2 塩尻市の現況 - shiojiri...21,111 2.9 23,557 2.7 24,860 平成2年 7年 12年 17年...

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17 (%) 2 塩尻市の現況 (1)人口の現況 1)人口・世帯数の推移 ・平成17年(国勢調査)の人口は68,346人となっており、近年人口増加の傾向が緩 やかになっています。 ・一方、国勢調査をもとに住民基本台帳の人口と世帯数の異動を加減した推計人口 (各年10月1日現在)は、平成18年68,249人、平成19年67,802人、平成20年 67,828人となっており、減少に転じています。 ・世帯数は、平成17年で24,860世帯となっており、年々増加傾向を示しています。 平成17年の世帯当たり人員は、2.7人で年々減少の傾向を示しており、核家族化 の進行がうかがえます。 2)年齢階層別人口の推移 ・平成17年(国勢調査)の年齢階層別人口は、年少人口(0~14歳)が10,053人 (構成比14.7%)、生産年齢人口(15歳~64歳)が44,148人(同64.6%)、老年人 口(65歳以上)は14,145人(同20.7%)となっています。 ・経年推移をみると、全国的な傾向と同様に、年少人口が減少し、老年人口が増加 する傾向が顕著となっています。長野県及び全国平均と比較すると、長野県の高 齢化率は23.8%であり全国平均の20.2%と比べて高くなっていますが、本市の高 齢化率は全国平均とほぼ同水準の20.7%となっています。 図.総人口と年齢階層別人口の推移 80,000 75,000 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 45,000 40,000 80 70 60 50 40 30 20 10 0 67.4 14.1 18.5 61,420 67.4 16.5 16.1 64,236 66.4 18.6 15.0 67,747 64.6 20.7 14.7 68,346 平成2年 7年 12年 17年 資料:国勢調査 人口 年少人口 生産年齢人口 老年人口 (人) 図.世帯数と世帯人員の推移 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 3.3 18,346 3.0 21,111 2.9 23,557 2.7 24,860 平成2年 7年 12年 17年 資料:国勢調査 人口 世帯人員 (人/世帯) (世帯)

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  • 17

    (%)

    2 塩尻市の現況

     (1)人口の現況

    1)人口・世帯数の推移

    ・平成17年(国勢調査)の人口は68,346人となっており、近年人口増加の傾向が緩やかになっています。

    ・一方、国勢調査をもとに住民基本台帳の人口と世帯数の異動を加減した推計人口(各年10月1日現在)は、平成18年68,249人、平成19年67,802人、平成20年67,828人となっており、減少に転じています。

    ・世帯数は、平成17年で24,860世帯となっており、年々増加傾向を示しています。平成17年の世帯当たり人員は、2.7人で年々減少の傾向を示しており、核家族化の進行がうかがえます。

     2)年齢階層別人口の推移

    ・平成17年(国勢調査)の年齢階層別人口は、年少人口(0~14歳)が10,053人(構成比14.7%)、生産年齢人口(15歳~64歳)が44,148人(同64.6%)、老年人口(65歳以上)は14,145人(同20.7%)となっています。

    ・経年推移をみると、全国的な傾向と同様に、年少人口が減少し、老年人口が増加する傾向が顕著となっています。長野県及び全国平均と比較すると、長野県の高齢化率は23.8%であり全国平均の20.2%と比べて高くなっていますが、本市の高齢化率は全国平均とほぼ同水準の20.7%となっています。

    図.総人口と年齢階層別人口の推移

    80,000

    75,000

    70,000

    65,000

    60,000

    55,000

    50,000

    45,000

    40,000

    80

    70

    60

    50

    40

    30

    20

    10

    0

    67.4

    14.1

    18.5

    61,420

    67.4

    16.5

    16.1

    64,236

    66.4

    18.6

    15.0

    67,747

    64.6

    20.7

    14.7

    68,346

    平成2年 7年 12年 17年

    資料:国勢調査

    人口 年少人口 生産年齢人口 老年人口

    (人)

    図.世帯数と世帯人員の推移

    30,000

    25,000

    20,000

    15,000

    10,000

    5,000

    0

    4.0

    3.5

    3.0

    2.5

    2.0

    1.5

    1.0

    3.3

    18,3463.0

    21,111

    2.9

    23,557

    2.7

    24,860

    平成2年 7年 12年 17年

    資料:国勢調査

    人口 世帯人員

    (人/世帯)(世帯)

  • 18

    第2章 塩尻市の現況と課題

    3)地区別人口の推移

    ・本市の地区別の人口分布は、広丘地区・大門地区・吉田地区の順に多くなっています。

    ・平成2年からの人口推移をみると、広丘地区・吉田地区・高出地区の市の北部地域の増加傾向が顕著となっている一方、北小野地区・楢川地区は減少傾向にあります。また、本市の中心市街地を形成している大門地区の人口は、平成17年に減少に転じています。

    ・地区別の高齢化の状況は、広丘地区・吉田地区・高出地区・大門地区の高齢化率が市の平均値20.7%よりも低くなっています。一方、それ以外の地区は、市の平均値を大きく超えており、特に、北小野地区(29.5%)、楢川地区(34.0%)では、高齢化率が高くなっています。

    図.地区別人口、高齢化率の推移 資料:国勢調査

    15,000

    12,500

    10,000

    7,500

    5,000

    2,500

    0平成2年 7年 12年 17年

    (人)

    広丘地区広丘地区

    15,000

    12,500

    10,000

    7,500

    5,000

    2,500

    0

    15,000

    12,500

    10,000

    7,500

    5,000

    2,500

    0平成2年 7年 12年 17年

    (人) (%)

    大門地区大門地区

    平成2年 7年 12年 17年

    吉田地区吉田地区平成2年 7年 12年 17年

    高出地区高出地区

    30.0

    25.0

    20.0

    15.0

    10.0

    5.0

    0.0平成2年 7年 12年 17年

    (%)

    片丘地区片丘地区

    30.0

    25.0

    20.0

    15.0

    10.0

    5.0

    0.0

    30.0

    25.0

    20.0

    15.0

    10.0

    5.0

    0.0

    30.0

    25.0

    20.0

    15.0

    10.0

    5.0

    0.0

    平成2年 7年 12年 17年

    (人) (%)

    塩尻東地区塩尻東地区

    15,000

    12,500

    10,000

    7,500

    5,000

    2,500

    0平成2年 7年 12年 17年

    (人) 洗馬地区洗馬地区

    平成2年 7年 12年 17年

    楢川地区楢川地区

    平成2年 7年 12年 17年

    宗賀地区宗賀地区

    平成2年 7年 12年 17年

    (%)北小野地区北小野地区

    人口

    高齢化率

    人口

    高齢化率

    人口増加率(平成17年/平成2年)

       140%以上

       130~140%

       120~130%

       110~120%

       100~110%

       90~100%

       80~90%

       80%以下

    人口増加率(平成17年/平成2年)

       140%以上

       130~140%

       120~130%

       110~120%

       100~110%

       90~100%

       80~90%

       80%以下

  • 19

    × × × × × ×

     (2)産業の現況

    1)産業別就業人口の推移

    ・産業別就業人口は、平成17年国勢調査によると37,115人であり、産業別にみると第一次産業が3,774人、第二次産業が12,815人、第三次産業が20,515人となっています。

    ・経年推移をみると、就業率は平成7年以降減少しており、産業別には第一次産業、第二次産業人口は減少、第三次産業人口は増加の傾向をそれぞれ示しています。

     2)農業

    ・主要な農業指標による近年の農業の動向は、総農家数及び農家率(世帯数に占める農家の割合)は減少の傾向にあります。

    ・農業産出額では、レタスなどの高原野菜を代表とした野菜が産出額の約半分を占めており、次いでブドウ・リンゴなどの果実が多くなっています。また、農業産出額の合計は、平成17年まで緩やかな減少傾向にありましたが、平成18年に増加に転じています。

    図.総農家数、農家率の推移

    5,000

    4,000

    3,000

    2,000

    1,000

    0

    25.0

    20.0

    15.0

    10.0

    5.0

    0.0

    465

    160 159

    447

    154 156 159

    444

    373

    465

    130 139 127 135 142 158130

    160

    111 109 108 108 106 100

    3,954

    526

    159

    3,726

    447

    154 133 156 159

    3,434

    444

    373425

    3,246

    4,566

    14,021

    14,778

    (14.5%)

    (41.2%)

    (44.2%)

    54.4

    33,408

    4,419

    14,570

    17,614

    (12,7%)

    (38.7%)

    (48.4%)

    57.0

    36,641

    3,831

    14,373

    19,202

    (10.7%)

    (37.9%)

    (51.3%)

    55.2

    37,421

    3,774

    12,815

    20,515

    (10.2%)

    (34.5%)

    (55.3%)

    54.3

    37,115

    平成2年 7年 12年 17年

    資料:農林業センサス

    米 野菜 果実 その他 合計

    (%)(戸)

    図.農業産出額の推移

    1,000

    900

    800

    700

    600

    500

    400

    300

    200

    100

    0

    866

    933

    836

    777

    84282021.6

    17.6

    14.613.1

    平成13年 14年 15年 16年 17年 18年

    資料:長野県農林漁業市町村別データ

    総農家数 (戸) 農家率 (%)

    図.産業別人口の推移

    40,000

    35,000

    30,000

    25,000

    20,000

    15,000

    10,000

    5,000

    0

    60.0

    58.0

    56.0

    54.0

    52.0

    50.0平成2年 7年 12年 17年

    資料:国勢調査

    (%)(人)

    第三次産業人口第一次産業人口 第二次産業人口

    注:総就業人口は分類不能を含む

    就業率

    (千万円)

    139 127 135 142 158

    ×

  • 20

    第2章 塩尻市の現況と課題

    3)工業

    ・主要な工業指標による本市の工業の動向は、事業所数は増減を繰り返しており、従業者数は増加傾向となっています。また、製造品出荷額等の推移は緩やかではあるものの順調に伸びています。

    ・本市の工業系の土地利用は、塩尻駅南部と広丘駅北部に立地する大規模工場を基幹として市の中心部に数多く存在します。

    ・塩尻駅と広丘駅の間に挟まれる工業地域には、国道19号周辺に堅石原工業団地と角前工業団地があるほか、多くの工場が集積しています。また、市街化調整区域には、塩尻アルプス工業団地や塩尻インター林間工業団地、今泉南テクノヒルズ産業団地などの工業団地が整備され、多くの企業が立地しています。

    図.事業所・従業者数の推移

    300

    250

    200

    150

    100

    50

    0

    10,400

    10,000

    9,600

    9,200

    8,800

    8,400

    8,000

    7,600

    7,200

    8,316

    238

    8,560

    244

    8,719

    217

    9,086

    227

    10,173

    209

    10,266

    203

    平成14年 15年 16年 17年 18年 19年

    資料:工業統計調査

    (人)(件)

    事業所数 従業者数

    図.製造品出荷額等の推移

    4,000

    3,500

    3,000

    2,500

    2,000

    1,500

    1,000

    500

    0

    1,926

    2,281

    2,6652,795

    2,942

    3,387

    平成14年 15年 16年 17年 18年 19年

    資料:工業統計調査

    (億円)

    製造品出荷額等

  • 21

    4)商業

    ・主要な商業指標による近年の商業の動向は、事業所数は増減を繰り返しているものの長期的には減少の傾向にあり、従業者数は、平成14年をピークに減少に転じています。

    ・年間商品販売額の推移は、平成11年まで増加傾向にありましたが、平成14年に減少に転じるなど市内における消費行動の変化をうかがわせます。

    ・売場面積の推移(小売業)は、平成11年に一時減少に転じたものの、1事業所当たりの売場面積は増加の傾向にあり、小売店舗の大型化を示しています。

    ・商業立地状況は、大門地区を中心市街地とした商業活動を行ってきましたが、人口分布の変化やモータリゼーションの進展、さらには、人々のライフスタイルやニーズの多様化により、近年では国道19号沿道における大規模小売店舗の出店が増加しています。

    1人当たり販売額1事業所当たり販売額

    図.事業所数・従業者数の推移

    1,000

    950

    900

    850

    800

    750

    700

    650

    6,000

    5,800

    5,600

    5,400

    5,200

    5,000

    4,800

    4,600

    5,058

    866

    5,240

    857

    5,762

    873

    5,905

    810

    5,687

    8205,199

    742

    平成6年 9年 11年 14年 16年 19年

    資料:商業統計調査

    事業所数 従業者数

    (人)(箇所)

    図.商品販売額の推移

    2,400

    2,000

    1,600

    1,200

    800

    400

    0

    400

    350

    300

    250

    200

    150

    100

    50

    0

    32

    1,634

    34

    1,795

    33

    1,915

    32

    1,904

    29

    1,676

    32

    189209

    219235

    204221

    1,641

    平成6年 9年 11年 14年 16年 19年

    資料:商業統計調査

    年間商品販売

    (百万円)(億円)

    図.売場面積の推移(小売業)

    160,000

    140,000

    120,000

    100,000

    80,000

    60,000

    40,000

    20,000

    0

    176.0

    154.0

    132.0

    110.0

    88.0

    66.0

    44.0

    22.0

    0.0

    95.5

    68,291

    134.2

    93,526

    123.9

    86,510

    138.1

    88,500

    143.0

    93,966

    174.5

    101,056

    平成6年 9年 11年 14年 16年 19年

    資料:商業統計調査

    売場面積 1事業所当たり売場面積

    (㎡)(㎡)

  • 第2章 塩尻市の現況と課題

    22

     (3)土地利用の現況

    1)市域全体

    ・本市の行政区域全体(29,018ha)の土地利用の状況は、山林が75.1%、農地が12.5%、宅地が5.1%となっています。

    ・都市計画区域は、行政区域の北部一帯に面積9,713haが指定されています。

    ・本市は、区域区分(線引き制度)の指定により、都市計画区域の中心部に市街化区域(面積944ha:行政区域の3.3%)が指定され、コンパクトな市街地を形成してきました。

    ・市街化区域の土地利用は、都市的土地利用が市街化区域面積の89.3%を占め、そのうち宅地が60.7%(住宅用地38.0%、商業用地8.6%、工業用地14.1%)となっています。

    ・市街化調整区域の土地利用は、山林や農地などの自然的土地利用が市街化調整区域面積の85.0%を占めており、基幹農産物の生産拠点としてのみならず、自然豊かな田園環境として景観上良好な空間を形成しています。

    図.塩尻市の土地利用資料:都市計画基礎調査

    資料:都市計画基礎調査

    農地12.5%

    その他空地等1.0%

    道路2.7%

    その他自然地1.3%

    宅地5.1%

    公共・公益用地1.8%

    水面0.5%

    山林75.1%

    行政区域面積

    29,018ha

    表.土地利用現況

    0.7%8.8%9.4%0.3%0.3%0.8%10.7%38.0%8.6%14.1%60.7%7.7%15.2%2.1%0.0%3.5%89.3%100%

    6.582.789.22.52.47.2101.3358.981.0132.7572.672.7143.920.10.033.4842.7944.0

    構成比(ha)

    市街化区域

    8.5%16.6%25.0%56.4%0.6%3.0%85.0%4.7%0.3%1.2%6.3%3.3%4.6%0.3%0.0%0.6%15.0%100%

    742.01,452.22,194.24,949.350.1261.37,454.9415.130.2103.6548.9289.1399.426.00.050.7

    1,314.18,769.0

    構成比(ha)

    市街化調整区域

    7.7%15.8%23.5%51.0%0.5%2.8%77.8%8.0%1.1%2.4%11.5%3.7%5.6%0.5%0.0%0.9%22.2%100%

    748.51,534.92,283.44,951.852.5268.57,556.2774.0111.2236.31,121.5361.8543.346.10.084.1

    2,156.89,713.0

    構成比(ha)

    都市計画区域

    1.6%5.4%7.0%87.2%0.5%0.6%95.4%1.4%0.1%0.3%1.8%0.8%1.2%0.2%0.0%0.6%4.6%100%

    307.11,048.21,355.316,840.0105.4120.1

    18,420.8268.915.663.5348.0156.6226.246.50.0106.9884.2

    19,305.0

    構成比(ha)

    都市計画区域外

    3.6%8.9%12.5%75.1%0.5%1.3%89.5%3.6%0.4%1.0%5.1%1.8%2.7%0.3%0.0%0.7%10.5%100%

    1,055.62,583.13,638.721,791.8157.9388.6

    25,977.01,042.9126.8299.81,469.5518.4769.592.60.0191.03,041.029,018.0

    構成比(ha)

    行政区域区  分

    田畑農地計山 林水 面

    その他自然地計

    住宅用地商業用地工業用地宅地計

    公共・公益用地道路用地交通施設用地その他公的用地その他の空地

    計合   計

    自然的土地利用

    都市的土地利用

  • 23

    2)市街化区域の土地利用

    ・市街地は、盆地状の地形的要因と街道宿場町として栄えた歴史的要因から、国道19号沿道に南北に細長く形成されています。

    ・市街地北部では、広丘駅西側の県道原洗馬停車場線沿道の既成市街地や土地区画整理事業地区内の新興住宅地などの戸建の住宅地が広がり、近年人口が増加しています。

    ・市街地中部では工業地域に指定されている地域内において、工業施設と住宅地の混在した土地利用が広がっています。

    ・市街地南部は、塩尻駅東部の中心商業地とそれらを取り囲む低層住宅地を中心としたまとまりのある市街地を形成しています。

     3)市街化調整区域の土地利用

    ・本市は、区域区分(線引き)により、農地と市街地の土地利用が明確に区分され、おおむね計画的な土地利用が図られてきました。・塩尻駅西側は桔梗ヶ原一帯のブドウ栽培をはじめとした樹園地、また、奈良井川沿いや田川沿いは水田と、豊かな農地が広がっています。・塩尻駅の南側は、縄文時代から平安時代にか

    けての大集落跡である平出遺跡や社寺など数多くの歴史資源が分布し、中山道沿道に形成された洗馬宿をはじめとした既存集落となっています。

     4)都市計画区域外の土地利用

    ・本市の北西部は、レタスなどの高原野菜の一大産地である岩垂原の広大な農地が広がっており、塩尻を代表する田園景観を構成しています。

    ・本市の南東部は、国道153号沿道に集落が形成されているとともに、別荘地やゴルフ場、農業公園など豊かな自然環境をいかした土地利用となっています。

    ・本市の南部は、大部分が山林で、奈良井宿など中山道沿道に形成されたいくつかの集落が国道19号沿線に点在した土地利用となっています。

  • 第2章 塩尻市の現況と課題

    24

    0 1500 3000m

    行政区域

    都市計画区域

    市街化区域

    【平日混雑度】

    1.75以上

    1.25以上~1.75未満

    1.0以上~1.25未満

    1.0未満

    塩尻IC塩尻IC塩尻IC

    塩尻北IC塩尻北IC塩尻北IC

    国道19号

    国道19号

    国道19号

    国道 号

    国道 号

    国道 号

    国道20号

    国道20号

    国道20号

    長野自動

    車道

    長野自動

    車道

    長野自動

    車道

    0.490.49

    0.500.50

    0.590.59

    0.640.64

    0.580.58 1.661.66

    0.160.16

    0.49

    0.49

    (3)1.19(3)1.19

    0.46

    0.46

    1.731.73

    1.11

    1.11

    0.440.44(14)0.65

    (14)0.65

    (1)1.56(1)1.56

    (6)1.23(6)1.23

    (11)0.75(11)0.75

    153153153

    国道 号

    国道 号

    国道 号191919

    0.490.49

    1.73

    1.73

    0.140.14

    (8)0.94(8)0.94

    (9)1.11(9)1.11

    (10)0.51(10)0.51

    (2)1.68(2)1.68

    (4)0.76(4)0.76

    (7)1.07(7)1.07

    (5)1.78(5)1.78

    1.721.72(13)0.68(13)0.68

    (12)0.66(12)0.66

     (4)交通の現況

      1)道路交通

    ・本市の道路交通網は、長野自動車道(IC:2箇所)、国道4路線、県道16路線によって構成され市民生活や社会経済活動を支えています。特に、名古屋・長野方面へ連絡する国道19号や岡谷・諏訪方面へ連絡する国道20号は、市域を縦貫する主要な幹線道路となっています。

    ・市街地を連絡する主要幹線道路の路線交通量は、平成17年度道路交通センサス調査結果によると、国道19号、20号、153号において1万台/12h以上の交通量があり、一部区間では混雑度が1. 5以上あることから、朝夕の交通混雑がみられます。

    図.道路交通網と混雑状況

    ■交通状況の推定

    *混雑度:道路の交通量と、その道 路で処理可能な最大交通量(交通 容量)の比(交通量/交通容量)

    慢性的な混雑状態    1.75ピーク時間を中心に混雑時間帯が加速度的に増加の可能性大   1.25 ピーク時間に混雑    1.0 混雑なく円滑に走行

  • 25

    2)公共交通

    ・本市内の鉄道駅は、8駅ありますが、市街地の中心部に位置する塩尻駅や広丘駅以外の駅利用者は少ない状況にあります。

    ・主要駅日平均乗客数の推移をみると、塩尻駅は平成17年まで減少傾向にありましたが、平成18年は微増となっています。また、広丘駅は平成16年から増加に転じています。

    ・バス交通は、コミュニティーバスである地域振興バス11系統10路線の運行がされています。

    図.鉄道駅日平均乗客数の推移(上位3駅)

    表.主要幹線道路の路線交通量

    5,000

    4,000

    3,000

    2,000

    1,000

    0

    245

    2,042

    3,832

    平成15年

    240

    2,028

    3,758

    16年

    242

    2,092

    3,623

    17年

    271

    2,252

    3,663

    18年

    298

    2,313

    3,701

    19年

    資料:JR 東日本   JR 東海

    塩尻駅 広丘駅 みどり湖駅 洗馬駅 日出塩駅 木曽平沢駅 奈良井駅贄川駅

    (人/日) (人/日)

    図.鉄道駅日平均乗客数の推移(その他の駅)

    200

    150

    100

    50

    0

    97106

    67

    31

    93

    平成15年

    8895

    59

    28

    91

    16年

    8090

    42

    25

    95

    17年

    8088

    41

    24

    102

    18年

    8078

    42

    25

    92

    19年

    資料:JR 東海

    (県):一般県道 (主):主要地方道 資料:平成17 年度道路交通センサス

    17,616/15,54514,696/13,62110,846/9,56820,057/17,81115,945/14,69013,101/10,79010,947/9,5017,795/6,3726,949/4,2753,807/2,8896,830/5,7946,830/5,7943,807/2,8894,725/2,072

    1.561.681.190.761.781.231.070.941.110.510.750.660.680.65

    17,61714,05510,78117,94614,15512,7869,8116,4335,1702,9117,0787,0782,9112,085

    16,93315,64510,26817,16214,00511,8859,7446,1813,0602,9746,0606,0602,9743,370

    16,46312,7569,29615,58112,1179,7277,8665,9817,3283,6146,1606,1603,6143,050

    H11平日混雑度

    12時間交通量(平日/休日)道 路 名 調 査 地 点番号 H9

    平日交通量の推移

    H6

     一般国道19号

     一般国道20号

    一般国道153号 (県)南原広丘停車場線(県)原洗馬停車場線(県)御馬越塩尻停車場線(県)新茶屋塩尻線(県)塩尻停車場線(県)床尾大門線(主)松本塩尻線

    塩尻市高出塩尻市宗賀(桔梗ヶ原)塩尻市宗賀(洗馬)塩尻市中狭塩尻市塩尻町塩尻市堀之内塩尻市柿沢塩尻市広丘野村塩尻市広丘郷原塩尻市桔梗ヶ原-塩尻市大門一番町-塩尻市南内田

    (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)

  • 第2章 塩尻市の現況と課題

    26

    吉田若宮土地区画整理事業

    吉田長畝土地区画整理事業

    広丘駅北土地区画整理事業

    広丘駅東第一土地区画整理事業

    広丘駅東第二土地区画整理事業

    野村角前土地区画整理事業

    高校北沿道土地区画整理事業

    塩尻一本木土地区画整理事業

    大門地区土地区画整理事業

    大門中央通り地区第一種市街地再開発事業(施行中)

    大門一番町地区第一種市街地再開発事業

    塩尻土地区画整理事業

    大門七区土地区画整理事業

    駅西土地区画整理事業

    広丘駅南土地区画整理事業(施行中)

    竪石土地区画整理事業

    吉田堰西土地区画整理事業

    吉田原土地区画整理事業

    吉田八幡原土地区画整理事業

          凡   例

    行政区域界

    都市計画区域界

    市街化区域界

    大規模開発事業箇所

    塩尻北IC

    塩尻IC

    奈良井川

    田川

    国道

    19号

    国道

    19号

    国道

    153号

    国道20号

    塩尻駅

    広丘駅

     (5)都市整備の現況

      1)市街地開発事業

    ・本市の市街地開発事業は、市街地再開発事業が2箇所:1.9ha(大門中央通り地区は施行中)、土地区画整理事業が17箇所:約181ha(広丘駅南地区は現在施行中)で実施しており、計画的な市街地整備によって、良好な住環境の創出とともに、人口増加に対する受け皿整備や宅地の利用増進と公共施設の一体的整備を行っています。

    図.市街地開発事業の分布

  • 27

    塩尻北IC

    塩尻IC

    奈良井川

    田川

    国道

    19号

    国道

    19号

    国道153号国道20

    塩尻駅

    広丘駅

    W E

    S

          凡   例

    行政区域界

    都市計画区域界

    市街化区域界

    都市計画道路(整備済)

    都市計画道路(未整備)

    図.都市計画道路整備状況

    2)都市計画道路

    ・本市の都市計画道路網は、市街地の南北を結ぶ国道19号、広丘東通線及び広丘西通線と、市街地の東西を結ぶ堰西えびの子通線、原新田野村通線及び高校北通線等の幹線道路を骨格とする「梯子型」の道路網を形成し、27路線、総延長43.7㎞が都市計画決定されています。

    ・都市計画道路の整備率は平成20年4月1日現在で61.2%となっており、長野県平均値37.6%よりは高いものの、未整備区間や幹線道路から中心市街地へのアクセスが不便であるなど、地域内幹線道路として十分でない状況にあります。

  • 第2章 塩尻市の現況と課題

          凡   例

    行政区域界

    都市計画区域界

    市街化区域界

    都市公園

    小坂田公園

    塩尻北部公園松本平広域公園

    塩尻北IC

    塩尻IC

    奈良井川

    田川

    国道

    19号

    国道

    19号

    国道153号国道20

    塩尻駅

    広丘駅

    W E

    S

    図.都市公園の配置状況

    28

      3)公園・緑地

    ・本市の都市公園は、平成20年4月1日現在、31箇所、83.0haが供用済みとなっています。

    ・都市計画区域内人口に対する一人当たりの都市公園面積は15.1㎡/人で、都市公園法による都市公園設置基準の10㎡/人を上回っていますが、塩尻市の行政境に位置する松本平広域公園を除いた一人当たり公園面積は5.8㎡/人と設置基準を大きく下回っています。

    ・市街化区域内の公園配置状況は一部に偏りがみられ、身近に利用できる街区公園等が少ない状況となっています。

  • 29

    4)公共下水道

    ・生活環境の改善と公共水域の水質保全を図るため、積極的な下水道整備を進め、特定環境保全公共下水道、合併浄化槽、農業集落排水を含めた本市の下水道普及率は、平成20年4月1日現在で99.6%となっています。

      (6)自然・景観資源

    ・本市の景観は、北アルプスや中央アルプスなどの山並みや市街地周辺に広がる果樹園や田畑などの田園風景、市の中心部を流れる奈良井川などを背景とした自然景観によって特徴付けられています。

    ・推定樹齢600年以上と言われ長野県の天然記念物に指定されている贄川のトチや国有林内にある推定樹齢250年のジャンボカラマツといった巨木や名木、塩尻峠、善知鳥峠、権兵衛峠といった数多くの分水嶺など、他ではみられない豊かな自然に包まれています。

    ・中山道の宿場町としての歴史的な景観が残されている奈良井宿や漆工町の木曽平沢は、地域住民と行政の協働による町並み保存活動が評価され、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。