第5回 業開中心会議 チャレンジングな業務アプリ開発者を目指そう
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チャレンジングな業務アプリ開発者を目指そう———— 業務アプリ Insider X 未来テクノロジー —————
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一色 政彦株式会社デジタルアドバンテージ
業務アプリ Insider 担当
第 5 回 業開中心会議2014/03/15
【関連記事】業務アプリ Insider× 未来テクノロジ:業務アプリはもうこれ以上、進化できないのか? ―― スマートアグリカルチャーに学ぼう http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1403/07/news080.html
そもそも業務アプリって何? 「業務」作業をコンピューターで処理するための
「アプリ」(→ コスト削減や価値創造)。
すぐに思いつくのは、会計ソフト……OBC の「勘定奉行」や、「弥生会計」など。
それ以外で、どこまでの領域が業務アプリ?……業務アプリ Insider の担当者でも答えにくい。
一般的には、以下の 2 種類が挙げられる。「基幹系」(会計・給与、販売管理など)「情報系」(顧客管理支援やデータ分析など)
独自視点で業務アプリを分類( 1 ) 1. 基幹業務系 (会計、給与など、
会社を運営する上で不可欠な業務を取り扱うシステム)
2. 基幹管理系 (販売管理、生産管理など、 ビジネスを実施する上で不可欠なコアなシステム)
3. 情報管理系 (顧客管理支援( CRM )、営業支援( SFA )、 プロジェクト管理、勤怠管理など、 ビジネスに不随する情報を管理するシステム)
4. 情報サービス系 (カレンダーやメールなどの、 情報管理・共有が行えるグループウェア)
独自視点で業務アプリを分類( 2 ) 5. データ分析系 (意思決定支援、データ分析、データマ
イニングなど) 6. 社内用の簡易的なシステム (例えば部署が管理する顧
客データベースなど) 7. スマートフォン/タブレットを活用したシステム
( iPad を使った注文システムなど) 8. センサーデバイス/小型コンピューターを活用したシ
ステム (スマートアグリカルチャーなど)
典型的な業務アプリの機能 業務アプリによくある「特殊な機能」……
引用元:オートデモ|勘定奉行の OBC http://www.obc.co.jp/click/taikan/auto/
【問題提起】技術は進化したが…… 確かに、業務アプリで活用するプラットフォー
ムやテクノロジーは進化してきた。
でも、その業務アプリがユーザーに提供する基本的な機能は何十年も変わっていないのでは?
最適化され完成された機能を、今から刷新するような発明はかなり難しい。
業務アプリを進化させるには? 業務アプリの外の世界では、今までに無かった新
世代のテクノロジーが登場してきている。…… 3D プリンターや、センサーデバイス、ウェアラブルデバイス、クラウドプラットフォーム、 Key-Value ストアなど。
業務アプリ開発者は、本当に無関係?新テクノロジーは業務アプリを進化させる?
まずは外の世界を知ろう!
ソフトウェアは世界を変え続けている参考:ソフトウェアが世界を変えている | うめのんブログ http://umenon.com/2013/11/24/software-is-changing-the-world/
世の中、ますますソフトウェア化(=デジタル化)しており、ソフトウェアの価値は高まる。
( 1 )物理商品がソフトウェア化( 2 )物理商品の中のインターフェース、 つまり人間と接する部分がソフトウェア化( 3 )物理商品の利用形態がソフトウェア化
( 1 )商品自体がソフトウェア化 これがこれまでの IT 化=ソフトウェア化の流れ。
業務システムで言えば・・・・・・、 ・伝票データを PC 上で効率的に入力する ・集計や計算を表計算ソフトで行う ・勤怠管理をソフトウェアで行う
これらの既存の業務システムで使われる技術を新しく(例: WPF 、 HTML5 )しても、最終的に出来上がるソフトウェア機能に大差はない。
( 2 ) Interface がソフトウェア化 スマートフォンなどの多様なデバイスとクラウドが登場。身
の回りのモノのインターフェイスがソフトウェア化。
例えば・・・・・・、・ドアの鍵(= Interface )がソフトウェア化 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=D1L3o88GKew
・クレカの中身(= Interface )もソフトウェア化 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=w9Sx34swEG0
業務アプリなら・・・・・・、・社員証をスマートフォンでソフトウェア化→ 部屋の入出場から勤怠管理までマルチに活用するなど。
( 3 )利用形態がソフトウェア化 スマートフォンなどの多様なデバイスとクラウドが登場。
モノの利用形態も、ソフトウェア化の影響により変化。
例えば車の利用形態が「所有」→「共有」に変化。この背景にソフトウェア化の影響がある。 ・タクシー配送「 Uber 」/相乗りサービス「 Lyft 」
業務系でいえば・・・・・・、・製品試作に使う 3D プリンターの共有サービス →これにより物作りの仕方が変化するなど。
やはりソフトウェアが世界を変える このように、今は「( 1 )商品自体、つまり業務システム
自体のソフトウェア化を改良していく」だけでは、世の中の「ソフトウェア化の流れ」についていけない。
業務アプリ開発者も「ソフトウェアで世界を変えよう」。そのために、下記の視点で、業務を見つめ直そう。
( 2 )業務全体の中のインターフェース、 つまり人間と接する部分のソフトウェア化( 3 )業務全体の利用形態のソフトウェア化
まとめ
新しい技術にチャレンジしよう! ソフトウェアは、世界を変え続けている。
新しいテクノロジーや技術を積極的に学び、新しい価値を提供する業務系アプリを作るためのヒントにしよう。
「業務アプリ」の枠を飛び越えよう! 「業務系のアプリ」とは、
・仕事を効率化・自動化する ・仕事に新しい価値を生み出すシステムだと言える。
そういったもっと広い視点で仕事を捉え直して、「身の回りの仕事をソフトウェア化」(=効率化・自動化/新たな価値を創造)していこう。
ソフトウェアで世界を変えよう業務アプリ Insider
Thanks!―― ソフトウェア化は業務全体の至るところに進むだろう――
――これからがソフトウェア革命の本番だ! ――