「看取り」での経験を語る会 それぞれのよい最期を支える · 2018-01-16 ·...

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公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団

2017 年度(前期)指定公募

「市民の集い開催への助成」

完了報告書

「看取り」での経験を語る会

それぞれのよい最期を支える

平成 29 年 12 月 3 日(日)開催

申請者 :若木 美佐

所属機関 :医療法人篠原湘南クリニック

クローバーホスピタル

提出年月日:平成 30 年 1 月 9 日

「看取り」での経験を語る会の完了報告

『それぞれのよい最期を支える』をテーマとし「最期のときにできること」、「最期は家

に帰りたい」「思い出づくりのお手伝い」および「父を自宅で看取って~家族として、緩和

ケアの医師として~」の四部構成で行った。

1.「最期のときにできること」

主催者がこの会を開催するに至った自らの経験を語り、病院でも平穏な看取りを実現し

たいと活動していることを紹介。体が医療行為に応えられなくなる最期のときに、苦痛の

緩和、医学的に意義の乏しい治療からの撤退、医師の指示のもとになされている禁止事項

を中止するなど、医師にできることは多くはない。その人らしい最期を迎えるために、自

分がどうしたいかを家族とあらかじめ話し合っておくことの重要性に触れた。

2.「最期は家に帰りたい」

はじめに訪問診療についてわかりやすく講義を行い、在宅での看取りは穏やかな見送り

であると説明した。次に「家に帰りたい」という患者・家族の強い想いで自宅看取りをし

た事例を紹介。関わった多職種がそれぞれの一般的な役割を解説しながら、この事例で工

夫したことや思ったことなどをリレー形式で発表した。最後に患者家族が直接語ることは

心情的に辛いということで叶わなかったが、インタビューした内容を紹介した。

3.「思い出づくりのお手伝い」

老老介護の夫婦を事例として挙げ、難病の妻の介護をしていた夫が末期がんにかかり、

夫の入院治療と妻の介護の狭間でどのような選択肢があるのかを問題提起した。まず妻を

施設に入居させた後に夫は病院に入院、最期は自宅ではないが、家族(妻とペット)がい

る施設での看取りとなっている。これを通じて、本人の意思が最大限に尊重されるよう医

療機関に相談するとよいこと、施設での看取りも選択肢として考えられることを紹介した。

4.「父を自宅で看取って~家族として、緩和ケアの医師として~」

訪問診療の担当医が、自身の父親を看取った事例を紹介。医師として終末期の経過や患

者にいまの状態を告げることの重要性を説いた。また、父親が残した「事前指示書」がと

ても役立ったこと、忌引きの重要性など家族ならではの視点で紹介し、これから家族を看

取る方・家族に看取られる方の双方に準備しておくことの具体的なイメージを持ってもら

えるよう努めた。

アンケートでは、「リビングウィルについてもっと聞きたい」、「看

取りに関する費用についても教えてほしい」、「引野先生のお父様を看取った話の中で、『思

い出して悲しむことが供養になる』という話が心に残った」、「訪問診療の現状と利用状況

についてもっと詳しく知りたい」、「事前意思提示書の大切さがよくわかった」等の記載が

あった。 今後もこのような講座を開催して市民への啓発を続けていく必要があると考え

る。

最後に、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団よりご支援いただけたことに深く感

謝したい。

※本会は「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団」の助成による。

1.「最期のときにできること」 若木 美佐 医師

2.「最期は家に帰りたい」 開田 脩平 医師、浅川 陽子 退院支援看護師

3.「思い出づくりのお手伝い」 清水 啓子 薬剤師

4.「父を自宅で看取って~家族として、緩和ケアの医師として~」 引野 幸司 医師

アンケート結果

【参加者 152 名、回答者 113 名、回答率 74.3%】

性別(n=113) 年齢(n=113)

全体評価(n=113) 自由意見(主なものを抜粋)

男性

26%

女性

72%

無回答

2% 10~20代

7%

30代

11%

40代

24%

50代

23%

60代

21%

70代

9%

80代

3%

無回答

2%

大変満足

48%満足

44%

ふつう

4%

無回答

4%

・リビングウィルについてもっと聞きたい

・看取りに関する費用についても教えてほし

・引野先生のお父様を看取った話の中で、「思

い出して悲しむことが供養になる」という話

が心に残った

・看取る際の心の支えなどを具体的に教えて

ほしい

・経済的な環境や費用面での課題等の情報提

供もあると良い

・訪問診療の現状と利用状況についてもっと

詳しく知りたい

・事前意思提示書の大切さがよくわかった

・生前家族とのコミュニケーションが大事

経験を語る会での看取り

それぞれのよい最期を支える

クローバーホスピタル ☎0466-97-0107(企画室 中野)お問合せ

12.3sun14:00-16:00

2017

藤沢市商工会館 ミナパーク6階多目的ホール会場

病院以外での看取りがどのようなものであるかを知り、自身や家族の最期をどう迎えたいかを考える機会を持って頂くため、市民の集いを開催します。

『最期のときにできること』クローバーホスピタル 呼吸器内科医師 若木 美佐

クローバーホスピタル 腫瘍内科・緩和ケア内科医師 引野 幸司

~家族として、緩和ケアの医師として~ 』『父を自宅で看取って

篠原湘南クリニック 理事長 篠原 裕希閉会挨拶

『思い出づくりのお手伝い』末期がんの患者さんが、退院後ご家族がいる施設に入居され、看取りを迎えたケースを紹介します。施設の種類や訪問薬剤師などの役割もわかりやすく説明します。

『最期は家に帰りたい』患者さん(老衰)とご家族の強い希望で、退院時の多職種連携により家での看取りを叶えたケースを紹介します。退院時や在宅で受けられるサービスについても説明します。

●主催:医療法人篠原湘南クリニック クローバーホスピタル ●助成:公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団 ●後援:藤沢市

参加費無料 定員180名/先着順

「看取り」での経験を語る会

日時 平成 29 年 12 月 3 日(日) 14:00~16:00

場所 藤沢市商工会館 ミナパーク 6 階多目的ホール

主催 医療法人篠原湘南クリニック クローバーホスピタル

後援 藤沢市

助成 公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団

『それぞれのよい最期を支える』プログラム

開会挨拶

1『最期のときにできること』

クローバーホスピタル 医師 若木 美佐

14:00

2『最期は家に帰りたい』

クローバーホスピタル 医師 開田 脩平

相談員(ソーシャルワーカー)中里 貴子

退院支援看護師 浅川 陽子

在宅診療部看護師 戸野本 純子

クローバー居宅介護支援事業所

ケアマネジャー 出口 かおり

14:15

休 憩【10分間】 14:45

3『思い出づくりのお手伝い』

クローバーホスピタル 在宅診療部看護師 小泉 早苗

キープウェル株式会社こじか薬局

薬剤師 清水 啓子

クローバーガーデン 看護師 松川 千枝子

施設長 赤間 幸彦

14:55

4『父を自宅で看取って

~家族として、緩和ケアの医師として~』

クローバーホスピタル 医師 引野 幸司

15:25

5 質疑応答 15:45

閉会挨拶

医療法人篠原湘南クリニック 理事長 篠原 裕希

15:55

2017/12/3

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