2010年、第7回キャンベラ奈良・キャンドルフェスティバルは9 … ·...

2010 年、第 7 回キャンベラ奈良・キャンドルフェスティバルは 9 月 18 日（土）

に開催されました。当日は清々しい快晴で、祭りの成功が期待されました。フェ

スティバルの準備は早朝から始まり、ボランティアの協力を受けながら 2000 個の

キャンドルをキャンベラ奈良平和公園内の石畳や丘の上に並べていきました。準

備中、公園を通りかかった多くのキャンベラ市民に「今日はナラの日（キャンド

ルフェスティバルのこと）ですか？」と声を掛けられました。７回目を迎えるフ

ェスティバルはもうキャンベラで広く知られています。

キャンドルフェスティバルのプロ

グラムは大きくステージ上のものと

グラウンドで行われるものに分けら

れます。今年のステージ上では、奈良

大学付属高校による弓道、剣舞、合唱

を始めとして和太鼓の演奏、よさこい、

キャンベラの小学生による日本歌曲

の合唱、オーケストラ・アンサンブル

などが披露されました。これらのショ

ーは上記のように日本に関連するも

のとオーストラリア固有のもの（アボ

リジナル・ミュージックなど）、そし

て両者を融合させたもの（日本の「古事記」

を表現したオーケストラ音楽）で構成されて

おり、鑑賞者が日本とオーストラリア両方の特色を楽しめるようになっています。

奈良大学付属高校には修学旅行の一環として毎年このフェスティバルにご参加

いただいていますが、今年も２年生の皆さんがステージ発表をしてくださいまし

た。発表は生徒による英語のＭＣでテンポよく進み、オーストラリアで普段見ら

れない模範演技を日本の高校生が演じたこと、日本語の曲に加えてオーストラリ

アで有名な歌謡曲を歌ったこと、そしてステージ脇にせんとくんが登場したこと

などで会場は一気に賑わいました。続く公式記念式典では奈良市とキャンベラの

友好関係を祈るスピーチが行われた後、日本大使とキャンベラのチーフ・ミニス

ターが共に灯篭に点火しました。また今年は奈良市の遷都 1300 周年を記念して公

園内に加藤信喜氏作のモニュメント「徳」が設置され、加藤氏もゲストとして登

壇されました。

キャンベラの小学生混合合唱団による合唱

ステージ上で行われる催しと並行して、公園内では様々な屋外企画が実施され

ました。公園の外周を日本料理とオーストラリア料理（ハンバーガーやＢＢＱな

ど）の屋台とカフェが囲み、来場者の長い列ができました。広場の中心では日本

大使館によるもちつき、折り紙、凧揚げ体験、そして剣道と柔道の演技が行われ、

どの企画も子供たちを中心に賑わっていました。インフォメーションテントには

「モチ（rice cake）とは何か」という質問が多く寄せられました。参加者は自分

でついたもちにこちらでは珍しいきなこや小豆餡をくるんで試食し、「始めて食

べたけれどおいしかった」という感想をもらしていました。

また会場内の２つの木を「願いの木（Wishing tree）」とし、来場者が短冊に

願い事を書いて七夕祭りのように木に結びつける企画も行いました。フェスティ

バル終盤には木の枝が大きくしなるほどたくさんの短冊が結ばれ、参加者が色と

りどりの短冊の前で記念撮影をしていました。

当キャンドルフェスティバルの灯篭は奈良市

のご協力によって取り寄せたものです。点火が

始まるのは夕方ですが、数が 2000 個を超えるた

め設置作業は午前中から行われます。キャンベ

ラは春先に強い風が吹く街で、特に奈良平和公

園は湖沿いにあるため強風で灯篭の火が消えて

しまうことが心配されました。今年は夕方一時

的に風が強くなったものの、20 人以上のボラン

ティアの協力により無事公式記念式典までに点

灯を完了させることができました。

ボランティアによって１つ１つ点火された灯篭

願いの木と風に揺れる短冊

メインステージ出演グループの１つ、ザ・リズム

ハンターズによる和太鼓体験会

このフェスティバルはキャンベラ市民の交流を目的としたコミュニティイベン

トでもあるため、毎年市民からボランティアを募っています。今年も

方からボランティアへの応募があり、灯篭の設置、点火、片付け、そして願いの

木の補助を終日お手伝いいただきました。

ボランティアに対しては事前に説明会を開いて奈良市との姉妹都市関係やフェ

スティバルの目的、そして日本での灯篭祭りや短冊の意味を説明しています。中

には毎年ボランティアとしてフェスティバルに協力してくださる方もいらっしゃ

り、キャンドルフェスティバル

した祭りになってきてい

キャンベラがこのようなフェスティバルを設けているのは姉妹都市の中で奈良

市だけであり、それだけにキャンベラにおける奈良市の存在感はとても大きいも

のです。今回のフェスティバル

が訪れました。奈良市とキャンベラは遠く離れており気軽にお互いを訪問するこ

とができないため、このフェスティバルのように一方の市民がもう一方の街に思

いを馳せる機会はとても貴重なものであると考えます。

らも奈良市役所、奈良市とキャンベラ市民の

都市関係を最大限生かせるよう努力して参ります。奈良市の皆様もオーストラリ

アにおいでになる折にはぜひキャンベラをご訪問ください。

ACT Government Chief Minister’s Department

Canberra Nara Centre, 1 Constitution Ave, Canberra City ACT 2601, Australia


トでもあるため、毎年市民からボランティアを募っています。今年も


木の補助を終日お手伝いいただきました。




り、キャンドルフェスティバルはそのような方々を通じて年々キャンベラに根差

した祭りになってきています。



今回のフェスティバルには夕方からの冷え込みにも関わらず多くの市民


、このフェスティバルのように一方の市民がもう一方の街に思

いを馳せる機会はとても貴重なものであると考えます。ACT Government

奈良市役所、奈良市とキャンベラ市民の皆様のご協力を得ながら両市の姉妹


アにおいでになる折にはぜひキャンベラをご訪問ください。

ACT Government Chief Minister’s Department Canberra Nara Centre, 1 Constitution Ave, Canberra City ACT 2601, Australia


トでもあるため、毎年市民からボランティアを募っています。今年も 30 名以上の





年々キャンベラに根差



夕方からの冷え込みにも関わらず多くの市民


、このフェスティバルのように一方の市民がもう一方の街に思

ACT Government はこれか

様のご協力を得ながら両市の姉妹


Canberra Nara Centre, 1 Constitution Ave, Canberra City ACT 2601, Australia

2010年、第7回キャンベラ奈良・キャンドルフェスティバルは9 … ·...

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