55botsui-y.sakura.ne.jp/pdf/magazine.pdf2 vol. 55 年 頭 挨 拶...
TRANSCRIPT
令和2年1月発行
公益財団法人 山口県暴力追放運動推進センター 山口市大手町2番40号山口県警察本部別館TEL 083(923)8930 / FAX 083(923)8704 / http://www.botsui-y.sakura.ne.jp/
発 行
vol.55
(錦帯橋の日の出)
県民の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は「令和」という新しい時代を迎え国内は祝賀ムードに包まれる中、山口県ではとりたてて大きな事件、事故や災害にも見舞われず、まずまず平穏に推移した一年でありました。 当センターで取り組んでおります暴力追放運動につき
ましては、皆様方をはじめ関係機関のご尽力によりおおむね順調に遂行され、暴力団排除の機運が県内全域に広くかつ深く浸透し一層の高まりを見せるなど、一定の成果を上げることができたものと受け止めております。 今年は、この成果を踏まえてさらに充実した活発な暴力団排除活動を展開して参りたいと考えておりますので、引き続き皆様方のあたたかいご支援、ご協力をお願い申し上げます。 令和2年が皆様にとりまして、また山口県にとりまして災害や事件、事故の少ない平温で安心・安全な一年になりますよう心より祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。
公益財団法人山口県暴力追放運動推進センター会長 光 井 一 彦
年 頭 所 感
2
vol.55
年 頭 挨 拶
明けましておめでとうございます。 皆様方には、平素から暴力団対策をはじめ警察活動の各般にわたり、ご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、最近の暴力団勢力は、警察の取締りに加えて、社会全体による暴力団排除の意識の高まりにより、全国、県内ともに減少傾向が続いています。 しかし、昨年中、全国では、分裂した山口組の対立
に起因する暴力事件が相次いで発生するなど、今後、更なる抗争の激化が懸念されるところです。 また、県内でも、七代目合田一家をはじめ神戸山口組、六代目山口組、五代目工藤會の傘下組織が存在し、違法・不当な資金獲得活動を行うなど、県民生活の大きな脅威となっています。 県警察といたしましては、引き続き各部門が連携して、暴力団に対する徹底した取締りを推進するとともに、暴力団排除活動についても、暴力追放運動推進センターをはじめとした関係機関、団体と協力しながら、積極的に取り組んでまいりますので、引き続いてのご支援とご協力をお願い申し上げます。 終わりに、皆様方の益々のご健勝を祈念して、年頭のご挨拶といたします。
山口県警察本部刑事部長 山 下 和 男
責任者講習・暴排講習会等の開催 民事介入暴力対策研究会の開催 令和元年中、各種業等を対象とする不当要求防止責任者講習や各事業所等を対象とした暴排講習会(研修)を合計44回開催し、暴力団等反社会的勢力による不当要求への対応要領、暴排条項等を活用した関係遮断等についての講習が実施されました。
地域における暴排活動 職域等における暴排協議会等の開催 各地区暴力追放運動協議会等を主体とした暴排活動が推進されたほか、6月28日には、下関市において彦島地区暴力追放住民集会及びパレードが地域住民主催により実施されました。
各種職域・業界における「暴力団等排除対策協議会」等の設立総会、定例会等が開催され、暴力団追放三ない運動プラス1の推進による関係遮断に向けた取組が協議されました。
暴力追放功労者表彰▪▪▪ 全国大会表彰 ▪▪▪
東京都(明治記念会館)で開催された「全国暴力追放運動中央大会」において多年にわたり暴力追放運動に尽力した功労により「暴力追放栄誉銀賞」を受賞した
山口県弁護士会民事介入暴力被害者救済センター委員長
弁護士 山 元 浩 様に対し、警察庁長官並びに全国暴力追放運動推進センター会長連名による表彰状が授与され、12月2日、下関警察署において署長からその伝達が行われました。
地域・職域における暴力排除活動
10月31日、弁護士会館において県警、県弁護士会民事介入暴力被害者救済センター、暴追センターで構成する「民事介入暴力対策研究会」を開催し、関係機関の連携及び情報共有等についての協議が行われました。
3
vol.55
【暴力団の勢力】 県内では、令和元年11月末現在、七代目合田一家や神戸山口組、六代目山口組、五代目工藤會の4系列20組織、約210人の暴力団構成員等を把握しています。 県内の暴力団構成員等の数は平成20年の約680人をピークに減少傾向にあり、特に山口県暴力団排除条例が施行された平成23年以降は減少傾向が顕著となり、現在では、ピーク時の3分の1以下まで減少しています。
【取締り等の状況】 県警察では、暴力団の弱体化と壊滅に向け、暴力団構成員等の徹底検挙と資金源の摘発、拳銃等の武器の押収に重点を置いた取締りを進めており、昨年は11月末までに、傷害や恐喝、逮捕監禁、賭博、覚醒剤事件などで暴力団構成員等87人を検挙したほか、拳銃1丁を押収するなどしています。 また同じく11月末までに、不当に金品等を要求した指定暴力団員らに対しては、暴力団対策法に基づく中止命令3件を発出しています。
【暴力団排除活動の推進】 暴力団のいない、安全・安心な山口県を実現するためには、警察による取締りに加え、県民一人ひとりが「暴力団を利用しない。」「暴力団を恐れない。」
「暴力団に金を出さない。」+「暴力団と交際しない。」の暴力団追放三ない運動プラスワンを実践し、社会全体で暴力団排除の取組みを進めていく必要があります。 このため警察では、県民や事業者の皆さんの暴力団排除活動を支援するため、暴力追放運動推進センターや県弁護士会等と連携し、暴力団情報の提供や講習会の開催、暴力相談の受理や保護対策の徹底など、暴力団との関係遮断に必要な各種取組を推進しています。
長門市
宇部市 柳井市下松市
山口市
萩市
防府市 周南市下関市
岩国市
山口県内暴力団分布図山口県内暴力団分布図山口県内暴力団分布図令和元年11月末現在
合田一家 二代目田中組
合田一家 二代目一松組片 山 組
工 藤 會 塩 見 組
合田一家 二代目岡村組
神戸山口組 竜 仁 会
合田一家 砂 田 組合田一家
二代目椎木組髙 橋 組
神戸山口組 二代目酒井組
山 口 組喜 竜 会二代目巻田組
合田一家
合田一家本部二代目中川組五代目小桜組
金 子 組日 下 組
二代目阿部組下 川 組成 田 組
神戸山口組
山口県警察本部 刑事部組織犯罪対策課
⃝七代目合田一家� 15組織⃝神戸山口組� 3組織⃝六代目山口組� 1組織⃝五代目工藤會� 1組織� 合計20組織
4
vol.55
令和元年11月14日(木)、光市民ホールにおいて、県内各地から約600人の皆様方の参加者を得て、「第28回山口暴力追放県民大会」が開催されました。
・ 小川 游亀 様・ 秋森 和也 様
・ 山口県カラオケスタジオ防犯協議会 様
Ⅰ 感謝状・表彰状の贈呈
大会会場風景
弘中副知事光井会長片倉本部長 藤井周南市長
第1部
・ 周南市ボートレース事務局 様・ 周南地区公共料金等暴力対策協議会 様・ 徳山地区金融防犯協力会 様・ 山口県建設業協会周南支部 様・ 下松地区金融防犯協力会 様・ 光地区金融防犯協力会 様
暴力追放功労感謝状
暴力追放功労表彰状
中国ブロック暴力追放功労表彰状
第28回山口県暴力追放県民大会の開催
5
vol.55
Ⅱ 基調報告 「山口県の暴力団情勢」
Ⅲ 大会宣言
大 会 宣 言 社会から暴力団を根絶し、安心・安全で住みよい山口県を実現することは、県民すべての願いである。 しかしながら、暴力団は、県民の日常生活や経済取引に深く介入し、違法、不当な利益獲得を図り、さらには、凶悪な犯罪や薬物犯罪を多数引き起こすなど、平穏な県民生活に大きな不安と脅威を与えている。 われわれ山口県民は、このような現状に強い憤りを覚えるとともに、法を無視し、社会秩序を破壊する暴力団の存在を断じて許すことはできない。 今こそ、県民の総力を結集し、県内のあらゆるところから暴力団を排除しなければならない。 本日の大会にあたり、県民一人一人が新たな決意をもって、
の「暴力団追放三ない運動プラスワン」を勇気をもって実践し、「暴力団の存在しない、安心・安全で住みよい山口県」の実現に邁進することをここに宣言する。
◎ 暴力団を利用しない◎ 暴力団を恐れない◎ 暴力団に金を出さない◎ 暴力団と交際しない
令和元年11月14日第28回山口県暴力追放県民大会
参加者一同
山下和男刑事部長
光市連合自治会 河村龍男会長
山口県弁護士会民事介入暴力被害者救済センター委員吉村友和弁護士
山口県警察音楽隊演奏
第2部 第3部特別講演「反社会的勢力への対応」 アトラクション
賛助会員を募集しています。賛助会員を募集しています。入会の手続
入会をご希望の方は、暴追センターまでご連絡下さい。「入会申込書」を送付します。
賛助会費に対する優遇税制暴追センターは、公益財団法人ですから、賛助会費は法人税法・所得税法上の優遇措置を受けられます。
年会費法人・団体:一口(3万円) 以上個 人:一口(1万円) 以上
賛助会員の特典◯「賛助会員之証」を提供 ◯「暴排ステッカー」を提供
◯機関誌等の暴排資料を提供
6
vol.55