装,実習中の態度等も

評価の対象とする。 (5)総合成績を,レポート 40%,作品 40%,実習

中の態度 20%として評価(5-3:100%)し,60 点以

上を合格とする.

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科目名 : 機械要素設計製図Ⅱ 担当教員: 長谷川 裕之 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1 単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235

教科書:機械製図-理論と実際-、服部延春 著、工学図書株式会社

関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-7, 5-4 1.講義概要

機械は,多数の部品から構成されている.機械を構成す

る部品を役割ごとに整理すると,歯車やねじ,軸などの何

種類かの“機械要素”に分類できる.よい機械を安価で供給

するためには,構成部品がその役割をしっかりと果たすよ

う寸法や形状などを決定(設計)し,製作図面として製造

現場に届けなければならない(製図).前期開講の機械要

素設計製図Ⅰでは,製作図面の描き方について学んだ.本

講義では,与えられた課題について,設計から製図に至る

一連の作業を「歯車減速機の設計製図」を通して学ぶ.具

体的には,与えられた仕様(伝達動力,入力回転数,減速

比)に対して,設計書を作成し,歯車減速機の全体図(組

立図)および部品図を作成する.

2.到達目標 (1)歯車の寸法計算・かみ合い率・転位の計算ができる.

(4-7) (2)歯車の曲げ強度・面圧強度の計算ができる.(5-4) (3)軸の曲げ・ねじり強度の計算ができる.(5-4) (4)軸受の定格荷重の計算ができる.(5-4) (5)キーの強度設計および寸法設計を理解する.(5-4) (6)出題された伝達動力から歯車減速機の仕様を設計する.

(5-4) (7)作成した設計書をもとに歯車減速機の組立図・部品図

を作成する.(5-4) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意 本講義では,次の知識を必要とする. (1)歯車の寸法・かみあい率の計算 (2)材料に負荷される応力・トルクの計算 (3)図面作成の知識 関連する科目:機構学,機械要素設計製図Ⅰ

4.講義計画 第 1 回 授業概要 到達目標(1) 授業内容・評価方法について説明する. 第 2 回 歯車の基礎 到達目標(1) 歯車の寸法を決定する基礎式・かみあい率・転位について

学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 3 回 歯車の強度設計 到達目標(2) 歯車に作用する曲げ・面圧強度について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 4 回 軸設計の基礎 到達目標(3) 軸に作用する曲げ応力およびせん断力を考慮した軸直径

の計算方法について学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 5 回 軸受・キー設計の基礎 到達目標(4)(5) 回転軸を保持する軸受と歯車と軸を締結するキーについ

て学習する. (次回までに講義内容について整理しておくこと) 第 6 回-第 9 回 歯車減速機の設計書作成 到達目標(6) 歯車減速機の図面作成にあたり,歯車・軸・軸受・キーな

どの各機械要素の仕様を考慮した設計書を作成する. 第 10 回-第 15 回 歯車減速機の設計書作成 到達目標(7) 作成した設計書に基づき,組立図・部品図を作成する. 5.成績評価方法 (1)3 回以上の欠席は認めない (2)設計書(計算書を含む)を提出し,チェックを受け

た後,それに基づく製図(組立図および全部品図)を提出

すること. (3)総合成績を,演習 20%(4-7:20%),設計書および図面

80%(5-4:80%)として評価し,60 点以上を合格とする.

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Page 63: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 科学技術英語 担当教員: イスラム・カーン mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235A, 235B 教科書: プリントを配布 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:7-1,7-3 1. 講義概要

科学・技術者の第一の目標は,科学技術の分野での成功

であって,英語を用いたコミュニケーション術の獲得で

はない.ところが,科学技術の発達と国際化に伴い,最新

の技術や研究成果の多くは,英語で発表されるようにな

った.また学生が,卒業後,国際的なプロジェクトに参加

し,活躍する機会が増えている.その結果,科学技術英語

を理解できるか否かが,技術者としての成功を左右する

ようになってきた. そこで,文書によるコミュニケーシ

ョン力の向上をめざし (1) 科学技術論文を読み,その内容を理解する. (2) 簡単な技術レポートの書き方を習得する. (3) 国際的なコミュニケーションをできる. に重点を置いて講義する. 2. 到達目標 (1) 主語と述語を正しく対応させて文章を書くことがで

きる.(7-3) (2) 修飾語のかかり先を明確に指摘できる.(7-3) (3) 辞書の数ある用例のうち, 適切なものを選び出すこ

とができる.(7-3) (4) 比例に関する表現が使える.(7-1) (5) 増減に関する表現が使える.(7-1) (6) 目的に関する表現が使える.(7-1) (7) 因果に関する表現が使える.(7-1) (8) 理由・原因・根拠に関する表現が使える.(7-1) (9) 手段・方法に関する表現が使える.(7-1) (10) 科学技術英語の文章が理解できる.(7-3) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意 受講者は、例文の豊富な辞書を常に携帯せねばならない.

学習的配慮も行き届き,語彙もかなり多いのは (1) 「プログレッシブ」(小学館), (2) 「カレッジ・ライトハウス」(研究社), (3) 「研究社新英和中辞典」(研究社), (4) 「カレッジクラウン」(三省堂) などがある. 自分の辞典に載っていない語などは,それで終わりに

せずに,図書館などでこれらの大型辞典に当たってほし

い.特に近年, CD-ROM 版の辞書や, IC 型の辞書が整備

されているので,これらを活用することを勧める. 4. 講義計画 第 1 回 科学技術英語の基礎,辞書の紹介 (次回までに科学技術英語の基礎,辞書の紹介を整理して

おくこと.)

第 2,3 回 文の構造 関連学習目標 (1)(2) 英文法について復習する. (次回までに文の構造を整理しておくこと.) 第 4,5 回 科学技術論文の基礎 関連学習目標 (1)(2)(3) 工学的な数量、時間等の表現と単位の使い方(小テスト) (次回までに工学的な数量、時間等の表現と単位の使い方,小テストの内容を整理しておくこと.) 第 6,7 回 英論文の構成と読解. (次回までに英論文の構成と読解を整理しておくこと.) 第 8,9,10,11 回 頻出する表現 関連学習目標 (4)(5)(6)(7)(8)(9) 科学技術文献に頻出する表現について,詳細に学ぶ. 中間試験. (次回までに科学技術文献に頻出する表現,中間試験の内

容を整理しておくこと.) 第 12 回 中間試験の解答,前半のまとめ (次回までに中間試験の内容をもう一度整理しておくこ

と.) 第 13,14 回 科学技術的な文章を理解 関連学習目標 (10) 限られた時間内に,最新の話題に関する文章を読み,日本

語訳し,設問に答える.この語解説する. (次回までに限られた時間内に,最新の話題に関する文章

を読み,日本語訳し,設問に答える.この語解説を整理し

ておくこと.) 第 15 回 科学技術ビジネス英語 関連学習目標 (1)~(10) 国 際 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン : 英 語 に よ る 手

紙,Fax, E-mail 等の書き方. (次回までに国際的なコミュニケーション:英語による手

紙,Fax, E-mail 等の書き方を整理しておくこと.) 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 小テストを行う 3: 中間試験および期末試験を行なう. 4: 総合成績を,小テスト 10%(7-1:5%,7-3:5%),中間試

験 20%(7-1:10%,7-3:10%) , 期 末 試 験 70%(7-1:35%, 7-3:35%)として算出し,60 点をもって合格とする.

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科目名 : 機械力学Ⅰ 担当教員: 辻村 健 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期 3 年前期 対象: 235 教科書: 吉川、松井、石井、“機械の力学”、コロナ社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-2,3-5 1. 講義概要 機械力学は、メカニカルな系が動的な力を受けた時の挙

動を司る法則を扱う学問であり、本講義では特に、1自由

度の振動系に動的な力が作用した時の応答を評価するこ

とを目的とする。これは従来から回転駆動体の振動現象の

評価・抑制などを対象としてきたが、近年ではメカトロニ

クス制御などの分野でも不可欠な基礎技術となっており、

ロボティクス等を志す学生にも意欲的に取り組んでもら

いたい。

2. 到達目標 (1) 機械力学の基礎を理解する。(3-5) (2) 自由振動および強制振動を理解する。(3-5) (3) 微分方程式に基づく振動の数式モデルを理解する。

(3-2) (4) 1 自由度振動系を理解する。(3-2,3-5) (5) 減衰振動系を理解する。(3-2,3-5) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意

受講者は、次の基礎知識を必要とする (1) 関数の微分、積分ができること。 (2) 微分方程式を解けること。 (3) ベクトルの演算ができること。 (4) 材料力学の基礎知識を有していること。 <講義内容と特に関連する科目> 微分積分学 I,微分積分学 II,線形代数学

4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標

について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと。 第1回:静力学の基礎 到達目標(1)<静力学に

関する宿題を次回提出> 第2回:ニュートンの運動方程式 到達目標(1)<ニュー

トンの運動方程式に関する宿題を次回提出> 第3回:質点の力学 到達目標(1)<質点の

力学に関する宿題を次回提出> 第4回:剛体の力学 到達目標(1)<剛体の

力学に関する宿題を次回提出> 第5回:ラグランジュ方程式 到達目標(1)<ラグラ

ンジュ方程式に関する宿題を次回提出> 第6回:調和振動 到達目標(2)(3)(4)<調

和振動に関する宿題を次回提出> 第7回:振動系の基礎要素 到達目標(2)(3)(4)<振

動系の基礎要素に関する宿題を次回提出>

第8回:モデル化 到達目標(2)(3)(4)<モ

デル化に関する宿題を次回提出> 第9回:重ね合わせの原理 到達目標(2)(3)(4)<1-8回の内容に関する自主学習> 第 10 回:中間試験 第 11 回:1自由度系の振動/減衰 到達目標(3)(4)(5)<1

自由度系に関する宿題を次回提出> 第 12 回:強制振動 到達目標(3)(4)(5)<強制振動に関する宿題を次回提出> 第 13 回:防振の原理 到達目標(3)(4)(5)<防

振に関する宿題を次回提出> 第 14 回:過渡振動 到達目標(3)(4)(5)<1-14 回の内容に関する自主学習> 第 15 回:期末試験 第 16 回:まとめと問題解説 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる。 5. 成績評価方法 (1)3 回を超える欠席を認めない。 (2)総合成績は 中間試験 30%(3-2:15%,3-5:15%)、定

期試験 70%(3-2:35%,3-5:35%)で評価する。 (3)総合成績 100 点満点中、60 点をもって合格とする。

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科目名 : 機械制御 I 担当教員: 泉 清高 mail to: izumi@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235 教科書: 高木, “メカトロニクスのための制御工学”, コロナ社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-10 1.講義概要

ラプラス変換を基礎とする線形フィードバック制御理

論を中心に,伝達関数,周波数応答,安定度,制御性能

の評価等について学ぶ.特に,動的システムの状態方程

式と伝達関数による表現方法,システムの時間応答と周

波数応答,安定性の判別法,フィードバック系の設計に

ついて理解する.

2.到達目標 (1) 制御工学の基本的用語が説明できる. (2) 動的システムと静的システムの区別,ブロック線図

が書ける,状態方程式が説明できる. (3) 伝達関数がラプラス変換から導ける,伝達関数と状

態方程式との関係が説明できる. (4) システムの応答として状態方程式の解が解ける,ス

テップ入力応答やランプ入力応答が求められる. (5) 周波数応答,ナイキスト線図,ボード線図が書ける. (6) 内部安定と外部安定,フルビッツの判別法が計算で

きる. (7) フィードバックによる定常特性改善,定常偏差が説

明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. (1) 行列とベクトルの演算ができること. (2) 基本的な微積分ができること 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 線形代数学 4.講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 制御工学とは何か:到達目標 (1) 手動制御,自動制御,フィードバック制御の役割,その

基本構成,制御系の分類について学ぶ. 第 2 回 動的システムとその表現:到達目標 (2) 静的システム,動的システム,入力記憶要素,状態変数,

ブロック線図等について学ぶ. 第 3 回 状態方程式によるシステムの表現:到達目標 (2) 状態変数線図,状態方程式,非線形システムの線形化等

について学ぶ. 第 4,5 回 ラプラス変換:到達目標 (3) ラプラス変換の定義,簡単なラプラス変換と基礎定理,

ラプラス逆変換,ラプラス変換による微分方程式の解法

を学ぶ.

第 6 回 伝達関数:到達目標 (3) 伝達関数の定義,時間領域における入出力関係,伝達区

関数と応答,伝達関数と状態方程式,同伴正準形式,対

角正準形式について学ぶ. 第 7,8 回 6. システムの応答:到達目標 (4) 状態方程式の解,自由応答,強制応答,状態推移行列,

状態方程式の一般解,状態推移行列の求め方,状態方程

式と伝達関数,モードと安定性等について学ぶ. 第 9 回 7. ステップ応答:到達目標 (4) 過渡特性の各種指標,1 次(遅れ)システムの時定数,

ゲイン定数,2 次(遅れ)システムの固有角周波数,減

衰係数,行過ぎ時間の求め方,行過ぎ量について学ぶ. 第 10 回 8. 周波数応答:到達目標 (5) 周波数伝達関数と周波数応答,位相とゲイン,1 次シス

テムと 2 次システムの周波数伝達関数について学ぶ. 第 11,12 回 9. ナイキスト線図:到達目標 (5) ナイキスト線図の求め方,1 次システムと 2 次システム

での説明,ボード線図,ゲイン線図,位相線図,1 次シ

ステムと折点角周波数,2 次システムとピ-クゲイン,

最小位相系,非最小位相系等について学ぶ. 第 13 回 10. システムの安定性:到達目標 (6) 内部安定と外部安定,BIBO 安定,フルビッツの判別法

等について学ぶ. 第 14,15 回 11. フィードバックシステムの設計と定常

特性改善:到達目標 (7) 外乱に対する感度,制御系のパラメータ変化に対する感

度,定常偏差について学ぶ. 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では定期試験を実

施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3回を超える欠席を認めない 2:数回のレポート課題を提示する.きちんと導出過程を

書いた解答を評価し,答えのみのものは殆ど評価しない. 3:総合成績を,レポート40%,試験60%として評価(4-10:

100%)し,60点以上を合格とする.

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科目名 : 計測工学 担当教員: 寺本 顕武 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235 教科書: 南,荒木,木村,“はじめての計測工学”,講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-10 1. 講義概要 『計測』とは (1) 真実への接近手段としての観測を行ない, その結果

を (2) 数値化, 符号化することにより, 普遍化するための

大切な手段である ことを理解する. また『計測』は現在の産業において (1) 同じものを大量に生産する, (2) 互換性の維持, (3) 価値基準の統一化のために必要不可欠な技術である ことを理解する. 2. 到達目標 (1) 人間の歴史において計測が果たしてきた役割につい

て 例を用いて説明できる. (2) 様々な物理量計測における直接計測, 間接計測につ

いて例を用いて説明できる (3) 計測例を用いて, 計測の不確かさの意味を説明でき

る (4) 間接計測における誤差伝播の仕組みを. 式に基づき

説明できる. (5) 実際に計測し結果を正しく評価することができる. (6) ブリッジ回路を例に, 計測における差動原理の特徴

を説明できる. (7) 速度/周波数変換型の計測原理を説明できる. (8) 相関法による移動量計測原理を説明できる. (9) センサの仕組みを 4 端子モデルを用いて説明できる. (10) 信号処理の仕組みを数式を用いて説明できる 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする. (1) 算術演算ができること. (2) 行列とベクトルの演算ができること. (3) テーラー展開を用いて関数の近似ができること. その上で到達目標を達成すべく努力されたし 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 線形代数学 確率・統計 工業力学 熱力

学 I 流体工学 材料力学 4. 講義計画 各項目に到達目標を明示しているので, 必ず該当目標が

実現できるよう自学自習されたし I 計測工学と計測法の基礎: 計測工学の歴史的背景と役

割および単位と標準および基本的な計測法の特徴と原理

を学ぶ.

第 1 回 計測工学の背景と単位と標準:到達目標 (1) 第 2 回 計測法の基礎:到達目標 (2) II 代表的な力学量を計測するセンサの仕組みをしらべ, 計測原理がどのように利用されているか理解する. 第 3 回 長さおよび距離の計測:到達目標 (2,5) 第 4 回 動きや振動, 力, トルクを測る:到達目標 (6,7) (到達目標(1)(2)を参考に試験の準備をせよ) 第 5 回 計測の基礎的事項に関する試験 1 (到達目標(2)(5)(6)(7)(8)を参考に試験の準備をせよ) 第 6 回 様々な力学量に関する計測法に関する試験 2 III 様々な量を計測するセンサの仕組みをしらべ, 計測

原理がどのように利用されているか理解する. 第 7 回 流体や温度を測る:到達目標 (6,7,8) 第 8 回 光センサと音響センサ:到達目標 (9) 第 9 回 アナログ信号処理:到達目標 (10) 第 10 回 ディジタル信号処理:到達目標 (10) (到達目標(6)(7)(8)(9)(10)を参考に試験の準備をせよ) 第 11 回 様々なセンサに関する試験 3 IV 計測値の信頼性とデータの取り扱い: 最近の計測で

は, 多数のセンサを用いて計測し, 大量の測定データよ

り, 必要とする情報を抽出することが主流と成っている. 多次元のデータから, 多次元のパラメータを推定するた

めに必要な信号処理手法について学ぶ 第 12,13 回 計測の不確かさ:到達目標 (3) 第 14 回 計測データの統計的処理:到達目標 (3,5) 第 15 回 最小二乗法:到達目標 (4) (到達目標(3)(4)(5)を参考にすべてにわたって試験の準

備をせよ) 第 16 回 計測データと処理およびすべてに関する最終試

験 4 <自己学習の促進> 自己学習を促すために各単元ごとに試験を実施する. 綿密な予習復習があからさまに成績に反映されることを

銘記せよ. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない. 2: 試験を 4 回行なう. 3: 総合成績を,試験 1 を 10%,試験 2 を 30%,試験 3

を 30% ,試験 4 を 30%として評価(4-10:100%)し,

60 点以上を合格とする.

4: 再試験は行わない

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科目名:機械工学実験 I 担当教員:石田,橋本,塩見, 椿 種別:専門科目 必修 単位:1単位 開講時期:3年前期対象:235A および 後期対象:235B 教科書:なし. 自作のテキストを販売する 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:6-2,7-3,7-4 1.講義概要 「機械工学実験 I」は,流体工学および熱力学に関する学問

の理解を深めるために行う実験である. 講義や教科書で得られた知識に留まらず,実験を通して自らの

体験を伴った強固な知識として獲得することが目的である.

2.到達目標 (1) 実験レポートの記述方法,グラフ,表,図面などの作成

方法について習得する(7-3). (2) 実験データの整理方法,特に有効数字の取り扱い,不確

かさ解析による誤差評価,最小二乗法による回帰曲線の

決定方法を理解して自ら行えるようになる(6-2). (3) 実験で用いる各測定機器の正しい取り扱いを理解する (4) 軸流送風機試験の目的と原理を理解する(6-2). (5) 円柱のまわりの流れ試験の目的と原理を理解する(6-2). (6) 衝撃波マッハ数の試験の目的と原理を理解する(6-2). (7) 円管流れの管摩擦計測の目的と原理を理解する(6-2). (8) 温度の定義,温度定点,温度測定センサーの種類と原理,

熱電対による温度測定法を理解する(6-2). (9) ランキンサイクル,冷凍サイクルの構成機器とその役割

を理解する.また,h-s 線図など各種線図上で1サイクル

中の状態点の変化が説明でき,熱と仕事の流れ,熱収支,

効率の計算ができるようになる(6-2). (10) 鉛直管周りの自然対流熱伝達について,対流現象の観察

および温度の測定を行い,実験を通して理解する(6-2). (11) 冷凍機・ヒートポンプによる空気調和の方法と,冷凍機・

ヒートポンプの性能への影響について実験を通して理解

する(6-2). (12) プレゼンテーションによって,自分の考えを要領よく相

手に説明できるようになる(7-4). (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.)

3.履修上の注意 受講者は,この実験を受講する上で,以下に示す知識を予め習

得しておくことが望ましい. (1) 流体工学・流体機械に関する基礎知識

(2) 熱力学・伝熱工学に関する基礎知識 関連する科目: 流体工学, 熱力学 I 4.講義計画 到達目標について毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 実験日までに各テーマについて予習をしておくこと.

第 1 回 0.機械工学実験 I の説明: 到達目標 (1)(2)(3) 機械工学実験 I で必要となる流体工学,流体機械,熱力学,

伝熱工学,測定法についての講義,レポート作成上の留意点お

よび履修上の注意点などについて説明を行う. 第 2 回 1. 軸流送風機試験: 到達目標 (1)(3)(4) 軸流送風機特性および性能曲線の測定

第 3 回 2. 円柱のまわりの流れ試験: 到達目標 (1)(3)(5) 風洞におかれた円柱まわりの流れの圧力分布と物体後方に発

生する渦の挙動(カルマン渦)の測定 第 4 回 3. 衝撃波マッハ数の試験: 到達目標 (1)(3)(6) 衝撃波の伝播速度の測定 第 5 回 4. 円管流れの管摩擦計測: 到達目標 (1)(3)(7) 内部流れに生じるエネルギー損失の計測と層流・乱流に関す

る流動特性 第 6 回 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 準 備 1 : 到 達 目 標 (1)(2)(4)(5)(6)(7)(12) 第 2~5 回の実験に対するレポート指導およびプレゼンテー

ションの準備 第 7 回 プレゼンテーション 1: 到達目標 (12) 第 2~5 回の実験に対するプレゼンテーションおよび指導 第 8 回 後半の実験テーマ説明: 到達目標 (1)(2)(3) 第 9 回 5. 熱電対の検定と不確かさ解析: 到達目標 (1)(2)(3)(8) 熱電対の熱起電力と温度についての検定,検定式作成,不確

かさ解析 第 10 回 6. 蒸気原動機の性能試験: 到達目標 (1)(3)(9) 蒸気原動機発電実験装置を用いたボイラー・過熱器,タービ

ン,復水器の性能試験 第 11 回 7.鉛直管周りの自然対流熱伝達: 到達目標 (1)(3)(10) 鉛直間周りの自然対流熱伝達における流動現象の観察,温度

分布の測定,熱伝達率と関連する無次元数の算出 第 12 回 8. 冷凍機・ヒートポンプによる空気調和: 到達目

標 (1)(3)(9)(11) 冷凍機・ヒートポンプを用いた空気調和実験,および冷凍機・

ヒートポンプの性能評価 第 13 回 プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 準 備 2 : 到 達 目 標 (1)(2)(8)(9)(10)(12) 第 9~12 回の実験に対するレポート指導およびプレゼンテ

ーションの準備 第 14 回 プレゼンテーション 2: 到達目標 (12) 第 9~12 回の実験に対するプレゼンテーションおよび指導 第 15 回 まとめ: 到達目標 (1)(2)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11) 実験全体のまとめとレポート最終指導 <自己学習の促進>学生の自己学習を促すため,この科目では

各テーマ毎の実験レポート提出を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:講義の内容上,全講義の出席をもって成績評価の対象とする. 2:実験項目ごとにレポートを作成し,提出する.全レポートの

提出をもって成績評価の対象とする. 3:総合成績を,レポート 60%(6-2:40%,7-3:20%),プレゼ

ンテーション 40%(7-4:40%)として評価し,60 点以上を合

格とする.

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科目名:機械工学実験Ⅱ

担当教員:泉,馬渡,森田, 林

種別:専門科目 必修 単位:1 単位

開講時期:3年前期対象:235B および 後期対象:235A

教科書:なし. 自作のテキストを販売する

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:5-1,6-1,6-2,7-3,7-4 1. 講義概要 この科目は,ただ単に教科書で学んだ知識の確認のみな

らず,自らの体験を通して, (1) 実験目的を正しく理解し,スムーズに実験を遂行する為にグループ内の協力をはかる (2) 正しい測定器の操作技術を学び,得られた結果から的確な報告書を作成する などの能力を習得することも目的である.実験には「材料に関する試験」,「計測・制御に関する実験」があり,材料力学,機械材料,計測工学,機械制御の理解を深めるための実験である.

2. 到達目標 (1) 金属組織を観察する方法について説明できる(6-1). (2) 炭素鋼,鋳鉄の主要な組織を示し,機械的性質との関係を説明できる(6-1). (3) ひずみゲージを用いた測定原理を説明できる(6-1). (4) 集中荷重を加えた両端支持はりに作用する応力について説明できる(6-2). (5) 種々の硬さ試験の原理を学ぶとともに,炭素量および熱処理との関係を説明できる(6-2). (6) 引張試験の原理を学び,得られたデータが実際の設計にどのように用いられるのかを理解する(6-2). (7) 制御対象の解析方法の基礎を理解する(6-1). (8) ロボットの行動を設計できる(5-1). (9) センサシステムを用いて目的の量を計測することができる(6-1). (10) 計測結果に基づき推定量を算出することができる(6-2). (11) 得られた結果から的確な報告書を作成できる(7-3). (12) 得られた知識を正しく説明・報告できる(7-4). (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.)

3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. 材料に関する試験では,「材料力学ならびに機械材料に関する基礎知識」をあらかじめ習得しておく必要がある.また,計測工学・制御に関する実験においては,「計測工学ならびに機械制御に関する基礎知識」をあらかじめ習得しておく必要がある. 講義内容と特に関連する科目 材料力学, 機械材料, 計測工学, 機械制御 I 4. 講義計画 第 1 回 材料試験の説明 材料試験で必要となる基本事項の概要説明 第 2 回 金属組織の顕微鏡検査:関連学習目標 (1)(2) 金属組織の観察と機械的性質との関連の理解 第 3 回 はりのひずみ測定:関連学習目標 (3)(4) 両端支持はりの曲げによる実験と理論との比較, ひずみゲージの測定原理の理解 第 4 回 硬さ試験:関連学習目標 (5)

各種材料のブリネル硬さ測定と比較 第 5 回 引張試験:関連学習目標 (6) 応力-ひずみ曲線の記録と理解 第 6 回 材料試験に関するレポートおよび発表の指導:関連学習目標 (11) レポートに関する注意および指導, 発表に関する指導 第 7 回 材料試験に関するプレゼンテーション:関連学習目標 (12) 材料試験についての発表 第 8 回 機械制御実験の説明 機械制御実験の概要説明 第 9 回 制御系 CAD による周波数応答実験:関連学習目標(7) 制御系 CAD を用いて簡単な制御対象を解析する 第 10 回 移動ロボット車の行動制御実験:関連学習目標 (8) 移動ロボットの行動計画,制御プログラムの製作 第 11 回 身体運動計測実験:関連学習目標 (9)(10) 上肢運動の計測および身体負荷の定量化 第 12 回 機械力学実験:関連学習目標 (10) 慣性モーメントの計測 第 13 回 機械制御実験に関するレポートおよび発表の指導:関連学習目標 (11) レポートに関する注意および指導, 発表に関する指導 第 14 回 機械制御実験に関するプレゼンテーション:関連学習目標 (12) 機械制御実験についての発表 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポート提出を課して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:講義の内容上,全講義の出席をもって成績評価の対象とする. 2:実験項目ごとにレポートを作成し,提出する.全レポートの提出をもって成績評価の対象とする. 3: 総合成績を,レポート60%(5-1:10%,6-1:20%,6-2:30%),プレゼンテーション40%(7-3:10%, 7-4:30%)として評価し,60点以上を合格とする. 4:なおレポートの課題および 記述における注意事項は 各実験テーマ内において改めて説明する. 5:プレゼンテーションの前週には, 該当するレポートの採点結果にもとづき, 解説を行い, プレゼンテーション資料にどのように生かすか説明する.

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Page 69: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 機械工学設計製図

担当教員: 住 隆博 mail to: [email protected]

種 別: 専門科目 必修 単位:1単位

開講時期: 3 年前期 対象: 235

教科書: 資料を配付する

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標 : 5-4 1. 講義概要

工業から家庭用までの上水道設備において,ポンプは

非常に重要な機械装置である.その代表的なポンプが渦

巻きポンプである.本講義では,渦巻きポンプの設計製

図をとして,設計諸元を基に機械を設計製図するプロセ

スを経験することを目的とする.

2. 到達目標 (1)渦巻きポンプの特徴や用途,構成部品が説明できる. (2)流体機械設計における比速度の意味を説明できる. (3)与えられた設計諸元に基づいて,羽根車と渦巻き室の

設計ができる. (4)設計書に基づいて,羽根車の設計製図ができる. (5)設計書に基づいて,渦巻き室や構成要素細部の設計製

図ができる. (6)設定された期限までに設計書や図面を提出できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1)図学および製図に関する事項 (2)流体工学の基礎に関する事項 講義内容と特に関連する科目 図学製図, 流体工学, 機械要素設計製図 4. 講義計画 第 1 回 渦巻きポンプの概要と設計法の講義 到達目標(1),(2),(3) 渦巻きポンプの特徴や用途,構成部品, 比速度,オイラーヘッド 第 2, 3 回 設計書の作成 到達目標目標(3) 与えられた設計諸元に基づいて,羽根車と渦巻き室を

設計 第 4 回 設計書の提出 到達目標(6) 第 5 回 設計書の返却,羽根車製図法の講義 到達目標(4) 設計書に基づいて,羽根車を設計製図 第 6, 7, 8 回 羽根車の設計製図 到達目標(4) 設計書に基づいて,羽根車を設計製図 第 9 回 羽根車図面の提出 到達目標(6) 第 10 回 図面返却,渦巻き室と組立図の設計製図の講義 到達目標(5) 設計書を基に,渦巻き室と組立図の設計製図

第 11, 12, 13 回 渦巻き室と組立図の設計製図 到達目標(5) 第 14 回 渦巻き室と組立図の図面提出 到達目標(6) 第 15 回 図面等の返却 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では提出物を課し

て成績に反映させる.

5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:設計書および製図4枚すべての提出をもって成績評価

の対象とする. 3:総合成績を,渦巻きポンプの設計書 20%,製図 4 枚 20%×4 により評価(5-4:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 技術者倫理 担当教員: 福永 圭悟,張 波 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:2単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 教科書: プリントを配布

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:1-2, 2 1. 講義概要

技術者倫理が問題となる事件・事故の一因は、当事者

間のコミュニケーション不足と思われる。すなわち、対

話不足である。このコミュニケーション能力を養成し、

社会に有為な技術者を育成することが、本講義の開講意

図である。 この講義は、他の専門科目の講義と多少視点を異にし

ており, いろいろな過去の事例・事象を学ぶことにより

自ら倫理観を養い,技術者としての自覚を高めることが

講義の狙いである。多種多様な解が存在するものの、GDによって、各グループの結論(=解) を見つけ出さなけれ

ばならない。 事前に与えられた課題を元に、8 人程度のグループで

約 15 分間の GD を行う。その結果を全員の前でプレゼ

ンし、質疑応答する。事前課題は、技術者が関与した最

近の事件・事故から選定するので、新聞・TV などに注

視しておくこと。各グループ員にはそれぞれ役割を与え

るが、この役割は各週順番に変更していく。

2. 到達目標 受講者に求められることは、ネットや書籍からのコピ

ペなどではなく、自分自身の考え・主張を文章として表

現する能力である.次に、これらを口答で論理的に説明

しながら、相手の考えや主張を理解し、説得できること

が必要である。下記の目標を達成すべく努力することを

希望する. (1) 社会や人類にとって大切なものの考え方・行動様式

を認識し自覚する(1-2) (2) 技術者に求められる倫理観を修得する(2) (3) 倫理観に基づく判断力を身につける(2) (4) 過去の事例を基に,どうすればよかったのかの判断

ができる(2) (5) 地球的視点で技術の功罪を考える力を修得する(1-2) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意

15 回の講義では,1,2 回ごとに過去の事例に対する意

見発表やレボート提出を課す. 4. 講義計画 [第 1 回] 受講上の注意や成績評価方法:シラバス、採点

基準、あいまいな文章とは何か、コミュニケーション能

力、G.D.準備、プレゼン順序 関連学習目標(1), (2), (3) [第 2 回] 相手を説得するとは? 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5)

[第 3,4 回] プレゼンのポイント、なぜ働くのか 関連学習目標(1),(2),(3),(4),(5) [第 5,6 回] GW:道順説明 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 7,8 回] B 型肝炎訴訟、タカタ製エアバック

関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 9、10 回] 新聞を読む 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 11、12 回] 正しいことをする、SPI 試験 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 13、14 回] 公害病:妻(夫)が水俣病を隠していた 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 15 回] 製品トラブル:製品をリコールすれば大きな

費用、会社の存亡 関連学習目標:(1),(2),(3),(4),(5) [第 16 回] 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目ではレポートと試

験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 (1) 3 回を超える欠席を認めない (2) 総合成績は,定期試験 40%(2:40%),GD を 60%(1-2:20%,2:40%)として計算し,60 点以上を合格

とする.

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科目名 : 創造工学演習 担当教員: 萩原 世也,只野 裕一,寺本 顕武,武富 紳也 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 必修 単位:1単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:5-1, 6-1, 7-2, 7-3 1. 講義概要 『創造工学演習』は,これまで学習してきたことや,

育んできた能力を総動員して,エンジニアリングデザイ

ンの基礎を修得することを目的としている. エンジニアリングデザイン能力とは,設計図面制作の能

力ではなく,構想力,種々の学問・技術を統合して必ず

しも正解のない問題に取り組み,実現可能な解を見つけ

出していく能力をいう.種々の学問・技術等の具体的内

容が明確かどうか審査する.分野によって異なるが,社

会のニーズの取り込み方,プロトタイプの作成と評価(性

能のみならず,安全性,経済性,環境負荷なども含む),

品質管理,創造性,問題設定力などを加えることが望ま

れる. <学ぶべきこと> エンジニアリングデザインは技術者教育において非常に

重要な柱であり, 数学, 基礎科学, 機械力学, さまざまな

教養を総動員して社会のニーズにあったシステムやエレ

メント, プロセスを開発する模範解答のない科目である

ことを認識した上で下記の学習目標を実現されたし.と

くに,エンジニアリングデザインを知的挑戦と位置づけ, それを楽しんでもらいたい. 2.到達目標 (1) 調査し、問題を発見し、環境や持続的限界、健康と

安全およびリスクアセスメントなどの制約条件を認識し

文書化することができる.(7-3) (2) 顧客やユーザニーズ、美的要素の重要性を認識でき

る.(5-1) (3) コスト因子を把握し, 対処できる. (6-1) (4) 事実と自分の考えを明確に分けて説明できる.(7-2) (5) 問題解決に必要な文献や資料を自ら探し出し引用で

きる。(5-1) (6) 問題解決のために, 設計、試作、試験、問題点の把

握、改良のプロセスを繰り返し行うことができる。(6-1) (6) 革新的な解決を図るため創造力を発揮できる。(5-1) (7) 生産、運転、メンテナンスのすべての面から見て合

目的かを確認することができる.(5-1) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意

ノート PC を使用するため,毎回持参すること.必要

最低限なノート PC の仕様については,機械システム工

学科掲示板に掲示されている.

4. 講義計画 発表までの道のり 1:仮想注文主のニーズと制約条件を明確にした設計仕

様を作成し提出する.

2:上記の設計仕様を満足する複数の解決策を考え出し、

それらの解決策を評価し、妥当な解決策を選択すること

により、概念設計を行い提出する.(初期デザインレポー

ト) 3:3D-CAD システムを用いて詳細設計を行う. 4:設計に強度的に無駄や過不足がないかを CAE を用い

てテストし、さらに洗練された詳細設計に仕上げる。 5:最終設計があるべき制約に対して合理的に適合して

いることを文書にして示す。 6:最終設計および関連する文書をレポートにして注文

主に提出する。(試作レポート) 7:以上の成果をまとめ発表する。 講義の性質上基本的に演習が主体となるが,以下の点

については講義により指導を行う. (1)ソフトウエアのインストール,起動,利用,停止 (2)3D-CAD のアウトラインと用語の説明 (3)部品作成 (4)部品のアセンブリ (5)図面作成 (6)FEM による数値解析と検証 <自己学習の促進> この科目は演習科目であるので,常に発表へ向けて上記

の到達目標を意識して,自己学習を行うこと. 5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2: 総合成績を,初期デザインレポート20%(6-1:20%),

試作レポート40%(5-1:20%, 7-3:20%),プレゼンテー

ション40%(7-2:20%, 7-3:20%)として評価し,60点以

上を合格とする.

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科目名 : 科目名 : 卒業研究 担当教員: 配属先指導教員 種別: 専門科目 必修 単位:12 単位 開講時期: 4 年通年 対象: 235 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:1-3,6-2,6-3,7-3,7-4

1. 講義概要

『卒業研究』は 学習してきたことや,学生諸君が育ん

できた能力を総動員して,新しいものを作り出したり,

問題の解決をはかることを目的としている.そのため,

諸君は学期初めに研究室の配属が決定され,教官による

緻密な指導を一年にわたって受ける。 『卒業研究』は未知の領域を開拓するものであるから、

必ずしも成功が保証されているわけではない.学生自ら

が計画し,創意工夫, 試行錯誤, トラブル回避を行なう

過程が最重要視されている。また,その過程を文書にま

とめ、他人に対しわかりやすくプレゼンテーションする

能力を培うことが求められている. 2. 到達目標 (1) 研究テーマの歴史的な背景や周囲の状況が把握でき

ており,研究の目的を明快に説明できる.(1-3) (2) 実験および研究方法を理解し,自分の言葉で説明で

きる.(6-2) (3) 実験結果と原因を関連付けて理解しており,結果に

至るまでの過程を論理的に説明できる.(6-3) (4) 事実と自分の考えを明確に分けて説明できる.

(6-2) (5) 問題解決に必要な文献や資料を自ら探し出し引用で

きる。(7-3) (6) 一定の制限のもとで,他人が研究を理解するのに十

分な資料を用意することができる。 (7-4) (7) 資料の重要度の違いを理解し適切に取捨選択できる.

(7-3) (8) わかりやすいプレゼンテーション資料を作成できる。 (7-4) (9) 限られた時間で,正確に研究内容を伝えることがで

きる.(7-4) (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.)

3.履修上の注意 学生諸君は次の心構えを必要とする。 (1) 実験を伴う研究では,常に安全に配慮せねばなら

ない。 (2) 指導教官,研究室の先輩には積極的に質問せよ。 (3) 研究を楽しむことを忘れてはならない。 (4) くれぐれも肉体面,精神面の健康には留意せよ。 (5) 失敗こそが最高の実験成果である。必ず記録に残

せ。失敗のない研究に進歩はないものと知れ。 4.授業計画 1:指導教官とともに研究計画を策定する. 2:計画遂行に必要な基礎知識を修得する. 3:研究経過をまとめ月例レポートを作成する. 4:中間発表を行う. 5:研究の進行を冷静に見つめ,当初の計画を修正する. 6:データの整理,考察を行い,研究成果を整理する. 7:研究成果をまとめ論文を仕上げる. 8:研究成果の概要を作成する. 9:発表資料を英文で作成し,内容が明確に伝わることを

確認する. 5. 成績評価方法 1: 450 時間以上の卒業研究従事時間を必要とし,原則と

して,時間不足の場合は成績評価の対象とならない. 2: 月例報告書の提出を課し,提出された月例報告書に基

づいて卒業研究従事時間を積算する. 3: 年度末に卒業論文提出および卒業研究発表会を課し,

その要領については掲示する. 4: 総合成績を,論文 50% (1-3:10%,6-2:30%,7-3:

10%), 月例報告書 20%(6-3:20%)と発表 30%(7-4:

30%)として評価し,60 点以上を合格とする.

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専門科目-選択

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科目名:機械工作 II 担当教員:大島 史洋 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期:1年後期 対象:235

教科書:和栗 ,”要訣機械工作法”,養賢堂 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-4

1.講義概要 身の回りにある工業製品の多くは,図面に基づ

いて工場で生産される。生産には「生産工程」と

呼ばれる手順があり,手順の組み合わせによって

目的とする製品が生み出される。「機械工作」では,

その手順の基本的事項を体系的に学ぶ。最近,「も

のづくり」の重要性が叫ばれているが,その中核

となるのが本講義である。「機械工作Ⅱ」は,前期

開講の「機械工作Ⅰ」とセットで受講すること。 製品の開発は,(1)人が何を要求しているか(市

場調査),(2)仕様をどうするか(企画立案),(3)

構造をどうするか(設計製図),(4)どのように

作るか(生産)(5)性能はどうか(評価)という

順で行われる。本講義では,(4)の生産工程にお

ける作業の種類と内容について学ぶ。生産工程は,

設計製図の工程から図面を受け取り,製品が完成

するまでを受け持つ。生産工程の多くは工場内で

実施され,「機械工作」あるいは単に「加工」と呼

ばれる。「加工」は,大きく「変形加工」,「付加加

工」,「除去加工」の三種類に分類される。 「機械工作」は,前半の「機械工作Ⅰ」と後半の

「機械工作Ⅱ」に分けて学ぶが,「機械工作Ⅰ」が

「変形加工」,「付加加工」を学ぶのに対して,「機

械工作Ⅱ」では,「除去加工」を中心に学ぶ。生産

現場において経験的に培われたノウハウなど,興

味ある話を準備している。 2.到達目標 (1)切削加工,研削加工,特殊加工についてそ

の加工原理と特徴を理解する。 (2)身の回りの製品について,その加工手順を

推測できる。 3.履修上の注意 講義の前に教科書に目を通しておくこと。 講義内容と特に関連する科目 機械工作I ,機械工作実習Ⅰ ,機械工作実習Ⅱ 4.授業計画 ・第 1 回 除去加工の基礎:除去加工は,高精度

で自由度が大きく,最も早く進歩した加工法であ

る。加工は,材料の変形抵抗と材料・工具間の接

触による加工圧の大小関係に支配される。工作機

械の母性原理,それを乗り越える方法などのほか,

最新の工作機械の現状について学ぶ。

・第 2,3,4 回 切削理論:切削は,刃物を強く材料

に押し付け,材料を局部的に塑性変形させ,切り

屑とすることによって進行する。刃物各部の名称,

切削モデルにおける刃物・材料間の力関係,切り

屑の生成過程,切り屑の付着現象,切削温度,切

削面の理論粗さ,工具寿命について学ぶ。 ・第 5,6,7,8 回 機械加工:機械加工は,機械工作

の代表的な加工方法であり,多くの種類の工作機

械が実用されている。工作機械の種類とそれによ

る加工の特徴を旋盤作業,フライス盤作業を中心

に学ぶ。また,刃物(切削工具)に用いられる工

具材料の種類と特徴,切削油材の種類と特徴につ

いて学ぶ。 ・第 9,10,11 回 研削加工:研削加工は,砥粒を

固めた砥石を工具として,焼き入れ後の硬い材料

を高精度で仕上げることができる。切削と研削の

違い,研削理論,砥粒の種類と特徴,各種研削盤

の構造と特徴,各種砥粒加工の種類と方法につい

て学ぶ。 ・第 12,13 回 特殊加工:機械加工の高速・高精

度化は,工具材料の進歩とその工具材料のための

加工方法の進歩によるところが大きい。放電加工

は,耐久性の高い工具材料を精度よく加工でき,

プレス加工に代表される量産加工を根底から支え

ている。放電加工のほか,電解加工,各種高エネ

ルギー加工の特徴と方法を学ぶ。 ・第 14,15 回 NC工作機械:今日の機械文明の

発展は,生産の自動化・無人化に支えられている。

コンピュータに制御されたサーボモータは工作機

械のハンドルを回転させ,自動的に部品を加工す

る。ここでは,NC工作機械の原理と種類,NC

工作機械を動作させるためのプログラム言語につ

いて学ぶ。 ・第 16 回 定期試験 (各講義前後の予習復習に努めること) <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では試験を

実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1)3 回を超える欠席を認めない (2)定期試験を実施する。 (3)総合成績を,定期試験 100%として評価

(4-4:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名: 流体力学 担当教員:住 隆博 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 2年後期 対象: 235 教科書:古川,瀬戸口,林,“流れの力学”,朝倉書店 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-9 1. 講義概要 流体とは,一般に気体と液体を総称する物質の呼び方であ

る.流体の運動やそれにより発生する力などを取り扱う学問

を,流体力学という.流体の代表的な特性として,粘性、圧

縮性や熱伝導性ある.本講義では,粘性が流れ場に及ぼす影

響(粘性流体)について,粘性が無いと仮定した流体(完全

流体)の挙動と比較することで理解する.

2. 到達目標 (1)流体の性質を理解する.

(2)流体力学の基礎や保存則を理解する.

(3)流れ関数と速度ポテンシャルを理解する.

(4)複素ポテンシャルを理解する.

(5)粘性流体力学の基礎(相似則とレイノルズ数)を理解する.

(6)層流と乱流の流れを理解する.

(7)境界層を理解する.

3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする。

(1) 圧縮性や熱伝導性を考慮しない場合の流体工学の基礎を

理解していること。 (2) 微分と積分に関する数学の基礎を理解していること。 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標に

ついて,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第1,2回 流体の挙動

到達目標(1),(2)

流体の性質,流体力学の基礎

(次回までに授業で説明した事項を整理しておくこと.)

第3~5回 完全流体力学

到達目標(3),(4)

流れ関数と速度ポテンシャル,複素ポテンシャルの例

(次回までに授業で説明した事項を整理しておくこと.)

第6,7回 演習

第8回 中間試験

(次回までに中間試験の内容を整理しておくこと.)

第9回 中間試験の解答および完全流体力学の追加説明

(次回までに中間試験の内容と授業で説明した事項

を整理しておくこと.)

第10~13回 粘性流体力学

到達目標(5),(6),(7)

相似則とレイノルズ数,層流と乱流,境界層,管内流れ

(次回までに授業で説明した事項を整理しておくこと.)

第14,15回 演習

第16回 期末試験

<自己学習の促進>

学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および期

末試験を実施して成績に反映させる.

5. 成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない.

2:適宜演習を行う.

3:中間試験および期末試験を行なう.

4:総合成績を,演習32%,中間試験30%,定期試験38%として評

価(4-9:100%)し,60点以上を合格とする.

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科目名 : 熱力学 II 担当教員: 仮屋 圭史 mail to: kariya@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書:なし

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要 『熱力学 II』では (1) 熱力学 I で学んだ熱力学第1法則と第2法則を基礎

に「熱と仕事」の変換をより具体的に理解する (2) 作動流体としては、相変化する流体、特に蒸気に注

目し、その性質と状態量を学ぶ。 (3) 蒸気サイクルでの熱と仕事の変換を理解する. 2. 到達目標 (1) 蒸気の性質と状態量を理解する。 (2) 相変化するときの状態量の特徴を理解する。 (3) 蒸気表と熱力学線図の利用方法を理解する。 (4) 蒸気の状態量変化を理解する。 (5) 蒸気を利用した「熱と仕事」の変換サイクルの基本

構成機器を理解し、熱効率や仕事を計算できる。 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする.

(1) 熱力学 I を修得しておくこと. 関連する科目: 熱力学 I 4. 講義計画 第 1 回 0. 講義の前に: 熱力学 I の要点について復習する。 第 2, 3, 4 回 1. 蒸気とは:関連学習目標 (1)(2) 理想気体と蒸気の性質の違いを説明し、蒸気の性質と状

態量について学ぶ. 特に、相変化中の状態量の性質を学

ぶ。 第 5, 6 回 2. 蒸気表と熱力学線図:関連学習目標 (3) 蒸気の状態量を蒸気表や線図を利用して状態量を計算で

きる。 第 7, 8 回 3. 状態量変化:関連学習目標 (4) 熱力学第1法則と第二法則を適用しながら 第 9, 10 回 4. 熱と仕事の変換:関連学習目標 (5) 蒸気を利用した動力サイクルの構成機器とその機能につ

いて学ぶ。 第 11, 12 回 5. 熱と仕事の変換:関連学習目標 (5) ランキンサイクルや再熱サイクルの特徴や各サイクルで

の仕事や熱の計算と熱効率の計算ができる。

第13回 冷凍機サイクルについて学ぶ。 講義の途中に適宜演習を行う。講義の途中で2回定期試

験を行う。 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では試験を実施して

成績に反映させる. 5. 成績評価方法 (1) 3回を超える欠席者は成績評価の対象外とする. (2) 講義中に2回試験する. (3) 総合成績を,2回の試験 100%として評価(4-8:100%)

し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 材料力学Ⅱ

担当教員: 武富 紳也 mail to: [email protected]

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期: 2 年後期 対象: 235 教科書: なし 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-6 1. 講義概要 「材料力学」とは,

・機械・構造物とその負荷を単純形状と基本的な負荷で近

似する単純化

・基本負荷に対する単純形状部材の応答に関する理解

による,材料強度設計の基礎的学問である.さらに,材

料力学を理解することは安全な設計にもつながる.

材料力学Ⅱでは,材料力学Ⅰの要点を復習しつつ,より

レベルの高い内容について学ぶ.

(1) 壊れることのない応力

(2) 機能的に問題のない変形

を求めるのに必要となる知識を学ぶ教科である.

2. 到達目標 (1) 引張・圧縮が作用する材料の応力と変形に関する基

礎式を応用問題に適用できる.

(2) ねじりが作用する材料の応力と変形に関する基礎式

を応用問題に適用できる.

(3) 曲げが作用する材料の応力と変形に関する基礎式を

応用問題に適用できる.

(4) エネルギー法を理解できる.

3.履修上の注意 受講者は,次の基礎知識を必要とする.

(1) 力の釣合いが理解できること. (2) 高校生までに習った数学が活用できること. (3) 材料力学Ⅰの内容を理解できること その上で科目到達目標を達成すべく努力するように. 講義内容と特に関連する科目 高校物理 微分積分学 工業力学

4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について毎回講義の前後に自己学習を行なうこと. 第1~4回 引張・圧縮に関する静定および不静定問題

到達目標 (1)

(次回までに引張・圧縮の問題について整理しておくこ

と)

第5~7回 ねじりに関する静定および不静定問題

到達目標 (2)

(次回までにねじりの問題について整理しておくこと)

第8~12回 曲げに関する静定および不静定問題

到達目標 (3)

(次回までに曲げの問題について整理しておくこと)

第13~15回 エネルギー法を用いた問題

到達目標 (4)

(次回までにエネルギー法について整理しておくこと)

第16回 定期試験

<自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では講義内の演

習,またレポートの提出を課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:3回を超える欠席を認めない. 2:講義中に演習を課すことがあり,その評価点を平常

点の算出根拠とする. 3:総合成績を,演習の平常点 30%,定期試験 70%とし

て評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 流体機械 担当教員:木上 洋一 mail to: [email protected] 種 別:専門科目 選択 単位:2単位 開講時期:3年前期 対象:235 教科書 :プリントを配布 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-9 1.講義概要

エネルギー変換機械としての流体機械(ポンプ,水車,

送風機,圧縮機,タービン)におけるエネルギー変換の

基礎理論を講義する. 流体機械は流体との間でエネルギー変換を行う機械で

ある.そこでは機械要素である羽根車との間の力の相互

作用が重要である.したがって力学の法則(ニュートン

の運動法則,運動量・角運動量)が重要である. 本講義では種々の流体機械におけるエネルギー変換原

理を,力学の基本法則と結びつけながら統一的に学ぶ.

基本的な力学概念(高校レベル)と流体工学(2年次履

修)の知識が必須である. 応用分野としては,ポンプ,送風機,航空機のジェッ

トエンジン(空気圧縮機・タービン),水力および火力発

電システム,水や空気の輸送システムなどがある.

2.到達目標 (1)仕事,エネルギー,動力等の単位の理解すること. (2)エネルギーバランスの概念を理解すること. (3)損失,効率の考え方を理解すること. (4)角運動量式の重要性を理解すること. (5)ターボ機械内部の流れにおけるオイラー式導出過程

を理解すること. (6)動翼,静翼,段の働きを理解すること. (7)軸流式ターボ機械内部でのエネルギー変換過程を理

解すること. (8)遠心式ターボ機械内部でのエネルギー変換過程を理

解すること. (9)比速度の意味,相似法則の意味,適用法を理解するこ

と. (10)流体機械の作動点の求め方を理解すること. (11)流体機械における特異現象を理解すること. 3.履修上の注意

受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1)力学の基本法則(ニュートンの運動法則,運動量・角

運動量)を理解していること. (2)微分と積分の基礎を理解していること. その上で科目学習目標を達成すべく努力すること. 講義内容と特に関連する科目 流体工学,工業力学 I,同 II,微分積分学 I,同 II 4.授業計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第1,2回 1.流体機械の定義,2.流体機械におけ

るエネルギー変換,3.基本法則 到達目標(1),(2),(3),(4) エネルギー式,エネルギー変換および効率,連続

の式,運動量の式,角運動量の式 (次回までに授業で説明した式を整理しておくこ

と.) 第3,4回 演習 第5回 4.ターボ機械の理論 到達目標(5) ターボ機械の形式,ターボ機械の一般理論 (次回までにターボ機械の形式,ターボ機械の一般

理論を整理しておくこと.) 第6回 中間試験 (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと.) 第7,8,9回 4.ターボ機械の理論 到達目標(6),(7),(8) 軸流・遠心式ターボ機械の理論 (次回までに軸流・遠心式ターボ機械の理論を整理

しておくこと.) 第10,11回 演習 (次回までに演習の内容を整理しておくこと.) 第12回 5.ターボ機械の性能 到達目標(9),(10) 比速度,性能曲線,相似法則,流体機械の作動点 (次回までに比速度,性能曲線,相似法則,流体機

械の作動点を整理しておくこと.) 第13,14回 演習 (次回までに演習の内容を整理しておくこと.) 第15回 5.ターボ機械の性能 到達目標(11) 流体機械の特異現象 (次回までに流体機械の特異現象を整理しておくこ

と.) 第16回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価の方法 1: 3回を超える欠席を認めない. 2: 適宜演習を行う. 3: 中間試験および期末試験を行なう. 4: 総合成績を,演習 30%,中間試験 30%,定期試験 40%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 伝熱工学 担当教員: 仮屋 圭史 mail to: kariya@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235 教科書: 日本機械学会, “伝熱工学”, 丸善 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-8 1. 講義概要 伝熱とは,温度差のある物体内や物体間を熱が移動する身近な現象であり,伝熱工学は発電プラントの運転・設計,原子炉の安全管理,製鉄や金属加工,食品加工などの生産プロセス,電子機器の冷却,冷凍空調などの広い分野に関係する重要な科目である. 本講義では,熱移動の基本メカニズムを理解するとともに,より専門的な知識,機器の設計や運転管理などに必要な能力を習得する. 2. 到達目標 (1) 熱移動の 3 つの基本形態を説明できる. (2) 熱伝導の基礎概念を理解し,基本法則を説明できる. (3) 熱伝導および熱通過の基礎式を理解し,基礎的な現象についてそれを解くことができる. (4) 対流熱伝達の基礎概念を説明できる. (5) 速度場および温度場の境界層方程式を理解し,解くことができる. (6) 自由対流現象を理解し,工学的な基礎的取り扱いができる. (7) 熱放射の現象を理解し,基本法則を説明できる. (8) 物体間の放射伝熱の基礎的な計算ができる. (9) 沸騰および凝縮の現象を理解し,工学的な基礎的取り扱いができる. (10) 物質伝達の概念を理解し,基本法則を説明できる. (11) 熱交換器の形式と設計の基礎について説明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1) 熱力学の基本法則と基礎概念を理解していること. (2) 流体力学の基礎概念を理解していること. (3) 微分積分と微分方程式の基礎概念と基礎的な取り扱いを習得していること. その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 微分積分学 流体工学 熱力学I 流体力学 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 1. 講義の前に:到達目標(1) 伝熱工学の意義と熱移動の基本形態 熱力学と伝熱工学との関連 (次回までに教科書を読んで伝熱工学の意義を理解しておくこと) 第 2,3,4 回 2. 熱伝導:到達目標(2)(3) 熱伝導の基礎 定常熱伝導 非定常熱伝導

(各回毎に学んだ熱伝導の取り扱いについて,次回までに理解しておくこと) 第 5 回 中間試験(1) 第 6,7,8 回 3. 対流伝熱:到達目標(4)(5)(6) 対流熱伝達の概要 層流強制対流熱伝達 乱流強制対流熱伝達 自由対流熱伝達 (各回毎に学んだ対流伝熱の取り扱いについて,次回までに理解しておくこと) 第 9 回 中間試験(2) 第 10,11 回 4. ふく射伝熱:到達目標(7)(8) ふく射伝熱の基礎 黒体放射 実在面のふく射 ふく射熱交換 黒体面間および灰色体間のふく射伝熱 (各回毎に学んだふく射伝熱の取り扱いについて,次回までに理解しておくこと) 第 12 回 7. 伝熱機器:到達目標(11) 熱交換器の基礎 熱交換器の設計法 (次回までに伝熱機器について整理しておくこと) 第 13,14 回 8. モデル化と設計:到達目標(11) 伝熱現象のスケール効果 無次元数 モデル化と熱設計 (次回までに伝熱のモデル化について整理しておくこと) 第 15 回 演習 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 中間試験(2 回)および定期試験(1 回)を行なう. 3: 総合成績を,中間試験 40%,定期試験 60%として評価(4-8:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 機械設計Ⅱ 担当教員: 張 波 mail to: zhang@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235 教科書: 兼田, 山本, “基礎 機械設計工学”, 理工学社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-7 1. 講義概要 機械の構造は多岐にわたっているが,機械はその種

類・機能に関係なく,ねじ,歯車,軸,軸受などのよう

に,それ自体が共通した機能を果たす部品から構成され

ている.これらの基本的部品を機械要素と呼び,機械設

計においては,この機械要素に関する知識が不可欠であ

る.「機械設計Ⅱ」では,各種機械要素の設計に関する基

礎的事項の解説を通し,機械設計おいてそれらをどのよ

うに利用し,システム全体の機能を達成せるのか,その

基礎概念の習熟を目指す. 2. 到達目標 (1)機械要素の概念を理解する. (2) 巻き掛け伝動装置の特徴を理解し,設計ができる. (3)歯車伝動装置の原理を理解し,強度設計ができる. (4) トライボロジーの基本原理を理解する. (5) 流体潤滑および弾性流体潤滑の特性と基礎理論を

理解する. (6)滑り軸受と転がり軸受の特徴を対比して説明でき

る. (7)転がり軸受の選定と寿命計算ができる. (8)締結要素としてのねじの働きを力学的に説明でき,

かつ強度設計ができる. (9) 溶接継手の特徴を理解し,強度および効率の計算

ができる. (10) リベット継手の特徴を理解し,強度および効率

の計算ができる. 3.履修上の注意 受講者は、以下の基礎知識を必要とする. (1) 材料および部材の力学的特性に関する基礎知識 (2)機械要素設計に関する基礎知識 講義内容と特に関連する科目 材料力学 機械要素設計製図 4. 講義計画 第1回 1.序章:到達目標(1) 第2~6回 2.伝動装置:到達目標(2)(3) 2.1 ベルト伝動装置 2.2 歯車伝動装置 第7回 中間試験

第8~12回 3.軸受:到達目標(4)(5)(6)(7) 3.1 軸受の形式 3.2 滑り軸受 3.3 転がり軸受 第13~15回:4.締結要素:到達目標(8)(9) (10) 4.1 ねじ ・ねじの種類と用途 ・ねじの力学および効率 ・ボルト・ナット締結体に作用する力 ・ねじの強度設計 4.2 溶接継手 ・溶接継手の特徴 ・溶接継手の強度 4.3 リベット継手 ・リベット継手の特徴 ・リベット継手の強度 第16回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 講義中に随時演習を行うほか,レポート課題を提示す

る. 3: 総合成績を,演習とレポート 20%,中間試験 30%,定

期試験 50%として評価(4-7:100%)し,60 点以上を合格

とする.

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科目名 : 生産システム概論

担当教員: (2018 年度は開講せず)

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期: 4 年前期 対象: 235

テキスト:日本機械学会編,“機械工学便覧(デザイン編 β7 生産システム工学)”,丸善

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:1-3

1.講義概要 今後企業人、特に技術者を目指す学生として、企業に

おける生産活動の理解に役立つよう配慮した。生産シス

テムとは「自然物や人工物のすべてをつくる製造(ハー

ドウェア)とその製造情報(ソフトウェア)の総体」と

定義される。ハードウェアとソフトウェアが協調して実

現されるものづくりの中で、ハードウェアを支えるソフ

トウェア・情報処理について詳しくとりあげ、具体例を

交えながら説明を行う。 2.到達目標 生産システムの基本概念を通して、企業活動とは何か

を理解する。具体的テーマにより問題の取り上げ方、計

画、実施、検討、処置についての概略を学ぶ。また企業

人、特に技術者としてのあり方についても学ぶ。 3.履修上の注意

なし 4. 講義計画

この科目では、到達目標を掲げているので、その到達

目標について毎回の講義の前後に自己学習を行うこと。

第 1 回 生産システム概論講義の狙い・生産システムと

は何か 到達目標(1) 第 2 回 生産システムを支える技術、中間まとめ 到

達目標(1) 第 3 回 コンピュータ統合自動生産システム(CIM)

到達目標(1) 第 4 回 コンピュータ支援製造(CAM):物の流れ

到達目標(1) 第 5 回 コンピュータ支援設計(CAD):技術情報の流

れ 到達目標(1) 第 6 回 コンピュータ支援生産管理(CAPP):管理情

報の流れ、中間まとめ 到達目標(1) 第 7 回 デジタルエンジニアリングと数値シミュレーシ

ョン(CAE) 到達目標(1) 第 8 回 数値シミュレーション(CAE)とは 到

達目標(1) 第 9 回 数値シミュレーション(CAE)の応用例 到

達目標(1) 第 10 回 数値シミュレーション(CAE)の今後の動向、

中間まとめ 到達目標(1) 第 11 回 製品ライフサイクルマネジメント(PLM)と

予防的設備保全(CBM) 到達目標(1)

第 12 回 製品開発リードタイム短縮のための技術

到達目標(1) 第 13 回 サプライチェーンマネジメント(SCM)の課

題について 到達目標(1) 第 14 回 持続可能型社会に向けた生産システムのあり

方、中間まとめ 到達目標(1) 第 15 回 全講義を通しての復習、レポート課題の説明 第 16 回 レポート課題 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため、この科目では講義中の演

習課題、期末レポートを課して成績に反映させる. 5.成績評価方法 (1)3 回を超える欠席を認めない.

(2)講義中に演習を課すことがあり、その評価点を平

常点の算出根拠とする。

(3)期末にレポート課題を課し評価する。

(4)総合成績を、演習の平常点 40%、期末レポート 60%

(1-3:100%)として評価し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : エネルギー変換工学I

担当教員: 光武 雄一 mail to: mitutake@me. saga-u. ac. jp

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期: 3 年後期 対象: 235

参考書: 日本機械学会編,“JSME テキストシリーズ 熱力学”, 丸善

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-8 1. 講義概要 (1) 熱力学 I で学んだ熱力学第1法則と第2法則を基礎

に「熱と仕事」変換をより具体的に応用する (2) 作動流体として空気を利用し、その性質と状態量 (3) 「熱と仕事」の変換の動力サイクルを理解する. (4) 燃料電池のエネルギー変換の概要 2. 到達目標 (1) 空気の性質と状態量を理解する. (2) ガスタービンの基本構成機器を学ぶ. (3) ガスタービンを用いた動力サイクルを理解する. (4) いろいろなガスタービンサイクルでの「熱と仕事」

の変換の計算や熱効率の計算ができる (5) 内燃機関を用いた動力サイクルを理解する. (6) いろいろな内燃機関での「熱と仕事」の変換の計算

や熱効率の計算ができる. (7) 各動力機関における最大仕事と有効エネルギーを理

解する. (8) 燃料電池のエネルギー変換の概要 3.履修上の注意 受講者は、次の数学的な基礎知識を必要とする.

(1) 熱力学 I を修得しておくこと. 関連する科目: 熱力学 I/II 4. 講義計画 第 1 回 0. 講義の前に: 熱力学 I の要点について復習する. 第 2 回 1. 空気とは:関連学習目標 (1) 理想気体と空気の性質の違いを説明し、空気を半理想気

体として取り扱ったときの状態量の計算方法について学

ぶ. 空気標準サイクルについて学ぶ. 第 3 回 2. ガスタービン:関連学習目標 (2) ガスタービンの構成機器とその機能を理解する. 第 4 回 3. ガスタービンサイクル:関連学習目標 (3)(4) 動力サイクルの理解と各種ガスタービンサイクルでの

「熱と仕事」の変換の計算や熱効率の計算ができる. 第 5 回 4.最大仕事と有効エネルギー:関連学習目標

(7) 動力機関における最大仕事と有効エネルギーを熱力学の

第2法則を基に理解する.

第 6 回 5.化学反応を伴う熱力学の第一法則: 化学反応を伴う状態変化に対するエネルギー保存則,仕

事・熱量の計算を理解する. 第 7 回 6.燃料電池: 燃料電池のエネルギー変換の概要と変換効率を理解する. 第 8 回 演習 第 9 回 中間試験 第 10 回 7.内燃機関の性能:基本サイクルと理論効率に

ついて理解する. 第 11, 12 回 ガソリン機関、ガソリン機関の作動原理を

理解する. 第 13, 14 回 ディーゼル、サバティ機関:ディーゼル、

サバティ機関の作動原理を理解する. 第 15 回 演習 講義の途中に適宜演習を行う.講義の途中で 2 回試験(期末試験を含む)を行う. <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では試験を実施して

成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3回を超える欠席者は成績評価の対象外とする。 2: 講義中に2回試験(期末試験を含む)を実施する。 3: 総合成績を,2回の試験 100%として評価(4-8:100%)

し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 弾・塑性力学 担当教員: 只野 裕一 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 教科書:石井・只野・加藤・車谷,“例題で学ぶ連続体力学”,森北出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-6 1. 講義概要 材料力学から発展して,弾性体における応力場や変形場の概念と理論を理解するための講義と演習を行う.材料力学における応力,ひずみの定義を出発点に,多次元における応力,ひずみの定義と数学的な記述法,力のつり合い式と境界条件について学び,構造解析に必要な基礎知識を習得する.また,弾性変形および塑性変形の数学的な記述法についても学ぶ.これらを通じて,機械工学における構造設計に不可欠な基礎知識を正しく理解することが,本講義の目的である. 2.到達目標 (1) 弾・塑性力学に必要なベクトル,テンソルの演算ができる. (2) 応力について正しく理解し,2 次元の応力の座標変換や主応力の計算ができる. (3) 変形の記述について正しく理解し,2 次元のひずみの座標変換や主ひずみの計算ができる. (4) 力のつり合い式と境界条件を理解し,仮想仕事の原理との関係を説明できる. (5) 線形弾性体の構成式を理解できる. (6) 弾塑性の現象と理論,降伏条件,弾塑性構成式を理解できる. 3.履修上の注意

本科目は,線形代数,微分積分学および材料力学 I と密接に関係している.必要に応じて,これらの科目の復習をしておくこと.

4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標について,毎回講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 ベクトルの演算:関連到達目標 (1) 次回までにベクトルの演算について整理しておくこと. 第 2 回 テンソルの演算:関連到達目標 (1) 次回までにテンソルの演算について整理しておくこと. 第 3 回 応力テンソルとコーシーの式:関連到達目標 (2) 次回までに応力テンソルとコーシーの式について整理しておくこと. 第 4 回 応力テンソルの座標変換,主応力:関連到達目標 (2) 次回までに応力テンソルの座標変換,主応力について整理しておくこと. 第 5 回 運動の記述と変形勾配:関連到達目標 (3) 次回までに運動の記述と変形勾配について整理しておくこと.

第 6 回 微小ひずみテンソル,適合条件:関連到達目標 (3) 次回までに微小ひずみテンソル,適合条件について整理しておくこと. 第 7 回 平衡方程式,ひずみエネルギー:関連到達目標 (4) 次回までに平衡方程式,ひずみエネルギーについて整理しておくこと. 第 8 回 前半のまとめ,中間試験 次回までに前半の講義内容について整理しておくこと. 第 9 回 平衡方程式:関連到達目標 (4) 次回までに平衡方程式について整理しておくこと. 第 10 回 境界条件,仮想仕事の原理:関連到達目標 (4) 次回までに境界条件,仮想仕事の原理について整理しておくこと. 第 11 回 フックの法則:関連到達目標 (5) 次回までにフックの法則について整理しておくこと. 第 12 回 弾塑性変形の概要:関連到達目標 (6) 次回までに弾塑性変形の概要について整理しておくこと. 第 13 回 降伏条件:関連到達目標 (6) 次回までに降伏条件について整理しておくこと. 第 14 回 コーシー応力の不変量とミーゼス応力:関連到達目標 (6) 次回までにコーシー応力の不変量とミーゼス応力について整理しておくこと. 第 15 回 ひずみ増分理論:関連到達目標 (6) 定期試験までにひずみ増分理論について整理しておくこと. 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験,期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない 2:講義中に課す演習問題の評価点をもって,平常点の算出根拠とする. 3:中間試験および定期試験を行う. 4:総合成績は,平常点(40%),中間試験+定期試験(60%)により評価(4-6:100%)し,60 点以上を合格とする. 5:レポート等の課題に関しては,講義の中で解答例を開示する.

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科目名 : 機械力学Ⅱ

担当教員: イスラム・カーン mail to: [email protected]

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期 3 年後期 対象: 235

教科書: 吉川、松井、石井、“機械の力学”、コロナ社

関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:3-2,3-5

1. 講義概要 機械は、質点、剛体、弾性体、塑性体、流体、熱、化学

反応物質、生体その他あらゆる物質を対象にしている。機

械力学ではその機械の動力学特性を知る方法を学習し実

際の設計に役立てようというものである。機械の運動の要

素となるものは失点の運動、剛体の運動および弾性体運動

に基づく高度の学習をする。具体的には1.2自由度系 2.

多自由度系の振動 3.連続体の振動(波動方程式) 4.

はりの曲げ振動をこの授業で学習する.

2. 到達目標 (1) ラグランジュの方程式が導ける(3-2). (2) ラグランジュの方程式が解ける(3-2). (3) モード行列が導ける(3-5). (4) モード行列による強制振動の解を求めることができ

る(3-5). (5) 波動方程式の性質が解る(3-2). (6) はりの曲げ振動の性質が解る(3-5). (7) 境界値問題の性質が解る(3-2). (8) 規準振動の性質が解る(3-5). (JABEE 学習・教育到達目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意 受講者は、以下の機械力学の基礎知識を必要とする. (1) 調和運動 (2) フーリエ解析 (3) 運動方程式の一般解と特別解 (4) 振動現象における減衰作用の影響 (5) 自由振動と強制振動の解法 関連する科目:機械力学 I, 微分積分学 I/II, 線形代数学, ベクトル解析学 4. 講義計画 この科目では到達目標を掲げているので,その到達目標

について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1,2 回:2自由度の振動系とラグランジュ方程式の説

明,使い方 (次回までに2自由振動系とラグランジュ方程式を整理し

ておくこと.) 第 3 回:演習 連学習目標(1),(2) (次回までに演習内容を整理しておくこと.) 第4,5 回:固有振動数, 規準振動モード (次回までに固有振動数、規準振動モードを整理しておく

こと.) 第 6,7 回:多自由度系の自由振動・振動モード,強制振動,演習問題 到達目標(1),(2),(3),(4) (次回までに多自由度系の自由振動・振動モード,強制振動

と演習問題を整理しておくこと.) 第 8 回:中間試験 (次回までに中間試験の内容を整理しておくこと.) 第 9 回:中間試験の解答,前半のまとめ (次回までに中間試験の内容をもう一度整理しておくこ

と.) 第 10,11 回:棒のねじり振動,はりの曲げ振動,波動方程

式 到達目標(5),(6) (次回までに棒の捻り振動,はりの曲げ振動,波動方程式を

整理しておくこと.) 第 12,13 回:波動方程式の性質,境界値問題と規準振動 到達目標(5),(6),(7) (次回までに波動方程式の性質,振動の境界値問題、規準

振動を整理しておくこと.) 第 14,15 回:規準振動,規準係数と直交性 到達目標(8) (次回までに振動の規準振動,規準係数の直交性を整理し

ておくこと.) 第 16 回:期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験および

期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3回を超える欠席を認めない 2: 中間試験および期末試験を行なう. 3. 総合成績を,中間試験30%(3-2:20%,3-5:10%),期末

試験70%(3-2:20%,3-5:50%)として評価し,60点以上を

合格とする.

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科目名 : 機械制御 II 担当教員: 佐藤 和也 mail to: sato@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 教科書: 佐藤,下本,熊澤,“はじめての現代制御理論”, 講談社 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-10 1. 講義概要

機械制御 I で学んだ制御工学は「古典制御」と呼ばれ

る伝達関数をベースにした手法である.一方,ロボット

に代表される現代のより複雑な機械システムの多くは

「現代制御」と呼ばれる方法により現実のシステムに適

用されている.本講義では,現代制御法で重要となる状

態空間表現を中心に制御する方法を説明する.現代制御

理論による制御手法が必要とされることが多い.学生時

代に勉強しておいた方がよいであろうために開講してい

る.

2. 到達目標 (1) 機械制御とは何か説明できる.

(2) 機械システムをモデル化し,状態方程式を導出でき

る.

(3) ブロック線図から状態方程式を導出できる.

(4) 機械システムの安定性を判別できる.

(5) システムの可制御性と可観測性を調べることができ

る.

(6) 極配置について説明できる.

(7) 簡単なレギュレータを設計できる.

(8) オブザーバについて説明できる.

(9) 最適制御とは何か説明できる.

3.履修上の注意 「線形代数学」における,「行列式」,「固有値」な

どと講義内容の関連が深いので,これらの事項が理解で

きていない,もしくは計算出来ない場合はレポートの作

成および試験で解答することは困難を極めることが予想

される.あくまでも選択科目であることを理解して履修

登録をすること.

4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと.

第 1 回 現代制御とは :関連学習目標 (1)

シラバスの説明を行い,現代制御の概要を説明する.

第 2 回 状態空間表現:関連学習目標 (1)(2)

様々な動的システムの数学モデルの説明と状態空間表現

との関連の説明を行う.

第 3 回 行列とベクトルの基本事項:関連学習目標

(2)

現代制御を理解するために必要な数学の知識を復習する.

第 4 回 状態空間表現と伝達関数表現の関係:関連学習目

標 (3)

伝達関数表現と状態空間表現の関連について学ぶ.

第 5 回 状態変数線図と状態変数変換 (2)(3)

システムの構造の理解を助ける状態変数線図と,状態変

数変換について学ぶ.

第 6 回 状態方程式の自由応答:関連学習目標 (4)

自由システムの応答の求め方について学ぶ.

第 7 回 システムの応答~状態方程式の応答~:関連学

習目標 (4)

状態方程式の解を求める方法を学ぶ.

第 8 回 中間試験

第 9 回 システムの応答と安定性:関連学習目標 (4)

システムの安定性の条件と分類について学ぶ.

第 10 回 状態フィードバックと極配置:関連学習目標

(6)

状態フィードバックによるシステムの安定化と極配置に

ついて学ぶ.

第 11 回 システムの可制御性と可観測性:関連学習目

標 (5)

システムの可制御性と可観測性とは何か理解し,それら

の判別法と行列との関連について学ぶ.

第 12 回 オブザーバの設計:関連学習目標 (8)

オブザーバの原理と設計方法を学ぶ.

第 13 回 状態フィードバック制御とオブザーバの併合シ

ステムの設計:関連学習目標 (6)(7)(8)

状態フィードバックとオブザーバを併合したシステムの

設計法について学ぶ.

第 14 回 サーボ系の設計:関連学習目標 (5)(6)

目標値追従,定値外乱除去が可能なサーボ系の設計法に

ついて学ぶ.

第 15 回 最適制御:関連学習目標 (9)

最適制御法の原理や使用例について学ぶ.

第 16 回 定期試験

<自己学習の促進>

学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験およ

び期末試験を実施して成績に反映させる.

5. 成績評価方法 1.3回を超える欠席を認めない.

2.5回のレポートを課す.

3.中間テストを実施する.

4.全講義終了後,定期試験を行う.

5.総合成績を,レポート 10%,中間試験 30%,期末試験

60%として評価(4-10:100%)し,60 点以上を合格とする.

6.再テストは行わない.

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Page 86: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : メカトロニクス 担当教員: 泉 清高 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2 単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 教科書: 土谷・深谷,“メカトロニクス入門(第 2 版)”,森北出版 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-10 1. 講義概要

メカトロニクスは,機械工学,電子工学や情報工学な

ど多岐,広範囲にわたる分野の要素技術から構成されて

いる.本講義では,多くの要素技術の中でもセンサ,ア

クチュエータ,機構,コンピュータおよびシステム制御

理論について行う. 2. 到達目標 (1) メカトロニクスの基本構成要素を説明できる. (2) センサによる物理量の計測について説明できる. (3) アクチュエータの種類,特徴および動作原理につい

て説明できる. (4) 電源回路など半導体を利用した基本的な電子回路に

ついて説明できる. (5) 基本的な駆動力伝達機構について説明できる. (6) コンピュータを用いたモータ制御について説明でき

る. (7) 各種制御法の種類および特徴について説明できる. (8) 多関節ロボットマニピュレータの各種制御法につい

て説明できる. (9) メカトロニクスの具体例について説明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1) 簡単な力学に関する知識. (2) 簡単な計測制御に関する知識. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 工業力学 機械制御I 計測工学 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1,2 回 1. メカトロニクスとは:到達目標 (1) メカトロニクスの定義を説明する. 第 3,4 回 2. センサ:到達目標 (2) 位置,変位,速度,加速度および力の計測について説明

する. 第 5,6 回 3. アクチュエータ:到達目標 (3) トランジスタおよびサイリスタの動作原理と各種アク

チュエータの基本的な特徴と性能について説明する.

第 7,8 回 4. パワーエレクトロニクス:到達目標 (4) トランジスタ,サイリスタなどの半導体素子の利用法お

よびそれらを用いた電源回路(DC-DC 変換,DC-AC 変換)について説明する. 第 9,10 回 5. 機構:到達目標 (5) 線形変換機構および非線形変換機構について説明する. 第 11 回 6. マイクロコンピュータ:到達目標 (6) マイクロコンピュータによるモータ制御,特に入出力イ

ンターフェイスについて説明する. 第 12,13 回 7. システム制御理論:到達目標 (7) メカトロニクスに用いるいくつかの制御方法について

説明する. 第 14,15 回 8. ロボットマニピュレータと事例:到達目

標 (8)(9) ロボットマニピュレータの制御について説明する.その

他のメカトロニクスの事例についても説明する. 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では定期試験を

実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3回を超える欠席を認めない. 2: 講義中にレポート課題を提示する. 3: 中間試験および定期試験を行なう. 4: 総合成績を,レポートと中間試験50%,定期試験50%と

して評価(4-10:100%)し,60点以上を合格とする.

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Page 87: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : ロボット工学 担当教員: 辻村 健 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 教科書: “ロボティクス”,日本機械学会 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:4-10 1.講義概要

アクチュエータやセンサ等から成るロボットの基本的

な仕組みやロボットの種類を概説する.また,ロボット

の運動学,動力学,制御等,ロボットを動かすために必

要な技術を定量的に詳述する

2.到達目標 (1) ロボットの種類や基本的な仕組みが説明できる. (2) 内界センサ,外界センサの区別,関節角度センサ,

触覚センサ,視覚センサの種類と役割を説明できる. (3) アクチュエータの種類と特徴について説明できる. (4) 関節の種類,リンク機構の形態,数学的座標系に基

づく産業用ロボットマニピュレータ分類ができる. (5) 座標変換の種類と姿勢,特にオイラー角とロール・

ピッチ・ヨウ角の概念と違いを説明できる. (6) リンク座標系,リンクパラメータが説明できる. (7) 順運動学と逆運動学の役割とその関係を説明できる. (8) 手先位置姿勢の速度と加速度と関節の速度と加速度

の関係をヤコビ行列を用いて説明できる. (9) 手先座標系での力・モーメントと関節トルクとの静

力学的関係が説明できる. (10) ロボットの制御法について説明できる. 3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1) 機構学,力学の基礎を知っていること (2) 座標変換の基本を理解していること (3) 微分と行列・ベクトルの演算ができること その上で科目学習目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目 工業力学 機構学 線形代数学 ベクトル解析学 4.講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 ロボットの歴史: ロボットの歴史について学ぶ. 到達目標(1) <講義中に出題する課題につい

てのレポートを次回提出> 第 2 回 ロボットの基本概念: 到達目標(1) ロボットの基本概念について学ぶ.<講義中に出題する

課題についてのレポートを次回提出> 第 3 回 ロボットの感覚: 到達目標(2)

ロボットの感覚機能の役割,関節角度センサ,触覚セン

サ,視覚センサについて学ぶ.<講義中に出題する課題

についてのレポートを次回提出> 第 4 回 ロボットのアクチュエータ: 到達目標(3) 電気式モータ,圧電アクチュエータ等のアクチュエータ

について学ぶ.<講義中に出題する課題についてのレポ

ートを次回提出> 第 5-7 回 ロボットマニピュレータの機構と座標変換: 到達目標(4)(5) ロボットマニピュレータの関節の分類,リンク機構によ

る分類,数学的座標による分類を学び,座標変換(平行

移動,回転移動,同時変換,姿勢表現)についてそれぞ

れの役割を理解する. 第 8 回 中間試験 第 9,10 回 手先の位置姿勢: 到達目標(6)(7) リンク座標系,関節変数と手先位置姿勢の一般的関係,

順運動学,逆運動学について学ぶ.<講義中に出題する

課題についてのレポートを次回提出> 第 11-13 回 ロボットの力学: 到達目標(8)(9) ロボットの静力学と動力学について学ぶ.<講義中に出

題する課題についてのレポートを次回提出> 第 14,15 回 ロボットの制御: 到達目標(10) ロボットマニピュレータの位置制御法と力制御法につい

て学ぶ.<講義中に出題する課題についてのレポートを

次回提出> 第 16 回 期末試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5.成績評価方法 1:3 回を超える欠席を認めない. 2:数回のレポート課題を課する. 3:中間試験を行う.全講義終了後に期末試験を行なう.

なお,教科書,ノート持ち込み不可. 4:総合成績を,レポート 20%,中間試験 30%,期末試

験 50%として評価(4-10:100%)し,60 点以上を合格

とする.

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Page 88: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 基礎電気電子工学 担当教員: 上野 直弘 mail to: ueno.na@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年前期 対象: 235 教科書: 武藤, “わかりやすい電気電子基礎”,コロナ社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-10 1. 講義概要

工業の各分野では,機械工学に関する知識と技術だけ

でなく,広く電気・電子に関する知識および技術が必要と

されている.本講義では,電気工学および電子工学に関

する基礎的内容を理解する.

2. 到達目標 (1) オームの法則およびキルヒホッフの法則を理解し,

直流回路網の計算ができる. (2) 電界や磁界が計算できる. (3) 交流回路の計算ができる. (4) 電子回路素子の説明ができる. (5) 簡単な電子回路が説明できる. (6) 各種電気計測機器の特徴および使用法が説明できる. (7) 制御系の構成法と制御法の説明ができる. (8) 各種センサーの特徴を説明できる.. (9) 電気機器の説明ができる. 3.履修上の注意

受講者は、次の基礎知識を必要とする. 簡単な電気に関する知識. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように 講義内容と特に関連する科目:高校物理 4. 講義計画

各回の内容は、概ね以下に沿うものとする。なお、履

修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更に

なる場合もある。 また、この科目では到達目標を掲げているので,その

到達目標について,毎回の講義の前後に自己学習を行う

こと. 第 1, 2 回 1. 直流回路 :到達目標 (1)オームの法則,回

路網の計算,電力および電池について学ぶ. <直流回路に関する宿題を次回提出> 第 3, 4 回 2. 磁気と静電気:到達目標 (2)クーロンの法

則,直流電動機,電磁誘導,コンデンサを含む回路につ

いて学ぶ. <磁気と静電気に関する宿題を次回提出> 第 5, 6 回 3. 交流回路:到達目標 (3)インピーダンス,

交流回路網,交流電力について学ぶ. <交流回路に関する宿題を次回提出>

第 7 回 中間試験 第 8, 9 回 4. 半導体と電子回路:>到達目標 (4)(5)各種

電子部品,いろいろな電子回路,論理回路について学ぶ. <電子回路に関する宿題を次回提出> 第 10, 11 回 5. 電気計測:到達目標 (6)電気および電子

計測器,測定値の取り扱いについて学ぶ. <電気計測に関する宿題を次回提出> 第 12, 13, 14 回 6. 制御の基礎、コンピューターによる

制御の基礎:到達目標 (7)(8)制御系の構成,シーケンス

制御,フィードバック制御,各種センサーについて学ぶ. <制御の基礎に関する宿題を次回提出> 第 15 回 7. 電気技術の基礎:到達目標 (9)電動機,変圧

機,発電,送電など電気技術の基礎について学ぶ. <電気技術の応用に関する宿題を次回提出> 第 16 回 定期試験 【授業時間外学習】 (1) 教科書の演習問題に取り組むこと。 (2) 自己学習を促すため,この科目では中間試験および

定期試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 講義中にレポート課題を提示する. 3: 中間試験と定期試験を行う. 4: 総合成績は, レポートと中間試験 50%,定期試験 50%として評価(4-10:100%)し,60 点以上を合格とする.

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Page 89: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 圧縮性流体力学 担当教員: 松尾 繁 mail to: matsuo@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 4年前期 対象: 235 教科書: 松尾一泰,”圧縮性流体力学(内部流れの理論と解析)”,オーム社 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-9 1. 講義概要

環境に関連する流体問題を解明するためには、流体の

圧力などが変化すると密度が変化する、すなわち圧縮性

を考慮した流体力学の知識が必要となる。本講義では、

流体が高速で流れる場合はもちろん、騒音などで代表さ

れる波動現象を取り扱う場合に重要となる圧縮性流体力

学について理解する。

2. 到達目標 (1) なぜ圧縮性流体力学を学ぶかを理解する.

(2) 圧縮性流体の特性(体積弾性率,圧縮率,体膨張率,圧力

と温度の変化による体積の変化)を理解する. 次回までの課

題:関連到達目標(1)を整理しておくこと.

(3) 完全気体の特性(熱力学の第一法則と比熱,状態変化とエ

ントロピー,音波と音速)を理解する.

(4) 圧縮流の分類と特徴を理解する.

(5) 圧縮性流体力学の保存則を理解する.

(6) 一次元定常等エントロピー流れの関係式,マッハ数と断面

積の関係およびチョーク現象を理解する.

(7) ノズル内の一次元定常流れ(流れのチョーク,ラバルノズ

ルの流れ)について理解する.

(8) 微小じょう乱の伝ぱと衝撃波の発生機構およびその特性を

理解する.

(9) 垂直衝撃波の特性と基礎式を理解する.

(10) 一次元波動の基礎と特性を理解する.

(11) 二次元定常等エントロピー流れの現象について理解する.

3.履修上の注意

受講者は、次の基礎知識を必要とする。 (1) 圧縮性を考慮しない場合の流体力学の基礎知識を理

解していること。 (2) 微分と積分に関する数学の基礎を理解していること。 その上で、到達目標に向かって努力すること。 講義内容と特に関連する科目: 流体工学、流体力学、微分積分学 4. 講義計画

この科目では関連到達目標を揚げているので、その関

連到達目標について、毎回の講義の前後に自主学習を行

うこと。 ・第1回 圧縮性流体力学の学び方,流体の圧縮性(体積弾性率,

圧縮率,体膨張率) 次回までの課題:関連到達目標(1)と(2)を

整理しておくこと。

・第2回 流体の圧縮性(圧力と温度の変化による体積の変化),

完全気体(熱力学の第一法則と比熱,完全気体とは) 次回まで

の課題:関連到達目標(2)を整理しておくこと。

・第3回 完全気体(完全気体の状態変化とエントロピー),音波

と音速(流体中を伝播する波,音波と音速) 次回までの課題:

関連到達目標(3)を整理しておくこと。

・第4回 圧縮流れの分類と特徴 次回までの課題:関連到達目

標(4)を整理しておくこと。

・第5回 中間試験(1)

・第6回 一次元流れの基礎式(連続の式,運動方程式,ベルヌー

イの式 次回までの課題:関連到達目標(5)を整理しておくこと。

・第7回 一次元流れの基礎式(運動量の式,エネルギー式),一

次元定常等エントロピー流れ(よどみ点状態と臨界状態) 次

回までの課題:関連到達目標(5)と(6)を整理しておくこと。

・第8回 一次元定常等エントロピー流れ(基礎式,関係式,質

量流量の式,ピトー管による圧縮流れの速度測定) 次回まで

の課題:関連到達目標(6)を整理しておくこと。

・第9回 ノズル内の一次元定常流れ(断熱流れと等エントロピ

ー流れの違い,ノズル効率,先細ノズルの等エントロピー流

れ) 次回までの課題:関連到達目標(7)を整理しておくこと。

・第10回 中間試験(2)

・第11回 ノズル内の一次元定常流れ(流れのチョーク,ラバル

ノズルの流れ) 次回までの課題:関連到達目標(7)を整理して

おくこと。

・第12回 垂直衝撃波(衝撃波の形成,垂直衝撃波の基礎式) 次

回までの課題:関連到達目標(8)と(9)を整理しておくこと。

・第13回 垂直衝撃波(ランキン・ユゴニオの式) 次回まで

の課題:関連到達目標(9)を整理しておくこと。

・第14回 垂直衝撃波(垂直衝撃波によるエントロピー変化,一

定速度で伝ぱする衝撃波,擬似衝撃波) 次回までの課題:関

連到達目標(9)を整理しておくこと。

・第15回 一次元の波動(波動方程式,特性曲線法),二次元定

常等エントロピー流れ(基礎式,プラントル・マイヤー流れ,不

足膨張噴流) 次回までの課題:関連到達目標(10)と(11)を整理

しておくこと。 ・第16回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目で

は中間試験および定期試験を実施して成績に反映させる.

5.成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 講義中にレポート課題を提示する. 3: 中間試験2回と定期試験を行なう. 4: 総合成績を, レポート 20%, 中間試験 50%、定期試

験 30%として評価(4-9:100%)し,60 点以上を合格と

する。

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Page 90: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : エネルギー変換工学Ⅱ 担当教員: 宮良 明男 mail to: miyara@me. saga-u. ac. jp 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 4 年前期 対象: 235 教科書: 田川・川口,“わかる蒸気工学”,日新出版 関連する機械システム工学科の学習•教育到達目標:1-2, 4-8 1. 講義概要

産業革命をもたらしたワットの蒸気機関を祖とする蒸

気原動機や食品の輸送や保存などに革新的な変化をもた

らした冷凍機は,現代社会においても重要な役割を担っ

ている.これらの機器では作動流体が沸騰や凝縮を行い

ながらエネルギーの変換を行っている. 本講義では,これらのエネルギー変換機器のサイクル

や要素機器の基礎理論を学ぶとともに,実機への応用に

必要な知識を習得する. 2. 到達目標 (1) 蒸気工学の歴史,工学的な重要性を説明できる.(1-2) (2) 蒸気サイクルを理解し,サイクル計算ができる.(4-8) (3) ボイラの機能を理解し,説明できる.(4-8) (4) 蒸気タービンの基礎理論を理解し,説明できる.(4-8) (5) 復水器の機能を理解し,説明できる.(4-8) (6) 蒸気圧縮式冷凍機に使われる冷媒および各要素機器

の機能を理解し,システムを説明できる.(4-8) (7) 吸収式冷凍機に使われる冷媒と吸収剤および各要素

機器の機能を理解し,システムを説明できる.(4-8) (JABEE 学習・教育目標との関連を個別に示す.) 3.履修上の注意

受講者は、次の基礎知識を必要とする. (1) 熱力学の基本法則と基礎概念を理解していること. (2) 実在気体の概念を理解し,相変化を伴う状態量の計

算ができること. (3) 流体力学および伝熱工学の基礎概念を理解している

こと. その上で科目到達目標を達成すべく努力するように. 講義内容と特に関連する科目: 微分積分学 流体工学 熱力学I 流体力学 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について,毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 0. 講義の前に:到達目標(1) 蒸気工学の歴史 熱力学と伝熱工学で学んだことの確認(熱力学の第一

法則を中心に) (次回までに熱力学と伝熱工学で学んだことの復習

をしておくこと) 第 2,3,4 回 1. 蒸気サイクル:到達目標(2) 蒸気の熱力学 ランキンサイクル 再熱サイクル,再生サイクル

複合サイクル (各回毎に学んだ蒸気サイクルとその取り扱いにつ

いて,次回までに理解しておくこと) 第 5 回 中間試験 第 6,7,8 回 2. 蒸気ボイラ:到達目標(3) ボイラの分類・形式と構造 ボイラの伝熱 燃焼装置,給水装置 その他の付属機器 (各回毎に学んだ蒸気ボイラについて,次回までに

整理しておくこと) 第 8,9 回 3. 蒸気タービン:到達目標(4) 蒸気タービンの分類 蒸気タービンの基礎理論と応用 (各回毎に学んだ蒸気タービンについて,次回まで

に整理しておくこと) 第 10,11 回 4. 復水器:到達目標(5) 復水器の概要分類・形式と構造 復水器の伝熱 (各回毎に学んだ復水器について,次回までに整理

しておくこと) 第 12,13 回 5. 蒸気圧縮式冷凍機:到達目標(6) 冷媒 蒸気圧縮式冷凍サイクル 圧縮機・蒸発器・凝縮器・膨張弁 (各回毎に学んだ蒸気圧縮式冷凍機について,次回

までに整理しておくこと) 第 14,15 回 6. 吸収式冷凍機:到達目標(7) 冷媒と吸収剤 吸収式冷凍サイクル 吸収器・再生器 (各回毎に学んだ吸収式冷凍機について,次回まで

に整理しておくこと) 第 16 回 定期試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では中間試験お

よび期末試験を実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない 2: 講義中にレポート課題を課す. 3: 中間試験(1 回)および定期試験(1 回)を行なう. 4: 総合成績を,レポート 20%(1-2:5%,4-8:15%), 中間試験 30%(4-8:30%),定期試験 50%(1-2:5%,4-8:45%)

として評価し,60 点以上を合格とする.

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Page 91: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : 自動車工学 担当教員: 森 和典 種別: 専門科目 選択 単位:2単位 開講時期: 3 年後期 対象: 235 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:1-3 1. 講義概要 自動車は現代社会において必要不可欠のものであり,

産業としても我が国の基幹産業となっている.しかし,

環境問題や交通事故などマイナス面もある.これらの課

題を克服するとともに,利便性や快適性を一層向上させ

るために,自動車技術の研究開発が目覚しい勢いで進展

しており,最新技術を適用した自動車が商品化されてい

る. 本講義では,はじめに自動車の歴史と工学的意義につ

いて学ぶ.次に自動車の基本構成と機能,特に「走る・

曲がる・止まる」という自動車の主要な機能を受け持つ

シャシ技術を中心に,シャシを構成する各種装置の原理

と構造を学び,機械工学理論の実機への応用を理解する.

また,自動車の力学と性能に関する基本原理と理論を学

んで,理解できるようにする.さらに,自動車の安全性

と環境問題について,その現状と対策動向を学び考察す

ることで,自動車の諸問題と新技術に関する理解を深め

る. 2. 到達目標 (1)自動車の主な構造や機能を理解し,機械システムの一

つである自動車に関する基礎知識を身につける. (2)自動車に係る社会的常識を身につける. 3.履修上の注意

受講者は機械系専門科目および数学の基礎知識を必要

とする. (1)機械力学,機構学.材料力学,熱力学,流体力学の基

礎を理解している. (2)簡単な数学を理解し,解くことができる. 4. 講義計画

この科目では到達目標を掲げているので,その到達目

標について毎回の講義の前後に自己学習を行うこと. 第 1 回 「自動車の現状と将来」 到達目標 (1)(2) 自動車と原動機の歴史,自動車の諸問題と対

策動向,電気自動車,ハイブリッド車,燃料電池車,ASV(advanced Safety Vehicle)

第 2 回 「自動車一般」 到達目標 (1)(2) 自動車の各種装置と構成,シャシ,車体,自

動車の諸元と定義

第 3 回 「自動車に作用する力」 到達目標 (1)(2) 走行抵抗,駆動力,制動力,タイヤ荷重など

第 4 回 「タイヤの力学的特性」 到達目標 (1)(2) タイヤの構造・種類・性能,コーナリングフ

ォース,タイヤ・スリップ角

第 5,6,7,8回 「動力性能」 到達目標 (1)(2) エンジンの基礎,走行抵抗(ころがり抵抗,

空気抵抗,勾配抵抗,加速抵抗),駆動トルクと駆動力,

動力伝達装置の作動原理と構造,走行性能曲線,最高速

度,登坂性能,加速性能

第9,10回 「制動性能」 到達目標 (1)(2) ブレーキの種類と構造,制動力学,タイヤの

μ-s 特性,制動力の前後配分比,ABS

第11,12,13,14回 「旋回性能」 到達目

標 (1)(2) ステアリング及びサスペンションの種類と構

造,旋回特性(アンダーステア,オーバーステア),車体

スリップ角,操縦性・安定性の基礎力学,ロール運動の

力学,操縦性・安定性向上の新技術

第15回 「乗心地,振動・騒音」 到達目標 (1)(2) バネ上・バネ下固有振動数,減衰係数比,ス

テアリングシミー,ロードノイズ,ハーシュネス,関連

する新技術

第16回 試験 <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を実

施して成績に反映させる. <自己学習の促進> 学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を

実施して成績に反映させる. 5. 成績評価方法 1. 3回を超える欠席を認めない。 2. 全講義終了後、定期試験を行なう。 3. 総合成績を,定期試験100%で評価(1-3:100%)し,

60点以上を合格とする.

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Page 92: 010sozonyumon - Saga U · 図学の基礎知識を有し,基本的な問題を解くことが できる. 1-(3) 専門基礎科目 図学製図 0.5 必 1 情報基礎演習

科目名 : トライボロジー概論

担当教員: 張 波 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期: 4年前期 対象: 235

教科書: 山本,兼田,“トライボロジー”,理工学社

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:4-5 1. 講義概要 機械には多くの摩擦面があり,機械の機能・性能・信

頼性などは摩擦面の摩擦・摩耗特性,即ち広義の潤滑特

性に大きく影響される.

機械が満足に作動し仕事をするためには,各機械要素

が接触により力を伝達し,接触面が相対運動することが

必要である.例えば,軸と軸受,歯車,ピストンとシリ

ンダ,工作機械など滑り・転がり面が存在する.また,

切削や圧延などの材料加工においても,良好な品質を得

るために潤滑上の配慮が必要となる.摩擦損失は機械の

効率を低下させ,エネルギー損失をもたらし,摩耗・焼

付きによる摩擦部分の損耗は,物質の消耗(材料の交換)

をもたらすだけでなく,機械の停止や 部品交換に伴う時

間や人件費の損失をも生じることになる.以上のような

摩擦面の設計・保護・潤滑法などの問題を取り扱うのが

潤滑工学であり,最近では,トライボロジーと称されて

いる.

トライボロジーにはもう一つの重要な役割がある.そ

れは極限的な環境・運転条件で使用される各種機械要素

の開発における,キーテクノロジとしてのトライボロジ

ーである.すなわち宇宙開発における超真空への対応,

ジェットエンジンでの高温・高速化,磁気ディスク装置

の高密度化,さらに人工関節における耐久性の向上など

では,いずれも回転や摺動する機構部分の摩擦・摩耗対

策が最も困難で重要な問題とされ,トライボロジストは

その解決に取り組んできた.本講義ではこれらの実例を

踏まえ,トライボロジーの基礎および進展について学

ぶ.

2. 到達目標

(1)ヘルツ接触について説明できる.

(2)摩擦の法則について説明できる.

(3)凝着摩耗とアブレシブ摩耗について説明できる.

(4)潤滑油の粘度について記述できる.

(5)一次元流れのレイノルズ方程式について説明でき

る.

(6)簡単なスライダー軸受・ジャーナル軸受の設計が出来

る.

(7)弾性流体潤滑理論について説明できる..

(8)境界潤滑について説明できる.

3.履修上の注意 受講者は、次の基礎知識を必要とする。

相対運動面の摩擦・摩耗制御を目的とし,摩擦面材料の

選択,摩擦面の形状設計,潤滑剤について学ぶため

(1)機械設計に関する基礎知識

<講義内容と特に関連する科目> 機械設計I

4. 講義計画

第 1 回 トライボロジーとは

潤滑工学とトライボロジー,トライボロジーの成り立

ち,トライボロジーと機械工学,トライボロジーの原理

について学ぶ.

第 2,3 回 表面と接触:関連学習目標 (1)

表面の構造,固体表面での液体の拡がり,固体の接触

について学ぶ.

第 4,5 回 摩擦と摩耗:関連学習目標 (1)(2)(3)

真実接触面積を基礎とし,摩擦の凝着説で,摩擦の法

則を理解し,さらに凝着摩耗・アブレシブ摩耗,潤滑の

極意についても学ぶ.

第 6,7 回 潤滑油:関連学習目標 (4)

潤滑油のレオロジーを学ぶ.

第 8,9,10 回 流体潤滑:関連学習目標 (4)(5)(6)

レイノルズ方程式の物理的意味を学習し,それを基に

簡単なスライダー軸受,ジャーナル軸受の設計法を学ぶ.

第 11,12 回 弾性流体潤滑:関連学習目標 (1)(4)(5)(7)

歯車,転がり軸受,カムータペット,トラクションド

ライブなど集中接触状態にある機械要素の油膜確保につ

いて学ぶ.

第 13 回 境界潤滑:関連学習目標 (1)(2)(3)(8)

境界膜の物理吸着・化学吸着,境界膜の破断および極

圧剤の作用機構について学ぶ.

第 14 回 ト ラ イ ボ マ テ リ ア ル : 関 連 学 習 目 標

(1)(2)(3)(8)

軸受材料,非金属材料,表面改質について学ぶ.

第 15 回まとめ:関連学習目標 (6)(9)(10)(11)

最近の特筆すべきトライボロジー技術について学ぶ.

第 16 回 期末試験

<自己学習の促進>

学生の自己学習を促すため,この科目では期末試験を

実施して成績に反映させる.

5. 成績評価方法 1: 3 回を超える欠席を認めない

2: 講義中に適宜演習を行なう.

3: 期末試験を行なう.

4: 総合成績を, 演習 40%,定期試験 60%として評価

(4-5:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 機械システム学外実習 担当教員: 張 波 mail to: [email protected] 種別: 専門科目 選択 単位:1単位 開講時期: 3年前期 対象: 235 関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:5-3 1. 講義概要 本講義は,機械システム工学科に在籍する3年次の学

生が,夏期休暇中の一定期間,社会や企業での就業体験

を通じて,実際の職場での雰囲気を肌身で感じ,将来の

職業選択に対して高い関心を持つことを目的として開講

される.さらに,各種専門分野での高度な知識・技術を

伴う実務を経験することによって,自らの自主性や独創

性を育み,新たな学習意欲を喚起する契機となることを

期待する. 2. 到達目標 (1) ものづくりの現場を体験する. (2) 自らが体験した作業の会社の生産システムにおける

位置づけを理解する. (3) 実習を体験した会社が社会に対しどのような貢献を

しているのかを知る. (4) 社会における礼儀や人的関係の基本を体験する. (5) 自らの将来の有るべき姿に対して考察する. 3.履修上の注意

受講者は一般的,基礎的な知識があれば十分である. 4. 講義計画

基本的なスケジュールは受け入れ会社によって定まる

ので,よく注意しておくこと. 5. 成績評価方法 1. 実習時間 40 時間以上の実習を行った学生を成績評価

の対象とする.特段の事情がある場合は,事情を精査し

た上で評価する. 2. 総合成績を,実習報告書 60%,プレゼンテーション 40%

として評価(5-3:100%)し,60 点以上を合格とする.

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科目名 : 機械システム工学 PBL

担当教員: 機械系全教員

種別: 専門科目 選択 単位:2単位

開講時期: 3年後期 対象: 235

関連する機械システム工学科の学習・教育到達目標:2, 5-5, 6-3, 7-2, 7-3, 7-4

1. 講義概要 地域連携実践キャリア教育として,企業における問題

に対して対策を自ら考え,提案を行い,ものづくりを学

び,機械工学の関心を高め,就業と地域企業への理解を

深める. 企業が抱える課題(企業に提案してもらう現実の課題)

に対して,4〜5人程度で複数グループを作り,担当者

へのインタビュー・ディスカッションや企業見学を行い,

担当教員の指導の下,自主的に企業が抱える課題を解決

する手法をグループで協力して探る.課題が解決できた

ら(できなくても,解決法について),プレゼンテーショ

ンを行い,最終報告書を作成し報告することにより,企

業における仕事の流れを現実的な問題と企業担当者との

やりとりから理解する.なお,解決方法の取扱いについ

ては,課題提案企業に一任する. 2. 到達目標 (1) 企業との秘密保持誓約書の内容を理解し,遵守する

ことができる.(2,秘密保持誓約書) (2) 企業担当者への(事前に)インタビュー内容を担当

教員の指導の下,まとめることができる.(7-2,インタ

ビューレポート) (3) 企業担当者へのインタビューとディスカッションに

より,課題に付随する内容と問題点を理解することがで

きる(6-3, インタビューレポート). (4) 課題解決に取り組むことにより,企業での仕事のプ

ロセスを理解することができる(6-3,進捗状況報告書). (5) 課題の解決策について,グループでまとまって取り

組むことができる(5-5,進捗状況報告書). (6) 課題の解決策について,プレゼンテーションにより,

企業担当者もしくは担当教員に説明することができる

(7-4,プレゼンテーション). (7) 報告書を作成することができる(7-3,最終報告書).

実際に課題を提出した企業担当者へのインタビューに

より,問題となる課題の要点を理解し,企業での仕事の

進め方,グループで協力した課題の解決方法などを学ぶ. 同時に,技術者として秘密を遵守するなどの仕事を進

めていく上で必要な倫理,および地域企業のものづくり

技術や地域企業の体制,規模など,技術以外の面におい

ても特色を学ぶ. 3.履修上の注意

課題によりノート PC を使用する可能性が高いので,

準備出来る方が望ましい.

4. 講義計画

課題解決へ向けて 1. 課題に含まれている問題点を企業担当者へのイン

タビューから洗い出す. 2. グループでディスカッションを行い課題解決へ向

け,方向性と計画を定める. 3. 役割の分担を行う. 4. 今週までの進捗状況と次週へむけて,予定をまとめ

る. 5. 担当教員へ報告,連絡と相談(報・連・相)を緊密

に行う. 以上の事項に留意して,課題解決へ向けて作業を進め

ことが重要である. 5. 成績評価方法 1. 3回を超える欠席を認めない. 2. 総合成績を, 秘密保持誓約書(20%)(2:20%),インタビュ

ーレポート(20%)(5-5:10%, 7-2:10%),進捗状況報告書

(20%) (5-5:10%,6-3:10%),プレゼンテーション(20%) (7-4:20%)、最終報告書(20%)(7-3:20%)として評価し,60点以上を合格とする.

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