web サイト基盤を azure 教職員と 5 offi...

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ソリューション概要

○プロファイル我が国における "私学の雄 " として知られる早稲田大学は、創立 150年を迎える 2032年に向けて、大学が目指す将来像を描いた「Waseda Vision 150」を策定し、発表しています。これは、アジアのリーディング ユニバーシティとして確固たる地位を築くための中長期計画です。現在、その実現に向けて、着実な歩みを進めています。

○導入製品とサービス・ Microsoft Azure・ Offi ce 365 Education

○導入メリット・CMS の構築やアクセス解析ができる最新の Web サイト基盤の実現・コスト削減と拡張性、継続性・教職員/学生の全員が活用できる最新の Offi ce 環境の提供

○ユーザー コメント「サイトを作成する担当者の負担も大幅に軽減されました。たとえば、従来は簡単なお知らせでも HTML エディターで作ってサーバーにアップロードしていましたが、現在は Web 上で入力するだけでページを作成できるようになりました」

早稲田大学教務部 早稲田ポータル オフィス マネージャー兼 情報企画部 マネージャー (ITサービス担当 )大前 研二 氏

早稲田大学

導入背景とねらいWaseda Vision 150 の実現に向けて、Web サイトの基盤刷新と学生への Offi ce 無償提供を検討

早稲田大学は 2012 年、「Waseda Vision 150」を発表しました。これは、早稲田大学が創立

150 周年を迎える 2032 年に向けて同大学が目指す将来像を明らかにし、具体的な実行計画をまとめたものです。そこでは、入学者選抜、教育/ 研究、国際展開 / 新分野への挑戦、大学運営など、13 の核心戦略と具体的なプロジェクトが提示されています。

もちろん、その実現には IT が重要な役割を果たします。ただし、Waseda Vision 150 には、IT

そのものに関する具体的な記載はありません。IT はあくまで目的実現の手段と位置づけられ、具体的な計画の立案、実行は情報企画部が担っています。Web サイト基盤の刷新も、こうした背景のもと情報企画部によって実行に移されたと、早稲田大学 教務部 早稲田ポータル オフィス マネージャー 兼 情報企画部 マネージャー (IT サービス担当 ) 大前 研二 氏は振り返ります。

「本大学は、2002 年から外部の ASP サービスのサーバー上に Web サイトのコンテンツを置いていました。しかし、10 年以上が経過して技術が古くなり、さまざまな問題が生じていました。たとえば、容量が小さく静的なコンテンツしか置けず、回線も細いという問題がありました。また、CMS がないためコンテンツの更新が面倒で、ファイルは FTP でアップロードするしかありませんでした。こうした制約から、独自に外部のレンタル サーバーなどを利用する動きも目立ちはじめ、大学として統一された Web 基盤を整備し、提供する必要があったのです」(大前氏 )

Web サイト基盤を Azure に移行し利便性が大幅に向上、教職員と 5 万人以上の学生全員には最新の Offi ce を提供

早稲田大学は 2012 年、創立 150 年を迎える 2032 年に向けて、大学が目指す将来像を描いた中長期計画「Waseda Vision 150」を発表しました。そこでは、入学者選抜、教育/ 研究、国際展開 /

新分野への挑戦、大学運営など幅広い分野において 13 の核心戦略と具体的なプロジェクトが提示されています。このビジョンに基づく情報化推進の一環として、同大学は大学トップ ページをはじめとする Web サイトの基盤を Microsoft Azure に刷新し、さらに Offi ce 365 の契約を締結して、5 万人以上の学生に Offi ce を無償で提供する環境を整備しました。

早稲田大学のトップ ページは大幅に刷新され、デザインの面はもちろん、更新のしやすさといったコンテンツ作成者の利便性も大きく向上しました

早稲田大学

もう 1 つ、以前から検討されていたのが、学生に対する Offi ce の提供でした。教職員だけでなく、学生にとっても Offi ce は重要なツールです。ただし、学部学生約 44,000 人、大学院生約 9,000 人に配付すると、相応のコストがかかります。このため、さまざまな議論はあったものの、なかなか結論が出なかったという現実がありました。

導入の経緯機能とコスト、継続性を評価して Azure を導入、Azure 上の仮想マシンに Linux サーバーを構築、さらに Offi ce 365 の契約で学生に Offi ce を無償提供

Web サイトの基盤については、いくつかの候補が比較検討され、最終的に Microsoft Azure が選択されました。その理由について、大前氏は次のように説明します。

「Azure は CMS やデータベースの基盤として十分な機能を持ち、低コストで拡張性も問題ありませんでした。また、今回は IaaS としての利用でしたが、将来、PaaS として活用する可能性があったことも選択理由の 1 つです。もう 1 つは継続性です。『クラウドは常に次の移行先を想定して活用すべき』であり、永遠ではないからです。しかし、係争時に国内法で対処ができ、マイクロソフトの優先的な投資対象となっている

Azure は、将来にわたって機能拡張され、継続的に利用できる安心感がありました」(大前氏 )

こうして Azure を契約し、2014 年から本格的に Web サイトの移行が始まりました。Azure 上の仮想マシンに Linux サーバーを構築し、CMS

には WordPress を採用し、2014 年 11 月には大学トップ ページをリニューアル。教員用や授業用、学会用など、主要な Web サイトも順次 Azure に移行していきます。

一方、学生に Offi ce を提供する計画については「教育機関向けに新たに用意された Offi ce 365 の契約により、一気に進展をみることになりました」と、早稲田大学 情報企画部 副部長 (基幹理工学部 情報理工学科 教授 工学博士 ) の酒井 哲也 氏は説明します。無償の Offi ce

365 Education ライセンスに加えて、教職員全員が包括契約で Offi ce

ProPlus を保有している場合に有効な「Student Advantage」という特典の活用により、学生は Offi ce 365 ProPlus を追加費用なしに利用できるのです。

「教職員向け特典である Teacher Advantage と併せ、これにより、早稲田大学の全教職員 /学生が、最新の Offi ce アプリケーションを利用できる環境が整備されました」(酒井氏 )

導入の成果デザイン/コンテンツともに高い評価を獲得、Web サイトの作成、運営も大幅に効率化

Web サイトの Azure への移行は、大きなトラブルもなくスムーズに進行中です。2014 年 11 月の大学トップ ページのリニューアルは大きな注目を集めましたが、その評価も上々です。

「大学関係者からだけでなく、大学以外の Web デザイン関係者からも高くご評価いただきました。また、サイトを作成する担当者の負担も大幅に軽減されました。たとえば、従来は簡単なお知らせでも HTML

エディターで作ってサーバーにアップロードしていましたが、現在は Web

上で入力するだけでページを作成できるようになりました」(大前氏 )

一方、Offi ce 365 の教職員 /学生への導入は、2015 年 8 月に始まったばかりです。このため、実質的な効果が表れるのはこれからですが、全員が最新の Offi ce を使えるようになる意義は大きいと、酒井氏は次のように強調します。

「学生と教員、研究においては大学院生と教員、そして企業の共同研究者など、コミュニケーション、コラボレーションの共通ツールとして、最新の Office が使える意義は非常に大きいと思います。たとえば、大学の授業や研究発表では PowerPoint が不可欠ですが、教員も学生も常に最新バージョンを利用できますので、バージョンが違っていてレイアウトが崩れるといった心配もなくなります」(酒井氏 )

今後の展開今後のクラウド活用の推進に Azure と Offi ce 365 を積極的に活用

早稲田大学では、今後もクラウドの活用を積極的に推進していく予定です。もちろん、そこでは、Azure と Offi ce 365 が大きな役割を果たすことになります。

まずは学内の認証システムと Active Directory、さらに Offi ce 365 を連携させて、手持ちの端末に Offi ce をダウンロード、インストールするしくみを提供します。これにより、教職員 /学生は学外でも Offi ce を活用し、大学の情報にアクセスできるようになります。また、Skype for Business

の活用も検討されています。

早稲田大学教務部早稲田ポータル オフィス マネージャー兼 情報企画部 マネージャー (IT サービス担当)大前 研二 氏

早稲田大学情報企画部 副部長基幹理工学部 情報理工学科教授 工学博士酒井 哲也 氏

「海外の協定大学と本学学生の英語による異文化交流プログラムのコミュニケーション ツールとして、Skype for Business が活用できないかと考えています。現在使っているツールは、必ずしもグローバル標準ではないので、交流を始める前にツールの使い方を覚えなくてはならず、非効率的なのです」(大前氏)

授業を行う立場から、酒井氏はマルチ デバイスで使える Offi ce への期待を語ります。

「私の講義はすべて PowerPoint で行っています。スライドはあらかじめラーニング マネジメント システムに登録し、学生は講義の前後で自由に見られるようにしていますが、最新の Offi ce であれば、PC でもタブレットでもスマートフォンでも同じスライドを見られるようになります」(酒井氏)

2032年に大学が目指す将来像を描いた「Waseda Vision 150」実現への歩みは、まだ始まったばかりです。しかし、今回の Web サイトの基盤刷新と Offi ce 環境の整備は、ビジョン実現に向けた確実な一歩といえるでしょう。今後も、Azure と Offi ce 365 は、早稲田大学のビジョン実現をサポートし続けます。

早稲田大学

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導入についてのお問い合わせ本ケース スタディは、インターネット上でも参照できます。http://www.microsoft.com/ja-jp/casestudies/本ケース スタディに記載された情報は制作当時 (2015年 9 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。本ケース スタディは情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。■インターネット ホームページ http://www.microsoft.com/ja-jp/■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。*記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。

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