64．60 歳代の男性。労作時息切れを自覚し来院した。CT，99mTc-MAA肺血流および99mTc-テクネガス肺換気

SPECTの組み合わせ検査が行なわれた。CT（a），呼吸相を揃えた肺血流SPECT-CT 融合像（b），およ

びテクネガスSPECT-CT 融合像（c）を示す。これらは，すべて同一断面の画像である。

正しいのはどれか。1つ選べ。

a． SPECT-CT融合像では，上肺野の方が下肺より位置ずれは大きい。

b．閉塞性肺疾患が考えられる。

c．肺血栓塞栓症が考えられる。

d． 99mTc-MAA分布の減少した肺領域では気管支動脈血流も減少する。

e． 99mTc-MAA肺分布に注射時の体位は関与しない。

― 61 ―

65．50 歳代の女性。発熱と頚部痛で来院した。CRP高値。Free T 3 高値。Free T 4 高値。TSH低値。99mTc 04－

甲状腺シンチグラフィを示す。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a．未分化癌

b．Basedow病

c．悪性リンパ腫

d．慢性甲状腺炎

e．亜急性甲状腺炎

― 62 ―

Tc-99m-MIBI 早期像

Tc-99m-MIBI 後期像

66．70 歳代の女性。血清ALP値とCa値の上昇がみられた。99mTc-MIBI シンチグラフィを示す。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a．橋本病

b．甲状腺癌

c．甲状腺腫

d．副甲状腺腫

e．副甲状腺過形成

― 63 ―

正面像

67．3カ月の男性乳児。精査のため99mTcO4－検査を受けた。

可能性の高いのはどれか。2つ選べ。

a．舌根部甲状腺

b．甲状腺機能亢進症

c．甲状腺機能低下症

d．副甲状腺機能亢進症

e．副甲状腺機能低下症

― 64 ―

201Tl 心筋長軸像

18F-FDG心筋長軸像

68．60 歳代の男性。下壁心筋梗塞部 viability 評価のため安静時201TlCl 心筋 SPECTおよび糖負荷18F-FDG

心筋 PETを施行した。

本症例に123I-BMIPP SPECTを施行した場合の梗塞部集積はどれか。1つ選べ。

a．正常集積

b． 18F-FDGよりも高集積

c． 18F-FDGと Tl の中間

d． 201Tl と同等

e． 201Tl よりも低集積

― 65 ―

運動負荷時（短軸断層像）

安静時（短軸断層像）

69．60 歳代の女性。最近，労作時胸痛があり，精査のため来院した。外来にて運動負荷心筋血流シンチグラ

フィーを施行した。

正しいのはどれか。2つ選べ。

a．負荷時に前壁に一過性虚血病変あり。

b．負荷時に側壁に一過性虚血病変あり。

c．左前下枝の狭窄病変が示唆される。

d．左回旋枝の狭窄病変が示唆される。

e．女性乳房によるアーチファクトの存在が示唆される。

― 66 ―

70．60 歳代の女性。右肺上葉に径 1.5 cmの腺癌を認めた。CTおよび FDG-PET を示す。

TNM分類はどれか。1つ選べ。

a． T1N0

b．T1N1

c． T1N2

d．T1N3

e． T2N0

― 67 ―

胸部上部の横断像 胸部中部の横断像

PET

FDG-PET

71．60 歳代の女性。スクリーニング目的で18F-FDG-PET 検査を行った。癌の既往はない。18F-FDG PETにて

両背部外側の肩甲骨下部前方と上部前方に軽度の集積を認めた。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a．悪性リンパ腫

b．神経線維腫症

c．弾性線維腫

d．脂肪肉腫

e．甲状腺癌の転移

― 68 ―

骨シンチグラム

右大腿骨単純X線写真

72．30 歳代の女性。1年前に左乳癌の手術を施行された。12歳時に頭蓋形成術の既往あり。骨シンチグラム

と右大腿骨単純X線写真を示す。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a． Paget 病

b．乳癌の骨転移

c．多発性骨髄腫

d．腎性骨異栄養症

e．多発性線維性骨異形成

― 69 ―

18F-FDG PET

73．40 歳代の女性。卵巣癌術後，腫瘍マーカー軽度上昇。胸腹部CTには特に異常なし。18F-FDG PET画像

を示す。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a．骨転移

b．癌性腹膜炎

c．リンパ節転移

d．褐色脂肪織

e．高安動脈炎

― 70 ―

74．70 歳代の女性。肺癌の病期診断のため F-18 FDG PET�CTを施行した。

正しいのはどれか。2つ選べ。

a．半減期は 510分である。

b．同時に撮影されるCTで吸収補正を行う。

c．肺がん病期診断ではCTよりも正診度が低い。

d．cTNM分類N 3に該当する。

e．両側腎臓への集積は転移である。

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副腎皮質シンチグラフィ　腹部後面像

副腎皮質シンチグラフィ　SPECT-CT融合画像

75．50 歳代の女性。左足底部悪性黒色腫で，腹部CTが行われたところ，副腎の異常を指摘された。内分泌

学的異常は見られない。131I アドステロールによる副腎シンチグラフィを示す。

可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

a．左副腎転移

b．左副腎囊腫

c．右副腎腺腫

d．Cushing 症候群

e．右副腎褐色細胞腫

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