平成17年度経済産業省委託調査報告書 · 2013-09-04 ·...

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平成 17 年度経済産業省委託調査報告書 進路選択に関する振返り調査 ―大学生を対象として― 概 要 版 平成 17 年 10 月

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平成17年度経済産業省委託調査報告書

進路選択に関する振返り調査

―大学生を対象として―

概 要 版

平成 17年 10月

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●目次● 進路選択に関する振返り調査―大学生を対象として―概要版

●調査概要 3

1.小・中学校時代の体験……………………………………………………………………7

1.小・中学校時代の体験 7

2.教科の好き嫌いと大学入学試験…………………………………………………………9

1.教科の好き嫌い 9

2.大学入学試験 11

3.教員志望者の教科の好き嫌い 12

3.進路選択の不適合…………………………………………………………………………13

1.進路を選択するときの悩み 13

4.大学の教育に対する意識・満足度………………………………………………………14

1.大学への進学理由 14

2.大学や学部・学科選択で重視したこと 15

3.大学や学部・学科についての満足度 16

4.専門領域の学びに必要な能力や態度 19

5.大学生の進路選択過程……………………………………………………………………21

1.大学生の進路選択過程 21

6.大学卒業後の進路選択……………………………………………………………………22

1.希望する進路 22

2.就職先を決めるときに重視すること 23

3.職業に関する意識 24

7.女子の理工学系統への進学………………………………………………………………26

1.小・中学校時代の活動や体験 26

2.高校時代の進路選択過程 28

- 2 -

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

調査概要 ※詳細は、報告書p.6~13を参照

1.調査目的

本調査は、大学生を対象にして進路選択に関する振返り調査を行うことにより、文系-理系、

大学での専門領域、進学する大学の決定などの進路選択に影響を及ぼす要因を明らかにすること

を目的としている。とくに、理工系領域に進学した学生の進路形成や能力形成について詳細な分

析を行うことで、同領域における高等教育段階までの人材育成の実態と課題を検討している。

*なお、本調査は、平成16年度に経済産業省より委託を受けた『理工系人材の育成・確保に関する実態調査』の一環と

して実施されたものである。

2.調査概要

(1)調査テーマ

大学生の進路選択に関連する要因。

(2)調査方法

郵送法による自記式質問紙調査。

(3)調査時期

2005年1~2月。

(4)調査対象

株式会社ベネッセコーポレーションが所有する「進研ゼミ・ゼミレポーター*(大学生)」

の名簿から、全国の4年制大学に通う文系男子学生2,500名、文系女子学生2,500名、理系

男子学生2,500名、理系女子学生2,500名、合計10,000名を抽出した。

*ゼミレポーターとは、弊社「進研ゼミ」の元会員を母体としており、大学等に進学する際に、後輩となる進

研ゼミ会員のために、教材制作や各種情報サービスへの協力を申し出てくれた協力スタッフの組織で、全国

で約45,000名の大学生(大学院生も含む)が登録をしている。

*ここで言う「文系」「理系」の区分けは、登録時に大学生本人が申告した大学の学部(学群、学類)、学科(専

攻、課程)、コースをもとに、弊社で分類を行ったものであり、調査対象の抽出にのみ使用している。なお、

本調査の分析で用いている「文系」「理系」の区分けは、今回の調査対象者に対して、「大学で専門としている

学問領域は、文系・理系のいずれに該当すると思われますか」とたずねた結果をもとにして行っている。

- 3 -

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(5)回収結果

調査票の有効回答数は6,463通(配布数10,000通、回収率64.6%)である。

(6)調査項目

調査項目は以下の通りである。

①小・中学生のころのことについて

・小・中学校時代の保護者のかかわり

・小・中学校時代の経験

②高校生のころのことについて

・高校時代の教科の好き嫌い

・進路を決めるときに影響したこと

・進路を決めるときに意見を参考にした相談相手

・参考にした情報源

・進路を選択するときの悩み

・高校時代の進路変更

③大学受験や現在通っている大学について

・大学への進学理由

・大学や学部・学科選びで重視したこと

・大学や学部・学科の満足度

・大学に関する入学前の情報と実際の大学とのギャップ

・学びに必要な能力や態度

・普段の学生生活

④文系・理系の選択や進路選択について

・進路選択の時期

・大学入学後の専攻分野の変更

⑤将来の職業選択について

・希望する進路

・希望する業種・職種

・就職先を決めるときに重視すること

・職業に関する意識や自己理解

- 4 -

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

3.回答者の特性

(1)性別

回答者の性別は、「男子」が43.8%、「女子」が56.1%、「無答不明」が0.2%であった。

(2)学年

回答者の学年の内訳は、「1年生」が 29.6%、「2年生」が 24.0%、「3年生」が 24.4%、

「4年生」が21.9%、「無答不明」が0.1%であった。

(3)在籍大学・学部

①設置元

それぞれの設置元に在籍している回答者の内訳は、「国立」が 36.4%、「公立」が 9.7%、

「私立」が53.9%、「無答不明」が0.1%であった。なお、文部科学省の『平成16年度学校

基本調査』にれば、4年制大学のうち学生が在籍している大学の内訳は、「国立」は18.3%、

「公立」は4.2%、「私立」は77.5%となっており、本調査では、実際の国公私立の構成より

も国立大学の比率が高い。

②在籍学部

回答者の在籍学部の比率は、「人文科学系統」21.2%、「社会科学系統」17.1%、「教育学系

統」6.9%、「理工学系統」24.1%、「医歯薬看護学系統」14.6%、「農水産学系統」6.2%、「そ

の他」9.2%であった。文部科学省の『平成16年度学校基本調査』とは学部分類が異なるが、

人文科学系統、理工学系統、医歯薬看護学系統の比率が高く、社会科学系統の比率が低い。

ちなみに、各学部系統の内訳は、以下の通りである。

・人文科学系統………「人文学系統」16.5%、「外国語学系統」4.8%

・社会科学系統………「法学系統」7.2%、「経済・経営学系統」9.9%

・教育学系統…………「教育学系統」6.9%

・理工学系統…………「理学系統」6.4%、「工学系統」17.7%

・医歯薬看護学系統…「医歯薬看護学系統」14.6%

・農水産学系統………「農水産学系統」6.2%

・その他………………「生活科学系統」2.8%、「芸術学系統」1.8%、「体育学系統」0.9%、

「その他・学際学系統」3.7%

③性別(学部系統別)

在籍学部ごとの男女比率は、「人文科学系統」が男子32.2%<女子67.7%、「社会科学系統」

- 5 -

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が男子66.3%>女子 33.6%、「教育学系統」が男子38.8%<女子 60.9%、「理工学系統」が

男子63.2%>女子36.6%、「医歯薬看護学系統」男子16.3%<女子83.5%、「農水産学系統」

が男子36.0%<女子63.8%、「その他」が男子29.1%<女子70.6%であった。文部科学省の

『平成16年度学校基本調査』とは学部分類が異なるが、理工学系統、医歯薬看護学系統、農

水産学系統において女子の比率が高い。これは、理系女子も全体の四分の一を抽出したため

だと考えられる。

④設置元(学部系統別)

回答者の在籍学部の設置元の比率は、「人文科学系統」が、国立20.0%、公立9.2%、私立

70.6%、「社会科学系統」が、国立20.7%、公立7.3%、私立71.9%、「教育学系統」が、国

立78.8%、公立1.6%、私立19.6%、「理工学系統」が、国立50.2%、公立6.7%、私立43.1%、

「医歯薬看護学系統」が、国立32.7%、公立22.0%、私立45.3%、「農水産学系統」が、国

立57.3%、公立6.2%、私立36.5%、「その他」が、国立24.5%、公立11.9%、私立63.4%

だった。文部科学省の『平成16年度学校基本調査』とは学部分類が異なるが、いずれの学部

系統でも国立大学、公立大学の比率が高い。

(4)文系-理系

回答者に大学で専門としている学問の領域をたずねたところ、「文系」が25.1%、「どちら

かというと文系」が 13.1%、「文系と理系の中間」が 11.2%、「どちらかというと理系」が

12.6%、「理系」が35.3%、「どちらでもない」が1.8%、「無答不明」が1.0%であった。

なお、本文中においては、「文系」と「どちらかというと文系」を『文系』、「理系」と「ど

ちらかというと理系」を『理系』として分析している。

(5)COE採択回数

回答者が在籍している大学が21世紀COEプログラム(平成14~16年)に何回採択され

ているかをみた。「0回」の大学に在籍している比率が55.1%、「1回」の大学に在籍してい

る比率が23.0%、「2回」の大学に在籍している比率が15.4%、「3回」の大学に在籍してい

る比率が6.5%、「無答不明」が0.0%であった

*「21 世紀COEプログラム」の審査要項によると、その目的は、「我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠

点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、重点的支援を行い、もって、

国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進すること」となっている。平成14~16 年度の3か年で、93 大学

274件が採択されている。

- 6 -

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

1.小・中学校時代の体験

1.小・中学校時代の体験 ※詳細は、報告書p.23~38を参照

図1-1 小・中学校時代の体験(文理別)※報告書p.25

69.1

52.2

55.5

61.7

57.3

37.6

36.6

36.3

40.6

47.1

36.3

34.0

75.1

58.0

57.4

55.4

47.6

28.5

34.6

30.4

38.4

50.1

52.0

67.3友だちが多かった

理科の実験が好きだった

動物や植物の世話をした

文学・小説などの本を読んだ

歴史の本や伝記を読んだ

図形の勉強が好きだった

機械やものづくりに関心があった

自然や動物・植物の本を読んだ

クラスのリーダー格だった

作文を書くことが好きだった

博物館や資料館に行った

新聞のニュース欄を読んだ

文系

理系

* 数値は「とてもそう」と「ややそう」の合計(%)。

* 専攻の文理別について、「文系と理系の中間」「どちらでもない」と回答した者は、図から省略した。

★文系志向と理系志向は小・中学校時代にすでに分化している。

小・中学校時代の体験についてたずねたところ、文系学生に多いのは「文学・小説などの本を

読んだ」「歴史の本や伝記を読んだ」「作文を書くことが好きだった」「新聞のニュース欄を読んだ」

であり、理系学生に多いのは「理科の実験が好きだった」「図形の勉強が好きだった」「機械やも

のづくりに関心があった」「自然や動物・植物の本を読んだ」であった。理系に進んだ学生は、す

でに小・中学校時代から理系に特徴的な活動を好んで行い、文系に進んだ学生は文系に特徴的な

活動を好んで行っている。こうした傾向は、進路選択のプロセスにも影響を与えていると推察さ

れる。

小・中学校時代の保護者とのかかわりをみても、総じて、会話でのコミュニケーションは文系

学生に多く、野外活動や作業などの体験活動は理系学生に多いという傾向があり、小・中学校時

代の保護者とのかかわりもその後の志向に影響しているといえる(図省略、報告書p.16~22)。

- 7 -

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- 8 -

図1-2 小・中学校時代の体験(学部系統別)

理系学生に多い体験

47.1

①理科の実験が好きだった 63.2

66.7 79.477.357.5全体

64.0%

35.5

②図形の勉強が好きだった

45.5

63.3

47.552.9

40.6

33.1

43.7

③機械やものづくりに関心があった

41.1 38.0

67.4

45.4

④自然や動物・植物の本を読んだ

36.0 35.4 38.246.5

42.0

66.0

* 数値は「とてもそう」と「ややそう」の合計(%)。 * 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

全体

46.8%

全体

41.9%

全体

48.5%

★小・中学校時代の体験は大学の専門領域ごとにも異なる。

理工学系統に進学した学生は、「理科の実験が好きだった」「図形の勉強が好きだった」「機械や

ものづくりに関心があった」の各項目で「そう」(「とてもそう」と「ややそう」の合計)の比率

が高い。小・中学校時代の体験や志向と大学での専門領域の選択には関連があることがわかる。

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

2.教科の好き嫌いと大学入学試験

1.教科の好き嫌い ※詳細は、報告書p.39~60を参照

図2-1 高校時代の教科の好き嫌い ※報告書p.40、44~57

41.1

5

41.4

41.7

35.7

31.7

34.4

27.8

23.0

43.4

54

11.1

3.4

16.5

8.7

5.2

3.0

現代文

古典

数学

英語

日本史

世界史

地理

現代社会

政治・経済

倫理

物理

化学

生物

地学

総合理科

保健体育

家庭科

情報

芸術

好き

*「好き」は「とても好き」+「やや好き」、

★「物理」嫌いだった大学生

「現代文」「数学」「英語」はほ

これに対して、理科や地歴・公

60.4

6.2

61.0

好き 嫌い 未履修 無答不明

39.0

57.6

43.0

38.3

0.2

0.8

0.2

0.6

0.6

0.4

0.4

0.1

.0

65.4

71.1

76.6

24.0

42.2

24.8

24.0

30.7

29.1

28.2

48.7

22.9

33.2

24.4

20.9

34.0

15.5

38.9

43.6

34.3

42.6

48.2

7.5

22.5

79.5

92.5

4.0

77.4

1.7

0.8

0.7

0.9

0.6

0.6

1.1

0.7

0.6

0.4

0.6

0.5

0.5

0.7

0.6

0.5

0.6

嫌い 未履修 無答不明

「嫌い」は「とても嫌い」+「やや嫌い」、「未履修」は「履修していない」の

が多い。

ぼ全員が履修しており、6割前後が「好き」と回答し

民の履修率や「好き」の比率は、科目によって異なる。

- 9 -

(%)

比率を示す。

ている。

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図2-2 高校時代の「物理」の好き嫌い(全体、性別、文理別、学部系統別)※報告書p.43、54

①全体

14

7.6

6.6

9.7

1

15

13

全体

男子

女子

文系

理系

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

②性別

③文理別

④学部系統別

*「好き」は「とても好き」+「や

* 専攻の文理別について、「文系と

* 専攻の学部系統別について、上

★「物理」は理工学系統

「物理」は、理工学系統に

医歯薬看護学系統や農水産

理」の好き嫌いは、同じ理

になっていることがわかる

- 10 -

23.0

34.5

.1

37.2

7.2

57.0

.1

.9

2

28.6

27.8

27.7

29.7

25.4

28.9

23.0

28.5

30.5

35.5

2

36.1

57.6

64.2

32.5

67.6

61.0

58.7

13.8

53.8

49.9

0.6

0.7

0.5

0.4

0.6

0.4

0.5

1.1

0.7

0.6

0.7

48.28.

や好き」、「嫌い」は「とても嫌い」+「やや嫌い」、「未履修」は「履修していない」の比率を

理系の中間」「どちらでもない」と回答した者は図から省略した。

記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

好き 嫌い 未履修 無答不明

に進学した学生にのみ好まれている。

進学した学生にとくに好まれているのが特徴である。理系学生が

学系統の学生でも、「未履修」もしくは「嫌い」という回答が多い

系のなかでも、理工学系統に進学するかどうかを大きく左右する

示す。

(%)

多い

。「物

科目

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

2.大学入学試験 ※詳細は、報告書p.93~109を参照

図2-3 受験に用いた科目(理系学部系統)※報告書p.104~109

①理工学系統

5.3

62.9

51.1

40.6

33.6

7.4

12.8

38.1

47.2

7.3

27.1

20.8

10.7

50.6

43.4

5.5

31.8

44.4

66.9

16.6

24.1

6.0

53.6

31.3

22

6.3

18.3

26.5

63.3

3

6.7

24.1

16.4

9.1

6.7

37.8

14.1

85.9

90.9

85.0

86.8

85.6

3.71.0

3.9

1.4

0.6

4

3

国語

数学

英語(外国語)

物理

化学

生物

小論文

国語

数学

英語(外国語)

物理

化学

生物

小論文

国語

数学

英語(外国語)

物理

化学

生物

小論文

センター試験+二次試験・私大試験 センター試験のみ

理科

②医歯薬看護学系統

理科

③農水産学系統

理科

* 教科・科目の一部のみを掲載し、上記以外の教科・科目

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無

★進学した学部系統により受験科目は大きく異なる。

理系の学部系統ごとに受験に用いた理科科目をみると、

い、医歯薬看護学系統と農水産学系統は「化学」と「生物

工学系統でも約4割が「物理」を受験に用いていない。

- 11 -

二次試験・私大試験のみ

12.9

24.8

.9

24.6

3.5

6.2

5.5

6.5

10.1

6.5

7.7

6.9

1

18.0

18.6

38.5

39.0

30.3

24.1

19.7

48.0

48.7

62.2

22.3

18.4

15.4

40.4

32.3

3.7

3.3

.2

.4

0.7

利用していない

27.

は図から省略した。

答不明の者は図から省略した。

理工学系統は「物理」と「化学」を用

」を用いている者が多い。ただし、理

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3.教員志望者の教科の好き嫌い ※詳細は、報告書p.60~62を参照

図2-4 高校時代の教科の好き嫌い(全体・教育学系統の教員希望者) ※報告書p.61

①全体(6,463名) ②教育学系統における教員希望者(269名)

41.

41.

35.7

31.7

34.4

27.8

23.0

43

11.1

8.7

現代文

数学

英語

日本史

世界史

地理

現代社会

政治・経済

倫理

物理

化学

生物

地学

*「好き」は「とても

* 全体のなかには、教

* 一部の教科・科目を

★教員の「卵」に

教育学系統におけ

「物理」嫌いが多い

答不明

60.4

56.2

61.0

4

7

.4

54.0

24.0

42

24.8

24.0

30.7

29.1

28.2

2

79.

好き」+「やや好き

育学系統における

図から省略した。

物理嫌いが

る教員志望者

可能性が示唆

好き

き 嫌い

3

43

3

.2

48.7

2.9

3

43

4

48

5

」、「嫌

教員希

多い

は、

され

嫌い 無答不明 好き 嫌い

9.0

.0

8.3

34.0

8.9

.6

34.3

2.6

.2

2

い」

望者

未履

履修

- 12 -

15.5

2.5

7.5

0.2

0.2

0.1

0.4

0.6

0.6

0.6

0.5

0.6

0.7

0.5

0.5

0.6

0.4

0.6

0.7

4

37

30.9

29.0

33.

25.7

16.7

38

14.1

6.

現代文

数学

英語

日本史

世界史

地理

現代社会

政治・経済

倫理

物理

化学

生物

地学

は「とても嫌い」+「やや嫌い」、「未

も含まれている。

体の数値と比べて「物理」

無答不明 好

58.4

58.7

55.8

7.2

.2

8

.7

62.5

22.7

46

21.9

19.0

30.1

32.3

21.6

5

78.

3

履修」は「履修して

の「未履修」

き 嫌い

4

43

.5

0.6

21.6

46

50.9

4

61.3

8

4

いない

が多

3

0.5

.9

29

.5

35.

1.6

1.

0.0

0.0

0.0

0.4

0.7

40.

履修

.7

15.6

7

10.4

15.2

0.7

0.7

0.4

0.4

0.4

0.4

1.1

0.7

0.7

0.4

を示す

。教員

修 無答不明

(%)

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

3.進路選択の不適合

1.進路を選択するときの悩み ※詳細は、報告書p.76~80を参照

図3-1 進路を選択するときの悩み ※報告書p.77

23

2

21

18.0

10.4

7.1

8.8

5.0 13

志望する大学・学部に入るのに

学力レベルが十分ではないこと

自分の適性(向き不向き)がわからないこと

自分の就きたい職業がわからないこと

自分の進みたい専門分野がわからないこと

進みたい進路の学費が高いこと

進みたい 進路に関する情報が不足していること

進路に関する情報の集め方がわからないこと

家族と意見が合わないこと

先生と意見が合わないこと

★半数以上が高校時代に「自分の適性」「

高校時代に進路を選択するとき、どのよう

学・学部に入るのに学力レベルが十分ではない

の合計)でもっとも多かった。さらに、「自分

就きたい職業がわからないこと」といった自己

数を超えていた。

文系と理系の違いに注目すると、文系学生に

の進みたい専門分野がわからないこと」といっ

うかがえる(図省略、報告書p.79参照)。こ

学系統や人文科学系統の比率が高く、教育学系

参照)。

ぜんぜんなかった

42.0

.3

6.6

.1

30.0

33.3

25.5

24.8

24.1

25.6

21.8

17.3

.3

17

27.2

22.4

27.1

29.0

36.4

37.3

29.9

33.8

3

43.7

47.5

よくあった 時々あった あまりな

就きたい職業」がわからなかった

なことに悩んだかをたずねたところ

こと」が72.0%(「よくあった」と

の適性(向き不向き)がわからない

理解や将来の職業についての悩みを

は「自分の就きたい職業がわからな

た先の将来がわからないという悩み

うした悩みについて学部系統ごとにみ

統や医歯薬看護学系統は低い(図省略

- 13 -

.6 10.1

15.9

25.1

26.7

28.5

27.2

3.5

0.3

0.3

0.4

0.3

0.4

0.4

0.4

0.3

0.3

かった 無答不明

(%)

、「志望する大

「時々あった」

こと」「自分の

持つ者も、半

いこと」「自分

が多い傾向が

ると、社会科

、報告書p.80

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4.大学の教育に対する意識・満足度

1.大学への進学理由 ※詳細は、報告書p.112~121を参照

図4-1 大学への進学理由 ※報告書p.113

59.8

40.7

36.4

28.7

43.3

21.7

15.3

13.9

12.2

27.0

36.8

39.7

38.5

23.1

34.3

26.9

27.2

24.1

19.7

22.9

20.4

33.8

22.9

26.6

3

3

将来の仕事に役立つ勉強がしたいから

専門的な研究をしたいから

幅広い教養を身につけたいから

大卒の学歴がほしいから

資格や免許を取得したいから

すぐに社会に出るのが不安だから

自由な時間を得たいから

周囲の人がみな行くから

先生や家族が勧めるから

とてもあてはまる ややあてはまる

あまりあて

図4-2 大学への進学理由(文理別)※報告書p.115

70.9

61.2

50.7

44.7

68.2

38.0

62.3

71.1

35.6

39.4

34.5

52.7

64.7

70.0

将来の仕事に役立つ勉強がしたいから

専門的な研究をしたいから

幅広い教養を身につけたいから

大卒の学歴がほしいから

資格や免許を取得したいから

すぐに社会に出るのが不安だから

自由な時間を得たいから

周囲の人がみな行くから

先生や家族が勧めるから

* 数値は「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計(%)。 * 専攻の文理別について、「文系と理系の中間」「どちらでもない」と回答したものは図か

★「将来の仕事に役立つ勉強がしたい」が大学進学理由の第一位。

大学への進学理由をたずねたところ、全体では「将来の仕事に役立つ勉強がし

ップであった。文理別にみると、文系学生に多いのは、「幅広い教養を身につけた

な時間を得たいから」でモラトリアム的な傾向がうかがえる。理系学生でとくに

的な研究をしたいから」「将来の仕事に役立つ勉強をしたいから」、さらには「資

したいから」などであり、学問重視と資格取得志向が強くみられる。

- 14 -

はまらない

ぜんぜんあて

9.8

17.4

18.9

5.0

4.8

13.0

10.5

23.5

23.8

5.7

6.9

3.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

無答不明

はまらない

83.2

90.1

82.8

81.8

文系

理系

ら省略した。

(%)

たいから」がト

いから」「自由

多いのは、「専門

格や免許を取得

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

2.大学や学部・学科選択で重視したこと ※詳細は、報告書p.122~129を参照 表4-1 大学や学部・学科選択で重視したこと(学部系統別)※報告書p.127 (%)

* 複数回答。

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は表から省略した。

* は全体の平均値よりも5ポイント以上、 は10ポイント以上高いものを示す。

* 一重下線は全体の平均値よりも5ポイント以上、二重下線は10ポイント以上低いものを示す。

全体

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

専攻したい学問分野がある 80.5 84.6 64.3 82.6 80.1 84.4 90.3

入試科目・選抜方法があっている 60.7 61.6 61.9 60.3 59.6 60.3 63.3

入試の難易度があってる 59.4 57.1 63.2 60.3 63.9 57.7 57.1

自宅から通える 43.7 51.1 47.0 47.5 39.5 37.7 33.7

資格・免許がとれる 41.8 38.7 18.9 79.9 22.5 91.1 26.3

校風やキャンパスの雰囲気がよい 37.3 47.8 44.0 33.5 27.1 30.8 39.0

伝統や知名度がある 37.1 40.9 53.3 32.1 36.1 22.4 32.8

授業料が安い 33.9 25.3 26.1 53.8 38.2 38.1 42.2

施設・設備がよい 30.9 31.1 33.8 9.8 29.2 37.0 29.3

総合大学である 25.4 21.4 30.9 19.2 29.7 25.2 26.1

就職のための支援が充実している 18.2 19.8 22.5 17.4 16.2 19.6 8.9

親元を離れられる 17.1 16.5 15.9 14.1 20.5 13.3 24.1

大都市にある 14.9 16.4 23.7 8.5 14.6 9.2 11.4

大学院が設置されている 11.7 7.9 5.2 4.9 22.5 11.1 16.1

有名な教員、優秀な教員がいる 9.1 9.8 8.6 6.9 8.3 8.3 8.4

自分の入りたいクラブ・サークルがある 7.4 8.2 7.3 10.7 7.3 4.0 7.7

奨学金制度が充実している 4.8 4.9 5.6 4.7 4.4 5.4 3.2

★大学・学部選択の基準は学部系統により大きく異なる。

大学や学部・学科選択で重視したことをみると、全体では「専攻したい学問分野がある」が一

番高く、次いで、「入試科目・選抜方法があっている」「入試の難易度があっている」など、大学

入試を考慮したという回答が続く。さらに、学部系統別にみると、人文科学系統は「自宅から通

える」「校風やキャンパスの雰囲気がよい」、社会科学系統は「伝統や知名度がある」「大都市であ

る」といった大学のイメージやキャンパスライフを重視する傾向がみられる。教育学系統と医歯

薬看護学系統は「資格・免許がとれる」を選択する比率が高い。理工学系統は、「大学院が設置さ

れている」が他の学部系統と比べて高く、「校風やキャンパスの雰囲気がよい」は低い結果となっ

た。農水産学系統は、「専攻したい学問分野がある」が9割を超えている。

- 15 -

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3.大学や学部・学科についての満足度 ※詳細は、報告書p.130~154を参照

図4-3 施設・設備についての総合満足度(全体、学部系統別)※報告書p.131、136

ぜんぜん満足していない

全体

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

図4-4 進路支

全体

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

とても

★大学の進路支

施設・設備につ

教育学系統でやや

連する5項目中で

12.6

13.3

15.6

7.1

13.6

8.6

13.2

59.2

59.9

60.4

52.9

60.1

58.6

62.8

22.6

21.6

18.3

31.9

22.5

26.1

18.6

6.3

3.2 0.5

4.92.9 0.3

4.3

3.9

4.1

0.4

0.7

0.5

0.4

0.4

1

1

1

1

0

1

1

とても満足している まあ満足している あまり満足していない 判断できない

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

援の体制についての総合満足度(全体、学部系統別)※報告書p.131、1

5.9

5.2

7.2

7.6

10.1

34.8

34.8

37.9

35.7

30.6

42.3

28.3

30.1

31.2

29.7

31.0

32.2

22.4

32.0

8.4

9.1

7.8

10.3

12.2

19.4

19.3

14.7

17.0

22.6

19.6

23.1

3.0

3.5

4.5

8.7

1

1

1

0

1

1

1

満足している まあ満足している あまり満足していない 判断できない 無

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

援の体制についての満足度が低い。

いて「満足している」(とても+まあ)という回答は 71.8%と総じて

低い傾向が表れている。進路支援について「満足している」のは40.7

もっとも低く、理工学系統と農水産学系統はとくに低かった。

- 16 -

.1

.0

.0

.1

.7

.4

.7

無答不明

(%)

37

ぜんぜん満足していない

.

.2

.0

.

.4

.0

.

5

9

1

不明

(%)

いが、

で、関

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

図4-5 授業・教育システムについての総合満足度(全体、学部系統別)※報告書p.133、139

ぜんぜん満足していない

8.5

10.7

5.6

8.0

7.5

10.0

10.4

56. 28. 4.全体 7

57.3

53.4

54.2

56.6

58.5

62.0

6

25.9

33.2

32.6

29.8

26.1

25.3

6.3

4.8

1.2 0.2

3.7

3.8

4.4

7

1.1

1.0

0.2

0.5

0.7

0.7

0.7

0.6

0.3

1.1

0.9

1.0

0.7

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

8.6

11.2

5.2

8.9

6.2

11.4

8.9

44. 36. 8.全体 6

51.9

35.8

45.1

38.8

48.1

48.6

5

29.0

44.3

37.9

42.4

32.1

33.0

5.3

11.9

5.8

10.7

6.2

6.7

0

2.2

2.2

1.8

1.6

2.6

2.3

2.0

0.3

0.2

0.7

0.1

0.1

0.5

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

0.3

とても満足している まあ満足している あまり満足していない 判断できない

無答不明

(%)

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

図4-6 教員についての総合満足度(全体、学部系統別)※報告書p.133、140

ぜんぜん満足していない とても満足している まあ満足している あまり満足していない 判断できない

無答不明

(%)

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は図から省略した。

★教員についての満足度は社会科学系統、理工学系統で低い。

授業・教育システムについて「満足している」(とても+まあ)という回答は 65.2%であり、

3人に2人は満足しているようだ。「満足している」が6割を超える学部系統が多いが、社会科学

系統だけが59.0%で6割を下回っている。教員について「満足している」のは53.2%で、半数を

上回っている。しかし、社会科学系統は41.0%、理工学系統は45.0%と満足度が低い。

- 17 -

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図4-7 大学や学部・学科についての満足度(設置元別・COE採択回数別)※報告書p.148~152

24.4

34.329.9

46.652.1

45.3

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0回 1回 2~3回

79.3(●)

57.7

71.0

80.0(■)72.5

79.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0回 1回 2~3回

①施設・設備についての総合満足度 ②進路支援の体制についての総合満足度

53.1

52.5

53.6

47.1

56.9

46.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0回 1回 2~3回

63.8(●)

62.165.163.1(■)

67.9 67.0

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0回 1回 2~3回

③授業・教育システムについての総合満足度 ④教員についての総合満足度

* 数値は「とても満足している」と「まあ満足している」の合計(%)。

* COE採択回数は、回答者が所属する大学の過去3年(平成14年~16年)のCOE採択回数を示す。

国公立大学

私立大学

国公立大学

私立大学

国公立大学

私立大学

国公立大学

私立大学

★施設・設備や進路支援の体制についての総合満足度が国公立大学で低い。

施設・設備についての総合満足度をみると、COE採択回数が少ない国公立大学で満足度が低

い。こうした大学の施設・設備の整備が進んでいない可能性を示唆する。また、進路支援につい

ての総合満足度は、COE採択回数を問わず私立大学よりも国公立大学の満足度が低い。

- 18 -

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●『進路選択に関する振返り調査-大学生を対象として-』●概要版●

- 19 -

4.専門領域の学びに必要な能力や態度 ※詳細は、報告書p.158~179を参照

図4-8 専門領域に重要な能力・態度 ※報告書p.158

あまり重要ではない

72.1

67.8

66.8

58.1

57.7

54.2

51.5

48.4

44.8

38.7

36.5

33.9

20.3

4

39.9

40.9

自分の考えをわかりやすく説明すること

とても重要 無答

わか

らないことを納得できるまで追究すること

筋道立てて論理的に考えること

自分の考えを文章で表現すること

幅広い知識や教養を身につけること

地道な作業を続けること

他人と協力しながら研究や作業を進めること

人や社会の役に立つこと

数字やデータを根拠に物事を考えること

道徳心や倫理観を身につけること

語学力を身につけること

他人が思いつかないアイデアを出すこと

リーダーとしてグループをまとめること

★専門領域の学びに重要な能力・態度の第一位は「自分の考えをわ

専門領域に重要な能力・態度をたずねたところ、「とても重要」という

やすく説明すること」がトップであった。多くの大学生が、表現する力

いることがわかる。続いて、「わからないことを納得できるまで追究する

強さ、「筋道を立てて論理的に考えること」という論理的思考力が上位に

3

33.6

39.6

0.4

かり

回答

や説

こと

なっ

まあ重要

32.3

35

36.4

33.3

5.4

やすく

は「自分

明する力

」という

た。

.8

24.0

28.6

27.7

6.1

9.2

15.0

15.9

21.3

21.4

22.7

26.0

38.4

3.4

3.6

5.1

9.4

0.3

0.2

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

不明

説明すること」。

の考えをわかり

を重要に考えて

学問的なねばり

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表4-2 専門領域に重要な能力・態度(学部系統別)※報告書p.163 (%)

全体

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

自分の考えをわかりやすく説明すること 72.1 75.7 70.5 82.4 69.3 71.0 70.0

わからないことを納得できるまで追究すること 67.8 58.4 57.4 58.7 79.6 74.2 78.4

筋道立てて論理的に考えること 66.8 60.9 72.2 61.8 73.7 64.8 70.5

自分の考えを文章で表現すること 58.1 76.0 66.8 59.6 49.7 41.4 56.1

幅広い知識や教養を身につけること 57.7 65.2 61.0 70.8 43.1 65.9 48.4

地道な作業を続けること 54.2 52.1 38.4 48.4 51.2 72.5 63.9

他人と協力しながら研究や作業を進めること 51.5 36.3 30.2 54.2 57.4 79.1 62.3

人や社会の役に立つこと 48.4 36.6 48.6 65.2 36.4 84.6 38.0

数字やデータを根拠に物事を考えること 44.8 20.8 35.9 28.6 68.1 52.7 64.0

道徳心や倫理観を身につけること 38.7 33.9 34.6 64.3 24.2 72.1 28.8

語学力を身につけること 36.5 54.0 36.6 27.7 36.2 20.0 37.2

他人が思いつかないアイデアを出すこと 33.9 24.5 25.9 33.5 53.3 16.2 38.7

リーダーとしてグループをまとめること 20.3 13.8 21.8 46.7 15.0 26.8 10.7

* 数値は「とても重要」と回答した比率。

* 専攻の学部系統別について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は表から省略した。

* は全体の平均値よりも5ポイント以上、 は10ポイント以上高いものを示す。

* 一重下線は全体の平均値よりも5ポイント以上、二重下線は10ポイント以上低いものを示す。

★専門領域の学びに重要な能力や態度は学部系統により大きく異なる。

専門領域に重要な能力・態度についてたずねた結果を学部系統別にみたところ、何を重要と考

えるかが学部系統によって異なる様子が明らかになった。人文科学系統は、「自分の考えを文章で

表現すること」「語学力を身につけること」など文章表現力や語学力を重視する一方で、「数字や

データを根拠に物事を考えること」を選択する比率は低い。教育学系統は「自分の考えをわかり

やすく説明すること」「幅広い知識や教養を身につけること」「人や社会の役に立つこと」「道徳心

や倫理観を身につけること」「リーダーとしてグループをまとめること」など、教員として必要な

資質や能力を重視している。理工学系統や農水産学系統は、「わからないことを納得できるまで追

究すること」「地道な作業を続けること」「数字やデータを根拠に物事を考えること」などの比率

が高いが、「人や社会の役に立つこと」「道徳心や倫理観を身につけること」といった公共心や道

徳心を重視する比率は低い。医歯薬看護学系統は、「他人と協力しながら研究や作業を進めること」

「人や社会の役に立つこと」「道徳心や倫理観を身につけること」などを選択する比率が、他の学

部系統に比べて高い。

- 20 -

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5.大学生の進路選択過程

1.大学生の進路選択過程 ※詳細は、報告書p.202~231を参照

図5-1 文系・理系を意識した時期 ※報告書p.203

12.9 40.0 30.2 12.2

2.6 1.

0.8全体

小学生のころ 中学生のころ 高校1年生 高校2年生 無答不明

高校3年生 大学入学後

(%)

図5-2 大学での専攻分野を意識した時期 ※報告書p.211

図5-3

図5-4

★大学

文系・

数が高校

進学する

に1人程

年生」「

小学生のころ 中学生のころ 高校1年生 高校2年生 高校3年生 大学入学後 無答不明

13.7 17.3 29.4

3.7

29.6全体 5.5

進学する大学を意識した時期 ※報告書p.217

小学生のころ 中学生のころ 高校1年生 高校2年生 高校3年生 無

4.6 11.9 24.0

1.1

7全体 57.

職業を意識した時期 ※報告書p.225

9.4 15.4 7.1 10.6 12.2 5.7 5.7 11.1 19.1

2.5

全体

小学生のころ 中学生のころ 高校2年生 大学1年生 大学3年生 まだ考えていない

高校1年生 高校3年生 大学2年生 大学4年生

生の約半数が小・中学校時代に文系・理系を意識している。

理系を意識した時期は「小学生のころ」と「中学生のころ」をあわせると

入学までに意識している。この比率は、大学での専攻分野を意識した時

大学を意識した時期では5.7%と少なくなるが、職業を意識した時期で

度となる。大学での専攻分野を意識した時期と進学する大学を意識した

高校3年生」の比率が高い。また、職業を意識した時期は、回答にちら

- 21 -

0.7(%)

3

答不明

1.3

無答不明

(%)

0.7

(%)

52.9%で、過半

期では 17.4%、

は24.8%と4人

時期は、「高校2

ばりがみられる。

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6.大学卒業後の進路希望

1.希望する進路 ※詳細は、報告書p.248~264を参照

図6-1 希望する進路 ※報告書p.249

①全体

全体

* 進路が決定している

1年生

2年生

3年生

4年生

②学年別

③性別・文理別

文系

理系

文系

理系

女子

男子

* 専攻の文理別について、

* 進路が決定している者は

★希望する進路は性や文

今回の調査対象者が希望し

れぞれ1割前後、「その他」が

とともに「民間企業」「進学」

まだ決まっていない

42.0 9.7 12.2 12.3 7

民間企業 教員 公務員 進学 その

者は、決定している進路先について回答している。

32.9

36.5

51.5

49.9

11.8

9.9

8.4

8.0

14.5

13.5

11.3

8.6

9.9

10.4

12.1

17.8

7.7

8.1

40.9

35.8

48.0

43.8

12.0

8.0

10.9

7.8

18.1

9.9

11.3

10.8

5.3

25.6

5.2

13.5

8

6.6

9

民間企業 教員 公務員 進学 そ

「文系と理系の中間」「どちらでもない」と回答した者は図か

、決定している進路先について回答している。

理によって異なる。

ている進路は、「民間企業」が4割、「教員

1割弱、「まだ決まっていない」が1割5分

の比率が高まり、「公務員」「まだ決まって

- 22 -

.7 15.2

他 無答不明

6.0

9.0

22.2

20.5

9.6

5.8

.3

4.0

.7

14.6

15.3

17.1

13.2

の他

ら省略した。

」「公務員」

であった。

いない」が

1.0

(%)

1.1

1.0

1.1

0.8

(%)

0.7

答不明

1.3

0.9

まだ決まっていない

1.3

(%)

進学」がそ

年が上がる

くなる。

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- 23 -

2.就職先を決めるときに重視すること ※詳細は、報告書p.265~279を参照

図6-2 就職先を決めるときに重視すること ※報告書p.265 ぜんぜん重視しない

61.7

39.3

44.3

39.5

20.0

23.8

25.7

26.0

11.8

9.8

10.8

5.9

35.0

47.8

39.4

40.6

54.8

49.3

43.1

34.9

46.8

33.8

18.8

11.6

10.6

13.4

16.3

22.3

21.7

26.9

31.1

36.0

41.6

40.8

40.0

7.5

14.5

29.4

42.3

2.6 0.3

2.0

2.4

3.2

2.6

4.9

4.0

5.1

0.3

0.3

0.3

0.3

0.4

0.4

0.3

0.3

0.3

0.4

0.3

0.4自分の能力や個性が生かせること

安定していること

とても重視する まあ重視する

あまり重視しない 無答 不明

学生時代 に身につけた知識や技術が生かせること

人や社会の役に立つこと

給料が高いこと

地理的条件がよいこと

仕事を通して資格や技術を身につけられること

人と接する機会が多いこと

休みが多いこと

知名度がある会社であること

国際的に働けること

将来、独立して事業ができること

★ほとんどの大学生が就職先を決めるとき「自分の能力や個性が生かせること」を重視すると回

就職先を決めるときに重視することをたずねたところ、「自分の能力や個性が生かせること

96.7%(「とても重視する」と「まあ重視する」の合計)でトップであった。「学生時代に身に

けた知識や技術が生かせること」(83.7%)も上位であり、自分の力が発揮できることを重視し

いることがわかる。また、「安定していること」(87.1%)や「給料が高いこと」(74.8%)とい

た経済的な条件、「人や社会の役に立つこと」(80.1%)といった社会貢献も重視する比率が高い

その一方で、「将来、独立して事業ができること」「国際的に働けること」といった独立志向や

際志向は、「重視する」という回答が少ない。

(%)

答。

」が

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3.職業に関する意識 ※詳細は、報告書p.280~289を参照

図6-3 職業に関する意識 ※報告書p.281 ぜんぜんあてはまらない

46.5

26.9

12.3

13.2

9.7

32.2

38.4

47.0

36.1

34.6

21.6

15.2

26.5

35.2

40.1

42.3

45.7

8.1

10.4

13.3

28.2

4.5

5.9

5.5

0.2

0.1

0.1

0.2

0.1

0.1

希望する職業がある

将来についてはっきりとした目標をもっている

自分にどのような能力・適性があるか知っている

職業に関する情報の集め方がわかる

希望する職業について十分な知識をもっている

最近の産業動向について知識をもっている

表6-1 職業に関する意識(文理別・性別)※報告書p.282 (%)

* 数値は「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計。

*「文系と理系の中間」「その他」は表から省略した。

* < >は5ポイント以上の差があったもの。

* は文系男子、理系男子、文系女子、理系女子のなかでの最高値、下線は最低値を示す。

男子 女子 全体

文系 理系 文系 理系

希望する職業がある 78.7 79.7 > 74.5 75.5 < 83.3

将来についてはっきりとした目標をもっている 65.3 64.7 62.5 60.6 < 69.5

自分にどのような能力・適性があるか知っている 59.3 62.9 60.1 58.5 55.2

職業に関する情報の集め方がわかる 49.3 52.7 > 42.9 50.5 50.3

希望する職業について十分な知識をもっている 44.3 46.7 > 37.4 42.1 < 47.9

最近の産業動向について知識をもっている 26.1 39.3 > 31.4 20.6 16.3

とてもあてはまる ややあてはまる 無答 不明

あまりあてはまらない

★「希望する職業について十分な知識をもっている」のは44.3%。

職業に関する意識をたずねたところ、全体で「あてはまる」(とても+やや)という回答が多か

ったのは、「希望する職業がある」(78.7%)、「将来についてはっきりとした目標をもっている」

(65.3%)、「自分にどのような能力・適性があるか知っている」(59.3%)であった。

性別に文系―理系の差をみると、男子の文系学生に、「職業に関する情報の集め方がわかる」「最

近の産業動向について知識をもっている」などの比率が高く、一方で男子の理系学生には低かっ

た。また、女子の理系学生は将来の目標や希望する職業についての意識は高いようだ。

- 24 -

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表6-2 職業に関する意識(学部系統別)※報告書p.283 (%)

全体

人文科学系統

社会科学系統

教育学系統

理工学系統

医歯薬看護学系統

農水産学系統

希望する職業がある 79.0 73.3 75.9 87.6 72.5 96.1 76.9

将来についてはっきりとした目標をもっている 65.1 58.3 59.4 77.4 58.9 89.0 54.9

自分にどのような能力・適性があるか知っている 58.9 58.0 57.4 69.7 54.7 66.9 45.7

職業に関する情報の集め方がわかる 50.3 48.1 52.2 54.5 42.6 63.7 43.5

希望する職業について十分な知識をもっている 44.9 38.2 43.5 58.7 32.6 74.1 31.2

最近の産業動向について知識をもっている 26.0 22.1 42.7 19.3 26.6 20.0 16.4

* 数値は「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計。

* 大学卒業後の希望進路を「進学」と回答したものは除外した(「全体」の数値も同様)。

* 専攻の学部系統について、上記以外の学部・学科、無答不明の者は表から省略した。

* は全体の平均値よりも5ポイント以上、 は10ポイント以上高いものを示す。

* 一重下線は全体の平均値よりも5ポイント以上、二重下線は10ポイント以上低いものを示す。

★理工学系統と農水産学系統は職業に対するイメージが明確ではない。

大学卒業後の進路希望について「進学」と回答したものを除外して、職業に関する意識を学部

系統ごとにみた。「あてはまる」(とても+やや)という回答は、「希望する職業がある」「将来に

ついてはっきりとした目標をもっている」「自分にどのような能力・適性があるか知っている」「職

業に関する情報の集め方がわかる」「希望する職業について十分な知識をもっている」の5項目で、

教育学系統と医歯薬看護学系統の比率が高いことが示された。一方で、理工学系統や農水産学系

統の学生は、進学希望者を除いても、このような意識が低い傾向があり、とくに女子学生の比率

が低い(一部図省略、報告書p.318)。この2つの系統は女子が少ないため、職業に対するイメー

ジがもちにくい可能性を示唆する。また、「最近の産業動向について知識をもっている」は、専門

領域の履修内容を反映してか、社会科学系統の学生の比率が高かった。

- 25 -

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- 26 -

7.女子の理工学系統への進学

1.小・中学校時代の活動や体験 ※詳細は、報告書p.294~301を参照

図7-1 小・中学校時代の体験 ※報告書p.24

68.4

66.9

48.9

38.8

51.2

49.9

59.8

41.9

39.9

27.7

29.7

35.1

67.2

62.5

69.5

54.1

42.0

39.1

46.6

39.9

27.8

36.8

47.4

61.8

友だちが多かった

理科の実験が好きだった

動物や植物の世話をした

文学・小説などの本を読んだ

歴史の本や伝記を読んだ

図形の勉強が好きだった

機械やものづくりに関心があった

自然や動物・植物の本を読んだ

クラスのリーダー格だった

作文を書くことが好きだった

博物館や資料館に行った

新聞のニュース欄を読んだ

男子

女子

* 数値は「とてもそう」と「ややそう」の合計(%)。

★小・中学校時代の体験は性により異なる。

小・中学校時代の体験には、性による差がみられる項目がある。肯定率(「とてもそう」と「や

やそう」の合計)は、「機械やものづくりに関心があった」「新聞のニュース欄を読んだ」などは

男子に多く、「動物や植物の世話をした」「文学・小説などの本を読んだ」「作文を書くことが好き

だった」「博物館や資料館に行った」などは女子に多い。

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図7-2 小・中学校時代の体験(性別)※報告書p.299

●機械やものづくりに関心があった

1

男子

女子

図7-3 高校

①物理

2

関心群

無関心群

②化学

関心群

無関心群

関心群

無関心群

③生物

*「機械やものづく

まりそうではない

* 教科の好き嫌いに

修」は「履修して

★女子は機械

「機械やもの

を「関心群」、「

科目の好き嫌い

「物理」を履修

とえ関心をもっ

25.8

3.4

34.0

23.4

22.8

32.5

16.6

29.8

0.8

1.0

とてもそう ややそう あまりそうではない ぜんぜんそうではない 無答不明

(%)

時代の教科の好き嫌い(性別、機械等への関心別)※報告書p.299

【男子】 【女子】

1.

りに

」と

いな

43.3

0

26.4

32.2

29.4

46.3 0.5

0.9 関心群

無関心群

好き 嫌い 未履修 無答不明

関心群

無関心群

54.5

37.3

39.3

52.3 10.0

5.5

0.7

0.4

40.6

42.4

19.8

30.5 26.4

38.5 1.1

0.6

関心群

無関心群

関心があった」の項目に、「とてもそう」「ややそう」と回答し

回答した者を「無関心群」とした。

いて、「好き」は「とても好き」と「やや好き」の合計、「嫌い

かった」の数値を示す。

ものづくりに関心があっても「物理」を

くりに関心があった」という項目に、「そう

うではない」(ぜんぜん+やや)と回答したも

履修状況をみた。「物理」に注目すると、男

ているのに対して、女子はもともと「関心群

いても「未履修」の比率が高い。

- 27 -

20.2

10.4

27.3

28.3

52.1

60.9

0.5

0.4

好き 嫌い 未履修 無答不明

49.3

34.2

44.9

56.7 8.9

5.6

0.3

0.3

66.7

62.4

15.2

26.0 11.3

17.8

0.2

0.3

た者を「関心群」、「ぜんぜんそうではない」「あ

」は「とても嫌い」と「やや嫌い」の合計、「未履

履修しない。

(%)

」(とても+やや)と回答したもの

のを「無関心群」として、理科の

子は、「無関心群」でも半数以上が

」が男子よりも少ないうえに、た

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- 28 -

2.高校時代の進路選択過程 ※詳細は、報告書p.302~309を参照

図7-4 高校時代のコース(性別)※報告書p.303

学科やコースは分かれていなかった

38.5

42.8

50.3

41.2

8.2

11.23.6

2.1

0.9

1.1

男子

女子

文系中心の学科やコース 理系中心の学科やコース その他の学科やコース 無答不明

図7-5 教科の履修率(性別、「理系中心の学科やコース」在籍者のみ)※報告書p.303

99.1

99.3

99.0

47.2

74.6

86.9

98.0

15.2

99.6

99.5

99.4

48.6

78.0

99.1

77.7

11.6

48.0

57.4

現代文

数学

英語

日本史

世界史

物理

化学

生物

地学男子

女子

* 数値は、高校時代の教科の好き嫌いについての質問に対する回答から「履修していなかった」「無答不明」の比率を除いたもの。

* 結果は、高校時代に選択していた学科・コースについて「理系中心の学科やコース」と回答した者の数値のみを示している。

* 図は一部の教科・科目を省略している。

(%)

★女子は理系コースに在籍しても、「物理」よりも「生物」を選択する。

高校時代に「理系中心の学科やコース」を選択した者は、男子50.3%に対して女子は41.2%と

少ないが、差は10ポイント未満である。しかし、同じ「理系中心の学科やコース」に在籍してい

ても、理科の履修パターンは性により異なる。男子は「物理」、女子は「生物」の履修率が高い。

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図7-6 高校時代の「物理」の好き嫌い(全体、性別)※報告書p.307

23.0

34.5

14.1

28.2

28.6

27.8

48.2

36.1

57.6 0.5

0.7

0.6全体

男子

女子

好き 嫌い 未履修 無答不明

(%)

*「好き」は「とても好き」と「やや好き」の合計、「嫌い」は「とても嫌い」と「やや嫌い」の合計を示す。

*「未履修」は「履修していなかった」の数値。

図7-7 在籍する学部系統(性別、物理が「好き」な者のみ)※報告書p.307

★「物

高校

と回答

したも

いるの

好きな

子がう

人文科学系統 農水産学系統 その他

4男子

女子

* 結果は、

理」好

時代に「

したのは

のに限っ

に対して

者が少な

かがえる

.6

9.0

高校

きで

8.8

4.1 6.3

68.1

43.2

5.1

18.0 6.7

4.9

12.3

4.6

2.3

1.5

0.4

会科学系統 教育学系統 理工学系統 医歯薬看護学系統 無答不明

時代の「物理」の好き嫌いについて、「とても好き」「やや好き」と回答した者の数値のみを示している。

(%)

も女子は男子より理工学系統進学者が少ない。

理」を履修していた比率や「好き」と回答した比率は、性により異なる。「好き」

男子34.5%に対して、女子14.1%であった。さらに、「物理」が「好き」と回答

、性別に大学の専門領域をみたところ、男子は68.1%が理工学系統に進学して

女子は 43.2%と 20 ポイント以上の差があった。ここでも、女子は「物理」が

うえに、たとえ好きであっても理工学系統への進学者が男子に比べて少ない様

- 29 -