第１回室蘭市上下水道審議会

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室 蘭 市 水 道 部

令和元年7月31日

料金改定の必要性 ～料金収入（給水収益）の減少

• 水道事業は経費の殆どを料金収入で賄う独立採算制で運営されますが、現在、本市の有収水量（料金収入又は他会計等から収入のあった水量）とそれに伴う料金収入は減少傾向にあります。

• これは、人口の減少、製造業等における経営環境の変化、節水意識の高まりに伴う節水機器の普及等に起因するものと考えられ、料金収入は今後も減少傾向で推移するものと見込まれます。

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図１ 有収水量と給水収益の推移（室蘭市水道ビジョン（平成31年3月策定）P8のグラフを再掲）

料金改定の必要性 ～水道施設の老朽化

管路について法定耐用年数を超過する延長

２０２１（令和３）年 ４９．５％

２０２８（令和１０）年 ５８．４％

管路以外の施設について

法定耐用年数を超過する施設

２０２５（令和７）年 ５１．９％

２０２８（令和１０）年 ６１．４％

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本市の水道施設は昭和４０年代に整備したものが多い

全国的に多発している漏水事故が起こる可能性

図２ 本市水道施設の法定耐用年数超過率予測（室蘭市水道ビジョンP25のグラフを再掲）

浄水施設の概要

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名 称 チマイベツ 知 利 別 千 歳

浄水能力 16,500㎥／日 28,000㎥／日 40,000㎥／日

所在地 室蘭市石川町 室蘭市知利別町 登別市札内町

給水開始年月日 昭和15年1月 昭和31年12月 昭和42年8月

施設状況 平成22年更新 平成19年休止 老朽化進行

老朽化が進行すると補修、改修等の「修繕」業務が増加 施設の保全のためには法定耐用年数を迎える設備の計画的な更新が必要※主要な設備の法定耐用年数 15年

千歳水源の取水施設

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千歳水源取水施設（昭和42年給水開始）

ポンプ設備

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千歳浄水場内の揚水ポンプ（φ250✕150mm、3.9㎥／分）（昭和４２年設置）

幌萌町の配水ポンプ（φ50mm、0.28㎥／分）（昭和５２年設置）

管路施設の破損

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千歳浄水場からの送水管（φ500mm、鋼管）のピンホールによる漏水（昭和３８年敷設）

港湾部施設への給水管（φ150mm、鉄管）の亀裂による漏水 （昭和15年敷設）

老朽管の内部状況

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施設更新等の計画

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表１ 施設更新等の計画（令和元年～令和１０年） （単位：千円 税込）

　　　　　　　　　 年　度区　分

２０１９（R１）

２０２０（R２）

２０２１（R３）

２０２２（R４）

２０２３（R５）

２０２４（R６）

２０２５（R７）

２０２６（R８）

２０２７（R９）

２０２８（R１０）

計

取水施設 104,500112,330100,000138,000126,000100,000 0 7,840 8,000 13,550 710,220

浄水施設 39,600 64,050 0 30,000 43,600 52,640177,860 89,290 79,330 90,320 666,690

送水施設 9,080 4,840198,390158,400 20,460 96,580 82,460 1,100 1,100 0 572,410

配水施設 148,930128,960 30,120 29,190 81,120119,010 10,000166,110204,560245,730 1,163,730

導水・送水・配水管路 233,560486,960470,790446,520526,630430,280530,090532,780507,110450,210 4,614,930

水道施設整備費計 535,670797,140799,300802,110797,810798,510800,410797,120800,100799,810 7,727,980

その他（量水器・固定資産取得費等・人件費・事務費等）

163,272160,738162,438160,738162,438162,438163,238164,938163,238162,438 1,625,914

合計 698,942957,878961,738962,848960,248960,948963,648962,058963,338962,248 9,353,894

将来的な財政収支見通し２０１９（令和元）年度～２０２８（令和１０）年度までの経営状況

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前述の料金収入の減少が大きく影響し、２０２１（令和３）年度以降は、純損失が継続

収益的収支

図３ 収益的収支の将来推計（室蘭市水道ビジョンP38のグラフを再掲）

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将来的な財政収支見通し２０１９（令和元）年度～２０２８（令和１０）年度までの経営状況

老朽化施設の更新のための費用とその財源となる企業債や補助金の額を見込んでいますが、資金剰余金は２０２３（令和５）年度にはマイナスとなり資金が底をつく見込み。

資本的収支

図４ 資本的収支…資金剰余金残高の将来推計（室蘭市水道ビジョンP38のグラフを再掲）

料金改定の必要性

室蘭市水道部 12

このままでは将来的に施設の更新に対する投資や維持管理に係る費用を賄うことができなくなる

本市水道事業の現状から、将来に渡って安定した水道水の供給を行うためには、料金改定が必要

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検討の根拠となる前提条件（改定時期及び料金算定期間の設定）

料金収入及び水道事業に要する経費を積算する期間のことであり、料金の改定にあたり、何年先までの見込みを立てるかを決める必要があることから設定するものです。

改定時期

• ２０２１（令和３）年度には収益的収支において純損失を計上する見込み

• その前に収入を確保することが必要なことから、令和２年４月の改定とします。

料金算定期間※

•料金算定期間は料金の安定性、期間的な負担の公平性、原価把握の妥当性等を考慮し、３年から５年程度を基準に設定することが妥当（日本水道協会）

• 本市では、今回の料金算定期間を令和２年度から令和６年度までの５ヵ年とします。

※料金算定期間

料金収入予測

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家事用 家事用以外 浴場

1,326,280 745,758 575,585 4,937

1,301,468 730,750 565,794 4,924

1,280,683 717,788 557,971 4,924

1,260,187 704,817 550,446 4,924

1,243,394 693,751 544,706 4,937

6,412,012 3,592,864 2,794,502 24,646

内訳

令和２年度

令和３年度

令和４年度

令和５年度

令和６年度

合計

年度料金収入（千円）

B

水道ビジョンによる算定期間における改定前（現行料金体系）の料金収入総額

表２ 算定期間における料金収入予測(現行料金体系）（単位：千円）

料金水準（総括原価）の算定

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新水道料金は総括原価を回収出来るように算定

総括原価 =営業費用 +資本費用－控除収益 = 新水道料金収入

営業費用

•既存の水道施設を維持管理するための費用•維持管理費（人件費、修繕費、委託料、動力費、薬品費など）、減価償却費、資産減耗費で構成

されます。

資本費用•支払利息と資産維持費の合計額

料金水準（総括原価）の算定-２

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R2 R3 R4 R5 R6 合計

原水費・浄水費 295,510 295,510 293,510 293,510 293,510 1,471,550

配水費・給水費・漏水防止費 219,184 219,184 217,184 217,184 217,184 1,089,920

業務費 104,202 104,202 103,202 103,202 103,202 518,010

総係費 75,474 75,474 97,474 99,474 105,474 453,370

減価償却費 714,551 695,771 696,479 693,077 683,966 3,483,844

資産減耗費 30,000 30,000 30,000 30,000 30,000 150,000

合計 1,438,921 1,420,141 1,437,849 1,436,447 1,433,336 7,166,694

支払利息 126,540 122,836 119,091 115,535 112,464 596,466

資産維持費 187,171 187,171 187,171 187,171 187,172 935,856

合計 313,711 310,007 306,262 302,706 299,636 1,532,322

控除収益 △ 210,170 △ 205,021 △ 200,865 △ 196,153 △ 192,100△ 1,004,309

総括原価 1,542,462 1,525,127 1,543,246 1,543,000 1,540,872 7,694,707

内訳

受託工事収益など

維持管理費

資本費用

営業費用

「表１－施設更新等の計画」を反映させ、料金算定期間における総括原価を以下のとおり算定

表３ 算定期間における総括原価内訳 （単位：千円）

A

料金収入不足額及び平均改定率

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平均改定率現行料金の合計に対して増収する額の合計の比率

総 括 原 価 76.95億円「A

－ 現行の料金収入見込額 64.12億円「B」

料 金 収 入 不 足 額 12.83億円「C」

（料金収入不足額） 12.83億円「C」平均改定率＝

（現行の料金収入見込額） 64.12億円「B]× 100 ≒ 20.0%

料金改定に係るアンケート調査結果の抜粋

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調査概要

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調査期間平成31年4月12日（発送）

～ 平成31年4月26日（投函期限）

対 象家事用部門 480件／1300件（回答率36.9％）家事用以外の部門 81件／ 200件（回答率40.5％）

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室蘭市の水道料金の水準についてどのようにお考えですか。

非常に高い

3%

高い

18%

普通（適切である）

54%

安い

9%

わからない

16%

非常に高い

4%

高い

19%

普通（適切である）

51%

安い

7%

わからない

19%

家事用部門 家事用以外の部門

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基本料金に含まれている使用水量（家事用では16㎥／2ヶ月、家事用以外では20㎥／2ヶ月）について伺います。

使用水量を変

えるべき

9%

使用水量を廃止

し、使用した水

量にすべき

24%

このままでよ

い

64%

その他

3% 使用水量を変

えるべき

4%

使用水量を廃止し、

使用した水量にすべ

き

34%

このままでよい

54%

その他

8%

家事用部門 家事用以外の部門

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水道料金の請求期間について、どのようにお考えでしょうか。

現状の2か月分を1回の請求がよい

72%

毎月分の請求がよい

12%

どちらでもよい

16%

現状の2か月分を1回の請求がよい

53%

毎月分の請求がよい

22%

どちらでもよい

25%

家事用部門 家事用以外の部門